JP6276136B2 - 射出成形機の成形条件ファイル管理装置 - Google Patents

射出成形機の成形条件ファイル管理装置 Download PDF

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Description

本発明は射出成形機の成形条件ファイル管理装置に関し、特に射出成形機の成形条件ファイルを複数記憶することが可能な手段を有する成形条件ファイル管理装置に関する。
射出成形機により成形品を成形するためには、射出、保圧、計量、型開き、型閉じ、突き出しなどのそれぞれの工程について、射出時間や速度、保圧の圧力といった動作条件を設定する必要がある。ここで、これらの動作条件を総称して成形条件とし、個々の動作条件を成形条件項目とする。また、これらの成形条件は、射出成形機の制御装置に内蔵された記憶媒体や、射出成形機の制御装置に着脱可能な外部記憶媒体、射出成形機の制御装置に通信回線で接続されたパソコンなどの管理装置に内蔵された記憶媒体に記憶しておくことが可能である。このように記憶媒体に記憶された成形条件を成形条件ファイルとする。
成形条件ファイルを記憶媒体に記憶しておくことにより、過去に成形した成形品を再び成形する際には、該成形品に対応する成形条件ファイルを記憶媒体から読み出すだけで成形条件を復元することが可能となり、これにより成形条件の設定工数を大幅に短縮することができる。なお、成形条件ファイルには射出時間や速度、保圧の圧力といった動作条件以外にも、成形条件ファイルの名称、成形に使用した樹脂の名称、成形条件ファイルを記憶した日時、周辺装置の設定などの成形に関連した情報も含むことが可能である。
射出成形では、良品の成形部品を量産できるようになるまで、成形技術者が試行錯誤により成形条件を調整する。成形条件の調整過程における成形条件の変更履歴データや射出成形機の操作履歴データ、射出成形機で発生したアラーム履歴データ、成形条件調整中の1ショット毎の成形品の良否に関係する射出成形機の位置、速度、圧力、温度、消費電力等の実績データ、成形品の良否結果データ、射出成形機の運転状態(自動運転中、停止中など)などの稼働データは、成形条件の調整ノウハウを蓄積する上で重要な情報である。
特許文献1〜3には、射出成形を行うにあたっての各工程における動作条件を成形条件ファイルとして記憶媒体に記憶しておき、成形の際に記憶された成形条件ファイルを読み出して成形を行う技術が開示されている。
また、特許文献4には、射出成形を行うにあたっての成形条件を外部記憶媒体にモニタリングデータとして出力する際に、モニタリングデータに製品コードや金型コードといった成形品識別情報を付与して出力することで、成形品の管理を行う技術が開示されている。
特開昭59−158237号公報 特開昭60−196324号公報 特開昭61−248722号公報 特開2006−297746号公報
近年、射出成形機の記憶手段は大容量化が進み、記憶可能な成形条件ファイルの数が増加している。これにより、従来は記憶容量の制限により出来なかった「材料のロット毎の成形条件ファイルの記憶」や「成形条件の調整段階において成形条件が変わる毎に成形条件ファイルを記憶」が可能となり、より細かく成形条件を設定、記憶することが可能となってきた。
このように記憶容量の制限を気にせず多数の成形条件ファイルを記憶することが可能となったが、安易に多数の成形条件ファイルを記憶すると、記憶されている個々の成形条件ファイルがいつ、どのように使用されたかが把握できなくなるおそれや、逆に記憶されている稼働データがどの成形条件ファイルを使用した時に記憶されたかが把握できなくなるおそれがあった。
特許文献1〜3に開示されている技術は、成形条件ファイルを記憶媒体に記憶することについては開示されているが、記憶されている個々の成形条件ファイルがいつ、どのように使用されたかを把握することに対応したものではない。
特許文献4に開示されている技術では、稼働データ、成形条件ファイルに作業者が入力した製品コードや金型コード等を付与することにより、各データやファイルを結びつけることができる。しかし、この方法では製品コードや金型コード等を作業者が入力する為、作業者が製品コードや金型コード等を管理しなければならず、実際の運用では作業者の負担が大きくなることがあった。また、作業者の間違えや怠慢によって各データやファイルに対して正しくない製品コードや金型コードを付与してしまったり、異なる製品のデータに同じ製品コードを付与してしまったりするおそれもあった。
