以下、本発明を実施するための例示的な実施形態を、図面を参照して詳細に説明する。ただし、以下の実施形態で説明する寸法、材料、形状及び構成要素の相対的な位置等は任意であり、本発明が適用される装置の構成又は様々な条件に応じて変更できる。また、特別な記載がない限り、本発明の範囲は、以下に具体的に記載された実施形態に限定されるものではない。なお、本明細書において、上下とは重力方向における上方向と下方向とにそれぞれ対応する。また、端子台に対して端子が挿入される側が前側に対応し、前側の反対側、すなわち端子台の中央側が後側に対応する。
[第1実施形態]
第1実施形態に係る端子台100を、端子台100の概略斜視図である図1と、端子台100の概略分解図である図2とを参照して説明する。なお、端子台100は、長手方向における中央部を境に略線対称の構成を有しており、端子台100の両側にそれぞれ端子を接続できる。ただし、以下の説明では端子台100の一方側(図中右側)の構成のみを説明し、他方側の説明は基本的に省略する。また、各図においては、説明の便宜上一方側のレバー40のみを図示しているが、実際の端子台100は、一対のレバー40を備えている。
端子台100は、挿入される端子と電気的に接続するベース20と、ベース20に向かって端子を付勢する第1付勢部材としての板バネ30と、回転軸を中心に初期位置と待機位置との間で回転可能であると共に、初期位置から待機位置に移動するときに板バネ30を押し上げるレバー40とを備える。また、端子台100は、ベース20と、板バネ30と、レバー40とを収納するボックス10を有している。なお、図1は、レバー40が初期位置にあり、初期状態の端子台100を示している。
図2に示すように、ベース20は、断面略U字状の形状を有しており、ベース20の両端部は端子と接触する平面を構成するように張り出している。また、ベース20の中央部には板バネ30の固定部31を受け入れる空間が形成されており、中央部の両側にはレバー40の下端部を受け入れる空間が形成されている。また、ベース20は、組み立て時に折り曲げられる一対の折曲部21を有している。そして、折り曲げられる前の折曲部21は、略矩形の立ち上がり片であり、固定部31を受け入れる空間を挟んで対向している。
また、ベース20は、レバー40の軸部47が挿入される略半円形の軸受22を有している。この軸受22は、ベース20の両側壁に形成されており、レバー40の下端部を受け入れる空間を挟んで対向している。さらに、ベース20は、ボックス10の嵌合凸部11を受け入れる嵌合凹部23を有している。この嵌合凹部23は、嵌合凸部11と相補的な形状を有しており、ベース20のそれぞれの側壁の両縁部に形成されている。また、ベース20は補強用のブリッジ24を有している。そして、ブリッジ24は、ベース20の両側壁にまたがるように、固定部31を受け入れる空間の両側に設けられている。
さらに、ベース20は、板バネ30の第1爪部35が挿入される略U字状のスリット25を有している。このスリット25は、ベース20の上面側の両端部に形成されており、レバー40の下端部を受け入れる空間と連通している。このようなベース20は、金属製の板を打ち抜き、折り曲げて形成することができる。例えば、ベース20は、1mmの板厚を有する銅合金製の板から形成される。
レバー40は、作業者が指で操作する上部を有しており、組み立てられた状態において、レバー40の上部は外部に露出する。また、レバー40の上部は、初期位置においてボックス10のストッパーリブ17と当接する後面41と、待機位置においてボックス10の規制部18と当接する前面42とを有している。さらに、レバー40は前側から見て略矩形状の貫通穴43を有しており、この貫通穴43はレバー40の中央部に形成されている。そして、組み立て後において、板バネ30は貫通穴43に挿入されている(図1)。また、貫通穴43の両側には上下方向に延在する側壁が設けられており、この側壁によって貫通穴43が画定されている。
なお、レバー40は、貫通穴43に面して湾曲した先端形状を有する突出部分を有している。そして、当該突出部分が、後述する第1当接部45及び第1対向部46に対応する。つまり、第1当接部45及び第1対向部46が、貫通穴43に面している。そして、当該突出部分の頂点部分が、レバー40が待機位置にあるときに板バネ30と当接する第1当接部45に対応する。また、当該頂点部分から根本よりの湾曲部分が、レバー40が初期位置にあるときに板バネ30と対向する第1対向部46に対応する。
また、レバー40は、ボックス10に面する側の両側面から突出するレバー凸部44を有している。このレバー凸部44は、レバー40が回転する際にボックス10のボックス凸部12に当接し、レバー凸部44がボックス凸部12を乗り越えることでレバー40が待機位置へと回転する。すなわち、レバー凸部44及びボックス凸部12は、協働してレバー40の回転を規制する機能を奏する。これにより、作業者がレバー40を操作しない場合に、レバー40が回転することが防止されると共に、レバー40のガタツキも抑制される。
