JP6292998B2 - パイプロケーティング方法 - Google Patents

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Description

本発明は、パイプロケーティング方法に関する。
従来、金属で形成された管材が地中に埋設された状態を調べるために、パイプロケーティング方法が用いられている。
この種のパイプロケーティング方法としては、例えば特許文献1に記載されたものが知られている。
パイプロケーティング方法を実施するためのパイプロケーティングシステムは、発生した磁界を捕捉する2つの探査コイル(コイル装置)と、捕捉した磁界を検出信号として出力する信号出力手段と、出力信号を演算処理するとともに、その結果を画面表示する探査装置本体とから構成される。
2つの探査コイルは、上下方向に2l(エル)の間隔をもって平行に配設してある。
特許文献1のパイプロケーティング方法では、図7に示すように、地中、すなわち土G1の中に埋設された管材Tに発信器100の一端を接続した、一般的に通電法と呼ばれる方法が用いられる。
2つの探査コイルの中間位置から垂直距離yの位置に、直線状に充分長い金属管(管材)が埋設されており、金属管には電流Isin(ωt)が流れているとする。この電流は、発信器100の接地極から金属管に供給される。
この金属管の直上付近に、地表面に平行に2つの探査コイルを配置した場合、各探査コイルに発生する起電力el,ehは、次の式で与えられる。
el=k(1/y−l)Iωsin(ωt) ・・(1)
eh=k(1/y+l)Iωsin(ωt) ・・(2)
ここで、kは探査コイルによって定まる定数である。
(1)式及び(2)式を連立方程式として解くと、
y=((el+eh)/(el−eh))l ・・(3)
となる。
(3)式から、探査コイルに発生する起電力el、ehを測定すれば、金属管の埋設深度yを測定することができる。この埋設深度yから金属管の外径の半分の値を引くこと等により、土被りを求めることができる。
パイプロケーティング方法としては、前述の通電法以外にも誘電法や2点法が知られている。
誘電法は、図8に示すように管材T上の地面に発信器101を設置し、発信器101が磁界を発生させることで管材Tに誘導電流を流す方法である。2点法は、図9に示すように管材Tの2点間に発信器102を接続し、管材Tと発信器102とで閉回路を形成して管材Tに電流を流す補法である。
実用新案登録第3112490号公報
しかしながら、特許文献1に記載された方法では、探査コイル同士が干渉するため、土被りを精度良く測定できない。
通電法では、コイル装置による測定点によって信号電流の強さ(誘導磁界の強さ)が異なったり、管材Tが、管材T以外の他の埋設物と接触している場合には測定誤差が大きくなったりするという問題がある。2点法は、供給管等の小規模(長さが数m〜十数m程度)への適用が主である。
誘電法では、通電法と同様の問題と発生すると信号電流が小さいことにより精度が低下する。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであって、管材の土被りを高精度に測定することができるパイプロケーティング方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、この発明は以下の手段を提案している。
本発明のパイプロケーティング方法は、金属で形成され地中に埋設された管材の土被りを測定するパイプロケーティング方法であって、前記管材の長手方向に間隔を空けた第一位置と第二位置との間に、分解能を有して交流電流の値を連続的な値として出力不能な電流供給装置により前記交流電流を供給し、抵抗値を連続的に変化可能な可変抵抗器を用いて前記交流電流の値を変化させ、前記交流電流の値を予め定められた所定の値であるIにし、前記交流電流による磁界の変化により、地上に配置したコイル装置に生じる誘導起電力の値Eを測定し、地表面から前記コイル装置の中心までの距離をL、前記管材の外径をD、Kを定数をとしたときに、(4)式から前記土被りZを求め、前記電流供給装置、前記交流電流の値を測定する電流測定装置、前記コイル装置、前記誘導起電力の値を測定する電圧測定装置を用いて、前記定数Kを実験により求めた後で、前記電流供給装置により前記交流電流を供給することを特徴としている。
Z=(K×I)/E−L−D/2 ・・(4)
