JP6244603B2 - 挿管支援装置 - Google Patents

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Description

本発明は、挿管支援装置に関する。
例えば、事故等で意識障害を呈し、呼吸機能が低下した患者に対する一次救命処置として、患者の気管にチューブを挿入して肺に酸素を送る気管挿管を行う場合がある。また、意識を失った患者は、咽頭および喉頭の筋肉の弛緩や、下顎の重力による落ち込みが生じるため、舌根沈下が生じ、これにより気道が閉塞する。このため、意識を失い、気道が閉塞した患者に対しては、気管にチューブを挿入することが困難な場合がある。
そこで、気管挿管処置において患者の気道が閉塞している場合には、マッキントッシュ型喉頭鏡と呼ばれる金属製の器具を用いて閉塞した気道を開放した後、気管にチューブを挿入して気道を確保することが多い。
しかしながら、気管挿管処置は、救急領域においては非常に難易度の高い手技である。特に、マッキントッシュ型喉頭鏡を用いた気管挿管処置は、熟練者により実施されることが、日本版救急蘇生ガイドラインにおいて推奨されている。このような気管挿管処置は難易度の高い手技であるため、熟練度が比較的低い者が気管挿管処置を行う場合には、チューブを、気管とは異なる食道に、不本意に挿入してしまうおそれがある。
そこで、気管挿管処置を行うための装置として、例えば、喉頭を撮影するカメラと、カメラで撮影された画像を表示するモニターとを有するビデオ喉頭鏡が提案されている(例えば、特許文献1参照)。このビデオ喉頭鏡を用いれば、モニターに表示された声門を視認しつつ、チューブを気管に向けて進めることができる。このため、従来のマッキントッシュ型喉頭鏡を用いる場合に比べて、熟練度が比較的低い者であっても気管挿管処置を安全に行うことが可能になる。
しかしながら、例えば特許文献1のビデオ喉頭鏡では、声門の入口と食道の入口とを、画像を視認することにより判別することが可能であるが、声門よりも奥に位置する気管支の分岐部を、画像により認識することができない。このため、チューブを、気管支に挿入する場合には、目的とする気管支(左気管支または右気管支)に、確実に挿入することが難しい。
特開2007−117116号公報
本発明は、挿管チューブを目的とする気管支に確実に挿管し得る挿管支援装置を提供することにある。
このような目的は、下記(1)〜(18)の本発明により達成される。
(1) 被検者の気管にチューブを挿入する際に用いられる挿管支援装置であって、
本体部と、
該本体部に着脱自在に接続され、該本体部に接続された状態で、前記被検者の口腔を介して前記被検者の所定の部位に、先端部が位置するように挿入される長尺の挿入部と、
前記挿入部の前記先端部に対して固定的に設けられた第1の撮像部と、
前記挿入部に対して、その長手方向に沿って移動可能に設けられた第2の撮像部と、
前記本体部に設けられ、前記第1の撮像部および前記第2の撮像部より撮影された画像のうちの少なくとも一方の画像を表示する画像表示部と、を備えることを特徴とする挿管支援装置。
(2) 前記第1の撮像部は、前記第2の撮像部の位置を確認し得るように配置されている上記(1)に記載の挿管支援装置。
(3) 前記第2の撮像部を前記第1の撮像部と並ぶか、または、前記第1の撮像部よりも基端側に位置させた状態で、前記挿入部の前記先端部を前記被検者の所定の部位に到達させ、
その後、前記第2の撮像部を、前記挿入部の前記先端部から突出させるようにして用いられる上記(1)または(2)に記載の挿管支援装置。
(4) さらに、前記挿入部の長手方向に沿ってスライド可能に設けられ、前記第2の撮像部を移動操作する長尺の操作機構を備え、
前記操作機構の先端部に前記第2の撮像部が固定的に設けられている上記(1)ないし(3)のいずれかに記載の挿管支援装置。
(5) 前記挿入部は、前記操作機構を前記挿入部の長手方向に沿ってスライド可能に保持する保持部を備える上記(4)に記載の挿管支援装置。
(6) 前記保持部に保持された前記チューブ内に前記操作機構を挿入した状態で、前記挿入部の前記先端部を前記被検者の所定の部位に到達させるように用いられる上記(5)に記載の挿管支援装置。
(7) 前記保持部は、前記挿入部の長手方向に沿って形成された溝を備える上記(5)または(6)に記載の挿管支援装置。
(8) 前記挿入部は、前記保持部を、側面に着脱自在に装着可能な挿入部本体と、前記保持部を前記挿入部本体に対して装着する装着機構とを有する上記(5)または(6)に記載の挿管支援装置。
(9) 前記装着機構は、前記挿入部本体の両側面に一対で設けられている上記(8)に記載の挿管支援装置。
(10) 前記装着機構は、前記挿入部の側面視において、前記保持部の先端部における中心軸と、前記挿入部本体の先端部における中心軸とのなす角度が変更可能なように構成されている上記(8)または(9)に記載の挿管支援装置。
(11) 前記操作機構の先端部には、前記第2の撮像部の視野方向を変更する変更部が設けられている上記(4)ないし(10)のいずれかに記載の挿管支援装置。
(12) さらに、前記操作機構の軸周りの回転角を把握するマーカーを備えている上記(4)ないし(11)のいずれかに記載の挿管支援装置。
(13) 前記操作機構は、その基端側に前記第2の撮像部を移動操作する際に把持する把持部を備え、前記マーカーが前記把持部に設けられている上記(12)に記載の挿管支援装置。
(14) 前記画像表示部は、前記第1の撮像部により撮影された第1の画像と前記第2の撮像部により撮影された第2の画像とを表示可能なように構成されており、
さらに、前記第1の画像のみを表示する第1の表示モードと、前記第2の画像のみを表示する第2の表示モードと、前記第1の画像および前記第2の画像の双方を表示する第3の表示モードとを切り替える表示切替手段を備えている上記(1)ないし(13)のいずれかに記載の挿管支援装置。
(15) 前記操作機構の先端部が、前記第1の表示モードにおける前記第1の画像上で確認されなくなった場合に、前記第2の表示モードまたは前記第3の表示モードに自動的に切り替えるよう構成されている上記(4)ないし(13)のいずれか1つを引用する上記(14)に記載の挿管支援装置。
(16) 前記チューブは、その長手方向の途中に設けられた膨張・収縮可能な第1のカフと、
前記第1のカフよりも基端側に設けられた膨張・収縮可能な第2のカフと、
前記第1のカフと前記第2のカフとの間に設けられたマークとを有している上記(1)ないし(15)のいずれかに記載の挿管支援装置。
(17) 前記第1の撮像部の視野角と、前記第2の撮像部の視野角とが異なっている
上記(1)ないし(16)のいずれかに記載の挿管支援装置。
(18) 前記第2の撮像部の視野角は、前記第1の撮像部の視野角よりも大きい上記(1)ないし(17)のいずれかに記載の挿管支援装置。
本発明によれば、挿管チューブを目的とする気管支に確実に挿管し得る挿管支援装置を提供することができる。
第1実施形態の挿管支援装置を正面側から見た斜視図である。 図1に示す挿管支援装置を背面側から見た斜視図である。 図1に示す挿管支援装置と挿管チューブとを組み合わせた挿管システムを正面側から見た斜視図である。 図1に示す挿管支援装置のブロック図である。 図1中のA−A線断面図である。 図1に示す挿管支援装置を矢印B側から見た図(一部切り欠いて示す)((a)は上面図、(b)は正面図)である。 図1に示す挿管システムを喉頭部に挿入した状態を模式的に示す図、および、その際に画像表示部に表示される表示画面の図である。 図1に示すスコープを声門付近まで進めた状態を模式的に示す図、および、その際に画像表示部に表示される表示画面の図である。 図1に示すスコープを声門よりも奥へ進めた状態を模式的に示す図、および、その際に画像表示部に表示される表示画面の図である。 図1に示すスコープを気管支分岐部まで進めた状態を模式的に示す図、および、その際に画像表示部に表示される表示画面の図である。 図1に示すスコープを左気管支まで進めた状態を模式的に示す図、および、その際に画像表示部に表示される表示画面の図である。 第2実施形態の挿管支援装置が備える制御部の制御動作を示すフローチャートである。 第3実施形態の挿管支援装置が備えるスコープ挿入部の先端部を示す図((a)は正面図、(b)は上面図、(c)縦断面図)である。 第4実施形態の挿管支援装置が備える画像取得部の先端部およびスコープ挿入部の先端部を示す図である。 第5実施形態の挿管支援装置が備える挿入部の分解斜視図である。 第6実施形態の挿管支援装置が備える挿入部の先端側を示す図である。 第7実施形態の挿管システムが備える挿管チューブの先端側を示す図である。
以下、本発明の挿管支援装置を添付図面に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。
<第1実施形態>