さらに、レバー40の下部には、ベース20の軸受22に挿入される略円柱状の軸部47が設けられている。この軸部47は、ベース20の両側方に突出しており、軸部47の中心がレバー40の回転軸に対応する。すなわち、レバー40は、軸部47を中心に、端子台100の中央側(後側)の初期位置から、前側の待機位置に向かって回転可能である。このようなレバー40は、例えば樹脂成形によって形成することができる。なお、レバー40と一体的に形成された軸部47に代えて、別体の軸をレバー40に挿入してもよい。また、レバー40は、指でレバー40を回転させる際に滑り止めとして機能する複数の溝を、前面42及び後面41に有していてもよい。
板バネ30は、ベース20に対して固定される断面略U字状の固定部31を有している。この固定部31は、板バネ30の中央に位置すると共に、下方に向かって湾曲しており、組み立て時にベース20の中央部に形成された空間に挿入される。また、板バネ30は、端子をベース20に押し付ける押付部32を有している。この押付部32は、板バネ30の両端部に設けられている。なお、押付部32の幅は、レバー40の貫通穴43の内寸よりも大きい。これにより、組み立て後に貫通穴43に挿入された板バネ30が抜け出てしまうことが防止される。
板バネ30の押付部32は、端子(以下、丸型端子ともいう)が端子台100から抜け出ることを防止する第1爪部35を有している。この第1爪部35は、押付部32の中央部から下方へ突出するように折り曲がっている。そして、第1爪部35は、丸型端子が端子台100に挿入されると、丸型端子の円内を介してベース20のスリット25に挿入される。
また、押付部32は、丸型端子の上面に点接触して丸型端子の下面をベース20の上面に押し付ける一対の第2爪部36を有している。この第2爪部36は、押付部32の両側においてその前縁部から下方へ突出するように折り曲がっている。そして、押付部32は、丸型端子が端子台100に挿入されると、適切な力で丸型端子1をベース20へ押し付けて、丸型端子をベース20と電気的に接続させることができる。
また、板バネ30は、固定部31と押付部32との間に位置する変形部33を有する。この変形部33は、上方に向かって湾曲しており、レバー40によって板バネ30の押付部32が押し上げられるにつれて変形する。このような板バネ30は、略矩形状の金属製の板を打ち抜き、折り曲げて形成することができる。例えば、板バネ30は、ステンレス製の板から形成される。
ボックス10は、端子が挿入される第1端子孔15を有しており、第1端子孔15は外部に開口している。また、上述したように、ボックス10は、ベース20の嵌合凹部23に挿入される嵌合凸部11を有している。この嵌合凸部11は、ボックス10の内部に向かって突出する段差で構成されており、ベース20を保持するように嵌合凹部23に挿入される。さらに、ボックス10は、レバー40の後面41と当接するストッパーリブ17を有している。このストッパーリブ17は、ボックス10の上面に位置しており、前側に向かって突出している。そして、ストッパーリブ17は、レバー40の後方への回転を制限している。
また、ボックス10は、レバー40の前面42と当接する規制部18とを有している。この規制部18は、レバー40が傾いた状態でその前面42と当接するように、ボックス10の内側に向かって下方に傾いた傾斜面を有している。そして、規制部18は、レバー40の前方への回転を制限している。ストッパーリブ17と規制部18との間には外部に連通する開口が形成されている。そして、レバー40の上部は、当該開口を介して外部に露出している。
さらに、ボックス10は、レバー40のレバー凸部44に当接する断面略台形状のボックス凸部12を有している。このボックス凸部12は上下方向に延在しており、ボックス10の内部に向かって突出している。なお、ボックス凸部12は、前後方向の両端部の高さが低くなっていればよく、半円柱状の形状を有していてもよい。
また、対向する2つのストッパーリブ17同士の間には、表示用凹部19が設けられている。この表示用凹部19はボックス10の中央部の上面に設けられており、端子の極等を表示するために、表示板又は表示シール等が表示用凹部19内に配置される。また、ボックス10はレバー40が上方に抜け出ることを防止する規制突起13を有しており、規制突起13はレバー40の軸部47にその上方から当接する。この規制突起13は、略角柱状の形状を有しており、ボックス10の内部に向かって突出している。規制突起13により、レバー40の上方移動が制限されるので、レバー40のガタつきを抑制できる。
また、ボックス10は、複数の圧入穴91を有しており、ボックス10の背面(組み立て時にベース20が挿入される側とは反対側の面)には複数の圧入突起92が設けられている。すなわち、ボックス10の背面を示す図3に図示されているように、ボックス10は、圧入穴91と対応する位置に略円柱状の圧入突起92を有している。そして、圧入突起92の外寸は圧入穴91の内寸よりも大きく、2つのボックス10は圧入によって互いに連結できる。
なお、複数のボックス10を連結させる場合、連結構造体の端部には側板(不図示)が連結される。この側板も、複数の圧入突起92又は複数の圧入穴91を有しており、圧入によってボックス10と連結できる。また、ボックス10の背面にも、レバー40の軸部47と当接する規制突起13が設けられている。
