JP6250379B2 - シリコン/シリコンカーバイド半導体装置の製造方法 - Google Patents

シリコン/シリコンカーバイド半導体装置の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、シリコン/シリコンカーバイド半導体装置の製造方法に関する。
シリコンカーバイド(炭化珪素、SiC)は、その禁制体幅がシリコンに比べて約3倍、絶縁破壊電界が約10倍、熱伝導率が約3倍大きいため、種々の半導体装置の材料として期待されている。さらに、シリコンカーバイドは、熱酸化によりシリコン酸化膜を形成することが可能で、不純物ドーピングによるn型、p型の導電型制御も可能なため、従来のシリコンデバイスで実現されている種々の構造を有するデバイスを作製できるという、他の化合物半導体材料と大きく異なる特徴を備えている。
このようなことから、シリコンカーバイドとシリコンの両方を組み合わせて、シリコンカーバイドとシリコンの間にヘテロ接合を有するシリコン/シリコンカーバイド半導体装置が提案され、研究及び開発がなされている、シリコンカーバイドとシリコンの間にヘテロ接合を有するシリコン/シリコンカーバイド導体装置として、例えば、高耐圧高速スイッチングpnダイオードや、ショットキーダイオード、バイポーラトランジスタ、及び高耐圧低オン抵抗の金属−酸化膜−半導体接合電界効果トランジスタ(MOSFET)を含む種々の電界効果トランジスタ(FET)などがある。
シリコン/シリコンカーバイド半導体装置の性能を向上するためには、シリコン/シリコンカーバイド・ヘテロ接合界面を制御することが重要である。このため、シリコン/シリコンカーバイド半導体装置とシリコン/シリコンカーバイド・ヘテロ接合界面について、研究及び開発が行われている。
例えば、非特許文献1と非特許文献2では、シリコンカーバイドとシリコンの間にヘテロ接合を有する半導体装置について検討が行われている。
また、最近の研究としては、非特許文献3では、シリコンカーバイドとシリコン界面を備えるショットキーダイオードの特性について研究が行われている。
S. Yamagami etal., Material Science Forum Vols. 717-720(2012) pp 1005-1008 A. Perez-Tomas etal., Journal of Applied Physics 014505(2007) J. Liang et al.,10th Topical Workshop on Heterostructure Microelectronics TWHM FinalProgram and Abstracts, 133-134(2013)
しかしながら、従来のシリコン/シリコンカーバイド半導体装置では、シリコンカーバイドとシリコンの間には大きな格子不整合が存在するために結晶欠陥を生じる。また、シリコンカーバイドとシリコンの間では、伝導帯に大きな不連続が生じる。このため、シリコンカーバイドとシリコンの界面では、電子の移動が阻止され、抵抗値が増大するという問題が生じていた。
本発明は、シリコンカーバイドとシリコンの界面で生じる抵抗を低減し、シリコンカーバイドとシリコンの間で良好なオーミック接触を得られるシリコン/シリコンカーバイド半導体装置の製造方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明のシリコン/シリコンカーバイド半導体装置の製造方法は、シリコンカーバイド基板の上にシリコンカーバイド・エピタキシャル膜を備えるシリコンカーバイド・エピタキシャル基板の前記シリコンカーバイド・エピタキシャル膜の表面の一部に第1導電型のシリコンカーバイド・エピタキシャル領域を形成し、前記シリコンカーバイド・エピタキシャル基板の前記シリコンカーバイド・エピタキシャル膜及び前記第1導電型のシリコンカーバイド・エピタキシャル領域の表面と第1導電型のシリコン基板の表面を真空装置で対向して配置し、対向して配置される前記シリコンカーバイド・エピタキシャル膜及び第1導電型のシリコンカーバイド・エピタキシャル領域の表面と前記第1導電型のシリコン基板の表面にプラズマを照射して活性化し、対向して配置される前記シリコンカーバイド・エピタキシャル膜及び前記第1導電型のシリコンカーバイド・エピタキシャル領域の表面と前記第1導電型のシリコン基板の表面を接触させ、前記エピタキシャル基板と前記第1導電型のシリコン基板を加圧することにより前記シリコンカーバイド・エピタキシャル基板と前記第1導電型のシリコン基板を接合し、接合された前記エピタキシャル基板と前記第1導電型のシリコン基板をアニールし、前記第1導電型のシリコンカーバイド・エピタキシャル領域と前記第1導電型のシリコン基板の間にオーミック接合を形成することを特徴とする。
