JP6250351B2 - 好酸球性気道炎症に関する情報の取得方法およびそのような情報を取得するためのマーカー - Google Patents

好酸球性気道炎症に関する情報の取得方法およびそのような情報を取得するためのマーカー Download PDF

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Description

本発明は、好酸球性気道炎症に関する情報の取得方法およびそのような情報を取得するためのマーカーに関する。
気管支喘息(以下、単に「喘息」ともいう)は、気道の慢性炎症と種々の程度の可逆的気道狭窄と気道過敏性の亢進、そして臨床的には繰り返し起こる咳、喘鳴、呼吸困難によって特徴づけられる。喘息の鑑別診断においては、(1)発作性の咳、喘鳴、呼吸困難の反復、(2)可逆性の気流制限、(3)他の心肺疾患などに関連していないこと、が重要視されている。また、喘息の治療は発作の発生頻度をコントロールし、健常人と変わらない日常生活が送れることが目標とされており、現在のガイドラインでは、喘息症状や呼吸機能をモニタリングして治療方針が決定されている。
喘息診断において、気道炎症の存在は、上記(1)〜(3)などの所見と共に観察されることによって、被診断者が喘息に罹患しているという診断結果を支持する情報になり得るとされている。気道炎症は、好酸球や好塩基球などが気道に浸潤し、エフェクター細胞として機能することで生じる。特に、好酸球を主な構成要素とする炎症誘発性細胞集団の浸潤を原因とする気道炎症は、好酸球性気道炎症とも呼ばれ、喘息の重症発作を引き起こす最も重要な病態である。好酸球性気道炎症の状態を判定する(モニターする)指標としては例えば気管支肺胞洗浄液(BALF)中の高好酸球状態と喀痰中好酸球数がある。
気管支肺胞洗浄液(BALF)中の高好酸球状態を判別する方法としては、特許文献1に記載の方法が挙げられる。特許文献1には、気管支肺胞洗浄液(BALF)中の特定のサイトカインレベルのパターンに基づいて、重症の喘息患者とそうでない患者とを区別できることが記載されている。この特許文献1には、MIG(CXCL9, CXC Chemokine Ligand 9)は重症喘息患者においてレベルが低減するサイトカインであると記載されており、MIG、Eotaxin、IL-8(Interleukin-8)およびIL-17(Interleukin-17)レベルの組合せが高好酸球状態の判別に役立つことが記載されている。しかしながら、気管支肺胞洗浄液(BALF)を採取する方法は侵襲度が高い。
また、喀痰中好酸球数が喘息の病型判別や治療方針の決定において有用であるとの報告がなされている(非特許文献1および非特許文献2参照)。
例えば、非特許文献1には、喀痰中好酸球数に基づく治療管理は、従来の標準的な治療管理と比べて、喘息の急性増悪(または重症発作)を顕著に抑制することが記載されている。
また、非特許文献2には、好酸球性炎症の情報を用いることで難治療の喘息患者から好酸球性炎優勢群(症状の程度は低いが好酸球性炎症が高い群)を特定できること、その群に対して喀痰中好酸球に基づく治療管理を行った場合、標準的な治療管理と比べて喘息の悪化を抑制できることが記載されている。
以上のことから、喀痰中好酸球数の検査(喀痰検査)は実際の臨床診断において行われているが、喀痰検査に際しては、すべての喘息患者から自発的に排出された痰を採取できるわけではない。自発的に排出された痰が得られない場合には、患者に高張食塩水を吸入させることによって喀痰排出を誘発する方法が用いられているが、咽頭痛を伴ったり、気道への刺激で喘息発作を誘発したりするおそれがある。
そのため、好酸球性気道炎症の指標となりうるバイオマーカーの探索においては、より確実に、かつ、安全に喘息患者から採取できる検体として、血液が注目されている。
例えば、非特許文献3には、吸入コルチコステロイド治療を受けてもなお症状を呈していた重度の喘息患者において、血中Periostinレベルを好酸球性気道炎症の全身性バイオマーカーとして用い得ることが記載されている。
米国特許第8,053,199号明細書
The Lancet, Volume 360, Pages 1715-1721, 2002 Am J Respir Crit Care Med, Volume 178, Pages 218-224, 2008 J Allergy Clin Immunol, Volume 130, Pages 647-654, 2012
しかし、好酸球性気道炎症の血中マーカーは研究段階であり、マーカーのさらなる開発が求められている。そこで、本発明は、そのような新規マーカーを同定し、それらを用いて被験者における好酸球性気道炎症に関する情報を取得する方法を提供することを目的とする。
発明者らは、上記の課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、血中の好酸球性気道炎症マーカーの新規マーカーとしてCCL27 (CC Chemokine Ligand 27)およびCXCL9 (CXC Chemokine Ligand 9)を見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明によれば、
被験者の血液試料中の、CCL27およびCXCL9から選択される少なくとも1つのマーカーの量を測定し、
得られた測定値に基づいて、前記被験者における好酸球性気道炎症に関する情報を取得する方法が提供される。
また、本発明によれば、CCL27およびCXCL9から選択される少なくとも1つである、好酸球性気道炎症に関する情報を取得するためのマーカーが提供される。
被験者の血液試料中の本発明のマーカーの量に基づいて、当該被験者における好酸球性気道炎症に関する情報を取得することができる。
