JP6242281B2 - 電源回路、及び電源回路の制御方法 - Google Patents

電源回路、及び電源回路の制御方法 Download PDF

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Description

本発明は電源回路、及び電源回路の制御方法に関し、例えば複数の電圧源を備える電源回路、及び電源回路の制御方法に関する。
近年、光エネルギー、振動エネルギー、熱エネルギー、電波(電磁波)等の身の回りにあるエネルギーを電力に変換するエナジーハーベスト技術が注目を集めている。エナジーハーベスト技術を用いることで、電子機器に電池を搭載する必要がなくなり、電子機器の利便性を向上させることができる。
特許文献1には、複数の電池の使用の自由度を高めて電池の使用効率を向上させることが可能な電子機器に関する技術が開示されている。特許文献2には、供給電力の電圧が低い電源と、電力を負荷回路が動作できる電圧に昇圧する昇圧回路と、昇圧回路で昇圧された電力で動作する負荷回路とを有する電子機器に関する技術が開示されている。
特許第2959657号 特開2006−20491号公報
エナジーハーベスト技術を用いた場合、各々の電圧源で得られる電圧は非常に小さい。このため、各々の電圧源の電圧を電子機器を駆動できる電圧まで昇圧するために電圧制御回路を設ける必要がある。
しかしながら、各々の電圧源から出力される電圧は非常に小さいため、各々の電圧源から電圧制御回路に電圧が供給された後、電圧制御回路が起動するまでに時間がかかる。このため、電源回路の起動に時間がかかるという問題がある。
その他の課題と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
一実施の形態によれば、電源回路は、複数の電圧源と、複数の電圧源が直列に接続されている状態と並列に接続されている状態とを切り替えるスイッチ回路と、電圧制御回路と、を備える。スイッチ回路は、複数の電圧源を直列に接続し、当該直列に接続されている複数の電圧源の出力を電圧制御回路の出力ノードに供給した後、複数の電圧源を並列に接続し、当該並列に接続されている複数の電圧源の出力を前記電圧制御回路に供給する。
前記一実施の形態によれば、高速に起動することが可能な電源回路、及び電源回路の制御方法を提供することができる。
実施の形態1にかかる電源回路を示すブロック図である。 実施の形態1にかかる電源回路が備えるスイッチ回路の一例を示す回路図である。 図2に示すスイッチ回路が備える制御回路の一例を示す回路図である。 図2に示すスイッチ回路が備える制御回路の他の例を示す回路図である。 実施の形態1にかかる電源回路が備える電圧制御回路の一例を示す回路図である。 図4に示す電圧制御回路が備える発振回路の一例を示す回路図である。 実施の形態1にかかる電源回路が備える電圧モニタ回路の一例を示す回路図である。 図6に示す電圧モニタ回路が備える基準電圧生成回路の一例を示す回路図である。 実施の形態1にかかる電源回路が備える昇圧回路の一例を示す回路図である。 図8に示す昇圧回路が備える発振回路の一例を示す回路図である。 実施の形態1にかかる電源回路の動作を説明するためのタイミングチャートである。 実施の形態2にかかる電源回路を示すブロック図である。 実施の形態2にかかる電源回路が備える切替回路の一例を示す回路図である。 実施の形態2にかかる電源回路が備える電圧制御回路の一例を示す回路図である。 実施の形態2にかかる電源回路の動作を説明するためのタイミングチャートである。 実施の形態3にかかる電源回路を示すブロック図である。 実施の形態3にかかる電源回路が備える入力電圧モニタ回路の一例を示す回路図である。 実施の形態3にかかる電源回路が備える電圧制御回路の一例を示す回路図である。 実施の形態3にかかる電源回路の動作を説明するためのタイミングチャートである。 実施の形態4にかかる電源システムの一例を示すブロック図である。 実施の形態4にかかる電源システムの他の例を示すブロック図である。 実施の形態4にかかる電源システムの他の例を示すブロック図である。 実施の形態4にかかる電源システムの他の例を示すブロック図である。
<実施の形態1>
以下、図面を参照して実施の形態1について説明する。
図1は、実施の形態1にかかる電源回路を示すブロック図である。図1に示すように、本実施の形態にかかる電源回路1は、電圧源11_1〜11_N(Nは2以上の整数)、スイッチ回路12、電圧制御回路13、電圧モニタ回路14、及び昇圧回路15を備える。電源回路1は負荷回路16に電力を供給する。
各々の電圧源11_1〜11_Nから出力された電圧VIN_1〜VIN_Nはスイッチ回路12に供給される。また、電圧源11_Nから出力された電圧VIN_Nは昇圧回路15に供給される。なお、図1に示す電源回路1では、1つの電圧源11_Nから出力された電圧VIN_Nが昇圧回路15に供給される場合を示したが、本実施の形態では、複数の電圧源(ただし、Nよりも少ない数)から出力された電圧が昇圧回路15に供給されるように構成してもよい。換言すると、複数の電圧源11_1〜11_Nのうちの少なくとも一つから出力された電圧が昇圧回路15に供給されるようにしてもよい。
電圧源11_1〜11_Nは、エナジーハーベスト技術を用いて電圧(電力)を生成する。例えば電圧源11_1〜11_Nは、光エネルギー、振動エネルギー、熱エネルギー、電波(電磁波)等の身の回りにあるエネルギーを電力に変換する。例えば光エネルギーを電力に変換する場合は、光電変換素子(太陽電池)を用いることができる。振動エネルギーを電力に変換する場合は、圧電素子を用いることができる。熱エネルギーを電力に変換する場合は、熱電素子(ペルチェ素子)を用いることができる。電波を電力に変換する場合は、例えばアンテナと整流素子を備える回路(レクテナ)を用いることができる。エナジーハーベスト技術を用いた場合は、一つの電圧源で得られる電圧は非常に小さい。例えば、電波を電力に変換した際に得られる電圧は約0.1V〜0.2V程度である。
電波を電力に変換する場合は、複数の周波数帯域の電波を電力に変換するために、各々の周波数帯域に対応した電圧源11_1〜11_N(つまり、各々の周波数帯域の電波を受信するアンテナを備えた電圧源11_1〜11_N)を設けてもよい。ここで所定の周波数帯域とは、例えば携帯電話の周波数帯域、無線LANの周波数帯域、地上デジタル放送の周波数帯域など、多くの電波が使用されている周波数帯域(つまりエネルギーの高い周波数帯域)である。このように、各々異なる周波数帯域の電波を用いた場合は、各々の電圧源11_1〜11_Nで得られる電圧は周波数帯域毎に異なる場合もある。
スイッチ回路12は、複数の電圧源11_1〜11_Nが直列に接続されている状態と、複数の電圧源11_1〜11_Nが並列に接続されている状態とを切り替える。具体的には、スイッチ回路12は、複数の電圧源11_1〜11_Nを直列に接続している場合、直列に接続されている複数の電圧源11_1〜11_Nの出力OUT_Sを電圧制御回路13の出力ノードVOUTに供給する。また、スイッチ回路12は、複数の電圧源11_1〜11_Nを並列に接続している場合、並列に接続されている複数の電圧源11_1〜11_Nの出力OUT_1〜OUT_Nを電圧制御回路13の入力ノードVINに供給する。