本発明のシリコン/シリコンカーバイド半導体装置の製造方法は、第1導電型のシリコンカーバイド基板の第1の主面に第1導電型と極性の異なる第2導電型のシリコンカーバイド・エピタキシャル膜を形成したシリコンカーバイド・エピタキシャル基板の前記第2導電型のシリコンカーバイド・エピタキシャル膜の表面に、後に第1導電型のソース領域と第1導電型のドレイン領域となる前記第1導電型のシリコンカーバイド・エピタキシャル領域を形成し、前記エピタキシャル基板の前記第2導電型のシリコンカーバイド・エピタキシャル膜及び前記第1導電型のシリコンカーバイド・エピタキシャル領域の表面と第1導電型のシリコン基板の表面を真空装置で対向して配置し、対向して配置される前記第2導電型のシリコンカーバイド・エピタキシャル膜及び前記第1導電型のシリコンカーバイド・エピタキシャル領域の表面と前記第1導電型のシリコン基板の表面にプラズマを照射して活性化し、対向して配置される前記第2導電型のシリコンカーバイド・エピタキシャル膜及び前記第1導電型のシリコンカーバイド・エピタキシャル領域の表面と前記第1導電型のシリコン基板の表面を接触させ、前記エピタキシャル基板と前記第1導電型のシリコン基板を加圧することにより前記エピタキシャル基板と前記第1導電型のシリコン基板を接合し、接合された前記エピタキシャル基板と前記第1導電型のシリコン基板をアニールし、前記第1導電型のシリコンカーバイド・エピタキシャル領域と前記第1導電型のシリコン基板の間にオーミック接合を形成し、前記第1導電型のシリコン基板をリソグラフィーを用いて部分的にエッチングして、前記第1導電型のシリコンカーバイド・エピタキシャル領域の表面に第1導電型のシリコン層を形成することにより、第1導電型のソース領域の上に第1導電型のソースパッドを設け、及び第1導電型のドレイン領域の上に第1導電型のドレインパッドを設け
前記ソースパッドと前記ドレインパッドの間の前記第2導電型のシリコンカーバイド・エピタキシャル膜の表面にゲートを形成することを特徴としても良い。
本発明のシリコン/シリコンカーバイド半導体装置の製造方法は、前記ソースパッドと前記ドレインパッドの間にゲート酸化膜を形成し、前記ゲート酸化膜の上にゲート電極を形成することによりMOS型電界効果トランジスタを製造することを特徴としても良い。
本発明により、シリコンカーバイド・エピタキシャル基板の第1導電型のシリコンカーバイド・エピタキシャル領域の表面と第1導電型のシリコン基板の表面に、プラズマを照射し、活性化した後に、第1導電型のシリコンカーバイド・エピタキシャル領域の表面と第1導電型のシリコン基板の表面を、加圧接合して、アニールすることにより、シリコンとシリコンカーバイドの間で良好なオーミック接触を有するシリコン/シリコンカーバイド半導体装置の製造方法を提供することが可能になる。

本発明の第1の実施形態に係る半導体装置を示す図である。 第2の実施形態に係る半導体装置を示す図である。 第3の実施形態に係る半導体装置を示す図である。 第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す図である。 第2の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す図である。 第3の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す図である。 (a)は、測定がおこなわれたp型シリコン基板とn型シリコンカーバイド・エピタキシャル膜の接合体の接合前のp型シリコン基板とn型シリコンカーバイド・エピタキシャル膜のバンド図であり、(b)本発明の実施形態に係る半導体装置のn型シリコン基板とn型シリコンカーバイド・エピタキシャル領域の接合後の接合界面のバンド図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係るシリコンカーバイドとシリコンの間にオーミック接合を有する半導体装置1を示す図である。
