JP6286220B2 - X線ct装置 - Google Patents

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Description

本発明は、X線CT装置及び撮影方法に係り、詳細には、体動に同期した撮影の制御に関する。
従来より、X線CT(Computed Tomography)装置によって動きのある部位を撮影する場合、得られる断層像には動きに起因するアーチファクトが発生する。このアーチファクトを低減するために、心電計や呼吸センサ等の体動センサを用いて生理的運動の計測を撮影と同時に行い、取得した計測信号を用いて撮影を制御したり、画像を処理したりする。特許文献1には、造影剤を用いた検査において、呼吸によるCT値の変動を考慮し、監視スキャンから本スキャンへの移行タイミングを判定する方法について記載されている。
特開2000−287965号公報
しかしながら、撮影位置において複数の体動の影響を受けることがある。この場合、1つの体動センサで検出した波形に基づいて撮影を制御する特許文献1の方法をそのまま応用することは問題がある。具体的には、例えば複数の部位を連続して撮影する場合、呼吸時の胸郭動作に多く影響を受ける臓器(例えば、肺)と横隔膜動作に多く影響を受ける臓器(例えば、肝臓)とでは、動きの大きさ(振幅)や周期等が異なる。そのため、これらの臓器の中間に位置する部位を撮影する場合は、1つの体動センサからの計測信号により複数の体動の影響を総合的に考慮して撮影を制御することは困難であった。
本発明は、前述した問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とすることは、複数の異なる体動の影響を総合的に考慮して撮影を制御することが可能なX線CT装置及び撮影方法を提供することである。
前述した目的を達成するために第1の発明は、被検体にX線を照射するX線源と、前記X線源に対向配置され前記被検体を透過したX線を検出するX線検出器と、前記X線源及び前記X線検出器を搭載し、前記被検体の周囲を回転する回転盤と、被検体の複数の部位に取り付けられ、各部位における体動波形データを検出する体動検出器と、前記各部位における体動波形データを加重加算し、各撮影位置における合成波形を算出する合成波形算出部と、前記合成波形算出部により算出された合成波形に同期して撮影を制御する同期撮影制御部と、前記X線検出器により検出された透過X線データを用いて画像を再構成する画像処理装置と、を備えることを特徴とするX線CT装置である。
第2の発明は、X線CT装置の制御装置が、被検体の複数の部位に取り付けられた各体動検出器により検出された体動波形データをそれぞれ取得するステップと、取得した各部位における体動波形データを加重加算し、各撮影位置における合成波形を算出するステップと、前記合成波形に同期して撮影を制御するステップと、を含む処理を行うことを特徴とする撮影方法である。
本発明により、複数の異なる体動の影響を総合的に考慮して撮影を制御することが可能なX線CT装置及び撮影方法を提供できる。
X線CT装置1の全体構成図 複数の体動センサ31,32の取り付け例 各体動センサ31,32から得られる体動波形データT,Sの例 体動同期撮影に関する機能構成図 (a)各体動センサ31,32の取り付け位置と撮影位置の関係について説明する図、(b)体動センサ31,32の取り付け位置と撮影位置との関係に応じた重み係数データ41の算出例 各体動センサ31,32から得られる体動波形データT,Sとそれらの重み付け合成波形Wの一例 本発明のシステム制御装置124が実行する撮影処理の手順を説明するフローチャート 本発明のシステム制御装置124が実行する撮影処理の手順を説明するフローチャート 本発明の第2の実施形態における機能構成図(a)造影剤注入前、(b)監視スキャン時 造影剤注入前に実行するCT値変動データ算出処理の手順を示すフローチャート 造影撮影時に実行する造影剤流入判定処理の手順を示すフローチャート
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態を詳細に説明する。
[第1の実施の形態]
まず、図1を参照してX線CT装置1の全体構成について説明する。
図1に示すように、X線CT装置1は、スキャンガントリ部100、寝台105、操作卓120、第1及び第2体動センサ(体動検出器)31、32を備える。スキャンガントリ部100は、被検体3に対してX線を照射するとともに被検体を透過したX線を検出する装置である。操作卓120は、スキャンガントリ部100の各部を制御するとともにスキャンガントリ部100で計測した透過X線データを取得し、画像の生成及び表示を行う装置である。寝台105は、被検体3を寝載し、スキャンガントリ部100のX線照射範囲に被検体を搬入・搬出する装置である。体動センサ31,32は、生体の動きを表す体動波形データを計測する装置である。例えば、本実施の形態では、呼吸による被検体3の動きを計測する呼吸センサを用いる。
スキャンガントリ部100は、X線源101、回転盤102、コリメータ103、X線検出器106、データ収集装置107、ガントリ制御装置108、寝台制御装置109、及びX線制御装置110を備える。