この発明によれば、一般的に電流供給装置には分解能があり交流電流の値を連続的な値として出力できない。管材の第一位置と第二位置との間の抵抗値は、両位置間の長さや管材の材質等により異なる。このため、管材によらず管材の第一位置と第二位置との間に予め定められた例えば1.00A(アンペア)等の所定の値である交流電流を流すことはできない。そこで、例えば交流電流の値が0.99Aである状態から可変抵抗器の抵抗値を連続的に変化させることで、管材に流れる交流電流の値を所定の値にすることができる。
測定ごとに管材に流れる交流電流の値が所定の値になることで、測定による交流電流の値の誤差が無くなり、(4)式における交流電流の値Iが一定となる。
また、上記のパイプロケーティング方法において、前記可変抵抗器を用いて前記交流電流の値を変化させるときには、前記抵抗値を小さくしながら前記交流電流の値を変化させることがより好ましい。
また、上記のパイプロケーティング方法において、前記交流電流の値は電流測定装置で測定され、前記所定の値は、前記電流測定装置の測定範囲における中央値以上、上限値以下の値であることがより好ましい。
この発明によれば、一般的に電流測定装置は日本工業規格に基づいて、1.0級や0.5級等の測定誤差を有している。すなわち、電流測定装置には測定範囲の±1.0%、±0.5%の測定誤差が許されている。電流測定装置の測定誤差に対する管材を流れる交流電流の値が大きくなることで、交流電流の値の誤差が小さくなる。
本発明において、請求項1に記載のパイプロケーティング方法によれば、(4)式における交流電流の値Iが一定となり、管材の土被りの測定が安定して土被りを高精度に測定することができる。
請求項2に記載のパイプロケーティング方法によれば、電流供給装置や電流測定装置に過大な交流電流が流れるのを防止し、電流供給装置や電流測定装置中の回路等が損傷するのを防ぐことができる。
請求項3に記載のパイプロケーティング方法によれば、管材の土被りをさらに高精度に測定することができる。
本発明の一実施形態のパイプロケーティングシステムのブロック図である。 本実施形態のパイプロケーティング方法を示すフローチャートである。 同パイプロケーティング方法における管材の周りに発生する磁界を説明する図である。 同パイプロケーティング方法で管材に対してセンサコイルを移動させる状態を説明する図である。 センサコイルの位置に対する誘導起電力の大きさを示す図である。 同パイプロケーティングシステムの構成の組み合わせを説明する図である。 従来の通電法によるパイプロケーティング方法を説明する図である。 従来の誘電法によるパイプロケーティング方法を説明する図である。 従来の2点法によるパイプロケーティング方法を説明する図である。
以下、本発明に係るパイプロケーティングシステムの一実施形態を、図1から図6を参照しながら説明する。
図1に示すように、本実施形態のパイプロケーティングシステム1は、地中、すなわち土G1の中に埋設された管材Tの土被りZ(m)を測定するものである。
本パイプロケーティングシステム1は、管材Tに交流電流を供給する電流供給装置10と、抵抗値(電気抵抗の値)を連続的に変化可能な可変抵抗器15と、管材Tに流れる交流電流の値を測定する電流計(電流測定装置)20と、地上に配置されたセンサコイル(コイル装置)25と、センサコイル25に生じる誘導起電力の値を測定する電圧計(電圧測定装置)30とを備えている。
この例では、電流供給装置10及び電流計20は発信器2に内蔵され、電圧計30は信号処理器3に内蔵されている。ただし、電流供給装置10及び電流計20が後述するリード線35に直列に接続されるように構成してもよい。電圧計30が後述するリード線36に直接接続されるように構成してもよい。
管材Tは、例えば鉄鋼等の金属で形成されている。管材Tの外径をD(m)とする。
管材Tには、管材Tの長手方向Xに間隔を空けて管状の引き上げ部T1、T2が設けられている。引き上げ部T1、T2は、管材Tと同一の材料で形成することができる。なお、引き上げ部T1、T2の形状は特に限定されず、管状でも線状でもよい。
引き上げ部T1の下端部は、管材Tの第一位置P1に接続されている。引き上げ部T2の下端部は、管材Tの第二位置P2に接続されている。引き上げ部T1、T2の上端部は、地表面G2に達している。
引き上げ部T1の上端部、引き上げ部T2の上端部には、リード線35の端部がそれぞれ接続されている。
リード線35上には、前述の可変抵抗器15及び発信器2が直列に接続されている。
電流供給装置10は、リード線35における発信器2に接続されている部分間に、例えば0Vから60Vまでの交流電圧による電位差を0.1V刻みで印加することができる。すなわち、電流供給装置10の電圧出力の分解能は0.1Vである。
電流供給装置10は、リード線35に電位差を印加することで、引き上げ部T1、T2を介して管材Tの第一位置P1と第二位置P2との間に交流電流を供給する。
