JP6272698B2 - 裸眼立体ディスプレイ用の微細複製フィルム - Google Patents

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Description

本発明は、概して、裸眼立体ディスプレイでの使用のための微細構造化された光フィルムに関するものであり、そのようなフィルム、及びそのようなフィルムに関係する方法を取り入れた物品並びにシステムに関する。
裸眼立体ディスプレイは、通常、右眼用と左眼用の個々の視点からの視差を有する画像を観察者に示す。観察者の両眼に視差画像を提供し、立体視体験をもたらす技術はいくつかある。第1技術では、観察者は、左眼用/右眼用の画像ディスプレイと交互に同期して、視聴者の目に光を伝える又はブロックする一対のシャッター、つまり3次元(「3D」)用眼鏡を利用する。第2技術では、右眼用画像及び左眼用画像が観察者のそれぞれの眼に対して別の方法として表示され、向けられるが、3D眼鏡の利用を伴わない。この第2技術は裸眼立体型と呼ばれ、観察者がどのようなタイプの特殊眼鏡もかける必要がないため、3D観察において有利である。
裸眼立体ディスプレイは、典型的には、ディスプレイパネル、特別に設計されたバックライト、及びバックライトとディスプレイパネルとの間に配置される特別に設計された光方向変換フィルムを備える。バックライトは、公称寸法がディスプレイパネルと同一の光出力領域を有する光ガイドを提供する。光ガイドの反対側縁部に沿って配置される光源は別の方法として通電され、光ガイドの出力領域に、2つの異なる高度に傾斜した角度で別の方法として光を放射させる。この光ガイドにより放射される光は、光方向変換フィルム(本明細書では3Dフィルムと称することもある)により遮られ、2つの異なるタイプの放射光を交互の光線に変換し、このうち1つは観察者の右眼に向けられ、もう一方は観察者の左眼に向けられる。光方向変換フィルムと観察者との間にLCDパネルなどの電子的にアドレス可能なディスプレイパネルを配置し、このLCDパネルを制御して、交互の光線と同期して右眼用及び左眼用画像を交互に提示することにより、観察者が3次元画像を認知できる。
本発明者らは、裸眼立体ディスプレイ用途における改善された性能を提供することができる及び/又はユニークな光学的及び/又は機械的設計の特徴を有する一群の光方向変換(3D)フィルムを開発した。場合によっては、これらのフィルムは、フィルムの厚軸に対して傾斜した光軸を有する複数のプリズム機構を取り入れる。これらのフィルムは、厚軸に対して傾斜した光軸を有する複合曲率の複数のレンチキュラー機構もまた取り入れることができる。複数のプリズム機構及び/又は複数のレンチキュラー機構の傾斜角は、一機構又は一群の機構から次のものへと、フィルムの面にわたって変化することが好ましく、例えば、フィルムの1つの縁で一方向に最大傾斜を有し、フィルムの中央部においてはほとんど又は全く傾斜を有さず、フィルムの反対側の縁で反対方向に最大傾斜を有する。複数のプリズム機構と複数のレンチキュラー機構とが1対1で対応するように複数のプリズム機構を複数のレンチキュラー機構と対に組み合わせてもよい。そのような場合、第1レンチキュラー機構を第1プリズム機構と対に組み合わせ、そのレンチキュラー機構を角度αだけ傾斜し、プリズム機構を角度βだけ傾斜することができ、0<|β|<|α|であり、好ましくは、|β|は約|α|/2である。
場合によっては、それらの光方向変換フィルムは、例えばフィルムの作業面積にかけて変化するフィルムキャリパーすなわちフィルムの厚さを有し、フィルムの厚さは、フィルムの中央部とフィルムの一方又は両方の縁部とで異なる(例えば中央部の方が厚い)場合がある。フィルムの厚さ特性は、フィルムの構造化表面における複数のレンチキュラー機構の傾斜と関連づけられる場合があり、複数のレンチキュラー機構の傾斜角が大きいほどそのフィルムの厚さは減り、複数のレンチキュラー機構の傾斜角が小さいほど(傾斜のない複数のレンチキュラー機構を含む)そのフィルムの厚さは増す。
したがって、本発明者らは、裸眼立体ディスプレイ及びバックライトに使用するために好適な光方向変換フィルム及び様々なことについて本明細書に記載するものであり、このフィルムは、フィルム面を画定し、対向する第1構造化表面及び第2構造化表面を有する。第1構造化表面は、例えば平行の直線状又は細長いレンチキュラー構造のアレイである複数のレンチキュラー機構を備え、第2構造化表面は平行の直線状の又は細長い複数のプリズム構造のアレイである複数のプリズム機構を備える。複数のプリズム機構はそれぞれにプリズム光軸を有することができ、複数のプリズム機構の1つ目はフィルムの厚軸に対して傾斜した第1プリズム光軸を有することができ、厚軸はフィルム面に垂直である。複数のレンチキュラー機構は本明細書でレンズとも呼ばれる場合があり、複数のプリズム機構は本明細書でプリズムと呼ばれる場合がある。
複数のレンチキュラー機構はそれぞれに面内のレンチキュラー軸に平行に延在することができ、複数のプリズム機構はそれぞれに面内のプリズム軸に平行に延在することができる。プリズム軸は第1プリズム光軸に垂直であり得る。場合によっては、面内のプリズム軸と面内のレンチキュラー軸とは互いに平行であり得る。場合によっては、第1プリズム光軸は厚軸に対して角度βで傾斜し得、βは例えば−30度から+30度の範囲内であり得る。場合によっては、複数のプリズム機構の2つ目は厚軸にほぼ平行な第2プリズム光軸を有することができる。そのような場合、複数のプリズム機構の3つ目は、厚軸に対して傾斜した第3プリズム光軸を有することができ、第1プリズム光軸の傾斜は第3プリズム光軸の傾斜と反対の極性であり得る。更に、第2プリズム機構を複数の第1及び第3プリズム機構との間に配置することができる。
場合によっては、複数のレンチキュラー機構は複合曲率を有することができ、複数のレンチキュラー機構はそれぞれにレンチキュラー光軸を有することができ、この軸はレンチキュラー機構の対称軸でもまたあり得る。複数のレンチキュラー機構の1つ目は厚軸に対して傾斜した第1レンチキュラー光軸を有することができる。第1レンチキュラー光軸は厚軸に対して角度αで傾斜することができ、αは−30度から+30度の範囲内であり得る。複数のレンチキュラー機構の2つ目は厚軸にほぼ平行な第2レンチキュラー光軸を有することができる。更に、複数のレンチキュラー機構の3つ目は、厚軸に対して傾斜した第3レンチキュラー光軸を有することができ、第1レンチキュラー光軸の傾斜は第3レンチキュラー光軸の傾斜と反対の極性であり得る。そのような第2レンチキュラー機構は第1及び第3の複数のレンチキュラー機構の間に配置され得る。第1レンチキュラー機構を第1プリズム機構と対に組み合わせることができ、第1プリズム光軸を厚軸に対して角度βで傾斜することができ、第1レンチキュラー光軸を厚軸に対して角度αだけ傾斜することができ、βの大きさはゼロより大きく、αの大きさより小さくてよい。場合によっては、βの大きさはαの大きさの約半分であり得る。
本発明者らはまた、裸眼立体バックライトに使用するのに好適な光方向変換フィルムについて記載し、そのようなフィルムはフィルム面を画定し、対向する第1及び第2構造化表面を有する。第1構造化表面は複数のレンチキュラー機構を備え、第2構造化表面は複数のプリズム機構を備える。このフィルムは、フィルムの中央部に特定のフィルムの厚さ又はキャリパーを有し、フィルムの第1縁部に第1縁部のフィルムの厚さを有し、中央のフィルムの厚さは第1縁部のフィルムの厚さより大きい。複数のレンチキュラー機構のそれぞれは面内のレンチキュラー軸に平行に延在することができ、フィルムの厚さは、面内のレンチキュラー軸に垂直な所与の面内の軸に沿って変化し得る。フィルムの厚さは所与の面内の軸に沿ってフィルムの中央部からフィルムの第1縁部にかけて単調に減少し得る。フィルムは、第1縁部の反対側の第2縁部もまた有することができ、フィルムの厚さもまた、フィルムの中央部からフィルムの第2縁部にかけて所与の面内の軸に沿って単調に減少し得る。例えばフィルムの中央部からフィルムの所与の縁部にかけて単調でないやり方で変化する厚さなど、その他の厚さの特性もまた企図されることに注意されたい。
場合によっては、複数のプリズム機構のそれぞれはプリズム光軸を有することができ、複数のプリズム機構の1つ目はフィルムの厚軸に対して傾斜した第1プリズム光軸を有することができ、厚軸はフィルム面に垂直である。複数のレンチキュラー機構は複合曲率を有することができ、レンチキュラー機構のそれぞれはレンチキュラー光軸を有することができ、複数のレンチキュラー機構の1つ目はフィルムの厚軸に対して傾斜した第1レンチキュラー光軸を有することができる。
関連する方法、システム、及び物品も述べられる。開示されるフィルムは高容量の(例えばロールツーロール)製造法に好ましくは適合可能である。フィルムの構造化表面は、例えば、ポリマーフィルムのエンボス加工又は熱成形による既知の微細複製法を使用して又は連続した鋳造硬化工法を使用して作製することができる。
本願のこれらの態様及び他の態様は、以下の詳細な説明から明らかとなろう。しかしながら、上記の概要は、いかなる場合においても特許請求される主題に対する限定として解釈されるべきではなく、手続において補正され得る添付の特許請求の範囲によってのみ定義されるものである。
ディスプレイ装置が左眼に異なる画像を提示することができる、バックライトを備える3D裸眼立体ディスプレイ装置の概略的側面図。 ディスプレイ装置が左眼に異なる画像を提示することができる、バックライトを備える3D裸眼立体ディスプレイ装置の概略的側面図。 例示的な裸眼立体ディスプレイ装置の概略的側面図。 光ガイドの2つの主面上の代表的な表面構造が誇張して示されている、光ガイドの概略的斜視図。 図3の光ガイドの概略的側面図。 図3の光ガイドの概略的側面図。 3D光方向変換フィルムの概略的断面図。 別の3D光方向変換フィルムの概略的断面図。 レンチキュラー機構が複合曲率及び対称軸を有する、代表的な光方向変換フィルムのレンチキュラー機構の概略的側面すなわち断面図。 複合曲率を有する複数のレンチキュラー機構を取り入れた光方向変換フィルムの概略的側面すなわち断面図。 複合曲率を有する複数のレンチキュラー機構を取り入れた光方向変換フィルムの概略的側面すなわち断面図。 代表的な光方向変換フィルムのレンチキュラー機構がどのように回転又は傾斜し得るかを示す概略的側面すなわち断面図。 代表的な光方向変換フィルムのプリズム機構がどのように回転又は傾斜し得るかを示す概略的側面すなわち断面図。 1対のレンチキュラー機構/プリズム機構を示しており、レンチキュラー機構もプリズム機構も傾斜していない、光方向変換フィルムの一部の概略的側面すなわち断面図。 レンチキュラー機構が回転又は傾斜している、図9aのレンチキュラー/プリズム機構対の概略的側面すなわち断面図。 プリズム機構が回転又は傾斜している、図9aのレンチキュラー/プリズム機構対の概略的側面すなわち断面図。 レンチキュラー機構及びプリズム機構の両方が回転又は傾斜している、図9aのレンチキュラー/プリズム機構対の概略的側面すなわち断面図。 複数のレンチキュラー及びプリズム機構が傾斜している、光方向変換フィルムの一部の概略的側面すなわち断面図。 傾斜量がフィルムの作業面積に渡ってどのように変化するかを示している、傾斜した複数のレンチキュラー機構を取り入れた光方向変換フィルムの概略的側面すなわち断面図。 傾斜量がフィルムの作業面積に渡ってどのように変化するかを示している、傾斜した複数のレンチキュラー機構を取り入れた光方向変換フィルムの概略的側面すなわち断面図。 複数のレンチキュラー機構の頂点及び対応する複数のプリズム機構のプリズム頂点のみを示し、フィルムの厚さすなわちキャリパーがフィルムの作業面積にわたってどのように変化することができるかを実証している、光方向変換フィルムの概略的側面すなわち断面図。 