第1の実施形態に係る半導体装置1は、シリコンカーバイド基板3の上にシリコンカーバイド・エピタキシャル膜4を備えるシリコンカーバイド・エピタキシャル基板5と、シリコンカーバイド・エピタキシャル膜4の表面の一部に設けられた第1導電型のシリコンカーバイド・エピタキシャル領域6を有する。第1の実施形態に係る半導体装置1は、第1導電型のシリコンカーバイド・エピタキシャル領域6の表面に、第1導電型のシリコン基板8から形成された第1導電型のシリコン層9を有する。第1の実施形態に係る半導体装置1において、シリコンカーバイド・エピタキシャル基板5を構成するシリコンカーバイド基板3とシリコンカーバイド・エピタキシャル膜4の導電型は、それぞれ第1導電型であっても第1導電型と極性の異なる第2導電型であっても良い。
第1の実施形態に係る半導体装置1は、第1導電型のシリコンカーバイド・エピタキシャル領域6と第1導電型のシリコン層9の間で良好なオーミック性を有する。
図2は、本発明の第2の実施形態に係るシリコンカーバイドとシリコンの間にオーミック接合を有する半導体装置21を示す図である。本発明の第2の実施形態に係る半導体装置21は電界効果トランジスタを構成する。
第2の実施形態に係る半導体装置21は、第1導電型のシリコンカーバイド基板23と、シリコンカーバイド基板23の第1の主面に形成され、第1導電型と極性の異なる第2導電型のシリコンカーバイド・エピタキシャル膜24とを有する。
第2の実施形態に係る半導体装置21は、該シリコンカーバイド・エピタキシャル膜24に、第1導電型のシリコンカーバイド・エピタキシャル領域26を備え、この第1導電型のシリコンカーバイド・エピタキシャル領域26は、第1導電型のソース領域26aとドレイン領域26bとなる。
そして、第2の実施形態に係る半導体装置21は、ソース領域26aとドレイン領域26bの表面に、該シリコンカーバイド・エピタキシャル膜24と第1導電型のシリコンカーバイド・エピタキシャル領域26に接合されたシリコン基板8から形成されたシリコン層29を有する。そして、このシリコン層29は、それぞれ第1導電型のソース領域26aとドレイン領域26bの表面に設けられる第1導電型のソースパッド29aとドレインパッド29bとなる。
第2の実施形態に係る半導体装置21は、第1導電型のソースパッド29aとドレインパッド29bの間の第2導電型のシリコンカーバイド・エピタキシャル膜24の上に、ゲート27を備える。
図3は、本発明の第3の実施形態に係るシリコンカーバイドとシリコンの間にオーミック接合を有する半導体装置31を示す図である。本発明の第3の実施形態に係る半導体装置はMOS型電界効果トランジスタを構成する。
第3の実施形態に係る半導体装置31は、第2の実施形態に係る半導体装置と同様に、第1導電型のシリコンカーバイド基板23と、シリコンカーバイド基板23の第1の主面に形成され、第1導電型と極性の異なる第2導電型のシリコンカーバイド・エピタキシャル膜24とを有する。
第3の実施形態に係る半導体装置31は、該シリコンカーバイド・エピタキシャル膜24に、第1導電型のシリコンカーバイド・エピタキシャル領域26を備え、この第1導電型のシリコンカーバイド・エピタキシャル領域26は、第1導電型のソース領域26aとドレイン領域26bとなる。
そして、第3の実施形態に係る半導体装置31は、ソース領域26aとドレイン領域26bの表面に、該シリコンカーバイド・エピタキシャル膜24と第1導電型のシリコンカーバイド・エピタキシャル領域26に接合されたシリコン基板8から形成されたシリコン層29を有する。そして、このシリコン層29は、それぞれ第1導電型のソース領域26aとドレイン領域26bの表面に設けられる第1導電型のソースパッド29aとドレインパッド29bとなる。
第3の実施形態に係る半導体装置31は、第1導電型のソースパッド29aとドレインパッド29bの間の第2導電型のシリコンカーバイド・エピタキシャル膜24の表面に、酸化膜37が形成され、酸化膜37の上に、ゲート27が設けられる。
