JP6247594B2 - 作業台の手摺枠 - Google Patents
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Description
そこで、中桟を設けることが考えられるが、中桟を上桟の下方に単に設けたのでは、上桟の下方の昇降口が狭くなって作業床への昇降がしにくくなるという問題を生じる。
本発明は上記問題点に鑑み、中桟を設けることによって手摺枠の強度を十分に高めると共に、上桟の下方の昇降口から作業床に容易に昇降できるようにした作業台の手摺枠を提供することを目的としている。
この技術的課題を解決する本発明の技術的手段は、作業台1の作業床3の外周に設置されていて、一対の縦枠杆21とこの一対の縦枠杆21の上部に連結された上桟22と上桟22の下方に配置された中桟23とを有し、上桟22の下方が作業床3に乗り込むための昇降口25とされた作業台の手摺枠であって、
一対の縦枠杆21に、中桟23が上桟22に近づいて昇降口25を狭くする閉鎖姿勢Xと上桟22から下方に離間して昇降口25を広くする開口姿勢Yとに姿勢変更自在に連結されている点にある。
また、本発明の他の技術的手段は、中桟23の両端部に一対の支持腕部41を有し、中桟23が前記閉鎖姿勢Xと開口姿勢Yとに姿勢変更するように、一対の支持腕部41が縦枠杆21にそれぞれ中桟23と平行な枢支軸42廻りに上下揺動自在に連結されている点にある。
また、本発明の他の技術的手段は、一対の縦枠杆21にそれぞれ支持部材37が設けられ、支持部材37は作業床3の内外方向の内方に向けて開口した平面視でコ字状の支持凹部39を有しており、この支持凹部39に支持腕部41が嵌合されると共に、支持腕部41と支持部材37とに前記枢支軸42が挿通されている点にある。
また、本発明の他の技術的手段は、中桟23を閉鎖姿勢Xに保持するように作業床3の内外方向の内側から縦枠杆21に着脱自在に把持固定される把持部材45が中桟23の昇降口25側端部に設けられている点にある。
図1〜図13は本発明の一実施形態を示している。図1において、組み立て式作業台1は、上下方向に長い直方体形状に枠組み形成された本体フレーム2と、本体フレーム2の上端部に設けられた矩形状の水平な作業床3とを備えている。
本体フレーム2は、下端部にキャスター5を有する4本の支柱6と、各支柱6の下部に取り付けられたジャッキ付きのアウトリガー7とを有している。各支柱6は複数の縦パイプを上下方向に着脱自在に接続して構成されている。
図1〜図4において、作業床3は、長手方向に対向する一対の支持杆13と、幅方向に水平状に並べて配置した複数のアルミ製の布板14とを備えてなり、支持杆13は作業床3の幅方向に対応する支柱6の上端部にそれぞれ連結固定されている。布板14にはその4角部に係合具15がそれぞれ突設されており、各係合具15を一対の支持杆13に上側から係合固定することにより、布板14は一対の支持杆13に着脱自在に連結固定されている。
図2〜図5において、対向する手摺枠17は作業台1の作業床3の外周に立設されており、両端部に一対の縦枠杆21を有すると共に、一対の縦枠杆21の上部に連結された上桟22と上桟22の下方に配置された中桟23とを有し、上桟22の下方であって前記梯子11に対応する側が作業床3に乗り込むための昇降口25とされている。
図6及び図7に示すように、縦枠杆21の下部に接続筒体27が下方突出状に内嵌されて、ボルトナット28により締め付け固定されている。接続筒体27の内部に上側が逆U字状に湾曲されたスプリング板29が収納され、スプリング板29の上部に突設した一対の操作ピン30が縦枠杆21の下部に設けた切欠凹部31から外方突出され、スプリング板29の下部に突設した係合ピン32が接続筒体27から外方突出されており、係合ピン32と同一側の操作ピン30を径方向内方に押圧操作することによって、係合ピン32が接続筒体27内に後退するように構成されている。
また、接続筒体27の下端が支柱6に挿通保持した受止ピン34に上側から接当して縦枠杆21の荷重を受けるようになっている。