そこで本発明は、記憶した成形条件ファイルと、成形条件ファイルを使用した際の稼働データとを自動かつ正確に結びつけることで、成形条件ファイルがどのように使用されたかを容易に把握できることを目的とする。
本願の請求項1に係る発明では、複数の成形条件ファイルを記憶可能な成形条件ファイル記憶部と、前記成形条件ファイル毎に固有の識別情報を生成する識別情報生成部と、前記成形条件ファイルを前記成形条件ファイル記憶部に記憶する毎に、前記識別情報生成部に固有の識別情報を生成させ、前記成形条件ファイルに前記識別情報を付与して前記成形条件ファイル記憶部に記憶させる成形条件ファイル記憶制御部と、前記成形条件ファイル記憶部から、前記成形条件ファイルと前記成形条件ファイルに付与された識別情報とを読み出す成形条件ファイル読出部と、前記成形条件ファイル読出部が、前記成形条件ファイル記憶部から前記成形条件ファイルと前記成形条件ファイルに付与された識別情報とを読み出した時に、前記識別情報を稼働識別情報として記憶する稼働識別情報記憶部と、前記成形条件ファイル読出部が読み出した成形条件ファイルに基づいて稼働している射出成形機の稼働データに前記稼働識別情報記憶部に記憶されている稼働識別情報を付与して稼働データ記憶部に記憶する稼働データ記憶制御部と、を備えることを特徴とする射出成形機の成形条件ファイル管理装置が提供される。
請求項1に係る発明では、成形条件ファイル読出部が成形条件ファイル記憶部から読み出した成形条件ファイルに基づいて稼働している射出成形機の稼働データに、該成形条件ファイルに付与された識別情報を付与して記憶することによって、記憶した成形条件ファイルと、該成形条件ファイルを使用したときの稼働データとを自動かつ正確に結びつけることができ、成形条件ファイルがどのように使用されたかを容易に把握することが可能となる。
本願の請求項2に係る発明では、前記稼働識別情報記憶部は、成形条件ファイルを前記成形条件ファイル記憶部に記憶する時にも、前記識別情報生成部が生成した前記成形ファイルの固有の識別情報を稼働識別情報として記憶することを特徴とする請求項1に記載の射出成形機の成形条件ファイル管理装置が提供される。
請求項2に係る発明では、成形条件ファイルを成形条件ファイル記憶部に記憶する時にも、識別情報を稼働識別情報記憶部に記憶するようにしたため、成形条件ファイル記憶部に記憶された成形条件ファイルを読み出して射出成形機を稼働させることに加えて、成形条件を作成して成形条件ファイル記憶部に記憶し、その後続けて射出成形機を稼働させる場合においても、識別情報を稼働識別情報記憶部に記憶することができ、成形条件ファイルと、該成形条件ファイルを使用したときの稼働データとを自動かつ正確に結びつけることが可能となる。
本願の請求項3に係る発明では、前記成形条件ファイル記憶部から、少なくとも1つの成形条件ファイルを指定する成形条件ファイル指定部と、前記稼働データ記憶部に記憶された稼働データの中から、前記成形条件ファイル指定部により指定された成形条件ファイルに付与された識別情報に基づいて稼働データを抽出する稼働データ抽出部と、を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の射出成形機の成形条件ファイル管理装置が提供される。
請求項3に係る発明では、成形条件ファイル記憶部から、少なくとも1つの成形条件ファイルを指定し、稼働データ記憶部に記憶された稼働データの中から指定された成形条件ファイルに付与された識別情報に基づいて稼働データを抽出することによって、成形条件ファイル記憶部に記憶された成形条件ファイルに基づいて、稼働データ記憶部に記憶された稼働データを関連付けて抽出することが可能となる。
本願の請求項4に係る発明では、前記稼働データ記憶部から、少なくとも1つの稼働データを指定する稼働データ指定部と、前記成形条件ファイル記憶部に記憶された成形条件ファイルの中から、前記稼働データ指定部により指定された稼働データに付与された識別情報に基づいて成形条件ファイルを抽出する成形条件ファイル抽出部と、を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の射出成形機の成形条件ファイル管理装置が提供される。
