JP6265767B2 - 通信診断装置、通信診断システム、通信診断方法、及びプログラム - Google Patents

通信診断装置、通信診断システム、通信診断方法、及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、通信診断装置、通信診断システム、通信診断方法、及びプログラムに関する。
電気機器間の通信を診断する方法として、例えば、特許文献1には、通信異常時の伝送波形と電文とを対応付けて保存する技術が開示されている。具体的には、ネットワークに流れる電文とともに常時波形が取得され、取得された電文の解析結果が、例えば、伝送異常発生を示すといった、予め定めた波形取得条件に合致した場合、取得された電文に対応する波形が、取得した波形の中から抽出され、抽出された波形と取得された電文とが対応付けて記憶手段に記憶される。
特開2008−160356号公報
しかし、特許文献1に開示されているような技術では、電文の解析結果が異常を示していることをトリガとして、その電文の波形を取得しているため、信号線や、機器の通信回路の劣化、その他の要因に伴う伝送系の劣化全般に関わる不具合の予兆を検出することは困難である。
本発明は、上述の事情の下になされたもので、伝送系の劣化に関わる不具合を検出可能な通信診断装置、通信診断システム、通信診断方法、及びプログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る通信診断装置は、
複数の通信機器から構成される通信システムの伝送系に通信可能に接続される通信診断装置であって、
前記通信診断装置の前記伝送系における位置情報を取得する位置情報取得部と、
前記通信システムの構成情報を取得するシステム情報取得部と、
前記伝送系を流れる信号の波形を取得する実測波形取得部と、
前記実測波形取得部により取得された第1波形と、前記第1波形が取得された後に、前記通信診断装置の前記伝送系における位置と、前記通信システムの構成とが、前記第1波形が取得された時の、前記位置情報取得部により取得された位置情報と、前記システム情報取得部により取得されたシステム情報とが示す状態と同じ状態において、前記実測波形取得部により取得された第2波形と、の相違レベルから、前記伝送系の劣化を判定する実測波形判定部と、
を備えることを特徴とする。
本発明によれば、伝送系の劣化に関わる不具合を検出できる。
実施形態1に係る通信診断システムの概略構成を示すブロック図である。 実施形態1に係る通信診断装置のハードウェアの概略構成の一例を示すブロック図である。 実施形態1に係る通信診断装置の制御部の機能構成を示す概略ブロック図である。 実施形態1に係る初期設定処理の流れの一例を示すフローチャートである。 実施形態1に係る通信診断処理の流れの一例を示すフローチャートである。 実施形態2に係る通信診断システムの概略構成を示すブロック図である。 実施形態2に係る通信診断装置のハードウェアの概略構成の一例を示すブロック図である。 実施形態2に係る遠隔サーバのハードウェアの概略構成の一例を示すブロック図である。 実施形態2に係る通信診断装置の制御部の機能構成を示す概略ブロック図である。 実施形態2に係る遠隔サーバの制御部の機能構成を示す概略ブロック図である。 実施形態3に係る通信診断装置の制御部の機能構成を示す概略ブロック図である。 実施形態3に係る初期設定処理の流れの一例を示すフローチャートである。 実施形態3に係る通信診断処理の流れの一例を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態を添付図面を参照しながら詳細に説明する。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態に係る通信診断システム1の概略構成を示すブロック図である。本実施形態に係る通信診断システム1は、図示しない電力線を介して供給される電力を電源として動作する複数の空調機器100と、空調機器100の伝送線Lに接続される通信診断装置200と、から構成されている。
空調機器100は、伝送線Lに接続されたコントローラ(図示せず)から受信した制御情報に従って自身の動作を制御する。また、空調機器100は、コントローラから受信した要求に従って、または、定期的に、自身の状態を表すデータをコントローラに送信する。従って、複数の空調機器100は、コントローラ、伝送線Lとともに、空調制御システムSを構成する。
通信診断装置200は、空調制御システムSにおける通信を診断する装置である。具体的には、通信診断装置200は、伝送線Lの任意の場所に通信可能に接続され、空調機器100との間で信号の送受信を行う。そして、通信診断装置200は、空調機器100との間で送受信した信号及びその波形に基づいて、空調制御システムSにおける通信経路の劣化を診断する。
次に、通信診断装置200のハードウェア構成について説明する。図2に、本実施形態に係る通信診断装置200のハードウェアの概略構成の一例を示す。図2に示すように、通信診断装置200は、制御部210と、記憶部220と、入力部230と、表示部240と、通信部250と、波形入力部260とを備える。記憶部220、入力部230、表示部240、通信部250、及び波形入力部260はいずれも、内部バス270を介して制御部210に接続されている。
制御部210は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等から構成される。CPUは、RAMを作業領域として用いて、ROMに記憶される種々のプログラムを実行する。
記憶部220は、ハードディスク又はフラッシュメモリ等の不揮発性メモリから構成される。記憶部220は、制御部210の処理に用いられる種々のデータを記憶している。
