JP6292377B2 - バッテリセル固定装置 - Google Patents

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Description

本発明は、バッテリセルをバッテリパックのトレイに固定するバッテリセル固定装置に関する。
電気自動車やハイブリッド車などの車両の多くは、車体の下部にバッテリパックを取り付けて、バッテリパック内に収めたバッテリセルの電力を走行用モータなどへ供給している。
こうしたバッテリパックに内蔵されるバッテリセルは、モジュールケースや保持カバーやバスバーなどを用いて、複数個、並列に束にしてモジュール化している。そして、このモジュール化されたバッテリセルを、別途、固定構造を用いて、バッテリパックを構成するトレイに固定し、バッテリパック内に収める構造としている(特許文献1〜3などを参照)。
特開2012−101663号公報 特開2010−160931号公報 特開2010− 80355号公報
ところで、車載のバッテリパックは、小形、軽量であることが望まれる。
しかし、バッテリセルは、トレイに固定するための固定構造以外に、モジュールケース、保持カバーやバスバーなどモジュール化を行うための各種部材が組み付くので、複雑となり、かなり重量もかさむ。このため、バッテリパックは複雑化、さらには重量の増加を招いている。
そこで、本発明の目的は、簡単な構造で、複数のバッテリセルがバッテリパックのトレイに取り付けられるバッテリセル固定装置を提供する。
請求項1に記載の発明のバッテリセル固定装置は、バッテリパックを形成するトレイと、トレイの内部に当該トレイとは反対側に端子を向けて載置される複数のバッテリセルと、複数のバッテリセルの端子間を連接するバスバーと、バッテリセルを前記トレイに固定するステー部材とを具備し、ステー部材は、一端部が端子にバスバーと共に固定され、他端部がトレイに固定されるものとした。
請求項2に記載の発明のバッテリセル固定装置は、バスバーとステー部材を端子に固定する固定部材を更に具備し、バスバーは、第1の孔部が形成され、ステー部材は、一端部に第2の孔部が形成され、固定部材は、バスバーの第1の孔部とステー部材の第2の孔部とに端子を挿通させて固定するものとした。
請求項3に記載の発明のバッテリセル固定装置は、トレイは、バッテリセルが載置されるトレイの内部空間を仕切る仕切り部を有し、ステー部材の他端部は、仕切り部に固定されるものとした。
請求項4に記載の発明のバッテリセル固定装置は、ステー部材は絶縁性を有し、ステー部材の一端部には、バスバーの露出部を覆うカバー部が形成され、固定部材は、絶縁性を有すると共に端子を覆うように固定されるものとした。
請求項5に記載の発明のバッテリセル固定装置は、ステー部材は、一端部と他端部との間にバッテリセルの側方を通る延伸部を有し、延伸部は湾曲しているものとした。
請求項6に記載の発明のバッテリセル固定装置は、ステー部材を通じてバッテリセルと熱交換可能とした熱交換部を有しているものとした。
請求項7に記載の発明のバッテリセル固定装置は、熱交換部は、トレイの外面にヒートシンクを設けて構成されるものとした。
請求項8に記載の発明のバッテリセル固定装置は、熱交換部は、トレイの仕切り部に、熱媒が流通する熱媒流路を設けて構成されるものとした。
請求項1の発明によれば、複数のバッテリセルは、バスバーと共に端子に固定されるステー部材によって、バッテリパックのトレイに固定される。つまり、ステー部材は、端子を利用して、バッテリセルをトレイに固定するので、バッテリセルの固定は簡素な構造ですむ。
請求項2の発明によれば、ステー部材の一端部の固定は、バスバー、ステー部材の端部に端子が挿通する孔部を形成し、固定部材で、各孔部を挿通した端子にバスバー、ステー部材を固定するという、簡単な共締め構造ですむ。
請求項3の発明によれば、ステー部材の他端部は、トレイの内部空間を仕切る仕切り部に固定されるので、ステー部材を固定するスペースを、別途トレイに確保せずにすむ。
請求項4の発明によれば、ステー部材が絶縁性を有するだけでなく、バスバーや端子の外部に露出した各部分が、外部に晒されないので、バッテリセルの組付時、取外し時やメンテナンス時などの際、作業者が電流の流れる部分に触れずに作業ができる。
請求項5の発明によれば、ステー部材の、バッテリセル側方を通る延伸部の湾曲がもたらす弾性力により、バッテリセルがずれないようバッテリセルを左右方向から押し付けたり、バッテリセルを上方からトレイに押え付けたりすることができる。これにより、常にバッテリセルは、安定した姿勢に保たれる。