続いて、端子台100の概略分解図である図2に戻り、端子台100を組み立てて製造する方法について説明する。端子台100を組み立てる際には、まず板バネ30をレバー40の貫通穴43に挿入して、板バネ30をレバー40に取り付ける。このとき、板バネ30の押付部32の幅は貫通穴43の内寸よりも大きいので、板バネ30は貫通穴43に対して傾けて挿入される。次に、板バネ30及びレバー40をベース20に取り付けるために、レバー40及び板バネ30を上方からベース20に嵌め込む。すなわち、ベース20の中央部に形成された空間に板バネ30の固定部31を挿入する。同時に、レバー40の軸部47をベース20の軸受22に挿入するように、ベース20の前側(端子孔側)に形成された空間にレバー40の下端部を挿入する。
次に、ベース20の折曲部21を、板バネ30の固定部31に向かって折り曲げる。すなわち、ベース20の折曲部21を、ベース20の中央部に形成された空間に向かって折り曲げる。これにより、簡易な方法で板バネ30をベース20に固定することができる。そして、レバー40、板バネ30及びベース20を、ボックス10に組み付ける。このとき、ボックス10の嵌合凸部11は、ベース20の側方から嵌合凹部23に挿入される。
その後、ボックス10と同じ形状の他のボックス、又はボックス10に対応する形状を有する側板を、ボックス10と対向させる。そして、ボックス10の圧入穴91に、圧入突起92を圧入する。このようにして、端子台100を組み立てることができる。なお、ボックス10は、接着又はネジ止め等の方法によって、他のボックス等に連結してもよい。
次に端子台100の側面図及び断面図を示す図4、図5及び図6を参照して、端子台100の動作を説明する。なお、図4から図6の左側には、レバー40、板バネ30及びベース20をボックス10に組み付けた後の端子台100を側方から見た状態を示している。また、図4から図6の右側には、板バネ30の幅方向における中央部分において、端子台100を長手方向に沿って切った断面を示している。
図4の右側に示すように、初期状態においては、レバー40が初期位置にあると共に、板バネ30の押付部32がベース20の上面に当接している。そして、板バネ30の押付部32がレバー40の上面に当接しているので、丸型端子1(図6)を挿入できない。また、レバー40が初期位置にあるときには、レバー40に設けられた第1対向部46が、板バネ30と対向している。より好ましくは、第1対向部46が、板バネ30の下面に当接している。
一方、レバー40の第1当接部45は、板バネ30に当接していない。また、レバー40の貫通穴43に挿入された板バネ30によって、第1対向部46が付勢されており、レバー40には後方回転力が加わっている。そして、図4の左側に示すように、レバー40の後面41とボックス10のストッパーリブ17とが当接して、レバー40の後方への回転が規制されている。そのため、初期位置にあるレバー40は、板バネ30が第1対向部46を付勢することによって、ストッパーリブ17に押し付けられて保持されている。
丸型端子1を接続させるために、作業者は、図5の右側に示すようにレバー40を矢印で示す前方向に回転させる。すると、レバー凸部44がボックス凸部12を乗り越えて(図2)、レバー40は初期位置から待機位置へと回転軸Cを中心に回転する。同時に、レバー40が板バネ30に当接する部分は、第1対向部46から第1当接部45へと変わる。ここで、回転軸Cから第1当接部45までの距離は、回転軸Cから第1対向部46までの距離よりも長い。そのため、レバー40は、初期位置から待機位置に移動するときに板バネ30を押し上げる。そして、板バネ30の変形部33が変形して、板バネ30の押付部32はベース20から離れる方向へと変位する。
この結果、図5の右側に示すように、レバー40が待機位置に移動する。そして、待機位置にあるレバー40に設けられた第1当接部45は、板バネ30の下面と当接している。また、板バネ30の押付部32とベース20との間には、端子を挿入可能な隙間が形成される。さらに、レバー40の貫通穴43に挿入された板バネ30によって、第1当接部45が付勢されており、レバー40には前方回転力が加わっている。そして、図5の左側に示すように、ボックス10の規制部18は、待機位置にあるレバー40の前面42と当接して、レバー40の前方への回転を規制している。つまり、待機位置にあるレバー40は、板バネ30が第1当接部45を付勢することによって、規制部18に押し付けられて一時的に保持されている。
その後、作業者は、ボックス10の第1端子孔15(図1)を介して、丸型端子1を板バネ30の押付部32とベース20との間に挿入する。そして、作業者は、丸型端子1の先端でレバー40の第1対向部46から根本よりの部分を押して後方向に回転させる。すると、レバー凸部44がボックス凸部12を乗り越えて、レバー40は待機位置から初期位置へと回転軸Cを中心に回転する。同時に、レバー40が板バネ30に当接する部分は、第1当接部45から第1対向部46へと変わる。この待機位置から初期位置に移動する間に、板バネ30が第1当接部45と第1対向部46を付勢することにより、レバー40は初期位置に向かって回転する。そのため、作業者は、丸型端子1を挿入する際に、小さな力でレバー40を回転させることができる。
