JP6278547B1 - 簡易型の仮設機材洗浄装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】装置コストを低減でき、しかも人力だけの場合に比べて洗浄作業者の洗浄作業労力、洗浄作業環境、及び洗浄効率を大幅に改善できる仮設機材洗浄装置を提供する。【解決手段】洗浄部12と、洗浄部12に対して仮設機材Wを搬入搬出する台車部14と、を有し、洗浄部12は、加圧水噴出ガン22と、加圧水噴出ガン22の周囲を囲むとともに下部に仮設機材Wを搬入搬出するための門型開口が形成された飛散防止チャンバー26と、を備え、台車部14は、仮設機材Wを載置する金網部材30が張設され、搬入方向の前方部が洗浄台16の上に非固定的に置かれ、後方部が洗浄部12の外部に配置された把手部32に支持された載置台34と、洗浄台16の上で載置台34を移動自在に支持する全方位移動体36と、把手部32に設けられ、載置台34の後方部を洗浄台16の高さに支持する脚部40と、を備えた。【選択図】図1

Description

本発明は簡易型の仮設機材洗浄装置に係り、特に加圧水噴射ガンから噴出させた加圧水を仮設機材に吹き付けることにより、仮設機材に付着している付着物を除去洗浄する簡易型の仮設機材洗浄装置に関する。
建設物を建設する際には、パイプ製の建枠、板状の足場板、パイプ製の筋交、パイプ同士を連結して建枠を形成するためのL字ジョイント等の建設足場用の仮設機材を用いて足場を建設物の高さに応じて組み立てる。足場を構成するこれらの仮設機材には、コンクリート打設時のコンクリート、外壁塗装時の塗料等の付着物が付着する。したがって、工事完了後に足場を解体した後、次回の工事に備えて付着物を取り除く洗浄作業を行う必要がある。
洗浄方法としては、ワイヤの回転ブラシ、ショットブラスト等で付着物を掻き落とす方法と、加圧水噴出ガンから噴出させた加圧水を仮設機材に吹き付けて付着物を洗浄する方法とがあるが、ワイヤブラシ方式は加圧水方式に比べて騒音や粉塵等で問題がある。
一般的な加圧水方式による仮設機材の洗浄作業としては、洗浄作業者Aが洗浄する仮設機材を例えばコンクリート等の洗浄床面に置き、洗浄作業者Bが手に保持した加圧水噴出ガンから噴射した加圧水を仮設機材に吹き付ける。これにより、仮設機材の表面を洗浄し終わったら、洗浄作業者Aが仮設機材をひっくり返して裏面を上側とし、洗浄作業者Bが加圧水噴出ガンで裏面を洗浄する。即ち、二人の洗浄作業者A,Bによって洗浄を行うことで、洗浄作業労力を軽減するとともに洗浄効率を上げている。
しかしながら、人力のみで仮設機材を洗浄することは、洗浄作業労力を十分に軽減できないとともに洗浄効率の十分な向上を達成することはできない。また、仮設機材の洗浄作業に使用する加圧水噴出ガンから噴出される加圧水の噴出圧力は例えば100MPaの超高圧で危険である。また、加圧水の飛散や飛沫が洗浄作業者にかかるので、作業環境が悪いという問題がある。
このような背景から、本出願人は加圧水方式の仮設機材洗浄装置の自動洗浄化として、特許文献1を提案した。
特許文献1の仮設機材洗浄装置は、仮設機材を、搬入・搬出ステージと洗浄ステージとの間でシャトル搬送する搬送手段と、搬送手段に仮設機材を縦向状態で着脱自在に保持する保持治具と、洗浄ステージ内に対向配置されるとともに加圧水噴出ガンを具備した一対の洗浄用ロボットと、洗浄ステージを囲む洗浄室と、洗浄用ロボット同士が相打ち状態になるのを防止する相打ち防止手段と、搬入・搬出ステージに設けられたハンドリング用ロボットと、搬送手段、洗浄用及びハンドリング用ロボットを少なくとも制御する制御手段と、で構成される。これにより、仮設機材の自動洗浄を行うことができるので、洗浄効率を顕著に向上させることができるだけでなく、洗浄作業者の洗浄作業労力や洗浄作業環境を顕著に改善できる。
特開2015−226893号公報
しかしながら、特許文献1の高度に機械化されて自動洗浄を行うようにした仮設機材洗浄装置は、装置コストが高価であるという問題がある。
このことから、装置コストを低減でき、しかも人力だけの場合よりも洗浄作業者の洗浄作業労力、洗浄作業環境、及び洗浄効率を大幅に改善できる簡易型の仮設機材洗浄装置が要望されている。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、洗浄作業者の洗浄作業労力や洗浄作業環境も改善でき、しかも低価格な装置コストを実現できる簡易型の仮設機材洗浄装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明に係る簡易型の仮設機材洗浄装置は、建設足場用の仮設機材を加圧水で洗浄する簡易型の仮設機材洗浄装置において、仮設機材を洗浄する洗浄部と、洗浄部に未洗浄の仮設機材を搬入し、洗浄後の仮設機材を搬出する台車部と、を有し、洗浄部は、洗浄台が形成された洗浄ステージと、洗浄台の上方に設けられ、加圧水を噴出する噴出ヘッドを有する加圧水噴出ガンと、加圧水噴出ガンの周囲を囲み加圧水の飛散を防止するとともに下部に仮設機材を搬入搬出するための門型開口が形成された飛散防止チャンバーとを備え、台車部は、仮設機材を載置する金網部材が張設され、搬入方向の前方部が洗浄台の上に非固定的に置かれ、後方部が洗浄部の外部に配置された把手部に支持された載置台と、載置台の下面に複数設けられ、洗浄台の上で載置台を移動自在に支持する全方位移動体と、把手部に設けられ、載置台の後方部を洗浄台の高さに支持するとともに下端部にキャスターを有する脚部と、を備えた。