請求項4に係る発明では、稼働データ記憶部から、少なくとも1つの稼働データを指定し、成形条件ファイル記憶部に記憶された成形条件ファイルの中から指定された稼働データに付与された識別情報に基づいて成形条件ファイルを抽出することによって、稼働データ記憶部に記憶された稼働データに基づいて、成形条件ファイル記憶部に記憶された成形条件ファイルを関連付けて抽出することが可能となる。
本願の請求項5に係る発明では、前記稼働データ抽出部で抽出された稼働データを統計処理する統計処理部を備えたことを特徴とする請求項3に記載の射出成形機の成形条件ファイル管理装置が提供される。
請求項5に係る発明では、成形条件ファイルに結び付けられた稼働データを統計処理することによって、成形条件ファイルがどのように使用されたかを容易に把握することが可能となる。
本発明により、記憶した成形条件ファイルと、成形条件ファイルを使用した際の稼働データとを自動かつ正確に結びつけ、成形条件ファイルがどのように使用されたかを容易に把握することが可能となる。
本発明の第1の実施形態の構成を示したブロック図である。 第2の実施形態の構成を示したブロック図である。 第2の実施形態における動作の流れを示すフローチャートである。 識別情報が付与された成形条件ファイルのメモリ構造の一例を示した図である。 稼働データ記憶部に記憶された稼働データの一例を示した図である。 実績データに識別情報が付与された形式で一覧とした図である。 第3の実施形態の要部の構成を示したブロック図である。 成形条件ファイルと稼働データとを対応付けて表示部に表示された表の一例である。 アラーム履歴に識別情報が付与された形式で一覧とされた表の一例である。 成形条件ファイルとアラームの発生時刻とアラームの種類を対応付けて表示部に表示された表の一例である。 成形条件ファイルとアラームの発生時刻とをグラフ形式で表示した例である。 第4の実施形態の要部の構成を示したブロック図である。 第6の実施形態における成形条件ファイルの構成の一例を示した図である。 第6の実施形態における表示部への表示の一例を示した図である。
(第1の実施形態)
以下、本発明の実施形態について図面に基づいて説明する。
図1は本実施形態の構成を示したブロック図である。20は成形条件ファイル記憶部であり、射出成形機の成形のために作成された成形条件ファイル10を複数記憶することが可能である。個々の成形条件ファイル10には、識別情報12と成形条件14が格納されている。30は識別情報生成部であり、個々の成形条件ファイル10に付与する固有の識別情報を生成する。50は成形条件記憶部であり、射出成形機が動作するのに使用する成形条件が記憶されている。該成形条件記憶部50に記憶された成形条件から成形条件ファイルを作成したり、成形条件ファイル記憶部20から読み出された成形条件を記憶したりする機能を有する。
40は成形条件ファイル記憶制御部であり、成形条件記憶部50に記憶された成形条件ファイル10を成形条件ファイル記憶部20に記憶させる際に、識別情報生成部30において成形条件ファイル毎の識別情報12を生成させ、生成させた識別情報12を成形条件ファイル10に付与して成形条件ファイル記憶部20に記憶させる。これにより、成形条件ファイル記憶部20に記憶されている個々の成形条件ファイル10には、識別情報12と成形条件14とが格納されている。
60は成形条件ファイル読出部であり、射出成形機による成形を行う際に、成形条件ファイル記憶部20に記憶されている成形条件ファイル10を、識別情報12とともに読み出して、成形条件記憶部50と稼働識別情報記憶部70に記憶する。稼働識別情報記憶部70では、読み出された成形条件ファイル10内の識別情報12を記憶し、稼働データ記憶部80では、読み出して成形条件ファイル10に基づいて稼働している射出成形機の稼働データに、稼働識別情報記憶部70に記憶された識別情報12を付与して記憶する。
これにより、成形条件ファイル10を成形条件ファイル記憶部20に記憶する際に、識別情報生成部30で生成した個別の識別情報12を成形条件ファイル10に付与して記憶し、成形条件ファイル記憶部20に記憶されている成形条件ファイル10を、識別情報12とともに読み出した後、読み出した成形条件ファイル10に基づいて稼働している射出成形機の稼働データを記憶するときに、読み出した成形条件ファイル10に付与されている識別情報12を合わせて記憶することによって、成形条件ファイル10と稼働データを自動かつ正確に結び付けて記憶することが可能となる。