図1は、第1実施形態の挿管支援装置を正面側から見た斜視図、図2は、図1に示す挿管支援装置を背面側から見た斜視図、図3は、図1に示す挿管支援装置と挿管チューブとを組み合わせた挿管システムを正面側から見た斜視図、図4は、図1に示す挿管支援装置のブロック図、図5は、図1中のA−A線断面図、図6は、図1に示す挿管支援装置を矢印B側から見た図(一部切り欠いて示す)((a)は上面図、(b)は正面図)、図7は、図1に示す挿管システムを喉頭部に挿入した状態を模式的に示す図、および、その際に画像表示部に表示される表示画面の図、図8は、図1に示すスコープを声門付近まで進めた状態を模式的に示す図、および、その際に画像表示部に表示される表示画面の図、図9は、図1に示すスコープを声門よりも奥へ進めた状態を模式的に示す図、および、その際に画像表示部に表示される表示画面の図、図10は、図1に示すスコープを気管支分岐部まで進めた状態を模式的に示す図、および、その際に画像表示部に表示される表示画面の図、図11は、図1に示すスコープを左気管支まで進めた状態を模式的に示す図、および、その際に画像表示部に表示される表示画面の図である。
なお、以下では、説明の都合上、原則的に、図1ないし図3、図5ないし図11中の下側を「先端」、上側を「基端」とする。ただし、挿管支援装置の挿入部は、途中で湾曲しているので、それに伴って、先端方向が変化している。
これらの図に示す挿管支援装置100は、例えば意識障害を呈する患者等の被検者の気管に挿管チューブ7を挿入する際に用いられるものであり、装置本体1と、この装置本体1に接続された状態で用いられるスコープ6とを有している。
装置本体1は、挿管支援装置100の使用の際に片手または両手で把持される把持部(本体部)2と、把持部2に着脱自在に接続された挿入部3と、挿入部3内に設けられた画像取得部4と、把持部2の挿入部3と反対側に設けられたディスプレイ5とを有している。
図1および図2に示すように、把持部2は、その外形形状が柱状をなしており、先端側には、図5に示すように、円柱状のコネクタ222と環状の接続部22とが同心的に設けられている。接続部22の内周面には、雌ネジ221が形成されており、この雌ネジ221は、挿入部3の外周面に形成された雄ネジ312に螺合させることができる。これにより、挿入部3と把持部2とは着脱自在に接続可能となっている。このような構成により、例えば、使用済の挿入部3を把持部2から取り外し、未使用の挿入部3を把持部2に取り付けることができる。
なお、把持部2と挿入部3との接続方式は、螺合による方式に限定されず、例えば、ラチェット機構による方式(方法)、バヨネットマウント式、カム方式、係止爪による方式、磁力(磁気)式等の各種の方法を採用することもできる。また、接続部22は、把持部2に一体的に形成されていてもよいし、把持部2と別体として形成されていてもよい。
また、把持部2は、防水構造を有している。なお、この防水構造については、例えば、従来公知の種々の構造(構成)を採用することができる。
このような把持部2の先端側には、図1および図2に示すように、挿入部3が接続されている。この挿入部3は、長尺(長尺状)の部材で構成され、その先端部が被検者の口(口腔)から、被検者の喉頭蓋またはその近傍(所定部位)に位置するように挿入される。
挿入部3は、長尺状をなす挿入部本体31と、その側面に開放(開口)するように形成された溝321と、挿入部本体31の先端から先端方向に向かって突出形成された舌片(突出部)33とを有している。この挿入部3は、例えば、意識障害を呈した被検者、あるいは全身麻酔を施した被検者の口から挿入され、舌片33で被検者の喉頭蓋を持ち上げつつ、挿入部本体31の所定の部分を被検者の舌根部分に当接させることにより、被検者の気道を確保する。
挿入部本体31は、その長手方向(軸方向)の途中で湾曲した湾曲部311を有しており、基端側と先端側とのなす角度がほぼ90°をなしている。なお、挿入部本体31は、その全体が光透過性を有していてもよいし、必要な部分のみが光透過性を有していてもよい。
なお、挿入部本体31は、図5に示す、その長さ(全長)L1としては、成人用の場合には、150〜170mm程度であるのが好ましく、小児用の場合には、115〜135mm程度であるのが好ましく、新生児用の場合には、110〜130mm程度であるのが好ましい。
図1に示すように、挿入部本体31の側面には、その長手方向の中央付近から先端にわたって溝321が形成されている。この溝321には、後述するスコープ6のスコープ挿入部61が単独であるいはスコープ挿入部61が挿入された挿管チューブ7が、挿入部本体31(挿入部3)の長手方向に沿ってスライド可能に保持される。すなわち、本実施形態では、溝321を画成する挿入部本体31の部分(壁部)が、スコープ挿入部61や挿管チューブ7を保持する保持部32を構成している。例えば、溝321に保持されたスコープ挿入部61や挿管チューブ7を、溝321に沿ってスライド操作することで、スコープ挿入部61や挿管チューブ7を被検者の気管に向かって案内することができる。
溝321を画成(規定)する側壁(壁部)の縁には、それぞれ、溝321の全長にわたって、リブ(凸条)が設けられていてもよい。各リブがスコープ挿入部61や挿管チューブ7のストッパ(脱落阻止手段)として機能して、溝321に保持されたスコープ挿入部61や挿管チューブ7が、溝321から脱落することが防止される。
なお、溝321の横断面形状は、ほぼコ字状をなしているが、例えば、U字状、半円状等であってもよい。また、保持部32は、溝321を備える構成であるが、例えば、保持部32を長手方向に貫通する貫通孔等を備える構成であってもよい。
また、挿入部本体31の側面には、溝321よりも基端側に、側方に向かって突出形成された一対のチューブホルダ34a、34bが設けられている。このチューブホルダ34a、34bでスコープ6や挿管チューブ7を挟持することにより、これらを挿入部本体31に対してスライド操作する際に、スコープ6や挿管チューブ7が溝321から脱落するのをより確実に防止することができる。
また、挿入部本体31の先端には、光透過性を有する舌片(突出部)33が設けられている。この舌片33は、板状をなし、溝321の図1中の右側壁と連続して形成されている。この舌片33で被検者の喉頭蓋を持ち上げることができ、これにより、被検者の気道を容易かつ確実に確保することができる。
舌片33の平面視形状は、ほぼ四角形をなしている。また、舌片33の各角部は、丸みを帯び(R付けされ)ており、挿入部3を被検者の口腔から咽頭や喉頭へ挿入する際の安全性を向上することができる。なお、舌片33の平面視での形状は、四角形に限らず、例えば、半楕円状、半円状等であってもよい。
また、図6に示すように、挿入部本体31には、その長手方向の全長にわたって貫通孔35が形成されている。貫通孔35の先端は、挿入部本体31の幅方向の中央部で舌片33側に開放し、貫通孔35の基端は、溝321側の位置に開放している。また、貫通孔35は、その横断面形状がほぼ円形をなしている。
この貫通孔35の内部には、例えば、図示しない吸引用のチューブまたは鉗子等が設けられる。この吸引用のチューブや鉗子は、挿入部本体31に対して着脱自在となっていてもよく、また、挿入部本体31に対して固定されていてもよい。吸引用のチューブにより、例えば、唾液、痰等の流動性を有する異物を吸引し、除去することができる。また、鉗子により、例えば、固体(固形)の異物を除去することができる。なお、貫通孔35の数は、図示の例では、1つであるが、2つ以上であってもよい。
また、図5および図6に示すように、挿入部本体31には、その長手方向の全長にわたってガイド孔(内腔)36が形成されている。このガイド孔36は、舌片33の幅方向(短手方向)において、図6中の右側に偏在している。また、ガイド孔36の先端側は、溝321側に向かって屈曲(湾曲)している。
このガイド孔36は、その横断面形状がほぼ円形をなしており、挿入部本体31の基端において開口(開放)している。また、ガイド孔36の先端部(挿入部本体31の先端部)には、光透過性を有する閉塞部37が設けられている。この閉塞部37により、ガイド孔36の先端部は、液密(気密)に封止されている。なお、閉塞部37は、挿入部本体31と一体的に形成されていてもよい。
このような挿入部3のガイド孔36の内部には、画像取得部4が設けられている。画像取得部4は、ガイド孔36に挿入された状態で、その先端部が閉塞部37の近傍に位置している。前述したように、ガイド孔36の先端部が閉塞部37により封止されているので、画像取得部4の先端部は、装置本体1の外部に露出しない(外気に触れない)ようになっている。
図5および図6に示すように、この画像取得部4は、可撓性を有する長尺の管体41と、管体41内に設けられた撮像手段42および照明手段43と、管体41の基端側に設けられ、画像取得部4を把持部2の先端部に設けられたコネクタ222と電気的に接続するコネクタ44とを有している。前述したように、ガイド孔36の先端側は、溝321側に向かって屈曲(湾曲)しており、これに伴って、ガイド孔36に挿入された画像取得部4は、その先端側が溝321側に向かって屈曲(湾曲)している。これにより、画像取得部4は、被検者の所定部位を撮像するとともに、溝321に保持されたスコープ挿入部61や挿管チューブ7を撮像することが可能となっている。
管体41は、例えば、樹脂、エラストマー、ゴム等の材料で構成されている。この管体41の内部には、撮像手段42および照明手段43が併設されている。