本発明の簡易型の仮設機材洗浄装置によれば、洗浄作業者は、洗浄する仮設機材を載置台の金網部材の上に載せたら、載置台の前方部が洗浄台に非固定的に置かれ、後方部が把手部を介してキャスターを有する脚部に支持されただけの簡単な構造の台車部を押して載置台を洗浄部の洗浄台に搬入する。
そして、洗浄台において、飛散防止チャンバーで周囲を囲まれた加圧水噴出ガンから仮設機材に加圧水を吹き付けるとともに、洗浄台の上で載置台を全方位移動体によって前後左右に移動させて加圧水が仮設機材に万遍なく吹き付けられるようにする。洗浄作業者は洗浄部での仮設機材の洗浄後、台車部を引いて載置台に載せた仮設機材を洗浄部から搬出する。
このように、本発明の簡易型の仮設機材洗浄装置は、未洗浄の仮設機材を台車部で洗浄部に搬入して飛散防止チャンバー内で洗浄し、洗浄し終わったら洗浄部から搬出するだけの簡易な操作で仮設機材を洗浄することができる。
これにより、装置コストを低減でき、しかも人力だけの場合よりも洗浄作業者の洗浄作業労力、洗浄作業環境、及び洗浄効率を大幅に改善できる。
本発明の別態様において、洗浄台に非固定的に置かれた載置台の前方部が洗浄台から脱落しないための脱落防止機構を有することが好ましい。
これにより、台車部における載置台の前方部が洗浄部の洗浄台に非固定的に置かれているだけの簡易な構造であっても、仮設機材を洗浄部から搬出する際に、載置台の前方部が洗浄台から脱落することがない。したがって、仮に載置台の前方部が洗浄台から脱落した場合には載置台の前方部を洗浄台に載せ直すという余計な作業をなくすことができるので、洗浄作業労力を軽減できる。
本発明の別態様において、脱落防止機構は、洗浄台の周囲に径方向断面が凹状に形成された排水溝のうち搬入方向の後方側の排水溝に少なくとも形成され、排水溝の外側壁の高さが前記洗浄台の面の高さよりも低い段差溝構造と、台車部の載置台に設けられた全方位移動体のうち搬入方向の先端部に設けられた全方位移動体と、で構成され、全方位移動体が排水溝に落ちて引っ掛かる大きさに形成されていることが好ましい。
これにより、載置台に載置した仮設機材を洗浄部から搬出する際に、載置台が洗浄台から脱落する寸前において、載置台の先端部の全方位移動体が洗浄台の排水溝の段差溝構造に引っ掛かるので、載置台の前方部が洗浄台から脱落することがない。
また、仮設機材を洗浄部に搬入する際には、排水溝のうち搬入方向の後方側の排水溝の外側壁の高さが洗浄台の面の高さよりも低い段差溝構造になっており、且つ載置台の後方部は台車部の脚部によって洗浄台の高さに支持されている。したがって、載置台における搬入方向の先端部の全方位移動体が洗浄台に載っていれば、後続の全方位移動体が排水溝に引っ掛かることはない。
本発明の別態様において、洗浄台における噴出ヘッドの真下位置には、噴出ヘッドから噴出された加圧水が洗浄台の面に当たる直径と同等以上である開口部が形成されていることが好ましい。これにより、載置台の金網部材を通過した加圧水が洗浄台の面に当たって飛散することがないので、加圧水の飛沫が飛散防止チャンバーの外部に飛散しにくくなるので、洗浄作業環境を一層改善できる。
本発明の別態様において、載置台の搬入方向の後方端部には、透明板が立設されていることが好ましい。これにより、加圧水が飛散防止チャンバーの外側に飛散したとしても、載置台の透明板によって洗浄作業者に当たるのを防止できるので、洗浄作業環境を一層改善できる。
本発明の別態様において、噴出ヘッドの近傍には、噴出ヘッドから噴出される加圧水の飛散及び飛沫を洗浄台における搬入方向の前方側に吹き飛ばすエア噴出ノズルが設けられることが好ましい。これにより、加圧水が飛散防止チャンバーの外側に飛散して洗浄作業者に当たることを更に防止できるので、洗浄作業環境を一層改善できる。
本発明の別態様において、噴出ヘッドには、噴出ヘッドの先端よりも突出した筒状のブラシ部材が装着されていることが好ましい。このように、噴出ヘッドの先端から筒状のブラシ部材を突出させることで、加圧水が周囲に飛散しにくくなるとともに、加圧水の噴出音を小さくできるので、洗浄作業環境を一層改善できる。
本発明の別態様において、仮設機材の形状に応じて仮設機材を前記載置台に固定する固定治具を有し、固定治具は、仮設機材を保持する保持部と、金網部材の開口に着脱自在に挿入することで保持部を金網部材に固定する挿入脚と、を有することが好ましい。これにより、超高圧な加圧水が仮設機材に吹き付けられても、仮設機材が載置台上で動いたり飛び跳ねたりすることがない。したがって、動いた仮設機材を置き直す手間が必要ないので、洗浄作業労力を軽減できるだけでなく作業効率も良くなる。
固定治具としては、保持部は、保持フレームと、保持フレームの複数個所に形成された雌ネジと、雌ネジに螺合する雄ネジが形成された複数本の棒状部材とで構成されることが好ましい。これにより、色々な形状の仮設機材に対応することができる。
本発明の簡易型の仮設機材洗浄装置によれば、装置コストを低減でき、しかも人力だけの場合に比べて洗浄作業者の洗浄作業労力、洗浄作業環境、及び洗浄効率を大幅に改善できる。
本発明の簡易型の仮設機材洗浄装置の全体構成を示す斜視図 主として洗浄部の上面図 洗浄部の側面図 台車部の上面図 台車部の側面図 加圧水噴出ガンの噴出ヘッドの一例を示す概略断面図 加圧水噴出ガンの噴出ヘッドの近傍を説明する斜視図 洗浄部の汚染水回収機構を説明する斜視図 固定治具の一態様を説明する斜視図 固定治具の別態様を説明する斜視図 固定治具の別態様を説明する斜視図 固定治具の別態様を説明する斜視図 固定治具を使用して仮設機材を載置台の金網部材に固定した斜視図
