本発明の実施例のさまざまな態様が、請求項中で提示されている。
1つ以上の実施形態は、ユーザが装着しているヘッド・マウント・ディスプレイ上での情報の表示をさせるステップと、ユーザと関係付けされる眼球運動情報を受信し、ユーザと関係付けされる頭部運動情報を受信し、眼球運動情報および頭部運動情報がヘッド・マウント・ディスプレイ上の情報をビューイングするユーザと不整合であることを決定し、眼球運動情報および頭部運動情報がヘッド・マウント・ディスプレイ上の情報をビューイングするユーザと不整合であることの決定に少なくとも部分的に基づいて、ヘッド・マウント・ディスプレイ上の情報のプロミネンス(prominence:目立つ度合、見えやすさ)を低下させるための装置、コンピュータ可読媒体、非一時的コンピュータ可読媒体、コンピュータ・プログラム製品および/または方法を提供し得る。
1つ以上の実施形態は、ユーザが装着しているヘッド・マウント・ディスプレイ上での情報の表示をさせるための手段と、ユーザと関係付けされる眼球運動情報を受信するための手段と、ユーザと関係付けされる頭部運動情報を受信するための手段と、眼球運動情報および頭部運動情報がヘッド・マウント・ディスプレイ上の情報をビューイングするユーザと不整合であることを決定するための手段と、眼球運動情報および頭部運動情報がヘッド・マウント・ディスプレイ上の情報をビューイングするユーザと不整合であることの決定に少なくとも部分的に基づいて、ヘッド・マウント・ディスプレイ上の情報のプロミネンスを低下させるための手段を有する装置、コンピュータ可読媒体、コンピュータ・プログラム製品および/または非一時的コンピュータ可読媒体を提供し得る。
少なくとも1つの例示的実施形態において、ヘッド・マウント・ディスプレイ上の情報のプロミネンスの低下は、ヘッド・マウント・ディスプレイの少なくとも一部分の視覚的透過性の増加をさせることを含んでいる。
少なくとも1つの例示的実施形態において、ヘッド・マウント・ディスプレイの視覚的透過性とは、視覚的情報がヘッド・マウント・ディスプレイを通過してユーザの眼に到達する傾向を意味する。
少なくとも1つの例示的実施形態において、ヘッド・マウント・ディスプレイの視覚的透過性とは、ヘッド・マウント・ディスプレイ上に表示された情報に関して、視覚的情報がヘッド・マウント・ディスプレイを通過してユーザの眼に到達する傾向を意味する。
少なくとも1つの例示的実施形態において、ヘッド・マウント・ディスプレイ上の情報のプロミネンスの低下は、ヘッド・マウント・ディスプレイの中心領域の視覚的透過性の増加をさせることを含んでいる。
少なくとも1つの例示的実施形態において、ヘッド・マウント・ディスプレイ上の情報のプロミネンスの低下は、ヘッド・マウント・ディスプレイ上に表示された情報の視覚的透過性の増加をさせることを含んでいる。
少なくとも1つの例示的実施形態において、ヘッド・マウント・ディスプレイ上の情報のプロミネンスの低下は、情報の少なくとも一部分の表示の終結を含んでいる。
少なくとも1つの例示的実施形態において、情報の少なくとも一部分の表示の終結は、ヘッド・マウント・ディスプレイの中心領域と対応する情報の部分の表示の終結を含む。
少なくとも1つの例示的実施形態において、ヘッド・マウント・ディスプレイ上の情報のプロミネンスの低下は、情報全ての表示の終結を含む。
少なくとも1つの例示的実施形態において、情報表示をさせることは、ヘッド・マウント・ディスプレイ上の1つの位置における情報の表示をさせることを含み、ヘッド・マウント・ディスプレイ上の情報のプロミネンスの低下は、ヘッド・マウント・ディスプレイ上の前記位置からヘッド・マウント・ディスプレイ上の異なる位置までの情報の移動を含んでいる。
少なくとも1つの例示的実施形態において、ヘッド・マウント・ディスプレイ上の異なる位置は、ヘッド・マウント・ディスプレイ上の前記位置に比べてヘッド・マウント・ディスプレイの中心位置からより遠くにある。
1つ以上の例示的実施形態はさらに、ヘッド・マウント・ディスプレイ上の前記位置から異なる位置までの情報の表現の表示進捗度を標示する動画を標示させることを実行する。
少なくとも1つの例示的実施形態において、ヘッド・マウント・ディスプレイ上の情報のプロミネンスの低下は、情報の少なくとも一部分のサイズの減少させることを含んでいる。
少なくとも1つの例示的実施形態において、情報の前記部分のサイズの減少は、ヘッド・マウント・ディスプレイの中心領域と対応する情報の部分のサイズの減少を含んでいる。
少なくとも1つの例示的実施形態において、ヘッド・マウント・ディスプレイ上の情報のプロミネンスの低下は、情報全てのサイズの減少させることを含んでいる。
少なくとも1つの例示的実施形態においてヘッド・マウント・ディスプレイ上の情報のプロミネンスの低下は、情報の少なくとも一部分の透明性の増加をさせることを含んでいる。
少なくとも1つの例示的実施形態において、情報の前記部分の透明性の増加は、ヘッド・マウント・ディスプレイの中心領域に対応する情報の前記部分の透明性の増加を含んでいる。
少なくとも1つの例示的実施形態において、ヘッド・マウント・ディスプレイ上の情報のプロミネンスの低下は、情報全体の透明性の増加をさせることを含んでいる。
少なくとも1つの例示的実施形態において、ヘッド・マウント・ディスプレイ上の情報のプロミネンスの低下は、情報の少なくとも一部分の明るさの低下させることを含んでいる。
少なくとも1つの例示的実施形態において、情報の前記部分の明るさの低下は、ヘッド・マウント・ディスプレイの中心領域と対応する情報の部分の明るさの低下を含む。
少なくとも1つの例示的実施形態において、ヘッド・マウント・ディスプレイ上の情報のプロミネンスの低下は、情報全ての明るさの低下させることを含む。
少なくとも1つの例示的実施形態において、眼球運動情報および頭部運動情報がヘッド・マウント・ディスプレイ上の情報をビューイングするユーザと不整合であることの決定は、頭部偏り方向が眼球偏り方向と反対であることの決定を含んでいる。
少なくとも1つの例示的実施形態において、眼球運動情報は、眼球偏り方向を表わす情報を含んでいる。
少なくとも1つの例示的実施形態において、頭部運動情報は、頭部偏り方向を表わす情報を含んでいる。
少なくとも1つの例示的実施形態において、眼球運動情報および頭部運動情報がヘッド・マウント・ディスプレイ上の情報をビューイングするユーザと不整合であることの決定は、眼球運動の大きさが頭部運動の大きさに比例することの決定を含んでいる。
少なくとも1つの例示的実施形態において、眼球運動情報は、眼球運動の大きさを表わす情報を含んでいる。
少なくとも1つの例示的実施形態において、頭部運動情報は、頭部運動の大きさを表わす情報を含んでいる。
少なくとも1つの例示的実施形態において、眼球運動情報および頭部運動情報がヘッド・マウント・ディスプレイ上の情報をビューイングするユーザと不整合であることの決定は、眼球運動情報が頭部運動情報により標示される頭部運動のオフセットと整合することの決定を含んでいる。
少なくとも1つの例示的実施形態において、頭部運動情報のオフセットとは、頭部運動情報の受信および眼球運動情報の受信に先立つユーザの眼の注視方向が、頭部運動情報の受信および眼球運動情報受信の後のユーザの眼の注視方向と実質的に類似していることを意味する。
少なくとも1つの例示的実施形態において、実質的に類似するとは、注視方向のあらゆる偏りが注視方向許容誤差の範囲内にあることを意味する。
少なくとも1つの例示的実施形態において、眼球運動情報および頭部運動情報がヘッド・マウント・ディスプレイ上のユーザ・ビューイング情報と整合しないことの決定は、オブジェクト・トラッキング情報とは独立したものである。
少なくとも1つの例示的実施形態において、眼球運動情報および頭部運動情報がヘッド・マウント・ディスプレイ上のユーザ・ビューイング情報と整合しないことの決定は、オブジェクト・トラッキング情報を排除する。
少なくとも1つの例示的実施形態において、眼球運動情報および頭部運動情報がヘッド・マウント・ディスプレイ上のユーザ・ビューイング情報と整合しないことの決定は、オブジェクト・トラッキング情報と注視トラッキング情報の間の相関関係を排除する。
1つ以上の例示的実施形態は、さらに、ユーザと関係付けされる他の眼球運動情報の受信、ユーザと関係付けされる他の頭部運動情報の受信、他の眼球運動情報および他の頭部運動情報がヘッド・マウント・ディスプレイ上の情報をビューイングするユーザと整合することの決定、および他の眼球運動情報および他の頭部運動情報がヘッド・マウント・ディスプレイ上の情報をビューイングするユーザと整合することの決定に少なくとも部分的に基づく、ヘッド・マウント・ディスプレイ上の情報のプロミネンスの増加を実行する。
少なくとも1つの例示的実施形態において、眼球運動情報および頭部運動情報がヘッド・マウント・ディスプレイ上の情報をビューイングするユーザと整合することの決定は、実質的な眼球運動の不在に少なくとも部分的に基づいている。
少なくとも1つの例示的実施形態において、実質的な眼球運動の不在とは、あらゆる眼球運動が非有意閾値の範囲内にあることを意味している。
少なくとも1つの例示的実施形態において、非有意閾値とは、それ以下になると、運動がヘッド・マウント・ディスプレイのビューイングと整合する運動閾値を意味する。
少なくとも1つの例示的実施形態において他の眼球運動情報は、ヘッド・マウント・ディスプレイ上の情報のプロミネンスの低下の後に実行される。
1つ以上の例示的実施形態は、さらに、眼球運動情報および頭部運動情報がヘッド・マウント・ディスプレイ上の情報をビューイングするユーザと整合することの決定、および眼球運動情報および頭部運動情報がヘッド・マウント・ディスプレイ上の情報をビューイングするユーザと整合することの決定に少なくとも部分的に基づく、ヘッド・マウント・ディスプレイ上の情報のプロミネンスの保持を実行する。
少なくとも1つの例示的実施形態において、ヘッド・マウント・ディスプレイ上の情報のプロミネンスの保持は、ヘッド・マウント・ディスプレイ上の情報のプロミネンスの低下に先立って実行される。
少なくとも1つの例示的実施形態において、ヘッド・マウント・ディスプレイ上の情報のプロミネンスの増加は、ヘッド・マウント・ディスプレイの中心領域の視覚的透過性の低下させることを含んでいる。
少なくとも1つの例示的実施形態において、ヘッド・マウント・ディスプレイ上の情報のプロミネンスの増加は、ヘッド・マウント・ディスプレイ上に表示された情報の視覚的透過性の低下させることを含んでいる。
少なくとも1つの例示的実施形態において、情報表示をさせることは、ヘッド・マウント・ディスプレイ上の1つの位置における情報の表示をさせることを含み、ヘッド・マウント・ディスプレイ上の情報のプロミネンスの増加は、ヘッド・マウント・ディスプレイ上の前記位置からヘッド・マウント・ディスプレイ上の異なる位置までの情報の移動を含んでいる。
少なくとも1つの例示的実施形態において、ヘッド・マウント・ディスプレイ上の異なる位置は、ヘッド・マウント・ディスプレイ上の前記位置に比べてヘッド・マウント・ディスプレイの中心位置のより近くにある。
少なくとも1つの例示的実施形態において、ヘッド・マウント・ディスプレイ上の情報のプロミネンスの低下は、情報の少なくとも一部分のサイズの減少させることを含んでいる。
少なくとも1つの例示的実施形態において、情報の前記部分のサイズの減少は、ヘッド・マウント・ディスプレイの中心領域と対応する情報の部分のサイズの減少を含んでいる。
少なくとも1つの例示的実施形態において、ヘッド・マウント・ディスプレイ上の情報のプロミネンスの低下は、情報全てのサイズの減少させることを含んでいる。
少なくとも1つの例示的実施形態においてヘッド・マウント・ディスプレイ上の情報のプロミネンスの低下は、情報の少なくとも一部分の透明性の増加をさせることを含んでいる。
少なくとも1つの例示的実施形態において、情報の前記部分の透明性の増加は、ヘッド・マウント・ディスプレイの中心領域に対応する情報の前記部分の透明性の増加を含んでいる。
少なくとも1つの例示的実施形態において、ヘッド・マウント・ディスプレイ上の情報のプロミネンスの低下は、情報全体の透明性の増加をさせることを含んでいる。
少なくとも1つの例示的実施形態において、ヘッド・マウント・ディスプレイ上の情報のプロミネンスの低下は、情報の少なくとも一部分の明るさの低下させることを含んでいる。
少なくとも1つの例示的実施形態において、情報の前記部分の明るさの低下は、ヘッド・マウント・ディスプレイの中心領域と対応する情報の部分の明るさの低下を含む。
少なくとも1つの例示的実施形態において、ヘッド・マウント・ディスプレイ上の情報のプロミネンスの低下は、情報全ての明るさの低下させることを含む。
少なくとも1つの例示的実施形態において、眼球偏り方向は、1つの眼球の仰視によって特徴付けされる方向である。
少なくとも1つの例示的実施形態において、眼球偏り方向は、1つの眼球の俯瞰によって特徴付けされる方向である。
少なくとも1つの例示的実施形態において、眼球偏り方向は、1つの眼球の内転によって特徴付けされる方向である。
少なくとも1つの例示的実施形態において、眼球偏り方向は、1つの眼球の外転によって特徴付けされる方向である。
少なくとも1つの例示的実施形態において、眼球偏り方向は、1つの眼球の右方運動によって特徴付けされる方向である。
少なくとも1つの例示的実施形態において、眼球の右方運動は、右眼球の外転と左眼球の内転のうちの少なくとも一方によって特徴付けされる。
少なくとも1つの例示的実施形態において、眼球偏り方向は、1つの眼球の左方運動によって特徴付けされる方向である。
少なくとも1つの例示的実施形態において、眼球の左方運動は、右眼球の内転または左眼球の外転のうちの少なくとも一方によって特徴付けされる。
少なくとも1つの例示的実施形態において、眼球偏り方向は、1つの眼球の外転および仰視によって特徴付けされる方向である。
少なくとも1つの例示的実施形態において、眼球偏り方向は、1つの眼球の内転および俯瞰によって特徴付けされる方向である。
少なくとも1つの例示的実施形態において、頭部偏り方向は、頸部の屈曲によって特徴付けされる方向である。
