JP6251218B2 - 包装機における超音波シール装置 - Google Patents

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Description

本発明は、包装機においてフィルムに対しそのフィルム送り方向に沿ってシールを施す為の超音波シール装置に関するものである。
ホーンに超音波振動を供与して、ホーンとアンビルとの間に介在されたフィルムを溶着によってシールする超音波シール装置が広く知られている。また、この装置においては、コンバータ、ブースタ、ホーンなどに冷気を吹き付けて冷却し、発熱を抑えてコンバータの故障等を回避したり、温度上昇に伴うホーンの熱膨張を抑えたりするようにしたことが知られている。
例えば、特許文献1においては、ホーンの温度を検知する温度検知手段を設け、検知したホーンの温度が設定範囲から外れた際に、ホーンに向けて冷気を吹き付けて、ホーンを急速冷却し、ホーンが適正温度なると冷気供給を停止するということが第2の実施形態及び図4などに示されている。
特開2003−159752号公報
しかしながら、特許文献1に示された技術は、検出した温度が適正温度範囲から外れる時のみ、ホーンの冷却を実行するだけであるため、ホーンが適正温度範囲内に収まっていたとしても、ホーンの温度変化幅は大きくなってしまう。このホーンの温度変化幅が大きくなることは、ホーンの熱膨張に起因するホーンとアンビルとの距離(隙間)の変化幅が大きくなることを意味するものであり、このような冷却手段を採用した超音波振動による溶着技術を包装機における縦シール手段に設けても、フィルムを移送しながらフィルム送り方向に沿ってフィルムを超音波シールする際にシール圧が安定しないことから、順次行なうシールの出来栄えが安定しない。
本発明は、超音波振動によって発熱するホーンの熱膨張変化を安定させながら、フィルム送り方向に沿って安定した適正なシール圧でフィルムに超音波シールすることが可能な包装機における超音波シール装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明の請求項1の包装機における超音波シール装置は、ホーン(15)とアンビル(24)を有した超音波シール手段と、前記ホーンを冷却する冷却手段(43)と、前記ホーン(15)が設定された振幅及び振動パターンで超音波振動するようにそのホーン(15)を振動させる為の動作指令と、前記冷却手段が(43)予め設定された冷却パターンで動作するようにその冷却手段(43)に対する動作指令とを行うと共に、物品(M)を包装する為の包装運転に関する動作指令を行う制御部(50)とを備え、前記制御部(50)からの前記ホーン(15)を振動させる為の動作指令及び前記冷却手段(43)に対する動作指令と、前記包装運転に関する動作指令とによって、搬送中のフィルム(F)に対して前記ホーン(15)を冷却しながら前記超音波シール手段(12)によって前記フィルム(F)の送り方向に沿って超音波シールを施す包装機において、前記制御部(50)に操作信号を出力する操作部(54)を有しており、前記制御部(50)は、前記操作部(50)からの操作信号に基づき、前記ホーン(15)を振動させる為の動作指令と、前記冷却手段(23)に対する動作指令とを行うと共に、各動作指令が設定された期間を経過してから、前記ホーン(15)の熱膨張変化の安定に関する情報を得て、前記包装運転に移行することを許可する情報を出力する暖機運転モードを備えることを特徴とする。
以上のように構成された超音波シール装置においては、制御部(50)は、操作部からの操作信号に基づき、包装運転時の際と同じに設定された振幅及び振動パターンでホーン(15)を振動させる為の動作指令を行うと共に、包装運転時の際と同じに設定された冷却パターンで動作するよう冷却手段(43)に対する動作指令を行うことによって、その振動でホーン(15)には熱が発生するが、冷却手段(43)がホーン(15)の温度上昇を抑制することから、ホーン(15)からホーン(15)に振動を付与する振動部への熱の伝達が抑制され、ホーン(15)の発熱に起因する振動部(14)の故障などを常に回避することができる。