以下添付図面に従って、本発明に係る簡易型の仮設機材洗浄装置の好ましい実施の形態について詳述する。
<簡易型の仮設機材洗浄装置の全体構成>
図1は、本発明の実施の形態の仮設機材洗浄装置の全体構成を示す斜視図である。図2は主として洗浄部の上面図であり、図3は洗浄部の側面図である。図4は台車部の上面図であり、図5は台車部の側面図である。
これらの図に示すように、仮設機材洗浄装置10は、主として、仮設機材W(図11〜図13参照)を洗浄する洗浄部12と、洗浄部12に対して未洗浄の仮設機材Wを搬入し、洗浄後の仮設機材Wを搬出する台車部14と、で構成される。そして、洗浄作業者Pが、洗浄部12に対して台車部14を押したり引いたりすることで、仮設機材Wを洗浄部12に搬入搬出する。
なお、以下の説明において、洗浄部12に対して台車部14で仮設機材Wを搬入する搬入方向A及び搬出する搬出方向Bを洗浄部12及び台車部14の長手方向(A−B方向)と言い、長手方向に直交するX−Y方向を洗浄部12及び台車部14の短手方向又は幅方向と言う。また、洗浄部12及び台車部14の長手方向において、搬入方向Aの側を前、搬出方向Bの側を後と言う。
図1、図2、図3に示すように、洗浄部12は、主として、洗浄台16を有する洗浄ステージ18と、洗浄台16の上方に設けられ、加圧水を噴出する噴出ヘッド20を有する加圧水噴出ガン22と、加圧水噴出ガン22の周囲を囲み加圧水の飛散を防止するとともに下部に仮設機材Wを搬入搬出するための門型開口24が形成された飛散防止チャンバー26と、を備える。この場合、洗浄台16で仮設機材Wを洗浄することにより生じる洗浄汚染水を回収する汚染水回収機構28を設けることが好ましい。
また、図1、図4、図5に示すように、台車部14は、主として、仮設機材Wを載置する金網部材30が張設され、搬入方向Aの前方部が洗浄台16の上に非固定的に置かれ、後方部が洗浄部12の外部に配置された把手部32に支持された載置台34と、載置台34の下面に複数設けられ、洗浄台16の上で載置台34を移動自在に支持する全方位移動体36(図5参照)と、把手部32に設けられ、載置台34の後方部を洗浄台16の高さに支持するとともに下端部にキャスター38を有する脚部40とを備える。
<洗浄部の詳細構造>
図2、図3に示すように、洗浄部12の洗浄ステージ18は、主として、周囲に径方向断面が凹状の排水溝46が形成された洗浄台16と、台座44を介して洗浄台16を支持する基台フレーム19とで構成される。洗浄台16と台座44との関係は、短手方向の両側端部に側板42,42が立設された長方形状の台座44の上に、周囲に排水溝46を有し台座44と略同一サイズの長方形な洗浄台16を載置固定される。
図3に示すように、台座44の側板42は洗浄台16の面の位置よりも高くなるように形成される。また、洗浄台16の周囲に形成された径方向断面が凹状の排水溝46のうち、少なくとも洗浄台16の後側(B方向側)に形成された排水溝46Aの外側壁46B(図1及び図3参照)の高さが洗浄台16の面16Aの高さよりも低くなる段差溝構造に形成される。この段差溝構造は、載置台34の前方部が洗浄台16の上(面16Aと同義)に非固定的に支持されている台車部14を洗浄部12に対して搬出方向Bに移動させたときに、載置台34が洗浄台16から脱落しないための脱落防止機構48の構成の一部を形成する。脱落防止機構48についての詳しい説明は後述する。
飛散防止チャンバー26は、上下が解放された四角筒状のチャンバー部50と、チャンバー部50の下部に形成された門型開口24と、チャンバー部50の後側(B方向側)の下端、即ち門型開口24の上端から洗浄台16の面16Aまで垂れ下がった複数枚の短冊状部材52,52…とで構成される。
チャンバー部50は、四角筒を形成するフレーム部材54に透明窓56(例えば透明アクリル板)を嵌め込むことにより、チャンバー部50の内部が外部から見えるようになっている。これにより、加圧水噴出ガン22の噴出ヘッド20から噴出される加圧水の噴出状況及び仮設機材Wが洗浄されている洗浄状況を目視で観察することができる。
また、チャンバー部50の後面側(B方向側の面)の中央面部には、フレーム部材54にヒンジ58を介して開閉自在に支持されるとともに、ロック部材60により閉成状態でロック可能な開閉窓62(図1参照)が形成される。これにより、開閉窓62を開成することで、飛散防止チャンバー26の内部に配設する加圧水噴出ガン22の取り付け作業、取り外し作業、噴出ヘッド20の調整等を行うことができる。
また、チャンバー部50の下部に門型開口24を形成することで、チャンバー部50の下端面と洗浄台16の面16Aとの間に、仮設機材Wを載置した台車部14の載置台34が通過可能な開口空間部が形成される。即ち、門型開口24の高さは台車部14の載置台34に仮設機材Wを載置した状態で通過可能な高さであることが必要である。また、門型開口24の開口空間部の上方には加圧水噴出ガン22の噴出ヘッド20が配置されており、載置台34に載置されている仮設機材Wが門型開口24を通過した後に仮設機材Wに加圧水が吹き付けられる。