少なくとも1つの例示的実施形態において、頭部偏り方向は、頸部の伸展によって特徴付けされる方向である。
少なくとも1つの例示的実施形態において、頭部偏り方向は、頸部の左外旋によって特徴付けされる方向である。
少なくとも1つの例示的実施形態において、頭部偏り方向は、頸部の右外旋によって特徴付けされる方向である。
少なくとも1つの例示的実施形態において、頭部偏り方向は、頸部の前方偏りによって特徴付けされる方向である。
少なくとも1つの例示的実施形態において、頭部偏り方向は、頸部の後方偏りによって特徴付けされる方向である。
少なくとも1つの例示的実施形態において、頭部偏り方向は、頸部の左側屈によって特徴付けされる方向である。
少なくとも1つの例示的実施形態において、頭部偏り方向は、頸部の右側屈によって特徴付けされる方向である。
少なくとも1つの例示的実施形態において、頭部偏り方向は、頸部の後方偏りおよび伸展によって特徴付けされる方向である。
少なくとも1つの例示的実施形態において、頭部偏り方向は、頸部の左外旋および側屈によって特徴付けされる方向である。
少なくとも1つの例示的実施形態において、頭部偏り方向は、頸部の右側屈、右外旋および前方偏りによって特徴付けされる方向である。
1つ以上の例示的実施形態はさらに、眼球運動情報の決定を実行する。
少なくとも1つの例示的実施形態において、眼球運動情報は、眼球モーション・センサー情報を含んでいる。
少なくとも1つの例示的実施形態において、眼球モーション・センサー情報は、光学センサー、画像センサーまたは磁力計センサーのうちの少なくとも1つから受信した情報である。
1つ以上の例示的実施形態はさらに、頭部運動情報の決定を実行する。
少なくとも1つの例示的実施形態において、頭部運動情報は頭部モーション・センサー情報を含む。
少なくとも1つの例示的実施形態において、頭部モーション・センサー情報は、磁力計センサー、ジャイロ・スコープ・センサー、加速度計センサー、向きセンサー、筋電センサー、光学センサーまたは画像センサーのうちの少なくとも1つから受信した情報である。
本発明の実施形態をより完全に理解するために、ここで、添付図面と関連させて、以下の説明を参照する。
本発明の一実施形態およびその可能な利点は、図面の図1ないし11を参照することによって理解される。
全ての実施形態ではないものの一部の実施形態を示している添付図面を参照しながら、ここで一部の実施形態について以下でより完全に説明する。本発明のさまざまな実施形態は、数多くの異なる形態で実施可能であるが、これらは本明細書中に記載の実施形態に限定されるものとみなされるべきではなく、むしろ、これらの実施形態は、適用可能な法的必要条件を本開示が満たすように提供されているものである。同じ参照番号は、全体を通して同じ要素を意味する。本明細書で使用される「データ」、「コンテンツ」、「情報」および類似の用語は、本発明の実施形態にしたがって伝送、受信および/または記憶され得るデータを意味するために互換的に使用可能である。したがって、いずれかのこのような用語の使用は、本発明の実施形態の精神および範囲を限定するものとして考えられるべきではない。
さらに、本明細書中で使用される「回路網」なる用語は、(a)ハードウェア専用回路実装(例えばアナログ回路網および/またはデジタル回路網での実装);(b)協働して本明細書中に記載の1つ以上の機能を装置に実行させる1つ以上のコンピュータ可読媒体上に記憶されたソフトウェアおよび/またはファームウェア命令を含むコンピュータ・プログラム製品(単複)および回路の組合せ;および(c)ソフトウェアまたはファームウェアが物理的に存在しない場合でさえオペレーションのためにソフトウェアまたはファームウェアを必要とするマイクロプロセッサ(単複)またはその一部分などの回路、を意味する。この「回路網」の定義は、任意の請求項を含めた本明細書中のこの用語の全ての使用に適用される。さらなる一例として、本明細書中に使用されている「回路網」なる用語は同様に、1つ以上のプロセッサおよび/またはその一部分(単複)および随伴するソフトウェアおよび/またはファームウェアをも含んでいる。別の例として、本明細書中に使用されている「回路網」という用語は同様に、例えば、ベースバンド集積回路または携帯電話用のアプリケーション・プロセッサ集積回路または、サーバー、セルラーネットワーク装置、他のネットワーク装置、および/または他の計算装置内の類似の集積回路をも含んでいる。
本明細書中に定義されている通り、物理的媒体(例えば揮発性または不揮発性メモリ・デバイス)を意味する「非一時的コンピュータ可読媒体」は、電磁信号を意味する「一時的コンピュータ可読媒体」とは区別され得る。
図1は、少なくとも1つの例示的実施形態に係る、電子装置10などの装置を示すブロック図である。しかしながら、例示され以下で説明されている電子装置は、本発明の実施形態の利益を受けることのできる電子装置を例示するものにすぎず、したがって、本発明の範囲を限定するものとみなされるべきではない。電子装置10が例示され、以下で一例として説明されているものの、他のタイプの電子装置も本発明の実施形態を容易に利用することができる。電子装置10は、携帯情報端末(PDA)、ポケット・ベル、モバイル・コンピュータ、デスクトップ・コンピュータ、テレビ、ゲーム機、ラップトップ・コンピュータ、タブレット・コンピュータ、メディア・プレーヤー、カメラ、ビデオレコーダー、携帯電話、グローバル・ポジショニング・システム(GPS)装置、自動車、キオスク、電子テーブル、ヘッド・マウント・ディスプレイおよび/または任意の他のタイプの電子システムであり得る。その上、少なくとも1つの実施形態の装置は、電子装置全体である必要はなく、他の例示的実施形態においては、電子装置の1構成要素または構成要素群であり得る。例えば、装置は、集積回路、集積回路セットなどであり得る。
その上、装置は、移動性を提供するというその意図の如何に関わらず、本発明の実施形態を容易に用いることができる。この点において、本発明の実施形態は移動体の利用分野に関連して説明することができるものの、本発明の実施形態を、移動体通信業界および移動体通信業界以外の業界の両方において、他のさまざまな利用分野に関連して利用することもできるということを理解すべきである。例えば、装置は、持ち運び不可能な装置、例えば大型スクリーンテレビ、電子テーブル、キオスク、自動車などの少なくとも一部分であり得る。
少なくとも1つの例示的実施形態において、電子装置10は、プロセッサ11およびメモリ12を含む。プロセッサ11は、任意のタイプのプロセッサ、コントローラ、埋込み型コントローラ、プロセッサコアなどであり得る。少なくとも1つの例示的実施形態において、プロセッサ11は、1つ以上のアクションを装置に実行させるために、コンピュータ・プログラム・コードを利用している。メモリ12は、揮発性メモリ、例えば一時的データ記憶のためのキャッシュエリアを含む揮発性ランダムアクセスメモリ(RAM)、および/または他のメモリ、例えば埋込み型および/または取外し可能であり得る不揮発性メモリを含み得る。不揮発性メモリは、EEPROM、フラッシュメモリなどを含むことができる。メモリ12は、多くの情報およびデータのいずれをも記憶することができる。情報およびデータは、本明細書中に記載の機能など、電子装置10の1つ以上の機能を実現するために電子装置10によって使用され得る。少なくとも1つの例示的実施形態において、メモリ12は、コンピュータ・プログラム・コードを含み、こうして、メモリとコンピュータ・プログラム・コードは、プロセッサと共に機能して装置に本明細書中に記載の1つ以上のアクションを実行させることができるように構成されている。
電子装置10はさらに、通信デバイス15を含むことができる。少なくとも1つの例示的実施形態において、通信デバイス15は、送信機および/または受信機と作動可能な通信状態にあるアンテナ(または多数のアンテナ)、有線コネクタなどを含む。少なくとも1つの例示的実施形態において、プロセッサ11は、送信機に信号を提供しかつ/または受信機から信号を受信する。信号は、通信インターフェイス規格にしたがったシグナリング情報、ユーザ発話、受信データ、ユーザ生成データなどを含むことができる。通信デバイス15は、1つ以上のエア・インターフェース規格、通信プロトコル、変調タイプおよびアクセスタイプを用いて動作できる。一例を挙げると、電子通信デバイス15は、第2世代(2G)無線通信プロトコル、IS−136(時分割多重アクセス(TDMA))、グローバル・システム・フォー・モバイル・コミュニケーション(GSM(登録商標))、およびIS−95(符号分割多重アクセス(CDMA)(登録商標))に準じて、第3世代(3G)無線通信プロトコル、例えばユニバーサル・モバイル・テレコミュニケーション・システム(UMTS)、CDMA2000、広帯域CDMA(WCDMA)および時分割同期CDMA(TD−SCDMA)に準じて、および/または第4世代(4G)無線通信プロトコル、ワイヤレス・ネットワーキング・プロトコル、例えば802.11、短距離無線プロトコル、例えばBluetooth(登録商標)などに準じて動作可能である。通信デバイス15は、イーサネット(登録商標)、デジタル加入者回線(DSL)、非同期転送モード(ATM)などの有線プロトコルに準じて動作可能である。
プロセッサ11は、オーディオ、ビデオ、通信、ナビゲーション、論理機能などを実現するため、ならびに例えば本明細書中に記載の機能のうちの1つ以上の機能を含む本発明の実施形態を実現するための手段、例えば回路網を含み得る。例えば、プロセッサ11は、例えば本明細書中に記載の機能のうちの1つ以上を含むさまざまな機能を実行するためのデジタル信号プロセッサ・デバイス、マイクロプロセッサ・デバイス、さまざまなアナログ・デジタル変換器、デジタル・アナログ変換器、処理回路網および他の支持回路などの手段を含み得る。装置は、それぞれのケイパビリティに応じてこれらのデバイスの間での電子装置10の制御および信号処理機能を実行することができる。こうしてプロセッサ11は、変調および伝送に先立ち、メッセージおよびデータをエンコードしインターリーブするための機能性を含み得る。プロセッサ1はさらに、内部ボイス・コーダーを含むことができ、内部データ・モデムを含み得る。さらに、プロセッサ11は、メモリ内に記憶されかつ、なかでもプロセッサ11に本明細書中に記載の機能のうちの1つ以上を含む少なくとも1つの実施形態をプロセッサ11に実現させることができる1つ以上のソフトウェア・プログラムを動作させる機能性を含み得る。例えば、プロセッサ11は、従来のインターネット・ブラウザなどの接続性プログラムを動作させることができる。接続性プログラムにより、電子装置10は、例えば伝送制御プロトコル(TCP)、インターネット・プロトコル(IP)、ユーザ・データグラム・プロトコル(UDG)、インターネット・メッセージ・アクセス・プロトコル(IMAP)、ポスト・オフィス・プロトコル(POP)、簡易メール転送プロトコル(SMTP)、無線アプリケーション・プロトコル(WAP)、ハイパーテキスト転送プロトコル(HTTP)などにしたがってロケーションベースのコンテンツおよび/またはウェブ・ページ・コンテンツなどのインターネットコンテンツなどを伝送し受信することができる。
電子装置10は、出力を提供しかつ/または入力を受信するためのユーザ・インターフェースを含み得る。電子装置10は、出力デバイス14を含み得る。出力デバイス14は、オーディオ出力デバイス、例えばリンガー、イヤホン、スピーカーなどを含み得る。出力デバイス14は、触覚的出力デバイス、例えば振動変換器、電子的に変形可能な表面、電子的に変形可能な構造などを含み得る。出力デバイス14は、視覚的出力デバイス、例えば、ディスプレイ、ライトなどを含み得る。少なくとも1つの例示的実施形態において、装置は、情報の表示をさせ、この表示をさせることは、装置に含まれるディスプレイ上で情報を表示するステップ、別個の装置に情報を送信するステップなどを含み得る。例えば、装置は、別個のディスプレイ、コンピュータ、ラップトップ・コンピュータ、移動体装置などに情報を送信できる。例えば、装置は、情報を表示するクライアント装置に対して情報を送信することによってこの情報の表示をさせるサーバーであり得る。このようにして、情報の表示をさせることは、この情報を含む別個の装置に1つ以上のメッセージを送信するステップ、この情報を別個の装置にストリーミングするステップを含み得る。電子装置は、入力デバイス13を含み得る。入力デバイス13は、光センサー、近接センサー、マイクロホン、タッチ・センサー、力センサー、ボタン、キーパッド、モーション・センサー、磁場センサー、カメラなどを含み得る。タッチ・センサーおよびディスプレイは、タッチ・ディスプレイとして特徴付けされ得る。タッチ・ディスプレイを含む一実施形態において、タッチ・ディスプレイは、単一の接触点、多数の接触点などからの入力を受信するように構成され得る。このような実施形態においては、タッチ・ディスプレイおよび/またはプロセッサは、少なくとも部分的に位置、動き、速度、接触面積などに基づいて入力を決定することができる。少なくとも1つの例示的実施形態において、装置は入力の指示を受信する。装置は、センサー、ドライバ、別個の装置などからの指示を受信し得る。入力を表わす情報は、入力を表わす情報、入力の1つの側面を表わす情報、入力の発生を表わす情報などを搬送する情報を含み得る。