また、制御部(50)は、各動作指令が設定された期間経過してから、ホーン(15)の熱膨張変化の安定に関する情報を得て、包装運転に移行することを許可するため、包装運転に移行した際には熱膨張変化が安定したホーン(15)によって、フィルム送り方向に沿ってそのフィルム(F)に安定した適正なシール圧で超音波シールすることができ、良好なシールの出来栄えを維持することができる。
請求項2の発明においては、前記ホーン(15)と前記アンビル(24)との間の隙間(26)の広さ(W)を検出する検出手段(27、50)を備え、前記ホーン(15)の熱膨張変化の安定に関する情報は、前記検出手段(27、50)により検出された隙間(26)の広さ(W)が、適正範囲内であるか否かについての情報であり、前記隙間(26)が適正範囲内である場合に、前記包装運転に移行することを許可する情報を出力することを特徴とする。
すなわち、請求項2は、ホーン(15)を振動させない状態においては、ホーン(15)は常にアンビル(24)から離間するよう隙間(26)が設けられる構成であると共に、その隙間(26)の広さ(W)を検出する検出手段(27、50)を備えた超音波シール装置であり、検出手段(27、50)により検出された隙間(26)の広さ(W)が、適正なシール圧で超音波シールすることになるものとして予め設定された適正範囲である場合には包装運転に移行することを許容する情報を出力することを規定している。
ホーン(15)を振動させない状態においてホーン(15)をアンビル(24)に対しばね等の付勢手段の付勢力で付勢する構造の超音波シール装置では、フィルム送り方向に沿ってそのフィルム(F)に超音波シールを行う際に、例えば、フィルム(F)によっては、フィルム(F)の重合部の厚みの変動によりばね定数が変動することに起因してシール圧が変動したり、アンビル(24)やホーン(15)に対するフィルム(F)の摩擦力の変動に起因してシール圧が変動したりするが、請求項2に記載のホーン(15)を振動させない状態においては、ホーン(15)は常にアンビル(24)から離間するよう隙間(26)が設けられる超音波シール装置では、それらの影響を受け難くすることができ、適正なシール圧を維持することができる。
請求項3に記載の発明においては、前記ホーン(15)とアンビル(24)との間の隙間(26)の広さ(W)を調節する為の隙間調節手段(31)と、その隙間調節手段(31)によって調節されている現在の隙間情報と隙間(26)の許容値に関する情報とを比較表示するようにした表示手段(54)とを備えたことを特徴とする。
このように構成すれば、現在の隙間情報と隙間の許容値とが比較表示されるため、作業者は、現状を容易に確認して、許容値を確認したり、設定したりすることができる。
請求項4の発明においては、前記アンビル(24)は、前記ホーン(15)との対峙箇所を挟んでフィルム送り方向の上流及び下流がフィルム(F)から徐々に後退するように形成されていることを特徴とする。ここで、徐々に後退するということは、前記対峙箇所からフィルム送り方向の上流側及び下流側に移行することに従って直線状あるいは円弧を含む曲線状に後退することを指す。
従って、フィルム(F)の溶着が実行される対峙箇所をフィルム(F)が円滑に通過するように搬送される。このため、アンビル(24)の対峙箇所よりフィルム送り方向における上流及び下流でフィルム(F)が傷つき難くなり、出来栄えの良いシール加工に寄与できる。
本発明によれば、故障などの要因となる発熱を抑えると共に、ホーンの熱膨張変化をより安定させながら、フィルム送り方向に沿って、より適正なシール圧でフィルムに超音波シールすることが可能な包装機における超音波シール装置を提供することができる。
実施形態の超音波シール装置を示す平面図。 図1における超音波シール装置を搬送方向上流側から見た図。 ホーン及びアンビルの部分を示す平面図。 図2におけるA−A箇所から見たアンビルを移動させる機構を示す平面図。 超音波シール装置についての制御ブロック図。 表示装置の画面を示す図。 超音波シール装置の動作を示すフローチャート図。