また、門型開口24に透明な短冊状部材52を複数枚垂れ下げることにより、噴出ヘッド20から噴出された加圧水がチャンバー部50の後側(B方向側)から外部に飛散することを防止する。なお、図1では、チャンバー部50の後側のうち、載置台34が通過する中央部には短冊状部材52を設けていないが、設けることもできる。
図3に示すように、加圧水噴出ガン22は、飛散防止チャンバー26内に縦方向(地面に垂直な方向)に配設される。加圧水噴出ガン22は、洗浄台16の上方に配置された噴出ヘッド20と、噴出ヘッド20の上方に配置された接続アダプタ64と、噴出ヘッド20と接続アダプタ64とを繋ぐ加圧水パイプ66とで構成される。そして、加圧水パイプ66の途中がチャンバー部50のフレーム部材54に支持された保持部材68によって保持される。
なお、加圧水パイプ66を保持部材68に着脱自在に保持できるように保持部材68を構成すれば、洗浄部12から加圧水噴出ガン22のみを取り外して単独で使用することもできる。保持部材68と加圧水パイプ66との着脱構造としては、例えば、ネジで締め付ける構造を採用することができるが、工具不要で容易に着脱できるようにトグルクランプを用いたクランプ構造を採用することが望ましい。
そして、超高圧プランジャポンプ(不図示)からの高圧水が、高圧水供給ホース70、接続アダプタ64、加圧水パイプ66を通して加圧水噴出ガン22に供給される。また、図1に示すように、洗浄部12の側方には、加圧水噴出ガン22をON−OFFするためのスイッチボタン74が設けられる。これにより、スイッチボタン74をONにすると、噴出ヘッド20からは超高圧な加圧水がジェット流となって洗浄台16に向けて噴出される。噴出ヘッド20から噴出される加圧水の圧力は30〜300MPa、より好ましくは100〜150MPaの範囲である。また、噴出ヘッド20から噴出される加圧水の水量は15〜25リットル/分の範囲が好ましい。
図6は噴出ヘッド20の一例を示す概略断面図であり、加圧水パイプ66の先端部にノズルヘッド76が設けられ、ノズルヘッド76の先端面(洗浄台16に向いた面)に複数のノズル78,78…が設けられる。ノズルヘッド76は円筒状のヘッドカバー80で覆われており、ノズル78側の面が開口され、ノズル78反対面側が加圧水パイプ66に支持される。
また、噴出ヘッド20のヘッドカバー80の周囲には、ヘッドカバー80の先端より突出した筒状のブラシ部材82を装着することもできる。ブラシ部材82はブラシ毛が群集した部材であり、噴出ヘッド20にブラシ部材82を装着することにより、加圧水が周囲に飛散すること防止できるとともに加圧水の噴出音を小さくする消音効果を期待できる。なお、図示しないが、加圧水パイプ66を中心としてノズルヘッド76を回転させる回転機構を設けることもできる。
噴出ヘッド20の先端面(下端面)から洗浄台16の面16Aまでの距離H(図3参照)は、台車部14の載置台34に載置した仮設機材Wが通過でき且つ噴出ヘッド20から噴出した加圧水で効率的に仮設機材Wを洗浄できる高さが必要である。噴出ヘッド20にブラシ部材82を装着した場合には、ブラシ部材82の先端面(下端面)から洗浄台16の面16Aまでの距離Hは、載置台34に載置した仮設機材Wが通過できるような距離にすることが必要である。したがって、チャンバー部50の保持部材68に保持する加圧水噴出ガン22の保持位置を適宜調整すればよい。
加圧水噴出ガン22の保持位置の調整を容易にするために、加圧水噴出ガン22を保持した保持部材68が、フレーム部材54に対して昇降自在となるように昇降装置(不図示)を取り付けることが好ましい。昇降装置としては、どのようなものを採用しても良いが、例えば、光学顕微鏡の鏡筒を上下動させる機構と同様なラックアンドピニオン機構を採用することできる。その際、任意の位置で確実に固定できるようなロック機構を設けることが望ましい。
また、被洗浄物に対して、垂直方向(真上)からではなく、斜めから加圧水を当てることができるように、保持部材68に傾動機構(不図示)が設置されていることが望ましい。傾動機構としては、例えば、保持部材68がフレーム部材54に対して回動可能とするための一方に固定された軸と、その軸を回動可能に受ける他方に固定された軸受と、所定の回転角度で固定するロック機構とで構成することができる。
これにより、保持部材68をフレーム部材54に対して所定の角度まで回転させて固定することで加圧水噴出ガン22を傾け、被洗浄物に対して斜めから加圧水を当てることができる。図3において、フレーム部材54に対して保持部材68を回動させて傾けると、加圧水噴出ガン22は、短手方向に傾くので斜め短手方向から被洗浄物に加圧水を当てることができる。
被洗浄物に対して斜め長手方向から加圧水を当てるようにしたい場合は、図3において、加圧水噴出ガン22の長手方向を回転軸として保持部材68を90度回転させてフレーム部材54に設置する構成を採用すれば良い。
これにより、その状態で保持部材68を回動させて傾ければ、長手方向の斜めから加圧水を被洗浄物に当てることができる。斜め長手方向から、特に、搬出方向Aから搬出方向Bにかけて斜めに(加圧水噴出ガン22の先端が洗浄作業者にとって手前に来るように傾けて)仮設洗浄機材に加圧水を当てることが好ましく、その場合は、特に長尺な仮設洗浄機材の形状についての評価の結果、垂直方向から15度までの角度(特に15度の角度)で加圧水を当てることにより、洗浄効果が高いことが判明した。
