JP6269252B2 - カバー部材 - Google Patents

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本発明は、カバー部材に関する。
従来より、エンジン及びトランスミッションを含むパワーユニットの前後ロールを抑制するため、パワーユニットの下部を、前後方向に延びるロッド部材を介してサスペンションクロスメンバーに連結した構造が知られている。サスペンションクロスメンバーは、車幅方向に延びる中空状に形成されており、ロッド部材は、サスペンションクロスメンバーに設けられた開口部から挿入されてサスペンションクロスメンバーの内部に連結される(例えば特許文献1参照)。
このようなサスペンションクロスメンバーでは、ロッド部材との干渉を回避するために、開口部にはロッド部材の変位を許容できるだけの隙間が確保されている。そのため、走行時に巻き上げられる土砂や氷雪等の異物がサスペンションクロスメンバーの内部空間内に侵入するという問題があった。サスペンションクロスメンバー内に土砂や氷雪等の異物が浸入すると、堆積した土砂や氷雪等によってロッド部材の動作が阻害されてしまう虞がある。
そこで、開口部から内部空間内へ土砂や氷雪等の異物が侵入することを防止するため、開口部にカバー部材を設けたものがある。このようなカバー部材としては、ゴム状弾性材から構成され、ロッド部材が挿通される貫通孔を備えて開口部の周縁に複数のピン等によって固定したものがある(例えば特許文献2参照)。
特開2007−253642号公報 特開2010−216631号公報
ところで、サスペンションクロスメンバーには、走行時の路面反力等による振動や応力が常に作用する。そして、開口部付近は、剛性が落ちるためサスペンションクロスメンバーの他の部位に比べて変形し易く、応力も集中しやすい箇所である。そのため、開口部に設けられるカバー部材にも、これら応力が作用し悪影響を及ぼす虞があった。例えば、特許文献2に記載のカバー部材では、カバー部材をサスペンションクロスメンバーに固定するための係合ピンや係合ピンの周縁に応力が集中し、破壊が引き起こされて脱落する可能性があると考えられる。もちろん、サスペンションクロスメンバーの開口部の周囲を補強部材で補強することで開口部の変形を抑制することは可能であるが、この場合、コストや重量が増加してしまう。特に、燃費を向上させるために車両の軽量化が図られている近年では、得策ではなく、改善の余地があった。
本発明は、このような問題を解決するためになされたもので、クロスメンバーのロッド部材が挿通される開口部からの土砂や氷雪等の異物の浸入を阻止するとともに開口部の変形を抑制することができるカバー部材を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための第1の態様は、ロッド部材が開口部から挿入されて揺動可能に連結される車両のクロスメンバーに設けられ、前記ロッド部材と前記開口部との隙間を塞いで前記クロスメンバーへの異物の侵入を阻止するカバー部材であって、前記ロッド部材が挿通される貫通孔、及び前記開口部に嵌合される筒状の嵌合部を有するカバー本体と、前記カバー本体の前記嵌合部の内部に埋設され、前記カバー本体より剛性が高く前記嵌合部を補強する中間部材と、を具備することを特徴とするカバー部材にある。
かかる第1の態様では、嵌合部を開口部に嵌合することでカバー部材を開口部に取り付けて開口部からの異物の侵入を防ぐことができる。しかも筒状の嵌合部内部に、カバー本体より剛性の高い補強のための中間部材が設けられているため、嵌合部の剛性が向上して嵌合部の変形が抑制される。そのため、カバー部材を開口部に取り付けるだけで開口部の変形を抑制することができる。したがって、コストや重量の著しい増加を伴わずともクロスメンバーの開口部周りの剛性を向上させることができる。さらに嵌合部の剛性が向上し、開口部の変形が抑制されることでカバー部材が開口部から外れて脱落することを抑制することができる。
