JP6264647B2 - 炊飯器 - Google Patents

炊飯器 Download PDF

Info

Publication number
JP6264647B2
JP6264647B2 JP2014018683A JP2014018683A JP6264647B2 JP 6264647 B2 JP6264647 B2 JP 6264647B2 JP 2014018683 A JP2014018683 A JP 2014018683A JP 2014018683 A JP2014018683 A JP 2014018683A JP 6264647 B2 JP6264647 B2 JP 6264647B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ferrite
rice cooker
protective frame
heating coil
holding member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014018683A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014210167A (ja
Inventor
幸二郎 水谷
幸二郎 水谷
佐野 正人
正人 佐野
池田 典生
典生 池田
松岡 哲也
哲也 松岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Original Assignee
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd filed Critical Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority to JP2014018683A priority Critical patent/JP6264647B2/ja
Publication of JP2014210167A publication Critical patent/JP2014210167A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6264647B2 publication Critical patent/JP6264647B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Cookers (AREA)
  • Induction Heating Cooking Devices (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Electromagnetism (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Food Science & Technology (AREA)

Description

本発明は、フェライトを備える炊飯器に関する。
従来、この種の炊飯器は、加熱コイルに高周波電流を流して高周波磁界を発生させ、当該高周波磁界により鍋の表面に渦電流を発生させ、当該渦電流によるジュール熱によって鍋を発熱させている。従来の炊飯器においては、通常、鍋を収容する保護枠の外周側面から底面にかけてフェライト(磁性体)が取り付けられている。これにより、加熱コイルに高周波電流を流したときに発生する磁力線のうち、鍋の外側に発生する磁力線をフェライトの内部に誘導し、磁力線の漏れを防止するとともに、鍋との誘導結合を高めるようにしている。
一方、適切に鍋を誘導加熱するためには、鍋に対する加熱コイルの距離を高周波電流の周波数や鍋の物性に合わせて調整することが重要である。このため、保護枠に沿わせるように加熱コイルを湾曲させ、当該加熱コイルに対向するように放射状に配置するとともに保護枠に沿うように、フェライトを設けている。この構成によれば、効率的な鍋の加熱ができ、炊飯性能に優れた炊飯器を提供することができる。
しかしながら、フェライトは、硬く脆い性質を有するため、破損を防止する必要がある。また、フェライトは、鍋を誘導加熱する際に生じる振動により、異音を発生することがある。このため、フェライトの取り付け及び保持方法については、従来からさまざまな方法が提案されている。
例えば、特許文献1には、棒状のフェライトを2本1組として保持部材で固定した後に保護枠に取り付ける方法が開示されている。
また、従来、炊飯器として、性能及び構成が同じである一方で炊飯容量が異なる、複数の製品が提供されている。これらの製品においては、通常、炊飯容量の違いによって鍋の形状が異なる。
