JP6246751B2 - 絶縁劣化検出システム、絶縁劣化検出方法および絶縁劣化検出用センサ - Google Patents

絶縁劣化検出システム、絶縁劣化検出方法および絶縁劣化検出用センサ Download PDF

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Description

本発明は、絶縁劣化検出システム、絶縁劣化検出方法および絶縁劣化検出用センサに関する。
電力変換器や電動モータのような高電圧機器の絶縁体中に空隙(ボイド)やクラックなどの欠陥が存在すると、高電圧機器の運転時にその欠陥へ電界が集中し、その欠陥で部分放電と呼ばれる微弱な放電が発生する。部分放電が発生した状態で高電圧機器の運転を継続すると、ボイドやクラックが進展する。この結果、最終的には絶縁破壊が生じて、高電圧機器およびそれを用いた装置全体の故障に至る。装置全体の故障に至った場合は、運転停止および修理にともなう装置保守運用コストが増大する。従って、装置全体の運用コストを低減するためには、絶縁破壊による故障が高電圧機器に発生する前に対処する保守管理が必要である。そこで、絶縁破壊の予兆現象である絶縁劣化の検出が求められる。
一つの従来技術では、部分放電により高電圧機器の筐体に生じるアコースティックエミッション波(Acoustic Emission:AE)を、AEセンサにより検出する(特許文献1)。他の従来技術では、光ファイバを用いた振動センサであるファイバーブラッググレーティング(Fiber Bragg Grating:以下FBG)を使用して、AE波を検出する試みがなされている(特許文献2)。
ところでFBGは、周囲温度に応じて熱膨張したり収縮したりするため、回折格子の周期が変化する。FBGの反射率分布は、AE波に応じて変化するだけではなく、温度にも応じて変化する。従って、FBGを用いてAE波を計測する際には、温度補償を行うことが必要である。絶縁劣化や部分放電を検出するためのシステムではないが、周辺技術として、基準波長反射用のFBGと計測用FBGの2つを被計測部に設け、被計測部のひずみを計測するシステムも知られている(特許文献3)。
特開2002−090413号公報 特開2007−240447号公報 特開2013−83558号公報
特許文献1に記載の従来技術では、光ファイバをAEセンサとして使用可能である旨の言及はあるものの、圧電素子を用いてAE波を検出している。しかし、圧電素子は電気センサの一種であるため、高電圧機器へ近接して取り付けることは難しい。従って、高電圧機器を収容する制御盤などの外部に圧電素子を取り付けて、高電圧機器で生じたAE波を間接的に測定する。このため、AE波が圧電素子に伝搬するまでの間に大きく減衰してしまい、精度良く絶縁劣化を検出するのは難しい。さらに通常、制御盤などには高電圧機器以外の他の機器も多く含まれているため、AE波の伝搬経路が複雑化し、絶縁劣化が制御盤のどこで発生しているのかを判別するのは難しい。
特許文献2に記載の従来技術では、被検体が欠陥を有するか否かをFBGを用いて検査するため、高電圧機器に近づけて使用することができる。FBGが設けられる光ファイバはガラス材料から形成されており、絶縁性が高いためである。しかし、FBGの反射率分布は温度変化によっても変化するため、温度補償が必要である。そこで、特許文献2に記載の従来技術では、FBGで反射する光のパワーが温度に応じて変化しないように、FBGへ入射するレーザ光の発振波長を変化させる。しかし、FBGへ入射する光の波長を可変に調整する構成の場合は、検出システム全体の製造コストが増大する。
なお、特許文献3に記載の周辺技術の場合、FBGを用いて物体のひずみを検出するものであるため、温度変化の環境が本質的に異なる。高電圧機器の場合は、高い電圧が使用されており、高電圧機器そのものが発熱体である。従って、例えば、パワートランジスタの設置箇所近傍では高温になりやすいなどのように、高電圧機器の表面温度は一様ではなく、場所によって温度は異なる。
これに対し、被計測部のひずみを2つのFBGを用いて検出する特許文献3の技術では、基準波長反射用のFBGと計測用FBGを離して被計測部へ取り付ける方がよいと考えられる。より大きなひずみとして計測できるためである。さらに、特許文献3では被計測部が発熱体である場合を全く考慮しておらず、被計測部自身の温度変化よりも、FBGの置かれた環境の温度変化(室温変化)に着目する。換言すれば、特許文献3では、被計測部自身の発熱による温度分布を考慮していないからこそ、2つのFBGを離れた箇所に取り付けて、ひずみを計測できるようになっている。
本発明は上述の課題に鑑みなされたもので、その目的は、電気機器の絶縁劣化を低コストに検出することができる絶縁劣化検出システム、絶縁劣化検出方法および絶縁劣化検出用センサを提供することにある。
