JP6274991B2 - 電力変換装置 - Google Patents
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Description
各単位変換回路の直流コンデンサが充電されていない状態で、MMC型の電力変換器を系統に連系すると、各単位変換回路のダイオードを通して該直流コンデンサに突入電流が流れ込んでしまう。
更に装置の小型化を図るため、可変直流電圧源の出力電圧が電力変換器に接続される交流電圧よりも低い電圧で充電できるように、充電対象の個々の単位変換回路を順次充電していく方式も開示されている(例えば、特許文献1参照)。
該変換器セル内の上記直流コンデンサから電源供給されて動作し、指令値に基づいて上記半導体スイッチング素子を駆動制御するセル駆動制御部を備え、上記制御装置は、上記直流コンデンサの電圧を監視する直流コンデンサ監視部と、上記変換器セルへの上記指令値を生成する指令生成部とを備え、上記電力変換器の起動時に行う上記直流コンデンサの初期充電において、上記直流コンデンサの電圧が上記セル駆動制御部の起動電圧に基づく第1基準電圧に達すると、上記指令値を生成して、上記セル駆動制御部により上記変換器セル内の上記半導体スイッチング素子を駆動し、上記指令生成部は、上記直流コンデンサの電圧に応じて上記指令値を生成し、上記指令生成部は、上記直流コンデンサの初期充電において、上記指令値の直流電圧成分のDUTY比を調整し、上記直流コンデンサの電圧が当該直流コンデンサの定格電圧に基づく第2基準電圧に達すると、上記直流電圧成分のDUTY比を50%にするものである。
以下、本発明の実施の形態1に係る電力変換装置100について図を用いて説明する。
図1は、本発明の実施の形態1に関する電力変換装置の概略構成図である。
電力変換装置100は、3相交流回路である交流系統7と直流回路である高電圧直流送電網1との間に接続され、交流と直流との間で電力変換を行う電力変換器50と、電力変換器50の動作を制御する制御装置70とを備える。
以下、交流系統7に交流電源がない場合を例として説明する。
また電力変換器50の交流側端子は、交流系統7と接続するための変圧器5に接続されている。変圧器5と交流系統7との間には、電路を開閉する第1開閉部9が直列接続されている。これにより電力変換器50は、各相交流線により変圧器5と第1開閉部9とを介して交流系統7に連系される。
また、電力変換器50が出力する交流電圧を検出して制御装置70に送信する電圧検出部8が設けられている。
電力変換器50は、MMC型の電力変換器であり、図2に示すように、複数の変換器セル52を直列接続した正側アーム53aと負側アーム53bのそれぞれの一方の端子を互いに直列接続して構成されるレグ回路51を3個備えており、これらのレグ回路51を正負の直流母線6P、6N間に並列接続して構成される。正側アーム53aと負側アーム53bの互いの接続点(電力変換器50の交流側端子)はそれぞれ各相交流線(U〜W)に接続され、正側アーム53aの他方の端子は、正極側の直流母線6Pに、負側アーム53bの他方の端子が負極側の直流母線6Nに接続されている。なお、正側アーム53aと負側アーム53bとのそれぞれは電流調整のためのリアクトルを含むが本発明の説明には不要であるため、省略している。
図に示すように、変換器セル52は、それぞれにダイオード59a、59bが逆並列接続された半導体スイッチング素子57a、57bを直列接続した直列体60を備えた双方向チョッパ回路である。そして直列体60に直流コンデンサ56を並列に接続している。
また、この直流コンデンサ56から電源供給を受けて半導体スイッチング素子57a、57bを駆動制御するセル駆動制御部55を、直流コンデンサ56の正負端子間に接続している。
また各変換器セル52の入出力端子61は、他の変換器セル52の入出力端子62へ接続され、各変換器セル52の入出力端子62は、他の変換器セル52の入出力端子61へ接続される。
尚、ここでは、半導体スイッチング素子57a、57bとしてIGBTを用いるが、これに限定されるものではなく、他の自己消弧型半導体スイッチング素子を用いてもよい。
各変換器セル52内のセル駆動制御部55は、自身の変換器セル52の直流コンデンサ56の電圧を検出して、その情報を制御装置70に伝送する電圧検出部30と、指令値71に基づいて半導体スイッチング素子57a、57bを点弧する点弧部31とを有する。
