JP6279856B2 - ショベル用表示装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ショベルで発生した異常を表示するショベル用表示装置に関する。
ショベルで発生した異常を表示するショベル用表示装置として、例えば特許文献1が知られている。このショベル用表示装置は、ショベルの故障に関する情報を対話形式で表示する。
特開2002−332664号公報
しかしながら、上述の従来技術では、点検方法が文章で表示されるにすぎないため、その表示を見ても、点検すべき箇所が実際にどこにあるのか直ぐに分からなければ、点検作業が長引くおそれがある。
例えば、「コネクタのピンの導通チェックをして下さい」と表示されても、そのコネクタが実際にどこにあるのかを正確に知っていなければ、ショベル内の複雑な部品搭載環境の中から、そのコネクタの位置を探し出さなければならない。その結果、点検の作業時間が非常に長くなり、点検作業の効率が低下するおそれがある。特に、ショベルは構造が大きいため、配線を一方の端部で確認しても、他方の端部がどこに繋がっているかの判断が極めて困難である。更に、点検作業時間が長くなるほど掘削、積込み等の作業時間が短くなってしまうため、施工期間にも影響を及ぼすようになってしまう。
そこで、点検の作業性を上げることができる、ショベル用表示装置の提供を目的とする。
上記目的を達成するため、
下部走行体と、
該下部走行体に搭載された上部旋回体と、
該上部旋回体に取り付けられたブームと、
該ブームを駆動するブームシリンダと、
該ブームシリンダの圧力を検出するブーム圧力センサと、
前記ブームと連結したアームと、
該アームを駆動するアームシリンダと、
該アームシリンダの圧力を検出するアーム圧力センサと、
前記ブームシリンダ及び前記アームシリンダに作動油を供給する油圧ポンプと、
該油圧ポンプの吐出圧を検出するポンプ圧力センサと、
該油圧ポンプを回転駆動するエンジンと、
該エンジンの回転によって発電する発電機と、
該発電機で発生した電力を蓄電する蓄電池と、
該蓄電池からの電力をコネクタを介して受け、前記ブーム圧力センサの検出値がコネクタを介して入力され、前記アーム圧力センサの検出値がコネクタを介して入力されるコントローラとを有するショベル用の表示装置であって、
前記ショベルで発生した異常と、前記異常に関わる配線のショベル内における配索状態を、ショベルの内部が立体的及び透過的に示された状態で、且つ、貫通穴を貫通する又は配線固定部に固定される前記配線が構造物よりも明示的に描画された状態で示す配置図とを表示する表示部を備えた、ショベル用表示装置が提供される。
一態様によれば、点検の作業性を上げることができる。
ショベルの一例を示した側面図 ショベルの一例を示した平面図 ショベルとショベル用表示装置との関係の一例を示した図 ショベル用表示装置での表示例を示した図 ショベル用表示装置に表示されるフローチャートの一例を示した図 ショベル用表示装置での表示例を示した図 ショベル用表示装置に表示される部品配置図の一例を示した図 ショベル用表示装置に表示される部品詳細図の一例を示した図
図1は、ショベルの一例を示した側面図である。ショベル100の下部走行体1には、旋回機構2を介して上部旋回体3が旋回自在に搭載されている。上部旋回体3には、ブーム4が取り付けられて配置されている。ブーム4の先端に、アーム5が連結されて取り付けられ、アーム5の先端にバケット6が取り付けられている。ブーム4、アーム5及びバケット6は、ブームシリンダ7、アームシリンダ8、及びバケットシリンダ9によりそれぞれ油圧駆動される。ブームシリンダ7は、ブーム4を油圧駆動することにより、ブーム4を上下方向に移動させることができる。アームシリンダ8は、アーム5を油圧駆動することにより、アーム5を開閉動作させることができる。上部旋回体3には、キャビン10が設けられ、且つエンジン等の動力源が搭載される。キャビン10には運転席が設けられており、運転者は運転席に着座しながらショベル100を操作する。
以上のような構成のショベルにおいて、運転者によるショベルの運転を補助するために入力表示装置を運転席の近傍に配置する。運転者は入力表示装置の表示入力機能を利用して情報や指令をショベルの制御部に入力することができる。また、ショベルの運転状況や制御情報を入力表示装置の表示部に表示させることで、運転者に情報を提供することができる。
本実施形態では、その入力表示装置として、キャビン10内に固定される常設型表示機器を用いてもよいし、携帯型情報機器(一般に「携帯端末」と称される。)を用いてもよい。より具体的には、携帯端末としての多機能型携帯情報端末であるいわゆるスマートフォン、タブレット端末等が、入力表示装置として運転席の近傍に配置される。
図2は、入力表示装置40の取り付け部50が設けられたキャビン10の平面図である。
入力表示装置40を取り付けるための取り付け部50は、設置台52と、設置台52に支持された搭載部54とを含む。
なお、一般的に、運転席60に着座した運転者からみて右側にブーム4が配置されており、運転者はブーム4の先端に取り付けられたアーム5やバケット6を視認しながらショベルを運転することが多い。キャビン10の前方右側のフレーム10aは運転者の視界の妨げとなる部分であるが、本実施形態では、この部分を利用して入力表示装置40の取り付け部50を設けている。これにより、もともと視界の妨げとなっていた部分に入力表示装置40が配置されるので、入力表示装置40自体が運転者の視界を妨げることは無い。フレーム10aの幅にもよるが、入力表示装置40全体がフレーム10aの幅に入るように、入力表示装置40を縦にして搭載部54に固定して配置することが好ましい。