以下に、本発明を具体化した包装機における超音波シール装置の実施形態を図面に基づいて説明する。
本実施形態の包装機は、連続搬送される帯状のフィルムを製袋器などからなるフィルム成形手段で成形しながら、その成形で重合したフィルムの両幅端部の重合部に対して縦シール手段によって溶着による縦シールを施すと共に、その筒状成形中のフィルム内に所定間隔ごとに物品を供給して搬送し、それらの物品の搬送方向における前後の物品間において筒状成形されたフィルムに搬送方向と交差する方向に沿って横シール手段により横シールを施してピロー包装品を得る周知の横形製袋充填機であり、この包装機の縦シール手段には、後述の超音波シール手段12が採用されている。なお、本実施形態においては、筒状成形されたフィルムの搬送方向と、物品の搬送方向と一致しており、以降は、説明の便宜上「搬送方向」又は「フィルム送り方向」と称することとする。
この包装機における製袋機と横シール手段との間で、図1及び図2に示すように、一対のベッド6が包装機のフレーム5によって離間して支持され、これらベッド6の間には搬送方向に沿って延びるガイド溝7が形成されている。ベッド6の上側には、物品Mを内包した筒状のフィルムFが載置される。ベッド6の下側には、搬送方向における上流側から一対の送りローラ8、超音波シール手段12、一対の送りローラ9の順に配設されている。上流側の送りローラ8は自由回転可能であると共に、下流側の送りローラ9はモータ(不図示)により積極回転される。そして、下流側の送りローラ9の駆動により、筒状に成形されたフィルムFの両側縁の重合部Faがこれらのローラ8,9によって挟持されて、ガイド溝7内を同溝7の延長方向に沿って搬送される。
超音波シール手段12には、圧電素子を内装した振動部14と、その振動部14に連結したホーン15とが備えられている。なお、ホーン15と一体連結された振動部14は、図を省略しているが、装置フレーム5によって支持されている。ホーン15の先端には幅狭の作用部16が設けられており、作用部16には、圧電素子の変形により生じる振動部14の振動が超音波振動として伝達される。
図2及び図4に示すように、装置フレーム5にはエアーシリンダ18が配設されている。このエアーシリンダ18のピストンロッド19は不図示の操作スイッチのON・OFF選択切換に応じて搬送方向と直交する方向に沿って進退移動の作動切換がなされる。
また、装置フレーム5にはレール21が配設されており、このレール21によって、このレール21上に配設された移動台22がフィルムFの搬送方向と直交する方向にスライド移動可能に支持されている。移動台22は、前記ピストンロッド19の先端に連結されており、その上面にブラケット23を支持している。このブラケット23の上端には板状のアンビル24が固定されている。アンビル24のホーン15側の縁部には、前記ホーン15の作用部16に対して隙間26を介して対向する受け部25が形成されている。前記操作スイッチのON・OFF選択切換に応じたピストンロッド19の進退移動により、移動台22がフィルムFの搬送方向と直交する方向に移動することにより、アンビル24の受け部25がホーン15に対して接近した第1位置と、離間した第2位置に切換可能とされている。
そして、図3に示すように、第1位置においては、ホーン15の作用部16とアンビル24の受け部25との間にフィルムFの搬送経路に位置する隙間26が形成される。この状態で、隙間26内に位置するフィルムFの重合部Faに超音波振動が付与され、その重合部Faが溶着されてシールされる。ここで、隙間26の広さWは、熱膨張による長さ変動が安定したホーン15がフィルムFの重合部Faを適切な圧力で加圧して溶着し得るように、生産開始(包装運転)前に、フィルムFの材質や、包装の品種などの包装仕様に応じた試験データ等に基づき後述する隙間調節手段を介して、適宜設定される。