撮像手段42は、管体41の基端側から順に配置されたCCD(固定カメラ)421、対物レンズ422および光透過性を有する窓部423とを備える第1の撮像部45と、CCD421とコネクタ44とを接続する画像信号ケーブル424とを有している。具体的には、管体41の先端部に図示しない孔が設けられており、その孔の内部に画像信号ケーブル424が接続されたCCD421と対物レンズ422とが設置され、その孔の先端部が、窓部423で液密に封止されている。この撮像手段42では、挿入部3の先端部が位置する被検者の所定部位からの反射光(像光)が、対物レンズ422によりCCD421の受光面(撮像面)上に結像し、その被写体像(像光)をCCD421で撮像する。すなわち、CCD421により被検者の所定部位が撮像される。
また、撮像手段42とほぼ平行に併設された照明手段43は、管体41の基端側から順に配置された白色LED(発光ダイオード)431、照明用レンズ432および光透過性を有する窓部433とを備える第1の照明部46と、白色LED431とコネクタ44とを接続する照明信号ケーブル434とを有している。具体的には、管体41の先端部に、CCD421と対物レンズ422とが設置されている孔とは別の図示しない孔が設けられており、その孔の内部に照明信号ケーブル434が接続された白色LED431と照明用レンズ432とが設置され、その孔の先端部が、窓部433で液密に封止されている。このように、CCD421と白色LED431とを別々の孔に設置することにより、白色LED431から発せられた光よるハレーションの発生を防止することができる。
管体41の基端側には、照明信号ケーブル434および画像信号ケーブル424が接続されたコネクタ44が設けられている。コネクタ44が、把持部2に設けられたコネクタ222に接続されることにより、CCD421および白色LED431が把持部2の内部に設けられた後述する制御部511と接続されている。
図1および図2に示すように、把持部2の挿入部3と反対側、すなわち把持部2の基端側には、ディスプレイ(画像表示部)5が設けられている。
このディスプレイ5は、回動機構52を中心として把持部2に対して回動可能(変位可能)に設けられている。ディスプレイ5は、長方形の板状をなしており、例えば、液晶表示素子、有機EL表示素子等で構成されている。また、本実施形態では、ディスプレイ5は縦長形状であるが、例えば、横長形状であってもよい。
ディスプレイ5には、画像取得部4により撮像された第1の画像、および、スコープ6により撮像された第2の画像が表示されるようになっている。この場合、ディスプレイ5は、第1の画像および第2の画像を同時に表示するよう構成されていてもよいし、また、交互に表示するよう構成されていてもよい。また、第1の画像および第2の画像を同時に表示する場合、第1の画像および第2の画像のうちのいずれか一方の画像の上に、他方の画像を小さく重ねて表示する方式、いわゆるピクチャーインピクチャー方式を採用してもよい。
また、ディスプレイ5の図1中の右下角部には、前記のような画像の表示モードを切り替える操作ボタン(表示切替手段)53が設けられている。操作者が、この操作ボタン53を押圧操作することにより、ディスプレイ5に表示される画面の表示モードを変更することができる。なお、ディスプレイ5がタッチパネル方式である場合、操作ボタン53は、ディスプレイ5に画像として表示される構成とすることもできる。
ディスプレイ5には、操作ボタン53以外に、例えば、声門裂の位置を特定するためのターゲットマーク、電源部512の電池(バッテリ)の残量を示すインジケータ表示、電池消耗時に電池の交換を警告する電池警告マーク、挿管作業開始時からの経過時間(挿管時間)等が表示されてもよい。
前述したように、ディスプレイ5は、回動機構52により把持部2に対して回動可能になっている。このため、挿入部3が向く方向に関わらず、ディスプレイ5を所望の方向に向けることができる。したがって、被検者の***や操作者の立ち位置に関わらず、ディスプレイ5に表示された画像を容易に見ることができ、挿管作業を容易かつ確実に行うことができる。
なお、ディスプレイ5は、把持部2に着脱自在に装着されるように構成されていてもよい。また、ディスプレイ5は、1軸方向に限らず、例えば、2軸方向、3軸方向に回動可能になっていてもよい。
また、回動機構52の回動中心軸には、後述するスコープ6を電気的に接続する接続端子54が設けられている。
このような装置本体1は、画像取得部4を挿入部3のガイド孔36内に挿入し、挿入部3の基端部を把持部2の接続部22に接続した状態で使用される(図5参照)。また、このとき、CCD421は、挿入部3の先端部に対して固定された状態となる。
図1および図2に示すように、スコープ6は、長尺のスコープ挿入部61と、スコープ挿入部61の基端側に設けられたスコープ把持部62と、装置本体1と電気的に接続するスコープ接続部65とを有している。
このスコープ6は、前述したように、それ単独で、あるいは挿管チューブ7に挿入された状態で、挿入部3の溝321にスライド可能に保持される。操作者がスコープ6をスライド(移動)させる操作を行うことで、被検者の所定部位や、挿管チューブ7の先端部を撮像することができる。
図1および図6に示すように、スコープ挿入部61は、可撓性を有する長尺の管体611と、管体611内に設けられたスコープ撮像手段63およびスコープ照明手段64とを有している。管体611は、例えば、樹脂、エラストマー、ゴム等の材料で構成されている。このため、スコープ挿入部61は、溝321の湾曲部の形状や挿管チューブ7の形状に沿って柔軟に変形し得る。
また、管体611(スコープ挿入部61)の横断面形状は、ほぼ円形をなしているが、例えば、長方形、正方形、菱形等の四角形、三角形、六角形、八角形、円形、楕円形等であってもよい。
管体611の外径は、特に限定されないが、4mm以下であるのが好ましく、1.0〜3.5mm程度であるのがより好ましい。
また、管体611の長さも、特に限定されないが、300〜500mm程度であるのが好ましい。
図6に示すように、管体611の内部には、スコープ撮像手段63およびスコープ照明手段64が併設されている。
スコープ撮像手段63は、管体611の基端側から順に配置されたCCD(移動カメラ)631と、対物レンズ632および光透過性を有する窓部633とを備える第2の撮像部67と、CCD631に接続された画像信号ケーブル634とを有している。具体的には、管体611の先端部に図示しない孔が設けられており、その孔の内部に画像信号ケーブル634が接続されたCCD631と対物レンズ632とが設置され、その孔の先端部が、窓部633で液密に封止されている。このスコープ撮像手段63では、スコープ挿入部61の先端部が位置する被検者の所定部位からの反射光(像光)が、対物レンズ632によりCCD631の受光面(撮像面)上に結像し、その被写体像(像光)をCCD631で撮像する。すなわち、CCD631により被検者の所定部位や挿管チューブ7の先端部が撮像される。また、このような構成をなすスコープ6(CCD631)の視野角(全画角)θ2は、画像取得部4(CCD421)の全画角(視野角)θ1とほぼ等しくなっている。なお、視野角θ1、θ2としては、使用目的に応じて適宜設定することができ、特に限定されないが80〜110°程度であるのが好ましい。
また、スコープ撮像手段63とほぼ平行に併設されたスコープ照明手段64は、管体611の基端側から順に配置された白色LED(発光ダイオード)641、照明用レンズ642および光透過性を有する窓部643とを備える第2の照明部68と、照明信号ケーブル644とを有している。具体的には、管体611の先端部に、CCD631と対物レンズ632とが設置されている孔とは別の図示しない孔が設けられており、その孔の内部に白色LED641と照明用レンズ642とが設置され、その孔の先端部が、窓部643で液密に封止されている。このように、CCD631と白色LED641とを別々の孔に設置することにより、白色LED641から発せられた光よるハレーションの発生を防止できることができる。
このようなスコープ挿入部61の基端側には、図1および図2に示すように、操作者が手指で把持することが可能なスコープ把持部62が設けられている。このスコープ把持部62を、操作者が手指で把持してスコープ6を操作することで、スコープ挿入部61(CCD631)を、挿入部3の長手方向に沿って移動させたり、その軸周りに回転させることができる。すなわち、本実施形態では、スコープ挿入部61の管体611により、CCD631(第2の撮像部67)を移動操作する長尺の操作機構が構成されている。
スコープ把持部62の横断面形状は、ほぼ円形をなしており、その基端部には側方に向かって凸部621が突出形成されている。凸部621は、スコープ6(スコープ挿入部61)の軸周りの回転量(回転角)を把握するマーカーとしての機能を有している。操作者は、スコープ把持部62を軸周りに回転させた場合に、凸部621の位置を確認することで、スコープ挿入部61の回転方向や回転量を把握することができる。なお、凸部621の形状は、いかなる形状であってもよい。また、スコープ把持部62の外表面に凹没形成された凹部をマーカーとしてもよい。