本発明の第2の態様は、前記クロスメンバーの前記開口部が多角形状に形成されるとともに、前記カバー本体の前記嵌合部が前記開口部の形状に合わせた多角形状に形成され、前記中間部材は、前記嵌合部の少なくとも角部に対応して埋設されていることを特徴とするカバー部材にある。
かかる第2の態様では、中間部材が、嵌合部の少なくとも角部に対応して配置されているため、嵌合部において応力が集中しやすい角部の剛性を中間部材によって向上させることができる。よって、確実に嵌合部の剛性を向上でき、開口部の変形を抑制することができる。
本発明の第3の態様は、前記中間部材は、前記開口部の形状に合わせて、前記嵌合部の全周に亘って連続的に埋設されていることを特徴とするカバー部材にある。
かかる第3の態様では、中間部材が嵌合部の全周に亘って連続的に設けられているため、嵌合部が嵌合される開口部の周縁に沿って全周に亘って確実に嵌合部の剛性を向上させることができる。よって、開口部の変形をより確実に抑制することができる。
本発明の第4の態様は、前記カバー本体は、前記クロスメンバーの外側で前記開口部と対向して設けられ、前記嵌合部の一端側を塞ぐ板状のカバー部を有し、前記カバー部に前記貫通孔が形成されるとともに前記貫通孔の縁部に切込部が設けられることを特徴とするカバー部材にある。
かかる第4の態様では、切込部を基点としてカバー部の貫通孔の縁部が変形しやすくなるため、ロッド部材を貫通孔に挿通する際に、貫通孔を一時的に大きく拡げた状態で挿入することができる。そのため、カバー部材を組み付ける際の作業性が向上される。また、ロッド部材の動きに追従して貫通孔の縁部が変形するので、ロッド部材の揺動を妨げずに貫通孔を極力小さく設定することができる。
本発明の第5の態様は、前記カバー本体は、前記クロスメンバーの外側の端部で前記カバー本体の外周方向に突出するフランジ状に形成されて前記開口部の周縁に当接するストッパー部と、前記ストッパー部と反対側の端部において、前記カバー本体の外周方向に突出され、前記クロスメンバーの内側で前記開口部の周縁に係止される係止部と、を備え、前記嵌合部が前記開口部に嵌合された状態で、前記ストッパー部と前記係止部とで前記開口部の周縁が挟持されることを特徴とするカバー部材にある。
かかる第5の態様では、カバー本体の開口部内への移動を規制するとともに、嵌合部の外れを抑制することができ、より確実かつ強固にカバー部材を開口部に取り付けることができる。
本発明の第6の態様は、前記クロスメンバーは、車両のサスペンションを支持するサスペンションクロスメンバーであり、前記ロッド部材は、車両のパワーユニットの前後ロールを抑制するロールロッドであることを特徴とするカバー部材にある。
かかる第6の態様では、サスペンションクロスメンバーのロールロッドが挿通される開口部からの異物の侵入を防ぐことができる。そして、コストや重量を増やさずにサスペンションクロスメンバーの開口部周りの剛性を向上させることができる。さらに嵌合部の剛性が向上し、サスペンションクロスメンバーの開口部の変形が抑制されることでカバー部材が開口部から外れて脱落することを抑制することができる。
本発明によれば、組み付けが簡単で、耐久性に優れ、クロスメンバーのロッド部材が挿通される開口部からの土砂や氷雪等の異物の浸入を阻止するとともに開口部の変形を抑制することができるカバー部材が提供される。
本実施形態に係るカバー部材が設けられる車両下部の概略構成を示す図。 本実施形態に係るカバー部材が設けられる部分を示す拡大斜視図。 本実施形態に係るカバー部材が設けられる部分を示す断面図。 本実施形態に係るカバー部材に関する概略構成を示す図。 本実施形態に係るカバー部材に関する概略構成を示す図。 他の実施形態に係るカバー部材に関する概略構成を示す図。
以下、本発明の実施形態について適宜図面を参照しつつ説明する。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1に係るカバー部材が設けられる車両下部の概略構成を示す図である。