光方向変換フィルムの部分は複合曲率を有する同一の複数のレンチキュラー機構を有し、且つ又対応する同一の複数のプリズム機構を有し、複数のレンチキュラー機構は傾斜を有さず(α=0)、複数のプリズム機構もまた傾斜を有していない(β=0)、裸眼立体バックライトシステムの光方向変換フィルムの一部から発された光に関してモデル化した放射輝度対観測角のグラフ。 異なる傾斜角α及びβの値に関する、図14と同様のモデル化した放射輝度のグラフ。 異なる傾斜角α及びβの値に関する、図14と同様のモデル化した放射輝度のグラフ。 異なる傾斜角α及びβの値に関する、図14と同様のモデル化した放射輝度のグラフ。 異なる傾斜角α及びβの値に関する、図14と同様のモデル化した放射輝度のグラフ。 異なる傾斜角α及びβの値に関する、図14と同様のモデル化した放射輝度のグラフ。 異なる傾斜角α及びβの値に関する、図14と同様のモデル化した放射輝度のグラフ。 異なる傾斜角α及びβの値に関する、図14と同様のモデル化した放射輝度のグラフ。 異なる傾斜角α及びβの値に関する、図14と同様のモデル化した放射輝度のグラフ。 異なる傾斜角α及びβの値に関する、図14と同様のモデル化した放射輝度のグラフ。 光方向変換フィルムの部分は単純(一定)曲率を有する同一の複数のレンチキュラー機構を有し、且つ又対応する同一の複数のプリズム機構を有し、複数のレンチキュラー機構は傾斜を有さず(α=0)、複数のプリズム機構もまた傾斜を有さない(β=0)、裸眼立体バックライトシステムの光方向変換フィルムの一部から発された光に関してモデル化した放射輝度対観測角のグラフ。 異なる傾斜角α及びβの値に関する、図15のそれと同様のモデル化した放射輝度のグラフ。 異なる傾斜角α及びβの値に関する、図15のそれと同様のモデル化した放射輝度のグラフ。 異なる傾斜角α及びβの値に関する、図15のそれと同様のモデル化した放射輝度のグラフ。
図中、同様の参照番号は同様の構成要素を示す。
上で要約した設計機構については述べずに、裸眼立体システム及び物品の説明から始める(例えば、図1a〜4bを参照)。そのような機構については、本発明を実施するための形態の項で後に詳述する。読者は、本明細書に開示の任意の所与の実施形態の任意の設計機構を本明細書に開示の任意の他の実施形態の任意の設計機構と組み合わせることができることを本願が企図することを理解するであろう。
ここで図1a及び1bを参照すると、バックライト付き裸眼立体3Dディスプレイ110のいくつかの典型的な構成要素、並びに基本動作を表しているのがわかる。要するに、左眼LE及び右眼REを有する観察者がディスプレイ110を見て、その構成及び動作により3次元画像を認知する。説明を容易にするために、ディスプレイはデカルトx−y−z座標系上で表されるが、これにより、例えば、名目上平面的なディスプレイ、バックライト、又は光ガイドに本開示が制限されないことが理解されるであろう。
ディスプレイ110は、パネルの動作又は動作範囲を画定するマトリックス中に配置される個々のピクセルを有する液晶パネル112を備え、このピクセルは制御装置(図示せず)により個々にアドレス可能である。制御装置は、パネル112に制御信号を送り、好ましくは色付きの、つまりRGB(赤−緑−青)サブピクセルフォーマットで、パネル112の動作範囲に任意の所望の画像を形成する。ディスプレイ110は、一般には114の位置に見られるバックライトと共に提供され、観察者に対して画像が目立つようにする。バックライト114は、偏光器116、3D光方向変換フィルム118、光ガイド120、第1光源アセンブリ122及び第2光源アセンブリ124、及び背面反射体126、を備えるが考慮される。これらの構成要素の一部、例えば背面反射体126及び/又は偏光器116は、システム要件及び設計詳細に応じて省略されてよく、他の光管理フィルム又は構成要素、例えば偏光フィルム(反射偏光フィルムを含む)、ミラーフィルム、拡散フィルム、多層光学フィルム、窓用フィルム、リターダーフィルム、プリズム状輝度向上フィルム、及びその他微細構造化又は非微細構造化フィルムを、システム設計者が適切と見なすようにシステムに追加してよい。更に、いくつかの構成要素、例えば偏光器116及び/又は方向変換フィルム118は、バックライト114の一部としてよりもパネル112の一部であると見なしてよく、又はバックライト114若しくはパネル112の一部ではないと見なしてもよい。
光ガイド120は、バックライト114の重要部分である。光ガイドは、示されるように、第1及び第2主面120a、120b、及び第1及び第2側面120c、120dを有する。光ガイドは、光源アセンブリ122、124から側面120c、120dを介して、好ましくは連続又は交互方式で受光し、これらのアセンブリのそれぞれから、少なくともパネル112の動作範囲に相当する光ガイドが広がる領域全体に、多重反射により光を発散させる。所定の光源アセンブリからの光は光ガイドの長さを横断するため、光ガイドの前面又は上面(主面120a)から光の一部が抽出される。この抽出光は、典型的には大きく傾いており、例えば、空気中で測定するとき、垂直方向(z軸)から約70度で輝度がピークとなり、又は50〜80度超、若しくは60〜80度超の典型的範囲においてピーク輝度を有する。この大きく傾いた光は、光ガイド120を出射する大きく傾いた光を方向変換するように微細構造化される方向変換フィルム118により遮断され、システムの光軸に近づく、すなわちz軸に近づく方向に向けられる。
光ガイド120の設計によって、アセンブリ124から発せられる光は、図1a及び1bの透視図より、左方向(+y方向に近づく)に大きく傾いた角度で光ガイドの表面120aを出射し、一方アセンブリ122から発せられる光は、同じ透視図より、右方向(−y方向に近づく)に大きく傾いた角度で表面120aを出射する。方向変換フィルム118は、アセンブリ124から発せられる斜光を、一般に光線130aに相当する方向、すなわち、観察者の右眼REの方向に方向変換するように設計される。方向変換フィルム118は同様に、アセンブリ122から発せられる斜光を、一般に光線132aに相当する方向、すなわち、観察者の左眼LEの方向に方向変換する。
図1a及び1bは、2つの異なる時点におけるディスプレイ110を表す。図1aでは、光源アセンブリ124は通電されており(スイッチ「オン」)、光源アセンブリ122は通電されておらず(すなわち、スイッチ「オフ」)、図1bでは、光源アセンブリ122が通電されており、光源アセンブリ124は通電されていない。ディスプレイは、好ましくは制御され、これらの2つの照明状態を交互に発生させる。この交互照明に同調して、制御装置は、アセンブリ124が通電されると右眼用画像を、アセンブリ122が通電されると左眼用画像をパネル112に表示させる。右眼用画像(及びアセンブリ124)と左眼用画像(及びアセンブリ122)との間の迅速な同期切り替え、例えば、少なくとも90Hz、又は100Hz、又は110Hz、又は120Hz以上の切り替え周期により、いずれの特殊眼鏡の装着を観察者に要求せずに、観察者が安定した3Dビデオ画像を認知できる。
ディスプレイ110の動作時は、右眼用画像が表示されている間にバックライトからの光が左眼LEに到達すると、及び/又は左眼用画像が表示されているときにバックライトからの光が右眼REに到達すると、クロストークが起こる。3D観察体験を低下させるこのようなクロストークは、図1aの光線130b、及び図1bの光線132bで表される。
代表的な光ガイドは、ポリマー又はガラスなどの好適な光透過性材料からなる。光ガイドは比較的剛性又は可撓性であってよく、比較的薄く(例えばフィルムの形状)又は厚くてよい。光ガイドは平面図においてほぼ長方形を有することができるが(例えば、図3の斜視図を参照)、長方形でない形もまた使用できる。光ガイドの後部、つまり背部主面(図1a及び1bの表面120b参照)は、好ましくは成形されて複数の抽出要素を含み、複数の線状レンチキュラー機構又は複数の線状プリズム機構などの機構が有用である。線状プリズムが背部主面として使用される場合は、線状プリズムのそれぞれは側面120c、120dに対して平行方向すなわち図示されているx軸に平行に延在することができるが、同一出願人による2010年12月16日付で出願された「Duel Orientation Autostereoscopic Backlight and Display」と題する米国特許出願第12/969,995号(代理人整理番号第66857US002号)に記載のような他の配向もまた企図される。線状プリズム機構は、後部主面(表面120b参照)に実質的に光を方向変換(例えば、反射、抽出など)させ、一方、前部主面(表面120a参照)に実質的に光を透過させる。一部の場合では、後部主面上又は後部主面に隣接する高反射表面が、バックライトから出射して前部主面を通過する光の方向変換を助ける。光ガイドの前部主面は、実質的に平坦であってもよいが、好ましくは、図3のx−z平面において縦方向に光を拡散する複数のレンチキュラー機構、複数のプリズム機構、又は同様の複数の機構のような光拡散要素を用いて構造化される。裸眼立体バックライトで使用するのに好適な光ガイドに関する更なる設計詳細は、米国特許第7,210,836号(Sasagawaら)、及び米国特許出願公開第US 2009/0316058号(Huizingaら)に見出すことができる。また、米国特許出願第2008/0084519号(Brighamら)及び米国特許出願第2010/0128187号(Brottら)も参照する。
代表的な光方向変換フィルム(3Dフィルム)は、フィルムの両主面上で構造化されている、すなわち面取りされている。観察者に面する前部主面は、複数の線状レンチキュラー機構を備えてよい。これらの複数のレンチキュラー機構は、1つの横断面では好ましくは湾曲している、すなわちレンズ形であり、直交する横断面では平坦又は真っ直ぐであり得る。光ガイドに面するフィルムの後部主面は、複数の線状プリズム機構を備えてもよい。複数の線状プリズム機構は、好ましくは互いに並行であり、それらは、フィルムの正面の複数の線状レンチキュラー機構に対して平行であり得るが、他の配向もまた可能である。ほとんどの場合、方向変換フィルムの線状レンチキュラー及びプリズム機構が光ガイドの後部主面の複数のプリズム機構に平行になるように、方向変換フィルムが配向され得るが、上記の参照した係属中の米国特許出願第12/969,995号(代理人整理番号第66857US002号)に記載されているように、他の配向もまた使用することができる。方向変換フィルムのレンチキュラー機構及び複数のプリズム機構は、光ガイドの前部主面から放射される大きく傾いた光が、観察者が表示された画像の奥行きを認知できるような適切な角度で放射される、より軸方向に向けられた光に変換されるように、設計される。代表的な方向変換フィルムの更なる設計詳細は、米国特許7,210,836号(Sasagawaら)、並びに米国特許出願公開第2005/0052750号(Kingら)、同第2008/0084519号(Brighamら)、及び同第2009/0316058号(Huizingaら)のうちの1つ以上に見出すことができる。
別の裸眼立体ディスプレイ200を図2に示す。このディスプレイ200は、ディスプレイパネル220、例えば液晶ディスプレイ(LCD)パネル、及び液晶ディスプレイパネル220に光を供給するように配置されたバックライト230を含む。ディスプレイパネル220は、2枚のパネル又はプレート220a、220cの間に挟まれる液晶材料の内部ピクセル化層220bを含むようにして示される。バックライト230は、1つ以上の光ガイド250、1つ以上の右眼用画像の光源232、例えば固体光源、及び1つ以上の左眼用画像の光源234、例えば固体光源を備える。第1及び第2光源232、234はそれぞれ、オフ状態(光源232、234が光出力を生成しないか、非常に小さい光出力を生成する間)とオン状態(光源232、234が著しい光出力を生成する間)との間を、人間の目に見えない速度、例えば少なくとも片目あたり30Hz、好ましくは少なくとも片目あたり60Hzで、繰り返し移行することができる。