操作卓120は、入力装置121、画像処理装置122、記憶装置123、システム制御装置124、及び表示装置125を備える。
スキャンガントリ部100の回転盤102には開口部104が設けられ、開口部104を介してX線源101とX線検出器106とが対向配置される。開口部104に寝台105に載置された被検体3が挿入される。回転盤102は、回転盤駆動装置から駆動伝達系を通じて伝達される駆動力によって被検体の周囲を回転する。回転盤駆動装置はガントリ制御装置108によって制御される。
X線源101は、X線制御装置110に制御されて所定の強度のX線を連続的または断続的に照射する。X線制御装置110は、操作卓120のシステム制御装置124により決定されたX線管電圧及びX線管電流に従って、X線源101に印加または供給するX線管電圧及びX線管電流を制御する。
X線源101のX線照射口にはコリメータ103が設けられる。コリメータ103は、X線源101から放射されたX線の照射範囲を制限する。例えばコーンビーム(円錐形または角錐形ビーム)等に成形する。コリメータ103の開口幅はシステム制御装置124により制御される。
X線源101から照射され、コリメータ103を通過し、被検体3を透過したX線はX線検出器106に入射する。
X線検出器106は、例えばシンチレータとフォトダイオードの組み合わせによって構成されるX線検出素子群をチャネル方向(周回方向)に例えば1000個程度、列方向(体軸方向)に例えば1〜320個程度配列したものである。X線検出器106は、被検体3を介してX線源101に対向するように配置される。X線検出器106はX線源101から照射されて被検体3を透過したX線量を検出し、データ収集装置107に出力する。
データ収集装置107は、X線検出器106の個々のX線検出素子により検出されるX線量を収集し、デジタルデータに変換し、透過X線データとして操作卓120の画像処理装置122に順次出力する。
画像処理装置122は、データ収集装置107から入力された透過X線データを取得し、対数変換、感度補正等の前処理を行って画像の再構成に必要な投影データを作成する。また画像処理装置122は、生成した投影データを用いて断層像等の画像を再構成する。システム制御装置124は、画像処理装置122によって再構成された画像データを記憶装置123に記憶するとともに表示装置125に表示する。
システム制御装置124は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等を備えたコンピュータである。システム制御装置124は、図7及び図8に示す処理手順に従って体動同期撮影処理を行う。体動同期撮影処理の詳細については後述する。
記憶装置123はハードディスク等のデータ記録装置であり、X線CT装置1の機能を実現するためのプログラムやデータ等が予め記憶される。
表示装置125は、液晶パネル、CRTモニタ等のディスプレイ装置と、ディスプレイ装置と連携して表示処理を実行するための論理回路で構成され、システム制御装置124に接続される。表示装置125は画像処理装置122から出力される被検体画像、並びにシステム制御装置124が取り扱う種々の情報を表示する。
入力装置121は、例えば、キーボード、マウス等のポインティングデバイス、テンキー、及び各種スイッチボタン等により構成され、操作者によって入力される各種の指示や情報をシステム制御装置124に出力する。操作者は、表示装置125及び入力装置121を使用して対話的にX線CT装置1を操作する。入力装置121は表示装置125の表示画面と一体的に構成されるタッチパネル式の入力装置としてもよい。
寝台105は、被検体を寝載するテーブル、上下動装置、及びテーブル駆動装置を備え、寝台制御装置109の制御によりテーブル高さを上下に昇降したり、体軸方向へ前後動したり、体軸と垂直方向かつ床面に対し平行な方向(左右方向)への左右動する。撮影中において、寝台制御装置109はシステム制御装置124により決定された寝台移動速度及び移動方向でテーブルを移動させる。
第1体動センサ31及び第2体動センサ32は、被検者の生理的な動きに関するデータを計測する装置である。被検者の動きとは、例えば呼吸に起因する胸郭運動や横隔膜運動等を含む。呼吸による動きを測定する場合は、体動センサ30、31として呼吸センサを用いる。
図2は、第1及び第2体動センサ31,32の取り付け例を示す図である。図2に示すように、第1体動センサ31は、被検体3の第1撮影部位に取り付けられ、第1位撮影部位における体動波形データを計測する。また第2体動センサ32は、被検体3の第2撮影部位に取り付けられ、第2位撮影部位における体動波形データを計測する。具体的には、例えば第1体動センサ31は被検体3の胸部に取り付けられ、呼吸による胸郭運動の体動波形データを計測する。第2体動センサ32は被検体3の腹部上部に取り付けられ、呼吸による横隔膜運動の体動波形データを計測する。
なお、以下の説明では、図2に示すように胸部の体動波形を第1体動センサ31により計測し、腹部上部(横隔膜)の体動波形を第2体動センサ32により計測する例について説明するが、本発明は、その他の部位の動きを対象としてもよい。また、被検体3は、頭部側からスキャンガントリ部100に搬入されて、頭部側から順に撮影が行われるものとするが、これに限定されず、脚部側から順に撮影を行う場合についても適用可能である。また、体動センサの取り付け数は2つに限定されるものではなく、3つ以上の部位に取り付けられ、各部位における体動波形データをそれぞれ計測してもよい。また、各体動センサは同じ種類の体動を計測するものでもよいし、別の種類の体動を計測するものでもよい。例えば、一方を呼吸センサ、他方を心拍計のように、異なる種類の体動波形を検出する体動センサでもよい。
