JP6239665B2 - 半導体装置 - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、サンプルの化学的特性を検出するための半導体装置に関する。
近年、化学感応性電界効果トランジスタ(chemical field-effect transistor:Chem−FET)の一つとして、水素イオン等の化学物質の変化を検出するイオン感応性電界効果トランジスタ(ion-sensitive field-effect transistor:ISFET)が注目されている。そして最近、ランプ波等の時間変化信号を二重ゲートに印加し、化学的状況をパルス幅として出力する時間幅変調型のISFETが提案されている。
しかし、この種のISFETでは、特殊な二重ゲートを必要とすることから寄生容量が大きくなるため、検出感度が低い。さらに、ISFETの微細化が困難であり、特殊な製造プロセスが必要となる。また、イオン濃度の分布を測定するためにISFETを有する画素を二次元配置した場合、各画素の素子数が多くなる問題があった。
特表2013−537619号公報
"Minimal readout scheme for ISFET sensing arrays based on pulse width modulation", Electronics Letters, 10th May 2012, Vol.48, No.10.
発明が解決しようとする課題は、二重ゲートを要すること無しに、サンプルの化学的特性を高感度に検出することのできる半導体装置を提供することである。
実施形態の半導体装置は、ゲート部分の化学的状態により閾値が変化するFETと、前記FETのソース若しくはドレインと前記FETのバックゲートとの少なくとも一方に、時間変化信号を印加する時間変化信号印加部と、前記時間変化信号の印加による前記FETの閾値の変化を信号として読み出す信号読み出し部と、を具備している。
第1の実施形態に係わる半導体計測装置の基本構成を示すブロック図である。 第1の実施形態に係わる半導体計測装置の具体的構成例を示す回路構成図である。 図2の半導体計測装置に用いたISFETの素子構造を示す断面図である。 図2の半導体計測装置に用いた垂直走査回路を示す回路構成図である。 図4の垂直走査回路の各部の動作波形を示す信号波形図である。 第2の実施形態に係わる半導体計測装置を示す回路構成図である。 第3の実施形態に係わる半導体計測装置を示す回路構成図である。 第3の実施形態の動作を説明するためのもので、ISFETのゲートに異なる電圧を印加した状態を示す回路構成図である。 第3の実施形態の動作を説明するためのもので、電圧VS,VO,及び電流Idの時間的変化を示す図である。 ISFETのゲート電圧とパルス幅との関係を示す特性図である。 第4の実施形態に係わる半導体計測装置を示す回路構成図である。 第4の実施形態に係わる半導体計測装置の別の例を示す回路構成図である。 第4の実施形態の半導体計測装置のレイアウトの一例を示す平面図である。 第4の実施形態の半導体計測装置の別のレイアウトの別の例を示す平面図である。 図14のI−I’断面図である。 第5の実施形態に係わる半導体計測装置を示す回路構成図である。
以下、実施形態の半導体装置を、図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係わる半導体計測装置の基本構成を示すブロック図である。 複数の水平信号線1が互いに平行配置されている。水平信号線1と直交するように、複数の垂直信号線2が互いに平行配置されている。そして、水平信号線1と垂直信号線2との各交差部に画素3が配置されている。即ち、画素3が二次元的にマトリクス配置されて、画素アレイを構成している。各々の画素3は、水素イオン等の化学物質濃度変化に応じて閾値が変化するISFET等のChem-FETで形成されている。
Chem-FETは、例えば、H+ ,K+ ,Ca2+などのイオン、アセチルコリンなどの神経伝達物質、細胞内若しくは細胞外で生じる代謝産物又は代謝され得る物質などの代謝物、特定の抗原若しくは抗体又はそれらに由来するタンパク質などをセンシングし、検出されるべき化学物質に由来する情報に基づく信号を電気信号に変換する半導体センサ素子である。
垂直信号線2の一端は電流源4に接続され、他端はエッジ検出回路(反転タイミング検出回路)5に接続されている。電流源4は、例えばカレントミラー回路で構成されている。ここで、画素3がnMOSを用いたソース接地アンプの場合はpMOSのカレントミラー回路であり、画素3がpMOSを用いたソース接地アンプの場合はnMOSのカレントミラー回路である。また、画素3がnMOSを用いたソースフォロワアンプの場合はnMOSのカレントミラー回路であり、画素3がpMOSを用いたソースフォロワアンプの場合はpMOSのカレントミラー回路である。エッジ検出回路5は、例えば比較器で構成され、垂直信号線2に現れる画素出力の反転タイミング(パルスエッジ)を検出する。
