JP6245466B2 - 車輪偏摩耗度合い判定システム、車輪偏摩耗度合い判定方法およびプログラム - Google Patents
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Description
ここで、車輪の偏摩耗発生の検知に関して、特許文献1では、鉄道列車における車輪踏面状態の良否を走行音に基づいて判定するシステムが示されている。具体的には、特許文献1に記載の車輪踏面状態の検知システムは、軌道が敷設された高架構造物の直下に設置され列車の走行音を収集する集音装置と、集音装置から出力される音声信号を処理する信号処理手段と、列車の速度を検知する速度検知手段とを備える。そして、信号処理手段において、音声信号から交流波形信号を取り出し、得られた交流波形信号を、速度検知手段から得られた列車速度と構造物特性とに基づいて設定される所定帯域幅のバンドパスフィルタを通過させる。そして、バンドパスフィルタ通過後の抽出波形信号と、列車速度データ及び列車編成に関する列車編成データとを照合させることにより、車軸単位で個別に音圧レベルを測定する。
このように、特許文献1に記載の車輪踏面状態の検知システムでは、車軸単位で個別に音圧レベルを測定して車輪踏面状態の良否を判定することができる。
図1は、本発明の一実施形態における車輪偏摩耗度合い判定システムの機能構成を示す概略ブロック図である。同図において、車輪偏摩耗度合い判定システム100は、振動測定部110と、結果出力部120と、記憶部180と、制御部190とを具備する。振動測定部110は、加速度ピックアップ111を具備する。記憶部180は、加速度データ記憶部181と、時間周波数範囲データ記憶部182と、周波数範囲変換データ記憶部183と、基準データ記憶部184とを具備する。制御部190は、速度・通過タイミング判定部191と、周波数範囲設定部192と、周波数範囲成分抽出部193と、偏摩耗度合い判定部194とを具備する。
加速度ピックアップ111は、下り線のレールM12の下(高架M11の裏側)に設置されており、振動測定部110は、列車が下り線を通過する際の、加速度ピックアップ111設置位置における高架M11の加速度(振動加速度)を測定する。
より具体的には、加速度ピックアップ111を線路内に設置する必要がないので、加速度ピックアップ111が故障した場合、列車の走行する時間帯であっても加速度ピックアップ111の交換を行うことができ、通過タイミングの判定を行うことができる。
また、保線でレールを削る際、加速度ピックアップ111や加速度ピックアップ111からのケーブルが邪魔にならない。
加速度データ記憶部181は、振動測定部110が測定した加速度の時系列データを記憶する。
時間周波数範囲データ記憶部182は、列車速度と時間周波数範囲とが対応付けられた時間周波数範囲データを記憶する。
速度・通過タイミング判定部191は、振動測定部110の測定した加速度の時系列データに基づいて、列車速度と、車輪の偏摩耗度合いの判定対象(例えば、各台車または各車軸)が加速度ピックアップ111の位置を通過するタイミングとを取得(算出)する。
速度仮算出部291は、振動測定部110の測定した加速度の時系列データから、列車の速度(従って、各車両の速度)を示す仮速度情報を取得する。
図5は、列車の寸法と加速度データにおける周波数との関係の例を示す説明図である。同図において、列車の寸法として、車体長と、台車中心間距離と、隣接号台車距離と、軸距とが示されている。
そこで、速度仮算出部291は、振動測定部110が測定した加速度の時系列データから比較的低周波の周波数成分を抽出する。これにより、速度仮算出部291は、各車両が加速度ピックアップ111の位置を通過する際に生じる周期的な加速度の成分を抽出し、各車両が加速度ピックアップ111の位置を通過する時間間隔から列車速度を算出する。
また、図6の例における列車は8両編成で、各車両に前後1つずつの台車が設けられている。各台車は、前後1つずつの車軸を有している。また、列車の寸法は、図5に示す寸法となっている。
同様に、点P125〜P128は、2両目車両の各車輪の通過タイミングを示している。点P129〜P132は、3両目車両の各車輪の通過タイミングを示している。点P149〜P152は、8両目車両の各車輪の通過タイミングを示している。
具体的には、点P111は、点P121の示す先頭車両の前方の台車の前輪の通過タイミングと、点P122の示す先頭車両の前方の台車の後輪の通過タイミングとの中間のタイミングを示している。
同様に、点P113は、2台目車両と3台目車両との境目が加速度ピックアップ111の位置を通過するタイミングを示している。点P114は、3台目車両と4台目車両との境目が加速度ピックアップ111の位置を通過するタイミングを示している。点P118は、7台目車両と8台目車両との境目が加速度ピックアップ111の位置を通過するタイミングを示している。
