JP6248578B2 - 通信端末システム、通信端末、通信制御方法および通信端末制御プログラム - Google Patents

通信端末システム、通信端末、通信制御方法および通信端末制御プログラム Download PDF

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Description

本発明は、所定の目標地点に最も近い通信端末を発見できる通信端末システム、通信端末、通信制御方法および通信端末制御プログラムに関する。
移動体通信システムや無線LAN(Local Area Network)システムなどの無線通信システムは、2種類に分けられる。一つ目は、基地局やアクセスポイントを経由して通信端末が無線通信を行うインフラストラクチャ型の無線ネットワークである。二つ目は、基地局やアクセスポイントを経由せず各通信端末がそれぞれ通信端末同士で無線通信を直接行うアドホック型の無線ネットワークである。
アドホック型無線ネットワークでは、送信端末が、送信端末からの電波が直接届かない宛先端末と通信する場合は、中継端末が中継することにより通信が行われる。最初の通信区間の送信端末は、「ソース端末」と呼ばれる。次の通信区間以降の送信端末は、中継端末である。
アドホック型無線ネットワークは、アクセスポイントなどのインフラストラクチャを構築する必要がなく、災害などにより携帯電話網などの広域網が破壊されて利用できない場合の通信手段としても利用できることから注目されている。例えば、災害時などに、目標地点の情報を収集することが要求されることがある。このような場合、アドホック型無線ネットワークを構築可能な通信端末群に対して目標地点の位置情報を指定して、目標地点に最も近い通信端末(宛先端末)を発見することが求められる。
特許文献1には、アドホック型無線ネットワークにおいて、各ノードが、自ノードの無線レンジ内に位置する周辺ノードと情報を交換するか否かを判断するルーティング方法が開示されている。
特許文献1の技術では、ノード情報である識別情報、位置情報、移動速度情報、無線レンジ情報が、自ノードと、自ノードの無線レンジの範囲内に位置する周辺ノードとの間で交換される。そして、特許文献1の技術では、各ノードは、周辺ノードから取得したノード情報に基づいて、周辺ノードとノード情報をさらに交換するか否かを判断する。
例えば、自ノードAが既に取得した周辺ノードBのノード情報に含まれる移動速度情報に基づいて、自ノードAに対して周辺ノードBが相対的に移動しているか否かを確認する。自ノードAは、周辺ノードBが相対的に移動していないことを確認した場合には、周辺ノードBとのノード情報の交換を不要と判断する。自ノードAは、その判断結果に基づいて、周辺ノードBとのノード情報の交換を中止する。
一方、自ノードAは、周辺ノードBが相対的に移動していることを確認した場合には、周辺ノードBとのノード情報の交換を必要と判断する。そして、自ノードAは、その判断結果に基づいて、周辺ノードBとのノード情報の交換を行う。
このように、特許文献1の技術は、自ノードが既に取得した周辺ノードのノード情報に基づいて、自ノードがその周辺ノードとノード情報をさらに交換するか否かを判断する。そして、自ノードは、ノード情報の交換が必要と判断された場合にのみ、周辺ノードとノード情報の交換を行う。したがって、特許文献1の技術では、ノード情報の交換が削減されるので、ネットワーク全体としての通信トラフィックが低減される。
特許文献2には、アドホック型無線ネットワークにおいて、送信ノードから宛先ノードの位置に基づいてデータ転送エリアを決定してデータを頒布する方法が開示されている。
特許文献2の技術では、送信ノードは、送信ノードに隣接する第1の隣接ノード群に、宛先ノードへのデータを送信する。第1の隣接ノード群の各隣接ノードは、送信ノードの位置と宛先ノードの位置に基づいて、宛先ノードへのデータを転送する第1の転送エリアを、それぞれ、決定する。各隣接ノードは、決定された第1の転送エリア内に自ノードが位置するか否かを判断する。そして、各隣接ノードは、決定された第1の転送エリア内に自ノードが位置すると判断すれば、受信した宛先ノードへのデータを自ノードに隣接する第2の隣接ノードに送信する。
第1の隣接ノード群の各隣接ノードは、決定された第1の転送エリア内に自ノードが位置しないと判断すれば受信した宛先ノードへのデータを自ノードに隣接する第2の隣接ノードに送信しない。また、決定された第1の転送エリア内に宛先ノードが位置していれば、宛先ノードは、送信ノードから送信された宛先ノードへのデータを送信ノードから受信したこととなる。
このように、特許文献2の技術では、送信ノードから宛先ノードへのデータは、順次決定される転送エリア内に位置するノードを経由して転送され、宛先ノードに届けられる。
このとき、特許文献2の技術では、順次決定される転送エリアの外に自ノードが位置すると判断した各隣接ノードは、受信した宛先ノードへのデータを自ノードの隣接ノードへ送信しない。
以上のように、特許文献2の技術では、送信先ノードから宛先ノードへのデータを受信した隣接ノードが転送エリアを決定し、決定された転送エリア内に自ノードが位置するか否かを判断する。そして、その転送エリアに自ノードが位置すると判断した隣接ノードだけが受信した宛先ノードへのデータを自ノードに隣接している隣接ノードに送信するため、特許文献2の技術では、ネットワーク全体としての通信トラフィックが低減される。
特開2004−032559号公報(第5−10、図2−4) 特開2010−288276号公報(第21−27頁、図3、4)
特許文献1の技術では、各ノードは、それぞれ、周辺ノードと既に交換して取得したノード情報に基づいて、その周辺ノードとノード情報をさらに交換するか否かが判断される。そして、その判断結果にしたがって、各ノードは、周辺ノードとノード情報の交換を行う。そのため、特許文献1の技術は、ネットワーク全体の通信トラフィックが低減される。しかし、特許文献1の技術では、ネットワークに含まれる各ノードは、自ノードの通信エリア内に位置している周辺ノードとノード情報を、交換して取得していることが前提とされる。
したがって、特許文献1の技術には、目標地点に一番近いノードを発見して通信するには、ネットワークに含まれる全てのノードがそれぞれの通信エリア内の周辺ノードとノード情報の交換を行わなければならないという問題がある。
特許文献2の技術では、送信ノードは、宛先ノードへデータを頒布するにあたって、宛先ノードの位置情報を取得していることが前提とされる。すなわち、特許文献2の技術では、送信ノードは、目標地点に一番近いノードを宛先ノードとするには、ネットワーク内の全ノードの位置情報を予め取得している必要がある。そして、特許文献2の技術では、予め取得された全ノードの位置情報に基づいて目標地点に一番近いノードを発見して、発見されたノードを宛先ノードに指定する必要がある。すなわち、特許文献2の技術には、目標地点に一番近いノードを発見するためには、目標地点に一番近いノードの位置情報を含むノード情報を予め取得していなければならないという問題がある。
本発明の目的は、上記の状況に鑑みてなされたもので、所定の目標地点に最も近い通信端末を発見できる通信端末システム、通信端末、通信制御方法および通信端末制御プログラムを提供することにある。
本発明の通信端末システムは、自身の端末位置情報である第1の端末位置情報を取得する第1の測位手段と、所定の目標地点を指定する目標位置情報と第1の端末位置情報と自身の識別情報を含む第1の探索信号を送信する第1の探索送信手段と、第1の探索信号の受信側の端末位置情報である第2の端末位置情報に基づいて受信側において行われた、第1の探索信号の送信側と受信側のいずれが目標地点に近いかの第1の遠近判断の結果、送信側よりも受信側が目標地点に近いとき受信側から送信される第1の探索応答信号を受信する第1の探索応答受信手段と、第1の探索信号を送信してから所定の時間内に第1の探索応答信号を受信したとき最も目標地点に近い受信側を目標通信端末と判断し、所定の時間内に第1の探索応答信号を受信しないとき、自身が目標通信端末であると判断する第1の端末制御手段を備える第1の通信端末と、第2の端末位置情報を取得する第2の測位手段と、受信側として第1の探索信号を受信する第1の探索受信手段と、受信側として第1の探索応答信号を送信する第1の探索応答送信手段と、受信側として第1の探索信号に基づいて第1の遠近判断を行い、第1の遠近判断の結果にしたがって、第1の探索応答信号を送信する第2の端末制御手段を備える第2の通信端末を含むことを特徴とする。
本発明の通信端末は、自身の端末位置情報である第1の端末位置情報を取得する測位手段と、所定の目標地点を指定する目標位置情報と第1の端末位置情報と自身の識別情報を含む探索信号を送信する探索送信手段と、探索信号の受信側の端末位置情報である第2の端末位置情報に基づいて受信側において行われた、探索信号の送信側と受信側のいずれが目標地点に近いかの遠近判断の結果、送信側よりも受信側が目標地点に近いとき受信側から送信される探索応答信号を受信する探索応答受信手段と、探索信号を送信してから所定の時間内に探索応答信号を受信したとき最も目標地点に近い受信側を目標通信端末と判断し、所定の時間内に探索応答信号を受信しないとき、自身が目標通信端末であると判断する端末制御手段を備えることを特徴とする。
本発明の通信制御方法は、自身の端末位置情報である第1の端末位置情報を取得し、所定の目標地点を指定する目標位置情報と第1の端末位置情報と自身の識別情報を含む探索信号を送信し、探索信号の受信側の端末位置情報である第2の端末位置情報に基づいて受信側において行われた、探索信号の送信側と受信側のいずれが目標地点に近いかの遠近判断の結果、送信側よりも受信側が目標地点に近いとき受信側から送信される探索応答信号を受信し、探索信号を送信してから所定の時間内に探索応答信号を受信したとき最も目標地点に近い受信側を目標通信端末と判断し、所定の時間内に探索応答信号を受信しないとき、自身が目標通信端末であると判断することを特徴とする。
本発明の通信端末制御プログラムは、自身の端末位置情報である第1の端末位置情報を取得する測位手段と、所定の目標地点を指定する目標位置情報と第1の端末位置情報と自身の識別情報を含む探索信号を送信する探索送信手段と、探索信号の受信側の端末位置情報である第2の端末位置情報に基づいて受信側において行われた、探索信号の送信側と受信側のいずれが目標地点に近いかの遠近判断の結果、送信側よりも受信側が目標地点に近いとき受信側から送信される探索応答信号を受信する探索応答受信手段を備える通信端末のコンピュータを、探索信号を送信してから所定の時間内に探索応答信号を受信したとき最も目標地点に近い受信側を目標通信端末と判断し、所定の時間内に探索応答信号を受信しないとき、自身が目標通信端末であると判断する端末制御手段として動作させることを特徴とする。
