JP6257396B2 - 焦点検出装置及びその制御方法、プログラム、記憶媒体 - Google Patents

焦点検出装置及びその制御方法、プログラム、記憶媒体 Download PDF

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Description

本発明は、焦点検出装置における焦点検出精度を向上させる技術に関するものである。
従来、カメラの自動焦点検出方式としては、位相差検出方式が一般的に良く知られている。位相差検出方式では、撮影レンズの異なる射出瞳領域を通過した被写体からの光束を、AFセンサに備えられた一対のラインセンサ上に結像させる。そして、一対のラインセンサで光電変換して得られた一対の被写体像の相対位置を演算し、撮影レンズのデフォーカス量を検出する(焦点検出演算)。
このような焦点検出装置では、近年、複数の被写体に対してデフォーカス量を検出する多点化や高解像化のために、焦点検出像を取得するための光電変換部が増加する傾向にある。一方、光電変換部の増加に伴い、製造上の欠陥を完全に排除することは非常に困難である。
このような位相差検出方式の自動焦点検出技術に関する文献としては以下のようなものが知られている。例えば、特許文献1には、ラインセンサ信号の最大値信号及び最大値信号と最小値信号との差信号に基づいてゲイン制御と蓄積時間制御を行うAFセンサが開示されている。また、特許文献2には、予め製造工程などでチェックされた欠陥画素の情報を基に、欠陥のある光電変換部の信号を除外して焦点検出用の信号とする技術が開示されている。
特開2003−222786号公報 特開2001−177756号公報
しかしながら、上述の特許文献1に開示された技術では、ラインセンサの光電変換画素に欠陥があった場合に、十分な被写体像信号を得られないまま、電荷蓄積が終了してしまうという問題点がある。
これをより具体的に説明すると、以下のようなものである。被写体が一対のラインセンサ上に結像した片方の像をA像、他方をB像とする。図17に欠陥画素がない場合の被写体像から得られる信号の一例を示す。出力信号が最大値判定電圧に達すると、蓄積停止判定がなされ、蓄積期間が終了する。一方、図18に欠陥画素が存在した場合の暗時の波形の一例を示す。欠陥画素の暗電流による信号増加は、正常画素に比べて大きい。図19には、図18のような欠陥画素がある場合の、図17と同じ被写体に対する最大値信号による蓄積制御の様子が示されている。欠陥画素信号が信号の最大値となって蓄積停止判定がされてしまうために、本来得られる信号量を蓄積する前に蓄積期間が終了してしまう。このため、図17の被写体信号は、図20の様になってしまう。この結果、十分な信号量が得られず、信号のS/N比が低下し、焦点検出演算精度が低下する。
また、上述の特許文献2に開示されているように、予め製造工程などでチェックされた欠陥画素の情報を基に、欠陥のある光電変換部の信号を除外して蓄積制御することも可能である。しかし、焦点検出演算をする際に、他の画素から値を補完して演算するため、必ずしも正確な演算結果を得られない場合がある。
本発明は上述した課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、欠陥画素の影響を低減してAFセンサの蓄積制御を行い、精度の高い焦点検出をすることを可能にした焦点検出装置を提供することである。
本発明に係わる焦点検出装置は、被写体からの光を受光する光電変換素子と、該光電変換素子で生成された電荷を積分する積分容量とを有するラインセンサと、前記ラインセンサの欠陥画素の情報を記憶する記憶手段と、前記欠陥画素の信号を所定のしきい値と比較する第1の比較手段と、前記光電変換素子の電荷蓄積期間に、前記光電変換素子で生成された電荷を対応する前記積分容量に転送し、該積分容量で積分する第1の蓄積モードと、前記電荷蓄積期間に前記光電変換素子で生成された電荷を、前記電荷蓄積期間の終了まで前記積分容量に転送せずに画素で蓄積し、前記電荷蓄積期間が終わった後に前記積分容量に転送し、前記積分容量で積分する第2の蓄積モードとを切り替える切り替え手段と、前記第1の比較手段により、前記欠陥画素の信号が前記所定のしきい値以下と判定された場合は、前記ラインセンサを前記第1の蓄積モードに設定し、前記第1の比較手段により、前記欠陥画素の信号が前記所定のしきい値より大きいと判定された場合は、前記ラインセンサを前記第2の蓄積モードに設定するように前記切り替え手段を制御する制御手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、欠陥画素の影響を低減してAFセンサの蓄積制御を行い、精度の高い焦点検出をすることを可能にした焦点検出装置を提供することができる。
本発明の第1の実施形態に係わるカメラの構成図。 第1の実施形態のカメラにおける光学系の構成図。 焦点検出装置の光学構成図。 ラインセンサの配置とAF枠との関係を示す図。 AFセンサの構成図。 PB信号と蓄積時間の制御方法を説明する図。 ラインセンサを構成する回路の回路図。 第1の蓄積モードの動作を示すタイミングチャート。 第2の蓄積モードの動作を示すタイミングチャート。 第1の実施形態における焦点調節動作のフローチャート。 第2の実施形態における焦点調節動作のフローチャート。 第3の実施形態における画素欠陥情報の記憶動作のフローチャート。 第3の実施形態における焦点調節動作のフローチャート。 第3の実施形態における信号読み出しと画素信号補正のサブフローチャート。 蓄積時間と暗電流による画素信号の関係を示す図。 第4の実施形態における画素欠陥情報の記憶動作のフローチャート。 被写体像から生成された信号を示す図。 欠陥画素の信号を示す図。 従来技術における欠陥画素と蓄積制御の関係を示す図。 被写体像から生成された信号と欠陥画素を示す図。
