JP6256332B2 - 移動体異常接近検知システムおよび移動体異常接近検知方法 - Google Patents

移動体異常接近検知システムおよび移動体異常接近検知方法 Download PDF

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Description

本発明は、移動体同士の異常接近を検知する移動体異常接近検知システム、移動体異常接近検知方法および移動体異常接近検知プログラムに関する。
近年、航空交通量が増大し、航空機同士の異常接近(コンフリクト)が生じることがある。そして、航路上の輻輳状態を解決する航空管制技術への期待が高まっている。この航空管制技術における最も重要な基本機能の一つが、正確なコンフリクト情報を検知することである。
コンフリクトは、同一高度を航行する二つの航空機が安全性を確保するために設定された距離(洋上管制間隔)より接近している状況である。管制官が各航空機へ管制指示を下すためには、正確なコンフリクト情報(コンフリクトに該当する航空機、コンフリクトの発生時刻、発生場所、およびコンフリクトを回避するための加速・減速情報)を検知する必要がある。
非特許文献1には、シミュレーションに基づくコンフリクトの検知技術が記載されている。非特許文献1には、先行機と後続機との間で、距離間隔等の通過条件が満たされているか否かを時刻順に検査することが記載されている。そして、条件を満足しない場合には、航空機の通過時刻を遅くすることが記載されている。
また、特許文献1には、移動体の異常接近監視方式が記載されている。特許文献1に記載された技術では、航空機の飛行経路上の横ずれ許容幅に基づいて横方向の長さを定め、飛行時間(特許文献1に記載の例では20分)に基づいて縦方向の長さを定めることによってセパレーションボックスを規定する。なお、その飛行時間内に曲折点があれば、その曲折点を考慮してセパレーションボックスを規定する。そして、セパレーションボックスを用いて、移動体の異常近接の可能性を判定する。
特開平5−307700号公報(段落0008,図3等)
福田豊、岡恵、山本哲士、「航空管制の時間管理ツールの試作」、電子情報通信学会技術研究報告宇宙・航空エレクトロニクス、社団法人電子情報通信学会、2008年7月18日、108巻、169号、pp.23−28
非特許文献1に記載の技術では、航空機の距離間隔等の通過条件が満たされているか否かを時刻順に検査する。換言すれば、時刻毎にコンフリクトの有無を検査する。すなわち、所望の精度を反映した時刻の単位で航行時間を区切った回数だけコンフリクトの有無の判定を繰り返す必要がある。そのため、先行機および後行機の経路におけるコンフリクト発生の検知処理に長時間を要する。なお、コンフリクト発生を検知した場合、一方の航空機について通過時刻を修正した後に、再度、コンフリクト発生の検知をすることも考えられるが、この場合、さらに処理時間を要する。
そこで、本発明は、移動体同士の異常接近が生じるか否かを短い処理時間で判定することができる移動体異常接近検知システム、移動体異常接近検知方法および移動体異常接近検知プログラムを提供することを目的とする。
本発明による移動体異常接近検知システムは、区間の始点および終点の情報として、それぞれ第2の移動体の通過位置の2次元座標およびその通過時刻を座標値とする3次元座標を有する第2の移動体の区間情報に基づいて、3次元空間から2次元平面への写像を表す第1の射影行列を算出する射影行列算出手段と、第1の射影行列を用いて、区間の始点および終点の情報としてそれぞれ第1の移動体の通過位置の2次元座標およびその通過時刻を座標値とする3次元座標を有する第1の移動体の区間情報を2次元平面内の線分に写像し、2次元平面内で、第2の移動体の通過位置を中心とし、異常接近が生じるか否かの判定基準となる閾値を半径とする円と、線分との交差判定を行うことによって、第1の移動体と第2の移動体との異常接近が生じるか否かを判定する異常接近判定手段とを備えることを特徴とする。
また、本発明による移動体異常接近検知方法は、区間の始点および終点の情報として、それぞれ第2の移動体の通過位置の2次元座標およびその通過時刻を座標値とする3次元座標を有する第2の移動体の区間情報に基づいて、3次元空間から2次元平面への写像を表す第1の射影行列を算出し、第1の射影行列を用いて、区間の始点および終点の情報としてそれぞれ第1の移動体の通過位置の2次元座標およびその通過時刻を座標値とする3次元座標を有する第1の移動体の区間情報を2次元平面内の線分に写像し、2次元平面内で、第2の移動体の通過位置を中心とし、異常接近が生じるか否かの判定基準となる閾値を半径とする円と、線分との交差判定を行うことによって、第1の移動体と第2の移動体との異常接近が生じるか否かを判定することを特徴とする。
また、本発明による移動体異常接近検知プログラムは、コンピュータに、区間の始点および終点の情報として、それぞれ第2の移動体の通過位置の2次元座標およびその通過時刻を座標値とする3次元座標を有する第2の移動体の区間情報に基づいて、3次元空間から2次元平面への写像を表す第1の射影行列を算出する射影行列算出処理、および、第1の射影行列を用いて、区間の始点および終点の情報としてそれぞれ第1の移動体の通過位置の2次元座標およびその通過時刻を座標値とする3次元座標を有する第1の移動体の区間情報を2次元平面内の線分に写像し、2次元平面内で、第2の移動体の通過位置を中心とし、異常接近が生じるか否かの判定基準となる閾値を半径とする円と、線分との交差判定を行うことによって、第1の移動体と第2の移動体との異常接近が生じるか否かを判定する異常接近判定処理を実行させることを特徴とする。
本発明によれば、移動体同士の異常接近が生じるか否かを短い処理時間で判定することができる。
本発明の第1の実施形態の移動体異常接近検知システムの構成例を示すブロック図である。 3次元空間およびリンクの始点時刻における2次元平面を示す説明図である。 本発明の第1の実施形態の処理経過の例を示すフローチャートである。 注目機および周辺機の経路が、互いに同一直線上に存在するか、あるいは、平行である場合における周辺機のリンクFBから定まる斜柱体Hと平面Pの交差を示す模式図である。 周辺機が形成する直線の代用となる直線を示す模式図である。 本発明の第2の実施形態の移動体異常接近検知システムの構成例を示すブロック図である。 本発明の第2の実施形態の処理経過の例を示すフローチャートである。 本発明の第3の実施形態の移動体異常接近検知システムの構成例を示すブロック図である。 本発明の第3の実施形態の処理経過の例を示すフローチャートである。 ステップC1の処理を模式的に示す説明図である。 本発明の最小構成の例を示すブロック図である。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。以下に示す各実施形態では、航空機同士の異常接近(コンフリクト)を検知する場合を例にして説明するが、本発明は、航空機以外の移動体の異常接近の検知に適用されてもよい。
実施形態1.