電子装置10は、抵抗性、容量性、赤外線、歪みゲージ、表面波、光学的画像形成、分散信号技術、音響パルス認識または他の技術のうちのいずれかによりタッチ認識を可能にし、かつ次にこのタッチと関係付けされたロケーションおよび他のパラメータを表わす信号を提供するように構成されているディスプレイを含めた、さまざまなタッチ・ディスプレイのいずれかを含み得る。さらに、タッチ・ディスプレイは、選択物体(例えば指、スタイラス、ペン、鉛筆または他のポインティング・デバイス)とタッチ・ディスプレイとの間の実際の物理的接触として定義することのできるタッチ・イベントの形での入力の指示を受信するように構成され得る。代替的には、タッチ・イベントは、選択物体をタッチ・ディスプレイの近傍にもってくること、表示された物体の上をホバリングすることまたはタッチ・ディスプレイとの物理的接触がなされない場合でも予め定義された距離以内で物体に接近することとして定義され得る。したがって、タッチ入力は、実際の物理的接触が関与するタッチ・イベントおよび、物理的接触は関与しないものの、例えばタッチ・ディスプレイに対する選択物体の近接性の結果などのその他の方法でタッチ・ディスプレイにより検出されるあらゆる入力を含むことができる。タッチ・ディスプレイは、タッチ入力との関係においてタッチ・スクリーンに加えられる力と関係付けされた情報を受信することができる。例えば、タッチ・スクリーンは、強い押圧タッチ入力と軽い押圧タッチ入力を区別することができる。少なくとも1つの例示的実施形態において、ディスプレイは、2次元情報、3次元情報などを表示することができる。
キーパッドを含む実施形態では、キーパッドは、電子装置10を動作させるために、数字キー(例えば0〜9)、記号キー(例えば#、*)、アルファベット・キーなどを含み得る。例えば、キーパッドは、従来のQWERTYキーパッド配列を含み得る。キーパッドは同様に、付随する機能を有するさまざまなソフトキーも含み得る。さらに、または代替的に、電子装置10は、インターフェイスデバイス、例えばジョイスティックまたは他のユーザ入力インターフェイスを含むことができる。
入力デバイス13は、媒体捕捉要素を含み得る。媒体捕捉要素は、記憶、表示または伝送を目的として画像、映像および/または音声を捕捉するための任意の手段であり得る。例えば、媒体捕捉要素がカメラ・モジュールである少なくとも1つの例示的実施形態において、カメラ・モジュールは、捕捉された画像からデジタル画像ファイルを形成することのできるデジタルカメラを含み得る。したがって、カメラ・モジュールは、レンズまたは他の光学構成要素(単複)などのハードウェア、および/または捕捉された画像からデジタル画像ファイルを作成するのに必要なソフトウェアを含み得る。代替的には、カメラ・モジュールは、画像をビューイングするためのハードウェアのみを含むことができ、その一方で、電子装置10のメモリ・デバイスは、捕捉された画像からデジタル画像ファイルを作成するためのソフトウェアの形でプロセッサ11による実行のための命令を記憶する。少なくとも1つの例示的実施形態において、カメラ・モジュールはさらに、処理要素、例えば画像データを処理する上でプロセッサ11を補助するコプロセッサおよび画像データを圧縮および/または解凍するためのエンコーダおよび/またはデコーダを含むことができる。エンコーダおよび/またはデコーダは、例えばJoint Photographic Expert Group(JPEG)規格フォーマットなどの標準フォーマットにしたがってエンコードおよび/またはデコードすることができる。
図2は、ユーザ200との関係における場所、向きなどの解剖学的用語を例示する略図である。ユーザ200は、解剖位置において描かれていることが分かる。解剖位置とは、足を前向きにして、手のひらが前を向いている状態で、わずかに開脚して身体を立てている人体の姿勢のことである。
ユーザ200の身体を、互いに直交する3本の基本軸、すなわち前額軸、縦軸および矢状軸との関係において説明することができる。前額軸201は、ユーザ200の中心を通って右から左へと延在する仮想線である。縦軸202は、ユーザ200の中心を通って上部(上位)から下部(下位)に延在する線である。矢状軸203は、ユーザ200の中心を通って前から後ろに延在する線である。前額面204は、表面軸201および縦軸202に沿ってユーザ200を前半分および後半分に分割する平面である。解剖学的肢位において、前額面は、ユーザ200が解剖学的肢位にある場合のユーザの頭部および頸部を分割することが分かる。横断面205は、前額軸201および矢状軸203を通ってユーザ200を上部部分と下部部分に分割する平面である。矢状面206は、矢状軸203および縦断面202を通ってユーザ200を左右の部分に分割する平面である。解剖学的肢位において、矢状面は、ユーザ200が解剖学的肢位にある場合のユーザ200の頭部および頸部を分割することが分かる。
図2の実施例において、ユーザ200の頭部は、頭部が前額面204および矢状面206によって半分に分割されるような形で保持されている。ユーザ200の頭部は、矢状軸203に対して平行な方向に面している。図2の実施例において、ユーザ200の頸部は、真直ぐに直立した状態に保たれ、頸部が前額面204および矢状面206によって二分割されるようになっている。ユーザ200の頸部は、縦軸202が頸部の中心となるように保たれている。少なくとも1つの例示的実施形態において、頭部が前を向きユーザの頸部が直立するようなユーザの頭部向きが、解剖学的肢位の頭部向きであり得る。例えば、図2は、ユーザ200の頭部が解剖学的肢位の頭部向きに保持されるような形で解剖学的肢位に位置付けされたユーザ200を例示している。
図3A〜3Dは、少なくとも1つの例示的実施形態に係る頭部運動、頭部向き、頭部偏り方向、および/または頭部運動の大きさを例示する略図である。図3A〜3Dの実施例は、単なる実施例であり、請求項の範囲を限定するものではない。例えば、頭部運動は変動する可能性があり、頭部向き、頭部運動の範囲なども変動し得る。
いくつかの状況において、ユーザの頭部運動を識別することが望ましい場合がある。頭部に関する物理的運動は、基本的運動の観点から特徴付けできる。例えば、複雑な頭部運動は、明確に異なる基本的運動が複雑な運動の中にどのように取込まれているかによって特徴付けされ得る。図3A〜3Dは、このような基本的運動の例を示す。少なくとも1つの例示的実施形態において、頭部の基本的運動は、頭部偏り方向への頭部運動である。例えば、頭部偏り方向は、1つの頭部向きから異なる頭部向きまでの頭部運動方向を識別できる。図3A〜3Dの運動は、図2に関して説明され得るものと類似の解剖学的肢位の頭部向きからの運動との関係において説明される。
いくつかの状況において、少なくとも部分的に、ユーザの頭部および/または頸部の位置に基づいてユーザの頭部向きを識別することが望ましい場合がある。少なくとも1つの例示的実施形態において、頭部向きは、ユーザの頭部の空間的向きである。いくつかの状況において、ユーザのこのような頭部向きを特徴付けすることが望ましい場合がある。例えば、1つの頭部向きを異なる頭部向きと区別して、特定頭部向きなどとして頭部向きを分類することが望ましい場合がある。少なくとも1つの例示的実施形態において、頭部向きは、頭部偏り方向によって識別可能である。図3A〜3Dは、このような基本的運動の例を示す。図3A〜3Dの頭部向きは、図2に関して説明され得るものと類似の解剖学的肢位の頭部向きとの関係において、説明される。
いくつかの状況においては、頭部運動の大きさによって頭部の基本的運動を特徴付けすることが望ましい場合がある。少なくとも1つの例示的実施形態において、頭部運動の大きさは、頭部運動以前の頭部向きと頭部運動以後の頭部向きの間の運動距離を表わす。少なくとも1つの例示的実施形態において、頭部運動の大きさは、頭部運動以前の頭部向きと頭部運動以後の頭部向きの間の角度である。図3A〜3Dは、このような距離および/または角度の例を示す。
図3Aは、少なくとも1つの例示的実施形態に係る解剖学的肢位の頭部向きからの頸部の屈曲および伸展に関係付けされた頭部向きを例示する略図である。頭部向きは、解剖学的肢位の頭部向きからのユーザの頸部の屈曲および伸展の観点から見て説明され得る。図3Aの実施例では、ユーザは、前額面302によってユーザの頭部と頸部が2等分されるような形で、解剖学的肢位に位置付けされている。屈曲304は、矢状面に沿った解剖学的肢位の頭部向きからの下向き方向の頭部の傾動によって特徴付けされる頭部および/または頸部の偏りである。伸展306は、矢状面に沿った解剖学的肢位の頭部向きからの上向き方向の頭部の傾動によって特徴付けされる頭部および/または頸部の偏りである。少なくとも1つの例示的実施形態において、頭部偏り方向は、下向きの頭部偏り方向である。例えば、解剖学的肢位の頭部向きから下向き頭部偏り方向への頭部運動によって、頭部は頭部向き308により例示された通りの向きにされた状態になる。少なくとも1つの例示的実施形態において、頭部偏り方向は、上向き頭部偏り方向である。例えば、解剖学的肢位の頭部向きからの上向き頭部偏り方向への頭部運動によって、頭部は、頭部向き330によって例示されている通りの向きにされた状態となる。少なくとも1つの例示的実施形態において、上向き頭部偏り方向または下向き頭部偏り方向への頭部運動は、頭部運動の1つの大きさを有する。例えば、運動前の向きは、解剖学的肢位の頭部向きであり得、運動後の頭部向き位置は、頭部向き308であり得る。この実施例では、運動の大きさは、運動前の向きが頭部向き310であり運動後の向きが頭部向き308である運動よりも小さくなる。
図3Bは、少なくとも1つの例示的実施形態に係る解剖学的肢位の頭部向きからの頸部の左側屈と右側屈と関係付けされた頭部向きを例示する略図である。頭部向きは、解剖学的肢位の頭部向きからのユーザの頸部の左側屈および右側屈の観点から見て、説明され得る。図3Bの実施例において、ユーザは、ユーザの頭部および頸部が矢状面322により2等分されるような解剖学的肢位に位置付けされる。左側屈324は、前額面に沿った解剖学的肢位の頭部向きから左側方方向への頭部の傾動により特徴付けされる頭部および/または頸部の偏りである。右側屈326は、矢状面に沿った解剖学的肢位の頭部向きから右側方方向への頭部の傾動によって特徴付けされる頭部および/または頸部の偏りである。少なくとも1つの例示的実施形態において、頭部偏り方向は、左側方頭部偏り方向である。例えば、解剖学的肢位の頭部向きからの左側方頭部偏り方向への頭部運動によって、頭部は、頭部向き328により例示されている通りの向きにされた状態となる。少なくとも1つの例示的実施形態において、頭部偏り方向は、右側方頭部偏り方向である。例えば、解剖学的肢位の頭部向きからの右側方頭部偏り方向への頭部運動によって、頭部は頭部向き330により例示されている通りの向きにされた状態となる。少なくとも1つの例示的実施形態において、左側方頭部偏り方向または右側方頭部偏り方向への頭部運動は、頭部運動の1つの大きさを有する。例えば、運動前の向きは、解剖学的肢位の頭部向きであり得、運動後の頭部向き位置は、頭部向き328であり得る。この実施例では、運動の大きさは、運動前の向きが頭部向き330で、運動後の向きが頭部向き328である運動よりも小さくなる。
図3Cは、少なくとも1つの例示的実施形態に係る解剖学的肢位の頭部向きからの頸部の左外旋と右外旋と関係付けされた頭部向きを例示する略図である。頭部向きは、解剖学的肢位の頭部向きからのユーザの頸部の左外旋および右外旋の観点から見て、説明され得る。図3Cの実施例において、ユーザは、ユーザの頭部および頸部が矢状面342により2等分されるような解剖学的肢位に位置付けされる。左外旋344は、縦軸に沿った解剖学的肢位の頭部向きから左方向への頭部の回転により特徴付けされる頭部および/または頸部の偏りである。右外旋346は、縦軸に沿った解剖学的肢位の頭部向きから右方向への頭部の回転によって特徴付けされる頭部および/または頸部の偏りである。少なくとも1つの例示的実施形態において、頭部偏り方向は、左回旋頭部偏り方向である。例えば、解剖学的肢位の頭部向きからの左回旋頭部偏り方向への頭部運動によって、頭部は、頭部向き348により例示されている通りの向きにされた状態となる。少なくとも1つの例示的実施形態において、頭部偏り方向は、右回旋頭部偏り方向である。例えば、解剖学的肢位の頭部向きからの右回旋頭部偏り方向への頭部運動によって、頭部は頭部向き350により例示されている通りの向きにされた状態となる。少なくとも1つの例示的実施形態において、左回旋頭部偏り方向または右回旋頭部偏り方向への頭部および/または頸部の運動は、頭部運動の1つの大きさを有する。例えば、運動前の向きは、解剖学的肢位の頭部向きであり得、運動後の頭部向き位置は、頭部向き348であり得る。この実施例では、運動の大きさは、運動前の向きが頭部向き350で、運動後の向きが頭部向き348である運動よりも小さくなる。
図3Dは、少なくとも1つの例示的実施形態に係る解剖学的肢位の頭部向きからの頸部の前方偏りと後方偏りと関係付けされた頭部向きを例示する略図である。頭部向きは、解剖学的肢位の頭部向きからのユーザの頸部の前方偏りおよび後方偏りの観点から見て説明され得る。図3Dの実施例において、ユーザは、ユーザの頭部および頸部が前額面362により2等分されるような解剖学的肢位に位置付けされる。前方偏り364は、矢状面に沿った解剖学的肢位の頭部向きから外方向への頭部および/または顎部の伸展により特徴付けされる頭部および/または頸部の偏りである。後方偏り366は、矢状面に沿った解剖学的肢位の頭部向きから内方向への頭部および/または顎部の引き込みによって特徴付けされる頭部および/または頸部の運動である。少なくとも1つの例示的実施形態において、頭部偏り方向は、前方頭部偏り方向である。例えば、解剖学的肢位の頭部向きからの前方頭部偏り方向への頭部運動によって、頭部は、頭部向き368により例示されている通りの向きにされた状態となる。少なくとも1つの例示的実施形態において、頭部偏り方向は、後方頭部偏り方向である。例えば、解剖学的肢位の頭部向きからの後方頭部偏り方向への頭部運動によって、頭部は頭部向き370により例示されている通りの向きにされた状態となる。少なくとも1つの例示的実施形態において、前方頭部偏り方向または後方頭部偏り方向への頭部運動は、頭部運動の1つの大きさを有する。例えば、運動前の向きは、解剖学的肢位の頭部向きであり得、運動後の頭部向き位置は、頭部向き368であり得る。この実施例では、運動の大きさは、運動前の向きが頭部向き370で、運動後の向きが頭部向き368である運動よりも小さくなる。
