JP6252324B2 - 内燃機関の制御装置 - Google Patents
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Description
本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、失火を抑制するとともに、燃費を改善可能な内燃機関の制御装置を提供することにある。
点火装置は、点火コイル、イグナイタ部、および、エネルギ投入部を有する。
点火コイルは、一次コイルおよび二次コイルを有する。一次コイルは、直流電源から供給される一次電流が流れる。二次コイルは、内燃機関の燃焼室において混合気に点火する点火プラグの電極に接続され、一次電流の通電および遮断によって発生する二次電圧が印加され二次電流が流れる。
イグナイタ部は、点火スイッチを有する。点火スイッチは、一次コイルの直流電源と反対側である接地側に接続され、一次電流の通電および遮断を切り替える。
エネルギ投入部は、点火スイッチにより一次電流を遮断し当該遮断による電圧で点火プラグにて放電が発生した後の所定のエネルギ投入期間において、エネルギを投入する。
異常判定手段は、エネルギ投入部によるエネルギ投入が可能か否かを判定する。
点火方式決定手段は、異常判定手段による判定結果および内燃機関の動作点に基づき、点火方式を、通常点火、または、エネルギ投入点火とする。通常点火では、一次電流の遮断により生じるエネルギにより点火する。エネルギ投入点火では、一次電流の遮断によるエネルギに加え、エネルギ投入部からのエネルギ投入を行う。
G/F比決定手段は、異常判定手段による判定結果および動作点に基づき、燃焼室に供給される空気およびEGRガスを含む気体である吸入ガスと燃料との比であるG/F比を決定する。
また、エネルギ投入部の故障等によりエネルギ投入ができなくなった場合、内燃機関の動作点によらず、点火方式を通常点火としている。また、エネルギ投入点火領域において、エネルギ投入点火に替えて通常点火とした場合における最適値になるようにG/F比を変更している。これにより、例えばEGR還流をしない場合と比較し、エネルギ投入部によるエネルギ投入ができなくなった場合において、燃費が向上し、排気中のNOx等の増加を抑制することができる。
(第1実施形態)
[エンジンシステムの構成]
まず、エンジンシステムの概略構成について図1を参照して説明する。図1に示すように、内燃機関システムとしてのエンジンシステム10は、火花点火式の内燃機関としてのエンジン13、および、点火装置30等を備える。
エンジン13は、例えば4気筒等の多気筒エンジンであり、図1では1気筒の断面を示す。以下に説明する構成は、図示しない他の気筒にも同様に設けられる。
すなわち本実施形態のエンジン13は、所謂「ポート噴射エンジン」であるが、燃料を燃焼室17に直接噴射する所謂「直噴エンジン」としてもよい。
また、「空気」と「燃料」との比を「A/F比」、「吸入ガス(すなわち、「空気」+「EGRガス」)」と「燃料」との比を「G/F(Gas/Fuel)比」とする。また、「混合気」中の「EGRガス」の割合を「EGR率」とする。
点火プラグ7は、エンジン13の燃焼室17で所定のギャップを隔てて対向する一対の電極(図2参照)を有する。点火プラグ7の電極間に放電電圧が印加されると、電極間のギャップに放電が発生する。放電電圧とは、電極間の絶縁を破壊し、放電が発生しうる程度の高電圧をいう。
点火装置30は、点火回路ユニット31、および、点火コイル40を備える。
図2に示すように、点火コイル40は、一次コイル41、二次コイル42、および、整流素子43を有し、公知の昇圧トランスを構成している。
一次コイル41は、一端が直流電源としてのバッテリ6の正極に接続され、他端が点火スイッチ45を経由して接地される。以下、一次コイル41のバッテリ6と反対側を「接地側」或いは「低電圧側」という。
二次コイル42は、一次コイル41と磁気的に結合されており、一端が点火プラグ7の一対の電極を経由して接地され、他端が整流素子43および二次電流検出抵抗47を経由して接地される。
整流素子43は、ダイオードで構成され、二次電流I2を整流する。
点火コイル40は、一次コイル41を流れる電流の変化に応じた電磁誘導の相互誘導作用により二次コイル42に高電圧を発生させ、この高電圧を点火プラグ7に印加する。本実施形態では、1つの点火プラグ7に対し、1つの点火コイル40が設けられる。
イグナイタ部44は、点火スイッチ45、および、整流素子46を有する。
点火スイッチ45は、例えばIGBT(絶縁ゲートバイポーラトランジスタ)で構成され、コレクタが一次コイル41の接地側に接続され、エミッタが接地され、ゲートがECU32に接続される。点火スイッチ45のエミッタは、整流素子46を経由して、コレクタに接続される。