入力部230は、ユーザが通信診断装置200を操作するためのマウスやキーボード等の入力装置から構成され、ユーザによって入力される各種の情報を受け付ける。
表示部240は、液晶ディスプレイ等の表示装置から構成されている。表示部240は、制御部210により出力された各種の情報を表示出力する。
通信部250は、空調機器100との間で伝送線Lを介して通信するための通信インタフェースから構成される。通信部250は、制御部210による制御のもと、空調機器100へのデータの送信、及び、空調機器100からのデータの受信を行う。
波形入力部260は、空調機器100との間で伝送線Lを介して通信される通信データの波形データを取得する。波形入力部260は、例えば、デジタルオシロスコープから構成される。波形入力部260は、制御部210による制御のもと、伝送線Lに流れる通信データの波形データを取得し、制御部210に出力する。
次に、通信診断装置200の制御部210の機能的構成について説明する。
図3は、本発明の実施形態1に係る通信診断装置200の制御部210の機能構成を示す概略ブロック図である。図3に示すように、制御部210は、ROMに格納されたプログラムを実行することにより、位置情報取得部211、システム情報取得部212、理論波形取得部213、実測波形取得部214、取得情報判定部215、実測波形判定部216、として機能する。
位置情報取得部211は、入力部230を介して、ユーザから、通信診断装置200の伝送線L上の設置位置を表す位置情報を取得する。位置情報取得部211は、取得した位置情報を記憶部220に記録する。なお、位置情報の取得方法はこれに限られず、例えば、他の装置から通信部250を介して受信してもよく、また、予め記憶部220に記録されていてもよい。
位置情報取得部211により取得される位置情報は、例えば、空調機器100間の接続を表す配線図上における、各空調機器100の位置及び通信診断装置200の位置を表す。
システム情報取得部212は、通信部250を介して、空調制御システムにおける通信に関する情報(システム情報)を取得する。システム情報取得部212は、取得したシステム情報222を記憶部220に記録する。なお、システム情報の取得方法はこれに限られず、例えば、ユーザにより入力部230を介して受け付けてもよく、また、予め記憶部220に記録されていてもよい。
システム情報取得部212により取得されるシステム情報には、例えば、空調機器100の台数、空調機器100の機種構成、配線の引き回し情報、伝送路Lの抵抗(インピーダンス)、空調機器100のインピーダンス、配線長の情報といった情報が含まれる。
理論波形取得部213は、記憶部220に記録された位置情報221とシステム情報222とに基づいて、空調機器100毎の、通信診断装置200が受信する信号の波形の理論値(理論波形)を取得する。
具体的には、理論波形取得部213は、通信診断装置200と伝送線L上に設置された空調機器100間の伝送距離や、配線の抵抗成分から、配線上の抵抗成分による電圧降下を求め、測定位置でのパルス波形の高さの理論値を求める。また、理論波形取得部213は、伝送線L上の機器情報を基にした伝送線Lのインピーダンス等から、ドループを求めてもよい。
実測波形取得部214は、波形入力部260を介して、空調機器100毎に、伝送線Lを流れる信号の波形(実測波形)を取得する。また、実測波形取得部214は、信号を解析することにより特定された空調機器100の識別情報(機器ID)と、取得した実測波形とを対応付けて波形履歴情報223として記憶部220に記録する。
取得情報判定部215は、空調機器100毎に、理論波形取得部213により取得された理論波形と、実測波形取得部214により取得された実測波形とを比較し、理論波形と実測波形との相違レベルが、他の空調機器100の相違レベルと傾向が異なる空調機器100があるか否かを判定する。そして、取得情報判定部215は、傾向が異なる空調機器100があると判定した場合、記憶部220に記録された位置情報221及びシステム情報222のうち少なくともいずれかに異常がある旨を表示部240に表示する。
具体的には、取得情報判定部215は、空調機器100毎に、理論波形と実測波形と波高値を比較する。そして、取得情報判定部215は、空調機器100全体において、実測波形の波高値が、理論波形の波高値と比較して一定の比率で低い場合、取得した伝送線Lの抵抗値が実際の値と異なる可能性があると判定する。また、取得情報判定部215は、空調機器100毎に理論波形と実測波形と波高値を比較した結果、伝送線L上のある部分を境に著しく値が異なる傾向にある場合、例えば、伝送線L上に延長や分岐等の接続部分があり、何らかの原因による抵抗が発生していると判定する。
実測波形判定部216は、空調機器100毎に、波形履歴情報223に記録された、今回の実測波形と、前回の実測波形とを比較し、今回の実測波形と前回の実測波形との相違レベルが、適性か否かを判定する。そして、相違レベルが適性でないと判定した場合、実測波形判定部216は、その推定原因とともに異常がある旨を表示部240に表示する。また、実測波形判定部216は、相違レベルの判定結果を、その空調機器100の機器IDと対応付けて記憶部220に記録する。
具体的には、実測波形判定部216は、空調機器100毎に、今回の実測波形と前回の実測波形との波高値を比較する。そして、実測波形判定部216は、波高値の相違が、予め定められた基準値を超えている場合、相違レベルが適性でないと判定する。また、記憶部220には、実測波形の波高値と、推定される原因とが、予め対応付けて格納されている。例えば、予め定められた基準値よりも低い波高値には、「伝送線材が規定のものでない可能性がある」、「ある箇所の分岐部・延長部の抵抗が著しく大きい」といった推定原因が対応付けられて格納されている。このような波形値と推定原因は、例えば、実際に発生した不具合事例とその原因であったものを、ユーザにより対応付けられて記憶部220に格納される。実測波形判定部216は、相違レベルが適性でないと判定した場合、記憶部220から、今回の実測波形の波高値に対応付けられた推定される原因を取得する。そして、実測波形判定部216は、取得した推定原因とともに異常がある旨を表示部240に表示する。
