JP6274580B2 - 絶縁型Cukコンバータ、電力伝送制御装置 - Google Patents

絶縁型Cukコンバータ、電力伝送制御装置 Download PDF

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Description

本発明は、DC/DCコンバータの一種であるCukコンバータに関し、特に、一次側と二次側がトランスで絶縁された絶縁型Cukコンバータに関する。
Cukコンバータは、Slobodan M. Cuk氏の発明によるDC/DCコンバータであって(米国特許第4184197号)、従来のDC/DCコンバータの回路にインダクタを1つ追加し、2つのインダクタによって入力側と出力側の電流変動を抑制するものである。
Cukコンバータには、入力側と出力側とをトランスで絶縁したものがある。これは、一般に絶縁型Cukコンバータと呼ばれている。絶縁型Cukコンバータにおいては、トランスの一次側に、第1インダクタ、第1コンデンサ、スイッチング素子などが設けられ、トランスの二次側に、第2インダクタ、第2コンデンサ、整流素子などが設けられる。特許文献1および特許文献2には、このような絶縁型Cukコンバータの回路例が示されている。
特許文献1のCukコンバータは、低圧側と高圧側との間で双方向の電圧変換が可能な、絶縁型双方向コンバータである。このCukコンバータでは、蓄電部の放電運転時には、低圧側に入力された直流電圧を昇圧して高圧側に出力し、蓄電部の充電運転時には、高圧側に入力された直流電圧を降圧して低圧側に出力する。
特許文献2のCukコンバータも、絶縁型双方向コンバータである。このCukコンバータでは、トランスの一次側と二次側の各スイッチング素子を同期整流によりスイッチング動作させ、充放電切替時に充放電電流と充放電電圧とをリニアに制御することで、昇圧機能と降圧機能を連続的に切替可能としている。
トランスを用いた絶縁型Cukコンバータにおいては、スイッチング素子のオン・オフ動作において、当該素子がターンオフしたときにトランスの一次巻線の漏れインダクタンスにより発生する高電圧に起因して、スイッチング素子の両端に大きなサージ電圧が印加される。このため、スイッチング素子がサージによって破壊されることがある。そこで、サージから保護するために、高耐圧のスイッチング素子が用いられるが、これはコストアップの要因となる。
特開2007−288941号公報 特開2013−74779号公報
本発明の課題は、スイッチング素子のターンオフ時に発生するサージを抑制できる絶縁型Cukコンバータを提供することにある。
第1の発明に係る絶縁型Cukコンバータは、一次巻線および二次巻線を有するトランスと、このトランスの一次側に設けられた入力端子と、トランスの二次側に設けられた出力端子と、入力端子に一端が接続された第1インダクタと、第1インダクタの他端と一次巻線の一端との間に接続された第1コンデンサと、第1インダクタと第1コンデンサとの接続点に一方の電極が接続され、一次巻線の他端に他方の電極が接続された第1スイッチング素子と、出力端子に一端が接続された第2インダクタと、第2インダクタの他端と二次巻線の一端との間に接続された第2コンデンサと、第2インダクタと第2コンデンサとの接続点に一方の電極が接続され、二次巻線の他端に他方の電極が接続されたダイオードとを備えた絶縁型Cukコンバータであって、第1インダクタの一端と第1スイッチング素子の一方の電極との間に、第1スイッチング素子のターンオフ時に発生するサージを抑制するサージ抑制回路を設けたものである。
このような構成によると、第1スイッチング素子がターンオフした時に、トランスの一次巻線の漏れインダクタンスに蓄積されたエネルギーに起因して発生する高電圧は、サージ抑制回路で吸収される。このため、第1スイッチング素子のターンオフ時のサージ電圧が抑制され、第1スイッチング素子がサージによって破壊されるのを未然に防止することができる。したがって第1スイッチング素子として、高耐圧の素子を用いる必要がなく、コストを低減することができる。
第1の発明に係る絶縁型Cukコンバータにおいて、サージ抑制回路は、第3スイッチング素子を含んでいてもよい。この構成では、トランスの一次側から二次側に電力を伝送する場合は、第1スイッチング素子がスイッチング動作を行い、第1スイッチング素子がオンの間は、第3スイッチング素子はオフ状態にあり、第1スイッチング素子がオフすると、第3スイッチング素子が時間的に遅れてオンし、第1スイッチング素子がオンする前に、第3スイッチング素子がオフする。
第2の発明に係る絶縁型Cukコンバータは、第1の発明に係る絶縁型Cukコンバータにおけるダイオードに代えて、整流機能を有する第2スイッチング素子を用いたものである。第2スイッチング素子の一方の電極は、第2インダクタと第2コンデンサとの接続点に接続され、他方の電極は、二次巻線の他端に接続される。