直流コンデンサ監視部41は、各変換器セル52内の直流コンデンサ56の電圧Vcを監視し、電圧判定部42はこの電圧Vcと第1基準電圧Vs(後述)とを比較判定する。
指令生成部48は、各セル駆動制御部55で用いる指令値71を生成し、通信部47は、制御装置70と各セル駆動制御部55との間で通信する手段である。
交流電圧監視部44は、電力変換器50の出力交流電圧を監視し、交流電圧判定部45は、この出力交流電圧と交流系統7の電圧とを比較判定する。
以下、本発明に係る電力変換装置100の起動時の動作について説明する。
制御装置70は、電力変換器50の起動前に個別電源により駆動されており、交流系統7の電圧と電力変換器50の状態とを監視している。また、制御装置70は、この電力変換器50の起動前において、電路開閉用スイッチである第1開閉部9、第2開閉部3および第3開閉部2を開状態に制御している。こうして、第1開閉部9を開状態にすることで交流系統7への電路を遮断しており、第3開閉部2を開状態に制御することで、高電圧直流送電網1からの電路を遮断して電力が供給されない状態にし、第2開閉部3を開状態にすることで抵抗器4の両端が短絡されない状態にしている。また、このとき全ての変換器セル52の半導体スイッチング素子57a、57bはオフ状態である。
次に、電圧判定部42は、各変換器セル52内の直流コンデンサ56の電圧Vcで最小電圧が、セル駆動制御部55の起動電圧に基づく第1基準電圧Vsに到達し、Vs以上であるか否かを判定する(ステップS003)。なお本実施の形態では、第1基準電圧Vsはセル駆動制御部55の起動電圧レベルに設定する。直流コンデンサ56の電圧Vcで最小電圧が第1基準電圧Vsより小さい場合は、ステップS002へ戻り、引き続き各変換器セル52の直流コンデンサ56の電圧Vcの最小の電圧を監視する。
制御装置70からの指令値71には、直流電圧成分のDUTY比と交流電圧成分のDUTY比が含まれており、変換器セル52の出力交流電圧は、直流電圧成分のDUTY比により、その出力可能範囲が制限される。本実施の形態のように変換器セル52が双方向チョッパ回路の場合では、直流コンデンサ56の電圧が定格電圧の時、図6に示すように直流電圧成分のDUTY比が50%の場合に交流電圧を100%出力することが可能である。本実施の形態では、指令値71の直流電圧成分のDUTY比を50%とし、交流電圧成分のDUTY比は直流コンデンサ56の電圧Vcに応じて算出している。各変換器セル52のセル駆動制御部55は、この指令値71に基づいて、各半導体スイッチング素子57a、57bを交互に、直流電圧成分のDUTY比を50%でスイッチングさせる。
尚、指令値71はゲートパルス信号相当でも連続的な電圧指令値でも構成することができる。
ステップS007において、直流コンデンサ56の電圧Vc(平均値)が第2基準電圧Vscに達すると、制御装置70は、第2開閉部切り替え部43により第2開閉部3を閉じて、抵抗器4の両端を短絡する(ステップS008)。
ステップS010で変圧器5を介した出力交流電圧の大きさが交流系統7の電圧の大きさにほぼ等しくなった場合は、第1開閉部切り替え部46により、第1開閉部9を閉じて(ステップS011)、交流系統7への送電を開始し、電力変換装置100は起動処理を完了する(ステップS012)。
また、ステップ007の判定においては、各変換器セル52の電圧Vcで平均値を用いたが、平均値に限るものではない。
交流系統7が交流電源を持つ場合では、上記ステップS010において、交流電圧判定部45は、電力変換器50の出力交流電圧の大きさおよび位相を、運用中である交流系統7の電圧の大きさおよび位相と比較判定する。そして、出力交流電圧の大きさおよび位相が交流系統7の電圧の大きさおよび位相にほぼ等しくなった場合に、第1開閉部切り替え部46により、第1開閉部9を閉じて(ステップS011)、交流系統7への送電を開始する。
こうして、交流系統7が交流電源を持つ場合では、ステップS010において、交流電圧判定部45は、出力交流電圧の大きさに加えて位相を交流系統7の電圧の大きさおよび位相と比較判定する。