エッジ検出回路5の出力信号はパルス幅検出回路(時間計測回路)6に供給されている。パルス幅検出回路6は、例えばカウンタからなり、エッジ検出回路5の出力信号に基づいて、所定の時刻から画素出力が反転するまでの時間をカウントする。
水平信号線1の一端は、時間変化信号出力型の垂直走査回路7に接続されている。垂直走査回路7は、時間の経過に伴い振幅が変化するランプ波等の時間変化信号を、水平信号線1に順次に印加する。また、制御回路8は、垂直走査回路7及びカウンタ6の動作を制御する。
次に、本実施形態の半導体計測装置の具体的構成及び動作を、図2〜図6を参照して説明する。
図2は、図1の半導体計測装置をより具体化して示す回路構成図である。
画素3は、例えば、特定のイオン濃度を検出するためのISFET30で構成されている。各々の画素3において、ISFET30のソースは水平信号線1に接続され、ドレインは垂直信号線2に接続されている。なお、特定のイオンに限らず別の化学物質濃度を検出するために、別のChem−FETを採用してもよく、回路構成は同様である。
ISFET30の一例を、図3(a)(b)に示す。図3(a)は、エクステンデットゲート型と呼ばれる構成である。MOS構造のFETのゲートにコンタクトビアを介してイオン感応膜が接続されたものであり、イオン感応膜に接する被検体におけるイオン濃度に応じて閾値が変化する。より具体的には、基板100上にゲート絶縁膜101を介してゲート電極102が形成され、ゲート電極102の両側にソース/ドレイン領域103,104が形成されている。これにより、MOSFETが形成されている。ゲート電極102上にコンタクト105と金属層106が交互に形成され、最表層の金属層106上にイオン感応膜107が形成されている。金属層106の総数は、集積回路を形成するために必要な配線層の数などを鑑みて決定される。そして、イオン感応膜107が被検体液108に接触するものとなっている。
イオン感応膜107は、例えば水素イオンを検出する場合はSiNやTaOなどが選択される。その他のイオンは、高分子膜を基材として単種のイオンと選択できるイオノフォアを含有することで検出できる。高分子膜の例はポリ塩化ビニルやPDMSである。イオノフォアの例は、Na+:ビス(12−クラウン−4),K+:ビズ(ベンゾー15−クラウン−5)又はバリノマイシン、Ca+:K23E1,NH4+:TD19C6である。
図3(b)はオープンゲート型と呼ばれる構成である。MOS構造のゲート酸化膜が直接被検体に触れている。より具体的には、基板100上にゲート絶縁膜110が形成され、SiNやTaOを用いることで水素イオンのイオン感応膜として作用する。さらにはゲート絶縁膜110に高分子膜を基材とするイオン感応膜を形成することで、水素イオン以外のイオン検出も可能である。ゲート絶縁膜110の両側にソース/ドレイン領域103,104が形成されている。これにより、MOSFETが形成されている。
なお、図3において、ソース/ドレイン領域103,104は、図示されていないコンタクトを介して周辺の回路と接続されている。
電流源4には、例えば、ゲートにバイアス信号線41からのバイアス電圧VBが印加されるp型のMOSFET(電流負荷)40が用いられている。この電流負荷40により、ISFET30がオフ状態では、垂直走査線2の電位は一定(“H”レベル)となる。エッジ検出回路5としては、基準レベルとの比較で出力が反転する比較器50が用いられている。パルス幅検出回路6としては、所定時刻からの経過時間をカウントするカウンタ60が用いられている。
垂直走査回路7は、例えば図4に示すように、時間変化信号生成回路71、ドライバアンプ72、スキャン回路73、及びセレクタ74、で構成できる。時間変化信号生成回路71は、一定時間毎にランプ波信号を出力する。そして、ドライバアンプ72は、ランプ波信号VREFを出力する。ランプ波信号VREFはセレクタ74の一方の入力端に供給される。セレクタ74の他方の入力端には待機時電圧VRESETが供給される。セレクタ74の制御端子にはスキャン回路73からのスキャン信号SELが供給される。
スキャン回路73は、図5に示すように、行選択信号SEL[0],SEL[1],…,SEL[N]の順に矩形波を出力する。これによりセレクタ74は、1周期ずつずれたランプ波信号VS[0],VS[1],…,VS[N]を出力する。ここでは、行選択信号SELが1行ずつ順番に逐次的に与えられているが、行選択信号は任意の行から開始されても良いし、1行毎に飛び飛びで与えられても良いし、ある行の行選択信号が立ち下がった後に次の行選択信号が立ち上がるまでに任意のブランキング期間があってもよい。