また、スコープ把持部62の外表面には、スコープ把持部62を把持した際に、スコープ把持部62が滑り落ちるのを防止するための滑り止め加工が施されていてもよい。この滑り止め加工としては、例えば、スコープ把持部62の表面に樹脂層を形成する加工、粗面加工等が挙げられる。
また、スコープ把持部62には、スコープ6を装置本体1に接続するスコープ接続部65が設けられている。このスコープ接続部65は、内部に画像信号ケーブル634および照明信号ケーブル644が配設された管体650と、管体650のスコープ把持部62と反対側に設けられ、画像信号ケーブル634、照明信号ケーブル644が接続された接続端子651とを有している。この接続端子651を、装置本体1の接続端子54に接続することで、スコープ6と装置本体1とを電気的に接続することができる。
また、管体650の長さは、スコープ6の管体611の長さよりも長く設定されていることが好ましい。具体的には、管体650の長さは、350〜650mm程度に設定される。これにより、スコープ6を挿管チューブ7に挿入したり、挿管チューブ7から抜去したりする操作を容易に行うことができる。このため、挿管操作における作業性(挿管作業のし易さ)を向上させることができる。
このようなスコープ6は、防水構造を有している。この防水構造については、例えば、従来公知の種々の構造(構成)を採用することができる。
以上のような挿管支援装置100には、図4に示すように、装置本体1の把持部2の内部に、画像取得部4、ディスプレイ5およびスコープ6の作動を制御する制御部(回路部)511と、制御部511に接続され、各部に電力を供給する電源部512と、入力・出力部(図示せず)とが設けられている。
制御部511は、白色LED431、641を駆動するLED駆動回路(照明駆動回路)と、CCD421、631を駆動するCCD駆動回路(撮像素子駆動回路)と、CCD421、631から出力された画像データに対して画像処理を行う画像処理回路と、画像処理回路から出力された画像データを変換してディスプレイ5に表示させる画像表示回路と、画像データを記憶する記憶部(記憶手段)と、中央演算処理回路等を有している。
電源部512には、電池が着脱自在に設置されるようになっており、この電源部512から制御部511等の各部に、電力が供給される。なお、把持部2には、図示しない蓋が設置されており、電池は、この蓋を開けて、着脱するようになっている。
入力・出力部は、接続端子54の他、外部から電力(電源)を入力(供給)するための外部電源入力端子と、外部モニターに画像データを出力するための外部モニター出力端子と、例えば、SDカード、CFカード等のメモリーカード(着脱自在のメモリー装置)に接続される画像記憶用のメモリー端子とを有している。
図1に示すように、把持部2の図1中の右側面には、主電源を切り替えるスイッチ56が設置されている。このスイッチ56の押圧操作を繰り返すことにより、挿管支援装置100の各部(白色LED431、641、CCD421、631、ディスプレイ5等)の駆動と停止とを繰り返すことができる。
また、図2に示すように、把持部2の図2中の右側面には、蓋55が設置されており、前記外部電源入力端子、外部モニター出力端子および画像記憶用のメモリー端子への接続は、それぞれ、この蓋55を開けて行うようになっている。また、蓋55を不用意に開閉できないように、専用器具でしか蓋55を開閉できないように構成されている。
このような構成の挿管支援装置100は、被検者の口(口腔)を介して該被検者の気管へ挿入される挿管チューブ7と組み合わせた図3に示すような挿管システム200として用いることが可能である。
挿管チューブ7は、チューブ本体71と、チューブ本体71の先端側に設けられた気管支シール用カフ73と、この気管支シール用カフ73より基端側に設けられた気管シール用カフ72とを有する。
チューブ本体71は、気管支換気用に一般的に用いられるダブルルーメンチューブであり、第1ルーメン711および第2ルーメン712を有する。また、第1ルーメン711および第2ルーメン712は、その横断形状がほぼ円形をなしている。また、チューブ本体71は、エラストマーやゴム等の柔軟な材料で構成されている。
第1ルーメン711の内径は、スコープ6のスコープ挿入部61(管体611)の外径より若干大きく設定されている。したがって、挿管支援装置100を挿管チューブ7と組み合わせて用いる場合には、図3に示すように、第1ルーメン711内にスコープ6のスコープ挿入部61を挿入した状態とし、挿管チューブ7(挿入部3)の長手方向に沿ってスライドさせるようにして使用することができる。
また、チューブ本体71の基端側には、気管支シール用カフ(第1のカフ)73に繋がる気管支シール用パイロットバルーン731と、気管シール用カフ(第2のカフ)72に繋がる気管シール用パイロットバルーン721とが設けられている。
また、スコープ6を抜去した後のチューブ本体71の第1ルーメン711の基端開口部713および第2ルーメン712の基端開口部714には、人工呼吸器が接続される(図示せず)。
なお、本実施形態では、挿管チューブ7は、ダブルルーメンチューブであるが、例えば、シングルルーメンチューブ等であってもよい。
次に、挿管支援装置100の使用方法(作用)の一例について説明する。
挿管支援装置100は、例えば、被検者が意識を失って気管に挿管チューブ7を挿入することが必要となった場合に使用される。以下では、挿管支援装置100に挿管チューブ7を組み合わせた挿管システム200を使用した場合について説明する。
[1] まず、挿管チューブ7の挿入を行うにあたって、挿管システム200を組み立てる。
この場合、まず、装置本体1の把持部2のコネクタ222に、画像取得部4のコネクタ44を接続する。
次いで、挿入部3のガイド孔36に、画像取得部4を挿入するとともに、把持部2の接続部22内に設けられた雌ネジ221に、挿入部3の雄ネジ312と螺合し、挿入部3を把持部2に装着する。なお、必要に応じて、挿入部3の貫通孔35に、例えば、吸引用のチューブ等を挿入し、設置してもよい。
次いで、把持部2の接続端子54に、スコープ6の接続端子651を差し込み、スコープ6と装置本体1とを接続する。また、スコープ6のスコープ挿入部61を挿管チューブ7の第1ルーメン711に挿入し、この状態で、挿管チューブ7を挿入部3の溝321に挿入して保持する。このとき、挿管チューブ7の先端を溝321の先端付近に位置させ、さらにスコープ6の先端を挿管チューブ7の先端から突出させた状態とする。ただし、第2の撮像部67を第1の撮像部45と並ぶか、または、第1の撮像部45よりも基端側に位置させた状態とするのが好ましい。これにより、スコープ挿入部61の先端が、挿入部3の先端から突出しないので、次工程[2]において装置本体1による気道を確保する操作の際に、スコープ挿入部61が邪魔になることがない。
[2] 次に、操作者は、図1に示すスイッチ56を操作して挿管支援装置100の各部(白色LED431、641、CCD421、631、ディスプレイ5等)を駆動させる。挿管支援装置100を駆動させることで、ディスプレイ5上にターゲットマークMが表示される。
次いで、挿入部3を、被検者の口から被検者の気管に向かって挿入する。
具体的には、挿入部3の湾曲部311の図1中右側を舌根に沿わせるようにしながら、挿入部3を被検者の口に挿入する(図7(A)参照)。この場合、ディスプレイ5は、画像取得部4(CCD421)による第1の画像のみが表示される第1のモードとなっている(図7(B)参照)。そして、ディスプレイ5に表示された第1の画像を確認しつつ、挿入部3の舌片(先端部)33で被検者の喉頭蓋(所定の部位)を舌根側に持ち上げ、挿入部3の先端側の所定の部分を被検者の舌根部分に当接させる。これにより、気道の閉塞が解除される。また、操作者は、ディスプレイ5に表示された被検者の声門とターゲットマークMとが重なるように、装置本体1を操作する。ターゲットマークMが被検者の声門に重なり合えば、スコープ挿入部61および挿管チューブ7の先端部の延長線が声門と一致した状態となる。
このとき、舌片33(挿入部3)が、光透過性を有しているので、舌片33で被検者の喉頭蓋を舌根側に持ち上げる際、その舌片33を介して喉頭蓋をCCD421で撮像することができ、ディスプレイ5にその画像を表示することができる。さらに、舌片33が板状をなしているので、容易、迅速かつ確実に、舌片33で喉頭蓋を持ち上げることができ、これにより、より確実に気道の閉塞を解除することができる。
[3] 次に、挿入部3の先端部が気道の閉塞を解除したら、ディスプレイ5に表示された第1の画像を確認しつつ、スコープ挿入部61を挿管チューブ7(溝321)に沿って押し進める(図8(A)参照)。
これにより、スコープ挿入部61は、挿管チューブ7(溝321)により案内され、挿管チューブ7に沿って前進していく。この際、ディスプレイ5に表示されている第1の画像にて、溝321から突出したスコープ挿入部61の先端部がターゲットマークMの中心部に位置していることを確認する(図8(B)参照)。このように、画像取得部4による第1の画像にて、スコープ挿入部61の先端部の位置を確認しつつ、スコープ挿入部61の先端部を声門裂へと確実に導くことができる。
