JP6279455B2 - 容器の帯巻き装置 - Google Patents

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Description

この発明は、蓋付きの容器にシート状の帯フィルムを巻き付ける帯巻き装置に関するものである。
蓋付き容器に帯フィルムを巻き付ける装置としては、例えば、上下の長尺フィルムの先端を熱シールして接合し、上下に展張したフィルムに向けて容器をコンベヤで搬送し、そのフィルムの展張位置の下流まで容器の上下がフィルムで覆われた状態となるまで搬送した後に、フィルムが案内されるガイドローラよりも下流側に設けた一対のヒートシーラによって、通過した容器の後方においてフィルムを挟持すると共に溶着・切断して、容器に帯フィルムを巻き付けるようにした装置が提案されている(特許文献1参照)。
特開2001−180622号公報
特許文献1の装置は、フィルムにシュリンクフィルムを使用し、容器にフィルムを緩く巻き付けた後に、加熱トンネルまで移送してフィルムを加熱収縮し、容器に収縮したフィルムを位置ずれなく密着させて包装するようにしている。従って、容器の内容物が加熱トンネルの通過による加熱の影響で商品価値が低下あるいは喪失してしまう、例えばケーキその他のスイーツ類などの食品である場合には、前述した装置は適していない。このような食品を収容した容器は、手作業によりフィルムを巻き付けてフィルムの両端部を重ねてテープ貼りなどによって包装するようにしているのが実情である。また、このような装置では、加熱トンネルまで搬送された後に巻き付けられたフィルムが加熱収縮によって容器に密着するようにしており、緩く巻かれたフィルムが加熱トンネルまで搬送されて収縮するまでの間に容器に対する帯巻き位置がずれたり、歪んでしまったりする場合がある。
すなわち本発明は、従来の技術に係る前記問題に鑑み、これらを好適に解決するべく提案されたものであって、シュリンクフィルムによらず、帯フィルムを容器に弛みなく巻き締めでき、また容器に帯フィルムを位置ずれなく巻き締め状態で巻き付けることができる容器の帯巻き装置を提供することを目的とする。
前記課題を克服し、所期の目的を達成するため、本願の請求項1に係る発明の容器の帯巻き装置は、
コンベヤで搬送される蓋付きの容器の天面、該容器の対向する側面および該容器の底面に亘るようにシート状の帯フィルムを容器に巻き付ける容器の帯巻き装置であって、
前記シート状の帯フィルムを搬送するフィルム搬送手段と
前記容器に巻き付ける帯フィルムを挟む該帯フィルムの幅方向の両側において、前記容器の対向する側面を挟んで圧縮する挟持手段と、
前記フィルム搬送手段から帯フィルムを受け継いで、該帯フィルム前記容器の天面に載置して保持する保持部材を備えた載置手段と、
記容器の天面に載置された帯フィルムを、前記容器の対向する側面および底面に沿うように折り曲げて、該帯フィルムの各端部を該底面で上下に重合する折曲手段と、
前記容器の底面で重合する帯フィルムの端部同士を接合する接合手段とを備え
前記挟持手段で圧縮した容器に巻き付けた前記帯フィルムの端部同士を前記接合手段で接合した後、前記挟持手段による容器の圧縮を解放して該容器の周囲に帯フィルムを張った巻き付け状態とすることを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、帯フィルムを容器に巻き付けると共に巻き付けた帯フィルムの端部同士を接合する際に、挟持手段によって容器を前後から挟持して圧縮した容器の周囲に帯フィルムを巻き付ける。そして、挟持手段による圧縮を解放すると、容器が元の大きさまで膨らむので、巻き付けた帯フィルムを張った状態で容器に弛みなく密着させることができる。すなわち、シュリンクフィルムを容器に巻き付けた後に加熱トンネルまで搬送し、フィルムを収縮して容器に密着させるようなことはないので、熱影響を受け易い物品が収容された容器であっても物品に悪影響を及ぼすことなく、帯巻き作業の自動化を成し得る。また、容器に緩く巻かれた帯フィルムが加熱トンネルまでの搬送過程でずれたり外れたりするようなこともなく、フィルムの巻き付けずれによって、商品価値を落としてしまうようなこともない。しかも、シュリンクフィルムの使用や加熱トンネルの設置を要さず、包材コストや設備コストを低廉にし得るばかりでなく省スペース化を成し得る。
請求項2に係る発明では、前記挟持手段は、前記コンベヤで搬送される前記容器の搬送方向前方に当接して該容器を停止する当接部材と、前記容器の搬送方向後方に当接する挟み部材とで構成したことを特徴とする。
請求項2に係る発明によれば、コンベヤで搬送されてくる容器の搬送方向前方に当接して該容器を停止する当接部材と、容器の搬送方向後方に当接する挟み部材とからなる挟持手段により、容器を前後から挟持して圧縮する構成であるので、容器を停止して位置決めする手段を別途設ける必要がなく、構成を簡略化できる。しかも、挟持手段の一方をなす当接部材により容器を停止してから、挟み部材により容器を挟持して圧縮するので、停止から挟持までの間に容器が横ずれするなどの位置ずれを起こし難く、帯フィルムの容器の天面への載置位置にずれを生じ難い。
請求項3に係る発明では、前記挟持手段は、前記容器において容器本体と蓋とが嵌合する嵌合部を挟む構成としたことを特徴とする。
請求項3に係る発明によれば、挟持手段は、容器で最も剛性が高い部位となる容器本体と蓋との嵌合部を挟持するので、容器を塑性変形させずに多くの圧縮量を確保できる。そして、圧縮から解放された容器は、圧縮状態から元の大きさまで膨らんで巻き付けた帯フィルムがピンと張って横ずれなどが生じることがない、比較的巻き締め量が多く巻き締められた帯巻き包装とすることができる。