第1及び第2体動センサ31,32は、計測した体動波形データをそれぞれシステム制御装置124へ順次送出する。システム制御装置124は第1及び第2体動センサ31,32から取得した体動波形データ(第1体動波形データS及び第2体動波形データT)に基づいて撮影を制御する。撮影の制御方法の詳細は後述する。
図3(a)は、第1体動センサ31から取得した第1体動波形データTの例、図3(b)は、第2体動センサ32から取得した第2体動波形データSの例である。図3において、波形を示すグラフは横軸は時間、縦軸は動きの大きさを示している。第1体動波形データTと第2体動波形データSとは、動きの周期及び動きの大きさが異なる。
体動との同期撮影では、一般に、計測された体動波形のアッパーピークTa1,Ta2,Ta3,Ta4,…をトリガとする場合(呼吸の場合は吸気相トリガ)と、波形のダウンピークTb1,Tb2,Tb3,Tb4,…をトリガとする場合(呼吸の場合は呼気相トリガ)とがある。どちらの位相をトリガとするかはユーザが任意に設定可能である。
次に、図4を参照して、本発明に係る体動同期撮影に関する機能構成について説明する。
システム制御装置124は、体動同期撮影に関する機能構成として、体動波形データ取得部21、合成波形算出部22、同期撮影制御部23、及びテーブル位置監視部26を備える。
体動波形データ取得部21は、被検体3の各部位に取り付けられた第1体動センサ31及び第2体動センサ32により計測された第1体動波形データT及び第2体動波形データSを取得する。取得した第1及び第2体動波形データT,Sは、合成波形算出部22及び同期撮影制御部23に出力される。
テーブル位置監視部26は、現在のテーブル位置(撮影位置)を監視し、撮影位置情報を合成波形算出部22及び同期撮影制御部23に出力する。
合成波形算出部22は、各体動センサ31,32から取得した各体動波形データT,Sを加重加算し、各撮影位置における合成波形を算出する。合成波形を算出する際、合成波形算出部22は、各体動センサ31,32の取り付け位置と撮影位置との関係に応じた重み係数を用いて、第1及び第2体動波形データT,Sを加重加算する。
ここで、合成波形を算出する際に使用する重み係数について説明する。
図5(a)に示すように、第1体動センサ31の取り付け位置と第2体動センサ32との取り付け位置との間の距離がL、撮影位置が第1体動センサ31と第2体動センサ32の間であって、第1体動センサ31の取り付け位置からXだけ離れた位置にある場合、各体動波形データT、Sに乗じる重み係数W1,W2は、例えば図5(b)の重み係数データ41(以下の式(1)、(2))に示すように算出されることが望ましい。
Figure 0006286220
なお、この重み係数は、撮影進行方向が第1体動センサ31の取り付け位置側から第2体動センサ32の取り付け位置側へ進む場合である。
このような重み係数W1,W2を用いて算出された合成波形Wを図6の中段に示す。
重み付け合成波形Wは、第1体動波形データTと第2体動波形データSとを、上述の式(1)、(2)に示すような重み係数W1,W2を用いて加重加算したものである。
同期撮影制御部23は、本撮影においてテーブル位置(現在の撮影位置)を監視し、現在の撮影位置が第1体動センサ31と第2体動センサ32との間にある場合は、合成波形算出部22により算出された合成波形Wに同期するように撮影を制御する。同期撮影制御部23は、スキャン速度算出部24とトリガ検出部25とを有する。
スキャン速度算出部24は、合成波形算出部22により算出された合成波形Wの波長に同期するように各撮影位置における回転盤102の回転速度(スキャン速度)を算出する。トリガ検出部25は、本撮影において、現在の撮影位置における体動波形データT,Sの合成波形Wから撮影開始トリガを検出する。撮影開始トリガを吸気相Waとするか呼気相Wbとするかは、予め入力装置121等を介して設定される。同期撮影制御部23は、合成波形Wの撮影開始トリガを検出すると、スキャン速度算出部24により算出されたスキャン速度での撮影を開始するようスキャンガントリ部100に対して制御信号を送出する。
X線制御装置110は、システム制御装置124(同期撮影制御部23)から指示される管電流及び管電圧に従ってX線源101に入力する電力を制御する。ガントリ制御装置108は同期撮影制御部23により算出された回転速度に従って回転盤102の駆動系を制御し、回転盤102を回転させる。寝台制御装置109は、寝台105を所定の撮影開始位置へ移動し、撮影中は所定の移動間隔で寝台105のテーブルを移動させる。
なお、本撮影において、現在の撮影位置が第1体動センサ31と第2体動センサ32との間にない場合は、同期撮影制御部23は、撮影位置に近い体動センサから得られる体動波形データに同期した撮影を行うものとする。例えば、図2に示すように被検体3に第1及び第2の体動センサ31,32が取り付けられている場合、撮影開始位置(図2の例では頭部側)から第1体動センサ31までの撮影区間は第1体動波形データTに同期した撮影を行う。また、第2体動センサ32から撮影終了位置までの撮影区間については、第2体動波形データSに同期した撮影を行う。