そして、図6に示す結線状態においては、レバー40が初期位置にあると共に、板バネ30の押付部32が丸型端子1の上面に当接して、丸型端子1の下面をベース20の上面に押し付けている。このようにして、丸型端子1は、ベース20に電気的に接続される。また、板バネ30の第1爪部35(図2)が丸型端子1の円内に挿入され、丸型端子1が抜け出ることが防止される。
以上説明した第1実施形態によれば、電線の先端部に端子(例えば、穴付き圧着端子)を装着し、端子孔に端子を挿入するだけで、自動結線ができる。さらに、部品点数が削減されており、トーションバネ又は圧縮バネをストッパーに取り付ける必要がないので、組み立てが容易な端子台を提供することができる。また、第1実施形態によれば、組み立てに要する時間を短くすることができる。さらに、従来と比較して低コスト且つ小サイズの端子台を提供することができる。
また、第1実施形態によれば、待機位置にあるレバー40は、板バネ30が第1当接部45を付勢することによって、規制部18に押し付けられて一時的に保持される。そのため、レバー40が待機位置で維持されるので、レバー40によって片手がふさがってしまうことがなく、両手を使って簡単に接続作業を行うことができる。
なお、初期位置にあるレバー40の第1対向部46は、板バネ30からわずかに離間していてもよい。この場合であっても、初期位置から待機位置に移動するときに、第1当接部45が板バネ30の下面に当接すれば、板バネ30を押し上げることができる。また、第1実施形態に係る端子台100の接触圧力は板バネ30の付勢力によって定まる。そのため、比較的に小電流(例えば、150A以下の電流量)が流れる電線(端子)を接続する場合に好適に用いることができる。ただし、板バネ30の付勢力を高めれば、大電流が流れる電線(端子)を接続する場合に使用することもできる。
[第2実施形態]
図7、図8及び図9を参照し、第2実施形態に係る端子台200を説明する。なお、図7は、端子台200の概略斜視図である。また、図8は、端子台200の構成部材である、ベース220、第1板バネ230、レバー240、及び第2板バネ260の概略斜視図である。また、図9は、端子台200の動作を説明する説明図であり、初期状態、待機状態及び結線状態の端子台200を示している。
第2実施形態の端子台200は、端子が挿入される第1端子孔215と、第1端子孔215の下段に設けられて、第1端子孔215と隣り合う第2端子孔216とを備えている点で第1実施形態と異なる。なお、第2実施形態の説明においては、第1実施形態との相違点について説明し、第1実施形態で説明した構成要素については説明を省略する。特に説明した場合を除き、同じ参照符号を付した構成要素は略同一の動作及び機能を奏し、その作用効果も略同一である。
図7には、レバー240が初期位置にある状態の端子台200が示されている。そして、端子台200は、挿入される端子と電気的に接続するベース220と、ベース220に向かって端子を付勢する第1付勢部材としての第1板バネ230と、回転軸C(図9)を中心に初期位置と待機位置との間で回転可能であると共に、初期位置から待機位置に移動するときに第1板バネ230を押し上げるレバー240とを備える。
また、第2実施形態の端子台200は、第1端子孔215と隣り合う第2端子孔216と、ベース220に面して配置され、第2端子孔216に挿入される端子をベース220に向かって付勢する第2付勢部材としての第2板バネ260とを備える。さらに、端子台200は、ベース220と、第1板バネ230と、レバー240と、第2板バネ260とを収納するボックス210を備えている。そして、ボックス210は、外部に開口した第2端子孔216を有しており、端子は第1端子孔215及び第2端子孔216のそれぞれに挿入される。
構成部材の概略斜視図である図8に示すように、ベース220の両端部は、端子と接触する2つの平面を構成するように略U字状に折り曲げられている。すなわち、ベース220の両端部は2回折り曲げられている。また、ベース220の中央部には、第1板バネ230の第1固定部231と、第2板バネ260の第2固定部261とを受け入れる空間が形成されている。そして、当該空間の両側には、折曲部21に代えて略U字状の係合溝部221が形成されている。この係合溝部221は、ベース220のそれぞれの側壁の上部及び下部に設けられており、第1板バネ230の第1係合突起237と第2板バネ260の第2係合突起267とを受け入れる。さらに、ベース220の下面には、挿入される端子のストッパーとして機能する端子規制部(不図示)が設けられている。
レバー240の下部には、挿入された丸型端子1(図9)の円内に挿入されて、抜け止めとして機能するフック248が形成されている。このフック248は、レバー240の下端部から前方に張り出しており、フック248の先端には先端突起249が設けられている。そして、先端突起249は、ベース220の端部の下面に形成された略U字状のスリット(不図示)を介して、丸型端子1の円内に挿入される。