請求項4に係る発明では、前記挟持手段は、前記容器を挟む圧縮量を調節可能に構成したことを特徴とする。
請求項4に係る発明によれば、挟持手段は、容器を前後から挟む際の圧縮量を調節可能に構成してあるから、容器のサイズや容器の性状などに応じて容器を塑性変形させることない適度な圧縮量として、容器にダメージを与えることを防止できる。また、複数の品種や容器の材質変更などに柔軟に対応することができ、帯フィルムの巻き付け可能な容器の幅を広げることができる。
請求項5に係る発明では、前記折曲手段は、エアの噴出向きを調節可能に配設されたエアノズルから噴出するエアによって、帯フィルムを前記容器の対向する側面に沿わせて下方へ折り曲げ案内する下折り手段と、下方に折り曲がった帯フィルムを容器の底面に沿って折り曲げる底折り手段とから構成したことを特徴とする。
請求項5に係る発明によれば、エアノズルから噴出するエアのみで、帯フィルムの端部を非接触で下方へ折り曲げるので、帯フィルムへの傷付けを防止でき、また帯フィルムの折り曲げに関する装備を簡単にすることができる。しかも、エアノズルは、エアの噴出向きを調節可能に配設されているので、容器のサイズや形状などに応じてエアの噴出流を調節して、帯フィルムの端部を容器の側面にだぶつきなく沿わせることができる。
請求項6に係る発明では、前記底折り手段は、前記コンベヤで帯巻き位置に搬送された容器の搬送上流側と下流側とから容器の底面に向けて上昇しつつ帯フィルムの折込位置まで前進する一対の折込部材を備えたことを特徴とする。
請求項6に係る発明によれば、折込部材は、容器の底面に向けて上昇しつつ折込位置まで前進するので、折込部材が容器の底面に至ってさらに前進する際に、容器の底面と折込部材とで帯フィルムの端部を挟み付けてしまうようなことがなく、折込部材で帯フィルムの端部を容器の底面に押し撫でて弛みなく効果的に巻き付けることができる。
請求項7に係る発明では、前記一対の折込部材における搬送下流側となる一方の折込部材は、前記帯フィルムの端部を前記容器の底面に向けて折り曲げる際の容器の底面下側に至る時期を、搬送上流側となる他方の折込部材より遅くしたことを特徴とする。
請求項7に係る発明によれば、容器の底面に帯フィルムを重合する際に、その先端同士が干渉して折り曲がったり、あるいは、重なり順が不定になるなどの問題が起きることを防止できる。
請求項8に係る発明では、前記折曲手段は、容器の底面より下方へ延出するよう折り曲げた帯フィルムの端部を容器の底面で重ねる際に、該帯フィルムの各端部を非接触で吸着して引っ張る非接触吸着具を備えたことを特徴とする。
請求項8に係る発明によれば、折込部材による帯フィルムの端部の折り曲げに際して、該端部を吸着保持してテンションをかけることができ、帯フィルムを弛みなくより適切に巻き締めた状態とすることができる。しかも、折込部材は、非接触状態で帯フィルムの端部を吸着保持するので、帯フィルムへの傷付けを防止できる。
請求項9に係る発明では、前記フィルム搬送手段で搬送されて長手方向両端部を非接触吸着具によって非接触の吸着状態で保持した前記帯フィルムを、その長手方向中央部において前記保持部材で保持して受け継ぐようにしたことを特徴とする。
請求項9に係る発明によれば、非接触吸着具によって帯フィルムを非接触状態で吸着保持するので、フィルム搬送手段による帯フィルムの搬送に際して、帯フィルムへの傷付けを防止できる。
請求項10に係る発明では、前記載置手段は、前記保持部材で前記容器の天面に載置した帯フィルムを介して該天面を押し付けて圧縮するようにしたことを特徴とする。
請求項10に係る発明によれば、容器は、載置手段における保持部材によって容器の天面を押し付けるようにすることで挟持手段による二方向からの圧縮に合わせて周囲を三方向から圧縮するので、その圧縮量を三つに分散することができ、また、その全体の圧縮量も無理することなく多くすることができる。それにより性状が異なる更に多品種の容器に対応することができる。
本発明に係る容器の帯巻き装置によれば、シュリンクフィルムによらず、帯フィルムを容器に弛みなく巻き締めできる。また、容器に帯フィルムを位置ずれなく巻き締めた状態で帯巻きすることができる。
本発明の実施例に係る帯巻き装置を示す概略斜視図である。 実施例の帯巻き装置を示す概略平面図である。 実施例の巻付手段を示す概略側面図である。 実施例の挟持手段を示す概略斜視図である。 実施例の帯巻き工程の概略説明図である。
次に、本発明に係る容器の帯巻き装置につき、実施例を挙げて、添付図面を参照して以下に説明する。
図1に示すように、帯巻きの対象となる容器10は、略トレイ状の容器本体11と、この容器本体11の上側に被さった略箱状の蓋12とからなり、ケーキなどのスイーツ類やその他食品等の物品が収容されている。容器10は、下方に開放した蓋12の外周縁が容器本体11の外周縁に嵌っており、容器本体11と蓋12とが嵌合する嵌合部13が側面下部に設けられている。そして、容器10には、蓋12の天面、前後の側面および容器本体11の底面にかけて帯フィルムFが巻き付けられる。