車両1の前部に位置するエンジンルームには、エンジン及びトランスミッションを含むパワーユニット2が搭載されている。走行時の振動等によるパワーユニットの前後ロールを抑制するため、パワーユニットの下部には車両1の前後方向に延設されるロッド部材(ロールロッド3)の一端側の端部が連結されるとともに、ロールロッド3の反対側の端部が、中空状に形成されるサスペンションクロスメンバー4の開口部5から挿通され揺動可能に連結されている。尚、サスペンションクロスメンバー4は、車両1の下部において車体フレームの左右各側部を構成して車体の長手方向に延設された一対のサイドメンバー6に取り付けられている。サスペンションクロスメンバー4の車幅方向両端には、サスペンション装置7のロアアーム8が揺動可能に連結されており、ロアアーム8の先端に、前輪9を支持するナックル10が回動可能に連結されている。図示は省略するものの、サスペンションクロスメンバー4には、パワーステアリングユニットやスタビライザー等が搭載されている。
ここで、サスペンションクロスメンバー4には、走行時の路面反力等による振動や応力が常に作用する。そして、開口部5付近は、剛性が落ちるためサスペンションクロスメンバー4の他の部位に比べて変形し易く、応力も集中しやすい箇所である。このような開口部5に、本実施形態に係るカバー部材11が設けられている。これによれば、サスペンションクロスメンバー4の開口部5からの土砂や氷雪等の異物の浸入を阻止するとともに、開口部5の変形を抑制することができる。
図2及び図3は、本実施形態のカバー部材が設けられるサスペンションクロスメンバーの開口部近傍を示す図である。このうち、図2は開口部近傍の斜視図であり、図3は開口部近傍を水平方向に沿って切断した断面図である。
サスペンションクロスメンバー4は上記のように中空状、すなわち上側鋼板製部材4a及び下側鋼板製部材4bによって内部空間部12を有するように構成されており、かかる内部空間部12において、サスペンションクロスメンバー4の開口部5から挿通されたロールロッド3の一端側がブッシュ13を介して揺動可能に連結されている。ここでは、ブッシュ13は、軸芯方向を上下方向とした円筒状を成し、ボルト等の締結部材でサスペンションクロスメンバー4に軸支されている。なお、ロールロッド3のサスペンションクロスメンバー4の開口部5とは反対側の端部も同様にブッシュ14を介してパワーユニット2に連結されている。これら、ブッシュ13,14を設けることで、ロールロッド3がサスペンションクロスメンバー4およびパワーユニット2に対して揺動可能とされるとともに、パワーユニット2からサスペンションクロスメンバー4への振動の伝達を抑制するよう構成されている。
ただし、ロールロッド3の両端側をサスペンションクロスメンバー4やパワーユニット2に連結する手段はブッシュに限定されない。ブッシュによってロールロッド3を軸支する場合であっても、ブッシュの軸芯方向は限定されず、車幅方向に並行な方向とされてもよい。このように、ロールロッド3と、サスペンションクロスメンバー4やパワーユニット2と、の連結の態様は、パワーユニット2の前後ロールを抑制でき、また、サスペンションクロスメンバー4及びロールロッド3の干渉を回避できる限りにおいて限定されない。
ここで、カバー部材11は、サスペンションクロスメンバー4の開口部5に揺動可能に連結されるロールロッド3と該開口部5との隙間を塞いでサスペンションクロスメンバー4内への異物の侵入を阻止するためのものとして構成されている。
図4(a)〜(c)及び図5(a)〜(b)は、本実施形態のカバー部材に関する概略構成を示す図である。このうち、図4(a)は、カバー部材の斜視図であり、図4(b)は、カバー部材の平面図であり、図4(c)は、カバー部材の上面図である。また、図5(a)は、図4(b)のA−A線に準ずる断面図であり、図5(b)は、カバー部材における中間部材の斜視図である。
図示するように、本実施形態のカバー部材11は、ロールロッド3が挿通される貫通孔15、及び開口部5に嵌合される筒状の嵌合部16を有するカバー本体17と、カバー本体17の嵌合部16の内部に埋設され、カバー本体17より剛性が高く嵌合部16を補強する中間部材18と、を具備するように構成されている。
