JP6256831B2 - 水中構造物の据え付け作業支援装置及びそれを使用した水中構造物の据え付け方法 - Google Patents

水中構造物の据え付け作業支援装置及びそれを使用した水中構造物の据え付け方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6256831B2
JP6256831B2 JP2013270864A JP2013270864A JP6256831B2 JP 6256831 B2 JP6256831 B2 JP 6256831B2 JP 2013270864 A JP2013270864 A JP 2013270864A JP 2013270864 A JP2013270864 A JP 2013270864A JP 6256831 B2 JP6256831 B2 JP 6256831B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
underwater structure
bird
image
underwater
imaging
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013270864A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015124560A (ja
Inventor
典昭 守屋
典昭 守屋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Penta Ocean Construction Co Ltd
Original Assignee
Penta Ocean Construction Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Penta Ocean Construction Co Ltd filed Critical Penta Ocean Construction Co Ltd
Priority to JP2013270864A priority Critical patent/JP6256831B2/ja
Publication of JP2015124560A publication Critical patent/JP2015124560A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6256831B2 publication Critical patent/JP6256831B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Studio Devices (AREA)

Description

本発明は、ケーソン等の水中に設置する構造物の据え付け作業に際し、その据え付け状況を監視する水中構造物の据え付け作業支援装置及びそれを使用した水中構造物の据え付け方法に関する。
防波堤等の港湾構造物を構成するケーソン等の水中構造物は、陸上の製作ヤードや浮きドック等で製作され、曳航又は大型起重機船等によって施工現場に運搬された後、例えば、捨石マウンド等からなる水底部上に既設の水中構造物に隣接するように据え付けられる。
このようなケーソン等の水中構造物の据え付け作業においては、従来、GPSやトータルステーション等による水中構造物の位置管理とともに、新設水中構造物と既設水中構造物との間の間隔を複数の作業員が目視により監視し、各作業員からの合図や無線によって水中構造物の据え付け作業を行う起重機船やウインチの操作を行うオペレータに連絡するようにしていた。
また、水中構造物の据え付け作業時の監視については、水中構造物の外側部にカメラを設置し、カメラにより随時撮像された画像により水中構造物と既設水中構造物との間の状況を起重機船等の操作を行うオペレータが視覚的に監視できるようした工法も開発されている(例えば、特許文献1を参照)。
特開2012−188836号公報
