JP6248558B2 - 内容物入り紙容器 - Google Patents

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Description

本発明は、紙容器により液状の内容物を密封包装した内容物入り紙容器に関する。
液状の内容物を収納する従来の紙容器は特許文献1に開示されている。この紙容器は孔部を開口した紙基材層と孔部を覆う内装材とを備え、紙基材層の内面及び外面には熱接着層が設けられる。紙基材層を折曲して対向する熱接着層を熱接着することにより、所定の箱形状の紙容器が形成される。
紙容器は上端を開口した状態で加熱殺菌された内容物が注入された後に熱接着して密封され、自然冷却によって内容物が減圧状態で密封包装される。これにより、液状の内容物を密封包装した内容物入り紙容器が商品として流通する。
内容物入り紙容器の購入者により紙容器の上部を開封して内容物が注出されると、孔部を内装材により覆われた窓部を介して内容物の残量が視認される。これにより、内容物入り紙容器の利便性を向上することができる。
また、紙容器の上部に注出具を設けた内容物入り紙容器も知られている。注出具は紙容器に熱接着して注出口を形成する筒部と、筒部に螺合するキャップとを有している。また、透明フィルムにより紙容器を覆うシュリンクパックを設けた内容物入り紙容器も知られている。
特開2005−96777号公報(第4頁−第6頁、第2図)
しかしながら、上記従来の紙容器によると、熱接着層の剥がれ、キャップの破損、内容物充填後のシール不良によるピンホールの発生等により紙容器の密封状態が解除される場合がある。この時、紙容器の胴部が膨張するものの、流通過程で紙容器の密封解除を容易に検知できない。このため、紙容器の密封解除によって内容物の変質等が発生しても購入者が気付かず、内容物入り紙容器の安全性が低くなる問題があった。
また、悪意により、針等によって紙容器に突き刺し孔が形成されたことが発覚する場合や、注射器等によって紙容器内に異物が混入されたことが発覚する場合がある。これらの場合に上記と同様に、流通過程で紙容器の突き刺し孔による密封解除を容易に検知できないため、販売元によって内容物入り紙容器を回収して全数検査される。従って、検査にかかるコストが大きくなる問題もあった。
本発明は、ピンホール等による紙容器の密封解除を一目見て容易に検知できる液状の内容物入り紙容器を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、紙容器により液状の内容物を減圧状態で密封包装した内容物入り紙容器において、前記紙容器が前記内容物を視認可能な窓部を有し、前記紙容器が密封状態を解除された際に前記内容物の降下した後の液面が前記窓部内に配されることを特徴としている。
この構成によると、例えば、紙容器が加熱殺菌された液状の内容物を注入した後に密封して自然冷却され、内容物が減圧状態で密封包装される。ピンホール等によって紙容器の密封状態が解除されると、大気圧により内容物の液面が降下する。この時、降下した後の内容物の液面が窓部内に配され、液面の降下を視認して紙容器の密封解除が検知される。
また本発明は、上記構成の内容物入り紙容器において、前記紙容器の密封状態で前記窓部の上端または上端よりも上方に前記内容物の液面が配されることを特徴としている。この構成によると、紙容器の密封状態で内容物の液面が窓部から視認されず、密封解除状態で内容物の液面が窓部から視認される。
また本発明は、上記構成の内容物入り紙容器において、前記紙容器の密封状態で窓部の上端よりも下方に前記内容物の液面が配され、前記内容物の液面を示すマーキングを設けたことを特徴としている。この構成によると、紙容器の密封状態で内容物の液面がマーキングの高さに配され、密封解除状態でマーキングよりも降下した液面が窓部から視認される。
また本発明は、上記構成の内容物入り紙容器において、前記窓部が前記紙容器の上部から下部にわたって設けられることを特徴としている。この構成によると、使用によって減少した内容物の残量が窓部を介して視認される。
また本発明は、上記構成の内容物入り紙容器において、前記紙容器が、紙基材層と前記紙基材層の内面の全面に配される内装材とを積層した積層体により形成され、前記窓部が前記紙基材層に設けた孔部を前記内装材により覆うことで形成されることを特徴としている。
また本発明は、上記構成の内容物入り紙容器において、前記紙容器が、紙基材層と前記紙基材層の内面の全面に配される内装材とを積層した積層により形成され、前記窓部が前記紙基材層及び前記内装材に設けた孔部をカバー材により覆うことで形成されるとともに、前記カバー材が接着剤またはアンカー剤を介することなく複数のフィルムの押出サンドラミネートにより積層した積層材により形成されることを特徴としている。