第2の発明に係る絶縁型Cukコンバータにおいて、サージ抑制回路は、第3スイッチング素子を含んでいてもよい。この構成では、トランスの一次側から二次側に電力を伝送する場合は、第1スイッチング素子と第2スイッチング素子とが、同期してスイッチング動作を行う。また、第1スイッチング素子がオンの間は、第3スイッチング素子はオフ状態にあり、第1スイッチング素子がオフすると、第3スイッチング素子が時間的に遅れてオンし、第1スイッチング素子がオンする前に、第3スイッチング素子がオフする。
第1および第2の発明において、サージ抑制回路は、第3スイッチング素子と直列に接続された第3コンデンサをさらに含み、第3スイッチング素子、第3コンデンサ、および第1インダクタによって、閉ループ回路が形成されるようにしてもよい。
第3の発明に係る絶縁型Cukコンバータは、一次側の第1スイッチング素子に対して第1サージ抑制回路を設けるとともに、二次側の第2スイッチング素子に対して第2サージ抑制回路を設けたものである。
第3の発明に係る絶縁型Cukコンバータにおいて、第1サージ抑制回路は、第3スイッチング素子を含み、第2サージ抑制回路は、第4スイッチング素子を含んでいてもよい。この構成では、トランスの一次側から二次側に電力を伝送する場合は、第2スイッチング素子は常時オフ状態にあって、第1スイッチング素子がスイッチング動作を行う。第1スイッチング素子がオンの間は、第3スイッチング素子はオフ状態にあり、第1スイッチング素子がオフすると、第3スイッチング素子が時間的に遅れてオンし、第1スイッチング素子がオンする前に、第3スイッチング素子がオフする。また、トランスの二次側から一次側に電力を伝送する場合は、第1スイッチング素子は常時オフ状態にあって、第2スイッチング素子がスイッチング動作を行う。第2スイッチング素子がオンの間は、第4スイッチング素子はオフ状態にあり、第2スイッチング素子がオフすると、第4スイッチング素子が時間的に遅れてオンし、第2スイッチング素子がオンする前に、第4スイッチング素子がオフする。
第3の発明に係る絶縁型Cukコンバータにおいて、第1サージ抑制回路は、第3スイッチング素子と直列に接続された第3コンデンサをさらに含み、第2サージ抑制回路は、第4スイッチング素子と直列に接続された第4コンデンサをさらに含んでいてもよい。この構成では、第3スイッチング素子、第3コンデンサ、および第1インダクタによって、第1閉ループ回路が形成され、第4スイッチング素子、第4コンデンサ、および第2インダクタによって、第2閉ループ回路が形成される。
本発明に係る電力伝送制御装置は、上述した絶縁型Cukコンバータと、この絶縁型Cukコンバータの動作を制御する制御部とを備えている。
本発明によれば、スイッチング素子のオフ時に発生するサージを抑制できる絶縁型Cukコンバータを提供することができる。
第1実施形態に係る絶縁型Cukコンバータの回路図である。 第2実施形態に係る絶縁型Cukコンバータの回路図である。 第3実施形態に係る絶縁型Cukコンバータの回路図である。 第1実施形態の電流経路を示した回路図である。 比較例の電流経路を示した回路図である。 サージ抑制効果を説明するための波形図である。 第2実施形態のQ1オン後の電流経路を示した回路図である。 第2実施形態のQ1オフ時の電流経路を示した回路図である。 第2実施形態のQ3オン時の電流経路を示した回路図である。 第2実施形態のQ2オン時の電流経路を示した回路図である。 第2実施形態のQ2オン後の電流経路を示した回路図である。 第2実施形態のQ3オフ時の電流経路を示した回路図である。 第2実施形態のQ2オフ時の電流経路を示した回路図である。 第2実施形態のQ1オン時の電流経路を示した回路図である。 第2実施形態の動作を示したタイムチャートである。 第1実施形態の変形例を示した回路図である。 第2実施形態の変形例を示した回路図である。 第3実施形態の変形例を示した回路図である。
本発明に係る絶縁型Cukコンバータ(以下、単に「Cukコンバータ」という。)の実施形態につき、図面を参照しながら説明する。各図において、同一の部分または対応する部分には、同一の符号を付してある。
最初に、図1を参照して、第1実施形態に係るCukコンバータの構成を説明する。図1において、Cukコンバータ100は、一次側電源1と二次側電源2との間に配置される。一次側電源1は、直流バッテリから構成されている。二次側電源2は、コンデンサまたは充電可能なバッテリ(二次電池)から構成されている。二次側電源2に代えて、負荷を接続してもよい。Cukコンバータ100には、一次側電源1が接続される入力端子T1、T2と、二次側電源2が接続される出力端子T3、T4とが設けられている。Cukコンバータ100の動作は、制御部3により制御される。制御部3は、CPUや、PWM(パルス幅変調)信号生成回路などを備えている。Cukコンバータ100と制御部3は、同じ回路基板に搭載されており、これらによって電力伝送制御装置10が構成される。この電力伝送制御装置10は、たとえば車両に搭載されている。