このため、前記保護枠は、鍋の形状(特に底面の直径)に応じて形状が決定され、フェライトは、当該保護枠の形状に応じて最適な配置になるように、前述したような方法で保持されている。
特開2005−27965号公報
しかしながら、特許文献1の方法では、一旦、保護枠への取付時の形状となるようにフェライトを保持部材で固定してしまうと、当該フェライトの位置や形状を自由に変更することができない。このため、例えば、炊飯容量が異なる別の製品に当該フェライトを取り付ける必要性が生じたような場合には対応できない。また、特許文献1の方法では、製品毎に、鍋の形状に適合するフェライトや保持部材が必要であり、それらを新たに作成する際に必要な金型などの作製に多大なコストを要する。すなわち、特許文献1の方法では、フェライトの汎用性が低いという課題がある。
従って、本発明の目的は、前記従来の課題を解決することにあって、フェライトの汎用性を向上させることができる炊飯器を提供することにある。
前記従来の課題を解決するために、本発明の炊飯器は、炊飯器本体と、
被炊飯物を収容する鍋と、
前記炊飯器本体の内部に設けられ、前記鍋を収容する保護枠と、
前記保護枠の外底部に配置され、前記鍋を誘導加熱する加熱コイルと、
少なくとも一部が前記加熱コイルと対向すると共に前記保護枠の外底部に沿って設けられたフェライトユニットと、
を備え、
前記フェライトユニットは、
棒状の第1及び第2のフェライトと、
前記第1のフェライトの一端部と前記第2のフェライトの一端部とを連結保持する保持部材と、
を備え、
前記保持部材は、前記第1のフェライトと前記第2のフェライトとの間に位置する部分にヒンジ部を備える、
ように構成されている。
本発明に係る炊飯器によれば、ヒンジ部を屈曲させることにより第1及び第2のフェライトの位置や角度を変更することができ、フェライト(フェライトユニット)の汎用性を向上させることができる。
本発明の第1実施形態に係る炊飯器であって、1.0リットルの炊飯容量を有する鍋を備える炊飯器を一部断面で示す側面図である。 図1の炊飯器が備えるフェライトユニットの断面図である。 図1の炊飯器が備えるフェライトユニットの第1変形例を示す断面図である。 図2Aのフェライトユニットが備える第1及び第2のフェライトを同一平面上に位置するように配置した状態を示す断面図である。 図1の炊飯器が備えるフェライトユニットの斜視図である。 1.8リットルの炊飯容量を有する鍋を備える炊飯器を一部断面で示す側面図である。 図2Aのフェライトユニットの第2変形例を示す断面図である。 図2Aのフェライトユニットの第3変形例を示す断面図である。 本発明の第2実施形態に係る炊飯器が備えるフェライトユニットの斜視図である。 本発明の第2実施形態に係る炊飯器の一部断面図である。
本発明に係る炊飯器は、炊飯器本体と、
被炊飯物を収容する鍋と、
前記炊飯器本体の内部に設けられ、前記鍋を収容する保護枠と、
前記保護枠の外底部に配置され、前記鍋を誘導加熱する加熱コイルと、
少なくとも一部が前記加熱コイルと対向すると共に前記保護枠の外底部に沿って設けられたフェライトユニットと、を備え、
前記フェライトユニットは、
棒状の第1及び第2のフェライトと、
前記第1のフェライトの一端部と前記第2のフェライトの一端部とを連結保持する保持部材と、を備え、
前記保持部材は、前記第1のフェライトと前記第2のフェライトとの間に位置する部分にヒンジ部を備える、
ように構成されている。
この構成によれば、ヒンジ部を屈曲させることにより第1及び第2のフェライトの位置や角度を変更することができ、フェライト(フェライトユニット)の汎用性を向上させることができる。また、第1のフェライトと第2のフェライトとが同一平面上に位置するように配置することができるので、空隙無く梱包することが可能になり、部品として収納性に優れ、輸送コストを低減することもできる。
なお、前記保持部材は、樹脂材料で構成されることが好ましい。この構成によれば、金属製のヒンジピンなどの他の部品を必要とすることなく、樹脂材料が有する曲げ性を利用してヒンジ部を構成することができる。従って、保持部材の構造を単純かつ簡素化することができ、保持部材を安価に製造することができる。
また、前記ヒンジ部は、前記保持部材の他の部分に比べて薄肉に形成されることが好ましい。この構成によれば、ヒンジ部における曲げ性を一層向上させることができる。