DCDCコンバータ51は、エネルギ蓄積コイル52、充電スイッチ53、充電用ドライバ回路54、および、整流素子55から構成され、バッテリ6の電圧を昇圧してコンデンサ56に供給する。
充電スイッチ53は、例えばMOSFET(金属酸化物半導体電界効果トランジスタ)で構成されており、ドレインがエネルギ蓄積コイル52に接続され、ソースが接地され、ゲートが充電用ドライバ回路54に接続される。充電用ドライバ回路54は、充電スイッチ53のオンオフを切り替える充電スイッチ信号SWcを充電スイッチ53のゲートに出力する。
コンデンサ56は、正極が整流素子55を経由してエネルギ蓄積コイル52と充電スイッチ53との接続点に接続され、負極が接地される。コンデンサ56は、DCDCコンバータ51から供給された電荷を蓄える。
整流素子59は、ダイオードで構成され、点火コイル40からコンデンサ56への電流の逆流を防止している。
異常判定部62は、検出された二次電流I2等に基づき、エネルギ投入部50の異常を判定し、判定結果をECU32に出力する。以下適宜、なんらかの異常により、エネルギ投入部50によるエネルギ投入ができないことを「エネルギ投入部故障」といい、エネルギ投入部50によるエネルギ投入が可能であることを「エネルギ投入部正常」という。
点火信号IGTは、点火スイッチ45のゲート、および、充電用ドライバ回路54に入力される。点火スイッチ45は、点火信号IGTがハイレベルである期間、オンとなる。充電用ドライバ回路54は、点火信号IGTが入力されている期間、充電スイッチ53のゲートに対し、充電スイッチ53をオンオフ制御する充電スイッチ信号SWcを繰り返し出力する。
目標二次電流信号IGAは、目標二次電流I2*を指示するための信号であり、放電用ドライバ回路58に入力される。
点火装置30の作動について図3のタイムチャートを参照して説明する。図3のタイムチャートは、共通時間軸を横軸とし、縦軸に上から順に、点火信号IGT、エネルギ投入期間信号IGW、コンデンサ電圧Vdc、一次電流I1、二次電流I2、投入エネルギP、充電スイッチ信号SWc、放電スイッチ信号SWdを示している。
ここで、コンデンサ電圧Vdcは、コンデンサ56の電圧を意味する。また、投入エネルギPは、コンデンサ56から放出され、一次コイル41の接地側端子から点火コイル40に供給されるエネルギを意味し、1回のエネルギ投入期間におけるエネルギ供給開始からの積算値を示す。なお、エネルギ投入期間におけるエネルギ供給開始タイミングは、最初の放電スイッチ信号SWdが立ち上がる時間t3である。
このとき、エネルギ投入期間信号IGWはローレベル(図3中では「L」で示す。)であり、放電スイッチ57はオフされている。
時間t4において、エネルギ投入期間信号IGWがローレベルになると、放電スイッチ信号SWdがオフ信号となり、放電スイッチ57のオンオフ作動が停止し、一次電流I1および二次電流I2がゼロとなる。
以下、一次コイル41の接地側からエネルギの投入を行う点火方式を「エネルギ投入点火」という。
ECU32では、エンジン13から出力すべき要求駆動パワーに応じ、エンジン13の動作点(回転数およびトルク)を決定する。また、ECU32では、エンジン13の動作点に応じ、A/F比、EGR率、および、点火方式を決定する。
エンジン13の動作点が第3領域R13である場合、A/F比をストイキ状態とする。また、EGR率は、点火方式を通常点火としたときにトルク制約上より可能な量とする。なお、全負荷時には、EGR率はゼロとなる。
また、エネルギ投入部故障時において、図5に示すマップを用い、エンジン13の動作点に応じ、A/F比、および、EGR率を決定する。
そこで本実施形態では、エネルギ投入部故障時において、エンジン13の動作点が破線LEより小さい故障第1領域RE1である場合、A/F比をストイキ状態とし、故障時マップに基づいてEGR率を決定する。ここで、エネルギ投入部故障時に、第1マップおよび第2マップとは異なる故障時マップに基づいてEGR率を決めることは、G/F比を変更している、と捉えることができる。
また、破線LEと実線LFとの間の故障第2領域RE2は、エネルギ投入部正常時における第3領域R13と同様、A/F比をストイキ状態とする。また、EGR率は、点火方式を通常点火としたときにトルク制約上より可能な量とする。
本実施形態では、故障第1領域RE1および故障第2領域RE2を規定する破線LEは、図4中の実線L12と同じとするが、異なっていてもよい。