前述した通り、いくつかの状況において、明確に異なる基本的運動が複雑な運動の中にどのように取込まれているかによって複雑な頭部運動を特徴付けすることが望ましい場合がある。図3A〜3Dの実施例は各々、明確に異なるタイプの基本的運動を例示しているが、このような運動を組合せて、複雑な頭部運動、頭部向き、頭部偏り方向などの特徴付けを容易にすることができる。一実施例においては、頭部偏り方向が、頸部の後方偏りおよび伸展と関係付けされる運動方向として、頭部運動方向を識別し得る。別の実施例では、頭部偏り方向は、頸部の左外旋および側屈と関係付けされた運動方向として、頭部運動方向を識別し得る。さらに別の実施例では、頭部偏り方向は、頸部の右側屈、右外旋、および前方偏りとして頭部運動方向を識別し得る。
図4A〜4Eは、少なくとも1つの例示的実施形態に係る眼球運動、眼球向き、眼球偏り向き、および/または眼球運動の大きさを例示する略図である。図4A〜4Eの実施例は、単なる実施例であり、請求項の範囲を限定するものではない。例えば、眼球運動は変動する可能性があり、眼球向きも眼球偏り方向なども変動し得る。
いくつかの状況において、ユーザの眼球運動を識別することが望ましい場合がある。眼に関する物理的運動は、基本的運動の観点から特徴付けできる。例えば、複雑な眼球運動は、明確に異なる基本的運動が複雑な運動の中にどのように取込まれているかによって特徴付けされ得る。図4B〜4Eは、このような基本的運動の例を示す。少なくとも1つの例示的実施形態において、眼球の基本的運動は、眼球偏り方向への眼球運動である。例えば、眼球偏り方向は、1つの眼球向きから異なる眼球向きまでの眼球運動方向を識別できる。図4A〜4Eの運動は、1つの眼球向きからの運動との関係において説明される。少なくとも1つの例示的実施形態において、中心合せされた眼球向きは、ユーザの第一眼位を表わす向きである。例えば、第一眼位は、ユーザの眼の自然な静止位置、真直ぐ前を見るユーザと関係付けされた眼の位置、眼の開口内部で虹彩が空間的に中心合せされるような眼の位置などであり得る。
いくつかの状況において、少なくとも部分的に、ユーザの少なくとも1つの眼の位置に基づいてユーザの眼球向きを識別することが望ましい場合がある。少なくとも1つの例示的実施形態において、眼球向きは、ユーザの眼の空間的向きである。いくつかの状況において、ユーザのこのような眼球向きを特徴付けすることが望ましい場合がある。例えば、1つの眼球向きを異なる眼球向きと区別して、眼の特定の向きなどとして眼球向きを分類することが望ましい場合がある。少なくとも1つの例示的実施形態において、眼球向きは、眼球偏り方向によって識別可能である。図4B〜4Eは、このような基本的運動の例を示す。図4B〜4Eの眼球向きは、中心合せされた眼球向きとの関係において説明される。
図4Aは、中心合せされた眼球向きを例示する略図である。図4Aの実施例において、眼球向き402は、中心合せされた眼球向きである。図4Aの実施例で例示されている通り、眼球向き402は、虹彩が眼の開口、まぶたなどの内部で空間的に心出しされている向きである。眼球向き402は、眼球向き402が眼の自然な静止位置と関係付けされるような第一眼位であり得る。
図4Bは、少なくとも1つの例示的実施形態に係る中心合せされた眼球向きからの眼球の仰視を例示する略図である。眼球向きは、1つの眼球の仰視の観点から見て説明することができる。仰視412は、眼球向きから上向きの眼球運動と関係付けされた眼球運動である。少なくとも1つの例示的実施形態において、眼球偏り方向は、上向きの眼球偏り方向である。例えば、中心合せされた眼球向きからの上向きの偏り方向への眼球運動により、眼は、眼球向き414によって例示されている通りの向きにされた状態となる。
図4Cは、少なくとも1つの例示的実施形態に係る中心合せされた眼球向きからの眼球の俯瞰を例示する略図である。眼球向きは、眼球の俯瞰の観点から見て説明することができる。俯瞰422は、眼球向きから下方への眼球運動と関係付けされる眼球運動である。少なくとも1つの例示的実施形態において、眼球偏り方向は、眼球向きからの眼球の俯瞰によって特徴付けされる方向である。例えば図4Cでは、眼球向き424は、中心合せされた眼球向きからの眼球の俯瞰により特徴付けされる方向を識別する眼球偏り方向と関係付けされる眼球向きを例示している。少なくとも1つの例示的実施形態において、眼球偏り方向は、下向きの眼球偏り方向である。例えば、中心合せされた眼球向きからの下向きの偏り方向への眼球運動によって、眼球は眼球向き424により例示されている通りの向きにされた状態となる。
図4Dは、少なくとも1つの例示的実施形態に係る中心合せされた眼球向きからの眼球の右方運動を例示する略図である。眼球向きは、眼球向きからの眼球の右向きの観点から見て説明することができる。右向き432は、中心合せされた眼球向きからユーザの身体の右側に向かう眼球運動と関係付けされる眼球運動である。少なくとも1つの例示的実施形態において、眼球偏り方向は、眼球向きからの眼球の右向きによって特徴付けされる方向である。少なくとも1つの例示的実施形態において、眼球の右向きは、眼球向きからの右眼球の外転、眼球向きからの左眼球の内転などによって特徴付けされる。眼球の内転は、眼球向きよりもユーザの鼻に近い位置への眼球運動に関するものであり得る。眼球の外転は、眼球向きよりもユーザの鼻から遠い位置への眼球運動に関するものであり得る。少なくとも1つの例示的実施形態において、眼球偏り方向は、眼球の右偏り方向である。例えば、中心合せされた眼球向きから右偏り方向への眼球運動により、眼球は眼球向き434によって例示されている通りの向きにされた状態となる。
図4Eは、少なくとも1つの例示的実施形態に係る中心合せされた眼球向きからの眼球の左方運動を例示する略図である。眼球向きは、眼球向きからの眼球の左向きの観点から見て説明することができる。左向き442は、眼球向きからユーザの身体の左側に向かう眼球運動と関係付けされる眼球運動である。少なくとも1つの例示的実施形態において、眼球偏り方向は、眼球向きからの眼球の左向きによって特徴付けされる方向である。少なくとも1つの例示的実施形態において、眼球の左向きは、眼球向きからの右眼球の内転、眼球向きからの左眼球の外転などによって特徴付けされる。少なくとも1つの例示的実施形態において、眼球偏り方向は、左向きの眼球偏り方向である。例えば、中心合せされた眼球向きから左向きの偏り方向への眼球運動により、眼は眼球向き444によって例示されている通りの向きにされた状態となる。
いくつかの状況においては、眼球運動の大きさによって眼球の基本的運動を特徴付けすることが望ましい場合がある。少なくとも1つの例示的実施形態においては、眼球運動の大きさは、眼球運動以前の眼球向きと眼球運動以後の眼球向きの間の距離を表わす。少なくとも1つの例示的実施形態において、眼球運動の大きさは、眼球運動以前の眼球向きと眼球運動以後の眼球向きの間の角度である。例えば、運動前の向きは、中心合せされた眼球向きであり得、運動後の眼球向き位置は、眼球向き414であり得る。この実施例では、運動の大きさは、運動前の向きが眼球向き424で、運動後の向きが眼球向き414である運動よりも小さくなる。
前述した通り、いくつかの状況において、複雑な眼球運動の中への明確に異なる基本的運動の取込まれ方によって複雑な眼球運動を特徴付けすることが望ましい場合がある。図4B〜4Eの実施例は各々、明確に異なるタイプの基本的運動を例示しているが、このような運動を組合せて、複雑な眼球運動、眼球向き、眼球偏り方向などの特徴付けを容易にすることができる。一実施例においては、眼球偏り方向は、中心合せされた眼球向きからの眼球の外転および仰視により特徴付けされる方向であり得る。別の実施例において、眼球偏り方向は、中心合せされた眼球向きからの眼球の内転および俯瞰により特徴付けされる方向であり得る。
図5A〜5Bは、少なくとも1つの例示的実施形態に係るシースルー・ディスプレイを例示する略図である。図5A〜5Bの実施例は、単なる一例であり、請求項の範囲を限定するものではない。例えば、シースルー・ディスプレイの構成は、変動する可能性があり、ユーザとシースルー・ディスプレイの関係、シースルー・ディスプレイの形状、シースルー・ディスプレイの不透明性なども変動し得る。
いくつかの状況において、ディスプレイがシースルー・ディスプレイであることが望ましい場合がある。少なくとも1つの例示的実施形態において、シースルー・ディスプレイは、ユーザに対して情報を提供しながらも、ユーザから見てこのディスプレイの反対側にある物体をそれを通して見ることのできるディスプレイである。シースルー・ディスプレイは、ウィンドウ、ウィンドウシールド、サンバイザー、メガネ、ヘッド・マウント・ディスプレイなどで構成され得る。ヘッド・マウント・ディスプレイは、例えば、頭部に装着できるディスプレイ、ユーザの頭部の上および/またはその近傍の場所で装着可能な要素に結合されているディスプレイ、ユーザの頭部上および/またはその近傍の場所で装着可能なディスプレイなどであり得る。
図5Aは、少なくとも1つの例示的実施形態に係るシースルー・ディスプレイ502を例示する略図である。少なくとも1つの例示的実施形態において、情報がシースルー・ディスプレイを通してビューイング可能な1つ以上の物体に対応するような形でシースルー・ディスプレイ上に情報を表示することは、拡張現実と呼ばれる。図5Aの実施例では、ユーザ501は、シースルー・ディスプレイ502を通して物体505および506を知覚することができる。少なくとも1つの例示的実施形態において、シースルー・ディスプレイは、ユーザに対して情報を表示することができる。例えば、ディスプレイ502は、情報503および情報504を表示し得る。情報503および情報504は、情報がシースルー・ディスプレイ502を通してビューイングできる1つ以上の物体、例えば物体505と対応するように、ディスプレイ502上に位置付けされ得る。このような実施例において、情報503は物体505と関係付けされ得、物体505を識別することなどができる。例えば、情報503は、物体505のアイデンティティを標示し得る。少なくとも1つの例示的実施形態において、ディスプレイ502はヘッド・マウント・ディスプレイによって構成され得る。
いくつかの状況において、シースルー・ディスプレイ上に表示された情報は、このシースルー・ディスプレイを通して知覚されたときに、1つ以上の物体を、ユーザから見えにくくすることができる。少なくとも1つの例示的実施形態において、不明瞭性は、見えにくくすることによってなされたものであり得る。例えば、ディスプレイ502上の情報503の表示が、情報503と関係付けされたディスプレイ502の表示エリアの不明瞭性をひき起こす場合がある。このようにして、情報503を、シースルー・ディスプレイと関係付けされた表示エリアの不明瞭性と関係付けすることができる。
図5Bは、少なくとも1つの例示的実施形態に係るシースルー・ディスプレイを例示する略図である。少なくとも1つの例示的実施形態において、シースルー・ディスプレイは、接眼ディスプレイである。接眼ディスプレイは、ユーザの眼の近傍に位置付けされるシースルー・ディスプレイであり得る。図5Bの実施例は、各レンズ内に接眼ディスプレイを含むメガネを例示する。図5Bの実施例において、右接眼ディスプレイは、情報513Aおよび514Aを表示しており、左接眼ディスプレイは、情報513Bおよび514Bを表示している。少なくとも1つの例示的実施形態において、情報513Aは、情報513Bと関係付けされ得る。例えば、情報513Aのコンテンツは、情報513Bのコンテンツと同一であり得る。いくつかの状況においては、513Aと513Bの間でコンテンツが同一であり得るにせよ、右接眼ディスプレイ上の情報513Aの位置は、左接眼ディスプレイ上の情報513Bの位置から変動し得る。このようにして、装置は、左接眼ディスプレイと右接眼ディスプレイの間で情報の位置を変動させて、ユーザが知覚する情報の視差を変動させることができる。こうして、装置は、ユーザにより知覚される情報の深度を変動させることができる。
ヘッド・マウント・ディスプレイの性質に起因して、いくつかの状況下では、ユーザは、ユーザの注意を散漫にし得るヘッド・マウント・ディスプレイ上の情報の表示を回避したいと考える可能性がある。例えば、ヘッド・マウント・ディスプレイ上に表示される情報は、1つ以上の物体を、ヘッド・マウント・ディスプレイを通して知覚されたときに、ユーザから見えにくくすることができる。このような実施例において、ヘッド・マウント・ディスプレイのユーザは、ヘッド・マウント・ディスプレイを通してユーザがビューイングできる物体の不明瞭性を回避したいとユーザが考えている状況において、ヘッド・マウント・ディスプレイの少なくとも一部分の上に表示される情報により注意散漫になるのを回避したいと考える可能性がある。例えば、社会的状況、ビジネス状況、運転中の状況などにおいて、ユーザは、見えにくくする可能性のある情報がヘッド・マウント・ディスプレイ上に表示されるのを回避したいと考える可能性がある。
多くの状況において、ユーザは、ヘッド・マウント・ディスプレイ上の情報の表示と関係付けされる注意散漫を回避すること、ヘッド・マウント・ディスプレイ上に表示されている情報による進行中の活動の中断を回避することなどを望み得る。少なくとも1つの例示的実施形態において、装置は、ユーザが装着するヘッド・マウント・ディスプレイ上の情報の表示を排除することができる。例えば、装置は、或る種の入力が受信されるまで、意図の標示が受信されるまで、装置により検出可能であり得る一定の状況においてなど、ユーザが装着するヘッド・マウント・ディスプレイ上の情報表示を排除することができる。少なくとも1つの例示的実施形態において、装置は、相反する指示の無い場合、ヘッド・マウント・ディスプレイ上の情報の表示の排除をデフォルトとすることができる。例えば、装置は、ヘッド・マウント・ディスプレイ上の情報表示が、ヘッド・マウント・ディスプレイのユーザにより開始されるか、ヘッド・マウント・ディスプレイのユーザにより指示されるかなどの場合を除いて、この表示を排除することができる。少なくとも1つの例示的実施形態において、情報の表示は、ヘッド・マウント・ディスプレイの全体より小さい部分の上で排除される。例えば、情報表示は、ヘッド・マウント・ディスプレイの中心部分、ヘッド・マウント・ディスプレイのユーザ構成可能領域などにおいて排除され得る。例えば、情報表示は、情報がヘッド・マウント・ディスプレイの周囲に沿って表示され得るように、ヘッド・マウント・ディスプレイの中心の90パーセントにおいて排除され得る。このような実施例において、周辺表示エリアは、ステータス・インジケータ、バッテリ・グラフィクス、無線接続性、時刻、通知などの表示のために使用され得る。別の実施例においては、情報表示は、ヘッド・マウント・ディスプレイの中心の70パーセントにおいて排除され得る。両方の実施例において、情報表示は、注意散漫にしたりかつ/または妨害したりするような形での情報の表示を回避するために、1つの領域内で排除され、別の領域内では許可され得る。