第1の実施形態に係る半導体装置1を構成するシリコン層9と、第2及び第3の実施形態に係る半導体装置21、31の第1導電型のソースパッド29aとドレインパッド29bを構成するシリコン層29は、共に、第1導電型のシリコン基板8、28から形成される。
第1〜第3の実施形態に係る半導体装置の製造過程において、シリコンカーバイド・エピタキシャル膜4、24と第1導電型のシリコンカーバイド・エピタキシャル領域6、26の表面と第1導電型のシリコン基板8、28の第1の主面が共にアルゴン・プラズマ照射により活性化された後に室温で加圧接合される。そして、第1導電型のシリコン層9、29は、この加圧接合されたシリコン基板8、28から形成される。なお、第1〜第3の実施形態に係る半導体装置の製造過程おいて、さらにアニールすることにより、シリコンカーバイド・エピタキシャル膜4、24に形成された第1導電型のシリコンカーバイド・エピタキシャル領域6、26と第1導電型のシリコン基板8、28から形成された第1導電型のシリコン層9、29の間において、所望のオーミック特性が実現される。
第1〜第3の実施形態に係るシリコンカーバイドとシリコンの間にオーミック接合を有する半導体装置の製造方法の詳細と所望の特性については以下に記載する。
以下、第1〜第3の実施形態に係る半導体装置について、第1導電型がn型で第2導電型がp型の場合を例として説明する。
図4は、第1の実施形態に係るシリコンカーバイドとシリコンの間にオーミック接合を有する半導体装置1の製造方法の1例を示す図である。
シリコンカーバイド基板3の結晶軸<0001>を有する第1の主面の上に不純物濃度が1×1014〜3×1017cm−3のシリコンカーバイド・エピタキシャル膜4を形成したシリコンカーバイド・エピタキシャル基板5を用意する。シリコンカーバイド基板3とシリコンカーバイド・エピタキシャル膜4の導電型は、それぞれn型であっても良くp型であっても良い(図4(a))。
シリコンカーバイド基板3の上にあるシリコンカーバイド・エピタキシャル膜4に、イオン注入によりn+型シリコンカーバイド・エピタキシャル領域6を形成する。(図4(b))
上述のシリコンカーバイド・エピタキシャル基板5の上部にあるシリコンカーバイド・エピタキシャル膜4とn+型シリコンカーバイド・エピタキシャル領域6の表面とn+型シリコン基板8の第1の主面を真空装置内に対向して配置する。ここで、シリコンカーバイド・エピタキシャル基板5とn+型シリコン基板8は共に単結晶基板である。(図4(c))
そして、対向するシリコンカーバイド・エピタキシャル膜4とn+型シリコンカーバイド・エピタキシャル領域6の表面とn+型シリコン基板3の第1の主面にアルゴン・プラズマを照射し、活性化する。(図4(c))
シリコンカーバイド・エピタキシャル膜4とn+型シリコンカーバイド・エピタキシャル領域6の表面とシリコン基板8の第1の主面を室温で接触させて、シリコン基板8とシリコンカーバイド・エピタキシャル基板5に力を加えて、シリコンカーバイド・エピタキシャル膜4とn+型シリコンカーバイド・エピタキシャル領域6の表面とn+型シリコン基板8の第1の主面を加圧接合する。そして、加圧接合されたシリコンカーバイド・エピタキシャル基板5とシリコン基板8とをアニールする。これにより、n+型シリコンカーバイド・エピタキシャル領域6とn+型シリコン基板8の間に良好なオーミック接触が形成される。(図4(c))
フォトリソグラフィーによりn+型シリコン基板8をn+型シリコンカーバイド・エピタキシャル領域と整合するように加工して、n+型シリコン層9を形成する。これにより、n+型シリコンカーバイド・エピタキシャル領域6とn+型シリコン層9の間にオーミック接合を有する第1の実施形態に係る半導体装置1が製造される。(図4(d))
図5は、第2の実施形態に係るシリコンカーバイドとシリコンの間にオーミック接合を有する半導体装置の製造方法の1例を示す図である。第2の実施形態では、半導体装置として電界効果トランジスタが製造される。
図6は、第3の実施形態に係るシリコンカーバイドとシリコンの間にオーミック接合を有する半導体装置の製造方法の1例を示す図である。第3の実施形態では、半導体装置としてMOS型電界効果トランジスタが製造される。