しかしながら、上述の如き従来の目視による監視方法では、起重機船等の操作を行うオペレータが既設水中構造物と新設水中構造物との間の状況を直接視覚的に監視することができず、オペレータが正確に両水中構造物間の状況を把握し難いという問題があった。
また、長大なケーソン等の水中構造物の監視においては、目視確認を複数人で行うため各作業員からオペレータに対し同時多発的に連絡がされると情報が錯綜し、正確な状況把握が困難になる虞があり、各作業員からオペレータへの連絡に齟齬が生じたり、各作業員からの連絡の時間差が生じたりすると情報に誤差が生じ、正確な状況把握が困難になるという問題があった。
更には、作業対象の水中構造物上に監視のための人員を配置するため、監視を行う作業員に危険が伴うという問題もあった。
一方、従来のカメラ等の撮像手段を用いた監視では、一つの撮像手段により撮像できる範囲に限りがあるため、局所的にしか監視できず、新設水中構造物と既設水中構造物との間の全体的な状況や両水中構造物間の正確な距離が把握し難いという問題があった。
また、撮像手段による監視では、広い範囲を監視するために広角で撮像すると画像が歪み、状況把握や両水中構造物間の距離の把握が困難になるという問題があった。
そこで、本発明は、このような従来の問題に鑑み、ケーソン等の水中構造物の据え付け作業に際し、起重機船等のオペレータが水中構造物の状況を広範囲に亘って視覚的に把握することができ、安全且つ正確に作業を行うことができるようにする水中構造物の据え付け作業支援装置及びそれを使用した水中構造物の据え付け方法の提供を目的としてなされたものである。
上述の如き従来の問題を解決するための請求項1に記載の発明の特徴は、水中構造物の据え付け作業にあって、移動する前記水中構造物の周辺を監視する水中構造物の据え付け作業支援装置において、前記水中構造物の外周部又は水中構造物外周部の上方に水平方向で互いに間隔を置いて設置され、上方より前記水中構造物を含むその周辺を撮像する複数の撮像手段からなり、前記水中構造物の高さ方向に複数段配置に設置された複数の撮像ユニットと、該各撮像手段の撮像データを合成して前記水中構造物及びその周辺を鳥瞰的に表示する鳥瞰画像を随時生成する画像合成部を有する画像処理手段と、前記鳥瞰画像を表示する表示手段とを備え、前記水中構造物の鳥瞰画像を所望の高さ毎に生成し、該生成された各鳥瞰画像を表示できるようにした水中構造物の据え付け作業支援装置にある。
請求項2に記載の発明の特徴は、請求項1の構成に加え、前記画像処理手段は、前記鳥瞰画像に基づき既設水中構造物と新設する前記水中構造物との間の距離を算出する距離計測部を備えたことにある。
請求項3に記載の発明の特徴は、請求項1又は2の構成に加え、前記水中構造物の位置及び方位を計測する水中構造物位置計測手段を備えたことにある。
請求項4に記載の発明の特徴は、既設水中構造物に隣接して水中構造物を据え付ける水中構造物の据え付け方法において、前記水中構造物の外周部又は水中構造物外周部の上方に水平方向で互いに間隔を置いて設置され、上方より前記水中構造物を含むその周辺を撮像する複数の撮像手段からなり、前記水中構造物の高さ方向に複数段配置に設置された複数の撮像ユニットと、該各撮像手段の撮像データを合成して前記水中構造物及びその周辺を鳥瞰的に表示する鳥瞰画像を生成する画像合成部を有する画像処理手段と、前記鳥瞰画像を表示する表示手段とを備えた据え付け作業支援装置を使用し、前記各撮像手段により前記既設水中構造物の外周部を含む前記水中構造物の周辺を撮像し、該各撮像手段の撮像データを合成して前記水中構造物と前記既設水中構造物との関係を鳥瞰的に表示する鳥瞰画像を所望の高さ毎に生成し、該各鳥瞰画像を監視しつつ前記水中構造物の据え付けを行う水中構造物の据え付け方法にある。
請求項5に記載の発明の特徴は、請求項4の構成に加え、前記水中構造物の下端部に外向きに張り出した形状の張り出し部を備え、前記各撮像手段を前記張り出し部の周辺を撮像できるように配置することにある。
