JP6270346B2 - インジェクタ - Google Patents

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Description

この発明は、液体を噴射するインジェクタに関する。
特許文献1には、液体を噴射するインジェクタとして尿素水を噴射するインジェクタが記載されている。このインジェクタは、底部と側部とを有する有底筒状をなすとともに、底部に開口と同開口の外周に形成されたシート面とを有するバルブボディと、バルブボディの内部に設けられるとともにバルブボディのシート面に着座する弁体と、バルブボディの外部から開口を塞ぐとともに噴孔が形成されてなるノズルプレートとを備えている。こうしたインジェクタでは、弁体がバルブボディのシート面から離間することにより、これら弁体とバルブボディとの隙間から噴孔に尿素水が供給されて、同噴孔から尿素水が噴射されるようになる。また、弁体がバルブボディのシート面に着座することにより、噴孔への尿素水の供給が停止されて、同噴孔からの尿素水の噴射が停止される。
国際公開第2010/028987号パンフレット
ところで、バルブボディの開口の内周面と弁体の先端とノズルプレートとで囲まれた空間であるサック部の容積が大きいと、噴射が停止されているときにこのサック部に残存する尿素水の量が多くなる。サック部に多量の尿素水が残存していると、噴射停止中に噴孔を通じて漏れ出る尿素水の量も多くなる。また、漏れ出した尿素水やサック部内に残存している尿素水の水分が蒸発すると噴孔の周囲に多量の尿素が堆積することとなり、噴孔の開口面積が小さくなる等により尿素水の噴射制御の精度の低下が生じるおそれがある。
そこで、サック部内に残存する尿素水の量を低減するためにサック部の容積を可能な限り小さくすることが考えられる。サック部の容積を小さくするためには、弁体の先端とノズルプレートとの間の隙間をできるだけ狭めてサック部を薄く扁平にすればよい。これにより、噴射停止中にサック部から噴孔に漏れ出る尿素水の量が少なくなるため、尿素の堆積を抑制できるようになる。しかしながら、こうしてサック部を薄く扁平にした場合には、開弁時に弁体とバルブボディとの隙間を通じてサック部内に流入した尿素水がサック部の形状に沿って外側に広がるように流れることになる。その結果、サック部を通じて噴孔に流れ込む尿素水は、噴孔の延伸方向と異なる方向の速度成分が大きなものとなり、噴孔からは偏った方向に尿素水が噴射されるようになるため、噴孔の周囲に尿素水が付着しやすくなる。そして、噴孔の周囲に付着した尿素水の水分が蒸発して尿素が堆積することにより、この場合にもまた尿素水の噴射制御の精度の低下が生じるおそれがある。
尚、尿素水を噴射するインジェクタを例に挙げて説明したが、尿素水以外の液体を噴射するインジェクタであっても同様の問題は生じ得る。
この発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、噴孔の周囲に液体が付着して堆積物が堆積してしまうことを抑制することのできるインジェクタを提供することにある。
上記課題を解決するためのインジェクタは、底部と側部とを有する有底筒状をなすとともに、底部に開口と同開口の外周に形成されたシート面とを有するバルブボディと、バルブボディの内部に設けられるとともにシート面に着座する弁体と、バルブボディの外部からバルブボディの開口を塞ぐとともに噴孔が形成されてなるノズルプレートとを備え、開口の内周面と弁体の先端とノズルプレートとで囲まれたサック部を有している。そして、このインジェクタにおいては、シート面はバルブボディの側部から開口に突出して形成されてなり、ノズルプレートのサック部側の面にはサック部と連通するとともにバルブボディの軸方向と直交する断面形状が円形である複数の凹部が設けられ、各々の同凹部の中央に噴孔が形成されており、噴孔は、バルブボディの軸方向においてバルブボディの内部から開口の輪郭をノズルプレートに投影したときの投影線が噴孔内を通過するように形成されている。