また、点P119は、点P151の示す8台目車両の後方の台車の前輪の通過タイミングと、点P152の示す8台目車両の後方の台車の後輪の通過タイミングとの中間のタイミングを示している。
例えば、点P112から点P113までの時間は、2台目車両が加速度ピックアップ111の位置を通過するのに要する時間を示している。同様に、点P113から点P114まで、・・・、点P117から点P118まで、の各時間も、1台の車両が加速度ピックアップ111の位置を通過するのに要する時間を示している。
具体的には、車輪偏摩耗度合い判定システム100が、台車毎に車輪の偏摩耗度合いの判定を行うように設定されている場合、周波数範囲設定部292は、時間周波数範囲データ記憶部182の記憶している時間周波数範囲データから、速度仮算出部291の算出した列車速度(仮速度情報)に対応付けられている台車検出周波数を読み出す。例えば、上記の例のように速度仮算出部291が列車速度を時速300キロメートルと算出した場合、周波数範囲設定部292は、台車検出周波数3〜12ヘルツを読み出す。
例えば、車輪に偏摩耗が生じた場合の車輪削正等の保守作業を台車単位で行う保守方針の場合、車輪偏摩耗度合い判定システム100のユーザは、車輪偏摩耗度合い判定システム100が台車毎に車輪の偏摩耗度合いの判定を行うように設定する。一方、保守作業を車軸単位で行う保守方針の場合、車輪偏摩耗度合い判定システム100のユーザは、車輪偏摩耗度合い判定システム100が車軸毎に車輪の偏摩耗度合いの判定を行うように設定する。
周波数範囲成分抽出部293が、これらの周波数を含む周波数範囲の周波数成分以外の成分を除外することで、速度・通過タイミング判定部294が、台車の通過タイミングを判定する際にノイズとなる周波数成分を低減させることができる。
例えば、図5において、列車速度が時速300キロメートルの場合の、車体長、台車中心間距離、隣接号台車距離、軸距に起因する周波数は、それぞれ、3.3ヘルツ、4.8ヘルツ、11.1ヘルツ、2.5ヘルツとなっている。そして、図3において、列車速度が時速300キロメートルの場合の車軸検出周波数は、3〜34ヘルツとなっており、台車検出周波数は、車体長、台車中心間距離、隣接号台車距離、および、軸距に起因する各周波数を含んでいる。
具体的には、速度・通過タイミング判定部191が、当該周波数範囲の周波数成分を抽出することで、他の周波数成分を除外して、車軸が加速度ピックアップ111の位置を通過する時間間隔以外の成分を低減させることができる。
周波数範囲成分抽出部293が、これらの周波数を含む周波数範囲の周波数成分以外の成分を除外することで、速度・通過タイミング判定部294が、車軸の通過タイミングを判定する際にノイズとなる周波数成分を低減させることができる。
具体的には、速度・通過タイミング判定部294は、周波数範囲成分抽出部293が抽出した周波数範囲の各成分の振幅(ここでは、加速度の大きさ)を合計する。そして、速度・通過タイミング判定部294は、得られた合計値の極小点のうち、所定の閾値よりも小さい値を示す点の時間を、車両の所定箇所が所定位置を通過するタイミングとして取得する。
線L21は、振動測定部110が測定した加速度の時系列データから周波数範囲成分抽出部293が抽出した周波数成分の合計値を示す。線L22は、図6の線L12と同様、加速度ピックアップ111の位置においてレールにセンサを設置して得られる、車輪の通過タイミングの測定データを示す。
図6の場合と同様、図7の例における列車は8両編成で、各車両に前後1つずつの台車が設けられている。各台車は、前後1つずつの車軸を有している。また、列車の寸法は、図5に示す寸法となっている。
また、線L21における極小点のうち所定の閾値H21より小さい値を示す点である点P211〜P226が、それぞれ台車の通過タイミングを示している。
速度・通過タイミング判定部294は、点P211〜P226の各時間を、台車の通過タイミングとして取得する。
この場合、周波数範囲設定部292は、速度仮算出部291が算出した列車速度に対応する台車検出周波数を設定し、周波数範囲成分抽出部293は、振動測定部110が測定した振動から、当該台車検出周波数の成分を抽出する。
偏摩耗度合い判定部194は、周波数範囲成分抽出部193が抽出した周波数成分と、基準データ記憶部184の記憶する基準データとに基づいて車両の車輪の偏摩耗度合いの判定を行う。
図8は、車輪の偏摩耗状態の例を示す説明図である。同図において、偏摩耗のない車輪W11、偏摩耗の生じた車輪W12について、それぞれ軸方向から見た概略形状を、軸の位置を点P31に揃えて示している。以下では、偏摩耗の生じた車輪を「偏摩耗車輪」と称する。