また、前記第1のフェライトの一端部及び前記第2のフェライトの一端部の一方には面取り部が形成され、前記第1のフェライトの一端部及び前記第2のフェライトの一端部の他方の端面と、前記面取り部とが対向するように配置されることが好ましい。この構成によれば、面取り部を形成したことにより、ヒンジ部で保持部材を折り曲げた際に、第1のフェライトと第2のフェライトとが干渉することを回避することができる。その結果、第1のフェライトの一端部と第2のフェライトの一端部との距離を小さくすることができる。また、第1のフェライトの一端部及び前記第2のフェライトの一端部の他方の端面と、前記面取り部とが対向するように配置することで、磁力線の漏れを効果的に防ぐことが可能となり、加熱効率の低下を抑えることができる。
また、前記加熱コイルと前記フェライトユニットとを介して前記保護枠に取り付けられる保護枠カバーを更に備えることが好ましい。この構成によれば、加熱コイルとフェライトユニットとが保護枠と保護枠カバーとの間で挟持されることになるので、加熱コイルとフェライトユニットとの位置関係を安定させて、炊飯器本体の外側に磁力線が漏れるのを抑えることができる。その結果、炊飯性能を安定化することができる。
また、前記保持部材は、弾性材料で構成され、前記保護枠カバーが前記保護枠に取り付けられたとき、前記フェライトユニットと前記加熱コイルの間、及び前記フェライトユニットと前記保護枠カバーとの間に介在するように形成されることが好ましい。この構成によれば、鍋を誘導加熱する際にフェライトや加熱コイルが振動したとしても、フェライトユニットは、弾性材料で構成される保持部材を介して保護枠カバーや加熱コイルに接触することになる。これにより、衝突音やビビリ音などの異音の発生を抑えることができる。
また、前記保持部材は、前記加熱コイルに対向する面に凸部を備えることが好ましい。この構成によれば、凸部を加熱コイルに押し付けるように変形させながら保護枠カバーを保護枠に取り付けることで、加熱コイルやフェライトユニットをガタツキ無く固定することができる。これにより、加熱コイルとフェライトユニットとが振動することを抑えることができ、異音の発生を一層抑えることができる。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下の実施形態によって本発明が限定されるものではない。
(第1実施形態)
図1を用いて、本発明の第1実施形態に係る炊飯器の構成について説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係る炊飯器を一部断面で示す側面図である。本第1実施形態に係る炊飯器は、電磁誘導加熱によって炊飯調理を行うものである。
図1に示すように、本第1実施形態に係る炊飯器は、略有底筒状の炊飯器本体1と、炊飯器本体1の内部に収容され、米や水などの被炊飯物を収容する鍋2とを備えている。炊飯器本体1の上部には、炊飯器本体1及び鍋2の上部開口部を開閉可能に蓋本体1aが取り付けられている。
炊飯器本体1の内部には、鍋2の収容部を形成する保護枠3が設けられている。保護枠3は、収容された鍋2の側面及び底面に対して一定の距離の隙間が空くように、鍋2の形状に沿って椀型に形成されている。
保護枠3の外側には、鍋2の外底部(側面と底面との間のコーナー部)に対向するように渦巻状に巻かれた底外加熱コイル5が配置されている。また、保護枠3の外側には、鍋2の底面に対向するように渦巻状に巻かれた底内加熱コイル4が配置されている。底内加熱コイル4と底外加熱コイル5とは、駆動回路(図示せず)に接続され、当該駆動回路から高周波電流が供給されることで磁界を発生する。鍋2は、底外加熱コイル5と底内加熱コイル4とから発生する磁界により、誘導加熱される。
炊飯器本体1の上方から底外加熱コイル5及び底内加熱コイル4を見たとき、底外加熱コイル5の中心部と底内加熱コイル4の中心部とは、一致又はほぼ一致するように配置されている。また、底外加熱コイル5は、底内加熱コイル4より外側で且つ上方に配置されている。
また、保護枠3には、第1のフェライト6と第2のフェライト7と保持部材8とで構成されるフェライトユニット9が取り付けられている。
図2A〜図2Cは、フェライトユニット9の断面図である。図2Dは、フェライトユニット9の斜視図である。図2A及び図2Dに示すように、第1のフェライト6と第2のフェライト7とは、保持部材8によって連結保持されている。保持部材8は、箱型又は略U字型の第1及び第2のフェライト保持部8a,8bを有し、第1のフェライト保持部8aにより第1のフェライト6の一端部を保持し、第2のフェライト保持部8bにより第2のフェライト7の一端部を保持するように構成されている。また、保持部材8は、第1のフェライト保持部8aと第2のフェライト保持部8bとの間にヒンジ部8cを備えている。本第1実施形態において、保持部材8と各フェライト6,7とは、各フェライト保持部8a,8bに各フェライト6,7を圧入するか、あるいは接着剤によって固定されている。
