JP6259344B2 - 複合建具の固定部材と複合建具 - Google Patents

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Description

本発明は、金属と樹脂からなる各種の複合建具において、例えば左右方向に窓を設けた連窓の方立や、窓やドア等の枠体の縦枠等を含む固定部材と、この固定部材を備えた複合建具に関する。
従来、連窓等の窓やドアを方立によって仕切って構成された窓部として、例えば特許文献1に記載されたものが知られている。この窓部では、左右両側の窓の間に設置する方立として、それぞれ窓を保持する一対の縦枠の間に室外側に方立本体を設け、室内側に押縁材とカバーを設けている。方立本体はアルミ合金等の金属で形成され、見込み方向(室内外方向)に延びる見込み片と室外側に延びる見つけ片とで断面略T字形に形成し、見込み片の先端に形成した固定片を押縁材とねじで固定している。
また、特許文献2に記載された嵌め殺し窓では、金属と樹脂からなる複合型の連窓の方立に二層ガラスの窓が設置されている。このガラス窓の一端を固定保持する縦枠が方立に連結されている。方立101の他方側には外側に開閉可能な縦辷り出し窓部104が設置され、この連窓では縦枠の屋内側の面が樹脂枠で被覆形成され、断熱性を付与している。
特開2011−99205号公報 特開2008-274687号公報
ところで、上述した特許文献1に記載された連窓では方立がアルミ合金等の金属で形成されているため、屋外側と屋内側との間で熱移動しやすく、屋外の冷気が屋内側に伝達されて屋内側の露出面に結露することがあった。また、特許文献2に記載された連窓でも同様に、アルミ合金製の方立の屋外側と屋内側との間で熱移動しやすく、方立の屋内側の面に屋外側から冷気が伝達して結露するおそれがあった。この場合、屋内側の面を樹脂枠で覆っていても方立の金属部分を熱が移動して屋内側に伝達され易いため、樹脂の面に結露するおそれがあった。
このように、方立を設けた複合型の連窓において、方立の室内側の面は室内への露出面となるため他の枠部材と異なって屋外と屋内との間での熱移動が大きく、連窓全体における熱の損失が大きい箇所になるので、方立部分は断熱性能の弱点になっていた。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであって、アルミ合金等の金属製の方立や枠部材等の固定部材について、簡単な構成で、屋外側と屋内側との間に生じる熱移動を低減させて高断熱を達成し、屋内の露出面に結露することを防止するようにした複合建具の固定部材とこの固定部材を備えた複合建具を提供することを目的とする。
本発明による複合建具の固定部材は、金属製の部材と樹脂製の部材で形成した複合建具の固定部材であって、屋外側に設けた外側金属部材と、外側金属部材の屋内側に設けた内側部材と、前記外側金属部材と前記内側部材との間に設けた樹脂製のブリッジ材と、前記内側部材の屋内側に設けた樹脂部材と、を備え、前記内側部材の側面及び屋内側及び屋外側の面の全体を前記ブリッジ材及び前記樹脂部材で囲っていることを特徴とする。
本発明によれば、固定部材が外側金属部材と内側部材とに分離されているため、外側金属部材と内側部材との間の熱の受け渡しを小さくして、屋外側と屋内側との間の熱移動を低減することができ、更に内側部材の屋内側に樹脂部材を設けたために熱の移動を一層低減することができ、高い断熱性と防露性能を確保できる。外側金属部材と内側部材との間に熱伝導性の小さい樹脂製のブリッジを設けたことで、外側金属部材と内側部材との間の熱移動を一層抑制できる。
なお、内側部材は、金属製の内側金属部材でもよいし樹脂製の内側樹脂部材でもよい。
また、前記内側部材の前記ブリッジ材を設けた室外側の面の裏面に前記樹脂部材の端部を当接させていてもよい。
また、前記外側金属部材と前記内側部材とは見込み方向に直線状に配列されており、内側部材の見付け幅は前記外側金属部材の見付け幅より小さいことが好ましい。
外側金属部材より内側部材の横幅を小さくすることで外側金属部材と内側部材との間の熱の受け渡しを小さくして、断熱性を向上できる。