喘息患者39名(喀痰好酸球陽性患者33名および陰性患者6名)の血清を用いて得られた本発明のマーカーCCL27の有意差検定ならびに感度および特異度を示す解析結果である。 喘息患者39名(喀痰好酸球陽性患者33名および陰性患者6名)の血清を用いて得られた本発明のマーカーCXCL9の有意差検定ならびに感度および特異度を示す解析結果である。 喘息患者39名(喀痰好酸球陽性患者33名および陰性患者6名)の血清を用いて得られたPeriostinの有意差検定ならびに感度および特異度を示す解析結果である。 喘息患者39名(喀痰好酸球陽性患者33名および陰性患者6名)の血清を用いて得られたEotaxinの有意差検定ならびに感度および特異度を示す解析結果である。 喘息患者39名(喀痰好酸球陽性患者33名および陰性患者6名)の血清を用いて得られたTARCの有意差検定ならびに感度および特異度を示す解析結果である。 喘息患者39名(喀痰好酸球陽性患者33名および陰性患者6名)および非喘息健常成人12名の血清を用いて得られた本発明のマーカーCCL27の有意差検定ならびに感度および特異度を示す解析結果である。 喘息患者39名(喀痰好酸球陽性患者33名および陰性患者6名)および非喘息健常成人12名の血清を用いて得られた本発明のマーカーCXCL9の有意差検定ならびに感度および特異度を示す解析結果である。 喘息患者39名(喀痰好酸球陽性患者33名および陰性患者6名)および非喘息健常成人12名の血清を用いて得られたPeriostinの有意差検定ならびに感度および特異度を示す解析結果である。 喘息患者39名(喀痰好酸球陽性患者33名および陰性患者6名)および非喘息健常成人12名の血清を用いて得られたEotaxinの有意差検定ならびに感度および特異度を示す解析結果である。 喘息患者39名(喀痰好酸球陽性患者33名および陰性患者6名)および非喘息健常成人12名の血清を用いて得られたTARCの有意差検定ならびに感度および特異度を示す解析結果である。 実施例1で得られたCCL27およびCXCL9の測定値を組み合わせて得られた有意差検定ならびに感度および特異度を示す解析結果である。 実施例1で得られたCCL27およびCXCL9の測定値に加え、IL-25の測定値を組み合わせて得られた有意差検定ならびに感度および特異度を示す解析結果である。 好酸球性気道炎症に関する情報の取得装置の一実施態様である。 好酸球性気道炎症に関する情報の取得の一例を示すフローチャートである。
本発明の好酸球性気道炎症に関する情報の取得方法(以下、単に「方法」ともいう)の第1工程は、被験者の血液試料中のCCL27およびCXCL9から選択される少なくとも1つのマーカーの量を測定する工程(測定工程)である。
本発明の方法において、被験者は特に限定されず、例えば医師により喘息に罹患していると診断された患者をはじめ、喘息に罹患している可能性がある成人または小児、および喘息に罹患していない(非喘息)健常な成人または小児などである。
本発明の方法において、血液試料とは、血液(全血)、血清または血漿である。血液試料は、採取が簡便なものがとりわけ好ましく、例えば末梢血およびそれから取得される血清および血漿などが挙げられる。
CCL27は、CTACKとも呼ばれ、表皮ケラチノサイトに特異的に発現し、リンパ球細胞表面において発現するCCR10受容体のリガンド分子として機能するケモカインとして当業者に周知である。
当該技術において、CCL27タンパク質のアミノ酸配列自体は公知である。このタンパク質のアミノ酸配列は、例えばSWISS-PROT(アクセッション番号:Q9Y4X3)などの公知のデータベースから知ることができる。
CXCL9は、MIGとも呼ばれ、好酸球および気道上皮細胞などにおいて、IFN-γおよびTNF-αなどの炎症刺激により誘導されるケモカインとして当業者に周知である。
当該技術において、CXCL9タンパク質のアミノ酸配列自体は公知である。このタンパク質のアミノ酸配列は、例えばNational Center for Biotechnology Information (NCBI;アクセッション番号:NM_002416)などの公知のデータベースから知ることができる。
本発明の実施形態においては、CCL27およびCXCL9から選択される少なくとも1つのマーカーに加えて、IL-25マーカーを加えることもできる。
IL-25は、Th2細胞、気道上皮細胞、および肥満細胞などによって産生される、Pro-Th2サイトカインであり、IL-17ファミリーのサイトカインとして公知である。
当該技術において、IL-25タンパク質のアミノ酸配列自体は公知である。このタンパク質のアミノ酸配列は、例えばSWISS-PROT(アクセッション番号:Q9H293)などの公知のデータベースから知ることができる。
本発明の方法において、マーカーの量とは、上記血液試料中の当該マーカータンパク質の量を意味し、マーカーの量の測定は、上記血液試料中に当該マーカータンパク質が有るか無いかを判定するための定性的な測定を含む。
マーカータンパク質の量の測定方法は、当業者に周知の抗原抗体反応に基づくタンパク質測定法であれば特に限定されないが、例えばELISA法、ウェスタンブロット法などが挙げられ、好ましくはELISA法である。これらの測定方法に用いられる抗体は、血液試料中の各マーカータンパク質を特異的に認識して結合することができる抗体であれば特に限定されない。抗体は、モノクローナルまたはポリクローナルの全長抗体または抗体フラグメント(Fab、F(ab')2)などであり得る。このような抗体の作製方法は、当業者に公知である。あるいは、抗体は市販製品であってもよい。
マーカータンパク質の量の測定には、当業者に公知の市販のタンパク質定量キット、例えば、R&D systems社製Duoset ELISA測定用キット、Peprotech社製ELISA development kitなどを用いてもよい。
マーカーの量の測定値は、測定値そのもの(生データ)又はその値に基づいて算出された値であってもよく、例えば、濃度、強度、レベル、質量(重量)、比、などのいずれの形式又は単位でも表すことができる。