次に、図7〜図8を参照して、X線CT装置1の動作について説明する。
X線CT装置1のシステム制御装置124は、図7及び図8のフローチャートに示す手順で体動同期撮影処理を実行する。すなわち、システム制御装置124は、記憶装置123から体動同期撮影処理に関するプログラム及びデータを読み出し、このプログラム及びデータに基づいて処理を実行する。
X線CT装置1は、まず体動センサ31,32の取り付け位置を計測する(ステップS101)。例えば、スキャンガントリ部100の開口部周辺に設けられている位置決め用のレーザマーカ等を用いて、体動センサ31,32の取り付け位置を計測する。システム制御装置124は、計測した体動センサ31,32の取り付け位置をRAM等に保持する。なお、体動センサ31,32の取り付け位置の計測方法は例示した方法に限定されず、その他の方法でもよい。
次に、X線CT装置1は、体動同期撮影のトリガ設定を行う(ステップS102)。ステップS102においてシステム制御装置124は、体動波形におけるどの位相をトリガとするかを設定する。例えばシステム制御装置124は、表示装置125に呼気相または吸気相のどちらをトリガとするかを選択させる設定画面を表示し、操作者に選択させるようにしてもよい。
本撮影の開始指示が入力されると、システム制御装置124は、撮影開始位置まで寝台105のテーブルを移動させる(ステップS103)。テーブル位置はシステム制御装置124のテーブル位置監視部26によって常時監視されている。
システム制御装置124は、寝台105のテーブル位置が第1撮影部位に到達したか否かを判定する(ステップS104)。第1撮影部位とは、撮影開始位置から第1体動センサ31の取り付け位置までの範囲である。テーブル位置が撮影開始位置(第1撮影部位)に到達すると(ステップS104;Yes)、システム制御装置124は、第1体動センサ31により計測されている第1体動波形データを監視し、ステップS102で設定したトリガとする位相の検出を待機する。第1体動波形データTのトリガ位相を検出すると(ステップS105)、システム制御装置124は、第1体動波形データTの周期と同期したスキャン速度で撮影を実行する(ステップS106)。
次に、システム制御装置124は所定のテーブル移動距離だけ寝台105のテーブルを移動し(ステップS107)、第1撮影部位を終了したか否かを判定する(ステップS108)。撮影位置が第1撮影部位にある場合は(ステップS108;No)、ステップS105へ戻り、第1体動波形データTに基づく同期撮影を繰り返し行う。第1撮影部位を超えるまでステップS105〜ステップS108の処理を繰り返す。
第1撮影部位を超えると(ステップS108;Yes)、撮影位置が第1体動センサ31の取り付け位置と第2体動センサ32の取り付け位置との間となる。この区間において、システム制御装置124は、第1及び第2体動センサ31,32からそれぞれ体動波形データT,Sを取得する(ステップS109)。そしてシステム制御装置124は、現在の撮影位置に応じた重み係数W1、W2(上述の式(1)、(2)参照)を体動波形データT,Sにそれぞれ乗じ、加算することにより、重み付け合成波形を算出する(ステップS110)。システム制御装置124は、現在の撮影位置における合成波形Wに応じたスキャン速度を算出する(ステップS111)。
システム制御装置124はステップS102で設定したトリガとする位相の検出を待機する。ステップS110で算出した合成波形データWからトリガ位相を検出すると(ステップS112)、システム制御装置124は、合成波形データWに同期したスキャン速度(ステップS111で算出したスキャン速度)で撮影を実行する(ステップS113)。
次に、システム制御装置124は所定のテーブル移動距離だけ寝台105のテーブルを移動し(ステップS114)次の撮影位置が第2撮影部位に到達したか否かを判定する(ステップS115)。撮影位置が第1撮影部位と第2撮影部位の間にある場合は(ステップS115;No)、ステップS109へ戻る。
システム制御装置124は、次の撮影位置でも各体動センサ31,32から体動波形データT,Sを取得し、撮影位置に応じた重み付け合成波形Wを算出し、重み付け合成波形Wに応じたスキャン速度を算出する。そして重み付け合成波形から撮影開始のトリガとする位相を検出すると、合成波形データWの周期と同期したスキャン速度で撮影を実行する。その後、システム制御装置124は所定のテーブル移動距離だけ寝台105のテーブルを移動し、第2撮影部位に到達したか否かを判定する(ステップS109〜ステップS115)。第2撮影部位に到達するまでステップS109〜ステップS115の処理を繰り返す。
第2撮影部位に到達すると(ステップS115;Yes)、撮影位置が第2体動センサ32の取り付け位置の近傍となる。ここで、図8に移る。この区間において、システム制御装置124は、第2体動センサ32から体動波形データSを取得し、体動波形データSに基づく同期撮影を行う。すなわち、システム制御装置124は第2体動センサ32から取得した第2体動波形データSからステップS102で設定したトリガとする位相を検出すると(ステップS116)、第2体動波形データSの周期と同期したスキャン速度で撮影を実行する(ステップS117)。