Cukコンバータ100は、一次巻線W1および二次巻線W2を有するトランスTRを備えている。各巻線W1、W2は、破線Kで示した部分で接続されているが、この部分は隔離されていてもよい(図2と図3においても同様)。トランスTRの一次側には、入力端子T1、T2、インダクタL1(第1インダクタ)、コンデンサC1(第1コンデンサ)、スイッチング素子Q1(第1スイッチング素子)、サージ抑制回路X、およびコンデンサC5が設けられている。
インダクタL1の一端は入力端子T1に接続されている。インダクタL1の他端と一次巻線W1の一端との間には、コンデンサC1がインダクタL1と直列に接続されている。スイッチング素子Q1は、FET(電界効果トランジスタ)からなり、ドレインdとソースs間に接続されたダイオードD1を有している。スイッチング素子Q1の一方の電極であるドレインdは、インダクタL1とコンデンサC1との接続点に接続され、他方の電極であるソースsは、一次巻線W1の他端に接続されている。スイッチング素子Q1のゲートgは、制御部3に接続されている。
サージ抑制回路Xは、インダクタL1の一端と、スイッチング素子Q1のドレインdとの間に接続されている。このサージ抑制回路Xは、スイッチング素子Q1のターンオフ時に発生するサージを抑制するためのアクティブクランプ回路であり、スイッチング素子Q3(第3スイッチング素子)と、当該素子と直列に接続されたコンデンサC3(第3コンデンサ)とから構成されている。
スイッチング素子Q3は、スイッチング素子Q1と同様にFETからなり、ドレインdとソースs間に接続されたダイオードD3を有している。スイッチング素子Q3のドレインdはコンデンサC3に接続され、ソースsはスイッチング素子Q1のドレインdに接続され、ゲートgは制御部3に接続されている。スイッチング素子Q3、コンデンサC3、およびインダクタL1によって、閉ループ回路が形成される。
コンデンサC5は、入力電圧のノイズを除去するためのコンデンサであって、入力端子T1、T2間に設けられている。
トランスTRの二次側には、出力端子T3、T4、インダクタL2(第2インダクタ)、コンデンサC2(第2コンデンサ)、ダイオードD5、およびコンデンサC6が設けられている。
インダクタL2の一端は出力端子T3に接続されている。インダクタL2の他端と二次巻線W2の一端との間には、コンデンサC2がインダクタL2と直列に接続されている。ダイオードD5の一方の電極であるカソードは、インダクタL2とコンデンサC2との接続点に接続され、他方の電極であるアノードは、二次巻線W2の他端に接続されている。コンデンサC6は、出力電圧のノイズを除去するためのコンデンサであって、出力端子T3、T4間に設けられている。
図2は、第2実施形態に係るCukコンバータ200を示している。このCukコンバータ200においては、図1のダイオードD5に代えて、スイッチング素子Q2(第2スイッチング素子)が設けられている。
スイッチング素子Q2は、スイッチング素子Q1と同様にFETからなり、ドレインdとソースs間に接続されたダイオードD2を有している。スイッチング素子Q2の一方の電極であるドレインdは、インダクタL2とコンデンサC2との接続点に接続され、他方の電極であるソースsは、二次巻線W2の他端に接続されている。スイッチング素子Q2のゲートgは、制御部3に接続されている。Cukコンバータ200と制御部3によって、電力伝送制御装置20が構成される。その他の構成については、図1と同じであるので、説明は省略する。
図3は、第3実施形態に係るCukコンバータ300を示している。このCukコンバータ300においては、図2の構成にサージ抑制回路Yが追加されている。サージ抑制回路Yは、インダクタL2の一端と、スイッチング素子Q2のドレインdとの間に接続されている。このサージ抑制回路Yは、スイッチング素子Q2のターンオフ時に発生するサージを抑制するためのアクティブクランプ回路であり、スイッチング素子Q4(第4スイッチング素子)と、当該素子と直列に接続されたコンデンサC4(第4コンデンサ)とから構成されている。
スイッチング素子Q4は、スイッチング素子Q2と同様にFETからなり、ドレインdとソースs間に接続されたダイオードD4を有している。スイッチング素子Q4のドレインdはコンデンサC4に接続され、ソースsはスイッチング素子Q2のドレインdに接続され、ゲートgは制御部3に接続されている。スイッチング素子Q4、コンデンサC4、およびインダクタL2によって、閉ループ回路が形成される。Cukコンバータ300と制御部3によって、電力伝送制御装置30が構成される。その他の構成については、図2と同じであるので、説明は省略する。
なお、第3実施形態では、サージ抑制回路Xは「第1サージ抑制回路」、サージ抑制回路Yは「第2サージ抑制回路」、スイッチング素子Q3、コンデンサC3、およびインダクタL1によって形成される閉ループ回路は「第1閉ループ回路」、スイッチング素子Q4、コンデンサC4、およびインダクタL2によって形成される閉ループ回路は「第2閉ループ回路」である。
上述した各実施形態において、スイッチング素子Q1〜Q4に設けられているダイオードD1〜D4は、FETの寄生ダイオードであってもよいし、独立したダイオードであってもよい。いずれの場合も、スイッチング素子Q1〜Q4は、ダイオードD1〜D4による整流機能を有している。
