JP6288491B2 - キャリア箔付き金属箔、樹脂付き金属箔及び金属箔張り積層体 - Google Patents

キャリア箔付き金属箔、樹脂付き金属箔及び金属箔張り積層体 Download PDF

Info

Publication number
JP6288491B2
JP6288491B2 JP2013192928A JP2013192928A JP6288491B2 JP 6288491 B2 JP6288491 B2 JP 6288491B2 JP 2013192928 A JP2013192928 A JP 2013192928A JP 2013192928 A JP2013192928 A JP 2013192928A JP 6288491 B2 JP6288491 B2 JP 6288491B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
foil
metal foil
carrier
metal
copper
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013192928A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015060913A (ja
Inventor
大樹 畑澤
大樹 畑澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Showa Denko Materials Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Chemical Co Ltd
Showa Denko Materials Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Chemical Co Ltd, Showa Denko Materials Co Ltd filed Critical Hitachi Chemical Co Ltd
Priority to JP2013192928A priority Critical patent/JP6288491B2/ja
Publication of JP2015060913A publication Critical patent/JP2015060913A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6288491B2 publication Critical patent/JP6288491B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Production Of Multi-Layered Print Wiring Board (AREA)

Description

本発明は、キャリア箔付き金属箔、樹脂付き金属箔及び金属箔張り積層体に関するものであり、より詳細にはダイレクトレーザ加工に適したキャリア箔付き金属箔、樹脂付き金属箔及び金属箔張り積層体に関するものである。
近年、多層配線基板の薄型化、配線の高密度化とともに、コスト低減を目的として、多層配線基板の非貫通孔の形成にダイレクトレーザ加工が用いられる。
このような多層配線基板に用いるダイレクトレーザ加工用銅箔としては、ダイレクトレーザ加工を行う銅箔表面に、レーザ吸収率が高い表面層を設けてレーザ加工性を向上させたものが開示されている(特許文献1、2)。
特開2002−019017号公報 特開2001−253012号公報
しかし、特許文献1及び2では、銅張り積層板の銅箔に対して、ダイレクトレーザ加工を行った際に、銅箔に形成した孔の周りに銅が飛散する。飛散した銅上に銅めっきを行うと、表面の凹凸が大きくなり実装工程に不具合が生じる。また、ダイレクトレーザ加工の際のレーザの吸収率を高め、加工性を改善するために、銅箔表面に粗化層を形成する方法が用いられるが、この粗化層が残ったままの銅箔表面に銅めっきを行うと、銅めっきの成長を妨げる。これらの銅箔表面への銅の飛散や粗化層の問題を防止するためには、飛散した銅及び粗化層を除去し、銅めっき前に表面を平坦化する必要がある。飛散した銅及び粗化層を除去する方法としては、エッチング工程が必要になる。したがって工数が増える問題がある。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、ダイレクトレーザ加工性を維持しつつ、飛散した銅及び粗化層を除去するエッチング工程が不要なキャリア箔付き金属箔、樹脂付き金属箔及び金属箔張り積層体を提供することを目的とする。
本発明は、以下に関するものである。
1. 金属箔と、この金属箔から物理的に剥離可能なキャリア箔とを有するキャリア箔付き金属箔であって、前記金属箔とキャリア箔とを合わせた厚みが12μm以下であり、前記キャリア箔が引張強さ600MPa以上の銅箔で、金属箔と反対側のキャリア箔表面に粗化層が設けられた、キャリア箔と金属箔を貫通し非貫通穴を形成するダイレクトレーザ加工用キャリア箔付き金属箔。