その後、システム制御装置124は所定のテーブル移動距離だけ寝台105のテーブルを移動し、第2撮影部位が終了したか否かを判定する(ステップS119)。撮影位置が第2撮影部位にある場合は(ステップS119;No)。ステップS116へ戻る。第2撮影部位が終了するまでステップS116〜ステップS119の処理を繰り返す。第2撮影部位が終了すると(ステップS119;Yes)、一連の撮影処理を終了する。
なお、各撮影位置において計測した透過X線データは、データ収集装置107により画像処理装置122に送られる。画像処理装置122は、データ収集装置107から透過X線データを取得し、取得した透過X線データを用いて断層像の再構成処理を行う。システム制御装置124は、再構成された画像を記憶装置123に記憶するとともに、表示装置125に表示する。
以上説明したように、本発明のX線CT装置1は、被検体3の複数の部位に取り付けられた各体動センサ31,32から各部位における体動波形データT,Sを取得し、体動センサ31,32の取り付け位置の間の撮影区間においては、各体動波形データT,Sを加重加算した合成波形Wを算出し、合成波形に同期した撮影を実行する。
これにより、複数の部位を連続して撮影する場合にも、各撮影位置で最適な体動同期撮影を行えるため、モーションアーチファクトの少ない画像を連続的に撮影可能となる。例えば、造影剤を用いた撮影に本実施形態の撮影処理を適用すれば、一度の造影剤の注入で複数部位を連続的に撮影できるようになり、好適である。
また、合成波形は、体動センサ31,32の取り付け位置と撮影位置との関係に応じた重み係数を用い、各体動センサ31,32により得られる各体動波形データT,Sを加重加算することにより求められる。このため、各撮影位置における体動の影響をより正確に取得できる。
なお、本実施の形態は、呼吸により生じる体動について適用する例を示したが、体動波形データは呼吸により生じる体動に限定されない。例えば、心拍を表す体動データとしてもよい。また。呼吸による体動データと心拍による体動データとをともに計測し、これらを組み合わせた合成波形データに基づいて本実施の形態の同期撮影を行ってもよい。
[第2の実施の形態]
次に、図9〜図11を参照して、本発明の第2の実施の形態について説明する。
従来より造影剤を用いた検査では、監視スキャンを実施し、造影剤が所望の撮影部位に到達するタイミングを図って本撮影へ移行する。監視スキャンでは、X線CT装置1は、本撮影よりも低い線量で造影剤の流入部位を撮影し、監視スキャンにより得た投影データを用いてリアルタイムに断層像を再構成する。そして、再構成した画像内に設定した所定の監視領域内のCT値(例えば平均CT値)を用いて造影剤が到達したか否かを判定する。平均CT値が所定の閾値より大きくなると、所定時間(造影剤が撮影部位に到達すると予測される時間)経過後に本スキャンを開始する。
しかしながら、監視スキャンにより求められる画像の平均CT値は、被検体の呼吸(体動)に応じて変動することが分かっている。この変動をCT値変動と呼ぶこととする。造影撮影では、このCT値変動のため、造影剤が撮影部位に十分にいきわたらないうちに監視領域内の平均CT値が閾値を超えてしまう虞がある。このため、呼吸(体動)によるCT値変動の影響を補正して、本撮影の開始タイミングを正確に決定する必要がある。
そこで、第2の実施の形態では、複数箇所の体動から影響を受ける部位を監視位置として監視スキャンを行う場合において、体動に起因するCT値変動を考慮した造影剤流入判定を行う。
そのため、第2の実施の形態のX線CT装置1は、(A)監視スキャンの事前に、複数箇所で計測された体動波形データT,Sを合成した合成波形データWとCT値変動との関係を求める。また、(B)監視スキャンにおいて、体動を示す合成波形とともに監視領域内の平均CT値を取得し、合成波形の各位相におけるCT値変動分を実際の平均CT値から差分することにより補正する。そして、補正後の平均CT値を用いて造影剤の流入判定を行う。
まず、第2の実施の形態のX線CT装置1の構成について説明する。
第2の実施の形態のX線CT装置1のハードウエア構成は、図1(第1の実施の形態)と同様である。また第1の実施の形態と同様に、被検体3に対して複数の箇所に体動センサ(第1及び第2の体動センサ31,32)が設けられる。以下の説明では、第1の実施の形態と同一の各部には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
第2の実施の形態のX線CT装置1は、図4に示した第1の実施の形態のX線CT装置1の機能構成に加え、図9に示す機能構成を有する。
第2の実施の形態においてX線CT装置1は、監視スキャンに先立ち事前スキャンを行い、CT値変動データを求めて記憶部51に記憶する。このため、画像処理装置122は、図9(a)に示す画像処理装置122aのように、記憶部51、合成波形取得部52、再構成演算部53、CT値取得部54、変動データ算出部55を有する。