図1は、本発明の第1の実施形態の移動体異常接近検知システムの構成例を示すブロック図である。本実施形態の移動体異常接近検知システムは、入力装置1と、データ処理装置2と、コンフリクト検知結果出力装置3とを備える。また、データ処理装置2は、幾何モデル生成手段21と、コンフリクト検知手段22とを備える。
以下の説明において、コンフリクトの有無の判定の対象となる2機の航空機の一方を注目機と記し、もう一方の航空機を周辺機と記す。また、注目機、周辺機には、それぞれフライトプランが定められている。フライトプランとは航空機の移動計画である。フライトプランは、航空機の通過点の座標およびその通過時刻のリストの集合によって、航空機の移動計画を表している。各通過点の座標は、2次元平面のx座標およびy座標で表される。例えば、x座標は緯度であり、y座標は経度である。以下の例では、説明を簡単にするために、x座標、y座標を簡単な値で表す。また、1つの航空機のフライトプランにおいて、通過時刻順に隣接する1組の通過点によって規定される区間を、以下、リンクと記す。フライトプランは、リンクの集合を表しており、各リンクの始点座標およびその通過時刻と、終点座標およびその通過時刻がフライトプランで定められていると言える。本実施形態の移動体異常接近検知システムは、注目機のフライトプランから選ばれた1つのリンクと、周辺機のフライトプランから選ばれた1つのリンクとに基づいて、注目機と周辺機との間にコンフリクトが生じるか否かを判定する。
なお、注目機および周辺機は、フライトプランによって規定される各リンクにおいて、等速直線運動を行うものとする。
入力装置1は、コンフリクト有無の判定処理の入力データの入力インタフェースである。本実施形態では、入力装置1に、注目機の1つのリンクと、周辺機の1つのリンクと、安全間隔情報が入力される。以下、注目機の1つのリンクと、周辺機の1つのリンクの組をリンク対と記す場合がある。また、安全間隔情報は、移動体同士の異常接近が発生したか否かの判定基準となる距離の閾値を表す情報である。以下の説明では、安全間隔情報として洋上管制間隔が入力される場合を例にして説明する。
また、注目機、周辺機の各リンクの始点および終点の情報は、2次元平面の位置座標(x座標、y座標)と、時刻の情報を含んでいる。従って、各リンクの始点および終点の情報は、2次元平面のx軸、y軸に、第3の軸として時間軸を追加した3次元空間内の点を表しているということができる。
幾何モデル生成手段21は、入力されたリンク対における注目機のリンクの始点時刻から終点時刻までの時間と、周辺機のリンクの始点時刻から終点時刻までの時間に共通部分があるか否かを判定し、共通する時間帯があれば、上記のx軸、y軸、時間軸(以下、t軸と記す。)で定められる3次元空間(以下、単に3次元空間と記す。)から2次元平面への写像を表す射影行列、および、その逆写像(2次元平面から3次元空間への写像)を表す射影行列を算出する。また、この2次元平面は、リンク対をなす2つのリンクの始点時刻のうち、遅い方の時刻における二次元平面である。以下、説明を簡単にするために、リンク対をなす2つのリンクで始点時刻同士が共通であり、また、終点時刻同士も共通である場合を例にして説明する。
図2は、3次元空間およびリンクの始点時刻における2次元平面を示す説明図である。また、リンクの始点および終点を3次元座標(x座標、y座標、t座標)で表し、1つのリンクを[(始点のx座標、始点のy座標、始点のt座標),(終点のx座標、終点のy座標、終点のt座標)]という形式で表すものとする。
図2に示す例において、リンクFAは注目機のリンクである。また、リンクFBは、周辺機のリンクである。ここでは、FA=[(0,0,0),(100,100,100)]とし、FB=[(50,0,0),(50,100,100)]とする。2つのリンクの始点時刻はt=0で共通である。従って、2つのリンクの始点時刻のうち遅い方の時刻はt=0であると言える。本例では、幾何モデル生成手段21は、3次元空間からt=0の2次元平面へ写像を表す射影行列、およびその逆写像を表す射影行列を算出する。3次元空間からの写像先となる2次元平面を、以下、計算平面と記す。3次元空間から計算平面への写像は、周辺機のリンクFBに沿った方向への写像である。
また、幾何モデル生成手段21は、入力されたリンク対のいずれか一方を注目機のリンクと定め、もう一方を周辺機のリンクと定めればよい。第1の実施形態および第2の実施形態では2つの航空機のコンフリクトの有無を判定するが、コンフリクトが生じる場合に、コンフリクトを回避するための情報(後述の第3の実施形態における回避情報)は算出しない。この場合には、幾何モデル生成手段21は、2つのリンクのうち、どちらを注目機のリンクと定めてもよい。そして、コンフリクト検知手段21は、幾何モデル生成手段21に定められた通りに、一方のリンクを注目機のリンクし、もう一方のリンクを周辺機のリンクとして処理を行う。
あるいは、どちらのリンクが注目機であるかを示す注目機指定情報が入力装置1に入力され、幾何モデル生成手段21は、注目機指定情報によって指定されたリンクを注目機のリンクとし、もう一方のリンクを周辺機のリンクとしてもよい。
図2に示す例において、注目機の速度を速めた場合には、リンクFAの終点時刻も早まり、注目機の速度を遅くした場合には、リンクFAの終点時刻も遅くなる。例えば、図2に示す点Eは、注目機の速度を速めた場合のリンクの終点の例を表し、点Eは、注目機の速度を遅くした場合のリンクの終点の例を表す。このように、注目機の速度を変化させることで、平面(図2に示す例において、点(0,0,0),E,Eを含む平面)が規定される。以下、この平面をPと記す。
また、周辺機のリンクFB上の点毎に、リンクFB上の点を中心とし、半径が洋上管制間隔である円を定めた状態を仮定する。ただし、この円は、計算平面Pに平行な円であるものする。すると、図2に示すように、底面が円の斜柱体Hが定まる。
平面Pと斜柱体Hとの交差は、図2に示すように楕円dで表される。3次元空間内で、楕円dと注目機のリンクFAが交差していれば、コンフリクトが生じることを意味し、交差していなければ、コンフリクトが生じないことを意味する。ただし、本発明では、3次元空間内での楕円dと注目機のリンクFAとの交差判定を行うのではなく、リンクFAを計算平面Pに写像して得られる線分を利用して、コンフリクトの有無を判定する。
コンフリクト検知手段22には、入力装置1を介して洋上管制間隔が入力される。また、幾何モデル生成手段21からリンク対および2つの射影行列が入力される。
コンフリクト検知手段22は、3次元区間から計算平面Pへの射影行列を用いて、注目機のリンクを計算平面P上に写像する。そして、コンフリクト検知手段22は、周辺機のリンクの始点を中心とし、半径が洋上管制間隔である計算平面P内の円(cと記す。)と、注目機のリンクの写像により得られた線分(sと記す。)とを用いて、注目機と周辺機との間にコンフリクトが生じるか否かを判定する。図2に示す例では、リンクFAを写像して得られる線分sは、x軸に沿った線分となる。コンフリクト検知手段22は、円cと線分sが交差していれば、コンフリクトが生じると判定し、交差していなければ、コンフリクトは生じないと判定する。なお、この円cは、楕円d(図2参照)を計算平面Pに写像した円であるが、楕円dを求めなくても、周辺機のリンクの始点の情報と洋上管制間隔から定められる。よって、円cを特定するために、3次元空間から計算平面Pへの写像の演算を行う必要はない。
