JP6285453B2 - 線形駆動装置 - Google Patents

Description

本発明は、それぞれ請求項１及び請求項２の前段部分に記載の線径駆動装置に関するものである。

駆動装置が稼働している間、スピンドルに作用し、スピンドルによって伝達される力は、ハウジングに負荷を与え、実質的にハウジングを曲げ変形させる。

何らかの手段が講じられなければ、ハウジングの変形は許容可能な範囲を超えてしまうという問題を生ずる。
これを防ぐため、ハウジングを重くして重量構造体としたり、駆動装置の部品となる付加構造体を用いたりして負荷を分散させることが知られている。

本発明は、その場合における不利益を避け、特に、構造が簡単で、コストがかからず、より高負荷に耐えることができ、装着も簡便なハウジングを設計することを技術的課題としている。

本発明は、請求項１及び２にそれぞれ記載された構成により、その目的を達成する。
付帯的な請求項は構成をさらに詳細に説明する。
ハウジングに収容されたネジトランスミッション装置、特に、軸ベアリングあるいはウォームホイールベアリングを介して当該ハウジングにかかる負荷は、ハウジングに装着された強化部材に伝達されるので、駆動装置の必要部品を支持し収容するハウジングは、本質的にそこから生じる負荷に応じて、所定の大きさに設計される必要がある。

強化部材を面状に構成することにより、余分なスペースを必要とせず、加えて、ハウジングについての望ましい形状や構成に容易に適合できる薄いサポートの形状に形成することができるという利点がある。
特に、通常はプラスチックで形成されるハウジングと、強化サポートの適切な構成によって、ハウジングと強化部材の間で要求される確実なロック機構を実現することができるので、強化部材を装着する構成は複雑ではなく、コストが嵩むこともない。

面状のサポートあるいはカバーの形状をした強化部材は、ハウジングの長手方向に延長される。
少なくとも、一つの駆動モータは、ハウジングに対して直角に装着され、この場合、サポートはモータあるいはケーシングを装着する開口を備えている。
強化部材として、例えば、高強度プラスチック材料でプレート状あるいは薄板状に形成された面状のサポートを使用すれば、組み立て状態で特に取扱いが困難となったり、さらなる改変の要求が必要とされる程度までには、ハウジングの重量が増加しないという利点がある。

強化部材が、前述したような、また、後述するようなサポートである場合、それが装着されるハウジングの装着面の全面を覆うように装着される場合に限らず、装着面の一部に装着される場合であってもよい。
さらに、「面状のサポート」という術語の使用は、閉じられた、すなわち、連続したサポートの意味で用いられなければならないことを意味するものではない。

むしろ、少なくとも１つの面状のサポートは、開口部を有する板状に形成することもでき、あるいは、例えばグリッド状の構造に形成することもできる。
また、面状のサポートは、フレームのような構造に形成することもでき、そのフレームによって画定されるハウジング側面の領域を部分的に厚くした段差状の強化部材係合部を形成し、これにフレームを嵌め合わすことによって、ハウジングの外側及び／又は内側に装着することができる。

強化部材を形成するフラットなサポートの外部境界が、強化部材を装着するハウジングの領域の大きさに適合するように形成され、これによって、サポートの外部境界は、対応するハウジングの外部境界にできる限り近接して延び、このサポートを装着するハウジングの表面の外郭に少なくとも部分的に合致するように形成されることが好ましい。

したがって、サポートは、これを装着するハウジング表面の長さ及び／又は高さ以上のほとんどをカバーする。
ハウジングに対するサポートの接触面積が大きいほど、作用する圧力を低く抑えることができる。
したがって、駆動装置の稼働中に生じる力によるハウジングへの負荷を低下させることができる。

また、本発明は、一出力又は二出力の駆動装置について適用し得る。
一出力の駆動装置は、一台の電動モータがハウジングに装着され、その下流側に一基のトランスミッション装置が接続されている。トランスミッション装置は少なくとも一段の伝達手段を備えている。
二出力の駆動装置は、少なくとも一台の電動モータがハウジングに装着され、その下流側に二基のトランスミッション装置が接続されている。