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照して詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係わる撮像装置としてのデジタルカメラの構成を示すブロック図である。
カメラ用マイクロコンピュータ(以下CPUと記載する)100は、カメラ(撮像装置)の全体を制御する。CPU100には、カメラの各種操作用のスイッチ群214を検知するための信号入力回路204、撮像センサ(撮像素子、撮像手段)206、AEセンサ207が接続されている。また、シャッタマグネット218a,218bを制御するためのシャッタ制御回路208、AFセンサ(焦点検出センサ、焦点検出装置)101も接続されている。CPU100は、撮影レンズ300(図2参照)とはレンズ通信回路205を介して信号215の伝送を行い、焦点位置や絞りの制御を行うことができる。カメラの動作はスイッチ群214の設定で決定される。
AFセンサ101は、ラインセンサ(図4参照)を備えている。CPU100によりAFセンサ101を制御することで、ラインセンサで得られた被写体のコントラスト分布から、デフォーカス量を検出し、撮影レンズ300(図2参照)の焦点位置を制御する。CPU100は、ラインセンサからの信号に基づいて、焦点検出演算を行う演算手段としての機能も有している。
CPU100はAEセンサ207を制御することで、被写体の輝度を検出し、撮影レンズ300の絞り値やシャッタスピードを決定する。そして、レンズ通信回路205を介して絞り値を制御し、またシャッタ制御回路208を介してマグネット218a,218bの通電時間を調節することでシャッタスピードを制御し、さらに撮像センサ206を制御することで撮影動作を行う。
CPU100内には、カメラ動作を制御するためのプログラムを格納したROM、変数を記憶するためのRAM、種々のパラメータを記憶するためのEEPROM(電気的消去、書き込み可能メモリ)などの記憶回路209が内蔵されている。記憶回路209には、予め製造工程などでチェックされたラインセンサの欠陥画素の情報も記憶されている。
次に、図2を参照して、カメラの光学構成について説明する。撮影レンズ(撮影光学系)300を介して入射した被写体からの光束の大部分はクイックリターンミラー305で上方に反射され、ファインダスクリーン303上に被写体像として結像される。カメラのユーザーはこの像をペンタプリズム301、接眼レンズ302を介して観察することができる。被写体からの光束の一部はクイックリターンミラー305を透過し、後方のサブミラー306で下方へ曲げられて、視野マスク307、フィールドレンズ311、絞り308、二次結像レンズ309を経てAFセンサ101上に結像される。この被写体像を光電変換して得られる像信号を処理することで、撮影レンズ300の焦点状態を検出することができる。撮影に際しては、クイックリターンミラー305が跳ね上がり、全光束は撮像センサ206上に結像され、被写体像の露光が行われる。換言すれば、撮像センサ206は、撮影光学系により形成された被写体像を光電変換する。
本実施形態における焦点検出装置(図2において、視野マスク307から二次結像レンズ309までの光学系およびAFセンサ101から構成される)での焦点検出方式は周知の位相差検出方式である。
焦点検出に関わる光学系の詳細な構成を、図3に示す。撮影レンズ300を通過した被写体からの光束は、サブミラー306(図2参照)で反射され、撮像センサ206の撮像面と共役な面上にある視野マスク307の近傍に一旦結像する。図3では、サブミラー306で反射され、折り返された光路を展開して示している。視野マスク307は画面内の焦点検出領域(以下、AF枠とも記す)以外の余分な光を遮光するための部材である。
フィールドレンズ311は、絞り308の各開口部を撮影レンズ300の射出瞳付近に結像する作用を有している。絞り308の後方には二次結像レンズ309が配置されており、一対の2つのレンズから構成され、それぞれのレンズは絞り308の各開口部に対応している。視野マスク307、フィールドレンズ311、絞り308、二次結像レンズ309を通過した各光束は、AFセンサ101上のラインセンサに結像する。
ここで、AFセンサ101上のラインセンサと撮影画面内のAF枠との関係について、図4(a)〜図4(c)を参照して説明する。なお本実施形態では、説明を分かりやすくするために撮影画面内にAF枠が一点の撮影装置について説明する。