これによれば、嵌合部16を開口部5に嵌合することでカバー部材11を開口部5に取り付けて、開口部5からサスペンションクロスメンバー4の内部空間部12への土砂や氷雪等の異物の侵入を防ぐことができる。尚、嵌合部16は、開口部5の形状に対応する筒状を有しており、開口部5の周縁5aに密着可能に構成されていればよい。
しかも、本実施形態のカバー部材11によれば、筒状の嵌合部16内部に、カバー本体17より剛性の高い補強のための中間部材18が埋設されているため、嵌合部16の剛性が向上して嵌合部16の変形が抑制される。よって、カバー部材11を開口部5に取り付けるだけで、開口部5の変形を抑制することができる。したがって、コストや重量の著しい増加を伴わずともサスペンションクロスメンバー4の開口部5周りの剛性を向上させることができる。燃費を向上させるために車両の軽量化が図られている近年の技術背景にも合致することとなる。
さらに、本実施形態のカバー部材11によれば、中間部材18によって嵌合部16の剛性の向上が図られているため、開口部5の変形が抑制されることでカバー部材11が開口部5から外れて脱落することを抑制することができる。
カバー部材11の嵌合部16の形状は、該カバー部材11の取り付け対象となる開口部5の形状や他の部材との干渉等に応じて適宜設計することができる。本実施形態では、カバー部材11の嵌合部16は、サスペンションクロスメンバー4の開口部5の形状、ロールロッド3の揺動領域、ロールロッド3をサスペンションクロスメンバー4に連結するブッシュ13の存在等を考慮して、その形状が設計されている。
例えば、本実施形態では、サスペンションクロスメンバー4の開口部5が台形状に形成されており、カバー本体17の嵌合部16が、その開口部5の形状に合わせた台形状に形成されている。サスペンションクロスメンバー4の開口部5の形状は台形状に限定されず、多角形状であればよく、勿論、円形状であってもよい。つまり、カバー部材11を開口部5に装着したときに嵌合部16が開口部5の周縁5aに密着するよう、嵌合部16がサスペンションクロスメンバー4の開口部5の形状に合わせた形状とされていればよい。本実施形態では、中間部材18は嵌合部16の全周に亘って連続的に設けられており、これによれば、嵌合部16が嵌合される開口部5の周縁5aに沿って全周に亘って確実に嵌合部16の剛性を向上させることができる。よって、開口部5の変形をより確実に抑制することができる。
カバー本体17はゴム材料を用いて構成されているが、その構成材料は前記の例に限定されず、また、カバー本体17のすべてについてゴム材料が用いられる必要もない。必要に応じて弾性を有しない材料を併用するようにしてもよい。弾性を有しない材料としては、例えばナイロン材料やウレタン材料が挙げられる。これらが適宜配合されることで、カバー本体の軽量性、耐水性、及び耐摩耗性等の各種性能を適宜調節できるようになる。
また、中間部材18は金属材料を用いて構成されているが、その構成材料である金属材料についても限定されず、銅、SUS、アルミ等を用いることができ、これらを複合した複合金属や、他の金属種で処理した金属についても用いることができる。中間部材18に関しても、その構成材料のすべてについて金属材料が用いられる必要はなく、必要に応じて金属以外の材料を併用するようにしてもよい。
また、カバー本体17は、サスペンションクロスメンバー4の外側で開口部5と対向して設けられ、嵌合部16の一端側を塞ぐ板状のカバー部19を有するように構成されている。つまり、カバー本体17には、カバー部材11を開口部5に嵌め合わせたときにサスペンションクロスメンバー4の内部空間部12とは反対に位置する側に、上記のカバー部19が設けられている。そして、このカバー部19に上記の貫通孔15が形成されるとともに貫通孔15の縁部15aに切込部20が設けられている。
これによれば、切込部20を基点としてカバー部19の貫通孔15の縁部15aが変形しやすくなるため、ロールロッド3を貫通孔15に挿通する際に、貫通孔15を一時的に大きく拡げた状態で挿入することができる。そのため、カバー部材11を組み付ける際の作業性が向上される。更に、ロールロッド3の動きに追従して貫通孔15の縁部15aが変形するので、ロールロッド3の揺動を妨げずに貫通孔15を極力小さく設定することができる。特に、カバー部19が板状であることで、貫通孔15の縁部15aを容易に変形させることが可能となっている。