保持部材8は、底内加熱コイル4及び底外加熱コイル5の近傍に配置され、底内加熱コイル4及び底外加熱コイル5による鍋2の誘導加熱時に、例えば100〜150℃の高温に曝される。このため、保持部材8は、耐熱性を有する樹脂材料、(例えば、シリコンゴム)で構成されるのが好ましい。なお、保持部材8の材料として、PBT(ポリブチレンテレフタレート)やPPS(ポリフェニレンサルファイド)のような高耐熱樹脂材料を使用した場合、可とう性が小さく、当該材料を曲げることが困難である。このため、図2Bに示すように、第1のフェライト保持部8aと第2のフェライト保持部8bとを別々の部品とし、それらをヒンジ部8cで連結することにより保持部材8を構成するようにしてもよい。この場合でも、同様の作用及び効果を得ることができる。また、第1のフェライト保持部8aと第2のフェライト保持部8bとに比べてヒンジ部8cを薄肉に形成することにより、ヒンジ部8cの曲げ性を向上させるようにしてもよい。この場合でも、同様の作用及び効果を得ることができる。
本第1実施形態において、フェライトユニット9は、ヒンジ部8cで折れ曲がり、第1のフェライト6と第2のフェライト7との間の角度Aを90度から180度の間で自在に回動できるように構成されている。
また、本第1実施形態において、第2のフェライト7の一端部と隣接する第1のフェライト6の一端部には、面取り部6aが設けられている。また、保持部材8のヒンジ部8cは、曲げ方向に対して外側に配置されている。この構成によれば、ヒンジ部8cで保持部材8を折り曲げた際に、第1のフェライト6と第2のフェライト7とが干渉することを回避することができる。その結果、第1のフェライト6の一端部と第2のフェライト7の一端部との距離を小さくすることができる。
また、本第1実施形態において、第1のフェライト6は底内加熱コイル4の外側に配置され、第2のフェライト7は底外加熱コイル5の外側に配置されている。この構成によれば、底内加熱コイル4及び底外加熱コイル5から炊飯器本体1の外側へ漏れる磁界を抑え、磁力線を鍋2側へ集中させることができる。
また、本第1実施形態において、フェライトユニット9は、底内加熱コイル4及び底外加熱コイル5を介して保護枠3に接着剤やビスなどの固定手段によって固定されている。なお、当該固定は、例えば、保護枠3の底面の鍋2の中心側に第1のフェライト6を固定した後、第2のフェライト7が保護枠3に接するようにヒンジ部8cを曲げ、その後、第2のフェライト7を保護枠3に固定することにより行われる。
次に、本第1実施形態に係る炊飯器のフェライトユニット9の作用及び効果について説明する。
まず、底内加熱コイル4と底外加熱コイル5とに、駆動回路から高周波電流が供給される。これにより、底内加熱コイル4と底外加熱コイル5とから磁界が発生する。この磁界によって鍋2が誘導加熱され、炊飯調理が行われる。このとき、底内加熱コイル4及び底外加熱コイル5に対向するように配置されたフェライトユニット9により、炊飯器本体1の外側に磁力線が漏れるのが抑えられ、加熱効率の低下を抑えることができる。
また、フェライトユニット9の第1のフェライト6には面取り部6aが設けられているので、ヒンジ部8cで曲げた場合でも、第1のフェライト6と第2のフェライト7とが干渉することを回避することができる。その結果、第1のフェライトの一端部と第2のフェライトの一端部との距離を小さくすることができる。また、第2のフェライト7の一端部の端面と面取り部6aとが対向するように配置されているので、磁力線の漏れを効果的に防ぐことが可能となり、加熱効率の低下を抑えることができる。
次に、炊飯容量が異なる複数の炊飯器に、同じフェライトユニット9を取り付ける動作について説明する。ここでは、1.0リットルの炊飯容量を有する鍋2(以下、1.0リットルの鍋2という)を備える炊飯器と、1.8リットルの炊飯容量を有する鍋2a(以下、1.8リットルの鍋2aという)を備える炊飯器を例示して説明する。図1は、1.0リットルの鍋を備える炊飯器を示している。図3は、1.8リットルの鍋を備える炊飯器を示している。
1.0リットルの鍋2を備える炊飯器において、鍋2の底部の平面部の直径は、約147mmである。これに対し、1.8リットルの鍋2aを備える炊飯器において、鍋2aの底部の平面部の直径は、約165mmである。すなわち、1.0リットルの炊飯容量を有する炊飯器と1.8リットルの炊飯容量を有する炊飯器とでは、鍋の底部の平面部の直径が約18mm異なる。このため、保護枠3と底内加熱コイル4と底外加熱コイル5とは、鍋の底部の平面部の直径に応じて決められた位置に配置される。これにより、誘導加熱による炊飯性能を満足するようにしている。
