以下に、本願に係る配信装置、端末装置、配信方法及び配信プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と呼ぶ)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る配信装置、端末装置、配信方法及び配信プログラムが限定されるものではない。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
〔1.広告表示処理〕
まず、図1を用いて、実施形態に係る広告表示処理の一例について説明する。図1は、実施形態に係る広告表示処理の一例を示す図である。図1では、後述する端末装置10によって、ウェブページC10及び広告コンテンツA10がウェブブラウザに表示される例を示す。
図1に示すように、ウェブページC10は、記事等の各種情報が表示されるコンテンツ表示領域CR11〜CR14を含む。コンテンツ表示領域CR11〜CR14に表示される各種情報には、ウェブページC10以外の他のウェブページへのリンクが張られる場合がある。図1の例では、コンテンツ表示領域CR12に表示される「サービスv1」〜「サービスv5」及び「ニュースn1」〜「ニュースn5」や、コンテンツ表示領域CR13に表示される「トピックスt1」〜「トピックスt5」及び「レストランr1」〜「レストランr5」等は、他のウェブページへのリンクが張られているアンカーテキスト(anchor text)に該当する。
なお、図1では、ウェブページC10にアンカーテキストが表示される例を示した。しかし、ウェブページC10には、他のウェブページへのリンクが張られているボタンや画像が表示される場合もある。以下では、他のウェブページへのリンクが張られているアンカーテキストやボタンや画像等が表示される領域をリンク領域と表記する場合がある。
広告コンテンツA10は、静止画像や動画像であり、広告主によって提供される広告ページへのリンクが張られる。例えば、図1に示した広告コンテンツA10には、広告主「喫茶店」によって提供される広告ページへのリンクが張られる。なお、広告コンテンツA10のリンク先である広告ページは、ランディングページ(Landing Page)等と呼ばれる場合がある。
そして、実施形態に係る端末装置10は、図1に示すように、広告コンテンツA10とウェブページC10との双方をユーザが視認できるように、ウェブページC10と広告コンテンツA10とを重ねて表示する。図1の例の場合、端末装置10は、広告コンテンツA10を灰色等の一色の画素に加工し、加工後の広告コンテンツA10とウェブページC10とを重ねて表示する。これにより、端末装置10は、ウェブページC10の裏側に位置するような影として、広告コンテンツA10を表示する。
また、端末装置10は、広告コンテンツA10をクリック可能な状態及びクリック不可能な状態に制御する。具体的には、端末装置10は、広告コンテンツA10のうち、ウェブページC10のリンク領域と重なる領域をクリック不可能な状態で表示する。このとき、端末装置10は、広告コンテンツA10と重なるウェブページC10のリンク領域をクリック可能な状態で表示する。また、端末装置10は、広告コンテンツA10のうち、ウェブページC10のリンク領域と重ならない領域をクリック可能な状態で表示する。すなわち、端末装置10は、ウェブページC10のリンク領域を常にクリック可能な状態で表示するとともに、ウェブページC10のリンク領域と重ならない広告コンテンツA10の領域をクリック可能な状態で表示する。
図1の例の場合、端末装置10は、ウェブページC10に表示される全てのアンカーテキストをクリック可能な状態で表示する。また、端末装置10は、広告コンテンツA10のうち、アンカーテキスト「トピックスt2」〜「トピックスt5」及び「レストランr1」〜「レストランr4」と重なる領域をクリック不可能な状態で表示するとともに、アンカーテキスト「トピックスt2」〜「トピックスt5」及び「レストランr1」〜「レストランr4」と重ならない領域をクリック可能な状態で表示する。
なお、上述した「クリック可能な状態」とは、広告コンテンツ等のコンテンツが選択可能な状態を示し、クリックされた場合に他のウェブページ(広告ページを含む)に遷移可能な状態を示す。また、「クリック不可能な状態」とは、広告コンテンツ等のコンテンツが選択不可能な状態を示し、クリックされた場合であっても他のウェブページ(広告ページを含む)に遷移しない状態を示す。例えば、端末装置10は、ウェブページC10のリンク領域と重ならない広告コンテンツA10の領域がクリックされた場合、広告ページにアクセスすることでウェブページC10から広告ページに遷移させる。一方、端末装置10は、広告コンテンツA10と重ねて表示されるアンカーテキスト「トピックスt2」がクリックされた場合、アンカーテキスト「トピックスt2」のリンク先にアクセスする。
このように、実施形態に係る端末装置10は、ウェブページC10のリンク領域と重ならない広告コンテンツA10の領域をクリック可能な状態で表示する。これにより、端末装置10は、広告コンテンツA10を介して広告ページに遷移させることができるので、広告コンテンツA10を提供する広告主にとって有益な広告表示を実現することができる。また、端末装置10は、広告コンテンツA10と重ねて表示されるウェブページC10のリンク領域をクリック可能な状態で表示する。これにより、端末装置10は、ユーザがウェブページC10を操作できる状態を維持するので、ウェブページ配信者にとって有益な広告表示を実現することができる。
さらに、実施形態に係る端末装置10は、広告コンテンツA10を影として表示する。このため、端末装置10は、広告コンテンツA10をユーザに強く印象付けることができる。例えば、ウェブページC10の固定の位置に設けられた広告表示領域のみに広告コンテンツA10を表示することも考えられる。しかし、広告表示領域に広告コンテンツA10が表示されるだけでは、ユーザの視界に広告表示領域が入らない限り、広告コンテンツA10はユーザに注目されにくい。実施形態に係る端末装置10は、広告コンテンツA10を影として表示することで、ユーザの視界に広告表示領域が入らない場合であっても、広告コンテンツA10をユーザに注目させることができる。この結果、端末装置10は、広告コンテンツA10の広告効果を向上させることができる。
以上のことから、実施形態に係る端末装置10は、ウェブページ配信者及び広告主の双方にとって有益であり、かつ、高い広告効果が得られる広告表示を実現することができる。
以下、上述した広告表示処理を実現する端末装置10等について説明する。以下では、広告コンテンツのうち、クリック可能な状態で表示される領域を「クリック領域」と表記し、クリック不可能な状態で表示される領域を「非クリック領域」と表記する場合がある。また、上記では説明を省略したが、上述したウェブページC10には、ウェブページC10及び広告コンテンツA10の表示態様を制御する制御情報が含まれる。そして、端末装置10は、制御情報に従って上述した広告表示処理を行う。このような制御情報については後述する。
〔2.広告配信システムの構成〕
次に、図2を用いて、実施形態に係る広告配信システムの構成について説明する。図2は、実施形態に係る広告配信システム1の構成例を示す図である。図2に示すように、広告配信システム1は、端末装置10と、広告主端末20と、広告装置30と、配信装置100とを含む。端末装置10、広告主端末20、広告装置30及び配信装置100は、ネットワークNを介して有線又は無線により通信可能に接続される。なお、図2に示す広告配信システム1には、複数台の端末装置10や、複数台の広告主端末20や、複数台の広告装置30や、複数台の配信装置100が含まれてもよい。
端末装置10は、ウェブページを閲覧するユーザによって利用される情報処理装置である。例えば、端末装置10は、デスクトップ型PC(Personal Computer)や、ノート型PCや、タブレット端末や、携帯電話機や、PDA(Personal Digital Assistant)等である。また、端末装置10は、ユーザによる操作に従って、配信装置100からウェブページを取得し、取得したウェブページを表示する。また、端末装置10は、ウェブページに後述する広告取得命令が含まれる場合には、広告装置30から広告コンテンツを取得し、取得した広告コンテンツをウェブページとともに表示する。