請求項6の発明によれば、ステー部材を活用して、バッテリセルの冷却や加温ができる。
請求項7の発明によれば、特にバッテリセルの冷却は、トレイの外面を流通する走行風を用いて冷却できる(空冷)。しかも、トレイにヒートシンクを設けるという簡単な構造ですむ。
請求項8の発明によれば、バッテリセルの冷却や加温は、熱媒流路を流通する熱媒により行われる。熱媒を用いるため、バッテリセルを効率よく、冷却したり加温したりすることができる。しかも、トレイの仕切り部に熱媒流路を形成することにより、別途、熱媒流路を形成するためのスペースをトレイ上に確保せずにすみ、バッテリセルの周囲に影響を与えずにすむ。
本発明の第1の実施形態に係るバッテリパックを搭載した車両を示す斜視図。 同バッテリパックを、同パック内に収めたバッテリセルと共に示す一部分解した斜視図。 図2中のA−A線に沿う断面図。 バッテリセルをトレイに固定する構造を示す分解斜視図。 本発明の第2の実施形態の要部となるステー部材を示す斜視図。 本発明の第3の実施形態の要部となるステー部材を示す斜視図。 本発明の第4の実施形態の要部となる空冷式の熱交換部の構造を示す斜視図。 本発明の第5の実施形態の要部となる熱媒式の熱交換部の構造を示す斜視図。 図8中のB−B線に沿う断面図。
以下、本発明を図1から図4に示す第1の実施形態にもとづいて説明する。
図1は、電気自動車やハイブリッド車など、バッテリパックを搭載した自動車(車両)の一部を示し、図2は同バッテリパック内のバッテリセルを示し、図3および図4は、同バッテリセルを固定する固定構造を示している。
図1中1は、自動車の車体、3は、例えば車体1のフロア(図示しない)の下部中央に据付けられたバッテリパックをそれぞれ示している。
バッテリパック3は、車両前後方向に延びるトレイ5aと、同トレイ5aの上側を水密に覆うカバー5bとで構成される細長のケーシング5内に、多数のバッテリセル、例えば多数の箱形のバッテリセル11を収めて構成される。
すなわち、バッテリセル11は、例えば図2〜図4に示されるように外形が直方体形をなす本体12を備え、本体12の上面両端側には正極端子12aと負極端子12b(いずれも本願の端子に相当)を有した箱形をなしている。このバッテリセル11が、図2および図4に示されるように示されるようにモジュール単位、例えば同セル11が4個、隣接して並んだ束の状態を1モジュールとして、トレイ5aの内面に載置されている。ここではバッテリセル11は、正極端子12a,負極端子12bがトレイ5aとは反対側に向く姿勢で、モジュール単位で車両前後方向に二列に載置されている。そのため、トレイ5aの内面には、車幅方向に並ぶ各バッテリセル11の両側を位置決めるための一対の段部7(本願の仕切り部に相当)が、左右(車幅)方向に沿って形成され、バッテリセル11が載置されるトレイ5の内部空間を仕切っている。
この仕切られた段部7、7間に、モジュール単位でバッテリセル11が、ステー部材15を用いて、直接、トレイ5aの内面に固定されている(図2〜4)。ここでは、バッテリセル11(モジュール単位)は、左右一対のステー部材15を用いたバッテリセル固定装置17(以下、単に固定装置17と称す)にて、直接、トレイ5aの内面に固定されている。図2〜図4には、この固定装置17の各部の構造が示されている。
モジュール単位で並んだバッテリセル11について説明を加えると、バッテリセル11は、正極端子12a,負極端子12bを互い違いに配置しながら、並行に隣接して配置されている。隣り合う正極端子12aと負極端子12b間は、それぞれ帯板状のバスバー9にて連接される(図4)。具体的には、バスバー9の各端部には、正・負極端子12a,12bと挿通可能な通孔9a(本願の第1の孔部に相当)が形成されていて、隣合う一方のバッテリセル11の正極端子12aに片側の通孔9aを挿通し、隣合う他方のバッテリセル11の負極端子12bに反対側の通孔9aを挿通させることにより連接が行われる。
このバスバー9によるバッテリセル11の連接により、バッテリセル11、11間を直列につなげている。ちなみに正極端子12a、負極端子12bは、いずれも外周面にめねじ部13を有する円柱形の端子部材で形成されている。