. 項において、キャリア箔の厚みが6〜11μmであるダイレクトレーザ加工用キャリア箔付き金属箔。
. 項1又は2ダイレクトレーザ加工用キャリア箔付き金属箔の金属箔のキャリア箔と反対側の面に、接着用の樹脂を配置した樹脂付き金属箔。
. 項1又は2ダイレクトレーザ加工用キャリア箔付き金属箔の金属箔のキャリア箔との反対側に絶縁樹脂と導体とを配置した金属箔張り積層体。
本発明によれば、ダイレクトレーザ加工性を維持しつつ、飛散した銅及び粗化層を除去するエッチング工程が不要なキャリア箔付き金属箔、樹脂付き金属箔及び金属箔張り積層体を提供することができる。
本発明のキャリア箔付き金属箔の一例を表す。 本発明の樹脂付き金属箔の一例を表す。 本発明の金属箔張り積層体の一例を表す。 本発明を用いた多層配線基板の製造方法の一例の工程(a)を表す。 本発明を用いた多層配線基板の製造方法の一例の工程(b)を表す。 本発明を用いた多層配線基板の製造方法の一例の工程(c)を表す。 本発明を用いた多層配線基板の製造方法の一例の工程(d)を表す。 本発明を用いた多層配線基板の製造方法の一例の工程(e)を表す。 本発明を用いた多層配線基板の製造方法の一例の工程(f)を表す。
<キャリア付き金属箔>
本発明の一実施形態のキャリア箔付き金属箔を、図1を用いて、以下に説明する。
図1に示すように、本実施の形態のキャリア箔付き金属箔3は、金属箔3bと、この金属箔3bから物理的に剥離可能なキャリア箔3aとを有するキャリア箔付き金属箔3であって、前記金属箔3bとキャリア箔3aとを合わせた厚みが12μm以下であるキャリア箔付き金属箔3である。
金属箔は、キャリア箔付き金属箔の状態では、キャリア箔に支持されており、多層配線板の製造に用いられる際には、一般的には、この金属箔側が多層配線板の絶縁樹脂側に張り合わせられ、多層配線板の導体を構成する材料となるものである。なお、金属箔を給電層として、めっきパターンを形成し、このめっきパターンを絶縁樹脂に転写する場合(いわゆる転写法)等は、必ずしも、多層配線板の導体を構成する材料とならない場合もある。金属箔としては、多層配線板に用いられる一般的な材料である銅箔、アルミニム箔、ニッケル箔等を用いることができる。
キャリア箔は、金属箔を支持するものであり、多層配線板の製造に用いられた際には、一般的には、途中工程で取り除かれ、多層配線板の導体を構成する材料にはならないものである。キャリア箔としては、多層配線板に用いられる一般的な材料である銅箔、アルミニム箔、ニッケル箔等を用いることができる。
キャリア箔は、金属箔から物理的に剥離可能である。物理的に剥離可能とは、エッチング液等の化学薬品を用いずに、例えば、キャリア箔を金属箔から引き剥がすことで剥離できることをいう。キャリア箔を金属箔から引き剥がす際のピール強度は、10〜70N/mであると、人間の力で容易に剥離できるため好ましい。ピール強度が10N/m以上であると、製造工程中での取り扱いで金属箔とキャリア箔とが剥がれ難いため好ましい。キャリア箔を金属箔から物理的に剥離可能とする方法としては、キャリア箔と金属箔との間に、モリブデンやタングステンなどの金属とこれらの酸化物を電気めっきを用いて、いわゆる剥離層(図示しない。)を形成する方法等が知られている。
金属箔とキャリア箔とを合わせた厚みは12μm以下である。これにより、金属箔とキャリア箔とを有するキャリア箔付き金属箔の全体を貫通する貫通孔を、ダイレクトレーザ加工を用いて形成することが容易になる。ダイレクトレーザに用いるレーザの種類は、炭酸ガスレーザ、YAGレーザ、エキシマレーザ等、一般的なものを用いることができる。また、このように、ダイレクトレーザ加工を用いてキャリア箔付き金属箔の全体を貫通する貫通孔を形成できることにより、ダイレクトレーザ加工を行った場合に発生する金属の飛散物や、ダイレクトレーザ加工を行う際に、レーザ加工面に形成する粗化層を、キャリア箔付きのキャリア箔を剥離するだけで、除去することが可能になる。したがって、ダイレクトレーザ加工性を維持しつつ、金属の飛散物や及び粗化層を除去するためのエッチング工程が不要となり、大幅な工数低減が可能になる。