本発明の方法の第2工程は、上記の測定工程で得られた測定値に基づいて、被験者における好酸球性気道炎症に関する情報を取得する工程(情報取得工程)である。ここで、好酸球性気道炎症に関する情報とは、好酸球性気道炎症の診断の指標となり得る情報であれば特に限定されないが、好ましくは、好酸球性気道炎症の発生もしくは状態またはその両方を示す情報である。そのような情報としては、例えば、好酸球性気道炎症が被験者に発生している可能性、好酸球性気道炎症がこれから被験者に発生する危険性などが挙げられる。また、被験者に好酸球性気道炎症が発生している場合は、好酸球性気道炎症に関する情報として、被験者の予後、好酸球性気道炎症の重篤度などが挙げられる。
また、本発明の実施形態においては、複数のマーカーの量の測定値を用いて解析を行う場合、各マーカーの量の測定値を所定の式に代入することで、各マーカーの量の測定値から導き出される多重ロジスティックモデルに、各マーカーの量の測定値を代入することで被験者における好酸球性気道炎症に関する情報を取得することができる。例えば、CCL27の測定値およびCXCL9の測定値を用いて解析を行う場合、CCL27の測定値およびCXCL9の測定値から多重ロジスティックモデルにより算出される予測値に基づいて、被験者における好酸球性気道炎症に関する情報を取得することができる。IL-25マーカーの量をさらに測定する場合、CCL27の測定値、CXCL9の測定値、およびIL-25の測定値から多重ロジスティックモデルにより算出される予測値に基づいて、被験者における好酸球性気道炎症に関する情報を取得することができる。
また、本発明の実施形態においては、測定工程で得られた測定値と所定の閾値との比較結果に基づいて、被験者における好酸球性気道炎症に関する情報を取得することができる。この場合、測定工程で得られた測定値が所定の閾値より高いか、または閾値と同じという結果が得られた場合、好酸球性気道炎症が被験者に発生していることを示唆する情報またはこれから被験者が好酸球性気道炎症になる危険性が高いという情報を取得することができる。また、被験者に好酸球性気道炎症が発生している場合は、好酸球性気道炎症に関する情報として、被験者の予後が不良であるという情報または好酸球性気道炎症の重篤度が高いという情報を取得することができる。また、測定工程で得られた測定値がCCL27の測定値であり、所定の閾値より高いか、または閾値と同じという結果が得られた場合、CCL27陽性(+)または好酸球性気道炎症陽性という情報を取得することができる。測定工程で得られた測定値がCXCL9の測定値であり、所定の閾値より高いか、または閾値と同じという結果が得られた場合、CXCL9陽性(+)または好酸球性気道炎症陽性という情報を取得することができる。
反対に、測定工程で得られた測定値が所定の閾値よりも低いという結果が得られた場合、好酸球性気道炎症が被験者に発生していないことを示唆する情報またはこれから被験者が好酸球性気道炎症になる危険性が低いという情報を取得することができる。また、被験者に好酸球性気道炎症が発生している場合は、好酸球性気道炎症に関する情報として、被験者の予後が良好であるという情報または好酸球性気道炎症の重篤度が低いという情報を取得することができる。また、測定工程で得られた測定値がCCL27の測定値であり、所定の閾値よりも低いという結果が得られた場合、CCL27陰性(−)または好酸球性気道炎症陰性という情報を取得することができる。測定工程で得られた測定値がCXCL9の測定値であり、所定の閾値よりも低いという結果が得られた場合、CXCL9陰性(−)または好酸球性気道炎症陰性という情報を取得することができる。
また、複数のマーカーの量の測定値を用いて解析を行う場合、各マーカーの量の測定値から導き出される多重ロジスティックモデルに、各マーカーの量の測定値を代入することで算出された値と所定の閾値との比較結果に基づいて、被験者における好酸球性気道炎症に関する情報を取得することができる。例えば、CCL27の測定値およびCXCL9の測定値を用いて解析を行う場合、CCL27の測定値およびCXCL9の測定値から多重ロジスティックモデルにより算出される予測値が所定の閾値より高いか、または閾値と同じという結果が得られた場合、好酸球性気道炎症陽性という情報を取得することができる。反対に、CCL27の測定値およびCXCL9の測定値から多重ロジスティックモデルにより算出される予測値が所定の閾値よりも低いという結果が得られた場合、好酸球性気道炎症陰性という情報を取得することができる。
なお、所定の閾値は特に限定されず、種々の血液試料についてのデータの蓄積により経験的に設定することができる。あるいは、次のようにして所定の閾値を設定してもよい。まず、好酸球性気道炎症に罹患していない被験者の血液試料、および、好酸球性気道炎症に罹患する患者の血液試料について、マーカーの量を測定する。次いで、得られた測定結果に基づいて、好酸球性気道炎症に罹患していない被験者の血液試料における測定値よりも高く、且つ、好酸球性気道炎症に罹患する患者の血液試料における測定値よりも低い範囲から閾値を設定する。好ましくは、好酸球性気道炎症に罹患していない被験者の血液試料と好酸球性気道炎症に罹患する患者の血液試料とを高精度に区別し得る値を、閾値として設定する。あるいは、当該技術において公知の統計解析法により判別式を作成し、この式を用いてこれらの蓄積された測定値から閾値を算出してもよい。
本発明の範囲には、好酸球性気道炎症に関する情報を取得するためのマーカー(以下、単に「マーカー」ともいう)も含まれる。本発明のマーカーは、CCL27およびCXCL9から選択される少なくとも1つである。
本実施形態では、被験者から採取した血液試料中のマーカーの量の測定値に基づいて、前記被験者における好酸球性気道炎症に関する情報を取得することができる。なお、マーカーの量の測定および好酸球性気道炎症に関する情報の取得については、これまでに述べたことと同様である。
また、本発明によれば、
被験者の血液試料中のCCL27およびCXCL9から選択される少なくとも1つのマーカーの量に関する情報を取得する測定部と、
前記測定部で取得したマーカーの量に関する情報に基づいて、前記被験者についての好酸球性気道炎症に関する情報を取得する情報処理部と、
前記情報処理部で得られた情報を出力する出力部と