固定装置17の説明に戻ると、例えば一対のステー部材15は、いずれも図3および図4に示されるようにバッテリセル11の両側に組み合わさる部品で、セラミックスなどの絶縁部材から形成され、絶縁性を有する。双方共、同じ構造なので、片側のステー部材15について説明すると、図中19は、モジュール単位のバッテリセル11のうち、例えば前後の二個所(例えば最前部と最後部)に配置される複数の支柱部19(本願の延伸部に相当)を有している。この支柱部19は、バスバー9の上面から段部7の上面へ至るまで合わせて延ばした帯形の延伸部分を有して形成され、バッテリセル11の側方を通る。各支柱部19の下端部には、側方(バッテリセル11から離れる方向)へL形に張り出る固定座20(本願のステー部材の他端部に相当)が設けられている。各支柱部19の上端部には、両支柱部19間に渡り、固定座20とは反対の向き(バッテリセル11と接近する方向)へ逆L形に張り出る固定座22(本願のステー部材の一端部に相当)が設けられている。固定座20には、固定用の通孔20aが形成される。固定座22は、バッテリセル列に沿って延びる帯形をなしていて、座面には、バスバー9を貫通した各端子12a,12bが通る通孔22aが形成されている。
これにより、バッテリセル11は、例えば図4に示されるようにモジュール単位で複数個、ここでは4個、並行に配置し、隣り合う各正極端子12aと負極端子12b間をバスバー9にて連接してから、バッテリセル列の両側に、一対のステー部材15を組み付け、複数のバッテリセル11を束にする。その後、バッテリセル11を、トレイ5aの段部7間に配置し、各固定座20を各段部7の上面に固定すると、バッテリセル11が、モジュール単位で、トレイ5aに直接、固定される。
すなわち、モジュール単位でバッテリセル11をトレイ5aに取り付けるときは、並行に配置された各バッテリセル11の隣合う正極端子12aと負極端子12bに、各バスバー9の各通孔9aを挿通して、各バスバー9でそれぞれ端子12a,12b間を連接する。この後、例えばそれぞれステー部材15の支柱部19を、バッテリセル11の外面に沿わせ、ステー部材15の各固定座22を、バッテリセル11の各端子12a,12bを覆うように配置する。この際、バスバー9を貫通した各端子12a,12bの端部は、固定座22の各通孔22aに挿通する。これにより、固定座22は、バスバー9と重なり合いながらバッテリセル11の上部に載る。その後、固定座22の各通孔22aを貫通した正極端子12aおよび負極端子12bの端部に、固定部材、例えば袋ナット25をねじ込む。すると、袋ナット25で、固定座22がバスバー9と共に各端子12a,12bに固定される(共締め)。これにより、図2中に示されるように、一対のステー部材15が各バッテリセル11に組み付き、複数のバッテリセル11は束、すなわちモジュール単位になる。
その後、束となったバッテリセル11の下部を、バッテリセル11が設置されるトレイ5a部分、すなわちトレイ5aの段部7,7間に挿入して、バッテリセル11をトレイ5aに載せ、段部7の上面に支柱部19の固定座20を配置する。そして、各固定座20を締結部材、例えば固定ボルト27を用いて、各段部7の上面にボルト止めすればよい(図2、図3)。
詳しくは、バッテリセル11を段部7,7間に挿入する際、固定座20の通孔22aを、例えば予め段部7の上面の所定位置に形成されているねじ孔7a(図2)と合わせつつ、段部7の上面に位置決める。その後、固定ボルト27を固定座20を通してねじ孔7aへねじ込むと、段部7,7間のバッテリセル11は、ステー部材15の固定座20とトレイ5aの内面との間で挟み付けられる。これにより、バッテリセル11は、トレイ5aに強固に固定、すなわち上下左右にずれないように固定される。
むろん、ステー部材15は、トレイ5aに載置する前に、束となるバッテリセル11に組み付けておくのではなく、先に段部7,7間にバッテリセル11を配置して、バスバー9の組み付けにより束にしてから、一対のステー部材15をバッテリセル列の両側に配置して、バッテリセル11側の固定座22を、袋ナット25でバッテリセル11の各端子12a,12bに固定し、固定座20を、固定ボルト27により段部7に固定してもよく、どのような順序でも構わない。
特にステー部材15の固定座22には、バスバー9の露出部分が外部に露出しないよう、カバー部30が形成されている(図2〜図4)。すなわちカバー部30は、バスバー9全体を覆い隠す外形に設定したり、固定座22の先端部に、固定座22とバッテリセル11の上面との隙間α(図3)を覆うフランジ部22bを設けたりする構造などから形成されている。これにより、外側からバスバー9に触れるおそれのあるバスバー9の露出部分を遮っている。また袋ナット25は、絶縁性を有した袋ナット(本願の絶縁性を有する固定部材に相当)が用いられ、同袋ナット25で、正・負極端子12a,12bの端部を覆いながら、バスバー9、固定座22をバッテリセル11に共締め固定することで、正・負極端子12a,12bの端部が外部に露出しないようにしてある。ちなみに袋ナット25は、例えば袋ナット25自体を絶縁性に優れる合成樹脂製の部材から形成したり、通常の袋ナット25の表面に合成樹脂製のナットカバーを被せたりすることで、絶縁性を確保している(本願の絶縁性を有する固定部材に相当)。