本発明によれば、所定の目標地点に最も近い通信端末を発見することができる。
本発明の第1の実施形態の通信端末システムの構成例を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態の通信端末の構成例を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態の通信端末システムの最小の構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態の通信端末の最小の構成aを示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態の通信端末の最小の構成bを示すブロック図である。 本発明の第2の実施形態の通信端末システムの構成例を示すブロック図である。 本発明の第2の実施形態の通信端末の構成例を示すブロック図である。 本発明の第2の実施形態の通信端末システムの動作例を示すシーケンス図である。 本発明の第2の実施形態の通信端末の動作例を示すフローチャートの前半部である。 本発明の第2の実施形態の通信端末の動作例を示すフローチャートの後半部である。 本発明の第2の実施形態の通信端末の動作例を示す前半の説明図である。 本発明の第2の実施形態の通信端末の動作例を示す後半の説明図である。 本発明の第3の実施形態の通信端末の動作例を示す説明図である。 本発明の第4の実施形態の通信端末の動作例を示す説明図である。 本発明の第5の実施形態の通信端末の構成例を示すブロック図である。 本発明の第6の実施形態の通信端末の構成例を示すブロック図である。
以下に、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態について説明する。図1は、本実施形態の通信端末システム100の構成例を示すブロック図である。図2は、本実施形態の通信端末1の構成例を示すブロック図である。図1と2を参照して、通信端末システム100と通信端末1の構成について説明する。
通信端末システム100は、通信端末1、通信端末2と情報処理装置3を含む。情報処理装置3は、通信端末1と通信する。通信端末1と通信端末2は、互いに通信できる位置にある。
通信端末1は、端末制御手段10、端末通信手段11、装置通信手段12と測位手段13を備える。端末通信手段11は、他の通信端末と通信する。装置通信手段12は、通信端末1と情報処理装置3と通信する。測位手段13は、通信端末1の現在位置を測位し、取得された位置情報を端末制御手段10に出力する。端末制御手段10は、装置通信手段11を使用して情報処理装置3と通信を行う。また、端末制御手段10は、測位手段13からの位置情報に基づいて自端末の位置を把握する。そして、端末制御手段10は、端末通信手段12を使用して通信端末2との通信を行う。
通信端末2は、図2に示した通信端末1と同一の構成を備える。ただし、通信端末2は、装置通信手段12を備えなくてもよい。図2と同一の構成には、同一の名称と同一の番号を付記して説明を省略する。
図1、2を参照して、通信端末システム100の動作について説明する。ここで、通信端末1を通信端末Aといい、通信端末2を通信端末Bという。
情報処理装置3は、目標地点Tに最も近い通信装置(以降、宛先端末という)を発見するための「探索要求信号」を通信端末Aに「ユニキャスト送信」する。
「ユニキャスト送信」とは、単一の送信先を指定して通信信号を送信することである。したがって、情報処理装置3からユニキャスト送信された探索要求信号には、送信先である通信端末Aの「識別情報」と目標地点Tの位置情報Tが含まれる。
「識別情報」とは、各通信端末を識別するために、各通信端末に予め付与された固有情報である。例えば、各通信端末には、識別情報として、それぞれ固有の番号が付与され、記憶されている。
通信端末Aは、情報処理装置3から探索要求信号を受信して、「ソース端末」として動作する。「ソース端末」とは、情報処理装置3からの通信を受信して他の通信端末1に最初の通信を行う通信端末をいう。通信端末Aは、最初の通信区間で送信を行う通信端末である。
通信端末Aは、情報処理装置3から探索要求信号を受信して、目標地点Tに最も近い通信端末を探索するための動作を開始する。具体的には、通信端末Aの端末制御手段10は、通信端末Aの識別情報Aと、通信端末Aの測位手段13が取得した通信端末Aの位置情報Aと、目標地点Tの位置情報Tを含んだ「探索信号」を作成する。そして、通信端末Aの端末制御手段10は、端末通信手段11を使用して「探索信号」を通信端末Bにブロードキャスト送信する。したがって、通信端末Aによる探索信号の送信先が通信端末B以外にも存在する場合であっても、探索信号はすべての送信先の通信端末へ送信される。
「探索信号」とは、探索要求信号を受信した通信端末Bに対して、探索信号を送信した通信端末Aから目標地点Tまでの距離と、通信端末Bから目標地点Tまでの距離に基づいて、通信端末Aと通信端末Bのいずれが目標地点Tに近いかの判断(以降、「遠近判断」という。)を求める信号である。そして、探索信号は、それを受信した通信端末Bに、遠近判断の結果に基づく応答を求める信号である。したがって、探索信号は、目標地点Tの位置情報Tと、探索信号を送信した通信端末Aの識別情報Aと位置情報Aが含まれる。
「ブロードキャスト送信」とは、送信宛先を指定せず、不特定多数に対して同じ通信内容の通信信号を同時に送信することである。
通信端末Aから送信された探索信号は、通信端末Bに受信される。通信端末Bの端末制御手段10は、通信端末Aから探索信号を受信すると、探索信号に含まれる通信端末Aの位置情報Aと通信端末Bの測位手段13が取得した通信端末Bの位置情報Bに基づいて、通信端末Aと通信端末Bのいずれが目標地点Tに近いかの遠近判断を行う。そして、通信端末Bの端末制御手段10は、通信端末Aより自端末が目標地点Tに近いと判断すれば、通信端末Bの識別情報Bと、位置情報Bを含む「探索応答信号」を作成して、通信端末Bの端末通信手段11を使用してブロードキャスト送信する。
「探索応答信号」とは、探索信号を受信した通信端末1が、所定の判断を行い、その判断結果に基づいて送信される信号である。通信端末Bから送信された探索応答信号は、通信端末Aを含む通信端末1に受信される。
一方、通信端末Bの端末制御手段10は、通信端末Aより自端末が目標地点Tから遠いと判断すれば、上述の探索応答信号の作成と送信を中止する。
通信端末Aの端末制御手段10は、探索信号を送信してから所定の時間、探索応答信号の受信を待って、探索応答信号の受信を終了する。通信端末Aの端末制御手段10は、上記の所定の時間内に端末通信手段11を使用して受信された探索応答信号を送信した通信端末1の中から、目標地点Tに最も近い通信端末を宛先端末と判断する。すなわち、通信端末Aの端末制御手段10は、所定の時間内に受信された探索応答信号に含まれる通信端末1の位置情報に基づいて、宛先端末を判断する。
通信端末システム100では、通信端末Bが通信端末Aより目標地点Tに近い位置にある。したがって、通信端末Bの端末制御手段10は、上述の遠近判断に基づいて通信端末Aに探索応答信号を作成して送信する。通信端末Aは、通信端末Bからの探索応答信号を受信する。通信端末Aの端末制御手段10は、探索信号を送信してから所定の時間、探索応答信号の受信を待って、探索応答信号の受信を終了する。
このとき、通信端末Aの端末制御手段10は、所定の時間内に受信した探索応答信号に基づいて、目標地点Tに最も近い通信端末を判断する。通信端末システム100では、通信端末Bのみが探索応答信号を送信するので、通信端末Aは、通信端末Bを宛先端末と判断する。
なお、通信端末Aの端末制御手段10は、所定の時間内に探索応答信号を受信しなければ、通信端末A自身が宛先端末であると判断する。
このように、通信端末Aは、上記の判断に基づいて、宛先端末の探索を完了する。そして、通信端末Aの端末制御手段10は、「探索要求応答信号」を作成して情報処理装置3に装置通信手段12を使用してユニキャスト送信する。「探索要求応答信号」とは、情報処理装置3からソース端末が受信した探索要求信号に応答される信号である。探索要求応答信号は、通信端末Aが探索要求信号で探索を要求された目標地点Tに最も近い通信端末(宛先端末)への通信経路の探索を完了したことが情報処理装置3に通知される信号である。
なお、通信端末Aは、宛先端末である通信端末Bまでの通信経路を示す「ルーティングテーブル」を作成してもよい。
「ルーティングテーブル」とは、ソース端末から宛先端末に至る通信経路が、各通信端末の識別情報で示された表である。ここでは、通信端末Aがソース端末であり、通信端末Bが宛先端末であるため、ルーティングテーブルのソース端末と宛先端末を示す識別情報には、通信端末Aの識別情報Aと通信端末Bの識別情報Bが掲載される。
このように、通信端末Aは、目標地点Tの位置情報Tを含んだ探索要求信号を情報処理装置3から受信したことを契機として、探索信号を送信して目標地点Tに最も近い通信端末の探索を開始する。そして、通信端末Aは、所定の時間内に探索信号に対応して受信された探索応答信号に基づいて、探索応答信号を送信した通信端末の中から宛先端末を判断する。また、通信端末Aは、所定の時間内に探索応答信号が受信されないときに、通信端末A自身が宛先端末であると判断する。そして、通信端末Aは、情報処理装置3に対して、目標地点Tに最も近い通信端末までの通信経路の探索を完了したことを探索要求応答信号で通知する。
なお、通信端末Aは、宛先端末の探索にあたって、他の通信端末の位置情報を含む端末情報を予め取得しておくことは不要である。通信端末Aからの探索信号を受信した通信端末が、それぞれ、通信端末Aと自端末との遠近判断に基づいて、探索応答信号を作成して送信する。そして、通信端末Aは、所定の時間内に受信された探索応答信号に基づいて、宛先端末を判断すればよい。
以上のように、本実施形態の通信端末システム100は、所定の目標地点に最も近い通信端末を発見することができる。
本発明において、図1で説明した通信端末システム100における、情報処理装置3は必須ではない。すなわち、目標地点Tの位置情報Tを含む探索要求情報は、任意の方法によって通信端末に指定されればよく、必ずしも、情報処理装置3など、外部の何らかの通信装置から通信端末へ送信される必要はない。したがって、情報処理装置3との通信を担う、通信端末1の装置通信手段12は必須ではない。