(第2の実施形態)
図2は、本実施形態の構成を示したブロック図である。第1の実施形態の構成を示したブロック図の図1との違いは、成形条件ファイル記憶制御部40からの出力が稼働識別情報記憶部70に出力されている点である。これにより、成形条件ファイル10が成形条件ファイル記憶部20に記憶される際にも、識別情報生成部30で生成した識別情報12を稼働識別情報記憶部70に記憶させることが可能となる。
図3は、本実施形態における、成形条件ファイル毎に固有な識別情報を付与し、さらにその成形条件ファイルに対応する稼働データに識別情報を付与する手順についての流れを示すフローチャートである。以下、ステップ毎に説明する。
・(ステップSA1)識別情報の値A、稼働識別情報の値Bを0として初期化する。
・(ステップSA2)成形条件ファイル記憶制御部が、成形条件ファイルを成形条件ファイル記憶部に記憶するように命令を受けたかどうかを判定する。命令を受けた場合(YES)はステップSA3に進み、受けていない場合(NO)はステップSA6に進む。
・(ステップSA3)識別情報生成部において、識別情報の値に1を加えてインクリメントする。
・(ステップSA4)成形条件ファイル記憶部に成形条件ファイルに対して識別情報Aの値を固有な識別情報として付与し、ともに記憶する。
・(ステップSA5)稼働識別情報記憶部に記憶する稼働識別情報Bとして、識別情報Aの値を記憶する。
・(ステップSA6)成形条件ファイル読出部から成形条件ファイルを呼び出したかどうかを判定する。呼び出した場合(YES)はステップSA7に進み、呼び出していない場合(NO)はステップSA8に進む。
・(ステップSA7)稼働識別情報記憶部に記憶する稼働識別情報Bとして、成形条件ファイル記憶部から呼び出した成形条件に付与されている識別情報の値Xを記憶する。
・(ステップSA8)射出成形機の稼働中に、アラームが発生したかどうかを判定する。アラームが発生した場合(YES)はステップSA9に進み、発生していない場合(NO)はステップSA10に進む。
・(ステップSA9)稼働データ記憶部に、稼働識別情報記憶部に記憶されている稼働識別情報Bとともに、アラーム履歴を記憶する。
・(ステップSA10)射出成形機の運転状況が変わったかどうかを判定する。運転状況が変わった場合(YES)はステップSA11に進み、変わっていない場合(NO)はステップSA12に進む。
・(ステップSA11)稼働データ記憶部に、稼働識別情報記憶部に記憶されている稼働識別情報Bとともに、機械の運転履歴を記憶する。
・(ステップSA12)射出成形機が1ショット生産したかどうかを判定する。1ショット生産が終了した場合(YES)はステップSA13に進み、終了していない場合(NO)はステップSA14に進む。
・(ステップSA13)稼働データ記憶部に、稼働識別情報記憶部に記憶されている稼働識別情報Bとともに、実績データを記憶する。
・(ステップSA14)射出成形機の成形条件を変更したかどうかを判定する。成形条件を変更した場合(YES)はステップSA15に進み、変更していない場合(NO)はステップSA16に進む。
・(ステップSA15)稼働データ記憶部に、稼働識別情報記憶部に記憶されている稼働識別情報Bとともに、射出成形機の成形条件の変更履歴を記憶する。
・(ステップSA16)射出成形機を操作したかどうかを判定する。操作した場合(YES)はステップSA17に進み、操作していない場合(NO)はステップSA18に進む。
・(ステップSA17)稼働データ記憶部に、稼働識別情報記憶部に記憶されている稼働識別情報Bとともに、射出成形機の操作履歴を記憶する。
・(ステップSA18)タイマカウントが0秒になったかどうかを判定する。0秒になった場合(YES)はステップSA19に進み、なっていない場合(NO)はステップSA2に戻る。
・(ステップSA19)稼働データ記憶部に、稼働識別情報記憶部に記憶されている稼働識別情報Bとともに、1分間当たりの消費電力を記憶し、ステップSA2に戻る。