また、内側部材と樹脂部材の間に断熱層が配設され、前記断熱層の屋内側に配置された樹脂部材は、複数の空気室を縦方向と横方向の少なくとも一方に配列した格子状部を備えていてもよい。
樹脂部材を格子状に形成することで、格子状部によって区画された複数の空気室を縦方向と横方向の一方または両方に配列することができて熱移動を一層低減できる。内側部材と樹脂部材の間に断熱層を配設することで、内側部材と樹脂部材との間の熱移動を断熱層によって更に低減することができる。
また、前記内側部材の側面を覆う前記樹脂部材をフィックス窓の複層ガラス近傍まで延長させ、その先端にフィンを設け、前記フィンは前記複層ガラスに向けて突出していることが好ましい。
また、外側金属部材と内側部材との間の側部に空間を仕切られた空気層が形成されており、前記空気層に仕切り部材を設けて屋外側の空気層分室と屋内側の空気層分室とに仕切ってもよい。
外側金属部材と内側部材の側部に空気層を設けて仕切り部材によって屋外側の空気層分室と屋内側の空気層分室に分離したため、空気層によって屋内外の熱移動を抑制できる上に、屋外側の空気層分室と屋内側空気層分室との間での熱の受け渡しを抑制することができて高断熱を達成できる。
本発明による複合建具は、上述した固定部材が方立であり、その両側に窓を備えており、一方の窓はFIX窓であって方立の外側金属部材よりも屋内側にずらして配設されていることを特徴とする。
複合建具の方立は枠体と比較して屋外側と屋内側との間での熱移動が大きいが、方立に上述した構成を備えることで熱の受け渡しを低減して高い断熱性と防露性を確保できる。
なお、方立の両側の窓は框を枠体の左右両側の樹脂縦枠と樹脂上枠及び樹脂下枠とによって屋内側を隠すようにした隠し框構造を採用してもよい。
本発明による複合建具の固定部材と複合建具によれば、屋外側に設けた外側金属部材と、屋内側に設けた内側部材と、内側部材の屋内側に設けた樹脂部材とを備え、内側部材の屋内側に樹脂部材を設けたから、屋外側から屋内側への熱移動を一層低減して屋内露出面の温度低下を抑えて結露を抑制できる。
本発明の実施形態による連窓の要部水平断面図である。 図1に示す連窓のフィックス窓の縦断面図である。 図1に示す連窓の縦辷り出し窓の縦断面図である。 図1に示す連窓の方立の要部水平断面図である。
以下、本発明の実施形態による複合建具の一例としての連窓を図1から図4に基づいて説明する。
図1に示す実施形態による連窓1は、建物の躯体に形成された建物開口部に取り付けられる例えば四角形の枠体2内に、例えばフィックス(FIX)窓3と縦辷り出し窓4とを方立5を挟んで左右方向に配列した構成を備えている。フィックス窓3は枠体2と方立5で仕切られた一方の開口に固定した障子7であり、縦辷り出し窓4は枠体2と方立5との間の他方の開口に、障子8を吊元側の縦框回りに外側に開放可能に納めたものである。しかも、連窓1はアルミ合金等の金属と樹脂とからなる複合型の建具である。
図1〜図3において、枠体2は四角形枠状であり、屋外側に設けられたアルミ合金等の金属枠10とその屋内側に設けられた合成樹脂製の樹脂枠11とで構成された開口枠体を形成している。金属枠10は、左右の金属縦枠12、13と金属上枠14及び金属下枠15とで形成されている。金属上枠14は図2及び図3に示すように、屋外側の金属上枠部14aと屋内側の金属上枠部14bとに分離され、樹脂製のブリッジ材16によって連結されて断熱性を高めている。また、金属下枠15は図2及び図3に示すように、屋外側の金属下枠部15aと屋内側の金属下枠部15bとに分離され、樹脂製のブリッジ材21によって連結されて断熱性を高めている
また、樹脂枠11は左右の金属縦枠12,13の屋内側に形成した左右の樹脂縦枠17、18と、金属上枠14の屋内側に形成した樹脂上枠19と、金属下枠15の屋内側に形成した樹脂下枠20とで構成されている。後述のように、縦辷り出し窓3はフィックス窓3より屋外側に突出して形成されているために、この部分の樹脂上枠19と樹脂下枠20は断面四角形の空気室を縦横方向と上下方向に複数形成する格子状に形成されている。
図1及び図2に示すフィックス窓3は、金属縦枠12と金属上枠14と金属下枠15と、方立5に設けた金属縦枠22の各呑み込み部に嵌め込まれた嵌め殺し窓であり、例えば二層等の複層ガラス23を備えている。