上述したトランスミッション装置には、ウォームトランスミッション装置、歯車トランスミッション装置、ネジスピンドルトランスミッション装置、レバートランスミッション装置、または、例えば、ウォームトランスミッションとスピンドルトランスミッションの組み合わせなど、トランスミッション装置の組み合わせも含まれる。

最終段のトランスミッション装置は、駆動装置の出力機構として形成されると共に、装着状態では、線形駆動装置が接続された部材、例えば、家具製品の部品として形成された可動部へ接続されており、電動モータを稼働させることにより、その可動部を他の部材に対して動かすことができる。
最終段のトランスミッション装置を備えた構成は、夫々の設計に応じて、直線運動、ピボット運動、回転運動を可能とする。

フレーム状に形成され、あるいは、フレーム部を備えた面状強化部材は、スペーサ部材を挿入することによって二台の一出力駆動装置同士を接続し、二出力駆動装置を構成するために利用される。
そのようなフレーム状強化部材の面状構成は、例えば、ハウジングの外郭にできる限り近接して配される個々の部分によって達成される。

ハウジングに装着される少なくとも一つのサポートは、可動部を有する家具製品あるいはそのような物品の部分に接続される拡張部や延長部を備えている。
ここで、強化サポートは、同時に、捩りモーメントサポートとして機能する。
このサポート及び拡張部は、ワンピースとして形成することができ、また、複数部品で形成することもできる。
以下、本発明のいくつかの実施例を、図面に基づいて説明する。

二出力駆動装置を構成するための強化サポートを外面に備えたハウジングを示す斜視図。 図１に記載した強化サポートをハウジングから外した状態を示す説明図。 図１及び図２に示されたハウジングの斜視図であって、ハウジングと基本的な駆動装置とトランスミッション装置の分解組立状態を示す図。 駆動装置のトランスミッション装置の第二実施例の原理を示す説明図。 二つの強化サポートを備えた一出力駆動装置を示す斜視図。 図５の強化サポートの分解状態を示す説明図。 図５に示す駆動装置を強化サポートに二台接続して二出力駆動装置とした場合の斜視図。 図５に示す駆動装置に、家具の可動部に装着される延長サポートを取り付けた状態を示す説明図。

図１〜３は二出力駆動装置の一例を示す実施例であって、共通のハウジング１０は、分割面１２を挟んで正面側及び背面側に配された二つのハウジング半体１０ａ、１０ｂと、駆動装置の関連部品をハウジングの外側に配するために背面側ハウジング半体１０ｂに装着されるカバーフード１４とを備えている。

駆動源となる二つの電動モータ１６は、ネジ軸２２に固定されたウォームホイール２０と噛み合うウォームが先端に取り付けられたウォームシャフト１８を回転駆動する。

ネジ軸２２上を回転することなく移動する送りナット２４は、レバー（図示せず）にヒンジ結合されるスライダ２６に接続され、夫々のネジ軸２２に対して横方向に伸びるレバーの回転軸（図示せず）は、ハウジング１０の端部近傍に形成される夫々の軸受孔２８に支持されている。

夫々の軸受孔２８は、ハウジングが組み立てられた状態で、双方のハウジング半体１０ａ、１０ｂにより形成され、一般的にカバーのような蓋体３０によってトンネル状軸受孔として形成されている。

ネジ軸２２の回転は、送りナット２４及びスライダ２６により、レバーのピボット運動を生じさせ、これによってレバーの支軸が回転し、当該支軸に接続された部品（特に家具部品）を動かすので、駆動装置の動作によって家具部品の位置を他の家具部品に対して相対的に変更することができる。

夫々のウォームホイール２０の横には、ネジ軸に装着されたボールベアリング３２が送りナット２４から離れて配され、当該ボールベアリングは、ハウジング１０に取り付けられて、少なくとも一方のモータの動作により生じた負荷がハウジングに伝わるようになっている。
ボールベアリング３２は、その端面がハウジングの一部である面状支持部材３３に対向して支持されている。