広告主端末20は、広告主によって利用される情報処理装置である。例えば、広告主端末20は、デスクトップ型PCや、ノート型PCや、タブレット端末や、携帯電話機や、PDA等である。また、広告主端末20は、広告主による操作に従って、広告コンテンツを広告装置30に入稿する。例えば、広告主端末20は、広告コンテンツとして、静止画像や、動画像や、テキストデータや、広告主が管理する広告主サーバによって配信される広告ページにアクセスするためのURL(Uniform Resource Locator)などを広告装置30に入稿する。
なお、広告主は、広告コンテンツの入稿を代理店に依頼する場合がある。この場合、広告装置30に広告コンテンツを入稿するのは代理店となる。以下では、「広告主」といった表記は、広告主だけでなく代理店を含む概念であり、「広告主端末」といった表記は、広告主端末20だけでなく代理店によって利用される代理店装置を含む概念であるものとする。
広告装置30は、広告主端末20から入稿された広告コンテンツを配信するサーバ装置である。例えば、広告装置30は、端末装置10からアクセスされた場合に、広告コンテンツを端末装置10に配信する。
配信装置100は、端末装置10にウェブページを配信するウェブサーバ等である。例えば、配信装置100は、ニュースサイト、オークションサイト、天気予報サイト、ショッピングサイト、ファイナンス(株価)サイト、路線検索サイト、地図提供サイト、旅行サイト、飲食店紹介サイト、ウェブブログなどに関する各種ウェブページを配信する。
配信装置100によって配信されるウェブページは、例えば、HTML(HyperText Markup Language)により記述されたHTMLファイルや、XML(Extensible Markup Language)により記述されたXMLファイル等により形成される。そして、配信装置100によって配信されるウェブページには、ウェブページ及び広告コンテンツの表示態様を制御する制御情報が含まれる。この制御情報は、例えば、JavaScript(登録商標)やCSS(Cascading Style Sheets)等のスクリプト言語により、ウェブページを形成するHTMLファイル等に記述される。
また、配信装置100によって配信されるウェブページには、広告取得命令が含まれる。例えば、ウェブページを形成するHTMLファイル等には、広告装置30のURL等が広告取得命令として記述される。この場合、端末装置10は、HTMLファイル等に記述されているURLにアクセスすることで、広告装置30から広告コンテンツを取得する。
なお、配信装置100から端末装置10に配信される各種データは、実際にはウェブページを形成するHTMLファイルや画像等であるが、以下では、配信装置100から端末装置10に配信される各種データを「ウェブページ」と表記する場合がある。
〔3.広告装置の構成〕
次に、図3を用いて、実施形態に係る広告装置30の構成について説明する。図3は、実施形態に係る広告装置30の構成例を示す図である。図3に示すように、広告装置30は、通信部31と、広告コンテンツ記憶部32と、制御部33とを有する。
通信部31は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。そして、通信部31は、ネットワークNと有線又は無線で接続され、端末装置10や広告主端末20や配信装置100との間で情報の送受信を行う。
広告コンテンツ記憶部32は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。そして、広告コンテンツ記憶部32は、広告主端末20から入稿された広告コンテンツに関する各種情報を記憶する。
ここで、図4に、実施形態に係る広告コンテンツ記憶部32の一例を示す。図4に示した例では、広告コンテンツ記憶部32は、「広告主ID」、「広告コンテンツ」、「入札価格」、「CTR(Click Through Rate)」といった項目を有する。
「広告主ID」は、広告主又は広告主端末20を識別するための識別情報を示す。「広告コンテンツ」は、広告主端末20から入稿された広告コンテンツを示す。図4では「広告コンテンツ」に「A10」といった概念的な情報が格納される例を示したが、実際には、静止画像や動画像やテキストデータやURL、又は、これらの格納場所を示すファイルパス名などが格納される。
「入札価格」は、広告主が広告コンテンツを入稿する際に指定する広告料金を示す。例えば、「入札価格」は、広告コンテンツがユーザに1回クリックされた際に広告主から広告配信者(例えば、広告装置30又は配信装置100の管理者)に支払われる単価に該当する。
「CTR」は、広告コンテンツがクリックされた回数を広告コンテンツの表示回数によって除算した値を示す。なお、端末装置10に配信されたことがない広告コンテンツのCTRには、予め決められている固定値や、全ての広告コンテンツにおけるCTRの平均値や、同一の広告カテゴリ(例えば、車、旅行)に属する全ての広告コンテンツにおけるCTRの平均値などが記憶される。また、「CTR」には、CTRの予測モデル等から予測される予測CTRが記憶されてもよい。このような予測CTRは、例えば、広告コンテンツの種別や、広告コンテンツが表示されるウェブページの種別等によって予測される。
すなわち、図4では、広告主ID「B10」によって識別される広告主が、入札価格「100」を指定するとともに、広告コンテンツ「A10」を入稿した例を示している。また、図4では、広告コンテンツ「A10」のCTRが「0.02」である例を示している。
制御部33は、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、広告装置30内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部33は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現される。
図3に示すように、制御部33は、入稿受付部34と、要求受付部35と、抽出部36と、配信部37とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部33の内部構成は、図3に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。また、制御部33が有する各処理部の接続関係は、図3に示した接続関係に限られず、他の接続関係であってもよい。
入稿受付部34は、広告主端末20から広告コンテンツの入稿を受け付ける。具体的には、入稿受付部34は、入札価格の指定とともに広告コンテンツの入稿を受け付ける。そして、入稿受付部34は、入稿元の広告主に対応する広告主IDに対応付けて、受け付けた入札価格及び広告コンテンツを広告コンテンツ記憶部32に格納する。
要求受付部35は、端末装置10から広告コンテンツの取得要求を受け付ける。例えば、要求受付部35は、広告コンテンツの取得要求として、HTTPリクエストを受け付ける。
抽出部36は、要求受付部35によって広告コンテンツの取得要求が受け付けられた場合に、配信候補の広告コンテンツを広告コンテンツ記憶部32から抽出する。例えば、抽出部36は、広告コンテンツ記憶部32に記憶されている広告コンテンツのうち、入札価格又はCTRが高い広告コンテンツや、入札価格及びCTRの双方が高い広告コンテンツを優先して抽出する。
配信部37は、広告コンテンツ記憶部32に記憶されている広告コンテンツを配信する。具体的には、配信部37は、広告コンテンツの取得要求を送信した端末装置10に対して、抽出部36によって抽出された広告コンテンツを配信する。
〔4.配信装置の構成〕
次に、図5を用いて、実施形態に係る配信装置100の構成について説明する。図5は、実施形態に係る配信装置100の構成例を示す図である。図5に示すように、配信装置100は、通信部110と、コンテンツ記憶部120と、制御部130とを有する。
通信部110は、例えば、NIC等によって実現される。そして、通信部110は、ネットワークNと有線又は無線で接続され、端末装置10や広告装置30との間で情報の送受信を行う。
コンテンツ記憶部120は、例えば、RAM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。そして、コンテンツ記憶部120は、コンテンツの一例であるウェブページを記憶する。例えば、コンテンツ記憶部120は、ウェブページを形成するHTMLファイルや、ウェブページに表示される静止画像や動画像を記憶する。