また、図1及び図3に示す縦辷り出し窓4は、障子8が枠体2の一方の金属縦枠13と金属上枠14と金属下枠15と方立5とからなる枠部に開閉可能に納められている。縦辷り出し窓4の障子8は、左右の金属縦框25,26と金属上框27及び金属下框28の各呑み込み部に例えば二層の複層ガラス29が嵌め込まれている。左右の金属縦框25,26の屋内側には樹脂縦框31、32が設けられ、上下の金属上框27及び金属下框28の屋内側には樹脂上框33及び樹脂下框34が設けられている。
そして、縦辷り出し窓4は吊元側の金属縦框25を回転軸として屋外側にのみ開閉可能とされている。また、図1に示す連窓1において、フィックス窓3と縦辷り出し窓4は方立5に対して屋内方向と屋外方向にずらして配設されており、縦辷り出し窓4を開閉操作のために屋外側に設置している。
次に方立5について図1及び図4に基づいて説明する。
フィックス窓3と縦辷り出し窓4の間に設置された方立5は縦方向(上下方向)に延びており、屋外側に水平断面視で例えば略長方形筒状の外側金属枠部36を有しており、一方の側部にはフィックス窓3の縦枠22が連結されており、他方の側部にはパッキン36aが形成され、パッキン36aの他端部は縦辷り出し窓4の吊元側の金属縦框25に接続されている。外側金属枠部36の屋内側には水平断面視で例えば略長方形筒状の内側金属枠部37が設けられている。なお、金属製の内側金属部材37に代えて樹脂製の内側樹脂部材を設けてもよく、これらを総称して内側部材という。また、外側金属枠部36は外側金属部材を構成する。
外側金属枠部36と内側金属枠部37は互いに分離されて直線状に配列されており、しかも外側金属枠部36の横幅Aは内側金属枠部37の横幅Bよりも大きく設定され、例えば縦辷り出し窓4側に偏って位置している。内側金属枠部37の外側金属枠部36に対向する面37aは外側金属枠部36とほぼ同一の幅を有している。また、外側金属枠部36と内側金属枠部37とは樹脂製のブリッジ38を介して連結されている。ブリッジ38は例えばかしめによって外側金属枠部36と内側金属枠部37に固定され、図では2本設置されているが本数や形状は任意である。
外側金属枠部36と内側金属枠部37の間にブリッジ38を設けたことで、外側金属枠部36と内側金属枠部37との間の熱の受け渡しが小さくなり、断熱性が向上する。しかも、外側金属枠部36の横幅Aより内側金属枠部37の横幅Bを短く設定したことによっても、外側金属枠部36と内側金属枠部37との間の熱の受け渡し量が小さくなり、断熱性が向上する。
そして、内側金属枠部37の屋内側には、内側金属枠部37のブリッジ38を連結した面を除く他の三面を覆うように水平断面視略U字状の樹脂方立部40が配設されている。樹脂方立部40はその縦方向と横方向に断面四角形の空間からなる複数の空気室41をそれぞれ形成する格子状部40aの断熱部を形成している。複数の空気室41の断面積は任意の大きさにそれぞれ形成することができ、図では異なる大きさの空気室41が縦横方向に配列されている。
また、格子状部40aを形成した樹脂方立部40において、略U字状の底部と内側金属枠部37との間の空間に断熱層43を設置している。断熱層43の断面形状は任意であるが、内側金属枠部37の屋内側端部と樹脂方立部40の格子状部40aの底部との間の空間を埋める形状、例えば断面四角形とされている。断熱層43は樹脂方立部40の樹脂材よりも断熱性の高い材質であり、例えばポリエチレンフォームや発泡剤等からなる。
また、フィックス窓3と方立5との間において、フィックス窓3の複層ガラス23を保持する金属縦枠22と方立5の外側金属枠部36及びブリッジ38及び樹脂方立部40とで仕切られた空間は空気層45Aを構成する。この空気層45Aはフィックス窓3の屋外側と屋内側とにわたって延びており、その長手方向中間部分には樹脂方立部40から複層ガラス23近傍まで延びるフィン46Aが仕切り部材として設けられている。