光源232、234は無機固体光源、例えば発光ダイオード(LED)又は半導体レーザであってよく、及び/又は有機発光ダイオード(OLED)であってよい。光抽出機構299、例えば複数のプリズム、レンチキュラー機構、白色ドット、ヘイズコーティング、及び/又はその他の機構は、光ガイド250の一方又は両方の表面251、252上に配置されてよい。本明細書に更に詳細に記載されるように、両面光方向変換光学フィルム240は、液晶ディスプレイパネル220と光ガイド250との間に配置される。この両面光学フィルム240は、光ガイド250に背を向けるように配向されている光学フィルム240の表面のレンズ242(複数の線状レンチキュラー構造又は機構)を含む。レンズ242のそれぞれは、光ガイド250の方を向いて配向されている光学フィルム240の表面の対応するプリズム241(線状プリズム状構造又は機構)に位置合わせされる。一般に、レンズ及びプリズムのピッチ寸法は、例えば、ディスプレイ200内のモアレパターンの排除又は低減をもたらし得るピッチを選択することにより、決定できる。レンズ及びプリズムピッチは、製造可能性に基づいても決定され得る。LCDパネルが異なるピクセルピッチで製造されるとき、光学フィルムのピッチを変更し、LCDパネルの異なるピクセルピッチに対応させることが望ましい。裸眼立体光学フィルム240の有用なピッチ範囲は、例えば約10マイクロメートル〜約140マイクロメートルである。
ディスプレイ200は、任意の有用な形状又は構成を有することができる。多くの実施形態では、液晶ディスプレイパネル220及び/又は光ガイド250は長方形又は正方形の形状を有する。しかし、いくつかの実施形態では、液晶ディスプレイパネル220及び/又は光ガイド250は、4辺を超える辺を有してよく、及び/又は曲線形状を有してよい。光ガイド250の表面251、252は実質的に平行であってよく、又は光ガイド250はくさび状であってよい。一部の場合では、対応する光源を有する2つのくさび状の光ガイドを用いてよい。
同期駆動素子260は、右眼用画像及び左眼用画像の光源232、234、並びに液晶ディスプレイパネル220と電気的に接続される。同期駆動素子260は、画像フレームが液晶ディスプレイパネル220に供給され画像を生成するとき、右眼用画像の光源232及び左眼用画像の光源234の作動及び停止を同期させる。画像は、例えば静止画像のシーケンス、ビデオストリーム、及び/又はレンダリングされたコンピュータグラフィックスであってよい。画像ソース270は、同期駆動素子260に接続され、画像フレーム(例えば、右眼用画像及び左眼用画像)を液晶ディスプレイパネル220に供給する。
液晶ディスプレイパネル220は、任意の有用な透過性の液晶ディスプレイパネルであることができる。多くの実施形態では、液晶ディスプレイパネル220は、16ミリ秒未満、又は10ミリ秒未満、又は5ミリ秒未満、又は3ミリ秒未満のフレーム応答時間を有する。適切なフレーム応答時間を有する市販の透過型液晶ディスプレイパネルとしては、例えば、Toshiba Matsushita Display(TMD)光学補償ベンド(OCB)モードパネルLTA090A220F(東芝松下ディスプレイテクノロジー株式会社、日本)が挙げられる。
光ガイド250は、右眼用画像の光源232に隣接する第1光入力側面231、及び左眼用画像の光源234に隣接する反対側の第2光入力側面233を備える。第1光ガイド表面251は、第1側面231と第2側面233との間に延在する。第2光ガイド表面252は、第1表面251の反対側にあり、第1側面231と第2側面233との間に延在する。光は、光ガイド250の表面251、252のいずれからも反射、又は放射されてよいが、一般には、光は、表面252から放射され、表面251から反射される。多数の実施形態において、高反射表面は、第1表面251に接するか又は隣接しており、第2表面252を介して光を方向転換させるのに役立つ。
いくつかの実施形態では、第1光ガイド表面251は、複数のプリズム、レンチキュラー機構、白色ドット、ヘイズコーティング、及び/又はその他機構など、複数の抽出要素299を備える。抽出機構の長手方向軸は、第1側面231及び第2側面233に対して実質的に平行方向に、又は両面光学フィルム240のプリズム及びレンズに対して実質的に平行方向に延びてよく、又は抽出機構は別の角度で配置されてよい。
光源232、234は任意の有用な光源であってよく、各光源232、234の光出力を、例えば少なくとも片目あたり30Hz、好ましくは片目あたり60Hz以上の速度で、オン(比較的高い光出力)からオフ(光出力がない又はごくわずか)へ変調させてよい。多くの実施形態では、複数の光源232、234は、Nichia NSSW020B(日亜化学工業株式会社、日本)などの複数のLEDである。いくつかの実施形態では、光源232、234は、複数の半導体レーザ又はOLEDを備える。光源232、234は、赤、青、及び/若しくは緑などの多数の可視光線の任意の波長、又は波長の範囲若しくは組み合わせを放射し、例えば白色光を生成することができる。
光ガイド250は、光ガイド250の両側面に隣接する光源を伴う光学的に透明な材料の単一層、又は、各層に対する光源により所望の方向に優先的に光を抽出する光学的に透明な材料の2つ(又はそれ以上の)層であってよい。
画像ソース270は、例えば、ビデオソース又はコンピュータでレンダリングされたグラフィックソースなどの画像フレーム(例えば、右眼画像及び左眼画像)を与えることができる任意の有用な画像ソースであってよい。多くの実施形態では、ビデオソースは、50〜60Hz、又は100〜120Hz、又はそれ以上の画像フレームを供給することができる。
コンピュータでレンダリングされたグラフィックソースが、ゲームコンテンツ、医用撮像コンテンツ、コンピュータ支援設計コンテンツなどを供給することができる。コンピュータでレンダリングされたグラフィックソースには、例えばNvidia FX5200グラフィックカード、Nvidia GeForce 9750 GTXグラフィックカード、又は、ノートパソコンなどの携帯型端末用にはNvidia GeForce GO 7900 GSグラフィックカードなどのグラフィック処理ユニットが含まれ得る。コンピュータでレンダリングされたグラフィックソースはまた、例えば、OpenGL、DirectX、又はNvidiaの特許権下にある3Dステレオドライバーなどの、適切なステレオドライバーソフトウェアを組み込むこともできる。
画像ソース270は、ビデオコンテンツを供給することができる。画像ソースは、例えば、Nvidia Quadro FX1400グラフィックカードなどのグラフィック処理ユニットを含むことができる。ビデオソースには更に、例えば、OpenGL、DirectX、又はNvidiaが特許を保有する3Dステレオドライバーなどの適切なステレオドライバーソフトウェアが含まれ得る。
同期駆動要素260は、右眼画像用光源232及び左眼画像用光源234の作動及び停止(すなわち、光出力の変調)を、例えば30Hz又は好ましくは60Hz又はそれ以上の速度で液晶ディスプレイパネル220に供給される画像フレームと同期させることによって、ビデオ又はレンダリングされたコンピュータグラフィックスを生成する、任意の有用な駆動要素を含むことができる。同期駆動素子260は、例えば特注の光源駆動電子部品に結合されたWestar VP−7ビデオアダプタ(Westar Display Technologies,Inc.(St.Charles,Missouri))などのビデオインターフェイスを有することができる。
図3は、開示のバックライトのいくつかでの使用に好適であり得る代表的な光ガイド312の概略的斜視図を示す。図は、光ガイド312の2つの主面の代表的な表面構造を誇張したやり方で示しているが、光ガイドの縁又は境界に対する構造化表面の他の配向が有益な場合もある。光ガイドの概略的側面図は、図3a及び3bに示される。光ガイド312は、ディスプレイパネル及び/又は観察者に向かって光が抽出される第1主面312aと、第1主面の反対側の第2主面312bと、本明細書の他の部分で記載するような、部分的にコリメートされた左ビーム放射及び右ビーム放射光源に対する光入射面の役割ができる側面312c、312dと、を備える。例えば、1つの光源アセンブリを側面312cに沿って配置し、光ガイド312から放射される左眼用ビームを供給してよく、同様のアセンブリを側面312dに沿って配置し、光ガイド312から放射される右眼用ビームを供給してよい。
光ガイドの背面主面312bを、好ましくは機械加工、成型、ないしは別の方法で形成し、図3aに一番よく示されるプリズム構造体310の線状アレイを提供する。これらのプリズム構造体は、反射された光が、前部主面312aから空気中に屈折し、ディスプレイパネル及び/又は観察者に進むことができるように(プリズム状光方向変換フィルムなどの1つ以上の介在光管理フィルムを用いて)、及びそのような反射された光が、光ガイドの長さに沿って比較的均一に前部主面から抽出されるように、光ガイドの長さに沿って伝播する光の適切な部分を反射するように設計される。表面312bをアルミニウムなどの反射フィルムでコーティングしてよく、又はこのような反射コーティングを有さなくてもよい。このような反射コーティングがない場合、光が反射されて光ガイド内に戻るように、別の背面反射体を表面312bに隣接して設置し、光ガイドを通過する任意の下向き伝搬光を反射してよい。好ましくは、プリズム構造体は、光ガイドの全厚と比較して浅い奥行き311、及び光ガイドの長さと比較して短い幅313を有する。光ガイドは、任意の透明な光学材料、好ましくはアクリルポリマー、例えばSpartech Polycast材などの散乱性が低い材料で製造され得る。1つの代表的な実施形態では、光ガイドは、セルキャストアクリルなどのアクリル材料で製造され得、1.4mmの全厚及びy軸に沿って140mmの長さを有してよく、プリズムは、約172度のプリズム頂角に相当する、2.9マイクロメートルの奥行き311及び81.6マイクロメートルの幅313を有してよい。読者は、これらの値が単なる例であり、限定的なものと解釈されるべきではないことを理解するであろう。
光ガイドの前部正面312aは、互いに対して及び例えばy軸のような面内のレンチキュラー軸に対して平行な複数のレンチキュラー構造又は機構320の線状配列を提供するように、好ましくは機械加工、成形、又は他の何らかの方法で形成される。一方、プリズム状構造310は互いに対して及び例えばx軸のような面内のプリズム軸に対して平行であり得、それに沿ってプリズム構造310が延在する。レンチキュラー構造体を成形して、光ガイドから出て前部主面を通過する光のx軸に沿った角度の広がりを強めるように、並びに、必要に応じて前部主面からの反射により、光ガイド内に留まる光のx軸に沿った空間の広がりを制限するように、配向してよい。一部の場合では、レンチキュラー構造体320は、光ガイドの全厚と比較して浅い奥行き321、及び光ガイドの幅と比較して狭い幅323を有してよい。一部の場合では、レンチキュラー構造体は、図3bに示すように比較的強く湾曲してよいが、別の場合では、より弱く湾曲してもよい。一実施形態では、光ガイドは、セルキャストアクリルで製造されてよく、0.76mmの全厚、y軸に沿って141mmの長さ、及びx軸に沿って66mmの幅を有してよく、レンチキュラー構造体320は、例えば、35.6マイクロメートルの半径、32.8マイクロメートルの奥行き321、及び72.6mmの幅323を有してよい。本実施形態では、プリズム構造体310は、2.9マイクロメートルの奥行き311、81.6マイクロメートルの幅313、及び約172度のプリズム頂角を有してよい。同じく、読者は、これらの実施形態が単なる例示であり、限定的なものと解釈されるべきではないこと、例えばレンチキュラー構造以外の構造を光ガイドの前部主面に使用してもよいことを理解するであろう。