図1および図2に示すように、実施例に係る帯巻き装置は、容器10を搬送する容器コンベヤ(コンベヤ)14と、この容器コンベヤ14の帯巻き位置Wで停止手段により停止された容器10を前後から挟持して圧縮する挟持手段16と、帯フィルムFを帯巻き位置Wで容器10に巻き付けて該帯フィルムFの両端部を接合する巻付手段18を備えている。なお、容器10は、容器本体11と蓋12とが嵌合する嵌合部13が横側に位置して、容器コンベヤ14によって搬送される。また、容器コンベヤ14の一側方には、原反ロールからフィルムを所定長さ毎に引き出してナイフで切断し、短冊状の帯フィルムFを形成するフィルム切断手段20が配設されている。フィルム切断手段20で1枚ずつ得られる帯フィルムFは、フィルム搬送手段22によって容器コンベヤ14の搬送路における前記巻付手段18まで搬送される。
図2に示すように、前記容器コンベヤ14は、上流側に配設されたアキュームコンベヤ24と、このアキュームコンベヤ24の下流側に配設され、アキュームコンベヤ24から個々に切り離された容器10を搬送する送りコンベヤ26とから構成されている。アキュームコンベヤ24は、搬送方向前後に小径のローラ(図示せず)を並設したローラコンベヤであり、前工程よりランダムに送り込まれる容器10を、前後に接触させた状態で1列に並べて集積する。アキュームコンベヤ24の搬送下流端には、該アキュームコンベヤ24の搬送路の左右両側に、エアシリンダ27によって搬送路に対して進退する一対の切出体28,28を有する切出手段が配設されている。アキュームコンベヤ24では、搬送路に進出させた両切出体28,28によって先頭容器10を左右両側から挟んで保持することで、先頭容器10と後続容器10とを前後1列に並んだ状態で貯留する。そして、両切出体28,28をエアシリンダ27によって搬送路から退避させるように互いに離間移動して、先頭容器10から送りコンベヤ26へ個々に送り出す。
図2に示すように、前記送りコンベヤ26は、左右に離間した一対の無端ベルト30,30が搬送下流に向けて延在する水平搬送路を備え、左右の無端ベルト30,30に容器10の底面の左右端部が載置されて搬送される。送りコンベヤ26は、左右の側枠32に片持ち支持されたプーリ32aに各無端ベルト30が巻き掛けられている。両側枠32,32は、図示しない間隔調節手段によって互いに近接・離間移動可能に構成され、容器10の左右幅や底面形状等に応じて、両無端ベルト30,30の離間幅を調節して、容器10の載置位置を調節できる。送りコンベヤ26には、前記帯巻き位置Wと、該帯巻き位置Wまでに至るまでの中間に一時停止位置Sとが設けられている。一時停止位置Sには、エアシリンダ34によって昇降し、両無端ベルト30,30間の空所において送りコンベヤ26の下方から搬送路上に出没する中間ストッパ35が配設されている。アキュームコンベヤ24から個々に送り出された容器10は、一時停止位置Sに向けて搬送される途上で図示しないセンサに検知されると、中間ストッパ35が搬送路の下方から突出するように作動され、容器10が前記帯巻き位置上流側の一時停止位置Sで前進移動が規制されて停止する。そして、帯巻き位置Wで帯フィルムFの巻き付けが完了した容器10が搬送下流に向けて送り出される時期に合わせて、中間ストッパ35を搬送路の下方へ退避して容器10の規制を解除することで、容器10が帯巻き位置Wに向けて前進する。
図2に示すように、前記フィルム搬送手段22には、前記帯巻き位置Wを挟む前後に離間して容器搬送向きと直交する方向に延在するよう設けたガイドレール36,36に沿って移動可能な一対のアーム部材38,38が設けられている。ガイドレール36,36の対向側に向けて延出するアーム部材38,38の延出端側には、帯フィルムFを保持する吸着部材40が配設されている。吸着部材40は、噴出エアにより下面に生じた負圧によって帯フィルムFを吸着パッドに対して非接触で吸着保持し得る非接触吸着具が用いられる。吸着部材40は、ガイドレール36に沿って移動する移動体42に配設したエアシリンダ39により昇降されるアーム部材38に取着され、フィルム切断手段20で切断して得た帯フィルムFの長手方向両端部付近を、上方から吸着保持して持ち上げる。また、吸着部材40は、アーム部材38の延在方向に沿って位置調節可能に配設され、吸着部材40,40の相互間隔を、帯フィルムFのサイズに合わせて調節できる。両吸着部材40,40は、駆動機構37で両アーム部材38,38が移動されることで、容器10の搬送路における帯巻き位置Wの一側方に離間した帯フィルムFを受け取る保持位置と、帯巻き位置Wの上方に設定された受渡位置との間で往復移動される。駆動機構37にサーボモータ41が連結され、フィルム切断手段20のナイフによる帯フィルムFの切断幅に応じて、前記保持位置では吸着部材40,40が帯フィルムFの切断幅の中央を保持できると共に、前記受渡位置では保持した帯フィルムFが容器10の搬送ライン中心に位置付くように、サーボモータ41が回転制御される。そして、受渡位置において帯フィルムFは、帯巻き位置Wにおける容器10の上方に臨み、その長手方向中央が容器10の前後中央に合致すると共に長手方向両端部を容器10の前後に延出させて吸着部材40,40で保持される(図5(a)参照)。
前記挟持手段16は、容器10の前方に当接して前記帯巻き位置Wで該容器10の搬送を阻止する停止手段としての一対の当接部材43,43と、該当接部材43,43で搬送停止した容器10の後方に圧接される一対の挟み部材44,44とを備えている。挟み部材44は、当接部材43より搬送上流側に配置されている。当接部材43,43および挟み部材44,44は、帯フィルムFの巻き付け部位の両外側で容器10を前後から挟持するよう構成される。このように、容器10の前方に臨む一対の当接部材43,43が、前記挟持手段16の一方を兼ねる。そして、挟持手段16は、容器10の嵌合部13を挟持して前後から圧縮する。