また、コンフリクト検知手段22は、コンフリクトが生じたと判定した場合には、計算平面Pから3次元空間への写像を表す射影行列を用いて、コンフリクトの発生時刻および発生場所を算出する。
コンフリクト検知結果出力装置3は、コンフリクト検知手段22によるコンフリクト有無の判定結果を出力する。また、コンフリクトの発生時刻および発生場所が算出された場合には、その発生時刻および発生場所の情報も出力する。
幾何モデル生成手段21およびコンフリクト検知手段22は、例えば、移動体異常接近検知プログラムに従って動作するコンピュータのCPUによって実現される。例えば、CPUが、移動体異常接近検知プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体から移動体異常接近検知プログラムを読み込み、そのプログラムに従って、幾何モデル生成手段21およびコンフリクト検知手段22として動作すればよい。また、幾何モデル生成手段21およびコンフリクト検知手段22が別々のハードウェアで実現されていてもよい。
次に、第1の実施形態の処理経過について説明する。図3は、本発明の第1の実施形態の処理経過の例を示すフローチャートである。入力装置1には、移動体異常接近検知システムの管理者から、注目機のフライトプランから抽出されたリンクと、周辺機のフライトプランから抽出されたリンクの組であるリンク対と、洋上管制間隔が入力される。入力装置1は、リンク対を幾何モデル生成手段21に送り、洋上関係間隔をコンフリクト検知手段22に送る。
幾何モデル生成手段21は、リンク対における一方のリンクの始点時刻から終点時刻までの時間と、もう一方のリンクの始点時刻から終点時刻までの時間に共通部分があるか否かを判定する(ステップA1)。
2つのリンクの時間に共通部分がなければ(ステップA1におけるNO)、幾何モデル生成手段21は、コンフリクトが生じない旨の判定結果をコンフリクト検知結果出力装置3に送り、コンフリクト検知結果出力装置3は、その判定結果を出力する(ステップA6)。
また、2つのリンクの時間に共通部分があれば(ステップA1におけるYES)、幾何モデル生成手段21は、周辺機のリンクに基づいて、3次元空間から計算平面Pへの写像を表す射影行列(mと表す。)を算出し注目機のリンクおよび周辺機のリンクに基づいて、その逆写像を表す射影行列(Mと表す。)算出する。そして、幾何モデル生成手段21は、リンク対および射影行列m,Mをコンフリクト検知手段22に入力する(ステップA2)。射影行列の計算例については、後述する。
ステップA2の後、コンフリクト検知手段22は、射影行列mを用いて、3次元空間内に表される注目機のリンクを計算平面Pに写像する演算を行い、注目機のリンクの写像結果である線分sを算出する。そして、コンフリクト検知手段22は、周辺機のリンクの始点を中心とし、半径が洋上管制間隔である計算平面内の円cと、線分sとの交差判定を行う(ステップA3)。
円cと線分sとが交差するということは、注目機と周辺機との間にコンフリクトが生じることを意味する。円cと線分sとが交差しないということは、注目機と周辺機との間にコンフリクトが生じないということを意味する。
ステップA3の交差判定の結果、円cと線分sとが交差しないと判定した場合(ステップA4におけるNO)、コンフリクト検知手段22は、コンフリクトが生じない旨の判定結果をコンフリクト検知結果出力装置3に送り、コンフリクト検知結果出力装置3は、その判定結果を出力する(ステップA6)。
また、ステップA3の交差判定の結果、円cと線分sとが交差すると判定した場合(ステップA4におけるYES)、コンフリクト検知手段22は、射影行列Mを用いて、円cと線分sの交点を3次元空間に写像することによって、コンフリクト情報(コンフリクトの発生時刻および発生場所の情報)を生成する(ステップA5)。
ステップA5の後、コンフリクト検知手段22は、コンフリクトが生じる旨の判定結果およびコンフリクト情報をコンフリクト検知結果出力装置3に送り、コンフリクト検知結果出力装置3は、その判定結果およびコンフリクト情報を出力する(ステップA6)。
以下、具体例を用いて、本実施形態の動作を説明する。以下の具体例では、注目機の経路と周辺機の経路とが、互いに同一直線上になく、また、平行でもない場合を例にする。
また、以下の説明では、入力装置1に、洋上管制間隔として10が入力された場合を例にする。また、注目機のリンクFAとして、図2に示すFA=[(0,0,0),(100,100,100)]が入力され、周辺機のリンクFBとして、図2に示すFB=[(50,0,0),(50,100,100)]が入力された場合を例にする。
本例では、2つのリンクの始点時刻はt=0で共通であり、2つのリンクの始点時刻のうち遅い方の時刻はt=0であると言える。よって、計算平面Pは、t=0である。
リンクFA,FBのいずれにおいても、始点時刻から終点時刻までの時間は、t=0からt=100までの時間である。よって、幾何モデル生成手段21は、リンクFAの始点時刻から終点時刻までの時間と、リンクFBの始点時刻から終点時刻までの時間に共通部分があると判定する(ステップA1におけるYES)。
そして、幾何モデル生成手段21は、周辺機のリンクFBを用いて、3次元空間から計算平面Pへの写像を表す射影行列mを算出し注目機のリンクFAおよび周辺機のリンクFBを用いて、その逆写像(計算平面Pから3次元空間への写像)を表す射影行列Mとを算出する。
リンクFAを一般化して、FA=[(xA1,yA1,tA1),(xA2,yA2,tA2)]と表す。すなわち、リンクFAの始点におけるx座標をxA1と表し、y座標をyA1と表し、注目機がその位置を通過する時刻をtA1と表す。そして、リンクFAの終点におけるx座標をxA2と表し、y座標をyA2と表し、注目機がその位置を通過する時刻をtA2と表す。
同様に、リンクFBを一般化して、FB=[(xB1,yB1,tB1),(xB2,yB2,tB2)]と表す。すなわち、リンクFBの始点におけるx座標をxB1と表し、y座標をyB1と表し、周辺機がその位置を通過する時刻をtB1と表す。そして、リンクFBの終点におけるx座標をxB2と表し、y座標をyB2と表し、周辺機がその位置を通過する時刻をtB2と表す。
注目機の経路と周辺機の経路とが、互いに同一直線上になく、また、平行でもない場合、幾何モデル生成手段21は、計算平面から3次元空間への写像を表す射影行列M、および、3次元空間から計算平面Pへの写像を表す射影行列mを、それぞれ、以下の式(1)、式(2)の計算によって求めることができる。
Figure 0006256332
Figure 0006256332
そして、幾何モデル生成手段21は、リンクFA,FBおよび射影行列m,Mをコンフリクト検知手段22に入力する(ステップA2)