最初のステップS101(以下、「ステップ」を省略し、単に記号「S」で示す。)では、異常判定部62から出力される判定結果に基づき、エネルギ投入部50によるエネルギ投入が可能か否かを判断する。エネルギ投入ができないと判断された場合(S101:NO)、S108へ移行する。エネルギ投入部50によるエネルギ投入が可能であると判断された場合(S101:YES)、S102へ移行する。
S103では、点火制御方式をエネルギ投入点火とする。
エンジン13の動作点が第2領域R12であるときに移行するS106では、A/F比をストイキ状態とする。また、EGR率を第2マップに基づいて決定する。
エンジン13の動作点がエネルギ投入領域ではないと判断された場合(S102:NO)に移行するS107では、点火制御方式を通常点火とし、S111へ移行する。
S109では、エンジン13の動作点が故障第1領域RE1か否かを判断する。エンジン13の動作点が故障第1領域RE1か否かを判断する。エンジン13の動作点が故障第1領域RE1であると判断された場合(S109:YES)、すなわちエンジン13の動作点が図5中の破線LEより小さい場合、S110へ移行する。エンジン13の動作点が故障第1領域RE1ではないと判断された場合(S109:NO)、すなわちエンジン13の動作点が破線LEより大きい故障第2領域RE2である場合、S111へ移行する。
S107、または、S109にて否定判断された場合に移行するS111では、A/F比をストイキ状態とする。また、EGR率は、点火方式を通常点火としたときにトルク制約上より可能な量とする。
点火装置30は、点火コイル40、イグナイタ部44、および、エネルギ投入部50を有する。
点火コイル40は、一次コイル41および二次コイル42を有する。一次コイル41は、バッテリ6から供給される一次電流I1が流れる。二次コイル42は、エンジン13の燃焼室17において混合気に点火する点火プラグ7の電極に接続され、一次電流I1の通電および遮断によって発生する二次電圧V2が印加され二次電流I2が流れる。
エネルギ投入部50は、点火スイッチ45により一次電流I1を遮断し当該遮断による電圧で点火プラグ7にて放電が発生した後のエネルギ投入期間において、エネルギを投入する。
ECU32は、エネルギ投入部50によるエネルギ投入が可能か否かを判定し(図6中のS101)、異常判定結果およびエンジン13の動作点に基づき、点火方式を、通常点火(S107またはS108)、または、エネルギ投入点火とする(S103)。通常点火は、一次電流I1の遮断により生じるエネルギにより点火する。エネルギ投入点火は、一次電流I1の遮断により生じるエネルギに加え、エネルギ投入部50からのエネルギ投入を行う。詳細には、エネルギ投入部50は、エネルギ投入期間において、点火状態を継続可能なエネルギを同じ放電電流の極性のままで投入する。
ECU32は、エネルギ投入部50によるエネルギ投入ができないと判定された場合(S101:NO)、エンジン13の動作点によらず、点火方式を通常点火とする。また、ECU32は、動作点がエネルギ投入部50によるエネルギ投入ができるときにエネルギ投入点火を行うエネルギ投入点火領域であるとき、エネルギ投入ができる場合とは異なるG/F比とする。
ECU32は、エネルギ投入部50によるエネルギ投入が可能である場合(S101:YES)、動作点が第1領域R11であるとき、燃焼室17に供給される空気と燃料との比であるA/F比をリーン状態とし、吸入ガスにおけるEGRガスの割合であるEGR率を第1マップに基づいて決定する(S105)。また、動作点が第2領域R12であるとき、A/F比をストイキ状態とし、第1マップとは異なる第2マップに基づいてEGR率を決定する(S106)。
また、ECU32は、エネルギ投入部50によるエネルギ投入ができない場合、動作点がエネルギ投入点火領域であるとき、A/F比をストイキ状態とし、第1マップおよび第2マップとは異なる故障時マップに基づいてEGR率を決定する(S110)。
また、故障時マップにより決定されるEGR率は、同一の動作点において第2マップにより決定されるEGR率以下である。これにより、燃費がより向上し、NOx等の増加をより適切に抑制することができる。
エネルギ投入部50は、一次コイル41の接地側から点火コイル40にエネルギを投入する。これにより、一次コイル41のバッテリ6側または二次コイル42の点火プラグ7と反対側からエネルギを投入する場合と比較し、最低限のエネルギを効率よく投入することができる。
本発明の第2実施形態による内燃機関の制御装置を図7および図8に基づいて説明する。本実施形態は、ECU32によるエンジン13の運転条件の制御が異なっているので、この点を中心に説明し、全体構成等は上記実施形態と同様であるので説明を省略する。