請求項6に記載の発明の特徴は、請求項4又は5の構成に加え、前記各撮像ユニットの少なくとも一を水中に配置した状態で、前記水中構造物の鳥瞰画像を所望の高さ毎に生成し、前記水中構造物の据え付け作業を水上と水中との前記鳥瞰画像をそれぞれ監視しつつ行うことにある。
本発明に係る水中構造物の据え付け作業支援装置は、上述したように、水中構造物の据え付け作業にあって、移動する前記水中構造物の周辺を監視する水中構造物の据え付け作業支援装置において、前記水中構造物の外周部又は水中構造物外周部の上方に水平方向で互いに間隔を置いて設置され、上方より前記水中構造物の周辺を撮像する複数の撮像手段と、該各撮像手段の撮像データを合成して前記水中構造物及びその周辺を鳥瞰的に表示する鳥瞰画像を随時生成する画像合成部を有する画像処理手段と、前記鳥瞰画像を表示する表示手段とを備えたことにより、監視を必要とする部分全体を切れ目のない一つの画像で表示することができ、据え付け作業を行う水中構造物の周囲の監視対象区域全体の状況を一つの画像で視覚的に把握することができ、作業を効率的に行うことができる。また、水中構造物上に作業員を配する必要がなくなるので安全に作業を行うことができる。
また、本発明において、前記水中構造物の外周部に所望の間隔を置いて設置された複数の撮像手段からなる撮像ユニットを前記水中構造物の高さ方向に複数段備え、前記水中構造物の鳥瞰画像を所望の高さ毎に生成し、該生成された各鳥瞰画像を表示できるようにしたことにより、移動する水中構造物の状態を平面的のみならず、立体的にも把握することができる。
また、本発明において、前記画像処理手段は、前記鳥瞰画像に基づき既設水中構造物と新設する前記水中構造物との間の距離を算出する距離計測部を備えたことにより、両水中構造物間の間隔を鳥瞰画像によって視覚的に把握できるとともに、客観的な数値により把握することができる。
更に、本発明において、前記水中構造物の位置及び方位を計測する水中構造物位置計測手段を備えたことにより、水中構造物を客観的な数値で把握することができるとともに、各撮像手段の撮像範囲及び鳥瞰画像の位置を座標系で特定することができる。
また、本発明に係る水中構造物の据え付け方法では、既設水中構造物に隣接して水中構造物を据え付ける水中構造物の据え付け方法において、前記水中構造物の外周部又は水中構造物外周部の上方に水平方向で互いに間隔を置いて設置され、上方より前記水中構造物の周辺を撮像する複数の撮像手段と、該各撮像手段の撮像データを合成して前記水中構造物及びその周辺を鳥瞰的に表示する鳥瞰画像を生成する画像合成部を有する画像処理手段と、前記鳥瞰画像を表示する表示手段とを備えた据え付け作業支援装置を使用し、前記各撮像手段により前記既設水中構造物の外周部を含む前記水中構造物の周辺を撮像し、該各撮像手段の撮像データを合成して前記水中構造物と前記既設水中構造物との関係を鳥瞰的に表示する鳥瞰画像を生成し、該鳥瞰画像を監視しつつ前記水中構造物の据え付けを行うことにより、据え付け作業を行う水中構造物の周囲の状況を切れ目のない一つの画像で視覚的に把握し、安全且つ効率よく据え付け作業を行うことができる。
また、本発明において、前記水中構造物の下端部に外向きに張り出した形状の張り出し部を備え、前記各撮像手段を前記張り出し部の周辺を撮像できるように配置することにより、フーチング等の張り出し部の状況を視覚的に把握することができる。
さらに本発明において、前記水中構造物の外周部に所望の間隔を置いて設置された複数の撮像手段からなる撮像ユニットを前記水中構造物の高さ方向に複数段備え、前記各撮像ユニットの少なくとも一を水中に配置した状態で、前記水中構造物の鳥瞰画像を所望の高さ毎に生成し、前記水中構造物の据え付け作業を水上と水中との前記鳥瞰画像をそれぞれ監視しつつ行うことにより、水中構造物及び両水中構造物間の間隔を平面的のみならず立体的にも把握することができる。