コンテンツ記憶部120に記憶されるウェブページには、広告コンテンツを取得するための広告取得命令が含まれる。コンテンツ記憶部120に記憶されるウェブページには、JavaScript(登録商標)やCSS等のスクリプト言語によりに記述される制御情報が含まれる。この制御情報は、ウェブページ及び広告コンテンツの表示態様を制御する。具体的には、実施形態に係る制御情報は、広告コンテンツの表示位置を制御する。また、制御情報は、ウェブページのリンク領域と重ならない広告コンテンツの領域をクリック領域として特定する。そして、制御情報は、広告コンテンツのクリック領域をクリック可能な状態で表示するよう制御する。また、制御情報は、ウェブページのリンク領域と重なる広告コンテンツの領域を非クリック領域として特定する。そして、制御情報は、広告コンテンツの非クリック領域をクリック不可能な状態でウェブページと重ねて表示するよう制御する。このとき、制御情報は、広告コンテンツと重なるウェブページのリンク領域であってもクリック可能な状態で表示する。また、実施形態に係る制御情報は、図1の例のように、広告コンテンツとウェブページとの双方をユーザが視認できるように、広告コンテンツを影として表示するよう制御する。
制御部130は、例えば、CPUやMPU等によって、配信装置100内部の記憶装置に記憶されている各種プログラム(配信プログラムの一例に相当)がRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部130は、例えば、ASICやFPGA等の集積回路により実現される。
図5に示すように、制御部130は、受付部131と、配信部132とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部130の内部構成は、図5に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。また、制御部130が有する各処理部の接続関係は、図5に示した接続関係に限られず、他の接続関係であってもよい。
受付部131は、端末装置10からウェブページの取得要求を受け付ける。例えば、受付部131は、ウェブページの取得要求として、HTTPリクエストを受け付ける。
配信部132は、受付部131によってウェブページの取得要求が受け付けられた場合に、ウェブページ及び制御情報を端末装置10に配信する。具体的には、配信部132は、コンテンツ記憶部120から取得要求対象のウェブページを取得し、取得したウェブページを端末装置10に配信する。上記の通り、コンテンツ記憶部120に記憶されているウェブページには制御情報が含まれるので、配信部132は、ウェブページ及び制御情報を配信することとなる。
なお、上述したコンテンツ記憶部120は、制御情報を含むウェブページではなく、ウェブページと制御情報とを個別に記憶してもよい。例えば、コンテンツ記憶部120は、ウェブページを形成するHTMLファイルと、制御情報が記述されたファイルとを対応付けて記憶してもよい。この場合、配信部132は、ウェブページ及び制御情報の双方を端末装置10に配信する。
〔5.端末装置の構成〕
次に、図6を用いて、実施形態に係る端末装置10の構成について説明する。図6は、実施形態に係る端末装置10の構成例を示す図である。図6に示すように、端末装置10は、通信部11と、入力部12と、出力部13と、制御部14とを有する。
通信部11は、例えば、NIC等によって実現される。そして、通信部11は、ネットワークNと有線又は無線で接続され、広告装置30や配信装置100との間で情報の送受信を行う。
入力部12は、ユーザから各種操作を受け付ける入力装置である。例えば、入力部12は、キーボードやマウスや操作キー等によって実現される。出力部13は、各種情報を表示するための表示装置である。例えば、出力部13は、液晶ディスプレイ等によって実現される。なお、端末装置10にタッチパネルが採用される場合には、入力部12と出力部13とは一体化される。
制御部14は、例えば、CPUやMPU等によって、端末装置10内部の記憶装置に記憶されている各種プログラム(表示プログラムの一例に相当)がRAMを作業領域として実行されることにより実現される。例えば、この各種プログラムは、ウェブブラウザと呼ばれるアプリケーションプログラムに該当する。また、制御部14は、例えば、ASICやFPGA等の集積回路により実現される。
図6に示すように、制御部14は、要求部15と、受付部16と、表示部17とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部14の内部構成は、図6に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。また、制御部14が有する各処理部の接続関係は、図6に示した接続関係に限られず、他の接続関係であってもよい。
要求部15は、入力部12を用いたユーザ操作に従って、配信装置100にウェブページの取得要求を送信する。また、要求部15は、受付部16によって受け付けられたウェブページに広告取得命令が含まれる場合に、広告コンテンツの取得要求を広告装置30に送信する。
受付部16は、ウェブページと広告コンテンツとを受け付ける。具体的には、受付部16は、要求部15によって送信されたウェブページの取得要求に応答した配信装置100からウェブページを受け付ける。このとき、受付部16は、ウェブページに広告取得命令が含まれる場合には、広告コンテンツの取得要求を送信するよう要求部15に指示する。そして、受付部16は、要求部15によって送信された広告コンテンツの取得要求に応答した広告装置30から広告コンテンツを受け付ける。
表示部17は、受付部16によって受け付けられたウェブページに含まれる制御情報に従って、ウェブページ及び広告コンテンツを出力部13に表示する。具体的には、表示部17は、ウェブページを表示する。そして、表示部17は、ウェブページのリンク領域と重ならない広告コンテンツの領域をクリック可能な状態で表示し、ウェブページのリンク領域と重なる広告コンテンツの領域をクリック不可能な状態でウェブページとともに表示する。また、実施形態に係る表示部17は、広告コンテンツを影として表示する。
〔6.他の表示例〕
上記では、図1に例示した表示態様を用いながら端末装置10による広告表示処理について説明した。しかし、この例に限られず、端末装置10は、他の表示態様により広告表示処理を行うこともできる。この点について、図7を用いて説明する。図7は、実施形態に係る広告表示処理の一例を示す図である。
図7に示したウェブページC20は、広告表示領域AR11を含む。広告表示領域AR11は、広告枠等と呼ばれ、所定の広告コンテンツが表示される。一般に、広告表示領域AR11は、ウェブページC20の固定の位置に設けられる。また、図7の例において、端末装置10は、広告装置30から広告コンテンツA10及びA20を受け付ける。ここでは、広告コンテンツA10及びA20は、同一の広告主によって広告装置30に入稿されたものとする。そして、端末装置10は、図1の例と同様に広告コンテンツA10をウェブページC20と重ねて表示する。さらに、端末装置10は、広告コンテンツA20をクリック可能な状態で広告表示領域AR11に表示する。
このように、端末装置10は、広告コンテンツA10を影として表示するとともに、広告コンテンツA20を広告表示領域AR11に表示してもよい。これにより、端末装置10は、ユーザビリティの向上を図ることができる。例えば、図7の例において、広告コンテンツA10によって示されるコーヒーカップは、X喫茶店のロゴであり、広く一般に知られているものとする。この場合、ユーザは、広告コンテンツA10を視認した時点で広告主がX喫茶店であることを把握することができる。そして、ユーザは、広告コンテンツA10をクリックできるか否かが不明であっても、X喫茶店の広告に興味を持った際に広告コンテンツA20をクリックすることで広告ページを閲覧することができる。すなわち、端末装置10は、広告コンテンツA10を表示することでユーザに広告を強く印象付けることができるとともに、広告コンテンツA20を表示することでユーザビリティの向上を図ることができる。