図３に示すように、支持部材３３は、面状に形成されてハウジング１０に取り付けられている。
支持部材の他の構成として、ハウジングに形成された耳状又は脚状突起に形成され、ハウジング内でボールベアリング３２に隣接し、ボールベアリングの外面に接触するように形成されていてもよい。

さらに、駆動装置で生じた力が伝達されて、送りナット２４に接続されたスライダ２６が移動され、軸受孔２８に支持された支軸に装着固定されたレバーを介して、その支軸に回転運動を生じさせる。
この結果、一体に組み立てられた夫々のハウジング半体に対して、駆動装置により引張荷重が作用し、そのような引張応力によって、ハウジング１０は、全体として曲げ荷重に曝されることとなる。

カバーフード１４の反対側に位置するハウジング１０の半体１０ａには、ハウジングの外周端縁に沿ってエッジ３６又はリムがその装着面３４から突出して形成されている。
当該エッジ３６又はリムは、ハウジングの二つの端部領域３６ａ、３６ｂを通り、それぞれカバー状蓋体３０に対して実質的に平行にハウジングの中央領域３８に達するまで延長されており、これにより、蓋体３０を備えた端部領域において段差が連続的に形成されている。

エッジ３６は、外郭が実質的に装着面３４に一致する平らなあるいは面状の強化部材となるサポート４０の取付座として形成され、駆動装置によって回転される夫々の軸を支持する切欠部４２を備えた二つのカバー状蓋体３０の領域にも形成されている。
サポート４０の厚さは、装着面３４の周囲に形成されたエッジ３６の突出高さに対応し、装着面３４に強化部材が取り付けられた状態で、ハウジングはその面が平滑面となるように形成される。
エッジ３６の突出高さは、サポート４０の厚さの少なくとも１.１倍程度に形成されている。

サポート４０の装着状態では、特に、ハウジング半体１０ａ、１０ｂに対してサポート４０を容易に装着できるようにすると、エッジ３６とサポート４０の間に僅かなギャップが生じる場合がある。
そのギャップは、駆動装置の稼働状態において生ずる負荷により、この場合、少なくとも部分的に０に減少され、その結果、エッジ３６は、部分的にサポート４０に接してその荷重に耐え、その後、ハウジング半体１０ａ、１０ｂに作用する負荷の一部がサポート４０で支持される。

サポート４０は、ネジ４４によって、背面側ハウジング半体１０ａに固定される。
あるいは、止めネジ４４がハウジング半体１０ａ、１０ｂと、サポート４０を一体に接続する。
面状のサポート４０は、シャフトを装着する切欠部４２と、およそ直角に折り曲げられた拡張部４６を備え、当該拡張部４６は、図１に示すように、組立状態で二つの蓋体３０の間に位置する中央領域３８にある分割面を覆うように形成されている。

拡張部４６は、切欠部４２がそれぞれ形成されたサポート４０の二つの端部領域には、形成されていない。
中央領域３８の両端境界部５０はネジ軸２２に対して直交する面内方向に伸び、拡張部４６の両端４８は、ハウジング１０に装着された状態で、前記両端境界部５０と係合されて、拡張部４６とハウジングの間で確実にロックされるように形成されている。
本発明による構成は、止めネジ４４と、エッジ３６と、拡張部４６及びハウジング間の確実なロック機構とを備えており、特に曲げ応力の原因となるこれらは、内在する夫々のファクターに依存してその剛性が選択される強化サポートによって支持されている。

拡張部の構成は、特に確実にロックする手段に関して、折り曲げられた拡張部の領域を固定するためにネジその他の手段による付加的な接続が可能であったとしても、そのような付加的な接続なしで、所望の効果を達成することができるという利点がある。
ハウジング半体１０ａ、１０ｂを組み立てたハウジング１０と、片面装着品としての強化サポートの拡張部４６との確実なロックは、通常の構成で、十分所望の効果を達成することができる。