また、溝321は、スコープ挿入部61や挿管チューブ7の先端部が自然に声門裂に向かって進むように形成されている。これにより、スコープ挿入部61を、声門裂へと自然に導かれるように進めることができ、スコープ挿入部61の先端部を声門裂へとより確実かつ容易に導くことができる。
[4] 次に、スコープ挿入部61の先端部が声門裂に到達したら、第1の画像を確認しつつ、スコープ挿入部61の先端部を声門裂に挿入していく(図8(A)参照)。
スコープ挿入部61の先端部が声門裂に挿入されたら、操作ボタン53を押圧し、ディスプレイ5の表示モードを、第1の画像のみを表示する第1の表示モードから、画像取得部4(CCD421)による第1の画像およびスコープ6(CCD631)による第2の画像の双方を同時に表示する第3の表示モードに切り替える(図9(B)参照)。この際、第2の画像にて、気管にスコープ挿入部61の先端部が位置していることを確認しつつ、第1の画像にて、スコープ挿入部61の先端部が声門裂の奥に挿入されていくことを確認する。
スコープ挿入部61の先端部が気管に挿入されたら、ディスプレイ5に表示された第1の画像および第2の画像を確認しつつ、挿管チューブ7をスコープ挿入部61に沿わして挿入部3の先端から突出させ、声門裂に挿入し、気管に到達させる。この際、第2の画像にて、気管にスコープ挿入部61の先端部が位置していることを確認しつつ、第1の画像にて、挿管チューブ7が声門裂に挿入されていくことを確認する。これにより、挿管チューブ7を気管へ容易、迅速かつ確実に挿入することができる。
[5]次に、挿管チューブ7の先端部が気管に挿入されたら、操作ボタン53を押して、ディスプレイ5の表示モードを、第2の画像のみを表示する第2のモードに切り替える(図10(B)参照)。
第2の画像を確認しつつ、スコープ挿入部61の先端部をさらに気管の奥へ進めていくことで、左気管支と右気管支との分岐部に到達させる(図10(A)参照)。
[6]次に、第2の画像を確認しつつ、スコープ挿入部61の先端部を、目的の気管支(例えば、左気管支)に挿入する(図11(A)および(B)参照)。このように、分岐部がディスプレイ5に映し出されるので、スコープ挿入部61の先端部を狙いとする気管支に向けて確実に進めていくことができる。
その後、挿管チューブ7をスコープ挿入部61に沿わせて前方に進める。この際、操作者は、第2の画像にて、スコープ挿入部61の先端部を超えて突出してくる挿管チューブ7の先端部を確認することで、挿管チューブ7の先端部が左気管支に挿入されたことを把握することができる。
以上説明したように、スコープ挿入部61が挿管チューブ7のスタイレット(ガイド)として機能することで、挿管チューブ7を目的の気管支(左気管支または右気管支)に向けて容易かつ確実に挿入することができる。また、スコープ6のスコープ把持部62には、凸部621が設けられているため、挿管操作の際に、操作者がスコープ挿入部61の回転角を把握することができる。このため、ディスプレイ5に表示される第2の画像の方向(上下方向または左右方向)と、被検者の前後方向との関係を容易に把握することができ、スコープ6を目的の気管支に確実に挿入することができる。
ところで、通常、声門から気管支分岐部までの距離が比較的短い小児等の被検者である場合、挿管チューブ7(特に小児の場合にはシングルルーメンチューブ)を挿管した後に、挿管チューブ7(特にその先端部)が気管内の適切な位置に挿入(配置)されていることを、胸部X線撮影等により確認することが行われることがある。これは、小児等の発育には個人差があるため、挿管チューブ7が目的とする気管や気管支等に確実に位置しているかを把握することが困難なためである。これに対して、上述したようなスコープ6を備えた挿管システム200を用いれば、胸部X線撮影等を用いずとも挿管チューブ7の気管(気管支)への挿入深さを容易に把握することができ、安全性の向上に寄与する。
[7] 次に、図3に示す気管支シール用パイロットバルーン731および気管シール用パイロットバルーン721を操作して気管支シール用カフ73および気管シール用カフ72を膨らませ、挿管チューブ7を気管および気管支に固定する。その後、挿管チューブ7からスコープ挿入部61を抜去するとともに、挿管チューブ7を挿入部3の溝321から離脱させる。
[8] 次に、挿管チューブ7を気管および気管支に固定した状態で、挿入部3を被検者の口から抜去する。
以上のようにして、被検者の目的の気管支へ挿管チューブ7を挿管することができる。
以上説明したように、この挿管支援装置100によれば、画像取得部4およびスコープ6を有しているので、操作者は、例えば、挿入部3の先端部付近や、被検者の咽頭、喉頭等を観察でき、気管の入口である声門裂とスコープ挿入部61の先端部の位置関係を把握することができる。これにより、スコープ挿入部61を気管、さらには目的の気管支に容易かつ確実に挿入することができ、結果として、挿管チューブ7の挿管作業を容易かつ確実に行うことができる。
特に、スコープ挿入部61を声門へ挿入する際には、スコープ挿入部61の先端部の位置を、画像取得部4による第1の画像により把握することが可能なので、操作者は、図8(B)に示すように喉頭内、例えば声門を見ながらスコープ6を声門へ確実に進めていくことができる。
また、スコープ挿入部61が声門を通過して気管内に挿入された際には、図10(B)や図11(B)に示すように、スコープ6による第2の画像により、声門よりも奥の気管において、左気管支と右気管支との分岐部を確認することができる。したがって、スコープ挿入部61を、例えば左気管支に挿入しなければならない場合に、誤って右気管支に挿入してしまうことを回避することができる。
ここで、挿入部本体31は、可撓性を有する材料で構成し、かつ、その全長を声門に達するような長さに設定するようにしてもよい。この場合、舌片33を声門に当接させ、押し広げるようにすれば、スコープ6のCCD(移動カメラ)631のみならず、挿入部3のCCD(固定カメラ)421によっても、左気管支と右気管支との分岐部を撮像することができるようになる。このため、スコープ挿入部61の先端部を、より確実に、目的の気管支に挿入することができる。
そして、このスコープ挿入部61に沿わせて、挿管チューブ7を押し進めることで、この挿管チューブ7を声門および気管を介して、目的の気管支に確実に挿管することができる。
このように、挿管支援装置100を使用することで、施術者の熟練度合いが低くても、挿管チューブ7を狙いとする位置に確実、かつ、安全に挿管することができる。
また、挿管支援装置100によれば、挿入部3は、把持部2に対して着脱自在であるため、使用の度毎に交換することができ、被検者の細菌等による感染(二次感染)を防止することができ、安全性が高い。特に、把持部2に挿入部3が装着された状態で、画像取得部4が収納されるガイド孔36が液密(気密)に密閉されるので、使用の度毎に、挿入部3を交換することにより、洗浄、消毒、滅菌等を施す必要がなく、手間を低減することができる。また、挿管チューブ7を使い捨てとすることができるため、かかる観点からも、被検者の細菌等による感染(二次感染)を防止することができ、安全性が高い。
また、挿入部3は、挿入部3がスコープ挿入部61および挿管チューブ7を保持・案内する溝321を有することから、スコープ挿入部61の気管支への挿入作業、すなわち挿管チューブ7の挿管作業を容易かつ確実に行うことができる。特に、溝321によりスコープ挿入部61および挿管チューブ7を案内することができるので、挿管作業の際、被検者の頚椎を曲げて顎を突き出すような姿勢をとらせる必要がなく、このため、頚椎を挫傷している被検者(挿管困難症例の被検者)に対しても挿管作業を容易かつ確実に行うことができる。
また、この溝321は、挿入部3を被検者の口から挿入した状態で挿管チューブ7を離脱可能(分離可能)に保持するので、挿管作業終了後に、挿管チューブ7を被検者の気管に挿入した状態で、挿入部3を被検者の口から除去することができる。
また、挿管支援装置100によれば、挿管作業に要する時間を短縮することができ、被検者への負担を軽減することができる。
なお、本実施形態では、スコープ挿入部61を挿管チューブ7に挿入し、この挿管チューブ7を挿入部3の溝321に保持した状態で、すなわち、スコープ挿入部61と挿管チューブ7とを予め組み合わせた状態で、挿管支援装置100を使用する例について説明した。しかしながら、これは一例であり、挿管支援装置100は、まず、スコープ挿入部61を単独で溝321に保持した状態とし、溝321に沿って先端方向にスライドさせ、スコープ挿入部61を目的の気管支に挿入した後、挿管チューブ7を溝321に保持した状態とし、溝321に保持された状態のスコープ挿入部61に沿って押し進めることにより、目的の気管支に確実に挿入することができる。
また、挿管支援装置100は、挿管チューブ7と組み合わせて使用せずともよく、単にスコープ挿入部61を被験者の所定部位(例えば、気管、気管支、鼻腔、食道等)に挿入するのに使用してもよい。
<第2実施形態>
図12は、第2実施形態の挿管支援装置が備える制御部の制御動作を示すフローチャートである。
以下、第2実施形態の挿管支援装置について、前記第1実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