図7の例の場合、広告装置30の入稿受付部34は、ウェブページC20に同時に表示させる複数の広告コンテンツを広告主端末20から受け付ける。例えば、入稿受付部34は、図7の表示態様とするか否かを広告主に選択させる。そして、入稿受付部34は、図7の表示態様が選択された場合に、ウェブページと重ねて表示させる広告コンテンツ、及び、広告表示領域AR11に表示させる広告コンテンツのいずれであるかを指定させた上で、それぞれの広告コンテンツを入稿させる。
また、配信装置100の配信部132は、複数の広告コンテンツを取得するための広告取得命令を含むウェブページC20を端末装置10に配信する。この広告取得命令に基づいて端末装置10が広告装置30にアクセスした場合、広告装置30の配信部37は、図7の表示態様が選択された上で入稿された複数の広告コンテンツを端末装置10に配信する。このとき、配信部37は、ウェブページと重ねて表示させる広告コンテンツ、及び、広告表示領域AR11に表示させる広告コンテンツのいずれであるかを識別するための表示識別情報とともに、複数の広告コンテンツを端末装置10に配信する。また、配信部132は、複数の広告コンテンツを図7のように表示制御する制御情報を含むウェブページC20を端末装置10に配信する。この制御情報は、前述した表示識別情報に基づいて、広告装置30から受信した複数の広告コンテンツの表示態様を制御する。
〔7.広告配信処理のフロー〕
次に、図8を用いて、実施形態に係る広告配信システム1による広告配信処理の手順について説明する。図8は、実施形態に係る広告配信システム1による広告配信処理手順を示すシーケンス図である。
図8に示すように、端末装置10は、ユーザ操作に従って、ウェブページの取得要求を配信装置100に送信する(ステップS101)。そして、配信装置100は、ウェブページの取得要求に応じて、制御情報を含むウェブページを端末装置10に配信する(ステップS102)。なお、配信装置100によって配信されるウェブページには、広告装置30のURL等である広告取得命令が含まれる。
続いて、端末装置10は、ウェブページに含まれる広告取得命令に基づいて、広告コンテンツの取得要求を広告装置30に送信する(ステップS103)。そして、広告装置30は、広告コンテンツの取得要求に応じて、広告コンテンツを端末装置10に配信する(ステップS104)。
そして、端末装置10は、ステップS102において受信したウェブページに含まれる制御情報に従って、ウェブページとステップS104において受信した広告コンテンツとを表示する広告表示処理を行う(ステップS105)。
〔8.広告表示処理のフロー〕
次に、図9を用いて、図8のステップS105に示した広告表示処理の手順について説明する。図9は、実施形態に係る端末装置10による広告表示処理手順を示すフローチャートである。なお、図9に示す広告表示処理手順は、ウェブページに含まれる制御情報に従って端末装置10の表示部17により行われる。
図9に示すように、端末装置10は、配信装置100から受信したウェブページを表示する(ステップS201)。続いて、端末装置10は、制御情報による制御に従って、広告コンテンツの表示位置を特定する(ステップS202)。
続いて、端末装置10は、広告コンテンツの表示位置に基づいて、ウェブページのリンク領域と重ならない広告コンテンツの領域をクリック領域として特定する(ステップS203)。また、端末装置10は、広告コンテンツの表示位置に基づいて、ウェブページのリンク領域と重なる広告コンテンツの領域を非クリック領域として特定する(ステップS204)。
そして、端末装置10は、広告コンテンツのクリック領域をクリック可能な状態で影として表示する(ステップS205)。また、端末装置10は、広告コンテンツの非クリック領域をクリック不可能な状態で影として表示する(ステップS206)。このとき、端末装置10は、ウェブページのリンク領域をクリック可能な状態で表示する。
〔9.変形例〕
上述した実施形態に係る広告配信システム1は、上記実施形態以外にも種々の異なる形態にて実施されてよい。そこで、以下では、広告配信システム1の他の実施形態について説明する。なお、以下に説明する端末装置10は、ウェブページに含まれる制御情報に従って、広告コンテンツの表示処理を行う。
〔9−1.ユーザ操作との連動(1)〕
上記実施形態において、端末装置10は、ウェブページを閲覧するユーザによって所定の操作が行われた場合に、広告コンテンツをクリック可能な状態及びクリック不可能な状態のいずれかに切り替えてもよい。例えば、端末装置10は、最初に広告コンテンツをクリック不可能な状態で表示し、所定のユーザ操作が行われた場合に、広告コンテンツをクリック可能な状態に切り替えてもよい。この点について、図10を用いて説明する。図10は、変形例に係る広告表示処理の一例を示す図である。
図10の左側に示すように、端末装置10は、最初に広告コンテンツA10全体をクリック不可能な状態で影として表示する。すなわち、端末装置10は、図1の例とは異なり、ウェブページC10のリンク領域と重ならない広告コンテンツA10の領域であってもクリック不可能な状態で表示する。
そして、端末装置10は、広告コンテンツA10の表示位置にマウスカーソル等を移動させる操作(マウスオーバ等と呼ばれる)が行われた場合に、広告コンテンツA10全体をクリック可能な状態に切り替える。すなわち、端末装置10は、ウェブページC10のリンク領域と重なる広告コンテンツA10の領域であってもクリック可能な状態に切り替える。また、端末装置10は、図10の右側に示すように、広告コンテンツA10がマウスオーバされた場合には広告コンテンツA10の表示態様を変更してもよい。図10の例の場合、端末装置10は、広告コンテンツA10を示す影の色を濃くする。
このように、端末装置10は、ユーザによって所定の操作が行われた場合に、広告コンテンツA10をクリック可能な状態及びクリック不可能な状態のいずれかに切り替えることで、ウェブページ配信者及び広告主の双方にとって有益な広告表示を実現することができる。さらに、端末装置10は、広告コンテンツA10に注目していないユーザにとって目障りな広告表示になることを防止できる。例えば、広告コンテンツA10にマウスオーバしたユーザは、広告コンテンツA10に注目していると考えられる。すなわち、端末装置10は、広告コンテンツA10がマウスオーバされていない間は、広告コンテンツA10をクリック不可能な状態とすることで、広告コンテンツA10を単なる背景として表示することができる。この結果、端末装置10は、広告コンテンツA10に注目していないユーザにとって目障りな広告表示になることを防止できる。また、端末装置10は、広告コンテンツA10がマウスオーバされた場合に、広告コンテンツA10をクリック可能な状態に切り替えることで、広告コンテンツA10に注目しているユーザに対しては広告ページへの遷移操作を行わせることができる。さらに、端末装置10は、マウスオーバされた広告コンテンツA10の表示態様を変更することで、広告コンテンツA10がクリック可能な状態に切り替わったことをユーザに認識させることができるので、ユーザビリティの向上を図ることができる。
図10の例の場合、配信装置100の配信部132は、図10のように表示制御する制御情報を含むウェブページC10を端末装置10に配信する。例えば、配信部132は、マウスオーバ等のユーザ操作を検出する処理や、広告コンテンツをクリック可能な状態及びクリック不可能な状態のいずれかに切り替える処理や、広告コンテンツの表示態様を変更する処理などを制御する制御情報を配信する。
なお、図10の例において、端末装置10は、広告コンテンツA10が1度マウスオーバされた後には、広告コンテンツA10がマウスオーバされなくなっても、広告コンテンツA10をクリック可能な状態に切り替えたままとしてもよい。または、端末装置10は、広告コンテンツA10がマウスオーバされている間だけ、広告コンテンツA10をクリック可能な状態に切り替えてもよい。
〔9−2.ユーザ操作との連動(2)〕
また、端末装置10は、ユーザによって所定の操作(例えば、広告コンテンツA10をマウスオーバする操作)が行われた場合に、広告コンテンツA10をウェブページC10の前面に表示してもよい。この点について、図11を用いて説明する。図11は、変形例に係る広告表示処理の一例を示す図である。
図11の左側に示すように、端末装置10は、図10の左側に示した例と同様に、最初に広告コンテンツA10全体をクリック不可能な状態で影として表示する。そして、端末装置10は、例えば広告コンテンツA10をマウスオーバする操作が行われた場合に、広告コンテンツA10全体をクリック可能な状態に切り替える。さらに、端末装置10は、図11の右側に示すように、広告コンテンツA10をウェブページC10の前面に表示する。すなわち、広告コンテンツA10と重なるウェブページC10の領域は、ユーザによって視認できない領域となる。