中桟23はその両端部に一対の支持腕部41を有し、支持部材37の凹状支持部39の凹部39aに支持腕部41が嵌合されると共に、支持腕部41と支持部材37とに枢支軸42が中桟23と平行に挿通されている。これにより、一対の支持腕部41が縦枠杆21にそれぞれ中桟23と平行な枢支軸42廻りに上下揺動自在に連結され、その揺動は中桟23が作業床3の内外方向の内側を通って揺動する範囲に規制されている。
而して、中桟23は、手摺枠17の一対の縦枠杆21に、上桟22に近づいて昇降口25を狭くする閉鎖姿勢Xと上桟22から下方に離間して昇降口25を広くする開口姿勢Yとに姿勢変更自在に連結され、作業床3の内外方向の内側を通って閉鎖姿勢Xと開口姿勢Yとに姿勢変更するようになっている。なお、中桟23は開口姿勢Yのとき、後述する幅木61の上に載置される。
図13に示すように、把持部材45は、円弧状に湾曲した部材本体47と、部材本体47の基部に横軸48廻りに揺動自在でかつ長孔49の範囲で移動自在に保持されたロック体50とを備え、ロック体50は部材本体47との間で縦枠杆21を挟持固定する挟持姿勢Kとその挟持固定を解除する解除姿勢Lとに姿勢変更自在とされている。部材本体47の基部内にロック体50を付勢するバネ51が設けられ、バネ51はロック体50が挟持姿勢Kになったときにロック体50を挟持姿勢K側に付勢し、解除姿勢Lになったときにロック体50を解除姿勢L側に付勢するように構成されている。
中桟23は閉鎖姿勢Xの状態からバネ51の付勢に抗してロック体50の外端部を矢印a方向に押圧しながら部材本体47を矢印b方向に引っ張り又は押すことによって、把持部材45の縦枠杆21への嵌合を外すことができるようになっている。
図1〜図5において、対向する手摺枠17の縦枠杆21の下部間にそれぞれ第1幅木61A(幅木61)が配置固定され、各手摺枠17の縦枠杆21の下部間にそれぞれ第2幅木61B(幅木61)が配置固定されている。従って、第1幅木61Aは作業床3の長手
方向に沿って配置され、第2幅木61Bは第1幅木61Aと直交する方向にあって、作業床3の幅方向に沿って配置され、一対の第1幅木61Aと一対の第2幅木61Bとで作業床3の四片を取り囲んでいる。
第2幅木61Bは、正面視略横長の矩形状の外壁b1と、外壁b1の上縁の上壁b2と、外壁b1の下縁の下壁b3と、長手方向一対の側壁b4とを有しており、作業床3の内外方向の内側が開口した箱形に形成され、上壁a2の内端部から下方突出した上内壁b5と、下壁b3の内端部から上方突出した下内壁b6とが設けられている。
第1幅木固定具65Aは、縦枠杆21に対して直接固定された具本体67A(具本体67)と、具本体67Aに取り付けられた規制部材68A(規制部材68)とを備え、具本体67Aは、第1幅木61Aの端部を上側から嵌脱自在に嵌合する凹状嵌合部69A(凹状嵌合部69)と、規制部材68Aを支持する支持部70A(支持部70)と、縦枠杆21の下部に固定された取付部71とを有している。
凹状嵌合部69Aは、取付部71から作業床3の幅方向内方に突出されていて、平面視で作業床3の長手方向内方に開口した溝69aを有してコの字状に形成されており、対向する手摺枠17の縦枠杆21にそれぞれ固定した第1幅木固定具65Aの凹状嵌合部69A同士が作業床3の長手方向に対向しており、この対向する凹状嵌合部69Aの溝69aに第1幅木61Aの両端部を上側から嵌合することによって、第1幅木61Aが作業床3の幅方向外端(外周)に沿って起立状に保持されている。
規制部材68Aは、凹状嵌合部69Aに嵌合した第1幅木61Aの端部が抜脱しないようにその上方移動を規制するものであり、1本の棒材を屈曲して、上下方向の支持軸部77と支持軸部77の上端部から水平方向に折曲した規制部78とをL字状に備え、規制部78が凹状嵌合部69Aの上方に位置する規制位置Pと凹状嵌合部69Aの上方から外れる退避位置Rとに移動するように、規制部材68Aの支持軸部77が支持部70Aの支持孔73に挿入されて軸心廻りに回動自在に支持されている。
第2幅木固定具65Bは、第1幅木61Aを介して縦枠杆29に対して固定されるものであって、具本体67B(具本体67)と、具本体67Bに取り付けられた規制部材68B(規制部材68)とを備えている。具本体67Bは、第2幅木61Bの端部を上側から嵌脱自在に嵌合する凹状嵌合部69B(凹状嵌合部69)と、規制部材68Bを支持する支持部70B(支持部70)と、第1幅木61Aに没設された固定部85とを有している。