次に、上述した各実施形態のCukコンバータの動作について説明する。まず、第1実施形態のCukコンバータ100の動作を、図1、図4〜図6、図8を参照しながら説明する。図4、図5、および図7A〜図7Hにおける太矢印は、電流の経路を示している。
図1に示したCukコンバータ100は、トランスTRの一次側から二次側へ電力を伝送する単方向型のコンバータである。電力を伝送する場合は、制御部3から出力されるPWM信号により、スイッチング素子Q1、Q3がスイッチング動作を行う。この場合、Cukコンバータ100では、昇圧動作と降圧動作のいずれを行ってもよい。
スイッチング素子Q1、Q3のオン・オフのタイミングは、たとえば図8(a)、(b)に示したようになる。スイッチング素子Q1がオンの間は、スイッチング素子Q3はオフ状態にあり、スイッチング素子Q1がオフになると、スイッチング素子Q3が時間的に遅れてオンする。その後、スイッチング素子Q1がオンする前に、スイッチング素子Q3がオフする。(図8に関しては、後述する第2実施形態において詳細に説明する。)
スイッチング素子Q1が図4(a)のオン状態から図4(b)のオフ状態に切り替わる時、すなわちスイッチング素子Q1のターンオフ時に、スイッチング素子Q1のドレインdとソースs間に印加されるサージ電圧が問題となる。このサージ電圧は、トランスTRの一次巻線W1の漏れインダクタンスに蓄積されたエネルギーに起因して発生する。
しかるに、本発明ではサージ抑制回路Xが設けられているため、スイッチング素子Q1がターンオフすることで、トランスTRの一次巻線W1の漏れインダクタンスに蓄積されたエネルギーに基づく電流は、サージ抑制回路XのダイオードD3およびコンデンサC3を流れる。また、インダクタL1に蓄積されたエネルギーに基づく電流は、ダイオードD3、コンデンサC3、およびインダクタL1を含む閉ループ回路を流れる。その結果、図6(b)に示すように、スイッチング素子Q1のドレインdとソースs間の電圧は、過大なサージ電圧とならずに低く抑えられる。したがって、スイッチング素子Q1として、高耐圧の素子を用いる必要がなく、コストを低減することができる。
比較例として示した図5の回路では、サージ抑制回路が設けられていない。このため、スイッチング素子Q1が図5(a)のオン状態から図5(b)のオフ状態に切り替わる時(ターンオフ時)に、トランスTRの一次巻線W1の漏れインダクタンスに蓄積されたエネルギーを消費する電流経路が形成されない。その結果、スイッチング素子Q1のターンオフ時に、図6(a)に示すように、スイッチング素子Q1のドレインdとソースs間に、大きなサージ電圧が印加されることになる。
次に、第2実施形態のCukコンバータ200の動作を、図2、図7A〜図7H、図8を参照しながら説明する。
図2に示したCukコンバータ200は、図1のCukコンバータ100と同様に、トランスTRの一次側から二次側へ電力を伝送する、単方向型のコンバータである。電力を伝送する場合は、制御部3から出力されるPWM信号により、スイッチング素子Q1、Q3がスイッチング動作を行う。この場合、Cukコンバータ200では、昇圧動作と降圧動作のいずれを行ってもよい。
また、二次側のスイッチング素子Q2は、制御部3から出力されるPWM信号により、一次側のスイッチング素子Q1と同期してスイッチング動作を行う。これによって二次側では、スイッチング素子Q2とダイオードD2による同期整流が行われる。同期整流は、図1のようなダイオードD5によるダイオード整流に比べて電力損失が小さく、変換効率が高いという利点がある。
スイッチング素子Q1〜Q3のオン・オフのタイミングは、たとえば図8(a)〜(c)に示したようになる。スイッチング素子Q1がオンの間は、スイッチング素子Q2、Q3はオフ状態にあり、スイッチング素子Q1がオフになると、スイッチング素子Q2、Q3が時間的に遅れてオンする。その後、スイッチング素子Q1がオンする前に、スイッチング素子Q2、Q3がオフする。
図7A〜図7Hは、スイッチング素子Q1〜Q3のオン・オフに伴う回路状態の遷移を示している。各図において、太矢印は電流経路を表している。図8は、各スイッチング素子のオン・オフ状態と、各スイッチング素子のドレイン・ソース間の電流(d−s電流)および電圧(d−s電圧)の波形を示している。図8における区間A〜Hは、それぞれ図7A〜図7Hに対応している。
図7Aでは、スイッチング素子Q1がオンで、スイッチング素子Q2、Q3がオフの状態にある。このとき、各スイッチング素子Q1〜Q3の状態および電流・電圧は、図8の区間A(左端)のようになっている。トランスTRの一次側では、スイッチング素子Q1を通ってインダクタL1に電流が流れるとともに、コンデンサC1の放電電流が、スイッチング素子Q1と一次巻線W1に流れる。トランスTRの二次側では、インダクタL2と二次巻線W2を通って、コンデンサC2の放電電流が流れる。