また、直流コンデンサ56の電圧値に応じて充電用の抵抗器4と第2開閉部3の開閉を制御するため、初期充電時の突入電流の抑制が可能である。
こうして、突入電流を抑制しつつ、高速に起動可能で低損失な電力変換装置100を提供することが可能になる。
また、電力変換器50の出力により変圧器5を徐々に昇圧していくため、変圧器5への突入電流を防止することができ、変圧器5の起動を安定させることが可能になる。
以下、この発明の実施の形態2を、上記実施の形態1と異なる箇所を中心に図を用いて説明する。上記実施の形態1と同様の部分は同一符号を付して説明を省略する。
本実施の形態の電力変換装置100では、制御装置70が出力する指令値71が含む直流電圧成分のDUTY比を、直流コンデンサ56の電圧Vcに応じて調整する。
以下、交流系統7が交流電源を持つ場合を例として説明する。
図8は、本発明の実施の形態2による制御装置70とセル駆動制御部55との制御動作を示すフロー図である。
実施の形態1の図5で示した制御動作を示すフロー図において、ステップS001〜ステップS003までの動作は、本実施の形態についても同様のものであり、ステップS001〜ステップS003の図示は便宜上省略する。
直流コンデンサ56の初期充電において、実施の形態1では直流電圧成分のDUTY比を50%として動作させたが、本実施の形態では25%に設定する。直流電圧成分のDUTY比が25%の場合の出力交流電圧の出力可能範囲は図7に示すようになる。図6に示した直流電圧成分のDUTY比が50%の場合と比較すると、出力可能範囲が小さくなる。
尚、この直流電圧成分のDUTY比は25%である必要はなく、直流コンデンサ56の電圧が定格電圧の場合に交流電圧を100%出力することが可能なDUTY比の50%より小さくすればよい。
指令生成部48は、直流コンデンサ56の電圧Vc、例えば各電圧Vcの平均値に応じて指令値71を生成し、各変換器セル52内のセル駆動制御部55に出力する。上述したように、この指令値71が含む直流電圧成分のDUTY比は25%である。
交流電圧成分のDUTY比は、本実施の形態のように変換器セル52内の直列体60が双方向チョッパ回路の場合では、直流コンデンサ56の電圧Vcの値に応じて出力可能な交流電圧が制限される。その為、交流電圧成分のDUTY比については、直流コンデンサの電圧Vcの値に応じて徐々に上げていくものとする。
電力変換器50は、各直流コンデンサ56によって平滑化された直流電圧を、直流成分を含む交流電圧に変換して出力する(ステップS015)。そして、この出力交流電圧により変圧器5が励磁する(ステップS016)。
直流コンデンサ56の電圧Vc(平均値)が、第2基準電圧Vscより小さい場合は、ステップS014へ戻る。
ステップS017において、直流コンデンサ56の電圧Vc(平均値)が第2基準電圧Vscに達すると制御装置70は、指令生成部48により、セル駆動制御部55に出力する指令値71の直流電圧成分のDUTY比を50%に変更して交流電圧の出力制限を解除する(ステップS018)。
一方、交流電圧成分のDUTY比は、直流コンデンサ56の電圧Vc(平均値)が定格電圧付近に達すると最大限まで上げる。これにより交流出力電圧を早く定格まで上げることができる。
制御装置70は、第2開閉部切り替え部43により第2開閉部3を閉じて、抵抗器4の両端を短絡する(ステップS008)。
次に、交流電圧監視部44は、電圧検出部8により検出した電力変換器50の出力交流電圧を監視する(ステップS009)。電力変換器50の変圧器5を介した出力交流電圧の大きさおよび位相と、運用中である交流系統7の電圧の大きさおよび位相とを比較し(ステップS010)、出力交流電圧の大きさおよび位相が交流系統7のものと等しくない場合は、ステップS009へ戻り、引き続き電力変換器50の出力交流電圧を監視する。
ステップS010で変圧器5を介した出力交流電圧の大きさおよび位相が交流系統7の電圧および位相にほぼ等しくなった場合は、第1開閉部切り替え部46により、第1開閉部9を閉じて(ステップS011)、交流系統7への送電を開始し、電力変換装置100は起動処理を完了する(ステップS012)。
また、電力変換器50の出力電流により変圧器5を徐々に昇圧していくため、変圧器5への突入電流を防止することができ、変圧器5の起動を安定させることが可能になる。