また、他の通信端末との通信を担う、通信端末1の端末通信手段11では、探索信号を送信する探索送信機能と、探索信号に基づいて応答される探索応答信号を受信する探索応答受信機能が必須の機能である。また、探索要求情報に基づいて探索信号を作成して探索送信機能に出力する探索信号出力機能、および探索応答信号を探索応答受信機能から入力されて、探索応答信号に基づいて目標地点Tに最も近い通信端末を判断する宛先判断機能も必須である。
また、探索信号を受信した通信端末2の端末通信手段11では、探索信号を受信する探索受信機能と、探索信号に基づいて応答される探索応答信号を送信する探索応答送信機能が必須の機能である。また、通信端末2の端末制御手段10では、探索信号の送信元である通信端末1と通信端末2のどちらの端末が目標地点Tに近いかどうかの遠近判断を行う遠近判断機能が必須である。そして、通信端末2が近ければ探索応答信号を作成する、通信端末2が遠ければ探索応答信号の作成を中止する探索信号出力機能が必須である。
図3は、本発明の第1の実施形態の通信端末システムの最小の構成を示したブロック図である。図4は、本発明の第1の実施形態の通信端末1の最小の構成を示したブロック図である。図5は、本発明の第1の実施形態の通信端末2の最小の構成を示したブロック図である。図3〜5を参照して、本実施形態の通信端末システム200と通信端末4a、4bの構成と動作について説明する。
通信端末システム200は、図1で説明した情報処理装置3を備えず、通信端末4a、4bを備える。通信端末4aは、図2で説明した通信端末1とは、端末制御手段10が端末制御手段40に変更され、端末通信手段11が探索送信手段41と探索応答受信手段42に変更され、装置通信手段12を備えていない点を除いて、図2と同一の構成を備える。したがって、図2と同一の構成には、同一の名称と同一の番号を付記して説明を省略する。
通信端末4bは、図4で示した通信端末4aとは、端末制御手段40が端末制御手段43に変更され、探索送信手段41が探索受信手段44と探索応答送信手段45に変更されている点を除いて、図4と同一の構成を備える。したがって、図4と同一の構成には、同一の名称と同一の番号を付記して説明を省略する。
通信端末4aは、端末制御手段40、探索送信手段41、探索応答受信手段42と測位手段13を備える。端末制御手段40は、前述の探索信号出力機能と宛先判断機能を備える。探索送信手段41は、探索送信機能を備える。探索応答受信手段42は、探索応答受信機能を備える。
通信端末4bは、端末制御手段43、探索受信手段44、探索応答送信手段45と測位手段13を備える。端末制御手段43は、前述の遠近判断機能と探索応答信号出力機能を備える。探索受信手段44は、探索受信機能を備える。探索応答送信手段45は、探索応答送信機能を備える。
通信端末4aの端末制御手段40は、目標地点Tの位置情報Tを含む探索要求情報が外部から指定されて、目標地点Tに最も近い通信端末を探索するための探索信号を作成して探索送信手段41に出力する。探索信号には、測位手段13が取得した通信端末4aの位置情報と自端末の識別情報および目標地点Tの位置情報Tが含まれる。
探索送信手段41は、端末制御手段40から入力された探索信号をブロードキャスト送信する。
通信端末4bの探索受信手段44は、通信端末4aからの探索信号を受信して、探索制御手段43に出力する。探索制御手段43は、探索信号に含まれる通信端末4aの位置情報と目標地点Tの位置情報Tと、自端末の測位手段13が取得した位置情報に基づいて遠近判断を行う。探索制御手段43は、それぞれの位置情報に基づいて、通信端末4aと自端末のどちらの端末が目標地点Tに近いかどうかを判断する。
探索制御手段43は、自端末が目標地点Tに近いと判断した場合には、自端末の識別情報と位置情報を含む探索応答信号を作成して探索応答出力手段45に出力する。探索制御手段43は、自端末が目標地点Tから遠いと判断した場合には、探索応答信号の作成と探索応答手段への出力を中止する。
探索応答送信手段45は、端末制御手段43から探索応答信号が入力されて、探索応答信号をブロードキャスト送信する。
通信端末4aの探索応答受信手段42は、探索信号に含まれる目標地点Tの位置情報Tに基づいて遠近判断を行って送信された探索応答信号を受信して、端末制御手段40に出力する。
端末制御手段40は、探索信号を出力してから所定の時間内に探索応答受信手段42から入力された探索応答信号に基づいて宛先端末を判断する。すなわち、端末制御手段40は、所定の時間内に受信された探索応答信号に含まれる送信元の位置情報に基づいて、目標地点Tに最も近い通信端末を宛先端末と判断する。また、端末制御手段40は、所定の時間内に探索応答信号が受信されない場合、自端末を宛先端末と判断する。
このように、通信端末4aは、目標地点Tの位置情報Tを含む探索信号を送信して、探索信号に対応して受信された探索応答信号の送信元の通信端末の中から目標地点Tに最も近い通信端末を発見することができる。また、通信端末4aは、探索応答信号が受信されない場合には、探索信号を送信した通信端末4a自身が目標地点Tに最も近い通信端末と判断する。
本実施形態の通信端末システム200では、通信端末4bは、通信端末4aよりも目標地点Tから遠いと判断して、探索応答信号の作成と送信を中止する。そのため、通信端末4aは、所定の時間内に探索応答信号を受信しないので、通信端末4a自身が宛先端末であると判断する。
以上のように、本実施形態の通信端末システム200は、通信端末システム100と同様に、所定の目標地点に最も近い通信端末を発見することができる。
なお、本実施形態では、目標地点Tの位置情報Tを含む探索要求情報が外部から指定されるものとして説明したが、目標地点Tの位置情報Tの指定は必ずしも外部から行われる必要はない。例えば、目標地点Tの位置情報Tは通信端末に予め設定されていてもよい。
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態について説明する。図6は、本実施形態の通信端末システム300の構成例を示すブロック図である。図7は、本実施形態の通信端末5の構成例を示すブロック図である。図6を参照して、本実施形態の通信端末システム300の構成について説明する。
通信端末システム300は、図7に示す通信端末5が6台配置されている。以降、6台の通信端末5を区別する場合は、それぞれの通信端末5を、通信端末A、B、C、D、E、Fという。矢印で接続された通信端末5同士は、互いに電波が直接届くことを示す。例えば、通信端末Aの電波は、通信端末B、C、Dに直接届くが、通信端末E、Fには直接届かない。
情報処理装置3は、目標地点Tに最も近い通信装置6を発見するための探索要求信号を通信端末Aに送信する。
図7を参照して、本実施形態の通信端末5の構成について説明する。通信端末5は、図2で説明した通信端末1の端末制御手段10が端末制御手段50に変更されている点を除いて、図2と同一の構成を備える。したがって、図2と同一の構成には、同一の名称と同一の番号を付記して説明を省略し、相違点について説明する。
端末制御手段50は、端末制御手段10の機能に、次の通信区間での探索信号を送信する送信端末の選定とその経路情報の授受に関わる機能が追加される。なお、送信端末は、探索信号の送信を行うとともに、宛先端末との通信を中継するので、以降中継端末という。中継端末の選定と経路情報の授受については、後述する。
図8は、本実施形態の通信端末システム300の動作例を示すシーケンス図である。図6〜8を参照して、本実施形態の通信端末システム300の動作について説明する。
情報処理装置3は、目標地点Tに最も近い通信端末5の探索を要求する探索要求信号を通信端末Aにユニキャスト送信する(S101)。情報処理装置3からの探索要求信号には、通信端末Aの識別情報Aと目標地点Tの位置情報Tが含まれる。
通信端末Aは、情報処理装置3から探索要求信号を受信したソース端末として、目標地点Tに最も近い通信端末5を探索するための動作を開始する。具体的には、通信端末Aは、通信端末Aの識別情報Aと、通信端末Aの測位手段13が取得した通信端末Aの位置情報Aと、目標地点Tの位置情報Tを含んだ探索信号を作成して、他の通信端末5にブロードキャスト送信する(S102)。
通信端末Aから送信された探索信号は、通信端末B、C、Dに受信される。ここでは、探索信号を受信した通信端末Bの動作について説明する。
通信端末Bは、通信端末Aから探索信号を受信すると、探索信号に含まれる通信端末Aの位置情報Aと通信端末Bの測位手段13が取得した位置情報Bに基づいて、どちらの端末が目標地点Tに近いかの遠近判断を行う。そして、通信端末Bは、通信端末Aより自端末が目標地点Tに近いと判断すれば、通信端末Bの識別情報Bと位置情報Bを含む探索応答信号を作成してブロードキャスト送信する(S103)。
通信端末Bから送信された探索応答信号は、通信端末A、C、D、Eに受信される。
一方、通信端末Bは、通信端末Aより自端末が目標地点Tから遠いと判断すれば、上述の探索応答信号の作成と送信を中止する。
通信端末Aから探索信号を受信した通信端末C、Dは、上述の通信端末Bと同様の判断をそれぞれ行い、それぞれの判断結果に基づいて探索応答信号の作成と送信を行う。ここでは、通信端末C、Dは、それぞれ、通信端末Aより自端末が目標地点Tに近いと判断して、探索応答信号を作成して送信する。なお、図8のシーケンス図では、通信端末C、Dの探索応答信号の送信は省略されている。
通信端末Aは、通信端末B、C、Dのそれぞれの判断結果に基づいて送信された探索応答信号を受信する。そして、通信端末Aは、探索信号を送信してから所定の時間、探索応答信号の受信を待って、探索応答信号の受信を終了する。
通信端末Aは、所定の時間内に受信された探索応答信号に含まれる送信元の位置情報に基づいて、送信元の通信端末5の中から目標地点Tに最も近い通信端末5を中継端末に選定する。
ここでは、通信端末Aは、目標地点Tに最も近い通信端末Bを次の通信区間の中継端末に選定する。
通信端末Aは、通信端末Bに「次経路確定信号」を作成してユニキャスト送信する(S104)。「次経路確定信号」は、ソース端末あるいは中継端末である通信端末が、次の通信区間の中継端末に指定された通信端末に次の中継端末であることを通知する信号である。したがって、次経路確定信号には、ソース端末である通信端末Aの識別情報Aと、次の通信区間の中継装置に指定された通信端末Bの識別情報Bが含まれる。