バルブボディに形成された開口の内周面は、同開口の内周面と弁体の先端とノズルプレートとで囲まれた空間であるサック部の側壁を形成する。上記構成によれば、サック部の側壁を形成するこの開口の延長線上に噴孔が設けられることになる。この場合、サック部が薄く扁平な形状であっても、サック部の形状に沿ってサック部内を流れた液体はバルブボディに形成された開口の内周面に衝突してから噴孔内に流れ込む。その結果、液体の流速が低下し、噴孔の延伸方向と異なる方向の速度成分も低下するため、液体が噴孔から偏った方向に噴射されることが抑制されるようになる。これにより、液体が噴孔から偏った方向に噴射されることに起因して噴孔の周囲に液体が付着することを抑制し、噴孔の周囲に堆積物が堆積してしまうことを抑制することができる。
また、開弁時に弁体とバルブボディとの隙間を通じて液体がサック部内に流入する際にはシート面に沿って液体が流れることになる。上記構成によれば、シート面がバルブボディの側部から開口に突出した形状をなしているため、このシート面に沿ってサック部に流入する液体には、バルブボディの側部から開口に向かう方向の流れ、すなわちサック部の中心に向かう方向の流れが作用することになる。その結果、サック部内を流れる液体は、サック部の外側に向かって広がる方向の速度成分が低下するため、これによっても液体が噴孔から偏った方向に噴射されることが抑制されるようになる。
サック部が薄く扁平な形状であり、サック部内を流れる液体の流速が大きい場合であっても、噴孔近傍で通路面積が広くなっていれば、噴孔に流入する液体の流速は小さくなるため、噴孔からの液体の噴射方向の偏りを抑制することができる。上記構成によれば、サック部と連通する凹部をノズルプレートに設け、この凹部の内部空間によって噴孔近傍に液体室を形成しているため、噴孔近傍の容積を選択的に増大させ、噴射停止中に残存する液体の量の増大を極力抑制しつつ、噴孔に流入する液体の流速を抑制することができる。
また、サック部から凹部の内部空間である液体室に流入し、液体室を形成している凹部の側壁まで到達した液体はその側壁に沿って流れるようになる。このため、仮に噴孔を凹部の側壁に近い位置に形成するようにすると、凹部の側壁に沿った方向の流速をもって液体が噴孔に流入するようになり、噴孔から偏った方向に液体が噴射されるおそれがある。
上記構成によれば、断面が円形の凹部の中央、すなわち凹部の側壁から最も離れた位置に噴孔が形成されているため、凹部の側壁に沿った流れの影響をあまり受けていない液体が噴孔に流入するようになり、噴孔から偏った方向に液体が噴射されることが抑制される。したがって、噴孔の周囲に液体が付着することをより効果的に抑制することができるようになる。
バルブボディとしては、開口の内周面が、バルブボディの軸方向に沿って延びる面で形成されるものを採用することができる。
上記構成によれば、バルブボディの開口の内周面に衝突した液体は、バルブボディの軸方向に沿って延びるその内周面に沿って流れるようになる。そして、液体が流れる方向に噴孔が形成されていることとなるため、液体の流れを噴孔に向かって整流し、噴孔からの液体の噴射方向の偏りをさらに抑制することができる。
凹部は、凹部の深さをDとし、弁体の先端とノズルプレートとの間隔であるボトム厚をTとしたとき、D≧Tという大小関係が成立するように形成することが望ましい。
上記構成によれば、弁体の先端とノズルプレートとの間隔であり、サック部の厚さでもあるボトム厚(T)以上の深さ(D)を確保した液体室を凹部を設けることによって形成することができる。すなわち、上記構成によれば、サック部から液体室に液体が流入するときに、バルブボディの軸方向において通路が狭くなることはない。したがって、噴孔に流入する液体の流速を効果的に抑制することができる。
ノズルプレートにおいては、凹部の側壁から離間した位置に噴孔を形成するようにしてもよい。