事前スキャンは、造影剤の流入を監視する位置に対して低線量で所定の時間刻みに行われる。事前スキャンでは、各体動センサ31,32からの体動波形データT,Sの取得及び合成波形算出部22による合成波形Wの算出も同時に行う。体動波形データT,Sの取得や合成波形Wの算出については、第1の実施の形態と同様である。
合成波形取得部52は、事前スキャンの実行中に計測した第1及び第2の体動波形データT,Sを、各体動センサ31,32から造影剤監視位置の距離に応じて加重加算した合成波形Wを取得し、変動データ算出部55に出力する。
再構成演算部53は、事前スキャンにより得た透過X線データを用いて各時相の断層像を再構成する。
CT値取得部54は再構成された断層像に設定された所定のROI(以下、監視ROIという)内の各画素のCT値を取得し、監視ROI内の平均CT値を算出し、変動データ算出部55へ出力する。
変動データ算出部55は、合成波形取得部52により取得した合成波形WとCT値取得部54により取得した各時相の監視ROI内の平均CT値とから、CT値変動データを求める。CT値変動データは、合成波形と平均CT値の変動分との関係を示すデータであり、具体的には、合成波形の各位相におけるCT値の変動分を表すデータである。例えば、合成波形のアッパーピーク(吸気相)での平均CT値の変動分、ダウンピーク(呼気相)での平均CT値の変動分、のように、合成波形の位相毎にそれぞれCT値変動分が求められる。CT値変動分とは、造影剤を注入しない状態で得られる最頻出CT値を基準CT値として、その基準CT値と平均CT値との差分値である。
CT値変動データは、例えば、特開2000−287965号公報の図4に開示されるようなCT値変動グラフから求めることができる。CT値変動グラフとは、横軸を時間軸、縦軸を監視ROI内の平均CT値とするグラフである。変動データ算出部55は、事前スキャンにより得た監視ROI内の平均CT値からCT値変動グラフを作成する。CT値変動グラフの時間軸上に合成波形を重ね、合成波形の各位相におけるCT値変動分を求める。
変動データ算出部55により算出されたCT値変動データは、記憶部51に記憶され、造影剤を用いた監視スキャンにおいて参照される。
監視スキャンにおいて画像処理装置122は、図9(b)に示す画像処理装置122bの機能構成を有する。画像処理装置122bは、記憶部51、合成波形取得部52、再構成演算部53、CT値取得部54、差分部56、造影剤流入判定部57を有する。
合成波形取得部52は、監視スキャン中に計測した第1及び第2の体動波形データT,Sに基づいて合成波形Wを算出し、差分部56に送る。
再構成演算部53は、監視スキャンにより得た透過X線データを用いて各時相の断層像を再構成する。CT値取得部54は再構成された断層像から監視ROI内の各画素のCT値を取得し、監視ROI内の平均CT値を算出する。CT値取得部54は、算出した平均CT値(実測値)を差分部56へ送る。
差分部56は、監視スキャン中に計測され、求められた合成波形データWを取得するととともに、監視スキャンにより得た画像の監視ROI内の平均CT値を取得する。更に、差分部56は、記憶部51に記憶されているCT値変動データを取得する。そして差分部56は、監視スキャンにより得た監視ROI内の平均CT値(実測値)から、予め求められているCT値変動分を差分した差分CT値を造影剤流入判定部57へ出力する。
造影剤流入判定部57は、差分部56によって呼吸(体動)によるCT値変動分が補正された差分CT値と所定の閾値とを比較する。これにより、監視ROI内に造影剤が到達したか否かを判定する。造影剤流入判定部57は、判定結果をシステム制御部124に通知する。システム制御部124は、監視ROIへの造影剤の到達が通知されると、撮影部位への造影剤の到達時間を考慮したタイミングであり、かつ体動(各体動センサ31,32から得られる体動波形データT,Sまたはこれらの合成波形データW)に同期して撮影開始信号をスキャンガントリ部100へ送る。
スキャンガントリ部100は、システム制御部124からの撮影開始信号に従って本撮影を行う。
差分部56において、監視スキャン中に得た平均CT値(実測値)からCT値変動分を差分する際には、合成波形Wの位相が同じところで差分を計算する。造影剤注入前(事前スキャン)に得られている合成波形とCT値変動との関係からは、振幅が変動する可能性のある合成波形の位相に対してCT値の変動の影響が得られているので、この関係から特定の位相におけるCT値変動分を差分することにより補正する。これにより、呼吸(体動)による変動のない平均CT値を用いて造影剤流入判定を行えるようになる。
図10及び図11を参照して、第2の実施の形態におけるX線CT装置1の動作を説明する。
造影撮影前(造影剤注入前)において、X線CT装置1のシステム制御装置124は、図10のフローチャートに示す手順で監視ROIの事前スキャンを実行し、CT値変動データを求める。すなわち、システム制御装置124は、記憶装置123から図10に示す事前スキャンに関するプログラム及びデータを読み出し、このプログラム及びデータに基づいて処理を実行する。
X線CT装置1は、予め体動センサ31,32の取り付け位置の計測して保持する(ステップS201)。また、撮影開始トリガを体動波形データのどのタイミングとするか設定する(ステップS202)。ステップS201〜ステップS202の処理は第1の実施の形態におけるステップS101〜ステップS102と同様である(図7参照)。