図3は、ショベル100の構成を示すブロック図である。
ショベルの駆動系は、主に、エンジン11、メインポンプ14、パイロットポンプ15、コントロールバルブ17、操作装置26、及びコントローラ30で構成される。
エンジン11は、ショベルの駆動源であり、例えば、所定の回転数を維持するように動作するエンジンである。エンジン11の出力軸はメインポンプ14及びパイロットポンプ15の入力軸に接続される。エンジン11は、メインポンプ14を回転駆動する。
メインポンプ14は、高圧油圧ライン16を介して作動油をコントロールバルブ17に供給する油圧ポンプであり、例えば、斜板式可変容量型油圧ポンプである。パイロットポンプ15は、パイロットライン25を介して各種油圧制御機器に作動油を供給するための油圧ポンプであり、例えば、固定容量型油圧ポンプである。
コントロールバルブ17は、油圧ショベルにおける油圧システムを制御する油圧制御バルブである。コントロールバルブ17は、例えば、ブームシリンダ7、アームシリンダ8、バケットシリンダ9、走行用油圧モータ(右用)、走行用油圧モータ(左用)、及び旋回用油圧モータのうちの一又は複数のものに対し、メインポンプ14から供給された作動油を選択的に供給する。なお、以下の説明では、ブームシリンダ7、アームシリンダ8、バケットシリンダ9、走行用油圧モータ(右用)、走行用油圧モータ(左用)、及び旋回用油圧モータを集合的に「油圧アクチュエータ」と称する。
操作装置26は、操作者が油圧アクチュエータの操作のために用いる装置であり、パイロットライン25を介して、パイロットポンプ15から供給された作動油を油圧アクチュエータのそれぞれに対応する流量制御弁のパイロットポートに供給する。なお、パイロットポートのそれぞれに供給される作動油の圧力は、油圧アクチュエータのそれぞれに対応するレバー又はペダル26A〜26Cの操作方向及び操作量に応じた圧力とされる。
コントローラ30は、油圧アクチュエータの動作速度を制御するための制御装置であり、例えば、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等を備えたコンピュータで構成される。コントローラ30のCPUは、ショベルの動作や機能に対応するプログラムをROMから読み出してRAMに展開しながらプログラムを実行することで、それぞれに対応する処理を実行させる。
図3はショベルのコントローラ30(制御装置)と入力表示装置40との接続を示すブロック図である。本実施形態では、図3に示すように、取り付け部50は、スイッチパネル51を含む。スイッチパネル51は、各種ハードウェアスイッチを含むパネルであり、搭載部54に取り付けられる。本実施形態では、スイッチパネル51は、ハードウェアボタンとしてのライトスイッチ51a、ワイパースイッチ51b、及びウインドウォッシャスイッチ51cを含む。ライトスイッチ51aは、キャビン10の外部に取り付けられるライトの点灯・消灯を切り換えるためのスイッチである。ワイパースイッチ51bは、ワイパーの作動・停止を切り換えるためのスイッチである。また、ウインドウォッシャスイッチ51cは、ウインドウォッシャ液を噴射するためのスイッチである。
入力表示装置40が取り付け部50の搭載部54に取り付けられると、接続部58を介して入力表示装置40はショベルのコントローラ30にデータ通信可能に接続される。コントローラ30はショベルに備えられている蓄電池70(例えば、24Vバッテリ)から電力が供給されて駆動される。コントローラ30は、蓄電池70からの電力を、接続部58を介して、入力表示装置40に供給することができる。接続部58は、例えば、マイクロUSBコネクタのような配線同士を接触させる接触式のコネクタでもよいし、非接触式のコネクタでもよい。
また、入力表示装置40は、蓄電池70からコントローラ30を介して間接的に電力供給を受けるのではなく、蓄電池70から直接的に電力供給を受けてもよい。入力表示装置40が蓄電池70から直接的に電力供給を受ける場合、接続部58は、例えば、コントローラ30と結ぶデータ専用通信線のコネクタである。
なお、蓄電池70はエンジン11のオルタネータ11a(発電機)で発電した電力で充電される。蓄電池70の電力は、コントローラ30以外のショベルの電装品72にも供給される。また、エンジン11のスタータ11bは、蓄電池70からの電力で駆動され、エンジン11を始動する。オルタネータ11aは、エンジン11の回転によって発電する。
エンジン11は、エンジン制御装置(ECU)74により制御されている。ECU74からは、エンジン11の状態を示す各種データ(例えば、水温センサ130によって検出された冷却水温(物理量)を示すデータ)がコントローラ30に常時送信されている。したがって、コントローラ30は一時記憶部(メモリ)30aにこのデータを蓄積しておき、必要なときに入力表示装置40に送信することができる。
また、ECU74からは、尿素水タンク110の状態を示す各種データ(例えば、尿素水センサ111によって段階的に計測された尿素水(物理量)を示すデータ)がコントローラ30に常時送信されている。したがって、コントローラ30は一時記憶部(メモリ)30aにこのデータを蓄積しておき、必要なときに入力表示装置40に送信することができる。尿素水タンク110は、エンジンの排ガス中の窒素酸化物を浄化するための尿素水を蓄えるための液体還元剤タンクである。
さらに、コントローラ30には以下のように各種のデータが供給され、コントローラ30の一時記憶部30aに格納される。