尚、本実施形態において、貫通孔15は四角形状に形成されているが、貫通孔15の形状は限定されず、サスペンションクロスメンバー4及びロールロッド3の干渉を回避でき、また、サスペンションクロスメンバー4のロールロッド3が挿通される開口部5からの土砂や氷雪等の異物の浸入を阻止できる限りにおいて限定されない。さらに、本実施形態において、切込部20は、貫通孔15の縁部15aの下側(図4(b)の下側)の角部にそれぞれ1箇所ずつ、貫通孔15の縁部15aの上側(図4(b)の上側)の角部の間に1箇所、の計3箇所に形成されているが、切込部の数、位置、及び大きさ等の態様も制限されず、カバー本体17の強度が過度に低下しない範囲であればよい。
また、カバー本体17は、サスペンションクロスメンバー4の外側の端部でカバー本体17の外周方向に突出するフランジ状に形成されて開口部5の周縁5aに当接するストッパー部21と、ストッパー部21と反対側の端部において、カバー本体17の外周方向に突出され、サスペンションクロスメンバー4の内側で開口部5の周縁5aに係止される係止部22と、を備え、嵌合部16が開口部5に嵌合された状態で、ストッパー部21と係止部22とで開口部5の周縁5aが挟持されるように構成されている。
これによれば、カバー本体17の開口部5内への移動を規制するとともに、嵌合部16の外れを抑制することができ、より確実かつ強固にカバー部材11を開口部5に取り付けることができる。カバー部材11の装着時においては、係止部22を押し縮めながら徐々にカバー部材11を開口部5に嵌め合わせていき、係止部22が開口部5の周縁5aを乗り越えたとき、押し縮められた係止部22が元に戻ることで、カバー部材11が開口部5の周縁5aに係止されることとなる。このとき、ストッパー部21と係止部22とで開口部5の周縁5aが挟持されるようになる。
このようなストッパー部21や係止部22は、カバー本体17に一体形成して構成されており、これによりストッパー部21や係止部22とカバー本体17との接続強度を向上させることができるが、前記の例に限定されない。例えば、ストッパー部21や係止部22をカバー本体17とは別部材として構成し、これをカバー本体17に取り付けるような構成としてもよい。
また、中間部材18は、貫通孔15の軸芯方向Lにカバー本体17よりも突出する突出部18aを具備するように構成されている。上記のようにカバー本体17が弾性材料を用いて構成されている関係上、外周面側から内周面側に圧力が付与されることでカバー本体17が弾性変形し、その弾性変形の分だけ、カバー本体17が初期状態と比べて軸芯方向Lに長くなる。一方、突出部18aを具備することで、弾性変形時に長くなるカバー本体17をも支持できるようになる。
(他の実施形態)
図6(a)〜(b)は、他の実施形態に係るカバー部材に関する概略構成を示す平面図である。図6(a)に示すカバー部材11Aのように、中間部材28が、開口部5の形状に合わせて、嵌合部16の全周に亘って不連続的に埋設された構成とされていてもよい。具体的には、中間部材28が、嵌合部16の角部16a,16bに沿った折り曲げ部分を有する板状の第1中間部材28aと、嵌合部16の角部16c,16dに沿った折り曲げ部分を有する板状の第2中間部材28bと、からなる二分割型として構成されていてもよい。また、図6(b)に示すカバー部材11Bのように、中間部材29が、嵌合部16の角部16a〜16dに沿った折り曲げ部分をそれぞれ有する板状の第1中間部材29a、第2中間部材29b、第3中間部材29c、及び第4中間部材29dからなる四分割型として構成されていてもよい。
すなわち、サスペンションクロスメンバー4の開口部5が多角形状に形成される場合に、中間部材が、嵌合部16の少なくとも角部に対応して埋設されるように構成されていればよい。これによれば、中間部材が、嵌合部16の少なくとも角部に対応して配置されているため、嵌合部16において応力が集中しやすい角部の剛性を中間部材によって向上させることができる。一方、中間部材が不連続的に嵌合部16に埋設されている分、カバー部材全体の弾性が向上したものとなり、開口部5の周縁5aへの着脱作業が容易となる。