コンフリクト検知手段22は、射影行列mに関しては第1行および第2行のみを使用するので、幾何モデル生成手段21は、リンクFA,FBと、射影行列mの第1行および第2行と、射影行列Mとをコンフリクト検知手段22に入力してもよい。
射影行列Mの第1行をM1とし、第2行をM2とし、第3行をM3とすると、FA=[(0,0,0),(100,100,100)]およびFB=[(50,0,0),(50,100,100)]から、M1=(1,0,0,0)、M2=(1,0,0,0)、M3=(1,−1,1,0)となる射影行列Mが求められる。また、射影行列mの第1行をm1とし,第2行をm2とすると、m1=(1,0,0,0)、m2=(0,1,−1,0)となる。
ステップA3において、コンフリクト検知手段22は、射影行列mを用いて、リンクFAを計算平面Pに写像することによって線分sを算出する。具体的には、コンフリクト検知手段22は、線分sの始点および終点を算出する。コンフリクト検知手段22は、(xA1,yA1)を線分sの始点とする。また、コンフリクト検知手段22は、(xA2,yA2 A2 ,1)とm1(射影行列mの第1行)の内積をx座標とし、(xA2,yA2,tA2,1)とm2(射影行列mの第2行)の内積をy座標とする点を、線分sの終点とする。本例では、FA=[(0,0,0),(100,100,100)]、m1=(1,0,0,0)およびm2=(0,1,−1,0)に基づいて、(0,0)を始点とし、(100,0)を終点とする線分s(図2参照)を求める。
また、ステップA3の交差判定で用いる円cは、中心が(xB1,yB1)であり、半径が洋上管制間隔である円である。本例では、コンフリクト検知手段22は、FB=[(50,0,0),(50,100,100)]、および洋上管制間隔“10”に基づいて、中心が(50,0)であり、半径が10である円c(図2参照)を特定する。
コンフリクト検知手段22は、上記のように定めた線分sと円cとの交差判定を行う(ステップA3)。円cと線分sとが交差しないと判定した場合(ステップA4におけるNO)、コンフリクト検知手段22は、コンフリクトが生じない旨の判定結果をコンフリクト検知結果出力装置3に送り、コンフリクト検知結果出力装置3は、その判定結果を出力する(ステップA6)。
本例では、図2に示すように、線分sと円cは交差する(ステップA4におけるYES)。この場合、コンフリクト検知手段22は、線分sと円cの交点を算出する。線分sと円cが2点で交差する場合、コンフリクト検知手段22は、線分sと円cの交点のうち、線分sの始点に近い方の交点を算出する。この交点の座標を(x,y)と表す。コンフリクト検知手段22は、(x,y,tA1,1)というベクトルを定める。このベクトルをpとする。さらに、コンフリクト検知手段22は、p=(x,y,tA1,1)とM1との内積p・M1、ベクトルpとM2との内積p・M2、および、ベクトルpとM3との内積p・M3を計算することによって、コンフリクトの発生位置、およびコンフリクトの発生時刻を求める(ステップA5)。p・M1をx座標とし、p・M2をy座標とする点(p・M1,p・M2)が、コンフリクトの発生位置である。また、p・M3は、コンフリクトの発生時刻である。
始点(0,0)、終点(100,0)となる線分sと、(50,0)を中心とする半径10の円cとの交点(線分sに近い方の交点)として、(40,0)が得られる。この交点の座標と、tA1(リンクFAの始点の時刻)を用いてベクトルpを定め、コンフリクトの発生位置(p・M1,p・M2)と、コンフリクトの発生時刻p・M3とを計算すると、コンフリクトの発生位置の座標は(40,40)と計算され、コンフリクトの発生時刻は40と計算される。このように、p・M1,p・M2,p・M3を計算することよって、コンフリクトの発生位置およびコンフリクトの発生時刻を求める演算は、本例では、交点(40,0)を3次元空間内の座標(40,40,40)(図2参照)に写像する処理である。
ステップA5の後、コンフリクト検知手段22は、コンフリクトが生じる旨の判定結果、および、コンフリクトの発生位置および発生時刻の情報をコンフリクト検知結果出力装置3に送り、コンフリクト検知結果出力装置3は、その判定結果、コンフリクトの発生位置および発生時刻の情報を出力する(ステップA6)
前述のように、円cは、楕円d(周辺機のリンクFBから定まる斜柱体と平面Pの交差)の計算平面上への写像に該当する。本実施形態では、注目機のリンクFAを計算平面上に写像した線分sと円cとの交差判定によって、コンフリクトの有無を判定する。従って、時刻毎に注目機と周辺機との距離を計算する処理を行う必要がないので、コンフリクト有無の判定処理を短い処理時間で実現することができる。また、3次元空間から計算平面への写像や、計算平面から3次元空間への写像は、簡単な行列の計算によって行うことができるので、処理時間の増加を防ぐことができる。
また、本実施形態では、計算平面P内で線分sと円cとの交差判定を行う。従って、3次元空間内で楕円dとリンクFAとの交差判定を行う場合と比較して、交差判定に要する計算量を少なくすることができ、コンフリクト有無の判定時間を短くすることができる。
また、特許文献1に記載の発明と比較すると、特許文献1に記載の発明では、飛行時間に基づいて縦方向の長さを定めたセパレーションボックスに基づいて、移動体の異常近接の可能性を判定する。従って、その飛行時間帯内での異常近接の可能性を判定することはできるが、いつ、どの場所でコンフリクトが生じるのかを判定するのは困難である。
それに対し、本発明では、線分sと円cとの交点を3次元空間に写像することによって、コンフリクトの発生位置および発生時刻を特定することができる。すなわち、本発明では、より詳細なコンフリクト情報を得ることができる。
次に、第1の実施形態の変形例について説明する。
第1の実施形態において、コンフリクト検知手段22がコンフリクトの発生位置および発生時刻の情報を生成しなくてもよい。この場合、幾何モデル生成手段21は、射影行列mを算出すればよく、射影行列Mについては算出しなくてよい。そして、コンフリクト検知手段22は、線分sと円cとの交差判定を行い、交差すると判定した場合(ステップA4におけるYES)、ステップA5の処理を行わなくてよい。そして、コンフリクト検知手段22は、コンフリクトが生じる旨の判定結果をコンフリクト検知結果出力装置3に送り、コンフリクト検知結果出力装置3は、その判定結果を出力すればよい。
また、上記の実施形態では、注目機のリンクの始点時刻と、周辺機のリンクの始点時刻が共通である場合を例にして説明した。2つのリンクの始点時刻が異なる場合には、始点時刻が早い方のリンクの始点座標(x,y,t)を、始点時刻がもう一方のリンクの始点時刻と揃うように更新すればよい。例えば、FA=[(xA1,yA1,tA1),(xA2,yA2,tA2)]と、FB=[(xB1,yB1,tB1),(xB2,yB2,tB2)]が与えられたとする。tA1がtB1よりも早い時刻である場合、リンクFAと計算平面(t=tB1)との交点座標で、リンクFAの始点を更新すればよい。また、tB1がtA1よりも早い時刻である場合、リンクFBと計算平面(t=tA1)との交点座標で、リンクFBの始点を更新すればよい。このような更新を行った後、上記の実施形態と同様の動作を行えばよい。