アンビル24の下方において、前記ブラケット23には制御部50と協同して検出手段を構成するギャップセンサ27が支持されている。このギャップセンサ27は作用部16の前面の被検出部28の位置に関する情報を検出して、制御部50にその情報信号を出力する。制御部50はギャップセンサ27からの検出情報と、事前設定されている作用部16がアンビル24に当接する原点位置に関する情報とに基づき、隙間26の広さWを算出する。
装置フレーム5には隙間調節手段としての調節器31における本体32が支持されている。この調節器31は、本体32の内部に調節ロッド34が配設されており、本体32における調節摘み33を回転操作することによって本体32に対し調節ロッド34が移動台22の移動方向に沿って移動するよう構成されている。調節ロッド34の先端には前記移動台22が連結されており、調節摘み33を回転操作すると、移動台22及びブラケット23を介してアンビル24が前記エアーシリンダ18による移動ストロークよりごく短い範囲内を移動して、前記隙間26の広さWをマイクロメータの単位で設定変更し得るようになっている。前記本体32には目盛36が、調節摘み33には指針37が付され、それらの目盛36及び指針37により、作業者が隙間26の広さWの値を認識できるようになっている。本体32上には調節摘み33の回転操作を不能にする為のロック摘み38が設けられている。
なお、フィルムFをセットする作業などの為にエアーシリンダ18の作動切換を行って、アンビル24の受け部25を第2位置に移動させる際には、移動台22と一体連結された調節ロッド34が、調節ロッド34と螺合している調節摘み33と一緒に移動するようになっている。
ホーン15の近傍には、冷却ノズル41が配置されており、制御部50からの動作指令によって、冷気供給源から送られ調圧されたエアー(冷気)が、この冷却ノズル41からホーン15と振動部14のそれぞれに対して予め設定された冷却パターンに従って吹き付けられるよう冷却手段43が構成されている。なお、後述する本実施形態における暖機運転期間と生産(包装)中、すなわち包装運転中における、上記予め設定された冷却パターンは、冷気が常に一定の流量で連続して吹き付けられるようになっている。
図5の超音波シール装置についての制御ブロック図に示した制御部50は、超音波シール装置の作動制御を司ると共に、図示しないが横形製袋充填機における横シール手段、フィルム送り機構、物品供給機構、排出機構などの様々な作動制御などを司る。
超音波シール装置の作動制御に関する構成として制御部50はその内部に処理部70と記憶・設定部80を有している。
制御部50には、前述したギャップセンサ27からの情報と、包装運転スイッチ90から包装運転の開始・停止の選択切換え操作情報と、包材の種類や包装する物品Mの大きさ等の何れかを変えるごと(包装品種毎)に表示装置54のタッチパネル方式のスイッチから入力され、適正なシールをする為のアンビル24とホーン15との隙間26の広さの適正範囲に関する情報と、それぞれの適正範囲に関する情報に対応付けて、それら適正範囲を得た際に設定していたホーン15を振動させる為の振幅及び振動パターンと冷却手段43による冷却パターンとに関する設定情報と、ギャップセンサ27の原点位置設定情報など暖機運転に関する様々な設定情報とが入力される。前記アンビル24とホーン15との隙間26の広さWの適正範囲は、暖機運転を行う前に予め行った試験データや計算などから得られる。
なお、制御部50は、上記表示装置54から入力された各種情報などを記憶・設定部80に記憶させ、処理部70で演算処理に必要な際に、それらの各情報を処理部70に渡すなど、処理部70と記憶・設定部80との間で情報の受渡しが行われるようになっている。
図6は、表示装置54において暖機運転に関わる表示画面54aを示したものである。この表示画面54aには、暖機運転モード切換スイッチ55と、暖機動作開始スイッチ56と、予め得たアンビル24とホーン15との隙間26の広さWの適正範囲設定登録用として上限値設定スイッチ58及び下限値設定スイッチ59とが設けられている。暖機運転モード切換スイッチ55は、暖機運転モードの使用の有無(ON・OFF)を選択する為のスイッチであり、その箇所にタッチ操作を繰り返すごとにON,OFF切換えが可能になっている。