図4aでは、裸眼立体ディスプレイシステムで用いる代表的な3D光方向変換フィルム400が示される。フィルム400は、対向する第1及び第2表面420、430を有するウェブ410基材を備える。これらの第1面及び第2面420、430にそれぞれ第1及び第2微細複製構造体425、435が適用される。第1微細複製構造体425は複数の弓状すなわち複数のレンチキュラー機構426を備え、約142マイクロメートルの有効直径を有する円筒レンズであってよいが、別の直径も用いてよい。第2微細複製構造体435は複数の鋸歯状すなわち角錐プリズム機構436を含む。
示される例では、第1及び第2機構426、436は同じピッチ、つまり反復周期Pを有し、例えば、第1機構の周期は約150マイクロメートルであってよく、第2機構の反復周期は同じであってよい。典型的には、第1機構及び第2機構の周期の比は整数比(又は逆数)であるが、別の組み合わせは許容できる。示されている機構は面内のx軸に沿った無限の長さである。
図の例では、対向する微細複製機構426、436は複数の光学素子440を形成するように対に組み合わされている、すなわち整合されている。それぞれの光学素子440の性能は、それぞれの対向する機構429、439の整列に応じて変化し、したがって、複数のレンチキュラー及びプリズム機構の正確な整列又は位置合わせが好ましい場合がある。所与のプリズム機構を所与の複数のレンチキュラー機構の1つと整列又は整合して光学素子が形成される場合があるが、下からプリズム機構のような機構に入る全ての光が、プリズム機構と対に組み合わされた特定のレンチキュラー機構のみに作用するように何らかの方法でその光学素子に拘束されることを含蓄するものとして、このことを解釈すべきではないことに注意されたい。むしろ、そのようなプリズム機構に下から入る光線の一部は、フィルムを通じた屈折及び反射によって、他の光学素子に属する複数のレンチキュラー機構及び複数のプリズム機構に伝播することができる。
場合によっては、フィルム400は第1及び第2ランド部分427、437を含むことができる。ランド部分は、機材表面420、430と、それぞれ対応する機構の底部すなわち谷部分428、438との間の材料層とみなされ得る。第1ランド部分427は、レンズ側で少なくとも約2マイクロメートルの厚さであってよく、第2ランド領域437は、プリズム側で少なくとも約2マイクロメートルの厚さであってよい。ランド部分は、ウェブとの良好な剥離強さをそれらの機構が有するのを助けることができ、また、複製の忠実さも助ける場合がある。両方のランド部分の厚さの合計は、例えば0〜50マイクロメートルの範囲内、好ましくは5〜15マイクロメートルの範囲内で選択することができ、それぞれの個々のランド部分の厚さは、光学、製造、環境安定性のバランスを考慮して必要に応じて適合させることができる。
フィルム400は、対向するウェブ表面上に精密に整列した微細複製構造体を生産する装置及び方法を用いて作製でき、この装置及び方法は、米国特許第7,224,529号(Kingら)に詳細に記載されている。場合によっては、フィルム400は、例えば124マイクロメートル(0.0049インチ)の厚さである好適な厚さのポリエチレンテレフタレート(PET)から作られたウェブを使用して作製することができる。ポリカーボネート又は他の好適な光透過性ポリマーなど他のウェブ材料を使用してもよい。
図4bでは、裸眼立体ディスプレイシステムで用いるのに好適な別の3D光方向変換フィルム450が示される。一群の円筒形レンズ454(複数のレンチキュラー機構)がフィルム450の片側に形成され、一群の三角形状のプリズム452(複数のプリズム機構)がもう一方の側に形成される。本実施形態では、各プリズムの頂点から対応する各円筒レンズの中心に引かれた中心線456が、フィルム450上部の特定領域に集まる、つまり交差するように、プリズム452の中心間間隔、つまりピッチが意図的に円筒レンズのピッチよりも大きくなるように作製される。例えば、特定の領域は、フィルム450又は付随のディスプレイの中央部より20〜100cm上方又は前方の領域であってよい。図4aに示されるような光方向変換フィルムの更なる詳細は、日本特許JP 2005−266293号(Akimasaら)に見出すことができる。
更に別の3D光方向変換フィルムの設計は、2009年12月21日に出願された同一出願人による米国特許出願第12/643,503号(代理人整理番号第65935US002号)「Optical Films Enabling Autostereoscopy」に記載されている。本出願は、特に、光学フィルムの第1面に配置されるいわゆる「円筒レンズ」と、光学フィルムの第2面に配置されるプリズムとを備え、第1面上の各レンズが第2面上のプリズムに位置合わせされる、両面光学フィルムを開示する。この出願はまた、光学フィルムの第1表面に配置されるレンズと、光学フィルムの第2表面に配置されるプリズムとを備え、第1表面上のレンズの回転が第1表面上の位置に伴って変化し、第1表面上の各レンズが第2表面上のプリズムに位置合わせされる、両面光学フィルムも開示する。
図5には、代表的な光方向変換フィルムのレンチキュラー機構511の概略的側面すなわち断面図が示されている。機構511は、図の平面内及び平面外に線状に、すなわちy軸に沿って、延在すると仮定され、機構の長さに沿ってx−y面内の断面において弓状又は湾曲した表面512を維持すると仮定される。(読者は、図5〜13のカーテシアンx−y−z基準軸が図1a〜4bで使用されているそれらと異なっているが、単純な変換を使用して1つの基準系(又はその軸)を別のそれと比較することができることに気づくであろう)。レンチキュラー機構511は上述の「円筒」型であり、すなわち、複合曲率を有し、つまり、弓状表面512の曲率はその表面の場所によって異なる。複合曲率は、直円柱又はその部分の場合のように弓状表面がその全面に沿って一定の曲率を有する単純曲率とは区別され得る。複合曲率の弓状表面512は、その構造体の上部すなわち中央部に頂点Vを有する。頂点Vの近接部512aにおける表面512の形は曲率半径R1を有し、これは図のように中心がC1である円516aに対応する。しかし、表面512に沿って周辺部512bに進むにつれて、表面の曲率は、好ましくは連続して又は徐々に変化し、したがって周辺部512bで表面512は中心がC2である円516bに対応する曲率半径R2を有する。代表的な実施形態では、特定の収差を減らすために、レンチキュラー機構の周辺部分の曲率半径R2は頂点の曲率半径R1より大きい。また、代表的な実施形態では、レンチキュラー機構及び弓状表面512は、例えば頂点V及び点C1を通る平面又は線514の周囲で鏡面対称を呈する。したがって、線514は、レンチキュラー機構511及び弓状表面512の対称軸且つ光軸であるとみなされる。部分512bの反対側の表面512の周辺部512cは部分512bと同じ曲率(R2)を有することができ、この部分512cの曲率が図のように点C3に中心を置くことに注意されたい。表面512が線514の周囲で鏡面対称を有する場合、点C2及びC3もまた線514の周囲に対称に配置される。
図5に示したような複合曲率の複数のレンチキュラー機構は、図6a及び6bに概略的に示したように3D光方向変換フィルムに取り入れることができる。それらの図において、フィルムの1つの構造化表面の複数のレンチキュラー機構(レンズ)は、フィルムの対向する構造化表面の複数のプリズム機構(プリズム)と1対1の対応で一致して、すなわち対に組み合わされて、示されており、それぞれが1つのレンチキュラー機構と1つのプリズム機構とを有する光学素子を有するフィルムを提供している。比較的少数の複数の、レンチキュラー機構、プリズム機構、及び光学素子が図6a及び6bに示されているが、読者は、実際の3D光学フィルムが典型的にはこれらの図に描かれているよりはるかに多くの光学素子を有するであろうことを理解するであろう。
図6aは、レンズ/プリズム対611a/612a、611b/612b、611c/612c、611d/612d、611e/612e、611f/612f、611g/612g、611h/612h、及び611i/612iに対応する光学素子を有する3D光方向変換フィルム615を概略的に例示している。レンズ611a〜611iは、図5に示されているような、又は任意の他の好適な形の、複合曲率を有する。レンズの頂点(図5の頂点Vを参照)を表すためにそれぞれのレンズに濃い円又は点が描かれている。フィルム615の1つの構造化表面のそれぞれのレンズ611a〜611iは、フィルム615の対向する構造化表面の対応するプリズム612a〜612iに位置合わせされる。隣接するレンズの頂点間距離はPと表示されており、レンズのピッチとみなされ得る。隣接するプリズムの頂点間距離はPと表示されており、プリズムのピッチとみなされ得る。図6aの実施形態では、パラメータP及びPはフィルム615の作業面積全体にかけて一定であり、PはPとほぼ同等である。レンズ611a〜611i及び複数のプリズム612a〜612iはいずれも連続的である。フィルム615の光学素子又はレンズ/プリズム対のクロスセクションはほぼ均一である、つまりx軸に沿って1つの対と次の対とで実質的に変化がない。
図6bは、レンズ/プリズム対621a/622a、621b/622b、621c/622c、621d/622d、621e/622e、621f/622f、621g/622g、621h/622h、及び621i/622iに対応する光学素子を有する3D光方向変換フィルム625を概略的に図示している。レンズ621a〜621iは、図5に示されているような複合曲率又は任意の他の好適な形を有する。この図でも、各レンズに濃く描かれている円又は点はレンズの頂点を表す。フィルム625の1つの構造化表面のそれぞれのレンズ621a〜621iは、フィルム625の対向する構造化表面の対応するプリズム622a〜622iに再び位置合わせされるが、対応するレンズとプリズムの整列はフィルムの作業面積にわたって変化する。隣接するレンズの頂点間距離はPと表示されており、レンズのピッチとみなされ得る。隣接するプリズムの頂点間距離はPと表示されており、プリズムのピッチとみなされ得る。図6bの実施形態では、パラメータP及びPはフィルム615の作業面積全体にかけて一定であるが、PはPより小さい。これにより、プリズムはそれらの対応するレンズから異なる量だけオフセットされる。フィルムの中央では、レンズ621eの頂点は対応するプリズム622eの頂点とほぼ整列する。PとPとの差のため、レンズ/プリズム対621d/622d、レンズ/プリズム対621e/622eのすぐ隣の621f/622fは、PとPとの差の1/2だけオフセットされているレンズとプリズムを有する。レンズ/プリズム対621c/622c、621g/622g、621b/622b、621h/622h、621a/622a、621i/622iにおけるレンズとプリズムとの間のオフセットは、この例では整列したレンズ/プリズム対621e/622eである始点からの距離の関数として、x軸に沿って両方向に増大している。