図2は、本実施の形態にかかる電源回路1が備えるスイッチ回路12の一例を示す回路図である。図2に示すように、スイッチ回路12は、トランジスタTr_OUT、Tra_1〜Tra_N−1、Trb_1〜Trb_N、Trc_1〜Trc_N−1、及び制御回路17を備える。本実施の形態において、トランジスタTr_OUT、Tra_1〜Tra_N−1、Trb_1〜Trb_N、Trc_1〜Trc_N−1には、例えばNMOSトランジスタを用いることができる。
トランジスタTra_i(iは、1〜N−1の整数)は、電圧源11_iのマイナス側端子と電圧源11_i+1のプラス側端子との間に設けられている。トランジスタTra_1〜Tra_N−1のゲートには、制御回路17から出力された制御信号CTRが供給される。制御信号CTRがハイレベル(“1”)の場合、トランジスタTra_1〜Tra_N−1がオン状態となり、複数の電圧源11_1〜11_Nが直列に接続されている状態となる。
電圧源11_1のプラス側端子と電圧制御回路13の出力ノードVOUTとの間には、トランジスタTr_OUTが設けられている。制御信号CTRがハイレベル(“1”)の場合、トランジスタTr_OUTがオン状態となり、直列に接続されている複数の電圧源11_1〜11_Nの出力OUT_Sが電圧制御回路13の出力ノードVOUTに供給される。
トランジスタTrb_i(iは、1〜Nの整数)は、電圧源11_iのプラス側端子と電圧制御回路13の入力ノードVINとの間に設けられている。トランジスタTrc_i(iは、1〜N−1の整数)は、電圧源11_iのマイナス側端子と接地電位との間に設けられている。トランジスタTrb_1〜Trb_Nのゲート、及びトランジスタTrc_1〜Trc_N−1のゲートには、制御回路17から出力された制御信号CTRBが供給される。ここで、制御信号CTRBは、制御信号CTRが反転した制御信号である。
制御信号CTRがロウレベル(“0”)、制御信号CTRBがハイレベル(“1”)の場合、トランジスタTra_1〜Tra_N−1がオフ状態、トランジスタTrb_1〜Trb_N、Trc_1〜Trc_N−1がオン状態となり、複数の電圧源11_1〜11_Nが並列に接続されている状態となる。つまり、電圧源11_i(iは、1〜Nの整数)のプラス側端子が電圧制御回路13の入力ノードVINに接続され、電圧源11_iのマイナス側端子が接地電位に接続された状態となる。
制御回路17は、電圧モニタ回路14から出力されたモニタ信号COMPを入力し、当該モニタ信号COMPに応じた制御信号CTR、CTRBを各々のトランジスタに出力する。例えば、制御回路17は、電圧モニタ回路14から出力されたモニタ信号COMPがハイレベル(“1”)の場合、制御信号CTRとしてロウレベル(“0”)の信号を、制御信号CTRBとしてハイレベル(“1”)の信号をそれぞれ出力する。また、制御回路17は、電圧モニタ回路14から出力されたモニタ信号COMPがロウレベル(“0”)の場合、制御信号CTRとしてハイレベル(“1”)の信号を、制御信号CTRBとしてロウレベル(“0”)の信号をそれぞれ出力する。
制御回路17には、昇圧回路15で昇圧された電圧VCPが供給される。つまり、昇圧回路15から供給された電圧VCPは、各々のトランジスタTr_OUT、Tra_1〜Tra_N−1、Trb_1〜Trb_N、Trc_1〜Trc_N−1を駆動するために用いられる。
図3Aは、図2に示すスイッチ回路12が備える制御回路17の一例を示す回路図である。図3Aに示すように、制御回路17は、NMOSトランジスタTr1、抵抗R0、及びインバータINV_C1、INV_C2を用いて構成することができる。NMOSトランジスタTr1のドレインには抵抗R0を介して電圧VCPが供給される。NMOSトランジスタTr1のソースは接地電位に接続されており、ゲートにはモニタ信号COMPが供給される。NMOSトランジスタTr1および抵抗R0は、レベルシフタ回路を構成している。
NMOSトランジスタTr1のドレインと抵抗R0とが接続されているノードは、インバータINV_C1の入力に接続されている。インバータINV_C1の出力はインバータINV_C2の入力に接続されている。インバータINV_C2の出力からは制御信号CTRが出力される。インバータINV_C1の出力からは制御信号CTRBが出力される。インバータINV_C1、INV_C2には、昇圧回路15で昇圧された電圧VCPが供給される。
NMOSトランジスタTr1のゲートにハイレベルのモニタ信号COMPが供給されると、NMOSトランジスタTr1がオン状態となり、インバータINV_C1の入力はロウレベルとなる。よって、インバータINV_C1は、制御信号CTRBとしてハイレベルの信号を出力する。また、インバータINV_C2の入力にはハイレベルの信号が供給されるので、インバータINV_C2は、制御信号CTRとしてロウレベルの信号を出力する。
NMOSトランジスタTr1のゲートにロウレベルのモニタ信号COMPが供給されると、NMOSトランジスタTr1がオフ状態となり、インバータINV_C1の入力はハイレベルとなる。よって、インバータINV_C1は、制御信号CTRBとしてロウレベルの信号を出力する。また、インバータINV_C2の入力にはロウレベルの信号が供給されるので、インバータINV_C2は、制御信号CTRとしてハイレベルの信号を出力する。
なお、本実施の形態では、電圧モニタ回路14から出力されたモニタ信号COMPのレベルが十分に高い場合は、レベルシフタ回路(NMOSトランジスタTr1および抵抗R0)を省略してもよい。すなわち、図3Bに示す制御回路17’のように、2つのインバータINV_C3、INV_C4を用いて制御回路を構成してもよい。この場合は、インバータINV_C3の出力から制御信号CTRが出力され、インバータINV_C3の出力から制御信号CTRBが出力される。
図1に示す電圧制御回路13は、入力ノードVINに供給された電圧を昇圧し、昇圧後の電圧を出力ノードVOUTに出力する。つまり、電圧制御回路13は、並列に接続されている複数の電圧源11_1〜11_Nの出力OUT_1〜OUT_Nを昇圧する。
図4は電圧制御回路13の一例を示す回路図である。図4に示すように、電圧制御回路13は、インダクタL1、NMOSトランジスタTr10、PMOSトランジスタTr11、キャパシタC1、及び発振回路21を備えるスイッチングレギュレータを用いて構成することができる。
インダクタL1の一端は入力ノードVINに接続されており、インダクタL1の一端には、各々の電圧源11_1〜11_Nの出力OUT_1〜OUT_Nが供給される。NMOSトランジスタTr10のドレインはインダクタL1の他端及びPMOSトランジスタTr11のソースに接続されており、ソースは接地されており、ゲートにはクロック信号CLKが供給される。PMOSトランジスタTr11のソースはインダクタL1の他端及びNMOSトランジスタTr10のドレインに接続されており、ドレインはキャパシタC1の一端に接続されており、ゲートにはクロック信号CLKが供給される。PMOSトランジスタTr11のドレインからは出力電圧VOUT(出力ノードVOUTに出力される電圧を出力電圧VOUTとも記載する)が出力される。
発振回路21は、電圧モニタ回路14から出力されたモニタ信号COMPがハイレベルの場合、クロック信号CLKを生成し、生成したクロック信号CLKをNMOSトランジスタTr10のゲートおよびPMOSトランジスタTr11のゲートに出力する。