を備える、好酸球性気道炎症に関する情報の取得装置(以下、単に「情報取得装置」ともいう)が提供される。
更に、本発明によれば、
コンピュータに、
被験者の血液試料中のCCL27およびCXCL9から選択される少なくとも1つのマーカーの量に関する情報を受け取る受領ステップと、
前記受領ステップで受け取ったマーカーの量に関する情報に基づいて、前記被験者についての好酸球性気道炎症に関する情報を取得する情報取得ステップと、
前記情報取得ステップで得られた情報を出力する出力ステップと、
を実行させるためのコンピュータプログラムが提供される。
なお、上記の情報取得装置およびコンピュータプログラムの実施形態では、マーカーの量に関する情報には、IL-25マーカーの量に関する情報が含まれていてもよい。
本発明の実施形態に係る情報取得装置およびコンピュータプログラムについては、以下図面を参照して説明する。
本実施形態に係る情報取得装置は、本発明の実施形態に係る情報取得方法を実施するのに好適な装置の一例である。なお、本実施形態に係る情報取得装置は、上記マーカーの量に関する情報として、タンパク質測定で得られた発光強度に基づいて算出した量の測定値を採用し、該測定値と測定値についての閾値とを比較して情報取得を行なう装置である。
図4は、本発明の一実施の形態に係る情報取得装置1の全体構成を示すブロック図である。
本実施の形態に係る情報取得装置1は、タンパク質測定装置100(以下、「測定部100」ともいう)と、これと接続された情報処理装置200(以下、「コンピュータ200」ともいう)とから構成されている。
測定部100は、全自動ELISA装置などのタンパク質測定法を実行可能なタンパク質測定装置からなる。測定部100は、血液試料中のマーカーの量の測定時に観測されたマーカーの量に関する情報、例えば発光強度などを測定する装置である。
測定部100には、コンピュータ200が接続されている。コンピュータ200は、測定部100の動作を制御するとともに、測定部100で測定された上記の発光強度などのデータに基づいて、好酸球性気道炎症に関する情報を取得する。
コンピュータ200は、情報処理装置本体210(以下、「情報処理部210」ともいう)と、必要なデータを情報処理部210に入力する入力デバイス230と、入出力データなどを表示する表示部(出力部)220とを備えている。コンピュータ200には、必要に応じて、外部記録媒体240が含まれる。
コンピュータ200は、情報処理部210と、表示部220と、入力デバイス230とから主として構成されている。情報処理部210は、CPU210aと、ROM210bと、RAM210cと、ハードディスク210dと、読出装置210eと、入出力インタフェース210fおよび画像出力インタフェース210hは、バス210iによって互いにデータ通信可能に接続されている。
情報処理部210は、CPU210aと、ROM210bと、RAM210cと、ハードディスク210dと、読出装置210eと、入出力インタフェース210fと、画像出力インタフェース210hと、バス210iとを備えている。
情報処理部210内において、CPU210a、ROM210b、RAM210c、ハードディスク210d、読出装置210e、入出力インタフェース210fおよび画像出力インタフェース210hは、それぞれバス210iによって、データの送受信が可能に接続されている。
CPU210aは、ROM210bに記憶されているコンピュータプログラムおよびRAM210cにロードされたコンピュータプログラムを実行することができる。ROM210bには、CPU210aによって実行されるコンピュータプログラムおよびCPU210aがコンピュータプログラムを実行するためのデータなどが記録されている。RAM210cは、ROM210bおよびハードディスク210dに記録されているコンピュータプログラムの読み出しに用いられる。また、RAM210cは、これらのコンピュータプログラムを実行するときに、CPU210aの作業領域として利用される。
ハードディスク210dには、オペレーティングシステム(OS)、アプリケーションプログラムなど、CPU210aに実行させるための種々のコンピュータプログラムおよびそのコンピュータプログラムの実行に用いられるデータがインストールされている。
ハードディスク210dにインストールされているプログラムには、好酸球性気道炎症に関する情報の取得方法を実現するためのアプリケーションプログラム240aおよび測定部100を制御するプログラムが含まれている。また、ハードディスク210dには、好酸球性気道炎症に関する情報の取得方法を実現するためのプログラムの実行に用いられるデータとして、閾値などが記憶されている。
読出装置210eは、フレキシブルディスクドライブ、CD-ROMドライブ、DVD-ROMドライブなどによって構成されており、外部記録媒体240に記録されたコンピュータプログラムまたはデータを読み出すことができる。なお、アプリケーションプログラム240aは、外部記録媒体240に記録されていてもよく、情報処理装置本体210内に設けられたROM210bまたはRAM210cに保存されていてもよい。
また、CPU210aが外部記録媒体240から当該アプリケーションプログラム240aを読み出し、アプリケーションプログラム240aをハードディスク210dにインストールすることも可能である。
また、ハードディスク210dには、例えば米国マイクロソフト社が製造販売するWindows(登録商標)などのグラフィカルユーザインタフェース環境を提供するオペレーションシステムがインストールされている。以下の説明においては、上述した判定に係るアプリケーションプログラム240aは、該オペレーティングシステム上で動作するものとしている。
入出力インタフェース210fは、例えばUSB、IEEE1394、RS−232Cなどのシリアルインタフェース、SCSI、IDE、IEEE1284などのパラレルインタフェースおよびD/A変換器、A/D変換器などからなるアナログインタフェースなどから構成されている。入出力インタフェース210fには、キーボードやマウスなどの入力デバイス230が接続されている。また、入出力インタフェース210fには測定部100が接続されている。これにより、情報処理部210は、入出力インタフェース210fを介して測定部100とデータの送受信が可能である。