図6b(及び下記の図11及び12)はz軸に対して精密に整列している唯一のレンズ/プリズム対のみを示しているが、読者は、光学フィルムが任意の数の整列したレンズ/プリズム対を含むように又は整列したレンズ/プリズム対を含まないように構成され得ることを理解するであろう。複数の整列したレンズ/プリズム対の場合では、フィルムは、レンズとプリズムとの間のオフセットがそれぞれの整列したレンズ/プリズム対からの距離とともに増大するような、レンズのピッチと異なるプリズムのピッチを有し得る。場合によっては、整列したレンズ/プリズム対は、整列したレンズ/プリズム対の対向する側に生じるレンズとプリズムとの間のオフセットを増大することが、光学フィルムからの光出力をディスプレイの中心軸又は観察軸の方へ向ける役割を果たすように、(裸眼立体バックライト及びディスプレイの中心ともまた対応して)3Dフィルムの中心に配置されてもよい。
図6a及び6bに実線で示されているものを含む、本明細書に記載のいくつかの3D光方向変換フィルムは、光学フィルムの両面に連続的な複数のレンチキュラー機構及びプリズム機構を有する。しかしながら、フィルムの両面の連続的な機構はいくつかの欠点を有し得る。レンズと基材との間及び/又はプリズムと基材との間のいずれかの薄いランドの厚さは、フィルムの光学により決定されるが、先鋭な曲がり角及びランドの厚さが小さ過ぎることは、ときとして層間剥離につながる場合がある。更に、光方向変換フィルム上の機構の大きさ及び構造における差によってフィルムの反りが悪化し得る。光学的観点からは、連続的機構を有する光方向変換フィルムは、望ましい範囲を超えた水平視野を有することもまたあり得る。これらの理由から、不連続のプリズム及び/又はレンズを提供するために、プリズム及び/又はレンズの間に分断を提供することが望ましい場合がある。光方向変換フィルムの裸眼立体光学作用の一部はプリズムのピークに依存するので、3D光方向変換フィルムはプリズムのベース間に分断を取り入れてプリズムを不連続にすることができる。これは図6aに示されており、図中、v形部分634を平坦な部分635と置換してもよく、図6bでは、v形部分644を平坦な部分645と置換してもよい。複数の断続部の付近の複数のプリズムの形状は、複数のプリズムと基板との間の複数の断続部における移行の急激さを和らげるように調整することができる。例えば、急な移行部ではなく湾曲した移行部を用いることによってフィルムの機械的安定性を向上させることで、割れ及び層間剥離を防止し、かつ/又はフィルムの反りを低減することができる。
本明細書には、1つ以上の複数のレンチキュラー機構、1つ以上の複数のプリズム機構、又は両方がフィルムの厚軸に対して傾斜され得る、3D光方向変換フィルムについて記載する。これらのタイプの機構の一方又は両方を傾斜又は回転することが可能であるという柔軟性は、ユニークな性能特性を有する3Dフィルムの設計及び製造を可能にする。例えば、より広範囲のトーイン角を有する3Dフィルムを作製することができる。ここで言うトーイン角とは、フィルムが透過した光の傾斜した光の伝播角度を指し、例えば、図4bの収束している光線を参照されたい。トーイン角の増大は、視野距離の短縮及び/又は表示(及びフィルム)サイズの増大を可能にする。この新規な3Dフィルムはまた、高いトーイン角でより先鋭な立体縁も提供することができる。ここで言う立体縁とは、視野角に応じた左眼光線から右眼光線への又はその逆の急速な遷移を指す。
したがって、図7は、代表的な光方向変換フィルムのレンチキュラー機構711を傾斜又は回転することにより、傾斜したレンチキュラー機構711’をどのように生成するかを示す。レンチキュラー機構711(又はレンチキュラー機構711’)を部品として含む光方向変換フィルムはx−y面に平行のフィルム面に延在していると仮定される。光方向変換フィルムの厚軸は、したがって、z軸に平行であると仮定される。レンチキュラー機構711は、図の平面内及び平面外に線状に、すなわちy軸に沿って、延在すると仮定され、機構711の長さに沿ってx−y面内の断面において弓状の、すなわち湾曲した、表面712を維持すると仮定される。レンチキュラー機構711は上述のように複合曲率を有する。複合曲率の弓状表面712は、その構造体の上部すなわち中央部712aに頂点Vを有する。表面712の形は頂点Vの近接部に曲率半径R1(点Cに中心を置く)を有することができ、その表面の周辺部に異なる曲率半径R2を有することができる。好ましくはR2>R1である。弓状表面712はまた、好ましくは、頂点V及び点Cを貫通する平面又は線714の周囲で鏡面対称を呈する。したがって、線714はレンチキュラー機構711及び弓状表面712の対称軸及び光軸であるとみなすことができる。光軸714は基準座標系のz軸に平行である。
機構711の傾斜した相手方は、光軸714上にある点Pを中心とした機構711の単純回転によって画定され得る。(この回転は、より正確には、y軸に平行な点Pを通過する回転の軸の周囲で生じるものであると説明することができる)。この点の周囲でこの機構を角度αだけ回転することにより、傾斜又は回転したレンチキュラー機構711’を生成する。レンチキュラー機構711’は、回転を除いて表面712とほぼ同一の弓状表面712’を有する。したがって、弓状表面712’は表面712と同じやり方で複合曲率を有し、転心Pを通過する傾斜した対称軸又は光軸714’を有する。
レンチキュラー機構の回転又は傾斜は、傾斜したレンチキュラー機構711’の2つの異なるタイプの頂点を区別することを可能にする。傾斜した表面712’は、傾斜した対称軸714’との表面712’の交差により画定される頂点SVを有する。頂点SVは弓状表面712’の対称頂点、すなわち角度αによる点Pの周囲での表面712の原頂点Vの回転に対応する対称頂点であるとみなされ得る。傾斜した表面712’もまた、図7にPVとして記されている別の関心対象の頂点を有する。頂点PVは、弓状表面712’のピーク頂点、すなわち図7の観点からの「最も高い」表面712’上の点、又はより一般的には、基準面RPから最大の垂直距離に置かれる点であるとみなすことができる。基準面RPはx−y面に平行であり、したがって、レンチキュラー機構711’をその一部に含む光方向変換フィルムの平面に平行である。頂点PVの物理的重要性は、レンチキュラー構造化表面を上向き、プリズム状構造化表面を下向きにして光方向変換フィルムが平らに置かれたときに、頂点PVがレンチキュラー機構711’の最も高いすなわち最も外側の点となることである。PVは所与のレンチキュラー機構の弓状表面の最も外側の点であるので、ピーク頂点PVであるが、傾斜したレンチキュラー機構の近接部に3D光方向変換フィルムの全体的な厚さすなわちキャリパーを決定する、対称頂点SVではない(傾斜していないレンチキュラー機構の場合、PV頂点及びSV頂点は単一の頂点Vに低下する)。図7に使用した特定の外形に関しては、PVから基準面までの距離がVから基準面までの距離より小さいために、点Pの周囲のレンチキュラー機構の回転は基準面RPの上のレンチキュラー機構の高さの減少をもたらすことに注意されたい。フィルムキャリパー及び、複数のレンチキュラー機構の傾斜とのその関係について、以下に更に詳述する。
本明細書は、レンチキュラー機構(単数又は複数)だけでなくプリズム機構(単数又は複数)もまたフィルムの厚軸に対して傾斜され得る3D光方向変換フィルムについて記載する。したがって、図8は、代表的な光方向変換フィルムのレンチキュラー機構821を傾斜又は回転することにより、傾斜したプリズム機構821’をどのように生成するかを示す。プリズム機構821(又はプリズム機構821’)をその一部に含む光方向変換フィルムはx−y面に平行のフィルム面に延在していると仮定する。光方向変換フィルムの厚軸は、したがって、z軸に平行であると仮定する。プリズム機構821は、図の平面内及び平面外に線状に、すなわちy軸に沿って、延在すると仮定され、機構821の長さに沿って断面において同じV形のプリズム面822を維持すると仮定する。V形の表面822は、プリズムの頂点Vの急な挟角(ラベル表示はされていない)を特徴とする。表面822は、その挟角を二分し頂点Vを通過する平面又は線824の周囲で鏡面対称を呈する。線824はプリズム機構821及びプリズム表面822の対称軸及び光軸であるとみなすことができる。
特徴821の傾斜した相手方は、便宜上プリズム頂点Vとして選択される所与の点の周囲の機構821の単純回転によって画定され得る。(この回転は、より正確には、y軸に平行なプリズム頂点を通過する回転の軸の周囲で生じる回転であると説明され得る)。この機構を角度βだけ回転することにより、傾斜又は回転されたプリズム機構821’を生成する。プリズム機構821’は、回転を除き表面822とほぼ同一のV形のプリズム表面822’を有する。V形の表面822’は、したがって、表面822と同じ挟角を有し、プリズム頂点Vを通過する対称軸又は光軸824’を有する。プリズム頂点Vは転心として使用されたので、傾斜していないプリズム機構821と傾斜したプリズム機構821’とがそれを共有する。
図9aは、光方向変換フィルムの一部の概略的側面すなわち断面図であり、フィルムの1つの光学素子910aを示し、この光学素子は1つのレンチキュラー機構911と1つのプリズム機構921とが整合された対を有する。光学素子910aは、それをその近隣の光学素子と区別する境界936を有する一方で、そのような境界をフィルムの他の部分からの光が自由に渡って、例えば1つの光学素子から別の光学素子への反射又は屈折により自由に伝播することを実現するものであるとみなすことができる。光学素子910aの実施形態では、レンチキュラー機構もプリズム機構もフィルムの厚軸(z軸)に対して傾斜している。レンチキュラー機構911は弓状表面912を有し、頂点Vの近接部にその曲率は、Cを中心とする円に対応する。好ましくは、表面912は上述のような複合曲率を有する。したがって、機構911はレンチキュラー頂点V及び軸曲率中心Cを通過する対称軸及び光軸914を有する。レンチキュラー機構に加えて、光学素子は、レンチキュラー機構911と少なくとも名目上位置合わせされた、すなわち対になっている、プリズム機構921もまた有する。プリズム機構921は、プリズム頂点Vprismの挟角、プリズム頂点を通過し挟角を二分する対称軸又は光軸924により特徴付けられるV形のプリズム表面922を有する。この実施形態では、プリズム光軸924はレンチキュラー光軸914と一致し、これらの軸はz軸又はフィルムの厚軸に平行であり、所望により、z軸又はフィルムの厚軸ともまた一致する。
図9aの3Dフィルムのプリズム及びレンズは、所望により連続的でも不連続でもよい。例えば、隣接したプリズムは、連続的であり、プリズムとプリズムとの間のv形部分934により特徴付けられてもよく、又は、不連続であり、プリズム間の平坦な部分935により特徴付けられてもよい。境界領域のプリズムの形は、プリズムからプリズムへの移行の先鋭度を低減するように適宜作製することができる。
光学素子910aをその一部に含む光方向変換フィルムは、上記図4a又は下記図10に示されるように層状構造を有してもよく、又は、このフィルムは単一の材料で作製された単体構造を有するものでもよい。もちろん、このフィルムの光学的性能は最終的には構造化表面の形又は外形だけではなく、使用される光透過性材料の屈折率にもまた依存することになる。
図9bは、レンチキュラー機構911が角度αだけプリズムの頂点Vprismの周囲で回転されていることを除いて、光学素子910aと同様であり得る光学素子910bを図示する。元の回転されていないレンチキュラー機構911は参考として点線で図に含められている。結果として得られる傾斜したレンチキュラー機構911’は、対称頂点SV及びピーク頂点PVを有する弓状表面912’を有する。表面912’は対称軸すなわち、z軸及びプリズム光軸924と角度αで交差する光軸914’を有する。傾斜したレンチキュラー機構の光軸914’は、頂点SV及び軸曲率中心C’を通過するだけでなくプリズム頂点Vprismもまた通過する。代替実施形態では、傾斜したレンチキュラー機構は、傾斜したレンチキュラー機構の光軸がプリズム頂点を通過しないようにx方向及び/又はz方向に沿って移動又は変位され得る。