図2に示すように、当接部材43,43と挟み部材44,44とは、送りコンベヤ26の側枠32の外側から内側にかけて延在する支持軸45の内側端部に夫々配設され、側枠32の外側面に支持された作動機構46によって支持軸45が回動操作されることで、送りコンベヤ26における無端ベルト30,30間の空所において搬送路上に出没する。そして、当接部材43,43と挟み部材44,44とは、各作動機構46に連結したエアシリンダ47によって、左右同時に搬送面の上方まで突出して容器10の搬送を停止し得る突出位置と搬送路の下方に退避した退避位置とに夫々切り替え作動される。すなわち、当接部材43,43は、一時停止位置Sから送り出された容器10が帯巻き位置Wに到る前に突出位置に位置付けられ(図5(b))、また巻付手段18による帯フィルムFの巻き付け前までに挟み部材44,44を突出位置に回動して、容器10を当接部材43,43との間で挟持する(図5(c))。そして、当接部材43,43と挟み部材44,44とは、突出位置においてそれらの相互間隔が、容器10の嵌合部13の前後間隔より狭くなるように設定されて、嵌合部13を所定の挟持力で挟持する。両側枠32,32は図示しない間隔調節手段で近接・離間調節可能に構成され、側枠32に支持された当接部材43,43と挟み部材44,44の夫々は、左右の相互間隔が容器10のサイズに対応して帯フィルムFの巻き付け部位の外側になる適正位置へ変更設定可能になっている。巻付手段18による帯フィルムFの巻き付け完了後に、当接部材43,43と挟み部材44,44とを退避位置に退避することで、当接部材43,43による容器前方の規制が解除されて容器10の送り出しが許容される(図5(e))。
図4に示すように、左右の側枠32の外側に設けたレール33の夫々に一対のスライダ48,48が配設されている。両スライダ48,48に設けたホルダ49には、前記支持軸45が側枠32の内側へ延出するように回動可能に支持されている。両スライダ48,48のうち搬送下流側となる一方のスライダ48には、支持軸45の内側端部に前記当接部材43が配設され、また、搬送上流側となる他方のスライダ48における支持軸45の内側端部に前記挟み部材44が配設されている。各支持軸45の外側端部には作動機構46の連結部材50を介してエアシリンダ47が連結され、エアシリンダ47のピストンロッド47aを伸縮作動することで、前記当接部材43と挟み部材44との夫々を、前記突出位置と退避位置とに回動することができる。一対のスライダ48,48は前記レール33に沿って相互に近接離間移動可能に配設されている。各スライダ48を配設したホルダ49にはネジ軸51に螺合され、該ネジ軸51にはサーボモータ52が連繋されている。そして、サーボモータ52を正逆回転することにより、当接部材43と挟み部材44との配設間隔を調節することができる。それにより、当接部材43と挟み部材44との突出位置において容器10を挟持する挟持間隔を変更することができ、容器10のサイズや強度など、その容器10の特性に応じて挟持手段16で挟持した時の容器10の圧縮量を調節することができる。
図3に示すように、前記巻付手段18は、フィルム搬送手段22から受け継いだ帯フィルムFを帯巻き位置Wにおいて容器10の天面に載せる載置手段54と、この載置手段54で保持した帯フィルムFを下方へ折り曲げて容器10の底面で長手方向両端部を上下に重合する折曲手段56と、重なった帯フィルムFの重合部を接合する接合手段58とが設けられている。載置手段54は、昇降体60に配設された保持部材62を備え、保持部材62によって帯フィルムFの長手方向中央部を保持して蓋12の上面に押し付ける。保持部材62には、前記吸着部材40と同様の非接触吸着具が用いられる。蓋12の上面に臨む保持部材62の下面は、合成ゴムなどの弾性体62aで形成されている。また、昇降体60は、保持部材62を挟む前後に一対の押さえ部材63,63が互いに近接・離間可能に配設され、押さえ部材63の下部には、保持部材62で保持した帯フィルムFを押さえる押片64を備えている。押片64は、スポンジなどの軟質な弾性体で構成され、保持部材62で容器10の天面中央部に押し付けた両側において、帯フィルムFを該天面の前後端に押し付ける。両押さえ部材63,63は、ネジ調節機構61に連結したサーボモータ65により、容器10の天面の前後サイズに応じて、両押さえ部材63,63の前後位置を調節することができる。
前記昇降体60は、支柱84に支持されたボールネジ85と、ボールネジ85に連結した図示しないサーボモータの回転によって昇降可能に構成され、該昇降体60が下降する途上で、前記フィルム搬送手段22における吸着部材40,40で吸着された帯フィルムFを、前記保持部材62でその長手方向中央部を吸着して受け継ぎ、そして昇降体60は、帯フィルムFが前記帯巻き位置Wにある容器10の天面に至る位置まで下降される。そして、両押片64,64で容器10天面の前後端部に帯フィルムFを押さえ付けて保持し、また、保持部材62で容器10を塑性変形させることがない程度の押圧力により容器10の天面中央部を上方から圧縮する。この保持部材62による容器10の押圧は、容器10の底面に巻き付けた帯フィルムFの端部同士が接合されるまで継続される。昇降体60の下降位置は、前記サーボモータの回転量を制御することにより変更することができる。そして、保持部材62と押片64,64とによる容器10の天面の押さえ高さ(押さえ量)を容器10の高さに合わせて調節することができる。このようにして、容器10への帯フィルムFの巻付け前に保持部材62と前記挟持手段16とにより、上方と前後両側との周囲三方向から容器10が圧縮される。そして、容器10の底面で折り重ねた帯フィルムFの両端部を接合して帯フィルムFの帯巻きが完了するのに伴い、前記当接部材43,43が退避位置へ移動し、また、前記挟み部材44,44が退避位置へ移動して、挟持手段16による挟持が解かれる。また、昇降体60が上昇作動されて保持部材62による押圧を解除することで、容器10の周囲からの圧縮が解放され、送りコンベヤ26による容器10の帯巻き位置Wから前方への送り出しが許容される。