図5は、電圧制御回路13が備える発振回路21の一例を示す回路図である。図5に示すように、発振回路21は、AND回路22と、奇数個のインバータ23とを備える。AND回路22および奇数個のインバータ23は直列に接続されている。AND回路22の一方の入力には奇数個のインバータ23の最終段の出力が供給され、他方の入力には電圧モニタ回路14から出力されたモニタ信号COMPが供給される。モニタ信号COMPがハイレベルの場合、奇数個のインバータ23がリング状に接続されてリングオシレータを構成するため、奇数個のインバータ23の最終段からクロック信号CLKが出力される。このとき、発振回路21は、電圧制御回路13自身から供給される出力電圧VOUTで駆動される。
図4に示す電圧制御回路13において、発振回路21から供給されたクロック信号CLKがハイレベルの場合、NMOSトランジスタTr10はオン状態、PMOSトランジスタTr11はオフ状態となる。このとき、インダクタL1の一端には各々の電圧源11_1〜11_Nの出力OUT_1〜OUT_Nが供給され、他端は接地されるので、インダクタL1には電流が流れる。これによりインダクタL1にはエネルギーが蓄えられる。その後、発振回路21から供給されたクロック信号CLKがロウレベルになると、NMOSトランジスタTr10はオフ状態、PMOSトランジスタTr11はオン状態となる。これにより、インダクタL1に蓄えられたエネルギーが、PMOSトランジスタTr11のドレインから放出されて出力電圧VOUTが出力される。
図1に示す電圧モニタ回路14は、電圧制御回路13の出力ノードVOUTの電圧をモニタする。具体的には、電圧モニタ回路14は、出力ノードVOUTの電圧が所定の電圧以上の場合、モニタ信号COMPとしてハイレベルの信号を出力する。一方、電圧モニタ回路14は、出力ノードVOUTの電圧が所定の電圧よりも小さい場合、モニタ信号COMPとしてロウレベルの信号を出力する。
図6は、電圧モニタ回路14の一例を示す回路図である。図6に示すように、電圧モニタ回路14は、抵抗R1、R2、比較器CMP1、及び基準電圧生成回路25を備える。抵抗R1の一端は出力ノードVOUTに接続されており、他端は抵抗R2の一端に接続されている。抵抗R2の他端は接地電位に接続されている。つまり、抵抗R1および抵抗R2は抵抗分割回路を構成しており、抵抗R1および抵抗R2が接続されているノードから、出力ノードVOUTの電圧を分割した電圧VDIVが出力される。電圧VDIVは、比較器CMP1の非反転入力端子(+)に供給される。
基準電圧生成回路25は基準電圧VBGRを生成し、生成した基準電圧VBGRを比較器CMP1の反転入力端子(−)に供給する。図7は、基準電圧生成回路25の一例を示す回路図である。図7に示すように、基準電圧生成回路25は、PMOSトランジスタTr21〜Tr23、NMOSトランジスタTr24〜Tr25、及び抵抗R11、R12を備える。
PMOSトランジスタTr21のソースは出力ノードVOUTに、ゲートはノードN1に、ドレインはノードN2にそれぞれ接続されている。PMOSトランジスタTr22のソースは出力ノードVOUTに、ゲートはノードN1に、ドレインはNMOSトランジスタTr25のドレインにそれぞれ接続されている。PMOSトランジスタTr23のソースは出力ノードVOUTに、ゲートはノードN1に、ドレインはノードN3にそれぞれ接続されている。NMOSトランジスタTr24のドレイン及びゲートはノードN2に、ソースは接地電位にそれぞれ接続されている。NMOSトランジスタTr25のドレインはPMOSトランジスタTr22のドレインに、ゲートはノードN2に、ソースは抵抗R1の一端にそれぞれ接続されている。抵抗R1の他端は接地電位に接続されている。抵抗R2の一端はノードN3に、他端は接地電位にそれぞれ接続されている。ノードN3からは基準電圧VBGRが出力される。基準電圧生成回路25は、出力ノードVOUTの電圧に依存しない一定の基準電圧VBGRを出力する。
図6の電圧モニタ回路14が備える比較器CMP1は、電圧VDIVと基準電圧VBGRとを比較し、比較結果をモニタ信号COMPとして出力する。具体的には、比較器CMP1は、電圧VDIVが基準電圧VBGRよりも小さい場合、モニタ信号COMPとしてロウレベルの信号を出力する。一方、比較器CMP1は、電圧VDIVが基準電圧VBGR以上の場合、モニタ信号COMPとしてハイレベルの信号を出力する。
図1に示す昇圧回路15は、電圧源Nから供給された電圧VIN_Nを昇圧する。ここで、昇圧回路15に電圧を供給する電圧源Nは、電圧源11_1〜11_Nが直列に接続された際に、電圧源Nのマイナス側端子が接地電位に接続される。昇圧回路15で昇圧された電圧VCPは、スイッチ回路12に供給される。
図8は、昇圧回路15の一例を示す回路図である。図8に示すように、昇圧回路15は、ダイオードD_1〜D_p、キャパシタC_1〜C_p、及び発振回路27を備える。ダイオードD_1〜D_pは直列に接続されている。ダイオードD_1のアノードには電圧源Nの電圧VIN_Nが供給される。ダイオードD_pのカソードからは昇圧された電圧VCPが出力される。ダイオードD_iのカソードにはキャパシタC_iの一端が接続されている(iは1〜p)。キャパシタC_i(iは1〜p−1)の他端には、発振回路27で生成されたクロック信号CKまたはクロック信号CKBが供給される。クロック信号CKBはクロック信号CKが反転した信号である。キャパシタC_pの他端は接地電位に接続されている。図8に示す昇圧回路15はチャージポンプ回路であり、クロック信号CK、CKBに応じて電圧源Nの電圧VIN_Nを昇圧する。
図9は、図8に示す昇圧回路15が備える発振回路27の一例を示す回路図である。図9に示すように、発振回路27は、奇数個のインバータ28がリング状に接続されたリングオシレータを備える。奇数個のインバータ28の最終段のインバータの出力は、バッファBUF1に接続されており、バッファBUF1からクロック信号CKが出力される。奇数個のインバータ28の最終段のインバータの入力はバッファBUF2に接続されており、バッファBUF2からクロック信号CKBが出力される。
次に、図1に示した電源回路1の動作について、図10に示すタイミングチャートを用いて説明する。各々の電圧源11_1〜11_Nから電圧VIN_1〜VIN_Nが供給されていない状態では、出力電圧VOUTは0である。
タイミングt1において、各々の電圧源11_1〜11_Nから電圧VIN_1〜VIN_Nが供給されると、昇圧回路15が動作し始める。つまり、図8に示した昇圧回路15の発振回路27が動作し始め、クロック信号CK、CKBが供給され始める。これにより、昇圧回路15の出力電圧VCPが上昇し始める。このとき、スイッチ回路12の制御回路17(図2参照)に電圧VCPが供給され始めるので、制御回路17は制御信号CTRとしてハイレベル(“1”)の信号を供給し始める。つまり、電圧VCPが上昇するにつれて、制御信号CTRが上昇する。
制御信号CTRがハイレベル(“1”)になると、スイッチ回路12のトランジスタTr_OUT、Tra_1〜Tra_N−1がオン状態となる。このとき、制御信号CTRBはロウレベル(“0”)であるので、スイッチ回路12のトランジスタTrb_1〜Trb_N、Trc_1〜Trc_N−1はオフ状態となる。よって、各々の電圧源11_1〜11_Nは直列に接続される。直列に接続された複数の電圧源11_1〜11_Nの出力OUT_Sは、電圧制御回路13の出力ノードVOUTに供給される。なお、昇圧回路15の出力電圧VCPが非常に低い場合(例えば、0.1V程度)、制御信号CTRの値は不定となる。