図4(a)は、AFセンサ101のラインセンサの配置を示す図である。ラインセンサ102−1a、102−2aは、ラインセンサ102−1a,102−2aが相対的に互いに1/2画素だけ位置がずれるように並行に隣接して配されている(千鳥配列されている)。また、ラインセンサ102−1b,102−2bは、同様にラインセンサ102−1b,102−2bが相対的に互いに1/2画素だけ位置がずれるように並行に隣接して配されている(千鳥配列されている)。ラインセンサ102−1aと102−1b、ラインセンサ102−2aと102−2bは、それぞれ二次結像レンズ309により対の関係になっており、ラインセンサ対102−1,102−2を構成する。ラインセンサ対102−1,102−2は、撮影レンズ300の異なる瞳領域を通過した光を受光する一対のラインセンサであり、これらの一対のラインセンサから出力される2つの画像の位相差を検出することにより、デフォーカス量が検出される。
図4(b)には、ラインセンサ102−1aとラインセンサ102−2aの配置の例が示されている。ここでは、説明を分かりやすくするために、それぞれ5個の画素から構成されるものとしている。ラインセンサ102−1aはフォトダイオード(受光部)60−U1〜60−U5から構成され、ラインセンサ102−2aはフォトダイオード(受光部)60−L1〜60−L5から構成される。フォトダイオード60−U1〜60−U5、フォトダイオード60−L1〜60−L5は同一の画素ピッチで配されている。なお、後述するように、画素はフォトダイオードの他に、スイッチ、MOSトランジスタ、容量を含んでいる。しかし、図4(b)ではスイッチ、容量、増幅回路は省略されており、フォトダイオードと素子分離領域61のみを示している。スイッチ、容量、増幅回路は遮光層62に設けられ、それぞれフォトダイオード形成領域に隣接して形成されている。
図4(c)は、ファインダ400内に表示されるAF枠の配置と、AFセンサ101上のラインセンサによるAF視野402を示す図である。AF枠401にラインセンサ対102−1とラインセンサ対102−2を配置している。1つのAF枠に、互いに近接した2つのラインセンサ対を配置し、画素ピッチを等価的に半分にする(千鳥配置する)ことで、高周波の被写体に対する焦点検出精度を向上させることができる。換言すれば、ラインセンサ対102−1とラインセンサ対102−2は、ほぼ同じ射出瞳を通過した光束を受光するように配置される。
AFセンサ101の詳細な回路構成を、図5のブロック図を参照して説明する。二次結像レンズ309により結像された被写体像は、ラインセンサ対102−1,102−2で光電変換され、電荷として蓄積される。
ラインセンサ対102−1は、フォトダイオード(光電変換素子)を複数個並べたフォトダイオード群109−1と、複数個のフォトダイオードのそれぞれに対応した積分容量で構成される積分容量群110−1と、メモリ回路群111−1と、転送ゲート群112−1で構成される。
ラインセンサ対102−2は、フォトダイオードを複数個並べたフォトダイオード群109−2と、複数個のフォトダイオードのそれぞれに対応した積分容量で構成される積分容量群110−2と、メモリ回路群111−2と、転送ゲート群112−2で構成される。
制御部103は、CPU100からの命令を受けとり、AFセンサ101内の各ブロックを制御する。
ライン選択回路104は、ラインセンサ対102−1,102−2のうち片方を選択する。そして、ラインセンサ対の蓄積信号を後述するPBコントラスト検出回路105及び出力回路108へと送信する機能を持っている。
PBコントラスト検出回路105は、ライン選択回路104により選択されたラインの画素信号で最も大きな信号(以下、Peak信号と記す)と、最も小さな信号(以下、Bottom信号と記す)を検出する。そして、Peak信号とBottom信号の差分信号(以下、PB信号と記す)を生成し、Peak信号とPB信号を蓄積停止判定回路106へ出力する。
図6は、PBコントラスト検出回路105からの出力信号であるPB信号の信号量と蓄積時間(電荷蓄積期間)の関係を示した図である。蓄積時間0が蓄積開始タイミングであり、時間が経過するほどPB信号は増加していく。蓄積停止判定回路106は、PB信号と蓄積停止レベルとを比較判定する。蓄積停止判定回路106は、PB信号が蓄積停止レベルよりも大きくなった時点で、蓄積停止判定信号を制御部103へ出力する。
制御部103は、ライン選択回路104で選択されたラインセンサ対の画素の蓄積を停止するために、そのラインセンサ対へ蓄積停止信号を出力する。さらに制御部103は、CPU100へ蓄積終了信号と蓄積終了したライン情報を出力する。また、PB信号が所定の時間内に目標値に達しなかった場合は、強制的に蓄積を停止するために、CPU100は制御部103へ蓄積停止信号を出力する。ここでは、蓄積停止判定をPB信号を用いているが、Peak信号で蓄積停止判定をしてもよい。
制御部103はシフトレジスタ107を駆動することで、ラインセンサ対102−1,102−2で蓄積された画素信号を1画素ずつの画素信号として出力回路108へ出力させる。出力回路108では、画素信号からコントラスト成分を取り出し、増幅するなどの処理を行い、CPU100のA/D変換器(不図示)へ出力する。
以下、ラインセンサの具体的な回路図を図7に示す。ラインセンサはフォトダイオードPD、積分容量CL、メモリ容量CS、電流源1、電流源2、MOSトランジスタM1,M2,M3,M4,M5、スイッチSWRES、SWCHで構成される。電圧VRESはリセット電位である。出力VOUTはライン選択回路104に接続されている。スイッチSWRESは、信号φRESでオン/オフ制御される。SWCHは、信号φCHでオン/オフ制御される。