また本発明は、上記構成の内容物入り紙容器において、前記紙容器が、紙基材層と前記紙基材層の内面の全面に配される内装材と前記紙基材層の外面の全面に配される外装材とを積層した積層体により形成され、前記窓部が前記紙基材層に設けた孔部を前記内装材及び前記外装材により覆うことで形成されることを特徴としている。
本発明によると、紙容器がピンホールや熱接着の剥離等により密封状態を解除された際に、大気圧により降下した後の内容物の液面が窓部内に配される。これにより、窓部を介して内容物の液面降下が視認され、紙容器の密封解除を容易に検知することができる。
本発明の第1実施形態の内容物入り紙容器を示す斜視図 本発明の第1実施形態の内容物入り紙容器のブランク板を示す展開図 本発明の第1実施形態の内容物入り紙容器のブランク板の断面図 本発明の第1実施形態の内容物入り紙容器の上部の左側面図 本発明の第2実施形態の内容物入り紙容器の上部の左側面図 本発明の第3実施形態の内容物入り紙容器のブランク板の断面図 本発明の第4実施形態の内容物入り紙容器のブランク板の断面図
<第1実施形態>
以下に図面を参照して本発明の実施形態を説明する。図1は第1実施形態の内容物入り紙容器を示す斜視図である。内容物入り紙容器1は紙容器3により食品(飲料、調味料等)、医薬品、医薬部外品、化粧品、衛生用品(シャンプー、リンス等)等の液状の内容物2が密封包装される。
紙容器3はブランク板10(図2参照)をゲーベルトップ型の箱形状に折曲して形成され、傾斜屋根部5の下方に胴部6が設けられる。傾斜屋根部5には筒部(不図示)とキャップ4aとを有した樹脂成形品の注出具4が取り付けられる。筒部は傾斜屋根部5に熱接着されて注出口を形成し、キャップ4aは筒部に螺合して注出口を密閉する。キャップ4aを取り外して紙容器3から内容物2が注出される。
胴部6の一面には紙容器3の上部から下部に延びる窓部8が形成される。窓部8を介して紙容器3内の内容物2の残量を視認することができる。同図において、窓部8が注出具4を正面に見て左側面に設けられるが、右側面、背面または前面に設けてもよい。
図2は紙容器3を形成するブランク板10の展開図を示している。ブランク板10は胴部6(図1参照)を形成する複数の矩形の側面板12a、12b、12c、12dが折り目11を介して一方向に並設される。一の側面板12b上に窓部8が設けられる。
側面板12a〜12dの上方にはそれぞれ傾斜屋根部5を形成する傾斜屋根部形成板13a、13b、13c、13dが折り目11を介して設けられる。傾斜屋根部形成板13a〜13d内には胴部6の上方を密閉するように折曲する折り目11が所定位置に設けられる。一の傾斜屋根部形成板13cには注出具4(図1参照)の筒部(不図示)を取り付ける貫通孔7が設けられる。
側面板12a〜12dの下方にはそれぞれ紙容器3の底面を形成する底面板14a,14b、14c、14dが折り目11を介して設けられる。底面板14a〜14d内には胴部6の下方を密閉するように折曲する折り目11が所定位置に設けられる。
また、傾斜屋根部形成板13d、側面板12d及び底面板14dの側方には糊代片15が設けられている。ブランク板10を各折り目11で折曲して糊代片15、側面板12a〜12d及び底面板14a〜14dの所定位置を熱接着することにより、箱状の紙容器3が形成される。
図3はブランク板10の窓部8上の断面図を示している。ブランク板10は紙基材層20の内面の全面に多層フィルムから成る内装材30がウレタン系やアクリル系の接着剤(不図示)を介して積層した積層体により形成される。窓部8は紙基材層20に設けた孔部8aを内装材30により覆って形成される。紙基材層20の内面側にポリイミド系のアンカーコート剤を印刷してもよい。これにより、紙基材層20と接着剤との密着性を向上することができる。
紙基材層20は紙層22の両面にポリエチレンフィルムから成るコート層23、24を配した両面ポリエチレンコート紙により形成される。紙層22の坪量は例えば250g/mである。紙層22の外面のコート層23は例えば20μmの厚みに形成され、内面のコート層24は例えば15μmの厚みに形成される。紙基材層20の外面にはUVオフセット印刷等によって商品名等の図柄が形成される。
内装材30は外面側から順にポリアミド層31、バリア層32、ポリエステル層33、ポリエチレン層34が配される。ポリアミド層31は例えば厚みが15μmの延伸ナイロン(ONY)フィルムにより形成される。ポリアミド層31により窓部8の耐突き刺し性を高くすることができる。
ポリエステル層33は例えば厚みが12μmのポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム等により形成される。バリア層32はポリエステル層33の一面にシリカやアルミニウム等を蒸着して形成される。バリア層32が形成されたポリエステル層33はポリアミド層31に接着剤(不図示)により接着される。ポリエステル層33により内容物2の保香性や保味性を高くすることができる。また、バリア層32によってガスバリア性を高くすることができ、紙容器3内への酸素や水蒸気の侵入が防止される。