暖機動作開始スイッチ56は、記憶・設定部80に包装品種に対応して予め記憶されたホーン15を振動させる為の振幅及び振動パターンの動作指令と冷却手段43による冷却パターンの動作指令とを制御部50に行わせる為の指令を操作信号として、制御部50に出力するか否かを選択する為のスイッチであり、その箇所にタッチ操作を繰り返すごとにON,OFF切換えが可能になっている。
なお、暖機運転モード切換スイッチ55がONの状態のときに、暖機動作開始スイッチ56がONにされると制御部50は暖機運転モードにおける処理を行うものであり、暖機運転モード切換スイッチ55と暖機動作開始スイッチ56によって操作部57が構成されている。
上限値設定スイッチ58は、表示エリア61に示される上限値を上三角マークに触れて上げ、下三角マークに触れて下げて設定変更し得るようになっている。
下限値設定スイッチ59は、表示エリア62に示される上限値を上三角マークに触れて上げ、下三角マークに触れて下げて設定変更し得るようになっている。
なお、下限値については、適正なシールを行う得る隙間の広さであっても、ホーン15の熱などが上昇し過ぎた場合、ホーン15の過度な熱膨張などによるアンビル24との衝突によって振動部14などに故障など異常を来す恐れがない値が設定される。
このように上限値と下限値によって規定される適正範囲と、アンビル24とホーン15の隙間26の広さWの関係については、包装運転に移行している際の現在の隙間26の広さWが常に適正範囲内で、且つ、大きく変動することなく安定状態が継続するように設定される。すなわち、上記適正範囲と隙間26の広さWの関係については、制御部50の暖機運転処理部71において、暖機運転モードにおけるホーン15の振動と冷却手段43による冷却とについての各動作指令が予め設定された期間経過したことを判定した暖機運転期間経過判定手段72からの情報に基づき、包装運転移行許可情報生成手段73が現在の隙間26の広さWが適正範囲であると判定した情報から包装運転に移行することを許可する情報を生成し、表示装置54などに出力した後に、包装運転に移行している際の現在の隙間26の広さWは常に適正範囲で、且つ、大きく変動することはなく、安定状態が継続されるように設定される。
表示エリア63には、検出手段により検出された最新の隙間26の広さW、すなわち、ギャップセンサ27の検知情報を基に制御部50で求めた最新の隙間26の広さWが制御部50から入力されて表示される。
なお、表示エリア63に最新の隙間26の広さWを表示すると共に、オペレーターによって表示エリア61と表示エリア62の何れかの値と比較確認し得るようになっていることから、暖機運転モードにおいてホーン15を予め設定された振動パターン及び振幅で振動させる為の動作指令と冷却手段43を予め設定された冷却パターンで冷却する動作指令とが行われて、予め設定された期間が経過してから、最新の隙間26の広さWが上限値(許容値)又は下限値(許容値)に寄り過ぎている際には、前述の調節摘み33を操作して隙間26の広さWを上限値と下限値との中央側に調整することが容易とされている。
表示エリア64は、暖機運転期間経過判定手段72から送られてきた予め設定された期間を経過したか否かの情報に対応したメッセージ情報、各動作指令を停止してから設定時間経過したか否かの情報に対応したメッセージ情報、包装運転移行許可情報生成手段73から送られてきた包装運転に移行することを許可するか否かの情報に対応したメッセージ情報、エラー情報など様々な情報を表示する。
以上のように構成された超音波シール装置における制御部50は図7のフローチャートの手順で暖機運転モードの制御を実行する。なお、フローチャートの各ステップは「S」と略称して説明を行うものとする。また、図7のフローチャートにおける所要箇所で別途起動するタイマーなどのサブルーチンプログラムについての処理内容などについては図示していない。