上記課題を解決すべく、本発明に従う絶縁劣化検出システムは、電気機器の絶縁劣化を検出する絶縁劣化検出システムであって、弾性波を減衰させるための弾性波減衰部材を介して電気機器に取り付けられる第1の光ファイバ型センサと、第1の光ファイバ型センサに近接して電気機器に取り付けられる第2の光ファイバ型センサとを備えるセンサ部と、センサ部に光学的に接続される光伝達部であって、光源からの光を第1の光ファイバ型センサへ供給し、光源からの光が第1の光ファイバ型センサの内部で反射した光を基準光として第2の光ファイバ型センサへ供給し、基準光が第2の光ファイバ型センサで反射した光を検出光として取り出す光伝達部と、光伝達部により取り出された検出光を解析して電気機器の絶縁劣化を検出する解析部と、を備える。
本発明によれば、電気機器の温度が変化した場合、第1の光ファイバ型センサおよび第2の光ファイバ型センサのそれぞれの反射率分布の波長シフト量をほぼ等しくでき、光源から出力する光の波長を制御することなく、温度補償を実現することができる。従って、本発明によれば、比較的安価な光源を用いて電気機器の絶縁劣化を低コストに検出することができる。
第1実施例に係る絶縁劣化検出システムの全体構成図。 光源から出力する光の波長と、光源からの光を第1FBGで反射した光の波長の関係を示す特性図。 基準光の波長スペクトラムと第2FBGの反射率分布の関係を示す特性図であり、(a)はAE波が発生していない場合を、(b)はAE波の発生により回折格子の周期が縮んで反射率分布が短波長側へシフトした場合を、(c)はAE波の発生により回折格子の周期が伸びて反射率分布が長波長側へシフトした場合を、示す。 第2実施例に係る絶縁劣化検出用センサの構成図。 第3実施例に係る絶縁劣化検出用センサの構成図。 第3実施例の作用効果を説明するための比較図。 第4実施例に係る絶縁劣化検出用センサの構成図。 第5実施例に係る絶縁劣化検出システムの全体構成図。 第6実施例に係る絶縁劣化検出システムの全体構成図。 第7実施例に係る絶縁劣化検出用センサの構成図。 第8実施例に係る絶縁劣化検出用センサの構成図。 第9実施例に係る絶縁劣化検出用センサの構成図。 第10実施例に係る絶縁劣化検出用センサの構成図。 第11実施例に係る絶縁劣化検出システムの全体構成図。 一つの第1FBGと複数の第2FBGの配置例を示す平面図。 第12実施例に係る絶縁劣化検出システムで表示する監視画面の作成方法と画面例の説明図。
以下、図面に基づいて、本発明の実施の形態を説明する。本実施形態に係る絶縁劣化検出システムは、後述のように、電気機器4内の絶縁劣化に起因する部分放電DEを、2つのFBG10,11を有する絶縁劣化検出用センサ1で検出する。以下、FBGの形成された光ファイバを、FBG10,11または光ファイバ型センサ10,11と呼ぶ。
絶縁劣化検出用センサ1は、光源21からの光が入力される第1FBG10と、第1FBG10で生成される基準光が入力される第2FBG11とを備える。基準光を生成する第1FBG10は、AE波減衰部材12およびセンサ筐体13を介して高電圧機器4に取り付けられる。検出光を出力する第2FBG11は、センサ筐体13を介して高電圧機器4に取り付けられる。センサ筐体13は、高電圧機器4と接する部分に隙間が生じないよう、接着剤などで固定される。
ここで、FBG10,11は、光ファイバの途中に回折格子が形成された光ファイバ型センサである。回折格子は、屈折率の高い箇所と低い箇所とを、光ファイバの軸方向に周期的に配置することで形成される。FBGでの反射波長λrと、FBGの回折格子の周期Λとは、λr=2nΛの関係がある。回折格子の周期Λが変化すると、反射波長λrが変化する(nは光ファイバの屈折率)。
高電圧機器4の絶縁破壊の予兆現象である部分放電DEが発生すると、部分放電DEの発生箇所からAE波W1,W2が放出される。AE波がFBGへ伝搬すると、AE波によりFBGが振動(伸縮)して、FBGの回折格子の周期Λが変化する。FBGで反射する光の波長λrは、回折格子の周期Λにより変化する。従って、FBGへAE波が伝搬してFBGの回折格子の周期Λが変化すると、FBGで反射する光の波長も変化する。このFBGで反射する波長の変化を検出することによって、高電圧機器4の絶縁破壊の予兆現象である部分放電DEを検知することができる。
図1〜図3を用いて第1実施例を説明する。図1は、高電圧機器4で生じる部分放電を絶縁劣化による現象として検出するシステムの全体を示す。
検出システムは、高電圧機器4に取り付けられるセンサ部1と、センサ部1に光源21の光を供給し、センサ部1からの検出光を処理する回路部2とを備える。「電気機器」としての高電圧機器4は、例えば、電力変換器、電動モータ、変圧器、高圧電線などの、商用電源の電圧よりも高い電圧を使用する機器である。センサ部1の構成を先に説明し、次に回路部2の構成を説明する。
センサ部1は、「第1の光ファイバ型センサ」としての第1FBG10と、「第2の光ファイバ型センサ」としての第2FBG11と、AE波減衰部材12と、センサ筐体13と、接続部14とを備える。
第1FBG10は、第2FBG11よりも若干短く形成されており、第1FBG10の先端には、AE波減衰部材12が設けられている。AE波減衰部材12は、例えば金属材料から形成される。AE波減衰部材12は、複数の機能を有する。