以下では、基準となる径(例えば、偏摩耗のない状態における径の設計値)と、偏摩耗の生じた箇所における径との差の大きさを「偏摩耗量」と称する。
偏摩耗のない車輪W11は、図8の例のように径がほぼ一定であることから、図9に示す展開例においてほぼ直線状になっている。一方、偏摩耗車輪である車輪W12は、図8の例のように径にばらつきがあることから、図9に示す展開例においてうねりを有している。
線L41は、偏摩耗のない車輪の外周における凹凸の空間周波数分布の例を示す。すなわち、線L41は、偏摩耗のない車輪の径と、基準となる径との差の大きさの、周方向における空間的な周波数分布の例を示している。また、線L42は、偏摩耗車輪の外周における凹凸の空間周波数分布の例を示す。
線L51は、偏摩耗量が0.15ミリメートル未満の車輪の外周における凹凸分布の平均を示す。線L52は、偏摩耗量が0.15ミリメートル以上かつ0.2ミリメートル未満の車輪の外周における凹凸分布の平均を示す。線L53は、偏摩耗量が0.2ミリメートル以上かつ0.3ミリメートル未満の車輪の外周における凹凸分布の平均を示す。線L54は、偏摩耗量が0.3ミリメートル以上の車輪の外周における凹凸分布の平均を示す。
そこで、周波数範囲設定部192は、振動測定部110の測定した加速度の時系列データから周波数範囲成分抽出部193が周波数成分を抽出する周波数範囲として、空間周波数0.001〜0.01の範囲に対応する時間周波数範囲の周波数成分を抽出する。なお、本実施形態に示す例では、車輪偏摩耗度合い判定システム100は、一周約3メートルの車輪を対象として偏摩耗の度合いの判定を行う。
図13は、車輪の偏摩耗量と発生する振動の関係の例を示す説明図である。同図の横軸は偏摩耗量を対数にて示し、縦軸は、振動加速度レベルをデシベルにて示す。また、同図にプロットされた各点は、車輪の偏摩耗量と振動加速度レベルとの関係の実測データを示している。
図13に示すように、偏摩耗量と振動加速度レベルとの間に相関関係があることが確認できた。より具体的には、同図における偏摩耗量と振動加速度レベルとの関係は、線L61にて近似することができ、おおよそ領域A61の範囲に含まれる。
図14は、制御部190が、車輪の偏摩耗度合いの判定を行う処理手順の例を示すフローチャートである。
次に、速度・通過タイミング判定部191は、ステップS101で得られた加速度の時系列データに基づいて、列車速度情報と、当該時系列データにおいて列車の所定箇所(例えば、各台車の中心または各車軸)が加速度ピックアップ111の位置を通過するタイミング情報とを取得(算出)する(ステップS102)。
ステップS106の後、図14の処理を終了する。
図15の処理において、まず、速度仮算出部291が、図14のステップS101で得られたデータにゼロ位相のバンドパスフィルタ(すなわち、遅れのないバンドパスフィルタ)を適用して、所定周波数範囲(例えば0.5ヘルツ〜5ヘルツ)の周波数成分を抽出する(ステップS201)。
次に、周波数範囲設定部292が、速度仮算出部291の算出した仮の列車速度に基づいて周波数範囲を設定する(ステップS203)具体的には、周波数範囲設定部292は、時間周波数範囲データ記憶部182の記憶する時間周波数範囲データから、仮の列車速度に応じた周波数範囲(図3の例では台車検出周波数または車軸検出周波数)を読み出して、周波数範囲成分抽出部293が周波数成分を抽出する周波数範囲として設定する。
そして、周波数範囲成分抽出部193は、図14のステップS101で得られたデータにゼロ位相のバンドパスフィルタを適用して、ステップS203で周波数範囲設定部292が設定した周波数範囲の周波数成分を抽出する(ステップS204)。
さらに、速度・通過タイミング判定部294は、ステップS205で得られたタイミング情報に基づいて、列車速度を算出する(ステップS206)。
ステップS206の後、図7の処理を終了する。
このように、車輪偏摩耗度合い判定システム100は、車両の通過に伴う線路構造物の振動に基づいて車輪の偏摩耗度合いの判定を行うので、周囲の騒音が大きいなど列車の走行音の識別が困難な環境下においても、車輪の偏摩耗度合いの判定を行うことができる。
このように、周波数範囲成分抽出部193が、車両の速度に応じた特定周波数範囲の周波数成分を抽出することで、振動測定部110が測定した振動(加速度の時系列データ)から、偏摩耗の影響を受け易い周波数範囲の周波数成分を抽出することができる。これにより、車輪偏摩耗度合い判定システム100(偏摩耗度合い判定部194)が行う車輪の偏摩耗度合いの判定の精度を高め得る。
また、周波数範囲成分抽出部193が、車両の速度に応じた特定周波数範囲の周波数成分を抽出するので、車輪偏摩耗度合い判定システム100のユーザは、線路構造物の特性を把握する必要がない。