いくつかの状況において、ユーザは、ヘッド・マウント・ディスプレイを介して情報をビューイングすることを望む可能性がある。例えば、ユーザは、ヘッド・マウント・ディスプレイがヘッド・マウント・ディスプレイ上の情報表示の排除を中断すること、ヘッド・マウント・ディスプレイ上の情報表示を可能にすることなどを望む可能性がある。少なくとも1つの例示的実施形態において、装置は、ユーザが装着しているヘッド・マウント・ディスプレイ上での情報表示をさせる。情報は、テキスト、対話型要素、グラフィクスなどを含めたあらゆる種類の視覚的要素であり得る。少なくとも1つの例示的実施形態において、情報表示をさせることは、ヘッド・マウント・ディスプレイ上の1つの位置における情報の表示をさせる。例えば、装置は、ヘッド・マウント・ディスプレイの中心位置での情報の表示をさせ得る。ディスプレイの中心位置は、ユーザの眼球が中心合せされた眼球向きで向きされている場合にユーザの視野の中心にあるディスプレイ上の位置であり得る。多くの状況下で、ユーザは、厄介になり得る触覚インタラクションを回避する、ヘッド・マウント・ディスプレイとの手探り状態を回避する、ヘッド・マウント・ディスプレイとのインタラクションと並行して進行中の活動を続行できるようにする、ヘッド・マウント・ディスプレイと対話している間ユーザの手を自由に使用できるようにする、などのようにでヘッド・マウント・ディスプレイと対話することを望む場合がある。例えば、ユーザは、眼球運動、頭部運動、身体運動などを用いることで、ユーザのヘッド・マウント・ディスプレイと対話することを望む場合がある。
多くの状況において、ユーザが、ヘッド・マウント・ディスプレイ上に表示されている情報をビューイングしているかまたはヘッド・マウント・ディスプレイを通して物体をビューイングしてかのいずれの確率が高いかを装置が決定することが望ましい可能性がある。例えば、ユーザがヘッド・マウント・ディスプレイ上に表示されている情報をビューイングしている場合、そのユーザは、その情報がヘッド・マウント・ディスプレイ上でプロミネンスを有することを望む可能性がある。このようにして、ユーザは、ヘッド・マウント・ディスプレイ上に表示された情報をより効率良く知覚できる可能性がある。別の実施例においては、ユーザは、ヘッド・マウント・ディスプレイを通して見ることのできる物体をビューイングしている場合、情報のプロミネンスがより低いものであることを望む可能性がある。このようにして、ユーザは、ヘッド・マウント・ディスプレイ上に表示された情報があればそれからの妨害が比較的少ない状態で物体を知覚することができる可能性がある。
前庭動眼反射(VOR)は、我々が移動している間に目にするものを網膜上に安定した状態で保つために眼球が行なう反射運動である。頭部を動かしている場合、ユーザは、物理的世界においてヘッド・マウント・ディスプレイを通して見るときに、VORを行なうことになる。しかしながら、ユーザが頭部を動かしながらヘッド・マウント・ディスプレイ上に表示された情報を見ている場合、ヘッド・マウント・ディスプレイはユーザの頭部と共に移動し表示された情報はユーザの眼との関係において有意に動かないことから、ユーザの眼はVORを行なわない。したがって、ユーザがヘッド・マウント・ディスプレイを通して見ているかまたはヘッド・マウント・ディスプレイ上に表示された情報を見ているかを、ユーザがVORを行なっているか否かに基づいて推論することができる。VORは、頭部を動かすにつれてのユーザの眼球運動を監視することによって検出可能である。例えば、人がヘッド・マウント・ディスプレイを通して物体をビューイングしている場合、頭部を下向きに動かすにつれて、眼球が特定の物体に向けた状態にとどまることができるようにするため上向きに眼球を移動させることができる。反対に、ユーザがヘッド・マウント・ディスプレイ上に表示された情報をビューイングしている場合、ヘッド・マウント・ディスプレイがユーザの頭部と共に移動させられるような形で、ヘッド・マウント・ディスプレイをユーザの頭部に取付けることができる。このような状況において、ユーザは、任意の頭部運動に対応する眼球運動が無いことから、特定の情報をビューイングし続けることができる。例えば、ユーザがヘッド・マウント・ディスプレイ上の情報をビューイングしており、頭部を動かした場合、ユーザは、必ずしも眼球を動かすことなくヘッド・マウント・ディスプレイ上の情報をビューイングし続けることができる。このようにして、ユーザの眼球運動と頭部運動の相関関係は、ユーザがヘッド・マウント・ディスプレイ上に表示された情報をビューイングしているか否かを表わすことができる。このようにして、眼球運動情報と頭部運動情報がヘッド・マウント・ディスプレイ上のユーザ・ビューイング情報と整合していると決定すること、眼球運動情報と頭部運動情報がヘッド・マウント・ディスプレイ上のユーザ・ビューイング情報と整合していないことを決定すること、などが望ましい場合がある。
少なくとも1つの例示的実施形態において、装置は、ユーザと関係付けされた眼球運動情報を受信する。眼球運動情報は、1つ以上の眼球運動を表わす情報を意味し得る。例えば、装置は、少なくとも1つのメモリ、別の装置、ユーザの眼球向きを検知するように構成された1つ以上のセンサーなどから眼球運動情報を受信することができる。少なくとも1つの例示的実施形態において、眼球運動情報は、眼球モーション・センサー情報である。例えば、眼球モーション・センサー情報は、検知対象の眼球向きを表わす情報を提供すること、検知対象の眼球運動を表わす情報を提供することなどが可能である。少なくとも1つの例示的実施形態において、眼球モーション・センサー情報は、光学センサー、画像センサー、磁力計センサー、1つの眼球向きと関係付けされた情報を検知するように構成されたセンサー、眼球運動と関係付けされた情報を検知するように構成されたセンサーなどから受信された情報であり得る。例えば、眼球運動、眼球向きなどを表わす情報を検知するために、1つ以上のセンサーを使用することができる。少なくとも1つの例示的実施形態において、装置は、眼球運動情報を決定する。例えば、装置は、少なくとも部分的に眼球モーション・センサー情報に基づいて、眼球運動情報を決定、計算、外挿、推論することなどができる。少なくとも1つの例示的実施形態において、眼球運動情報は、眼球偏り方向を表わす情報を含む。少なくとも1つの例示的実施形態において、眼球運動情報は、眼球運動の大きさを表わす情報を含む。
少なくとも1つの例示的実施形態において、装置は、ユーザと関係付けされた頭部運動情報を受信する。頭部運動情報は、1つ以上の頭部運動を表わす情報を意味する。例えば、装置は、少なくとも1つのメモリ、別の装置、ユーザの頭部向きを検知するように構成された1つ以上のセンサーなどから、頭部運動情報を受信することができる。少なくとも1つの例示的実施形態において、頭部運動情報は、頭部モーション・センサー情報である。例えば、頭部モーション・センサー情報は、検知対象の頭部向きを表わす情報を提供すること、検知対象の頭部運動を表わす情報を提供することなどが可能である。少なくとも1つの例示的実施形態において、頭部モーション・センサー情報は、磁力計センサー、ジャイロ・スコープ・センサー、加速度センサー、向きセンサー、筋電センサー、光学センサー、画像センサー、頭部運動と関係付けされた情報を検知するように構成されたセンサーなどから受信された情報であり得る。例えば、頭部運動、頭部向きなどを表わす情報を検知するために、1つ以上のセンサーを使用することができる。少なくとも1つの例示的実施形態において、装置は、ユーザの頭部運動情報を決定する。例えば、装置は、少なくとも部分的に頭部モーション・センサー情報に基づいて、頭部運動情報を決定、計算、外挿、推論することなどができる。少なくとも1つの例示的実施形態において、頭部運動情報は、頭部偏り方向を表わす情報を含む。少なくとも1つの例示的実施形態において、頭部運動情報は、頭部運動の大きさを表わす情報を含む。
多くの状況において、ユーザがヘッド・マウント・ディスプレイ上の情報をビューイングするのを中断したか否かを装置が決定することが望ましい場合がある。例えば、装置は、ヘッド・マウント・ディスプレイ上の情報のビューイングをユーザが中断したことを決定した場合、ヘッド・マウント・ディスプレイ上の情報の少なくとも一部のプロミネンスなどを低下させることができる。ユーザがヘッド・マウント・ディスプレイ上の情報のビューイングを打ち切ったという決定を容易にするためには、頭部運動との関係において眼球運動を評価することが望ましい可能性がある。例えば、眼球運動および頭部運動が、ヘッド・マウント・ディスプレイ上の情報をビューイングするユーザと不整合である多くの状況が存在する。例えば、眼球偏り方向と反対の頭部偏り方向は、ヘッド・マウント・ディスプレイ上の情報をビューイングするユーザと不整合である場合がある。前述の通り、このような頭部運動および眼球運動は、ヘッド・マウント・ディスプレイを通して見える物体をビューイングするユーザと整合する可能性がある。少なくとも1つの例示的実施形態において、装置は、眼球運動情報および頭部運動情報が、ヘッド・マウント・ディスプレイ上の情報をビューイングするユーザと不整合であることを決定する。
少なくとも1つの例示的実施形態において、眼球運動情報および頭部運動情報が、ヘッド・マウント・ディスプレイ上の情報をビューイングするユーザと不整合であるという決定は、頭部偏り方向が眼偏り方向と反対であることの決定を含む。例えば、装置は、頭部偏り方向が、図3Aに関して説明されたものと同様の下向きの頭部偏り方向であり、これは図4Bに関して説明されているものと同様の眼球の仰視によって特徴付けされる眼球偏り方向の反対であることを決定できる。このような実施例において、装置は、下向き頭部偏り方向および仰視眼偏り方向が、ヘッド・マウント・ディスプレイ上のユーザ・ビューイング情報と整合しないことを決定することができる。少なくとも1つの例示的実施形態において、眼球運動情報および頭部運動情報が、ヘッド・マウント・ディスプレイ上の情報をビューイングするユーザと不整合であるとの決定は、眼球運動の大きさが頭部運動の大きさに正比例するという決定を含む。例えば、装置は、眼球運動の距離が頭部運動の距離に正比例することを決定できる。このようにして、装置は、このような比例性が、ヘッド・マウント・ディスプレイを通してビューイングされ得る物体に向かう眼の方向をユーザが維持していることを表わしていると決定できる。別の実施例において、装置は、眼球運動の角度が頭部運動の角度に正比例することを決定できる。このようにして、装置は、このような比例性が、ヘッド・マウント・ディスプレイを通してビューイングされ得る物体に向かう眼の方向をユーザが維持していることを表わしていると決定できる。少なくとも1つの例示的実施形態において、眼球運動情報および頭部運動情報が、ヘッド・マウント・ディスプレイ上の情報をビューイングするユーザと不整合であるという決定は、眼球運動情報が頭部運動情報により指示される頭部運動のオフセットと整合するという決定を含む。頭部運動のオフセットは、頭部運動情報の受信および眼球運動情報の受信に先立つユーザの眼の注視方向が、頭部運動情報の受信および眼球運動情報の受信の後のユーザの眼の注視方向に実質的に類似していることを意味する可能性がある。実質的に類似するとは、注視方向の任意の偏りが注視方向の許容誤差内にあることを意味し得る。例えば、注視方向のわずかな変動は、ヘッド・マウント・ディスプレイを通した同じ物体のビューイングと整合し得る。注視方向のこのようなわずかな変動は、注視方向の許容誤差の範囲内にあるものとみなされ得る。注視方向の許容誤差は、ユーザにより構成される調整可能な設定値、既定の設定値などであり得る。
いくつかの状況において、眼球運動情報および頭部運動情報が、物体トラッキング情報とは独立したヘッド・マウント・ディスプレイ上のユーザ・ビューイング情報と整合しないことを決定することが望ましい場合がある。例えば、眼の注視トラッキングおよびヘッド・マウント・ディスプレイを通したユーザの視野内の物体のトラッキングには、追加の処理オーバーヘッド、前向きカメラからの追加の電力消費などが関与し得る。少なくとも1つの例示的実施形態において、眼球運動情報および頭部運動情報がヘッド・マウント・ディスプレイ上のユーザ・ビューイング情報と整合しないとの決定は、物体トラッキング情報を除外するものである。少なくとも1つの例示的実施形態において、眼球運動情報および頭部運動情報がヘッド・マウント・ディスプレイ上のユーザ・ビューイング情報と整合しないとの決定は、物体トラッキング情報と独立したものである。少なくとも1つの例示的実施形態において、眼球運動情報および頭部運動情報が、ヘッド・マウント・ディスプレイ上のユーザ・ビューイング情報と整合しないとの決定は、物体トラッキング情報と注視トラッキング情報の間の相関関係を除外するものである。
少なくとも1つの例示的実施形態において、装置は、眼球運動情報および頭部運動情報がヘッド・マウント・ディスプレイ上の情報をビューイングするユーザと不整合であることの決定に少なくとも部分的に基づいて、ヘッド・マウント・ディスプレイ上の情報のプロミネンスの低下をさせる。プロミネンスの低下は、図6A〜6Fに関して説明されたものと類似であり得る。このようにして、装置は、眼球運動情報および頭部運動情報がヘッド・マウント・ディスプレイ上のこのように表示された情報をビューイングするユーザと不整合である状況において、表示された情報の介入性を回避することができる。