図7Aの状態から、スイッチング素子Q1がターンオフすると、回路の状態は図7Bへ遷移する。このとき、各スイッチング素子Q1〜Q3の状態および電流・電圧は、図8の区間Bのようになる。スイッチング素子Q3は、図8のデッドタイムτの期間はオフ状態を維持する(図8(b))。これは、スイッチング素子Q1、Q3が同時にオン状態となることによる、入力端子T1、T2間の短絡を防止するためである。また、スイッチング素子Q2もオフ状態を維持する。
図7Bにおいて、トランスTRの一次側では、スイッチング素子Q1がターンオフすることで、トランスTRの一次巻線W1の漏れインダクタンスに蓄積されたエネルギーに基づく電流は、サージ抑制回路XのダイオードD3およびコンデンサC3を流れる。また、インダクタL1に蓄積されたエネルギーに基づく電流は、ダイオードD3、コンデンサC3、およびインダクタL1を含む閉ループ回路を流れる。これによって、コンデンサC3が充電される。その結果、図8(区間B)の(d)に示すように、スイッチング素子Q1のd−s電圧は、過大なサージ電圧とならずに低く抑えられる。一次巻線W1の漏れインダクタンスに蓄積されたエネルギーの放出が進み、コンデンサC3への充電が進むに連れて、トランスTRの一次巻線W1に流れる電流が減少する。これに伴い、トランスTRの二次側では、スイッチング素子Q2のダイオードD2に電流が流れ始める。
図7Bの状態から、スイッチング素子Q3がターンオンすると、回路の状態は図7Cへ遷移する。このとき、各スイッチング素子Q1〜Q3の状態および電流・電圧は、図8の区間Cのようになる。スイッチング素子Q2は、スイッチング素子Q3がオンした後、δの期間だけオフ状態を維持する。
図7Cにおいて、トランスTRの一次側では、ダイオードD3を流れていた電流は、オン状態のスイッチング素子Q3のソースs・ドレインdを通って流れる。トランスTRの二次側の電流経路に変化はない。
ところで、図8(b)でスイッチング素子Q3がターンオンするタイミングにおいては、図8(e)のように、スイッチング素子Q3のd−s電圧はゼロボルトになっている。すなわち、スイッチング素子Q3は、d−s電圧がゼロボルトの状態でターンオンするゼロボルトスイッチング(ZVS:Zero Volt Switching)を行う。ZVSはソフトスイッチングとも呼ばれ、スイッチング素子で発生するノイズや損失を低減できるメリットを有している。
図7Cの状態から、スイッチング素子Q2がターンオンすると、回路の状態は図7Dへ遷移する。このとき、各スイッチング素子Q1〜Q3の状態および電流・電圧は、図8の区間Dのようになる。図8(c)、(f)からわかるように、スイッチング素子Q2は、ZVSによってターンオンする。図7Dにおいて、トランスTRの一次側の電流経路に変化はない。トランスTRの二次側では、ダイオードD2を流れていた電流が、オン状態のスイッチング素子Q2のソースs・ドレインdを通って流れる。
図7Dの状態から、トランスTRの一次巻線W1の漏れインダクタンスに蓄積されたエネルギーの放出が終了し、コンデンサC3の充電電流が零になると、コンデンサC3に蓄えられたエネルギーは放電に転じ、回路の状態は図7Eへ遷移する。このとき、各スイッチング素子Q1〜Q3の状態および電流・電圧は、図8の区間Eのようになる。図7Eにおいて、トランスTRの一次側では、一次側電源1からインダクタL1、コンデンサC1、一次巻線W1を通って電流が流れる。また、コンデンサC3に蓄えられたエネルギーの放電によって、コンデンサC1および一次巻線W1を通って電流が流れる。トランスTRの二次側では、二次巻線W2およびスイッチング素子Q2を通って電流が流れる。インダクタL2には、スイッチング素子Q2を通って継続して電流が流れる。
図7Eの状態から、スイッチング素子Q3がターンオフすると、回路の状態は図7Fへ遷移する。このとき、各スイッチング素子Q1〜Q3の状態および電流・電圧は、図8の区間Fのようになる。図7Fにおいて、トランスTRの一次側では、一次側電源1からインダクタL1、コンデンサC1、一次巻線W1へ電流が継続して流れる。スイッチング素子Q3には電流が流れなくなるが、一次巻線W1に流れる励磁電流を保持するために、スイッチング素子Q1のダイオードD1に電流が流れる。これによって、スイッチング素子Q1のd−s電圧は低下してゼロになる(図8(d))。トランスTRの二次側の電流経路に変化はない。
図7Fの状態から、スイッチング素子Q2がターンオフすると、回路の状態は図7Gへ遷移する。このとき、各スイッチング素子Q1〜Q3の状態および電流・電圧は、図8の区間Gのようになる。図8(c)、(f)からわかるように、スイッチング素子Q2は、ZVSによってターンオフする。図7Gにおいて、スイッチング素子Q2がオフ状態になっても、ダイオードD2を通って電流が流れる。トランスTRの一次側の電流経路に変化はない。
図7Gの状態から、スイッチング素子Q1がターンオンすると、回路の状態は図7Hへ遷移する。このとき、各スイッチング素子Q1〜Q3の状態および電流・電圧は、図8の区間Hのようになる。図8(a)、(d)からわかるように、スイッチング素子Q1は、ZVSによってターンオンする。図7Hにおいて、トランスTRの一次側では、スイッチング素子Q1のオンによって、ダイオードD1を流れていた電流は、スイッチング素子Q1のソースs・ドレインdを通って流れる。トランスTRの二次側の電流経路に変化はない。