ダイレクトレーザ加工で貫通孔を形成する観点からは、金属箔とキャリア箔とを合わせた厚みは、より薄い方が好ましいが、キャリア箔が薄くなると、強度(引張強さ)が低下するため、金属箔を支持してハンドリングを容易にすることが難しくなる。また、金属箔から物理的に剥離する際にちぎれ易くなり、容易に剥離することが難しくなる。このため、キャリア箔の厚みは、キャリア箔の強度(引張強さ)や金属箔との間のピール強度にもよるが、一般的なピール強度(10〜70N/m)では、6μm以上であるのが好ましい。また、金属箔の厚みは、回路形成の観点からは、より薄い方が好ましいが、めっきの前処理等でエッチングされることを考慮すると、1μm以上であるのが好ましい。したがって、金属箔とキャリア箔とを合わせた厚みは、7μm以上であるのが好ましい。
キャリア箔の厚みは、6〜11μmであるのが好ましい。キャリア箔が6μmよりも薄くなると、強度(引張強さ)が低下するため、金属箔を支持してハンドリングを容易にすることが難しくなる。また、キャリア箔と金属箔との間のピール強度にもよるが、金属箔から物理的に剥離する際にちぎれ易くなり、容易に剥離することが難しくなる。キャリア箔の厚みが、6〜11μmであることにより、ハドリングや金属箔からの剥離が容易になる。
金属箔の厚みは、1〜5μmであるのが好ましい。金属箔の厚みが1μm以上であると、めっきの前処理等でエッチングされても、ピンホール等が発生しにくくなり、また、金属箔の厚みが5μm以下であると、微細な回路形成に有利になる。
キャリア箔が引張強さ600MPa以上の銅箔であるのが好ましい。一般に、多層配線板で用いられる銅箔の引張強さは、300MPa程度であり、キャリア箔として用いる場合は、ハンドリングや剥離時の作業性を考慮すると、12μm程度の厚みが必要になる。しかし、キャリア箔が引張強さ600MPa以上の銅箔であることにより、キャリア箔が6μmと薄い場合でも、金属箔を支持したり、キャリア箔を剥離するためのキャリア箔の強度を確保できる。このため、金属箔として、厚さが1〜5μmの極薄銅箔と組合わせても、金属箔とキャリア箔を合わせた全体の厚さが12μm以下になり、ダイレクトレーザ加工によって、金属箔3bとキャリア箔3aの両方に貫通孔を形成できる。また、より確実にハドリングや剥離時の作業性を確保するには、キャリア箔が引張強さ650MPa以上の銅箔であるのがより好ましく、700MPa以上の銅箔であるのがさらに好ましい。なお、引張強さの測定は、JIS C6515に準じて万能引張り試験器を用いて測定することができる。また、引張強さ600MPa以上の銅箔を作製する方法としては、公知の方法を用いることができ、例えば、硫酸銅水溶液に各種の有機イオウ系化合物を添加する方法が挙げられる。
キャリア箔の厚みが6〜11μmであるキャリア箔付き金属箔であるのが好ましい。キャリア箔の厚みが6μm以上であることにより、キャリア箔として、引張強さ600MPa以上の銅箔を使うことにより、金属箔を支持したり、キャリア箔を剥離するためのキャリア箔の強度を確保することが可能になる。また、キャリア箔の厚みが11μm以下であることにより、1μm以上の厚みの極薄銅箔と組合わせることで、ダイレクトレーザ加工によって、金属箔3bとキャリア箔3aの両方に貫通孔を形成できる。
<樹脂付き金属箔>
本発明の一実施形態の樹脂付き金属箔を、図2を用いて、以下に説明する。
図2に示すように、本実施の形態の樹脂付き金属箔8は、キャリア箔付き金属箔3の金属箔3bのキャリア箔3aと反対側の面に、接着用の樹脂1を配置した樹脂付き金属箔8である。
接着用の樹脂は、いわゆるビルドアップ工法で、キャリア付き金属箔と配線基板とを接着するものである。接着用の樹脂としては、一般的な樹脂付き銅箔に用いられる公知のものを用いることができ、例えば、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ポリイミド樹脂が挙げられる。接着用の樹脂には、ガラスクロスやフィラー等の補強材を有していてもよい。また、キャリア付き金属箔の金属箔のキャリア箔と反対側に接着用の樹脂を配置する方法としては、一般的な樹脂付き銅箔に用いられる公知の方法を用いることができ、例えば、ワニス状の接着用樹脂を塗工し半硬化状態とする方法、半硬化状態のシート状とした接着用樹脂を張り合わせる方法、等を用いることができる。