第1板バネ230は、ベース220に対して固定される第1固定部231と、丸型端子1をベース220に押し付ける第1押付部232と、第1固定部231と第1押付部232との間に位置する変形部233を有する。そして、第1固定部231の両側には、略矩形状の第1係合突起237が設けられている。そして、第1係合突起237は、側方に向かって突出しており、組み立て時にベース220の係合溝部221に挿入される。
第2板バネ260は、ベース220に対して固定される断面略U字状の第2固定部261を有している。この第2固定部261は、第2板バネ260の中央に位置すると共に、上方に向かって湾曲しており、組み立て時にベース220の中央部に形成された空間に挿入される。また、第2板バネ260の第2固定部261の両側にも略矩形状の第2係合突起267が設けられている。そして、第2係合突起267は、側方に向かって突出しており、組み立て時にベース220の係合溝部221に挿入される。
また、第2板バネ260は、第2端子孔216に挿入された端子をベース220に押し付ける第2押付部262を有している。この第2押付部262は、第2板バネ260の両端部に設けられており、それぞれ上方に向かって立ち上がる一対の突出部を有している。そして、一対の突出部の先端は、端子をベース220の下面に押し付けるように平面を構成している。また、第2押付部262の根本付近は湾曲しており、挿入された端子を第2押付部262とベース220との間に受け入れるように変形する。そして、端子が第2端子孔216に挿入されると、第2押付部262が適切な力で端子をベース220へ押し付けて、端子をベース220と電気的に接続させる。
続いて、端子台200を組み立てて製造する方法について説明する。端子台200を組み立てる際には、まず第1板バネ230をレバー240の貫通穴243に挿入して、第1板バネ230をレバー240に取り付ける。次に、第1板バネ230及びレバー240をベース220に取り付けるために、レバー240及び第1板バネ230を上方からベース220に嵌め込む。このとき、第1板バネ230の第1係合突起237をベース220の係合溝部221に挿入する。同時に、レバー240の軸部247をベース220の軸受222に挿入するように、ベース220の前側(端子孔側)に形成された空間にレバー240の下端部を挿入する。
次に、第2板バネ260を下方からベース220に嵌め込む。このとき、第2板バネ260の第2係合突起267をベース220の係合溝部221に挿入する。そして、レバー240、第1板バネ230、第2板バネ260、及びベース220を、ボックス210(図7)に組み付ける。その後、ボックス210と同じ形状の他のボックス、又はボックス210に対応する形状を有する側板を、ボックス210と対向させて圧入によって連結する。このようにして、端子台200を組み立てることができる。
次に端子台200の側面図及び断面図を示す図9を参照して、端子台200の動作を説明する。なお、図9の左側には、レバー240、第1板バネ230、第2板バネ260、及びベース220をボックス210に組み付けた後の端子台200を側方から見た状態を示している。また、図9の右側には、第1板バネ230の幅方向における中央部分において、端子台200を長手方向に沿って切った断面を示している。また、図9は、上から順に初期状態、待機状態、及び結線状態の端子台200を示している。
図9上部の初期状態においては、レバー240が初期位置にあると共に、第1板バネ230の第1押付部232がベース220の上面に当接し、第2板バネ260の第2押付部262がベース220の下面に当接している。また、レバー240の第1対向部246が、第1板バネ230の下面に当接している。
丸型端子1を接続させるために、図9中央の待機状態に示すように、作業者はレバー240を第1板バネ230に抗して矢印で示す前方向に回転させる。すると、レバー240は、初期位置から待機位置に移動するときに第1板バネ230を押し上げる。そして、第1板バネ230の第1押付部232がベース220から離れる方向へと変位する。また、作業者がレバー240を回転させると、レバー240のフック248は後方に向かって回転する。このとき、フック248は待機位置にあるため、丸型端子1をフック248に阻害されずに第2端子孔216(図7)に挿入できる。
次に、作業者は、ボックス210の第2端子孔216を介して、第2板バネ260の第2押付部262とベース220との間に丸型端子1を挿入する。このとき、丸型端子1の先端は、第2板バネ260の第2押付部262を変形させながら挿入される。その後、作業者は、ボックス210の第1端子孔215(図7)を介して、丸型端子1を第1板バネ230の第1押付部232とベース220との間の隙間に挿入する。そして、丸型端子1をベース220に接続するために、作業者は丸型端子1の先端でレバー240を押して後方向に回転させる。すると、レバー240は待機位置から初期位置へと回転軸Cを中心に回転する。同時に、レバー240のフック248が前方に回転して、フック248の先端突起249が丸型端子1の円内に挿入される。
図9下部の結線状態においては、レバー240が初期位置にある。そして、第1板バネ230の第1押付部232が、第1端子孔215に挿入された丸型端子1の下面をベース220の上面に押し付けている。また、第2板バネ260の第2押付部262が、第2端子孔216に挿入された丸型端子1の上面をベース220の下面に押し付けている。このようにして、丸型端子1は、ベース220に電気的に接続される。