ここでの画素欠陥(暗電流)の発生源は、主にSWRESのFD側の接続部である(図7破線囲み)。トランジスタで構成されるスイッチSWRESの拡散層と配線層のコンタクト部の欠陥が原因で、異常に大きい暗電流が発生する場合がある。
ここで、上記回路の2種類の蓄積モード動作について説明する。
図8は第1の蓄積モードのタイミングチャートである。蓄積モードは、CPU100が制御部103に対し命令を送信して設定する。また、蓄積動作も、CPU100が制御部103に対し命令を送信して開始される。
制御部103は、初めにスイッチSWRES、SWCHをオンして、容量CL、CSをリセットする。その後、スイッチSWRESをオフして信号蓄積を開始する。信号蓄積中、転送ゲートMTXはオンのままであるため、積分容量CLへ信号電荷を転送し続ける。従って、VOUTからは信号の蓄積状態を監視することができるため、PBコントラスト検出回路105及び蓄積停止判定回路106で蓄積停止判定をすることができる。
一方で、スイッチSWRESのコンタクト部からFD部に対して暗電流が発生し続けてしまうため、暗電流が大きい場合は、十分な信号を蓄積する前に暗電流によるコントラストによって蓄積停止判定がされてしまう。蓄積停止判定がされると信号記憶動作へ移行し、制御部103は、スイッチSWCHをオフとすることで容量CSに信号を保持する。
図9は第2の蓄積モードのタイミングチャートである。制御部103は、スイッチSWRES、SWCHをオンして、容量CL、CSをリセットする。その後、転送ゲートMTX、スイッチSWRESを順次オフしていき、信号蓄積を開始する。
信号蓄積中、転送ゲートMTXはオフであるため、VOUTからは信号の蓄積状態をモニタすることはできない。したがって、PBコントラスト検出回路105及び蓄積停止判定回路106で蓄積停止判定をすることができない。
後述するように本実施形態においては、CPU100は、一方のラインセンサを第2の蓄積モードに設定した場合、他方のラインセンサは第1の蓄積モードに設定している。このため、制御部103は、第1の蓄積モードに設定されたラインセンサ対の停止判定に連動して第2の蓄積モードに設定されたラインセンサ対の蓄積を停止し、信号記憶動作を行う。
信号記憶動作では、制御部103は、まずスイッチSWRESをオンして容量CLおよびFD部、CSをリセットする。この時、転送ゲートMTXはオフしたままであるため、PD部に蓄積された信号電荷は保持されたままである。
次にスイッチSWRESをオフした後転送ゲートMTXをオンして、フォトダイオードPDに蓄積された信号電荷を積分容量CLへと転送する。転送ゲートMTXをオフして信号電荷の転送を終了させたのち、SWCHをオフして容量CSに信号を保持する。
このように、信号電荷転送直前に容量CLおよびFD部をリセットするため、蓄積中に発生した暗電流成分は除去される。他方の第1の蓄積モードで制御されているラインセンサ対の画素欠陥が十分小さく蓄積が適切に制御されていれば、そのラインセンサは暗電流成分が比較的少ない信号を十分な量だけ得ることができる。
以上のように構成された焦点調節装置の動作を、図10のフローチャートに基づいて詳細に説明する。
ステップS1000では、CPU100は、予め製造工程などでチェックされた欠陥画素の情報を記憶回路209から読み出す。ここでの欠陥画素情報とは、各画素の暗電流の大きさのことである。以下では、各ラインセンサ対の画素毎の暗電流のうち、各ラインセンサ対で最大の暗電流値を画素欠陥値と記述する。
ステップS1001では、CPU100は、ラインセンサ対102−1、102−2のそれぞれの画素欠陥値が、所定のしきい値以下であるか否かを判定する。2つのラインセンサ対の画素の内、どの画素欠陥値もしきい値以下であれば、ステップS1002へと処理を進める。一方、2つのラインセンサ対の画素の内、いずれかの画素欠陥値がしきい値より大きければ、ステップS1003へと処理を進める。
ステップS1002では、CPU100は、2つのラインセンサ対の蓄積モードを第1の蓄積モードと設定する。このとき、それぞれのラインセンサ対の画素欠陥値は所定のしきい値よりも小さいため、欠陥画素が原因で、十分な信号量を蓄積する前に蓄積停止判定をしてしまうことはない。従って、AFセンサ101ではそれぞれのラインセンサ対に対して、それぞれに投影されている被写体像に従った最適な蓄積制御がなされる。
ステップS1003では、CPU100は、2つのラインセンサ対の画素欠陥値の大きさを比較する。それぞれのラインセンサ対の画素欠陥値を比較し、ラインセンサ対102−1の画素欠陥値の大きさが、ラインセンサ対102−2の画素欠陥値の大きさ以上であれば、ステップS1004へと移行する。また、ラインセンサ対102−2の画素欠陥値の大きさが、ラインセンサ対102−1の画素欠陥値の大きさよりも大きい場合は、ステップS1005へと移行する。
ステップS1004では、CPU100は、ラインセンサ対102−1の蓄積モードを第2の蓄積モードと設定し、ラインセンサ対102−2の蓄積モードを第1の蓄積モードと設定する。一方、ステップS1005では、CPU100は、ラインセンサ対102−1の蓄積モードを第1の蓄積モードと設定し、ラインセンサ対102−2の蓄積モードを第2の蓄積モードと設定する。
ステップS1002、S1004及びS1005でラインセンサ対の蓄積モードを設定すると、CPU100は、ステップS1006でAFセンサを駆動する。
