JP6288743B2 - 一体化ニット輪郭部分を備えたニット構成要素を組み込んだ履物製品 - Google Patents

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Description

本開示は、履物製品に関し、より具体的には、一体化ニット輪郭部分を備えたニット構成要素を組み込んだ履物製品に関するものである。
このセクションは、必ずしも従来技術(prior art)ではない、本開示に関連する背景情報を記載している。
従来の履物製品は、一般的に、アッパーおよびソール構造という2つの主要な要素を含んでいる。アッパーは、ソール構造に固定されて、足を快適にかつ安定して受け入れるために、履物の内部に空洞を形成している。ソール構造は、それによってアッパーと地面との間に位置するように、アッパーの下側区域に固定されている。たとえば、運動用の履物では、ソール構造は、ミッドソールとアウトソールとを含んでいてもよい。ミッドソールは、多くの場合、地面の反力を弱めて、歩くとき、走るとき、および他の歩行活動中に足および脚にかかる応力を低減するポリマー発泡材料を含んでいる。くわえて、ミッドソールは、力をさらに弱め、安定性を高め、または足の動きに影響を与える流体充填チャンバ、プレート、モデレータ、または他の要素を含んでいてもよい。アウトソールは、ミッドソールの下面に固定されて、ゴム等の耐久性のある耐摩耗性材料から形成されたソール構造の地面係止部を形成している。また、ソール構造は、履物の快適性を高めるために、空洞内に配置され、足の下面に近接する中敷きも含んでいてもよい。
アッパーは、大略的に、足の甲およびつま先区域にわたり、足の内側側部および外側側部に沿って、足のかかと区域の周りに延びている。バスケットボール用履物およびブーツなどいくつかの履物製品では、アッパーは、足首の上方および足首の周りに延びて、足首に支持または保護を与えてもよい。アッパーの内部の空洞へのアクセスは、一般的に、履物のかかと領域にある足首開口部によってもたらされる。アッパーの履き心地を調整するために、しばしば締めひもシステムがアッパーに組み込まれ、それによりアッパー内の空洞に足を入れ、および空洞から足を抜くことが可能になる。また、締めひもシステムにより、着用者が、アッパーの特定の寸法、特に周長を調節して、さまざまな寸法の足を収容することもできる。くわえて、アッパーは、締めひもシステムの下に延びて、履物の調節可能性を高めるベロを含んでいてもよく、アッパーは、かかとの動きを制限するために、ヒールカウンタを組み込んでいてもよい。
さまざまな材料要素(たとえば、織物、ポリマー発泡体、ポリマーシート、革、合成皮革)が、従来、アッパーを製造する際に利用されている。たとえば、運動用の履物では、アッパーは、それぞれがさまざまな接合材料要素を含む複数の層を有していてもよい。例として、それらの材料要素は、耐伸縮性、耐摩耗性、柔軟性、通気性、圧縮性、快適性および速乾性を、アッパーの異なる区域に付与するように選択してもよい。アッパーの異なる区域に異なる特性を付与するために、材料要素は、所望の形状に切断してから、通常は、縫製または接着剤で互いに接合することが多い。また、材料要素は、同じ区域に複数の特性を付与するために、層状構成で接合されることが多い。
米国特許出願公開第2010/0154256号明細書 米国特許出願公開第2012/0233882号明細書 米国特許出願公開第2014/0245634号明細書
アッパーに組み込まれる材料要素の数および種類が増えるにつれ、材料要素の輸送、保管、切断および接合に関連する時間および費用も増加する可能性がある。切断および縫製プロセスから出る廃材も、アッパーに組み込まれる材料要素の数および種類が増えるにつれて、さらに多く蓄積する。さらに、アッパーの材料要素の数が多くなるほど、種類および数が少ない材料要素から形成されたアッパーよりもリサイクルが難しくなることがある。そのため、アッパーに利用する材料要素の数を減らすことにより、アッパーの製造効率およびリサイクル性を高めながら、廃棄物を少なくすることができる。
このセクションは、本開示の概要を記載しているが、その全範囲またはその特徴のすべてに関する包括的な開示ではない。
この明細書では、ソール構造とソール構造に連結されているアッパーとを含む履物製品が開示される。アッパーは内側側部および外側側部を含み、アッパーは一体ニット構造で形成されているニット構成要素を含む。ニット構成要素は第1の縁部と第2の縁部とを含む。ニット構成要素は、ソール構造に隣接して配置されるとともに足の下に配置されるように構成されているベース部も含む。ニット構成要素は、それぞれベース部との一体ニット構造で形成されているかかと部、足先部、内側部および外側部をさらに含む。くわえて、ニット構成要素はリムを備えるカラーを含み、カラーは内側部および/または外側部から延びている。第2の縁部はニット構成要素の縫い目で第1の縁部に接合されて、ベース部、かかと部、足先部、内側部および外側部に足を受け入れるための空洞を協働して形成している。縫い目は第1の端部と第2の端部とを有し、第1の端部は、アッパーの内側側部および外側側部のうちの一方に、大略的にカラーのリムに位置付けられる。
くわえて、履物製品のアッパーを形成するように構成されているニット構成要素が開示される。アッパーはソール構造に装着するように構成されている。ニット構成要素は、ニット構成要素の第1の縁部によって少なくとも部分的に画成されている第1の側部を備えるベース部を含む。ベース部はソール構造に隣接して配置されるように構成されている。ニット構成要素は、ベース部との一体ニット構造で形成されているかかと部および足先部も含む。また、ニット構成要素はベース部の第2の側部から延びている内側部および外側部を含む。第2の側部は第1の側部に対向しており、内側部および外側部のうちの一方はニット構成要素の第2の縁部によって少なくとも部分的に画成されている。第2の縁部は縫い目で第1の縁部と接合されて、内側部および外側部のうちの一方をベース部の第1の側部に隣接して位置付け、内側部および外側部のうちの他方をベース部の第2の側部に隣接して位置付けるように構成されている。また、第2の縁部は、ベース部、かかと部、足先部、内側部および外側部が足を受け入れるように構成される空洞を協働して画成するように、第1の縁部に接合するように構成されている。
さらに、履物製品の製造方法を開示する。当該方法は、ニット構成要素の第1の縁部によって少なくとも部分的に画成される第1の側部を備えるベース部と、ベース部との一体ニット構造で形成されているかかと部および足先部と、ベース部の第2の側部から延びている内側部および外側部とを有するように、一体ニット構造で形成されているニット構成要素を編むことを含む。第2の側部は第1の側部に対向している。内側部および外側部のうちの一方は、ニット構成要素の第2の縁部によって少なくとも部分的に画成されている。
当該方法は、内側部および外側部のうちの一方をベース部の第1の側部に隣接して位置付けるとともに、内側部および外側部のうちの他方をベース部の第2の側部に隣接して位置付けるように、第2の縁部を第1の縁部に向かって移動させることも含む。
当該方法は、ニット構成要素の縫い目で第2の縁部を第1の縁部に接合して、ベース部、かかと部、足先部、内側部および外側部に足を受けるように構成される空洞を協働して画成させることをさらに含む。
さらに、当該方法はニット構成要素から履物製品のアッパーを形成することを含む。アッパーは、ニット構成要素の内側部によって少なくとも部分的に画成される内側側部を含む。アッパーは、ニット構成要素の外側部によって少なくとも部分的に画成される外側側部も含む。
適用性のさらなる範囲は、本願明細書に記載されている説明から明らかになるであろう。この概要における説明および具体的な実施例は、例示目的だけが意図されており、本開示の範囲を限定するように意図されていない。
本願明細書に記載されている図面は、選択された実施形態およびすべてではない可能性のある実施態様の例示のためのものにすぎず、本開示の範囲を限定するように意図されていない。
本開示の実施形態による履物製品の斜視図である。 クロージャー部材が取り外されている状態の図1の履物製品の斜視図である。 図2の履物製品の拡大斜視図である。 図1の履物製品のインレイストランドを備えたニット構成要素の斜視図である。 図4のニット構成要素の平面図である。 足跡が仮想線で図示されている図4のニット構成要素の底面図である。 図6の線7−7に沿ったニット構成要素の断面図である。 図5の線8−8の透視図から取ったニット構成要素のかかと部の模式図である。 図6から取ったニット構成要素の一部の詳細図である。 ニット構成要素の底面図であり、未固定位置のクロージャー部材を示す。 ニット構成要素の底面図であり、固定位置のクロージャー部材を示す。 本開示の追加的な実施形態によるインレイストランドを備えたニット構成要素の底面図である。 インレイストランドを備えた一体ニット構造の模式図である。 インレイストランドを備えた一体ニット構造の模式図である。 インレイストランドを備えた一体ニット構造の形成中を示す平編み機の部材の模式的な斜視図である。 インレイストランドを備えた一体ニット構造の形成中を示す平編み機の部材の模式的な斜視図である。 インレイストランドを備えた一体ニット構造の形成中を示す平編み機の部材の模式的な斜視図である。 インレイストランドを備えた一体ニット構造の形成中を示す平編み機の部材の模式的な斜視図である。 インレイストランドを備えた一体ニット構造の形成中を示す平編み機の部材の模式的な斜視図である。 インレイストランドを備えた一体ニット構造の形成中を示す平編み機の部材の模式的な斜視図である。 インレイストランドを備えた一体ニット構造の形成中を示す平編み機の部材の模式的な斜視図である。 インレイストランドを備えた一体ニット構造の形成中を示す平編み機の部材の模式的な斜視図である。 インレイストランドを備えた一体ニット構造の形成中を示す平編み機の部材の模式的な斜視図である。 本開示の追加的な実施形態によるニット構成要素を含む履物製品のアッパーの側面図である。 図24のアッパーの底面図である。 図24のアッパーの正面図である。 図24のアッパーの斜視図である。 ニット構成要素の内側面を示す、図24のアッパーのニット構成要素の平面図である。 ニット構成要素の外側面を示す、図24のアッパーのニット構成要素の平面図である。 図24のアッパーに段階的に組み立てられているところを示すニット構成要素の斜視図である。 図24のアッパーに段階的に組み立てられているところを示すニット構成要素の斜視図である。 図24のアッパーに段階的に組み立てられているところを示すニット構成要素の斜視図である。 履物製品を形成するようにソール構造が装着されようとしている図24のアッパーの斜視図である。 実施形態による履物製品を形成するようにソール構造に装着された図24のアッパーの斜視図である。 本開示の追加的な実施形態によるニット構成要素を含む履物製品のアッパーの底面図である。 図35のアッパーの背面図である。 図35のアッパーのニット構成要素の平面図である。 ソール構造が装着された図35のアッパーの底面図である。
対応する符号は、図面の各図を通して対応する部材を示している。
次に、添付図面を参照して、実施形態例について、より完全に説明する。
以下の説明および添付の図面は、ニット構成要素およびニット構成要素の製造に関するさまざまな概念を開示する。ニット構成要素は多様な製品で利用することができるが、例としてニット構成要素のうちの1つを組み込んだ履物製品を開示する。
〈履物製品に関する一般的考察〉
最初に、図1〜図3を参照すると、実施形態による履物製品100が図示されている。履物100は、大略的に、ソール構造110と、アッパー120とを含むことができる。
ソール構造110は、アッパー120に固定されており、履物100が着用された場合に、足と地面との間に延びている。ソール構造110は、互いに重なり合っているミッドソール112およびアウトソール114を含むことができる。ミッドソール112は、弾性的に圧縮可能な材料、流体充填ブラダー等を含むことができる。したがって、ミッドソール112は、着用者の足に対してクッションの働きをし、走っているとき、ジャンプしたとき等の場合の衝撃およびその他の力を弱めることができる。アウトソール114は、ミッドソール112に固定することができ、ゴム等の耐摩耗材料を含むことができる。また、アウトソール114は、トレッドおよび他の静止摩擦強化形状構成も含むことができる。
さらに、アッパー120は、着用者の足を受け入れる空洞122を画成することができる。換言すれば、アッパー120は、空洞122を画成している内側面121を画成することができ、およびアッパー120は、内側面121の反対側の方向に対向している外側面123を画成することができる。着用者の足が空洞122内に受け入れられると、アッパー120は、着用者の足を少なくとも部分的に包囲して包み込むことができる。
多くの従来の履物のアッパーは、たとえば、縫製または接着により接合されている複数の材料要素(たとえば、織物、ポリマー発泡体、ポリマーシート、革、合成皮革)から形成されている。対して、アッパー120の少なくとも一部は、一体ニット構造を有するニット構成要素116から形成されている。ニット構成要素116の外側境界は、図5および図6に図示されている周辺縁部199によって画成することができる。説明されるように、ニット構成要素116は、アッパー120内の空洞の少なくとも一部を画成することができる。また、ニット構成要素116は、アッパー120の外側面123および/または内側面121の少なくとも一部を画成することができる。
いくつかの実施形態において、ニット構成要素116は、アッパー120の大部分を画成することができる。アッパー120を形成する際に使用される材料要素の数を減らせば、廃棄物を減らせる可能性があり、また同時に、アッパー120の製造効率およびリサイクル性を向上させることができる。以下でより詳細に説明するように、本開示のアッパー120のニット構成要素116は、廃棄物を減らすことができ、および製造効率およびリサイクル性を向上させることができる。くわえて、アッパー120のニット構成要素116は、より少数の縫い目または他の不連続部を組み込むことができ、それによって、履物100全体の快適性を高めることができる。