制御部50は、S1において操作部57としての暖機運転モード切換スイッチ55と暖機動作開始スイッチ56がONに操作された情報を入力すると、S2にて、超音波シール手段12に向けて、ホーン15を振動させる為の動作指令を行うと共に冷却手段43が予め設定された冷却パターンで動作するように冷却手段43に対する動作指令を開始する。
なお、前述したように、ホーン15を振動させる為の動作指令及び冷却手段43に対する動作指令は、記憶・設定部80に予め記憶された包装品種に対応する情報に基づいて生成されるものであり、本実施形態におけるホーン15を振動させる為の動作指令は、ホーン15が予め設定された振幅及び連続して振動する振動パターンの指令内容であり、冷却手段パターンは、常に一定流量の冷気を連続して、ホーン15と振動部14に吹き付ける冷却パターンでの指令内容である。
S2を継続して実行している際に、S3において検出手段で検出された現在の隙間26の広さWが適正範囲の下限値に達したか否かを判定する。S2の実行開始時点においては、ホーン15は熱膨張していないことから、隙間26の広さWは広い状態になっており、適正範囲の上限値より大きい場合もあり得る。
S3では、振動部14の異常作動などによりホーン15が熱膨張して現在の隙間26の広さWが適正範囲の下限値に達したり、調節摘み33が第三者によって回されているが、そのことになど気づいていない際に現在の隙間26の広さWが適正範囲の下限値に達したりするなどの異常を確認するために設けられている。
S3にて、N(NO)の場合はS4に進み、一方、Y(YES)の場合はS20に進んで、S2で開始されたホーン15を振動させる動作指令を停止して冷却手段43のみを作動状態にして、S21にて表示装置54の表示エリア64、ランプ、警報ブザーなどで異常である旨を報知する指令を行って暖機運転モードを終了する。
S4にて、暖機運転期間経過判定手段72によって、S2の実行を開始してから予め設定された期間を経過したか否か(例えば、7分経過か否か)の判定がなされ、Yの場合はS5に進み、一方、Nの場合はS3に戻る。
S5では、S2で開始したホーン15を振動させる動作指令と冷却手段43への動作指令を停止し、S6に進む。
S6では、包装運転移行許可情報生成手段73が現在の隙間26の広さW,すなわち、安定化された熱膨張変化に従う隙間26の広さWが適正範囲内か否かについて判定を行い、その判定がYの場合は、即ち、ホーン15の熱膨張変化の安定に関する情報を得ると、S7に進み、一方、Nの場合はS30に進んで表示装置54の表示エリア64や、ランプなどで異常である旨を報知する指令を行って暖機運転モードを終了する。
S7では、包装運転移行許可情報生成手段73が包装運転に移行することを許可する情報を生成して、その情報を表示装置54に出力する(S8)。表示装置54ではその情報を受けて表示エリア64に、包装運転開始可能である旨の情報や、包装運転スイッチ90の操作を促す旨の情報や、暖機運転が正常に完了した旨の情報の何れかが表示されるようになっている。
S9にて、包装運転スイッチが操作されることによるON情報が出力されると、S10では、暖機運転期間経過判定手段72が、S5において各動作指令を停止してから設定時間(例えば、2分)経過したか否かを判定する。
S10は、隙間26の広さWが適正範囲内であっても、設定時間の経過によりホーン15の温度が変化して隙間26の広さWが、S6において検出した際の隙間26の広さWに対して変化が生じていることを考慮して判定するものである。