図7Hの状態から、スイッチング素子Q1のソースs・ドレインdを通って流れる電流が零になると、回路の状態は図7Aへ戻る。この過程において、各スイッチング素子Q1〜Q3の状態および電流・電圧は、図8の区間A(右から3番目)のようになる。
以上のようにして、Cukコンバータ200では、図7A〜図7Hの回路状態の遷移が繰り返され、スイッチング素子Q1〜Q3のオン・オフ動作に基づき、トランスTRの一次側から二次側へ電力の伝送が行われる。
上述した第2実施形態のCukコンバータ200によれば、第1実施形態と同様に、サージ抑制回路Xを設けたことによって、スイッチング素子Q1のターンオフ時のサージ電圧を抑制することができる。また、各スイッチング素子Q1〜Q3のオン・オフのタイミングを図8のように制御することで、スイッチング素子のターンオン時やターンオフ時のゼロボルトスイッチングが可能となり、スイッチング素子のノイズや損失を低減することができる。
なお、前述した第1実施形態の動作、および後述する第3実施形態の動作においても、回路状態の遷移は、上述した図7A〜図7Hの回路状態の遷移と基本的に同じである。また、第1および第3実施形態においても、ゼロボルトスイッチングが行われるので、上記と同様の効果が得られる。
次に、第3実施形態のCukコンバータ300の動作を、図3を参照しながら説明する。
図3に示したCukコンバータ300は、トランスTRの一次側から二次側へ電力を伝送するだけでなく、トランスTRの二次側から一次側へ電力を伝送することもできる双方向型のコンバータである。このため、Cukコンバータ300の回路構成は、トランスTRに対して左右対称となっている。このCukコンバータ300では、一次側から二次側へ電力を伝送する場合に、昇圧動作と降圧動作のいずれを行ってもよく、また、二次側から一次側へ電力を伝送する場合も、昇圧動作と降圧動作のいずれを行ってもよい。
一次側から二次側へ電力を伝送する場合は、スイッチング素子Q2は常時オフ状態にあって、スイッチング素子Q1、Q3がスイッチング動作を行う。この場合、スイッチング素子Q4もオフ状態のため、二次側の回路は、図1のCukコンバータ100の二次側の回路と等価になる(図1のダイオードD5が、図3のダイオードD2に相当)。したがって、この場合の動作は、Cukコンバータ100の動作と基本的に同じとなり、スイッチング素子Q1、Q3のオン・オフのタイミングは、図8(a)、(b)のようになる。
二次側から一次側へ電力を伝送する場合は、スイッチング素子Q1は常時オフ状態にあって、スイッチング素子Q2、Q4がスイッチング動作を行う。この場合、スイッチング素子Q3もオフ状態のため、一次側の回路は、一次側から二次側へ電力を伝送する場合の、二次側の回路を左右反転した回路と等価になる。そして、制御部3は、一次側から二次側へ電力を伝送する場合における、スイッチング素子Q1、Q3に対して行う制御と同様の制御を、スイッチング素子Q2、Q4に対して行う。
したがって、スイッチング素子Q2、Q4のオン・オフのタイミングは、図8(a)、(b)のQ1、Q3をQ2、Q4に置き換えることで容易に理解できる。詳しくは、スイッチング素子Q2がオンの間は、スイッチング素子Q4はオフ状態にあり、スイッチング素子Q2がオフすると、スイッチング素子Q4が時間的に遅れてオンする。その後、スイッチング素子Q2がオンする前に、スイッチング素子Q4がオフする。
上述した第3実施形態のCukコンバータ300によれば、一次側と二次側にそれぞれサージ抑制回路X、Yを設けたことによって、いずれの方向に電力を伝送する場合も、スイッチング素子Q1、Q2のターンオフ時のサージ電圧を抑制することができる。
図9は、第1実施形態(図1)の変形例を示している。図9のCukコンバータ100では、図1のサージ抑制回路Xにおけるスイッチング素子Q3が、ダイオードD6に置き換わっている。その他の構成は図1と同じであり、動作も図1と基本的に同じである。但し、制御部3によるダイオードD6の制御は行なわれない。このように、サージ抑制回路XにダイオードD6を用いた場合も、第1実施形態と同様のサージ抑制効果を得ることができる。
図10は、第2実施形態(図2)の変形例を示している。図10のCukコンバータ200では、図2のサージ抑制回路Xにおけるスイッチング素子Q3が、ダイオードD6に置き換わっている。その他の構成は図2と同じであり、動作も図2と基本的に同じである。但し、制御部3によるダイオードD6の制御は行なわれない。このように、サージ抑制回路XにダイオードD6を用いた場合も、第2実施形態と同様のサージ抑制効果を得ることができる。
図11は、第3実施形態(図3)の変形例を示している。図11のCukコンバータ300では、図3のサージ抑制回路X、Yにおけるスイッチング素子Q3、Q4が、ダイオードD6、D7に置き換わっている。その他の構成は図3と同じであり、動作も図3と基本的に同じである。但し、制御部3によるダイオードD6、D7の制御は行なわれない。このように、サージ抑制回路X、YにダイオードD6、D7を用いた場合も、第3実施形態と同様のサージ抑制効果を得ることができる。