本実施形態では、エンジン13の低回転、低トルク領域においても、リーンバーン運転をせず、ストイキ運転とする。すなわち、図7に示すように、点火方式をエネルギ投入点火とする領域を1つのエネルギ投入点火領域R21とする。また、エンジン13の動作点がエネルギ投入点火領域R21である場合、A/F比をストイキ状態とし、正常時マップに基づいてEGR率を決定する。
なお、エネルギ投入点火領域R21と通常点火領域R22とを規定する実線L21は、上記実施形態の実線L12と同じであってもよいし、異なってもよい。
また、エネルギ投入部故障時における処理は、上記実施形態と同様である。故障時マップにより決定されるEGR率は、同一動作点において正常時マップにより決定されるEGR率以下である。
エネルギ投入部50によるエネルギ投入が可能であり(S101:YES)、エンジン13の動作点がエネルギ投入点火領域R21であると判断された場合(S102:YES)、S103に続いてS112へ移行する。
S112では、A/F比をストイキ状態とし、EGR率を正常時マップに基づいて決定する。
故障時マップにより決定されるEGR率は、同一の動作点において正常時マップにより決定されるEGR率以下である。
これにより、リーンバーンエンジン以外においても、本実施形態のエンジン制御処理を適用可能である。また、上記実施形態と同様の効果を奏する。
本実施形態では、S110、S111、S112が「G/F決定手段」としての機能としての処理に対応する。
(ア)EGR装置
上記実施形態では、EGR配管は、触媒の上流側と吸気マニホールドとを連通する。他の実施形態では、例えば触媒の下流側からEGRガスを吸気側に還流する等、EGR配管の取り回しは、どのように構成してもよい。
また上記実施形態では、EGR装置により、燃焼により生じた排気の一部をEGRガスとして吸気側に還流して燃焼室に供給する、所謂「外部EGR」である。他の実施形態では、EGR装置を省略し、排気弁の開閉駆動を制御することにより排気の一部を燃焼室に戻す、所謂「内部EGR」としてもよい。
上記実施形態では、エネルギ投入点火は、点火状態を継続可能なエネルギを一次コイルの接地側から投入する。他の実施形態では、エネルギ投入点火は、点火状態を継続可能なエネルギを投入可能であればどのようなものであってもよく、従来の多重放電方式や、例えば特開2012−167665号公報に開示された「DCO方式」としてもよい。例えば、DCO方式を採用する場合、2つの点火コイルのうちの主放電を開始する方を「点火コイル」とみなし、主放電後の点火動作を「エネルギ投入部」とみなしてコイル電源を制御して二次電流を制御したり点火継続時間を制御したりすればよい。
上記実施形態では、二次電流検出抵抗および二次電流検出回路を有し、二次電流に基づくフィードバック制御を行う。他の実施形態では、二次電流に基づくフィードバック制御は必ずしも行わなくてもよい。
(エ)異常検出部
上記実施形態では、ECUは、異常検出部から出力される判定結果に基づき、エネルギ投入部によるエネルギ投入が可能か否かを判定する。他の実施形態では、ECUが二次電流検出回路から二次電流I2を取得し、ECU内部にて異常判定を行うように構成してもよい。
点火回路ユニットは、電子制御ユニットを収容するハウジング内に収容してもよい。また、点火回路ユニットは、点火コイルを収容するハウジング内に収容してもよい。
点火スイッチおよびエネルギ投入部は、別々のハウジング内に収容してもよい。例えば、点火コイルを収容するハウジング内に点火スイッチが収容され、電子制御ユニットを収容するハウジング内にエネルギ投入部が収容されてもよい。
上記実施形態では、点火スイッチはIGBTにより構成される。他の実施形態では、点火スイッチは、IGBTに限らず、比較的耐圧の高い他のスイッチング素子により構成してもよい。
また、上記実施形態では、充電スイッチおよび放電スイッチは、MOSFETで構成される。他の実施形態では、充電スイッチおよび放電スイッチの少なくとも一方は、MOSFETに限らず、IGBT等の他のスイッチング素子により構成してもよい。
上記実施形態では、直流電源はバッテリにより構成される。他の実施形態では、直流電源は、バッテリに限らず、例えば交流電源をスイッチングレギュレータ等により安定化した直流安定化電源等により構成してもよい。
また、直流電源が、例えばハイブリッド車両や電気自動車の主機バッテリ等、出力電圧が高い場合、DCDCコンバータを省略して出力電圧をそのまま用いたり、或いは、出力電圧を降圧して用いたりしてもよい。
以上、本発明は、上記実施形態になんら限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の形態で実施可能である。
7・・・点火プラグ
10・・・エンジンシステム(内燃機関システム)
17・・・燃焼室
30・・・点火装置