次に、本実施形態における通信診断装置200の動作について説明する。
まず、通信診断装置200が実行する初期設定処理の流れについて説明する。図4は、通信診断装置200が実行する初期設定処理の流れの一例を示すフローチャートである。図4に示す初期設定処理は、例えば、通信診断装置200の入力部230がユーザから初期設定処理の開始を示す操作入力を受け付けたことを契機として開始される。なお、初期設定処理の開始前に、通信診断装置200は、空調制御システムSの伝送線L上の任意の箇所に設置されているものとする。
まず、位置情報取得部211は、入力部230を介して、ユーザから通信診断装置200の位置情報221を取得し、記憶部220に記録する(ステップS101)。
次に、システム情報取得部212は、入力部230または通信部250を介して、空調制御システムSのシステム情報222を取得し、記憶部220に記録する(ステップS102)。
次に、実測波形取得部214は、波形入力部260を介して、伝送線L上に流れる信号の実測波形を取得する(ステップS103)。
次に、実測波形取得部214は、通信部250を介して取得した信号を解析して、その信号を送信した空調機器100の機器IDを特定し、機器IDと、ステップS103において取得された、その空調機器100が送信した信号の実測波形と、を対応づけて、波形履歴情報223として記憶部220に記録する(ステップS104)。
次に、実測波形取得部214は、システム情報222に含まれる、空調制御システムSを構成する空調機器100の機器IDと、機器台数と、波形履歴情報223と、に基づいて、空調制御システムSを構成する空調機器100の全部について実測波形を波形履歴情報223に記録したか否かを判定する(ステップS105)。実測波形取得部214が、空調機器100の全部について実測波形を記録していないと判定した場合(ステップS105;No)、空調機器100の全部について実測波形を記録するまで、ステップS103〜S104の処理が繰り返される。
空調機器100の全部について実測波形を記録したと判定した場合(ステップS105;Yes)、理論波形取得部213は、記憶部220に記録された位置情報221とシステム情報222とに基づいて、各空調機器100の理論波形を取得する(ステップS106)。
次に、取得情報判定部215は、空調機器100毎に、ステップS104において記録された実測波形と、ステップS106において取得された理論波形との相違レベルを取得する(ステップS107)。
次に、取得情報判定部215は、ステップS107において取得した空調機器100毎の相違レベルにおいて、傾向が異なる空調機器100が有るか否かを判定する(ステップS108)。そして、取得情報判定部215は、傾向が異なる空調機器100がないと判定した場合(ステップS108;No)、初期設定処理を終了する。
取得情報判定部215は、傾向が異なる空調機器100が有ると判定した場合(ステップS108;Yes)、表示部240に、記憶部220に記録された位置情報221及びシステム情報222のうち少なくともいずれかに異常がある旨のメッセージを表示する(ステップS109)。そして、ユーザは、表示部240に表示されたメッセージを確認し、位置情報221及びシステム情報222の修正を行う。
取得情報判定部215は、ユーザから入力部230を介して、位置情報221及びシステム情報222の修正が終了した旨の入力を受け付けたか否かを判定する(ステップS110)。取得情報判定部215は、修正が終了した旨の入力を受け付けるまで待機する(ステップS110;No)。また、取得情報判定部215は、修正が終了した旨の入力を受け付けたと判定した場合(ステップS110;Yes)、ステップS106に処理を戻し、ステップS106以降の処理が繰り返される。
以上の初期設定処理により、記憶部220に、適切な位置情報221及びシステム情報222が記録され、入力ミスが予防することができる。
次に、通信診断装置200が実行する通信診断処理の流れについて説明する。通信診断処理は、空調制御システムSの劣化を調べるため、例えば、定期的に行われる空調制御システムSの保守作業時に実行される。図5は、通信診断装置200が実行する通信診断処理の流れの一例を示すフローチャートである。図5に示す通信診断処理は、例えば、通信診断装置200の入力部230がユーザから通信診断処理の開始を示す操作入力を受け付けたことを契機として開始される。なお、以下の説明においては、すでに初期設定処理が行われ、記憶部220に位置情報221及びシステム情報222が記録されているものとする。
まず、位置情報取得部211は、記憶部220に記録された位置情報221を表示部240に表示させる(ステップS201)。そして、ユーザは、表示部240に表示された位置情報221を見て、通信診断装置200を、表示された位置情報221が表す位置に設置する。
位置情報取得部211は、ユーザから入力部230を介して、通信診断装置200の設置が終了した旨の入力を受け付けたか否かを判定する(ステップS202)。位置情報取得部211は、設置が終了した旨の入力を受け付けるまで待機する(ステップS202;No)。
設置が終了した旨の入力を受け付けたと判定した場合(ステップS202;Yes)、実測波形取得部214は、波形入力部260を介して、伝送線L上に流れる信号の実測波形を取得する(ステップS203)。