図9cは、プリズム機構921が角度βだけプリズムの頂点Vprismの周囲で回転されていることを除いて、光学素子910aと同様であり得る光学素子910cを図示する。元の回転されていないプリズム機構921は参考として点線で図に含められている。得られる傾斜したプリズム機構921’は、回転を除いて表面922(図9a)とほぼ同一のV形表面922’を有する。表面922’はz軸及びレンチキュラー光軸914と角度βで交差する対称軸すなわち光軸924’を有する。このV形のプリズム表面922’はプリズム表面922と同じ挟角を有する。回転したプリズム機構921’は、頂点Vprismの周囲での回転のために、回転されていないプリズムと同じ頂点Vprismを共有するが、代替実施形態では、傾斜したプリズムの頂点が元の傾斜していないプリズムの頂点より高くなる、低くなる、左に及び/又は右になるように(図9cの観点から)、傾斜したプリズム機構をx方向及び/又はz方向に沿って移動又は変位することができる。
図9dは、レンチキュラー機構911がプリズムの頂点Vprismの周囲で角度αだけ回転され、プリズム機構921がプリズムの頂点Vprismの周囲で角度βだけ回転されていることを除いて、光学素子910aとであり得る光学素子910dを図示する。元の回転されていないレンチキュラー機構911及び元の回転されていないプリズム機構921は参考として点線で図に含まれている。得られる傾斜したレンチキュラー機構911’は、図9bに関して上述したような弓状表面912’、対称頂点SV、ピーク頂点PV、軸曲率中心C’、及び光軸を有することができる。傾斜したプリズム機構921’は、図9cに関して上述したようなV形プリズム表面922’、頂点Vprism、光軸924’を有することができる。したがって、例えば、代替実施形態では、傾斜したプリズムの頂点が(図9dの観点から)元の傾斜していないプリズムの頂点より高くなる、低くなる、左に及び/又は右になるように、傾斜したプリズム機構をx方向及び/又はz方向に沿って移動又は変位することができる。
傾斜した複数のレンチキュラー機構及び傾斜した複数のプリズム機構を両方とも有する光学素子に関して実施した設計調査は、角度α及びβを0<|β|<|α|になるように構成することが有利であることを明らかにした。場合によっては|β|≒|α|/2のようにα及びβを選択することが更に有利である。例えば、0.4|α|≦|β|≦0.6|α|である。これに関する更なる情報は下記に提供される。
x−y平面に平行に延在する3D光方向変換フィルム1010の一部を図10に示す。この図で、1つのレンチキュラー機構1011がラベル付けされ、1つのプリズム機構1021がラベル付けされており、これらの機構1011、1021は互いに対して名目上位置合わせされており、したがって、それらが対に組み合わされてフィルムの光学素子を形成している。この実施形態では、両方の機構1011、1021はフィルム1010の厚軸、すなわち図のz軸に対して傾斜しているが、0<|β|<|α|の関係を満たすように異なる量だけ傾斜している。レンチキュラー機構1011は対称頂点SV、ピーク頂点PV、及び光軸1014の対称軸を有する。プリズム機構はV形プリズム表面1022、頂点Vprism、対称軸すなわち光軸1024を有する。レンチキュラー機構の光軸1014は角度αだけ傾斜し、プリズム機構の光軸は角度βだけ傾斜し、角度βは角度αのおよそ2分の1である。プリズム機構1021に対するレンチキュラー機構1011の傾斜度及び配置は、レンチキュラー機構の光軸がプリズム頂点Vprism又はその近くを通過するように選択される。
フィルム1010のそれぞれのレンチキュラー機構及びそれぞれのプリズム機構は図の平面内及び平面外に、すなわちy軸に沿って、延在すると仮定する。一実施形態では、フィルム1010の上位構造化表面を形成する複数のレンチキュラー機構は、1つのレンチキュラー機構(又は一群の機構)から次のものへとフィルムの面すなわち図10のx軸に沿って変化する傾斜量を有する。同様に、フィルム1010の下位構造化表面を形成する複数のプリズム機構は、1つのプリズム機構(又は一群の機構)から次のものへとフィルムの面すなわちx軸に沿って変化する傾斜量を有することができる。例えば、図10に示したその3Dフィルム1010の部分は、フィルムの左縁(図10の観点から)近くに配置され得、3Dフィルム1010の中央部は図の右端に配置され得る。この場合、複数のレンチキュラー機構の傾斜量αは、それが右へ移動するにつれて単調に、より大きい値からより小さい値へと進むことができ、その傾斜角αはフィルムの中央では非常に小さい又はほぼゼロであり、その後、それが引き続き右へ、フィルムの中央からフィルムの右縁(図10の観点から)へと進むにつれて、その傾斜量は、より小さい値からより大きい値へと単調に進むことができる(ただし、反対の極性で、例えば時計回りよりむしろ反時計回りに)。同様に、複数のプリズム機構の傾斜量βもまた、それが右へ移動するにつれて単調により大きい値からより小さい値へと進むことができ、その傾斜角βはフィルムの中央ではゼロであり、その後、それが引き続き右へ、フィルムの中央からフィルムの右縁へと進むにつれて、その傾斜量は、より小さい値からより大きい値へと単調に進むことができる(ただし、反対の極性で、例えば時計回りよりむしろ反時計回りに)。複数のレンチキュラー機構と複数のプリズム機構の1対1のペアリングは、そのような実施形態におい提示することができ、それぞれの光学素子は0<|β|<|α|及び|β|≒|α|/2の関係を満たすことができる。
フィルムの中央部からフィルムの所与の縁部までの単調な関数の他に、厚さ特性及び傾斜角の順序もまた考慮される。そのような他の関数は、例えば、不連続関数及び逆行関数、及び区分的単調関数であってもよく、すなわちそれらを含むことができる。近隣の光学素子の第1群は、例えば、同じ傾斜値(α及び/又はβの)及び同じ厚さを有することができるが、それらの値及び/又はその厚さは、第1群に隣接した光学素子の別の一群のそれらと異なっていてもよい。場合によっては、フィルムにわたっての厚さ特性及び/又は傾斜角の順序を表す関数は、例えば、ランダムな変化、定期的な変化、又はそれらの組み合わせといった不規則性を含んでもよく、それは、例えば、欠陥を隠す又はウェットアウト抵抗性のような視覚的アーチファクトの低減において、有益であり得る。
図10は、1層の複数のレンチキュラー機構が内側フィルムの1つの主面に形成され、1層の複数のプリズム機構がその内側フィルムの反対側の主面に形成されている、内側(例えば、平らな)フィルムで構成された3Dフィルム1010を図示する。3Dフィルム1010のその部分の全体的厚さすなわちキャリパーは「t」とラベル付けされている。この厚さtは、構成要素の厚さta、tb、tc、td、及びteから成り、taはレンチキュラー機構1011の高さ又は厚さ、tbはレンチキュラー層のランドの厚さ、tcは内側フィルムの厚さ、tdはプリズム層のランドの厚さ、teはプリズム機構1021の高さ又は厚さである。全体的な厚さすなわちキャリパーtが対称頂点SVではなく傾斜したレンチキュラー機構1011のピーク頂点PVの位置に基づくものであることに注意されたい。本明細書でほかにも言及しているように、図10のような光方向変換フィルムはい単体構造を有してもよく、単一の光透過性材料で作られてもよい。
図10は、フィルム1010の様々な特徴的な横断寸法もまた図示している。例えば、距離d1は、隣接するレンズ又は複数のレンチキュラー機構の対称頂点間の最短距離を表す。隣接したレンズが異なる角度αで傾斜している場合、対称頂点はx−y面に対して異なる高さ又は異なる垂直距離で置かれる場合があるため、1つの対称頂点を他の対称頂点と接続する線の部分はフィルムの平面(x−y面)に対して平行ではない場合がある。距離d2は、隣接するレンズ又は複数のレンチキュラー機構のピーク頂点間の最短距離を表す。この場合も、隣接するレンズが異なる角度αで傾斜している場合、1つのピーク頂点を他のピーク頂点に接続する線の部分は、フィルムの平面(x−y面)に対して平行ではない場合がある。距離d3は、隣接するプリズム頂点間の最短距離を表す。代表的な実施形態では、本明細書でほかにも記載しているように、作業面積にかけて変化するようにレンズの傾斜角を適宜調整することが可能であっても、距離d1は、x軸に沿ってフィルムの1つの縁からフィルムの中央及びフィルムの反対側の縁にかけて、フィルムの作業面積にわたって一定に保持され得る。更に、本明細書でほかにも記載しているように、作業面積にかけて変化するようにプリズムの傾斜角を適宜調製することが可能であっても、距離d3もまた、フィルムの作業面積にかけて一定に保持され得る。更に、代替実施形態では、傾斜したプリズムの頂点が図10に示した位置より高くなる、より低くなる、左になる、及び/又は右になるように、傾斜したプリズムをx方向及び/又はz方向に沿って移動又は変位することができる。
図11及び12は、傾斜され且つ複合曲率でもある複数のレンチキュラー機構を取り入れた3D光方向変換フィルムの概略的側面すなわち断面図であり、フィルムの作業面積にわたって変化するように傾斜量をどのように適宜調整することができるかを示している。これらの実施形態では、構造化表面及び個々のレンチキュラー機構及び複数のプリズム機構は図の平面内及び平面外に、すなわち基準座標のy軸に沿って延在するものと仮定する。図11及び12には比較的少数の複数の、レンチキュラー機構、プリズム機構、及び光学素子が示されているが、読者は、実際の3D光学フィルムが典型的にはこれらの図に示されているよりはるかに多くの光学素子を有するであろうことを理解するであろう。
図11は、レンズ/プリズム対1111a/1121a、1111b/1121b、1111c/1121c、1111d/1121d、1111e/1121e、1111f/1121f、1111g/1121g、1111h/1121h、及び1111i/1121iに対応する光学素子を有する代表的な3D光方向変換フィルム1110を概略的に図示する。レンズ1111a〜1111iは、図5若しくは7に示されているような、又は任意の他の好適な形の、複合曲率を有する。レンズの対称頂点(図7の対称頂点SVを参照)を表すために、それぞれのレンズに濃い円又は点が描かれている。それぞれの対称頂点を通過する点線は、対応するレンズの対称軸すなわち光軸を表す。フィルム1110の1つの構造化表面のそれぞれのレンズは、フィルムの対向する構造化表面の対応するプリズムに位置合わせされている。濃い円又は点は図11のそれぞれのプリズムの頂点にも描かれており、それらのプリズムは、本明細書でほかにも記載されているように傾斜していても傾斜していなくてもよい。フィルム1110は、それぞれのレンズの光軸がその対応するプリズムの頂点を通過するように適宜調整される。更に、レンズの光軸は、角度α4、α3、α2、α1、α0、−α1、−α2、−α3、及び−α4によって示されるように、指定された順序に従って傾斜される。この順序で、複数のレンチキュラー機構の傾斜量αは、それがフィルムの左縁からフィルムの中央へ移動するにつれて、大きい値から小さい値に単調に進み、その傾斜角α=α0はフィルムの中央では非常に小さい又はほぼゼロであり、その後、それが引き続きフィルムの中央からフィルムの右縁へと進むにつれて、その傾斜量は、より小さい値からより大きい値へと(ただし、反対の極性の値へと)単調に進む。