ステップS1006では、前述のとおり、CPU100が制御部103に制御命令を送り、制御部103が各部を設定されたモードに従って制御する。
二つのラインセンサ対が両方とも第1の蓄積モードに設定されている場合は、制御部103はライン選択回路104を制御し、一定周期でラインセンサ対102−1と102−2の信号蓄積状態を監視する。また、一方のラインセンサ対が第2の蓄積モードに設定されている場合は、制御部103はライン選択回路104を制御し、第1の蓄積モードに設定されているラインセンサ対のみの信号蓄積状態を監視する。
二つのラインセンサ対の両方の信号蓄積が停止すると、CPU100は、ステップ1007へ処理を移行する。
ステップS1007では、CPU100は、出力回路108を介して、それぞれのラインセンサ対から信号を読み出す。ここで、第2の蓄積モードに設定されたラインセンサ対からの信号は、前述したように、微小な暗電流成分しか含まれない信号である。
ステップS1008では、CPU100は、ラインセンサ対から得られた信号の信頼性を判定し、焦点検出演算に使えるか否かを判定する。信頼性判定の指標としては、得られる信号から算出される輝度情報、コントラスト情報、対となる2つのラインセンサの像一致度などが挙げられる。
特に、第2の蓄積モードに設定したラインセンサ対から得られた信号は、自身に投影された被写体像で信号蓄積制御されていないため、飽和している可能性がある。例えば、一方のラインセンサ対を第2の蓄積モードで駆動した場合、該ラインセンサ対にのみ高輝度点光源が投影されていたとすると、他方の第1の蓄積モードで駆動しているラインセンサ対が最適な蓄積制御をされていても、該ラインセンサ対は飽和してしまう。このような場合、この信号は焦点検出演算には使用できない。
ステップS1009では、CPU100は焦点検出演算を行う。ステップS1008で両方の信頼性が所定のレベルより高いと判定された場合は、2つのラインセンサ対の信号を合成して焦点検出演算を行う。いずれか一方でも信頼性が所定のレベルより低い場合は、より高い信頼性を持つ方の信号を用いて焦点検出演算を行う。
ステップS1010では、CPU100は、焦点検出演算結果に基づき、適切な焦点状態へ撮影レンズを駆動する。
以上のように、本実施形態では、画素欠陥値の大きい画素をもつラインセンサ対で蓄積される信号電荷を、信号蓄積した後に積分容量へ転送し積分することにより、蓄積中に画素欠陥(暗電流)が原因で蓄積が停止してしまうことを防いでいる。このことにより、画素欠陥値が大きいラインセンサ対でも、十分な信号を蓄積することができ、その信号を用いて精度の高い焦点検出演算を実現することができる。
また、本実施形態では、1つのAF枠に配置された2つのラインセンサ対についての例を示したが、近傍にある異なるAF枠に配置された2つのラインセンサに対して同様の制御をすることもできる。
さらに、本実施形態では、AF枠が中央一点として2つのラインセンサ対の例を示したが、複数のAF枠に対応した複数のラインセンサ対についても同様の制御が可能である。
(第2の実施形態)
以下、本発明の第2の実施形態における焦点検出動作を、図11のフローチャートを参照して説明する。なお、カメラ及び焦点検出装置の構成については、図1〜図5を参照して第1の実施形態で説明したものと同様であるため、ここでは説明を省略する。
ステップS1100では、CPU100は、予め製造工程などでチェックされた欠陥画素の情報を記憶回路209から読み出す。ステップS1101では、CPU100は、AEセンサ207で検出した測光値から、被写体輝度Lを求める。
S1102では、CPU100は、被写体輝度Lの判定を行う。被写体輝度L≧Lth1である場合はステップS1106へと処理を進め、ラインセンサ対102−1、102−2の両方を第1の蓄積モードに設定する。
また、CPU100は、被写体輝度LがLth1>L>Lth2である場合はステップS1103へと処理を進め、画素欠陥値の大きさを判定するためのしきい値をFth1としたのち、ステップS1105へ処理を進める。さらに、CPU100は、被写体輝度LがLth2≧Lである場合はステップS1104へと処理を進め、画素欠陥値の大きさを判定するためのしきい値をFth2としたのち、ステップS1105へ処理を進める。ここで、Fth1>Fth2である。被写体輝度が明るいほど、AFセンサ駆動における信号蓄積時間は短くなる。画素欠陥である暗電流に起因する信号電荷は蓄積時間に比例するため、信号蓄積時間が短くなるほど、第1の蓄積モードで制御されたラインセンサ対の蓄積停止制御に与える影響は小さい。また、得られる信号に含まれるランダムノイズは光ショットノイズが支配的となり、暗電流起因で発生するランダムノイズは無視できる。従って、被写体輝度が明るい場合は、一定程度の画素欠陥値は許容できる。
ステップS1105では、CPU100は、2つのラインセンサ対の画素欠陥値が、それぞれステップS1103、またはステップ1104で設定されたしきい値以下であるか否かを判定する。CPU100は、しきい値以下であればステップS1106へと処理を進め、ラインセンサ対102−1、102−2の両方を第1の蓄積モードに設定する。一方、しきい値より大きければ、ステップS1107へと処理を進める。
ステップS1107〜S1114は、第1の実施形態におけるステップS1003〜S1010(図10)と同様の処理である。