図5〜図6を参照しながら、第2〜第3の実施形態に係る半導体装置の製造方法について記載する。
n+型シリコンカーバイド基板23の結晶軸<0001>を有する第1の主面に不純物濃度が5×1016〜3×1017cm−3のp−型シリコンカーバイド・エピタキシャル膜24を形成したシリコンカーバイド・エピタキシャル基板25を用意する。(図5(a)、及び図6(a))
n+型シリコンカーバイド基板23の上にあるp−型シリコンカーバイド・エピタキシャル膜24に、イオン注入によりn+型シリコンカーバイド・エピタキシャル領域26を形成する。このn+型シリコンカーバイド・エピタキシャル領域26は、電界効果トランジスタを作成する場合には、ソース領域26a又はドレイン領域26bとなる。(図5(b)及び図6(b))
上述のシリコンカーバイド・エピタキシャル基板25の表面のp−型シリコンカーバイド・エピタキシャル膜24とn+型シリコンカーバイド・エピタキシャル領域26の表面とn+型シリコン基板28の第1の主面を真空装置内に対向して配置する。ここで、シリコンカーバイド・エピタキシャル基板25とn+型シリコン基板28は共に単結晶基板である。(図5(c)及び図6(c))
そして、対向するシリコンカーバイド・エピタキシャル基板25のp−型シリコンカーバイド・エピタキシャル膜24とn+型シリコンカーバイド・エピタキシャル領域26の表面とn+型シリコン基板28の第1の主面にアルゴン・プラズマを照射し、活性化する。(図5(c)及び図6(c))
p−型シリコンカーバイド・エピタキシャル膜24とn+型シリコンカーバイド・エピタキシャル領域26の表面とn+型シリコン基板28の第1の主面を室温で接触させて、n+型シリコン基板28とシリコンカーバイド・エピタキシャル基板25に力を加えて、p−型シリコンカーバイド・エピタキシャル膜24とn+型シリコンカーバイド・エピタキシャル領域26の表面とn+型シリコン基板28の第1の主面を室温で加圧接合する。そして、加圧接合されたシリコンカーバイド・エピタキシャル基板25とn+型シリコン基板28をアニールする。これにより、n+型シリコンカーバイド・エピタキシャル領域26とn+型シリコン基板28の間に良好なオーミック接合が形成される。(図5(c)及び図6(c))
フォトリソグラフィーにより、n+型シリコン基板28をレジスト膜で部分的に被覆する。そして、n+型シリコン基板28のうちレジスト膜で被覆されていない領域をエッチングにより除去して、p−型シリコンカーバイド・エピタキシャル膜24の表面を部分的に露出させる。また、p−型シリコンカーバイド・エピタキシャル膜24の表面に形成されたn+型シリコンカーバイド・エピタキシャル領域26の上に、n+型シリコン基板8のレジスト膜で部分的に被覆された部分からn+型シリコン層29を形成する。電界効果トランジスタを作成する場合には、このn+型シリコン層29は、n+型ソースパッド29aとn+型ドレインパッド29bとなる。これにより、n+型シリコンカーバイド・エピタキシャル領域24とn+型シリコン層29の間にオーミック接合を有する第1の実施形態に係る半導体装置が製造される。(図5(d)及び図6(d))
第2の実施形態によって、電界効果トランジスタを作成する場合には、p−型シリコンカーバイド・エピタキシャル膜24の表面を部分的に露出させ、部分的に露出したp−型シリコンカーバイド・エピタキシャル膜24の上にゲート27を形成する。(図5(e)〜図5(f))
第3の実施形態によって、MOS型電界効果トランジスタを作成する場合には、部分的に露出したp−型シリコンカーバイド・エピタキシャル膜24の表面にゲート酸化膜37を形成する。(図6(e))
そして、ゲート酸化膜37の上に、ゲート27を形成する。(図6(f))
第2及び第3の実施形態によって、電界効果トランジスタを作成する場合には、n+型ソースパッド29aとn+型ドレインパッド29bの上に、それぞれソース電極30aとドレイン電極30bを形成する。(図5(g)及び図6(g))
第1〜第3の実施形態に係る半導体装置の製造方法において、シリコンカーバイド・エピタキシャル基板のシリコンカーバイド・エピタキシャル膜とn型シリコンカーバイド・エピタキシャル領域の表面とn型シリコン基板の第1の主面にアルゴン・プラズマを照射する場合について説明したが、アルゴン・プラズマの代わりにキセノン・プラズマを照射しても良い。