上述したように、また以下に説明するように、正面側ハウジング半体及び背面側ハウジング半体は、これとは異なる位置関係を排除するものではなく、組み立てられたハウジングの部品は、他方のそばに配され、あるいは、これと異なる方法で配置されてもよい。

図４に示す実施例において、共通する部分については、下二桁を同一とする１００番台の符号を付しており、内部にスピンドルトランスミッション装置が配された一つのハウジング半体が図示されている。

ウォームホイール１２０は、ねじ軸１２２と螺合する雌ネジを備えており、図示されていない駆動モータとウォームにより駆動され、ウォームホイールの回転をネジ軸１２２の長手方向の変位に変換する点で、図１〜３に示される実施例とは異なる。

ネジ軸１２２には、スライダ１２６が直接接続され、これによって、ウォームホイール１２０の両側に配されたベアリング１３２ａ、１３２ｂに負荷が作用し、その負荷をハウジングで支持する。
この二つのベアリング１３２ａ、１３２ｂは、構造上のユニットを構成するために、一体に組み合わせることができる。

図１〜３に示される実施例と同様に、この場合も、スライダ１２６にヒンジ接合されたレバー１２７が備えられ、回転軸１２９に固定されて、家具の可動部を動かすことができるように、当該家具可動部に接続されている。
また、図１〜３に示される実施例と異なり、支軸１２９の周囲に形成されるハウジングの比較的大きな領域には、これを取り囲むように軸受孔１２８が、以下の図５及び６の実施例と同様に形成されている。

図１〜３及び図４にそれぞれ示される二種類のネジ軸駆動装置のいずれも、それぞれの状況に応じて使用することができる。
夫々の強化サポートは、個々の駆動装置の特性と無関係に装着することができる。

図５及び６は、それぞれのハウジングの両面側に強化サポートが設けられた一出力駆動装置の実施例を示す。
図１〜３の実施例と共通する部分については、下二桁を同一とする２００番台の符号を付す。

一出力駆動装置は、ハウジング２１０に接続される電動モータ２１６を備え、そのモータの下流側にトランスミッション装置が設けられている。
トランスミッション装置は、図１〜３や図４の実施例に示すトランスミッション装置と同様の構成を備えている。
ハウジングの長手方向側面の両面側には、その外側に強化サポート２４０が装着されており、強化サポートには、二つの開口部２６０及び２６１が形成されている。

第一の開口部２６０を画定する強化部材のフレーム状部分には、ハウジングの長手方向に延びる二つのリム２６２が図で見て上方と下方に位置するハウジングの境界に近接して設けられ、それぞれの端部が円弧部によって互いに接続されている。
第二の円形開口部２６１はモータ２１６とは反対側の端部近傍に形成されている。
サポート２４０には、夫々上方に向かって延びる拡張部２６６が形成されている。

ハウジング２１０の先端には、その上面側に、トランスミッション装置（図示せず）により、図１〜４に記載された方法で回転されるシャフト２２９の軸受孔２２８が設けられている。
その軸受孔２２８は、シャフト２２９の上方に回り込んだ形状に形成され、サポート２４０の拡張部２６６は、軸受孔２２８の領域を保護強化している。

ハウジング２１０の二つの側壁には、開口部２６０、２６１に嵌め合される段差状係合部２７０、２７１が突出形成されており、これにより、サポート２４０と係合部の間が確実にロックされた状態で接続され、ハウジングに作用する負荷がそれぞれのサポートへ伝達されることとなる。
ハウジング部分は、通常、プラスチックでインジェクション成形により製造されるので、係合部２７０、２７１は、いかなる補足的構成も必要としない。