このように、通信端末Aは、通信端末Aの電波が直接届く通信端末5の中から最も目標地点Tに近い通信端末Bを次の通信区間の中継端末に選定することができる。
通信端末Bは、通信端末Aから次経路確定信号を受信すると、通信端末Aと同様に、探索信号を作成してブロードキャスト送信する(S105)。探索信号には、通信端末Bの識別情報Bと位置情報Bと、目標地点Tの位置情報Tが含まれる。
通信端末Bから送信された探索信号は、通信端末A、C、D、Eに受信される。探索信号が受信された通信端末Eの動作について説明する。
通信端末Eは、通信端末Bから探索信号を受信すると、探索信号に含まれる通信端末Bの位置情報Bと、通信端末Eの測位手段13が取得した位置情報Eに基づいて、どちらの端末が目標地点Tに近いかの遠近判断を行う。そして、通信端末Eは、通信端末Bより自端末が目標地点Tに近いと判断して、通信端末Eの識別情報Eと位置情報Eを含む探索応答信号を作成してブロードキャスト送信する(S106)。通信端末Eから送信された探索応答信号は、通信端末B、C、Fに受信される。
なお、通信端末Eは、通信端末Bより自端末が目標地点Tから遠いと判断すれば、上述の探索応答信号の作成と送信を中止する。
通信端末Bから探索信号を受信した通信端末C、Dは、上述の通信端末Eと同様の判断をそれぞれ行い、それぞれの判断結果に基づいて探索応答信号の作成と送信を行う。図6のブロック図では、通信端末C、Dは、それぞれ、通信端末Bより自端末が目標地点Tから遠いと判断して、探索応答信号の作成と送信を中止する。
通信端末Bは、通信端末Eから送信された探索応答信号を受信する。そして、通信端末Bは、探索信号を送信してから所定の時間、探索応答信号の受信を待って、探索応答信号の受信を終了する。
通信端末Bは、所定の時間内で受信された探索応答信号に含まれる送信元の位置情報に基づいて、送信元の通信端末5の中から目標地点Tに最も近い通信端末5を中継端末に選定する。ここでは、通信端末Bは、通信端末Eからの探索応答信号だけを受信するので、通信端末Eを目標地点Tに最も近い通信端末5に選定する。すなわち、通信端末Bは、通信端末Eを次の通信区間の中継端末に選定する。
通信端末Bは、通信端末Eに次経路確定信号を作成してユニキャスト送信する(S107)。次経路確定信号には、ソース端末である通信端末Aの識別情報Aと、直前の通信区間の中継端末である通信端末Bの識別情報Bと次の通信区間の中継装置に指定された通信端末Eの識別情報Eが含まれる。
このように、通信端末Bは、通信端末Bの電波が直接届く通信端末5の中から最も目標地点Tに近い通信端末Eを次の通信区間の中継端末に選定することができる。
通信端末Eは、通信端末Bから次経路確定信号を受信すると、通信端末Bと同様に、探索信号を作成してブロードキャスト送信する(S108)。探索信号には、通信端末Eの識別情報Eと位置情報Eと、目標地点Tの位置情報Tが含まれる。
通信端末Eから送信された探索信号は、通信端末B、C、Fに受信される。探索信号を受信した通信端末Fの動作について説明する。
通信端末Fは、通信端末Eから探索信号を受信すると、探索信号に含まれる通信端末Eの位置情報Eと通信端末Fの測位手段13が取得した位置情報Fに基づいて、どちらの端末が目標地点Tに近いかの遠近判断を行う。そして、通信端末Fは、通信端末Eより自端末が目標地点Tから遠いと判断して、探索応答信号の作成と送信を中止する。
また、通信端末Fと同様に、通信端末B、Cは、それぞれ、通信端末Eよりも目標地点Tから遠いと判断して、探索応答信号の作成と送信を中止する。
通信端末Eは、探索信号を送信してから所定の時間、探索応答信号の受信を待って、探索応答信号の受信を終了する。
このとき、通信端末Eは、所定の時間内で探索応答信号を他の通信端末5から受信しないことから、通信端末E自身が目標地点Tに最も近い通信端末5であると判断する。すなわち、通信端末Eが、情報処理装置3が探索を要求した目標地点Tに最も近い通信端末5(宛先端末)となる。
通信端末Eは、「経路応答信号」を作成して、直前の通信区間の中継端末である通信端末Bにユニキャスト送信する(S109)。
「経路応答信号」は、中継端末である通信端末5が、自端末を宛先端末と判断したときに作成する信号である。そして、経路応答信号は、宛先端末までの経路情報がソース端末に通知される信号である。ここでは、経路応答信号には、ソース端末である通信端末Aの識別情報A、直前の通信区間の中継端末である通信端末Bの識別情報B、宛先端末である通信端末Eの識別情報Eが含まれる。
通信端末Eの直前の中継端末である通信端末Bは、通信端末Eから経路応答信号を受信すると、経路応答信号を、通信端末Bの直前の中継端末(ソース端末)である通信装置Aにユニキャスト送信する(S110)。
通信端末Aは、通信端末Bから経路応答信号を受信すると、「探索要求応答信号」を作成して情報処理装置3にユニキャスト送信する(S111)。
「探索要求応答信号」は、通信端末Aが探索要求信号で要求された目標地点Tに最も近い通信端末E(宛先端末)への通信経路の探索を完了したことが情報処理装置3に通知される信号である。
そして、通信端末Aは、宛先端末である通信端末Eまでの通信経路を示すルーティングテーブルを作成してもよい。
ルーティングテーブルには、ソース端末である通信端末Aの識別情報A、直前の中継端末である通信端末Bの識別情報B、宛先端末である通信端末Eの識別情報Eが掲載される。
このように、通信端末Aは、目標地点Tの位置情報Tを含んだ探索要求信号を情報処理装置3から受信したことを契機として、探索信号を送信して目標地点Tに最も近い通信端末5を探索する。そして、通信端末Aは、宛先端末である通信端末Eからの経路応答信号を受信して、通信端末Eまでの通信経路の情報を取得することができる。通信端末Aは、情報処理装置3に、目標地点Tに最も近い通信端末E(宛先端末)までの通信経路の探索を完了したことを探索要求応答信号で通知する。
以上、本実施形態の通信端末システム300は、第1の実施形態と同様に、所定の目標地点に最も近い通信端末を発見することができる。さらに、本実施形態の通信端末システム300では、中継端末を順次選定するので、ソース端末の電波が直接届かない場合でも宛先端末を発見することができる。
なお、図8に示した通信端末システム300のシーケンスは、本発明に関わる通信端末5の動作の実施形態として例示したものであって、本発明の動作はこのシーケンスで示されたものに限定されない。
例えば、探索応答信号はブロードキャスト送信されるものとして説明したが、探索応答信号は探索信号の送信元を宛先として作成され、ユニキャスト送信されるものでもよい。
また、本実施形態では、通信端末5を6台として説明したが、本発明の通信端末システムの通信端末5の台数は1台以上であればよい。
図9と図10は、本発明の第2の実施形態の通信端末5の動作例を示すフローチャートである。図9を参照して、通信端末5の動作について説明する。
通信端末5は、情報処理装置3から目標地点Tに最も近い通信端末5の探索を要求する探索要求信号の受信を確認する(S201)。
通信端末5は、情報処理装置3からの探索要求信号の受信を確認すると(S201:Yes)、図10で示すフローチャートのステップS301の処理に移る。このとき、通信端末5は、ソース端末として動作する。ソース端末としての通信端末5の動作については、図10を用いて後述する。
通信端末5は、情報処理装置3からの探索要求信号の受信を確認しなければ(S201:No)、他の通信端末5(ソース端末または中継端末)からの探索信号の受信を確認する(S202)。
通信端末5は、探索信号の受信を確認しなければ(S202:No)、ステップS201の処理に戻る。
通信端末5は、探索信号の受信を確認すれば(S202:Yes)、探索信号を送信したソース端末または中継端末の位置(探索信号に含まれる)と、自端末の測位手段13が取得した位置を比較して、どちらの端末が目標地点Tに近いかを判断する(S203)。
通信端末5は、ソース端末または中継端末の位置より自端末の位置が目標地点Tから遠いと判断すれば(S203:No)、ステップS201の処理に戻る。
一方、通信端末5は、ソース端末または中継端末の位置よりも自端末の位置が目標地点Tに近いと判断すれば(S203:Yes)、探索応答信号を作成してブロードキャスト送信する(S204)。探索応答信号には、探索応答信号を送信する通信端末5の測位手段13が取得した位置情報と識別情報が含まれる。
通信端末5は、探索応答信号を送信すると、次経路確定信号の受信を確認する(S205)。次経路確定信号には、ソース端末から直前の通信区間までの中継端末の識別情報と、次の通信区間の中継端末に指定された通信端末5の識別情報が含まれる。
通信端末5は、次経路確定信号の受信を確認すれば(S205:Yes)、図10で示すフローチャートのステップS301の処理に移る。このとき、通信端末5は、中継端末として動作する。中継端末としての通信端末5の動作についても、図10を用いて後述する。
一方、通信端末5が次経路確定信号の受信を確認しなければ(S205:No)、通信端末5は、探索信号の受信から所定の時間が経過したか否かを判断する(S206)。探索信号の受信から所定の時間を経過していなければ(S206:No)、通信端末5は、次経路確定信号の受信を確認するステップS205の処理に戻る。
探索信号の受信から所定の時間を経過していれば(S206:Yes)、通信端末5は、情報処理装置3からの探索要求信号の受信を確認するステップS201の処理に戻る。
このように、通信端末5は、探索要求信号を受信すれば、ソース端末として動作する。そして、通信端末5は、探索信号を受信すれば、探索信号に含まれるソース端末または中継端末の位置と自端末の位置を比較して目標地点Tにどちらの端末が近いかを判断する。自端末の方が目標地点Tに近いと判断した通信端末5は、探索応答信号を作成して送信する。
通信端末5は、ソース端末または中継端末から次経路確定信号を受信すれば、中継端末として動作する。一方、通信端末5は、ソース端末または中継端末から次経路確定信号を受信しなければ、探索要求信号および探索信号を受信する処理を継続する。
図10を参照して、通信端末5のソース端末または中継端末としての動作について説明する。図9で説明したように、通信端末5は、情報処理装置3からの探索要求信号の受信を確認すれば(S201:Yes)、ソース端末として動作する。また、通信端末5は、他の通信端末5(ソース端末または中継端末)からの次経路確定信号の受信を確認すれば(S205:Yes)、中継端末として動作する。