また、上記の実施形態では、注目機の経路と周辺機の経路とが、互いに同一直線上になく、また、平行でもない場合を示した。以下、注目機および周辺機の経路が、互いに同一直線上に存在するか、あるいは、平行である場合における射影行列について示す。図4は、注目機および周辺機の経路が、互いに同一直線上に存在するか、あるいは、平行である場合における周辺機のリンクFBから定まる斜柱体Hと平面Pの交差を示す模式図である。図4では、斜柱体Hの断面となる円Hを示している。図4に示すように、この場合、斜柱体Hと平面Pの交差は、楕円ではなく、平行四辺形dとなる。なお、注目機のリンクは、FA=[(xA1,yA1,tA1),(xA2,yA2,tA2)]であるとする。
このような場合、周辺機が形成する直線の代用として、点(xA2,yA2,tA2)を通り、計算平面と交差する任意の直線を用いることができる。ここでは、以下に示す式(3)で表される直線を用いるものとする。
(yA2−yA1)x+(−xA2+xA1)y+xA2A1−xA1A2=0
式(3)
この直線は、図5に示すように、点(xA2,yA2,tA2)を通り、平面t=tA1と45°をなす直線である。
この場合、幾何モデル生成手段21は、計算平面から3次元空間への写像を表す射影行列Mとして、以下の式(4)で定まる行列を算出すればよい。
Figure 0006256332
ただし、Dは、以下の式(5)の計算によって求められる値である。
Figure 0006256332
また、c,c,cは、それぞれ、以下の式(6)から式(8)の計算によって求められる値である。
=y/D 式(6)
=x/D 式(7)
=t/D 式(8)
また、D、x,y,tは、それぞれ、以下の式(9)から式(12)の計算によって求められる値である。
=x +y 式(9)
=xA2−xA1 式(10)
=yA2−yA1 式(11)
=tA2−tA1 式(12)
また、幾何モデル生成手段21は、3次元空間から計算平面への写像を表す射影行列mとして、以下の式(13)で定まる行列を算出すればよい。
Figure 0006256332
ただし、c4,c5は、それぞれ、以下の式(14)、式(15)の計算によって求められる値である。
=y/t 式(14)
=−x/t 式(15)
,yは、前述の式(10)、式(11)の計算によって求められる値である。
注目機および周辺機の経路が互いに同一直線上に存在するか、あるいは、平行である場合には、幾何モデル生成手段21は、例えば、式(4)、式(13)で求められる射影行列M,mを算出する。その他の点については、前述の第1の実施形態と同様である。
実施形態2.
図6は、本発明の第2の実施形態の移動体異常接近検知システムの構成例を示すブロック図である。第1の実施形態の構成要素と同様の要素については、図1と同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。第2の実施形態では、データ処理装置2が、幾何モデル生成手段21と、コンフリクト検知手段22と、リンク生成手段23とを備える。
本実施形態では、入力装置1に、注目機のフライトプランと周辺機のフライトプラン、および安全間隔情報が入力される。第2の実施形態においても、安全間隔情報として洋上管制間隔が入力される場合を例にする。
リンク作成手段23は、入力装置1を介して入力された注目機および周辺機の各フライトプランから、注目機のリンクのリストおよび周辺機のリンクのリストを作成する。例えば、リンク作成手段23は、注目機のフライトプランにおいて、通過点の座標およびその通過時刻を座標値とする3次元座標を、通過時刻の昇順に並べる。そして、リンク作成手段23は、隣接する3次元座標同士の組を1つのリンクとし、そのようなリンクのリストを、注目機のリンクのリストとする。また、リンク作成手段23は、周辺機のフライトプランから同様に、周辺機のリンクのリストを作成する。
なお、第1の実施形態と同様に、個々のリンクは、[(始点のx座標、始点のy座標、始点のt座標),(終点のx座標、終点のy座標、終点のt座標)]という形式で表される。そして、リンクのリストは、このようなリンクの集合である。
ここでは、リンクの集合を{}で囲んだ形式でリンクのリストを表すことにする。例えば、注目機のリンクのリストとして、{[(0,0,0),(100,100,100)],[(100,100,100)、(100,200,200)]}等のリンクリストが作成され、周辺機のリンクのリストとして、{[(0,0,−100),(50,0,0)],[(50,0,0),(50,100,100)]}等のリンクリストが作成され得る。
また、リンク作成手段23は、注目機のリンクの始点時刻から終点時刻までの時間と、周辺機のリンクの始点時刻から終点時刻までの時間に共通部分があるリンク対を特定する処理を行う。
このようなリンク対毎に、幾何モデル生成手段21およびコンフリクト検知手段22は、コンフリクトの有無の判定処理を行う。
リンク作成手段23は、例えば、移動体異常接近検知プログラムに従って動作するコンピュータのCPUによって実現される。また、リンク作成手段23が他の要素とは別のハードウェアで実現されていてもよい。
次に、第2の実施形態の処理経過について説明する。図7は、本発明の第2の実施形態の処理経過の例を示すフローチャートである。入力装置1には、管理者から、注目機のフライトプラン、周辺機のフライトプランおよび洋上管制間隔が入力される。入力装置1は、その2つのフライトプランをリンク作成手段23に送り、洋上関係間隔をコンフリクト検知手段22に送る。
リンク作成手段23は、注目機のフライトプランから注目機のリンクのリストを作成し、周辺機のフライトプランから周辺機のリンクのリストを作成する(ステップB1)。
次に、リンク作成手段23は、注目機のリンクのリストと周辺機のリンクのリストをそれぞれ走査し、注目機のリンクと周辺機のリンクのリンク対であって、「注目機のリンクの始点時刻から終点時刻までの時間と、周辺機のリンクの始点時刻から終点時刻までの時間に共通部分がある。」という条件を満足するリンク対のリストを生成する(ステップB2)。リンク作成手段23は、そのリンク対のリストを幾何モデル生成手段21に入力する。
なお、リンク作成手段23は、上記の条件を満たすリンク対において、2つのリンクの始点時刻が異なる場合には、始点時刻が早い方のリンクの始点座標(x,y,t)を、始点時刻tがもう一方のリンクの始点時刻と揃うように更新する。この更新処理については、第1の実施形態で述べたので説明を省略する。この結果、幾何モデル生成手段21に入力される各リンク対において、注目機のリンクの始点時刻と、周辺機のリンクの始点時刻は共通である。
幾何モデル生成手段21は、入力された個々のリンク対毎に、3次元空間から計算平面への写像を表す射影行列m、および、その逆写像を表す射影行列Mを算出する。
そして、幾何モデル生成手段21は、リンク対とそのリンク対から算出した2つの射影行列m,Mの組を全てコンフリクト検知手段22に入力する。