ポリエチレン層34は例えば厚みが60μmのポリエチレンフィルムにより形成され、ポリエステル層33に接着剤または押出しラミネートにより積層される。ブランク板10を折曲して紙容器3を形成する際に、ポリエチレン層34は対向するポリエチレン層34や紙基材層20のコート層23に熱接着される。従って、コート層23及びポリエチレン層34は熱接着層を形成する。
上記構成の内容物入り紙容器1はブランク板10の折曲により上面を開口した箱状に形成された紙容器3に注出具4の筒部(不図示)がキャップ4aを装着した状態で取り付けられる。次に、紙容器3に内容物2を充填した後、紙容器3が上面を熱接着して密封される。この時、液状の内容物2が加熱殺菌して紙容器3内に充填され、密封後に自然冷却によって紙容器3内が減圧される。即ち、内容物入り紙容器1は紙容器3によって内容物2を減圧状態で密封包装し、商品として流通する。
尚、加熱できない内容物2の場合であっても、熱接着時の熱によって若干であるが紙容器3内の減圧状態が実現される。
図4は内容物入り紙容器1の窓部8を含む上部の左側面図を示している。内容物入り紙容器1は密封状態で内容物2の液面H1が窓部8の上端よりも上方に配される。
内容物入り紙容器1には流通過程において熱接着層(コート層23、ポリエチレン層34)の剥がれや注出具4の熱接着部分のピンホールが発生する場合や、内容物充填後の熱接着時に内装材30にピンホールが発生する場合がある。また、悪意により、針等によって突き刺し孔が紙容器3に形成されたことが発覚する場合や、注射器等によって紙容器3内に異物が混入されたことが発覚する場合がある。
これらの場合に、紙容器3の密封状態が解除されると大気圧により内容物2の液面H1が降下し、降下した後の液面H2が窓部8内に配される。商品の提供者や購入者は窓部8を介して液面H2を視認し、紙容器3の密封解除を検知することができる。
これにより、内容物2の変質や異物混入の虞のある内容物入り紙容器1の回収や使用停止を容易に行うことができる。従って、内容物入り紙容器1の安全性を向上できるとともに、回収にかかるコストを削減することができる。
本実施形態によると、紙容器3がピンホールや熱接着の剥離等により密封状態を解除された際に、内容物2の大気圧により降下した後の液面H2が窓部8内に配される。これにより、窓部8を介して内容物2の液面降下が視認され、紙容器3の密封解除を容易に検知することができる。
また、紙容器3の密封状態で窓部8の上端よりも上方に内容物2の液面H1が配されるので、液面H2の視認によって液面降下を容易に把握することができる。尚、紙容器3の密封状態で内容物2の液面H1が窓部8の上端に一致してもよい。
また、窓部8が上下に延びて紙容器3の上部から下部にわたって設けられるので、紙容器3の密封解除を検知できるとともに内容物2の残量を視認することができる。尚、紙容器3の上部から下部にわたって複数の窓部8を分割して設けてもよい。
また、内容物2が食品から成る場合は、変質した内容物2や異物混入した内容物2の飲食による使用者の健康被害を防止することができる。
<第2実施形態>
次に、第2実施形態の内容物入り紙容器1について説明する。本実施形態は第1実施形態と同様の紙容器3及び内容物2を有し、内容物2の液面H1の位置が第1実施形態と異なる。
図5は本実施形態の内容物入り紙容器1の窓部8を含む上部の左側面図を示している。説明の便宜上、前述の図4と同様の部分には同一の符号を付している。内容物入り紙容器1は密封状態で内容物2の液面H1が窓部8の上端よりも下方に配される。また、紙容器3には窓部8に隣接して液面H1の位置を示すマーキング9が設けられる。尚、マーキング9を窓部8上に設けてもよい。
紙容器3の密封状態が解除されると大気圧により内容物2の液面H1が降下し、降下した後の液面H2が窓部8内に配される。商品の提供者や購入者は窓部8を介して液面H2を視認し、マーキング9との比較により紙容器3の密封解除を検知することができる。
本実施形態によると、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。また、紙容器3の密封状態で窓部8の上端よりも下方に配される液面H1を示すマーキング9を設けたので、マーキング9と液面H2とを比較して内容物2の液面降下を容易に把握することができる。
尚、液面H1、H2は窓部8の上端からの距離が異なるためマーキング9を省いても液面降下を把握できる。このため、マーキング9を省いてもよいが、マーキング9を設けるとマーキング9との比較により液面H2を容易に検知できるためより望ましい。