以上、本発明の各実施形態について説明したが、本発明の基本的な構成は上述したものに限定されるものではない。例えば、中間部材は、サスペンションクロスメンバー4のロールロッド3が挿通される開口部5からの土砂や氷雪等の異物の浸入を阻止するとともに開口部5の変形を抑制することができる範囲であれば、必ずしも嵌合部16の少なくとも角部に対応して配置されなくても構わない。
以上、本発明の各実施形態について説明したが、本発明の基本的な構成は上述したものに限定されるものではない。例えば、カバー部材は、車両1のサスペンション装置7を支持するサスペンションクロスメンバー4の開口部5に取り付けられるものに限られず、ロアアーム8取り付け用の貫通孔にも適用可能である。
1 車両
2 パワーユニット
3 ロールロッド
4 サスペンションクロスメンバー
4a 上側鋼板製部材
4b 下側鋼板製部材
5 開口部
5a 周縁
6 サイドメンバー
7 サスペンション装置
8 ロアアーム
9 前輪
10 ナックル
11,11A,11B カバー部材
12 内部空間部
13,14 ブッシュ
15 貫通孔
15a 縁部
16 嵌合部
16a〜16d 角部
17 カバー本体
18 中間部材
18a 突出部
19 カバー部
20 切込部
21 ストッパー部
22 係止部
28,29 中間部材
28a,29a 第1中間部材
28b,29b 第2中間部材
29c 第3中間部材
29d 第4中間部材

Claims (6)

  1. ロッド部材が開口部から挿入されて揺動可能に連結される車両のクロスメンバーに設けられ、前記ロッド部材と前記開口部との隙間を塞いで前記クロスメンバーへの異物の侵入を阻止するカバー部材であって、
    前記ロッド部材が挿通される貫通孔、及び前記開口部に嵌合される筒状の嵌合部を有するカバー本体と、
    前記カバー本体の前記嵌合部の内部に埋設され、前記カバー本体より剛性が高く前記嵌合部を補強する中間部材と、
    を具備することを特徴とするカバー部材。
  2. 前記クロスメンバーの前記開口部が多角形状に形成されるとともに、前記カバー本体の前記嵌合部が前記開口部の形状に合わせた多角形状に形成され、
    前記中間部材は、前記嵌合部の少なくとも角部に対応して埋設されていること
    を特徴とする請求項1に記載のカバー部材。
  3. 前記中間部材は、前記開口部の形状に合わせて、前記嵌合部の全周に亘って連続的に埋設されていること
    を特徴とする請求項1又は2に記載のカバー部材。
  4. 前記カバー本体は、前記クロスメンバーの外側で前記開口部と対向して設けられ、前記嵌合部の一端側を塞ぐ板状のカバー部を有し、
    前記カバー部に前記貫通孔が形成されるとともに前記貫通孔の周縁部に切込部が設けられること
    を特徴とする請求項1から3の何れか一項に記載のカバー部材。
  5. 前記カバー本体は、前記クロスメンバーの外側の端部で前記カバー本体の外周方向に突出するフランジ状に形成されて前記開口部の周縁に当接するストッパー部と、
    前記ストッパー部と反対側の端部において、前記カバー本体の外周方向に突出され、前記クロスメンバーの内側で前記開口部の周縁に係止される係止部と、を備え、
    前記嵌合部が前記開口部に嵌合された状態で、前記ストッパー部と前記係止部とで前記開口部の周縁が挟持されること
    を特徴とする請求項1から4の何れか一項に記載のカバー部材。
  6. 前記クロスメンバーは、車両のサスペンション装置を支持するサスペンションクロスメンバーであり、前記ロッド部材は、車両のパワーユニットの前後ロールを抑制するロールロッドであること
    を特徴とする請求項1から5の何れか一項に記載のカバー部材。
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