直列接続された複数の電圧源11_1〜11_Nの出力OUT_Sが電圧制御回路13の出力ノードVOUTに供給されると、出力ノードVOUTに接続されているキャパシタC1(つまり、図4の電圧制御回路13のキャパシタC1)が充電される。これにより、出力ノードVOUTの電圧が上昇し始める。
よって、図6に示す電圧モニタ回路14の電圧VDIV(出力ノードVOUTの電圧を分割した電圧)も上昇し始める。比較器CMP1は、電圧VDIVと基準電圧VBGRとを比較し、電圧VDIVが基準電圧VBGRよりも低い場合、モニタ信号COMPとしてロウレベルの信号(“0”)を出力する。その後、電圧VDIV(VOUT)が徐々に上昇し、タイミングt2において電圧VDIVが基準電圧VBGR以上になると、モニタ信号COMPがハイレベル(“1”)になる。
モニタ信号COMPがハイレベルになると、図2に示すスイッチ回路12の制御回路17は、制御信号CTRとしてロウレベルの信号を、制御信号CTRBとしてハイレベルの信号をそれぞれ出力する。制御信号CTRがロウレベルになると、スイッチ回路12のトランジスタTr_OUT、Tra_1〜Tra_N−1がオフ状態となる。制御信号CTRBがハイレベルになると、スイッチ回路12のトランジスタTrb_1〜Trb_N、Trc_1〜Trc_N−1がオン状態となる。よって、各々の電圧源11_1〜11_Nは並列に接続され、各々の電圧源11_1〜11_Nの出力OUT_1〜OUT_Nが入力ノードVINに出力される。これにより、入力ノードVINの電圧が上昇する。このとき、各々の電圧源11_1〜11_Nは並列に接続されているので、入力ノードVINの電圧は0.3V程度となる。
また、モニタ信号COMPがハイレベルになると、図4に示す電圧制御回路13の発振回路21が動作を開始する。これにより、クロック信号CLKがNMOSトランジスタTr10のゲートおよびPMOSトランジスタTr11のゲートに供給され、電圧制御回路13が昇圧動作を開始する。よって、出力電圧VOUTが上昇し、タイミングt3になると出力電圧VOUTが一定となり電源回路1の立ち上げ動作が終了する。タイミングt3以降、電圧制御回路13は出力電圧VOUTとして一定の電圧を出力する。例えば、このときの出力電圧VOUTは2V程度である。
なお、電圧制御回路13の発振回路21で生成されるクロック信号CLKは、昇圧回路15の発振回路27で生成されるクロック信号CK、CKBよりも高速となる。つまり、電圧制御回路13の発振回路21は出力ノードVOUTの電圧(2V程度)で動作するのに対して、昇圧回路15の発振回路27は入力ノードの電圧(0.3V程度)で動作する。よって、電圧制御回路13の発振回路21で生成されるクロック信号CLKのほうが高速となる。
例えば、昇圧回路15はチャージポンプ回路で構成することができ、電圧制御回路13はスイッチングレギュレータで構成することができる。このとき、昇圧回路15(チャージポンプ回路)が備える発振回路27の周波数は、電圧制御回路13(スイッチングレギュレータ)が備える発振回路21の周波数よりも低くなる。
背景技術で説明したように、エナジーハーベスト技術を用いた場合、各々の電圧源で得られる電圧は非常に小さい。このため、各々の電圧源の電圧を電子機器を駆動できる電圧まで昇圧するために電圧制御回路を設ける必要がある。
しかしながら、各々の電圧源から出力される電圧は非常に小さいため、各々の電圧源から電圧制御回路に電圧が供給された後、電圧制御回路が起動するまでに時間がかかる。このため、電源回路の起動に時間がかかるという問題があった。
すなわち、電圧制御回路13の出力ノードVOUTにはキャパシタC1が接続されているため、各々の電圧源11_1〜11_N(並列接続)から電圧VIN_1〜VIN_Nが供給され始めた後、出力ノードVOUTに接続されているキャパシタC1が充電されるのに時間がかかる。このため、出力ノードVOUTの電圧が立ち上がるまでに時間がかかっていた。
そこで、本実施の形態にかかる電源回路1では、電源回路1の立ち上げ時に、スイッチ回路12を用いて、複数の電圧源11_1〜11_Nを直列に接続し、当該直列に接続されている複数の電圧源11_1〜11_Nの出力OUT_Sを電圧制御回路13の出力ノードVOUTに供給している。つまり、直列に接続されている複数の電圧源11_1〜11_Nの出力OUT_Sを用いて、電圧制御回路13の出力ノードVOUTに接続されているキャパシタC1(図4参照)を充電している。ここで、複数の電圧源11_1〜11_Nを直列に接続すると出力電圧を高くすることができるので、キャパシタC1を高速で充電することができる。よって、電源回路1(電圧制御回路13)を高速に立ち上げることができる。
また、本実施の形態にかかる電源回路1では、スイッチ回路12は、キャパシタC1を充電した後(つまり、出力ノードVOUTの電圧が所定の電圧以上になった後)、複数の電圧源11_1〜11_Nを並列に接続し、当該並列に接続されている複数の電圧源11_1〜11_Nの出力OUT_1〜OUT_Nを電圧制御回路13の入力ノードVINに供給している。よって、複数の電圧源11_1〜11_Nのうち一部の電圧源の性能が低下(出力電圧や出力電流の低下)した場合であっても、電圧制御回路13の入力ノードVINへの影響は性能が低下した電圧源に限定され、他の電圧源からは電圧制御回路13の入力ノードVINに最大限の電力が入力される。
つまり、複数の電圧源11_1〜11_Nを直列に接続している状態では、複数の電圧源11_1〜11_Nのうち一部の電圧源の性能が低下した場合、その影響は電圧源11_1〜11_N全体に及ぶため、複数の電圧源11_1〜11_Nで回収することができる電力が大幅に減少してしまう。しかし、複数の電圧源11_1〜11_Nを並列に接続している状態では、一部の電圧源の性能が低下した場合であっても、電圧制御回路13の入力ノードVINへの影響は性能が低下した電圧源に限定され、他の電圧源からは電圧制御回路13の入力ノードVINに最大限の電力が入力される。よって、複数の電圧源11_1〜11_Nから効率的に電力を回収することができる。
以上で説明したように、本実施の形態にかかる電源回路1では、電源回路1の立ち上げ時に、スイッチ回路12を用いて、複数の電圧源11_1〜11_Nを直列に接続しているので、電源回路1(電圧制御回路13)を高速に立ち上げることができる。また、電源回路1が立ち上がった後は、複数の電圧源11_1〜11_Nを並列に接続しているので、複数の電圧源11_1〜11_Nから効率的に電力を回収することができる。
<実施の形態2>
次に、実施の形態2について説明する。図11は、実施の形態2にかかる電源回路2を示すブロック図である。本実施の形態にかかる電源回路2は、実施の形態1にかかる電源回路1と比べて、切替回路31を備える点および電圧制御回路32の構成が異なる。これ以外は実施の形態1にかかる電源回路1と同様であるので、同一の構成要素には同一の符号を付し、重複した説明は省略する。
図11に示すように、本実施の形態にかかる電源回路2は、電圧源11_1〜11_N(Nは2以上の整数)、スイッチ回路12、切替回路31、電圧制御回路32、電圧モニタ回路14、及び昇圧回路15を備える。電源回路2は負荷回路16に電力を供給する。なお、電圧源11_1〜11_N、スイッチ回路12、電圧モニタ回路14、及び昇圧回路15については実施の形態1の場合と同様である。