多くの状況において、ユーザがヘッド・マウント・ディスプレイ上の情報のビューイングを再開したか否かを装置が決定することが望ましい場合がある。例えば、ユーザがヘッド・マウント・ディスプレイ上の情報のビューイングを再開したことを装置が決定した場合、装置は、ヘッド・マウント・ディスプレイ上の情報の少なくとも一部分の表示をさせること、ヘッド・マウント・ディスプレイ上の情報の少なくとも一部分のプロミネンスを増加させること、などができる。ユーザがヘッド・マウント・ディスプレイ上の情報のビューイングを再開したとの決定を容易にするためには、別の頭部運動との関係において別の眼球運動を評価することが望ましい可能性がある。例えば、眼球運動および頭部運動がヘッド・マウント・ディスプレイ上の情報をビューイングするユーザと整合する多くの状況が存在する。例えば、実質的な眼球運動の不在は、ヘッド・マウント・ディスプレイ上の情報をビューイングするユーザの状態と整合し得る。少なくとも1つの例示的実施形態において、装置は、ヘッド・マウント・ディスプレイ上の情報のプロミネンスの低下の後、眼球運動情報を受信し、頭部運動を受信する。少なくとも1つの例示的実施形態において、装置は、眼球運動情報および頭部運動情報が、ヘッド・マウント・ディスプレイ上の情報をビューイングするユーザと整合することを決定する。少なくとも1つの例示的実施形態において、眼球運動情報および頭部運動情報がヘッド・マウント・ディスプレイ上の情報をビューイングするユーザと整合するとの決定は、少なくとも部分的に、実質的な眼球運動の不在に基づいている。実質的な眼球運動の不在は、任意の眼球運動が非有意閾値内にあることを意味し得る。非有意閾値とは、それより低いとヘッド・マウント・ディスプレイのビューイングと整合することになる運動の閾値を意味する。例えば、眼球向きのわずかな変動は、ヘッド・マウント・ディスプレイ上での同じ情報のビューイングと整合し得る。眼球向きのこのようなわずかな変動は、実質的な眼球運動の不在とみなすことができる。少なくとも1つの例示的実施形態において、装置は、眼球運動情報および頭部運動情報がヘッド・マウント・ディスプレイ上の情報をビューイングするユーザと整合するとの決定に少なくとも部分的に基づいて、ヘッド・マウント・ディスプレイ上の情報のプロミネンスの増加をさせる。プロミネンスの増加は、図6A〜6Fに関して説明されたものと類似であり得る。
多くの状況において、ユーザがヘッド・マウント・ディスプレイ上の情報を連続的にビューイングしているか否かを装置が決定することが望ましい場合がある。例えば、ユーザがヘッド・マウント・ディスプレイ上の情報を連続的にビューイングしていることを装置が決定した場合、装置は、ヘッド・マウント・ディスプレイ上の情報の少なくとも一部分の表示を続行すること、ヘッド・マウント・ディスプレイ上の情報の少なくとも一部分のプロミネンスを保持することなどができる。ユーザがヘッド・マウント・ディスプレイ上の情報のビューイングを再開したことの決定を容易にするためには、頭部運動との関係において眼球運動を評価することが望ましい可能性がある。例えば、眼球運動および頭部運動がヘッド・マウント・ディスプレイ上の情報をビューイングするユーザと整合する状況の間、装置は、ユーザがディスプレイ上の情報を連続的にビューイングしていると決定することができる。少なくとも1つの例示的実施形態において、装置は、眼球運動情報および頭部運動情報がヘッド・マウント・ディスプレイ上の情報をビューイングするユーザと整合することを決定し、眼球運動情報および頭部運動情報がヘッド・マウント・ディスプレイ上の情報をビューイングするユーザと整合することの決定に少なくとも部分的に基づいて、ヘッド・マウント・ディスプレイ上の情報のプロミネンスを保持する。
図6A〜6Fは、少なくとも1つの例示的実施形態に係るディスプレイ上に表示された情報のプロミネンスを例示する略図である。図6A〜6Fの実施例は、単なる一例にすぎず、請求項の範囲を限定するものではない。例えば、ディスプレイは変動し得、情報、プロミネンスなども変動し得る。
ユーザがディスプレイ上の情報をビューイングしている場合、ディスプレイ上の情報のプロミネンスは、ユーザの情報知覚ならびにディスプレイを通してビューイング可能な物体の知覚に影響を及ぼし得る。例えば、情報は、情報が高いプロミネンスを示すようにディスプレイ上に情報が位置付けされる場合、ディスプレイを通してビューイング可能な物体を不明瞭にし得る。多くの状況において、ディスプレイ上の情報のプロミネンスを増加または低下させることが望ましい場合がある。少なくとも1つの例示的実施形態において、装置は、ディスプレイ上の情報のプロミネンスを低下させる。少なくとも1つの例示的実施形態において、装置は、ディスプレイ上の情報のプロミネンスを増大させる。
図6A〜6Fは、少なくとも1つの例示的実施形態に係るディスプレイの表示領域600を例示する。例えば、表示領域600は、図5A〜5Bに関して説明されたものと類似のディスプレイ上の表示領域であり得る。表示領域600は、中心610〜634を含む。図6A〜6Fによって例示されている実施例が、情報610をメニューとして、情報612をドキュメントとして、情報620、624、630、632および634をアイコンとして描いていることが分かる。多くの状況において、情報610〜634は、異なる情報であり得る。例えば、情報612は、写真、映像、プログラムウィンドウなどであり得る。
いくつかの状況において、ディスプレイの視覚的透過性を調整することによってディスプレイのプロミネンスを増加または低下させることが望ましい場合がある。ディスプレイの視覚的透過性とは、視覚情報がディスプレイを通過してユーザの眼に到達する傾向を意味し得る。例えば、図5Aの実施例において、ディスプレイ502の視覚的透過性は、物体505と関係付けされた視覚情報がディスプレイ502を通過してユーザ501の眼に到達する傾向を意味し得る。ユーザがディスプレイを通して物体をビューイングすることを望む状況においては、ディスプレイの視覚的透過性を増大させることが好ましい場合がある。例えば、図5Aの実施例において、ユーザ501が物体505をビューイングすることを欲している状況においては、ユーザ501がディスプレイ502を通して物体505を容易にビューイングできるような形でディスプレイ502の透過性を増大させることが望ましい場合がある。ユーザがディスプレイ上の情報をビューイングすることを望んでいる状況においては、ディスプレイの視覚的透過性を低下させることが望ましい場合がある。例えば、図5Aの実施例において、ユーザ501が表示情報503および505をビューイングすることを欲している状況においては、ユーザ501がディスプレイ502を通して物体505および506により注意散漫にされないような形でディスプレイ502の透過性を低下させることが望ましい場合がある。少なくとも1つの例示的実施形態において、ディスプレイ上の情報のプロミネンスの低下には、ディスプレイの少なくとも一部分の視覚的透過性の増加をさせることが含まれる。少なくとも1つの例示的実施形態において、ディスプレイの視覚的透過性は、ディスプレイ上に表示された情報との関係における視覚情報がディスプレイを通過してユーザの眼に到達する傾向を意味する。
少なくとも1つの例示的実施形態において、ディスプレイ上の情報のプロミネンスの低下は、ディスプレイの中心領域の視覚的透過性の増加をさせることを含む。例えば、装置は、図5Aのディスプレイ502の中心領域の視覚的透過性を増加させることができる。図6B、6Cおよび6Eは、表示領域600の中心領域602を例示している。ディスプレイの中心領域は、表示領域のサブ領域を意味することができ、こうしてこのサブ領域は表示領域の残りの部分と有界である。例えば、図6B、6Cおよび6Eでは、中心領域602が表示領域600の残りの部分と有界であることが分かる。中心領域602は、おおよそ表示領域600の幾何学的中心にある位置における表示領域600のサブ領域であることが分かる。いくつかの状況において、中心のサイズ、形状および/または位置は、変動し得る。例えば、中心領域は、中心領域602よりも大きいものまたは小さいものであり得、表示領域の幾何学的中心以外の位置にあって、湾曲、円形、長円形などであり得る。中心領域は、ディスプレイの中心位置を含み得る。少なくとも1つの例示的実施形態において、ディスプレイ上の情報のプロミネンスの低下は、ディスプレイ上に表示された情報の視覚的透過性増加をさせることを含む。少なくとも1つの例示的実施形態において、ディスプレイ上の情報のプロミネンスの増加は、ディスプレイの少なくとも一部分の視覚的透過性低下させることを含む。少なくとも1つの例示的実施形態において、ディスプレイ上の情報のプロミネンスの増加は、ディスプレイの中心領域の視覚的透過性低下させることを含む。少なくとも1つの例示的実施形態において、ディスプレイ上の情報のプロミネンスの増加は、ディスプレイ上に表示された情報の視覚的透過性低下させることを含む。
いくつかの状況において、ディスプレイ上に表示された情報の明るさを増加または低下させることが望ましい場合がある。例えば、図5Aのディスプレイ502上の情報503の明るさを低下させることが望ましい場合がある。例えば、情報の明るさを低下させることで、ユーザが物体505などの他の情報をビューイングしているときにユーザの注意散慢が低い形で情報が提示される可能性がある。情報の明るさを増加させることで、ユーザの注意をより強く誘導する形で情報が提示され得る。例えば、情報503の明るさを増加させることで、ユーザ501のより強い注意力が誘導され得る。情報の明るさは、ディスプレイ上の情報の輝度を意味する。例えば、ディスプレイ上の情報の明るさを増大させることにより、ユーザは、その情報を、明るさが増加していないディスプレイ上の他の情報に比べてより高い輝度を有するものとして、または情報が予め有していたものよりも高い輝度を有するものなどとして知覚することになり得る。ディスプレイ上の情報の明るさを低下させることにより、ユーザは、その情報を、明るさが低下していないディスプレイ上の他の情報に比べてより低い輝度を有するものとして、または情報が予め有していたものよりも低い輝度を有するものなどとして知覚することになり得る。
少なくとも1つの例示的実施形態において、ディスプレイ上の情報のプロミネンスの低下は、情報の少なくとも一部分の明るさの低下させることを含む。例えば、装置は、図5Aのディスプレイ502上の情報503の明るさを低下させることができる。少なくとも1つの例示的実施形態において、情報の一部分の明るさの低下は、ディスプレイの中心領域と対応する情報の一部分の明るさの低下を含む。例えば、明るさの低下は、図6B、6Cおよび6Eの表示領域600の中心領域602内に現れる情報と対応し得る。少なくとも1つの例示的実施形態において、ディスプレイ上の情報のプロミネンスの低下は、情報全体の明るさの低下させることを含む。少なくとも1つの例示的実施形態において、ディスプレイ上の情報のプロミネンスの低下は、情報の少なくとも一部分の明るさの低下させることを含む。少なくとも1つの例示的実施形態において、情報の一部分の明るさの増加は、ディスプレイの中心領域と対応する情報の一部分の明るさの増加を含む。例えば、明るさの増加は、図6B、6Cおよび6Eの表示領域600の中心領域602内に現れる情報と対応し得る。少なくとも1つの例示的実施形態において、ディスプレイ上の情報のプロミネンスの増加は、情報全体の明るさの増加をさせることを含む。
いくつかの状況においては、情報の少なくとも一部分の表示を終結することが望ましい場合がある。例えば、ディスプレイがシースルー・ディスプレイである状況下では、情報は、ユーザがディスプレイを通してビューイングすることを望んでいる物体を不明瞭にし得る。例えば、図5Aにより例示されている実施例では、情報504は、ディスプレイ502を通した物体505のユーザ501によるビューを不明瞭にし得る。少なくとも1つの例示的実施形態において、ディスプレイ上の情報のプロミネンス低下は、情報の少なくとも一部分の表示の終結を含む。少なくとも1つの例示的実施形態において、情報の少なくとも一部分の表示の終結は、ディスプレイの中心領域と対応する情報の一部分の表示の終結を含む。例えば、ディスプレイは、図6Aによって例示されているものと類似の情報を表示している可能性がある。装置は、表示領域が図6B内で例示されているものと類似の情報を表示するような形で、情報表示612〜624を終結できる。図6Bでは、情報612〜624が中心領域602に不在であることが分かる。少なくとも1つの例示的実施形態において、ディスプレイ上の情報のプロミネンスの低下は、情報全体の表示の終結を含む。例えば、装置は、ディスプレイ上の全ての情報の表示を終結して、ディスプレイに情報が不在となるようにすることができる。
多くの場合、装置は、ディスプレイ上の1つの位置での情報の表示をさせることができる。例えば、図5Aに例示されている実施例において、装置は、ディスプレイ502上の1つの位置での情報503の表示をさせることができる。いくつかの状況においては、ディスプレイ上の情報をこの位置から異なる位置まで移動させることが望ましい場合がある。例えば、ユーザ501は、情報503の位置がディスプレイ502を通した物体505のビューイングからユーザの注意を散漫にさせていることを発見する場合がある。ユーザ501は、情報503がディスプレイ502上の異なる位置において注意散漫度が低いことを発見する場合がある。少なくとも1つの例示的実施形態において、ディスプレイ上の情報のプロミネンスの低下は、ディスプレイ上の1つの位置から異なる位置までの情報の移動を含む。例えば、図6Aに例示されている実施例において、情報612、情報620、情報622、情報624、情報630、情報632および情報634は、表示領域600上の特定の位置で表示される。装置は情報612、情報620、情報622、情報624、情報630、情報632および情報634が表示領域600上の異なる位置に表示されるような形で、情報612、情報620、情報622、情報624、情報630、情報632および情報634の各々を移動させることができる。例えば、情報612、情報620、情報622、情報624、情報630、情報632および情報634は、図6Cで例示されている通りのその位置に表示され得る。図6Cでは、中心領域602に情報が不在であることが分かる。このようにして、図6C内に例示されている情報612〜634は、図6Aに例示されている情報612〜634に比べて、ユーザにとってのプロミネンスが低いものであり得る。図6Cでは、情報630、情報632および情報634が、情報620、情報622および情報624に関するそれらの位置との関係において移動され得ることが分かる。しかしながら、いくつかの状況下では、情報630、情報632および情報634がそれらの位置を保持し得ることを理解すべきである。例えば、情報630、情報632および情報634は、中心領域602を情報不在状態にするためにそれらの位置から移動させられる必要がないと考えられる。