上記構成によれば、液体がサック部から凹部の内部空間である液体室に流入した際に、液体の一部が液体室における噴孔を通り越し、液体室を形成している凹部の側壁に衝突した上でその流れの向きが変えられて噴孔に流入するようになる。このため、凹部の側壁に衝突させることにより液体の流速を抑制することができるため、噴孔には流速が抑制された液体が流れ込むこととなり、噴孔から偏った方向に液体が噴射されることが抑制される。したがって、噴孔の周囲に液体が付着することを効果的に抑制することができるようになる。
弁体の先端は、同弁体の先端の曲率半径をバルブボディの開口の半径で除した値が10以上になる曲面や、バルブボディの軸方向と直交する平面に形成することが望ましい。
弁体の先端が同先端の曲率半径をバルブボディの開口の半径で除した値が10以上になる極めて平面に近い曲面からなる場合や、弁体の先端がバルブボディの軸方向と直交する平面からなる場合のように、弁体の先端が平坦な形状であるほど、サック部を薄く扁平な形状にしてサック部の容積を小さくすることができる。しかしながら、サック部が薄く扁平な形状である場合には、液体がサック部内を流れる際に噴孔の延伸方向と異なる方向の速度成分を有するようになる。このため、液体が噴孔から偏った方向に噴射されることに起因して生じる噴孔の周囲での堆積物の堆積もより顕著なものとなるおそれがある。
これに対して、弁体の先端が平坦な形状であり、サック部が薄く扁平な形状であっても、上述の構成を採用すれば液体が噴孔から偏った方向に噴射されるようになることを抑制することができるため、噴孔の周囲に液体が付着することを抑制することができるようになる。したがって、上記構成によれば、サック部の容積の低減を図りながら、噴霧の偏りを抑制し、噴孔の周囲への堆積物の堆積を好適に抑制することができる。
一実施形態のインジェクタの先端部の断面構造を示す断面図。 図1の2−2線に沿った断面図。 他の実施形態のインジェクタにおける噴孔と凹部との位置関係を示す説明図。 他の実施形態のインジェクタにおける凹部の形状を模式的に示す模式図。 他の実施形態のインジェクタの先端部の断面構造を示す断面図。 他の実施形態のインジェクタの先端部の断面構造を示す断面図。 他の実施形態のインジェクタの先端部の断面構造を示す断面図。 他の実施形態のインジェクタの先端部の断面構造を示す断面図。
以下、インジェクタの一実施形態について説明する。尚、インジェクタ10は排気中に尿素水を噴射するものであり、同インジェクタ10から噴射された尿素水は、内燃機関から排出されるNOx(窒素酸化物)をSCR(Selective Catalytic Reduction)触媒で還元するための還元剤として機能する。
図1に示すように、インジェクタ10のバルブボディ13は、底部13aと側部13eとを有する有底筒状に形成されている。そして、このバルブボディ13の底部13aには開口13mが形成されている。尚、開口13mの内周面13dはバルブボディ13の軸方向(図1の上下方向)に沿ってまっすぐに延びている。底部13aは側部13eから開口13mに突出するように形成されており、開口13mに向かって次第に薄くなっている。そして、この底部13aの開口13mに向かって傾斜している面が、開口13mの外周において弁体12が着座するシート面13bになっている。
弁体12の先端12aは、非常に曲率半径の大きな曲面、すなわち極めて平面に近い曲面になっている。例えば、この弁体12の先端12aは、先端12aの曲率半径を開口13mの半径で除した値が100以上になるように形成されている。
バルブボディ13の先端には、外側から有底筒状に形成されたノズルプレート11が被せられている。これにより、開口13mはノズルプレート11によって外部から塞がれた状態になっている。ノズルプレート11の底部11aの内面11bには、凹部15が形成されており、この凹部15の内部空間によって液体室15cが形成されている。そして、この凹部15の底壁15bに噴孔16が形成されている。噴孔16は、バルブボディ13の軸方向に延伸して形成されている。