このように、端末装置10は、ユーザによって所定の操作が行われた場合に、広告コンテンツA10をクリック可能な状態に切り替えるとともに、広告コンテンツA10をウェブページC10の前面に表示する。これにより、端末装置10は、広告コンテンツA10がクリック可能な状態に切り替わったことをユーザに認識させることができるので、ユーザビリティの向上を図ることができる。
図11の例の場合、配信装置100の配信部132は、図11のように表示制御する制御情報を含むウェブページC10を端末装置10に配信する。例えば、配信部132は、図10の例と同様にユーザ操作を検出する処理などを制御する制御情報を配信する。
なお、図11の例において、端末装置10は、図10の例と同様に、1度マウスオーバされた後には広告コンテンツA10をクリック可能な状態に切り替えたままとしてもよいし、マウスオーバされている間だけ広告コンテンツA10をクリック可能な状態に切り替えてもよい。
〔9−3.時間経過による制御(1)〕
また、上記実施形態において、端末装置10は、所定の時間が経過するたびに、広告コンテンツをクリック可能な状態及びクリック不可能な状態のいずれかに切り替えてもよい。この点について、図12を用いて説明する。図12は、変形例に係る広告表示処理の一例を示す図である。
図12の左側に示すように、端末装置10は、図10の左側に示した例と同様に、最初に広告コンテンツA10全体をクリック不可能な状態で影として表示する。そして、図12の右側に示すように、端末装置10は、所定時間(例えば、5秒や10秒)が経過した場合に、広告コンテンツA10を示す影の色を濃くするとともに、広告コンテンツA10全体をクリック可能な状態に切り替える。また、端末装置10は、さらに所定時間(例えば、5秒や10秒)が経過した場合に、図12の左側に示した例のように広告コンテンツA10の表示態様を戻すとともに、広告コンテンツA10全体をクリック不可能な状態に切り替える。
このように、端末装置10は、所定の時間が経過するたびに、広告コンテンツをクリック可能な状態及びクリック不可能な状態のいずれかに切り替えることで、ウェブページ配信者及び広告主の双方にとって有益な広告表示を実現することができる。
図12の例の場合、配信装置100の配信部132は、図12のように表示制御する制御情報を含むウェブページC10を端末装置10に配信する。例えば、配信部132は、所定時間が経過するたびに広告コンテンツをクリック可能な状態及びクリック不可能な状態のいずれかに切り替える処理や、所定時間が経過するたびに広告コンテンツの表示態様を変更する処理などを制御する制御情報を配信する。
なお、図12の例において、端末装置10は、クリック可能な状態に切り替えた広告コンテンツA10をウェブページC10の前面に表示してもよい。
〔9−4.時間経過による制御(2)〕
また、端末装置10は、所定時間が経過した場合に広告コンテンツを非表示にしてもよい。この点について、図13を用いて説明する。図13は、変形例に係る広告表示処理の一例を示す図である。
図13の左側に示すように、端末装置10は、図1の例と同様に広告コンテンツA10をウェブページC10と重ねて表示する。すなわち、端末装置10は、ウェブページC10のリンク領域と重なる広告コンテンツA10の領域をクリック不可能な状態で表示し、ウェブページC10のリンク領域と重ならない広告コンテンツA10の領域をクリック可能な状態で表示する。そして、図13の右側に示すように、端末装置10は、所定時間(例えば、5秒や10秒)が経過した場合に、広告コンテンツA10を非表示にし、ウェブページC10のみを表示する。
このように、端末装置10は、所定の時間が経過した場合に広告コンテンツを非表示とすることで、最初に広告コンテンツA10に注目したユーザに対してのみ広告ページへの遷移操作を行わせることができる。例えば、ウェブページC10が表示されてから所定時間が経過するまでの間に、ユーザが広告コンテンツA10に興味を持つか否かが決まる場合がある。言い換えれば、ウェブページC10が表示されてから所定時間が経過した後には、ユーザが広告コンテンツA10に興味を持つケースは少ない場合がある。そこで、端末装置10は、所定の時間が経過した場合には、広告コンテンツA10を非表示とすることで、広告コンテンツA10に興味を持たなかったユーザにとって目障りな広告表示になることを防止できる。
〔9−5.広告コンテンツの表示位置〕
また、上記実施形態において、端末装置10は、ウェブページの表示情報と、広告コンテンツとの関連性に基づいて、広告コンテンツの表示位置を決定してもよい。この点について、図14を用いて説明する。図14は、変形例に係る広告表示処理の一例を示す図である。
図14に示したウェブページC10のコンテンツ表示領域CR12には、「猛暑」に関する記事が掲載される。また、端末装置10は、「ビール」に関する広告コンテンツA30を広告装置30から受け付ける。この場合、端末装置10は、図14に示すように、「猛暑」と「ビール」とが関連すると判定し、「猛暑」に関する記事が掲載される位置の近傍に広告コンテンツA30を表示する。このとき、端末装置10は、広告コンテンツA30のうち、ウェブページC10のリンク領域と重ならない領域をクリック可能な状態で表示し、ウェブページC10のリンク領域と重なる領域をクリック不可能な状態で表示する。
このように、端末装置10は、広告コンテンツA30と関連する情報が表示されている位置の近傍に広告コンテンツA30を表示することで、ウェブページC10の表示情報と連動した広告表示を実現することができる。これにより、端末装置10は、広告コンテンツA30の広告効果を向上させることができる。
図14の例の場合、広告装置30の配信部37は、例えば、広告コンテンツA30の種別を含む広告コンテンツA30を端末装置10に配信する。一例を挙げて説明すると、配信部37は、静止画像や動画像である広告コンテンツA30のメタデータに広告コンテンツA30の種別(例えば、「飲料」や「ビール」等)を設定する。
また、配信装置100の配信部132は、図14のように表示制御する制御情報を含むウェブページC10を端末装置10に配信する。具体的には、配信部132は、ウェブページC10の表示情報を解析する処理や、ウェブページC10の表示情報と広告コンテンツA30の種別との関連性を判定する処理や、関連性の判定結果に基づいて広告コンテンツA30の表示位置を決定する処理などを制御する制御情報を配信する。例えば、この制御情報には、ウェブページC10に表示されるキーワード毎に、かかるキーワードと関連する広告コンテンツの種別を対応付けた対応情報が含まれる。そして、制御情報は、ウェブページC10の表示情報から得られるキーワードと、広告コンテンツA30の種別との組合せが対応情報に含まれるか否かを判定することで、上述した関連性の判定処理を行う。
なお、関連性を判定する処理は、制御情報ではなく配信装置100によって行われてもよい。この場合、配信装置100が、上述した対応情報を保持する。そして、図14における端末装置10は、制御情報に従って、ウェブページC10及び広告コンテンツA30を表示する際に広告コンテンツA30の表示位置を配信装置100に問い合わせる。このとき、端末装置10は、広告コンテンツA30の種別を配信装置100に送信する。そして、配信装置100は、対応情報と広告コンテンツA30の種別とに基づいて、広告コンテンツA30の表示位置を決定し、決定した表示位置を端末装置10に通知する。そして、端末装置10は、配信装置100から通知された表示位置に広告コンテンツA30を表示する。
また、図14の例において、広告装置30の抽出部36は、ウェブページC10の表示情報と関連する広告コンテンツを優先的に抽出してもよい。例えば、端末装置10は、広告コンテンツの取得要求とともに、ウェブページC10に表示されるキーワード等を広告装置30に送信する。そして、広告装置30の抽出部36は、端末装置10から受信したキーワードと関連する広告コンテンツを優先的に抽出する。これにより、広告装置30の配信部37は、抽出部36によって抽出された広告コンテンツを端末装置10に配信する。そして、端末装置10は、図14に示した例と同様に、広告装置30から受信した広告コンテンツを表示する。また、この例に限られず、広告装置30の抽出部36は、ユーザが検索エンジンに指定した検索キーワードとマッチする広告コンテンツを優先的に抽出してもよいし、ユーザの属性情報(サイコグラフィック属性、デモグラフィック属性など)とマッチする広告コンテンツを優先的に抽出してもよい。