図3で示されているフローチャートにおいては、識別情報生成部30で生成する識別情報12として、成形条件ファイル10が記憶媒体に記憶される毎にインクリメントする数値を識別情報12の例として説明しているが、識別情報12の生成方法としてはこの方法に限ったものではない。複数の射出成形機が通信回線で1台の管理装置に接続され、管理されている場合には、成形条件ファイル10や稼働データに付与された識別情報12が、射出成形機間で重複しないようにする必要がある。そこで、前記識別情報12に対して射出成形機毎に固有なシリアル番号等の情報を付与してもよい。また、UUID(Universally Unique Identifier)のように、十分大きなサイズで、かつランダムな数値を識別情報12としてもよい。
図4は、識別情報12が付与された成形条件ファイル10のメモリ構造の一例を示している。成形条件ファイル10には、成形条件ファイルAに識別番号3256、成形条件ファイルBに識別情報8524、成形条件ファイルCに識別情報9924といったように、それぞれの成形条件ファイル10に固有の識別情報12が付与されている。また、成形条件14としては、成形条件項目1〜nとして成形条件ファイル名称を含めた種々の成形条件14が記憶されている。このように成形条件ファイル10ごとに固有の識別情報12を付与しておくことによって、この識別情報12によって成形条件ファイル10の識別を行うようにすることが可能となる。また、この成形条件ファイル10のメモリ構造の一例は、第2の実施形態の説明の一環として説明したが、第1の実施形態や後述する他の実施形態においても同様である。
また、図5は、図3のフローチャートにおけるステップSA8〜SA19において稼働データ記憶部80に記憶された稼働データの形式の例を示している。図5に示されているように、アラーム発生や射出成形機の操作、成形条件の変更、アラーム履歴データや成形条件の変更履歴データ、操作履歴データ、実績データといった稼働データ109が、その際に読み出されている成形条件14に付与されている識別情報12とともに稼働データ記憶部80に記憶されている。これらは1つのファイルに記憶しても良いし、データの種類毎に別々のファイルに記憶しても良い。
図6は、稼働データ記憶部80に記憶された稼働データにおいて、サイクル数、射出時間、最大射出圧等の実績データに識別情報が付与されて記憶された例を示している。102はショット数、104は日時、106は射出時間、108は最大射出圧を示している。識別情報12が付与されていることによって、ショット125〜128は成形条件ファイルAが用いられており、ショット129〜131においては成形条件ファイルBに切り換えられ、ショット132,133において再度成形条件ファイルAに切り換えられていることが把握できる。これらの図5や図6に示された稼働データについても、第2の実施形態の説明の一環として説明したが、第1の実施形態や後述する他の実施形態においても同様である。
(第3の実施形態)
図7は、本実施形態の要部の構成を示したブロック図である。成形条件ファイル記憶部20への成形条件ファイル10や識別情報12の記憶方法や、射出成形機の成形の際の成形条件ファイル10の読出しについては、第1の実施形態と同様であるため説明を省略する。本実施形態においては、成形条件ファイル記憶部20に成形条件ファイル指定部130が接続されており、さらに稼働データ記憶部80に稼働データ抽出部110が接続され、稼働データ抽出部110と成形条件ファイル指定部130の双方に、表示部140が接続されている。
そして、成形条件ファイル指定部130において成形条件ファイル記憶部20に記憶された成形条件ファイル10の一覧を表示し、一覧から成形条件ファイル10を指定し、稼働データ抽出部110は、成形条件ファイル指定部130において指定された成形条件ファイル10の識別情報12が付与された稼働データを、稼働データ記憶部80から抽出する。こうして、識別情報12をキーとして成形条件ファイル10と稼働データとを対応付けて、表示部140において表示する。
図8は、成形条件ファイル10と稼働データを対応付けて表示部140に表示された表の一例である。図8においては、用いられた成形条件ファイル10と、稼働データの一部である最大射出圧が示されている。図6に示されていたように、成形条件ファイルAはショット数125〜128、132〜133において用いられていたため、その箇所が抽出され、ショット数125〜128、132〜133における最大射出圧が表示されている。