このインジェクタ10では、バルブボディ13の開口13mの内周面13dと、弁体12の先端12aと、ノズルプレート11の底部11aの内面11bとで囲まれた空間によってサック部14が形成されている。このサック部14は、液体室15cと連通しているとともに、液体室15cを介して噴孔16と連通している。そして、このインジェクタ10では、液体室15cの深さである液体室深さ、すなわちノズルプレート11の底部11aの内面11bから凹部15の底壁15bまでの凹部15の深さをDとし、弁体12の先端12aとノズルプレート11の底部11aの内面11bとの間隔であるボトム厚をTとしたときに、D>Tという大小関係が成立している。
尚、インジェクタ10では、弁体12の先端12aを平面に近い形状にするとともに、ボトム厚Tを小さくすることにより、サック部14を薄く扁平な形状とし、サック部14の容積を極力小さくするようにしている。
図2に示すように、凹部15は、バルブボディ13の軸方向(図2の紙面に対して垂直方向)と直交する断面形状が円形である。これにより、凹部15の内部空間、すなわち液体室15cは、同凹部15の側壁15aと底壁15bとで囲まれて円柱状に形成されている。また、図2では、バルブボディ13の軸方向において、バルブボディ13の内部から開口13mの輪郭をノズルプレート11に投影したときに、同ノズルプレート11に映る投影線Lを二点鎖線で仮想的に示している。この図2から分かるようにインジェクタ10における開口13mは円形である。尚、投影線Lとしてノズルプレート11に映るバルブボディ13の開口13mの輪郭は、同開口13mの内周面13dのうち開口13mの中心に最も近い部位である内側端部13cによって形成される。この実施形態のインジェクタ10にあっては、内周面13dがバルブボディ13の軸方向に沿ってまっすぐに延びる面によって構成されているため、内側端部13cの位置は内周面13dの位置と同じである。すなわち、バルブボディ13の開口13mの輪郭は、同開口13mの内周面13dによって形成される。
また、噴孔16は、噴孔16の中央を投影線Lが通過するようにその位置が設定されているとともに、凹部15の底壁15bの中央に形成されている。このインジェクタ10では、噴孔16及び凹部15が、投影線Lで示されている開口13mの内周面13dの内側端部13cの位置に沿ってノズルプレート11の底部11aに3つ設けられている。これら全ての噴孔16及び凹部15は同じ形状に形成されており、ノズルプレート11の周方向において互いに等間隔になるように配設されている。
次に、インジェクタ10の作用について説明する。
インジェクタ10では、弁体12がバルブボディ13のシート面13bに着座しているときには、弁体12とバルブボディ13との隙間のうちシート面13bよりも上流側の部分と、シート面13bよりも下流側に位置するサック部14との連通が遮断される。これにより、噴孔16への尿素水の供給が停止され、同噴孔16からの尿素水の噴射が停止される。
ここで、サック部14の容積が大きいと、噴孔16からの尿素水の噴射が停止されているときに、このサック部14に残存する尿素水の量が多くなる。サック部14に多量の尿素水が残存していると、噴射停止中に噴孔16を通じて尿素水が漏れ出ることに起因して噴孔16の周囲に多量の尿素が堆積するおそれがある。本実施形態のインジェクタ10では、サック部14が薄く扁平な形状とされ、サック部14の容積が小さくされているため、サック部14内に残存する尿素水の量は比較的少なくなっている。
弁体12がバルブボディ13の軸方向に変位し、弁体12がバルブボディ13のシート面13bから離間すると、弁体12とバルブボディ13との隙間のうちシート面13bよりも上流側の部分と、シート面13bよりも下流側に位置するサック部14とが連通される。これにより、弁体12とバルブボディ13との隙間からサック部14内に尿素水が流れ込み、凹部15の液体室15cを通じて噴孔16から尿素水が噴射される。
弁体12がバルブボディ13のシート面13bから離間してインジェクタ10が開弁された直後においては、サック部14内の尿素水の量が少なく、同サック部14内の尿素水の圧力が十分に高くなっていない。
仮に、ノズルプレート11におけるサック部14の中央に近い位置に噴孔16を形成するようにした場合には、次の問題が生じるおそれがある。