本発明に係る水中構造物の据え付け作業支援装置の使用態様の概略を示す平面図である。 同上の正面図である。 本発明に係る水中構造物の据え付け作業支援装置の構成を示す概略構成図である。 同上の水中構造物の据え付け作業支援装置による鳥瞰画像の合成過程の概略を示す工程図である。 (a)は本発明に係る水中構造物の据え付け作業支援装置の他の使用態様の概略示す正面図、(b)は同平面図である。 本発明に係る水中構造物の据え付け作業支援装置の更に他の使用態様を示す平面図、(b)は同正面図である。 (a)は同上の据え付け作業支援装置による水上の鳥瞰画像、(b)は同水中の鳥瞰画像、(c)は水上及び水中の鳥瞰画像を合成した画像を示す概略図である。
次に、本発明に係る水中構造物の据え付け作業支援装置の実施態様を図1〜図4に示した実施例に基づいて説明する。尚、図中符号1Aはケーソン等の水中構造物、符号1Bは既設水中構造物、符号2は水中構造物1Aの据え付け作業に使用する起重機船2、符号3は同補助作業船である。
この水中構造物1の据え付け作業支援装置4は、水中構造物1の外周部に設置される複数の撮像手段5,5...と、各撮像手段5,5...の撮像データを合成して水中構造物1A及びその周辺を鳥瞰的に表示する鳥瞰画像6を随時生成する画像合成部を有する画像処理手段と、鳥瞰画像6を表示する表示手段とを備え、起重機船2等のオペレータは、この鳥瞰画像6を監視することにより、移動する水中構造物1Aと既設水中構造物1Bとの関係を広範囲で視覚的に把握できるようになっている。
また、この据え付け作業支援装置4には、水中構造物1Aの位置及び方位を計測するGPS方位計等からなる水中構造物位置計測手段8を備え、計測された位置及び方位から各撮像手段5,5...又はその撮像範囲の特定の座標系における位置を特定することができるとともに、鳥瞰画像6による視覚的状況把握とともに水中構造物1の位置による客観的な状況把握ができるようになっている。
尚、水中構造物位置計測手段8は、GPS方位計に限定されず、GPS受信機と方位計とを併用してもよく、光波測距儀を用いて計測するようにしてもよい。
この据え付け作業支援装置4は、例えば、図3に示すように、各撮像手段5,5...及び水中構造物位置計測手段8を有線又は無線で画像処理手段を構成するコンピュータ機器9に接続した構成とすることができる。
また、この据え付け作業支援装置4では、起重機船2の操作室に設置された画像処理手段を構成するコンピュータ機器9より無線又は有線により生成された鳥瞰画像6やその他のデータを補助作業船3,3等に設置された他のコンピュータ機器10,10に転送できるようになっている。
各撮像手段5,5...は、撮像素子とレンズとからなる撮像部を有するデジタルカメラ、デジタルビデオカメラ等のカメラ機器により構成され、水中でも撮影可能な水中撮影機能を備えている。
また、各撮像手段5,5...は、それぞれ上方より水中構造物1Aの外縁部を含むその周辺を撮像できるように水中構造物1Aの上面外周部に水平方向に互いに所望の間隔をとって固定され、全撮像手段5,5...により一つの撮像ユニット11を構成している。
この各撮像手段5,5...は、互いに隣り合う撮像範囲12a,12b,12cの端部が重複するように設置位置及び撮像条件が設定され、撮像条件、例えば、焦点距離や絞り値等は、自動又は遠隔操作で調整できるようになっている。
そして、撮像手段5,5...の撮像データは、画像処理手段を構成するコンピュータ機器9に有線又は無線により送信されるようになっている。
撮像ユニット11は、各撮像手段5,5...を水中構造物1の外周部全周に亘って配置した構成であってもよく、既設水中構造物1B側の一辺のみに配置した構成であってもよい。本実施例においては、既設水中構造物1B側の一辺のみ配置した構成を例に説明する。
画像処理手段は、表示手段を成すモニターMを有するコンピュータ機器9をもって構成され、各撮像手段5,5...より送信されたデジタル撮像データを合成し、水中構造物1の周辺を鳥瞰的に表示する鳥瞰画像6を生成する画像処理部を有している。
画像処理手段では、撮像手段5,5...で撮像した画像を実際の視点位置とは異なる仮想の視点位置から見た画像(仮想視点画像)に変換する処理、歪み補正処理、画像補正処理等の各処理を行うとともに、各撮像手段5,5...から送信されたデジタル化された撮像データを合成し、水中構造物1Aの周辺の監視対象範囲内の状況を切れ目の無い連続した一つの画像(鳥瞰画像6)とし、それを表示手段に出力して表示するようになっている。