図9は、本実施形態の変形例を示しており、アラーム履歴に識別情報12が付与された形式で一覧とされた例である。表中、152はアラームの発生時刻、154はアラームの終了時刻であり、156は発生したアラーム番号を示している。図10は、このような一覧表から、本実施形態で行われている稼働データの抽出を行って、成形条件ファイルと、アラームの発生時刻とアラームの種類を対応付けて表示部140に表示された表の一例である。これにより、特定の成形条件ファイルを用いた際に発生したアラームの時刻やその種類を把握することが可能となる。
図11は、本変形例における表示部140への表示形式を変更した例であり、図10の表形式に代えてグラフ形式で表示した例である。図11においては横軸が時間であり、アラームが発生した時刻に縦線が表示されている。これにより、アラームの発生した時刻や頻度を視覚的に把握しやすくすることが可能となる。また、図11においては横軸を時間として、アラームが発生した時刻に縦線が表示されるようにしているが、縦横を逆にして、縦軸を時間として、アラームが発生した時刻に横線が表示されるようにして表示することもできる。
なお、本実施形態及び変形例においては、成形条件ファイル記憶部20からの成形条件ファイル10の指定方法として、成形条件ファイル記憶部20に記憶された成形条件ファイル10の一覧を表示し、一覧から成形条件ファイル10を指定しているが、この時一覧表示される情報は成形条件ファイル10に含まれる情報であれば何でもよい。また、表示されている全ての成形条件ファイル10が指定されているとしても良い。さらに、成形条件ファイル名称又は識別情報などを指定し、該指定された情報をキーとして、該当する成形条件ファイルを抽出することにより選択しても良い。
(第4の実施形態)
図12は、本実施形態の要部の構成を示したブロック図である。成形条件ファイル記憶部20への成形条件ファイル10や識別情報12の記憶方法や、射出成形機の成形の際の成形条件ファイル10の読出しについては、第1の実施形態と同様であるため説明を省略する。本実施形態においては、成形条件ファイル記憶部20に成形条件ファイル抽出部120が接続されており、稼働データ記憶部80に稼働データ指定部160が接続され、稼働データ指定部160と成形条件ファイル抽出部120とが接続され、稼働データ指定部160と成形条件ファイル抽出部120の双方に、表示部140が接続されている。
そして、稼働データ指定部160において稼働データ記憶部に記憶された稼働データを一覧表示し、一覧から稼働データを指定し、成形条件ファイル抽出部120は成形条件ファイル記憶部20から指定された稼働データに付与された識別情報と同じ識別情報が付与された成形条件ファイル10を抽出する。
成形条件ファイル10を抽出した後、抽出された成形条件ファイル10の成形条件を表示したり、指定された稼働データと対応付けて成形条件ファイル10に含まれる成形条件を表示したり、抽出された成形条件ファイルを別の記憶媒体やフォルダに保存したり、成形条件ファイルが記憶されたフォルダを表示することもできる。
なお、本実施形態においては、稼働データ記憶部80からの稼働データの指定方法として、稼働データを一覧表示し、一覧から稼働データを指定しているが、この時一覧表示される情報は稼働データに含まれる情報であれば何でもよい。また、表示されている全ての稼働データが指定されているとしても良い。さらに、稼働データに含まれる情報や識別情報など指定し、該指定された情報をキーにして、稼働データを抽出することにより選択しても良い。
(第5の実施形態)
第3の実施形態において、成形条件ファイル指定部130において指定された成形条件ファイル10に付与された識別情報12が付与された稼働データを、稼働データ記憶部80から抽出した後に、抽出された稼働データにおいて統計処理を行うようにすることもできる。統計処理が行われた後のデータは、表示部140に表示することもできる。このように統計処理を行うことで、データの傾向を分析することが可能となる。
データの統計処理の具体例としては、以下のようなものが挙げられる。
・実績データの最大値、最小値、平均値、標準偏差など。
・稼働率、良品数、良品率、自動運転時間、自動運転時間の全体に占める割合、停止時間、停止時間の全体に占める割合など。
・アラームの総発生回数、アラーム毎の発生回数。
・成形条件の変更回数や成形条件項目の変更頻度。
(第6の実施形態)
成形条件の調整過程においては、成形条件ファイル10を記憶するまでの稼働データが重要な場合がある。