図10において、通信端末5は、ソース端末または中継端末として動作する。ソース端末または中継端末である通信端末5は、それぞれ、探索信号を作成してブロードキャスト送信する(S301)。ここでは、通信端末5が中継端末として動作するものとして説明する。
中継端末から送信された探索信号は、中継端末の通信エリア内に位置する各通信端末5に受信される。探索信号を受信した各通信端末5は、それぞれ、所定の判断結果に基づいて、探索応答信号を作成してブロードキャスト送信する。中継端末は、探索応答信号の受信を確認する(S302)。
中継端末は、探索応答信号の受信を確認すれば(S302:Yes)、受信した探索応答信号を端末制御手段50に記憶する(S303)。そして、中継端末は、探索信号を送信してから所定の時間が経過したか否かを判断する(S304)。
また、中継端末は、探索応答信号の受信を確認しなければ(S302:No)、ステップS304の処理に移る。
中継端末は、探索信号を送信してから所定の時間が経過していなければ(S304:No)、探索応答信号の受信を確認するステップS302の処理に戻る。
一方、中継端末は、探索信号を送信してから所定の時間が経過していれば(S304:Yes)、所定の時間内での探索応答信号の受信を確認する(S305)。
このとき、他の通信端末5からの探索応答信号の受信を確認すれば(S305:Yes)、中継端末は、端末制御手段50に記憶されている探索応答信号の送信元の位置情報に基づいて、送信元の通信端末5の中から目標地点Tに最も近い通信端末5を次の通信区間の中継端末に選定する。そして、中継端末は、選定された通信端末5に次経路確定信号をユニキャスト送信する(S306)。そして、中継端末は、経路応答信号の受信を確認する(S307)。
経路応答信号の受信を確認しなければ(S307:No)、中継端末は、ステップS307の処理に留まる。また、経路応答信号の受信を確認すれば(S307:Yes)、中継端末は、ソース端末であるか否かを確認するステップS309の処理に移る。
一方、他の通信端末5からの探索応答信号の受信を確認しなければ(S305:No)、中継端末は、他の通信端末5から探索応答信号を受信していないので、自端末が目標地点Tに最も近い通信端末5(宛先端末)であると判断する。判断結果に基づいて、中継端末は、宛先端末として自端末の識別情報を含む経路応答信号を作成する(S308)。このとき、自端末(中継端末)は、ソース端末であるか否かを確認するステップS309の処理に移る。
自端末(中継端末)は、ソース端末であるか否かを確認する(S309)。自端末がソース端末でなければ(S309:No)、中継端末は、宛先端末として作成した経路応答信号、あるいは中継端末として受信した経路応答信号を、直前の通信区間の中継端末(通信端末5)にユニキャスト送信する(S310)。
自端末(中継端末)がソース端末であれば(S309:Yes)、自端末(ソース端末)は、宛先端末として作成した経路応答信号、あるいはソース端末として受信した経路応答信号の内容に基づいてルーティングテーブルを作成する(S311)。そして、自端末(ソース端末)は、情報処理装置3に、目標地点Tに最も近い通信端末5(宛先端末)までの通信経路の探索が完了したことを知らせる探索要求応答信号を作成して情報処理装置3に送信する(S312)。
このように、通信端末5は、探索要求信号を受信すれば、ソース端末として動作し、次経路確定信号を受信すれば、中継端末として動作する。
どちらの端末としての動作であっても、通信端末5は、探索信号を作成して送信し、所定の時間内に受信された探索応答信号の送信元の位置情報に基づいて、送信元の通信端末5の中から目標地点Tに最も近い通信端末5を選定し、次の通信区間の中継端末に指定する。
また、所定の時間内に探索応答信号が受信されないときには、探索信号を送信した通信端末5自身が目標地点Tに最も近い通信端末5(宛先端末)であると判断する。
そして、宛先端末となった通信端末5は、受け取った次経路確定の内容に、宛先端末である自端末の識別情報を追加した経路応答信号を作成して、直前の通信区間の中継端末に送信する。
経路応答信号は、中継端末をソース端末に向けて順次遡って送信される。経路応答信号を受信したソース端末である通信端末5は、経路応答信号の内容に基づいてルーティングテーブルを作成し、目標地点Tに最も近い通信端末5への通信経路の探索が完了した旨の探索要求応答信号を作成して情報処理端末3に通知する。
以上のように、本実施形態の通信端末システム300は、所定の目標地点に最も近い通信端末を発見することができる。
なお、図9、10に示した通信端末5のフローチャートは、本発明に関わる通信端末5の動作の実施形態として例示したものであって、本発明の通信端末の動作はこのフローチャートで示されたものに限定されない。
例えば、図10のステップS311に示したルーティングテーブルは作成されなくてもよい。
図11は、本発明の第2の実施形態の通信端末5の動作例を示す説明図である。図11を参照して、通信端末5の探索応答信号の作成と送信の判断動作について説明する。
図11の通信端末システム400には、通信端末5が7台配置されている。以降、7台の通信端末5を区別する場合は、それぞれの通信端末5を、通信端末00、01、02、03、04、11、12という。
通信端末00は、ソース端末であり、通信端末00を中心として点線で示された円は、通信端末00の電波が届く通信エリア00を示す。
通信端末00が送信した探索信号00は、通信端末00の通信エリア00内に位置する通信端末01、02、03、04にそれぞれ受信される。探索信号00を受信した通信端末01、02、03、04は、探索信号00に含まれる通信端末00の位置情報と、それぞれの測位手段13が取得した自端末の位置情報に基づいて、通信端末00と自端末のどちらの端末が目標地点Tに近いかを判断する。
そして、その判断結果に基づいて、通信端末01、02、03、04は、探索応答信号を作成して送信するか否かをそれぞれ決定する。
例えば、通信端末03が、自端末の位置が通信端末00よりも目標地点Tから遠いと判断した場合、探索応答信号の作成と送信を中止する。通信端末01、02、04が、それぞれ、自端末の位置が通信端末00よりも目標地点Tに近いと判断した場合、探索応答信号の作成と送信を行う。
すなわち、通信端末00の通信エリア00を示す円と、目標地点Tから通信端末00までの距離を半径とする円とが交差して示されるエリア(応答エリア00)内に位置する通信端末5が、通信端末00から探索信号00を受信したとき、探索応答信号の作成と送信を行う。
通信端末00は、探索信号00に応答して通信端末01、02、04から送信された探索応答信号01、02、04をそれぞれ受信する。通信端末00は、探索信号00を送信してから所定の時間内で受信された探索応答信号01、02、04に含まれる各端末の位置情報に基づいて、最も目標地点Tに近い通信端末04を次の通信区間の中継端末04に選定する。そして、通信端末00は、選定した通信端末04に次経路確定信号00をユニキャスト送信する。
中継端末04に選定された通信端末04は、通信端末00と同様に、探索信号04を送信して、次の中継端末を選定する。
図12は、図11の通信端末04が、次の通信区間の中継端末04として選定されたときの動作についての説明図である。図12を参照して、中継端末04の動作について説明する。
中継端末04を中心として点線で示された円は、中継端末04の電波が届く通信エリア04を示す。
中継端末04が送信した探索信号04は、中継端末04の通信エリア04内に位置する通信端末00、01、02、11、12にそれぞれ受信される。探索信号04を受信した通信端末00、01、02、11、12は、探索信号04に含まれる中継端末04の位置情報04と、それぞれの測位手段13が取得した自端末の位置情報に基づいて、中継端末04と自端末のどちらの端末が目標地点Tに近いかを判断する。
そして、その判断結果に基づいて、通信端末00、01、02、11、12は、探索応答信号を作成して送信するか否かをそれぞれ決定する。
例えば、通信端末00、01、02が、自端末が中継端末04よりも目標地点Tから遠いと判断した場合、探索応答信号の作成と送信を中止する。通信端末11、12が、それぞれ、自端末が中継端末04よりも目標地点Tに近いと判断した場合、探索応答信号の作成と送信を行う。
中継端末04は、探索信号04に応答して通信端末11、12から送信された探索応答信号11、12をそれぞれ受信する。中継端末04は、探索信号04を送信してから所定の時間内で受信した探索応答信号11、12に含まれる各通信端末5の位置情報に基づいて、最も目標地点Tに近い通信端末12を次の通信区間の中継端末12に選定する。
このように、中継端末04に選定された通信端末04は、通信端末00と同様に、探索信号04を送信して、次の中継端末12を選定することができる。
次の中継端末12に選定された通信端末12は、通信端末00および直前の中継端末04と同様に、探索信号12を送信して、次の中継端末を選定する。
そして、探索信号12を送信して所定の期間内に探索応答信号が受信できない場合には、その探索信号12を送信した中継端末12は、自身が目標地点Tに最も近い通信端末5、すなわち宛先端末であると判断する。
以上のように、本実施形態の通信端末システム300および400は、第1の実施形態と同様に所定の目標地点に最も近い通信端末を発見することができる。そして、本実施形態の通信システム300および400は、ソース端末が次の通信区間の中継端末を選定し、選定された中継端末がさらに次の通信区間の中継端末を選定する。本実施形態は、ソース端末および中継端末が次の通信区間の中継端末を順次選定することによって、ソース端末の電波が直接届かない場合でも、宛先端末を発見することができる。
なお、本実施形態の通信端末システム400では、通信端末5を7台として説明したが、本発明の通信端末システムの通信端末の台数は1台以上であればよい。
(第3の実施形態)
図13に、本発明の第3の実施形態の通信端末6の動作例を示す説明図である。図13を参照して、本実施形態の通信端末6の探索応答信号の作成と送信の判断動作について説明する。
本実施形態の通信端末6は、探索応答信号の作成と送信の判断動作が、図11、12を用いて説明された通信端末5と相違するので、相違点について説明する。
図13の通信端末システム500には、通信端末6が5台配置されている。探索信号を受信した通信端末6(自端末)は、探索応答信号の作成と送信を行う際に、探索信号を送信した通信端末6と自端末のどちらの端末が目標地点Tに近いかの判断結果に基づいて、探索応答信号の作成と送信を行うことは通信端末5と同じである。