以上のように、本実施形態では、被写体輝度に応じて、許容する画素欠陥値の大きさを変化させている。このことにより、可能な限り2つのラインセンサ対の両方を第1の蓄積モードで駆動し、ラインセンサ対にそれぞれの投影された像に応じた最適な蓄積制御をすることができる。被写体が明るい場合は、2つのラインセンサ対のそれぞれの蓄積状態を監視しているため、信号が飽和してしまうリスクが少ない。また、画素欠陥が蓄積制御に与える影響も少ない。一方で、被写体が暗い場合は、画素欠陥値が大きいラインセンサ対は、第2の蓄積モードで制御されるため、画素欠陥に影響されることなく十分な信号を蓄積できる。このように、本実施形態では、幅広い被写体輝度範囲において、適切な蓄積制御を行い、精度の高い焦点検出を実現できる。
本実施形態では、被写体輝度のしきい値と画素欠陥値のしきい値を2つとして説明したが、3つ以上設定することにより、被写体輝度に対してより細かく蓄積モードの設定をすることも可能である。
(第3の実施形態)
第3の実施形態では、画素欠陥情報の記憶動作、さらに画素欠陥情報から読み出した画素信号の補正動作について、図12〜図14を用いて説明する。カメラ及び焦点調節装置の構成については、第1の実施形態で説明したものと同様であるため、ここでは説明を省略する。
まず、画素欠陥情報の記憶動作について図12のフローチャートを参照して説明する。この画素欠陥情報の記憶動作は、製造工程で焦点調節装置を完全に遮光して行われる。
ステップS1600では、CPU100は、2つのラインセンサ対の蓄積モードを第1の蓄積モードに設定し、続くステップS1601でAFセンサを駆動する。この時、焦点調節装置は完全に遮光されたダーク状態にあり、理想的には画素信号は0になる。しかしながら、図7のPD部や容量CLおよびFD部で発生する暗電流により、画素信号は微小に成長する。ここでは、蓄積停止レベルに達する前に、CPU100によりAFセンサの蓄積動作を強制的に停止する。一例として、ラインセンサ102−1aの60−U1画素における蓄積時間と暗電流による画素信号の関係を図15で示す。
暗電流は、蓄積時間に比例して成長し、AFセンサ駆動の最大蓄積時間TmaxでCPU100によりAFセンサの蓄積動作を強制的に停止する。暗電流は、傾きSD/Tmaxで表すことができ、ここでは、この傾きを画素欠陥情報とする。蓄積時間Tmaxにおけるn番目の画素の暗電流をSD(n)とすると、欠陥情報DG(n)を次式で表す。
GD(n)=SD(n)/Tmax …(1)
ステップS1602では、CPU100は、出力回路108を介して、それぞれのラインセンサ対から画素信号を読み出す。ステップS1603では、ステップS1602で読み出した暗電流である画素信号と最大蓄積時間Tmaxから(1)式を用いて画素欠陥情報を算出し、CPU100内の記憶回路209に第1の欠陥情報とし記憶する。
ステップS1604では、CPU100は、2つのラインセンサ対の蓄積モードを第2の蓄積モードに設定し、続くステップS1605でAFセンサを駆動する。第2の蓄積モードは、蓄積中に容量CLおよびFD部をリセットしているので、同回路部で発生した暗電流は除去され、PD部で発生した暗電流のみが画素信号として蓄積される。したがって、第1の蓄積モードで得られた画素信号とは異なる。
ステップS1606では、CPU100は、出力回路108を介して、それぞれのラインセンサ対から画素信号を読み出す。ステップS1607では、ステップS1606で読み出した暗電流である画素信号と最大蓄積時間Tmaxから(1)式を用いて画素欠陥情報を算出し、CPU100内の記憶回路209に第2の欠陥情報として記憶し、一連の画素欠陥情報の記憶動作を終了する。
次に、焦点調節装置の動作における画素信号補正について図13〜図14のフローチャートに基づいて詳細に説明する。
図13は、第3の実施形態における焦点調節動作のフローチャートである。図11と同符号の動作は図11と同じ動作を示すので、詳細な説明を省略する。
ステップS1700では、CPU100は、予め製造工程(図12のフローチャート)で記憶された画素欠陥情報を記憶回路209から読み出す。ここでの欠陥情報は、各画素の暗電流の傾きGD(n)である。ステップS1102〜S1109の動作は第2の実施形態と同じ動作であり、欠陥情報としきい値を比較する際は、各ラインセンサ対に相当するGD(n)の最大値を用いる。
ステップS1710では、CPU100は、AFセンサを駆動する。ここでは、CPU100は、後述する画素信号補正のために、各ラインセンサ対の蓄積時間を計測する。ステップS1711では、CPU100は、出力回路108を介して、それぞれのラインセンサ対から画素信号を読み出し、ステップS1700で取得した画素欠陥情報に基づき、読み出した画素信号を補正する。補正方法ついては、図14のサブルーチンフローチャートに基づいて詳細に説明する。
図14のステップS1800では、CPU100は、読み出すラインを選択し、続くステップS1801で、出力回路108を介して、ラインセンサ対から信号を読み出す。ステップS1802では、読み出したラインの蓄積モードの設定を判定する。第1の蓄積モードである場合は、ステップS1803に移行する。一方、第2の蓄積モードである場合は、ステップS1804に移行する。