<第3実施形態>
次に、第3実施形態の内容物入り紙容器1について説明する。本実施形態は第1実施形態と同様の紙容器3及び内容物2を有し、紙容器3の層構成が第1実施形態と異なる。
図6は紙容器3を形成するブランク板10の窓部8上の断面図を示している。説明の便宜上、前述の図3と同様の部分には同一の符号を付している。ブランク板10は紙基材層20の一面の全面に多層フィルムから成る内装材30を積層した積層体により形成される。窓部8は紙基材層20及び内装材30に設けた孔部8aの内面側をカバー材40により覆って形成される。
紙基材層20は紙層22の外面にポリエチレンフィルムから成るコート層23を積層した片面ポリエチレンコート紙により形成される。紙基材層20の外面にはUVオフセット印刷等によって商品名等の図柄が形成される。
内装材30は外面側から順にバリア層32、ポリエステル層33、ポリエチレン層34が配される。上記と同様に、ポリエステル層33はポリエチレンテレフタレートフィルム等により形成され、保香性や保味性を有する。バリア層32はポリエステル層33の一面にシリカやアルミニウム等を蒸着して形成され、ガスバリア性を有する。ポリエチレン層34はポリエチレンフィルムにより形成され、ポリエステル層33に接着剤(不図示)により接着される。
また、紙基材層20と内装材30とはポリエチレンまたはエチレン・メタアクリル酸共重合樹脂(EMAA)から成る接着層51によって押出サンドラミネートされる。
カバー材40は外面から順にポリエチレン層41、接着層42、43、バリア層44、ポリエステル層45、ポリアミド層46、ポリエステル層47が配される。ポリエチレン層41はポリエチレンフィルムから成り、内装材30のポリエチレン層34に熱接着される。
ポリエステル層45、ポリアミド層46及びポリエステル層47は共押出フィルムにより形成される。ポリアミド層42は例えば延伸ナイロンフィルムにより形成され、窓部8の耐突き刺し性を向上する。ポリエステル層45、47はポリエチレンテレフタレートフィルム等により形成され、保香性や保味性を有する。バリア層44はポリエステル層45の一面にシリカやアルミニウム等を蒸着して形成され、ガスバリア性を有する。
接着層42はポリエチレンから成り、接着層43はエチレン・メタアクリル酸共重合樹脂から成る。ポリエステル層45、ポリアミド層46及びポリエステル層47を有する共押出フィルムとポリエチレン層41とは接着層42、43の共押出しにより押出サンドラミネートされる。これにより、カバー材40は有機溶剤系の接着剤またはアンカー剤を介することなく複数のフィルムを積層した積層材により形成される。従って、カバー材40の周面に接する内容物2の安全性を向上できるとともに、内容物2によるカバー材40のデラミネーションを防止することができる。
上記構成のブランク板10を折曲して紙容器3が形成され、窓部8を介して内容物2の液面H2や内容物2の残量を視認することができる。
尚、ポリエステル層45を省き、バリア層44をポリアミド層46上に形成してもよい。また、ポリエステル層47の厚みが大きく耐突き刺し性が高い場合は、ポリエステル層45及びポリアミド層46を省き、バリア層44をポリエステル層47上に形成してもよい。
本実施形態によると、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。また、カバー材40が接着剤やアンカー剤を介することなく複数のフィルム(41、45、46、47)の押出サンドラミネートにより形成される。これにより、カバー材40の周面に接する内容物2の安全性を向上することができるとともに、内容物2によるカバー材40のデラミネーションを防止することができる。尚、第2実施形態の内容物入り紙容器1についても本実施形態と同様の層構成の紙容器3を用いてもよい。
<第4実施形態>
次に、第4実施形態の内容物入り紙容器1について説明する。本実施形態は第1実施形態と同様の紙容器3及び内容物2を有し、紙容器3の層構成が第1実施形態と異なる。
図7は紙容器3を形成するブランク板10の窓部8上の断面図を示している。説明の便宜上、前述の図3と同様の部分には同一の符号を付している。ブランク板10は紙基材層20の内面の全面に多層フィルムから成る内装材30を積層し、外面の全面に外装材60を積層した積層体により形成される。窓部8は紙基材層20に設けた孔部8aを内装材30及び外装材60により覆って形成される。
紙基材層20は紙層22の外面にポリエチレンフィルムから成るコート層23を積層した片面ポリエチレンコート紙により形成される。紙基材層20の外面にはグラビア印刷等によって商品名等の図柄が形成される。外装材60はポリエチレンフィルムにより形成され、押出しラミネートにより紙基材層20に積層される。