画像出力インタフェース210hは、LCDまたはCRTなどで構成された表示部220に接続されており、CPU210aから与えられた画像データに応じた映像信号を表示部220に出力する。表示部220は、入力された映像信号にしたがって、画像(画面)を表示する。また、表示部220は、後述するCPU210aから与えられた判定結果を出力する。
ここで、上記の情報取得装置1において実行されるアプリケーションプログラム240aの動作フローの一例について、図5を参照して説明する。
まず、測定部100から入出力インタフェース210fを介して、タンパク質測定で得られた発光強度などのデータが受領される(ステップS1)。
次いで、ステップS2において、CPU210aは、タンパク質測定で得られた発光強度のデータに基づき、マーカーの量の測定値を算出する。
ステップS3において、CPU210aは、アプリケーションプログラム240aのデータとしてハードディスク210dに予め記憶させた発光強度の閾値のデータと、上記の発光強度のデータとを比較する。このステップS3では、該発光強度が発光強度の閾値よりも大きいか否かについて比較判断される。
発光強度が閾値以上である場合(Yes)、ステップS4−1に処理を進める。反対に、発光強度が閾値未満である場合(No)、ステップS4−2に処理を進める。
ステップS4−1において、CPU210aは、好酸球性気道炎症陽性であるという情報をRAM210cに格納するとともに、画像出力インタフェース210hを介して表示部220に出力する。具体的には、マーカーとしてCCL27が用いられた場合、CCL27陽性(+)または好酸球性気道炎症陽性という情報を出力する。マーカーとしてCXCL9が用いられた場合、CXCL9陽性(+)または好酸球性気道炎症陽性という情報を出力する。本発明においては、好酸球性気道炎症が被験者に発生しているか、またはこれから被験者が好酸球性気道炎症になる危険性が高いという情報を出力してもよい。また、被験者に好酸球性気道炎症が発生している場合は、被験者の予後が不良であるか、または好酸球性気道炎症の重篤度が高いという情報を出力してもよい。
あるいは、ステップS4−2において、CPU210aは、好酸球性気道炎症陰性であるという情報をRAM210cに格納するとともに、画像出力インタフェース210hを介して表示部220に出力する。具体的には、マーカーとしてCCL27が用いられた場合、CCL27陰性(−)または好酸球性気道炎症陰性という情報を出力する。マーカーとしてCXCL9が用いられた場合、CXCL9陰性(−)または好酸球性気道炎症陰性という情報を出力する。本発明においては、好酸球性気道炎症が被験者に発生していないか、またはこれから被験者が好酸球性気道炎症になる危険性が低いという情報を出力してもよい。また、被験者に好酸球性気道炎症が発生している場合は、被験者の予後が良好であるか、または好酸球性気道炎症の重篤度が低いという情報を出力してもよい。
なお、本実施形態において、ステップS3では、該発光強度が発光強度の閾値よりも大きいか否かについて比較判断されるが、これに限定されるものではない。複数のマーカーの量の測定値を用いて解析を行う場合、各マーカーの量の測定値を所定の式に代入することで、各マーカーの量の測定値に対して重要度に応じた重み付けを行って算出された値が所定の閾値よりも大きいか否かについて比較判断されてもよい。この場合、所定の閾値は、CPU210aは、アプリケーションプログラム240aのデータとしてハードディスク210dに予め記憶されている。
なお、本実施形態において、タンパク質測定で得られた発光強度のデータは、測定部100から入出力インタフェース210fを介して取得されるが、これに限定されるものではない。ユーザーがタンパク質測定で得られた発光強度のデータを入力デバイス230により入力し、CPU210aが、これら入力された値を発光強度として取得してもよい。
以下に、本発明を実施例によって詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されない。
実施例1および比較例1
本発明のマーカーCCL27およびCXCL9を単独で用いた場合の性能を調べるため、下記のような試験を行った。また、比較のために、好酸球性気道炎症の既知マーカーであるPeriostin、好酸球との関連性が示唆されているEotaxinおよびTARC(CCL17, CC Chemokine Ligand 17)についても同様に試験を行った。
(1) 試料の調製
国立病院機構相模原病院より、喘息患者39名の血清試料を入手した。これらの喘息患者について、喀痰を用いてハンセル法による好酸球検査を行った結果、喀痰好酸球が検出された(喀痰好酸球陽性)患者は33名、喀痰好酸球が検出されなかった(喀痰好酸球陰性)患者は6名であった。
(2) ELISA測定
上記で得た血清試料を用いて、各マーカーの量を測定するために下記のようにしてELISA測定を行った。
(2-1) CCL27
ELISA測定用キットとしてR&D systems社製 Duoset (DY376)を使用した。