ニット構成要素116は、同じストランド、ヤーン(または、ヤーンの種類)から、または同様のニット構造で形成する場合、共通の特性を有してもよい。たとえば、ニット構成要素116のさまざまな部分に同じストランドを使用することにより、同様の耐久性、強度、伸縮性、耐摩耗性、生物分解性、熱特性および疎水性を与えることができる。ニット構成要素116の複数の部分に同じストランドを使用することにより、物理的特性に加えて、色、光沢および質感等の共通の美的特性または触覚特性を与えることができる。また、ニット構成要素116の異なる部分全域に同じニット構造を用いることにより、共通の物理的特性および美的特性を与えることもできる。
〈ニット構成要素の構成〉
図4〜図6は、図1〜図3の実施形態と同じ方法で履物製品に組み込んでもよいニット構成要素116のさまざまな実施形態を示す。図4〜図6に図示されているニット構成要素116は、履物100の残りの部分から分離されて描かれている。しかし、本願明細書に記載されているニット構成要素116の実施形態の各々は、ニット構成要素116を組み込んだ履物製品100を形成するために、上述した履物100の要素と組み合わせてもよいことを理解すべきである。
ニット構成要素116は、「一体ニット構造」にすることができる。本願明細書において定義する場合、およびクレームにおいて用いる場合、「一体ニット構造」という用語は、ニット構成要素116が、編みプロセスによってワンピース要素として形成されることを意味する。すなわち、編みプロセスは、大幅な追加的製造工程またはプロセスを要することなく、ニット構成要素116のさまざまな形状構成および構造を実質的に形成する。一体ニット構造は、その構造または要素が、少なくとも1つのコースを共通して含み(すなわち、共通ストランドまたは共通ヤーンを共有している)、および/またはニット構成要素116の各部分の間で実質的に連続しているコースを含むように接合されているヤーンまたは他のニット材料の1つ以上のコースを含む該構造または要素を有するニット構成要素を形成するのに用いてもよい。この構成によって、一体ニット構造から成るワンピース要素が形成される。
ニット構成要素116の部分は、編みプロセスの後に互いに接合してもよいが、ニット構成要素116は、ワンピースニット要素として形成されているため、依然として一体ニット構造で形成されたままである。また、ニット構成要素116は、編みプロセスの後に、他の要素(たとえば、インレイストランド、クロージャー要素、ロゴ、商標、注意書きおよび材料情報を記載した札、およびその他の構造的要素)が付加された場合でも、依然として一体ニット構造で形成されたままである。
図4〜図6は、履物製品100のアッパー120の大部分を画成する場合のニット構成要素116の実施形態を示す。図示されているように、アッパー120のニット構成要素116は、ベース部124またはストローベル部または足元部を含むことができる。また、ニット構成要素116は、1つ以上の側部126を含むことができる。ベース部124は、ソール構造110に隣接して配置されるように構成することができる。たとえば、ベース部124は、ソール構造110を覆って位置するように、ソール構造110に直接的または間接的に装着させることができる。追加的な実施形態においては、他のパーツが取り外されているか、または分離されているままで、ベース部124の1つ以上のパーツ(たとえば、ベース部124の周辺部)をソール構造110に装着させることができる。また、ベース部124は、着用者の足の下に延びるように構成することができる。側部126は、ベース部124から延びることができ、および着用者の足を少なくとも部分的に覆うように構成することができる。また、ベース部124および側部126は、着用者の足を受け入れる空洞122を画成するように協働することができる。ここでもまた、ベース部124および側部126は、上述したような一体ニット構造で形成することができる。
図示されている実施形態に示すように、ニット構成要素116の側部126は、かかと部128と、外側部130と、内側部132と、足先部134と、ベロ部136とを含むことができ、これらの各々は、ベース部124と同じ一体ニット構造で形成されている。したがって、ニット構成要素116は、着用者の足にしっかりフィットして適合させることができる。また、この構造のため、ニット構成要素116は、比較的迅速に形成して、製造効率を高めることができる。
また、図6に図示されているように、および詳細に説明するように、ニット構成要素116は、ニット構成要素116の一体ニット構造と組み合わされた1つ以上の伸張性ストランド158を含むことができる。たとえば、ストランド158は、説明されるように、ニット構成要素116のコースおよび/またはウェール内に挿入することができる。また、ストランド158は、ニット構成要素116の内側面および/または外側面に装着することができる。
ストランド158は、着用者の足の側部および/または下を横切って延びるようにアッパーに配置することができる。また、ストランド158は、靴ひも155等のクロージャー部材154に操作可能に結合することができる。したがって、靴ひも155に張力を加えることにより、同様にストランド158に張力を加えることができる。その結果、ストランド158は、快適性の向上およびより良好なフィット性のための着用者の足に対する支持を与えることができる。
アッパー120および履物100の図示されている実施形態は、着用者の左足に着用されるように構成されている。しかし、履物100は、右足に着用されるように構成することができ、および図示されている実施形態と同様の形状構成を含むことができることは正しく認識されるであろう。
履物100は、ランニングシューズとして構成することもできる。しかし、履物100は、たとえば、野球靴、バスケットボールシューズ、サイクリングシューズ、フットボールシューズ、テニスシューズ、サッカーシューズ、トレーニングシューズ、ウォーキングシューズおよびハイキングブーツを含むさまざまな他の運動用の履物の種類にも適用してもよい。また、この概念は、ドレスシューズ、ローファー、サンダルおよび作業靴を含む、一般に非運動用と考えられる履物の種類にも適用してもよい。したがって、履物100に関して開示されている概念は、多様な履物の種類に当てはまる。
〈ニット構成要素の例示的な形状構成〉
図13に模式的に図示されている実施形態において、ニット構成要素116の主要な要素は、さまざまなコースおよびウェールを画成する複数の互いにかみ合うループを形成するように(たとえば、編み機を用いて)操作される少なくとも1つのヤーン1138または他のストランドから形成してもよい。ヤーン1138は、この構成において、コースおよびウェールの各々を形成しているが、追加的なヤーンが、1つ以上のコースおよび/またはウェールを形成してもよい。
特定の種類のヤーンが、ニット構成要素の区域に付与することになる特性は、ヤーン内のさまざまなフィラメントおよび繊維を形成している材料に部分的に依存する。たとえば、綿は、柔らかな手触り、自然な美観、および生物分解性をもたらす。エラステインおよび伸縮性ポリエステルは、それぞれ、かなりの伸縮性および復元力をもたらし、伸縮性ポリエステルはリサイクル性ももたらす。レーヨンは、光沢に優れ、吸湿性をもたらす。ウールも断熱性および生物分解性に加えて、高い吸湿性をもたらす。ナイロンは、比較的強度が高い、耐久性がある耐擦過性材料である。ポリエステルは、比較的高い耐久性をもたらす疎水性材料である。
ニット構成要素116の部分のための適切な構成の追加的な実施例が図14に描かれている。この構成では、ニット構成要素116は、ヤーン1138と、別のヤーン1139と(すなわち、複数のストランド)を含んでいる。ヤーン1138および1139は、添え糸編みされて、複数の水平コースおよび垂直方向のウェールを画成する複数の互いにかみ合うループを協働して形成している。すなわち、ヤーン1138および1139は、互いに平行に伸びている。この構成の利点は、ヤーン1138および1139のそれぞれの特性が、ニット構成要素1130のこの区域に存在してもよいということである。たとえば、ヤーン1138の色が主にニット要素1131のさまざまなステッチの表面に現れ、ヤーン1139の色が主にニット要素1131のさまざまなステッチの裏面に現れるとすれば、ヤーン1138および1139は、異なる色を有していてもよい。別の実施例として、ヤーン1138が主に第1の面1136に現れ、ヤーン1139が主に第2の面1137に現れるとすれば、ヤーン1139は、ヤーン1138よりも柔らかく、足に対してより快適なヤーンから形成してもよい。
さらに、図13および図14に図示されているように、ストランド1132は、ニット構成要素116の一体ニット構造に組み込むことができる。ストランド1132は、ニット構成要素116に対する支持をもたらす伸張性ストランド要素とすることができる。換言すれば、ストランド1132内の張力は、ニット構成要素116が、ランニング、ジャンプ、または、着用者の足のその他の動きの最中の変形、伸張に耐えること、または、着用者の足のための支持を他の形で与えることを可能にする。また、(上述し、および以下に詳細に記載されている)図6のストランド158を、図13および図14のストランド1132と同様に、ニット構成要素116に組み込むことができることは正しく認識されるであろう。
説明されるように、ストランド1132は、編み機上での編みプロセス中に組み込むことができるように、ニット構成要素116の一体ニット構造に組み込むか、または挿入することができる。たとえば、ストランド1132は、図13および図14に図示されているようなニット構成要素116のコースおよび/またはウェールの一方に沿って延びるように、一体ニット構造に挿入することができる。図13および図14に図示されているように、ストランド1132は、(a)ヤーン1138から形成されたループの背後と、(b)ヤーン1138から形成されたループの前とに交互に配置することができる。実際には、インレイストランド1132は、ニット要素1131の一体ニット構造を縫うように通っている。
ニット構成要素は、熱硬化性ポリマーおよび天然繊維(たとえば、綿、ウール、絹)のうちの少なくとも一方から形成されている1つ以上のストランドまたはヤーンを含んでいてもよい。他のヤーンまたはストランドは、熱可塑性ポリマー材料から形成してもよい。一般に、熱可塑性ポリマー材料は、加熱されると溶け、冷却されると固体状態に戻る。より具体的には、熱可塑性ポリマー材料は、十分な熱にさらされると、固体状態から軟化した状態または液体状態に遷移し、その後、熱可塑性ポリマー材料は、十分に冷却されると、軟化した状態または液体状態から固体状態に遷移する。したがって、熱可塑性ポリマー材料は、多くの場合、2つの物体または要素を一緒に接合するために使用される。この場合、ヤーンは、たとえば、(a)ヤーンのある部分をヤーンの別の部分に、(b)ヤーンとインレイストランドとを互いに、または(c)別の要素(たとえば、ロゴ、商標、および注意書きおよび材料情報を記載した札)をニット構成要素に接合するために利用してもよい。したがって、ヤーンは、ニット構成要素の部分を互いに融着または他の形で接合するために使用してもよいのであれば、融着性ヤーンと見なしてもよい。また、ヤーンは、一般に、ニット構成要素の部分を互いに融着または他の形で接合できる材料から形成されていないのであれば、非融着性ヤーンと見なしてもよい。すなわち、ヤーンは、非融着性ヤーンであってもよく、一方、他のヤーンは、融着性ヤーンであってもよい。ニット構成要素のいくつかの構成では、ヤーン(すなわち、非融着性ヤーン)は、実質的に、熱硬化性ポリエステル材料から形成してもよく、また、ヤーン(すなわち、融着性ヤーン)は、少なくとも部分的に熱可塑性ポリエステル材料から形成してもよい。
添え糸編みしたヤーンの使用は、ニット構成要素に利点を付与することができる。ヤーンが加熱されて、ヤーンおよびインレイストランドに融着する場合、このプロセスには、ニット構成要素の構造を剛くまたは堅くするという効果がある可能性がある。また、(a)ヤーンのある部分をヤーンの別の部分に、または(b)ヤーンとインレイストランドとを互いに接合することには、ヤーンおよびインレイストランドの相対的な位置が固定またはロックされて、それにより、耐伸張性および剛性が付与されるという効果がある。すなわち、ヤーンの部分は、ヤーンと融着しても互いに対して滑らず、それにより、ニット構造の相対的な動きによるニット要素のねじれまたは恒久的な伸びが防止される。別の利点は、ニット構成要素の一部が傷んだか、または、ヤーンの1つが切れた場合に、ほつれを制限することに関連している。したがって、ニット構成要素の区域は、ニット要素内に融着性ヤーンおよび非融着性ヤーンの両方を使用することで恩恵を受ける可能性がある。
くわえて、ニット構成要素が、一体ニット構造を共同で形成する可変ゾーンを有することができることは正しく認識されるであろう。たとえば、ニット構成要素は、次のうち、すなわち、平坦なニットゾーン、筒状ニットゾーン、1×1メッシュのニットゾーン、2×2メッシュのニットゾーン、3×2メッシュのニットゾーン、1×1モックメッシュのニットゾーン、2×2モックメッシュのニットゾーン、2×2ハイブリッドニットゾーン、フルゲージのニットゾーン、1/2ゲージのニットゾーン等のうちの少なくとも2つから成る組合せを含むことができる。したがって、ニット構成要素116およびアッパー120は、参照によって、その全体が本願明細書に組み込まれる、2012年9月20日に公開された特許文献2の教示に従って構成することができる。
〈アッパーおよびニット構成要素の実施形態〉
次に、アッパー120およびニット構成要素116のさまざまな実施形態について、より詳細に説明する。図示されているように、アッパー120は、長手方向125、横方向127および垂直方向129を定義することができ、これらの方向は、以下の考察において、アッパー120の異なる形状構成を参照するために用いられることになる。
上述したように、アッパー120のニット構成要素116は、着用者の足の下に配置されるように構成されているベース部124を含むことができる。図6には、ベース部124が、着用者の足に対して大略的に画成されるように、着用者の足の輪郭が図示されている。したがって、ベース部124は、かかと、足底、つま先、アーチの下に、および/または着用者の足の他の下面のうちの1つまたは複数の部分の直下で連続的に延びることができる。追加的な実施形態においては、ベース部124は、着用者の足の下に部分的または不連続的に延びるように開口部を含むことができる。