その後、システム制御装置124は、造影剤監視位置まで寝台105のテーブルを移動させる(ステップS203)。なお、本実施の形態では、造影剤監視位置が第1及び第2の体動センサ31,32の取り付け位置の間にあるものとする。
テーブル位置が造影剤監視位置に到達すると、システム制御装置124は、各体動センサ31、32により計測されている第1及び第2体動波形データT,Sをそれぞれ取得する(ステップS204)。システム制御装置124は、取得した第1及び第2体動波形データT,Sと、センサ取り付け位置と造影剤監視位置との位置関係から、重み付けした合成波形Wを算出する(ステップS205)。合成波形Wの算出については、第1の実施の形態と同様である。
システム制御装置124は、監視位置において低線量のX線によるスキャンを行う(ステップS206)。画像処理装置122aは、システム制御装置124は、ステップS206により検出した透過X線データを取得して、断層像の再構成を行う。ステップS206のスキャンとステップS207の画像再構成処理は、所定の時間刻みに複数回実行される。また、ステップS204〜ステップS205の合成波形の算出処理もスキャン中、同時に行われている。
画像処理装置122aは、ステップS207で再構成された各時相の画像内に設定された監視ROI内の平均CT値をそれぞれ算出する。そして、各時相の平均CT値を時間軸に沿ってグラフ化する。このCT値変動グラフと合成波形Wとの関係から、合成波形Wの各位相におけるCT値変動分を算出する(ステップS208)。画像処理装置122aは、算出した合成波形Wの各位相におけるCT値変動分をCT値変動データとして記憶部51に記憶する(ステップS209)。
造影撮影時(造影剤注入中)において、X線CT装置1のシステム制御装置124は、図11のフローチャートに示す手順で造影剤監視位置の監視スキャンを実行し、CT値の補正処理及び造影剤到達判定処理を行う。システム制御装置124は、記憶装置123から図11に示す監視スキャンに関するプログラム及びデータを読み出し、このプログラム及びデータに基づいて処理を実行する。
X線CT装置1のシステム制御装置124は、造影剤監視位置まで寝台105のテーブルを移動させる(ステップS301)。造影剤監視位置は、図10の事前スキャンの監視位置と同じ位置とする。
テーブル位置が監視位置に到達すると、システム制御装置124は、各体動センサ31、32により計測されている第1及び第2体動波形データT,Sをそれぞれ取得する(ステップS302)。システム制御装置124は、取得した第1及び第2体動波形データT,Sと、センサ取り付け位置と造影剤監視位置との位置関係から、重み付けした合成波形Wを算出する(ステップS303)。合成波形Wを算出する際に使用する重み係数は、第1の実施の形態と同様に、造影剤監視位置(撮影位置)と体動センサの取り付け位置との関係により求められる。
システム制御装置124は、造影剤の注入を開始するとともに造影剤監視位置に対し監視スキャンを行う(ステップS304)。監視スキャンは事前スキャンと同様に低線量で行うことが望ましい。画像処理装置122aは、システム制御装置124は、ステップS304の監視スキャンにより検出した透過X線データを取得して、断層像の再構成を行う。ステップS304のスキャンとステップS305の画像再構成処理は、所定の時間刻みに複数回実行される。また、ステップS302〜ステップS303の体動波形データの取得及び合成波形の算出処理も、監視スキャン中、継続して同時に行われる。
画像処理装置122bは、ステップS305で再構成した画像内に設定された監視ROI内の平均CT値を算出する(ステップS306)。画像処理装置122bは、算出した平均CT値から、当該画像のスキャンを行った時の合成波形の位相に応じたCT値変動分を差分する(ステップS307)。各位相におけるCT値変動分は記憶部51に予め記憶されている。
画像処理装置122bは、差分後の平均CT値に基づいて、造影剤監視位置に造影剤が流入したか否かを判定する(ステップS308)。造影剤が流入したか否かの判定は、例えば所定の閾値との比較により行われる。
造影剤が造影剤監視位置にまだ到達していないと判定した場合(ステップS309;No)、画像処理装置122bは、ステップS302〜ステップS308の処理を繰り返す。すなわち、体動波形データの取得、合成波形の算出、モニタリングスキャンを行い、再構成した画像における監視ROIの平均CT値を求め、スキャン時の合成画像の位相に応じた変動分を差分して、差分後のCT値によって造影剤の流入を判定する。
造影剤が造影剤監視位置に到達したと判定した場合(ステップS309;Yes)、画像処理装置122bは、判定結果をシステム制御装置124に通知する。システム制御装置124は、造影剤が撮影部位に到達するまでの時間を予測し、予測時間経過後に本撮影の開始指示をスキャンガントリ部100に出力する(ステップS310)。
本撮影において、システム制御装置124は、第1の実施の形態の撮影処理と同様に、合成波形Wに同期した撮影を行う。
以上説明したように、第2の実施の形態のX線CT装置1は、造影剤の監視スキャンにおいて、体動(呼吸)に起因するCT値変動分を差し引いたCT値を用いて監視ROIにおける造影剤の到達を判定する。