次に、実測波形取得部214は、通信部250を介して取得した信号を解析して、その信号を送信した空調機器100の機器IDを特定し、機器IDと、ステップS203において取得された、その空調機器100が送信した信号の実測波形とを、複数回実行される通信診断処理を識別するための診断IDと対応づけて、波形履歴情報223として記憶部220に記録する(ステップS204)。
次に、実測波形取得部214は、システム情報222に含まれる、空調制御システムSを構成する空調機器100の機器IDと、機器台数と、波形履歴情報223と、に基づいて、空調制御システムSを構成する空調機器100の全部について実測波形を波形履歴情報223に記録したか否かを判定する(ステップS205)。実測波形取得部214が、空調機器100の全部について実測波形を記録していないと判定した場合(ステップS205;No)、空調機器100の全部について実測波形を記録するまで、ステップS203〜S204の処理が繰り返される。
空調機器100の全部について実測波形を記録したと判定した場合(ステップS205;Yes)、実測波形判定部216は、波形履歴情報223に記録された診断IDに基づいて、前回実行された通信診断処理により波形履歴情報223に記録された実測波形(前回実測波形)と、今回実行された通信診断処理により波形履歴情報223に記録された実測波形(今回実測波形)とを特定し、空調機器100毎に、前回実測波形と今回実測波形との相違レベルを取得する(ステップS206)。なお、今回が初めての通信診断処理であり、前回実測波形が波形履歴情報223に記録されていない場合、ステップS206を実行せずに、通信診断処理を終了してもよい。
次に、実測波形判定部216は、ステップS205において取得した空調機器100毎の相違レベルにおいて、適性でない空調機器100が有るか否かを判定する(ステップS207)。そして、実測波形判定部216は、全ての空調機器100の相違レベルが適性であると判定した場合(ステップS207;Yes)、その旨を表すメッセージを診断結果として表示部240に表示する(ステップS208)。
実測波形判定部216は、適性でない空調機器100が有ると判定した場合(ステップS207;No)、適性でない原因を推定し、推定した原因と、相違レベルが適性でない旨とを表すメッセージを診断結果として表示部240に表示する(ステップS209)。
次に、実測波形判定部216は、ステップS208またはステップS209における診断結果を、今回の診断IDと対応付けて記憶部220に記録する(ステップS210)。そして、通信診断処理を終了する。
以上説明したように、本実施形態に係る通信診断装置200は、前回の通信診断処理実行時に取得された実測波形と、今回の通信診断処理実行時に取得された実測波形作業時とを比較し、波形の変化、乱れから、空調制御システムSの伝送系(配線、接続部、機器通信回路)の劣化診断を行う。この診断により、現状では異常に至らないまでも、劣化の進行を検出することができ、劣化進行が異常閾値に達する前に対応することが可能になる。
また、通信診断装置200は、通信診断装置200の設置場所を表す位置情報221、及び、空調機器100の配置情報や配線引き回し情報を含むシステム情報222を記憶部220に記録するとともに、記録された位置情報221及びシステム情報222を修正することができる。従って、作業者の記憶違いや、作業者の変更時にも、診断情報及び診断精度を引き継ぐことが可能になる。
なお、本実施形態では、位置情報221及びシステム情報222の入力ミスを排除するため、初期設定処理において、理論波形取得部213により理論波形を取得し、取得情報判定部215により、実測波形との相違レベルに基づいて、位置情報221及びシステム情報222をチェックしている。しかし、理論波形取得部213及び取得情報判定部215による位置情報221及びシステム情報222の確認は実行されなくてもよい。
また、初期設定処理及び通信診断処理において、全ての空調機器100について波形を取得しているが、時間短縮のため等、一部の空調機器100のみを波形取得の対象としてもよい。
(実施形態2)
次に、本発明の実施形態2について説明する。上記の実施形態1では、伝送線L上に設置した通信診断装置200により、伝送線Lを流れる信号の実測波形の取得、理論波形の取得、前回実測波形と今回実測波形の比較を実行しているが、これらの機能の少なくとも一部が、ネットワークを介して通信診断装置200に通信可能に接続された遠隔サーバにより実行されてもよい。本実施形態2では、実施形態1の通信診断装置200の一部の機能が遠隔サーバにより実行され、伝送線Lに直接接続される通信診断装置200が端末装置として機能する例について説明する。なお、実施形態1と同様の構成については、同様の符号を用い、その詳細な説明を省略する。
図6は、本発明の実施形態2に係る通信診断システム1の概略構成を示すブロック図である。実施形態2に係る通信診断システム1は、図1に示す実施形態1に係る通信診断システム1において、さらに、有線または無線通信のネットワーク300を介して、通信診断装置200に通信可能に接続される遠隔サーバ400を備える。
図7に、実施形態2に係る通信診断装置200のハードウェアの概略構成の一例を示す。図7に示すように、実施形態2に係る通信診断装置200は、図2に示す実施形態1に係る通信診断装置200の各部に加えて、さらにサーバ通信部280を備える。
サーバ通信部280は、ネットワーク300との間で通信するための通信インタフェースから構成される。サーバ通信部280は、制御部210による制御のもと、ネットワーク300に接続された遠隔サーバ400へのデータの送信、及び、遠隔サーバ400からのデータの受信を行う。
図8に、本実施形態に係る遠隔サーバ400のハードウェアの概略構成の一例を示す。図8に示すように、遠隔サーバ400は、制御部410と、記憶部420と、入力部430と、表示部440と、通信部450と、を備える。記憶部420、入力部430、表示部440、及び通信部450はいずれも、内部バス460を介して制御部410に接続されている。