なお、図2中のスイッチはランプ波信号VSが複数の水平信号線1に択一的に供給されることを示すために等価的に記載したものである。このようなスイッチは、走査回路7に内蔵されたものであっても良いし、特に設けなくても良い。
このような構成において、ISFET30のイオン感応膜107を被検体液108に接触させた状態で、制御回路8からの指令により走査回路7及びカウンタ60を駆動する。これにより、垂直走査回路7からランプ波信号VSが1行目のISFET30のソース端に印加される。ランプ波信号VSの電位が徐々に低くなるため、ISFET30のゲート/ソース間電位Vgsは徐々に大きくなる。そして、VgsがISFET30の閾値を越えると、ISFET30がオンとなる。このとき、垂直信号線2から電流が垂直走査回路7側に引き抜かれ、垂直信号線2の電位が下がる。即ち、垂直信号線2に現れる画素出力が反転する。この画素出力の反転は比較器50により検出される。そして、カウンタ60により、ランプ波信号印加開始から画素出力反転までの時間がカウントされる。このカウント値はISFET30の閾値に対応している。
ここで、ISFET30の閾値は被検体液108のイオン濃度に応じて変化する。従って、カウンタ60によるカウント値はイオン濃度に対応している。即ち、カウンタ60のカウント値からイオン濃度を測定することができる。従って、カウンタ60の出力を順次読み出すことにより、1行の画素3に対応するイオン濃度が検出される。
このような操作を2行目以降も繰り返すことにより、全ての画素3におけるイオン濃度が検出される。即ち、マトリクス状に配置された複数のISFET30によって被検体液108のイオン濃度の分布が測定される。
なお、カウンタ60から読み出されたカウント値を、メモリに格納しておくことにより、これをディスプレイ等に表示することが可能である。即ち、被検体におけるイオン濃度の分布の取得及び可視表示が可能である。
このように本実施形態によれば、ISFET30のソース端にランプ波等の時間変化信号を与えることで画素3の出力が活性化され、ISFET30の閾値の変化が振幅方向に2値化され、閾値の変化を時間幅情報で読み出すことができる。従って、ランプ波の傾きを緩やかにするか、カウンタの動作周波数を速くするように制御するだけで、測定精度を容易に変更できる。
しかも、本実施形態では、ISFET30のソース端にランプ波等の時間変化信号を与えることで、ISFET30に二重ゲートを要することはない。このため、特殊な製造プロセスは不要で、安価に製作することができる。さらに、二重ゲートを要しないことから、寄生容量が減り、検出感度の向上をはかることができる。また、ISFET30は二次元配置でありながら、行を選択するための選択信号線を不要にすることができる。このため、配線層の被覆率条件が緩和されるなど、設計自由度が飛躍的に向上する。さらに、1つの画素3におけるトランジスタ数を減らすことができるため、画素の微細化が可能になる。
(第2の実施形態)
図6は、第2の実施形態に係わる半導体計測装置を示す回路構成図である。なお、図1及び図2と同一部分には同一符号を付して、その詳しい説明は省略する。
本実施形態が第1の実施形態と異なる点は、画素を選択するための選択トランジスタを設けたことである。即ち、ISFET30のドレインと垂直信号線2との間に選択トランジスタ31が挿入されている。そして、選択トランジスタ31は水平選択信号線11により選択される。選択トランジスタ31は、非選択のISFET30を通して水平信号線1から垂直信号線2へ電流が逆流するのを防ぐ。この逆流は、待機時電圧VRESTが所定の値を外れる場合に生じ得る。例えば、VRESTが垂直信号線2の電圧よりも十分に大きく、ISFET30に印加されるイオン濃度変化を含んだ等価的なゲート電位がVO1よりも低い場合である。
ここで、水平信号線1と水平選択信号線11は行毎に同期して駆動される。即ち、ランプ波信号VS1と水平選択信号SL1は同期し、VS2とSL2は同期し、VS3とSL3は同期する。これにより、マトリクス配置されたISFET30の1行毎の選択が可能となっている。
なお、本実施形態では、ISFET30をnMOS構成、電流負荷40をpMOS構成としたが、これとは逆にISFET30をpMOS構成、電流負荷40をnMOS構成としても良い。この場合、ランプ波信号VSは、図5とは逆に、徐々に電位が高くなる信号とすればよい。また、選択トランジスタ31の挿入位置は、図6のようにISFET30のドレインと垂直信号線2との間でも良く、ISFET30のソースと水平信号線1との間でも良い。