S10にて、その判定がYの場合はS40に進んで、包装運転移行許可情報生成手段73が包装運転に移行する許可を取消して、その旨を表示エリア64等に報知する指令を行ない(S41)、一方、Nの場合は、即ち、ホーン15の熱膨張変化の安定に関する情報を得ると、S11に進んで、包装運転移行許可情報生成手段73が包装運転を許可する情報を継続して出力する。よって、制御部50は、包装運転スイッチのON情報と包装運転移行許可情報生成手段73による許可情報に基づき、包装運転に移行すると共に暖機運転モードを終了する。包装運転に移行し包装運転を実行する際は、その包装運転の振幅及び振動パターンと冷却パターンとは、暖機運転モードにおけるホーン15の振幅及び振動パターンと、冷却手段43による冷却パターンと同じとされ、フィルム送り方向に沿ってそのフィルムに連続して超音波シールが施されることになる。
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、以下のような態様で具体化することも可能である。
・本実施形態における暖機運転モードにおいては、ホーンを振動させる為の振幅を一定に設定し、連続して振動させる振動パターンで、フイルム送り方向に沿ってフィルムに連続して超音波シールを施すようにしたが、例えば各袋の端縁として横シール手段による横シールが予定された各フィルム箇所においては、縦シールを行わないようにする際には、ホーンの振動を一時的に停止させ、間欠的に振動させる振動パターンを採用しても良く、このような場合には、横シール予定箇所の付近で振幅を変えてホーンを振動させる動作指令を行うようにしても良く、更にその際には、冷気の流量を停止するなど一時的に変更するなどの冷却パターンを採用しても良い。この場合においても、ホーンを振動させる為の動作指令と、冷却手段に対する動作指令とは、それぞれ暖機運転モード時と包装運転時において同じにすることは言うまでもない。
・ホーン15を冷却する為の冷媒を、冷気に代えて水や油など液体を用いてもよい。この場合は、ホーン15の周囲に配管を設けて、その配管の内部に冷媒を通すようにする。
・フィルム送り方向に沿って、そのフィルムFに超音波シールを施す装置を横形製袋充填機で具体化した例を示したが、例えば横三方シールや四方シールを施す包装機など様々な包装機において、フィルム送り方向に沿って、そのフィルムに超音波シールを施し得るように超音波シール装置を設けても良い。
・フィルム送り方向に沿って超音波シールされるフィルムFとしては、原反ロールなどのフィルム供給源から連続して引き出された帯状状態のフィルムFに対し、超音波シール手段によってフィルム送り方向に沿って溶着されるジッパーテープのフィルム部も含まれる。
・フィルム送り方向に回転するローラによって、ホーンやアンビルを構成してもよい。
・フィルムFの有無がホーンの発熱に影響を及ぼすことについては、無視できるレベルであるが、フィルム無しの状態で暖機運転する際は、試験データや熱量計算など暖機運転前に予め得た情報に基づき、フィルムFとホーンが接触する包装運転時とのホーン熱損失量の差分についての情報を考慮して、適正なシール圧となり得るよう暖機運転モード時における隙間の最大値・最小値からなる範囲などを設定するようにしても良い。
・設定された暖機運転期間を表示装置54に表示するように構成してもよい。
・前記実施形態では、ホーン15とアンビル24との間に隙間26を設ける構成に本発明を具体化したが、ホーンを振動させない状態において、スプリングなどの弾性体からなる付勢手段によりホーン15とアンビル24とを接触させる構成において本発明を具体化してもよい。この場合においても、同様に予め設定された暖機運転モードにおけるホーン15を振動させる為の動作指令と冷却手段に対する動作指令とが設定された期間経過してから、ホーンの熱膨張変化の安定に関する情報を得て、包装運転に移行するように構成する。従って、この構成においては、ホーン15の熱膨張変化によって変動するホーン15とアンビル24との接触圧力を安定させ、適正なシール圧として設定することができる。なお、安定したシール圧が予め設定された適正範囲内にあるか否かを確認する手法としては、例えば、非接触温度センサで逐次得たホーン15の温度情報に基づき、温度が安定している際、すなわちホーン15の熱膨張が安定している際のシール圧を推定する手法や、暖機運転における前述のそれぞれの動作指令が設定された期間を経過してから、ホーン15を振動させない状態で、ホーン15に向けてばねで弾性付勢されるアンビル24の端部などの特定位置の変化を位置センサなどで検出し、その検出情報に基づき、シール圧を推定する手法などを採用し得る。