具本体67Bの凹状嵌合部69Bは、平面視で作業床3の幅方向内方に開口した溝69bを有してコの字状に形成されており、対向する第1幅木61Aの端部にそれぞれ固定した第2幅木固定具65Bの凹状嵌合部69B同士が作業床3の幅方向に対向し、この対向する凹状嵌合部69Bに上側から第2幅木61Bの両端部を嵌合することによって、第2幅木61Bが作業床3の幅方向に沿って起立状に保持されている。
規制部材68Bは、前記第1幅木固定具65Aの規制部材68Aと同様に、支持軸部77と規制部78とをL字状に備え、規制部78が規制位置Pと退避位置Rとに移動するように規制部材68Bの支持軸部77が軸心廻りに回動自在に支持されている。また、ナット81と座金83とが設けられ、付勢部材であるコイルバネ82が支持部70Bに対して支持軸部77を下方に付勢している。
した後、規制部材68Bを支持軸部77の軸心廻りに矢印g方向に回動して規制部材68Bの規制部78を規制位置Pに移動する。これにより、規制部78がコイルバネ82の付勢によって規制位置Pで第1係合凹部74に係合保持され、嵌合凹部69Bに嵌合した第2幅木61Bの端部が規制部材68Bによって抜け止めされ、第2幅木61Bが対向する第1幅木61Aの端部間に配置固定される。
なお、前記実施形態では、一対の支持腕部41が縦枠杆21にそれぞれ枢支軸42廻りに上下揺動自在に連結されているが、支持腕部41を割愛して、中桟23を縦枠杆21に対して直接上下揺動自在に支持して、中桟23を閉鎖姿勢Xと開口姿勢Yとに姿勢変更するようにしてもよい。
3 作業床
17 手摺枠
21 縦枠杆
22 上桟
23 中桟
25 昇降口
37 支持部材
39 支持凹部
41 支持腕部
42 枢支軸
45 把持部材
61 幅木
61A 第1幅木
61B 第2幅木
65 幅木固定具
65A 第1幅木固定具
65B 第2幅木固定具
67 具本体
67A 具本体
67B 具本体
68 規制部材
68A 規制部材
68B 規制部材
69 嵌合凹部
69A 嵌合凹部
69B 嵌合凹部
70 支持部
70A 支持部
70B 支持部
71 取付部
73 支持孔
74 第1係合凹部
75 第2係合凹部
77 支持軸部
78 規制部
82 コイルバネ(付勢部材)
85 固定部
X 閉鎖姿勢
Y 開口姿勢
P 規制位置
R 退避位置
Claims (4)
- 作業台(1)の作業床(3)の外周に設置されていて、一対の縦枠杆(21)とこの一対の縦枠杆(21)の上部に連結された上桟(22)と上桟(22)の下方に配置された中桟(23)とを有し、上桟(22)の下方が作業床(3)に乗り込むための昇降口(25)とされた作業台の手摺枠であって、
一対の縦枠杆(21)に、中桟(23)が上桟(22)に近づいて昇降口(25)を狭くする閉鎖姿勢(X)と上桟(22)から下方に離間して昇降口(25)を広くする開口姿勢(Y)とに姿勢変更自在に連結されていることを特徴とする作業台の手摺枠。 - 中桟(23)の両端部に一対の支持腕部(41)を有し、中桟(23)が前記閉鎖姿勢(X)と開口姿勢(Y)とに姿勢変更するように、一対の支持腕部(41)が縦枠杆(21)にそれぞれ中桟(23)と平行な枢支軸(42)廻りに上下揺動自在に連結されていることを特徴とする請求項1に記載の作業台の手摺枠。
- 一対の縦枠杆(21)にそれぞれ支持部材(37)が設けられ、支持部材(37)は作業床(3)の内外方向の内方に向けて開口した平面視でコ字状の支持凹部(39)を有しており、この支持凹部(39)に支持腕部(41)が嵌合されると共に、支持腕部(41)と支持部材(37)とに前記枢支軸(42)が挿通されていることを特徴とする請求項2に記載の作業台の手摺枠。
- 中桟(23)を閉鎖姿勢(X)に保持するように作業床(3)の内外方向の内側から縦枠杆(21)に着脱自在に把持固定される把持部材(45)が中桟(23)の昇降口(25)側端部に設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の作業台の手摺枠。
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