切替回路31は、スイッチ回路12が複数の電圧源11_1〜11_Nを並列に接続している場合、複数の電圧源11_1〜11_Nの出力OUT_1〜OUT_Nを電圧制御回路32の入力ノードVINに順番に供給する。切替回路31は、電圧制御回路32から出力された出力電圧VOUTを電源としている。
図12は、切替回路31の一例を示す回路図である。図12に示すように、切替回路31は、スイッチ回路33および制御回路34を備える。スイッチ回路33は、スイッチSW_1〜SW_Nを備える。スイッチSW_i(iは、1〜Nの整数)は、電圧源11_iの出力OUT_iと電圧制御回路32の入力ノードVINとの接続・非接続を切り替える。スイッチSW_iは、例えばNMOSトランジスタを用いて構成することができる。スイッチSW_iをNMOSトランジスタで構成した場合、スイッチSW_iのドレインは電圧源11_iの出力OUT_iに接続され、スイッチSW_iのソースは電圧制御回路32の入力ノードVINに接続される。また、各スイッチSW_1〜SW_Nの入力側にはキャパシタCa_1〜Ca_Nが設けられている。
スイッチSW_1〜SW_Nは、制御回路34から出力された制御信号C_SW(1)〜C_SW(N)を用いて制御される。スイッチSW_1〜SW_NをNMOSトランジスタで構成した場合、制御信号C_SW(1)〜C_SW(N)は各々のNMOSトランジスタのゲートに供給される。例えば、制御信号C_SW(i)がハイレベルの場合、スイッチSW_iがオン状態となり、電圧源11_iの出力OUT_iと電圧制御回路32の入力ノードVINとが接続される(iは、1〜Nの整数)。一方、制御信号C_SW(i)がロウレベルの場合、スイッチSW_iがオフ状態となり、電圧源11_iの出力OUT_iと電圧制御回路32の入力ノードVINとが非導通状態となる。
制御回路34は、スイッチSW_1〜SW_Nが順番にオン状態となるような制御信号C_SW(1)〜C_SW(N)を生成する。制御回路34には、電圧制御回路32からクロック信号CLKが供給される。
図11に示す電圧制御回路32は、入力ノードVINに供給された電圧を昇圧し、昇圧後の電圧を出力ノードVOUTに出力する。このとき、電圧制御回路32は、電圧制御回路32の入力ノードVINに接続される電圧源11_1〜11_N(出力OUT_1〜OUT_N)に応じて昇圧比を制御する。
図13は電圧制御回路32の一例を示す回路図である。図13に示すように、電圧制御回路32は、インダクタL1、NMOSトランジスタTr10、PMOSトランジスタTr11、キャパシタC1、及び発振回路36を備えるスイッチングレギュレータを用いて構成することができる。
発振回路36は、電圧モニタ回路14から出力されたモニタ信号COMPがハイレベルの場合、クロック信号CLKを生成し、生成したクロック信号CLKをNMOSトランジスタTr10のゲートおよびPMOSトランジスタTr11のゲートに出力する。このとき、発振回路36は、発振回路36に供給された制御信号C_SW(i)に応じて、クロック信号CLKのデューティー比を調整する。これ以外は、図4に示した電圧制御回路13と同様であるので重複した説明は省略する。
電圧制御回路32の出力電圧VOUTは、クロック信号CLKのデューティー比に応じて決定される。ここで、クロック信号CLKのデューティー比は、ハイレベルの時間/(ハイレベルの時間+ロウレベルの時間)を計算することで求めることができる。電圧制御回路32の出力電圧VOUTは、クロック信号CLKのデューティー比が大きいほど高くなる。
電圧制御回路32は、発振回路36に供給された制御信号C_SW(i)に応じて、クロック信号CLKのデューティー比を調整する。これにより、電圧制御回路32の入力ノードVINに接続された電圧源11_i(出力OUT_i)に応じて昇圧比を制御することができる。
つまり、電圧制御回路32には制御信号C_SW(i)が供給されているので、電圧制御回路32は、現在、電圧制御回路32の入力ノードVINに接続されている電圧源11_i(出力OUT_i)を把握することができる。よって、電圧制御回路32の発振回路36は、電圧源11_i(出力OUT_i)の電圧が所定の出力電圧VOUT(一定電圧)まで昇圧するようなクロック信号CLKを生成することができる。
例えば、電圧源11_1(出力OUT_1)の電圧が電圧源11_2(出力OUT_2)の電圧よりも低い場合、電圧源11_1の電圧および電圧源11_2の電圧を所定の出力電圧VOUT(一定電圧)まで昇圧するためには、電圧源11_1の昇圧比を電圧源11_2の昇圧比よりも高くする必要がある。この場合、電圧制御回路32は、入力ノードVINに電圧源11_1が接続されている際のクロック信号CLKのデューティー比を、入力ノードVINに電圧源11_2が接続されている際のクロック信号CLKのデューティー比よりも大きくする。
次に、本実施の形態にかかる電源回路2の動作について説明する。図14は、電源回路2の動作を説明するためのタイミングチャートである。図14に示すタイミングチャートは、スイッチ回路12が複数の電圧源11_1〜11_Nを並列に接続している場合の動作を示しており、図10に示したタイミングチャートのタイミングt3以降の動作を示している。なお、本実施の形態にかかる電源回路2の立ち上げ動作については、実施の形態1で説明した電源回路1の立ち上げ動作(図10参照)と同様であるので重複した説明は省略する。
電源回路2が備えるスイッチ回路12は、出力ノードVOUTの電圧が所定の電圧以上になった後、複数の電圧源11_1〜11_Nを並列に接続し、当該並列に接続されている複数の電圧源11_1〜11_Nの出力OUT_1〜OUT_Nを切替回路31に供給する。
スイッチ回路12が複数の電圧源11_1〜11_Nを並列に接続した後、切替回路31が備える制御回路34は、タイミングt11において、制御信号C_SW(1)としてハイレベルの信号をスイッチ回路33および電圧制御回路32に供給する。これにより、スイッチSW_1はオン状態となり、電圧源11_1の出力OUT_1が電圧制御回路32の入力ノードVINに供給される。このとき、他の電圧源11_2〜11_Nの出力OUT_2〜OUT_Nは、キャパシタCa_2〜Ca_Nに充電される。
電圧制御回路32が備える発振回路36(図13参照)は、制御信号C_SW(1)に応じたクロック信号CLKを生成する。つまり、発振回路36は、制御信号C_SW(1)に対応した電圧源11_1の電圧VIN_1が出力電圧VOUT(一定電圧)まで昇圧されるようなデューティー比を備えたクロック信号CLKを生成する。これにより、制御信号C_SW(1)がハイレベルになっている期間VIN_1(タイミングt11〜t12の間)、電圧源11_1の電圧を昇圧した出力電圧VOUTが電圧制御回路32から出力される。
その後、切替回路31が備える制御回路34(図12参照)は、タイミングt12において、制御信号C_SW(2)としてハイレベルの信号をスイッチ回路33および電圧制御回路32に供給する。これにより、スイッチSW_2はオン状態となり(スイッチSW_1はオフ状態となる)、電圧源11_2の出力OUT_2が電圧制御回路32の入力ノードVINに供給される。このとき、出力OUT_2に接続されているキャパシタCa_2に蓄えられている電力も電圧制御回路32の入力ノードVINに供給される。また、このとき、他の電圧源11_1、11_3〜11_Nの出力OUT_1、OUT_3〜OUT_Nは、キャパシタCa_1、Ca_3〜Ca_Nに充電される。