いくつかの状況において、情報の移動は、その位置における情報の表示の終結、および異なる位置での情報の表示をさせることを含み得る。例えば、図5Aの実施例において、装置は情報503の表示を終結し、ディスプレイ502上の異なる位置での情報503の表示をさせることができる。
少なくとも1つの例示的実施形態において、ディスプレイ上の異なる位置は、ディスプレイ上の前記位置に比べてディスプレイの中心位置からさらに遠いものである。少なくとも1つの例示的実施形態において、ディスプレイ上の情報のプロミネンスの増加は、ディスプレイ上の1つの位置からディスプレイ上の異なる位置までの情報の移動を含む。例えば、図6Cに例示されている実施例において、情報612は表示領域600上の1つの位置で表示される。装置は、表示領域600上の異なる位置で表示されるような形で情報612を移動させることができる。例えば、情報612は、図6Aで例示されている通りのその位置に現われ得る。図6Aでは、情報612が、図6Cで例示されている通りの情報612の位置よりも表示領域600の幾何学的中心により近い位置にあることが分かる。このようにして、情報612は、それが図16Cに例示された位置に現れている場合に比べてユーザにとってのプロミネンスがより高いものとなり得る。少なくとも1つの例示的実施形態において、ディスプレイ上の異なる位置は、ディスプレイ上の前記位置に比べよりディスプレイの中心位置に近いものである。
いくつかの状況において、ユーザは、ヘッド・マウント・ディスプレイ上の1つの位置での情報の表示から、ヘッド・マウント・ディスプレイ上の異なる位置での情報の表示への円滑な遷移をビューイングすることを望む場合がある。例えば、ユーザは、自然にかつ快適に情報の再位置付けをフォローすること、再位置付け中に情報をビューイングし続けることなどができるような形で、その位置から異なる位置まで滑らかに情報の表示が移動することを望む可能性がある。少なくとも1つの例示的実施形態において、装置は、ヘッド・マウント・ディスプレイの1つの位置から異なる位置、ヘッド・マウント・ディスプレイの中心位置により近いものである別の位置、ヘッド・マウント・ディスプレイ上の中心位置などに至るまで、情報の一部分の表現の表示の進捗を標示する動画の表示をさせる。ヘッド・マウント・ディスプレイ上の情報のこのような滑らかな再位置付けを容易にするために、ユーザは、情報の表示をこの位置で終結させ、異なる位置、中心位置により近い別の位置、中心位置などで表示させることを望む可能性がある。少なくとも1つの例示的実施形態において、装置は、ヘッド・マウント・ディスプレイ上の1つの位置での情報表現の少なくとも一部分の表示を終結させる。
いくつかの状況において、ディスプレイ上に表示される情報のサイズを減少させることが望ましい場合がある。例えば、ディスプレイ上の情報のサイズは、ユーザを、ディスプレイを通した物体のビューイングから注意散漫にさせる場合がある。例えば、図5Aの実施例では、情報503のサイズは、ディスプレイ502を通した物体505のビューイングからユーザ501の注意を散漫にさせる可能性がある。情報のサイズの減少は、ディスプレイ上で占めるエリアを少なくするような形で情報を表示することを意味し得る。例えば、画素を使用するディスプレイ上では、情報は、高さ10画素×幅10画素であるエリア内に表示され得る。情報のサイズの減少は、情報を高さ5画素×幅5画素のエリア内に表示させ得る。少なくとも1つの例示的実施形態において、ディスプレイ上の情報のプロミネンスの低下は、情報の少なくとも一部のサイズ減少させることを含む。例えば、図6Aに例示されている実施例において、情報610〜634は、特定のサイズを有するように表示されている。装置は、図6Aの情報610〜634のサイズを減少させて、図6Dの情報610〜634が異なるサイズで表示されるようにすることができる。図6Aと比べて図6Dでは、情報610〜634のサイズが減少させられていることが分かる。このようにして、図6Dの情報610〜634は,図6Aの情報610〜634に比べてユーザにとってのプロミネンスが低いものであり得る。少なくとも1つの例示的実施形態において、情報の一部分のサイズ減少は、ディスプレイの中心領域と対応する情報の一部分のサイズの減少を含む。例えば、装置は、情報610および情報630〜634の現行サイズを維持しながら、情報612〜624のサイズを減少させることができる。少なくとも1つの例示的実施形態において、ディスプレイ上の情報のプロミネンスの低下は、情報全体のサイズの減少させることを含む。
いくつかの状況において、ディスプレイ上に表示される情報のサイズを増大させることが望ましい場合がある。例えば、情報のサイズを増大させることは、サイズが増大された情報に対してユーザの注意を引くための一助となり得る。例えば、図5Aの実施例において、情報503のサイズを増大させると、ユーザ501の注意を情報503に引きつけることができる。情報のサイズの増大は、ディスプレイ上でより大きなエリアを占めるような形での情報の表示を意味し得る。例えば、画素で構成されたディスプレイ上では、情報は、高さ5画素×幅5画素であるエリア内に表示され得る。情報のサイズの増大は、情報を高さ10画素×幅10画素のエリア内に表示させ得る。少なくとも1つの例示的実施形態において、ディスプレイ上の情報のプロミネンスの増加は、情報の少なくとも一部のサイズを増大させることを含む。例えば、図6Cに例示されている実施例において、情報610〜634は、1つのサイズを有するように表示される。装置は、図6Dの情報610〜634のサイズを増大させて、情報610〜634が異なるサイズで表示されるようなすることができる。図6Dと比べて図6Aでは、情報610〜634のサイズが増大されていることが分かる。このようにして、図6Aの情報610〜634は、図6Cの情報610〜634に比べてユーザにとってのプロミネンスが高いものであり得る。少なくとも1つの例示的実施形態において、情報の一部分のサイズ増大は、ディスプレイの中心領域と対応する情報の一部分のサイズの増大を含む。例えば、装置は、情報610および情報630〜634の現行サイズを維持しながら、情報612〜624のサイズを増大させることができる。少なくとも1つの例示的実施形態において、ディスプレイ上の情報のプロミネンスの増加は、情報全体のサイズを増大させることを含む。
いくつかの状況においては、ディスプレイ上の情報の透明性を増加させることが望ましい場合がある。例えば、ディスプレイを通してビューイングされた物体は、ディスプレイ上の情報がより透明性の高いものである場合により良く見える可能性がある。ディスプレイ上の情報の透明性は、ユーザがその情報を通して物体の少なくとも一部分を知覚できるようにする形でディスプレイ上の情報を通過して光が移動できるような、ディスプレイ上の情報の物理的特性を意味し得る。例えば、透明性が高い情報があるディスプレイ上で情報の背後に現れる物体は、情報を通して物体をビューイングするユーザにとって観察可能なものであり得る。少なくとも1つの例示的実施形態において、ディスプレイヘッド・マウント・ディスプレイ上の情報のプロミネンスの低下は、情報の少なくとも一部分の透明性の増加をさせることを含む。情報の透明性の増加は、透明性が増加される前に情報を通過し得るよりも多くの光が情報を通過できるような、情報の物理的特性を意味し得る。少なくとも1つの例示的実施形態において、情報の一部分の透明性の増加は、ディスプレイの中心領域と対応する情報の一部分の透明性の増加を含む。例えば、情報610〜634は、図6Aに例示されているものと類似の透明性レベルで表示領域600上に表示され得る。装置は、情報610および情報630〜634の透明性レベルを維持する一方で、情報612〜624の透明性を増加させ、こうして情報612〜624が、情報610および情報630〜634に比べてより高い透明性で表示されるようにすることができる。このような実施例は、図6Eに例示されている。図6Eでは、情報612〜624が中心領域602と対応していることが分かる。このようにして、情報612、情報620および情報624は、情報610、情報630、情報632および情報634よりプロミネンスが低くなる可能性がある。同様にして、図6Eの情報612、情報320および情報624は、図6Aの情報612、情報620および情報624よりもプロミネンスが低くなる可能性がある。
少なくとも1つの例示的実施形態において、ディスプレイ上の情報のプロミネンスの低下は、情報全体の透明性の増加をさせることを含む。例えば、情報610〜634は、図6Aに例示されているものと類似の透明性レベルで表示領域600上に表示され得る。装置は、情報610〜634が、図6Fに例示されているものと類似のより高い透明性で表示されるように、情報610〜634の透明性を増加させることができる。このようにして、情報610〜634は、ディスプレイのユーザにとってプロミネンスがより低いものとなり得る。
いくつかの状況においては、ディスプレイ上の情報の透明性を低下させることが望ましい場合がある。例えば、ディスプレイ上の情報は、その透明性が比較的低い場合、ユーザにとってより知覚しやすいものとなり得る。少なくとも1つの例示的実施形態において、ディスプレイヘッド・マウント・ディスプレイ上の情報のプロミネンスの増加は、情報の少なくとも一部分の透明性の低下させることを含む。情報の透明性の低下は、透明性が低下させられる前に情報を通過できるよりも少ない光しか情報を通過できないような、情報の物理的特性を意味し得る。少なくとも1つの例示的実施形態において、情報の一部分の透明性の低下は、ディスプレイの中心領域と対応する情報の一部分の透明性の低下を含む。例えば、情報610〜634は、図6Eに例示されているものと類似の透明性レベルで表示領域600上に表示され得る。装置は、情報610および情報630〜634の透明性レベルを維持する一方で、情報612〜624の透明性を低下させ、こうして情報612〜624が、情報610および630〜634に比べてさらに低い量の透明性で表示されるようにすることができる。図6Eでは、情報612〜624が中心領域602と対応していることが分かる。このようにして、情報612、情報620および情報624は、情報610、情報630、情報632および情報634よりプロミネンスが高くなる可能性がある。同様にして、図6Eの情報612、情報320および情報624は、図6Fの情報612、情報620および情報624よりもプロミネンスが高くなる可能性がある。
少なくとも1つの例示的実施形態において、ディスプレイ上の情報のプロミネンスの増加は、情報全体の透明性の低下させることを含む。例えば、情報610〜634は、図6Fに例示されているものと類似の透明性レベルで表示領域600上に表示され得る。装置は、情報610〜634が、図6Aに例示されているものと類似の異なる透明性で表示されるように、情報610〜634の透明性を低下させることができる。このようにして、情報610〜634は、ディスプレイのユーザにとってプロミネンスがより高いものとなり得る。
図7は、少なくとも1つの例示的実施形態に係るユーザが装着するヘッド・マウント・ディスプレイ上の情報の表示をさせることと関係付けされる活動を例示する流れ図である。少なくとも1つの例示的実施形態においては、図7の活動と対応する1組のオペレーションセットが存在する。装置、例えば図1の電子装置10またはその一部分が、このオペレーションセットを利用し得る。装置は、例えばこのようなオペレーションを実行するための、例えば図1のプロセッサ11などを含めた手段を含み得る。一例示的実施形態において、例えば図1の電子装置10などの装置は、例えば図1のプロセッサ11などのプロセッサと共に作動して装置に図7のオペレーションセットを実行させるように構成されたコンピュータコードを備える、例えば図1のメモリ12などのメモリを備えることによって変形される。
ブロック702において、装置は、ユーザが装着するヘッド・マウント・ディスプレイ上での情報の表示をさせる。ディスプレイ、情報、ヘッド・マウント・ディスプレイおよびユーザは、図2、図5A〜5Bおよび図6A〜6Fに関して説明されたものと類似であり得る。
ブロック704において、装置は、ユーザと関係付けされた眼球運動情報を受信する。受信および眼球運動情報は、図4A〜4Dおよび図5A〜5Bに関して説明されたものと類似であり得る。
ブロック706において、装置は、ユーザと関係付けされた頭部運動情報を受信する。受信および頭部運動情報は、図3A〜3Dおよび図5A〜5Bに関して説明されたものと類似であり得る。
ブロック708において、装置は、眼球運動情報および頭部運動情報がヘッド・マウント・ディスプレイ上の情報をビューイングするユーザと不整合であるか否かを決定する。この決定は、図5A〜5Bに関して説明されたものと類似であり得る。眼球運動情報および頭部運動情報がヘッド・マウント・ディスプレイ上の情報をビューイングするユーザと不整合であると装置が決定した場合、流れはブロック710へと進む。眼球運動情報および頭部運動情報がヘッド・マウント・ディスプレイ上の情報をビューイングするユーザと整合すると装置が決定した場合、流れはブロック704に進む。