インジェクタ10が開弁され、弁体12とバルブボディ13との隙間を通じてサック部14の中央に向かって尿素水が流れ込むと、サック部14の中央付近に形成されている噴孔16を通じて尿素水がそのまま噴射されてしまう。すなわち、サック部14内に十分な量の尿素水が溜まる前に、噴孔16から圧力の低い状態の尿素水が噴射されることになる。その結果、噴孔16から噴射される噴霧が不安定なものとなり、噴霧が拡散して噴孔16の周囲に付着するようになる。そして、こうして噴孔16の周囲に付着した尿素水が蒸発すると尿素が堆積するようになる。
これに対して、インジェクタ10では、バルブボディ13の軸方向においてバルブボディ13の内部から開口13mの輪郭をノズルプレート11に投影したときの投影線Lが噴孔16内を通過するように噴孔16が形成されている。すなわち、インジェクタ10では、サック部14の中央付近ではなく、サック部14の側壁を形成している開口13mの内周面13dの延長線上に噴孔16が形成されている。そのため、インジェクタ10が開弁したときにサック部14内に流れ込んだ尿素水がそのまま噴孔16から噴射されてしまうことが抑制され、サック部14内に尿素水が溜まるようになる。そして、サック部14内に十分な量の尿素水が溜まってサック部14内の尿素水の圧力が高まってから噴孔16を通じて尿素水が噴射される。
また、インジェクタ10では、サック部14が薄く扁平に形成されているため、サック部14内に流入した尿素水は同サック部14の形状に沿って外側に広がるように流れることになる。そのため、サック部14内の尿素水の流れは、バルブボディ13の軸方向と直交する方向、すなわち噴孔16の延伸方向と異なる方向の速度成分が大きなものとなる。
しかし、インジェクタ10においては、開弁時に弁体12とバルブボディ13との隙間を通じて尿素水がサック部14内に流入する際に、シート面13bに沿って尿素水が流れることになる。シート面13bはバルブボディ13の側部13eから開口13mに突出した形状をなしているため、このシート面13bに沿ってサック部14に流入する尿素水には、バルブボディ13の側部13eから開口13mに向かう方向の流れ、すなわちサック部14の中心に向かう方向の流れが作用することになる。その結果、サック部14内を流れる尿素水は、サック部14の外側に向かって広がる方向の速度成分が低下することになる。
また、インジェクタ10においては、バルブボディ13に形成された開口13mの内周面13dによって、サック部14の側壁が形成されている。このため、サック部14の形状に沿ってサック部14内を流れた尿素水は、バルブボディ13に形成された開口13mの内周面13dに衝突する。こうして開口13mの内周面13dに衝突すると、尿素水の流速が低下するため、噴孔16の延伸方向と異なる方向の速度成分も低下することになる。
そして、開口13mの内周面13dに衝突した尿素水は、バルブボディ13の軸方向に沿って延びるその内周面13dに沿って流れ、開口13mの内周面13dの延長線上に形成されている噴孔16に向かって流れる。
また、本実施形態のインジェクタ10のようにサック部14が薄く扁平に形成されていると、サック部14内を流れる尿素水の流速が大きくなる。しかしながら、インジェクタ10では、噴孔16近傍に凹部15の内部空間による液体室15cが形成されているため、尿素水がこの液体室15cを経由して噴孔16に流入するようになる。ここで、ボトム厚(T)よりも液体室深さ(D)の方が大きくされているため、サック部14から液体室15cに尿素水が流入するときに、バルブボディ13の軸方向において通路がさらに狭くなることはない。
尿素水がサック部14から液体室15cに流入した際には、尿素水の一部が液体室15cにおける噴孔16を通り越し、液体室15cを形成している凹部15の側壁15aに衝突する。そして、尿素水は、凹部の側壁15aに衝突した上でその流れの向きが変えられて噴孔16に流入する。このため、噴孔16には流速が抑制された尿素水が流れ込むこととなる。