まず、可変容量式油圧ポンプであるメインポンプ14のレギュレータ14aから斜板角度を示すデータがコントローラ30に供給される。また、メインポンプ14の吐出圧力を示すデータが、吐出圧力センサ14bからコントローラ30に送られる。メインポンプ14が吸入する作動油が貯蔵されたタンクには、油温センサ14cが設けられており、タンク内の作動油の温度を表すデータが、油温センサ14cからコントローラ30に供給される。これらのデータ(物理量を表すデータ)は一時記憶部30aに格納される。吐出圧力センサ14bは、メインポンプ14の吐出圧を検出するポンプ圧力センサの一例である。
また、レバー又はペダル26A〜26Cを操作した際にコントロールバルブ17に送られるパイロット圧が、油圧センサ15a、15bで検出され、検出したパイロット圧を示すデータがコントローラ30に送られる。このデータ(物理量を表すデータ)は一時記憶部30aに格納される。
また、燃料タンク120の状態を示す各種データ(例えば、燃料センサ121によってリニアに計測された燃料(物理量)を示すデータ)がコントローラ30に供給される。燃料タンク120は、エンジン11の動力を得るための燃料を蓄えるタンクである。このデータ(物理量を表すデータ)は一時記憶部30aに格納される。
また、ブームボトム圧センサ7bによって検出されたブームシリンダ7内の油圧(物理量)を示すデータが、コントローラ30に供給される。このデータ(物理量を表すデータ)は一時記憶部30aに格納される。ブームピストン7aがブームシリンダ7内の油圧によってスライドすることによって、ブームピストン7aに連結されるブーム4が駆動される(図2参照)。ブームボトム圧センサ7bは、ブームシリンダ7内の圧力を検出するブーム圧力センサの一例であり、ブームシリンダ7内の圧力の検出値をコネクタ170を介してコントローラ30に対して出力する。当該検出値は、コネクタ171を介してコントローラ30に入力される。
また、アームシリンダ圧センサ8bによって検出されたアームシリンダ8内の油圧(物理量)を示すデータが、コントローラ30に供給される。このデータ(物理量を表すデータ)は一時記憶部30aに格納される。アームピストン8aがアームシリンダ8内の油圧によってスライドすることによって、アームピストン8aに連結されるアーム5が駆動される(図1参照)。アームシリンダ圧センサ8bは、アームシリンダ8内の圧力を検出するアーム圧力センサの一例であり、アームシリンダ8内の圧力の検出値をコネクタ170を介してコントローラ30に対して出力する。当該検出値は、コネクタ171を介してコントローラ30に入力される。
また、バケットシリンダ圧センサ9bによって検出されたバケットシリンダ9内の油圧(物理量)を示すデータが、コントローラ30に供給される。このデータ(物理量を表すデータ)は一時記憶部30aに格納される。バケットピストン9aがバケットシリンダ9内の油圧によってスライドすることによって、バケットピストン9aに連結されるバケット6が駆動される(図1参照)。
また、本実施形態では、図3に示すように、ショベルは、キャビン10内にエンジン回転数調整ダイヤル75を備える。エンジン回転数調整ダイヤル75は、エンジンの回転数を調整するためのダイヤルであり、本実施形態ではエンジン回転数を4段階で切り換えできるようにする。また、エンジン回転数調整ダイヤル75からは、エンジン回転数の設定状態を示すデータがコントローラ30に常時送信されている。また、エンジン回転数調整ダイヤル75は、SPモード、Hモード、Aモード、及びアイドリングモードの4段階でエンジン回転数を切り換えできるようにする。なお、図3は、エンジン回転数調整ダイヤル75でHモードが選択された状態を示す。
SPモードは、作業量を優先したい場合に選択される作業モードであり、最も高いエンジン回転数を利用する。Hモードは、作業量と燃費を両立させたい場合に選択される作業モードであり、二番目に高いエンジン回転数を利用する。Aモードは、燃費を優先させながら低騒音でショベルを稼働させたい場合に選択される作業モードであり、三番目に高いエンジン回転数を利用する。アイドリングモードは、エンジンをアイドリング状態にしたい場合に選択される作業モードであり、最も低いエンジン回転数を利用する。そして、エンジン11は、調整ダイヤル75で設定された作業モードのエンジン回転数で一定に回転数制御される。
本実施形態では、運転者が入力表示装置40の音声入力機能を使用したいときに操作するスイッチ42が、例えば、レバー26Aに設けられる。スイッチ42を運転者が操作すると、信号がコントローラ30に送られる。コントローラ30はこの信号に基づいて入力表示装置40に制御信号を送り、入力表示装置40の音声入力機能をONとする。
このように、運転者は操縦レバーから手を離さずにスイッチ42を容易に操作することができ、入力表示装置40の音声入力機能を利用して、指令をショベルの制御装置に入力することができる。
例えば、運転者は、入力表示装置40の音声入力機能を利用して、エンジン回転数を増大させる機能、走行モードを切り換える機能、ショベルに取り付けられたカメラが撮影した画像を入力表示装置40のディスプレイ41上に表示する機能、コントローラ30とショベルの外部にある管理装置90との通信を確立する機能等を実行する。
例えば、ショベルには、運転者の視界以外の部分を撮影するための撮像装置80が設けられている場合がある。例えば、キャビン10が向いている方向と反対の方向(後方)を撮像し、その映像を運転者に提供するためのいわゆるバックモニタ用のカメラである。本実施形態では、撮像装置80で得られた映像データはコントローラ30に送られる。コントローラ30は、送られてきた映像データを入力表示装置40に送り、入力表示装置40のディスプレイ41に映像を表示させる。これにより、運転者は撮像装置80で撮像した映像を入力表示装置40で視認することができる。