ニット構成要素116は、ベース部124から周辺に延びるさまざまな側部126を含むこともできる。側部126は、着用者の足の少なくとも一部を覆って接触して位置するように構成することができる。図示されている実施形態において、ニット構成要素116の側部126は、ベース部124を実質的に取り囲むことができる。また、ベース部124と側部126とが、ニット構成要素116の内側面121と、ニット構成要素116の外側面123とを共同で画成することができることは正しく認識されるであろう。
たとえば、側部126は、ベース部124の一方の端部に配置されているかかと部128を含むことができる。かかと部128は、図4に示すように、垂直方向129において、ベース部124から上方へ延びることもできる。かかと部128は、着用者の足のかかとおよび/または足首区域を覆うように構成することができる。
ニット構成要素116の側部126は、図4に示すように、かかと部128に対して前方に配置され、およびベース部124の外側側部から上方へ延びることができる外側部130を含むこともできる。外側部130は、着用者の足の外側区域を覆って接触するように構成することができる。
さらに、ニット構成要素116の側部126は、かかと部128の前方で、外側部130に対してベース部124の反対側に配置されている内側部132を含むことができる。内側部132は、図4に示すように、垂直方向129において、ベース部124から上方へさらに延びることができる。内側部132は、横方向127において、ベース部124の反対側に配置することができる。内側部132は、着用者の足の内側区域または足の甲を覆って接触するように構成することができる。
かかと部128、外側部130および内側部132は、アッパー120の蹄鉄状カラー133を共同で画成することができる。カラー133は、アッパー120の空洞122内へ、および該空洞から外部にアクセスすることができる。また、外側部130の外側縁部135と、内側部132の内側縁部137とが、アッパー120のスロート131を共同で画成することができる。スロート131は、長手方向125に対して実質的に平行に延びることができ、または、スロート131は、長手方向125に対してある角度で配置することができる。また、スロート131は、図4の実施形態においては、ベース部124の上の実質的に中央に位置しているが、スロート131は、横方向127において、ベース部124に対して一方の側に配置することもできる。説明されるように、スロート131の幅は、外側および内側縁部135,137を互いに向かっておよび互いに離れて動くように、クロージャー部材154によって選択的に変えることができる。その結果として、履物100を着用者の足に対して選択的に締め付けることができ、および着用者の足から緩めることができる。
くわえて、ニット構成要素116の側部126は、足先部134を含むことができる。足先部134は、図1に示すように、長手方向125において、かかと部128に対してベース部124の反対側の端部に、および外側部および内側部130,132の前方に配置することができる。また、足先部134は、外側部130または内側部132のいずれかに一体的に接続することができ、および足先部134は、他から離間させることができる。図示されている実施形態においては、たとえば、足先部134は、外側部130に一体的に接続されて、内側部132から離間されている。したがって、アッパー120が、図4に示すような分解状態にある場合、足先部134と内側部132との間にギャップ139を画成することができる。
さらに、ニット構成要素116の側部126は、ベロ部136を含むことができる。図4に図示されているように、ベロ部136は、湾曲領域143と、長手方向領域145とを含むことができる。図4に示すように、アッパー120が分解されている場合、ベロ部136は、ベース部124から大略的に前方に延びることができ、また、湾曲領域143は、内側部と足先部との間のギャップ139内に設けることができる。また、湾曲領域143は、図4に示すように、長手方向領域145が大略的に後方に、および内側部132に対してある角度で延びるように湾曲させることもできる。湾曲領域143の曲率は、図5に示すように、共通区域151から実質的に放射状に広がるニットコースを有することによって実現することができる。共通区域151は、図示されているように、ベロ部136と内側部132との間の湾曲領域143の周辺部から離間されている仮想点とすることができ、または、共通区域151は、他の箇所に配置することができる。また、アッパー120が組み立てられた場合、湾曲領域143は、ギャップ139を少なくとも部分的に埋めるように上方に巻き上がることができ、およびベロ部136の長手方向領域145は、外側部130と内側部132との間の着用者の足を覆うように、そのアッパーのスロート131内に配置することができる。さらに、アッパー120が組み立てられた場合、ベロ部136の長手方向領域145は、図3に示すように、外側部および/または内側部130,132から取り外して分離することができる。
図4、図5および図6に図示されているように、ベース部124およびかかと部128は、着用者の足のかかとを受け入れるように構成されているかかとキャビティ148を画成することができる(図6を参照)。かかとキャビティ148は、3次元曲率を備えた内側面および/または外側面を有することができる。また、かかとキャビティ148は、凸状外面を有することができる。したがって、かかと部128がベース部124から垂直方向129に延びる場合、かかと部128は、長手方向125において、前方にわずかに湾曲することができる。また、かかと部128が横方向127に延びる場合、かかと部128の両側は、外側部および内側部130,132に接合するように、長手方向125において前方に湾曲することができる。したがって、かかとキャビティ148は、着用者のかかとおよび足首の形状に適合してほぼ一致することが可能である。
さらに、図4、図5および図6に示すように、ベース部124および足先部134は、着用者の足のつま先および他の足先領域を受け入れるように構成されている足先キャビティ150を画成することができる(図6を参照)。足先キャビティ150は、3次元曲率を備えた内側面および/または外側面を有することができる。また、足先キャビティ150は、凸状外面を有することができる。したがって、足先部134がベース部124から垂直方向129に延びる場合、足先部134は、長手方向125において、後方に湾曲することができる。また、足先部134が横方向127に延びる場合、足先部134は、外側部130に接合するように、長手方向125において後方に湾曲することができる。
かかとキャビティ148および/または足先キャビティ150の3次元曲率は、ニット構成要素116の一体ニット構造によって形成することができる。たとえば、図8に示すように、かかと部128は、少なくとも2つのテーパー状区域170,171を含むことができる。テーパー状区域170,171は、破線で示されているように、大略的に横方向127に先細りになっている境界173を有することができる。テーパー状区域170,171は、それぞれ、複数のコースまたはステッチの列を有することができるが、連続的なコースは、異なる長さを有して、それによって、テーパー状の境界173を形成することができる。したがって、テーパー状区域170,171は、目の形状、縄編み卵形状、両凸形状または三日月形状を有することができる。
また、テーパー状区域170の境界173は、3次元曲率を有するニット構成要素116を形成するように、一体ニット構造のテーパー状区域171の境界173に接合されている。このことは、接合された境界173に沿って、視覚的にはっきりと分かる歪みを作りだすことができる。その歪みは、ニット構成要素116の接合された境界173に沿って延びているいわゆるフルファッションのマークとすることができる。
図8の実施形態においては、テーパー状区域がカラー133からベース部124まで延び、およびかかと部128の大部分が、それらのテーパー状区域を含むように、それぞれの境界に沿って接合されている複数のテーパー状区域がある。したがって、かかと部128の大部分は、3次元曲率を有することができる。しかし、3次元曲率をニット構成要素116に形成するために、ニット構成要素116が、ニット構成要素116のどの部分にも任意の数のテーパー状区域170,171を含むことができることは正しく認識されるであろう。また、テーパー状区域170,171は、ニット構成要素116上のどの適切な方向に向けても配置することができる。たとえば、足先部134は、同様に、テーパー状区域を含むことができるが、そのようなテーパー状区域は、実施形態においては、垂直方向129に先細りにすることができる。
ベロ部136の湾曲領域143は、湾曲領域143に曲率を与える複数のテーパー状区域を含むこともできる。たとえば、湾曲領域143は、一緒に一体的に編まれて、境界197に沿って接合されているテーパー状区域193,195を含むことができる。このことは、接合された境界197に沿って、視覚的にはっきりと分かる歪みを作りだすことができる。その歪みは、ニット構成要素116の接合された境界197に沿って延びているいわゆるフルファッションのマークとすることができる。くわえて、上述したように、湾曲領域143内のコースは、2次元曲率を与えるように、共通区域151から放射状に広がることができる。
また、いくつかの実施形態において、足先部134は、足先部134の曲率を増加しやすくするように配列されている複数の開口部152を含むことができる。図示されている実施形態においては、複数の開口部152は、スルーホールから成る1つ以上の列を含むことができる。開口部152は、足先部134の該区域におけるニット材料の量を減らすため、足先部134は、かかと部128に向かって後方に容易に湾曲することができる。
ニット構成要素116は、アッパー120を組み立てる際に、一緒に接合されるように構成されている少なくとも2つの縁部140,142を追加的に含むことができる。第1の縁部140を、図5および図6に示すニット構成要素116のより大きな周辺縁部199の第1の長手方向部分とすることができることは正しく認識されるであろう。また、第2の縁部142を、周辺縁部199の第2の長手方向部分とすることができることも正しく認識されるであろう。縁部140,142は、周辺縁部199に沿った任意の適切な箇所に、および/またはニット構成要素116のどこにでも画成することができる。図5および図6に図示されているように、第1の縁部140は、ベロ部136の湾曲領域143に沿って延びることができ、および足先部134に隣接して、横方向127において、ベース部124を部分的に貫通して延びることもできる。第2の縁部142は、概して横方向127において、足先部134に沿って湾曲することができ、およびギャップ139を部分的に画成するように、足先部134に沿って垂直方向129の下向きに延びることができる。第1の縁部140および第2の縁部142は、図4に示すように、ベース部124内に画成されている切り欠き部141で合流することも可能である。
上述したように、履物100はさらに、図1に図示されているクロージャー部材154を含むことができる。クロージャー部材154は、アッパー120を着用者の足に選択的に固定することができ、およびアッパー120を着用者の足から選択的に解放することができる。
図1に示すように、クロージャー部材154は、靴ひも155とすることができる。したがって、外側部130は、外側縁部135に沿って延びている列状に配置されているスルーホール等の1つ以上の外側クロージャー開口部156を含むことができる。内側部132は、内側縁部137に沿って延びている列状に配置されている同様の内側クロージャー開口部157を含むことができる。開口部156,157は、靴ひも155が、外側部130と内側部132との間で、交差し、ジグザグになり、および互い違いにできるように、靴ひも155を受け入れることができる。
開口部156,157は、図1に示すスルーホールとは異なるように構成することができることは正しく認識されるであろう。たとえば、開口部156,157は、クロージャー部材を受け入れるように構成され、およびニット構成要素116に一体化されているか、またはニット構成要素116に取り外し可能に装着されているフープ、グロメット、および他の適当な形状構成によって画成することができる。
また、クロージャー部材154は、本開示の範囲から逸脱することなく、靴ひも155以外の構造物を含むことができることは正しく認識されるであろう。たとえば、クロージャー部材154は、ストラップ、留め金、パイルテープ、または、他の適当なクロージャー部材とすることができるであろう。
さらに、図6に示すように、アッパー120は、ベース部124および/または側部126に結合されている少なくとも1つの伸張性ストランド158を含むことができる。ストランド158は、ベース部124および/または側部126のどの部分にも結合することができる。くわえて、ストランド158は、何らかの適当な方法で、ベース部124および/または側部126に結合することができる。たとえば、ストランド158は、説明されるように、ベース部124および側部126の一体ニット構造のコースおよび/またはウェール内に挿入することができる。したがって、ストランド153は、上述し、および図13および図14に図示されているストランド1132に一致することが可能である。また、ストランド158は、ベース部124および/または側部126の内側面121または外側面123に接着し、固定し、貫通させ、または他の方法で結合することもできる。
ストランド158、ニット構成要素116およびアッパー120は、2008年12月18日に出願され、2010年6月24日に特許文献1として公開されたDuaらの共同所有米国特許出願第12/338,726号明細書「Article of Footwear Having An Upper Incorporating A Knitted Component」と、2011年3月15日に出願され、2012年9月20日に特許文献2として公開されたHuffaらの米国特許出願第13/048,514号明細書「Article Of Footwear Incorporating A Knitted Component」とのうちの1つ以上の教示を包含することができ、(本願明細書において、まとめて「インレイストランド案件」と呼ぶ)これらの出願はともに、参照によってそれら全体が本願明細書に組み込まれるものとする。