電圧制御回路32が備える発振回路36(図13参照)は、制御信号C_SW(2)に対応した電圧源11_2の電圧VIN_2が出力電圧VOUT(一定電圧)まで昇圧されるようなデューティー比を備えたクロック信号CLKを生成する。これにより、制御信号C_SW(2)がハイレベルになっている期間VIN_2(タイミングt12〜t13の間)、電圧源11_2の電圧を昇圧した出力電圧VOUTが電圧制御回路32から出力される。
以降、制御信号C_SW(3)〜C_SW(N)が順番にハイレベルになり、各々の電圧源11_3〜11_Nの電圧を昇圧した出力電圧VOUTが電圧制御回路32から順番に出力される。そして、制御信号C_SW(1)〜C_SW(N)(電圧源11_1〜11_N)が一巡した後、再び制御信号C_SW(1)がハイレベルになる(タイミングt16)。
実施の形態1にかかる電源回路1では、スイッチ回路12が複数の電圧源11_1〜11_Nを並列に接続している場合、複数の電圧源11_1〜11_Nの出力OUT_1〜OUT_Nが電圧制御回路13の入力ノードVINに同時に供給されていた。しかしながら、複数の電圧源11_1〜11_Nの出力電圧にはばらつきがあるため、複数の電圧源11_1〜11_Nの出力OUT_1〜OUT_Nを入力ノードVINに同時に供給すると、電圧制御回路13において各々の電圧源11_1〜11_Nの電圧を効率よく昇圧することができないという問題があった。
そこで、本実施の形態にかかる電源回路2では、切替回路31を設けて、複数の電圧源11_1〜11_Nの出力OUT_1〜OUT_Nが電圧制御回路32に順番に供給されるようにしている。更に、各々の電圧源11_1〜11_Nの電圧値に応じて、電圧制御回路32の昇圧比(クロック信号CLKのデューティー比)を調整している。よって、各々の電圧源11_1〜11_Nの電圧を効率よく昇圧することができる。
例えば、電圧源11_1〜11_m(1<m<N)の出力電圧が0.1V、電圧源11_m+1〜11_Nの出力電圧が0.2V、電圧制御回路32の出力電圧が1.5Vの場合、電圧源11_1〜11_mが電圧制御回路32に接続されている時はクロック信号CLKのデューティー比を0.93にして昇圧比を15にする。また、電圧源11_m+1〜11_Nが電圧制御回路32に接続されている時は、クロック信号CLKのデューティー比を0.87にして昇圧比を7.5にする。これにより、各々の電圧源11_1〜11_Nの電圧を効率よく昇圧することができる。
<実施の形態3>
次に、実施の形態3について説明する。図15は、実施の形態3にかかる電源回路3を示すブロック図である。本実施の形態にかかる電源回路3は、実施の形態2にかかる電源回路2と比べて、入力電圧モニタ回路41を備える点および電圧制御回路42の構成が異なる。これ以外は実施の形態1、2にかかる電源回路1、2と同様であるので、同一の構成要素には同一の符号を付し、重複した説明は省略する。
図15に示すように、本実施の形態にかかる電源回路3は、電圧源11_1〜11_N(Nは2以上の整数)、入力電圧モニタ回路41、スイッチ回路12、切替回路31、電圧制御回路42、電圧モニタ回路14、及び昇圧回路15を備える。電源回路3は負荷回路16に電力を供給する。なお、電圧源11_1〜11_N、スイッチ回路12、切替回路31、電圧モニタ回路14、及び昇圧回路15については実施の形態1、2の場合と同様である。
入力電圧モニタ回路41は、複数の電圧源11_1〜11_Nの電圧VIN_1〜VIN_Nをそれぞれモニタし、モニタ結果VOPEN(1)〜VOPEN(N)を電圧制御回路42に出力する。つまり、入力電圧モニタ回路41は、複数の電圧源11_1〜11_Nの電圧VIN_1〜VIN_Nを順番に測定し、測定した各々の電圧VIN_1〜VIN_Nの電圧値をモニタ結果VOPEN(1)〜VOPEN(N)として順番に電圧制御回路42に出力する。
図16は、入力電圧モニタ回路41の一例を示す回路図である。図16に示すように、入力電圧モニタ回路41は、スイッチ回路45およびADコンバータ46を備える。スイッチ回路45は、N個のスイッチSWM_i(iは、1〜Nの整数)を備える。スイッチSWM_Nは、電圧源11_1とADコンバータ46との接続・非接続を切り替える。スイッチSWM_1は、電圧源11_2とADコンバータ46との接続・非接続を切り替える。同様に、スイッチSWM_iは、電圧源11_i+1とADコンバータ46との接続・非接続を切り替える。
スイッチSWM_iは、例えばNMOSトランジスタを用いて構成することができる。スイッチSWM_iをNMOSトランジスタで構成した場合、スイッチSWM_iのドレインは電圧源11_i+1に接続され、スイッチSWM_iのソースはADコンバータ46に接続される。
スイッチSWM_iは、切替回路31から出力された制御信号C_SW(i)を用いて制御される。スイッチSWM_iをNMOSトランジスタで構成した場合、制御信号C_SW(i)は各々のNMOSトランジスタのゲートに供給される。例えば、制御信号C_SW(i)がハイレベルの場合、スイッチSWM_iがオン状態となり、電圧源11_i+1の出力がADコンバータ46に接続される。一方、制御信号C_SW(i)がロウレベルの場合、スイッチSWM_iがオフ状態となり、電圧源11_i+1の出力がADコンバータ46に接続されていない状態となる。
ADコンバータ46は、供給された各々の電圧源11_1〜11_Nの電圧値(アナログ値)をデジタル値に変換し、変換後の電圧値(デジタル値)をモニタ結果VOPEN(1)〜VOPEN(N)として電圧制御回路42に出力する。
図16に示す入力電圧モニタ回路41では、制御信号C_SW(1)がハイレベルの時にスイッチSWM_1がオン状態となり、電圧源11_2の電圧VIN_2がADコンバータ46に供給される。ここで、制御信号C_SW(1)は、切替回路31が現在選択している電圧源11_1の出力OUT_1に対応している。よって、入力電圧モニタ回路41は、切替回路31が現在選択している電圧源11_1の次の電圧源11_2の電圧VIN_2をADコンバータ46に供給する。換言すると、入力電圧モニタ回路41は、次に切替回路31が選択する予定の電圧源の電圧をモニタするように構成されている。
図15に示す電圧制御回路42は、入力電圧モニタ回路41のモニタ結果VOPEN(1)〜VOPEN(N)に応じて電圧源11_1〜11_Nの電圧VIN_1〜VIN_Nの昇圧比を制御する。例えば、電圧制御回路42は、電圧源11_1〜11_Nの電圧VIN_1〜VIN_Nが低いほど、電圧制御回路42における昇圧比を高くする。
図17は電圧制御回路42の一例を示す回路図である。図17に示すように、電圧制御回路42は、インダクタL1、NMOSトランジスタTr10、PMOSトランジスタTr11、キャパシタC1、及び発振回路47を備えるスイッチングレギュレータを用いて構成することができる。
発振回路47は、電圧モニタ回路14から出力されたモニタ信号COMPがハイレベルの場合、クロック信号CLKを生成し、生成したクロック信号CLKをNMOSトランジスタTr10のゲートおよびPMOSトランジスタTr11のゲートに出力する。このとき、発振回路47は、入力電圧モニタ回路41から供給されたモニタ結果VOPEN(i)に応じて、クロック信号CLKのデューティー比を調整する。これにより、電圧制御回路42の入力ノードVINに接続された電圧源11_i(出力OUT_i)の電圧に応じて、電圧制御回路42の昇圧比を制御することができる。このとき、発振回路47は、発振回路47に供給された制御信号C_SW(i)に基づいて、現在、電圧制御回路42の入力ノードVINに接続されている電圧源を把握することができる。これ以外は、図4、図13にそれぞれ示した電圧制御回路13、32と同様であるので重複した説明は省略する。