ステップS1803では、第1の蓄積モードに対応した第1の欠陥情報から画素補正を行う。ステップS1700で取得した画素欠陥情報GD(n)、ステップS1710の動作で計測した蓄積時間時Tintから暗電流を算出する。そして、読み出した画素信号S(n)から暗電流分を減算することで画素補正する。補正後の画素信号をS’(n)とすると、補正式は次式の様になる。
S’(n)=S(n)−(GD(n)×Tint) …(2)
ステップS1804では、第2の蓄積モードに対応した第2欠陥情報から画素補正を行う。補正式はステップS1803と同じであり(2)式を用いる。
ステップS1805では、全てのラインセンサ対の読み出しが完了しているか否かを判定する。読み出していないラインセンサ対がある場合は、S1800へ戻り、次のラインセンサ対の読み出し、および画素信号の補正動作を繰り返す。一方、全てのラインセンサ対の読み出しが完了している場合は、メインフローチャートに戻る。
ステップS1112〜S1114では、補正後の画素信号S’(n)を基に、第2の実施形態と同じ動作を行い、一連の焦点調節動作を終了する。
以上説明したように、予め製造工程で、第1の蓄積モードでの画素欠陥情報と第2の蓄積モードでの画素欠陥情報をそれぞれ記憶しておく。さらに、実際の焦点調節動作では、設定した蓄積モードに応じた欠陥情報に基づき画素補正を行うことで、適切に画素信号を補正でき、より精度の高い焦点調節動作が実現できる。
(第4の実施形態)
第4の実施形態では、「PD部」と「容量CLおよびFD部」(光電変換素子以外の部分)で発生する暗電流を分離して、それぞれ記憶し、画素信号を補正する方法であり、図16を用いて説明する。カメラ及び焦点調節装置の構成については、第1の実施形態で説明したものと同様であるため、ここでは説明を省略する。
第4の実施形態における画素欠陥情報の記憶動作について図16のフローチャートを参照して説明する。この画素欠陥情報の記憶動作は、第3の実施形態と同様に製造工程で焦点調節装置を完全に遮光して行われる。
ステップS2000では、CPU100は、2つのラインセンサ対の蓄積モードを第2の蓄積モードに設定し、続くステップS2001でAFセンサを駆動する。最大蓄積時間TmaxでCPU100によりAFセンサの蓄積動作を強制的に停止する。
ステップS2002では、CPU100は、出力回路108を介して、それぞれのラインセンサ対から信号を読み出す。ここで、読み出した画素信号は第2の画素信号S2(n)として、記憶回路209に一旦記憶しておく。ここで、第2の蓄積モードで得られる画素信号は、蓄積中に容量CLおよびFD部をリセットするため、同回路部で発生した暗電流は除去され、PD部で発生した暗電流のみとなる。
ステップS2003では、ステップS2002で読み出した画素信号と最大蓄積時間Tmaxから(1)式を用いて画素欠陥情報を算出し、CPU100内の記憶回路209にPD部の欠陥情報GDPD(n)とし記憶する。
ステップS2004では、CPU100は、2つのラインセンサ対の蓄積モードを第1の蓄積モードに設定し、続くステップS2005でAFセンサを駆動する。最大蓄積時間TmaxでCPU100によりAFセンサの蓄積動作を強制的に停止する。
ステップS2006では、CPU100は、出力回路108を介して、それぞれのラインセンサ対から信号を読み出す。第1の蓄積モードで得られる画素信号は、PD部で発生した暗電流に、容量CLおよびFD部で発生した暗電流が加算される。ここで、読み出した画素信号は第1の画素信号S1(n)として、記憶回路209に一旦記憶しておく。
ステップ2007では、記憶回路209に記憶した第1の画素信号S1(n)から第2の画素信号S2(n)を差分することで、容量CLおよびFD部で発生した暗電流のみを算出する。その差分信号(S(n)=S2(n)−S1(n))から、(1)式を用いて画素欠陥情報を算出し、CPU100内の記憶回路209にFD部の欠陥情報GDFDとし記憶する。これで、一連の画素欠陥情報の記憶動作を終了する。
次に、PD部の欠陥情報と、FD部の欠陥情報から画素信号を補正する方法について説明する。
暗電流は蓄積時間に比例して成長する。さらに、暗電流には温度依存特性があり、AFセンサ温度が上昇すると暗電流が指数的に増加する傾向がある。一般的にPD部で発生する暗電流は温度が4°C上昇すると2倍程度に増加し、FD部で発生する暗電流は温度が8°C上昇すると2倍程度に増加する。したがって、画素信号を補正する際は、PD部とFD部の暗電流は別の温度係数を用いて算出する必要がある。
製造工程での画素欠陥情報の記憶動作時の温度をT0、焦点調節時の温度をTとすると、第1の蓄積モードにおける画素信号の補正式の一例を次式で表す。
S’(n)=S(n)−(GDPD(n)×Tint×2((T−T0)/4))−(GDFD(n)×Tint×2((T−T0)/8)) …(3)
一方、第2の蓄積モードにおける画素信号の補正式の一例を次式で表す。
S’(n)=S(n)−(GDPD(n)×Tint×2((T−T0)/4)) …(4)
このように、蓄積モードに対応した(3)式、(4)式を用いて画素の補正を行う。
以上、説明したように、予め製造工程で、第1の蓄積モードおよび第2の蓄積モードの画素信号から「PD部」と「容量CLおよびFD部」で発生する暗電流を分離して、それぞれ記憶しておく。さらに、実際の焦点調節動作では、環境温度により、蓄積モードに応じた温度係数と欠陥情報に基づき画素信号を補正することで、適切に画素信号を補正でき、より精度の高い焦点調節動作が実現できる。