以上説明した第2実施形態によっても、片手がふさがってしまうことがなく、端子孔に端子を挿入するだけで自動結線ができる。さらに、部品点数が削減されており、組み立てが容易な端子台を提供することができると共に、組み立てに要する時間を短くすることができる。さらに、従来と比較して低コスト且つ小サイズの端子台を提供することができる。
また、第2実施形態によれば、複数の端子を端子台200に結線させて分岐回路を構成することができる。なお、ベース220は、中央部を境に両端部が前側上方に向かって傾斜するように略V字状の形状を有していてもよい。この場合、第1端子孔215及び第2端子孔216も、前側上方に向かって傾斜するように開口する。
[第3実施形態]
図10から図15を参照し、第3実施形態に係る端子台300を説明する。なお、図10は端子台300の概略斜視図であり、図11は端子台300の概略分解図である。また、図12は、端子台300のベース320を下方から見た概略斜視図である。また、図13、図14及び図15は、端子台300の動作を説明する説明図である。
第3実施形態の端子台300は、第2付勢部材の形状が第2実施形態と異なる。なお、第3実施形態の説明においては、第1及び第2実施形態との相違点について説明し、第1及び第2実施形態で説明した構成要素については説明を省略する。特に説明した場合を除き、同じ参照符号を付した構成要素は略同一の動作及び機能を奏し、その作用効果も略同一である。
図10には、レバー340が初期位置にある状態の端子台300が示されている。そして、端子台300は、挿入される端子と電気的に接続するベース320と、ベース320に向かって端子を付勢する第1付勢部材としての第1板バネ30と、回転軸C(図13)を中心に初期位置と待機位置との間で回転可能であると共に、初期位置から待機位置に移動するときに第1板バネ30を押し上げるレバー340とを備える。さらに、端子台300は、第1端子孔315と隣り合う第2端子孔316と、ベース320に面して配置され、第2端子孔316に挿入される端子をベース320に向かって付勢する第2付勢部材としての第2板バネ360とを備える。また、端子台300は、ベース320と、第1板バネ30と、レバー340と、第2板バネ360とを収納するボックス310を有している。
図11の概略分解図に示すように、第2実施形態と異なり、レバー340はフック248を有していない。代わりに、第2板バネ360にフック部348が設けられており、フック部348が第2端子孔316に挿入される端子の抜け止めとして機能する。また、第2実施形態と比較して、ベース320の端部のスリット325の長さが短い。また、ベース320の中央部には、第1板バネ30の第1固定部331と、第2板バネ360の第2固定部361とを受け入れる空間が形成されている。そして、第1実施形態と同様に、当該空間の両側には、折曲部321が設けられている。この折曲部321は、ベース320のそれぞれの側壁の上部及び下部に設けられている。
なお、レバー340の下端部分370は、初期位置から待機位置に移動するときに第2板バネ360のフック部348を押し下げるために、湾曲した形状を有すると共に下方に突出している。そして、当該下端部分370が、後述する第2当接部375及び第2対向部376に対応する。すなわち、当該下端部分370の頂点部分が、レバー340が待機位置にあるときにフック部348と当接する第2当接部375に対応する。また、当該下端部分370の頂点部分から根本よりの湾曲部分は、レバー340が初期位置にあるときにフック部348と対向する第2対向部376に対応する。
第1板バネ30は、ベース320に対して固定される第1固定部331と、第1端子孔315に挿入された丸型端子1をベース320に押し付ける第1押付部32と、第1固定部331と第1押付部32との間に位置する変形部33を有する。
第2板バネ360は、第2端子孔316に挿入された端子をベース320に押し付ける第2押付部362を有している。この第2押付部362は、第2板バネ360の両端部に設けられており、それぞれ上方に向かって立ち上がる一対の突出部を有している。また、一対の突出部の先端は、端子をベース320の下面に押し付けるように平面を構成している。さらに、第2押付部362の根本付近は湾曲しており、挿入された端子を第2押付部362とベース320との間に受け入れるように変形する。
また、第2板バネ360は、第2端子孔316に挿入された端子の抜け止めとして機能するフック部348を有している。このフック部348は、第2押付部362の一対の突出部の間に位置しており、第2板バネ360の第2固定部361から前方に向かって延在している。また、フック部348の先端は上方に向かって立ち上がるように折れ曲がっている。そして、レバー340が初期位置から待機位置に移動するときに、フック部348は、レバー340の第2当接部375(後述)によって押し下げられて初期位置から待機位置へと移動する。