また直流コンデンサ56が定格電圧に達した後は、指令値71の直流電圧成分のDUTY比を50%に変更し、かつ交流電圧成分のDUTY比も最大に変更することで、交流出力電圧を早く定格まであげることが可能である。
こうして、更に高速に起動可能な電力変換装置100を提供することが可能になる。
尚、上記実施の形態2は、交流系統7が交流電源を持つ場合を例として説明したが、交流電源がない場合にも適用でき、同様の効果を奏する。
以下、この発明の実施の形態3を、上記実施の形態2と異なる箇所を中心に図を用いて説明する。上記実施の形態2と同様の部分は同一符号を付して説明を省略する。
図9は、本発明の実施の形態3による電力変換器内の変換器セル352の回路構成図である。
本実施の形態の電力変換装置100は、図に示すように、変換器セル352がフルブリッジ回路である。変換器セル352は、それぞれにダイオード359a、359bが逆並列接続された半導体スイッチング素子357a、357bを直列接続した直列体360を2個備える。そして2個の直列体360を並列接続してフルブリッジ回路を構成し、このフルブリッジ回路に直流コンデンサ356を並列に接続している。
また、この直流コンデンサ356から電源供給を受けて半導体スイッチング素子357a、357bを駆動制御するセル駆動制御部355を直流コンデンサ356の正負端子間に接続している。
図10は、本発明の実施の形態3による変換器セル352のPWM制御による直流電圧DUTY比と交流出力可能範囲との関係を示す図である。
図10(a)は、直流電圧成分のDUTY比が50%で交流電圧を100%出力する図であり、図10(b)は、直流電圧成分のDUTY比が25%で交流電圧を100%出力する図である。
まず、図10に示すように、直流電圧成分のDUTY比が50%未満であっても交流電圧を100%出力することが可能である。
更に、直流コンデンサ356の電圧Vcが定格電圧未満でも、交流電圧成分のDUTY比を実施の形態2に比べて大きくして交流電圧を100%出力する事ができる。
このため、出力交流電圧は、直流コンデンサ356の電圧Vcの最小値が定格電圧になり、直流電圧成分のDUTY比を50%に変更すると同時に定格電圧にすることができる。
また、電力変換器50の出力電流により変圧器5を徐々に昇圧していくため、変圧器5への突入電流を防止することができ、変圧器5の起動を安定させることが可能になる。
こうして、更に高速に起動可能な電力変換装置100を提供することが可能になる。
41 直流コンデンサ監視部、48 指令生成部、50 電力変換器、51 レグ回路、52,352 変換器セル、53a 正側アーム、53b 負側アーム、
55,355 セル駆動制御部、56,356 直流コンデンサ、
57a,57b,357a,357b 半導体スイッチング素子、
60,360 直列体、70 制御装置、71 指令値、100 電力変換装置。
Claims (10)
- それぞれ正側アームと負側アームとが直列接続されたレグ回路を、交流の各相に備え、各相の前記レグ回路が正負の直流母線間に並列接続されて、交流と直流との間で電力変換を行う電力変換器と、制御装置とを備えた電力変換装置において、
上記レグ回路の上記正側アーム、上記負側アームのそれぞれは、互いに直列接続された複数の半導体スイッチング素子の直列体とこの直列体に並列接続された直流コンデンサとからなる変換器セルを、1あるいは複数直列接続して構成され、
上記変換器セルは、
該変換器セル内の上記直流コンデンサから電源供給されて動作し、指令値に基づいて上記半導体スイッチング素子を駆動制御するセル駆動制御部を備え、
上記制御装置は、
上記直流コンデンサの電圧を監視する直流コンデンサ監視部と、
上記変換器セルへの上記指令値を生成する指令生成部とを備え、
上記電力変換器の起動時に行う上記直流コンデンサの初期充電において、上記直流コンデンサの電圧が上記セル駆動制御部の起動電圧に基づく第1基準電圧に達すると、上記指令値を生成して、上記セル駆動制御部により上記変換器セル内の上記半導体スイッチング素子を駆動し、
上記指令生成部は、上記直流コンデンサの電圧に応じて上記指令値を生成し、