また、広告コンテンツの表示位置を決定する処理は、図14の例に限られない。例えば、端末装置10が路線検索サイトに関するウェブページを表示するものとする。この場合、端末装置10は、ユーザから出発駅及び到着駅の入力を受け付けた後に、路線検索結果に対応するウェブページを表示する。このとき、端末装置10は、例えば路線検索結果において到着駅が表示される位置の近傍に、その到着駅に関する広告コンテンツ(例えば、到着駅の地域で販売される商品に関する広告コンテンツなど)を表示してもよい。この例においても、広告装置30の抽出部36は、路線検索結果の表示情報(例えば、到着駅など)と関連する広告コンテンツを優先的に抽出してもよい。
〔9−6.クリックのユーザ確認〕
また、上記実施形態において、端末装置10は、最初に広告コンテンツをクリック不可能な状態で表示し、広告コンテンツがクリックされた場合に、広告コンテンツをクリックした操作であるか否かをユーザに選択させてもよい。この点について、図15を用いて説明する。図15は、変形例に係る広告表示処理の一例を示す図である。
図15の左側に示すように、端末装置10は、図10の左側に示した例と同様に、最初に広告コンテンツA10全体をクリック不可能な状態で影として表示する。そして、端末装置10は、広告コンテンツA10がクリックされた場合に、図15の右側に示すように、広告ページに遷移するか否かをユーザに選択させるためのポップアップ画面PU10を表示する。そして、端末装置10は、ポップアップ画面PU10において広告ページに遷移することが選択された場合に、広告コンテンツA10のリンク先である広告ページにアクセスする。一方、端末装置10は、ユーザによって広告ページに遷移することが選択されなかった場合には、ポップアップ画面PU10を閉じて、図15の左側に示した例のように、ウェブページC10及び広告コンテンツA10を表示する。
このように、端末装置10は、広告コンテンツA10がクリックされた場合に、広告ページへの遷移要否をユーザに問い合わせる。これにより、端末装置10は、クリック不可能な状態で表示した広告コンテンツA10がクリックされた場合であっても、ユーザの意思に応じて広告ページを表示させることができる。この結果、端末装置10は、広告コンテンツA10の広告効果を向上させることができるとともに、ユーザビリティを向上させることができる。
図15の例の場合、配信装置100の配信部132は、図15のように表示制御する制御情報を含むウェブページC10を端末装置10に配信する。例えば、配信部132は、広告コンテンツA10がクリックされた場合にポップアップ画面PU10を表示する処理等を制御する制御情報を配信する。
なお、図15の例において、端末装置10は、最初に広告コンテンツA10を図1の例のように表示してもよい。すなわち、端末装置10は、ウェブページC10のリンク領域と重なる広告コンテンツA10の領域をクリック不可能な状態で表示し、ウェブページC10のリンク領域と重ならない広告コンテンツA10の領域をクリック可能な状態で表示してもよい。そして、端末装置10は、広告コンテンツA10の非クリック領域がクリックされた場合に、広告ページに遷移するか否かをユーザに選択させるためのポップアップ画面PU10を表示してもよい。
〔9−7.広告コンテンツの固定表示〕
また、上記実施形態において、端末装置10は、ウェブページにおける表示位置の変化と連動させずに、広告コンテンツを固定の位置に表示させてもよい。この点について図16を用いて説明する。図16は、変形例に係る広告表示処理の一例を示す図である。
図16の左側に示すように、端末装置10は、図1に示した例と同様に、広告コンテンツA10を表示する。ここで、端末装置10は、図16に示したウェブページC10を一画面で表示できないものとする。この場合、端末装置10は、図16の左側に示すように、スクロールバーSC10を表示する。
そして、端末装置10は、図16の右側に示すように、ユーザによるスクロールバーSC10の移動操作に応じてウェブページC10の表示位置を変動させる。一方、端末装置10は、広告コンテンツA10の表示位置を図16の左側の状態から変動させない。この場合、ウェブページC10の表示位置が変動しているので、ウェブページC10に対する広告コンテンツA10における表示位置は変動する。このため、端末装置10は、ウェブページC10の表示位置の変動に応じて、広告コンテンツA10のクリック領域及び非クリック領域を変動させる。具体的には、端末装置10は、移動後のウェブページC10のリンク領域と重ならない広告コンテンツA10の領域をクリック領域とし、移動後のウェブページC10のリンク領域と重なる広告コンテンツA10の領域を非クリック領域とする。
このように、端末装置10は、ウェブページC10の表示位置とは関係なく、広告コンテンツA10を固定の位置に表示させることで、広告コンテンツA10をユーザに強く印象付けることができる。この結果、端末装置10は、広告コンテンツA10の広告効果を向上させることができる。
図16の例の場合、配信装置100の配信部132は、図16のように表示制御する制御情報を含むウェブページC10を端末装置10に配信する。例えば、配信部132は、広告コンテンツA10を固定の位置に表示させる処理や、ウェブページC10に対する広告コンテンツA10の相対的な表示位置の変動に応じて広告コンテンツA10におけるクリック領域及び非クリック領域を変動させる処理などを制御する制御情報を配信する。
〔9−8.ウェブページの選定〕
また、上記実施形態において、端末装置10は、ウェブページの種別に応じて、ウェブページと広告コンテンツとを重ねて表示させるか否かを決定してもよい。この点について図17を用いて説明する。図17は、変形例に係る広告表示処理の一例を示す図である。
図17に示したウェブページC30は、例えば画像の検索結果画面に該当し、画像G11〜G15が隙間なく表示される。このようなウェブページC30に広告コンテンツを重ねて表示した場合、ウェブページC30及び広告コンテンツの双方が見づらい表示態様になることが考えられる。図1に示した例と比較して具体的に説明する。例えば、図1に示したウェブページC10には、文字や画像が表示されない隙間が存在する。このため、ウェブページC10と広告コンテンツA10とを重ねて表示した場合であっても、影として表示される広告コンテンツA10には、ウェブページC10に表示される文字や画像と重ならない部分が存在する。すなわち、図1の例の場合、影のみが表示される領域が適度に存在するので、ウェブページC10及び広告コンテンツA10の双方が見えづらくなりにくい。一方、図17に示したウェブページC30には、画像等が隙間なく表示される。このため、ウェブページC30と広告コンテンツとを重ねて表示した場合、影として表示される広告コンテンツは、全体的にウェブページC30に表示される画像と重なることになる。すなわち、図17の例の場合、ウェブページC30及び広告コンテンツの双方が見えづらくなる傾向にある。そこで、端末装置10は、図17に示したウェブページC30のように、広告コンテンツが表示される隙間が狭いウェブページには広告コンテンツを重ねて表示する処理を行わなくてもよい。
ここで、ウェブページに広告コンテンツを表示するための隙間が存在するか否かは、ウェブページの種別によって決定することができる。例えば、ニュース記事等が表示されるウェブページは、文字が隙間なく表示されることは稀であり、広告コンテンツを表示するための隙間が存在する傾向にある。また、図17の例のように、画像の検索結果が表示されるウェブページは、画像が隙間なく表示されることが多く、広告コンテンツを表示する隙間が狭い傾向にある。このため、端末装置10は、ウェブページの種別に応じて、ウェブページと広告コンテンツとを重ねて表示するか否かを決定することができる。例えば、端末装置10は、ウェブページの種別が「ニュースページ」等である場合には、図1に示した例のようにウェブページと広告コンテンツとを重ねて表示する処理を行う。また、例えば、端末装置10は、ウェブページの種別が「画像検索結果」等である場合には、ウェブページと広告コンテンツとを重ねて表示する処理を行わない。