また、この画像処理手段には、既設水中構造物1Bの設置図や水中構造物1Aの設計図等の基本データを予め入力することができ、この基本データと水中構造物位置計測手段8により計測された水中構造物1Aの位置及び方位に基づいて鳥瞰画像6に水中構造物1の設計図等を合成することができる。
また、画像処理手段には、画像合成部で生成された鳥瞰画像6を解析し、既設水中構造物1Bと新設する水中構造物1Aとの間の距離を算出する距離計測部を備えている。
距離の算出は、例えば、撮像範囲内に基準尺を表示するマーキングを施しておき、この基準尺と両水中構造物1A,1B間距離とを比較することにより行う。
また、この距離計測部は、鳥瞰画像6を解析して得られた両水中構造物1A,1B間距離と予め設定された基準距離や水中構造物位置計測手段8により計測された位置情報とを比較し、両水中構造物1A,1B間距離が基準距離より狭まるとサイレンや警告灯等からなる警報手段13を動作させるようになっている。
次に、上述の如き水中構造物の据え付け作業支援装置4を使用した水中構造物1Aの据え付け方法について説明する。尚、上述の実施例と同様の構成には同一符号を付して説明する。
また、ここでは、既設の水中構造物を既設水中構造物1B、新たに据え付け作業を行う水中構造物を新設水中構造物1Aとそれぞれいい、各撮像手段5,5...は、新設水中構造物1Aの上面外周部の一辺に互いに水平方向に間隔を置いて設置されている。
既設水中構造物1Bに隣接して新設水中構造物1Aを据え付ける作業は、据え付け作業支援装置4を使用して、新設水中構造物1Aと既設水中構造物1Bとの間隔を監視しつつ、新設水中構造物1Aを水底より浮かせた状態で起重機船2や補助作業船3,3、ウインチ装置等の水平移動手段を用いて新設水中構造物1Aを既設水中構造物1Bと隣接する所望の位置に移動させ、その位置で起重機船2による吊り下ろし作業又は新設水中構造物1Aの浮力調整等により新設水中構造物1Aを水底部に沈降させる。
その際、新設水中構造物1Aと既設水中構造物1Bとの間隔を監視するには、先ず、図4(a)に示すように、各撮像手段5,5...により既設水中構造物1Bの外周部を含む新設水中構造物1Aの周辺を撮像範囲12a,12b,12c毎に随時撮像し、その撮像データを画像処理手段に有線又は無線により随時送信する(ステップ1)。
次に、画像処理手段は、図4(b)に示すように、各撮像手段5,5...より送信された撮像範囲12a,12b,12c毎の撮像データを、実際に撮像した画像の視点位置とは異なる仮想の視点位置から見た画像(以下、仮想視点画像13a,13b,13cという)、即ち、新設水中構造物1Aの外周部を真上から鉛直方向に見下ろす画像に変換する処理、各仮想視点画像13a,13b,13cの歪みを補正する処理等の処理を行う(ステップ2)。
そして、画像処理手段は、図4(b)〜図4(c)に示すように、画像合成部において各仮想視点画像13a,13b,13cを撮像範囲が重複している部分14,14で継ぎ合わせるとともに、重複する部分14,14のずれ及び継ぎ目に違和感がないように画像を補正し、図1中一点鎖線で示す監視領域内を鳥瞰的に表示する鳥瞰画像6を生成し(ステップ3)、それを表示手段であるモニターMに出力する(ステップ4)。
また、画像処理手段は、距離計測部で鳥瞰画像6を解析し、既設水中構造物1Bと新設する水中構造物1Aとの間の距離を算出し、その算出結果を表示手段に出力するとともに、距離計側部で算出された両水中構造物1A,1B間距離を予め設定された両水中構造物1A,1B間距離と比較する(ステップ5)。
そして、上記ステップ1〜5の作業を繰り返し行い、新設水中構造物1Aと既設水中構造物1Bとの間の監視対象範囲を切れ目の無い連続した一つの鳥瞰画像6で随時表示することにより、監視対象範囲内で刻々と変化する新設水中構造物1Aと既設水中構造物1Bとの間隔をリアルタイムに監視することができ、起重機船2や補助作業船3,3のオペレータは新設水中構造物1Aと既設水中構造物1Bとの間の部分全体を視覚的に把握しながら作業を行うことができる。