通信端末6(自端末)は、その際に、他の通信端末6が先行して送信した探索応答信号を受信すれば、その探索応答信号を送信した通信端末6と自端末のどちらの端末が目標地点に近いかをさらに判断し、その判断結果に基づいて、探索応答信号の作成と送信を行う点が、通信端末5と相違している。
図13の通信端末システム500において、5台の通信端末6を区別する場合は、それぞれの通信端末6を、通信端末00、01、02、03、04という。
通信端末00はソース端末であり、通信端末00を中心として点線で示された円は、通信端末00の電波が届く通信エリア00を示す。
通信端末00が送信した探索信号00は、通信端末00の通信エリア00内に位置する通信端末01、02、03、04にそれぞれ受信される。探索信号00を受信した通信端末01、02、03、04は、探索信号00に含まれる通信端末00の位置情報00とそれぞれの測位手段13が取得した自端末の位置情報に基づいて、どちらの端末が目標地点Tに近いかを判断する。
さらに、通信端末6は、他の通信端末6から先行してブロードキャスト送信された探索応答信号を受信する。そして、通信端末6は、その探索応答信号に含まれる他の通信端末6の位置情報と自端末の位置情報に基づいて、どちらの端末が目標地点Tに近いかを判断する。それらの判断結果に基づいて、通信端末01、02、03、04は、探索応答信号を作成して送信するか否かをそれぞれ決定する。
例えば、通信端末00から探索信号00を受信した通信端末02が、他の通信端末01、04より先だって、通信端末00より目標地点Tに近いと判断した場合、探索応答信号02を作成してブロードキャスト送信する。
通信端末01が、探索信号00と探索応答信号02を受信して、通信端末00よりも目標地点Tに近いが、通信端末02よりは目標地点Tから遠いと判断した場合、探索応答信号01の作成と送信を中止する。
一方、通信端末04が、探索信号00と探索応答信号02を受信して、通信端末00より目標地点Tに近く、さらに通信端末02よりも目標地点Tに近いと判断した場合、探索応答信号04を作成して送信する。
このように、本実施形態の通信端末システム500では、探索信号と先行してブロードキャスト送信された探索応答信号に含まれる通信端末6の位置情報と自端末の位置情報に基づいて、目標地点Tにどちらの端末が近いかを判断する。そして、自端末が近いと判断した通信端末6は、探索応答信号を作成して送信する。したがって、本実施形態の通信端末システム500では、探索信号を送信した通信端末6の位置情報と、先行して送信された探索応答信号の送信元の通信端末6の位置情報と、自端末の位置情報に基づいて遠近判断を行う。そのため、本実施形態の通信端末6は、自端末がそれらの端末よりも目標地点Tから遠いと判断した場合、探索応答信号の作成と送信を中止する。
以上、本実施形態は、第1および第2の実施形態と同様に、目標地点に最も近い通信端末を発見することができる。そして、本実施形態は、先行して探索応答信号を送信した通信端末の位置情報を含めて目標地点Tから端末までの遠近判断を各通信端末が行う。その判断結果に基づいて、各通信端末が探索応答信号の応答と送信を行うため、本実施形態は、宛先端末の発見と中継端末の選定に関わる探索応答信号の通信トラフィックを第1および第2の実施形態と比較して低減することができる。
なお、本実施形態の通信端末システム500では、通信端末6を5台として説明したが、本発明の通信端末システムの通信端末の台数は1台以上であればよい。
(第4の実施形態)
図14に、本発明の第4の実施形態の通信端末7の動作例を示す説明図である。図14を参照して、本実施形態の通信端末7の探索応答信号の作成と送信の判断動作について説明する。
本実施形態の通信端末7は、探索応答信号の作成と送信の判断動作が、図11、13を用いて説明された通信端末5、6と相違するので、相違点について説明する。
図14の通信端末システム600には、通信端末7が5台配置されている。探索信号を受信した通信端末7(自端末)は、探索応答信号の作成と送信を行う際に、探索信号を送信した通信端末7と自端末のどちらの端末が目標地点Tに近いかの判断結果に基づいて探索応答信号の作成と送信を行うことは通信端末5、6と同じである。
そして、通信端末7(自端末)は、その際に、他の通信端末7が先行して送信した探索応答信号を受信すれば、その探索応答信号を送信した通信端末7と自端末のどちらの端末が目標地点に近いかをさらに判断し、その判断結果に基づいて、探索応答信号の作成と送信を行うことは、通信端末6と同じである。
通信端末7(自端末)は、探索信号を受信してから探索応答信号の作成と送信を決定する際に、所定の待ち時間を待ってから決定する点が、通信端末6と相違している。すなわち、通信端末7は、探索信号を受信してから所定の待機時間の経過を待って、探索応答信号の作成と送信を行うかを決定する。
図14の通信端末システム600において、5台の通信端末7を区別する場合は、それぞれの通信端末7を、通信端末00、01、02、03、04という。通信端末00はソース端末であり、通信端末00を中心として点線で示した円は、通信端末00の電波が届く通信エリア00を示す。
通信端末00が送信した探索信号00は、通信端末00の通信エリア00内に位置する通信端末01、02、03、04にそれぞれ受信される。探索信号00を受信した通信端末01、02、03、04は、探索信号00に含まれる通信端末00の位置情報00とそれぞれの測位手段13が取得した自端末の位置情報に基づいて、どちらの端末が目標地点Tに近いかを判断する。
さらに、他の通信端末7が先行して送信した探索応答信号を受信して、その探索応答信号に含まれる通信端末7の位置情報と自端末の位置情報に基づいて、どちらの端末が目標地点Tに近いかを判断する。
それら判断結果に基づいて、通信端末01、02、03、04は、探索応答信号を作成してブロードキャスト送信するか否かをそれぞれ決定する。
このとき、探索信号00を受信した通信端末01、02、03、04には、上記の決定を行うタイミングを示す所定の待機時間01、02、03、04がそれぞれ設定される。例えば、通信端末01は、通信端末00と自端末との間の距離0100と、目標地点Tと自端末との間の距離01Tを算出し、算出された距離0100と距離01Tに基づいて、所定の待機時間01が設定される。
具体的には、通信端末00と自端末との間の距離と、目標地点Tと自端末との間の距離を算出し、算出された2つの距離の合計値が小さい通信端末7には、短い待機時間が設定される。一方、算出された2つの距離の合計値がより大きい通信端末7には、より長い待機時間が設定される。通信端末システム600では、通信端末01、02、03、04に設定される待機時間の短い通信端末7から並べると、通信端末04、02、01、03となる。
したがって、待機時間が一番短く設定された通信端末04が、他の通信端末01、02、03より先に探索応答信号の作成と送信の決定を行う。その決定結果に基づいて、通信端末04は、探索応答信号04を作成してブロードキャスト送信する。送信された探索応答信号04は、通信端末01、02、03に受信される。
そして、他の通信端末01、02、03は、設定された待機時間の順に探索応答信号の作成と送信を決定する。通信端末01、02、03は、それぞれ、先に受信された探索応答信号04を送信した通信端末04よりも自端末が目標地点Tから遠いので、探索応答信号の作成と送信の中止を決定する。
このように、本実施形態では、探索信号を受信したそれぞれの通信端末7に、探索応答信号の作成および送信を決定するためタイミングを決める待機時間が設定される。そして、設定された待機時間の短い方から順に、それぞれの通信端末7が探索応答信号の作成と送信を行うかを決定する。各通信端末7の待機時間は、各通信端末7から通信端末00への距離と、各通信端末7から目標地点Tへの距離の2つの距離の合計値の小さいものから順に、短い待機時間が設定される。
本実施形態では、短い待機時間が設定された通信端末7が先に遠近判断を行って探索応答信号を送信する。より長い待機時間が設定された通信端末7は、先行して送信された探索応答信号の送信元を含めて自端末との遠近判断を行う。そのため、自端末の方が目標地点から遠いと判断した通信端末7は、探索応答信号の作成と送信を中止する。
以上のように、本実施形態は、第1から第3の実施形態と同様に、所定の目標地点に最も近い通信端末を発見することができる。そして、本実施形態は、通信端末7が探索信号を受信してから探索応答信号の作成と送信を決定する待機時間を所定の条件に基づいて設定するため、中継端末の選定に関わる探索応答信号の通信トラフィックを第3の実施形態よりさらに低減することができる。
なお、本実施形態では、探索応答信号の作成と送信を決定する待機時間の設定を探索信号の送信元および目標地点Tから自端末までのそれぞれの距離の合計値に基づいて設定すると説明したが、待機時間の設定は距離の合計値に基づくことは必須ではない。待機時間は、上述の2つの距離を引数とする任意の一価関数を用いて設定することができる。
なお、各通信端末に設定される待機時間は、ソース端末または中継端末が探索信号を送信してから探索応答信号の受信を待って、探索応答信号が受信されないときに自端末が宛先端末であると判断する時間以内の時間であれば、連続的な時間に設定されても、所定の間隔を持った時間に設定されてもよい。
また、本実施形態の通信端末システム600では、通信端末7を5台として説明したが、本発明の通信端末システムの通信端末の台数は1台以上であればよい。
(第5の実施形態)
図15に、本発明の第5の実施形態の通信端末8の構成例を示すブロック図である。図15を参照して、本実施形態の通信端末8の構成について説明する。
通信端末8は、図7で説明した通信端末5に計測手段81が追加され、端末制御手段50が端末制御手段80に変更されている点を除いて、図7と同一の構成を備える。したがって、図7と同一の構成には、同一の名称と同一の番号を付記して説明を省略する。第2の実施形態と本実施形態の相違点について説明する。
計測手段81は、端末制御手段80の指示に基づいて、計測手段81が備えるセンサにより通信端末8の周囲の計測対象を計測し、取得した計測情報を端末制御手段80に出力する。
