JP6270773B2 - 加熱調理器 - Google Patents
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Description
この種の加熱調理器は、キャビネットのカウンタートップに開設された開口に落とし込み状態に設置されるケース本体内に、バルブ装置や配管等が組み込まれた機構部と共に加熱庫が収容されているもので、ケース本体の前面部に設けられている加熱庫の扉部や機構部を操作する操作パネル部が、キャビネットの正面開放部を介して露出する構成となっている。
このものでは、モータの駆動により循環ファンが回転駆動して、ケース本体の外部の空気が燃焼用二次空気として燃焼室内に取り込まれると同時に、冷却ファンが回転駆動することにより、ケース本体の後面の吸気口からモータ収容室内に後方外部の空気が取り込まれて、モータを冷却する構成となっている。
ケース本体内に加熱庫が収容されており、
前記加熱庫は、
被調理物が収容され且つ前記ケース本体の前面部に開放する扉部を有する加熱室と、
前記加熱室の下方に位置し且つ熱気を発生させるオーブンバーナが配設されている燃焼室と、
前記オーブンバーナの燃焼用二次空気を燃焼室内に取り込むと共にオーブンバーナの燃焼により燃焼室で発生させた熱気を前記加熱室に送り込んで循環させる循環ファンとを備え、
前記加熱庫の後方に、モータ収容室内に収容され且つ循環ファンを回転駆動させるモータと、
前記モータと循環ファンとの間に同軸に設けられ且つ外部の冷却空気を前記モータ収容室に送り込む冷却ファンとが配設され、
前記加熱庫の一側方又は両側方であって且つ本体ケースの前面部から後面部に至る範囲に、側方空間部が設けられている加熱調理器であって、
前記冷却ファンの回転駆動により外部の冷却空気を取り込む冷却空気用吸気口は、ケース本体の前面部又は前面部の後方下面に設けられ、
前記冷却空気用吸気口からモータ収容室に続く冷却空気挿通路は、前記側方空間部に設けられ、
前記側方空間部に各種装置からなる機構部が配設され、
前記機構部の各種装置を操作する操作パネル部は、ケース本体の前面部に、加熱室の扉部と並列して露出され、
冷却空気用吸気口は、ケース本体の前面部であって、前記操作パネル部の後方下面に設けられ、
冷却空気挿通路は機構部の下方であって、ケース本体の底面部に沿って設けられている加熱調理器である。
オーブンバーナの点火時にモータが駆動し、循環ファンが回転駆動することにより、燃焼室の前方の給気口から燃焼用二次空気を燃焼室内に取り込んで、オーブンバーナの燃焼が開始される。そして、オーブンバーナの燃焼によって発生する熱気は循環ファンによって加熱室に送られて加熱室内で循環させられる。
循環ファンの回転駆動と同時に、循環ファンと同軸に設けられている冷却ファンも回転することにより、ケース本体の前面部又は前面部の後方下面に設けられている冷却空気用吸気口からケース本体の前方外部の冷却空気がケース本体内へ取り込まれると共に、冷却空気挿通路を通って、モータ収容室へと送られる。
冷却空気用吸気口をケース本体の前面部又は前面部の後方に位置する下面に設けることにより、冷却空気用吸気口に使用者の手が届くから、冷却空気用吸気口の清掃やメンテナンスが容易となる。
また、オーブンバーナの炎孔群に形成される燃焼炎により、燃焼室の構成板は加熱されて高温となるが、加熱庫の側方に設けられている側方空間部は燃焼室近傍の空間に比べて高温になり難い。よって、ケース本体内における側方空間部の温度は比較的低温に保たれる。そして、冷却空気挿通路は、この低温の側方空間部に設ける構成としたから、冷却空気挿通路を通過する空気の温度が上昇し難い。よって、冷却空気用吸気口から取り込まれた外部の空気を、温度を上昇させることなくモータ収容室に送ることができるから、モータを十分に冷却できる。
モータ収容室の背面に、冷却空気取込口が開口し、
ケース本体の後面部に、冷却空気挿通路の下流端に連通する第1挿通孔と、前記冷却空気取込口に対応する箇所に第2挿通孔とが形成され、
前記第1、第2挿通孔を連通させるカバー部が、ケース本体の後面部の外面に設けられている加熱調理器である。