また、ステップ5において、距離計側部で算出された両水中構造物1A,1B間距離が予め設定された両水中構造物1A,1B間距離より狭まると、距離計側部は、警報手段13に信号を出力してサイレンや警告灯を作動させる。
尚、上述の実施例では、撮像ユニット11を構成する各撮像手段5,5...を水中構造物1の上面外周部に設置した例について説明したが、例えば、図5に示すように、アスファルトマット等の水中構造物20Aの据え付け作業に際し、吊り枠21を介して水中構造物1を吊り持ち支持する場合、撮像ユニット11を構成する各撮像手段5,5...は、吊り枠21の外周に固定することにより、水中構造物20の外周部上方に水平方向に互いに間隔を置いて設置されるようにしてもよい。
その場合、撮像ユニット11を構成する各撮像手段5,5...は、吊り枠21の外周部に、上方よりアスファルトマット等の既存の水中構造物20Bを含む水中構造物20Aの周辺を撮像できるように配置される。
尚、図中符号22,22...は、水中構造物20を吊り枠21に支持させるためのワイヤー等の支持具である。
また、上述の実施例では、撮像ユニット11を新設水中構造物1Aの上面外周部に設置した例について説明したが、図6に示すように、複数の撮像ユニット11A,11Bを水中構造物1の高さ方向で複数段備え、水中構造物1の鳥瞰画像を所望の高さ毎に生成し、生成された各鳥瞰画像6A,6Bを表示できるようにしてもよい。尚、上述の実施例と同様の構成には同一符号を付して説明を省略する。
この実施例では、新設水中構造物1Aの下端部に外向きに張り出した形状のフーチングからなる張り出し部30を備え、上段の撮像ユニット11Aを構成する各撮像手段5,5...を水中構造物1の上面外周部に設置し、下段に配置された撮像ユニット11Bを構成する各撮像手段5,5を張り出し部30の周辺を撮像できるように配置する。
下段の撮像ユニット11Bを構成する各撮像手段5,5は、新設水中構造物1Aの両側面部の所望の高さ位置にそれぞれフーチングからなる張り出し部30と水中構造物1A本体の端面とを撮像範囲に含むように設置されている。
そして、各撮像ユニット11A,11Bの少なくとも一、本実施例では下段の撮像ユニット11Bを水中に配置した状態で新設水中構造物1Aの据え付け作業、即ち、新設水中構造物1Aの水平方向移動と沈下を水上と水中とで鳥瞰画像6A,6Bをそれぞれ監視しつつ行う。
尚、本実施例では、図7(c)に示すように、鳥瞰画像6Aと鳥瞰画像6Bとを合成して1つの鳥瞰画像6Cを生成し、水中構造物1Aを一画面で立体的に表示するようにしてもよい。
このようにすることにより、目視による監視が困難な水中部分の状態であってもその監視対象部分を切れ目のない一の鳥瞰画像6Bで視覚的に把握することができ、更には上下2段の鳥瞰画像6A,6B又は鳥瞰画像6A,6Bを合成してなる鳥瞰画像6Cで水中構造物1の状態を監視することができるので、水中構造物1Aの状態及び両水中構造物1A,1B間の間隔を立体的に把握することができる。
尚、上述の実施例では、各撮像ユニット11A,11Bを二段配置とした例について説明したが、複数の撮像ユニットを三段以上の多段配置とし、より詳細に水中構造物1Aの状況を監視するようにしてもよい。
また、上述の実施例では、撮像手段に水中撮影機能を備えた例について説明したが、水中構造物の上面であって水中に没しない位置に設置される各撮像手段は水中撮影機能を有しないものであってもよい。
1A (新設)水中構造物
1B 既設水中構造物
2 起重機船
3 補助作業船
4 据え付け作業支援装置
5 撮像手段(カメラ機器)
6、6A,6B,6C 鳥瞰画像
8 水中構造物位置計測手段
9,10 コンピュータ
11 撮像ユニット
12a〜12c 撮像範囲
13a〜13c 仮想視点画像
14 重複部
20 水中構造物(アスファルトマット)
21 吊り枠
22 支持具
30 張り出し部