例えば、計測手段81が備えるセンサは、温度センサと放射線強度センサとする。情報処理装置3は、探索要求信号をソース端末に送信して、目標地点Tに一番近い通信端末8を宛先端末とする通信経路を事前に取得する。そして、情報処理装置3は、宛先端末に温度と放射線強度の計測を要求する計測要求信号をソース端末に送信する。計測要求信号を受信したソース端末は、計測信号を作成して、通信経路を経由して宛先端末である通信端末8の端末制御手段80に送信する。
計測信号を受信した宛先端末の端末制御手段80は、計測手段81に計測対象の計測を指示する。宛先端末の計測手段81は、指示に基づいて、宛先端末の周囲の温度と放射線強度を各センサで計測し、取得された温度と放射線強度の計測値を端末制御手段80に出力する。宛先端末の端末制御手段80は、計測手段81の各センサの計測結果を含む計測応答信号を作成し、先の通信経路を遡ってソース端末に送信する。ソース端末は、計測応答信号の内容に基づいて、宛先端末の周囲の温度と放射線強度の計測値を含んだ計測要求応答信号を作成して情報処理装置3に送信する。
このように、情報処理装置3は、通信ネットワークを経由して、目標地点Tに最も近い通信端末8の周囲の計測対象を計測し、その計測結果を取得することができる。
以上、本実施形態の通信端末8は、他の実施形態と同様に、所定の目標地点に最も近い通信端末8を発見することができる。さらに、本実施形態は、通信端末8に計測手段81を備えることで、目標地点に最も近い通信端末8の周囲の計測対象を計測し、その計測結果を取得することができる。
なお、本実施形態の通信端末8の計測手段81のセンサとして温度センサ、放射線強度センサを例として説明したが、本実施形態の計測手段81の備えるセンサはここで例示したものに限定されない。例えば、センサは、照度センサ、キーボードやタッチパネルなどでもよい。
(第6の実施形態)
図16に、本発明の第6の実施形態の通信端末9の構成例を示すブロック図である。図16を参照して、本実施形態の通信端末9の構成について説明する。
通信端末9は、図15で説明した通信端末8に出力手段91と出力デバイス92が追加され、端末制御手段80が端末制御手段90に変更されている点を除いて、図15と同一の構成を備える。したがって、図15と同一の構成には、同一の名称と同一の番号を付記して説明を省略する。第5の実施形態と本実施形態の相違点について説明する。
出力手段91は、端末制御手段90の指示に基づいて、出力手段91から出力信号を出力して、外部の出力デバイス92を動作させる。
例えば、出力デバイス92はスピーカであるとする。情報処理装置3は、探索要求信号をソース端末に送信して、目標地点Tに一番近い通信端末9を宛先装置とする通信経路を事前に取得する。そして、情報処理装置3は、宛先端末に音声信号の再生を要求する音声再生要求信号をソース端末に送信する。音声信号を含んだ音声再生要求信号を受信したソース端末は、音声信号を含んだ音声再生信号を作成し、通信経路を経由して宛先端末である通信端末9の端末制御手段90に送信する。宛先端末の端末制御手段90は、出力手段91から音声信号を含む出力信号を外部の出力デバイス92のスピーカに出力する。これによって、宛先端末は、出力デバイス92のスピーカから音声を再生することができる。
このように、情報処理装置3は、通信ネットワークを経由して、目標地点Tに最も近い通信端末9の出力手段91から出力信号を出力させて、出力デバイス92を動作させることができる。
なお、計測手段81がマイクを備えていれば、情報処理装置3は、宛先端末の周囲音をマイクによって取得し、出力手段91から出力デバイス92のスピーカを動作させて音声を再生することで、通話が可能となる。
以上、本実施形態の通信端末9は、他の実施形態と同様に、所定の目標地点に最も近い通信端末9を発見することができる。さらに、本実施形態は、通信端末9に出力手段91を備えることで、目標地点に最も近い通信端末9の出力手段91から出力信号を出力して出力デバイス92を動作させることができる。例えば、警告音を発することができる。
なお、本実施形態の通信端末9は、計測手段81を備えるものとして説明したが、計測手段81を備えていなくてもよい。
また、本実施形態の通信端末9の出力手段91の出力信号を受けて動作する出力デバイス92としてスピーカを例として説明したが、本実施形態の出力手段91が出力信号を出力する出力デバイス92はスピーカに限定されない。例えば、出力デバイスは、ランプやディスプレイなどでもよい。
なお、本願発明は、上述の各実施形態に限定されるものではなく、本願発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更、変形して実施することができる。
例えば、本願発明は、通信端末に各種計測用センサを備えて、気象情報、地すべり情報、地震情報、火山活動情報、放射線情報などを収集するセンサーネットワークに適用することができる。すなわち、所定の目標地点を指定して、その地点に最も近い通信端末からの計測情報を定期的に受信するシステム、または、臨時的に敷設してあるいは散布して計測するシステムに、本願発明が適用できる。
また、本発明では、通信端末の測位手段は、測位衛星を使用した測位を行ってもよいし、移動無線の基地局や無線LANのアクセスポイントなどから発信される電波に基づいて測位を行ってもよい。
また、本発明では、通信端末の識別情報は、固有の番号が予め付与されると説明したが、本発明の通信端末の識別情報は予め付与されるものに限定されない。例えば、通信端末が備える測位手段13が取得した位置情報を通信端末の識別情報としてもよい。すなわち、通信信号において通信先相手の識別情報として位置情報が指定され、その位置情報に一致する、もしくはその位置情報が示す所定のエリア内に位置する通信端末がその通信信号を受信すればよい。
また、本発明では、通信端末は無線で通信すると説明したが、通信端末の無線の通信方式は限定されない。本発明に関わる通信端末の通信方式は、移動体通信や衛星通信を含む一般の各種の無線通信であってもよい。すなわち、本発明に関わる通信端末の通信方式は、通信端末から各通信端末に送信される探索信号に始まる中継端末と宛先端末の探索と通信経路の取得が行えるものであればよく、通信方式は限定されない。
また、本発明に関わる通信端末は、位置情報を取得する機能と他の通信端末と通信できる機能を備えた組み込みモジュール、携帯電話、スマートフォン、タブレット端末、またはパソコン等であってもよい。
なお、上述の各実施形態の通信端末の中継端末と宛先端末の探索と通信経路の取得に関わる処理は、本発明の通信端末が備えるコンピュータを用いたソフトウェアによって実行されてもよい。すなわち、中継端末と宛先端末の探索と通信経路の取得に関わる処理を行うコンピュータプログラムが、通信端末に備えられたCPU(Central Processing Unit、図示なし)によって読み込まれ、実行されることによって、中継端末と宛先端末の探索と通信経路の取得に関わる処理の制御が行われてもよい。プログラムを用いて中継端末と宛先端末の探索と通信経路の取得に関わる処理の制御を行っても、上述の実施形態の中継端末と宛先端末の探索と通信経路の取得に関わる処理と同内容の処理を行うことができる。なお、通信端末の本来の機能である情報処理および情報処理装置との通信機能の処理は、上記の中継端末と宛先端末の探索と通信経路の取得に関わる処理の制御を行うCPUによって行われても、他のCPUによって行われてもよい。
なお、プログラムは、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ等の半導体記憶装置、光ディスク、磁気ディスク、光磁気ディスク等、非一時的な媒体に格納されてもよい。
1、2、4a、4b、5、6、7、8、9 通信端末
3 情報処理装置
10、40、43、50、80、90 端末制御手段
11 端末通信手段
12 装置通信手段
13 測位手段
41 探索送信手段
42 探索応答受信手段
44 探索受信手段
45 探索応答送信手段
81 計測手段
91 出力手段
92 出力デバイス
100、200、300、400、500、600 通信端末システム

Claims (10)

  1. 自身の端末位置情報である第1の端末位置情報を取得する第1の測位手段と、
    所定の目標地点を指定する目標位置情報と前記第1の端末位置情報と自身の識別情報を含む第1の探索信号を送信する第1の探索送信手段と、
    前記第1の探索信号の受信側の端末位置情報である第2の端末位置情報に基づいて前記受信側において行われた、前記第1の探索信号の送信側と前記受信側のいずれが前記目標地点に近いかの第1の遠近判断の結果、前記送信側よりも前記受信側が前記目標地点に近いとき前記受信側から送信される第1の探索応答信号を受信する第1の探索応答受信手段と、
    前記第1の探索信号を送信してから所定の時間内に前記第1の探索応答信号を受信したとき最も前記目標地点に近い前記受信側を目標通信端末と判断し、前記所定の時間内に前記第1の探索応答信号を受信しないとき、自身が前記目標通信端末であると判断する第1の端末制御手段を備える第1の通信端末と、
    前記第2の端末位置情報を取得する第2の測位手段と、
    前記受信側として前記第1の探索信号を受信する第1の探索受信手段と、
    前記受信側として前記第1の探索応答信号を送信する第1の探索応答送信手段と、
    前記受信側として前記第1の探索信号に基づいて前記第1の遠近判断を行い、前記第1の遠近判断の結果にしたがって、前記第1の探索応答信号を送信する第2の端末制御手段を備える第2の通信端末と
    を含むことを特徴とする通信端末システム。
  2. 複数の前記第2の通信端末を含み、
    前記第2の端末制御手段は、前記第1の遠近判断の結果、前記第2の端末位置情報および前記第2の通信端末の識別情報を含む前記第1の探索応答信号を送信し、
    前記第1の端末制御手段は、前記第1の探索信号を送信してから前記所定の時間内に受信された前記第1の探索応答信号に含まれる前記第2の端末位置情報に基づいて最も前記目標地点に近い前記第2の通信端末を前記目標通信端末と判断する
    ことを特徴とする請求項1に記載の通信端末システム。
  3. 前記第1の通信端末は、
    前記第1の端末制御手段が前記第2の端末位置情報に基づいて最も前記目標地点に近い前記第2の通信端末を次の通信区間の第1の送信端末に選定したことを通知する、前記第1の端末位置情報、前記第1の通信端末の第1の識別情報および前記第2の通信端末の識別情報を含む第1の次経路確定信号を前記第1の送信端末に送信する第1の次経路確定送信手段と、
    前記第1の送信端末から経路情報を通知する第1の経路応答信号を受信する第1の経路応答受信手段をさらに備え、