制御部410は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等から構成される。CPUは、RAMを作業領域として用いて、ROMに記憶される種々のプログラムを実行する。
記憶部420は、ハードディスク又はフラッシュメモリ等の不揮発性メモリから構成される。記憶部420は、制御部410の処理に用いられる種々のデータを記憶している。
入力部430は、ユーザが遠隔サーバ400を操作するためのマウスやキーボード等の入力装置から構成され、ユーザによって入力される各種の情報を受け付ける。
表示部440は、液晶ディスプレイ等の表示装置から構成されている。表示部440は、制御部410により出力された各種の情報を表示出力する。
通信部450は、ネットワーク300を介して通信診断装置200と通信するための通信インタフェースから構成される。通信部450は、制御部410による制御のもと、通信診断装置200へのデータの送信、及び、通信診断装置200からのデータの受信を行う。
次に、実施形態2に係る通信診断装置200の制御部210の機能的構成について説明する。
図9は、本発明の実施形態2に係る通信診断装置200の制御部210の機能構成を示す概略ブロック図である。図9に示すように、制御部210は、図3に示す実施形態1の制御部210と比較して、ROMに格納されたプログラムを実行することにより、位置情報取得部211、システム情報取得部212、実測波形取得部214、判定結果取得部217として機能する。
実施形態2に係る位置情報取得部211、システム情報取得部212、及び実測波形取得部214は、それぞれ実施形態1の位置情報取得部211、システム情報取得部212、及び実測波形取得部214と同様に、位置情報、システム情報、及び実測波形を取得する。そして、位置情報取得部211、システム情報取得部212、及び実測波形取得部214は、取得した位置情報、システム情報、及び実測波形を、サーバ通信部280を介して、遠隔サーバ400に送信する。
判定結果取得部217は、サーバ通信部280を介して、遠隔サーバ400から、遠隔サーバ400にて実行された初期設定処理及び通信診断処理の結果を取得し、表示部240に表示する。
次に、遠隔サーバ400の制御部410の機能的構成について説明する。
図10は、本発明の実施形態2に係る遠隔サーバ400の制御部410の機能構成を示す概略ブロック図である。図10に示すように、制御部410は、ROMに格納されたプログラムを実行することにより、位置情報取得部411、システム情報取得部412、理論波形取得部413、実測波形取得部414、取得情報判定部415、実測波形判定部416、として機能する。
位置情報取得部411及びシステム情報取得部412は、それぞれ、通信部450を介して通信診断装置200から位置情報421及びシステム情報422を取得し、記憶部420に記録する。
理論波形取得部413は、記憶部420に記録された位置情報421とシステム情報422とに基づいて、実施形態1に係る理論波形取得部213と同様に、空調機器100毎の、通信診断装置200が受信する信号の波形の理論値(理論波形)を取得する。
実測波形取得部414は、通信部450を介して通信診断装置200から、空調機器100毎に、機器IDと、伝送線Lを流れる信号の波形(実測波形)と、を取得する。また、実測波形取得部414は、取得した機器IDと実測波形とを対応付けて波形履歴情報423として記憶部420に記録する。
取得情報判定部415は、実施形態1に係る取得情報判定部215と同様に、空調機器100毎に、理論波形取得部413により取得された理論波形と、実測波形取得部414により取得された実測波形とを比較し、理論波形と実測波形との相違レベルが、他の空調機器100の相違レベルと傾向が異なる空調機器100があるか否かを判定する。そして、取得情報判定部415は、傾向が異なる空調機器100があると判定した場合、記憶部420に記録された位置情報421及びシステム情報422のうち少なくともいずれかに異常がある旨のデータを、通信部450を介して通信診断装置200に送信する。
実測波形判定部416は、実施形態1に係る実測波形判定部216と同様に、空調機器100毎に、波形履歴情報423に記録された、今回の実測波形と、前回の実測波形とを比較し、今回の実測波形と前回の実測波形との相違レベルが、適性か否かを判定する。そして、相違レベルが適性でないと判定した場合、実測波形判定部416は、その推定原因とともに相違レベルが適性でない旨のデータを、通信部450を介して通信診断装置200に送信する。また、実測波形判定部416は、相違レベルの判定結果を、その空調機器100の機器IDと対応付けて記憶部420に記録する。
以上のように構成される実施形態2に係る通信診断システム1において、通信診断装置200は、実測波形取得部214において実測波形の取得が完了すると、取得した実測波形を機器IDと対応付けて、サーバ通信部280を介して、遠隔サーバ400に送信する。遠隔サーバ400は、通信部450を介して、通信診断装置200から位置情報421、システム情報422、実測波形を受信し、理論波形取得部413にて、理論波形を取得する。また、取得情報判定部415は、理論波形と実測波形の比較を行い、実測波形判定部416は、前回実測波形と今回実測波形の比較を行い、それらの結果を記憶部420に記録する。
従って、本実施形態2においては、遠隔サーバ400を用いることで、通信診断装置200内部に位置情報221、システム情報222、波形履歴情報223が記憶されていなくても、遠隔サーバ400内の情報を元に、初期設定処理及び通信診断処理を実施できる。また、多数のユーザで遠隔サーバ400に記録された位置情報421、システム情報422、波形履歴情報423を共有することが可能になる。