第1の機能は、高電圧機器4からFBG10へ伝わるAE波W1を減衰させるAE波減衰機能である。本実施例におけるAE波減衰機能は、AE波減衰部材12とセンサ筐体13との協働により実現される。ここで、AE波減衰部材12を通過するAE波の速度とAE波減衰部材12の密度とを掛けた値Z1と、センサ筐体13を通過するAE波の速度とセンサ筐体13の密度とを掛けた値Z2との差ΔZが大きいほど、AE波を減衰させることができる。
第2の機能は、高電圧機器4の熱をFBG10へ伝達する熱伝達機能である。本実施例では、基準光を生成する第1FBG10の反射率分布と検出光を出力する第2FBG11の反射率分布とを、高電圧機器4の温度変化に伴って同様に変化させることで、温度補償を行う。しかし第1FBG10には、第2FBG11に比べてAE波減衰部材12が追加されているため、AE波減衰部材12の分だけ熱が伝わりにくいと考えられる。そこで本実施例のAE波減衰部材12は、高電圧機器4からの熱が第2FBG11とほぼ同様に伝わるように、熱伝達機能を持つ。
これらのAE波減衰機能および熱伝達機能を実現すべく、本実施例では、AE波減衰部材12を例えば金属材料から形成し、センサ筐体13を例えばプラスチック材料から形成する。しかし、それらの材質は一例に過ぎず、金属材料とプラスチック材料の組合せに限定されない。
センサ筐体13は、各FBG10,11の相対的位置関係を決定する「位置決め部材」の例である。センサ筐体13は、上述のように例えばプラスチック材料から筒状または箱状のように形成される。センサ筐体13の下面は接着剤などにより高電圧機器4の表面に取り付けられる。
「コネクタ部」の例である接続部14は、センサ筐体13の上面に設けられており、各FBG10,11と回路部2とを光学的に接続する。第1FBG10に対応する接続部14は、光ファイバ27Bを介して、回路部2内の光サーキュレータ22と第1FBG10とを光学的に接続する。第2FBG11に対応する接続部14は、光ファイバ27Cを介して、光サーキュレータ22と第2FBG11とを光学的に接続する。
回路部2は、センサ部1へ光を供給するとともに、センサ部1からの光を解析して処理するものである。回路部2は、例えば、単一波長広帯域光源21、光サーキュレータ22、光−電気変換器23、増幅器24、アナログデジタル変換器(以下AD変換器)25、信号処理部26、光ファイバ27A〜27Dを備えている。
光源21は、LED(Light Emitting Diode)光源として構成されており、例えば帯域幅100nm程度の単一波長の赤外線を出力する。光サーキュレータ22は、光を所定方向へ伝達するための光デバイスである。単一波長広帯域光源21から出力された光(図2の光源光Tin)は、光ファイバ27A、光サーキュレータ22、光ファイバ27B、接続部14を順番に伝搬して第1FBG10へ入力される。光源21からの光Tinのうち、一部の波長の光(図2の基準光Tb)が第1FBG10で反射される。
第1FBG10で反射された反射光Tbは、一方の接続部14、光ファイバ27B、光サーキュレータ22、光ファイバ27C、他方の接続部14を順番に伝搬して、第2FBG11へ入力される。第2FBG11へ入射した基準光Tbのうち一部の光は第2FBG11で反射され、検出光として回路部2へ送られる。検出光は、他方の接続部14、光ファイバ27C、光サーキュレータ22、光ファイバ27Dを順番に伝搬して、光−電気変換器23に入力される。
ここで、光サーキュレータ22および各光ファイバ27A〜27Dは、「光伝達部」の一例である。後述する他の実施例においても、光源21の光を第1FBG10へ供給し、第1FBG10で生成した基準光を第2FBG11へ供給し、第2FBG11で反射した検出光を取り出す機能を有する一連の部材は、「光伝達部」の例である。
光−電気変換器23は、検出光を電気信号に変換して増幅器24へ出力する。増幅器24は、光−電気変換器23からの電気信号を増幅してAD変換器25へ出力する。AD変換器25は、増幅器24からの電気信号をデジタル信号に変換して信号処理部26へ出力する。
「解析部」の例である信号処理部26は、検出光の出力値(光パワーの値)の時間変化を求め、出力値の時間変化から部分放電の有無を判定する。例えば、信号処理部26は、AD変換器25から入力されるデジタル信号の変化幅が所定閾値以上である場合、「部分放電あり(絶縁劣化あり)」と判定することができる。
なお、デジタル信号の変化幅が所定閾値以上になる回数(つまり、頻度)が、単位時間当たりで所定値以上になった場合に、信号処理部26によって「部分放電あり(絶縁劣化あり)」と判定するようにしてもよい。
信号処理部26は、その判定結果をディスプレイやブザー、電子メールなどの報知手段を介して外部へ出力することができる。つまり、信号処理部26は、報知手段によって、高電圧機器4に部分放電が発生しており、絶縁破壊が起こる可能性が高いことを事前にユーザに報知する。これによって、ユーザは、高電圧機器4で部分放電が発生したことを把握し、絶縁破壊が生じる前に高電圧機器4のメンテナンスを行うことができる。