開口部と夫々に嵌め合される段差状係合部は、異なる形状とすることができ、また、開口部や段差状係合部をさらに多くあるいは少なく形成することもでき、この場合、サポートは、これに応じた構成を備え、例えば、グリッド構成を備えていてもよい。
段差状係合部の高さは、ハウジングの関連する側壁から突出しており、サポートの厚さに適合していることが好ましい。
段差状係合部を例えばネジで形成する場合は、サポート２４０の厚さより多少薄く形成することができる。

モータ２１６を備えたハウジングの側面に装着されるサポート２４０には、モータ、モータ回転軸あるいは他のモータ部品の直径に適合する開口部２６７が追加的に形成されている。
ハウジング半体及びサポートは、他の実施例のように、一般的なネジで止めてもよく、図５及び６に示す実施例のように、ネジ孔にネジ止めしてもよい。
あるいは、サポート２４０とハウジング半体１０ａ、１０ｂが一体的に接続されていてもよい。
このため、夫々のサポート２４０にネジ（詳細を図示しない）止めするため、ネジ案内用のネジ孔が形成される。
稼働中に生ずる負荷を受けてプラスチック製のハウジングが変形する場合、サポート２４０を通してハウジングの中へネジを貫通させておけば、確実なロック接続を構成することができる。

図７では、二台の一出力駆動装置を互いに直列に接続して二出力駆動装置を構成している。
上述した実施例と共通する部分は、図１〜３の実施例の符号と下二桁が同一の３００番台の符号を付して説明する。
二台の一出力駆動装置は、これら各駆動装置のサポート３４０により連結される。

これらのサポートは、図５及び６の実施例と同様の構成を備えている。
二台の一出力駆動装置の相互の結合は、互いに一列に並べられたハウジングの両面側に配される帯板３７４により、当該部分を止めネジ３７６により一体に固定することにより達成される。
これらの止めネジは、同時に、ハウジング部分およびサポートを一体に接続する役目も果たす。

帯板は、また、少なくとも二台の一出力駆動装置の一方が稼働している間に生じた負荷を、夫々の一出力駆動装置の強化部材であるサポートを介して、他方の一出力駆動装置に伝達する機能を備え、これにより、ハウジングにかかる実質的な負荷をできる限り小さくすることができる。
また、個々の駆動装置を家具製品に対し簡単に装着できるようにするため、止めネジ３７６に替えて、脱落防止の適当な固定手段を備えたボルトやピンを使用してもよい。

図８は、一出力駆動装置のさらに他の実施例を示し、基本的な構成は、図５及び６に示す実施例の構造に対応する。
ここで、共通部分は、図１〜３の実施例の符号と下二桁が同一の４００番台の符号を付して説明する。

特に図８の実施例において、一出力駆動装置は、モータ４１６が位置する側の端部に二つの帯板４８０が配されており、それぞれの帯板は、止めネジ４７６あるいはボルトやピンにより二つのサポート４４０の一方に接続されている。
一出力駆動装置は、家具製品の可動部を動かすため、トルクサポートとしても作用する二つの帯板により、その家具製品の可動部に接続され、その結果、駆動装置の稼働中に生じる負荷のほとんどがサポートで支持される。

二つの帯板４８０は、折曲構造部４８１を備えた自由端側で一体に接続され、個々の状況に応じて夫々のファクターに対応してデザインされる。
サポート及び帯板４８０は、帯板自体の構成や、あるいは、動かそうとする家具製品等の可動部と帯板との間の接続状況に応じて一体に形成されて装着されていてもよい。

この実施例において、折曲構造部４８１には、家具部材に固定するための取付孔が穿設されている。
その家具部材は、好ましくは、家具製品のメインフレームの形状をしている。
あるいは、その家具部材は、例えば、横断結合部材又は横部材の形状に形成されて、家具製品のメインフレームに接続されていてもよい。
さらにまた、その家具部材は、例えば、薄板で形成されたフレームの背面部に配された可動フレームのように、さらに他の家具部材との関係において移動可能に設計されていてもよい。