コンフリクト検知手段22は、入力されたリンク対および射影行列m,Mの各組の中から1つの組を選択する。そして、コンフリクト検知手段22は、その組に関して、射影行列mを用いて、3次元空間内に表される注目機のリンクを計算平面に写像する演算を行い、注目機のリンクの写像結果である線分sを算出する。そして、コンフリクト検知手段22は、周辺機のリンクの始点を中心とし、半径が洋上管制間隔である計算平面内の円cと、線分sとの交差判定を行う(ステップA3)。この交差判定の処理は、第1の実施形態におけるステップA3と同様である。
ステップA3の交差判定の結果、円cと線分sとが交差しないと判定した場合(ステップA4におけるNO)、コンフリクト検知手段22は、リンク対および射影行列m,Mの全ての組についてステップA3の処理を行ったか否かを判定する(ステップB4)。
ステップA3の処理を行っていないリンク対および射影行列m,Mの組が残っている場合(ステップB4におけるNO)、コンフリクト検知手段22は、その組の中から1つの組を選択し、再度ステップA3の処理を行う。
入力されたリンク対および射影行列m,Mの全ての組に関してステップA3の処理が完了している場合(ステップB4におけるYES)、コンフリクト検知手段22は、コンフリクトが生じない旨の判定結果をコンフリクト検知結果出力装置3に送り、コンフリクト検知結果出力装置3は、その判定結果を出力する(ステップA6)。
また、ステップA3の交差判定の結果、円cと線分sとが交差すると判定した場合(ステップA4におけるYES)、コンフリクト検知手段22は、射影行列Mを用いて、円cと線分sの交点を3次元空間に写像することによって、コンフリクト情報(コンフリクトの発生時刻および発生場所の情報)を生成する(ステップA5)。この処理は、第1の実施形態におけるステップA5と同様である。
ステップA5の後、コンフリクト検知手段22は、コンフリクトが生じる旨の判定結果およびコンフリクト情報をコンフリクト検知結果出力装置3に送り、コンフリクト検知結果出力装置3は、その判定結果およびコンフリクト情報を出力する(ステップA6)。
本実施形態においても、第1の実施形態と同様の効果が得られる。
実施形態3.
図8は、本発明の第3の実施形態の移動体異常接近検知システムの構成例を示すブロック図である。第1の実施形態および第2の実施形態と同様の要素については、図1および図6と同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。第3の実施形態では、データ処理装置2が、幾何モデル生成手段21と、コンフリクト検知手段22と、回避情報算出手段24とを備える。
以下の説明では、第1の実施形態と同様に、入力装置1に、リンク対と安全間隔情報が入力される場合を例にして説明する。
回避情報算出手段24は、コンフリクト検知手段24が線分sと円cの交差判定によって、注目機と周辺機との間にコンフリクトが生じると判定された場合、その線分s、円c、射影行列Mを用いて、回避情報を算出する。回避情報は、コンフリクトを回避するための注目機のリンクの終点の到着時刻あるいは注目機の速度を表す情報である。
本実施形態では、例えば、入力装置1に、リンク対として入力される2つのリンクのうち、どちらが注目機(換言すれば、回避情報の算出対象の航空機)のリンクであるかを示す注目機指定情報が入力されてもよい。その場合、幾何モデル生成手段21、コンフリクト検知手段21および回避情報算出手段24は、注目機指定情報によって注目機として指定された方のリンクを注目機のリンクとし、もう一方のリンクを周辺機のリンクとして処理を行えばよい。この場合、回避情報算出手段24は、注目機として指定された方のリンクに関して回避情報を算出する。
あるいは、幾何モデル生成手段21、コンフリクト検知手段21および回避情報算出手段24は、2つのリンクのうち、一方を注目機のリンクとし、もう一方を周辺機のリンクとして処理を終了した後、注目機と周辺機を入れ替えて再度同じ処理を行ってもよい。この場合、コンフリクトが生じる場合、2つのリンクそれぞれについて回避情報を得ることができる。
以下の説明では、入力装置1に注目機指定情報が入力される場合を例にして説明する。
回避情報算出手段24は、例えば、移動体異常接近検知プログラムに従って動作するコンピュータのCPUによって実現される。また、回避情報算出手段24が他の要素とは別のハードウェアで実現されていてもよい。
次に、第3の実施形態の処理経過について説明する。図9は、本発明の第3の実施形態の処理経過の例を示すフローチャートである。入力装置1には、管理者から、2つの航空機のフライトプランからそれぞれ抽出されたリンクの組であるリンク対、洋上管制間隔および注目機指定情報が入力される。入力装置1は、リンク対および注目機指定情報を幾何モデル生成手段21に送り、洋上関係間隔をコンフリクト検知手段22に送る。
幾何モデル生成手段21は、リンク対における一方のリンクの始点時刻から終点時刻までの時間と、もう一方のリンクの始点時刻から終点時刻までの時間に共通部分があるか否かを判定する(ステップA1)。
2つのリンクの時間に共通部分がなければ(ステップA1におけるNO)、幾何モデル生成手段21は、コンフリクトが生じない旨の判定結果をコンフリクト検知結果出力装置3に送り、コンフリクト検知結果出力装置3は、その判定結果を出力する(ステップA6)。
2つのリンクの時間に共通部分があれば(ステップA1におけるYES)、幾何モデル生成手段21は、周辺機のリンクに基づいて、3次元空間から計算平面Pへの写像を表す射影行列mを算出し注目機のリンクおよび周辺機のリンクに基づいて、その逆写像を表す射影行列Mとを算出する(ステップA2)。このとき、リンク対のうち、注目機指定情報で指定されたリンクを注目機のリンクとし、もう一方のリンクを周辺機のリンクとすればよい。そして、幾何モデル生成手段21は、注目機のリンク、周辺機のリンク、および射影行列m,Mをコンフリクト検知手段22に入力する(ステップA2)。射影行列M,mの計算方法は、第1の実施形態と同様である。
ステップA2の後、コンフリクト検知手段22は、射影行列mを用いて、3次元空間内に表される注目機のリンクを計算平面Pに写像する演算を行い、注目機のリンクの写像結果である線分sを算出する。そして、コンフリクト検知手段22は、周辺機のリンクの始点を中心とし、半径が洋上管制間隔である計算平面内の円cと、線分sとの交差判定を行う(ステップA3)。
ステップA3の交差判定の結果、円cと線分sとが交差しないと判定した場合(ステップA4におけるNO)、コンフリクト検知手段22は、コンフリクトが生じない旨の判定結果をコンフリクト検知結果出力装置3に送り、コンフリクト検知結果出力装置3は、その判定結果を出力する(ステップA6)。
また、ステップA3の交差判定の結果、円cと線分sとが交差すると判定した場合(ステップA4におけるYES)、コンフリクト検知手段22は、射影行列Mを用いて、円cと線分sの交点を3次元空間に写像することによって、コンフリクト情報(コンフリクトの発生時刻および発生場所の情報)を生成する(ステップA5)。ステップA3〜A5は、第1の実施形態におけるステップA3〜A5と同様である。