以上のような構成のショベルにおいて、コントローラ30は上述の各種データを含む情報に基づいて、ショベルに異常が発生したか否かを判定する。そして、異常が発生したと判定すると、判定した時刻より所定の時間前の時刻t1から、異常が発生したと判定した時刻t2までに、一時記憶部30aに蓄積していたデータを、入力表示装置40に送信する。
入力表示装置40は、コントローラ30から送られてくるデータを時系列で表示したり、グラフにしてディスプレイ41に表示したりする。ショベルの運転者は、入力表示装置40に表示された時系列データやグラフを見て、異常発生前のショベルの状態を把握し、例えばどのような異常であるか、どの部分に起因する異常であるか等を判定することができる。
また、上述のようにコントローラ30から送られてくるデータを、通信用コントローラ140の無線通信機能(例えば、パケット通信)を用いて、通信ネットワーク93を介して遠隔の管理装置90に送信し、管理装置90で表示することとしてもよい。管理装置90は、例えばショベルのメーカーやサービスセンタに設置されたコンピュータであり、専門のスタッフが該当するショベルの状況を遠隔にいながら把握することができる。したがって、ショベルの修理に出向く前に、予め故障発生の原因を特定したり、推定したりすることができる。これにより、ショベルの修理に必要な部品等を持参することができ、メンテナンスや修理に費やす時間を短縮することができる。
あるいは、異常が発生したと判定した場合、コントローラ30は、一時記憶部30aに蓄積していたデータを、コントローラ30内の異常情報記憶部30bに転送しておくこととしてもよい。異常情報記憶部に転送したデータは、その後に必要となった時点で、入力表示装置40に送って表示したり、通信用コントローラ140からさらに通信ネットワーク93を介してサービスセンタの管理装置90に送ったりすることとしてもよい。サービスセンタでは管理装置90の表示部に異常発生時のデータを表示して、異常発生の部位や種類を推定することができる。
管理装置90は、サービスセンタに配備される常設型コンピュータでもよいし、作業担当者が携帯可能な携帯型コンピュータでもよい。より具体的には、携帯端末としての多機能型携帯情報端末であるいわゆるスマートフォン、タブレット端末等である。管理装置90が携帯型であることにより、点検・修理現場に持ち運びできるため、管理装置90のディスプレイ91を見ながら、点検・修理作業を実施できる。その結果、点検・修理の作業効率が向上する。
また、管理装置90は、サービス本部に配備されたサーバ94を介して間接的にショベルと無線通信可能な装置であってもよいし、サーバ94を介さずに直接ショベルと無線通信可能な装置であってもよい。
管理装置90は、ショベルに搭載された通信用コントローラ140と通信ネットワーク93を介して直接又は間接的に無線通信可能な通信回路部92を有している。通信回路部92は、通信用コントローラ140又はサーバ94から送信されたデータを受信する。管理装置90は、通信回路部92で受信されたデータに基づいて生成された情報を表示するディスプレイ91を備えている。
管理装置90のディスプレイ91は、入力表示装置40のディスプレイ41と同様に、タッチパネル機能のような表示入力機能を備えてよい。作業担当者は、ディスプレイ91の表示入力機能を利用して、指令等の入力情報をディスプレイ91に入力することができる。入力された情報は、通信回路部92を介して、ショベルの通信用コントローラ140又はサーバ94に送信される。
ディスプレイ91は、ショベルに発生した異常がコントローラ30により検出された場合、その検出された異常を表示可能な画像表示部である。コントローラ30は、検出された異常情報を、GPS機能を用いて取得した現在位置情報とともに、通信用コントローラ140を介してサーバ94又は管理装置90に送信する。
また、コントローラ30は、コントローラ30により検出された異常情報を入力表示装置40のディスプレイ41に表示させてもよい。コントローラ30は、例えば、その表示を見たユーザからの許可指令がディスプレイ41に入力されてから、ショベルの異常検出情報と現在位置情報を、通信用コントローラ140を介してサーバ94又は管理装置90に送信する。
管理装置90は、通信用コントローラ140又はサーバ94から、その検出された異常情報を、通信回路部92によって取得し、ディスプレイ91上に視覚的に表示させることができる。サービス担当者は、管理装置90のディスプレイ91上に表示される現在位置情報を確認することにより、異常が発生したショベルの現場に自ら急行することが可能となり、その現場に別の担当者を急行させることも可能となる。また、その現場に到着した作業担当者は、携帯型の管理装置90のディスプレイ91上に表示される異常情報を確認しながら、点検・修理作業を行うことができる。
図3において、黒正方形(■)は、部品と配線とを接続又は配線と配線とを接続するためのコネクタを表す。センサやコントローラ等の部品に設けられたコネクタと、配線の先端に設けられたコネクタとが連結することによって、部品と配線とが接続される。同様に、一方の配線の先端に設けられたコネクタと、他方の配線の先端に設けられたコネクタとが連結することによって、配線と配線とが接続される。コネクタには、雄型コネクタと雌型コネクタがある。
コネクタ170は、キャビン10の内側から外側へ又は外側から内側への出入り口に配置されたコネクタである。コネクタ170は、キャビン10の内側に配置された部品に繋がれた配線と、キャビン10の外側に配置された部品に繋がれた配線とを接続する。図3において、例えば、点線の内側がキャビン10の内側を表し、点線の外側がキャビン10の外側を表す。