また、n−型シリコンカーバイド・エピタキシャル膜3の表面と、p型シリコン・エピタキシャル膜6の表面を互いに加圧接合した後のアニール温度は、600〜1000℃とすることもできる。
p型シリコンのバンドギャップエネルギー値をEgp、伝導帯の不連続値を△Ec、p型シリコンにおける価電子帯に対するフェルミレベルの相対的な位置をδp、及びn型シリコンカーバイドにおける伝導帯に対するフェルミレベルの相対的な位置をδnとすると、
qVd=Egp+△Ec+δn−δp
が成立する。
出願人は、p型シリコン基板とn型シリコンカーバイド基板の上にn型シリコンカーバイド・エピタキシャル膜を形成したシリコンカーバイド・エピタキシャル基板を用意した。p型シリコン基板とn型シリコンカーバイド・エピタキシャル膜について、両方の表面にアルゴン・プラズマを照射し、活性化した後に、p型シリコン基板とシリコンカーバイド・エピタキシャル基板に力を加えてp型シリコン基板とn型シリコンカーバイド・エピタキシャル膜について接合し、アニールした。その後、p型シリコン基板とn型シリコンカーバイド・エピタキシャル膜について、C−V特性を測定し、拡散ポテンシャルVdの値として、おおよそVd=1.0Vを得た。
ここで、p型シリコン基板とn型シリコンカーバイド・エピタキシャル膜のドーピング濃度からδp=0.045eV及びδn=−0.133eVとする。そして、本発明の実施形態に係る処理をしたp型シリコン基板とn型シリコンカーバイド・エピタキシャル膜の接合体を測定することにより得られた上述の拡散ポテンシャルの値Vd=1.0Vを上述の式に代入すると、上述の式から伝導帯の不連続値がおおよそ△Ec=0.04eVとなる。
C−V特性の測定がおこなわれたp型シリコン基板とn型シリコンカーバイド・エピタキシャル膜の接合体に関して、p型シリコン基板の接合前のバンド図とn型シリコンカーバイド・エピタキシャル膜の接合前のバンド図を図7(a)に示す。
他方、n型シリコン基板とn型シリコンカーバイド・エピタキシャル領域の伝導帯の不連続値を、上述の測定値から推定された伝導帯の不連続値△Ec=0.04eVとして、この伝導帯の不連続値△Ec=0.04eVから得られた本発明の実施形態に係る半導体装置のn型シリコン基板とn型シリコンカーバイド・エピタキシャル領域の接合後の接合界面のバンド図を図7(b)に示す。
図7(b)に示すように、n型シリコン基板とn型シリコンカーバイド・エピタキシャル領域の間でオーミック接触が得られる。
他方、従来例として、非特許文献1では、p型シリコン/n型シリコンカーバイドショットキーダイオードにおいて、伝導帯の不連続値△Ec=0.5eVが導出されている。また、非特許文献2では、n型シリコン/n型シリコンカーバイド界面において、伝導帯の不連続値△Ec=1.9eVが導出されている。
本発明の実施形態に係るシリコン/シリコンカーバイド半導体装置において、n+型シリコンカーバイド・エピタキシャル領域とn+型シリコン基板の接合界面において、伝導帯の不連続値△Ecを大幅に低減することができるので、n+型シリコン領域とn+型シリコンカーバイド・エピタキシャル領域の間で良好なオーミック接触を形成することが可能になる。
また、本発明の実施形態に係る電界効果トランジスタのソース及びドレインの形成において、n+型シリコンカーバイド・エピタキシャル領域とn+型シリコンパッドの間で金属を使用することなく良好なオーミックオーミック接触を形成することができるので、プロセスの自由度が増し、高温処理及び金属汚染による電界効果トランジスタの性能低下を防止することが可能になる。
また、本発明の実施形態に係るMOS型電界効果トランジスタのソース及びドレインの形成において、n+型シリコンカーバイド領域とn+型シリコンパッドの接合によるオーミック接触を形成する際に金属を使用しないので、ゲート酸化膜作成工程とゲート作成工程とソース及びドレイン作成工程のプロセスの自由度が増し、高温処理及び金属汚染によるMOS型電界効果トランジスタの性能低下を防止することが可能になる。
1、21、31:半導体装置
3、23:シリコンカーバイド基板
4、24:シリコンカーバイド・エピタキシャル膜
5、25:シリコンカーバイド・エピタキシャル基板