よって、仮設洗浄機材の本発明に係る装置での洗浄においては、加圧水噴出ガン22は、その先端が洗浄作業者にとって手前に来るように垂直から15度までの傾動が可能であることが好ましい。それ以上の角度で傾動させても大きな洗浄効果が期待できず意味が無いばかりか装置コストが高くなる。
長尺でない仮設洗浄機材は、設置時に向きを調整すればよいが、長尺の仮設洗浄機材は、本発明の装置では、長手方向をA−B方向として設置するしかない。その場合、様々な種類の長尺の仮設洗浄機材について加圧水を当てる角度と洗浄効果を研究したところ、垂直方向から15度までの角度(特に15度の角度)で加圧水を当てることにより、洗浄効果が高いことが判明したものである。
また、本実施の形態では、加圧水噴出ガン22を1台設けたが、洗浄台16の長手方向(または長手方向と垂直な方向)に沿って複数台設けることもできる。この場合は、複数台の加圧水噴出ガン22を1つの飛散防止チャンバー26で囲むようにしてもよく、1台の加圧水噴出ガン22を1つの飛散防止チャンバー26で囲んだものを複数台配列させてもよい。
また、図7に示すように、噴出ヘッド20の近傍には、噴出ヘッド20から噴出される加圧水の飛散及び飛沫を洗浄台16の前方(A方向)に吹き飛ばす複数のエア噴出ノズル84,84…を設けることが好ましい。これにより、台車部14を洗浄部12に搬入して仮設機材Wを洗浄するときに、噴出ヘッド20から噴出した加圧水の飛散及び飛沫が洗浄作業者P(図1参照)にかかることを一層防止できる。本発明者は、本発明の試作品を作製し評価したところ、作業者Pに加圧水が飛散し、作業性が悪いことを発見した。そこで、鋭意工夫の結果、エア噴出ノズル84を設けることで、作業者Pへの加圧水の飛散を防止できることを見いだし、実際の試作品で実験したところ極めて良好な結果を得た。
また、この場合、図7に示すように、洗浄台16の面16Aにおける噴出ヘッド20の真下位置に、噴出ヘッド20から噴出された加圧水が洗浄台16の面16Aに当たる直径と同等以上である開口部86を形成することが好ましく、同等な開口部86を形成することがより好ましい。
仮設機材Wの形状は板状の足場板(図示せず)のように板状の他に、棒状、三角状、L字状のパイプ等があり、その形状や大きさは多種多様である。したがって、噴出ヘッド20から噴出した加圧水の全てが載置台34の金網部材30に載置した仮設機材Wに当たることは稀であり、金網部材30を通過して洗浄台16に当たることが通常である。洗浄台16に当たった加圧水は飛沫となって飛散するので、作業環境が悪くなる。
しかしながら、本実施の形態のように、洗浄台16の面16Aにおける噴出ヘッド20の真下位置に、上記した開口部86を形成することにより、金網部材30を通過した加圧水が開口部86を通過し、洗浄台16に衝突しなくなるので、飛沫の発生を抑制できる。
図3及び図8に示すように、汚染水回収機構28は、洗浄台16に形成した開口部86から洗浄台16の下方に延設された筒体88と、洗浄台16の周囲に形成されて洗浄台16に溜まった洗浄汚染水を排出する排水溝46と、洗浄台16の下方に設けられ、筒体88を通過した洗浄汚染水及び排水溝46に流れ込んだ洗浄汚染水が流入する貯留タンク90と、を備える。貯留タンク90は基台フレーム19内に配置される。
洗浄台16から排水溝46に流れ込んだ洗浄汚染水は、排水溝46から斜め下方に延設された2本の排水管路92,92を介して貯留タンク90に流れ込む。
また、筒体88の下面は閉塞し、筒体88の側部から延設された流出管94から貯留タンク90に排出されることが好ましい。筒体88の下面が開口されていると、噴出ヘッド20から噴出して筒体88を通過する加圧水が、貯留タンク90内に貯留された洗浄汚染水に直撃してしまい、洗浄汚染水が外部に飛び散り易くなる。しかしながら、本実施の形態のように、筒体88の下面を閉塞し、筒体88の側部に設けた流出管94から貯留タンク90に排出することで洗浄汚染水の飛び散りを防止できる。
また、貯留タンク90には、溜まった洗浄汚染水を排出するバルブ96A付きの排出管96が設けられるとともに、複数のキャスター98,98…が設けられる(図3参照)。これにより、貯留タンク90が洗浄汚染水で満杯になったら、貯留タンク90を廃水処理施設等に移動させて洗浄汚染水を処理することができる。
<台車部の詳細構造>
図4、図5に示すように、台車部14の載置台34は、台車部14の長手方向(A−B方向)に長尺な平行な2本の縦木100,100の間に複数本の横木102,102…(図4では6本)を渡した長方形状のフレーム枠104に、金網部材30を張設して形成される。金網部材30としては、エキスパンダメタル、パンチングメタル、金網、グレーチング等のように多数の開口を有するメッシュ部材を使用できるが、エキスパンダメタルが最も好ましい。縦木100の高さは金網部材30の面よりも高くなるように形成される(図5参照)。
載置台34の長手方向(A−B方向)の長さは洗浄台16の長さと略同等に形成され、短手方向(X−Y方向)の幅は洗浄台16の幅よりも狭く形成される。例えば、載置台34の幅D1は洗浄台16の幅D2の半分程度が好ましい(図2参照)。これにより、載置台34を洗浄台16の上で前後左右に動かすことができるので、載置台34に載置された仮設機材Wに対して噴出ヘッド20からの加圧水を万遍なく吹き付けることができ、洗浄効果を向上できる。