このように、端末装置10は、広告コンテンツを重ねて表示させることに適したウェブページを選定することで、ウェブページ及び広告コンテンツが見えづらくなることを防止できる。
なお、端末装置10は、上記例に限られず、一般的なユーザによるウェブページの閲覧時間に基づいて、ウェブページと広告コンテンツとを重ねて表示するか否かを決定してもよい。例えば、他のウェブページへのリンク集が表示されるウェブページは、一般的に、ユーザによって目的のリンク先が発見されるまで閲覧される。このため、ユーザがリンク集等のウェブページを閲覧する時間が短い傾向にある。一方、ニュース記事等が表示されるウェブページは、ニュース記事が読み終わるまで閲覧される。このため、ユーザがニュース記事等のウェブページを閲覧する時間は長い傾向にある。すなわち、リンク集等のウェブページに広告コンテンツを表示した場合であっても、ユーザに広告コンテンツが注目されない場合がある。このようなことから、端末装置10は、例えば、ウェブページの種別が「ニュースページ」等である場合には、図1に示した例のようにウェブページと広告コンテンツとを重ねて表示する処理を行い、ウェブページの種別が「リンクサイト」等である場合には、ウェブページと広告コンテンツとを重ねて表示する処理を行わないようにしてもよい。
図17の例の場合、配信装置100の配信部132は、ウェブページと広告コンテンツとを重ねて表示するか否かを判定する制御情報を端末装置10に配信する。例えば、この制御情報には、ウェブページの種別毎に、かかるウェブページと広告コンテンツとを重ねて表示するか否かを示す表示有無情報が含まれる。そして、制御情報は、ウェブページを形成するHTMLファイル等を解析することでウェブページの種別を取得する。または、制御情報は、ウェブページを形成するHTMLファイル等に記述されているウェブページの種別を取得する。そして、制御情報は、ウェブページの種別と表示有無情報とに基づいて、ウェブページと広告コンテンツとを重ねて表示するか否かを判定する。
なお、ウェブページと広告コンテンツとを重ねて表示するか否かを判定する判定処理は、制御情報ではなく、配信装置100によって行われてもよい。この場合、配信装置100は、上述した表示有無情報を保持する。そして、配信装置100の配信部132は、配信対象のウェブページの種別と表示有無情報とに基づいて、ウェブページと広告コンテンツとを重ねて表示するか否かを判定する。そして、配信部132は、ウェブページと広告コンテンツとを重ねて表示すると判定した場合には、図1等の表示態様を実現する制御情報を含むウェブページを端末装置10に配信する。一方、配信部132は、ウェブページと広告コンテンツとを重ねて表示しないと判定した場合には、図1等の表示態様を実現する制御情報を含まないウェブページを端末装置10に配信する。すなわち、配信部132は、ウェブページの種別に応じて、ウェブページに含める制御情報を動的に変動させてもよい。
〔9−9.広告コンテンツの入稿〕
また、上記実施形態において、広告装置30の入稿受付部34は、上述してきた広告コンテンツの表示態様を広告主に選択させてもよい。具体的には、入稿受付部34は、図1、図7、図10、図11、図12、図13、図14、図15、図16に例示した広告コンテンツの表示態様の一部又は全ての中から、広告主が所望する表示態様を選択させてもよい。このとき、入稿受付部34は、広告コンテンツ全体が広告表示領域に表示される一般的な広告コンテンツの表示態様を選択可能にしてもよい。
また、入稿受付部34は、広告主によって選択された表示態様に応じて、広告コンテンツの詳細な表示態様を広告主に指定させてもよい。例えば、入稿受付部34は、広告コンテンツの表示位置を広告主に指定させてもよい。
なお、入稿受付部34は、広告コンテンツの詳細な表示態様を広告主に指定させた場合には、各種指定情報(例えば、表示位置に関する情報)を広告コンテンツ記憶部32に格納する。そして、広告装置30の配信部37は、広告コンテンツとともに各種指定情報を端末装置10に配信する。そして、端末装置10は、広告装置30によって送信された各種指定情報に基づいて広告コンテンツを表示する。すなわち、ウェブページに含まれる制御情報は、各種指定情報に基づいて広告コンテンツの表示態様を制御する。
〔9−10.装置構成〕
また、上記実施形態では、広告配信システム1に、広告装置30と配信装置100とが含まれる例を示したが、広告装置30と配信装置100とは1個の装置として形成されてもよい。この場合、図5に示した配信装置100は、例えば、図3に示した広告コンテンツ記憶部32、入稿受付部34及び抽出部36を有する。そして、配信装置100は、端末装置10からウェブページの取得要求を受け付けた場合に、広告コンテンツ記憶部32から抽出した広告コンテンツとともに、広告取得命令を含まないウェブページを端末装置10に配信する。
また、上記実施形態では、広告装置30から端末装置10に広告コンテンツが配信される例を示したが、配信装置100が、広告装置30から広告コンテンツを取得してもよい。この場合、広告装置30の要求受付部35は、配信装置100から広告コンテンツの取得要求を受け付ける。また、広告装置30の配信部37は、配信装置100に広告コンテンツを配信する。また、配信装置100の配信部132は、広告装置30から取得した広告コンテンツとともに、広告取得命令を含まないウェブページを端末装置10に配信する。
〔9−11.その他〕
また、上記実施形態では、広告コンテンツが影として表示される例を示したが、端末装置10は、広告コンテンツに所定値以上の透明度を設定した上でウェブページと重ねて表示してもよい。例えば、端末装置10は、ウェブページよりも透過性のある状態で広告コンテンツを表示する。このとき、端末装置10は、ウェブページよりもコントラストが小さい状態で広告コンテンツを表示してもよいし、ウェブページよりも濃淡差が小さい状態で広告コンテンツを表示してもよい。この場合であっても、端末装置10は、ウェブページと広告コンテンツとの双方をユーザが視認できる状態で広告コンテンツを表示することができる。
また、上記実施形態では、広告コンテンツやウェブページのリンク領域を選択するユーザ操作を「クリック」と表記したが、かかるユーザ操作は、マウスを用いたクリック操作に限られない。例えば、上述してきた「クリック」は、指によって広告コンテンツ等をタップする操作や、視線によって広告コンテンツ等を選択する操作であってもよい。
また、上記実施形態では、広告コンテンツが固定の位置に表示される例を示したが、この例に限られない。例えば、端末装置10は、広告コンテンツを移動させてもよい。この場合、端末装置10は、ウェブページC10に対する広告コンテンツA10における表示位置は変動する。このため、端末装置10は、ウェブページC10の表示位置の変動に応じて、広告コンテンツA10のクリック領域及び非クリック領域を変動させる。
また、上記実施形態では、ウェブページに広告コンテンツが重ねて表示される例を示したが、広告コンテンツと重ねて表示されるコンテンツは、ウェブページに限られない。例えば、上述してきた広告コンテンツは、携帯電話ゲーム等の画面に表示されてもよい。
また、上記実施形態では、広告コンテンツを例に挙げて説明したが、ウェブページに表示されるコンテンツは、広告目的の広告コンテンツに限られない。例えば、上述してきた広告コンテンツは、天気情報や震災情報などを通知するためのコンテンツであってもよい。
また、上記実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。例えば、図6に示した要求部15及び受付部16は統合されてもよい。
また、上述してきた各実施形態は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。例えば、図12に示した実施形態と、図15に示した実施形態とを組み合わせることができる。この場合、端末装置10は、図12の左側に示した広告コンテンツA10がクリックされた場合に、図15に示したポップアップ画面PU10を表示する。
〔9−12.ハードウェア構成〕