また、液体室15cが円柱状であるため、サック部14から液体室15cに流入して凹部15の側壁15aまで到達した尿素水は、その側壁15aに沿って流れる。このとき、図3に示すように、仮に噴孔16が凹部15の側壁15aに近い位置に形成されていたとすると、図3に矢印で示すように凹部15の側壁15aに沿って流れてきた尿素水が噴孔16に流入するようになり、噴孔16から偏った方向に尿素水が噴射されるおそれがある。
これに対して本実施形態のインジェクタ10では、凹部15の中央、すなわち凹部15の側壁15aから最も離れた位置に噴孔16が形成されている。そのため、凹部15の側壁15aに沿った流れの影響をあまり受けていない尿素水が噴孔16に流入する。
上述したインジェクタ10によれば以下の効果を奏することができる。
(1)バルブボディ13に形成された開口13mの内周面13dの延長線上に噴孔16が設けられているため、サック部14の形状に沿ってサック部14内を流れた尿素水がバルブボディ13に形成された開口13mの内周面13dに衝突してから噴孔16内に流れ込むようになる。このため、尿素水の流速が低下し、噴孔16の延伸方向と異なる方向の速度成分も低下するため、尿素水が噴孔16から偏った方向に噴射されることが抑制されるようになる。したがって、尿素水が噴孔16から偏った方向に噴射されることに起因して噴孔16の周囲に尿素水が付着することを抑制し、噴孔16の周囲に尿素が堆積してしまうことを抑制することができる。
(2)シート面13bがバルブボディ13の側部13eから開口13mに突出した形状をなしているため、このシート面13bに沿ってサック部14に流入する尿素水には、サック部14の中心に向かう方向の流れが作用することになる。その結果、サック部14内を流れる尿素水は、サック部14の外側に向かって広がる方向の速度成分が低下するため、これによっても尿素水が噴孔16から偏った方向に噴射されることが抑制されるようになる。
(3)サック部14が薄く扁平な形状であり、サック部14内を流れる尿素水の流速が大きい場合であっても、噴孔16近傍で通路面積が広くなっていれば、噴孔16に流入する尿素水の流速は小さくなるため、噴孔16からの尿素水の噴射方向の偏りを抑制することができる。上述したインジェクタ10によれば、ノズルプレート11に凹部15を設け、この凹部15によって噴孔16近傍に液体室15cを形成しているため、噴孔16近傍の容積を選択的に増大させ、噴射停止中に残存する尿素水の量の増大を極力抑制しつつ、噴孔16に流入する尿素水の流速を抑制することができる。
(4)開口13mの内周面13dに衝突した尿素水は、バルブボディ13の軸方向に沿って延びるその内周面13dに沿って流れるようになり、その尿素水が流れる方向に噴孔16が形成されているため、尿素水の流れを噴孔16に向かって整流し、噴孔16からの尿素水の噴射方向の偏りをさらに抑制することができる。
(5)サック部14の厚さであるボトム厚(T)より大きい液体室深さ(D)を確保した液体室15cが形成されているため、サック部14から液体室15cに尿素水が流入するときに、バルブボディ13の軸方向において通路が狭くなることはない。したがって、噴孔16に流入する尿素水の流速を効果的に抑制することができる。
(6)尿素水がサック部14から液体室15cに流入した際に、尿素水の一部が凹部15の側壁15aに衝突した上でその流れの向きが変えられて噴孔16に流入するようになる。このため、凹部15の側壁15aに衝突させることにより尿素水の流速を抑制することができるため、噴孔16には流速が抑制された尿素水が流れ込むこととなり、噴孔16から偏った方向に尿素水が噴射されることが抑制される。したがって、噴孔16の周囲に尿素水が付着することを効果的に抑制することができるようになる。
(7)凹部15が断面円形に形成されており、この凹部15の中央、すなわち凹部15の側壁15aから最も離れた位置に噴孔16が形成されているため、凹部15の側壁15aに沿った流れの影響をあまり受けていない尿素水が噴孔16に流入するようになり、噴孔16から偏った方向に尿素水が噴射されることが抑制される。したがって、噴孔16の周囲に尿素水が付着することをより効果的に抑制することができるようになる。