そして、コンフリクト検知手段22は、コンフリクトが生じる旨の判定結果をコンフリクト検知結果出力装置3に送る。
さらに、コンフリクト検知手段22は、線分s、円cの情報、および、射影行列Mを回避情報算出手段24に入力する。回避情報算出手段24は、計算平面内において、線分sの始点を通る円cの接線と円cとの接点の座標を算出する。回避情報算出手段24は、射影行列Mを用いて、その接点の座標を3次元空間に写像する。そして、回避情報算出手段24は、リンクFAの始点と、その写像後の点とを通り、リンクFAの終点におけるx座標xA2、y座標yA2に対応するt座標を算出する(ステップC1)。このt座標は、コンフリクトを回避するための注目機のリンクの終点の到着時刻であり、回避情報に該当する。
図10は、ステップC1の処理を模式的に示す説明図である。図2と同様の要素については、図2と同一の符号を付す。図10において、接線R,Rは、計算平面Pにおいて、線分sの始点を通過する円cの接線である。回避情報算出手段24は、接線Rと円cの接点Rp1、および、接線Rと円cの接点Rp2の座標を算出する。そして、回避情報算出手段24は、各接点Rp1,Rp2の座標をそれぞれ、射影行列Mを用いて3次元空間に写像する。この計算は、ステップA5において、線分sと円cの交点を写像する計算と同様である。すなわち、接点の座標を(x,y)とすると、回避情報算出手段24は、p=(x,y,tA1,1)というベクトルを定め、p・M1をx座標とし、p・M2をy座標とし、p・M3をt座標とする3次元空間内の座標を求める。図10において、接点Rp1の写像を点Rp1’として示し、接点Rp2の写像を点Rp2’として示している。点Rp1’,Rp2’はリンクFAの始点を通過する楕円dの接線と、楕円dとの接点である。回避情報算出手段24は、リンクFAの始点および点Rp1’を通過し、リンクFAの終点におけるx,y座標(100,100)に対応するt座標(すなわち、点Eのt座標)を算出する。同様に、回避情報算出手段24は、リンクFAの始点および点Rp2’を通過し、リンクFAの終点におけるx,y座標(100,100)に対応するt座標(すなわち、点Eのt座標)を算出する。
点Eにおけるt座標は、コンフリクトを回避するために注目機の速度を速めた場合に、コンフリクトを回避できる到着時刻である。また、点Eにおけるt座標は、コンフリクトを回避するために注目機の速度を遅くした場合に、コンフリクトを回避できる到着時刻である。
また、回避情報算出手段24は、リンクFAの始点および点Eの座標から導出できる平面上での距離および時間差に基づいて、コンフリクトを回避するための注目機の速度を計算してもよい。この速度は、注目機の速度を速めた場合のコンフリクト回避速度である。同様に、回避情報算出手段24は、リンクFAの始点および点Eの座標から導出できる平面上での距離および時間差に基づいて、コンフリクトを回避するための注目機の速度を計算してもよい。この速度は、注目機の速度を遅くした場合のコンフリクト回避速度である。
ステップC1の後、回避情報算出手段24は、回避情報として、コンフリクトを回避することができる注目機のリンク終点の到着時刻をコンフリクト検知結果出力装置3に送る。回避情報算出手段24は、回避情報として、コンフリクト回避速度をコンフリクト検知結果出力装置3に送ってもよい。そして、コンフリクト検知結果出力装置3は、コンフリクトが生じる旨の判定結果および回避情報を出力する(ステップA6)
本実施形態では、第1の実施形態と同様の効果に加えて、コンフリクトを回避するための回避情報を少ない計算量で算出できるという効果も得られる。本実施形態では、回避情報算出手段24は、計算平面内で円cと接線R,Rの接点を計算し、その接点を3次元空間に写像する。接点を算出する計算は平面内における計算であるので、計算量が少なくて済む。また、計算平面から3次元空間に接点を写像する処理も簡単な行列の計算で済む。従って、回避情報を短い処理時間で得ることができる。
第3の実施形態を第2の実施形態に適用してもよい。すなわち、第2の実施形態におけるデータ処理装置2が回避情報算出手段24を備える構成であってもよい。この場合、回避情報算出手段24は、図7に示すステップA5の後、第3の実施形態と同様にステップC1の処理を実行すればよい。
上記の各実施形態では移動体の例として航空機を例示して説明したが、本発明は、航空機以外の移動体(例えば、電車、バス等)の移動計画の決定にも適用することができる。また、工場や作業場で稼働する移動機械同士の異常接近の検出に適用し、移動機械の防止に利用することもできる。
次に、本発明の最小構成について説明する。図11は、本発明の最小構成の例を示すブロック図である。本発明の移動体異常接近検知システムは、射影行列算出手段71と、異常接近判定手段72とを備える。
射影行列算出手段71(例えば、幾何モデル生成手段21)は、区間の始点および終点の情報として、それぞれ第2の移動体の通過位置の2次元座標およびその通過時刻を座標値とする3次元座標を有する第2の移動体の区間情報(例えば、周辺機のリンク)に基づいて、3次元空間から2次元平面への写像を表す第1の射影行列(例えば、射影行列m)を算出する。
異常接近判定手段72(例えば、コンフリクト検知手段22)は、第1の射影行列を用いて、区間の始点および終点の情報としてそれぞれ第1の移動体の通過位置の2次元座標およびその通過時刻を座標値とする3次元座標を有する第1の移動体の区間情報を2次元平面内の線分(例えば、線分s)に写像し、2次元平面内で、第2の移動体の通過位置を中心とし、異常接近が生じるか否かの判定基準となる閾値(例えば、洋上管制間隔)を半径とする円(例えば、円c)と、線分との交差判定を行うことによって、第1の移動体と第2の移動体との異常接近が生じるか否かを判定する。
そのような構成によれば、時刻毎に2つの移動体の距離を計算する必要がないので、移動体同士の異常接近が生じるか否かを短い処理時間で判定することができる。
また、射影行列算出手段71が、第1の移動体の区間情報と第2の移動体の区間情報とに基づいて、2次元平面から3次元空間への写像を表す第2の射影行列(例えば、射影行列M)を算出し、異常接近判定手段72が、円と線分との交差判定の結果、第1の移動体と第2の移動体との異常接近が生じると判定した場合に、第2の射影行列を用いて、円と線分との交点の座標を3次元空間に写像することによって、異常接近が生じる時の第1の移動体の通過位置および異常接近が生じる時刻を算出する構成であってもよい。
また、円と線分との交差判定の結果、第1の移動体と第2の移動体との異常接近が生じると判定された場合に、線分の始点を通過する円の接線とその円との接点の座標を算出し、第2の射影行列を用いて、当該接点の座標を3次元空間内の点に写像し、当該点の座標に基づいて、異常接近を回避可能な第1の移動体の終点到達時刻または第1の移動体の速度を算出する回避情報算出手段(例えば、回避情報算出手段24)を備える構成であってもよい。