第2実施形態では、自動的に画面の表示モードを切り替えることができるように、装置本体1の制御部511が構成されていること以外、前記第1実施形態と同様である。
第2実施形態では、第1実施形態の工程[2]〜[4]において、操作者によるディスプレイ5の表示モードの切替を、制御部511が自動的に行うように構成されている。
以下、図12に基づいて、制御部511によるディスプレイ5の表示モードを切り替える切替操作について説明する。
[2’] 前記[2]の工程と同様にして、操作者は、挿管支援装置100の電源をONする。このとき、制御部511は、挿管支援装置100の各部の駆動を開始し、ディスプレイ5に第1の画像(図12(A)参照)を表示する(ステップS1)。
その後、図12(B)に示すように、制御部511は、ディスプレイ5の第1の画像上にターゲットマークMを表示させる(ステップS2)。
[3’] 前記[3]の工程と同様にして、操作者は、スコープ挿入部61を挿管チューブ7(溝321)に沿って押し進め、スコープ挿入部61の先端部を声門裂に到達させる。
[4’] 前記[4]の工程と同様にして、操作者は、スコープ挿入部61の先端部を声門裂に挿入するように押しすすめる。このとき、制御部511は、スコープ挿入部61の先端部(エッジ部)が第1の画像で確認できるか否かを判定する(ステップS3)。
スコープ挿入部61の先端部が第1の画像上で確認されていれば、制御部511は、ディスプレイ5に第1の画像のみを継続して表示させる(図12(C)参照)。一方、スコープ挿入部61の先端部が第1の画像上で確認できなくなった場合、制御部511は、ディスプレイ5の表示モードを、第1の表示モードから、第1の画像および第2の画像の双方を同時に表示する第3の表示モード(図12(D)参照)に切り替える(ステップS4)。また、これと同時に、図12(E)に示すように、制御部511は、第1の画像上に表示させたターゲットマークMを非表示にする(ステップS5)。
このように、制御部511は、スコープ挿入部61の先端部が第1の画像上で認識できなくなったとき、すなわち、スコープ挿入部61の先端部が声門裂に挿入されたときに、ディスプレイ5の表示モードを、第1の表示モードから第3の表示モードへと自動的に切り替える。
これにより、操作者は、挿入部3を、被検者の口から被検者の気管に向かって挿入してから、気管支にスコープ挿入部61を挿入するまで、操作ボタン53を押圧操作してディスプレイ5の表示モードを切り替える作業を省略することができる。このため、操作者は、挿管チューブ7を目的の気管支に挿入する挿管作業を途中で中断させることなく、一連の挿管作業をより円滑に行うことができる。
なお、本実施形態では、スコープ挿入部61の先端部が声門裂に挿入されたことを確認して、制御部511がディスプレイ5の表示モードを第1の表示モードから第3の表示モードに切り替えるような構成を示したが、第1の表示モードから第2の表示モードに切り替えるような構成にしてもよい。
<第3実施形態>
図13は、第3実施形態の挿管支援装置のスコープ挿入部の先端部を示す図((a)は正面図、(b)は上面図、(c)縦断面図)である。
以下、第3実施形態の挿管支援装置について、前記第1実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
第3実施形態では、スコープ挿入部61の先端部の構成が異なること以外、前記第1実施形態と同様である。
図13に示すスコープ挿入部61は、その先端に変更部66を有している。この変更部66は、スコープ挿入部61の管体611と一体的に形成された円柱状の部位であり、その側方に開口する切欠部661が形成されている。切欠部661は、その縦断面において、深さが対物レンズ632および照明用レンズ642近傍で最大となり、先端に向かって漸減するような楔形をなしている。これにより、変更部66は、対物レンズ632および照明用レンズ642に臨む傾斜面662を有している。
この傾斜面662には、例えば、蒸着法等により金属膜663が形成されている。この金属膜663は、対物レンズ632(CCD631)に入射する光(被検者の所定部位からの反射光)および照明用レンズ642(白色LED641)から出射される光(照明光)を反射する反射面を構成している。
このような構成の変更部66を有することにより、スコープ6は、その側方を観察することができるようになっている。すなわち、この変更部66は、CCD631(第2の撮像部67)の視野方向を変更するよう機能する。
本実施形態では、金属膜663とスコープ挿入部61の中心軸とのなす角度θが45°を下回る角度となっており、スコープ6の進行方向の斜め前方を撮像(視認)できるようになっている。このようなスコープ6は、スコープ挿入部61を、その中心軸を中心に回転させることにより、その周方向の全体にわたって撮像することができる。
なお、金属膜663とスコープ挿入部61の中心軸とのなす角度θは、スコープ6の使用目的に応じて適宜設定することができ、特に限定されないが、5〜60°程度であるのが好ましく、15〜45°程度であるのがより好ましい。
また、変更部66が切欠部661を有することにより、スコープ挿入部61の先端部の剛性(可撓性)に異方性を持たせることができる。具体的には、切欠部661が開口する側の剛性が、反対側の剛性より低くなる。このため、変更部66をスコープ挿入部61の中心軸に対して切欠部661が開口する側に屈曲または湾曲させ易くなっている。
したがって、例えば、スコープ挿入部61を左気管支に挿入する場合、スコープ挿入部61の先端部(変更部66)を左気管支と右気管支との分岐部近傍に到達させ後、左気管支が視認できる状態、すなわち、切欠部661が開口する側を左気管支に向けた状態とする。この状態で、スコープ挿入部61を前方に進め、その先端部を分岐部に当接させれば、自然に左気管支側に屈曲または湾曲させることができる。これによりこのようにして、スコープ挿入部61の先端部を左気管支に容易に挿入することができる。
なお、切欠部661には、例えば、光透過性を有する樹脂材料を充填するようにしてもよい。
<第4実施形態>
図14は、第4実施形態の挿管支援装置が備える画像取得部の先端部およびスコープ挿入部の先端部を示す図である。なお、図14は、図1中の矢印B側から見た図(一部切り欠いて示す)であり、図6と対応する。
以下、第4実施形態の挿管支援装置について、前記第1実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
第4実施形態では、スコープ挿入部61のCCD631の設置位置が異なっていること以外、前記第1実施形態と同様である。
具体的には、図14に示すスコープ挿入部61では、CCD631が、画像取得部4のCCD421の位置よりも、挿入部3の先端側の位置に設けられている。すなわち、CCD631と対物レンズ632との離間距離は、画像取得部4のCCD421と対物レンズ422との離間距離よりも小さくなっている。これにより、スコープ6(CCD631)の視野角(全画角)θ2’は、画像取得部4(CCD421)の全画角(視野角)θ1’よりも大きくなっている。
このように、スコープ6の視野角θ2’を大きくすることで、スコープ挿入部61の進行方向の前方を、より広範囲に撮像(視認)できるようになっている。スコープ挿入部61は、装置本体1の挿入部3に設けられた溝321や、挿管チューブ7内を移動しながら、被検者の目的とする部位へ向かって移動するため、より広範囲に視認することが好ましい。
また、視野角θ2’としては、使用目的に応じて適宜設定することができ、特に限定されないが90〜120°程度であるのが好ましい。
かかる構成によれば、操作者は、スコープ挿入部61の先端部を、声門、気管および気管支へと挿入する際に、スコープ6の先端部の前方をより広範囲に確認することができる。このため、スコープ挿入部61の先端部を挿入すべき部位(声門、気管および気管支)をより円滑に確認することができる。
なお、本実施形態では、視野角θ2’を、CCD631の位置を変更することにより調整する構成を示したが、スコープ挿入部61の対物レンズ632の大きさを変更することにより調整する構成とすることもできる。
また、スコープ6(CCD631)の視野角θ2’のみならず、画像取得部4(CCD421)の視野角θ1’についても、より広範囲に撮像できるよう構成してもよい。
<第5実施形態>
図15は、第5実施形態の挿管支援装置が備える挿入部の分解斜視図である。
以下、第5実施形態の挿管支援装置について、前記第1実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
第5実施形態では、装置本体1が有する挿入部3の構成が異なっていること以外、前記第1実施形態と同様である。
具体的には、挿入部3は、長尺状をなす挿入部本体31と、側面に開放(開口)する溝321を備える保持部32とを有している。
挿入部本体31の両側面には、その長手方向の基端から先端にわたって一対の溝38が形成されている。溝38は、挿入部本体31の側面において、その厚さ方向の中央付近に設けられている。溝38は、その横断面形状が、ほぼT字状をなしている。なお、溝38の横断面形状は、T字状に限らず、例えば、十文字状、挿入部本体31の側面側に1つの頂部を有する三角形状等であってもよい。