図3に示すように、前記折曲手段56は、載置手段54で保持されて容器10の天面に押し付けられた帯フィルムFの長手方向両端部を下方へ折り曲げ案内する下折り手段66と、該下折り手段66で折り曲げて容器10の底面より下方へ垂れ下がった帯フィルムFの両端部を容器10の底面に向けて折り曲げる底折り手段67とで構成される。下折り手段66は、前記押さえ部材63に、エアの噴出向きを調節可能に付設したエアノズル70を備え、該エアノズル70,70から噴出するエアによって、容器10の天面から前後に延出する帯フィルムFの両端部を下方へ折り曲げる。エアノズル70は、容器10の前後の表面形状に合わせて、押さえ部材63への配設支点より下端の噴出口が傾動調節可能に配設されている。また、エアノズル70,70は、前記ネジ調節機構61によって、押さえ部材63,63に配設された押片64,64と一体的に相互間隔を調節することができる。すなわち、下折り手段66は、帯フィルムFの端部を前後の側面に沿うように下方に折り曲げ案内し得るよう、エアノズル70,70の相互間隔およびその噴出口からのエアの噴出向きを調節し、エアノズル70から噴出するエアの流れを変更することができる。そして、帯フィルムFは、下折り手段66によって容器10の側面に沿って下方へ折り曲げ案内された両端部が、前記両無端ベルト30,30間の空所において容器10の底面より下方まで延出して垂れ下がる(図5(c))。
前記底折り手段67は、図3に示すように、前記帯巻き位置Wの下側における搬送上流側と搬送下流側とに離間して第1および第2の折込部材68,69が配設され、各折込部材68,69を折込位置と後退位置との間を移動する移動機構72が連繋されている。移動機構72は、帯巻き位置Wに向けて上方傾斜する一対のガイドロッド73,73と、このガイドロッド73に沿って移動する支持体74とを備え、この支持体74の上端に折込部材68,69がその上面をガイドロッド73と平行に延在させる姿勢で配設されている。支持体74は、ボールネジ75に連結されたサーボモータ76の回転により往復移動可能に構成されている。折込部材68,69は、帯巻き位置Wで停止した容器10の底面に臨み、両折込部材68,69の相互の先端が所定の距離離間した位置まで移動した前記折込位置と、容器10の底面の側方へ離間した前記退避位置と間を往復作動する。これにより、折込部材68,69は、容器10の底面より下方に延出する帯フィルムFの両端部を底面に向けて夫々折り曲げ、該底面で帯フィルムFの両端部が上下に重なるように折り重ねる。両折込部材68,69は、前記折込位置で、最も高い位置となるように、前記後退位置から該折込部材68,69の上面(容器10の底面との対向面)の姿勢は変化することなく前記折込位置まで前進移動しつつ上昇するよう構成される。
前記折込部材68,69は容器サイズに応じて、前記サーボモータ76の回転量を制御することで前記後退位置と前記折込位置とを変更することができる。図5(c)から図5(d)に示すように、折込部材68,69の動作は、搬送上流側の折込部材68に対して搬送下流側の折込部材69が容器10の底面まで移動する時期が遅くなるよう設定することで、帯フィルムFの各端部が容器10の底面に時間差をもって交互に折り込まれる。それにより、容器10の底面に帯フィルムFを折り重ねる際に、その先端同士が干渉して折れ曲がったり、あるいは、重なり順が不定になるなどの問題が起きることなく、搬送下流側の帯フィルムFの端部が常に容器10の底面で表面となって折り重なるよう、搬送下流側の折込部材69により遅れて搬送下流側の帯フィルムFの端部を搬送下流側から上流側に向けて折り返す。それにより、容器10を帯巻き位置Wから送り出す際に、送りコンベヤ26の搬送面その他の障害物により帯フィルムFの端部を引っ掛けて捲り上げてしまうことを防止できる。
前記折込部材68,69の上面には、複数の長孔を折込方向に並べた通孔78が設けられ、通孔78の下側には、前記保持部材62と同様の非接触吸着具が配設されている。そして、帯フィルムFの端部を折込部材68,69の通孔78から噴出したエアにより生じる負圧の吸引力によって、帯フィルムFの端部を折込部材68,69の表面に接触させることなくテンションを与えつつ帯フィルムFに対して折込部材68,69の表面を滑らせながら容器10の底面に帯フィルムFを撫で付けるように折り込むことができる。なお、前記通孔78は、折込方向前方に配置された長孔の長さに対して折込方向後方に配設した長孔の長さが短く形成したので、折込部材68,69が容器10の底面に前進するのに伴って帯フィルムFの端部の引っ張り力が弱くなるように設定されている。