ストランド158は、細長くて柔軟にすることができる。また、ストランド158は、少なくとも1つのヤーン、ケーブル、ワイヤ、糸、より糸、フィラメント、繊維、スレッド、ロープ等を含むことができる。また、ストランド158は、レーヨン、ナイロン、ポリエステル、ポリアクリル、絹、綿、カーボン、ガラス、アラミド(たとえば、パラアラミド繊維およびメタアラミド繊維)、超高分子量ポリエチレン、液晶ポリマー、銅、アルミニウム、鋼鉄またはその他の適当な材料から形成することができる。ストランド158に用いられる個々のフィラメントは、単一の材料(すなわち、単一成分フィラメント)または複数の材料(すなわち、複合フィラメント)から形成してもよい。同様に、異なるフィラメントを、異なる材料から形成してもよい。実施例として、ストランド158として用いられるヤーンは、それぞれ共通の材料から形成されているフィラメントを含んでもよく、それぞれ2つ以上の異なる材料から形成されているフィラメントを含んでもよく、または、それぞれ2つ以上の異なる材料から形成されているフィラメントを含んでもよい。同様の概念は、スレッド、ケーブル、ロープ等にも当てはまる。ストランド158の厚さ(直径)は、たとえば、約0.03ミリメートルから5ミリメートルの範囲内にすることができる。また、ストランド158は、実質的に円形の断面、卵形の断面、または、他の任意の適当な形状を有することができる。
実施例として、ストランド158は、破壊または引張強度が3.1キログラムで、重量が45texのボンデッドナイロン6.6から形成してもよい。また、ストランド158は、破壊または引張強度が6.2キログラムで、45texのボンデッドナイロン6.6から形成してもよい。さらなる実施例として、ストランド158は、内核を覆って保護する外鞘を有していてもよい。
いくつかの実施形態において、ストランド158は、固定長を有することができる(たとえば、伸長不能にすることができる)。また、いくつかの実施形態において、ストランド158は、弾性的に伸長可能にすることができる。
くわえて、いくつかの実施形態において、ストランド158は、アッパー120のベース部124および/または側部126に付着し、接合し、または融着するように構成されている熱可塑性材料を含むことができる。たとえば、選択的な加熱は、ストランド158の材料を、ベース部124および/または側部126の材料に融着させることができる。その結果、2012年9月20日に公開され、および参照によって、その全体が本願明細書に組み込まれる特許文献2の教示に従って、ストランド158を含ませることができる。
図6の実施形態に図示されているように、アッパー120は、内側部132と、ベース部124と、外側部130との間に連続的に延びている単一のストランド158を含むことができる。また、ストランド158は、1つ以上のターン159,160を含むこともできる。ターン159,160は、180度以上のターンとすることができる。具体的には、ストランド158は、外側縁部135に沿って列状に配置されている複数の外側ターン159を含むことができ、また、ストランド158は、内側縁部137に沿って列状に配置されている複数の内側ターンを含むことができる。また、ストランド158は、一組のターン159,160の間で直線状に延びることもできる。くわえて、ストランド158は、かかと部128に隣接して配置されている第1の末端部164を含むことができ、また、ストランド158は、足先部134に隣接して配置されている第2の末端部166を含むことができる。また、ストランド158は、外側部および内側部130,132の間に交互に延びてジグザグになることも可能である。
さらに、図6および図7に図示されているように、ニット構成要素116は、内側面121と外側面123との間に経路162を画成することができる。経路162は、何らかの適当な方法で画成することができる。たとえば、ストランド158がニット構成要素116内に挿入されている実施形態において、経路162は、ニット構成要素116の1つ以上のコースまたはウェールを通って画成することができる。また、いくつかの実施形態において、内側面121は、ニット材料から成る層によって画成することができ、また、外側面123は、ニット材料から成る別の層によって画成することができ、および複数のストランド、フィラメントまたは単一成分フィラメントは、これら3つの層の間に延びて、間隔(たとえば、いわゆる「スペーサーニット材料」)を形成することができる。これらの実施形態において、経路162は、ニット材料から成る層間および複数のスペーサーストランド間に画成することができる。追加的な実施形態において、内側面121および外側面123は、互いに縫い合わせて接続した面とすることができ、また、経路162は、それらの面の間に画成することができる。
経路162は、アッパー120のどの部分にも横断して延びることができる。たとえば、図6の破線で示されているように、アッパー120は、複数の経路162を画成することができ、そして、各経路162は、外側部130と、ベース部124と、内側部132との間に連続的に延びることができる。図示されている実施形態において、各経路162は、経路162が、外側部130と、ベース部124と、内側部132との間で連続しているように、外側部130に部分的にわたって(外側経路)、ベース部124に部分的わたって(ベース部経路)、および内側部132に部分的にわたって(内側経路)延びている。しかし、1つ以上の経路162を、アッパー120の任意の部分に集中および離隔させることができることは正しく認識されるであろう。
図7に図示されているように、ストランド158は、外側部130と、ベース部124と、内側部132との間に延びるように、1つ以上の経路162内で長手方向に収容されて延びることができる。また、ストランド158のターン159,160は、経路162から露出させることができる。
外側ターン159は、外側クロージャー開口部156のそれぞれ1つの周りに少なくとも部分的に延びることができ、また、内側ターン160は、内側クロージャー開口部157のそれぞれ1つの周りに少なくとも部分的に延びることができる。さらに、図1に示すように、外側クロージャー開口部156と外側ターン159とから成るそれぞれのペア内に靴ひも155を受け入れることができ、また、内側クロージャー開口部157と内側ターン160とから成るそれぞれのペア内にも靴ひも155を受け入れることができる。換言すれば、外側ターン159と外側クロージャー開口部156とから成る各組合せは、靴ひも155を協働して受け入れて支持することができ、また、内側ターン160と内側クロージャー開口部157とから成る各組合せも、靴ひも155を受け入れて支持することができる。
いくつかの実施形態において、ストランド158は、それぞれの経路162内に、緩くかつ可動的に受け入れることができる。たとえば、ストランド158は、経路162を通って長手方向に滑動することができる。その結果、図9に図示されているように、ターン159,160は、それぞれのクロージャー開口部156,157まで近づけて引っ張ることができる。追加的な実施形態においては、ストランド158の第1および/または第2の末端部164,166は、ストランド158の残りの部分が、ベース部124、外側部130および内側部132に対して移動可能な状態のままで、ベース部124に固定(たとえば、融着)することができる。さらに追加的な実施形態においては、末端部164,166間のストランド158の部分を、ベース部124、外側部130および内側部132に融着、または他の方法で固定することができる。
したがって、靴ひも155に張力を加えても、ストランド158の張力を同様に増加させることができる。たとえば、図10に図示されているように、靴ひも155が緩められて、非固定位置にある場合、ストランド158の張力が比較的小さくなっている可能性があり、それによって、アッパー120を着用者の足の周りに緩くフィットさせることが可能である。しかし、矢印174,175で示すように、靴ひも155が引っ張られて張力が加えられると、靴ひも155がターン159,160をたぐり寄せて、ストランド158の張力を増加させる可能性がある。その結果として、ストランド158は、図11の矢印176,177,178,179によって示すように、アッパー120を着用者の足の近くまで引っ張って合わせることができる。
図10および図11に示す実施形態においては、ストランド158が、着用者の足の底部のさまざまな区域に対する支持をもたらすことができることは正しく認識されるであろう。たとえば、ストランド158は、着用者の足のアーチの底面に配置されるように構成されているアーチ領域164上に配置することができる。したがって、アーチ領域164内のストランド158は、特に、ストランド158が靴ひも155によって張力を加えられている場合、着用者のアーチを支持することができる。
図示されている実施形態においては、そのような足に対する支持をもたらすために、アッパー120が単一の連続ストランド158のみを含むことができることも正しく認識されるであろう。したがって、アッパー120の部材数を比較的少なくすることができ、およびアッパー120を効率的な方法で構成することができる。
〈履物の組立て〉
次に、実施形態に従って、履物100、ニット構成要素116およびアッパー120の組立てについて説明する。明確にするために、ニット構成要素116およびストランド158は、図5および図6に示す分解状態に形成されていると仮定する。
アッパー120の組立てに関する実施形態を始めるにあたり、外側部130および内側部132を、図4に示す位置に向かって上方へ移動させる(折り曲げる)ことができる。次に、湾曲領域143がギャップ139を実質的に塞ぐとともに、長手方向領域145がスロート131を実質的に塞ぐように、ベロ部136を上方へ巻き上げることができる。したがって、第1および第2の縁部140,142を互いに直接近接させて配置することができる。次いで、第1および第2の縁部140,142を縫い目144で接合することができる。
第1および第2の縁部140,142は、任意の適当な方法で、縫い目144において接合することができる。たとえば、第1および第2の縁部140,142は、縫製、接着剤、テープ、ボンディング、溶接、ファスナーまたは他の適切な留め具を用いて接合することができる。
いくつかの実施形態において、縫い目144は、図1〜図3に示すように、縫い目146とともに縁部140,142を縫い合わせることによって形成することができる。上述したように、アッパー120は、複数のステッチを有するニット要素とすることができるが、縫い目146は、ニット構成要素116のステッチから独立させることができることは正しく認識されるであろう。換言すれば、縫い目146は、ニット構成要素116が編まれた後に装着される1つ以上のスレッド、ヤーン、ケーブルまたはその他のストランドを用いて形成することができる。また、縫い目146は、ジグザグ縫いまたは他の適当なステッチとすることもできる。くわえて、縁部140,142は、縫い目144で当接することができる。たとえば、縁部140,142は、突き合わせジョイントを形成することができ、または、縁部140,142は、縫い目144を形成するように部分的に重ねることができる。くわえて、縁部140,142は、縫い目144における縁部140,142間の接着ビードまたは他の材料を用いて、縫い目144においてわずかに離間させることができる。
また、縫い目144は、ニット構成要素116の適当などの部分にもわたって延びることができる。たとえば、図3の実施形態において、縫い目144は、足先部134に隣接してベース部124に配置された第1の末端部147を含むことができる。また、縫い目144は、外側縁部135、足先部134およびベロ部136の接合部に第2の末端部149を含むこともできる。また、縫い目144は、いくつかの実施形態において、第1および第2の末端部147,149間に連続的に延びることができる。たとえば、縫い目144は、第1の末端部147から内側部132に向かって大略的に横方向127にベース部124にわたって延びている第1の部分181を含むことができる。また、縫い目144は、内側部132にわたって、および足先部134に隣接して大略的に垂直方向129に延びている第2の部分183も含むことができる。さらに、縫い目144は、外側側部130に向かって大略的に横方向に延び、および第2の末端部149に向かって後方に湾曲している第3の部分185を含むことができる。したがって、縫い目144は、着用者の足の下から、着用者の足先の内側区域の周りを通って、着用者の足先の上の区域まで延びるように、端部147,149間に連続的に延びることができる。
また、ニット構成要素116には、任意の数の縫い目144が有る可能性がある。たとえば、図3の実施形態に図示されているように、アッパー120のニット構成要素116に、図1〜図3に示すような3次元形状を与えるために必要な唯一の縫い目144がある可能性がある。このことは、製造を容易にすることができ、およびアッパー120の組立てに必要な時間を短縮することができる。
また、縫い目144は、かかと部128がシームレスになるように、かかと部128から離間させることができる。その結果、かかと部128が着用者のかかと上でずれた場合でも、比較的滑らかでシームレスのかかと部128は、着用者のかかとに対してすれて、着用者に不快感を与えることがほとんどない。
その後、上述したように、靴ひも155を外側開口部および内側開口部156,157および外側ターンおよび内側ターン159,160に通すことができる。次いで、ソール構造110をアッパー120に装着することができる。具体的には、ミッドソール112を、ベース部124の外側面123に装着することができ、また、アウトソール114を、ミッドソール112に装着することができる。追加的な実施形態においては、追加的な中敷きを、ベース部124の内側面121を覆って挿入することができ、および/または該内側面に装着することができる。
〈ニット構成要素およびアッパーを形成するための例示的な編みプロセス〉