図12は、図11のフィルムと同様の代表的な3D光方向変換フィルム1210を概略的に示しているが、レンズからレンズへの距離とプリズムからプリズムへの距離との比率は、光学素子のいくつかに関してレンズがその対応するプリズムに対してある程度オフセットされるように変化する。したがって、フィルム1210は、レンズ/プリズム対1211a/1221a、1211b/1221b、1211c/1221c、1211d/1221d、1211e/1221e、1211f/1221f、1211g/1221g、1211h/1221h、及び1211i/1221iに対応する光学素子を有する。レンズ1111a〜1111iと同様に、レンズ1211a〜1211iは複合曲率を有し、レンズの対称頂点を表す濃い円又は点がそれぞれのレンズに描かれている。ここでも点線は、対応するレンズの対称の軸又は光軸を表すようにそれぞれの対称頂点を通過している。光学素子のいくつかに関してのオフセットにもかかわらず、フィルム1210の1つの構造化表面のそれぞれのレンズは、フィルムの反対側の構造化表面の対応するプリズムと位置合わせされている。濃い円又は点は図12のそれぞれのプリズムの頂点にも描かれており、それらのプリズムは、本明細書でほかにも記載されているように傾斜していても傾斜していなくてもよい。フィルム1210は、傾斜したそれぞれのレンズ(すなわち、1221eを除く、図に描かれている全てのレンズ)の光軸が対応するプリズムの頂点を通過しないように適宜調整される。更に、レンズの光軸は上述の指定の順序に従って、すなわちα4、α3、α2、α1、α0、−α1、−α2、−α3、及び−α4の角度の順に傾斜される。
図13は、3D光方向変換フィルム1310の概略的側面すなわち断面図であり、この概略図は複数のレンチキュラー機構のピーク頂点(PV)及び対応する複数のプリズム機構のプリズム頂点(Vprism)を示し、フィルムの厚さすなわちキャリパーがフィルムの作業面積にわたってどのように変化できるかを実証している。フィルム1310はx−y平面に平行のフィルム平面にあり、複数の線状レンチキュラー機構の第1構造化表面を有し、複数の線状プリズム機構の第2構造化表面を有し、複数のレンチキュラー機構は、複数のプリズム機構と、複数のレンチキュラー機構が1対1で対応するように複数のプリズム機構と対に組み合わされ、1つのレンチキュラー機構と1つのプリズム機構でなるそれぞれの対は光学素子と呼ばれる。複数のレンチキュラー機構のそれぞれは複合曲率、光軸、対称頂点、及びピーク頂点を有する。複数のレンチキュラー機構のピーク頂点は、図のように、フィルムの左縁すなわち部分1302からフィルムの中央部1301へ、及びフィルムの右縁又は部分1303へと、PVa、PVb、PVc、...、PVj、...、PVsの順にラベル付けされている。同様に、複数のプリズム機構の頂点は、Vprisma、Vprismb、...、Vprismj、...、Vprismm、...、Vprismr、及びVprismsの順に、対応するやり方でラベル付けされている。したがって、例えば、フィルム1310の最も左の光学素子はPVa及びVprismaを含み、フィルムの中央の光学素子はPVj及びVprismjを含み、フィルムの最も右の光学素子はPVs及びVprismsを含む。図11のフィルムと同様に、フィルム1310は、それぞれのレンチキュラー機構の光軸がその対応するプリズム機構の頂点を通過するように適宜調整される。更に、複数のレンチキュラー機構の光軸(代表的な光軸1314a、1314j、及び1314sを参照)は指定の順に従って傾斜され、複数のレンチキュラー機構の傾斜量αは、それがフィルムの左の部分1302からフィルムの中央部1301へと移動するにつれて、より大きい値からより小さい値へと単調に進み、傾斜角αは中央部では非常に小さい又はほぼゼロであり、その後、それがフィルムの中央部1301からフィルムの右の部分1303へと進むにつれて、傾斜量はより小さい値からより大きい値(ただし、反対の極性の値)へと単調に進む。複数のプリズム機構は、図9dに示されているように、それらの対応する複数のレンチキュラー機構の傾斜量に比例した量だけ傾斜されるのが好ましい。あるいは、図9bに示されるように、フィルム1310の複数のプリズム機構は傾斜されなくてもよい。
傾斜角の順序及びフィルムの中央部からそれぞれの縁部までの厚さ特性は、図13では単調であると仮定されているが、その他の非単調な関数もまた、上述したように使用することが可能である。
好ましくは、3Dフィルム1310は、所与のレンチキュラー機構の対称頂点からそれに対応するプリズム機構の頂点までの距離が、全ての光学素子に関してほぼ同じになるように設計されるのが好ましい。これは、フィルムの作業面積にわたっての全ての光学素子の良好な光学的性能を確保する。しかし、(i)フィルムの異なる場所で複数のレンチキュラー機構が異なる量だけ傾斜されること、(ii)複数のレンチキュラー機構が複合曲率の形を有すると仮定されること、及び(iii)フィルムの平面の上の複合曲率のレンチキュラー機構のピーク頂点の高さが傾斜角の増大につれて減少すること、のために、この光学的設計は図13に示されるピーク頂点及びプリズム頂点のプロファイルを生成する。プリズム頂点は、フィルム平面に対して平行な面内に残るが、複数のレンチキュラー機構のピーク頂点は、フィルム1310の中央部1301で最も高く、フィルム1310の、左の部分1302及び右の部分1303で最も低い、エンベロープすなわち曲線を辿る。これは、フィルムの中央部1301で最大(t1)であり且つフィルムの縁部すなわち左の部分1302及び右の部分1303で最少(t2)である、全体的なフィルムの厚さすなわちキャリパーをもたらす。
図13の実施形態の代替実施形態では、複数のレンチキュラー機構及び複数のプリズム機構は、レンチキュラー機構の対称頂点とそれに対応するプリズム機構の頂点との間に一定の距離を維持するようにz軸に沿って変位することができ、フィルムの中央でよりもフィルムの縁部で、より多くの変位が生じる。得られる3Dフィルムは、なお図13のそれと同じ指定の順序にしたがった複数のレンチキュラー機構の傾斜を取り入れるが、複数のレンチキュラー機構のピーク頂点はフィルム平面に平行な平面内に全て置かれるように作られてもよく、一方、プリズム頂点はフィルムの中央部で最も低くフィルムの縁で最も高いエンベロープすなわち曲線を辿る。この場合も、これは、フィルムの中央部で最大(t1)であり且つフィルムの縁部で最少(t2)である全体的なフィルムの厚さすなわちキャリパーをもたらす。関係する代替実施形態では、複数の、レンチキュラー及びプリズム機構の変位は、複数のレンチキュラー機構のピーク頂点もプリズム頂点も全てが面内には置かれない結果をもたらすようなやり方で行われてもよく、むしろ、両方の頂点セットがフィルムの中央でフィルム平面から離れて下がるエンベロープすなわち曲線を辿ることができる。この実施形態も、フィルムの中央部で最大(t1)であり且つフィルムの縁部で最少(t2)である全体的なフィルムの厚さすなわちキャリパーをもたらす。
モデル化された実施例
上述のように、回転又は傾斜した複数のレンチキュラー機構だけでなく回転又は傾斜した複数のプリズム機構もまた取り入れることが可能な3Dフィルム設計が、トーイン角の増大及び、高いトーイン角でのより鮮鋭な立体エッジを含む多くの潜在的な性能上の利益を提供し得ることが見出された。
Lambda Research Corporationより入手可能なTracePro Expert(バージョン6.0.0)と呼ばれる市販入手可能な光学設計ソフトウェアを使用して、様々な3D光方向変換フィルム設計又はそのようなフィルムの部分をモデル化し、評価した。モデル化した例に関しては、図10のものと同様の、内部の平らなフィルムと、その内部フィルムの主面の1つに配置されたモデル化したレンチキュラー層と、その内部フィルムの反対側の主面に配置されたモデル化したプリズム層と、の3層構成を仮定した。平らな内側フィルムは、ポリエチレンテレフタレート(PET)で作製されたフィルムと同じ厚さ76.2マイクロメートル(3ミル)及び屈折率1.67を有すると仮定した。プリズム層及びレンチキュラー層の両方は、この用途に十分な物性を与える硬化材料をもたらす、モノマー、オリゴマー、及び光開始剤から成る硬化ブレンドアクリレートの層と同じ屈折率1.51を有すると仮定した。複数のプリズム機構は互いに連続的である、すなわち、平らな部分によってではなくv形部分によって分離されていると仮定した。複数のプリズム機構はまた、プリズム頂点に60度の挟角を有するとも仮定した。複数のレンチキュラー機構は、場合によっては、複合曲率を有すると仮定し、場合によっては、59マイクロメートルの曲率半径を有する単純曲率を有すると仮定した。複合曲率は、複数のレンチキュラー機構に使用されるときは、59マイクロメートルの軸曲率半径であり、そのレンチキュラー機構の外側部分又は谷部では約59.9マイクロメートルの半径に曲率が変化すると仮定した(例えば、図4の谷部428を参照)。レンチキュラー機構の外側部分の曲率中心(図5の点C2及びC3を参照)は、軸曲率中心に対して、約1.7マイクロメートル低く(図5では−z方向に1.7マイクロメートル)、横方向に0.03マイクロメートル変位された点(レンズの正の面(+x)に関して−x方向に0.03マイクロメートル(図5の点C2を参照)、及びレンズの負の面(−x)に関して+x方向に0.03マイクロメートル(図5の点C3を参照))に配置した。複数のプリズム機構のピッチは78マイクロメートルと仮定し、複数のレンチキュラー機構のピッチもまた78マイクロメートルであった。モデル化したフィルムを構成している3つの個別の層のそれぞれは、等方性且つ均質であると仮定した。α=β=0を含む様々な回転角α(複数のレンチキュラー機構に関して)及びβ(複数のプリズム機構に関して)をモデル化し、全ての事例で、回転角α及びβはプリズムの頂点の周囲で旋回し、追加的な平行移動はないと仮定した。
モデルを簡易化するため及び裸眼立体バックライトの設計に関連する不要な複雑さを避けるために、単一のプリズム頂点の対向する側に、2つの短線光源を画定することによって、モデル化ツールを使用して別々に「エネルギーを付加する」ことができる別々に照らされる異なる光源をモデル化した(図1a及び1b、項目122及び124を参照)。第1短線光源は、所与の(単一の)プリズムの頂点から所与のプリズムの一面と隣接したプリズムの頂点まで伸びる。第2短線光源は、所与の(単一の)プリズムの頂点から所与のプリズムの反対の面と隣接したプリズムの頂点まで伸びる。第1短線光源から始まる光線をトレースすることは、エネルギーが付加されている1つの光源(例えば、図1aの項目124)をシミュレーションすることを可能にし、第2短線光源から始まる光線をトレースすることは、エネルギーが付加されている他方の光源(図1bの項目122)をシミュレーションすることを可能にした。短線光源のそれぞれは、ランダムグリッドのガウスビーム、20度のソース半角、としてモデル化し、平均伝播方向はz軸に対して70度で、所与の(単一の)プリズムに向かう方向とした。これらの短線光源のそれぞれに関して、光線分割機能をオフにして10,000光線を独立してトレースし、それらの光線の全てを、モデル化したフィルムシステムを通じてトレースし、データを収集し、解析した。データは、TraceProソフトウェアで極性イソカンデラプロットから得た。次いで、データをコンピュータスプレッドシート(Microsoft(商標)Excel)にインポートし、角度のコサインで割り、W/(sr m)を単位として用いて、放射強度から放射輝度に変換した。結果として、モデル化したそれぞれの3Dフィルム外形に関しての一対のシミュレーションされた光線分布を得た。シミュレーションしたそれぞれの光線(一方は3Dフィルムから発された左眼光線「L」を表し、もう一方は3Dフィルムから発された右眼光線「R」を表す)は、z軸に対する、度数単位の観察角に対する放射輝度のプロットであった。