まず、96ウェルELISAプレートに100μLの抗体希釈液(4μg/mL固相抗体,0.05% NaN3, PBS PH7.4)を添加し、4℃で一晩抗体を固相化した。洗浄バッファー(0.05%Tween20, 0.05% NaN3, PBS PH7.4)で3回洗浄し、250μLのブロッキングバッファー(1% BSA,0.5% Casein, 0.05% Tween20, 0.05% NaN3, PBS PH7.4)で、室温で2時間以上ブロッキングした。ELISA Dilution Buffer (1% BSA, 0.5% Casein, 0.05% NaN3, PBS PH7.4)で4倍希釈した血清を100μL添加し、4℃で一晩反応させた。洗浄バッファーで3回洗浄し100μLの標識抗体液(0.075μg/mL標識抗体, 1% BSA, 0.5% Casein, 0.05% NaN3, PBS PH7.4)を添加した。2時間室温で反応し、洗浄バッファーで3回洗浄した。100μLのアルカリフォスファターゼ標識ストレプトアビジン液(1:1000希釈Streptavidin-Alkaline Phosphatase [R&D systems AR001 ], 1% BSA,0.5% Casein, 0.05% NaN3, PBS PH7.4)を添加し、20分間反応させた。洗浄バッファーで3回洗浄し、250μLのALP活性化バッファー(20mM Tris 10mM MgCl pH9.8)で1回洗浄し、基質(CDP-Star Ready-to-use Sapphire II Tropix)を100μL添加し、化学発光検出装置(FLUO star OPTIMA BMG LabTech)で発光シグナルを検出した。
(2-2) CXCL9
ELISA測定用キットとしてR&D systems社製 Duoset (DY392)を使用した。
まず、96ウェルELISAプレートに100μLの抗体希釈液(1μg/mL固相抗体, PBS pH7.4)を添加し、4℃で一晩抗体を固相化した。洗浄バッファーで3回洗浄し、250μLのブロッキングバッファーで、室温で2時間以上ブロッキングした。ELISA Dilution Buffer (1% BSA,0.5% Casein, 0.05% NaN3, PBS pH7.4)にて4倍希釈した血清を100μL添加し、4℃で一晩反応させた。洗浄バッファーで3回洗浄し100μLの標識抗体液(0.2μg/mL標識抗体, 1% BSA,0.5% Casein, 0.05% NaN3, PBS pH7.4) を添加した。2時間室温で反応し、洗浄バッファーで3回洗浄する。100μLのアルカリフォスファターゼ標識ストレプトアビジン液(1:1000希釈Streptavidin-Alkaline Phosphatase, 1% BSA, 0.05% NaN3, PBS pH7.4)100μL添加し、20分間反応させた。洗浄バッファーで3回洗浄し、250μLのALP活性化バッファーで洗浄し、基質を添加し、100μLの化学発光検出装置で発光シグナルを検出した。
(2-3) Periostin
ELISA測定用キットとしてR&D systems社製 Duoset (DY3548)を使用した。
まず、384ウェルELISAプレートに50μLの抗体希釈液( 1μg/mL固相抗体,PBS pH7.4)を添加し、4℃で一晩抗体を固相化した。洗浄バッファーで3回洗浄し、100μLのブロッキングバッファー(1% BSA,0.5% Casein, 0.05% Tween20, 0.05% NaN3, PBS pH7.4) で、室温で2時間以上ブロッキングした。ELISA Dilution Buffer (1% BSA,0.5% Casein, 0.05% NaN3, PBS pH7.4)で100倍希釈した血清を50μL添加し、4℃で一晩反応させた。洗浄バッファーで3回洗浄し50μLの標識抗体液(2μg/mL標識抗体, 1% BSA, 0.5% Casein, 0.05% NaN3, PBS pH7.4)を添加した。2時間室温で反応し、洗浄バッファーで3回洗浄した。50μLのアルカリフォスファターゼ標識ストレプトアビジン液(1:1000希釈Streptavidin-Alkaline Phosphatase, 1% BSA,0.5% Casein, 0.05% NaN3, PBS pH7.4)を50μL添加し、20分間反応させた。洗浄バッファーで3回洗浄し、100μLのALP活性化バッファーで洗浄し、50μLの基質を添加し、化学発光検出装置(FLUO star OPTIMA BMG LABTECH)で発光シグナルを検出した。
(2-4) Eotaxin
ELISA測定用キットとしてR&D systems社製 Duoset (DY320)を使用した。
まず、96ウェルELISAプレートに100μLの抗体希釈液( 2μg/mL固相抗体, PBS pH7.4)を添加し、4℃で一晩抗体を固相化した。洗浄バッファーで3回洗浄し、250μLのブロッキングバッファーで、室温で2時間以上ブロッキングした。ELISA Dilution Buffer (1% BSA,0.5% Casein, 0.05% NaN3, PBS pH7.4)で4倍希釈した血清を100μL添加し、4℃で一晩反応させた。洗浄バッファーで3回洗浄し100μLの標識抗体液(0.1μg/mL標識抗体, 1% BSA,0.5% Casein, 0.05% NaN3, PBS pH7.4)を添加した。2時間室温で反応し、洗浄バッファーで3回洗浄する。100μLのアルカリフォスファターゼ標識ストレプトアビジン液(1:1000希釈Streptavidin-Alkaline Phosphatase, 1% BSA,0.5% Casein, 0.05% NaN3, PBS pH7.4)を100μL添加し、20分間反応させた。洗浄バッファーで3回洗浄し、250μLのALP活性化バッファーで洗浄し、100μLの基質を添加し、化学発光検出装置で発光シグナルを検出した。
(2-5) TARC
ELISA測定用キットとしてR&D systems社製 Duoset (DY364)を使用した。
まず、96ウェルELISAプレートに100μLの抗体希釈液(2μg/mL固相抗体, PBS pH7.4)を添加し、4℃で一晩抗体を固相化した。洗浄バッファーで3回洗浄し、250μLのブロッキングバッファーで、室温で2時間以上ブロッキングした。ELISA Dilution Buffer (1% BSA, 0.05% NaN3, PBS pH7.4)で4倍希釈した血清を100μL添加し、4℃で一晩反応させた。洗浄バッファーで3回洗浄し100μLの標識抗体液(0.1μg/mL標識抗体, 1% BSA, 0.05% NaN3, PBS pH7.4)を添加する。2時間室温で反応し、洗浄バッファーで3回洗浄した。100μLのアルカリフォスファターゼ標識ストレプトアビジン液(1:1000希釈Streptavidin-Alkaline Phosphatase, 1% BSA, 0.05% NaN3, PBS pH7.4)100μL添加し、20分間反応させた。洗浄バッファーで3回洗浄し、250μLのALP活性化バッファーで洗浄し、100μLの基質を添加し、化学発光検出装置で発光シグナルを検出した。