このように、車輪偏摩耗度合い判定システム100では、所定の空間周波数範囲に車両の速度を乗算するという簡単な計算にて、振動測定部110が測定した振動から周波数範囲成分抽出部193が周波数成分を抽出する周波数範囲を得ることができる。従って、車輪偏摩耗度合い判定システム100のユーザが当該周波数範囲を算出して車輪偏摩耗度合い判定システム100に設定する(周波数範囲変換データ記憶部183に記憶させる)作業の負荷が軽い。この点において、車輪偏摩耗度合い判定システム100のユーザの負担を抑制することができる。
あるいは、周波数範囲設定部192が当該周波数範囲を算出するようにしてもよい。この場合、周波数範囲設定部192は、簡単な計算で当該周波数範囲を算出することができる。この点において、周波数範囲設定部192の負荷の増大を回避することができる。
また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
110 振動測定部
111 加速度ピックアップ
120 結果出力部
180 記憶部
181 加速度データ記憶部
182 時間周波数範囲データ記憶部
183 周波数範囲変換データ記憶部
184 基準データ記憶部
190 制御部
191 速度・通過タイミング判定部
192 周波数範囲設定部
193 周波数範囲成分抽出部
194 偏摩耗度合い判定部
Claims (5)
- 車両の通過に伴う線路構造物の振動を測定する振動測定部と、
前記振動測定部が測定した振動に基づいて前記車両の速度を算出する速度仮算出部と、
前記振動測定部が測定した振動のうち、前記速度仮算出部が算出した速度に応じた周波数成分に基づいて、前記車両又は車両の部分が振動測定位置に応じた所定位置を通過する通過タイミングを検出する通過タイミング判定部と、
前記振動測定部が測定した振動の時系列データのうち、前記通過タイミングに応じた時間範囲のデータから特定周波数範囲の成分を抽出する周波数範囲成分抽出部と、
前記周波数範囲成分抽出部が抽出した成分と基準データとに基づいて前記車両の車輪の偏摩耗度合いの判定を行う偏摩耗度合い判定部と、
を具備することを特徴とする車輪偏摩耗度合い判定システム。 - 前記周波数範囲成分抽出部は、前記振動測定部が測定した振動の時系列データのうち前記時間範囲のデータから、前記車両の速度に応じて設定された前記特定周波数範囲の成分を抽出することを特徴とする請求項1に記載の車輪偏摩耗度合い判定システム。
- 予め設定された空間周波数範囲に前記車両の速度を乗算して得られる前記特定周波数範囲を設定する周波数範囲設定部を具備し、
前記周波数範囲成分抽出部は、前記振動測定部が測定した振動の時系列データのうち前記時間範囲のデータから、前記周波数範囲設定部の設定した前記特定周波数範囲の成分を抽出することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車輪偏摩耗度合い判定システム。 - 車輪偏摩耗度合い判定システムの車輪偏摩耗度合い判定方法であって、
車両の通過に伴う線路構造物の振動を測定する振動測定ステップと、
前記振動測定ステップで測定した振動に基づいて前記車両の速度を算出するステップと、
前記振動測定ステップで測定した振動のうち、算出した前記車両の速度に応じた周波数成分に基づいて、前記車両又は車両の部分が振動測定位置に応じた所定位置を通過する通過タイミングを検出するステップと、
前記振動測定ステップにて測定した振動の時系列データのうち、前記通過タイミングに応じた時間範囲のデータから特定周波数範囲の成分を抽出する周波数範囲成分抽出ステップと、
前記周波数範囲成分抽出ステップにて抽出した成分と基準データとに基づいて前記車両の車輪の偏摩耗度合いの判定を行う偏摩耗度合い判定ステップと、
を具備することを特徴とする車輪偏摩耗度合い判定方法。 - 車輪偏摩耗度合い判定システムの具備するコンピュータに、
車両の通過に伴う線路構造物の振動を測定する振動測定ステップと、
前記振動測定ステップで測定した振動に基づいて前記車両の速度を算出するステップと、
前記振動測定ステップで測定した振動のうち、算出した前記車両の速度に応じた周波数成分に基づいて、前記車両又は車両の部分が振動測定位置に応じた所定位置を通過する通過タイミングを検出するステップと、
前記振動測定ステップにて測定した振動の時系列データのうち、前記通過タイミングに応じた時間範囲のデータから特定周波数範囲の成分を抽出する周波数範囲成分抽出ステップと、
前記周波数範囲成分抽出ステップにて抽出した成分と基準データとに基づいて前記車両の車輪の偏摩耗度合いの判定を行う偏摩耗度合い判定ステップと、
を実行させるためのプログラム。
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