Claims (6)

  1. 水中構造物の据え付け作業にあって、移動する前記水中構造物の周辺を監視する水中構造物の据え付け作業支援装置において、
    前記水中構造物の外周部又は水中構造物外周部の上方に水平方向で互いに間隔を置いて設置され、上方より前記水中構造物を含むその周辺を撮像する複数の撮像手段からなり、前記水中構造物の高さ方向に複数段配置に設置された複数の撮像ユニットと、
    該各撮像手段の撮像データを合成して前記水中構造物及びその周辺を鳥瞰的に表示する鳥瞰画像を随時生成する画像合成部を有する画像処理手段と、前記鳥瞰画像を表示する表示手段とを備え、
    前記水中構造物の鳥瞰画像を所望の高さ毎に生成し、該生成された各鳥瞰画像を表示できるようにしたことを特徴としてなる水中構造物の据え付け作業支援装置。
  2. 前記画像処理手段は、前記鳥瞰画像に基づき既設水中構造物と新設する前記水中構造物との間の距離を算出する距離計測部を備えた請求項1に記載の水中構造物の据え付け作業支援装置。
  3. 前記水中構造物の位置及び方位を計測する水中構造物位置計測手段を備えた請求項1又は2に記載の水中構造物の据え付け作業支援装置。
  4. 既設水中構造物に隣接して水中構造物を据え付ける水中構造物の据え付け方法において、
    前記水中構造物の外周部又は水中構造物外周部の上方に水平方向で互いに間隔を置いて設置され、上方より前記水中構造物を含むその周辺を撮像する複数の撮像手段からなり、前記水中構造物の高さ方向に複数段配置に設置された複数の撮像ユニットと、該各撮像手段の撮像データを合成して前記水中構造物及びその周辺を鳥瞰的に表示する鳥瞰画像を生成する画像合成部を有する画像処理手段と、前記鳥瞰画像を表示する表示手段とを備えた据え付け作業支援装置を使用し、
    前記各撮像手段により前記既設水中構造物の外周部を含む前記水中構造物の周辺を撮像し、該各撮像手段の撮像データを合成して前記水中構造物と前記既設水中構造物との関係を鳥瞰的に表示する鳥瞰画像を所望の高さ毎に生成し、該各鳥瞰画像を監視しつつ前記水中構造物の据え付けを行うことを特徴とする水中構造物の据え付け方法。
  5. 前記水中構造物の下端部に外向きに張り出した形状の張り出し部を備え、前記各撮像手段を前記張り出し部の周辺を撮像できるように配置する請求項4に記載の水中構造物の据え付け方法。
  6. 前記撮像ユニットの少なくとも一を水中に配置した状態で、前記水中構造物の鳥瞰画像を所望の高さ毎に生成し、前記水中構造物の据え付け作業を水上と水中との前記鳥瞰画像をそれぞれ監視しつつ行う請求項4又は5に記載の水中構造物の据え付け方法。
JP2013270864A 2013-12-27 2013-12-27 水中構造物の据え付け作業支援装置及びそれを使用した水中構造物の据え付け方法 Active JP6256831B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013270864A JP6256831B2 (ja) 2013-12-27 2013-12-27 水中構造物の据え付け作業支援装置及びそれを使用した水中構造物の据え付け方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013270864A JP6256831B2 (ja) 2013-12-27 2013-12-27 水中構造物の据え付け作業支援装置及びそれを使用した水中構造物の据え付け方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015124560A JP2015124560A (ja) 2015-07-06
JP6256831B2 true JP6256831B2 (ja) 2018-01-10