フィン46Aは外側金属枠部36と内側金属枠部37の配列方向に交差する方向に延びて空気層45Aを空気層分室45a、45bに二分している。フィン46Aは複層ガラス23に当接して空気層45Aを二分してもよいし、或いは図4に示すように微小な間隔で離間していてもよい。フィン46Aは樹脂方立部40や樹脂枠や樹脂框等より軟質の部材であるPVC等の合成樹脂やゴム等の弾性部材からなっている。樹脂方立部40とフィン46Aを形成するには例えば一体形成してもよい。
また、図1において、フィックス窓3の躯体側にも同様にフィン46Bで二分割された空気層45Bを形成している。すなわち、枠体2の金属縦枠12と、金属縦枠12に保持された複層ガラス23と樹脂縦枠17とによって空間が仕切られて空気層45Bを形成し、樹脂縦枠17には複層ガラス23に当接または微小な間隙を形成するフィン46Bが設けられている。
上述したフィックス窓3の左右の金属縦枠12,22に設けた空気層45B,45Aをフィン46B,46Aによって屋外側の空気層分室45aと屋内側の空気層分室45bとに仕切る構成を備えたことで、フィックス窓3の左右の金属縦枠12、22における屋外側と屋内側との熱の受け渡しを低減して断熱性を向上できる。
また、図1及び図4において、方立5の樹脂方立部40と縦辷り出し窓4における吊元側の樹脂縦框31との間において、樹脂方立部40に設けた凹部に一端が嵌合された第一パッキン48Aの他端が縦辷り出し窓4の樹脂縦框31に強く押圧されており、樹脂方立部40の端部に設けた第二パッキン49Aの他端が樹脂縦框31に軽く当接するか、あるいはわずかな間隙を形成している。これによって、樹脂方立部40と樹脂縦框31との間隙を第一及び第二パッキン48A,49Aで仕切った断熱空間である空気層50Aを構成している。
また、縦辷り出し窓4の方立5に対向する枠体2の縦枠13に設けた、複層ガラス29の戸当たり側の樹脂縦框32と樹脂縦枠18との間において、樹脂縦枠18に設けた凹部に一端が嵌合された第一パッキン48Bの他端が縦辷り出し窓4の樹脂縦框32に強く押圧されており、樹脂縦枠18の端部に設けた第二パッキン49Bの他端が樹脂縦框32に軽く当接するか、あるいはわずかな間隙を形成している。これによって、樹脂縦枠18と樹脂縦框32との間隙を第一及び第二パッキン48B,49Bで仕切った断熱空間である空気層50Bを形成している。
また、図3に示す縦辷り出し窓3において、樹脂上枠19の屋外側端面19aとパッキン49Cとリブ48Cとで仕切る空気層50Cを形成している。また、樹脂下枠20と樹脂下框34との間にも同様に第一パッキン48D、第二パッキン49Dで囲われた空気層50Dを形成している。
なお、第一パッキン48A、48B、48D、第二パッキン49A、49B、49Dとパッキン49Cは樹脂縦框31、32や樹脂方立部40、樹脂縦枠18より軟質のPVC等の合成樹脂やゴム等の弾性部材からなっている。
これら縦辷り出し窓4と枠体2との間にそれぞれ設けた第一パッキン48A、48B、48Dと第二パッキン49A、49B、49Dによって縦辷り出し窓4を開閉可能に支持することができる。しかも、縦辷り出し窓3の閉鎖状態において、縦辷り出し窓4における障子8と枠体2との間の空気層50A、50B、50C、50Dによって屋外側と屋内側との熱移動を低減して断熱性を向上できる。
また、図1〜図3に示す連窓1において、フィックス窓3の上下框の部分は縦枠2の樹脂上枠19と樹脂下枠20によって屋内側を覆われ、左側の縦框の部分は枠体2の樹脂縦枠17で屋内側を覆われた隠し框構造を有している。また、縦辷り出し窓4の上下框の部分は樹脂上枠19と樹脂下枠20によって屋内側を覆われ、戸当たり側の縦框の部分は樹脂縦枠18によって覆われた隠し框構造を有している。
本実施形態による連窓1は上述の構成を備えており、次にその断熱方法を説明する。
本実施形態による連窓1において、フィックス窓3と縦辷り出し窓4の障子7、8を、枠体2の金属枠10及び樹脂枠11と方立5とで仕切られた枠部にそれぞれ納めて閉鎖状態に保持する。そして、フィックス窓3では、複層ガラス23の部分は二層のガラスによって断熱性が確保されており、枠体2の樹脂上枠19及び樹脂下枠20、そして躯体側の樹脂縦枠17がフィックス窓3の框部分を覆う隠し框構造であるから、断熱性を向上できる。