全方位移動体36は、載置台34のフレーム枠104に設けた横木102の下面に複数個設けられる。図4では、各横木102に3個ずつ全方位移動体36を設け、載置台34に合計18個設けた場合であるが、この数に限定されるものではない。要は、載置台34が洗浄台16の上で前後左右にスムーズに移動できればよい。全方位移動体36としては、載置台34が洗浄台16の上で前後左右にスムーズに移動できればどのようなものでもよいが、1個のメインボールを多数のサブボールで受け、それらを支えるボール受け部から構成されたボールベアーが好ましい。本実施の形態では、ボールベアーで図示している。
図1及び図5に示すように、載置台34の基端部(載置台のB方向の端部)を支持する把手部32と脚部40とは一体的に形成され、載置台34の基端部から略逆L字状に延びた2本の平行な縦パイプ106,106の間に2本の横パイプ108,108を渡して形成される。2本の横パイプ108のうちの1本は縦パイプ106のL字状の折曲位置に設けられ、もう1本の横パイプ108は縦パイプ106の下部位置に設けられる。
2本の平行な縦パイプ106,106の下端にキャスター38が設けられ、キャスター38は仮設機材洗浄装置10が配設される床面39上を走行する。
そして、洗浄作業者Pが上側の横パイプ108を把持して台車部14を押したり引いたりすることで洗浄部12の洗浄台16に載置台34に載置した仮設機材Wを搬入、搬出する。なお、横パイプ108の数は2本に限定するものではなく、また洗浄作業者Pが把持する位置は上側の横パイプ108に限定するものではない。
また、図1及び図5に示すように、載置台34の基端部には、載置台34の幅と同等で上述した飛散防止チャンバー26の門型開口24と同じ高さ〜10cm程高い透明板110(例えばアクリル板)が立設される。
また、上述したように、台車部14の載置台34の前方部が洗浄部12の洗浄台16に非固定的に置かれているだけであるため、台車部14には載置台34が洗浄台16から脱落するのを防止する脱落防止機構48が設けられる。
脱落防止機構48は、図2に示すように、洗浄台16の周囲に径方向断面が凹状に形成された排水溝46のうち後方側(B方向側)の排水溝46Aに少なくとも形成され、排水溝46Aの外側壁46Bの高さが洗浄台16の面16Aの高さよりも低い段差溝構造と、台車部14の載置台34に設けられた全方位移動体36のうち搬入方向Aの先端部に設けられた全方位移動体36Aとで構成され、全方位移動体36Aが排水溝46Aに引っ掛かる大きさに形成される。
これにより、洗浄部12で洗浄後の仮設機材Wを搬出するために、台車部14の載置台34を搬出方向Bに引っ張ったとき、載置台34が洗浄台16から脱落する寸前において、載置台34の先端部の全方位移動体36Aが洗浄台16の後側の排水溝46Aに落ちて引っ掛かる。したがって、台車部14の搬出方向Bへの移動が停止されるので、台車部14の載置台34の前方部が洗浄台16から脱落するのを防止できる。
また、仮設機材Wを洗浄部12に搬入する際には、搬入方向Aの後方側の排水溝46Aの外側壁46Bの高さが洗浄台16の面16Aの高さよりも低い段差溝構造になっており、且つ載置台34の後方部は台車部14の脚部40によって洗浄台16の高さに支持されている。したがって、載置台34における搬入方向Aの先端部の全方位移動体36Aが洗浄台16に載ってさえいれば、後続の全方位移動体36が排水溝46Aに引っ掛かることはない。したがって、台車部14の載置台34をスムーズに搬入移動させることができる。
このように、洗浄台16に形成した排水溝46Aを段差溝構造に形成するだけの簡単な構成によって、脱落防止機構48としての特別な部材を必要とせずに、脱落防止機構48を構築することができる。
なお、脱落防止機構48は、上述した排水溝46Aと全方位移動体36Aとの関係で構成する以外に、例えば、台車部14の載置台34に設けた出没ピン(図示せず)が排水溝46Aに出没する構成とすることもできる。この場合、出没ピンの先端にボールベアーを設ければ、載置台34の洗浄台16上でのスムーズな移動を阻害しない。この脱落防止機構48の場合にも洗浄台16の排水溝46Aを脱落防止機構48の構成の一部として利用するので、簡素な構成で脱落防止機構48を構築することができる。
<仮設機材の固定治具>
本発明の実施の形態の簡易型の仮設機材洗浄装置10には、仮設機材Wを載置台34の金網部材30に固定する各種の固定治具112を有することが好ましい。
仮設機材Wの形状は板状の足場板(図示せず)のように安定した状態で載置台34に載置可能な板状の物の他に棒状、三角状、L字状等があり、その形状や大きさは多種多様である。一方、加圧水噴出ガン22の噴出ヘッド20から噴出される加圧水の噴出圧力は上述の通り超高圧である。したがって、仮設機材Wを載置台34に固定しないと、加圧水の勢いによって仮設機材Wが動いてしまい洗浄効率が悪くなる。
図9から図12は各種の固定治具112を示したものである。
固定治具112は、主として、仮設機材Wの形状に応じて仮設機材Wを保持する保持部114と、載置台34の金網部材30の開口に着脱自在に挿入することで保持部114を金網部材30に固定する挿入脚116と、で構成される。
図9の(A)の固定治具112は、保持部114を、保持フレーム114Aと複数本の棒状部材114Bとで構成し、保持フレーム114Aの複数個所に形成した雌ネジS1に棒状部材114Bの下部に刻設した雄ネジS2を着脱自在に螺合できるように構成したものである。また、図9の(B)の固定治具112は、保持フレーム114Aの形状を格子形状にすることで、より複雑な形状の仮設機材Wを固定できるようにしたものである。