1.0リットルの鍋2を備える炊飯器にフェライトユニット9を取り付ける場合、まず、底内加熱コイル4に対向するように第1のフェライト6を固定する。次いで、図1に示すように、第2のフェライト7が底外加熱コイル5に対向するように、ヒンジ部8cを屈曲させる。このとき、ヒンジ部8cを屈曲させる角度Aは、例えば、120度である。
一方、1.8リットルの鍋2aを備える炊飯器にフェライトユニット9を取り付ける場合、まず、底内加熱コイル4aに対向するように第1のフェライト6を固定する。なお、このとき、第1のフェライト6の位置は、1.0リットルの鍋2を備える炊飯器の場合に比べて、例えば、鍋2aの中心軸2bから5mm離れて位置することになる。次いで、図3に示すように、第2のフェライト7が底外加熱コイル5aに対向するように、ヒンジ部8cを屈曲させる。このとき、ヒンジ部8cを屈曲させる角度A’は、例えば、135度である。
本第1実施形態に係る炊飯器によれば、ヒンジ部8cを屈曲させることにより第1及び第2のフェライト6,7の位置や角度を変更することができ、フェライト(フェライトユニット9)の汎用性を向上させることができる。
また、本第1実施形態に係る炊飯器によれば、図2Cに示すように、第1のフェライト6と第2のフェライト7とが同一平面上に位置するように配置することができるので、空隙無く梱包することが可能になり、部品として収納性に優れ、輸送コストを低減することもできる。
なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、その他種々の態様で実施できる。例えば、前記では、フェライトユニット9が2本のフェライトを備えるように構成したが、本発明はこれに限定されない。フェライトユニット9は、図4に示すように、3本以上のフェライトを備えるように構成してもよい。この場合、節となる保持部材8の数を増加させることで、短い棒状のフェライトを鍋2の外底部に沿うように取り付けることができる。これにより、良好な炊飯性能の確保と磁力線の漏れの低減を実現することができる。
また、前記では、箱型又は略U字型の第1のフェライト保持部8aにより第1のフェライト6の一端部を保持し、箱型又は略U字型の第2のフェライト保持部8bにより第2のフェライト7の一端部を保持するように保持部材8を構成したが、本発明はこれに限定されない。例えば、図5に示すように、薄く柔軟性を有するフィルム10で保持部材を構成してもよい。この場合、例えば、接着剤や両面テープなどによりフィルム10を第1のフェライト6の一端部と第2のフェライト7の一端部とに貼り付けることによって、それらを連結保持することができる。また、この場合、フィルム10の第1のフェライト6と第2のフェライト7との間に位置する部分がヒンジ部として機能し、容易に屈曲させることができる。
また、前記では、第1のフェライト6と第2のフェライト7の形状及び長さを異ならせたが、当該形状及び長さ同じにしてもよい。この場合、部品の共用化を図ることができ、加工や輸送でのコストを更に低減することができる。
(第2実施形態)
図6は、本発明の第2実施形態に係る炊飯器が備えるフェライトユニットの斜視図である。図7は、本発明の第2実施形態に係る炊飯器の一部断面図である。なお、本第2実施形態に係る炊飯器の基本構成は、前記第1実施形態に係る炊飯器と同様であるので、同様な部分の説明は省略し、相違点を中心に説明する。また、前記第1実施形態に係る炊飯器と同一の構成要素には、同じ符号を付してその説明を省略する。
図6に示すように、フェライトユニット9の保持部材8は、弾性材料(例えば、シリコンゴム)によって構成され、第1及び第2のフェライト6,7を覆うようにインサート成型されている。面取り部6aを有する第1のフェライト6と第2のフェライト7との間には、ヒンジ部8cとして機能するくびれ(薄肉部)が設けられている。
図7に示すように、フェライトユニット9の外方(鍋2から離れる側)には、耐熱性を有する合成樹脂で形成した保護枠カバー12が設けられている。保護枠カバー12には、断面U字状の囲み形状部(図示せず)が設けられている。フェライトユニット9は、自身の弾性力を利用して、当該囲み形状部に圧入される。本第2実施形態において、保護枠カバー12には、フェライトユニット9が囲み形状部に圧入されたときにフェライトユニット9に係合する爪部(図示せず)が設けられている。これにより、フェライトユニット9が保護枠カバー12から外れることが防止されている。
保護枠カバー12は、各加熱コイル4,5とフェライトユニット9とを介して保護枠3に取り付けられる。具体的には、保護枠カバー12は、フェライトユニット9が圧入された後、底内加熱コイル4と底外加熱コイル5の外側から保護枠3に向けて押圧された状態で、当該保護枠3に取り付けられる。