このように複数のバッテリセル11は、ステー部材15を用いた固定装置17により、モジュール化を進めながら、トレイ5aに、直接、固定できる。特にバッテリセル11のトレイ5aへの設置は、バスバー9と共に端子12a,12bに固定されるステー部材15を用いるだけでよいから、従来のようにモジュール化のために必要とされていた各種部材を削減できる。
それ故、簡単な構造で、複数のバッテリセル11をトレイ5aに取り付けることができる。これにより、トレイ5aに搭載される重量が低減され、バッテリパック3の軽量化が図れる。
しかも、ステー部材15の、バスバー9と共にバッテリセル11の正・負極端子12a,12bを固定するという、正極端子12a、負極端子12bを利用した共締め構造により、バッテリセル11の固定は、簡素な構造ですむ。特に共締め構造には、バスバー9、固定座22に、端子挿通用の通孔9a,22aを形成し、袋ナット25で、各通孔9a,22を貫通した端子12a,12bに、バスバー9、固定座22を締結する構造を用いたので、簡単な構造ですむ。
そのうえ、ステー部材15は、トレイ5aの内部空間を仕切る段部7(仕切り部)に固定したので、ステー部材15を固定するスペースは、別途、トレイ5aに確保せずにすむ。
またステー部材15は、絶縁性を有するだけでなく、ステー部材15の固定座22には、バスバー9の露出した部分、すなわち露出部の外部への露出を防ぐカバー部30が設けられ、固定座22の固定には、正・負極端子12a,12bの露出を防ぐ絶縁性の袋ナット25が用いられるので、電流の通るバスバー9や正・負極端子12a,12bの端部が、外部に晒されないですむ。これにより、バッテリセル11の組付時、取外し時やメンテナンス時などの際、作業者が電流の流れる部分に触れずに作業ができる。
図5は、本発明の第2の実施形態を示す。
ステー部材15のバッテリセル11の側方を通る支柱部29(延伸部)に湾曲部、ここではバッテリセル11側が凸となる円弧形の湾曲部29aを形成したものである。
このように湾曲した支柱部29を用いると、図3のようにステー部材15でバッテリセル11をトレイ5aの内面に固定する際、湾曲部29aのもたらす弾性力を利用して、バッテリセル11がずれないよう、バッテリセル11を左右方向から押え付けたり、バッテリセル11を上方からトレイ5aへ押え付けたりすることができる。このため、常に安定した姿勢にバッテリセル11を保つことができる。
図6は、本発明の第3の実施形態を示す。
本実施形態は、カバー部30を増加させるために、一対のステー部材15の固定座22の両端部を中継部31を介して一体に連結したものである。このようにすると、一層、バッテリセル11の姿勢は安定する、むろん、第2の実施形態のようにステー部材15を湾曲させてもよい。
図7は、本発明の第4の実施形態を示す。
本実施形態は、トレイ5aに、バッテリセル11とステー部材15を通じて、熱交換を可能にした熱交換部35を設けたものである。
具体的には、熱交換部35は、トレイ5aの外気に臨むに下面(外面)に、例えば車両前後方向に延びるフィン形のヒートシンク36を多数設けて、バッテリセル11で生じた熱が、正・負極端子12a,12b、ステー部材15、固定ボルト27、段部7を通じ、ヒートシンク36から外気へ放熱されるようにしたものである(空冷)。
こうした構造を用いると、ステー部材15を活用して、バッテリセル11の冷却ができる。しかも、トレイ5aの下面(外面)にヒートシンク36を設けるだけの簡単な構造で、トレイ5aの外面を流通する走行風を活用して、バッテリセル11を効果的に冷却することができる。特にステー部材15や段部7やトレイ5aを、熱伝導性の優れた部材から形成すると、さらに効果的にバッテリセル11が冷却できる。
図8および図9は、本発明の第5の実施形態を示す。
本実施形態は、空気でなく、熱媒を用いた熱交換部45を用いて、効率よくバッテリセル11の冷却が行えるようにしたものである。
具体的には、熱交換部45には、図8および図9に示されるようにトレイ5a、特にバッテリセル11を位置決める段部7の内部に流路46(本願の熱媒流路に相当)を設け、この流路46に、例えば車両用空調装置のエバポレータ(図示しない)で冷却された冷水(本願の熱媒に相当)を導入させるための入口部47や再びエバポレータへ戻すための出口部48を設けて、バッテリセル11の熱を、流路46を流れる冷水へ放熱するようにしたものである。