また、上述してきた実施形態に係る端末装置10及び配信装置100は、例えば図18に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。以下、配信装置100を例に挙げて説明する。図18は、配信装置100の機能を実現するコンピュータ1000の一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ1000は、CPU1100、RAM1200、ROM1300、HDD1400、通信インターフェイス(I/F)1500、入出力インターフェイス(I/F)1600、及びメディアインターフェイス(I/F)1700を有する。
CPU1100は、ROM1300又はHDD1400に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM1300は、コンピュータ1000の起動時にCPU1100によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ1000のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。
HDD1400は、CPU1100によって実行されるプログラム、及び、かかるプログラムによって使用されるデータ等を格納する。通信インターフェイス1500は、通信網50(図2に示したネットワークNに対応)を介して他の機器からデータを受信してCPU1100へ送り、CPU1100が生成したデータを通信網50を介して他の機器へ送信する。
CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、ディスプレイやプリンタ等の出力装置、及び、キーボードやマウス等の入力装置を制御する。CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU1100は、生成したデータを入出力インターフェイス1600を介して出力装置へ出力する。
メディアインターフェイス1700は、記録媒体1800に格納されたプログラム又はデータを読み取り、RAM1200を介してCPU1100に提供する。CPU1100は、かかるプログラムを、メディアインターフェイス1700を介して記録媒体1800からRAM1200上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体1800は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等である。
例えば、コンピュータ1000が実施形態に係る配信装置100として機能する場合、コンピュータ1000のCPU1100は、RAM1200上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部130の機能を実現する。また、HDD1400には、コンテンツ記憶部120内のデータが格納される。コンピュータ1000のCPU1100は、これらのプログラムを記録媒体1800から読み取って実行するが、他の例として、他の装置から通信網50を介してこれらのプログラムを取得してもよい。
また、例えば、コンピュータ1000が実施形態に係る端末装置10として機能する場合、コンピュータ1000のCPU1100は、RAM1200上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部14の機能を実現する。
〔10.効果〕
上述してきたように、実施形態に係る配信装置100は、受付部131と、配信部132とを有する。受付部131は、ウェブページ(第1コンテンツの一例に相当)の取得要求を受け付ける。配信部132は、受付部131によって取得要求が受け付けられた場合に、ウェブページと、ウェブページと重ねて表示させる広告コンテンツ(第2コンテンツの一例に相当)をクリック可能な状態(選択可能な状態の一例に相当)及びクリック不可能な状態(選択不可能な状態の一例に相当)に制御する制御情報とを配信する。
これにより、実施形態に係る配信装置100は、ウェブページ配信者及び広告主の双方にとって有益な広告表示を実現することができる。
また、実施形態に係る配信装置100において、配信部132は、ウェブページにおいてクリックを受け付ける領域であるリンク領域をクリック可能な状態で表示させるとともに、リンク領域と重なる広告コンテンツの領域をクリック不可能な状態で表示させ、かつ、リンク領域と重ならない広告コンテンツの領域をクリック可能な状態で表示させる制御情報を配信する。
これにより、実施形態に係る配信装置100は、ウェブページ配信者及び広告主の双方にとって有益な広告表示を実現することができる。
また、実施形態に係る配信装置100において、配信部132は、広告コンテンツを表示してから所定時間(第1の所定時間の一例に相当)が経過した場合に、広告コンテンツを非表示にする制御情報を配信する。
これにより、実施形態に係る配信装置100は、広告コンテンツに興味を持たなかったユーザにとって目障りな広告表示になることを防止できる。
また、実施形態に係る配信装置100において、配信部132は、ユーザによって所定の操作が行われた場合に、広告コンテンツをクリック可能な状態及びクリック不可能な状態のいずれかに切り替える制御情報を配信する。
また、実施形態に係る配信装置100において、配信部132は、広告コンテンツをクリック不可能な状態でウェブページと重ねて表示させ、広告コンテンツを指定するユーザ操作が行われた場合に、広告コンテンツをクリック可能な状態に切り替える制御情報を配信する。
これにより、実施形態に係る配信装置100は、広告コンテンツに注目していないユーザにとって目障りな広告表示になることを防止できるとともに、広告コンテンツに注目しているユーザに対しては広告ページへの遷移操作を行わせることができる。
また、実施形態に係る配信装置100において、配信部132は、所定時間(第2の所定時間の一例に相当)が経過するたびに、広告コンテンツをクリック可能な状態及びクリック不可能な状態のいずれかに切り替える制御情報を配信する。
これにより、実施形態に係る配信装置100は、ウェブページ配信者及び広告主の双方にとって有益な広告表示を実現することができる。
また、実施形態に係る配信装置100において、配信部132は、クリック可能な状態に切り替えた広告コンテンツをウェブページの前面に表示させる制御情報を配信する。
これにより、実施形態に係る配信装置100は、広告コンテンツがクリック可能な状態に切り替わったことをユーザに認識させることができるので、ユーザビリティの向上を図ることができる。
また、実施形態に係る配信装置100において、配信部132は、ウェブページの表示情報と、広告コンテンツとの関連性に基づいて、広告コンテンツの表示位置を決定する制御情報を配信する。
これにより、実施形態に係る配信装置100は、ウェブページの表示情報と連動した広告表示を実現することができるので、広告コンテンツの広告効果を向上させることができる。
また、実施形態に係る配信装置100において、配信部132は、クリック不可能な状態で表示されている広告コンテンツを指定するユーザ操作が行われた場合に、広告コンテンツを選択する操作であるか否かをユーザに選択させる制御情報を配信する。
これにより、実施形態に係る配信装置100は、広告コンテンツの広告効果を向上させることができるとともに、ユーザビリティを向上させることができる。
また、実施形態に係る配信装置100において、配信部132は、ウェブページの種別に基づいて、ウェブページと広告コンテンツとを重ねて表示させるか否かを決定する制御情報を配信する。
これにより、実施形態に係る配信装置100は、ウェブページ及び広告コンテンツが見えづらくなることを防止できる。
また、実施形態に係る配信装置100において、配信部132は、広告コンテンツをウェブページよりも透過性のある状態で表示させる制御情報を配信する。
これにより、実施形態に係る配信装置100は、ユーザを広告コンテンツに注目させることができるので、広告コンテンツの広告効果を向上させることができる。
また、実施形態に係る端末装置10は、受付部16と、表示部17とを有する。受付部16は、ウェブページと広告コンテンツとを受け付ける。表示部17は、ウェブページを表示するとともに、広告コンテンツをクリック可能な状態及びクリック不可能な状態に制御し、かつ、広告コンテンツをウェブページと重ねて表示する。
これにより、実施形態に係る端末装置10は、ウェブページ配信者及び広告主の双方にとって有益な広告表示を実現することができる。
以上、本願の実施形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。