そこで、本実施形態においては、成形条件ファイル10を作成して成形条件ファイル記憶部20に記憶する際に、図13に示されているように、成形条件14の一つとして成形条件ファイル10を成形条件ファイル記憶部20に記憶したときの日時を成形条件ファイル10に付与している。
データを表示する時に、図14に示されているように、成形条件ファイル10に付与された成形条件ファイル記憶部20に記憶したときの日時をキーとして、成形条件ファイルに付与された日時から一定期間前または一定ショット分前までのデータを抽出して表示する。表示の際には、抽出されたデータを成形条件ファイル10と成形条件ファイルの識別情報12により抽出されたデータとともに表示することもできる。
各実施形態における動作は、射出成形機外のパーソナルコンピュータ等において行うこともできるし、射出成形機上で行うこともできる。
10 成形条件ファイル
12 識別情報
14 成形条件
20 成形条件ファイル記憶部
30 識別情報生成部
40 成形条件ファイル記憶制御部
50 成形条件記憶部
60 成形条件ファイル読出部
70 稼働識別情報記憶部
80 稼働データ記憶部
100 実績データ
102 ショット数
104 日時
106 射出時間
108 最大射出圧
110 稼働データ抽出部
120 成形条件ファイル抽出部
130 成形条件ファイル指定部
140 表示部
150 アラーム履歴
152 アラーム発生時刻
154 アラーム終了時刻
156 アラーム番号
160 稼働データ指定部

Claims (5)

  1. 複数の成形条件ファイルを記憶可能な成形条件ファイル記憶部と、
    前記成形条件ファイル毎に固有の識別情報を生成する識別情報生成部と、
    前記成形条件ファイルを前記成形条件ファイル記憶部に記憶する毎に、前記識別情報生成部に固有の識別情報を生成させ、前記成形条件ファイルに前記識別情報を付与して前記成形条件ファイル記憶部に記憶させる成形条件ファイル記憶制御部と、
    前記成形条件ファイル記憶部から、前記成形条件ファイルと前記成形条件ファイルに付与された識別情報とを読み出す成形条件ファイル読出部と、
    前記成形条件ファイル読出部が、前記成形条件ファイル記憶部から前記成形条件ファイルと前記成形条件ファイルに付与された識別情報とを読み出した時に、前記識別情報を稼働識別情報として記憶する稼働識別情報記憶部と、
    前記成形条件ファイル読出部が読み出した成形条件ファイルに基づいて稼働している射出成形機の稼働データに前記稼働識別情報記憶部に記憶されている稼働識別情報を付与して稼働データ記憶部に記憶する稼働データ記憶制御部と、
    を備えることを特徴とする射出成形機の成形条件ファイル管理装置。
  2. 前記稼働識別情報記憶部は、成形条件ファイルを前記成形条件ファイル記憶部に記憶する時にも、前記識別情報生成部が生成した前記成形ファイル毎の固有の識別情報を稼働識別情報として記憶することを特徴とする請求項1に記載の射出成形機の成形条件ファイル管理装置。
  3. 前記成形条件ファイル記憶部から、少なくとも1つの成形条件ファイルを指定する成形条件ファイル指定部と、
    前記稼働データ記憶部に記憶された稼働データの中から、前記成形条件ファイル指定部により指定された成形条件ファイルに付与された識別情報に基づいて稼働データを抽出する稼働データ抽出部と、
    を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の射出成形機の成形条件ファイル管理装置。
  4. 前記稼働データ記憶部から、少なくとも1つの稼働データを指定する稼働データ指定部と、
    前記成形条件ファイル記憶部に記憶された成形条件ファイルの中から、前記稼働データ指定部により指定された稼働データに付与された識別情報に基づいて成形条件ファイルを抽出する成形条件ファイル抽出部と、
    を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の射出成形機の成形条件ファイル管理装置。
  5. 前記稼働データ抽出部で抽出された稼働データを統計処理する統計処理部を備えたことを特徴とする請求項3に記載の射出成形機の成形条件ファイル管理装置。
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