ニット構成要素116は、任意の適当な方向に編むことができる。たとえば、ニット構成要素116は、カラー133において、かかと部128から形成することができ、また、ニット構成要素116は、足先部134に向かって大略的に長手方向125に伸びていくように形成することができる。足先キャビティ150は、ベロ部136の前に形成することができる。そしてその後、ベロ部136を形成することができる。また、ニット構成要素116の3次元的に湾曲したキャビティおよび2次元的に湾曲した部分(たとえば、かかとキャビティ148、足先キャビティ150、湾曲領域143および/またはその他の区域)を、編みプロセス中に一体的に形成できることは正しく認識されるであろう。具体的には、境界173,197におけるステッチは、後続のステッチのコースが追加される際に、それぞれの針によって保持することができ、境界173,197において保持されたステッチは、境界173,197全域でそれぞれのステッチに編み込むことができる。また、編みプロセス中に、ストランド158を挿入することができる。また、このプロセスは、横編み機等の何らかの適当な機械で完了させることができる。
次に、図15〜図23を参照して、ストランド158を備えたニット構成要素116を形成するための例示的な自動編みプロセスについて説明する。説明のため、横編みプロセスおよび横編み機について説明するが、ニット構成要素116およびストランド158は、本開示の範囲から逸脱することなく、他の方法でも形成することができる。したがって、ニット構成要素116およびストランド158は、2012年9月20日に出願され、および参照によって、その全体が本願明細書に組み込まれる、特許文献2の教示に従って形成することができる。
図15を参照すると、さまざまな針1202、レール1203、標準フィーダー1204およびコンビネーションフィーダー1220を含む編み機1200の一部が描かれている。コンビネーションフィーダー1220がレール1203の前側に固定されているのに対して、標準フィーダー1204は、レール1203の後側に固定されている。ヤーン1206は、コンビネーションフィーダー1220を通っており、また、ヤーン1206の端部は、給糸先端部1246から外部に延びている。ヤーン1206が描かれているが、他のどのようなストランド(例、フィラメント、スレッド、ロープ、帯、ケーブル、鎖またはヤーン)がコンビネーションフィーダー1220を通過してもよい。別のヤーン1211が標準フィーダー1204を通過して、ニット構成要素1260の一部を形成し、ニット構成要素1260の最上コースを形成しているヤーン1211のループが、針1202の端部に設けられたフックによって保持されている。
本願明細書において説明されている編みプロセスは、ニット構成要素1260またはニット構成要素1260の一部の形成に関するものである。したがって、ニット構成要素1260のその部分は、図1〜図6に関連して上述したベース部124、かかと部128、外側部130、内側部132、足先部134および/またはベロ部136に対応することができる。説明のため、図面では、ニット構造を例示できるように、ニット構成要素1260の比較的小さな区画のみが図示されている。また、編み機1200およびニット構成要素1260のさまざまな要素の縮尺または比率は、編みプロセスをよりよく例示するために拡大されている可能性がある。
ここで図16を参照すると、標準フィーダー1204は、レール1203に沿って移動し、ヤーン1211からニット構成要素1260内に新たなコースが形成されている。より具体的には、針1202は、前のコースのループを通してヤーン1211の区画を引っ張り、それによって新たなコースを形成する。したがって、標準フィーダー1204を針1202に沿って移動させることにより、ニット構成要素1260にコースを追加することができ、それによって、針1202がヤーン1211を操作して、ヤーン1211から追加のループを形成することを可能にしている。
編みプロセスに関して続けると、図17に示すように、フィーダーアーム1240は、ここでは、後退位置から延伸位置に並進している。延伸位置では、フィーダーアーム1240は、キャリア1230から下方へ延びて、給糸先端部1246を、(a)針1202の間の中心になる、および(b)針床の交差部の下になる位置に配置している。
次に図18を参照すると、コンビネーションフィーダー1220は、レール1203に沿って移動し、ヤーン1206が、ニット構成要素1260のループ間に位置している。すなわち、ヤーン1206は、いくつかのループの前かつ他のループの背後に交互パターンで配置されている。また、ヤーン1206は、ある針床1201からの針1202によって保持されているループの前に配置され、およびヤーン1206は、他方の針床からの針1202によって保持されているループの背後に配置されている。フィーダーアーム1240は、ヤーン1206を針床の交差部の下の区域に挿入するために、延伸位置にとどまっていることに留意する。これにより、ヤーン1206が、図16の標準フィーダー1204によって直前に形成されたコース内に効果的に配置される。
ニット構成要素1260へのヤーン1206の挿入を完了するために、図19に図示するように、標準フィーダー1204は、レール1203に沿って移動して、ヤーン1211から新たなコースを形成する。新たなコースを形成することによって、ヤーン1206は、ニット構成要素1260の構造内に効果的に編み込まれるか、または、その他の形で該構造に一体化される。この段階では、フィーダーアーム1240も延伸位置から後退位置に並進していてもよい。
図18および図19は、レール1203に沿ったフィーダー1204および1220の個別の動きを示している。すなわち、図18は、レール1203に沿ったコンビネーションフィーダー1220の第1の動きを示し、図19は、レール1203に沿った標準フィーダー1204の第2のその後の動きを示している。多くの編みプロセスでは、フィーダー1204および1220を同時に効率的に移動させて、ヤーン1206を挿入し、およびヤーン1211から新たなコースを形成する。しかし、ヤーン1211からの新たなコースの形成前にヤーン1206を配置するために、コンビネーションフィーダー1220は、標準フィーダー1204に先立って移動するか、または、該標準フィーダーの前方に移動する。
上記説明で概説した一般的な編みプロセスは、図1〜図6のストランド158を、アッパー120のベース部124、外側部130および/または内側部132に配置することができる態様の実施例を提供する。より具体的には、フィーダーアーム1240の往復運動のため、ストランド158は、新たなコースの形成前に、以前に形成されたコース内に配置してもよい。
編みプロセスに関して続けると、図20に示すように、フィーダーアーム1240は、ここでは、後退位置から延伸位置に並進している。そして、図21に示すように、コンビネーションフィーダー1220がレール1203に沿って移動して、ヤーン1206が、ニット構成要素1260のループ間に配置される。これにより、ヤーン1206は、図19の標準フィーダー1204で形成されたコース内に効果的に配置される。ニット構成要素1260へのヤーン1206の挿入を完了するために、図22に図示するように、標準フィーダー1204は、レール1203に沿って移動して、ヤーン1211から新たなコースを形成する。新たなコースを形成することにより、ヤーン1206は、ニット構成要素1260の構造内に効果的に編み込まれるか、またはその他の形で該構造に一体化される。この段階では、フィーダーアーム1240も延伸位置から後退位置に並進していてもよい。
図22を参照すると、ヤーン1206は、2つのインレイ区画の間にループ1214を形成している。図1〜図6のターン159,160の説明においては、ストランド158が経路162を出てから別の経路162に入り、それによって、ターン159,160を形成していることに留意されたい。ループ1214は、同様の方法で形成することができる。すなわち、ループ1214は、ヤーン1206がニット構成要素1260のニット構造を出てから該ニット構造に再進入する箇所に形成される。
図23を参照すると、コンビネーションフィーダー1220は、後退位置にある間はレール1203に沿って移動し、後退位置にある間は、ニット構成要素1260のコースを形成する。したがって、後退位置と延伸位置との間でフィーダーアーム1240を往復動させることにより、コンビネーションフィーダー1220は、編み、タック編み、浮き編みおよび挿入のためにヤーン1206を供給することができる。
〈ニット構成要素およびアッパーの追加的な実施形態〉
図12に、アッパー220のニット構成要素116の追加的な実施形態を示す。ニット構成要素116およびアッパー220は、説明されるものを除いて、上述したニット構成要素116およびアッパー120と実質的に同様にすることができる。
アッパー220は、上述の実施形態と同様に、内側部232、ベース部224および外側部230を交互に横切って延びているストランド258を含むことができる。ストランド258は、1つ以上の経路262を貫通することもできる。しかし、経路262は内側部132および外側部130に画成することができ、経路262はベース部224から離間することができる。
したがって、ベース部224を横切って延びているストランド258の長手部分は、経路262から露出させることができる。また、ストランド258のこれらの部分をベース部224から取り外して分離することができる。このように、いくつかの実施形態では、ストランド258のこれらの部分は、ソール構造110に直接装着されるように自由にすることができる。
また、図12に図示されているように、いくつかの実施形態では、経路262は、上記図1〜図6に図示される露出したターン159,160とは異なり、ストランド258のターンが経路262の中に埋設されて、収容されるように、V字形にすることができる。
いくつかの追加的な実施形態では、ニット構成要素は、組み立てた状態のアッパーの異なる場所で合わさるように構成されているさまざまな縁部に沿って接合してもよい。実施形態では、アッパーは足の周りに延びて足を包んで、着用者の足の上下を覆うワンピースニット要素を含むことができる。さまざまな実施形態は本開示の範囲内である。
たとえばアッパー320、ニット構成要素316および履物製品300の追加の実施形態を図24〜図34に示す。アッパー320、ニット構成要素316および履物製品300を製造する例示的な方法も示す。アッパー320およびニット構成要素316は、説明されるものを除いて、上述した実施形態と実質的に同様にすることができる。図示されるように、アッパー320は、ニット構成要素316によって実質的に画成することができる。しかし、アッパー320は、本開示の範囲を逸脱することなく、ニット構成要素316に加えて他の構造または要素を含むことができる。
参考のため、アッパー320は、足先領域311、中足領域312およびかかと領域314の3つの大略的な領域に分けることができる。足先領域311は、大略的に、つま先および中足骨と指骨とを接続する関節を含め、足の前方部に対応するアッパー320の部分を包含することができる。中足領域312は、大略的に、アーチ部位を含めた足の中央部分に対応するアッパー320の部分を包含することができる。かかと領域314は、大略的に、かかとと踵骨とを含めた足の後部分に対応するアッパー320の部分を包含することができる。アッパー320は外側側部315および内側側部317も含むことができ、これらが足先領域311、中足領域312およびかかと領域314を通って延びることができ、また、アッパー320の対応する側面に対応することができる。より具体的には、外側側部315は足の外側の部位(つまり、反対の足から離れた方を向く面)に対応することができ、内側側部317は足の内側の部位(つまり、反対の足の方を向く面)に対応することができる。足先領域311、中足領域312、かかと領域314、外側側部315および内側側部317は、アッパー320の精密な区域を区切ることを意図するものではない。むしろ、足先領域311、中足領域312、かかと領域314、外側側部315および内側側部317は、以下の説明の助けとなるように、アッパー320の大略的な区域を表すことを意図している。
図24〜図27に図示されるように、アッパー320のニット構成要素316は、ベース部324またはストローベル部または足下部を含むことができる。いくつかの実施形態では、ベース部324は足裏と同様な形状にすることができる。他の実施形態では、ベース部324は異なる形状を有することができる。ベース部324は、以下に述べるように着用者の足の下に配置するように構成することができる。換言すれば、ベース部324は、以下に述べるように着用者の足裏によって重ね合わされるように構成することができる。
また、ニット構成要素316は、ベース部324に隣接して、ベース部324から延びている1つ以上の部分を含むこともできる。これらの隣接部分の1つ以上をベース部324に一体的に接続することができ、ベース部324との一体ニット構造で形成されることができる。さらに、これらの隣接部分はベース部324と協働して、着用者の足を受け入れるための空洞322をアッパー320の内部に画成することができる。
たとえば、図24〜図27に図示される実施形態では、ニット構成要素316は、アッパー320のかかと領域314を少なくとも部分的に画成するかかと部328を含むことができる。ニット構成要素316は、アッパー320の外側側部315を少なくとも部分的に画成する外側部330を含むこともできる。さらに、ニット構成要素316は、アッパー320の内側側部317を少なくとも部分的に画成する内側部332を含むことができる。くわえて、ニット構成要素316は、アッパー320の足先領域311を少なくとも部分的に画成する足先部334を含むことができる。いくつかの実施形態では、かかと部328、外側部330、内側部332および足先部334はそれぞれ、ベース部324との一体ニット構造で形成されることができる。
さらに、ニット構成要素316は、スロート部331を含むことができる。スロート部331は、外側部330と内側部332との間に配置することができる。いくつかの実施形態では、スロート部331は、外側部330、内側部332および/または足先部334に一体的に装着して、これらとの一体ニット構造で形成されることができる。図示される実施形態では、ニット構成要素316は、外側部330、スロート部331および内側部332の間に実質的に連続して延びることができる。他の実施形態では、スロート部331は、スロート部331が外側部330と内側部332との間の開口部の中で動くことのできるベロを含むように、外側部330および内側部332と分離することができる。