図12に示すベース320の下面には、第2実施形態と同様に、第2端子孔316に挿入される端子のストッパーとして機能する端子規制部326が設けられている。この端子規制部326は、下方に突出するように折り曲げて形成されている。そして、端子規制部326の前面が端子の前縁部に当接して、端子の挿入位置を規制する。また、端子規制部326の同士の間には、第2板バネ360のフック部348が挿入されるスリット325が形成されている。
図11の概略分解図に戻り、ボックス310は、外部に開口した第2端子孔316を有しており、端子は第1端子孔315及び第2端子孔316のそれぞれに挿入される。また、ボックス310は、レバー340の後面341と当接するストッパーリブ317と、レバー340の前面342と当接する規制部318とを有している。
続いて、端子台300を組み立てて製造する方法について説明する。端子台300を組み立てる際には、まず第1板バネ30をレバー340の貫通穴343に挿入して、第1板バネ30をレバー340に取り付ける。次に、第1板バネ30及びレバー340をベース320に取り付けるために、レバー340及び第1板バネ30を上方からベース320に嵌め込む。同時に、レバー340の軸部347をベース320の軸受322に挿入するように、ベース320の前側(端子孔側)に形成された空間にレバー340の下端部を挿入する。
次に、ベース320の折曲部321を、第1板バネ30の第1固定部331に向かって折り曲げて、第1板バネ30をベース320に固定する。その後、第2板バネ360を下方からベース320に嵌め込み、ベース320の折曲部321を、第2板バネ360の第2固定部361に向かって折り曲げて、第2板バネ360をベース320に固定する。そして、レバー340、第1板バネ30、第2板バネ360、及びベース320を、ボックス310に組み付ける。その後、ボックス310と同じ形状の他のボックス、又はボックス310に対応する形状を有する側板を、ボックス310と対向させて圧入により連結する。このようにして、端子台300を組み立てることができる。
次に端子台300の側面図及び断面図を示す図13から図15を参照して、端子台300の動作を説明する。なお、図13から図15のそれぞれの左側には、レバー340、第1板バネ30、第2板バネ360、及びベース320をボックス310に組み付けた後の端子台300を側方から見た状態を示している。また、図13から図15のそれぞれの右側には、第1板バネ30の幅方向における中央部分において、端子台300を長手方向に沿って切った断面を示している。
図13の右側に示すように、初期状態においては、レバー340が初期位置にあると共に、第1板バネ30の第1押付部32がベース320の上面に当接し、第2板バネ360の第2押付部362がベース320の下面に当接している。また、レバー340の第1対向部346が、第1板バネ30の下面に当接している。さらに、レバー340の下部に設けられた第2対向部376が、第2板バネ360のフック部348の上面に当接している。
丸型端子1を接続させるために、図14の待機状態に示すように、作業者はレバー340を第1板バネ30に抗して矢印で示す前方向に回転させる。すると、レバー340は、初期位置から待機位置に移動するときに第1板バネ30を押し上げる。そして、第1板バネ30の第1押付部32がベース320から離れる方向へと変位する。
また、作業者がレバー340を回転させると、レバー340の下部は後方に向かって回転する。すると、レバー340のフック部348に当接する部分は、第2対向部376から第2当接部375へと変化する。ここで、回転軸Cから第2当接部375までの距離は、回転軸Cから第2対向部376までの距離よりも長い。そのため、レバー340は、初期位置から待機位置に移動するときにフック部348を押し下げる。そして、フック部348がベース320から離れる方向へと変位する。これにより、フック部348がベース320のスリット325(図12)から離脱する。このように、フック部348が待機位置に移動するため、丸型端子1をフック部348に阻害されずに第2端子孔316に挿入できる。
次に、作業者は、ボックス310の第2端子孔316(図10)を介して、丸型端子1を第2板バネ360の第2押付部362とベース320との間に挿入する。このとき、丸型端子1の先端は、第2押付部362を変形させながら挿入される。その後、作業者は、ボックス310の第1端子孔315(図10)を介して、丸型端子1を第1板バネ30の第1押付部32とベース320との間の隙間に挿入する。
そして、丸型端子1をベース320に接続するために、作業者は丸型端子1の先端でレバー340を押して後方に回転させる。すると、レバー340は待機位置から初期位置へと回転軸Cを中心に回転する。同時に、レバー340の下部が後方に回転して、レバー340のフック部348に当接する部分は、第2当接部375から第2対向部376へと変化する。すると、フック部348は、自身の弾性によって待機位置から初期位置へと復帰し、ベース320のスリット325(図12)を介して丸型端子1の円内に挿入される。
図15の結線状態においては、レバー340が初期位置にある。そして、第1板バネ30の第1押付部32が、第1端子孔315に挿入された丸型端子1の下面をベース320の上面に押し付けている。また、第2板バネ360の第2押付部362が、第2端子孔316に挿入された丸型端子1の上面をベース320の下面に押し付けている。このようにして、丸型端子1は、ベース320に電気的に接続される。また、第2板バネ360のフック部348が丸型端子1の円内に挿入され、丸型端子1が抜け出ることが防止される。