(8)弁体12の先端12aが平坦な形状であり、サック部14が薄く扁平な形状であっても上述のインジェクタ10によれば、尿素水が噴孔16から偏った方向に噴射されるようになることを抑制することができ、噴孔16の周囲に尿素水が付着することを抑制することができるようになる。したがって、上述のインジェクタ10によれば、サック部14の容積の低減を図りながら、噴霧の偏りを抑制し、噴孔16の周囲への尿素の堆積を好適に抑制することができる。
(9)サック部14の中央付近ではなく、サック部14の側壁を形成している開口13mの延長線上に噴孔16が形成されている。そのため、サック部14内に十分な量の尿素水が溜まってサック部14内の尿素水の圧力が高まってから噴孔16を通じて尿素水が噴射されるようになるため、安定した噴霧が噴射されるようになり、不安定な噴射が行われることに起因して生じる噴孔16の周囲への尿素水の付着を抑制することができる。
尚、上述の実施形態は以下のように変更して実施することもできる。
・図3に示すように、噴孔16を凹部15の側壁15aに近い位置に形成するようにしてもよい。しかしながら、こうした形態によっては、凹部15の側壁15aに沿って流れてきた尿素水が噴孔16に流入することにより、噴孔16から偏った方向に尿素水が噴射されるおそれがある。このため、こうした側壁15aに沿った流れの影響による噴孔16からの尿素水の噴射の偏りを抑制するためには、上述の実施形態のように、噴孔16を凹部15の底壁15bの中央に形成することが望ましい。また、噴孔16の形成位置が凹部15の側壁15aから離間した位置であれば、噴孔16を凹部15の底壁15bの中央以外に噴孔16を形成するようにしても、上記の凹部15の側壁15aの影響による噴孔16からの尿素水の噴射の偏りを抑制する効果を奏することができる。
・図4に示すように、凹部15はバルブボディ13の軸方向と直交する断面形状が四角形であってもよい。また、断面形状が、三角形やその他の多角形であってもよい。要するに、凹部15の断面形状は円形以外の形状であってもよい。尚、凹部15の断面形状が円形以外の形状である場合にも、凹部15の側壁15aの影響による噴孔16からの尿素水の噴射の偏りを抑制するためには、噴孔16を凹部15の側壁15aから離間した位置に形成することが望ましい。
・バルブボディ13の軸方向においてバルブボディ13の内部から開口13mの輪郭をノズルプレート11に投影したときの投影線Lが噴孔16内を通過する範囲内であれば、噴孔16の形成位置は自由に設定可能である。すなわち、投影線Lが噴孔16の側面近傍を通過するように、図5や図6に示すように噴孔16の形成位置を設定するようにしてもよい。
・ノズルプレート11における凹部15及び噴孔16の配設数は4つ以上であってもよいし、2つ以下であってもよい。
・凹部15を3つ以上設ける場合においては、互いの間隔が異なるように凹部15を設けるようにしてもよい。
・ノズルプレート11の底部11aに形成された全ての凹部15が同じ形状に形成されていたが、全ての凹部15が同じ形状でなくともよい。少なくとも、一部の凹部15に上述の実施形態や上記変形例の凹部15の構成を採用すれば上述の実施形態や上記変形例で得ることのできる効果を奏することができる。
・噴孔16の延伸方向はバルブボディ13の軸方向以外の方向であってもよい。こうした形態でも、尿素水が開口13mの内周面13dに衝突することにより、扁平なサック部14の形状に沿った方向、すなわち噴孔16の延伸方向と異なる方向の速度成分が低下することとなる。したがって、尿素水が噴孔16から偏った方向に噴射されることに起因して噴孔16の周囲に尿素水が付着することを抑制することができる。
・図7に示すように、開口13mの内周面13dを曲面に形成してもよい。こうした形態によっても、上述の実施形態で得ることのできる効果(1)〜(3)及び(5)〜(9)と同様の効果を奏することができる。