    前記第1の端末制御手段は、前記第1の次経路確定信号を前記第1の送信端末に送信し、前記第1の経路応答信号に含まれる前記経路情報を受信し、
    前記第2の通信端末は、
    前記第1の次経路確定信号を受信する第1の次経路確定受信手段と、
    前記第1の次経路確定信号に基づいて、前記第2の端末位置情報と自身の識別情報である第2の識別情報と前記目標位置情報を含む第2の探索信号を送信する第2の探索送信手段と、
    前記第2の探索信号の受信側の端末位置情報である第3の端末位置情報に基づいて前記第2の探索信号の受信側において行われた、前記第2の探索信号の送信側と前記第2の探索信号の受信側のいずれが前記目標地点に近いかの第2の遠近判断の結果、前記第2の探索信号の送信側よりも前記第2の探索信号の受信側が前記目標地点に近いとき前記第2の探索信号の受信側から送信される第2の探索応答信号を受信する第2の探索応答受信手段と、
    前記第2の探索信号を送信してから所定の時間内に受信された前記第2の探索応答信号に含まれる第3の端末位置情報に基づいて前記目標地点に最も近い前記第2の探索応答信号の発信元を次の通信区間の第2の送信端末に選定したことを通知する前記第2の端末位置情報、前記第2の識別情報、および前記第2の送信端末の識別情報を含む第2の次経路確定信号を前記第2の送信端末に送信する第2の次経路確定送信手段と、
    前記第2の送信端末から経路情報を通知する第2の経路応答信号を受信する第2の経路応答受信手段と、
    前記第2の経路応答信号を受信したとき、前記第2の経路応答信号に基づいて前記第1の経路応答信号を前記第1の通信端末に送信する第1の経路応答送信手段をさらに備え、
    前記第2の端末制御手段は、前記第1の次経路確定信号に基づいて、前記第2の探索信号を送信し、前記第2の探索信号を送信してから所定の時間内に受信された前記第2の探索応答信号の前記発信元から前記目標地点に最も近い前記発信元を次の通信区間の第2の送信端末に選定したことを通知する第2の次経路確定信号を送信し、前記第2の探索信号を送信してから所定の時間内に前記第2の探索応答信号を受信しないとき、自身が前記目標通信端末であると判断し、前記第2の識別情報を前記目標通信端末の識別情報とした経路情報を含む前記第1の経路応答信号を送信し、前記第2の経路応答信号を受信したとき、前記第2の経路応答信号に含まれる経路情報に前記第2の識別情報を加えた前記第1の経路応答信号を送信する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の通信端末システム。
  4. 前記目標地点の前記目標位置情報を含む要求信号を送信し、前記要求信号に応答する要求応答情報を含む要求応答信号を受信する情報処理装置をさらに含み、
    前記第1の通信端末は、
    前記情報処理装置から前記要求信号を受信し、前記情報処理装置に前記要求応答信号を送信する装置通信手段と、
    前記要求信号に含まれる計測要求情報に基づいて前記第1の通信端末の周囲の計測対象を計測し、取得された計測情報を前記第1の端末制御手段に出力する第1の計測手段と、
    前記要求信号に含まれる計測要求情報と前記目標通信端末の識別情報を含む第1の計測要求信号を送信する第1の計測要求送信手段と、
    前記第1の計測要求信号に基づいて前記目標通信端末によって取得された計測情報を含む第1の計測応答信号を受信する第1の計測応答受信手段と、
    前記要求信号に含まれる出力要求情報に基づいて外部の第1の出力デバイスに第1の出力信号を出力する第1の出力手段と、
    前記要求信号に含まれる出力要求情報と前記目標通信端末の識別情報を含む第1の出力要求信号を送信する第1の出力要求送信手段をさらに備え、
    前記第1の端末制御手段は、
    前記第1の通信端末が前記目標通信端末のとき、前記計測要求情報に基づいて前記第1の計測手段から取得された前記計測情報を含む計測要求応答信号を前記情報処理装置に送信し、前記出力要求情報に基づいて外部の前記第1の出力デバイスに前記第1の出力信号を出力し、
    前記第1の通信端末が前記目標通信端末ではないとき、前記第1の計測要求信号を送信し、受信された前記第1の計測応答信号に含まれる前記計測情報を含む計測要求応答信号を送信し、前記第1の出力要求信号を送信し、
    前記第2の通信端末は、
    前記第1の計測要求信号を受信する第1の計測要求受信手段と、
    前記第1の計測要求信号に基づいて第2の計測要求信号を送信する第2の計測要求送信手段と、
    前記第2の計測要求信号に基づいて第2の計測応答信号を受信する第2の計測応答受信手段と、
    前記第2の計測応答信号に基づいて前記第1の計測応答信号を送信する第1の計測応答送信手段と、
    前記第1の計測要求信号に含まれる前記計測要求情報に基づいて前記第2の通信端末の周囲の計測対象を計測し、取得された計測情報を出力する第2の計測手段と
    前記第1の出力要求信号を受信する第1の出力要求受信手段と、
    前記第1の出力要求信号に基づいて第2の出力要求信号を送信する第2の出力要求送信手段と、
    前記第1の出力要求信号に含まれる前記出力要求情報に基づいて外部の第2の出力デバイスに第2の出力信号を出力する第2の出力手段をさらに備え、
    前記第2の端末制御手段は、
    前記第2の通信端末が前記目標通信端末のとき、前記第1の計測要求信号に含まれる前記計測要求情報に基づいて前記第2の計測手段から取得された前記計測情報を含む前記第1の計測要求応答信号を送信し、前記第1の出力要求信号に含まれる前記出力要求情報に基づいて前記第2の出力手段から外部の前記第2の出力デバイスに前記第2の出力信号を出力し、
    前記第2の通信端末が前記目標通信端末ではないとき、前記第1の計測要求信号に含まれる前記計測要求情報と前記目標通信端末の識別情報を含む前記第2の計測要求信号を送信し、受信された前記第2の計測応答信号に含まれる前記目標通信端末によって取得された前記計測情報を含む前記第1の計測要求応答信号を送信し、前記第1の出力要求信号に含まれる前記出力要求情報と前記目標通信端末の識別情報を含む前記第2の出力要求信号を送信する
    ことを特徴とする請求項3に記載の通信端末システム。
  5. 前記第2の探索応答受信手段は、
    前記第1の遠近判断に基づいて送信された第3の探索応答信号を受信する機能を備え、
    前記第2の端末制御手段は、
    自身が行う前記第1の遠近判断の前に前記第2の探索応答受信手段が前記第3の探索応答信号を受信したとき、前記第3の探索応答信号の発信元の端末位置情報と自身の端末位置情報に基づいて、前記第3の探索応答信号の発信元と自身のいずれが前記目標地点に近いかの第3の遠近判断を行い、前記第3の遠近判断の結果、自身が前記目標地点に近いとき、前記第1の探索応答信号を送信し、前記第3の探索応答信号の発信元が前記目標地点に近いとき、前記第1の探索応答信号の送信を中止する
    ことを特徴とする請求項2から4のいずれか1項に記載の通信端末システム。
  6. 前記第2の端末制御手段は、
    前記第1の探索信号を受信してから、前記所定の時間内に設定された所定の待機時間の経過を待って、または、前記第1の通信端末と前記第2の通信端末との距離と、前記第2の通信端末と前記目標地点との距離を引数とする任意の一価関数を用いて設定される前記待機時間の経過を待って、前記第1の遠近判断を行う
    ことを特徴とする請求項5に記載の通信端末システム。
  7. 前記識別情報は、
    前記測位手段が取得した前記端末位置情報に基づいて付与される
    ことを特徴とする請求項1から6項のいずれか1項に記載の通信端末。
  8. 自身の端末位置情報である第1の端末位置情報を取得する測位手段と、
    所定の目標地点を指定する目標位置情報と前記第1の端末位置情報と自身の識別情報を含む探索信号を送信する探索送信手段と、
    前記探索信号の受信側の端末位置情報である第2の端末位置情報に基づいて前記受信側において行われた、前記探索信号の送信側と前記受信側のいずれが前記目標地点に近いかの遠近判断の結果、前記送信側よりも前記受信側が前記目標地点に近いとき前記受信側から送信される探索応答信号を受信する探索応答受信手段と、
    前記探索信号を送信してから所定の時間内に前記探索応答信号を受信したとき最も前記目標地点に近い前記受信側を目標通信端末と判断し、前記所定の時間内に前記探索応答信号を受信しないとき、自身が前記目標通信端末であると判断する端末制御手段を備える
    ことを特徴とする通信端末。
  9. 自身の端末位置情報である第1の端末位置情報を取得し、
    所定の目標地点を指定する目標位置情報と前記第1の端末位置情報と自身の識別情報を含む探索信号を送信し、
    前記探索信号の受信側の端末位置情報である第2の端末位置情報に基づいて前記受信側において行われた、前記探索信号の送信側と前記受信側のいずれが前記目標地点に近いかの遠近判断の結果、前記送信側よりも前記受信側が前記目標地点に近いとき前記受信側から送信される探索応答信号を受信し、
    前記探索信号を送信してから所定の時間内に前記探索応答信号を受信したとき最も前記目標地点に近い前記受信側を目標通信端末と判断し、前記所定の時間内に前記探索応答信号を受信しないとき、自身が前記目標通信端末であると判断する
    ことを特徴とする通信制御方法。
  10. 自身の端末位置情報である第1の端末位置情報を取得する測位手段と、
    所定の目標地点を指定する目標位置情報と前記第1の端末位置情報と自身の識別情報を含む探索信号を送信する探索送信手段と、
    前記探索信号の受信側の端末位置情報である第2の端末位置情報に基づいて前記受信側において行われた、前記探索信号の送信側と前記受信側のいずれが前記目標地点に近いかの遠近判断の結果、前記送信側よりも前記受信側が前記目標地点に近いとき前記受信側から送信される探索応答信号を受信する探索応答受信手段と
    を備える通信端末のコンピュータを、
    前記探索信号を送信してから所定の時間内に前記探索応答信号を受信したとき最も前記目標地点に近い前記受信側を目標通信端末と判断し、前記所定の時間内に前記探索応答信号を受信しないとき、自身が前記目標通信端末であると判断する端末制御手段として
    動作させることを特徴とする通信端末制御プログラム。
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