なお、二出力駆動装置を構成するための二台の一出力駆動装置は、それぞれの強化サポートに接続されるスペーサ部材を用いて接続することができる。
それらのスペーサ部材の長さを調整することにより、それぞれの空間的な問題を単純な方法で解決することができる。

さらに、複数の一出力駆動装置を、ワンピースの強化サポートによって一体に接続することもできる。
また、実質的に駆動装置の長手方向軸に沿って延長されるワンピースの強化サポートを多数用いることも、可能である。
長手方向領域又は長手方向軸は、家具の可動部のピボット軸に対して、通常は、直角方向に配されており、その可動部をピボット運動させ、あるいは、移動させる。
また、家具の可動部のピボット軸は、シャフト１２９と平行に配されている。

すべての実施例において共通することは、強化サポートは、多少の差があっても、ハウジングの高さ以上に形成されている。それはまた、ハウジングの捩れ剛性を高くすることになる。
別の共通点は、少なくともシャフト１２９の軸受孔から力伝達用転がり軸受３２あるいは１３２ａ、１３２ｂまでの間のハウジングの一部に配された強化サポートに負荷がかかることである。
さらに他の共通点は、ハウジングからシャフト１２９に作用する力を受ける強化部材を、シャフト１２９の軸受孔２８に隣接して配し、その強化部材に拡張部２６６を形成したことである。

１０ ハウジング
１０ａ １０ｂ ハウジング半体
１２ 分割面
１４ カバーフード
１６ 電動モータ
１８ ウォームシャフト
２０ ウォームホイール
２２ ネジ軸
２４ 送りナット
２６ スライダ
２８ 軸受孔
３０ 蓋体
３２ ボールベアリング
３３ 支持部材
３４ 装着面
３６ エッジ
３６ａ ３６ｂ 端部領域
３８ 中央領域
４０ 強化サポート
４２ 切欠部
４４ 止めネジ
４６ 拡張部
４７ 第二面
４８ 拡張部の両端
５０ 中央領域の両端境界部
１１７ ハウジング
１３２ａ，１３２ｂ ベアリング
１２７ レバー
１２９ シャフト
２１６ 電動モータ
２６０ 第一開口部
２６１ 第二開口部
２６２ リム
２６４ 円弧部
２６６ 拡張部
２６７ 開口部
２７０ 段差状係合部
２８１ 突起
３７４ 帯板
３７６ 止めネジ
４６０ 開口部
４８０ 帯板
４８１ 折曲構造体

Claims (18)