内装材30は外面側から順にバリア層32、ポリエステル層33、接着層35、ポリアミド層36、接着層37、ポリエチレン層38が配される。上記と同様に、ポリエステル層33はポリエチレンテレフタレートフィルム等により形成され、保香性や保味性を有する。バリア層32はポリエステル層33の一面にシリカやアルミニウム等を蒸着して形成され、ガスバリア性を有する。
ポリアミド層36は例えば厚みが15μmの延伸ナイロンフィルムにより形成され、窓部8の耐突き刺し性を高くする。ポリエチレン層38は例えば厚みが60μmのポリエチレンフィルムにより形成される。
バリア層32を有するポリエステル層33のフィルムと、ポリアミド層36のフィルムと、ポリエチレン層38のフィルムとはポリエチレンまたはエチレン・メタアクリル酸共重合樹脂から成る接着層35、37を介して押出サンドラミネートされる。
また、紙基材層20と内装材30とはポリエチレンまたはエチレン・メタアクリル酸共重合樹脂から成る接着層51によって押出サンドラミネートされる。尚、孔部8aを介して接着層51と外装材60とを接合してもよい。
上記構成のブランク板10を折曲し、外装材60及びポリエチレン層38から成る熱接着層を熱接着して紙容器3が形成される。そして、窓部8を介して内容物2の液面H2や内容物2の残量を視認することができる。
本実施形態によると、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。尚、第2実施形態の内容物入り紙容器1についても本実施形態と同様の層構成の紙容器3を用いてもよい。
第1〜第4実施形態の内容物入り紙容器1において、透明フィルムにより紙容器3を覆うシュリンクパックを設けてもよい。この時、針等による突き刺し孔が紙容器3に形成されたことが発覚した際に液面H2の視認により紙容器3の密封解除を検知できるため、シュリンクパックを剥がさずに密封状態を検査できる。従って、回収にかかるコスト削減効果がより大きくなる。
また、第1〜第4実施形態の内容物入り紙容器1はゲーベルトップ型の紙容器3に注出具4を設けているが、注出具4が非装着であってもよく、ブリック型やその他の形状の紙容器3であってもよい。
本発明によると、食品、医薬品、医薬部外品、化粧品、衛生用品等の液状の内容物を紙容器により密封包装した内容物入り紙容器に利用することができる。
1 内容物入り紙容器
2 内容物
3 紙容器
4 注出具
4a キャップ
5 傾斜屋根部
6 胴部
8 窓部
9 マーキング
10 ブランク板
11 折り目
20 紙基材層
22 紙層
23、24 コート層
30 内装材
31、36、46 ポリアミド層
32、44 バリア層
33、45、47 ポリエステル層
34、38、41 ポリエチレン層
35、37、42、43、51 接着層
40 カバー材
60 外装材

Claims (5)

  1. 紙容器により液状の内容物を減圧状態で密封包装した内容物入り紙容器において、前記紙容器が前記内容物を視認可能な窓部を有し、前記紙容器の密封状態で前記窓部の上端よりも上方に前記内容物の液面が配されるとともに、前記紙容器が密封状態を解除された際に大気圧により降下した後の前記内容物の液面が前記窓部内に配されることを特徴とする内容物入り紙容器。
  2. 前記窓部が前記紙容器の上部から下部にわたって設けられることを特徴とする請求項1に記載の内容物入り紙容器。
  3. 前記紙容器が、紙基材層と前記紙基材層の内面の全面に配される内装材とを積層した積層体により形成され、前記窓部が前記紙基材層に設けた孔部を前記内装材により覆うことで形成されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の内容物入り紙容器。
  4. 前記紙容器が、紙基材層と前記紙基材層の内面の全面に配される内装材とを積層した積層により形成され、前記窓部が前記紙基材層及び前記内装材に設けた孔部をカバー材により覆うことで形成されるとともに、前記カバー材が接着剤またはアンカー剤を介することなく複数のフィルムの押出サンドラミネートにより積層した積層材により形成されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の内容物入り紙容器。
  5. 前記紙容器が、紙基材層と前記紙基材層の内面の全面に配される内装材と前記紙基材層の外面の全面に配される外装材とを積層した積層体により形成され、前記窓部が前記紙基材層に設けた孔部を前記内装材及び前記外装材により覆うことで形成されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の内容物入り紙容器。
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