また、アッパー320のニット構成要素316は、リム313を備えるカラー333も含むことができる。リム313は、アッパー320内の空洞322への開口部を画成することができる。図示される実施形態に示すように、カラー333およびリム313は、内側部332、スロート部331、外側部330およびかかと部328の周りに環状に連続して延びることができる。
図1〜図6に関して上述した実施形態と同様に、ニット構成要素316は、一体ニット構造で形成されているニット要素343を含むことができる。いくつかの実施形態では、ニット要素343は、ベース部324、かかと部328、外側部330、内側部332、足先部334および/またはスロート部331を実質的に画成することができる。
ニット構成要素316は、ニット要素343に連結される1本以上の伸張性ストランドも含むことができる。適切な任意の数の伸張性ストランドとすることができ、ストランドは、ニット要素343の任意の部分を横切って延びることができる。たとえば、いくつかの実施形態では、ニット構成要素316は、第1の伸張性ストランド358と第2の伸張性ストランド359とを含むことができる。第1の伸張性ストランド358は、ニット構成要素316の外側部330に連結して、アッパー320の外側側部315に配置されるようにすることができる。第2の伸張性ストランド359は、ニット構成要素316の内側部332に連結して、アッパー320の内側側部317に配置されるようにすることができる。いくつかの実施形態では、第1の伸張性ストランド358および/または第2の伸張性ストランド359は、ニット構成要素316のかかと部328、足先部334および/またはベース部324にも連結することができ、これらにわたって延びることができる。
また、第1の伸張性ストランド358および第2の伸張性ストランド359は、任意の適切な方法でニット要素343に装着することができる。いくつかの実施形態では、第1の伸張性ストランド358は、外側部330との一体ニット構造で形成されることができ、第2の伸張性ストランド359は、内側部332との一体ニット構造で形成されることができる。たとえば、第1の伸張性ストランド358および/または第2の伸張性ストランド359の部分を、ニット要素343の少なくとも1つのコースおよび/またはウェール内に挿入することができる。第1の伸張性ストランド358および第2の伸張性ストランド359の他の部分は露出させるか、または他の形でニット要素343から取り外すことができる。第1の伸張性ストランド358および第2の伸張性ストランド359のさらなる詳細を、実施形態に従い、より詳細に以下で述べる。
また、図1〜図6に関して上述した実施形態と同様、ニット構成要素316は、1つ以上の縫い目344を含むことができる。縫い目344は、ニット構成要素316の2つ以上の縁部が接合される場所で画成されることができる。縫い目344は、アッパー320の任意の適切な区域内に画成されることができ、そこにまたがることができる。たとえば、縫い目344は第1の端部347および第2の端部349を含むことができ、縫い目344は第1の端部347と第2の端部349との間を連続して延びることができる。より具体的には、いくつかの実施形態では、縫い目344の第1の端部347は、大略的にアッパー320の内側側部317または外側側部315のいずれかのカラー333のリム313に配置することができ、第2の端部349は、大略的にアッパー320の足先領域311に配置することができる。縫い目344は、より詳細に以下で述べるように、ニット構成要素316の異なる部分にわたって湾曲することもできる。
図1〜図4に関して上述した実施形態と同様、縫い目344は、本開示の範囲を逸脱することなく、さまざまな方法で固定することができる。たとえば、縫い目344は、縫製、接着剤、テープ、ボンディング、溶接、ファスナーまたは他の適切な留め具を使用して固定することができる。縫い目344を縫製で固定する実施形態では、該縫製は、ニット構成要素316のステッチから独立させることができる。該縫製はジグザグ縫いまたは他の適当なステッチとすることもできる。くわえて、縫い目344で接合する縁部は、互いに当接することができる。他の実施形態では、縁部は、縫い目344で互いに重ね合わせることもできる。
ここで図28および図29を参照しながら、実施形態により、ニット構成要素316のニット要素343をより詳細に説明する。図28および図29では、ニット要素343は分解された状態で平面図に示されている。図示されるように、ニット要素343は一般に非対称にすることができる。ニット要素343は、図28に図示される内側面321、および図29に図示される外側面323を含むこともできる。ニット要素343は、外周縁部339も含むことができる。外周縁部339は、第1の縁部340と、第2の縁部342と、カラー333のリム313とによって画成することができる。第1の縁部340および第2の縁部342は、接合部337で合流することができる。また、第1の縁部340およびリム313は、第1の角335で合流することができる。第2の縁部342およびリム313は、第2の角341で合流することができる。図示されるように、第1の縁部340は接合部337と第1の角335との間に連続的に延びることができ、第2の縁部342は接合部337と第2の角341との間に連続的に延びることができ、リム313は第1の角335と第2の角341との間に連続して延びることができる。さらに、いくつかの実施形態では、第1の縁部340、第2の縁部342および/またはリム313は、湾曲することができる。
ニット要素343は、ベース部324、外側部330、内側部332、スロート部331、かかと部328および足先部334を画成するように一体ニット構造で形成されることができる。ベース部324の第1の側部390は、ニット要素343の第1の縁部340によって画成することができる。また、外側部330、スロート部331および内側部332は、ベース部324の第2の側部391から延びることができる。ベース部324の第2の側部391は、第1の側部390に対向することができる。図示されるように、図28に図示される実施形態では、外側部330はベース部324から、第1の縁部340から離れる方に延びることができる。また、スロート部331は外側部330から、ベース部324から離れる方に延びることができる。くわえて、内側部332はスロート部331から、外側部330から離れる方に延びることができ、内側部332は第2の縁部342で終端することができる。
図28の実施形態に図示されるように、足先部334は、足先部334が接合部337に隣接して第2の縁部342によって部分的に画成されるように、ニット要素343に配置することができる。また、足先部334は、内側部332、外側部330およびスロート部331と界接することができる。さらに、かかと部328は第1の縁部340によって部分的に画成され、第1の角335に隣接するリム313によって部分的に画成することができる。
図28に図示されるように、かかと部328のニット要素324の内側面321は、凹形の三次元曲率を有することができる。したがって、ニット要素324のかかと部328は、かかとキャビティ348を画成することができる。ニット要素324の他の部分も三次元曲率を有することができ、追加の実施形態ではそれぞれのキャビティを画成できることは正しく認識されるであろう。
また、図28に図示されるように、カラー333は、第1の縁部340と第2の縁部342との間に連続して延びることができる。また、カラー333は、内側部332、スロート部331、外側部330およびかかと部328から延びることができる。
ニット要素343は、異なる特性を有する2つ以上の区域を含むこともできる。たとえば、各区域で使用されるヤーンの種類、区域内での編み目密度、または他の理由によって、ニット要素343のいくつかの区域は他の区域よりも高い伸縮性を有することができる。また、ニット要素343のいくつかの部分は実質的に連続することができるが、他の区域は複数の開口部を含むことができる。たとえば、図28に図示されるように、ベース部324は、複数の開口部352を含むことができる。開口部352は、ベース部324がメッシュ状の外観を有するようなパターンに位置付けることができる。いくつかの実施形態では、ベース部324は4×4ニットメッシュパターンを有して、開口部352を形成することができる。
また、図28に図示されるように、ベース部324は、開口部352を包囲する縁取り線353を含むことができる。縁取り線353は、比較的滑らかな連続した外観を有することができる。開口部352がニット要素343の重量を減らせることは正しく認識されるであろう。また、開口部352は、ソール構造310に装着するベース部324の表面積を減らすこともできる。したがって、ベース部324および/またはソール構造310の屈曲性を高めることができる。本開示の範囲を逸脱することなく、ニット要素343の他の区域が開口部352および/または縁取り線353を含むことができることも正しく認識されるであろう。
さらに、ニット構成要素316は、第1の伸張性ストランド358および第2の伸張性ストランド359を含むことができ、これらはニット要素343に連結される。ここで、第1の伸張性ストランド358および第2の伸張性ストランド359の実施形態を、より詳細に述べる。
図28および図29に示されるように、第1の伸張性ストランド358は、第1の端部361および第2の端部363を含むことができる。第1の端部361および第2の端部363はともに、第1の縁部340に隣接して配置することができる。第1の端部361および第2の端部363は、第1の縁部340に沿って互いに離間することもできる。第1の端部361と第2の端部363との間に、第1の伸張性ストランド358が前後に延びるとともに、第1の縁部340とスロート部331との間を行き来することができる。したがって、図28および図29の実施形態に図示されるように、第1の伸張性ストランド358は、ベース部324、外側部330およびかかと部328にわたって延びることができ、これらに連結することができる。
より具体的には、第1の伸張性ストランド358は、ニット要素343に装着されて、第1の縁部340とスロート部331との間に延びている複数の装着部365を含むことができる。いくつかの実施形態では、装着部365は、上で説明したように、ニット要素343のコースまたはウェール内に挿入することができる。また、装着部365は、第1の縁部340に直交して延びることができる。さらに、装着部365は、第1の縁部340に対して互いに離間することができる。代表的な第1の装着部が図28および図29に366で示されており、代表的な第2の装着部が368で示されている。
第1の伸張性ストランド358は、第1の縁部340に沿って、隣接する対の装着部365の間に延びている複数の露出部367も含むことができる。露出部367はニット要素343から露出させて取り外すことができる。一実施例として、図28および図29は、364で示される代表的な第3の露出部を含む。図示されるように、第3の露出部364は、第1の装着部366と第2の装着部368との間に連続して延びている。また、第3の露出部364は大略的に第1の縁部340に沿って、第1の装着部366と第2の装着部368との間に延びることができる。
第2の伸張性ストランド359は、第1の端部371および第2の端部373を含むことができる。第1の端部371および第2の端部373は、第2の縁部342に隣接して配置することができる。第1の端部371および第2の端部373は、第2の縁部342に沿って互いに離間することもできる。第2の伸張性ストランド359は、前後に延びるとともに、第2の縁部342とスロート部331との間に行き来することもできる。したがって、第1の伸張性ストランド358と同様に、第2の伸張性ストランド359は、第2の縁部342に直交して延びている複数の離間した装着部375と、第2の縁部342に沿って各対の装着部375の間に延びている複数の露出部377とを含むことができる。また、図28および図29の実施形態に示されるように、第2の伸張性ストランド359は内側部332にわたって延びることができ、これに連結することができる。
ここで、ニット構成要素316、アッパー320および履物製品300の組み立てを説明する。ニット構成要素316は、上で詳細に述べた編みプロセスにより形成することができる。したがって、ニット構成要素316は、図28および図29に示されるように、ニット要素343、第1の伸張性ストランド358および第2の伸張性ストランド359を含むことができる。
次に、図30に図示されるように、第1の縁部340および/または第2の縁部342を他方に向けて移動すると、三次元曲率を有するニット構成要素316にすることができる。
たとえば、図30および図31に示されるいくつかの実施形態では、ニット構成要素316をサポート部材369で支持して、この組み立てプロセスを容易にすることができる。図示されるように、サポート部材369は、解剖学的な足と同様な形状にすることができ、「靴型」と呼ぶことができる。このように、ベース部324をサポート部材369の下に重ねることができ、サポート部材369は、ニット構成要素316のかかとキャビティ348の中に収容することができる。いくつかの実施形態では、ニット構成要素316は、ピンまたは他のファスナーを使用して、一時的に第1の縁部340に沿ってサポート部材369に固定することができる。
次に、図30に図示されるように、ニット構成要素316がサポート部材369を実質的に包み込むように、内側部332、足先部334およびスロート部331を引き上げて、サポート部材369にかぶせることができる。換言すると、内側部332はベース部324の第1の側部390に隣接するように移動でき、第2の角341は第1の角335に隣接するように移動でき、第2の縁部342は第1の縁部340に隣接するように移動することができる。したがって、ニット構成要素316は、アッパー320内の空洞322を大部分画成することができる。第2の縁部342も、ピンまたは他のファスナーを使用して、この位置でサポート部材369に一時的に固定することができる。
その後、ニット構成要素316の第1の縁部340と第2の縁部342とを接合することによって、縫い目344を形成することができる。第1の縁部340は、縫製、接着剤、ファスナー、または他の留め具など、任意の適当な方法で第2の縁部342に接合することができる。