しかも、フィックス窓3の左右縦枠の部分にはそれぞれ空気層45A、45Bが形成されているために断熱性を更に向上できる。その上、空気層45A、45Bはフィン46A、46Bによって屋外側の空気層分室45aと屋内側の空気層分室45bに分断されているために、各空気層分室45a、45b間での熱の受け渡しが小さく屋内外への熱の移動を低減できる。なお、フィックス窓3の枠体2の上枠14の部分と下枠15の部分にも二分された空気層を設けてもよい。
また、縦辷り出し窓4では、複層ガラス29の部分は二層のガラスによって断熱性が確保されており、枠体2の樹脂上枠19及び樹脂下枠20、そして躯体側の樹脂縦枠18が縦辷り出し窓4の框部分を覆う隠し框構造であるから、断熱性を向上できる。しかも、縦辷り出し窓4の方立5と縦枠18の部分にはそれぞれ樹脂縦框31及び樹脂方立部40の間と樹脂縦框32及び樹脂縦枠18の間に、それぞれ第一及び第二パッキン48A、48B,49A,49Bで囲った空気層50A,50Bを形成したから断熱性を向上できる。更に、同様に樹脂上框33,樹脂下框34と樹脂上枠19、樹脂下枠20との間にも、それぞれ空気層50C,50Dを形成したから断熱性を向上できる。
また、連窓1における方立5では、枠体2の左右の縦枠よりも幅が大きく露出面積が大きいため、屋外と屋内との間での熱移動量が大きいという弱点を有していた。しかし、本実施形態による方立5では、外側金属枠部36の幅Aに対して内側金属枠部37の幅Bを比較的小さく設定したため、両金属枠部36,37間の熱の受け渡しを低減できる。しかも、外側金属枠部36と内側金属枠部37を樹脂製のブリッジ38を介して連結したので、屋外側と屋内側との熱移動をブリッジ38によって低減させることができる。
更に、内側金属枠部37の屋内側に断熱層43を設けたため、内側金属枠部37から樹脂方立部40への熱伝導を抑制できる。また、樹脂方立部40は格子状部40aを形成することで縦横方向と上下方向に複数の空気室41を配列させたので、屋外と屋内との間の熱伝達を一層低減できる。そのため、屋外の冷気が樹脂方立部40に伝達することを大きく低減することができるため、樹脂方立部40の屋内露出面の温度を高く維持できて結露を防止できる。
上述のように本実施形態による連窓1によれば、屋外側と屋内側との間の熱移動を低減させて断熱性と防露性を大きく向上できる。特に、方立5は、フィックス窓3と縦辷り出し窓4との間に設定した場合に幅広に設定されるが、この場合でも、外側金属枠部36と内側金属枠部37とをブリッジ38を介して連結し、且つ内側金属枠部37を外側金属枠部36より幅Bを小さくし、その屋内側に断熱層43を配設すると共に断熱層43と内側金属枠部37を囲う樹脂方立部40を設け、更に樹脂方立部40を多数の空気室41を配列させた格子状に形成したから、多段階にわたって屋外と屋内との間の熱移動を減少させて高断熱を達成できる。そのため、樹脂方立部40側の屋内露出面の温度低下を抑えて結露を防止できる。
しかも、方立5を除く連窓1の枠体2の左右の樹脂縦枠17、18と樹脂上枠19及び樹脂下枠20によって、フィックス窓3と縦辷り出し窓4の上下框と外側の縦框を屋内側から隠した隠し框構造を形成したため、上述した方立5の断熱構成を含めて連窓1の全体で高い断熱性を得られる。
なお、本発明による複合建具は、上述した実施形態による連窓1とその方立5に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜の変更や置換等が可能である。
以下に、本発明の変形例について説明するが、上述した実施形態で説明した部材、部品等と同一または同様のものには同一の符号を用いて説明する。
上述した実施形態における方立5において、外側金属枠部36と内側金属枠部37をブリッジ38を介して連結し、更に内側金属枠部37の屋内側に断熱層43と格子状部40aで多数の空気室41を水平断面視で縦横方向に配列した樹脂方立部40とを配設したが、本発明はこのような多段階の断熱構成に限定されない。例えば、断熱層43は設けなくてもよい。また、樹脂方立部40は必ずしも複数の空気室41を設けた格子状に形成したり、内側金属枠部37を囲う略U字状に形成したりしなくてもよい。