例えば、コネクタ170は、キャビン10の外側に配置された蓄電池70に繋がれた配線と、キャビン10の内側に配置されたヒューズボックス71に繋がれた配線とを接続する。ヒューズボックス71は、蓄電池70と各部品とを結ぶ電源配線に挿入されるヒューズを収容している。蓄電池70は、ヒューズボックス71に収容されるヒューズが挿入された電源配線を介して、コントローラ30等の各部品に電力を供給する。
コネクタ171は、コントローラ30とコントローラ30に繋がれる配線とを接続するためのコネクタである。
このように、ショベルの配線は、複雑であり、その本数も非常に多い。このため、コネクタの数も多い。さらに、ショベルは構造が大きいため、配線を一方の端部で確認しても、他方の端部がどこに繋がっているかの判断が極めて困難である。
ディスプレイ91は、ユーザからの表示指令操作がディスプレイ91に入力されることにより、ショベルで発生し検出された異常と共に、その異常に関わる配線の配置を示す配線配置図とを一画面で表示する。このように表示されることにより、点検作業者は、ショベルで発生した異常に関わる配線の配置を直ぐに正確に知ることができるため、点検の作業性が向上する。特に、携帯型の管理装置90のディスプレイ91に配線配置図を表示させることによって、配線配置図を見ながらショベルの点検作業ができるため、点検の作業性の向上効果は極めて高い。
例えば、ディスプレイ91に表示された配線配置図によって、ショベルに生じた異常に関わる配線の配置を作業者に視覚的に知らせることができるため、ショベル内の実際の配線群の中から、その異常に関わる配線を突き止めやすい。また、ショベル内の実際の配線とディスプレイ91に表示された配線配置図とを目視で突き合わせながら点検作業を進めることができるため、点検作業を効率よく進めることができる。
配線配置図は、各配線がシャベル内のどこに配置され、どのように配索されているのかを掲載した図面であることが好ましい。このような配線配置図であれば、その配線配置図をディスプレイ91上で見た担当者は、ショベルに発生した異常に関連する配線がどこに配置されどのように配索されているのかを容易に把握できる。
また、配線配置図は、管理装置90に予め保存された図面でもよいし、サーバ94からダウンロードされた図面でもよい。管理装置90又はサーバ94は、コントローラ30により検出された異常情報を受信し、その受信した異常情報に基づいて、その受信した異常情報に予め関連付けされた配線を掲載した配線配置図を、ディスプレイ91に表示させることができる。
ショベルで発生した異常とその異常に関わる配線の配置図とは、同じ表示画面でディスプレイ91に表示されてもよいし、異なる表示画面でディスプレイ91に表示されてもよい。また、ショベルで発生した異常とその異常に関わる配線の配置図とは、同じタイミングでディスプレイ91に表示されてもよいし、異なるタイミングでディスプレイ91に表示されてもよい。ショベルで発生した異常とその異常に関わる配線の配置図とがまとめて表示されることで、それらを瞬時に把握できるため、点検作業の効率化が可能である。
また、配線配置図は、各配線の配索状態を立体的に示した図面であることが好ましい。これにより、ショベル内の実際の配線とディスプレイ91上の配線配置図とを容易に突き合わせることができ、不具合箇所を見つけやすい。
また、携帯型の管理装置90は、カメラ機能及び通信機能を有してよい。管理装置90は、例えば、実際のショベル内の配線の写真をカメラ機能を用いて撮影し、通信機能を用いて代理店やサービス拠点等の遠隔地に送信できる。これにより、代理店やサービス拠点等の遠隔地において、実際のショベル内の写真を確認することができるので、メンテナンスの現場では、的確なサポートを受けることができる。
また、携帯型の管理装置90は、GPS機能を有してよい。管理装置90は、例えば、GPS機能を用いることにより、代理店やサービス拠点等の遠隔地にいる担当者に、管理装置90を携帯している作業者がどこにいるのかを容易に知らせることができる。
図4は、ディスプレイ91上に表示される表示画面の第1例である。図4に例示される表示画面154は、ブームボトム圧センサ7bの信号異常の表示と、ワイヤハーネス160,161,162を立体的に掲載した配線配置図150の表示とが並べて配置された点検資料画面である。ワイヤハーネス160,161,162は、ブームボトム圧センサ7bの信号異常に関わる配線である。
表示画面154がブームボトム圧センサ7bの異常に関する点検資料画面であることが、表示画面154の左上側に表示されている。図4の場合、異常が検出されたショベルの機種がABであること、その検出された異常の故障コードがD1であること、ショベルで検出された異常の内容がブームボトム圧センサ7bの信号異常であることが記されている。
一方、ワイヤハーネス160−162に関する配線配置図150は、表示画面154の下側に表示されている。配線配置図150は、ショベルの内部に配置されたワイヤハーネス160−162の配索状態を、シャベルの内部を立体的且つ透過的に示した斜視図である。
配線配置図150には、ワイヤハーネス160−162がコントローラ30とブームボトム圧センサ7bとを複数のコネクタを介して結ぶ配線であることが明示的に描画されている。また、配線配置図150には、ワイヤハーネス160−162とコントローラ30とブームボトム圧センサ7bとの空間的な位置関係が明示的に描画されている。