このモデル化を行う過程において、異なる3D光方向変換フィルム設計の光線トレースプロットもまた観察し、所与の量αだけ回転した所与のレンチキュラー機構に対して異なる量βだけ複数のプリズム機構を傾斜することの影響を観察することができた。それらの光線トレースプロットから、複数のプリズム機構の特定の回転βに関して、短い線光源から所与の(単一の)プリズム機構に入射する光の大部分が、所与のプリズム機構(同じ光学素子の一部としての)と関連づけられたレンチキュラー機構に「当たらない」で、むしろ他の光学素子へと伝播し、多くの場合、クロストークに相当する角度で3Dフィルムから出てくることが観察された。このことは、例えば、回転角α=15度及びプリズム回転角β=0度を有する複合曲率の複数のレンチキュラー機構を使用する3Dフィルム実施形態に関して、及び同じ3Dフィルム実施形態であるがβ=15度である実施形態に関して、観察された。複数のプリズム機構の他の回転βに関しては、所与の(単一の)プリズム機構に関連づけられたレンチキュラー機構に「当たらない」ことが観察された光は実質的に少なく、光線トレースプロットに観察されたクロストークを構成する光は実質的に少なかった。このことは、例えば、回転角α=15度及びプリズム回転角β=7.5度を有する複合曲率の複数のレンチキュラー機構を使用する3Dフィルムに関して観察された。
モデル化に関して上記の複合曲率を有する複数のレンチキュラー機構を使用した3Dフィルム設計について、モデル化情報の第1セットを生成した。このモデル化セットにおける最初の設計に関しては、複数のレンチキュラー機構及び複数のプリズム機構の両方は回転又は傾斜がないものと仮定し、すなわちα=β=0とした。この3Dフィルム設計についてのモデル化の結果を図14に示し、図中、「L」は3Dフィルムから発される左眼ビームを特定し、「R」は3Dフィルムから発される右眼ビームを特定している。次に、回転角α(複合曲率の複数のレンチキュラー機構に関する)及びβ(複数のプリズム機構に関する)のパラメータのみを変更して、この設計の異なるバリエーションをモデル化した。結果を図14a〜14iに示し、各グラフでそれぞれの特定の実施形態に関してα及びβに使用した値にラベルを付け、計算した左眼及び右眼ビームをプロットした。
図14a〜14iを比較することにより、プリズムの回転の影響を見る。レンチキュラー機構の回転角に対してプリズムの回転が小さ過ぎる又は大き過ぎると、立体ローブが歪められる。立体エッジもまた、(例えば左光源対右光源など)光源がどちら側かによって劣化する。しかし、レンチキュラー機構の約半分の角度でプリズムを回転すると、立体エッジの鮮鋭さはずっと維持され、擬似(spurious)ピークを最低限にすることができる。
次いで、モデル化に関して上記の単純曲率を有する複数のレンチキュラー機構を使用した3Dフィルム設計について、モデル化情報の第2セットを生成した。このモデル化セットの最初の設計に関しては、複数のレンチキュラー機構及び複数のプリズム機構の両方は回転又は傾斜がないものと仮定し、すなわちα=β=0とした。この3Dフィルム設計についてのモデル化の結果を図15に示し、図中、ここでも「L」は3Dフィルムから発される左眼ビームを特定し、ここでも「R」は3Dフィルムから発される右眼ビームを特定している。次に、回転角α(複合曲率の複数のレンチキュラー機構に関する)及びβ(複数のプリズム機構に関する)のパラメータのみを変更して、この設計の異なるバリエーションをモデル化した。結果を図15a〜15cに示し、各グラフでそれぞれの特定の実施形態に関してα及びβに使用した値にラベルを付け、計算した左眼及び右眼ビームをプロットした。
図15a、15b、15c及び図14d、14e、14fを比較することにより、単純曲率のレンチキュラー機構と比較した、複合曲率のレンチキュラー機構の使用の影響がわかる。単純曲率のレンチキュラー機構は球面収差を有し、それは、回転角が大きくなるにつれてフィルムの光学的性能に及ぼす有害な影響を増大する。左眼ビーム「L」の立体エッジもまた、回転角が大きくなるにつれて劣化する。これらのマイナスの影響にもかかわらず、光をトーインするために単純曲率の複数のレンチキュラー機構を使用する3Dフィルム設計の能力は、回転又は傾斜した複数のプリズム機構を組み入れることによってなお改善される。
指示がない限り、本明細書及び請求項で使用される形体の大きさ、量、及び物理特性を示す全ての数字は、「約」と言う用語によって修飾されることを理解されたい。したがって、反することが示されない限り、本明細書及び添付特許請求の範囲に記載の数値的パラメータは、本発明の教示を利用して当業者により得ることが求められる所望の性質に応じて変化する近似値である。
本明細書で使用するとき、用語「微細構造体」又は「微細構造化」は、1ミリメートル未満である少なくとも1つの次元を有する表面レリーフの形体を指す。多くの実施形態において、表面レリーフの特徴は、50ナノメートル〜500マイクロメートルの範囲の次元を少なくとも1つ有する。
本発明の範囲及び趣旨から逸脱することなく本発明の様々な改変及び変形が当業者には明らかであり、本発明が本明細書に記載された例示的な実施形態に限定されるものではないことは理解されるはずである。
本明細書に記載の実施態様の一部を[1]−[20]に記載する。
[1]
裸眼立体バックライトでの使用に好適な光方向変換フィルムであって、前記フィルムはフィルム平面を画定し、対向する第1構造化表面と第2構造化表面を有するものであり、前記第1構造化表面は複数のレンチキュラー機構を備え、前記第2構造化表面は複数のプリズム機構を備え、前記プリズム機構のそれぞれはプリズム光軸を有し、前記プリズム機構の最初の1つは前記フィルム平面に対して垂直の前記フィルムの厚軸に対して傾斜している第1プリズム光軸を有する、光方向変換フィルム。
[2]
前記複数のレンチキュラー機構のそれぞれが面内のレンチキュラー軸に対して平行に延在し、前記複数のプリズム機構のそれぞれが面内のプリズム軸に対して平行に延在し、前記プリズム軸が前記第1プリズム光軸に対して垂直である、項目1に記載のフィルム。
[3]
前記第1プリズム光軸が前記厚軸に対して角度βで傾斜しており、βが−30度〜+30度の範囲内である、項目1に記載のフィルム。
[4]
前記複数のプリズム機構の2つ目が前記厚軸に対してほぼ平行の第2プリズム光軸を有する、項目1に記載のフィルム。
[5]
複数のプリズム機構の3つ目が、前記厚軸に対して傾斜した第3プリズム光軸を有し、前記第1プリズム光軸の傾斜が前記第3プリズム光軸の傾斜と反対の極性である、項目4に記載のフィルム。
[6]
前記第2プリズム機構が、前記第1プリズム機構と前記第3プリズム機構との間に配置される、項目5に記載のフィルム。
[7]
前記複数のレンチキュラー機構が複合曲率を有し、前記複数のレンチキュラー機構のそれぞれがレンチキュラー光軸を有する、項目1に記載のフィルム。
[8]
前記複数のレンチキュラー機構の最初の1つが、前記厚軸に対して傾斜した第1レンチキュラー光軸を有する、項目7に記載のフィルム。
[9]
前記第1レンチキュラー光軸が前記厚軸に対して角度αで傾斜しており、αが−30度 〜+30度の範囲内である、項目8に記載のフィルム。
[10]
前記複数のレンチキュラー機構の2つ目が、前記厚軸に対してほぼ平行である第2レンチキュラー光軸を有する、項目9に記載のフィルム。
[11]
複数のレンチキュラー機構の3つ目が、前記厚軸に対して傾斜した第3レンチキュラー光軸を有し、前記第1レンチキュラー光軸の傾斜が前記第3レンチキュラー光軸の傾斜と反対の極性である、項目10に記載のフィルム。
[12]
前記第2レンチキュラー機構が、前記第1レンチキュラー機構と前記第3レンチキュラー機構との間に配置される、項目11に記載のフィルム。
[13]
前記第1レンチキュラー機構が前記第1プリズム機構と対に組み合わされ、前記第1プリズム光軸が前記厚軸に対して角度βで傾斜しており、前記第1レンチキュラー光軸が前記厚軸に対して角度αで傾斜しており、βの大きさがゼロより大きいがαの大きさより小さい、項目8に記載のフィルム。
[14]
βの大きさがαの大きさの約半分である、項目13に記載のフィルム。
[15]
裸眼立体バックライトでの使用に好適な光方向変換フィルムであって、前記フィルムはフィルム平面を画定し、対向する第1構造化表面と第2構造化表面を有するものであり、前記第1構造化表面は複数のレンチキュラー機構を備え、前記第2構造化表面は複数のプリズム機構を備え、前記フィルムは前記フィルムの中央部に中央のフィルムの厚さを有し、前記フィルムの第1縁部に第1縁部のフィルムの厚さを有し、前記中央のフィルムの厚さが前記第1縁部のフィルムの厚さより大きい、光方向変換フィルム。
[16]
前記複数のレンチキュラー機構のそれぞれが面内のレンチキュラー軸に対して平行に延在し、前記フィルムが、前記面内のレンチキュラー軸に対して垂直の所与の面内の軸に沿って変化するフィルムの厚さを有する、項目15に記載のフィルム。
[17]
前記フィルムの厚さが、前記フィルムの前記中央部から前記フィルムの前記第1縁部にかけて、前記所与の面内の軸に沿って単調に減少する、項目16に記載のフィルム。
[18]
前記フィルムが、前記第1縁部の反対側の第2縁部を有し、そのフィルムの厚さもまた、前記フィルムの前記中央部から前記フィルムの前記第2縁部にかけて、その所与の面内の軸に沿って単調に減少する、項目17に記載のフィルム。
[19]
前記複数のプリズム機構のそれぞれがプリズム光軸を有し、前記複数のプリズム機構の最初の1つが、前記フィルム平面に垂直の前記フィルムの厚軸に対して傾斜した第1プリズム光軸を有する、項目15に記載のフィルム。
[20]
前記複数のレンチキュラー機構が複合曲率を有し、前記複数のレンチキュラー機構のそれぞれがレンチキュラー光軸を有し、前記複数のレンチキュラー機構の最初の1つが前記フィルムの厚軸に対して傾斜した第1レンチキュラー光軸を有する、項目15に記載のフィルム。

Claims (2)

  1. 裸眼立体バックライトでの使用に好適な光方向変換フィルムであって、前記フィルムはフィルム平面を画定し、対向する第1構造化表面と第2構造化表面を有するものであり、前記第1構造化表面は複数のレンチキュラー機構を備え、前記第2構造化表面は複数のプリズム機構を備え、前記プリズム機構のそれぞれはプリズム光軸を有し、前記プリズム機構のフィルム端部の最初の1つは前記フィルム平面に対して垂直の前記フィルムの厚軸に対して傾斜している第1プリズム光軸を有し、前記複数のレンチキュラー機構のそれぞれがレンチキュラー光軸を有し、前記複数のレンチキュラー機構のフィルム端部の最初の1つが、前記厚軸に対して傾斜した第1レンチキュラー光軸を有し、
    第1レンチキュラー機構が第1プリズム機構と対に組み合わされ、前記第1プリズム光軸が前記厚軸に対して角度βで傾斜しており、前記第1レンチキュラー光軸が前記厚軸に対して角度αで傾斜しており、
    複数のレンチキュラー機構は、1つのレンチキュラー機構又は一群のレンチキュラー機構から次のものへと前記レンチキュラー機構が隣接する方向に沿って変化する傾斜角αのレンチキュラー光軸を有する傾斜した複数のレンチキュラー機構を含み、複数のプリズム機構は、1つのプリズム機構又は一群のプリズム機構から次のものへと前記プリズム機構が隣接する方向に沿って変化する傾斜角βのプリズム光軸を有する傾斜した複数のプリズム機構を含み
    対に組み合わされる角度α及び角度βが下記式(1)
    0.4|α|<|β|<0.6|α| (1)
    を満足する、光方向変換フィルム。
  2. 前記複数のレンチキュラー機構のそれぞれが前記フィルム平面内のレンチキュラー軸に対して平行に延在し、前記複数のプリズム機構のそれぞれが前記フィルム平面内のプリズム軸に対して平行に延在し、前記プリズム軸が前記第1プリズム光軸に対して垂直である、請求項1に記載のフィルム。
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