このように保護枠カバー12とフェライトユニット9とをあらかじめ一体にした状態で、当該保護枠カバー12を保護枠3に取り付けることで、組立が容易となる。また、保護枠カバー12にフェライトユニット9を圧入することで、フェライトユニット9の角度Aが決定され、フェライトユニット9の形状が決められることになる。また、保護枠カバー12を各加熱コイル4,5とフェライトユニット9とを介して保護枠3に取り付けることで、各加熱コイル4,5とフェライトユニット9とが保護枠3と保護枠カバー12との間で挟持されることになる。これにより、各加熱コイル4,5とフェライトユニット9との位置関係を安定させて、炊飯器本体1の外側に磁力線が漏れるのを抑えることができる。その結果、炊飯性能を安定化することができる。
なお、炊飯容量が異なる複数の炊飯器においては、各炊飯器の制御方式や鍋の性質などに合わせるために、底外加熱コイル5の円弧状の断面形状や加熱コイルの厚みが異なる。そこで、本第2実施形態において、保持部材8には、図6及び図7に示すように、各加熱コイル4,5に対向する面に凸部8dが設けられている。凸部8dは、例えば、線状に形成されている。保護枠カバー12は、凸部8dを各加熱コイル4,5に押し付けるように変形させながら、保護枠3に固定される。これにより、保持部材8と各加熱コイル4,5との隙間を無くして、フェライトユニット9をガタツキ無く固定することができる。その結果、炊飯性能を安定化することができる。
次に、本第2実施形態に係る炊飯器のフェライトユニット9の作用及び効果について説明する。
まず、底内加熱コイル4と底外加熱コイル5とに、駆動回路から高周波電流が供給される。これにより、各加熱コイル4,5から磁界が発生する。この磁界によって鍋2が誘導加熱され、炊飯調理が行われる。
また、このとき、第1及び第2のフェライト6,7と各加熱コイル4,5とは、前記発生した磁力によって振動する。ここで、本第2実施形態において、第1及び第2のフェライト6,7は、弾性材料で構成される保持部材8に覆われているので、保護枠カバー12や各加熱コイル4,5に対して保持部材8を介して接触することになる。これにより、第1及び第2のフェライト6,7と各加熱コイル4,5とが振動したとしても、衝突音やビビリ音などの異音の発生を抑えることができる。
また、本第2実施形態において、保護枠カバー12は凸部8dを各加熱コイル4,5に押し付けるように変形させながら保護枠3に固定されているので、第1及び第2のフェライト6,7及び各加熱コイル4,5をガタツキなく固定することができる。これにより、第1及び第2のフェライト6,7と各加熱コイル4,5とが振動することを抑えることができ、異音の発生を一層抑えることができる。
また、本第2実施形態において、第1及び第2のフェライト6,7は、弾性材料で構成される保持部材8に覆われているので、炊飯器に落下衝撃などが加わった場合であっても、当該衝撃により第1及び第2のフェライト6,7が割れて磁力線が漏れるようなことを抑えることができる。
また、本第2実施形態において、第1及び第2のフェライト6,7と各加熱コイル4,5とは、接着剤や固定テープなどを使用しないで取り付けることができるので、容易に分解することができ、リサイクル性を向上させることができる。
なお、本第2実施形態において、保持部材8は、第1及び第2のフェライト6,7を覆うようにインサート成型するものとしたが、本発明はこれに限定されない。例えば、別途成型した保持部材8の内部に第1及び第2のフェライト6,7を挿入して組み立てるようにしてもよい。この場合、第1及び第2のフェライト6,7から保持部材8を容易に取り外すことができ、分解性を向上させることができる。
また、本第2実施形態において、保護枠カバー12は、炊飯器本体1に内蔵される部品として図示したが、本発明はこれに限定されない。例えば、保護枠カバー12は、炊飯器本体1の外郭を成す部品として使用されても構わない。この場合、部品点数を削減することができ、安価な炊飯器を提供することができる。
なお、前記様々な実施形態のうち任意の実施形態を適宜組み合わせることにより、それぞれの有する効果を奏するようにすることができる。
本発明に係る炊飯器は、フェライトの汎用性を向上させることができるので、フェライトを備える炊飯器に有用である。
1 炊飯器本体
1a 蓋本体
2 鍋
2a 鍋
2b 中心軸
3 保護枠
4 底内加熱コイル
4a 底内加熱コイル
5 底外加熱コイル
5a 底外加熱コイル
6 第1のフェライト
6a 面取り部
7 第2のフェライト
8 保持部材
8a 第1のフェライト保持部
8b 第2のフェライト保持部
8c ヒンジ部
9 フェライトユニット
10 フィルム
11 接着剤
12 保護枠カバー