(3) ELISA測定結果の解析
各マーカーについて、濃度既知のスタンダードの発光シグナル(RLU)から4-Parameter fitにより検量線を作成した。検体から得られた発光シグナル(RLU)を検量線にあてはめ、血清中のマーカー濃度を算出した。解析には解析ソフトMARS(BGM LABTECH)を使用した。
(4) 統計解析
統計解析にはStatFlex Version 6.0 (YUMIT)を使用した。
(4-1) 有意差検定
喀痰好酸球の陽性または陰性に応じて患者群を2群に分け、マンホイットニー検定にて血清中のマーカー濃度差を検定した。検定結果を表1−1にまとめる。
(4-2) 感度および特異度の算定
ROC曲線を求め喀痰好酸球陽性または陰性のカットオフを設定し感度および特異度を算出した。
カットオフの設定は、ROC曲線において、(感度、1−特異度)が(1、0)である点から最も近いポイント(図中に矢印で表記)に設定した。
(4-3) ROC曲線の比較
各項目間でHanleyの方法によりROC曲線の曲線下面積(AUC)を比較した。
CCL27(図1A)およびCXCL9(図1B)について得られた解析結果を実施例1として、Periostin(図1C)、Eotaxin(図1D)およびTARC(図1E)について得られた解析結果を比較例1として示す。また、解析結果を下記の表1−2にまとめる。
表1−1より、Periostin、Eotaxin、およびTARCについては、喀痰好酸球陽性患者と陰性患者との間のマーカー濃度に有意差が見られない一方、CCL27およびCXCL9については、喀痰好酸球陽性患者と陰性患者との間のマーカー濃度に有意差が見られた。このことから、CCL27およびCXCL9は、喘息患者における喀痰好酸球陽性患者と陰性患者とを判別することが可能なマーカーであることがわかる。
また、表1−2の結果から、CCL27およびCXCL9は、感度と特異度の観点から、Periostin、EotaxinおよびTARCよりも優れた性能を有するマーカーであることが明らかとなった。
実施例2および比較例2
実施例2において、本発明者は、CCL27およびCXCL9について、好酸球性気道炎症の一次スクリーニング用マーカーとしての性能を調べるために、非喘息健常成人の血清中のマーカー濃度を測定し、実施例1で得られたマーカー濃度を比較および解析する実験を行った。具体的には、非喘息健常成人検体として健常ボランティア12名から得られた血清試料を用いて実施例1と同様にELISAによるマーカー濃度測定を行い、実施例1で用いた血清試料39検体から得られたマーカー濃度のデータと組み合わせて実施例1と同様の統計解析を行った。なお、非喘息健常成人は、喀痰好酸球陰性群に含めて扱った。
CCL27(図2A)およびCXCL9(図2B)について得られた解析結果を実施例2として、Periostin(図2C)、Eotaxin(図2D)およびTARC(図2E)について得られた解析結果を比較例2として示す。また、解析結果を下記の表2−1および表2−2にまとめる。
表2−1より、PeriostinおよびTARCについては、喀痰好酸球陽性患者と陰性患者との間のマーカー濃度に有意差が見られない一方、CCL27、CXCL9およびEotaxinについては、喀痰好酸球陽性群(喀痰好酸球陽性患者)と陰性群(喀痰好酸球陰性患者および非喘息健常成人)との間のマーカー濃度に有意差が見られた。このことから、CCL27、CXCL9、およびEotaxinは、喀痰好酸球陽性群と陰性群とを判別することが可能なマーカーであることがわかる。
また、表2−2の結果から、CCL27およびCXCL9は、感度と特異度の観点から、好酸球性気道炎症の一次スクリーニング用マーカーとして、Periostin、EotaxinおよびTARCよりも優れた性能を有するマーカーであることが明らかとなった。特に、CCL27の特異度は、健常成人を加えた場合に、健常成人を加えない場合(実施例1、図1A)よりも著しく向上し、その結果AUCも極めて良好なものとなっている(表2および図2A)。上記の結果から、CCL27は、健常成人および喘息患者の両方を対象とする好酸球性気道炎症の一次スクリーニングなどにおいて特に優れた性能を有するマーカーとして利用できることが示唆された。
上記の実施例1および2の結果を総合すると、CCL27およびCXCL9はいずれも公知の好酸球性気道炎症マーカーおよび好酸球関連タンパク質よりも優れた性能を有する好酸球性気道炎症マーカーとして利用することができると考えられる。また、CCL27は、喘息に罹患していない被験者を含めた母集団のなかから好酸球性気道炎症に罹患している疑いのある患者を選抜するためのマーカーとして特に良好な性能を有すると考えられる一方、CXCL9は、喘息に罹患する患者のなかから、好酸球性気道炎症に罹患する患者と罹患していない患者とを判別するためのマーカーとして特に良好な性能を有すると考えられる。
実施例3
実施例3において、本発明者は、単独で良好な判別性能を示した本発明のマーカーCCL27とCXCL9とを組み合わせて、更に優れた判別性能が得られるかどうかを調べた。また、本発明のマーカーCCL27とCXCL9にさらにIL-25を組み合わせて、更に優れた判別性能が得られるかどうかを調べた。
IL-25濃度のELISA測定は、実施例1においてマーカー濃度のデータを取得したものと同一の血清試料について行い、具体的には下記のようにして行った。
ELISA測定にはPeprotech社製 ELISA development kit (900-K234)を使用した。