前記接合手段58は、図3に示すように、帯巻き位置Wにおいて容器10の下面より下方に配設され、昇降機構80により昇降作動するシール体81を備え、シール体81のシール面は、先が尖った山形の突条が複数並ぶ凹凸面に形成されている。前記底折り手段67における折込部材68,69で容器10の底面に折り重ねた帯フィルムFは、加熱されたシール体81の前記凹凸シール面を押し付けて重合部において2枚に重なったフィルムが溶融されて帯フィルムFの端部同士が接合される。昇降機構80には、サーボモータ82が連繋され、該サーボモータ82によって、シール体81のシール面が、前記重合部を押し付けてシールする接合位置と、その接合位置から容器10の底面より下方に離間した退避位置との間を往復移動するよう構成される。そして、接合手段58は、図5(d)に示すように、帯フィルムFを折込部材68,69で容器10の底面に折り重ねて保持した状態で、シール体81を退避位置から上昇して前記重合部を押圧するよう、容器10のサイズに応じてその動作タイミングを変更可能に設定されている。そして、シール体81によりフィルムFを接合した後に、前記挟み部材44,44が退避位置へ移動すると共に、折込部材68,69が容器10の底面に臨む折込位置から後退位置に移動することで容器10の送りコンベヤ26による搬送が許容される。
次に、実施例に係る帯巻き装置の作用効果について説明する。巻付手段18で帯フィルムFを容器10に巻き付けると共に巻き付けた帯フィルムFの端部同士を接合する際に、挟持手段16によって、容器10を前後から挟持して圧縮し、また、載置手段54における保持部材62によって容器10の天面を押し付けることで、三方から圧縮した容器10の周囲に帯フィルムFを巻き付ける。そして、挟持手段16と載置手段54とによる圧縮を解放すると、容器10が元の大きさまで膨らむので、巻き付けた帯フィルムFを張った状態にて容器10に弛みなく密着させることができる。すなわち、シュリンクフィルムを容器10に巻き付けた後に加熱トンネルまで搬送し、フィルムを収縮して容器10に密着させるようなことはないので、熱影響を受け易い物品が詰められた容器10であっても商品に悪影響を及ぼすことなく、帯巻き作業の自動化を成し得る。また、容器10に緩く巻かれた帯フィルムFが加熱トンネルまでの搬送過程でずれたり外れたりするようなこともなく、帯フィルムFの巻き付けずれによって、商品価値を落としてしまうようなこともない。しかも、シュリンクフィルムの使用や加熱トンネルの設置を要さず、包材コストや設備コストを低廉にし得るばかりでなく省スペース化を成し得る。また、挟持手段16は、蓋付き容器10で最も剛性が高い部位となる容器本体11と蓋12との嵌合部13の前後両側から挟持するので、容器10を塑性変形させずに多くの圧縮量を確保できる。そして、圧縮から解放された容器10は、圧縮状態から元の大きさまで膨らんで巻き付けた帯フィルムFがピンと張って横ずれなどが生じることがない、比較的巻き締め量が多く巻き締められた帯巻き包装容器を得ることができる。
前記容器コンベヤ14で搬送されてくる容器10を帯巻き位置Wで停止する当接部材43,43と、この当接部材43,43の搬送上流側に設けられた挟み部材44,44とからなる挟持手段16により、容器10を前後から挟持して圧縮する構成であるので、容器10を帯巻き位置Wで停止して位置決めする手段を別途設ける必要がなく、構成を簡略化できる。しかも、挟持手段16の一方をなす当接部材43,43により帯巻き位置Wで容器10を停止してから、挟み部材44,44により容器10を挟持して圧縮するので、停止から挟持までの間に容器10が横ずれするなどの位置ずれを起こし難く、帯フィルムFの容器10の天面への載置位置にずれを生じ難い。また、当接部材43,43と挟み部材44,44との夫々は、送りコンベヤ26の幅方向に離間して異なる駆動手段(作動機構46およびエアシリンダ47)によって動作するよう構成されているので、容器10の幅方向の形状や強度の違いがあるものに対しても、その容器10の性状に応じて動作量を個別に設定するなどにより対応することができる。また、容器10は、前記載置手段54における保持部材62によって容器10の天面を押し付けるようにすることで挟持手段16による二方向からの圧縮に合わせて周囲を三方向から圧縮するので、その圧縮量を三つに分散することができ、また、その全体の圧縮量も無理することなく多くすることができる。それにより性状が異なる更に多品種の容器10に対応することができる。
前記挟持手段16は、当接部材43,43と挟み部材44,44との相互間隔を変更して、容器10を前後から挟む際の圧縮量を調節可能に構成してあるから、容器10のサイズや容器10の性状などに応じて相互間隔を調節することで、挟持に際して容器10を塑性変形させることのない適度な圧縮量にして、容器10へのダメージを防止できる。また、容器10の強度に合わせて適度に圧縮できるので、圧縮から解放された容器10に対して、帯フィルムFをより適切に巻き締めた状態とすることができる。すなわち、複数の品種や容器10の材質変更などに柔軟に対応することができ、帯フィルムFの巻き付け可能な容器10の幅を広げることができる。また、送りコンベヤ26の無端ベルト30,30の離間幅、当接部材43,43同士の離間幅、挟み部材44,44同士の離間幅、両押さえ部材63,63の相互間隔、下折り手段66のエアノズル70,70の相互間隔などについても変更設定可能であり、様々な容器10や帯フィルムFに対応して帯巻きできる。特に、送りコンベヤ26の無端ベルト30,30の離間幅、当接部材43,43同士の離間幅および挟み部材44,44同士の離間幅は、側枠32,32の間隔調節に伴って一体的に変更することができる。