Claims (7)

  1. 炊飯器本体と、
    被炊飯物を収容する鍋と、
    前記炊飯器本体の内部に設けられ、前記鍋を収容する保護枠と、
    前記保護枠の外底部に配置され、前記鍋を誘導加熱する加熱コイルと、
    少なくとも一部が前記加熱コイルと対向すると共に前記保護枠の外底部に沿うように設けられたフェライトユニットと、
    を備え、
    前記フェライトユニットは、
    棒状の第1及び第2のフェライトと、
    前記第1のフェライトの一端部と前記第2のフェライトの一端部とを連結保持する保持部材と、
    を備え、
    前記保持部材は、前記第1のフェライトと前記第2のフェライトとの間に位置する部分にヒンジ部を備え、前記フェライトユニットが前記保護枠の外底部に沿うように設けられる前においては、前記第1のフェライトと前記第2のフェライトとが成す角度を変更可能である一方、前記フェライトユニットが前記鍋の形状により定まる前記保護枠の外底部に沿うように設けられたとき、前記第1のフェライトと前記第2のフェライトとが成す角度を保持する、炊飯器。
  2. 前記保持部材は、樹脂材料で構成されている、請求項1に記載の炊飯器。
  3. 前記ヒンジ部は、前記保持部材の他の部分に比べて薄肉に形成されている、請求項2に記載の炊飯器。
  4. 前記第1のフェライトの一端部及び前記第2のフェライトの一端部の一方には面取り部が形成され、
    前記第1のフェライトの一端部及び前記第2のフェライトの一端部の他方の端面と、前記面取り部とが対向するように配置されている、請求項1〜3のいずれか1つに記載の炊飯器。
  5. 前記加熱コイルと前記フェライトユニットとを介して前記保護枠に取り付けられる保護枠カバーを更に備える、請求項1〜4のいずれか1つに記載の炊飯器。
  6. 前記保持部材は、弾性材料で構成され、前記保護枠カバーが前記保護枠に取り付けられたとき、前記フェライトユニットと前記加熱コイルとの間、及び前記フェライトユニットと前記保護枠カバーとの間に介在するように形成されている、請求項5に記載の炊飯器。
  7. 前記保持部材は、前記加熱コイルに対向する面に凸部を備える、請求項6に記載の炊飯器。
JP2014018683A 2013-04-02 2014-02-03 炊飯器 Active JP6264647B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014018683A JP6264647B2 (ja) 2013-04-02 2014-02-03 炊飯器