このものでは、ケース本体の前面部又は前面部の後方下面の冷却空気用吸気口から取り込まれた前方外部の空気は、冷却空気挿通路を通って、ケース本体の後面部の第1挿通孔からケース本体の後方外部へ一旦出た後、カバー部を通って、第2挿通孔からケース本体内へ戻り、冷却空気取込口からモータ収容室に送られる空気によりモータを冷却することができる。
また、ケース本体の前方外部の空気は、冷却空気用吸気口から取り込まれた後、加熱庫の側方に位置する側方空間部に設けられている冷却空気挿通路を通って、モータ収容室に送られるから、冷却空気挿通路通過中の温度上昇が少ない。よって、モータを十分冷却することができる。
図1は、本発明を実施するための形態の加熱調理器としてのビルトイン式の加熱調理器の正面図であり、図2は、加熱庫側の概略縦断面斜視図であり、図3は、上記加熱調理器の概略横断面斜視図である。
このものは、システムキッチンのカウンタートップの開口に、ケース本体(1)が落とし込み状態で組み込まれており、ケース本体(1)は、前面部(19)、後面部(16)、底面部(17)、及び両側面部(18)を有し、上方に開放した箱形形状に形成されている。ケース本体(1)内には、オーブンとしての加熱庫(100)と、加熱庫(100)の側方に設けられる側方空間部に、図示しないバルブ装置、制御装置や配管等が組み込まれた機構部(110)とが左右方向に並列するように収容されている。
加熱庫(100)は、内部に被調理物が収容される加熱室(10)と、その下方に設けられ且つオーブンバーナ(2)を有する燃焼室(20)とを有し、燃焼室(20)の底板(23)の側方には、図3に示すように、基板(37)が延設されていると共に、基板(37)の上に機構部(110)が配設されている。
そして、ケース本体(1)の前面部(19)には、加熱室(10)の前方を開閉する扉部(11)と、機構部(110)の各種装置を操作可能な操作ボタンを具備し且つ下端部を回動支点として前方へ回動可能な操作パネル部(13)が配設されている。
なお、本明細書では、加熱室(10)の扉部(11)側を前方、奥側を後方といい、加熱室(10)の幅方向を左右方向、高さ方向を上下方向という。
給気口(21)から取り込まれた空気は燃焼用二次空気としてオーブンバーナ(2)の炎孔群へ送られる。
加熱室(10)の後壁(15)の後方には、熱気通路ケース(40)を両側方及び後方から囲むように循環ファンケース(41)が配設されている。循環ファンケース(41)内には、循環ファン(31)が収容されており、循環ファンケース(41)の後面は、モータ(4)の回転軸(45)を挿通させる挿通孔以外は閉塞され、回転軸(45)の先端に循環ファン(31)が固定されている。そして、循環ファンケース(41)の上面、下面、及び両側面の前端部が後壁(15)の周縁と接合されて閉塞されており、熱気通路ケース(40)に形成されている開口部(40a)を介して熱気通路(30)と連通している。
冷却ファンケース(43)とモータ収容室(44)は、循環ファンケース(41)とケース本体(1)の後面部(16)との間の空間に位置し、モータ収容室(44)の背面には、多数の開口からなる冷却空気取込口(42)が形成されている。
そして、図3及び図4に示すように、ケース本体(1)の後面部(16)の冷却空気挿通路(27)側には、第1挿通孔(16a)が形成されると共に、モータ収容室(44)の冷却空気取込口(42)に対応する箇所には、第2挿通孔(16b)が形成されている。
なお、循環用通路(32)と冷却空気挿通路(27)とは循環ファンケース(41)により非連通状態となるように区画分離されて冷却空気挿通路(27)内を流れる冷却空気に熱が流れ込まないように構成されている。
前カバー部(61)の、第1、第2挿通孔(16a)(16b)に対応する各位置には、第1、第2開口(61a)(61b)が形成されており、前後カバー部(61)(62)を組み付けると、前方に、第1、第2開口(61a)(61b)が開放する中空の箱体であるカバー部(6)が形成される。
なお、前カバー部(61)は必ずしも必要ではなく、後カバー部(62)をケース本体(1)の後面部(16)に直接ネジ止めにより取り付ける構成としても良い。
そして、図示しないが、操作パネル部(13)内に設けられた調理スタートスイッチをONにすると、モータ(4)が駆動し、循環ファン(31)の回転駆動が開始されて、燃焼室(20)の前面の給気口(21)から燃焼用空気が取り入れられると共に、オーブンバーナ(2)が点火されて、燃焼が開始する。