また、理論波形の演算や、波形の相違レベルに複雑な演算を要する場合でも、通信診断装置200自体が高い処理能力を有する必要がなくなる。
さらに、保守作業の前後にて、例えば、空調機器100の入れ替え等が実施され、システム情報が変更となっていても、遠隔サーバ400に随時更新されるシステム情報422を持たせることで、現地に実際に設置されている空調機器100の特性を基にした演算が可能になる。
(実施形態3)
次に、実施形態3に係る通信診断システム1について説明する。本実施形態3では、図1に示す実施形態1と同様の通信診断システム1の構成において、通信診断装置200が空調機器100の運転状態毎のノイズ波形に基づいて、空調制御システムSの伝送系の劣化診断を行う例について説明する。なお、実施形態1と同様の構成については、同様の符号を用い、その詳細な説明を省略する。
図11は、本発明の実施形態3に係る通信診断装置200の制御部210の機能構成を示す概略ブロック図である。図11に示すように、制御部210は、ROMに格納されたプログラムを実行することにより、位置情報取得部211、システム情報取得部212、運転状態設定部218、実測波形取得部214a、実測波形判定部216a、として機能する。
運転状態設定部218は、通信部250を介して空調機器100に制御信号を送信することにより、空調機器100の運転状態を任意の状態、例えば、100%運転や50%能力運転の状態に設定する。
実測波形取得部214aは、波形入力部260を介して、空調機器100の運転状態毎に、空調制御システムS内で信号の送受信が行われていない状態、すなわちアイドル状態において伝送線Lを流れる波形(ノイズ波形)を取得する。また、実測波形取得部214aは、伝送線L上を流れる空調機器100の運転データを基に認識される空調機器100の運転状態と、取得したノイズ波形とを対応付けて波形履歴情報223として記憶部220に記録する。
具体的には、例えば、アイドル状態において、空調機器100の圧縮機が一定の周波数以上で動作している場合、その動作に起因する伝送ノイズが伝送線Lに重畳する。実測波形取得部214aは、このような伝送ノイズが発生するときの、空調機器100の運転状態を、伝送線L上を流れる空調機器100の運転データを基に認識する。
実測波形判定部216aは、運転状態設定部218により設定された空調機器100の運転状態毎に、波形履歴情報223に記録された、今回のノイズ波形と、前回のノイズ波形とを比較し、今回のノイズ波形と前回のノイズ波形との相違レベルが、適性か否かを判定する。そして、相違レベルが適性でないと判定した場合、実測波形判定部216aは、その推定原因とともに異常がある旨を表示部240に表示する。また、実測波形判定部216aは、相違レベルの判定結果を、その運転状態と対応付けて記憶部220に記録する。
次に、本実施形態3における通信診断装置200の動作について説明する。
まず、通信診断装置200が実行する初期設定処理の流れについて説明する。図12は、通信診断装置200が実行する初期設定処理の流れの一例を示すフローチャートである。図12に示す初期設定処理は、例えば、通信診断装置200の入力部230がユーザから初期設定処理の開始を示す操作入力を受け付けたことを契機として開始される。なお、初期設定処理の開始前に、通信診断装置200は、空調制御システムSの伝送線L上の任意の箇所に設置されているものとする。
まず、制御部210は、ステップS301〜S302において、図4に示す実施形態1に係る初期設定処理のステップS101〜S102と同様の処理を実行する。
次に、運転状態設定部218は、通信部250を介して、空調機器100に制御信号を送信し、予め定められた複数の運転状態のうちの1つの運転状態に設定する(ステップS303)。
次に、実測波形取得部214aは、波形入力部260を介して、伝送線L上のノイズ波形を取得する(ステップS304)。そして、実測波形取得部214aは、ステップS303において設定された運転状態と、ノイズ波形とを対応づけて、波形履歴情報223として記憶部220に記録する。
次に、実測波形取得部214aは、予め定められた複数の運転状態の全部についてノイズ波形を波形履歴情報223に記録したか否かを判定する(ステップS305)。実測波形取得部214aが、全部の運転状態についてノイズ波形を記録していないと判定した場合(ステップS305;No)、全部の運転状態についてノイズ波形を記録するまで、ステップS303〜S304の処理が繰り返される。また、全部の運転状態についてノイズ波形を記録したと判定した場合(ステップS305;Yes)、初期設定処理を終了する。
次に、実施形態3に係る通信診断装置200が実行する通信診断処理の流れについて説明する。図13は、通信診断装置200が実行する通信診断処理の流れの一例を示すフローチャートである。図13に示す通信診断処理は、例えば、通信診断装置200の入力部230がユーザから通信診断処理の開始を示す操作入力を受け付けたことを契機として開始される。なお、以下の説明においては、すでに初期設定処理が行われ、記憶部220に位置情報221及びシステム情報222が記録されているものとする。
まず、制御部210は、ステップS401〜S402において、図5に示す実施形態1に係る通信診断処理のステップS201〜S202と同様の処理を実行する。
設置が終了した旨の入力を受け付けたと判定した場合(ステップS402;Yes)、運転状態設定部218は、通信部250を介して、空調機器100に制御信号を送信し、予め定められた複数の運転状態のうちの1つの運転状態に設定する(ステップS403)。
次に、実測波形取得部214aは、波形入力部260を介して、伝送線L上のノイズ波形を取得する(ステップS404)。そして、実測波形取得部214aは、伝送線L上を流れる空調機器100の運転データに基づいて認識される運転状態と、取得したノイズ波形とを、複数回実行される通信診断処理を識別するための診断IDに対応づけて、波形履歴情報223として記憶部220に記録する。