また、第1の移動体の移動計画から第1の移動体の区間情報のリストを生成し、第2の移動体の移動計画から第2の移動体の区間情報のリストを生成し、始点の時刻から終点の時刻までの時間に共通部分がある第1の移動体の区間情報および第2の移動体の区間情報の組を特定する区間情報作成手段(例えば、リンク作成手段23)を備え、射影行列算出手段71が、区間情報作成手段によって特定された第1の移動体の区間情報および第2の移動体の区間情報の各組に対して、少なくとも、第1の射影行列を算出し、異常接近判定手段72が、区間情報作成手段によって特定された第1の移動体の区間情報および第2の移動体の区間情報の組を順次選択し、選択した組に関して第1の移動体と第2の移動体との異常接近が生じるか否かを判定する構成であってもよい。
この出願は、2012年6月13日に出願された日本特許出願2012−133864を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
以上、実施形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記の実施形態に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
産業上の利用の可能性
本発明は、移動体同士の異常接近を検知する移動体異常接近検知システムに好適に適用される。
1 入力装置
3 コンフリクト検知結果出力装置
21 幾何モデル生成手段
22 コンフリクト検知手段
23 リンク作成手段
24 回避情報算出手段

Claims (8)

  1. 間の始点および終点の情報として、それぞれ第2の移動体の通過位置の2次元座標およびその通過時刻を座標値とする3次元座標を有する第2の移動体の区間情報に基づいて、3次元空間から2次元平面への写像を表す第1の射影行列を算出する射影行列算出手段と、
    前記第1の射影行列を用いて、区間の始点および終点の情報としてそれぞれ第1の移動体の通過位置の2次元座標およびその通過時刻を座標値とする3次元座標を有する第1の移動体の区間情報を2次元平面内の線分に写像し、前記2次元平面内で、第2の移動体の通過位置を中心とし、異常接近が生じるか否かの判定基準となる閾値を半径とする円と、前記線分との交差判定を行うことによって、第1の移動体と第2の移動体との異常接近が生じるか否かを判定する異常接近判定手段とを備える
    ことを特徴とする移動体異常接近検知システム。
  2. 射影行列算出手段は、第1の移動体の区間情報と第2の移動体の区間情報とに基づいて、2次元平面から3次元空間への写像を表す第2の射影行列を算出し、
    異常接近判定手段は、前記円と前記線分との交差判定の結果、第1の移動体と第2の移動体との異常接近が生じると判定した場合に、前記第2の射影行列を用いて、前記円と前記線分との交点の座標を3次元空間に写像することによって、異常接近が生じる時の第1の移動体の通過位置および異常接近が生じる時刻を算出する
    請求項1に記載の移動体異常接近検知システム。
  3. 前記円と前記線分との交差判定の結果、第1の移動体と第2の移動体との異常接近が生じると判定された場合に、前記線分の始点を通過する前記円の接線と前記円との接点の座標を算出し、前記第2の射影行列を用いて、当該接点の座標を3次元空間内の点に写像し、当該点の座標に基づいて、異常接近を回避可能な第1の移動体の終点到達時刻または第1の移動体の速度を算出する回避情報算出手段を備える
    請求項2に記載の移動体異常接近検知システム。
  4. 第1の移動体の移動計画から第1の移動体の区間情報のリストを生成し、第2の移動体の移動計画から第2の移動体の区間情報のリストを生成し、始点の時刻から終点の時刻までの時間に共通部分がある第1の移動体の区間情報および第2の移動体の区間情報の組を特定する区間情報作成手段を備え、
    射影行列算出手段は、区間情報作成手段によって特定された第1の移動体の区間情報および第2の移動体の区間情報の各組に対して、少なくとも、第1の射影行列を算出し、
    異常接近判定手段は、区間情報作成手段によって特定された第1の移動体の区間情報および第2の移動体の区間情報の組を順次選択し、選択した組に関して第1の移動体と第2の移動体との異常接近が生じるか否かを判定する
    請求項1から請求項3のうちのいずれか1項に記載の移動体異常接近検知システム。
  5. 間の始点および終点の情報として、それぞれ第2の移動体の通過位置の2次元座標およびその通過時刻を座標値とする3次元座標を有する第2の移動体の区間情報に基づいて、3次元空間から2次元平面への写像を表す第1の射影行列を算出し、
    前記第1の射影行列を用いて、区間の始点および終点の情報としてそれぞれ第1の移動体の通過位置の2次元座標およびその通過時刻を座標値とする3次元座標を有する第1の移動体の区間情報を2次元平面内の線分に写像し、前記2次元平面内で、第2の移動体の通過位置を中心とし、異常接近が生じるか否かの判定基準となる閾値を半径とする円と、前記線分との交差判定を行うことによって、第1の移動体と第2の移動体との異常接近が生じるか否かを判定する
    ことを特徴とする移動体異常接近検知方法。
  6. 第1の移動体の区間情報と第2の移動体の区間情報とに基づいて、2次元平面から3次元空間への写像を表す第2の射影行列を算出し、
    前記円と前記線分との交差判定の結果、第1の移動体と第2の移動体との異常接近が生じると判定した場合に、前記第2の射影行列を用いて、前記円と前記線分との交点の座標を3次元空間に写像することによって、異常接近が生じる時の第1の移動体の通過位置および異常接近が生じる時刻を算出する
    請求項5に記載の移動体異常接近検知方法。
  7. コンピュータに、
    間の始点および終点の情報として、それぞれ第2の移動体の通過位置の2次元座標およびその通過時刻を座標値とする3次元座標を有する第2の移動体の区間情報に基づいて、3次元空間から2次元平面への写像を表す第1の射影行列を算出する射影行列算出処理、および、
    前記第1の射影行列を用いて、区間の始点および終点の情報としてそれぞれ第1の移動体の通過位置の2次元座標およびその通過時刻を座標値とする3次元座標を有する第1の移動体の区間情報を2次元平面内の線分に写像し、前記2次元平面内で、第2の移動体の通過位置を中心とし、異常接近が生じるか否かの判定基準となる閾値を半径とする円と、前記線分との交差判定を行うことによって、第1の移動体と第2の移動体との異常接近が生じるか否かを判定する異常接近判定処理
    を実行させるための移動体異常接近検知プログラム。
  8. コンピュータに、
    射影行列算出処理で、第1の移動体の区間情報と第2の移動体の区間情報とに基づいて、2次元平面から3次元空間への写像を表す第2の射影行列を算出させ、
    異常接近判定処理で、前記円と前記線分との交差判定の結果、第1の移動体と第2の移動体との異常接近が生じると判定した場合に、前記第2の射影行列を用いて、前記円と前記線分との交点の座標を3次元空間に写像することによって、異常接近が生じる時の第1の移動体の通過位置および異常接近が生じる時刻を算出させる
    請求項7に記載の移動体異常接近検知プログラム。
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