図32の実施形態に図示されるように、たとえば、縫い目344は縫製379で形成される。縫製379は手縫いによって含むことができ、または自動的に形成することができる。縫製379は、クロスステッチまたは他の種類など、任意の適当なパターンで含むことができる。また、図32に図示されるように、縫製379は、接合部337からリム313まで延びる方向に追加することができる。いくつかの実施形態では、縫製379は反対方向に追加することもできる。
縫製379によって第1の縁部340および第2の縁部342が接合されると、ニット構成要素316は靴下状の構造を有することができ、ニット構成要素316はサポート部材369を実質的に覆い、収容し、包囲することができる。また、この構成では、ニット構成要素316は、履物製品300のアッパー320を画成することができる。他の実施形態では、ニット構成要素316に追加のボディ、部材、ロゴ、タグまたは他の物を追加して、アッパー320を形成することができる。
ニット構成要素316が組み立てられると、図27の実施形態に図示されるように、縫い目344の第1の端部347は、カラー333のリム313の内側側部317に位置付けることができることに留意する。また、ニット要素343の第1の角335と第2の角341とが合流して、縫い目344の第1の端部347を形成することができる。縫い目344の第1の部分381は第1の端部347から内側側部317に沿って下方にベース部324に向かって垂直方向に延びることができる。縫い目344の第2の部分382は、第1の部分381から連続して延びることができ、前方に足先部334に向かって長手方向に延びることができる。また、第2の部分382は、内側部332とベース部324との間に配置することができ、二次元または三次元で湾曲することができる。さらに、第3の部分383は、第2の部分382から連続して上方に、ベース部324から遠ざかる方に延びることができる。また、縫い目344の第4の部分384は、第3の部分383から外側方向に連続して足先領域311に沿って外側部330に向かって延びることができ、縫い目344の第4の部分384は、第2の端部349で終端することができる。また、接合部337は、縫い目344の第2の端部349になることができることに留意する。
この構成により、縫い目344の実施形態は、着用者の足の快適性および/または履物製品300へのフィット性の改善に役立つ。たとえば、縫い目344の第1の端部347および第1の部分381は、アッパー320の内側側部317に沿って延びることができる。換言すると、縫い目344は、アッパー320のかかと領域314から離間することができ、かかと領域314は、大部分をシームレスにすることができる。したがって、アッパー320は、着用者のかかとにより密着して接して、サポートすることができる。また、アッパー320は、着用者のかかとを不快に擦る可能性が低い。
さらに、縫い目344の第2の部分382は、着用者の足の解剖学的アーチと実質的に重ね合わさるように構成されているアーチ状湾曲を有することができる。したがって、着用者は歩くとき、走るとき、またはジャンプするときに縫い目344を直に踏みにくい。このように、アッパー320は着用者の足をよりよくサポートすることができ、アッパー320は履き心地が良いものになる可能性が高い。
くわえて、アッパー320が組み立てられると、図33および図34に図示されるように、ソール構造310はニット構成要素316に装着することができる。ソール構造310は任意の適当な種類にすることができ、ソール構造310はニット構成要素316のベース部324上に重ねて装着することができる。たとえば、ソール構造310はソール構造310および履物300の柔軟性を高める1つ以上の形状構成を含むことができる。該形状構成は、ソール構造310の凹部、溝、サイプ、周囲の区域よりも薄い区域、または他の形状構成を含むことができる。図33および図34に図示されるように、ソール構造310は、ソール構造310の柔軟性を高める1つ以上の屈曲溝303を含むことができる。いくつかの実施形態では、屈曲溝303は、内側側部317と外側側部315との間に延びることができる。
前述したように、ベース部324の縁取り線353は、ソール構造310に装着するのに適した面を提供することができる。縁取り線353で囲まれたベース部324の領域も、ソール構造310に装着することができる。ソール構造310は、接着剤、ファスナーまたは他の留め具を使用して装着することができる。くわえて、いくつかの実施形態では、ソール構造310は、縫い目344の少なくとも一部を覆うことができる。たとえば、ソール構造310は、縫い目344の第2の部分382と第3の部分383の一部とを覆うことができる。くわえて、縫い目344は、アッパー320が大部分連続して見えるように、ソール構造310によって実質的に隠すことができる。
また、上述したように、アッパー320のベース部324は、1つ以上の開口部352を含むことができる。ベース部324の開口部352間の区域も、ソール構造310に装着することができる。たとえば、図34に示される実施形態では、ソール構造310は、ベース部324の開口部352間の区域に接合させることができる。また、いくつかの実施形態では、サポート部材369は、ソール構造310に接合しそうにない面を含むことができる。たとえば、サポート部材369は、少なくとも部分的にテフロン(登録商標)から、またはソール構造310をアッパー320に装着したときにソール構造310に接合しにくい他の適当な材料から作ることができる。
さらに、アッパー320が組み立てられると、第1の伸張性ストランド358の露出部367および第2の伸張性ストランド359の露出部377は、縫い目344に沿って延びることができ、縫い目344に揃えることができることに留意する。いくつかの実施形態では、縫製379は、第1の伸張性ストランド358の露出部367と、第2の伸張性ストランド359の露出部377とを結合して、保持することができる。したがって、第1の伸張性ストランド358および第2の伸張性ストランド359は、ニット要素343に対して所定の位置で保持することができる。
また、アッパー320が組み立てられると、第1の伸張性ストランド358の装着部365は、縫い目344を横切って第2の伸張性ストランド359の各装着部375に実質的に揃えることができる。この整列により、外側側部315と内側側部317との両方が実質的に同じように見えるようにすることができるので、アッパー320を、美観的により好ましくすることができる。また、第1の伸張性ストランド358および第2の伸張性ストランド359は、快適性と性能とを高めるために、それぞれ外側側部315および内側側部317の対応する区域を大略的にサポートすることができる。
上記説明により実証されるように、縫い目344は、ニット構成要素316のベース部324と内側部332との境界を画成することができる。縫い目344は、ニット構成要素316のベース部324と足先部334との境界も画成することができる。しかし、縫い目344が、ニット構成要素316のどの個々の部分も分割できることは正しく認識されるであろう。たとえば、いくつかの実施形態では、縫い目344は、ベース部324を2つ以上の小区画に分割することができる。同様に、縫い目344は、本開示の範囲を逸脱することなく、ニット構成要素316の別の部分を分割することができる。
さらに、本開示の範囲を逸脱することなく、ニット構成要素316は、縫い目344がアッパー320の外側側部315のリム313から下方にベース部324に向かって延びるように構成することができるであろう。これらの実施形態でも、かかと領域314はシームレスにできるであろう。したがって、アッパー320は上述したように履き心地を良くすることができ、着用者のかかとにサポートを提供することができる。
いくつかの追加的な実施形態では、ニット構成要素は、縫い目がアッパーの他の区域にわたって延びるように構成することもできるであろう。たとえば、いくつかの実施形態では、縫い目の一端がかかとの裏側に沿って延びることができるであろう。また、いくつかの実施形態では、伸張性ストランドをソール構造に対して配置して、履物の特定の特性を向上させることができるであろう。たとえば、履物製品の屈曲性をサポートし、および/または履物の美観を改善するように、伸張性ストランドをソール構造に対して配置することができる。
たとえば、本開示による履物製品400の追加の実施形態が示されている。いくつかの実施形態では、履物製品400は、以下に述べることを除き、図24〜図34に図示する実施形態と実質的に同様にすることができる。
図35および図36に図示されるように、アッパー420は、ニット要素443を有するニット構成要素416を含むことができる。ニット要素443は、図24〜図34に関して上述する実施形態と同様、ベース部424、かかと部428、外側部430、内側部432、足先部434、スロート部431、およびリム413を備えるカラー433を画成することができる。
しかし、図36に図示されるように、ニット構成要素416の縫い目444は、アッパー420の外側側部415と内側側部417との間に、かかと領域414のリム413で終端する第1の端部447を含むことができる。縫い目444の第1の部分481は第1の端部447から下方にベース部424に向かって延びることができる。縫い目444の第2の部分482は、図35に図示されるように、第1の部分481から長手方向に足先部434に向かって延びることができる。縫い目444の残りの部分は、図24〜図34に図示される実施形態と同様にすることができる。
このように、いくつかの実施形態では、ニット構成要素416の縫い目444は、ニット構成要素416のかかと部424を複数の部分に分割することができる。より具体的には、ニット構成要素416のかかと部424は、縫い目444の両側に配置されている第1の部分487と第2の部分489とを含むことができる。換言すると、第1の部分487および第2の部分489は縫い目444で接合することができ、協働してニット構成要素416のかかと部424を画成することができる。ニット構成要素416の他の区域も同様に縫い目444で分割できることは正しく認識されるであろう。
さらに、図37に図示されるように、ニット構成要素416は、1つ以上の三次元曲面を含むことができる。たとえば、かかと部424の第1の部分487は三次元曲率を有する各面を有することができ、第2の部分489も三次元曲率を有する面を有することができる。曲率の程度は、図28に図示されるかかとキャビティ348の曲率よりも小さくすることができる。ニット構成要素416の他の部分も三次元曲面を含むことができることは正しく認識されるであろう。
さらに、図24〜図34の実施形態と同様に、第1の伸張性ストランド458および第2の伸張性ストランド459は、縫い目444の両側に実質的に揃えられている1つ以上の部分を含むことができる。たとえば、第1の伸張性ストランド458のある部分465および第2の伸張性ストランド459のある部分475は、縫い目444を横切って実質的に揃えることができる。第1の伸張性ストランド458の他の部分も同様に、縫い目444を横切って第2の伸張性ストランド459のそれぞれの部分と揃えることができる。
第1の伸張性ストランド458および第2の伸張性ストランド459も、ソール構造410に対して所定の位置に配置することができる。たとえば、図38に図示されるように、屈曲溝403は、第1の伸張性ストランド458の部分465および第2の伸張性ストランド459の部分475に重ねることができ、これらの部分と垂直に揃えることができる。したがって、屈曲溝403は、より高い柔軟性を履物400に提供することができ、しかも第1の伸張性ストランド458および第2の伸張性ストランド459は、より高いサポート力を屈曲溝403の上の区域に提供することができる。さらに、この整列は履物400の美観を改善することができる。
実施形態に関する上記の説明は、例示および説明のために記載されている。包括的であること、または、本開示を制限することは意図されていない。特定の実施形態の個々の要素または形状構成は、一般的に、その具体的な実施形態に限定されないが、適用可能な場合は、置換え可能であり、および具体的な図示または説明がなされていない場合であっても、選択された実施形態において用いることができる。同じものは、多くの方法で変更してもよい。そのような変更は、本開示からの逸脱と見なすべきではなく、また、そのようなすべての変更は、本開示の範囲内に含まれることが意図されている。
関連出願のクロスリファレンス
本出願は、2013年3月4日に出願された「Article of Footwear Incorporating A Knitted Component With Integrally Knit Contoured Portion」と題する特許文献3、同時係属中の米国特許出願第13/783,900号(弁理士整理番号第51−3172号)の一部継続出願であり、この出願の開示の全体を、参照によって本願明細書に組み込む。

Claims (31)

  1. ソール構造と、
    前記ソール構造に連結されて、一体ニット構造で形成されたニット構成要素を含むアッパーとを備える履物製品であって、
    第1の縁部および第2の縁部と、
    前記ソール構造に隣接して配置される1つのベース部と、
    かかと部と、足先部と、
    前記ベース部との一体ニット構造でそれぞれ形成されている内側部および外側部と、
    前記内側部および前記外側部のうちの一もしくは両方から延びている、リムを備えるカラーとを含み、
    前記第2の縁部は前記ニット構成要素の縫い目で前記第1の縁部に接合されて、前記ベース部、前記かかと部、前記足先部、前記内側部および前記外側部に足を受け入れるための空洞を協働して形成し、
    前記ベース部は、前記ニット構成要素の中で、前記外側部もしくは前記内側部のいずれかに隣接して位置し、
    前記縫い目は第1の端部および第2の端部を有しており、前記第1の端部は大略的に前記アッパーの前記内側側部および前記外側側部のうちの一方もしくは両方のカラーのリムに位置付けられ、前記第2の端部は前記第1の端部から離間している、履物製品。
  2. ソール構造と、前記ソール構造に連結されて、一体ニット構造で形成されたニット構成要素を含むアッパーとを備える履物製品であって、
    前記ニット構成要素は、平面展開した状態で長手軸に関して非対称な形状を有し、
    第1の縁部および第2の縁部と、