保持部32は、長尺状をなし、例えば、軟質樹脂、エラストマー、ゴム等の材料で構成されることにより、可撓性を有している。
保持部32の側面には、その全長にわたって、溝38に対応する横断面形状(T字状)を有する凸条39が形成されている。この凸条39を一対の溝38のうちのいずれか一方に挿入することにより、保持部32を挿入部本体31の両側面に択一的に装着することができる。本実施形態では、溝38と凸条39とにより、保持部32を挿入部本体31に対して装着する装着機構11が構成されている。前述したように、保持部32は、可撓性を有するため、長手方向に湾曲した形状の挿入部本体31に対しても容易に装着することが可能である。
また、挿入部本体31の一方の側面に装着された保持部32を取り外し、上下を反転させて、挿入部本体31の他方の側面に装着することが可能である。これにより、操作者は、被検者の***、操作者の立ち位置、操作者の利き手(右利き、左利き)に応じて、挿入部本体31に対する保持部32の位置(左右の位置)を変更することができる。このため、挿管作業をより容易かつ確実に行うことができる。ここで、被検者の***等に応じて、挿管支援装置100は、把持部2の回転軸を中心に挿入部3を回転させることで、図1に示すような挿入部3の舌片33が図1中右側に位置した状態とは反対の、図1中左側に位置した状態、すなわち、ディスプレイ5が位置する方向と同じの方向に位置するように、挿入部3を把持部2に装着した状態で用いることも可能である。このように、挿入部3(舌片33)のディスプレイ5に対する方向を変更した際にも、操作者は、利き手に応じて挿入部本体31に対する保持部32の位置(左右の位置)を変更することにより、挿管作業をより容易かつ確実に行うことができる。
また、保持部32が前述したような可撓性を有するため、その湾曲方向を容易に変更することができる。このため、保持部32を挿入部本体31のいずれの側面に装着する場合でも、容易に装着することが可能である。
また、保持部32は、凸条39を溝38に挿入することにより挿入部本体31に装着するため、挿入部本体31に対してスライド可能である。このため、保持部32を挿入部本体31に対してスライドさせ、その先端部を挿入部本体31の先端よりも前方に突出させることが可能である。保持部32の先端部を挿入部本体31の先端よりも前方に突出させて使用することにより、スコープ挿入部61や挿管チューブ7を被検者の目的とする部位のより近傍まで案内することができる。
なお、本実施形態の装着機構11は、挿入部本体31に形成された溝38と、保持部32に形成された凸条39とで構成されているが、保持部32に形成された溝と、挿入部本体31に形成され溝に係合する凸条とで構成してもよい。
<第6実施形態>
図16は、第6実施形態の挿管支援装置が備える挿入部の先端側を示す図である。図16(A)は、挿入部本体の側面図であり、図16(B),(C),(D)は、それぞれ、挿入部本体に保持部を装着した状態を示す図である。
以下、第6実施形態の挿管支援装置について、前記第1および第5実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
第6実施形態では、溝38の構成が異なっていること以外、前記第5実施形態と同様である。
具体的には、溝38は、その先端部において、3方向に分岐して、3つの分岐溝381、382、383が形成されている。
分岐溝381は、挿入部本体31の厚さ方向の中央付近に位置している。また、分岐溝382は、舌片33に向かって湾曲(屈曲)し、分岐溝383は、舌片33と反対側に向かって湾曲(屈曲)している。なお、分岐溝382、383の中心軸と、分岐溝381の中心軸とのなすは、互いにほぼ同じである。
このような分岐溝381〜382のうちのいずれか一つに、凸条39の先端部を挿入した状態で用いることができる。例えば、凸条39の先端部を分岐溝381に挿入すると、保持部32の先端部は、図16中(C)に示すように、挿入部本体31とほぼ平行な状態となる。また、凸条39の先端部を分岐溝382に挿入すると、保持部32の先端部は、図16中(B)に示すように、舌片33に向かって屈曲(湾曲)した状態となり、凸条39の先端部を分岐溝383に装着すると、図16中(D)に示すように、舌片33と反対側に向かって屈曲(湾曲)した状態となる。
このように、凸条39を分岐溝381〜383のいずれかに挿入することで、挿入部3の側面視において、保持部32の先端部における中心軸と、挿入部本体31の先端部における中心軸とのなす角度を変更することができる。これにより、操作者は、挿管作業を開始した後、例えば、被検者の***や気管の形状等の状況により、スコープ挿入部61を声門裂等に挿入することが困難である場合、一旦、挿入部3を被験者から抜去し、その状況に合わせて保持部32の先端部の向く方向を調整した後、挿管作業を再開することにより、その挿管作業をより確実に行うことができる。
また、例えば、挿管チューブ7が、比較的軟質で変形しやすい場合、挿入部本体31に対して保持部32を図16(B)に示すような状態とすることにより、挿管チューブ7の先端部を溝321の先端から突出させると、挿管チューブ7の先端部は、その自重により図16中下側に変形し、挿入部本体31の中央付近に自然に位置するようになる。また、挿管チューブ7が、比較的硬質で、自然状態で湾曲している場合、挿入部本体31に対して保持部32を図16(D)に示すような状態とすることにより、挿管チューブ7の先端部を溝321の先端から突出させると、挿管チューブ7の先端部は、その湾曲形状に起因して、挿入部本体31の中央付近に自然に位置するようになる。このため、本実施形態では、上記いずれの場合であっても、挿管チューブ7の形態等に合わせて保持部32の先端部の位置を変更することにより、挿管作業の際に、挿管チューブ7の先端部を声門裂へと容易に押し進めることができる。
<第7実施形態>
図17は、第7実施形態の挿管システムが備える挿管チューブの先端側を示す図である。
以下、第7実施形態の挿管システムについて、前記第1実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
第7実施形態では、挿管チューブ7の構成が異なること以外、前記第1実施形態と同様である。
図17に示すように、チューブ本体71は、第1ルーメン711および第2ルーメン712を有する。第1ルーメン711は、その先端が先端開口部74に開放し、第2ルーメン712は、その先端が、先端開口部74よりもチューブ本体71の基端側の先端開口部75に開放している。
このような挿管チューブ7は、挿管支援装置100と組み合わせた挿管システム200として用いた場合、第1実施形態と同様に、第1ルーメン711内にスコープ6のスコープ挿入部61を挿入した状態とし、挿管チューブ7(挿入部3)の長手方向に沿ってスライドさせるようにして使用することができる。また、図17に示すように、第2ルーメン712内にスコープ6のスコープ挿入部61を挿入した状態とし、挿管チューブ7(挿入部3)の長手方向に沿ってスライドさせるようにして使用することも可能である。
また、先端開口部74と先端開口部75との間には、帯状のマーク76がチューブ本体71の外周に沿って形成されている。このマーク76よりもチューブ本体71の先端側に気管支シール用カフ73が位置し、マーク76よりもチューブ本体71の基端側に気管シール用カフ72が位置している。挿管支援作業の際には、このマーク76と気管支分岐部との位置関係を確認することにより、チューブ本体71の先端部(気管支シール用カフ73)が気管支に位置しているか否か、あるいは、その気管支への挿入深さを確認することができる。
次に、このような構成の挿管チューブ7を用いた挿管システム200の使用方法(作用)について、第1実施形態との相違点を中心に説明する。
第7実施形態における挿管システム200の使用方法は、工程[6]が異なる以外は、第1実施形態と同様である。
[6’]前記[6]の工程と同様にして、操作者は、第2の画像を確認しつつ、挿管チューブ7の先端部を、目的の気管支(例えば、左気管支)に挿入する(図11(A)および(B)参照)。
次に、挿管チューブ7の先端部が左気管支に挿入されたら、スコープ6を挿管チューブ7のチューブ本体71から抜去する。
次に、抜去したスコープ6のスコープ挿入部61を第2ルーメン712内に挿入する。この際、管体650の長さが、第1実施形態にて前述したように、スコープ6の管体611の長さよりも長く設定されていると、把持部2に接続されたスコープ6を、挿管チューブ7に挿入したり、挿管チューブ7から抜去したりする操作を容易、かつ、確実に行うことができる。
次いで、スコープ6による第2の画像を確認しつつ、スコープ挿入部61を押し進めていき、スコープ挿入部61の先端を、図17に示すように先端開口部75付近に位置させる。
次に、第2の画像にて、マーク76の位置を確認しつつ、チューブ本体71の先端部の挿入深さを調整する。前述したように、マーク76は、先端開口部74と先端開口部75との間に形成されている。このため、マーク76が左気管支の入口付近に位置していれば、マーク76より基端側に設けられた気管シール用カフ72全体を気管内に、マーク76より先端側に設けられた気管支シール用カフ73全体を左気管支内に、確実に挿入された状態とすることができる。