体動(呼吸)による変動のないCT値によって、造影剤の流入判定を行うため、造影剤の流入判定に使用する閾値等にCT値変動分のマージンを設定する必要がなく、正確な判定結果を得ることができる。また、正確な判定結果を得られることから、テストインジェクションを行う必要がなくなり、造影剤の流入開始に即応して本撮影を開始できるようになる。
以上、本発明に係るX線CT装置の好適な実施形態について説明したが、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではない。当業者であれば、本願で開示した技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
1……………X線CT装置
100………スキャンガントリ部
101………X線源
102………回転盤
106………X線検出器
120………操作卓
121………入力装置
122………画像処理装置
123………記憶装置
124………システム制御装置
125………表示装置
21…………体動波形データ取得部
22…………合成波形算出部
23…………同期撮影制御部
24…………スキャン速度算出部
25…………トリガ検出部
26…………テーブル位置監視部
31…………第1体動センサ
32…………第2体動センサ
41…………重み係数データ
51…………記憶部
52…………合成波形取得部
53…………再構成演算部
54…………CT値取得部
55…………変動データ算出部
56…………差分部
57…………造影剤流入判定部
T……………第1体動波形データ
S……………第2体動波形データ
W……………重み付け合成波形

Claims (3)

  1. 被検体にX線を照射するX線源と、
    前記X線源に対向配置され前記被検体を透過したX線を検出するX線検出器と、
    前記X線源及び前記X線検出器を搭載し、前記被検体の周囲を回転する回転盤と、
    被検体の複数の部位に取り付けられ、各部位における体動波形データを検出する体動検出器と、
    前記各部位における体動波形データを加重加算し、各撮影位置における合成波形を算出する合成波形算出部と、
    前記合成波形算出部により算出された合成波形に同期して撮影を制御する同期撮影制御部と、
    前記X線検出器により検出された透過X線データを用いて画像を再構成する画像処理装置と、を備え、
    前記合成波形算出部は、
    前記体動検出器の取り付け位置と撮影位置との関係に応じた重み係数を用いて各体動検出器により得られる各体動波形データを加重加算することを特徴とするX線CT装置。
  2. 被検体にX線を照射するX線源と、
    前記X線源に対向配置され前記被検体を透過したX線を検出するX線検出器と、
    前記X線源及び前記X線検出器を搭載し、前記被検体の周囲を回転する回転盤と、
    被検体の複数の部位に取り付けられ、各部位における体動波形データを検出する体動検出器と、
    前記各部位における体動波形データを加重加算し、各撮影位置における合成波形を算出する合成波形算出部と、
    前記合成波形算出部により算出された合成波形に同期して撮影を制御する同期撮影制御部と、
    前記X線検出器により検出された透過X線データを用いて画像を再構成する画像処理装置と、を備え、
    前記同期撮影制御部は、本撮影において、
    現在の撮影位置が前記複数の体動検出器の取り付け位置の間にない場合は、前記複数の体動検出器のうち撮影位置に近い体動検出器から得られる体動波形データに同期して撮影を行い、
    現在の撮影位置が前記複数の体動検出器の取り付け位置の間にある場合は、前記合成波形算出部により算出された合成波形に同期して撮影を行うよう制御することを特徴とするX線CT装置。
  3. 被検体にX線を照射するX線源と、
    前記X線源に対向配置され前記被検体を透過したX線を検出するX線検出器と、
    前記X線源及び前記X線検出器を搭載し、前記被検体の周囲を回転する回転盤と、
    被検体の複数の部位に取り付けられ、各部位における体動波形データを検出する体動検出器と、
    前記各部位における体動波形データを加重加算し、各撮影位置における合成波形を算出する合成波形算出部と、
    前記合成波形算出部により算出された合成波形に同期して撮影を制御する同期撮影制御部と、
    前記X線検出器により検出された透過X線データを用いて画像を再構成する画像処理装置と、を備え、
    造影撮影の事前において、造影剤監視位置における前記合成波形とCT値変動との関係を示すCT値変動データを予め算出する変動データ算出部と、
    前記CT値変動データを保持する記憶部と、
    造影剤の流入を監視する監視スキャンにおいて、前記造影剤監視位置における前記合成波形及びCT値を取得するとともに前記CT値変動データを前記記憶部から取得し、取得したCT値からCT値変動分を差分する差分部と、
    前記差分部により差分された差分CT値に基づいて、前記造影剤監視位置に造影剤が流入したか否かを判定する造影剤流入判定部と、
    を更に備えることを特徴とするX線CT装置。
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