ブロック710において、装置は、少なくとも部分的に、眼球運動情報および頭部運動情報がヘッド・マウント・ディスプレイ上の情報をビューイングするユーザと不整合であるという決定に基づいて、ヘッド・マウント・ディスプレイ上の情報のプロミネンスを低下させる。情報のプロミネンスの低下は、図5A〜5Bおよび図6A〜6Fに関して説明されたものと類似であり得る。
図8は、少なくとも1つの例示的実施形態に係るユーザが装着するヘッド・マウント・ディスプレイ上の情報の表示をさせることと関係付けされる活動を例示する流れ図である。少なくとも1つの例示的実施形態においては、図8の活動と対応する1組のオペレーションセットが存在する。装置、例えば図1の電子装置10またはその一部分が、このオペレーションセットを利用し得る。装置は、例えばこのようなオペレーションを実行するための、例えば図1のプロセッサ11などを含めた手段を含み得る。一例示的実施形態において、例えば図1の電子装置10などの装置は、例えば図1のプロセッサ11などのプロセッサと共に作動して装置に図8のオペレーションセットを実行させるように構成されたコンピュータコードを備える、例えば図1のメモリ12などのメモリを備えることによって変形される。
前述の通り、いくつかの状況において、頭部偏り方向が眼球偏り方向と反対であるか否かを装置が決定することが望ましい場合がある。このようにして、眼球運動情報および頭部運動情報がヘッド・マウント・ディスプレイ上の情報をビューイングするユーザの状態と整合していないとの決定は、少なくとも部分的に、頭部偏り方向が眼球偏り方向と反対であるとの決定に基づくものであり得る。
ブロック802において、装置は、図7のブロック702に関して説明されたものと同様に、ユーザが装着するヘッド・マウント・ディスプレイ上の情報の表示をさせる。
ブロック804において、装置は、眼球偏り方向を表わす情報を含む、ユーザと関係付けされた眼球運動情報を受信する。受信、眼球運動情報および眼偏り方向は、図4A〜4Dおよび図5A〜5Bに関して説明されたものと類似であり得る。
ブロック806において、装置は、頭部偏り方向を表わす情報を含む、ユーザと関係付けされた頭部運動情報を受信する。受信、頭部運動情報および頭部偏り方向は、図3A〜3Dおよび図5A〜5Bに関して説明されたものと類似であり得る。
ブロック808において、装置は、頭部偏り方向が眼球偏り方向と反対であることの決定を含め、眼球運動情報および頭部運動情報が、ヘッド・マウント・ディスプレイ上の情報をビューイングするユーザと不整合であるか否かを決定する。このようにして、眼球運動情報および頭部運動情報がヘッド・マウント・ディスプレイ上の情報をビューイングするユーザと不整合であるか否かの決定は、頭部偏り方向が眼球偏り方向と反対であるか否かの決定に少なくとも部分的に基づくものであり得る。ブロック810において、装置は、図7のブロック710で説明されているものと同様に、ヘッド・マウント・ディスプレイ上の情報のプロミネンスを低下させる。
図9は、少なくとも1つの例示的実施形態に係るユーザが装着するヘッド・マウント・ディスプレイ上の情報の表示をさせることと関係付けされる活動を例示する流れ図である。少なくとも1つの例示的実施形態においては、図9の活動と対応する1組のオペレーションセットが存在する。装置、例えば図1の電子装置10またはその一部分が、このオペレーションセットを利用し得る。装置は、例えばこのようなオペレーションを実行するための、例えば図1のプロセッサ11などを含めた手段を含み得る。一例示的実施形態において、例えば図1の電子装置10などの装置は、例えば図1のプロセッサ11などのプロセッサと共に作動して装置に図9のオペレーションセットを実行させるように構成されたコンピュータコードを備える、例えば図1のメモリ12などのメモリを備えることによって変形される。
前述の通り、いくつかの状況において、眼球運動の大きさが頭部運動の大きさと比例しているか否かを装置が決定することが望ましい場合がある。このようにして、眼球運動情報および頭部運動情報がヘッド・マウント・ディスプレイ上の情報をビューイングするユーザの状態と整合していないとの決定は、少なくとも部分的に、眼球運動の大きさが頭部運動の大きさと比例しているとの決定に基づくものであり得る。
ブロック902において、装置は、図7のブロック702に関して説明されたものと同様に、ユーザが装着するヘッド・マウント・ディスプレイ上の情報の表示をさせる。
ブロック904において、装置は、眼球運動の大きさを表わす情報を含む、ユーザと関係付けされた眼球運動情報を受信する。受信、眼球運動情報および眼球運動の大きさは、図4A〜4Dおよび図5A〜5Bに関して説明されたものと類似であり得る。
ブロック906において、装置は、頭部運動の大きさを表わす情報を含む、ユーザと関係付けされた頭部運動情報を受信する。受信、頭部運動情報および頭部運動の大きさは、図3A〜3Dおよび図5A〜5Bに関して説明されたものと類似であり得る。
ブロック908において、装置は、眼球運動の大きさが頭部運動の大きさと比例しているか否かの決定を含め、眼球運動情報および頭部運動情報が、ヘッド・マウント・ディスプレイ上の情報をビューイングするユーザと不整合であるか否かを決定する。このようにして、眼球運動情報および頭部運動情報がヘッド・マウント・ディスプレイ上の情報をビューイングするユーザと不整合であるか否かの決定は、眼球運動の大きさが頭部運動の大きさと比例しているか否かの決定に少なくとも部分的に基づくものであり得る。ブロック910において、装置は、図7のブロック710で説明されているものと同様に、ヘッド・マウント・ディスプレイ上の情報のプロミネンスを低下させる。
図10は、少なくとも1つの例示的実施形態に係るユーザが装着するヘッド・マウント・ディスプレイ上の情報の表示をさせることと関係付けされる活動を例示する流れ図である。少なくとも1つの例示的実施形態においては、図10の活動と対応する1組のオペレーションセットが存在する。装置、例えば図1の電子装置10またはその一部分が、このオペレーションセットを利用し得る。装置は、例えばこのようなオペレーションを実行するための、例えば図1のプロセッサ11などを含めた手段を含み得る。一例示的実施形態において、例えば図1の電子装置10などの装置は、例えば図1のプロセッサ11などのプロセッサと共に作動して装置に図10のオペレーションセットを実行させるように構成されたコンピュータコードを備える、例えば図1のメモリ12などのメモリを備えることによって変形される。
前述の通り、いくつかの状況においては、眼球運動情報および頭部運動情報がヘッド・マウント・ディスプレイ上の情報をビューイングするユーザの状態と整合していることを装置が決定することが望ましい場合がある。例えば、眼球運動情報および頭部運動情報が、ヘッド・マウント・ディスプレイ上の情報をビューイングするユーザと整合することを装置が決定する状況下では、ヘッド・マウント・ディスプレイ上の情報のプロミネンスを増加させることが望ましい場合がある。
ブロック1002において、装置は、図7のブロック702に関して説明されたものと同様に、ユーザが装着するヘッド・マウント・ディスプレイ上の情報の表示をさせる。ブロック1004において、装置は、図7のブロック704に関して説明されたものと同様に、ユーザに関係付けされた眼球運動情報を受信する。ブロック1006において、装置は、図7のブロック706に関して説明されているものと同様に、ユーザに関係付けされた頭部運動情報を受信する。
ブロック1008において、装置は、図7のブロック708に関して説明されたものと同様に、眼球運動情報および頭部運動情報がヘッド・マウント・ディスプレイ上の情報をビューイングするユーザと不整合であるか否かを決定する。眼球運動情報および頭部運動情報がヘッド・マウント・ディスプレイ上の情報をビューイングするユーザと不整合であると装置が決定した場合、流れはブロック1010へと進む。眼球運動情報および頭部運動情報がヘッド・マウント・ディスプレイ上の情報をビューイングするユーザと整合すると装置が決定した場合、流れはブロック1004に進む。ブロック1010において、装置は、図7のブロック710に関して説明されたものと同様、ヘッド・マウント・ディスプレイ上の情報のプロミネンスを低下させる。
ブロック1012において、装置は、ユーザと関係付けされた他の眼球運動情報を受信する。受信およびその他の眼球運動情報は、図4A〜4Dおよび図5A〜5Bに関して説明されたものと類似のであり得る。
ブロック1014において、装置は、ユーザと関係付けされた他の頭部運動情報を受信する。受信および他の頭部運動は、図4A〜4Dおよび図5A〜5Bに関して説明されたものと類似のであり得る。
ブロック1016において、装置は、他の眼球運動情報および他の頭部運動情報がヘッド・マウント・ディスプレイ上の情報をビューイングするユーザと不整合であるか否かを決定する。この決定は、図5A〜5Bに関して説明されたものと類似であり得る。眼球運動情報および頭部運動情報がヘッド・マウント・ディスプレイ上の情報をビューイングするユーザと整合すると装置が決定した場合、流れはブロック1018へと進む。眼球運動情報および頭部運動情報がヘッド・マウント・ディスプレイ上の情報をビューイングするユーザと不整合であると装置が決定した場合、流れはブロック1012に進む。
ブロック1018は、装置は、少なくとも部分的に、他の眼球運動情報および他の頭部運動情報がヘッド・マウント・ディスプレイ上の情報をビューイングするユーザと整合するという決定に基づいて、ヘッド・マウント・ディスプレイ上の情報のプロミネンスを増加させる。低下は、図5A〜5Bおよび図6A〜6Fに関して説明されたものと類似であり得る。
図11は、少なくとも1つの例示的実施形態に係るユーザが装着するヘッド・マウント・ディスプレイ上の情報の表示をさせることと関係付けされる活動を例示する流れ図である。少なくとも1つの例示的実施形態においては、図11の活動と対応する1組のオペレーションセットが存在する。装置、例えば図1の電子装置10またはその一部分が、このオペレーションセットを利用し得る。装置は、例えばこのようなオペレーションを実行するための、例えば図1のプロセッサ11などを含めた手段を含み得る。一例示的実施形態において、例えば図1の電子装置10などの装置は、例えば図1のプロセッサ11などのプロセッサと共に作動して装置に図11のオペレーションセットを実行させるように構成されたコンピュータコードを備える、例えば図1のメモリ12などのメモリを備えることによって変形される。
前述の通り、いくつかの状況においては、装置がヘッド・マウント・ディスプレイ上の情報のプロミネンスを保持することが望ましい場合がある。例えば、眼球運動情報および頭部運動情報が、ヘッド・マウント・ディスプレイ上の情報をビューイングするユーザと整合することを装置が決定する状況下では、ヘッド・マウント・ディスプレイ上の情報のプロミネンスを保持することが望ましい場合がある。
ブロック1102において、装置は、図7のブロック702に関して説明されたものと同様に、ユーザが装着するヘッド・マウント・ディスプレイ上の情報の表示をさせる。ブロック1104において、装置は、図7のブロック704に関して説明されたものと同様に、ユーザに関係付けされた眼球運動情報を受信する。ブロック1106において、装置は、図7のブロック706に関して説明されているものと同様に、ユーザに関係付けされた頭部運動情報を受信する。
ブロック1108において、装置は、図7のブロック708に関して説明されたものと同様に、眼球運動情報および頭部運動情報がヘッド・マウント・ディスプレイ上の情報をビューイングするユーザと不整合であるか否かを決定する。眼球運動情報および頭部運動情報がヘッド・マウント・ディスプレイ上の情報をビューイングするユーザと不整合であると装置が決定した場合、流れはブロック1110へと進む。眼球運動情報および頭部運動情報がヘッド・マウント・ディスプレイ上の情報をビューイングするユーザと整合すると装置が決定した場合、流れはブロック1112に進む。ブロック1110において、装置は、図7のブロック710に関して説明されたものと同様、ヘッド・マウント・ディスプレイ上の情報のプロミネンスを低下させる。
ブロック1112において、装置は、眼球運動情報および頭部運動情報がヘッド・マウント・ディスプレイ上の情報をビューイングするユーザと整合していることの決定に少なくとも部分的に基づいて、ヘッド・マウント・ディスプレイ上の情報のプロミネンスを保持する。この保持は、図5A〜5Bに関して説明されたものと同様であり得る。
本発明の実施形態は、ソフトウェア、ハードウェア、アプリケーション論理または、ソフトウェア、ハードウェアおよびアプリケーション論理の組合せの形で実装され得る。ソフトウェア、アプリケーション論理および/またはハードウェアは、装置、別個のデバイス、または複数の別個のデバイス上に存在し得る。所望される場合、ソフトウェア、アプリケーション論理および/またはハードウェアの一部分は装置上に存在し、ソフトウェア、アプリケーション論理および/またはハードウェアの一部分は、複数の別個のデバイス上に存在し得る。一例示的実施形態において、アプリケーション論理、ソフトウェアおよび命令セットは、さまざまな従来のコンピュータ可読媒体のいずれか1つの上に維持されている。
所望される場合、本明細書中で説明されている異なる機能を、異なる順序でおよび/または互いに同時に実行することができる。例えば、図7のブロック704は、図7のブロック706の後に実行され得る。さらに、所望される場合には、上述の機能の1つ以上は任意であり得、あるいは組合せされ得る。例えば、図7のブロック704は、任意であり得かつ/または図7のブロック706と組合せされ得る。
本発明のさまざまな態様が独立請求項中で提示されているものの、本発明の他の態様は、請求項内で明示的に提示された組合せだけでなく、説明された実施形態および/または独立請求項の特徴を有する従属請求項からの特徴の他の組合せも含んでいる。
同様に、本明細書において、以上では本発明の例示的実施形態が説明されているものの、これらの説明は限定的な意味で考慮されるべきではないという点も指摘される。むしろ、添付の請求項で定義されている通りの本発明の範囲から逸脱することなく行なうことのできる変更および修正が存在する。