Family

ID=53535473

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013270864A Active JP6256831B2 (ja) 2013-12-27 2013-12-27 水中構造物の据え付け作業支援装置及びそれを使用した水中構造物の据え付け方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6256831B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021194997A (ja) * 2020-06-12 2021-12-27 東洋建設株式会社 施工支援システム

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6643179B2 (ja) * 2016-05-06 2020-02-12 東亜建設工業株式会社 構造物の水底着底判断方法および水底着底判断システム

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6054451B2 (ja) * 1982-04-23 1985-11-30 日立造船株式会社 水中構造物の据付工法
JP2512132B2 (ja) * 1989-03-02 1996-07-03 株式会社大林組 建築又は土木現場用三次元位置測定装置及び方法
JPH0718703B2 (ja) * 1991-03-12 1995-03-06 東亜建設工業株式会社 三次元測量装置
JPH06313715A (ja) * 1993-04-30 1994-11-08 Chubu Electric Power Co Inc 地上断面のプロフィールおよび離隔測定方法および装置
JPH11306356A (ja) * 1998-04-21 1999-11-05 Hitachi Ltd 画像による3次元計測方法および装置、並びに該方法に係るプログラムを記憶した記憶媒体
JP2894555B1 (ja) * 1998-06-22 1999-05-24 西松建設株式会社 ケーソン施工支援システム
JP2001201346A (ja) * 1999-11-12 2001-07-27 Kumagai Gumi Co Ltd 水中に吊り下げられた物体の測量方法および装置
JP3796488B2 (ja) * 2002-05-15 2006-07-12 若築建設株式会社 沈埋函沈設誘導装置および沈設誘導方法
JP2004156320A (ja) * 2002-11-07 2004-06-03 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 埋設構造物及びその構築方法
JP4157416B2 (ja) * 2003-04-22 2008-10-01 大成建設株式会社 水中物体の位置測定用補助装置、水中物体の位置測定システム、及び水中物体の位置測定方法、並びに既設沈埋函と新設沈埋函の接合方法
BR112012031475A2 (pt) * 2010-06-09 2016-11-01 Nissan Motor método e dispositivo de seleção de modo de estacionamento
JP5557163B2 (ja) * 2011-03-09 2014-07-23 株式会社本間組 水中構造物の据付装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021194997A (ja) * 2020-06-12 2021-12-27 東洋建設株式会社 施工支援システム
JP7291103B2 (ja) 2020-06-12 2023-06-14 東洋建設株式会社 施工支援システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015124560A (ja) 2015-07-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6486596B2 (ja) 指定範囲監視システム
JP6184237B2 (ja) 3次元データの処理装置、その処理方法及びその処理プログラム
JP2007276996A (ja) 建設機械のジブ動作監視装置、建設機械のジブ動作監視方法、建設機械の動作監視システム
KR102463556B1 (ko) 인양물의 크레인 충돌방지를 위한 감시 시스템
JP2011102167A (ja) クレーンの吊り荷位置監視システム及び吊り治具
JP2011079648A (ja) 固定映像表示システム
JP5380747B2 (ja) 吊荷下方の監視システム及び監視方法
KR100784296B1 (ko) 교량 결함 위치 확인 방법
JP2017049792A (ja) 指定範囲監視システム
JP2018095376A (ja) クレーン
CN112010187B (zh) 一种基于塔吊的监测方法及装置
US11034556B2 (en) Method of monitoring at least one crane
JP6818317B2 (ja) 波浪監視システム
JP6256831B2 (ja) 水中構造物の据え付け作業支援装置及びそれを使用した水中構造物の据え付け方法
JP2014016292A (ja) 水中施工装置とその施工方法
JP5084203B2 (ja) 長大構造物の光学的変状計測装置
JP6097063B2 (ja) 高さ測定装置及び高さ測定方法
JP2008057243A (ja) 橋梁架設施工管理方法及び装置
JP2018096827A5 (ja)
JP2007002494A (ja) 架設管理システム
JP5392182B2 (ja) 潜水士位置管理システム
JP2014148396A (ja) 建設作業時の安全監視装置及び監視方法
JP2016113744A (ja) 水中構造物の据付装置と据付方法
JP6417301B2 (ja) 指定範囲監視システム
JP6252830B2 (ja) 遠隔計測システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20161118

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170913

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170913

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20171016

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20171101

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20171124

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6256831

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250