<金属箔張り積層体>
本発明の一実施形態の金属箔張り積層体を、図3を用いて、以下に説明する。
図3に示すように、本実施の形態の金属箔張り積層体9は、キャリア箔付き金属箔3の金属箔3bのキャリア箔3aとの反対側に絶縁樹脂2と導体であるキャリア箔付き金属箔3とを配置した金属箔張り積層体9である。
絶縁樹脂としては、多層配線基板で用いられる公知のものを用いることができ、例えば、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ポリイミド樹脂が挙げられる。絶縁樹脂には、ガラスクロスやフィラー等の補強材を有していてもよい。金属箔張り積層体を製造する方法としては、いわゆる銅張り積層板を作製する場合と同様の方法を用いることができ、例えば、キャリア箔付き金属箔と、絶縁樹脂形成用のプリプレグ(ガラスクロス等の補強材に、熱硬化性の絶縁樹脂を含浸させ、半硬化状態としたもの)と、キャリア箔付き金属箔とを、この順番に積層し、熱プレスによって成形する方法が挙げられる。
参考例1)
図1に示すように、金属箔3bと、この金属箔3bから物理的に剥離可能なキャリア箔3aとを有するキャリア箔付き金属箔3であって、金属箔3bとキャリア箔3aとを合わせた厚みが12μmであるキャリア箔付き金属箔3を作製した。
まず、キャリア金属箔として、厚さ9μmの銅箔を形成した。キャリア金属箔となる銅箔は、硫酸銅5水和物200g/L、硫酸100g/L、液温度40℃の浴にて、酸化イリジウムコーテイングを施したTi極板を陽極として、電流密度4A/dmで所定時間の電解めっきを行って形成した。このときのキャリア金属箔の引張強さは、300MPa程度であった。引張強さの測定は、JIS C6515に準じて万能引張り試験器を用いて行った。
次に、キャリア金属箔上に、金属箔との物理的な剥離が可能になるように、剥離層(図示しない。)を設けた。剥離層は、洗浄した電解銅箔を陰極とし、酸化イリジウムコーテイングを施したTi極板を陽極とし、Ni(ニッケル)、Mo(モリブデン)、クエン酸を含有するめっき浴として、硫酸ニッケル6水和物30g/L、モリブデン酸ナトリウム2水和物3.0g/L、クエン酸3ナトリウム2水和物30g/L、pH6.0、液温度30℃の浴にて、電解銅箔の光沢面に、電流密度20A/dmで5秒間電解処理し、ニッケルとモリブデンからなる金属酸化物を含有する剥離層を形成した。
次に、金属箔として、厚さ3μmの極薄銅箔を形成した。金属箔となる極薄銅箔は、剥離層を形成後のキャリア金属箔の表面に、硫酸銅5水和物200g/L、硫酸100g/L、液温度40℃の浴にて、酸化イリジウムコーテイングを施したTi極板を陽極として、電流密度4A/dmで所定時間の電解めっきを行って形成した。参考例1で作製したキャリア付き金属箔は、ハンドリングが容易であった。
次に、図3に示すように、キャリア箔付き金属箔3の金属箔3bのキャリア箔3aとの反対側に絶縁樹脂2と導体であるキャリア箔付き金属箔3とを配置した金属箔張り積層体9を形成した。絶縁樹脂としては、ガラスエポキシ系のプリプレグであるGEA−679(日立化成株式会社製、商品名)を用い、熱プレスを用いて積層成形した。
次に、図4の工程(a)に示すように、金属箔張り積層体9のキャリア箔3a表面に粗化層4を形成する粗化処理を行なった。粗化処理とは、ダイレクトレーザ加工を行う際にレーザ光の吸収率を上げるために行うものである。粗化処理としては、銅表面上に凹凸を作るエッチングや、銅表面上に酸化銅を形成する黒化処理等を用いることができるが、ここでは、酸化銅を形成する黒化処理を行った。
次に、図5の工程(b)に示すように、粗化処理されたキャリア箔3a表面にレーザを直接照射するダイレクトレーザ加工により、金属箔張り積層体9のキャリア箔3a、金属箔3b及び絶縁樹脂2を貫通し、裏面側の金属箔3bに到る非貫通孔5を形成した。ダイレクトレーザ加工には、炭酸ガスレーザを用い、ダイレクトレーザ加工によるキャリア付き金属箔への貫通孔形成が可能であった。