図2に、単一波長広帯域光源21から第1FBG10へ出力する光Tinの波長スペクトラムと、第1FBG10で反射する基準光Tbの波長スペクトラムとを示す。単一波長広帯域光源21から出力する光Tinの帯域幅は、例えば100nm程度である。第1FBG10は、入力された光Tinのうち、100pm程度と比較的狭い帯域を基準光Tbとして反射する。
図3は、第2FBG11へ入力される基準光Tbの波長スペクトラムと、第2FBG11の反射率分布Rとの関係を示す。
第1FBG10が反射した基準光Tbは、光サーキュレータ22等を介して第2FBG11へ入力される。図3(a)に示すように、高電圧機器4に絶縁劣化が生じていない場合は部分放電が発生しないため、AE波がセンサ部1に伝搬しない。この正常状態の場合に、第2FBG11が反射する光の光パワー値をP1とする。
高電圧機器4に絶縁劣化が生じて部分放電が発生すると、部分放電時に発生したAE波が第2FBG11へ伝搬する。第1FBG10にもAE波が伝搬するが、AE波減衰部材12およびセンサ筐体13により、第1FBG10へ伝搬するAE波は第2FBG11へ伝搬するAE波に比べて大きく減衰する。部分放電が発生してAE波が第2FBG11へ伝搬すると、AE波の振動に応じて第2FBG11の回折格子の周期Λが伸縮するため、第2FBG11の反射率分布Rが波長シフトする。
図3(b)に示すように、AE波により回折格子の周期Λが縮むと、第2FBG11の反射率分布Rは短波長側へシフトする。このため、図3(b)の例では、第2FBG11の反射する光の光パワー値P2は、正常状態の場合の値P1よりも大きくなる。図3(c)に示すように、AE波による回折格子の周期Λが伸びると、第2FBG11の反射率分布Rは長波長側へシフトする。このため、図3(c)の例では、第2FBG11から反射される光の光パワー値P3は、正常状態の場合の値P1よりも小さくなる。
このように、高電圧機器4の絶縁劣化により部分放電が発生すると、この部分放電にともなってAE波が各FBG10,11へ伝搬する。AE波が伝搬することで、第2FBG11から反射される光(検出光)のパワー値が変化する。従って、検出光の光パワー値の変化を検出することで、部分放電の有無、ひいては絶縁劣化の有無を判定できる。なお、上述のように、第1FBG10と高電圧機器4との間にはAE波減衰部材12が設けられているため、AE波に対する第1FBG10の反応は小さい。従って、第1FBG10から反射される基準光Tbの、AE波伝搬により生じる波長シフトの量は小さい。
ところで、FBGは伸縮により、回折格子の周期Λが変化する。従って、FBGの反射率分布Rは、AE波に対してだけでなく、温度変化に対しても波長シフトする。そこで、FBGを用いてAE波を計測する場合は、温度変化を補償する必要がある。
本実施例では、基準光を生成する第1FBG10と、検出光を出力する第2FBG11とは同じガラス材料から形成されているため、第1FBG10は第2FBG11と同様に熱膨張したり収縮したりする。従って、温度変化による基準光Tbの波長シフト量と、温度変化による第2FBG11の反射率分布Rの波長シフト量とは、ほぼ同じになる。
さらに、本実施例では、各FBG10,11は近接して配置されているため、発熱体である高電圧機器4から受ける熱量もほぼ等しい。従って、本実施例では、高電圧機器4に生じる温度変化に対する補償を自動的に行うことができる。本実施例では、温度補償のために高価な波長可変レーザを用いる必要がなく、安価な単一波長光源21を用いて、低コストに高電圧機器4の絶縁劣化を検出することができる。
図4を用いて第2実施例を説明する。本実施例を含む以下の各実施例は、第1実施例の変形例に相当するため、第1実施例との差異を中心に説明する。本実施例のセンサ部1Aでは、接続部14に光ファイバ27B,27Cを着脱可能に取り付けている。
その基端側が光サーキュレータ22に接続されている光ファイバ27B,27Cの先端側には、接続部14と光学的に接続するための光プラグ15が取り付けられている。本実施例では、接続部14と光プラグ15の対が「コネクタ部」に該当する。光ファイバ27Bの光プラグ15を第1FBG10の接続部14に装着すると、第1FBG10は光ファイバ27B、接続部14、光プラグ15を介して、光サーキュレータ22に接続される。同様に、光ファイバ27Cの光プラグ15を第2FBG11の接続部14に装着すると、第2FBG11は光ファイバ27C、接続部14、光プラグ15を介して、光サーキュレータ22へ接続される。
光プラグ15を接続部14から引き抜くことで、センサ部1と回路部2とを分離することができる。これとは逆に、光プラグ15を接続部14へ装着するだけで、センサ部1を回路部2へ接続することができる。
このように構成される本実施例も第1実施例と同様に、絶縁劣化の結果として生じる部分放電を安価な光源21を用いて検出することができる。さらに、本実施例では、センサ部1と回路部2との接続を容易にしたため、センサ部1を高電圧機器4の所望の場所に取り付けた後で、そのセンサ部1を回路部2へ容易に接続することができ、取付作業や保守作業の作業性が向上する。