・制御部50に操作信号を出力する操作部をタッチパネル方式の表示装置54に設けたが、メカニカルスイッチなどよりなる操作部を包装機本体部などに設けてもよい。
・暖機運転モード切換スイッチ55と暖機動作開始スイッチ56を一つにまとめて操作部57上において構成してもよい。
・包装運転移行許可情報生成手段73が包装運転に移行することを許可する情報の出力先は表示装置54に限られることなく、例えば、制御部50の内部の様々な出力先の態様をとり得る。
・図7のフローチャートにおいて、S4にて暖機運転期間経過判定手段72が設定された期間を経過したと判定した後、S5にて動作指令を停止すると共に、その動作指令の停止を行ってからS10にて設定時間経過したことを暖機運転期間経過判定手段72が判定するまでは、包装運転移行許可情報生成手段73が包装運転に移行することを許可する情報を出力する例を示したが、フィルムFをセットした状態で暖機運転を行う際などには、各動作指令停止を行うS5やS10などを省略してS9の包装運転スイッチ90がONにされるまで、各動作指令を継続させてもよい。更には、S9においては、包装運転開始に関する操作信号を制御部50が自動生成するようにしてもよい。
・振動部14に対する冷却手段43による冷気の吹付は必ずしも必要とはせず、冷気はホーン15のみでもよく、冷却ノズル41の設置箇所や本数なども様々な構成を採用してもよい。
12…超音波シール手段、14…振動部、15…ホーン、24…アンビル、26…隙間、43…冷却手段、50…制御部、57…操作部、W…隙間。

Claims (4)

  1. ホーンとアンビルを有した超音波シール手段と、
    前記ホーンを冷却する冷却手段と、
    前記ホーンが設定された振幅及び振動パターンで超音波振動するようにそのホーンを振動させる為の動作指令と、前記冷却手段が予め設定された冷却パターンで動作するようにその冷却手段に対する動作指令とを行うと共に、物品を包装する為の包装運転に関する動作指令を行う制御部と
    を備え、
    前記制御部からの前記ホーンを振動させる為の動作指令及び前記冷却手段に対する動作指令と、前記包装運転に関する動作指令とによって、搬送中のフィルムに対して前記ホーンを冷却しながら前記超音波シール手段によって前記フィルムの送り方向に沿って超音波シールを施す包装機において、
    前記制御部に操作信号を出力する操作部を有しており、
    前記制御部は、前記操作部からの操作信号に基づき、前記ホーンを振動させる為の動作指令と、前記冷却手段に対する動作指令とを行うと共に、各動作指令が設定された期間を経過してから、前記ホーンの熱膨張変化の安定に関する情報を得て、前記包装運転に移行することを許可する情報を出力する暖機運転モードを備える包装機における超音波シール装置。
  2. 前記ホーンと前記アンビルとの間の隙間の広さを検出する検出手段を備え、
    前記ホーンの熱膨張変化の安定に関する情報は、前記検出手段により検出された隙間の広さが、適正範囲内であるか否かについての情報であり、前記隙間が適正範囲内である場合に、前記包装運転に移行することを許可する情報を出力する請求項1に記載の包装機における超音波シール装置。
  3. 前記ホーンとアンビルとの間の隙間の広さを調節する為の隙間調節手段と、
    その隙間調節手段によって調節されている現在の隙間情報と隙間の許容値に関する情報とを比較表示するようにした表示手段とを備えた請求項1または2に記載の包装機における超音波シール装置。
  4. 前記アンビルは、前記ホーンとの対峙箇所を挟んでフィルム送り方向の上流及び下流がフィルムから徐々に後退するように形成されている請求項1〜3のうちいずれか一項に記載の包装機における超音波シール装置。
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