次に、図6の工程(c)に示すように、キャリア箔3aを金属箔3bから物理的に剥離した。このときの金属箔(厚さ3μmの極薄銅箔)とキャリア金属箔(厚さ9μmの銅箔)との間の剥離強度は、33N/mであった。なお、剥離強度(N/m)の測定は、10mm幅にカットしたキャリア付き金属箔のサンプルを作製し、テンシロンRTM−100(株式会社オリエンテック製、商品名、「テンシロン」は登録商標。)を用い、JIS Z 0237の90度引き剥がし法に準じて、室温(25℃)で行った。ここで、キャリア箔3aを金属箔3bら物理的に剥離する際にちぎれが発生することもなく、容易に剥離することができた。また、キャリア箔3aを剥離することにより、キャリア箔3a上に飛散した銅6と粗化層4とを同時に除去することができた。
次に、図7の工程(d)に示すように、層間接続は、非貫通孔5内に無電解銅めっき層(図示しない。)を下地銅として形成した後、この無電解銅めっき層を給電層として、電解フィルドビアめっきを行うことにより形成した。
次に、図8の工程(e)に示すように、金属箔3b及びその上に形成された層間接続銅めっき層7をエッチングにより回路加工して配線板10を形成した。
次に、図2に示すように、キャリア箔付き金属箔3の金属箔3bのキャリア箔3aと反対側の面に、接着用の樹脂1として、エポキシ樹脂を途工し、半硬化させることで、樹脂付き金属箔8を作製した。
次に、図9の工程(f)に示すように、配線板10の上に、キャリア箔付き金属箔3の接着用の樹脂1面を合わせて熱プレスにより積層一体化した。その後は、工程(b)〜工程(f)を繰り返し、所望の層数の多層配線板を作製した。
(実施例
参考例1と同様に、図1に示すようなキャリア箔付き金属箔3を作製した。
まず、キャリア金属箔として、厚さ6μmの銅箔を形成した。キャリア金属箔となる銅箔は、硫酸銅五水和物濃度280g/l、遊離硫酸濃度90g/lに調整した基本溶液(硫酸−硫酸銅水溶液)に、(A)ジチオカルバミン酸誘導体又はその塩、(B)チオ尿素、(C)メルカプト基を有する水溶性イオウ化合物又はその誘導体又はそれらの塩、(D)ポリアルキレングリコール及び(E)塩素イオンを添加剤として含有する硫酸酸性銅めっき液を用い、液温度50℃の浴にて、酸化イリジウムコーテイングを施したTi極板を陽極として、電流密度40A/dmで所定時間の電解めっきを行って形成した。このときのキャリア金属箔の引張強さは、700MPa程度であった。
次に、参考例1と同様にして、キャリア金属箔上に、金属箔との物理的な剥離が可能になるように、剥離層(図示しない。)を設けた。
次に、参考例1と同様にして、金属箔として、厚さ3μmの極薄銅箔を形成した。実施例で作製したキャリア付き金属箔は、ハンドリングが容易であった。
次に、参考例1と同様にして、図4の工程(a)〜図9の工程(f)を進めて、多層配線板を作製した。ダイレクトレーザ加工によるキャリア付き金属箔への貫通孔形成が可能であった。また、金属箔(厚さ3μmの極薄銅箔)とキャリア金属箔(厚さ6μmの銅箔)との間の剥離強度は、31N/mであり、金属箔から物理的に剥離する際にちぎれが発生することもなく、容易に剥離することができた。
(比較例)
参考例1と同様に、図1に示すようなキャリア箔付き金属箔3を作製した。
まず、参考例1と同様にして、キャリア金属箔として、厚さ12μmの銅箔を形成した。このときのキャリア金属箔の引張強さは、300MPa程度であった。
次に、参考例1と同様にして、キャリア金属箔上に、金属箔との物理的な剥離が可能になるように、剥離層(図示しない。)を設けた。
次に、参考例1と同様にして、金属箔として、厚さ3μmの極薄銅箔を形成した。このときの金属箔(厚さ3μmの極薄銅箔)とキャリア金属箔(厚さ12μmの銅箔)との間の剥離強度は、29N/mであった。比較例で作製したキャリア付き金属箔は、ハンドリングが容易であった。
次に、参考例1と同様にして、図4の工程(a)〜図9の工程(f)を進めて、多層配線板を作製した。ダイレクトレーザ加工によるキャリア付き金属箔への貫通孔形成は、完全ではなかった。金属箔(厚さ3μmの極薄銅箔)とキャリア金属箔(厚さ12μmの銅箔)との間の剥離強度は、29N/mであり、金属箔から物理的に剥離する際にちぎれが発生することもなく、容易に剥離することができた。