図5,図6を用いて第3実施例を説明する。本実施例のセンサ部1Bでは、各FBG10,11は、それぞれに対応する接続部14と所定の空間16を介して光学的に接続されている。つまり、光ファイバ27B,27CとFBG10,11とは、離間している。本実施例では、光ファイバ27B,27CとFBG10,11との間で、光は空間16を介して伝播するようになっている。
FBG10,11は、その基端側(図5中の下側)がセンサ筐体13の内壁に片持ちで固定されている。FBG4の自由端側(図5中の上側)と接続部14との間では、空間16を介して光が通過する。
本実施例では、センサ筐体13の変位がFBG10,11に与える影響を低減するために、各FBG10,11をセンサ筐体13の内壁へ片持ちで固定する。図6は、本実施例の作用効果を理解するために用意された比較例であり、従来技術ではない。図6に示すように、センサ筐体13の内壁面へFBG10,11を両端固定した場合を検討する。図6中に白抜き矢印で示すように振動や熱によりセンサ筐体13が変位すると、FBG10,11も図6中に矢印で示すようにセンサ筐体13に引っ張られて変位する。
FBG10,11が変位すると、FBG10,11の回折格子の周期Λが変化するため、FBG10,11で反射する光の波長も変化する。その場合、FBG10,11で反射する波長の変化が、部分放電時のAE波に起因するのか、それとも、センサ筐体13に引っ張られことによるFBG10,11の変位に起因するのか、その判別は困難になる。そこで、本実施例では、FBG10,11をセンサ筐体13の内壁面に片持ちで固定し、センサ筐体13の機械的変位の影響がFBG10,11に及ぶのを抑制する。
このように構成される本実施例も第1実施例と同様の作用効果を奏する。さらに本実施例では、センサ筐体13の変位がFBG10,11へ影響するのを抑制できるため、より正確に絶縁劣化(部分放電)を検出することができる。空間16の大きさ、つまり接続部14とFBG10,11との間の隙間の長さは、センサ筐体13の変位がFBG10,11へ及ぶのを抑制できる程度の値として設定される。不必要に大きくすると、光が空間16を伝搬する際に減衰してしまうためである。
図7を用いて第4実施例を説明する。本実施例のセンサ部1Cでは、ミラー部材17および空間16を介して、接続部14CとFBG10,11とを光学的に接続する。本実施例では、FBG10,11の中間に位置してセンサ筐体13の上部内壁面に、ミラー部材17が取り付けられている。ミラー部材17は、入射した光を直角に反射する。センサ筐体13上部の対向する一対の側壁には、接続部14Cが取り付けられている。FBG10,11に対応する接続部14Cは、ミラー部材17および空間16を介して、FBG10,11との間で光を伝達する。
このように構成される本実施例も第1実施例と同様の作用効果を奏する。さらに本実施例では、ミラー部材17をセンサ筐体13内に設けて光路を直角に折り曲げるため、センサ筐体13の高さ寸法を小さくすることができる。この結果、センサ部1Cを小型化することができ、高電圧機器4内で高さ方向の制限がある設置空間にセンサ部1Cを取り付けることができ、使い勝手が向上する。
図8を用いて第5実施例を説明する。本実施例では、高電圧機器4に複数のセンサ部1(1)〜1(n)を取り付けて、高電圧機器4の複数箇所で部分放電を検出する。
各センサ部1(1)〜1(n)は、それぞれに対応する光ファイバの対27B(1)〜27B(n),27C(1)〜27C(n)を介して、それぞれに対応する光サーキュレータ22(1)〜22(n)に光学的に接続されている。各光サーキュレータ22(1)〜22(n)は、それぞれに対応する光ファイバ27A(1)〜27A(n)と一つの光カプラ28とを介して、共通の光源21に光学的に接続されている。
さらに、各光サーキュレータ22(1)〜22(n)は、それぞれに対応する光ファイバ27D(1)〜27(n)を介して、光−電気変換器23(1)〜23(n)、増幅器24(1)〜24(n)、AD変換器25(1)〜25(n)に接続されている。各AD変換器25(1)〜25(n)は、共通の信号処理部26に接続されている。信号処理部26での解析結果は、例えば監視室5内に設けられるユーザインターフェース部51に出力することができる。
本実施例では、共通の光源21からの光は、光カプラ28によりセンサ部1の数だけ分岐されて、各センサ部1(1)〜1(n)へ入力される。各センサ部1(1)〜1(n)からの検出光は、光サーキュレータ22(1)〜22(n)から光−電気変換器23(1)〜23(n)に送られて電気信号に変換される。最終的に、各センサ部1(1)〜1(n)で検出される検出光の光パワー値は、共通の信号処理部26へ並列入力される。信号処理部26は、各センサ部1(1)〜1(n)からの検出光の光パワー値の変化を解析し、その解析結果をユーザインターフェース部51へ出力する。信号処理部26は、複数のセンサ部1(1)〜1(n)からの信号を同時に解析できるため、高電圧機器4に複数の部分放電が略同時に発生した場合でもそれらの部分放電を検出することができる。さらに、一つの部分放電に由来するAE波を複数のセンサ部1(1)〜1(n)で受信することができるため、同一の部分放電を発生源とするAE波が各センサ部1(1)〜1(n)に到達するまでの伝搬時間の差を計算することで、部分放電の発生箇所を特定することもできる。