次に、実測波形取得部214aは、予め定められた複数の運転状態の全部についてノイズ波形を波形履歴情報223に記録したか否かを判定する(ステップS405)。実測波形取得部214aが、全部の運転状態についてノイズ波形を記録していないと判定した場合(ステップS405;No)、全部の運転状態についてノイズ波形を記録するまで、ステップS403〜S404の処理が繰り返される。
全部の運転状態についてノイズ波形を記録したと判定した場合(ステップS405;Yes)、実測波形判定部216aは、波形履歴情報223に記録された診断IDに基づいて、前回実行された通信診断処理により波形履歴情報223に記録されたノイズ波形(前回ノイズ波形)と、今回実行された通信診断処理により波形履歴情報223に記録されたノイズ波形(今回ノイズ波形)とを特定し、空調機器100の運転状態毎に、前回ノイズ波形と今回ノイズ波形との相違レベルを取得する(ステップS406)。
次に、実測波形判定部216aは、ステップS406において取得した運転状態毎の相違レベルにおいて、適性でない相違レベルが有るか否かを判定する(ステップS407)。そして、実測波形判定部216aは、全ての運転状態の相違レベルが適性であると判定した場合(ステップS407;Yes)、その旨を表すメッセージを診断結果として表示部240に表示する(ステップS408)。
実測波形判定部216aは、適性でない相違レベルが有ると判定した場合(ステップS207;No)、適性でない原因を推定し、推定した原因と、相違レベルが適性でない旨とを表すメッセージを診断結果として表示部240に表示する(ステップS409)。
次に、実測波形判定部216aは、ステップS408またはステップS409における診断結果を、今回の診断IDと対応付けて記憶部220に記録する(ステップS410)。そして、通信診断処理を終了する。
以上の構成により、本実施形態3に係る通信診断装置200において、ノイズの有無を、任意の運転状態で取得、比較を行うことで、機器劣化や環境変化による、ノイズの発生を検知することができる。従って、空調制御システムSの伝送系の劣化が、現状以上ではなくても、表面化する前に予防措置を行うことが可能になる。
また、任意の運転状態で事前にノイズ状態を確認しておくことで、実際の運転時のノイズの影響を事前に確認することが可能になり、事前の予防措置(ノイズ除去対策の実施)が可能になる。
なお、上記の実施形態3において、予め定められた複数の運転状態についてノイズ波形を取得し、比較を行っているが、全運転状態におけるノイズ波形を取得しなくてもよく、事前に検討を行った必要な範囲でノイズ波形の取得と比較を行ってもよい。
また、空調機器100毎・運転状態毎の微小ノイズについて予め記憶部220に記録しておき、通信診断処理において、実測したノイズ波形と、記録された微小ノイズとを比較してもよい。
また、実施形態2に係る遠隔サーバ400のように、遠隔サーバ400に空調機器100毎の理論ノイズ波形を保存しておき、遠隔サーバ400からダウンロードする、もしくは、遠隔サーバ400にノイズ波形を送信して、遠隔サーバ400側でノイズ波形の比較、及び伝送系の劣化の判定を実施してもよい。
また、実施形態1の信号波形の比較と、実施形態3のノイズ波形の比較を同時に実施してもよい。また、信号波形に重畳するノイズ量を、ノイズの有無の判定に用いてもよい。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は実施形態によって限定されるものではない。
例えば、上記の実施形態1乃至3において、通信診断装置200は、複数の空調機器100から構成される空調制御システムSの伝送系の劣化を診断するが、通信診断装置200が診断する伝送系はこれに限られず、互いに信号を送受信する複数の通信装置から構成される任意の通信システムの伝送系の診断が可能である。
また、本発明に係る通信診断装置200は、専用のシステムによらず、通常のコンピュータシステムを用いて実現可能である。例えば、ネットワークに接続されているコンピュータに、上記動作を実行するためのプログラムを、コンピュータシステムが読み取り可能な記録媒体(CD−ROM、MO等)に格納して配布し、当該プログラムをコンピュータシステムにインストールすることにより、上述の処理を実行する通信診断装置200を構成してもよい。
また、コンピュータにプログラムを提供する方法は任意である。例えば、プログラムは、通信回線の掲示板(BBS)にアップロードされ、通信回線を介してコンピュータに配信されてもよい。また、プログラムは、プログラムを表す信号により搬送波を変調した変調波により伝送され、この変調波を受信した装置が変調波を復調してプログラムを復元するようにしてもよい。そして、コンピュータは、このプログラムを起動して、OSの制御のもと、他のアプリケーションと同様に実行する。これにより、コンピュータは、上述の処理を実行する通信診断装置200として機能する。
1 通信診断システム、100 空調機器、200 通信診断装置、210 制御部、211 位置情報取得部、212 システム情報取得部、213 理論波形取得部、214,214a 実測波形取得部、215 取得情報判定部、216,216a 実測波形判定部、217 判定結果取得部、218 運転状態設定部、220 記憶部、221 位置情報、222 システム情報、223 波形履歴情報、230 入力部、240 表示部、250 通信部、260 波形入力部、270 内部バス、280 サーバ通信部、300 ネットワーク、400 遠隔サーバ、410 制御部、411 位置情報取得部、412 システム情報取得部、413 理論波形取得部、414 実測波形取得部、415 取得情報判定部、416 実測波形判定部、420 記憶部、421 位置情報、422 システム情報、423 波形履歴情報、430 入力部、440 表示部、450 通信部、460 内部バス