可変抵抗器15は、公知の構成のものである。可変抵抗器15は、例えば本体15aに対してダイヤル部15bを回転させることで、本体15aに設けられた図示しない接点間の抵抗値を、第一抵抗値と、第一抵抗値よりも大きな第二抵抗値との間で連続的に変化させることができる。例えば、第一抵抗値は0Ω(オーム)であり、第二抵抗値は10Ωである。
リード線35は、この接点にそれぞれ接続されている。
ダイヤル部15bを操作して可変抵抗器15の抵抗値を変化させることで、管材Tを流れる交流電流の値を変化させることができる。
電流計20は、例えば図示しない表示部を有している。電流計20の分解能(測定精度)は例えば0.01A(10mA(ミリアンペア))であり、電流計20の表示部には、電流計20で測定した交流電流の値が0.01A刻みで表示される。電流計20には、日本工業規格に基づいた例えば0.5級等の測定誤差がある。電流計20による交流電流の値の測定範囲は、例えば0A以上1.50A以下である。以下での交流電流の値は、電流計20の分解能に基づいた有効数字を考慮して記載する。
これら電流供給装置10による交流電圧の印加範囲、可変抵抗器15の第一、二抵抗値、及び電流計20の測定範囲は、管材Tの材質や長さに応じて適宜設定されるもので、これらの範囲に限定されない。
センサコイル25は、コイルの素線が螺線状に巻回されたものである。センサコイル25は、管材Tを流れる交流電流による磁界の変化により、素線の両端部間に誘導起電力を生じる。
電圧計30は、公知の構成のものである。センサコイル25と信号処理器3とは、リード線36で接続されている。
次に、以上のように構成されたパイプロケーティングシステム1を用いた本実施形態のパイプロケーティング方法について説明する。図2は、本実施形態のパイプロケーティング方法を示すフローチャートである。以下では、地表面G2が水平面に平行な場合で説明する。
なお、本パイプロケーティング方法を実施する前に、予め実験室等において管材Tを土G1の中に埋設して土被りZが既知の状態で、後述する方法でパイプロケーティングシステム1に対応する後述する(5)式における定数Kを求めておく。以下では、予め定数Kを求めたときのパイプロケーティングシステム1の各構成を用いて測定を行う。
可変抵抗器15のダイヤル部15bを操作して、可変抵抗器15の抵抗値を値の大きな第二抵抗値にしておくことが好ましい。
可変抵抗器15で調整した後に管材Tに流す交流電流の値(所定の値)を、例えば1.00Aと予め定めておく。この値は、例えば0A以上1.50A以下である電流計20の測定範囲における中央値(下限値と上限値との平均値、0.75A)以上、上限値(1.50A)以下の値であることが好ましい。
まず、ステップS10において、発信器2の電流供給装置10を操作して、リード線35及び引き上げ部T1、T2を介して管材Tの第一位置P1と第二位置P2との間に交流電流を供給する。具体的には、管材Tの両位置P1、P2間に印加する電圧を0Vから、0.1V、0.2V、‥というように、0.1V刻みで段階的に増加させていく。これにともなって、管材Tを流れる交流電流の値は、段階的に増加していく。
このとき、図3に示すように、交流電流による磁界Fが管材Tの軸線C1と同軸に発生する。
ステップS12において、可変抵抗器15を用いて電流計20で測定される管材Tを流れる交流電流の値I(A)を変化させ、交流電流の値を前述の1.00Aにする。可変抵抗器15は抵抗値を連続的に変化させることができるため、ダイヤル部15bを微調整することで、交流電流の値Iを確実に1.00Aにすることができる。
このとき、可変抵抗器15のダイヤル部15bを操作して可変抵抗器15の抵抗値を第二抵抗値から小さくしながら交流電流の値を変化させることが好ましい。管材T、すなわち電流供給装置10や電流計20を流れる交流電流の値が徐々に増加する。
図3に示すように、センサコイル25を地上(地表面G2よりも上方)であって、センサコイル25の軸線C2が水平面に対して平行になるように配置する。このとき、地表面G2からセンサコイル25の中心までの鉛直方向の距離をLとする。以下では、この距離Lを保持したまま、センサコイル25を地表面G2に平行に移動させる。
ステップS14において、管材Tを流れる交流電流による磁界の変化によりセンサコイル25に生じる誘導起電力の値Eを電圧計30で測定する。
磁界Fは管材Tの軸線C1に沿って形成されるため、管材Tの軸線C1とセンサコイル25の軸線C2とが平行になるようにセンサコイル25を配置してセンサコイル25を軸線C1方向に移動させても、センサコイル25に生じる誘導起電力の値Eに変化はない。