1:接着用の樹脂
2:絶縁樹脂
3:キャリア箔付き金属箔
3a:キャリア箔
3b:金属箔
4:粗化層
5:非貫通孔
6:飛散した銅
7:層間接続銅めっき層又はめっき
8:樹脂付き金属箔
9:金属箔張り積層体
10:配線板

Claims (4)

  1. 金属箔と、この金属箔から物理的に剥離可能なキャリア箔とを有するキャリア箔付き金属箔であって、前記金属箔とキャリア箔とを合わせた厚みが12μm以下であり、前記キャリア箔が引張強さ600MPa以上の銅箔で、金属箔と反対側のキャリア箔表面に粗化層が設けられた、キャリア箔と金属箔を貫通し非貫通穴を形成するダイレクトレーザ加工用キャリア箔付き金属箔。
  2. 請求項において、キャリア箔の厚みが6〜11μmであるダイレクトレーザ加工用キャリア箔付き金属箔。
  3. 請求項1又は2ダイレクトレーザ加工用キャリア箔付き金属箔の金属箔のキャリア箔と反対側の面に、接着用の樹脂を配置した樹脂付き金属箔。
  4. 請求項1又は2ダイレクトレーザ加工用キャリア箔付き金属箔の金属箔のキャリア箔との反対側に絶縁樹脂と導体とを配置した金属箔張り積層体。
JP2013192928A 2013-09-18 2013-09-18 キャリア箔付き金属箔、樹脂付き金属箔及び金属箔張り積層体 Active JP6288491B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013192928A JP6288491B2 (ja) 2013-09-18 2013-09-18 キャリア箔付き金属箔、樹脂付き金属箔及び金属箔張り積層体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013192928A JP6288491B2 (ja) 2013-09-18 2013-09-18 キャリア箔付き金属箔、樹脂付き金属箔及び金属箔張り積層体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015060913A JP2015060913A (ja) 2015-03-30
JP6288491B2 true JP6288491B2 (ja) 2018-03-07