まず、ELISAプレートに100μLの抗体希釈液(1μg/mL固相抗体, PBS pH12.0)を添加し、4℃で一晩抗体を固相化した。洗浄バッファーで3回洗浄し、250μLのブロッキングバッファーで、室温で2時間以上ブロッキングした。ELISA Dilution Buffer(1% BSA,0.5% Casein, 0.05% NaN3, PBS pH7.4)で4倍希釈した血清を100μL添加し、4℃で一晩反応させた。洗浄バッファーで3回洗浄し100μLの標識抗体液(0.25μg/mL標識抗体, 1% BSA,0.5% Casein, 0.05% NaN3, PBS)を添加した。2時間室温で反応し、洗浄バッファーで3回洗浄した。100μLのアルカリフォスファターゼ標識ストレプトアビジン液(1:1000希釈Streptavidin-Alkaline Phosphatase, 1% BSA, 0.05% NaN3, PBS pH7.4)100μL添加し、20分間反応させた。洗浄バッファーで3回洗浄し、250μLのALP活性化バッファーで洗浄し、100μLの基質を添加し、化学発光検出装置で発光シグナルを検出した。
次に、目的変数を喀痰好酸球測定結果(陽性/陰性)、説明変数を血清中のCCL27およびCXCL9濃度として多重ロジスティックモデルを作成し、各マーカーの量の測定値を代入することで喀痰好酸球測定結果の予測値を取得した(変数指定法)。各血清試料から得られたマーカー濃度について予測値を算出した。喀痰好酸球陽性患者について算出された予測値は、大部分が1.0付近に集中している一方、喀痰好酸球陰性患者について算出された予測値は、0付近〜0.8付近に分布していることがわかる(図3A)。次いで、算出された予測値に基づいて、ROC解析を行った。感度と特異度が一致するポイントにカットオフを設定し、AUCを算出した結果、カットオフは約0.847(感度および特異度は0.76)、AUCは約0.879であった。設定したカットオフを図3Aに示す。このカットオフを用いることで、喀痰好酸球陽性喘息患者と陰性患者とを高精度で判別することが可能であることがわかる。
更に、目的変数を喀痰好酸球測定結果(陽性/陰性)、説明変数を血清中のCCL27、CXCL9およびIL-25濃度として多重ロジスティックモデルを作成し、各マーカーの量の測定値を代入することで喀痰好酸球測定結果の予測値を取得した(変数指定法)。各血清試料から得られたマーカー濃度について予測値を算出した。喀痰好酸球陽性患者について算出された予測値は、大部分が1.0付近に集中している一方、喀痰好酸球陰性患者について算出された予測値は、0.2付近〜0.85付近に分布していることがわかる(図3B)。次いで、算出された予測値に基づいて、ROC解析を行った。感度と特異度が一致するポイントにカットオフを設定し、AUCを算出した結果、カットオフは約0.767(感度および特異度は0.88)、AUCは約0.960であった。設定したカットオフを図3Bに示す。このカットオフを用いることで、喀痰好酸球陽性喘息患者と陰性患者とを高精度で判別することが可能であることがわかる。
図3Aと図1Aおよび1Bとの比較から、本発明のマーカーCCL27およびCXCL9の組合せ(図3A)は、これらをそれぞれ単独で用いる場合(実施例1)よりも、喀痰好酸球陽性喘息患者と陰性患者とを判別する上で優れた性能を有することが示唆された。
更に、本発明のマーカーに加えて、IL-25を組み合わせた場合(図3B)には、CCL27およびCXCL9を組み合わせた場合(図3A)よりも優れた判別性能が得られることが示唆された。
100 タンパク質測定装置(測定部)
200 情報処理装置(コンピュータ)
210 情報処理装置本体(情報処理部)
220 表示部(出力部)
230 入力デバイス
240 外部記録媒体
210a CPU
210b ROM
210c RAM
210d ハードディスク
210e 読出装置
210f 入出力インタフェース
210h 画像出力インタフェース
210i バス
240a アプリケーションプログラム

Claims (6)

  1. 被験者の血液試料中の、CCL27およびCXCL9から選択される少なくとも1つのマーカーの量を測定し、
    得られた測定値と所定の閾値とを比較し、その比較結果に基づいて、前記被験者が、喀痰好酸球陽性であるか又は喀痰好酸球陰性であるかを判別する方法。
  2. 被験者の血液試料中の、CCL27およびCXCL9のマーカーの量を測定し、
    CCL27の測定値およびCXCL9の測定値に基づいて、前記被験者が、喀痰好酸球陽性であるか又は喀痰好酸球陰性であるかを判別する請求項1に記載の方法。
  3. CCL27の測定値およびCXCL9の測定値に基づいて、多重ロジスティックモデルにより予測値を取得し、
    取得された予測値と所定の閾値とを比較し、その比較結果に基づいて、前記被験者が、喀痰好酸球陽性であるか又は喀痰好酸球陰性であるかを判別する請求項に記載の方法。
  4. さらにIL-25マーカーの量を測定する、請求項1〜のいずれか1項に記載の方法。
  5. 被験者の血液試料中のCCL27およびCXCL9から選択される少なくとも1つのマーカーの測定値を取得する測定部と、
    前記測定部で取得したマーカーの測定値と、所定の閾値とを比較し、その比較結果に基づいて、前記被験者が、喀痰好酸球陽性であるか又は喀痰好酸球陰性であるかについての情報を取得する情報処理部と、
    前記情報処理部で得られた情報を出力する出力部と
    を備える、喀痰好酸球に関する情報の取得装置。
  6. コンピュータに、
    被験者の血液試料中のCCL27およびCXCL9から選択される少なくとも1つのマーカーの測定値を受け取る受領ステップと、
    前記受領ステップで受け取ったマーカーの測定値と、所定の閾値とを比較し、その比較結果に基づいて、前記被験者が、喀痰好酸球陽性であるか又は喀痰好酸球陰性であるかについての情報を取得する情報取得ステップと、
    前記情報取得ステップで得られた情報を出力する出力ステップと、
    を実行させるためのコンピュータプログラム。
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