これに対して、図4に示す矢印Aに平行に見た平面視において、管材Tの軸線C1とセンサコイル25の軸線C2とが直交した状態でセンサコイル25を軸線C2方向に移動させると、センサコイル25に生じる誘導起電力の値Eは大きく変化する。
より具体的には、図5に示すように、管材Tの軸線C1の真上にセンサコイル25があるときに誘導起電力の値Eが最も大きくなる。センサコイル25が管材Tの軸線C1の真上から離間するにしたがって、誘導起電力の値Eが小さくなる。
このように、センサコイル25の軸線C2の向きを変えてセンサコイル25を移動させながら電圧計30で誘導起電力の値Eを測定することで、平面視において管材Tが延びる方向が分かる。
なお、管材Tの軸線C1に沿った複数カ所で上記の工程を行うことで、地表面G2に対する管材Tの軸線C1の傾きが分かる。
センサコイル25を移動させて誘導起電力の値Eが最も大きくなった位置の真下に管材Tが埋設されている。
ステップS16において、この位置で測定された誘導起電力の値Eを用いて、(5)式から土被りZを求める。
なお、(5)式は、前述の(4)式をより明確に示したものであり、(5)式と(4)式とは同一である。
Figure 0006292998
なお、図1に位置P6で示すように管材Tが深く埋設されている場合には、センサコイル25は位置P7で管材Tから発生した磁界を検出することになる。このとき、センサコイル25が受ける磁界の強さは管材Tが浅く埋設されている場合よりも小さくなり、センサコイル25に生じる誘導起電力の値Eも小さくなる。
このため、(5)式において誘導起電力の値Eが小さくなることで、土被りZが長いことが分かる。
ここで、図6に示すパイプロケーティングシステム1の発信器2、センサコイル25、及び信号処理器3の組み合わせについて説明する。
発信器2Aは、発信器2と同様に構成され、電流供給装置10、電流計20と同様に構成された電流供給装置10A、電流計20Aを備えている。発信器2Aは、例えば発信器2とはメーカー(製造業者)が異なるほぼ同一の構成のものである。
センサコイル25A、25Bは、センサコイル25と同様に構成されている。センサコイル25A、25Bは、例えばセンサコイル25とはメーカーが異なるほぼ同一の構成のものである。
信号処理器3Aは、信号処理器3と同様に構成され、電圧計30と同様に構成された電圧計30Aを備えている。信号処理器3Aは、例えば信号処理器3とはメーカーが異なるほぼ同一の構成のものである。
本実施形態では、発信器2、センサコイル25、及び信号処理器3を用いてパイプロケーティングシステム1を構成している。しかし、発信器2及び発信器2Aのいずれか1つ、センサコイル25、センサコイル25A及びセンサコイル25Bのいずれか1つ、そして、信号処理器3及び信号処理器3Aのいずれか1つを用いてパイプロケーティングシステムを構成しても、選択した構成を用いて予め定数Kを求めておく。これにより、メーカーが互いに異なる発信器、センサコイル、及び信号処理器を組み合わせても、組み合わせに応じて求めた定数Kを用いて(5)式から土被りZを求めることで、本実施形態のパイプロケーティングシステム1と同様に使用することができる。
以上説明したように、電流供給装置10には分解能があり交流電流の値を連続的な値として出力できない。管材Tの第一位置P1と第二位置P2との間の抵抗値は、両位置P1、P2間の長さや管材Tの材質等により異なる。このため、管材Tによらず、管材Tの第一位置P1と第二位置P2の間に予め定められた例えば1.00Aの所定の値の交流電流を流すことはできない。
本実施形態のパイプロケーティング方法及びパイプロケーティングシステム1によれば、例えば交流電流の値が0.99Aである状態から可変抵抗器15の抵抗値を連続的に変化させることで、管材Tに流れる交流電流の値を1.00Aという所定の値にすることができる。
測定ごとに管材Tに流れる交流電流の値が所定の値になることで、測定による交流電流の値の誤差が無くなり、(5)式における交流電流の値Iが一定となる。したがって、管材Tの土被りZの測定が安定し、土被りZを高精度に測定することができる。
可変抵抗器15の抵抗値を小さくしながら交流電流の値を変化させることで、電流供給装置10や電流計20を流れる交流電流の値が徐々に増加する。これにより、電流供給装置10や電流計20に過大な交流電流が流れるのを防止し、電流供給装置10や電流計20中の回路等が損傷するのを防ぐことができる。
可変抵抗器15を用いて、管材Tを流れる交流電流の値を電流計20による交流電流の値の測定範囲における中央値以上、上限値以下の値にする。電流計20には例えば0.5級等の測定誤差がある。管材Tを流れる交流電流の値をこのように設定することで、電流計20の測定誤差に対する管材Tを流れる交流電流の値が大きくなって交流電流の値の誤差が小さくなる。したがって、管材Tの土被りZをさらに高精度に測定することができる。