本発明では、以上述べた以外にも、以下のような種々の実施形態を採用することができる。
図8においては、スイッチング素子Q2がオン・オフするタイミングを、スイッチング素子Q3がオン・オフするタイミングより時間δだけ遅らせたが、これは必須ではなく、δ=0であってもよい。また、図8において、スイッチング素子Q2がオン・オフするタイミングと、スイッチング素子Q3がオン・オフするタイミングを逆にしてもよい。さらに、スイッチング素子Q2は、スイッチング素子Q1のオンと同じタイミングでオフし、スイッチング素子Q1のオフと同じタイミングでオンするようにしてもよい。
図3においては、一次側から二次側へ電力を伝送する場合に、スイッチング素子Q2を常時オフ状態にしたが、スイッチング素子Q2をスイッチング素子Q1と同期してスイッチングすることで、同期整流を行ってもよい。同様に、二次側から一次側へ電力を伝送する場合も、スイッチング素子Q1をスイッチング素子Q2と同期してスイッチングすることで、同期整流を行ってもよい。
前記の各実施形態においては、スイッチング素子Q1〜Q4にFETを用いたが、これに代えてトランジスタやIGBTなどを用いてもよい。
前記の各実施形態においては、スイッチング素子Q1〜Q4をPWM信号により駆動したが、PWM信号以外の信号によりスイッチング素子Q1〜Q4を駆動してもよい。
前記の各実施形態においては、車両に搭載されるCukコンバータおよび電力伝送制御装置を例に挙げたが、本発明は、車両用の装置に限らず、一次側と二次側との間で電力伝送を行う装置全般に適用することができる。
1 一次側電源
2 二次側電源
3 制御部
10、20、30 電力伝送制御装置
100、200、300 絶縁型Cukコンバータ
C1 コンデンサ(第1コンデンサ)
C2 コンデンサ(第2コンデンサ)
C3 コンデンサ(第3コンデンサ)
C4 コンデンサ(第4コンデンサ)
D5 ダイオード
L1 インダクタ(第1インダクタ)
L2 インダクタ(第2インダクタ)
Q1 スイッチング素子(第1スイッチング素子)
Q2 スイッチング素子(第2スイッチング素子)
Q3 スイッチング素子(第3スイッチング素子)
Q4 スイッチング素子(第4スイッチング素子)
T1、T2 入力端子
T3、T4 出力端子
X サージ抑制回路(第1サージ抑制回路)
Y サージ抑制回路(第2サージ抑制回路)

Claims (9)

  1. 一次巻線および二次巻線を有するトランスと、
    前記トランスの一次側に設けられた入力端子と、
    前記トランスの二次側に設けられた出力端子と、
    前記入力端子に一端が接続された第1インダクタと、
    前記第1インダクタの他端と前記一次巻線の一端との間に接続された第1コンデンサと、
    前記第1インダクタと前記第1コンデンサとの接続点に一方の電極が接続され、前記一次巻線の他端に他方の電極が接続された第1スイッチング素子と、
    前記出力端子に一端が接続された第2インダクタと、
    前記第2インダクタの他端と前記二次巻線の一端との間に接続された第2コンデンサと、
    前記第2インダクタと前記第2コンデンサとの接続点に一方の電極が接続され、前記二次巻線の他端に他方の電極が接続されたダイオードと、を備えた絶縁型Cukコンバータにおいて、
    前記第1インダクタの一端と前記第1スイッチング素子の一方の電極との間に、前記第1スイッチング素子のターンオフ時に発生するサージを抑制するサージ抑制回路を設けた、ことを特徴とする絶縁型Cukコンバータ。
  2. 一次巻線および二次巻線を有するトランスと、
    前記トランスの一次側に設けられた一対の入力端子と、
    前記トランスの二次側に設けられた一対の出力端子と、
    前記入力端子に一端が接続された第1インダクタと、
    前記第1インダクタの他端と前記一次巻線の一端との間に接続された第1コンデンサと、
    前記第1インダクタと前記第1コンデンサとの接続点に一方の電極が接続され、前記一次巻線の他端に他方の電極が接続された第1スイッチング素子と、
    前記出力端子に一端が接続された第2インダクタと、
    前記第2インダクタの他端と前記二次巻線の一端との間に接続された第2コンデンサと、
    前記第2インダクタと前記第2コンデンサとの接続点に一方の電極が接続され、前記二次巻線の他端に他方の電極が接続された、整流機能を有する第2スイッチング素子と、を備えた絶縁型Cukコンバータにおいて、
    前記第1インダクタの一端と前記第1スイッチング素子の一方の電極との間に、前記第1スイッチング素子のターンオフ時に発生するサージを抑制するサージ抑制回路を設けた、ことを特徴とする絶縁型Cukコンバータ。
  3. 一次巻線および二次巻線を有するトランスと、
    前記トランスの一次側に設けられた入力端子と、
    前記トランスの二次側に設けられた出力端子と、