また、ブリッジ38を省略して外側金属枠部36の幅Aより内側金属枠部37の横幅Bを小さくした構成を配列してもよく、この場合でも屋外側と屋内側とにおいて、外側金属枠部36と内側金属枠部37との間で幅の違いによる熱の受け渡し量を低減することができて方立5の高断熱性を得られる。
また、外側金属枠部36と内側金属枠部37は断面長方形で縦方向に延びる筒状に形成したが、このような形状に限定されることなく、板状やT字状、I字状など適宜の断面形状のものを採用できる。また、外側金属枠部36と内側金属枠部37は相似的な断面形状でなくてもよい。
また、上述した実施形態による連窓1は枠体2の樹脂縦枠17,18及び樹脂上枠19及び樹脂下枠20による隠し框構造を採用したが、隠し框構造に限定されない。その場合でも、フィックス窓3の両縦枠側に設けた空気層45A、45B、縦辷り出し窓4の上下左右に設けた空気層50A〜50Dによっても方立5以外の部分の断熱性を確保できる。
また、本発明における複合建具の固定部材は方立5に限定されるものではなく、各種の窓やドア等の枠体における縦枠等にも適用して、実施形態による方立5と同一構成を備えた高断熱の複合建具に採用することができる。
また、本発明による複合建具は、方立5の両側にフィックス窓3と縦辷り出し窓4を納めた連窓1に限定されるものではなく、横辷り出し窓やテラスドア等、適宜構成の連窓に採用できる。また、連窓に限らず、ドアや引き違い障子等の各種の窓やドア等の複合建具にも採用できる。この場合、縦枠に上記実施形態や変形例による方立5の各種構成を採用することができる。また、木額縁等の各種額縁に嵌合される枠体2の縦枠にも本発明を採用できる。
1 連窓
2 枠体
3 フィックス窓
4 縦辷り出し窓
5 方立
12、13、22 金属縦枠
14 金属上枠
15 金属下枠
17、18 樹脂縦枠
19 樹脂上枠
20 樹脂下枠
36 外側金属枠
37 内側金属枠
38 ブリッジ
40 樹脂方立部
45A、45B 空気層
45a、45b 空気層分室
46A、46B フィン


Claims (8)

  1. 金属製の部材と樹脂製の部材で形成した複合建具の固定部材であって、
    屋外側に設けた外側金属部材と、
    該外側金属部材の屋内側に設けた内側部材と、
    前記外側金属部材と前記内側部材との間に設けた樹脂製のブリッジ材と、
    前記内側部材の屋内側に設けた樹脂部材と、を備え
    前記内側部材の側面及び屋内側及び屋外側の面の全体を前記ブリッジ材及び前記樹脂部材で囲っていることを特徴とする複合建具の固定部材。
  2. 前記内側部材は内側金属部材または内側樹脂部材である請求項1に記載された複合建具の固定部材。
  3. 前記内側部材の前記ブリッジ材を設けた室外側の面の裏面に前記樹脂部材の端部を当接させている請求項1または2に記載された複合建具の固定部材。
  4. 前記外側金属部材と前記内側部材とは見込み方向に直線状に配列されており、前記内側部材の見付け幅は前記外側金属部材の見付け幅より小さい請求項1から3のいずれか1項に記載された複合建具の固定部材。
  5. 前記内側部材と樹脂部材の間に断熱層が配設され、
    前記断熱層の屋内側に配置された前記樹脂部材は、水平断面視で複数の空気室を縦方向と横方向の少なくとも一方に配列した格子状部を備えた請求項1から4のいずれか1項に記載された複合建具の固定部材。
  6. 前記内側部材の側面を覆う前記樹脂部材をフィックス窓の複層ガラス近傍まで延長させ、その先端にフィンを設け、前記フィンは前記複層ガラスに向けて突出している請求項1から5のいずれか1項に記載された複合建具の固定部材。
  7. 前記外側金属部材と内側部材との間の側部に空間を仕切られた空気層が形成されており、前記空気層に仕切り部材を設けて屋外側の空気層分室と屋内側の空気層分室とに仕切った請求項1から6のいずれか1項に記載された複合建具の固定部材。
  8. 請求項1から7のいずれか1項に記載された固定部材は方立であり、その両側に窓を備えており、一方の前記窓はFIX窓であって前記方立の前記外側金属部材よりも屋内側にずらして配設されていることを特徴とする複合建具。
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