このようにトレイ5aに流路46を設けて、流路46を流れる冷水で冷却すると、バッテリセル11を効率よく、冷却することができる。特にバッテリセル11を位置決めるための段部7内に流路46を形成すると、別途、流路を形成するためのスペースをトレイ5a上に確保せずにすむので、バッテリセル11の周囲に影響を与えることはない。
特に入口部47や出口部48を、コンデンサやヒーター部などの熱源部に接続すると、極寒時などでは、流路46を流れる温水(本願の熱媒に相当)によって、バッテリセル11を加温することもできる。
但し、上述した第2〜5の実施形態において、第1の実施形態と同じ部分には、同一符号を付してその説明を省略した。
なお、本発明は、上述した一実施形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲内で種々可変して実施しても構わない。例えば上述した実施形態では、本発明を、端子間を直列に接続するバッテリセルに適用したが、これに限らず、端子間を並列に接続するバッテリセルに適用してもよい。また、例えば上述した実施形態では、ステー部材を、一例として最前部から最後部までの複数のバッテリセルに跨った形状として説明したが、これに限られず、ステー部材を、一つのバッテリセルの幅内に収まる形状としてもよい。そして、このように形成されたステー部材を複数用いて、一端側を複数のバッテリセルのうち全ての端子、もしくは複数のバッテリセルのうちのいくつかの端子にバスバーと共に固定し、他端側をトレイに固定するようにしてもよい。このような構成であっても、端子を利用して、ステー部材でバッテリセルをトレイに固定できるので、バッテリセルの固定は簡素な構造ですむ。
3 バッテリパック
5a トレイ
9 バスバー
11 バッテリセル
12a、12b 正極端子,負極端子(端子)
15 ステー部材
20 固定座(ステー部材の他端部)
22 固定座(ステー部材の一端部)

Claims (8)

  1. バッテリパックを形成するトレイと、
    前記トレイの内部に当該トレイとは反対側に端子を向けて載置される複数のバッテリセルと、
    前記複数のバッテリセルの端子間を連接するバスバーと、
    前記バッテリセルを前記トレイに固定するステー部材と、を具備し、
    前記ステー部材は、一端部が前記端子に前記バスバーと共に固定され、他端部が前記トレイに固定される
    バッテリセル固定装置。
  2. 前記バスバーと前記ステー部材を前記端子に固定する固定部材を更に具備し、
    前記バスバーは、第1の孔部が形成され、
    前記ステー部材は、前記一端部に第2の孔部が形成され、
    前記固定部材は、前記バスバーの前記第1の孔部と前記ステー部材の前記第2の孔部とに前記端子を挿通させて固定する
    請求項1に記載のバッテリセル固定装置。
  3. 前記トレイは、前記バッテリセルが載置される前記トレイの内部空間を仕切る仕切り部を有し、
    前記ステー部材の前記他端部は、前記仕切り部に固定される
    請求項1または2に記載のバッテリセル固定装置。
  4. 前記ステー部材は絶縁性を有し、
    前記ステー部材の前記一端部には、前記バスバーの露出部を覆うカバー部が形成され、
    前記固定部材は、絶縁性を有すると共に前記端子を覆うように固定される
    請求項2に記載のバッテリセル固定装置。
  5. 前記ステー部材は、前記一端部と前記他端部との間に前記バッテリセルの側方を通る延伸部を有し、
    前記延伸部は、湾曲している
    請求項1からのいずれか一つに記載のバッテリセル固定装置。
  6. 前記トレイは、前記ステー部材を通じて前記バッテリセルと熱交換可能とした熱交換部を有している
    請求項1から5のいずれか一つに記載のバッテリセル固定装置。
  7. 前記熱交換部は、前記トレイの外面にヒートシンクを設けて構成される
    請求項6に記載のバッテリセル固定装置。
  8. 前記トレイは、前記バッテリセルが載置される前記トレイの内部空間を仕切る仕切り部を有し、
    前記熱交換部は、前記トレイの前記仕切り部に、熱媒が流通する熱媒流路を設けて構成される
    請求項6に記載のバッテリセル固定装置。
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