このように構成される本実施例も第1実施例と同様の作用効果を奏する。さらに本実施例では、複数のセンサ部1(1)〜1(n)を高電圧機器4に取り付けて解析することができるため、部分放電の発生箇所を特定することもできる。このため、保守作業時の作業時および使い勝手が向上する。
図9を用いて第6実施例を説明する。本実施例では、第5実施例と同様に、複数のセンサ部1(1)〜1(n)を高電圧機器4に取り付けて、高電圧機器4の複数箇所で部分放電を検出する。第5実施例と異なる点は、各センサ部1(1)〜1(n)からの検出光を、一つの光ファイバを使用して回路部側へ送信する点である。
光源21の光は光ファイバ27Eを介して光カプラ28に入力され、光カプラ28によりセンサ部1(1)〜1(n)の数だけ分岐する。分岐した光源光は、光ファイバ27A(1)〜27A(n)から光サーキュレータ22(1)〜22(n)、光ファイバ27B(1)〜27B(n)等を介して、センサ部1(1)〜1(n)の各第1FBG10へ入射する。
センサ部1(1)〜1(n)の各第1FBG10で反射した光(基準光)は、光ファイバ27B(1)〜27B(n)、光サーキュレータ22(1)〜22(n)、光ファイバ27C(1)〜27C(n)等を介して、センサ部1(1)〜1(n)の各第2FBG11へ入射する。
光ファイバ27Fの横に示すように、センサ部1(1)〜1(n)の各第2FBG11は、それぞれ異なる波長λ1〜λnで基準光を反射する。センサ部1(1)〜1(n)の各第2FBG11で反射した光(検出光)は、光ファイバ27C(1)〜27C(n)、光サーキュレータ22(1)〜22(n)等を介して光合波器30へ入射する。
光合波器30は、各センサ部1(1)〜1(n)からの検出光を1本の光ファイバ27Fを用いて、光分波器29へ伝達する。光分波器29は、光ファイバ27Fから入力された光を、波長λ1〜λnの光に分波する。
それぞれの波長λ1〜λnに分波された検出光は、光−電気変換器23(1)〜23(n)で電気信号へ変換される。光−電気変換器23(1)〜23(n)から出力された電気信号は、増幅器24(1)〜24(n)で増幅された後、AD変換器25(1)〜25(n)へ入力される。AD変換器25(1)〜25(n)から出力されたデジタル信号は信号処理部26で信号処理される。信号処理部26は、解析結果をユーザインターフェース部51に出力する。
このように構成される本実施例も第5実施例と同様の作用効果を奏する。さらに本実施例では、センサ部1(1)〜1(n)と電源21および回路部(23,24,25,26)との間を1本の光ファイバ27E,27Fで接続する。従って、監視室5と高電圧機器4とが離れている場合でも、接続に要する光ファイバの数を少なくすることができ、第5実施例に比べてコストを低減することができる。
図10を用いて第7実施例を説明する。本実施例のセンサ部1Dでは、センサ筐体13Dを平板状に形成する。
プラスチック材料などから平板状に形成されるセンサ筐体13Dは、高電圧機器4に接着剤等を用いて固定される。第1FBG10は、AE波減衰部材12を介してセンサ筐体13Dの上面に取り付けられている。第2FBG11は、センサ筐体13Dの上面に直接的に取り付けられている。
このように構成される本実施例も第1実施例と同様の作用効果を奏する。本実施例では、センサ筐体13Dを平板状に形成するため、コストを低減できる。
図11を用いて第8実施例を説明する。本実施例のセンサ部1Eでは、センサ筐体13EをFBG10,11ごとに分割する。従って、センサ筐体13Eは、FBG10,11の相対的位置関係を規定する機能は有さないが、高電圧機器4の表面が曲面である場合にも、各FBG10,11を曲面に密着させることができる。
このように構成される本実施例も第1実施例とほぼ同様の作用効果を奏する。さらに本実施例では、FBG10,11を別々に形成したため、高電圧機器4に別々に取り付けることができ、曲面などにも対応でき、使い勝手が向上する。
図12を用いて第9実施例を説明する。本実施例のセンサ部1Fでは、第1FBG10のみをAE波減衰部材12および平板状のセンサ筐体13Fを介して高電圧機器4に取り付け、第2FBG11は高電圧機器4に直接的に取り付ける。
第1FBG10の温度と第2FBG11の温度とが略等しくなるように、センサ筐体13FおよびAE波減衰部材12は、熱伝導率の高い材料から形成される。このように構成される本実施例も第1実施例とほぼ同様の作用効果を奏する。
図13を用いて第10実施例を説明する。本実施例のセンサ部1Gは、センサ筐体13Gを平板状に形成し、FBG10,11の途中に取り付けられている。センサ筐体13Gは、FBG10,11の相対的位置関係を規定する。
図14および図15を用いて第11実施例を説明する。本実施例のセンサ部1Hは、一つの第1FBG10の周囲に複数の第2FBG11(1)〜1(n)を配置することで構成されている。