これらの固定治具112を使用するには、仮設機材Wの形状に応じて、保持フレーム114Aに複数本の棒状部材114Bを立設して仮設機材Wを棒状部材114Bに係合し、挿入脚116を金網部材30の開口に挿入する。
このように、棒状部材114Bを保持フレーム114Aの複数個所に着脱自在に立設できるように保持部114を構成することで、例えば三角状パイプやL字状パイプのように複雑な形状の仮設機材Wを金網部材30に固定することができるだけでなく、新規な形状の仮設機材Wにも対応できる。
なお、洗浄する仮設機材Wの形状や大きさの種類が決まっている場合には、棒状部材114Bを保持フレーム114Aに着脱自在にさせないで固定した構造にすることもできる。
図10の固定治具112は、棒状パイプのように棒状の仮設機材Wを載置台34の金網部材30に固定するのに好適なものであり、半円状の保持面114Cを有する保持部114に4本の挿入脚116を設けたものである。この固定治具112を載置台34の金網部材30に間隔を置いて複数個一列に並べて挿入脚116を金網部材30に挿入し、保持部114の半円状の保持面114Cに棒状の仮設機材Wを載置する。
図11の固定治具は、L字鋼等のように径方向断面がL字状の仮設機材Wを載置台34の金網部材30に固定するのに適したものであり、90°角のV字状凹が形成された保持面114Cを有する保持部114に4本の挿入脚116を設けたものである。
図12の固定治具112は、図11の固定治具112とペアで使用すると便利であり、90°角のV字状凸が形成された保持面114Cを有する保持部114に4本の挿入脚116を設けたものである。
また、図10から図12の固定治具112に示すように、保持部114の厚みが薄い場合には、保持部114の下部に鍔118を設けて鍔118に挿入脚116を形成するとよい。これにより、固定治具112の挿入脚116を金網部材30の開口に挿入したときに、鍔118が金網部材30の面に接面する面積が大きく成るので、固定治具112が安定する。
<簡易型の仮設機材洗浄装置の使用方法>
洗浄作業者Pは、図1に示すように、台車部14の載置台34を洗浄部12の洗浄台14から引き出した状態にする。この場合、載置台34の前方部に設けた脱落防止機構48が洗浄台16の排水溝46Aに落ちる手前まで載置台34を引き出す。
次に、洗浄作業者Pは、固定治具112を使って洗浄する仮設機材Wを載置台34の金網部材30に固定する。例えば、図13は、図9の(A)の固定治具112を使って三角パイプ状の仮設機材Wを載置台34の金網部材30に固定した場合である。なお、足場板のような板状で重量が大きな仮設機材Wは、そのまま載置台34に載置しても問題ない。
次に、洗浄作業者Pは、スイッチボタン74を押し、加圧水噴出ガン22の噴出ヘッド20から加圧水を噴出させる。この状態で台車部14の把手部32をもって台車部14を洗浄部12の搬入方向Aに押し、載置台34に載置した仮設機材Wが飛散防止チャンバー26の門型開口24を通過するようにする。仮設機材Wが門型開口24を通過した後に噴出ヘッド20から噴出された加圧水が仮設機材Wにジェット流となって吹き付けられ、仮設機材Wが洗浄される。
この仮設機材Wの洗浄において、載置台34に全方位移動体36を設けたことにより、載置台34を洗浄台16の上で左右前後にスムーズに移動させながら洗浄できる。これにより、仮設機材Wに万遍なく加圧水のジェット流を吹き付けることができるので、例えば、図13に示すような形状の複雑な仮設機材Wであっても隅々まで洗浄することができる。
洗浄によって生じる洗浄汚染水は、金網部材30を通過して洗浄台16に流れ、排水溝46を介して貯留タンク90に貯留される。このように、洗浄によって生じる洗浄汚染水は、載置台34に溜まることがないので、洗浄汚染水中の汚染物が仮設機材Wに再付着することはない。
また、洗浄部12に飛散防止チャンバー26を設けることにより、仮設機材Wを洗浄部12で洗浄する際に、加圧水の飛沫が洗浄作業者Pや洗浄部12の周囲に飛散することを効果的に防止できる。
更には、噴出ヘッド20の真下位置に開口部86を形成したので、仮設機材Wに当たらずに金網部材30を通過した加圧水が洗浄台16の面16Aで飛散することがない。
また、噴出ヘッド20の近傍に、噴出ヘッド20から噴出される加圧水の飛散及び飛沫を洗浄台16の前方に吹き飛ばす複数のエア噴出ノズル84を設けたので、加圧水の飛沫が洗浄作業者Pに飛散して洗浄作業者Pの衣服等を濡らすことを効果的に防止できる。
更には、台車部14の載置台34の基端部に透明板110が立設されているので、加圧水の飛沫が洗浄作業者Pに飛散して洗浄作業者の衣服等を濡らすことをすることを一層効果的に防止できる。
仮設機材Wを洗浄し終わったら、洗浄作業者Pはスイッチボタン74を押して加圧水噴出ガン22の駆動を停止する。そして、台車部14の載置台34を洗浄部12の洗浄台16から引き出す。この場合、脱落防止機構48を設けたので、載置台34の前方部が洗浄台16から脱落することがない。脱落した場合、載置台34の前方部を洗浄台16に載せ直すという余計な作業が必要になるので、脱落防止機構48を設けることで洗浄作業者Pの洗浄作業労力を軽減できる。
そして、載置台34の固定治具112から仮設機材Wを取り外す。これにより、仮設機材Wを洗浄することができる。仮設機材Wの下面(載置台側の面)を更に洗浄する場合には、仮設機材Wをひっくり返して設置し、上記した同様の操作で仮設機材Wの下面を洗浄する。