次に、本実施の形態にかかる電源回路3の動作について説明する。図18は、電源回路3の動作を説明するためのタイミングチャートである。図18に示すタイミングチャートは、スイッチ回路12が複数の電圧源11_1〜11_Nを並列に接続している場合の動作を示しており、図10に示したタイミングチャートのタイミングt3以降の動作を示している。なお、本実施の形態にかかる電源回路3の立ち上げ動作については、実施の形態1で説明した電源回路1の立ち上げ動作(図10参照)と同様であるので重複した説明は省略する。
電源回路3が備えるスイッチ回路12は、出力ノードVOUTの電圧が所定の電圧以上になった後、複数の電圧源11_1〜11_Nを並列に接続し、当該並列に接続されている複数の電圧源11_1〜11_Nの出力OUT_1〜OUT_Nを切替回路31に供給する。
スイッチ回路12が複数の電圧源11_1〜11_Nを並列に接続した後、切替回路31は、タイミングt21において、制御信号C_SW(1)としてハイレベルの信号を入力電圧モニタ回路41および電圧制御回路42に供給する。これにより、入力電圧モニタ回路41のスイッチSWM_1がオン状態となり、電圧源11_2の電圧VIN_2のデジタル値がモニタ結果VOPEN(2)として電圧制御回路42に供給される。
また、このとき、電圧源11_1の出力OUT_1が電圧制御回路42の入力ノードVINに接続される。電圧制御回路42が備える発振回路47は、一つ前のフェーズ(N)において取得したモニタ結果VOPEN(1)に基づいてクロック信号CLKを生成する。つまり、発振回路47は、電圧源11_1の電圧が所定の出力電圧VOUT(一定電圧)まで昇圧されるようなデューティー比を備えたクロック信号CLKを生成する。これにより、制御信号C_SW(1)がハイレベルになっている期間VIN_1(タイミングt21〜t22の間)、電圧源11_1の電圧を昇圧した出力電圧VOUTが電圧制御回路42から出力される。
その後、切替回路31は、タイミングt22において、制御信号C_SW(2)としてハイレベルの信号を入力電圧モニタ回路41および電圧制御回路42に供給する。これにより、入力電圧モニタ回路41のスイッチSWM_2がオン状態となり、電圧源11_3の電圧VIN_3のデジタル値がモニタ結果VOPEN(3)として電圧制御回路42に供給される。
また、このとき、電圧源11_2の出力OUT_2が電圧制御回路42の入力ノードVINに接続される。電圧制御回路42が備える発振回路47は、一つ前のフェーズ(1)(t21〜t22)において取得したモニタ結果VOPEN(2)に基づいてクロック信号CLKを生成する。つまり、発振回路47は、電圧源11_2の電圧が所定の出力電圧VOUT(一定電圧)まで昇圧されるようなデューティー比を備えたクロック信号CLKを生成する。これにより、制御信号C_SW(2)がハイレベルになっている期間VIN_2(タイミングt22〜t23の間)、電圧源11_2の電圧を昇圧した出力電圧VOUTが電圧制御回路42から出力される。
以降、制御信号C_SW(3)〜C_SW(N)が順番にハイレベルになり、各々の電圧源11_3〜11_Nの電圧を昇圧した出力電圧VOUTが電圧制御回路42から順番に出力される。そして、制御信号C_SW(1)〜C_SW(N)(電圧源11_1〜11_N)が一巡した後、再び制御信号C_SW(1)がハイレベルになる(タイミングt26)。
本実施の形態にかかる電源回路3では、入力電圧モニタ回路41を設けて複数の電圧源11_1〜11_Nの電圧VIN_1〜VIN_Nをそれぞれモニタしている。そして、電圧制御回路42は、入力電圧モニタ回路41のモニタ結果に応じて電圧源11_1〜11_Nの電圧VIN_1〜VIN_Nの昇圧比を制御している。よって、各々の電圧源11_1〜11_Nの電圧値が未知である場合であっても、電圧源11_1〜11_Nごとに最適な昇圧比で電圧源11_1〜11_Nの電圧を昇圧することができるので、電力効率を高くすることができる。
<実施の形態4>
次に、実施の形態4について説明する。実施の形態4では、実施の形態1乃至3で説明した電源回路1〜3を用いた電源システム、具体的には、実施の形態1乃至3で説明した電源回路1〜3を半導体チップに搭載したエネルギーハーベストシステムの構成例について説明する。
図19は、本実施の形態にかかる電源システムの一例を示すブロック図である。図19に示すように、本実施の形態にかかる電源システムは、アンテナ51_1〜51_5、RF−DC変換回路52_1〜52_5、電源回路53、及び負荷回路55を備える。アンテナ51_1〜51_5およびRF−DC変換回路52_1〜52_5は、実施の形態1乃至3で説明した電圧源11_1〜11_N(本実施の形態では、N=5としている)に対応している。電源回路53は、実施の形態1乃至3で説明した電源回路1〜3に対応している(ただし、電圧源11_1〜11_Nを除く)。
アンテナ51_1〜51_5は、所定の周波数帯域の電波を受信し、受信した交流信号をRF−DC変換回路52_1〜52_5に出力する。アンテナ51_1〜51_5は、電源システムが置かれている環境において多く用いられている周波数帯域(つまりエネルギーの高い周波数帯域)の電波を受信することができるように構成されている。例えば、アンテナ51_1〜51_5は、携帯電話の周波数帯域の電波、無線LANの周波数帯域の電波、地上デジタル放送の周波数帯域の電波を受信することができるように構成されている。アンテナ51_1〜51_5は、単一の周波数帯域の電波を受信するように構成してもよく、また複数の周波数帯域の電波を受信するように構成してもよい。
RF−DC変換回路52_1〜52_5は、アンテナ51_1〜51_5と対応するように設けられており、アンテナ51_1〜51_5で受信した交流信号を直流信号に変換し、変換後の直流信号を電源回路53に出力する。
電源回路53は、RF−DC変換回路52_1〜52_5から供給された電力を用いて電源電圧を生成し、負荷回路55に供給する。電源回路53は、半導体チップを用いて構成することができる。なお、電源回路53の構成および動作については、実施の形態1乃至3で説明した電源回路1〜3の場合と同様であるので詳細な説明は省略する。
なお、図19に示した電源システムでは、電圧源としてアンテナ51_1〜51_5およびRF−DC変換回路52_1〜52_5を備える場合について説明したが、本実施の形態では、これらの代わりに熱電素子や太陽電池を備える構成としてもよい。熱電素子を用いることで熱エネルギーを回収することができる。また、太陽電池を用いることで光エネルギーを回収することができる。
また、図20に示すように、電圧源として複数種類の電圧源を組み合わせて用いてもよい。図20では、電圧源として、アンテナ51_1〜51_3およびRF−DC変換回路52_1〜52_3、熱電素子61、太陽電池62を組み合わせて用いている場合を例として示している。このように、複数種類の電圧源を組み合わせて用いることで、例えば、暗い場所など特定のエネルギー(光エネルギー)が回収できないような場合でも、他の入力からエネルギーを回収することができる。