図14は、検出システムの全体構成を示す。光源21は、光ファイバ27Aを介して光源用の光サーキュレータ22Sに接続されている。光源用の光サーキュレータ22Sは、光ファイバ27Bを介してセンサ筐体13H内の第1FBG10に接続されている。
第1FBG10で反射された光(基準光)は、光ファイバ27Bを介して第1の光サーキュレータ22Sへ入射する。基準光は、第1の光サーキュレータ22Sから分配器31へ入力される。分配器31は、入力された基準光を、光サーキュレータ22(1)〜22(n)および光ファイバ27C(1)〜27C(n)等を介して、各第2FBG11(1)〜11(n)に分配する。
各第2FBG11(1)〜11(n)は、入射された基準光を反射する。各第2FBG11(1)〜11(n)で反射された光(検出光)は、光ファイバ27C(1)〜27C(n)を介して光サーキュレータ22(1)〜22(n)に入射する。各検出光は、光サーキュレータ22(1)〜22(n)から光ファイバ27D(1)〜27D(n)を介して、光−電気変換器23(1)〜23(n)に入力され、電気信号に変換される。
光−電気変換器23(1)〜23(n)から出力される電気信号は、増幅器24(1)〜24(n)で増幅され、AD変換器25(1)〜25(n)によりデジタル信号に変換される。信号処理部26は、AD変換器25(1)〜25(n)からのデジタル信号を解析することで、絶縁破壊の予兆である部分放電の発生の有無、発生箇所を特定する。
図15は、センサ部1HにおけるFBG10,11の配置例を示す。センサ筐体13Hの中央部に第1FBG10を配置し、第1FBG10の周囲に複数の(例えば3個の)第2FBG11を等間隔で配置する。なお、第2FBG11は、三角形状に沿って配置する場合に限らず、四角形状、多角形状、円形状、楕円形状などの形状に沿って配置することもできる。
信号処理部26は、各第2FBG11(1)〜11(3)の信号の平均値を用いて、部分放電の有無を判定してもよいし、各第2FBG11(1)〜11(3)の信号から部分放電の発生箇所を推定してもよい。このように構成される本実施例も第1実施例と同様の作用効果を奏する。
図16を用いて第12実施例を説明する。本実施例では、信号処理部26からの解析結果を表示するための部分放電監視画面G10の構成例と生成方法の例を説明する。
ユーザは、高電圧機器4の所望の箇所にセンサ部1を取り付けることができる。信号処理部26では、センサ部1の取付位置を特定する必要がある。そこで、ユーザは、センサ部1を高電圧機器4に取り付けた後で、その取り付け状況をデジタルカメラなどで撮影する(S11)。
信号処理部26は、取付状況の画像を解析することで、センサ部1が高電圧機器4のどこに設置されたかを特定し(S13)、センサ部1からの信号を処理して(S14)、部分放電監視画面G10を生成する(S15)。部分放電監視画面G10は、ユーザインターフェース部51に表示される。
または、高電圧機器4の設計情報を使用可能な場合、ユーザは、高電圧機器4の設計画面上でセンサ部1の取付位置を指定する(S12)。そして、信号処理部26は、前記同様に、センサ部1の取付位置を特定し(S13)、センサ部1からの信号を処理して(S14)、部分放電監視画面G10を生成する(S15)。この画面G10は、ユーザインターフェース部51に表示される。
部分放電監視画面G10は、例えば、高電圧機器4を象徴する機器アイコンGP11と、センサ部1を象徴するセンサアイコンGP12と、部分放電を象徴する放電アイコンGP13と、部分放電の有無に関するメッセージGP14と、ボタン類B11〜B13を含んでいる。
機器アイコンGP11とセンサアイコンGP12の位置関係は、ステップS13で特定される。部分放電の発生箇所はステップS14で特定される。なお、部分放電の強さを放電アイコンの大きさや色などで表現してもよい。
ユーザは、部分放電について確認すると、確認ボタンB11を押して画面G10を終了させることができる。またはユーザは、取消ボタンB12を押すことで画面G10を終了させることもできる。さらにユーザは、保守サービスへの連絡ボタンB13を押すことで、高電圧機器4の保守を行う部署に連絡することもできる。
なお、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、様々な変形例を含むことができる。例えば、上記実施形態は本発明を分かり易く説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることも可能である。また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。さらに、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。なお、本実施形態に含まれる技術的特徴は、特許請求の範囲に記載した組合せ以外にも組み合わせることができる。
1,1A,1B,1C,1D,1E,1F,1G,1H:センサ部、2:回路部、4:高電圧機器、5:監視室、10:第1FBG、11:第2FBG、12:AE波減衰部材、13:センサ筐体、14:接続部、21:光源、22:光サーキュレータ、27A〜27F:光ファイバ