燃焼室(20)で発生した燃焼排ガスの熱気は熱気通路(30)に送り込まれ、熱気通路ケース(40)の開口部(40a)から循環用通路(32)を介して、後壁(15)の左右両側に形成された吹出孔(15a)(15a)から加熱室(10)内に送り出される。そして、加熱室(10)内に送り出された熱気は、後壁(15)の中央の吸込孔(15b)から熱気通路(30)へ戻り、再度、熱気通路ケース(40)の開口部(40a)、循環用通路(32)、吹出孔(15a)(15a)を通って加熱室(10)内に戻される。
また、冷却ファン(33)の回転駆動により、冷却空気用吸気口(14)から取り込まれるケース本体(1)の前方外部の冷却空気は、加熱庫(100)の側方に位置する側方空間部であって、ケース本体(1)の底面部(17)と機構部(110)との間に設けられている冷却空気挿通路(27)を通るように設定されているから、冷却空気挿通路(27)を通過する空気は、高温に加熱されている燃焼室(20)の輻射熱によって加熱され難く、冷却空気挿通路(27)内の空気の温度上昇を抑えることができる。よって、外部の冷却空気をモータ(4)に効率的に送り込んで冷却することができ、モータ(4)の過熱を確実に回避することができる。
なお、上記実施の形態では、機構部(110)の下方のケース本体(1)の底面部(17)に沿って冷却空気挿通路(27)が設けられているが、加熱庫(100)の側方の側方空間部におけるケース本体(1)の側面部(18)に沿って、冷却空気挿通路(27)が設けられてもよい。
(100) ・・・・・・・・加熱庫
(10)・・・・・・・・・加熱室
(11)・・・・・・・・・扉部
(14)・・・・・・・・・冷却空気用吸気口
(16)・・・・・・・・・後面部
(17)・・・・・・・・・底面部
(19)・・・・・・・・・前面部
(2) ・・・・・・・・・オーブンバーナ
(20)・・・・・・・・・燃焼室
(27)・・・・・・・・・冷却空気挿通路
(31)・・・・・・・・・循環ファン
(33)・・・・・・・・・冷却ファン
(4) ・・・・・・・・・モータ
(44)・・・・・・・・・モータ収容室
Claims (2)
- ケース本体内に加熱庫が収容されており、
前記加熱庫は、
被調理物が収容され且つ前記ケース本体の前面部に開放する扉部を有する加熱室と、
前記加熱室の下方に位置し且つ熱気を発生させるオーブンバーナが配設されている燃焼室と、
前記オーブンバーナの燃焼用二次空気を燃焼室内に取り込むと共にオーブンバーナの燃焼により燃焼室で発生させた熱気を前記加熱室に送り込んで循環させる循環ファンとを備え、
前記加熱庫の後方に、モータ収容室内に収容され且つ循環ファンを回転駆動させるモータと、
前記モータと循環ファンとの間に同軸に設けられ且つ外部の冷却空気を前記モータ収容室に送り込む冷却ファンとが配設され、
前記加熱庫の一側方又は両側方であって且つ本体ケースの前面部から後面部に至る範囲に、側方空間部が設けられている加熱調理器であって、
前記冷却ファンの回転駆動により外部の冷却空気を取り込む冷却空気用吸気口は、ケース本体の前面部又は前面部の後方下面に設けられ、
前記冷却空気用吸気口からモータ収容室に続く冷却空気挿通路は、前記側方空間部に設けられ、
前記側方空間部に各種装置からなる機構部が配設され、
前記機構部の各種装置を操作する操作パネル部は、ケース本体の前面部に、加熱室の扉部と並列して露出され、
冷却空気用吸気口は、ケース本体の前面部であって、前記操作パネル部の後方下面に設けられ、
冷却空気挿通路は機構部の下方であって、ケース本体の底面部に沿って設けられている加熱調理器。 - 請求項1に記載の加熱調理器において、
モータ収容室の背面に、冷却空気取込口が開口し、
ケース本体の後面部に、冷却空気挿通路の下流端に連通する第1挿通孔と、前記冷却空気取込口に対応する第2挿通孔とが形成され、
前記第1、第2挿通孔を連通させるカバー部が、ケース本体の後面部の外面に設けられている加熱調理器。
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