Family

ID=52818217

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013192928A Active JP6288491B2 (ja) 2013-09-18 2013-09-18 キャリア箔付き金属箔、樹脂付き金属箔及び金属箔張り積層体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6288491B2 (ja)

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4300870B2 (ja) * 2003-05-08 2009-07-22 日立化成工業株式会社 プリント配線板の製造方法
JP2008251941A (ja) * 2007-03-30 2008-10-16 Nippon Steel Chem Co Ltd キャリア銅箔付極薄銅箔を用いたフレキシブル銅張積層板の製造方法
JP2009164492A (ja) * 2008-01-09 2009-07-23 Shinko Electric Ind Co Ltd 配線基板の製造方法
MY149431A (en) * 2008-03-26 2013-08-30 Sumitomo Bakelite Co Resin sheet with copper foil, multilayer printed wiring board, method for manufacturing multilayer printed wiring board and semiconductor device

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015060913A (ja) 2015-03-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI481325B (zh) 印刷配線板的製造方法及雷射加工用銅箔
US11266025B2 (en) Electronic-component manufacturing method and electronic components
JP5706386B2 (ja) 2層フレキシブル基板、並びに2層フレキシブル基板を基材としたプリント配線板
TWI626151B (zh) Copper foil for manufacturing printed wiring board, copper foil with carrier, copper-clad laminate, and method for producing printed wiring board using the same
JP5505828B2 (ja) 複合金属箔及びその製造方法
JP2007314855A (ja) キャリア付き極薄銅箔、銅張積層板及びプリント配線基板
JP4824828B1 (ja) 複合金属箔及びその製造方法並びにプリント配線板
TWI599278B (zh) 具有承載箔之銅箔、具有承載箔之銅箔的製造方法及使用該具有承載箔之銅箔而得之雷射開孔加工用之貼銅積層板
TW201212743A (en) Composite metal layer provided with supporting body metal foil, wiring board using the composite metal layer, method for manufacturing the wiring board, and method for manufacturing semiconductor package using the wiring board
JP2005085923A (ja) 導電性シートおよびそれを含む製品
JPWO2017141983A1 (ja) プリント配線板の製造方法
TWI573508B (zh) Printed circuit board manufacturing method and printed circuit board
JP6288491B2 (ja) キャリア箔付き金属箔、樹脂付き金属箔及び金属箔張り積層体
TW200922423A (en) Manufacturing method of wiring board
WO2020195748A1 (ja) プリント配線板用金属箔、キャリア付金属箔及び金属張積層板、並びにそれらを用いたプリント配線板の製造方法
JP6304829B2 (ja) レーザー加工用銅箔、キャリア箔付レーザー加工用銅箔、銅張積層体及びプリント配線板の製造方法
JP5369950B2 (ja) 多層プリント配線板の製造方法および多層プリント配線板
JP2008258309A (ja) プリント配線板の穴あけ方法及びプリント配線板
JP2015090980A (ja) 複合金属フィルムおよびこれを用いるプリント回路基板の回路パターン形成方法
JP3615973B2 (ja) 新規な複合箔およびその製造方法、銅張り積層板
JP2004330701A (ja) プリント回路形成等に使用される銅箔を備えた複合体とその製造方法
JP2015173160A (ja) ビアフィリングめっき方法
JP6231773B2 (ja) 厚膜回路基板の製造方法
KR101532388B1 (ko) 회로패턴 및 통홀 내 도통라인을 형성하는 정밀 인쇄회로기판 형성방법
TW200401591A (en) Conductive sheet

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160829

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170525

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170608

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20170725

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20171003

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180111

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180124

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6288491

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250