配線配置図150には、更に、ワイヤハーネス160−162がショベル内をどのように配索されているのかが明示的に描画されている。例えば図2のように、実際のワイヤハーネス160−162は、ブーム4の根元部に位置するブームボトム圧センサ7bから、ブーム4の根元部を支持する一対の縦フレーム4aを経て、キャビン10内の運転席60の後部に位置するコントローラ30まで配索されている。貫通穴4bは、ブーム4の根元部を回転可能に両側から挟んで支持する一対の縦フレーム4aに形成されている。ワイヤハーネス160−162は、ブーム4に対して右側の縦フレーム4aの右側面の外側から、ブーム4に対して左側の縦フレーム4aの左側面の外側に貫けるように配索されている。そして、ワイヤハーネス160−162は、運転席60の下方においてキャビン10の床下の空間を左右方向に横切ってから、運転席60の左下側においてキャビン10の床下の空間をキャビン10の後部に向けて配索されている。
このように、ワイヤハーネス160−162は、キャビン10の床下の空間を配索されているため、その配索状態が分かり辛い。特に、ワイヤハーネス160−162以外の他の複数のワイヤハーネスも、キャビン10の床下の空間を配索されていると、その配索状態は一層把握しにくくなる。また、キャビン10の床下の空間を見ただけでは、ワイヤハーネス160−162がどんな信号を送信しているのか判別しにくい。
しかしながら、本発明の一実施形態では、このような実際のワイヤハーネス160−162の配索状態が、図4の表示画面154に描かれた配線配置図150に立体的に表現されている。配線配置図150を見ることによって、ワイヤハーネス160−162が、ショベルのフロント部に配置されたブームボトム圧センサ7bから、2つの貫通穴4bを経由していることを容易に理解できる。また、配線配置図150を見ることによって、ワイヤハーネス160−162が、キャビン10内に配置された構造物182を避けるようにキャビン10内に設置された配管180の中を通っていることを容易に理解できる。さらに、配線配置図150を見ることによって、ワイヤハーネス160−162が、配管180の中を通ってから、運転席60の後部の壁面181に取り付けられたコントローラ30まで延びていることを容易に理解できる。
また、配線配置図150を見ることによって、ワイヤハーネス160−162が複数の配線固定部183で固定されている箇所を容易に理解できる。図示の場合、配線固定部183は、貫通穴4bとコネクタ170との間で、ワイヤハーネス160−162を固定している。ショベルの振動は特に大きいため、どの配線がどの箇所で正しく固定されているかどうかは、ショベルの配線の信頼性を向上させる上で、重要な点検項目である。したがって、配線配置図150を見ることにより、配線固定部183の点検の作業性が向上する結果、ショベルの配線の信頼性が向上する。
このように、配線配置図150を見ることによって、図3のような単なる配線図を見る場合に比べて、ショベル内の実際の配線とディスプレイ91上の配線配置図とを容易に突き合わせることができるため、不具合箇所を見つけやすい。
また、配線配置図150には、ワイヤハーネス160−162の色情報がワイヤハーネス160−162の絵の近くに表示されている。例えば、W160,Gr161,BW162は、それぞれ、ワイヤハーネス160が白色、ワイヤハーネス161が緑色、ワイヤハーネス162が茶色であることを示している。これにより、ショベル内の実際の配線に着色された色とディスプレイ91上の配線配置図150内に示された色情報とを容易に突き合わせることができるため、不具合箇所を見つけやすい。
また、配線配置図150には、ワイヤハーネス160−162に接続されるコネクタの情報が、各コネクタの絵から延びる引き出し線で引き出されて表示されている。例えば、コネクタの端子番号情報、コネクタの端子に接続されるワイヤハーネスの番号情報、コネクタ形状などが表示されている。これにより、電気系の不具合が生じた際に配線を確認する機会が多いショベルでも、テスター等を用いて断線していないか等の確認の際に、コネクタのどの位置にどんな配線が差し込まれているのかを簡単に把握できる。このため、短時間で点検作業を終了させることができる。さらに、点検作業時に、コネクタの取り違え、端子の取り違え、ワイヤハーネスの接続ミス等を防止できる。
また、図4に示されるように、ディスプレイ91は、配線配置図150と共に、ショベルで発生した異常に関する情報を提供するための画像151とを一画面で表示してもよい。配線配置図150と共に画像151を並べて表示することにより、ショベルで発生した異常に関する詳細な情報を作業者に豊富に提供できる。
例えば、画像151は、ショベルで発生した異常を診断するための診断手順であることが好ましい。これにより、配線配置図150を見ながら、画像151に示された診断手順に従ってトラブルシューティングができるため、ショベルで検出された異常の発生原因を容易に且つ効率よく特定できる。
図5は、画像151の一例である。図5の画像151は、ブームボトム圧センサ7bの信号異常を診断するための診断手順を示したフローチャートである。
ステップS10には、各コネクタの接続状態を目視等で点検することが記載されている。作業者は、画像151のフローチャートに並べて表示された配線配置図150(図4)を見ることで、ステップS10で点検すべき各コネクタは、コネクタ7c,7d,170,171であると容易に把握できるとともに、それらの位置も容易に把握できる。
図5のステップS20には、ブームボトム圧センサ7bの電圧を確認することが記載されている。作業者は、管理装置90のサービス支援機能にディスプレイ91の入力機能によってアクセスし、ディスプレイ91上に表示されるサービス支援画面上で、ブームボトム圧センサ7bの電圧を確認する。