また、複数種類の電圧源を組み合わせて用いた場合は、例えば電波エネルギー、熱エネルギー、光エネルギーの強さのバランスに応じて電圧制御回路42(図15参照)への最適な入力電圧が異なる。しかし、実施の形態3で説明した電源回路3では、入力電圧の異なる複数の電圧源が接続された場合でも、接続される電圧源に応じて昇圧比を制御することができるため、複数種類の電圧源を組み合わせて用いた場合であっても、入力電圧を効率よく昇圧することができる。
また、本実施の形態では、図21に示すように、電源回路53で駆動するMCU(Micro Controller Unit)72を半導体チップ71に搭載し、MCU72から出力される制御信号73を用いて負荷回路55を制御するようにしてもよい。このような構成とすることで、電源回路53の出力電圧が低い場合には負荷回路55の動作を停止させるなど、負荷回路55に対してより細かい制御をすることができる。
また、本実施の形態では、図22に示すように、負荷回路55への電圧供給を制御する電源スイッチ回路82、及び電源スイッチ回路82を制御するスイッチ制御回路83を半導体チップ81に搭載してもよい。スイッチ制御回路83は、電源回路53の出力電圧が一定以上(負荷回路55の動作電圧以上)である場合、電源スイッチ回路82に制御信号84を出力する。電源スイッチ回路82は、制御信号84が供給された場合、電源回路53と負荷回路55とを接続して、負荷回路55に電源が供給されるようにする。
このような構成とすることで、電源回路53の出力電圧が一定以上(負荷回路55の動作電圧以上)になってから負荷回路55への電圧供給を開始することができ、動作保証電圧以下で負荷回路55の消費電流が大きい場合でも負荷回路55を安定して起動させることができる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は既に述べた実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能であることはいうまでもない。
1、2、3 電源回路
11_1〜11_N 電圧源
12 スイッチ回路
13 電圧制御回路
14 電圧モニタ回路
15 昇圧回路
16 負荷回路
17 制御回路
21 発振回路
22 AND回路
23 インバータ
25 基準電圧生成回路
27 発振回路
28 インバータ
31 切替回路
32 電圧制御回路
33 スイッチ回路
34 制御回路
36 発振回路
41 入力電圧モニタ回路
42 電圧制御回路
45 スイッチ回路
46 ADコンバータ
47 発振回路
51_1〜51_5 アンテナ
52_1〜52_5 RF−DC変換回路
53 電源回路
54 半導体チップ
55 負荷回路
61 熱電素子
62 太陽電池
71 半導体チップ
72 MCU
73 制御信号
81 半導体チップ
82 電源スイッチ回路
83 スイッチ制御回路
84 制御信号

Claims (13)

  1. 複数の電圧源と、
    前記複数の電圧源が直列に接続されている状態と前記複数の電圧源が並列に接続されている状態とを切り替えるスイッチ回路と、
    入力された電圧を昇圧する電圧制御回路と、を備え、
    前記スイッチ回路は、前記複数の電圧源を直列に接続し、当該直列に接続されている複数の電圧源の出力を前記電圧制御回路の出力ノードに供給した後、前記複数の電圧源を並列に接続し、当該並列に接続されている複数の電圧源の出力を前記電圧制御回路に供給し、
    前記電圧制御回路は、前記並列に接続されている複数の電圧源の電圧を昇圧する、
    電源回路。
  2. 前記スイッチ回路は、
    前記複数の電圧源を直列に接続し、当該直列に接続されている複数の電圧源の出力を用いて、前記電圧制御回路の出力ノードに接続されているキャパシタを充電し、
    前記電圧制御回路の出力ノードの電圧が所定の電圧以上になった後、前記複数の電圧源を並列に接続し、当該並列に接続されている複数の電圧源の出力を前記電圧制御回路に供給する、
    請求項1に記載の電源回路。
  3. 前記複数の電圧源のうちの少なくとも一つから供給された電圧を昇圧する昇圧回路を更に備え、
    前記スイッチ回路は、前記昇圧回路で昇圧された電圧を電源として用いる、
    請求項1に記載の電源回路。
  4. 前記電圧制御回路の出力ノードの電圧をモニタする電圧モニタ回路を更に備え、
    前記スイッチ回路は、
    前記出力ノードの電圧が所定の電圧よりも小さい場合、前記複数の電圧源を直列に接続し、
    前記出力ノードの電圧が前記所定の電圧以上の場合、前記複数の電圧源を並列に接続する、
    請求項1に記載の電源回路。
  5. 前記電圧制御回路は、前記出力ノードの電圧が前記所定の電圧以上になったタイミングに、前記スイッチ回路を介して供給された前記複数の電圧源の電圧の昇圧を開始する、請求項4に記載の電源回路。
  6. 前記スイッチ回路が前記複数の電圧源を並列に接続している場合、前記複数の電圧源の出力が前記電圧制御回路に同時に供給される、請求項1に記載の電源回路。
  7. 前記スイッチ回路が前記複数の電圧源を並列に接続している場合、前記複数の電圧源の出力を前記電圧制御回路に順番に供給する切替回路を更に備える、請求項1に記載の電源回路。
  8. 前記電圧制御回路は、前記電圧制御回路に接続される前記電圧源に応じて昇圧比を制御する、請求項7に記載の電源回路。
  9. 前記複数の電圧源の電圧をそれぞれモニタする入力電圧モニタ回路を更に備え、
    前記電圧制御回路は、前記入力電圧モニタ回路のモニタ結果に応じて前記電圧源の電圧の昇圧比を制御する、請求項7に記載の電源回路。
  10. 前記電圧制御回路は、前記電圧源の電圧が低いほど、前記電圧制御回路における昇圧比を高くする、請求項9に記載の電源回路。
  11. 前記昇圧回路はチャージポンプ回路で構成されており、
    前記電圧制御回路はスイッチングレギュレータで構成されており、
    前記チャージポンプ回路が備える発振回路の周波数は、前記スイッチングレギュレータが備える発振回路の周波数よりも低い、
    請求項3に記載の電源回路。
  12. 複数の電圧源と、
    前記複数の電圧源が直列に接続されている状態と前記複数の電圧源が並列に接続されている状態とを切り替えるスイッチ回路と、
    入力された電圧を昇圧する電圧制御回路と、を備える電源回路の制御方法であって、
    前記複数の電圧源を直列に接続し、当該直列に接続されている複数の電圧源の出力を前記電圧制御回路の出力ノードに供給する第1のステップと
    前記第1のステップの後、前記複数の電圧源を並列に接続し、当該並列に接続されている複数の電圧源の出力を前記電圧制御回路に供給して昇圧する第2のステップと、を備える
    電源回路の制御方法。
  13. 前記第1のステップにおいて前記複数の電圧源を直列に接続し、当該直列に接続されている複数の電圧源の出力を用いて、前記電圧制御回路の出力ノードに接続されているキャパシタを充電し、
    前記第1のステップにおいて前記電圧制御回路の出力ノードの電圧が所定の電圧以上になった後、前記第2のステップにおいて前記複数の電圧源を並列に接続し、当該並列に接続されている複数の電圧源の出力を前記電圧制御回路に供給する、
    請求項12に記載の電源回路の制御方法。
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