32・・・ECU(内燃機関の制御装置)
40・・・点火コイル
44・・・イグナイタ部
50・・・エネルギ投入部
Claims (5)
- 直流電源(6)から供給される一次電流が流れる一次コイル(41)、および、内燃機関(13)の燃焼室(17)において混合気に点火する点火プラグ(7)の電極に接続され前記一次電流の通電および遮断によって発生する二次電圧が印加され二次電流が流れる二次コイル(42)を有する点火コイル(40)、
前記一次コイルの前記直流電源と反対側である接地側に接続され前記一次電流の通電および遮断を切り替える点火スイッチ(45)を有するイグナイタ部(44)、
および、前記点火スイッチにより前記一次電流を遮断し当該遮断による電圧で前記点火プラグにて放電が発生した後のエネルギ投入期間において、エネルギを投入するエネルギ投入部(50)、
を有する点火装置(30)を備え、燃焼により生じた排気の一部をEGRガスとして前記燃焼室に供給可能な内燃機関システム(10)を制御する内燃機関の制御装置(32)であって、
前記エネルギ投入部によるエネルギ投入が可能か否かを判定する異常判定手段(S101)と、
前記異常判定手段による判定結果および前記内燃機関の回転数およびトルクである動作点に基づき、点火方式を、前記一次電流の遮断により生じるエネルギにより点火する通常点火、または、前記一次電流の遮断により生じるエネルギに加え前記エネルギ投入部からのエネルギ投入を行うエネルギ投入点火とする点火方式決定手段(S103、S107、S108)と、
前記異常判定手段による判定結果、および、前記動作点に基づき、前記燃焼室に供給される空気および前記EGRガスを含む気体である吸入ガスと燃料との比であるG/F比を決定するG/F比決定手段(S105、S106、S110、S111、S112)と、
を備え、
前記異常判定手段により前記エネルギ投入部によるエネルギ投入ができないと判定された場合、
前記点火方式決定手段は、前記動作点によらず、前記点火方式を前記通常点火とし、
前記G/F比決定手段は、前記動作点が前記エネルギ投入部によるエネルギ投入ができる場合にエネルギ投入点火を行うエネルギ投入点火領域であるとき、エネルギ投入ができる場合とは異なる前記G/F比とすることを特徴とする内燃機関の制御装置。 - 前記エネルギ投入点火領域は、第1領域、並びに、前記回転数および前記トルクの少なくとも一方が前記第1領域より大きい領域である第2領域から構成され、
前記G/F比決定手段(S105、S106、S110)は、
前記エネルギ投入部によるエネルギ投入が可能である場合、
前記動作点が前記第1領域であるとき、前記燃焼室に供給される空気と燃料との比であるA/F比をリーン状態とし、前記混合気における前記EGRガスの割合であるEGR率を第1マップに基づいて決定し、
前記動作点が前記第2領域であるとき、前記A/F比をストイキ状態とし、前記第1マップとは異なる第2マップに基づいて前記EGR率を決定し、
前記エネルギ投入部によるエネルギ投入ができない場合、
前記動作点が前記エネルギ投入点火領域であるとき、前記A/F比をストイキ状態とし、前記第1マップおよび前記第2マップとは異なる故障時マップに基づいて前記EGR率を決定することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の制御装置。 - 前記故障時マップにより決定される前記EGR率は、同一の前記動作点において前記第2マップにより決定される前記EGR率以下であることを特徴とする請求項2に記載の内燃機関の制御装置。
- 前記G/F比決定手段(S112)は、前記エネルギ投入点火領域において、
前記エネルギ投入部によるエネルギ投入が可能である場合、前記燃焼室に供給される吸気と燃料との比であるA/F比をストイキ状態とし、正常時マップに基づいて前記混合気における前記EGRガスの割合であるEGR率を決定し、
前記エネルギ投入部によるエネルギ投入ができない場合、前記A/F比をストイキ状態とし、故障時マップに基づいて前記EGR率を決定し、
前記故障時マップにより決定される前記EGR率は、同一の前記動作点において前記正常時マップにより決定される前記EGR率以下であることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の制御装置。 - 前記エネルギ投入部は、前記一次コイルの接地側から前記点火コイルにエネルギを投入することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の内燃機関の制御装置。
Priority Applications (1)
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