前記下折り手段66は、エアノズル70から噴出するエアにより、載置手段54で容器10の天面に重ねて保持された帯フィルムFの端部を非接触で底面側へ折り曲げ案内するので、帯フィルムFへの傷付けを防止できる。また、噴出エアのみで帯フィルムFの端部を折り曲げ案内することができ、折り曲げに関する装備を簡単にすることができる。しかも、エアノズル70は、エアの噴出向きと該エアノズル70の配置とを調節可能に配設されているので、容器10のサイズや形状などに応じてエア噴出流を調節して、帯フィルムFの端部を容器10の側面にだぶつきなく沿わせることができる。底折り手段67は、折込部材68,69による帯フィルムFの端部の折り曲げに際して、該端部を吸着保持してテンションをかけることができ、帯フィルムFを弛みなくより適切に巻き締めた状態とすることができる。しかも、折込部材68,69は、非接触状態で帯フィルムFの端部を吸着保持するので、帯フィルムFへの傷付けを防止できる。更に、搬送上流側の折込部材68に対して搬送下流側の折込部材69が容器10の底面まで移動する時期が遅くなるように前進されるので、容器10の底面で帯フィルムFの両端部が合掌状に重なったりするなどの重合不良を防止でき、容器10の底面で帯フィルムFの端部を定まった順序で上下に重ね合わせることができる。折込部材68,69は、折込方向前端に対して後端側を容器10の底面から遠ざかった姿勢で前進移動するので、折込部材68,69の上面が容器10の底面に至ってさらに前進する際に、容器10の底面と折込部材68,69の上面とでフィルム端部を挟み付けてしまうようなことがなく、折込部材68,69の折込方向前端部で帯フィルムFの端部を容器10の底面に押し撫でて弛みなく効果的に巻き付けることができる。
前記フィルム搬送手段22は、吸着部材40,40によって帯フィルムFを非接触状態で吸着保持するので、帯巻き位置で載置手段54へ帯フィルムFを受け渡す際に、帯フィルムFが保持面にこすれて傷付くのを防止できる。また、吸着部材40から帯フィルムFを受け取る載置手段54の保持部材62は、帯フィルムFを非接触状態で吸着保持するので、吸着部材40からの帯フィルムFの受け継ぎ時に、帯フィルムFが保持面にこすれて傷付くのを防止できると共に、帯巻き位置で停止した容器10の天面に帯フィルムFを重ねる際に帯フィルムFへの傷付けを防止できる。吸着部材40および保持部材62は、帯フィルムFに面する保持面に帯フィルムFが密着していないので、吸着部材40から保持部材62への受け継ぎ時にミスが発生し難く、吸着部材40から保持部材62に帯フィルムFをスムーズに受け継ぐことができる。
(変更例)
本発明は実施例の構成に限定されるものではなく、例えば、以下のようにも変更実施可能である。また、以下の変更例に限らず、実施例に記載した構成については、本発明の主旨の範囲内において種々の実施形態を採用し得る。
(1)載置手段54は、保持部材62を容器10の天面に押し付ける構成ではなく、保持部材62で容器10の天面に非接触または軽接触で帯フィルムFを保持するようにしてもよい。
(2)当接部材43および挟み部材44は、実施例の構成に限らず、当接部材43および挟み部材44を搬送路に対して昇降させ、また当接部材43と挟み部材44とを相対的に近接・離間させる構成とするなど、その他の各種構成を採用することができる。
(3)挟持手段16は、実施例の構成に代えて、例えば突出位置で停止したときの当接部材43および/または挟み部材44の回動角度を変更することで容器10の圧縮量を調節するなど、少なくとも容器10を挟持する際に当接部材43と挟み部材44とによる容器10の挟持間隔を変化させるような適宜の構成を用いることができる。
(4)フィルム搬送手段22の吸着部材40、載置手段54の保持部材62および折曲手段56の折込部材68,69で帯フィルムFを保持する吸着具として非接触吸着具を例示したが、必要に応じて吸着パッドの吸引口で帯フィルムFを真空吸引して保持する接触式の吸着具を採用してもよい。
(5)挟持手段16および載置手段54の間隔調節機構としては、該間隔調節機構に手動操作ハンドルを設けて調節するようにしてもよい。また、ネジ調節手段に限らず、その他の位置調節手段を採用してもよい。
(6)原反ロールから引き出したフィルムを切断して帯フィルムFを得る形態に限らず、予め用意された短冊状の帯フィルムFを、積層手段に収容して用いるようにしてもよい。またフィルム引き出し部およびフィルム切断部について、実施例に記載した形態以外の実施形態を採用することができる。なお、原反ロールからのフィルムの引き出し終端を帯巻き位置Wの容器10上部に直接位置付くように設定してもよい。
(7)挟持手段16は、容器10の容器本体11と蓋12との嵌合部13を挟持する構成に限らず、嵌合部13以外の容器10の側部を所定範囲に亘って押さえることで圧縮してもよい。
(8)容器コンベヤ14について具体的態様は必ずしも実施例の形態に限られるものではなく、容器10の搬送に適した各種形態のコンベヤを採用することができる。
(9)下折り手段66は、エア噴出方式に限らず、帯フィルムFの端部を容器10の表面に押し撫でる機械的な折り曲げ方式など、帯フィルムFの端部を容器10の側面に沿わせて折り曲げ案内し得る各種の構成を採用できる。
(10)折込部材68,69の非接触式に代えて、帯フィルムFの折り込み時における帯フィルムFとの接触面にフィルムとの摩擦抵抗が高いゴム材などを配設する等、その他の各種形態を採用することができる。
(11)折込部材68,69は、上昇しつつ前進する構成に代えて例えば水平に前進する構成として、スポンジなどの弾性体で構成した折込面によって帯フィルムFの端部を容器10の底面に押し撫でながら折り曲げる形態にするなど、その他の構成を採用できる。
(12)折曲手段56は、帯フィルムFの端部を容器10の側面に沿って折り曲げ案内する動作と該帯フィルムFの端部を容器10の底面に向けて折り曲げ案内する動作とを1つの作動体で複合して行う構成であってもよい。すなわち、下折り手段と底折り手段とが1つの作動体で構成されているものであってもよい。