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013076551 2013-04-02
JP2013076551 2013-04-02
JP2014018683A JP6264647B2 (ja) 2013-04-02 2014-02-03 炊飯器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014210167A JP2014210167A (ja) 2014-11-13
JP6264647B2 true JP6264647B2 (ja) 2018-01-24

Family

ID=51312898

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014018683A Active JP6264647B2 (ja) 2013-04-02 2014-02-03 炊飯器

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP6264647B2 (ja)
CN (2) CN104095517B (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6264647B2 (ja) * 2013-04-02 2018-01-24 パナソニックIpマネジメント株式会社 炊飯器
JP7074560B2 (ja) * 2018-05-16 2022-05-24 象印マホービン株式会社 調理器
JP7303423B2 (ja) * 2019-05-20 2023-07-05 タイガー魔法瓶株式会社 フェライトコア組立体および電磁誘導加熱調理器

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1007767B (zh) * 1985-08-19 1990-04-25 索尼公司 条形天线装置
CN1003234B (zh) * 1986-10-28 1989-02-08 徐兆林 热水瓶塞的支持隔离装置
JPH0686307U (ja) * 1993-05-19 1994-12-13 松下電器産業株式会社 インダクタンス部品
JP3131356B2 (ja) * 1995-03-27 2001-01-31 象印マホービン株式会社 電磁誘導加熱調理器用フェライトコア及びその取付構造
JPH10137112A (ja) * 1996-11-08 1998-05-26 Tokin Corp 電磁誘導加熱調理器及び樹脂被覆フェライトコア
JP3996533B2 (ja) * 2003-03-07 2007-10-24 松下電器産業株式会社 炊飯器
JP4010993B2 (ja) * 2003-07-09 2007-11-21 象印マホービン株式会社 電磁誘導加熱調理器におけるフェライトコアの取付け構造
JP4985055B2 (ja) * 2007-04-03 2012-07-25 パナソニック株式会社 炊飯器
JP6264647B2 (ja) * 2013-04-02 2018-01-24 パナソニックIpマネジメント株式会社 炊飯器

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014210167A (ja) 2014-11-13
CN104095517B (zh) 2018-07-13
CN104095517A (zh) 2014-10-15
CN203776649U (zh) 2014-08-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6264647B2 (ja) 炊飯器
US20160135255A1 (en) Induction-heating cooker
JP5440719B2 (ja) リアクトル及びリアクトル装置
JP4963274B2 (ja) 誘導加熱調理器
US20110155723A1 (en) Coil fixing module and induction coil module employing the same
JP2011192825A (ja) Emcフィルターユニットおよびインバータ装置の筐体構造
US11948718B2 (en) Reactor
JP2015177598A (ja) 二層巻コイル及び二層巻コイルの製造方法
JP2009141117A (ja) リアクトル
JP5402826B2 (ja) 誘導機器
JP6217435B2 (ja) 受電装置
JP2008253434A (ja) 炊飯器
JP5169621B2 (ja) リアクトル構造体
TW201603062A (zh) 電子機器
JP2008253434A5 (ja)
JP5142856B2 (ja) 誘導加熱調理器
JP5173951B2 (ja) 磁気部品の冷却装置
JP5683687B2 (ja) 誘導加熱コイル、及び、この誘導加熱コイルを用いた誘導加熱調理器
JP4809145B2 (ja) 誘導加熱調理器
JP2023161832A (ja) 加熱調理器
JP5305185B2 (ja) リアクトル構造体
JP2006294434A (ja) 誘導加熱調理器
JP2022122183A (ja) モールドコイル及びリアクトル
JP6362904B2 (ja) リアクトル
TW202103618A (zh) 烹飪器

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20141001

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20141008

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160915

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170704

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170707

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170807

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20171205

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20171207

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6264647

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151