管材Tの塗覆装の有無、管材Tの状態に関わらず、管材の長手方向において広範囲(数百m〜1km)での検査が可能となる。
管材T以外の埋設物と管材Tとがメタルタッチしている(金属製の部材同士が直接接続している)路線への適用が可能となる。
特に、前述のメタルタッチしている時の埋設位置(オフセット、土被り)の検出精度の向上が見込める。
ここで、例えば、管材Tが呼び径50Aの鋼管で、リード線35として外径1.6mmのものを用いた場合の抵抗値の例を説明する。
管材T及びリード線35の抵抗値の合計は、第一位置P1と第二位置P2との間の距離が500mの場合で5.324‥Ω、1000mの場合で10.648‥Ωであった。
なお、本実施形態では、パイプロケーティングシステム1が制御部を備え、制御部が自動的に土被りZを求めるように構成してもよい。図示はしないが、制御部は演算素子やメモリ等を有している。制御部は、発信器2、信号処理器3、及び可変抵抗器15に接続されている。可変抵抗器15に駆動モータが備えられていて、制御部の指示に基づいてダイヤル部15bが操作される。
パイプロケーティングシステム1の操作者は、入力手段から制御部に管材Tの外径D、地表面G2からセンサコイル25の中心までの距離L、及び定数Kを入力する。これらの値は、制御部のメモリに記憶される。
このように構成された変形例のパイプロケーティングシステム1は以下のように作用する。
制御部は、電流計20で測定される管材Tを流れる交流電流の値Iが例えば前述の1.00Aになるようにダイヤル部15bを操作する。電流計20で測定した交流電流の値Iは、制御部に送信される。
操作者がセンサコイル25を移動させつつ測定したセンサコイル25に生じる誘導起電力の値Eは電圧計30で測定される。電圧計30で測定された誘導起電力の値Eは、制御部に送信される。制御部の演算素子は、メモリに記憶された外径D、距離L、定数K、及び、電流計20、電圧計30から送信された交流電流の値I、誘導起電力の値Eを用いて、前述の(5)式から土被りZを求める。
以上、本発明の一実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の構成の変更、組み合わせ、削除等も含まれる。
例えば、前記実施形態では、可変抵抗器15で調整した後に管材Tに流す交流電流の値を1.00Aとした。しかし、この値は電流計20による交流電流の値の測定範囲に応じて例えば1.50Aや2.00A等と適宜設定することができる。
1 パイプロケーティングシステム
10、10A 電流供給装置
15 可変抵抗器
20、20A 電流計(電流測定装置)
25、25A、25B センサコイル(コイル装置)
30、30A 電圧計(電圧測定装置)
P1 第一位置
P2 第二位置
T 管材
X 長手方向
Z 土被り

Claims (3)

  1. 金属で形成され地中に埋設された管材の土被りを測定するパイプロケーティング方法であって、
    前記管材の長手方向に間隔を空けた第一位置と第二位置との間に、分解能を有して交流電流の値を連続的な値として出力不能な電流供給装置により前記交流電流を供給し、
    抵抗値を連続的に変化可能な可変抵抗器を用いて前記交流電流の値を変化させ、前記交流電流の値を予め定められた所定の値であるIにし、
    前記交流電流による磁界の変化により、地上に配置したコイル装置に生じる誘導起電力の値Eを測定し、
    地表面から前記コイル装置の中心までの距離をL、前記管材の外径をD、Kを定数をとしたときに、(1)式から前記土被りZを求め、
    前記電流供給装置、前記交流電流の値を測定する電流測定装置、前記コイル装置、前記誘導起電力の値を測定する電圧測定装置を用いて、前記定数Kを実験により求めた後で、前記電流供給装置により前記交流電流を供給することを特徴とするパイプロケーティング方法。
    Z=(K×I)/E−L−D/2 ・・(1)
  2. 前記可変抵抗器を用いて前記交流電流の値を変化させるときには、前記抵抗値を小さくしながら前記交流電流の値を変化させることを特徴とする請求項1に記載のパイプロケーティング方法。
  3. 前記交流電流の値は電流測定装置で測定され、
    前記所定の値は、前記電流測定装置による前記交流電流の値の測定範囲における中央値以上、上限値以下の値であることを特徴とする請求項1又は2に記載のパイプロケーティング方法。
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