ステップS20においてブームボトム圧センサ7bの電圧がV1以上である場合、作業者は、ブームボトム圧センサ7bとワイヤハーネス160−162とを結ぶコネクタ7cを外し(ステップS30)、ステップS40の点検作業を実施する。
ステップS40には、コネクタ7cのワイヤハーネス側のC1番端子(例えば、図4に示したコネクタ7cの1番端子)の電圧をテスター等で測定することが記載されている。作業者は、画像151のフローチャートに並べて表示された配線配置図150を見ることで、ステップS40で電圧測定すべきC1番端子がどこにあるのか容易に把握できる。
ステップS50には、C1番端子の電圧がV2以上である場合、H1番のワイヤハーネス(例えば、図4に示したワイヤハーネス160)が不良であることと、H1番のワイヤハーネスの交換が必要であることとが記載されている。作業者は、画像151のフローチャートに並べて表示された配線配置図150を見ることで、ステップS50で交換すべきH1番のワイヤハーネスがどこにあるのかを容易に把握できる。
ステップS60には、C1番端子の電圧がV3以下である場合、コントローラ30が不良であることと、コントローラ30の交換が必要であることとが記載されている。作業者は、画像151のフローチャートに並べて表示された配線配置図150を見ることで、ステップS60で交換すべきコントローラ30がどこにあるのかを容易に把握できる。
一方、ステップS20においてブームボトム圧センサ7bの電圧がV4以下である場合、作業者は、ブームボトム圧センサ7bとワイヤハーネス160−162とを結ぶコネクタ7cを外し(ステップS70)、ステップS80の点検作業を実施する。
ステップS80には、コネクタ7cのブームボトム圧センサ7b側のC2番端子(例えば、図4に示したコネクタ7cの2番端子)とC3番端子(例えば、図4に示したコネクタ7cの3番端子)との間の抵抗をテスター等で測定することが記載されている。作業者は、画像151のフローチャートに並べて表示された配線配置図150を見ることで、ステップS80で抵抗測定すべきC2番端子及びC3番端子がどこにあるのか容易に把握できる。
ステップS90には、ステップS80で測定した抵抗値が抵抗R1以外の場合、ブームボトム圧センサ7bが不良であることと、ブームボトム圧センサ7bの交換が必要であることとが記載されている。作業者は、画像151のフローチャートに並べて表示された配線配置図150を見ることで、ステップS90で交換すべきブームボトム圧センサ7bがどこにあるのかを容易に把握できる。
ステップS100は、ステップS80で測定した抵抗値が抵抗R1に等しい場合、H2番のワイヤハーネス(例えば、図4に示したワイヤハーネス161)が不良であることと、H2番のワイヤハーネスの交換が必要であることとが記載されている。作業者は、画像151のフローチャートに並べて表示された配線配置図150を見ることで、ステップS100で交換すべきH2番のワイヤハーネスがどこにあるのかを容易に把握できる。
また、ディスプレイ91は、配線配置図150の中で診断手順に対応する箇所を強調表示してもよい。例えば、画像151上のフローチャートのいずれかのステップがタッチ操作されることで、ディスプレイ91は、配線配置図150の中でそのタッチ操作されたステップに関連する箇所を強調表示する。これにより、点検すべき箇所がどこにあるのかをディスプレイ91上で分かりやすくなるので、ショベル内の実際の点検すべき箇所を容易に探し出すことができる。
強調表示される箇所は、コネクタやセンサ等の部品でもよいし、ワイヤハーネス等の配線でもよい。また、部品や配線などの絵情報が強調表示されことに限らず、端子番号やワイヤハーネス番号等の文字情報が強調表示されてもよい。また、強調表示の具体例として、明滅表示、拡大表示、囲み表示、着色表示、線幅拡幅表示などが挙げられる。図4には、端子配列が拡大表示されたコネクタにおいて、端子の位置を表す線幅が拡幅表示されている例が示されている。
図6は、ディスプレイ91上に表示される表示画面の第2例である。上述の表示画面例と同様の構成についての説明は省略する。ディスプレイ91は、配線配置図150と共に、ショベルで発生した異常に関する情報を提供するための複数種の画像151,152,153とを一画面で表示してもよい。配線配置図150と共に画像151,152,153を並べて表示することにより、ショベルで発生した異常に関する詳細な情報を作業者に一層豊富に提供できる。
図7は、画像152の一例である。図7の画像152は、ショベルで発生した異常に関わる配線に接続されるブームボトム圧センサ7bの位置を示す配置図である。図7の画像152は、ショベルの全体図152aと、ブームボトム圧センサ7bがショベルに装着された状態を斜視図で示した拡大図152bとを示す。これにより、ブームボトム圧センサ7bがどんな場所にどのような形態でショベルに取り付けられているのかを画像152を見ることによって容易に理解できるため、実際のショベルにおいてブームボトム圧センサ7bを容易に見つけ出すことができる。
なお、画像152は、異常診断手順内の各ステップに対応する部品(すなわち、コネクタやセンサなどの診断対象部品)の配置を示す配置図であってよい。
図8は、画像153の一例である。図8の画像153は、ショベルで発生した異常に関わる配線に接続されるブームボトム圧センサ7bの詳細図である。図8の画像153は、ブートボトム圧センサ7bの外観形状と、内部回路と、型式と、品番とを表示した表である。これらの情報を表示することにより、誤った部品に交換されることを防止でき、いちいちパーツリストを閲覧する必要もなくなる。