上記指令生成部は、上記直流コンデンサの初期充電において、上記指令値の直流電圧成分のDUTY比を調整し、上記直流コンデンサの電圧が当該直流コンデンサの定格電圧に基づく第2基準電圧に達すると、上記直流電圧成分のDUTY比を50%にすることを特徴とする電力変換装置。 - 上記指令生成部は、上記直流コンデンサの初期充電において、上記直流コンデンサの電圧が上記第2基準電圧未満の時に、上記直流電圧成分のDUTY比を50%未満となるように調整して、上記直流母線から供給される電流を増加させることを特徴とする請求項1に記載の電力変換装置。
- 上記指令生成部は、上記直流電圧成分のDUTY比が50%未満のとき、上記指令値の交流電圧成分のDUTY比を最大にすることを特徴とする請求項2に記載の電力変換装置。
- 上記セル駆動制御部は、上記直流コンデンサの電圧を検出して上記制御装置へ伝送すると共に、上記直流コンデンサの電圧と上記指令値とに基づいて、上記半導体スイッチング素子を駆動制御することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の電力変換装置。
- 上記電力変換器は変圧器を介して交流回路と接続され、
上記変圧器と上記交流回路との間に、電路を開閉する第1開閉部が直列接続され、
上記制御装置は、上記電力変換器が出力する交流電圧に基づいて上記第1開閉部の開閉を制御することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の電力変換装置。 - 上記制御装置は、上記直流コンデンサの初期充電において、該初期充電の開始時に上記第1開閉部を開にし、上記電力変換器の上記変圧器を介した出力電圧が上記交流回路とほぼ等しくなると、上記第1開閉部を閉にすることを特徴とする請求項5に記載の電力変換装置。
- 上記電力変換器の上記直流母線は、抵抗器を介して直流回路と接続され、
上記抵抗器の両端を短絡する第2開閉部が上記抵抗器に並列接続され、
上記制御装置は、上記直流コンデンサの初期充電において、該初期充電の開始時に上記第2開閉部を開にして、上記直流回路からの直流電流を上記抵抗器を介して上記電力変換器に供給し、
該直流コンデンサの電圧が上記第2基準電圧に達すると、上記第2開閉部を閉にして、上記直流回路からの直流電流を上記第2開閉部を介して上記電力変換器に供給することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の電力変換装置。 - 上記変換器セルは、上記直列体を2個有するフルブリッジ回路であることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の電力変換装置。
- 上記抵抗器と上記直流回路との間に、電路を開閉する第3開閉部を直列接続し、
上記制御装置は、上記直流コンデンサの初期充電において、該初期充電の開始時に上記第3開閉部を閉にすることを特徴とする請求項7に記載の電力変換装置。 - それぞれ正側アームと負側アームとが直列接続されたレグ回路を、交流の各相に備え、各相の前記レグ回路が正負の直流母線間に並列接続されて、交流と直流との間で電力変換を行う電力変換器と、制御装置とを備えた電力変換装置において、
上記レグ回路の上記正側アーム、上記負側アームのそれぞれは、互いに直列接続された複数の半導体スイッチング素子の直列体とこの直列体に並列接続された直流コンデンサとからなる変換器セルを、1あるいは複数直列接続して構成され、
上記変換器セルは、
該変換器セル内の上記直流コンデンサから電源供給されて動作し、指令値に基づいて上記半導体スイッチング素子を駆動制御するセル駆動制御部を備え、
上記制御装置は、
上記直流コンデンサの電圧を監視する直流コンデンサ監視部と、
上記変換器セルへの上記指令値を生成する指令生成部とを備え、
上記電力変換器の起動時に行う上記直流コンデンサの初期充電において、上記直流コンデンサの電圧が上記セル駆動制御部の起動電圧に基づく第1基準電圧に達すると、上記指令値を生成して、上記セル駆動制御部により上記変換器セル内の上記半導体スイッチング素子を駆動し、
上記制御装置は、上記変換器セルがそれぞれ備える上記直流コンデンサの各電圧で最小の電圧が、上記第1基準電圧に達すると、上記指令値を生成して上記変換器セル内の上記半導体スイッチング素子を駆動することを特徴とする電力変換装置。
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