Claims (15)

  1. 電気機器の絶縁劣化を検出する絶縁劣化検出システムであって、
    弾性波を減衰させるための弾性波減衰部材を介して前記電気機器に取り付けられる第1の光ファイバ型センサと、前記第1の光ファイバ型センサに近接して前記電気機器に取り付けられる第2の光ファイバ型センサとを備えるセンサ部と、
    前記センサ部に光学的に接続される光伝達部であって、光源からの光を前記第1の光ファイバ型センサへ供給し、前記光源からの光が前記第1の光ファイバ型センサの内部で反射した光を基準光として前記第2の光ファイバ型センサへ供給し、前記基準光が前記第2の光ファイバ型センサで反射した光を検出光として取り出す光伝達部と、
    前記光伝達部により取り出された前記検出光を解析して前記電気機器の絶縁劣化を検出する解析部と、
    を備える絶縁劣化検出システム。
  2. 前記第1の光ファイバ型センサと前記第2の光ファイバ型センサは、互いの相対的位置関係を決定するための位置決め部材に取り付けられている、
    請求項1に記載の絶縁劣化検出システム。
  3. 前記第1の光ファイバ型センサは、その先端側が前記弾性波減衰部材および前記位置決め部材を介して前記電気機器に取り付けられており、
    前記第2の光ファイバ型センサは、その先端側が前記位置決め部材を介して前記電気機器に取り付けられている、
    請求項2に記載の絶縁劣化検出システム。
  4. 前記位置決め部材は、前記第1の光ファイバ型センサおよび前記第2の光ファイバ型センサを収容するセンサ筐体として構成されている、
    請求項3に記載の絶縁劣化検出システム。
  5. 前記第1の光ファイバ型センサおよび前記第2の光ファイバ型センサは、着脱可能なコネクタ部を介して前記光伝達部に接続される、
    請求項1〜4のいずれかに記載の絶縁劣化検出システム。
  6. 前記第1の光ファイバ型センサおよび前記第2の光ファイバ型センサは、所定の空間を介して前記コネクタ部と光学的に接続されている、
    請求項5に記載の絶縁劣化検出システム。
  7. 前記第1の光ファイバ型センサおよび前記第2の光ファイバ型センサは、前記所定の空間に配置されるミラー部材を介して前記コネクタ部と光学的に接続されている、
    請求項6に記載の絶縁劣化検出システム。
  8. 前記センサ部は前記電気機器に複数取り付けられており、
    前記解析部は、前記各センサ部からの検出光をそれぞれ解析する、
    請求項5に記載の絶縁劣化検出システム。
  9. 前記センサ部は、1つの前記第1の光ファイバ型センサと、複数の前記第2の光ファイバ型センサとを備えており、
    前記解析部は、前記各第2の光ファイバ型センサの検出光をそれぞれ解析する、
    請求項5に記載の絶縁劣化検出システム。
  10. 前記光源は、単一波長の光を出力する、
    請求項1に記載の絶縁劣化検出システム。
  11. 前記電気機器は、絶縁劣化により部分放電現象の発生する可能性を有する高電圧機器である、
    請求項1に記載の絶縁劣化検出システム。
  12. 前記第1の光ファイバ型センサおよび前記第2の光ファイバ型センサは、ファイバブラッググレーティングセンサである、
    請求項1に記載の絶縁劣化検出システム。
  13. 前記弾性波減衰部材は、光ファイバよりも前記弾性波を減衰させる減衰度が高く、かつ、空気よりも熱伝導率の高い材質から形成される、
    請求項1に記載の絶縁劣化検出システム。
  14. 電気機器の絶縁劣化を検出する絶縁劣化検出方法であって、
    第1の光ファイバ型センサを、弾性波を減衰させるための弾性波減衰部材を介して前記電気機器に取り付け、
    第2の光ファイバ型センサを、前記第1の光ファイバ型センサに近接して前記電気機器に取り付け、
    光源からの光を前記第1の光ファイバ型センサへ供給し、
    前記光源からの光が前記第1の光ファイバ型センサの内部で反射した光を基準光として前記第2の光ファイバ型センサへ供給し、
    前記基準光が前記第2の光ファイバ型センサで反射した光を検出光として解析し、
    解析結果を出力する、
    絶縁劣化検出方法。
  15. 電気機器の絶縁劣化を検出する絶縁劣化検出システムで使用する絶縁劣化検出用のセンサであって、
    弾性波を減衰させるための弾性波減衰部材を介して前記電気機器に取り付けられる第1の光ファイバ型センサと、
    前記第1の光ファイバ型センサに近接して前記電気機器に取り付けられる第2の光ファイバ型センサと、
    を有し、
    前記第1の光ファイバ型センサは、光源から入射する光を反射することで基準光を生成し、前記第2の光ファイバ型センサは、前記第1の光ファイバ型センサから入射する前記基準光を反射することで検出光を生成し、前記検出光を解析することで前記電気機器の絶縁劣化を検出する
    絶縁劣化検出用センサ。
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