6、26:シリコンカーバイド・エピタキシャル領域
8、28:シリコン基板
9、29:シリコン層
26a:ソース領域
26b:ドレイン領域
27:ゲート
29a:ソースパッド
29b:ドレインパッド
30a:ソース電極
30b:ドレイン電極
37:ゲート酸化膜

Claims (3)

  1. シリコンカーバイド基板の上にシリコンカーバイド・エピタキシャル膜を備えるシリコンカーバイド・エピタキシャル基板の前記シリコンカーバイド・エピタキシャル膜の表面の一部に第1導電型のシリコンカーバイド・エピタキシャル領域を形成し、
    前記シリコンカーバイド・エピタキシャル基板の前記シリコンカーバイド・エピタキシャル膜及び前記第1導電型のシリコンカーバイド・エピタキシャル領域の表面と第1導電型のシリコン基板の表面を真空装置で対向して配置し、
    対向して配置される前記シリコンカーバイド・エピタキシャル膜及び第1導電型のシリコンカーバイド・エピタキシャル領域の表面と前記第1導電型のシリコン基板の表面にプラズマを照射して活性化し、
    対向して配置される前記シリコンカーバイド・エピタキシャル膜及び前記第1導電型のシリコンカーバイド・エピタキシャル領域の表面と前記第1導電型のシリコン基板の表面を接触させ、前記エピタキシャル基板と前記第1導電型のシリコン基板を加圧することにより前記シリコンカーバイド・エピタキシャル基板と前記第1導電型のシリコン基板を接合し、
    接合された前記エピタキシャル基板と前記第1導電型のシリコン基板をアニールし、前記第1導電型のシリコンカーバイド・エピタキシャル領域と前記第1導電型のシリコン基板の間にオーミック接合を形成することを特徴とするシリコン/シリコンカーバイド半導体装置の製造方法。
  2. 第1導電型のシリコンカーバイド基板の第1の主面に第1導電型と極性の異なる第2導電型のシリコンカーバイド・エピタキシャル膜を形成したシリコンカーバイド・エピタキシャル基板の前記第2導電型のシリコンカーバイド・エピタキシャル膜の表面に、後に第1導電型のソース領域と第1導電型のドレイン領域となる前記第1導電型のシリコンカーバイド・エピタキシャル領域を形成し、
    前記エピタキシャル基板の前記第2導電型のシリコンカーバイド・エピタキシャル膜及び前記第1導電型のシリコンカーバイド・エピタキシャル領域の表面と第1導電型のシリコン基板の表面を真空装置で対向して配置し、
    対向して配置される前記第2導電型のシリコンカーバイド・エピタキシャル膜及び前記第1導電型のシリコンカーバイド・エピタキシャル領域の表面と前記第1導電型のシリコン基板の表面にプラズマを照射して活性化し、
    対向して配置される前記第2導電型のシリコンカーバイド・エピタキシャル膜及び前記第1導電型のシリコンカーバイド・エピタキシャル領域の表面と前記第1導電型のシリコン基板の表面を接触させ、前記エピタキシャル基板と前記第1導電型のシリコン基板を加圧することにより前記エピタキシャル基板と前記第1導電型のシリコン基板を接合し、
    接合された前記エピタキシャル基板と前記第1導電型のシリコン基板をアニールし、前記第1導電型のシリコンカーバイド・エピタキシャル領域と前記第1導電型のシリコン基板の間にオーミック接合を形成し、
    前記第1導電型のシリコン基板をリソグラフィーを用いて部分的にエッチングして、前記第1導電型のシリコンカーバイド・エピタキシャル領域の表面に第1導電型のシリコン層を形成することにより、第1導電型のソース領域の上に第1導電型のソースパッドを設け、及び第1導電型のドレイン領域の上に第1導電型のドレインパッドを設け
    前記ソースパッドと前記ドレインパッドの間の前記第2導電型のシリコンカーバイド・エピタキシャル膜の表面にゲートを形成することを特徴とする請求項1記載のシリコン/シリコンカーバイド半導体装置の製造方法。
  3. 前記ソースパッドと前記ドレインパッドの間にゲート酸化膜を形成し、
    前記ゲート酸化膜の上にゲート電極を形成することによりMOS型電界効果トランジスタを製造することを特徴とする請求項2記載のシリコン/シリコンカーバイド半導体装置の製造方法。
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