以上説明したように、マーク76が形成されていることにより、気管支シール用カフ73および気管シール用カフ72をより確実に、気管および気管支に位置させることができる。このため、施術者の熟練度合いが低くても、挿管チューブ7を狙いとする部位により確実、かつ、より容易に挿入することができる。
以上、本発明の挿管支援装置を図示の実施形態について説明したが、本発明は、これらに限定されるものではなく、挿管支援装置を構成する各部は、同様の機能を発揮し得る任意の構成のものと置換することができる。また、任意の構成物が付加されていてもよい。
例えば、本発明では、前記第1〜第6実施形態の任意の構成を組み合わせるようにしてもよい。
また、装置本体の挿入部は、把持部(本体部)に対して固定(固着)されていてもよい。
また、装置本体とスコープとは、有線ではなく、無線により接続されていてもよい。
さらに、挿管支援装置の装置本体が、画像データを、無線通信網を経由して被検者の搬送先である病院に送信する電子データ送信装置を備えていてもよい。これにより、被検者を救急車等によって搬送している間に病院において該被検者の治療の準備を行うことができる。
また、ディスプレイ(画像表示部)に、スコープの軸周りの回転角を示す記号、文字、図形等のマーカーを第2の画像の一部(電子画像)として形成してもよいし、第2の撮像部67の窓部633の基端面に、スコープの軸周りの回転角を示す記号等を印刷等により形成し、これを第2の画面上に取り込むようにしてもよい。
また、スコープには、スコープ挿入部の先端部を360°で回転させる操作機構を設けるようにしてもよい。かかる操作機構には、一般的に内視鏡で用いられる機構を採用することができる。この場合、スコープ把持部には、操作部(操作ノブ、操作レバー)が設けられる。したがって、この操作部をスコープ挿入部の軸周りの回転角を把握するマーカーとして用いてもよい。
なお、挿管支援装置の用途は、気道の確保(被検者の気管に挿管チューブを挿入する際に用いられるもの)には限定されない。すなわち、装置本体の挿入部は、被検者の口から、被検者の所定の部位またはその近傍に挿入されるものであるが、その部位は、声門、気管、気管支に限らず、例えば、鼻腔、食道等であってもよい。
また、前述した実施形態では、撮像手段が有する固定カメラ、および、スコープ撮像手段が有する移動カメラとしては、CCDを用いたが、CMOS等を用いてもよい。
100 :挿管支援装置
200 :挿管システム
1 :装置本体
2 :把持部
22 :接続部
221 :雌ネジ
222 :コネクタ
3 :挿入部
31 :挿入部本体
32 :保持部
33 :舌片
34a、34b :チューブホルダ
35 :貫通孔
36 :ガイド孔
37 :閉塞部
38 :溝
39 :凸条
311 :湾曲部
312 :雄ネジ
321 :溝
381 :分岐溝
382 :分岐溝
383 :分岐溝
4 :画像取得部
41 :管体
42 :撮像手段
43 :照明手段
44 :コネクタ
45 :第1の撮像部
46 :第1の照明部
421 :CCD
422 :対物レンズ
423 :窓部
424 :画像信号ケーブル
431 :白色LED
432 :照明用レンズ
433 :窓部
434 :照明信号ケーブル
5 :ディスプレイ(画像表示部)
52 :回動機構
53 :操作ボタン
54 :接続端子
55 :蓋
56 :スイッチ
511 :制御部
512 :電源部
6 :スコープ
61 :スコープ挿入部
62 :スコープ把持部
63 :スコープ撮像手段
64 :スコープ照明手段
65 :スコープ接続部
66 :変更部
67 :第2の撮像部
68 :第2の照明部
611 :管体
621 :凸部
631 :CCD
632 :対物レンズ
633 :窓部
634 :画像信号ケーブル
641 :白色LED
642 :照明用レンズ
643 :窓部
644 :照明信号ケーブル
650 :管体
651 :接続端子
661 :切欠部
662 :傾斜面
663 :金属膜
7 :挿管チューブ
71 :チューブ本体
72 :気管シール用カフ
73 :気管支シール用カフ
711 :第1ルーメン
712 :第2ルーメン
713、714 :基端開口部
721 :気管シール用パイロットバルーン
731 :気管支シール用パイロットバルーン
74、75:先端開口部
76 :マーク
11 :装着機構
B :矢印
M :ターゲットマーク
θ :角度
θ1、θ2、θ1’、θ2’ :視野角
L1 :長さ

Claims (18)

  1. 被検者の気管にチューブを挿入する際に用いられる挿管支援装置であって、
    本体部と、
    該本体部に着脱自在に接続され、該本体部に接続された状態で、前記被検者の口腔を介して前記被検者の所定の部位に、先端部が位置するように挿入される長尺の挿入部と、
    前記挿入部の前記先端部に対して固定的に設けられた第1の撮像部と、
    前記挿入部に対して、その長手方向に沿って移動可能に設けられた第2の撮像部と、
    前記本体部に設けられ、前記第1の撮像部および前記第2の撮像部より撮影された画像のうちの少なくとも一方の画像を表示する画像表示部と、を備えることを特徴とする挿管支援装置。
  2. 前記第1の撮像部は、前記第2の撮像部の位置を確認し得るように配置されている請求項1に記載の挿管支援装置。
  3. 前記第2の撮像部を前記第1の撮像部と並ぶか、または、前記第1の撮像部よりも基端側に位置させた状態で、前記挿入部の前記先端部を前記被検者の所定の部位に到達させ、
    その後、前記第2の撮像部を、前記挿入部の前記先端部から突出させるようにして用いられる請求項1または2に記載の挿管支援装置。
  4. さらに、前記挿入部の長手方向に沿ってスライド可能に設けられ、前記第2の撮像部を移動操作する長尺の操作機構を備え、
    前記操作機構の先端部に前記第2の撮像部が固定的に設けられている請求項1ないし3のいずれか1項に記載の挿管支援装置。
  5. 前記挿入部は、前記操作機構を前記挿入部の長手方向に沿ってスライド可能に保持する保持部を備える請求項4に記載の挿管支援装置。
  6. 前記保持部に保持された前記チューブ内に前記操作機構を挿入した状態で、前記挿入部の前記先端部を前記被検者の所定の部位に到達させるように用いられる請求項5に記載の挿管支援装置。
  7. 前記保持部は、前記挿入部の長手方向に沿って形成された溝を備える請求項5または6に記載の挿管支援装置。
  8. 前記挿入部は、前記保持部を、側面に着脱自在に装着可能な挿入部本体と、前記保持部を前記挿入部本体に対して装着する装着機構とを有する請求項5または6に記載の挿管支援装置。
  9. 前記装着機構は、前記挿入部本体の両側面に一対で設けられている請求項8に記載の挿管支援装置。
  10. 前記装着機構は、前記挿入部の側面視において、前記保持部の先端部における中心軸と、前記挿入部本体の先端部における中心軸とのなす角度が変更可能なように構成されている請求項8または9に記載の挿管支援装置。
  11. 前記操作機構の先端部には、前記第2の撮像部の視野方向を変更する変更部が設けられている請求項4ないし10のいずれか1項に記載の挿管支援装置。
  12. さらに、前記操作機構の軸周りの回転角を把握するマーカーを備えている請求項4ないし11のいずれか1項に記載の挿管支援装置。
  13. 前記操作機構は、その基端側に前記第2の撮像部を移動操作する際に把持する把持部を備え、前記マーカーが前記把持部に設けられている請求項12に記載の挿管支援装置。
  14. 前記画像表示部は、前記第1の撮像部により撮影された第1の画像と前記第2の撮像部により撮影された第2の画像とを表示可能なように構成されており、
    さらに、前記第1の画像のみを表示する第1の表示モードと、前記第2の画像のみを表示する第2の表示モードと、前記第1の画像および前記第2の画像の双方を表示する第3の表示モードとを切り替える表示切替手段を備えている請求項1ないし13のいずれか1項に記載の挿管支援装置。
  15. 記操作機構の先端部が、前記第1の表示モードにおける前記第1の画像上で確認されなくなった場合に、前記第2の表示モードまたは前記第3の表示モードに自動的に切り替えるよう構成されている請求項4ないし13のいずれか1項を引用する請求項14に記載の挿管支援装置。
  16. 前記チューブは、その長手方向の途中に設けられた膨張・収縮可能な第1のカフと、
    前記第1のカフよりも基端側に設けられた膨張・収縮可能な第2のカフと、
    前記第1のカフと前記第2のカフとの間に設けられたマークとを有している請求項1ないし15のいずれか1項に記載の挿管支援装置。
  17. 前記第1の撮像部の視野角と、前記第2の撮像部の視野角とが異なっている請求項1ないし16のいずれか1項に記載の挿管支援装置。
  18. 前記第2の撮像部の視野角は、前記第1の撮像部の視野角よりも大きい請求項1ないし17のいずれか1項に記載の挿管支援装置。
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