    前記入力端子に一端が接続された第1インダクタと、
    前記第1インダクタの他端と前記一次巻線の一端との間に接続された第1コンデンサと、
    前記第1インダクタと前記第1コンデンサとの接続点に一方の電極が接続され、前記一次巻線の他端に他方の電極が接続された、整流機能を有する第1スイッチング素子と、
    前記出力端子に一端が接続された第2インダクタと、
    前記第2インダクタの他端と前記二次巻線の一端との間に接続された第2コンデンサと、
    前記第2インダクタと前記第2コンデンサとの接続点に一方の電極が接続され、前記二次巻線の他端に他方の電極が接続された、整流機能を有する第2スイッチング素子と、を備えた絶縁型Cukコンバータにおいて、
    前記第1インダクタの一端と前記第1スイッチング素子の一方の電極との間に、前記第1スイッチング素子のターンオフ時に発生するサージを抑制する第1サージ抑制回路を設け、
    前記第2インダクタの一端と前記第2スイッチング素子の一方の電極との間に、前記第2スイッチング素子のターンオフ時に発生するサージを抑制する第2サージ抑制回路を設けた、ことを特徴とする絶縁型Cukコンバータ。
  4. 請求項1に記載の絶縁型Cukコンバータにおいて、
    前記サージ抑制回路は、第3スイッチング素子を含み、
    前記トランスの一次側から二次側に電力を伝送する場合に、前記第1スイッチング素子がスイッチング動作を行い、
    前記第1スイッチング素子がオンの間は、前記第3スイッチング素子はオフ状態にあり、
    前記第1スイッチング素子がオフすると、前記第3スイッチング素子が時間的に遅れてオンし、
    前記第1スイッチング素子がオンする前に、前記第3スイッチング素子がオフする、ことを特徴とする絶縁型Cukコンバータ。
  5. 請求項2に記載の絶縁型Cukコンバータにおいて、
    前記サージ抑制回路は、第3スイッチング素子を含み、
    前記トランスの一次側から二次側に電力を伝送する場合に、前記第1スイッチング素子と前記第2スイッチング素子とは、同期してスイッチング動作を行い、
    前記第1スイッチング素子がオンの間は、前記第3スイッチング素子はオフ状態にあり、
    前記第1スイッチング素子がオフすると、前記第3スイッチング素子が時間的に遅れてオンし、
    前記第1スイッチング素子がオンする前に、前記第3スイッチング素子がオフする、ことを特徴とする絶縁型Cukコンバータ。
  6. 請求項3に記載の絶縁型Cukコンバータにおいて、
    前記第1サージ抑制回路は、第3スイッチング素子を含み、
    前記第2サージ抑制回路は、第4スイッチング素子を含み、
    前記トランスの一次側から二次側に電力を伝送する場合は、前記第2スイッチング素子は常時オフ状態にあって、前記第1スイッチング素子がスイッチング動作を行い、
    前記第1スイッチング素子がオンの間は、前記第3スイッチング素子はオフ状態にあり、
    前記第1スイッチング素子がオフすると、前記第3スイッチング素子が時間的に遅れてオンし、
    前記第1スイッチング素子がオンする前に、前記第3スイッチング素子がオフし、
    前記トランスの二次側から一次側に電力を伝送する場合は、前記第1スイッチング素子は常時オフ状態にあって、前記第2スイッチング素子がスイッチング動作を行い、
    前記第2スイッチング素子がオンの間は、前記第4スイッチング素子はオフ状態にあり、
    前記第2スイッチング素子がオフすると、前記第4スイッチング素子が時間的に遅れてオンし、
    前記第2スイッチング素子がオンする前に、前記第4スイッチング素子がオフする、ことを特徴とする絶縁型Cukコンバータ。
  7. 請求項4または請求項5に記載の絶縁型Cukコンバータにおいて、
    前記サージ抑制回路は、前記第3スイッチング素子と直列に接続された第3コンデンサをさらに含み、
    前記第3スイッチング素子、前記第3コンデンサ、および前記第1インダクタによって、閉ループ回路が形成される、ことを特徴とする絶縁型Cukコンバータ。
  8. 請求項6に記載の絶縁型Cukコンバータにおいて、
    前記第1サージ抑制回路は、前記第3スイッチング素子と直列に接続された第3コンデンサをさらに含み、
    前記第2サージ抑制回路は、前記第4スイッチング素子と直列に接続された第4コンデンサをさらに含み、
    前記第3スイッチング素子、前記第3コンデンサ、および前記第1インダクタによって、第1閉ループ回路が形成され、
    前記第4スイッチング素子、前記第4コンデンサ、および前記第2インダクタによって、第2閉ループ回路が形成される、ことを特徴とする絶縁型Cukコンバータ。
  9. 請求項1ないし請求項8のいずれかに記載の絶縁型Cukコンバータと、
    前記絶縁型Cukコンバータの動作を制御する制御部とを備えた、ことを特徴とする電力伝送制御装置。
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