Claims (6)

  1. 複数の通信機器から構成される通信システムの伝送系に通信可能に接続される通信診断装置であって、
    前記通信診断装置の前記伝送系における位置情報を取得する位置情報取得部と、
    前記通信システムの構成情報を取得するシステム情報取得部と、
    前記伝送系を流れる信号の波形を取得する実測波形取得部と、
    前記実測波形取得部により取得された第1波形と、前記第1波形が取得された後に、前記通信診断装置の前記伝送系における位置と、前記通信システムの構成とが、前記第1波形が取得された時の、前記位置情報取得部により取得された位置情報と、前記システム情報取得部により取得されたシステム情報とが示す状態と同じ状態において、前記実測波形取得部により取得された第2波形と、の相違レベルから、前記伝送系の劣化を判定する実測波形判定部と、
    を備えることを特徴とする通信診断装置。
  2. 前記位置情報取得部により取得された位置情報と、前記システム情報取得部により取得されたシステム情報と、に基づいて、前記伝送系に流れる信号の理論波形を取得する理論波形取得部と、
    前記実測波形取得部により取得された実測波形と、前記通信診断装置の前記伝送系における位置と、前記通信システムの構成とが、前記実測波形が取得された時の、前記位置情報取得部により取得された位置情報と、前記システム情報取得部により取得されたシステム情報と、に基づいて前記理論波形取得部により取得された理論波形と、の相違レベルから、前記位置情報及び前記システム情報の少なくともいずれかに異常が有るか否かを判定する取得情報判定部と、をさらに備える、
    ことを特徴とする請求項1に記載の通信診断装置。
  3. 前記通信機器を複数の運転状態に設定する運転状態設定部をさらに備え、
    前記実測波形取得部は、前記運転状態設定部により設定された複数の運転状態毎に、前記伝送系のアイドル期間におけるノイズ波形を取得し、
    前記実測波形判定部は、前記運転状態設定部により設定された複数の運転状態毎の、前記実測波形取得部により取得された第1ノイズ波形と、前記第1波形が取得された後に、前記通信診断装置の前記伝送系における位置と、前記通信システムの構成とが、前記第1ノイズ波形が取得された時の、前記位置情報取得部により取得された位置情報と、前記システム情報取得部により取得されたシステム情報とが示す状態と同じ状態において、前記実測波形取得部により取得された第2ノイズ波形と、の相違レベルから、前記伝送系の劣化を判定する、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の通信診断装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の通信診断装置と、前記通信診断装置とネットワークを介して通信可能に接続され、前記伝送系に有線で通信可能に接続される端末装置と、から構成される通信診断システムであって、
    前記端末装置は、
    前記伝送系を流れる信号の波形を取得する端末側実測波形取得部と、
    前記端末側実測波形取得部により取得された実測波形を、前記通信診断装置に送信する端末側送信部と、
    前記通信診断装置から、前記通信診断装置により判定された前記伝送系の劣化の判定結果を受信する端末側受信部と、を備え、
    前記通信診断装置は、
    前記実測波形判定部により判定された前記伝送系の劣化の判定結果を送信する送信部を備え、
    前記実測波形取得部は、前記端末装置から前記実測波形を取得する、
    ことを特徴とする通信診断システム。
  5. 複数の通信機器から構成される通信システムの伝送系に通信可能に接続される通信診断装置を用いて前記伝送系を診断する通信診断方法であって、
    前記通信診断装置の前記伝送系における位置情報を取得する位置情報取得ステップと、
    前記通信システムの構成情報を取得するシステム情報取得ステップと、
    前記伝送系を流れる信号の波形を取得する実測波形取得ステップと、
    前記実測波形取得ステップにおいて取得された第1波形と、前記第1波形が取得された後に、前記通信診断装置の前記伝送系における位置と、前記通信システムの構成とが、前記第1波形が取得された時の、前記位置情報取得ステップにおいて取得された位置情報と、前記システム情報取得ステップにおいて取得されたシステム情報とが示す状態と同じ状態において、前記実測波形取得ステップにおいて取得された第2波形と、の相違レベルから、前記伝送系の劣化を判定する実測波形判定ステップと、
    を有することを特徴とする通信診断方法。
  6. 複数の通信機器から構成される通信システムの伝送系に通信可能に接続されるコンピュータを、
    前記コンピュータの前記伝送系における位置情報を取得する位置情報取得手段、
    前記通信システムの構成情報を取得するシステム情報取得手段、
    前記伝送系を流れる信号の波形を取得する実測波形取得手段、
    前記実測波形取得手段により取得された第1波形と、前記第1波形が取得された後に、前記コンピュータの前記伝送系における位置と、前記通信システムの構成とが、前記第1波形が取得された時の、前記位置情報取得手段により取得された位置情報と、前記システム情報取得手段により取得されたシステム情報とが示す状態と同じ状態において、前記実測波形取得手段により取得された第2波形と、の相違レベルから、前記伝送系の劣化を判定する実測波形判定手段、
    として機能させることを特徴とするプログラム。
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