    前記ソール構造の形を有し、平面展開した状態で前記ソール構造に隣接して配置されるベース部と、
    かかと部と、足先部と、
    それぞれ前記ベース部との一体ニット構造で形成されている内側部および外側部と、
    前記内側部および前記外側部のうちの一方もしくは両方から延びている、リムを備えるカラーとを含み、
    前記第2の縁部は前記ニット構成要素の縫い目で前記第1の縁部に接合されて、前記ベース部、前記かかと部、前記足先部、前記内側部および前記外側部に足を受け入れるための空洞を協働して形成し、
    前記ベース部は、前記ニット構成要素の中で、前記外側部もしくは前記内側部のいずれかに隣接して位置し、
    前記縫い目は第1の端部および第2の端部を有しており、前記第1の端部は大略的に前記アッパーの前記内側側部および前記外側側部のうちの一方のカラーのリムに位置付けられ、前記第2の端部は前記第1の端部から離間している、履物製品。
  3. 前記ベース部は、前記ニット構成要素の中で、前記第1の縁部に隣接して位置している、請求項1または請求項2に記載の履物製品。
  4. 前記縫い目は第1の部分と第2の部分とを含み、前記第1の部分は前記第1の端部から下方に前記ベース部に向かって延び、前記第2の部分は前記第1の部分から連続して前記足先部に向かって延びている、請求項1または請求項2に記載の履物製品。
  5. 前記アッパーは、前記ニット構成要素の前記足先部によって少なくとも部分的に画成されている足先領域をさらに含み、
    前記縫い目の前記第2の端部は、大略的に前記外側側部に隣接する前記足先領域に位置付けられ、
    前記縫い目は第3の部分および第4の部分をさらに含み、
    前記第1の部分は前記第1の端部から下方に前記ベース部に向かって延び、前記第2の部分は前記第1の部分から連続して、前記ベース部と前記内側部との間の前記足先領域に向かって延び、前記第3の部分は前記第2の部分から連続して上方に、前記ベース部から遠ざかる方に延び、前記第4の部分は前記第3の部分から連続して前記足先領域に沿って延びて、前記縫い目の前記第2の端部で終端する、請求項4に記載の履物製品。
  6. 前記縫い目の前記第2の部分は、前記空洞内に受け入れられる足の解剖学的アーチと実質的に重ね合わさるアーチ状湾曲を有する、請求項5に記載の履物製品。
  7. 前記アッパーは前記ニット構成要素の前記足先部分によって少なくとも部分的に画成される足先領域も含み、前記縫い目の前記第2の端部は前記足先領域に位置付けられている、請求項1または請求項2に記載の履物製品。
  8. 前記ニット構成要素はニット要素と、前記ニット要素との一体ニット構造で形成される伸張性ストランドとを含み、前記ニット要素は前記ベース部、前記かかと部、前記足先部、前記内側部および前記外側部を実質的に画成し、前記伸張性ストランドは前記ニット要素に沿って、前記縫い目に向かって延びている第1の部分を含み、前記伸張性ストランドは前記縫い目と実質的に揃えられている第2の部分を含む、請求項1または請求項2に記載の履物製品。
  9. 前記第1の部分は前記ニット要素内に挿入されており、前記第2の部分は前記ニット要素から露出しており、前記伸張性ストランドは前記ニット要素内に挿入されている第3の部分をさらに含み、前記第2の部分は前記第1の部分と前記第3の部分との間に連続して延びている、請求項8に記載の履物製品。
  10. 前記ニット構成要素はニット要素と、前記ニット要素との一体ニット構造で形成されている第1の伸張性ストランドと、前記ニット要素との一体ニット構造で形成されている第2の伸張性ストランドとを含み、前記第1の伸張性ストランドは前記縫い目に対して直交して延びている第1の部分を含み、前記第2の伸張性ストランドは前記縫い目に対して直交して延びている第2の部分を含み、前記第1の部分および前記第2の部分は前記縫い目の両側に配置され、前記第1の部分および前記第2の部分は実質的に揃えられている、請求項1または請求項2に記載の履物製品。
  11. 前記ソール構造は屈曲溝を含み、前記第1の部分および前記第2の部分は互いに長手方向に実質的に揃えられており、前記第1の部分および第2の部分は前記屈曲溝と垂直方向に実質的に揃えられている、請求項10に記載の履物製品。
  12. 前記ベース部は複数の開口部を含み、前記ベース部は前記複数の開口部を取り囲む実質的に連続した縁取り線を含む、請求項1または請求項2に記載の履物製品。
  13. 前記ニット構成要素は前記内側部と前記かかと部との間に画成されるスロート区域をさらに含み、前記スロート区域は、前記アッパーの前記外側側部および前記内側側部の両方に一体的に装着されて、これらとの一体ニット構造で形成されている、請求項1または請求項2に記載の履物製品。
  14. 履物製品のアッパーを形成するニット構成要素であって、前記アッパーはソール構造に装着され、前記ニット構成要素は、
    前記ニット構成要素の第1の縁部により少なくとも部分的に画成される第1の側部を有し、前記ソール構造に隣接して配置される1つのベース部と、
    前記ベース部との一体ニット構造で形成されているかかと部および足先部と、
    前記第1の側部に対向する前記ベース部の第2の側部から延びている内側部および外側部であって、前記内側部および前記外側部のうちの一方は前記ニット構成要素の第2の縁部によって少なくとも部分的に画成されている、前記内側部および前記外側部とを備えており、
    前記第2の縁部は縫い目で前記第1の縁部に接合されて、前記内側部および前記外側部のうちの前記一方を前記ベース部の前記第1の側部に隣接して位置付けるとともに、前記内側部および前記外側部のうちの他方を前記ベース部の前記第2の側部に隣接して位置付けるように構成されており、前記第2の縁部は、前記ベース部、前記かかと部、前記足先部、前記内側部および前記外側部が足を受け入れる空洞を協働して画成するように、前記第1の縁部に接合されるように構成されている、ニット構成要素。
  15. 前記かかと部および前記足先部のうちの少なくとも1つは、キャビティを画成する三次元曲率を有する面を含む、請求項14に記載のニット構成要素。
  16. 前記かかと部は、かかとキャビティを画成する三次元曲率を有する前記面を含む、請求項15に記載のニット構成要素。
  17. 前記空洞への開口部を画成するリムを有するカラーをさらに備えており、前記第1の縁部および前記第2の縁部は前記縫い目の第1の端部で接合され、前記第1の端部は大略的に前記カラーの前記リムに配置されている、請求項14に記載のニット構成要素。
  18. ニット要素と伸張性ストランドとをさらに備えており、前記ニット要素は前記ベース部、前記足先部、前記かかと部、前記内側部および前記外側部を実質的に画成し、前記伸張性ストランドは前記ニット要素との一体ニット構造で形成され、前記伸張性ストランドは前記ニット要素に沿って前記第1の縁部および前記第2の縁部のうちの一方に向かって延びる第1の部分を含み、前記伸張性ストランドは前記第1の縁部および前記第2の縁部のうちの前記一方と実質的に揃えられている第2の部分を含む、請求項14に記載のニット構成要素。
  19. 前記第1の部分は前記ニット要素内に挿入されており、前記第2の部分は前記ニット要素から露出しており、前記伸張性ストランドは前記ニット要素内に挿入されている第3の部分をさらに含み、前記第2の部分は前記第1の部分と前記第3の部分との間に配置されている、請求項18に記載のニット構成要素。
  20. ニット要素と、第1の伸張性ストランドと、第2の伸張性ストランドとをさらに備えており、
    前記ニット要素は、前記ベース部、前記足先部、前記かかと部、前記内側部および前記外側部を実質的に画成し、
    前記第1の伸張性ストランドおよび前記第2の伸張性ストランドは、前記ニット要素との一体ニット構造で形成され、
    前記第1の伸張性ストランドは前記第1の縁部に対して直交して延びている第1の部分を含み、前記第2の伸張性ストランドは前記第2の縁部に対して直交して延びている第2の部分を含み、前記第1の部分および前記第2の部分は前記縫い目の両側に配置されるとともに、互いに実質的に揃えられている、請求項14に記載のニット構成要素。
  21. 履物製品を製造する方法であって、
    ニット構成要素の第1の縁部で少なくとも部分的に画成される第1の側部を有する1つのベース部と、
    前記ベース部との一体ニット構造で形成されているかかと部および足先部と、
    前記第1の側部に対向する前記ベース部の第2の側部から延びている内側部および外側部であって、前記内側部および前記外側部のうちの一方が前記ニット構成要素の第2の縁部で少なくとも部分的に画成される、内側部および外側部と、を有するように一体ニット構造で形成されているニット構成要素を編むことと、
    前記第2の縁部を前記第1の縁部に移動させて、前記内側部および前記外側部のうちの前記一方を前記ベース部の前記第1の側部に隣接して位置付けるとともに、前記内側部および前記外側部のうちの他方を前記ベース部の前記第2の側部に隣接して位置付けることと、
    前記第2の縁部を前記ニット構成要素の縫い目で前記第1の縁部に接合して、前記ベース部、前記かかと部、前記足先部、前記内側部および前記外側部に、足を受け入れる空洞を協働して画成させることと、
    前記ニット構成要素から、前記ニット構成要素の前記内側部によって少なくとも部分的に画成される内側側部、および前記ニット構成要素の前記外側部によって少なくとも部分的に画成される外側側部も含む履物製品のアッパーを形成することと、
    を含む方法。
  22. 前記ニット構成要素を編むことは、前記ニット構成要素のカラーを形成することを含み、前記カラーはリムを含んでおり、
    前記第2の縁部を前記第1の縁部に接合することは、前記リムに前記空洞への開口部を画成させることを含み、前記縫い目は第1の端部および第2の端部を有し、前記第1の端部は大略的に前記アッパーの前記内側側部および前記外側側部のうちの一方で前記カラーの前記リムに位置付けられ、前記第2の端部は前記第1の端部から離間している、請求項21に記載の方法。
  23. 前記ニット構成要素を編むことは、前記ニット構成要素のカラーを形成することを含み、前記カラーはリムを含んでおり、
    前記アッパーを形成することは、前記アッパーの前記内側側部と前記外側側部との間にかかと領域を含むように前記アッパーを形成することを含み、
    前記第2の縁部を前記第1の縁部に接合することは、前記リムに前記空洞への開口部を画成させることを含み、前記縫い目は第1の端部および第2の端部を有し、前記第1の端部は大略的に前記アッパーの前記内側側部と前記外側側部との間の前記かかと領域で前記カラーの前記リムに位置付けられ、前記第2の端部は前記第1の端部から離間している、請求項21に記載の方法。
  24. 前記内側部は前記ニット構成要素の前記第2の縁部によって少なくとも部分的に画成され、前記外側部は前記ベース部の前記第2の側部に隣接している、請求項21に記載の方法。
  25. ソール構造が前記ニット構成要素の前記ベース部に隣接するように、前記ソール構造を前記ニット構成要素に装着することをさらに含む、請求項21に記載の方法。
  26. 前記第2の縁部を前記縫い目で前記第1の縁部に接合することは、前記縫い目を第1の端部、第1の部分および第2の部分で形成することを含み、前記第1の部分は前記第1の端部から下方に前記ベース部に向かって延び、前記第2の部分は前記第1の部分から連続して前記足先部に向かって延びている、請求項21に記載の方法。
  27. 前記第2の縁部を前記縫い目で前記第1の縁部に接合することは、
    前記アッパーの足先領域を、前記ニット構成要素の前記足先部の少なくとも一部で画成することと、
    前記縫い目の前記第2の端部を、大略的に前記外側側部に隣接した前記足先領域に形成することと、
    前記縫い目を前記第1の部分、前記第2の部分、第3の部分および第4の部分で形成することと、を含み、前記第1の部分は前記第1の端部から下方に前記ベース部に向かって延び、前記第2の部分は前記第1の部分から連続して前記足先部に向かって前記ベース部と前記内側部との間に延び、前記第3の部分は前記第2の部分から連続して上方に、前記ベース部から遠ざかる方に延び、前記第4の部分は前記第3の部分から連続して前記足先領域に沿って延びて、前記縫い目の前記第2の端部で終端する、請求項26に記載の方法。
  28. 前記第2の縁部を前記縫い目で前記第1の縁部に接合することは、前記縫い目の前記第2の部分を、前記空洞内に受け入れる足の解剖学的アーチと実質的に重ね合わさるようにアーチ状湾曲で画成することを含む、請求項26に記載の方法。
  29. 前記ニット構成要素を編むことは、前記ニット構成要素を、ニット要素と前記ニット要素との一体ニット構造で形成される伸張性ストランドとを用いて編むことを含み、前記ニット要素は前記ベース部、前記かかと部、前記足先部、前記内側部および前記外側部を実質的に画成し、前記第2の縁部を前記縫い目で前記第1の縁部に接合することは、前記伸張性ストランドの第1の部分を前記ニット要素に沿って前記縫い目まで延ばすことと、前記伸張性ストランドの第2の部分を前記縫い目と実質的に揃えることと、を含む、請求項21に記載の方法。
  30. 前記ニット構成要素を編むことは、
    前記伸張性ストランドの前記第1の部分を前記ニット要素内に挿入することと、
    前記伸張性ストランドの前記第2の部分を前記ニット要素から露出させたままにすることと、
    前記伸張性ストランドの第3の部分を前記ニット要素内に挿入することと、を含み、前記第2の部分は前記第1の部分と前記第3の部分との間に連続して延びている、請求項29に記載の方法。
  31. 前記ニット構成要素を編むことは、前記ニット構成要素を、ニット要素と、前記ニット要素との一体ニット構造で形成される第1の伸張性ストランドと、前記ニット要素との一体ニット構造で形成される第2の伸張性ストランドとを用いて編むことを含み、前記第2の縁部を前記縫い目で前記第1の縁部に接合することは、前記第1の伸張性ストランドの第1の部分を延ばして前記第2の伸張性ストランドの第2の部分と実質的に揃えることを含み、前記第1の伸張性ストランドの前記第1の部分および前記第2の伸張性ストランドの前記第2の部分は前記縫い目の両側に配置されて、前記縫い目に直交して延びている、請求項21に記載の方法。
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