(13)接合手段58は、帯フィルムFの重合部を加熱溶融して接合する構成に限らず、超音波により帯フィルムFの重合部を接合したり、ホットメルト接着剤を噴射または塗布することで帯フィルムFの重合部を接着するなど、その他の帯フィルムFを接合するいかなる形態であっても必要に応じて採用できる。
(14)載置手段54に設けた押片64は、必要に応じて採用するようにすればよい。
(15)帯フィルムFとしては、合成樹脂や紙など、あるいはこれらが複合したフィルム状の包材であればよく、またシュリンクフィルムを用いる場合においてもフィルムを加熱収縮前に位置ずれしない程度に張った状態として容器10に帯フィルムFを巻き付けることができ、巻き付け精度の高い帯巻き包装容器を得ることができる。
10 容器,11 容器本体,12 蓋,13 嵌合部,14 容器コンベヤ(コンベヤ),
16 挟持手段,22 フィルム搬送手段,40 吸着部材,43 当接部材,
44 挟み部材,54 載置手段,56 折曲手段,58 接合手段,66 下折り手段,
68,69 折込部材,70 エアノズル,F 帯フィルム,W 帯巻き位置

Claims (10)

  1. コンベヤ(14)で搬送される蓋付きの容器(10)の天面、該容器(10)の対向する側面および該容器(10)の底面に亘るようにシート状の帯フィルム(F)を容器(10)に巻き付ける容器の帯巻き装置であって、
    前記シート状の帯フィルム(F)を搬送するフィルム搬送手段(22)と
    前記容器(10)に巻き付ける帯フィルム(F)を挟む該帯フィルム(F)の幅方向の両側において、前記容器(10)の対向する側面を挟んで圧縮する挟持手段(16)と、
    前記フィルム搬送手段(22)から帯フィルム(F)を受け継いで、該帯フィルム(F)を前記容器(10)の天面に載置して保持する保持部材(62)を備えた載置手段(54)と、
    記容器(10)の天面に載置された帯フィルム(F)を、前記容器(10)の対向する側面および底面に沿うように折り曲げて、該帯フィルム(F)の各端部を該底面で上下に重合する折曲手段(56)と、
    前記容器(10)の底面で重合する帯フィルム(F)の端部同士を接合する接合手段(58)とを備え
    前記挟持手段(16)で圧縮した容器(10)に巻き付けた前記帯フィルム(F)の端部同士を前記接合手段(58)で接合した後、前記挟持手段(16)による容器(10)の圧縮を解放して該容器(10)の周囲に帯フィルム(F)を張った巻き付け状態とする
    ことを特徴とする容器の帯巻き装置。
  2. 前記挟持手段(16)は、前記コンベヤ(14)で搬送される前記容器(10)の搬送方向前方に当接して該容器(10)を停止する当接部材(43,43)と、前記容器(10)の搬送方向後方に当接する挟み部材(44,44)とで構成したことを特徴とする請求項1記載の容器の帯巻き装置。
  3. 前記挟持手段(16)は、前記容器(10)において容器本体(11)と蓋(12)とが嵌合する嵌合部(13)を挟む構成としたことを特徴とする請求項1または2記載の容器の帯巻き装置。
  4. 前記挟持手段(16)は、前記容器(10)を挟む圧縮量を調節可能に構成したことを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の容器の帯巻き装置。
  5. 前記折曲手段(56)は、エアの噴出向きを調節可能に配設されたエアノズル(70)から噴出するエアによって、帯フィルム(F)を前記容器(10)の対向する側面に沿わせて下方へ折り曲げ案内する下折り手段(66)と、下方に折り曲がった帯フィルム(F)を容器(10)の底面に沿って折り曲げる底折り手段(67)とから構成したことを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の容器の帯巻き装置。
  6. 前記底折り手段(67)は、前記コンベヤ(14)で帯巻き位置(W)に搬送された容器(10)の搬送上流側と下流側とから容器(10)の底面に向けて上昇しつつ帯フィルム(F)の折込位置まで前進する一対の折込部材(68,69)を備えたことを特徴とする請求項5記載の容器の帯巻き装置。
  7. 前記一対の折込部材(68,69)における搬送下流側となる一方の折込部材(69)は、前記帯フィルム(F)の端部を前記容器(10)の底面に向けて折り曲げる際の容器(10)の底面下側に至る時期を、搬送上流側となる他方の折込部材(68)より遅くしたことを特徴とする請求項6記載の容器の帯巻き装置。
  8. 前記折曲手段(56)は、容器(10)の底面より下方へ延出するよう折り曲げた帯フィルム(F)の端部を容器(10)の底面で重ねる際に、該帯フィルム(F)の各端部を非接触で吸着して引っ張る非接触吸着具を備えたことを特徴とする請求項1〜7の何れか一項に記載の容器の帯巻き装置。
  9. 前記フィルム搬送手段(22)で搬送されて長手方向両端部を非接触吸着具によって非接触の吸着状態で保持した前記帯フィルム(F)を、その長手方向中央部において前記保持部材(62)で保持して受け継ぐようにしたことを特徴とする請求項1〜8の何れか一項に記載の容器の帯巻き装置。
  10. 前記載置手段(54)は、前記保持部材(62)で前記容器(10)の天面に載置した帯フィルム(F)を介して該天面を押し付けて圧縮するようにしたことを特徴とする請求項1〜9の何れか一項に記載の容器の帯巻き装置。
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