このように、本発明の簡易型の仮設機材洗浄装置10は、未洗浄の仮設機材Wを台車部14で洗浄部12に搬入して飛散防止チャンバー26内で洗浄し、洗浄し終わったら洗浄部12から搬出するだけの簡易な操作で仮設機材Wを洗浄することができる。したがって、例えば1人の洗浄作業者Pでも仮設機材Wを容易に洗浄することができる。しかも、仮設機材洗浄装置10は上述の通り簡易な構成であり、装置コストを低減できる。
これにより、本発明の実施の形態の仮設機材洗浄装置10は、装置コストを低減でき、しかも人力だけの場合よりも洗浄作業者Pの洗浄作業労力、洗浄作業環境、及び洗浄効率を大幅に改善できる。
10…簡易型の仮設機材洗浄装置、12…洗浄部、14…台車部、16…洗浄台、16A…洗浄台の面、18…洗浄ステージ、19…基台フレーム、20…噴出ヘッド、22…加圧水噴出ガン、24…門型開口、26…飛散防止チャンバー、28…汚染水回収機構、30…金網部材、32…把手部、34…載置台、36(36A)…全方位移動体、38…キャスター、39…床面、40…脚部、42…側板、44…台座、46(46A)…排水溝、46B…外側壁、48…脱落防止機構、50…チャンバー部、52…短冊状部材、54…フレーム部材、56…透明窓、58…ヒンジ、60…ロック部材、62…開閉窓、64…接続アダプタ、66…加圧水パイプ、68…保持部材、70…高圧水供給ホース、74…スイッチボタン、76…ノズルヘッド、78…ノズル、80…ヘッドカバー、82…ブラシ部材、84…エア噴出ノズル、86…開口部、88…筒体、90…貯留タンク、92…排水管路、94…流出管、96…排出管、98…キャスター、100…縦木、102…横木、104…フレーム枠、106…縦パイプ、108…横パイプ、110…透明板、112…固定治具、114…保持部、114A…保持フレーム、114B…棒状部材、114C…保持面、116…挿入脚、118…鍔、W…仮設機材、P…洗浄作業者、S1…雌ネジ、S2…雄ネジ

Claims (9)

  1. 建設足場用の仮設機材を加圧水で洗浄する簡易型の仮設機材洗浄装置において、
    前記仮設機材を洗浄する洗浄部と、
    前記洗浄部に未洗浄の仮設機材を搬入し、洗浄後の仮設機材を搬出する台車部と、
    を有し、
    前記洗浄部は、
    洗浄台が形成された洗浄ステージと、
    前記洗浄台の上方に設けられ、前記加圧水を噴出する噴出ヘッドを有する加圧水噴出ガンと、
    前記加圧水噴出ガンの周囲を囲み前記加圧水の飛散を防止するとともに下部に前記仮設機材を搬入搬出するための門型開口が形成された飛散防止チャンバーと、を備え、
    前記台車部は、
    前記仮設機材を載置する金網部材が張設され、搬入方向の前方部が前記洗浄台の上に非固定的に置かれ、後方部が前記洗浄部の外部に配置された把手部に支持された載置台と、
    前記載置台の下面に複数設けられ、前記洗浄台の上で前記載置台を移動自在に支持する全方位移動体と、
    前記把手部に設けられ、前記載置台の後方部を前記洗浄台の高さに支持するとともに下端部にキャスターを有する脚部とを備えた簡易型の仮設機材洗浄装置。
  2. 前記洗浄台に非固定的に置かれた前記載置台の前方部が前記洗浄台から脱落しないための脱落防止機構を有する請求項1に記載の簡易型の仮設機材洗浄装置。
  3. 前記脱落防止機構は、
    前記洗浄台の周囲に径方向断面が凹状に形成された排水溝のうち前記搬入方向の後方側の排水溝に少なくとも形成され、前記排水溝の外側壁の高さが前記洗浄台の面の高さよりも低い段差溝構造と、
    前記台車部の載置台に設けられた全方位移動体のうち前記搬入方向の先端部に設けられた全方位移動体と、で構成され、
    前記全方位移動体が前記排水溝に落ちて引っ掛かる大きさに形成されている請求項2に記載の簡易型の仮設機材洗浄装置。
  4. 前記洗浄台における前記噴出ヘッドの真下位置には、前記噴出ヘッドから噴出された前記加圧水が前記洗浄台の面に当たる直径と同等以上である開口部が形成されている請求項1から3の何れか1項に記載の簡易型の仮設機材洗浄装置。
  5. 前記載置台の前記搬入方向の後方端部には、透明板が立設されている請求項1から4の何れか1項に記載の簡易型の仮設機材洗浄装置。
  6. 前記噴出ヘッドの近傍には、前記噴出ヘッドから噴出される加圧水の飛散及び飛沫を前記洗浄台における前記搬入方向の前方側に吹き飛ばすエア噴出ノズルが設けられる請求項1から5の何れか1項に記載の簡易型の仮設機材洗浄装置。
  7. 前記噴出ヘッドには、前記噴出ヘッドの先端よりも突出した筒状のブラシ部材が装着されている請求項1から6の何れか1項に記載の簡易型の仮設機材洗浄装置。
  8. 前記仮設機材の形状に応じて前記仮設機材を前記載置台に固定する固定治具を有し、
    前記固定治具は、
    前記仮設機材を保持する保持部と、
    前記金網部材の開口に着脱自在に挿入することで前記保持部を前記金網部材に固定する挿入脚と、を有する請求項1から7の何れか1項に記載の簡易型の仮設機材洗浄装置。
  9. 前記保持部は、
    保持フレームと、
    前記保持フレームの複数個所に形成された雌ネジと、
    前記雌ネジに螺合する雄ネジが形成された複数本の棒状部材とで構成される請求項8に記載の簡易型の仮設機材洗浄装置。
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