なお、(3)式〜(4)式は一例であり、温度係数などはこれらに限らない。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
(その他の実施形態)
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。

Claims (11)

  1. 被写体からの光を受光する光電変換素子と、該光電変換素子で生成された電荷を積分する積分容量とを有するラインセンサと、
    前記ラインセンサの欠陥画素の情報を記憶する記憶手段と、
    前記欠陥画素の信号を所定のしきい値と比較する第1の比較手段と、
    前記光電変換素子の電荷蓄積期間に、前記光電変換素子で生成された電荷を対応する前記積分容量に転送し、該積分容量で積分する第1の蓄積モードと、前記電荷蓄積期間に前記光電変換素子で生成された電荷を、前記電荷蓄積期間の終了まで前記積分容量に転送せずに画素で蓄積し、前記電荷蓄積期間が終わった後に前記積分容量に転送し、前記積分容量で積分する第2の蓄積モードとを切り替える切り替え手段と、
    前記第1の比較手段により、前記欠陥画素の信号が前記所定のしきい値以下と判定された場合は、前記ラインセンサを前記第1の蓄積モードに設定し、前記第1の比較手段により、前記欠陥画素の信号が前記所定のしきい値より大きいと判定された場合は、前記ラインセンサを前記第2の蓄積モードに設定するように前記切り替え手段を制御する制御手段と、
    を備えることを特徴とする焦点検出装置。
  2. 複数の前記ラインセンサと、前記複数のラインセンサの欠陥画素の信号を比較する第2の比較手段とをさらに備え、前記制御手段は、前記複数のラインセンサの欠陥画素の信号のうちのいずれかが、前記所定のしきい値より大きい場合は、前記複数のラインセンサの欠陥画素の信号を前記第2の比較手段で比較し、前記複数のラインセンサのうちの欠陥画素の信号が相対的に小さいラインセンサを前記第1の蓄積モードに設定し、欠陥画素の信号が相対的に大きいラインセンサを前記第2の蓄積モードに設定するように前記切り替え手段を制御することを特徴とする請求項1に記載の焦点検出装置。
  3. 被写体の輝度情報を取得する取得手段と、取得した輝度情報に応じて欠陥画素を判定するしきい値を設定する設定手段とをさらに備え、前記制御手段は、前記設定手段により設定されたしきい値に応じて前記ラインセンサの蓄積モードを切り替えるように前記切り替え手段を制御することを特徴とする請求項1または2に記載の焦点検出装置。
  4. 前記記憶手段は、前記第1の蓄積モードにおける前記ラインセンサの第1の欠陥画素情報と、前記第2の蓄積モードにおけるラインセンサの第2の欠陥画素情報とを予め記憶することを特徴とする請求項1に記載の焦点検出装置。
  5. 前記切り替え手段により、前記第1の蓄積モードに設定された場合は、前記第1の欠陥画素情報に基づき、前記ラインセンサで得られた画素信号を補正し、前記第2の蓄積モードに設定された場合は、前記第2の欠陥画素情報に基づき、前記ラインセンサで得られた画素信号を補正することを特徴とする請求項4に記載の焦点検出装置。
  6. 前記第1の欠陥画素情報は、前記光電変換素子での欠陥に基づく信号と、前記積分容量を含む前記光電変換素子以外の部分での欠陥に基づく信号とに基づいて算出することを特徴とする請求項4または5に記載の焦点検出装置。
  7. 前記第1の欠陥画素情報に基づき、前記ラインセンサで得られた画素信号を補正する第1の式と、前記第2の欠陥画素情報に基づき、前記ラインセンサで得られた画素信号を補正する第2の式は互いに異なることを特徴とする請求項4乃至6のいずれか1項に記載の焦点検出装置。
  8. 前記欠陥画素情報とは暗電流成分の情報であることを特徴とする請求項4乃至7のいずれか1項に記載の焦点検出装置。
  9. 被写体からの光を受光する光電変換素子と、該光電変換素子で生成された電荷を積分する積分容量とを有するラインセンサと、前記ラインセンサの欠陥画素の情報を記憶する記憶手段とを備える焦点検出装置を制御する方法であって、
    前記欠陥画素の信号を所定のしきい値と比較する第1の比較工程と、
    前記光電変換素子の電荷蓄積期間に、前記光電変換素子で生成された電荷を対応する前記積分容量に転送し、該積分容量で積分する第1の蓄積モードと、前記電荷蓄積期間に前記光電変換素子で生成された電荷を、前記電荷蓄積期間の終了まで前記積分容量に転送せずに画素で蓄積し、前記電荷蓄積期間が終わった後に前記積分容量に転送し、前記積分容量で積分する第2の蓄積モードとを切り替える切り替え工程と、
    前記第1の比較工程により、前記欠陥画素の信号が前記所定のしきい値以下と判定された場合は、前記ラインセンサを前記第1の蓄積モードに設定し、前記第1の比較工程により、前記欠陥画素の信号が前記所定のしきい値より大きいと判定された場合は、前記ラインセンサを前記第2の蓄積モードに設定するように前記切り替え工程を制御する制御工程と、
    を有することを特徴とする焦点検出装置の制御方法。
  10. 請求項9に記載の制御方法の各工程をコンピュータに実行させるためのプログラム。
  11. 請求項9に記載の制御方法の各工程をコンピュータに実行させるためのプログラムを記憶したコンピュータが読み取り可能な記憶媒体。
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