1. 少なくとも二つの半体（１０ａ、ｂ）を有するハウジング（１０）と、ウォームシャフト（１８）及びウォームホイール（２０）を備えた少なくとも一のウォームトランスミッションと、ウォームシャフトを駆動するモータと、ウォームホイール（２０）に接続されたネジ軸（２２）と、ネジ軸（２２）の軸受け（３２）と、回転不能に配されてネジ軸によって移動される送りナット（２４）とを備えた線形駆動装置において、
   前記ハウジング（１０）の少なくとも一方の半体（１０ａ、ｂ）は、強化材料で形成された面状の強化部材（４０、２４０）を備え、当該強化部材は面状のサポートで形成され、当該サポートがハウジングの外側の長手方向側部の少なくとも一方にロックされた状態で連結されており、ネジ軸（２２）に対して実質的に横方向に延在する変位シャフト（２２９）が、前記ハウジング（１０）の端部近傍に形成した座（２８）にハウジングの両方の半体（１０ａ、１０ｂ）内の開口（溝）によって支持されており、少なくとも一のサポートに前記変位シャフト用の切欠（４２）が設けられており、前記サポート（２４０）が少なくとも部分的に前記開口の周りに延在していることを特徴とする線形駆動装置。
2. 少なくとも二つの半体（１０ａ、ｂ）を有するハウジング（１０）と、ウォームシャフト（１８）及びウォームホイール（２０）を備えた少なくとも一のウォームトランスミッションと、ウォームシャフトを駆動するモータと、ウォームホイール（２０）の雌ネジに螺合して回転不能に配されたネジ軸（２２）と、ウォームホイールの（２０）の軸受（３２）とを備えた線形駆動装置において、
   少なくともハウジングの半体（１０ａ、１０ｂ）は、強化材料で形成された面状の強化部材（４０）を備え、当該強化部材は、面状のサポートで形成され、当該サポートがハウジングの外側の長手方向側部の少なくとも一方にロックされた状態で連結されており、ネジ軸（２２）に対して実質的に横方向に延在する変位シャフト（２２９）が、前記ハウジング（１０）の端部近傍に形成した座（２８）にハウジングの両方の半体（１０ａ、１０ｂ）内の開口（溝）によって支持されており、少なくとも一のサポートに前記変位シャフト用の切欠（４２）が設けられており、前記サポート（２４０）が少なくとも部分的に前記開口の周りに延在していることを特徴とする線形駆動装置。
3. サポートが、ハウジングの両面側に、その外部から装着されて成る請求項１又は２に記載の線形駆動装置。
4. サポート（４０）が、それが装着されるハウジングの装着面の全面を覆う板状に形成された請求項１又は２に記載の線形駆動装置。
5. サポート（４０）が穴開きプレートで形成された請求項１又は２に記載の線形駆動装置。
6. サポートが、グリッド状に構成されて成る請求項１又は２に記載の線形駆動装置。
7. サポート（４０）を装着するハウジング（１０）の少なくとも片面側（３４）に、サポート（４０）の外郭に対応する取付手段（３６、３６ａ）が設けられた請求項１又は２に記載の線形駆動装置。
8. 取付手段（３６）は、サポートが取り付けられるハウジングの外周端縁に沿って、その装着面（３４）からサポートの厚さに対応して突出形成された請求項７に記載の線形駆動装置。
9. 取付手段は、ハウジング（２１０）の領域に形成された少なくとも一つの段差状係合部（２７０、２７１）で成り、当該係合部は、サポート（２４０）を支持するために、サポートの対応する開口部（２６０、２６１）に嵌め合されるように形成された請求項７に記載の線形駆動装置。
10. 共通のハウジング（１０）に装着される二台の一出力駆動装置と、サポート（４０）が取り付けられた共通のハウジング（１０）を備えた請求項１又は２に記載の線形駆動装置。
11. ハウジングの第一面（３４）に取り付けられるサポート（４０）は、少なくとも一つの折曲拡張部（４６）と、ハウジング（１０）の形状に適合する輪郭に形成された強化部材の構成を備え、
    折曲拡張部（４６）が、ハウジング（１０）の第一面（３４）に対し所定の角度に形成された第二面（４７）を覆うように形成された請求項１又は２に記載の線形駆動装置。
12. 折曲拡張部（４６）の両端部（４８）は、サポート（４０）が装着された状態で、それぞれハウジングの対応する位置（５０）に係合するように折り曲げられて成る請求項１１に記載の線形駆動装置。
13. 折曲拡張部（４６）は、ハウジング（１０）の第一面（３４）に取り付けられるサポート（４０）の長手方向の範囲より短く形成された請求項１１に記載の線形駆動装置。
14. 折曲拡張部（４６）は、両方のハウジング半体（１０ａ、ｂ）の装着面に対し、これを覆うように係合される請求項１１に記載の線形駆動装置。
15. サポート（４０）は、止めネジ（４４）によって第一ハウジング面（３４）に固定される請求項１又は２に記載の線形駆動装置。
16. ハウジング（４１０）は、一または複数の強化サポートを介して家具の可動部に接続されて成る請求項１又は２に記載の線形駆動装置。
17. 少なくとも一つのサポート（４４０）は、家具の可動部に接続される延長部（４８０）を備えて成る請求項１６に記載の線形駆動装置。
18. 直列に配された二台の一出力駆動装置の双方が、互いに作用する負荷を伝達し得るように、スペーサ部材を介して強化サポート（３４０）により接続された請求項１又は２に記載の線形駆動装置。