・弁体12の先端12aの曲率半径を開口13mの半径で除した値が100より小さい値になるように、弁体12の先端12aを形成してもよい。尚、サック部14を薄く扁平な形状にしてサック部14の容積を小さくするためには、上記の値を10より大きくすることが好ましく、より好ましくは上記の値が50より大きい値になるように弁体12の先端12aを形成することが望ましい。
・図8に示すように、弁体12の先端12aを、バルブボディ13の軸方向と直交する平面によって形成してもよい。こうした形態でも、サック部14を薄く扁平な形状にしてサック部14の容積を小さくすることができる。
・凹部15の深さであり、液体室15cの深さである液体室深さ(D)と、弁体12の先端12aとノズルプレート11との間隔であるボトム厚(T)とを等しくした形態を採用してもよい。こうした形態によっても、サック部14から液体室15cに尿素水が流入するときに、バルブボディ13の軸方向において通路が狭くなることはないため、噴孔16に流入する尿素水の流速を効果的に抑制することができる。
・液体室深さ(D)と、弁体12の先端12aとノズルプレート11との間隔であるボトム厚(T)との大小関係が、D<Tとなる形態を採用してもよい。こうした形態によっても、凹部15を省略して液体室15cを形成しない場合と比較すれば、噴孔16近傍の通路面積を広くすることができるため、噴孔16に流入する尿素水の流速を小さくし、噴孔16から尿素水の噴射方向の偏りを抑制することができる。
・尿素水を噴射するインジェクタ10を例に挙げて説明したが、尿素水以外の液体を噴射するインジェクタであっても上述の実施形態や上記変形例の構成を採用すれば同様の効果を奏することが可能である。
10…インジェクタ、11…ノズルプレート、11a,13a…底部、11b…(底部の)内面、12…弁体、12a…先端、13…バルブボディ、13b…シート面、13c…内側端部、13d…内周面、13e…側部、13m…開口、14…サック部、15…凹部、15a…側壁、15b…底壁、15c…液体室、16…噴孔、L…投影線。

Claims (6)

  1. 底部と側部とを有する有底筒状をなすとともに、前記底部に開口と同開口の外周に形成されたシート面とを有するバルブボディと、
    前記バルブボディの内部に設けられるとともに前記シート面に着座する弁体と、
    前記バルブボディの外部から前記開口を塞ぐとともに噴孔が形成されてなるノズルプレートとを備え、
    前記開口の内周面と前記弁体の先端と前記ノズルプレートとで囲まれたサック部を有するインジェクタであって、
    前記シート面は、前記側部から前記開口に突出して形成されてなり、
    前記ノズルプレートの前記サック部側の面には前記サック部と連通するとともに前記バルブボディの軸方向と直交する断面形状が円形である複数の凹部が設けられ、各々の同凹部の中央に前記噴孔が形成されており、
    前記噴孔は、前記バルブボディの軸方向において前記バルブボディの内部から前記開口の輪郭を前記ノズルプレートに投影したときの投影線が前記噴孔内を通過するように形成されている
    ことを特徴とするインジェクタ。
  2. 前記開口の内周面は、前記バルブボディの軸方向に沿って延びる面からなる
    請求項1に記載のインジェクタ。
  3. 前記凹部の深さをDとし、前記弁体の先端と前記ノズルプレートとの間隔であるボトム厚をTとしたとき、
    D≧Tという大小関係が成立する
    請求項1又は2に記載のインジェクタ。
  4. 前記噴孔が、前記凹部の側壁から離間した位置に形成されている
    請求項1〜3のいずれか一項に記載のインジェクタ。
  5. 前記弁体の先端は、同弁体の先端の曲率半径を前記開口の半径で除した値が10以上になる曲面からなる
    請求項1〜4のいずれか一項に記載のインジェクタ。
  6. 前記弁体の先端は、前記バルブボディの軸方向と直交する平面からなる
    請求項1〜4のいずれか一項に記載のインジェクタ。
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