以上、ショベル用表示装置を実施形態例により説明したが、本発明は上記実施形態例に限定されるものではない。他の実施形態例の一部又は全部との組み合わせや置換などの種々の変形及び改良が、本発明の範囲内で可能である。
例えば、スワイプ操作、ピンチイン操作、ピンチアウト操作、タップ操作等がディスプレイ91に対して行われることで、ディスプレイ91に表示される画像のスクロール、縮小表示、拡大表示等を実行できる。例えば、ピンチアウト操作又はスワイプ操作がディスプレイ91に対して行われることで、図4に例示された表示画面154の細部を容易に確認できる。表示画面154の全体を確認したい場合には、ピンチイン操作がディスプレイ91に対して行われることで、配線の配置の全体を一見して確認することができる。
また、配線配置図が管理装置90のディスプレイ91に表示される例を示したが、配線配置図が入力表示装置40のディスプレイ41に表示されてもよい。これにより、携帯型の管理装置90を修理現場に忘れても、ショベルに搭載されたディスプレイ41を見ることによって点検作業の効率が低下することを抑えることができる。
また、建設機械の一例としてショベルを挙げて説明したが、表示装置をショベル以外の他の建設機械に用いることも可能である。
1 下部走行体
1A、1B 油圧モータ
2 旋回機構
2A 旋回用油圧モータ
3 上部旋回体
4 ブーム
4a 縦フレーム
4b 貫通穴
5 アーム
6 バケット
7 ブームシリンダ
7a ブームピストン
7b ブームボトム圧センサ
7c,7d コネクタ
8 アームシリンダ
9 バケットシリンダ
10 キャビン
10a フレーム
11 エンジン
14 メインポンプ
14a レギュレータ
14b 吐出圧力センサ
14c 油温センサ
15 パイロットポンプ
16 高圧油圧ライン
17 コントロールバルブ
25 パイロットライン
26 操作装置
26A,26B,26C レバー又はペダル
30 コントローラ
30a 一時記憶部
30b 異常情報記憶部
40 入力表示装置(ショベル用表示装置の一例)
41 ディスプレイ(表示部の一例)
50 取り付け部
51 スイッチパネル
51a ライトスイッチ
51b ワイパースイッチ
51c ウインドウォッシャスイッチ
52 設置台
54 搭載部
58 接続部
60 運転席
70 蓄電池
71 ヒューズボックス
72 電装品
75 エンジン回転数調整ダイヤル
80 撮像装置
90 管理装置(ショベル用表示装置の一例)
91 ディスプレイ(表示部の一例)
92 通信回路部
93 通信ネットワーク
94 サーバ
100 ショベル
110 尿素水タンク
111 尿素水センサ
120 燃料タンク
121 燃料センサ
130 水温センサ
140 通信用コントローラ
150 配線配置図
151,152,153 画像
152a 全体図
152b 拡大図
154 表示画面
160−169 ワイヤハーネス
170,171 コネクタ
180 配管
181 壁面
182 構造物
183 配線固定部

Claims (11)

  1. 下部走行体と、
    該下部走行体に搭載された上部旋回体と、
    該上部旋回体に取り付けられたブームと、
    該ブームを駆動するブームシリンダと、
    該ブームシリンダの圧力を検出するブーム圧力センサと、
    前記ブームと連結したアームと、
    該アームを駆動するアームシリンダと、
    該アームシリンダの圧力を検出するアーム圧力センサと、
    前記ブームシリンダ及び前記アームシリンダに作動油を供給する油圧ポンプと、
    該油圧ポンプの吐出圧を検出するポンプ圧力センサと、
    該油圧ポンプを回転駆動するエンジンと、
    該エンジンの回転によって発電する発電機と、
    該発電機で発生した電力を蓄電する蓄電池と、
    該蓄電池からの電力をコネクタを介して受け、前記ブーム圧力センサの検出値がコネクタを介して入力され、前記アーム圧力センサの検出値がコネクタを介して入力されるコントローラとを有するショベル用の表示装置であって、
    前記ショベルで発生した異常と、前記異常に関わる配線のショベル内における配索状態を、ショベルの内部が立体的及び透過的に示された状態で、且つ、貫通穴を貫通する又は配線固定部に固定される前記配線が構造物よりも明示的に描画された状態で示す配置図とを表示する表示部を備えた、ショベル用表示装置。
  2. 前記表示部は、前記配置図と共に、前記異常の診断手順とを表示する、請求項1に記載のショベル用表示装置。
  3. 前記表示部は、前記診断手順を示したフローチャートを表示する、請求項に記載のショベル用表示装置。
  4. 前記表示部は、前記配置図の中で前記診断手順に対応する箇所を強調表示する、請求項又はに記載のショベル用表示装置。
  5. 前記表示部は、前記診断手順に対応する部品の位置を示す配置図を表示する、請求項からのいずれか一項に記載のショベル用表示装置。
  6. 前記表示部は、前記配線に接続される部品の位置を示す配置図を表示する、請求項1に記載のショベル用表示装置。
  7. 前記表示部は、前記部品の品番を表示する、請求項又はに記載のショベル用表示装置。
  8. 前記表示部は、前記部品の形状を表示する、請求項からのいずれか一項に記載にショベル用表示装置。
  9. 前記表示部は、前記配置図の中で前記異常に関わる箇所を強調表示する、請求項1からのいずれか一項に記載のショベル用表示装置。
  10. 前記ショベルと直接又は間接的に無線通信可能な、請求項1からのいずれか一項に記載のショベル用表示装置。
  11. 携帯可能な、請求項10に記載のショベル用表示装置。
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