以上説明した第3実施形態によっても、片手がふさがってしまうことがなく、端子孔に端子を挿入するだけで自動結線ができる。さらに、部品点数が削減されており、組み立てが容易な端子台を提供することができると共に、組み立てに要する時間を短くすることができる。さらに、従来と比較して低コスト且つ小サイズの端子台を提供することができる。
また、第3実施形態によれば、複数の端子を端子台300に結線させて分岐回路を構成することができる。さらに、第2実施形態のレバー240のフック248と比較して、第3実施形態の第2板バネ360のフック部348は初期位置と待機位置との間の移動量が少ない。そのため、ベース320のスリット325の長さを短くすることができ、ベース320の強度を高くすることができる。
また、第2実施形態においては、第2端子孔316に挿入された丸型端子1が強く引っぱられたときに、レバー240には、フック248を介して前方回転力が加わってしまう。そのため、レバー240が回転してしまい、丸型端子1が抜け出る可能性がある。これに対して、第3実施形態によれば、前方回転力が加わらないので、丸型端子1の抜け出しをより確実に防止できる。
[変形形態]
図16に示す端子台400の概略斜視図を参照して、変形形態に係る端子台400を説明する。なお、図16は、レバー40が初期位置にある初期状態を示している。
変形形態の端子台400は、第1付勢部材としての板バネ430をベース420に向かって付勢する補助付勢部材480を備えている。この補助付勢部材480の両端部は、下方に湾曲しており、レバー40が初期位置にあるときに、板バネ430の押付部432の上面を下方に付勢する。また、補助付勢部材480は別体に構成された補助固定部481を有しており、当該補助固定部481は断面略U字状の形状を有している。そして、補助固定部481の両端部は分岐していると共に、補助固定部481の両端部の先端にはベース420に向かって突出する嵌合突起482が形成されている。
また、板バネ430も、別体に構成された固定部431を有しており、当該固定部431は断面略U字状の形状を有している。そして、固定部431の両端部は先端にはベース420に向かって突出する嵌合突起438を有している。一方、ベース420の両側壁には、補助付勢部材480の嵌合突起482と、板バネ430の嵌合突起438とを受け入れる嵌合穴部(不図示)が形成されている。そして、補助付勢部材480及び板バネ430は、それぞれ嵌合突起482及び嵌合突起438によって、ベース420に対して固定される。
変形形態の端子台400によれば、補助付勢部材480が板バネ430の押付部432を補助的に付勢する。そのため、他の実施形態と比較して、板バネ430の付勢力を低減させることができる。または、他の実施形態と比較して、挿入された端子をより強い力でベース420に押し付けることができる。
以上、各実施形態及び変形形態を参照して本発明について説明したが、本発明は上記実施形態及び変形形態に限定されるものではない。本発明に反しない範囲で変更された発明、及び本発明と均等な発明も本発明に含まれる。また、上記各実施形態及び変形形態は、本発明に反しない範囲で適宜組み合わせることができる。
例えば、ベース及び板バネは、左右対称な形状を有していなくともよい。具体的には、図17に示すようなベース520及び板バネ530を、端子台の両側又は端子台の片側のみに配置することもできる。さらに、ボックスの下面に取り付けボスを設けて、端子台を回路基板上に取り付けることもできる。この端子台は、取り付けボスを回路基板に設けられた穴に差し込むことにより、回路基板に取り付けることができる。
また、本発明に適用可能な端子は丸型圧着端子には限られず、Y字型圧着端子等を使用することもできる。さらに、ボックスには、第2端子孔に代えてショートバー用穴部を設けてもよい。このショートバー用穴部にショートバーを挿入すると、ショートバーを介して隣接するベースが電気的に接続される。これにより、連結された複数のボックスの隣接する第1端子孔に挿入された端子同士を短絡させることができる。
また、ボックスには、温度ヒューズとヒューズ用端子とを収納する収納スペースを設けてもよい。この温度ヒューズを備える端子台は基板に取り付けられ、ベースとヒューズ用端子とがそれぞれ基板上の配線とはんだ接続される。そして、温度ヒューズは、ベースに接触するように配置され、例えば120℃で断線する。この断線を検知することにより、装置を停止させる又は警告を出す等の処理を行うことができる。
また、第1付勢部材として、板バネに代えてトーションバネ等の他の弾性部材を使用してもよい。このような他の弾性部材であっても、端子をベースに向かって付勢でき、且つ待機位置から初期位置へと回転するレバーによって押し上げられることができれば、第1付勢部材として機能する。さらに、レバーの上端にはボタンを取り付けてもよい。作業者がこのボタンを押し下げると、ボタンによってレバーが初期位置から待機位置へと回転する。そして、結線後にボタンを引き上げると、レバーが待機位置から初期位置へと回転する。