本実施形態では、ランプ波信号VSに同期して水平選択信号SLを与えることにより、ISFET30を行単位で駆動することができ、ISFET30の閾値変化を時間幅情報で読み出すことができる。従って、第1の実施形態と同様の効果が得られる。さらに、本実施形態では、選択トランジスタ31を設けたことにより、非選択のISFET30を通して水平信号線1から垂直信号線2へ電流が逆流するのを未然に防止することができる。このため、VRESTかつ/またはVRの設定の自由度が向上し、実験の安全性や誤動作の防止をはかることができる。
(第3の実施形態)
図7は、第3の実施形態に係わる半導体計測装置を示す回路構成図である。なお、図1及び図2と同一部分には同一符号を付して、その詳しい説明は省略する。
本実施形態が第1の実施形態と異なる点は、ISFETと直列にダイオードを設けたことである。即ち、ISFET30のドレインと垂直信号線2との間にMOS構造のダイオード32が挿入されている。なお、ダイオード32の挿入位置は、ISFET30のソースと水平信号線1との間でも良い。
図8は、同一の垂直信号線2に接続された3つのISFET30のゲートに異なる電圧VG1,VG2,VG3を印加した状態を示す回路構成図である。ここで、ゲートに異なる電圧を印加することは、等価的にゲート部分のイオン濃度が異なっている場合をシミュレーションするためである。
図9は、ISFET30の入力電圧(ランプ波信号)VS、出力電圧VO及び電流Idの時間的変化を示す図である。
図8及び図9に示すように、ISFET30のソースにVS1,VS2,VS3を順次印加すると、垂直信号線2に流れる電流Idは、図9に示すようにId1,Id2,Id3となる。即ち、電流の立ち上がりタイミングが異なったものとなる。そして、垂直信号線2の電圧VOは、図9に示すように、立ち下がりタイミングの異なったものとなる。即ち、VGが大きくなるほど、VOの立ち下がりタイミングが速くなる。パルス幅検出回路6では、ランプ波信号VSの印加開始時からVOの立ち下がりまでの時間(パルス幅)を検出するため、VGが大きくなるほどパルス幅が小さくなる。即ち、ゲート印加電圧VGとパルス幅との関係は、図10に示すように、VGが大きくなるに伴いパルス幅が小さくなる。
従って、垂直信号線2の出力電圧(画素出力)VOを、エッジ検出回路5及びパルス幅検出回路6により検出することにより、ゲート電圧VGの違いによるパルス幅の異なった信号を得ることができる。これは、ISFET30のゲート部分のイオン濃度の変化によりパルス幅が異なることを意味している。つまり、上記のパルス幅を検出することによってイオン濃度を検出できる。
このように、本実施形態においても、ISFET30の閾値変化を時間幅情報で読み出すことができる。従って、第1の実施形態と同様の効果が得られる。さらに、本実施形態では、水平選択信号線11が不要となるため、第2の実施形態よりも構成の簡略化をはかることができる。
(第4の実施形態)
図11は、第4の実施形態に係わる半導体計測装置を示す回路構成図である。なお、図1及び図2と同一部分には同一符号を付して、その詳しい説明は省略する。
本実施形態が第1の実施形態と異なる点は、ISFETのバックゲートに水平選択信号線を接続したことにある。即ち、水平信号線1と平行に、バックゲート選択のための水平選択信号線12が配置されている。各々の水平選択信号線12は同一行のISFET30のバックゲートに接続されている。
ここで、水平信号線1と水平選択信号線12は行毎に同期して駆動される。即ち、ランプ波信号VS1と選択信号VB1は同期し、VS2とVB2は同期し、VS3とVB3は同期する。これにより、マトリクス配置されたISFET30の1行毎の選択が可能となっている。
ランプ波信号VSに同期して水平選択信号VBを与えることにより、1行の画素3に対応するイオン濃度が検出される。そして、各行に対してイオン濃度の検出を行うことにより、ISFET30の設置領域におけるイオン濃度の分布が測定される。
なお、本実施形態では、ISFET30をnMOS構成、電流負荷40をpMOS構成としたが、図12に示すように、ISFET30をpMOS構成、電流負荷40をnMOS構成としても良い。
図13は、図12の半導体計測装置のレイアウトの一例を示す平面図である。
図中の201はnウェル、202はpウェル、203はp+ 領域、204はn+ 領域である。なお、ゲート102と203の重なる部分は、製造プロセス上では不純物の注入は生じない。垂直信号線2となる配線211、水平信号線1とISFET30のソースを接続するための配線212、及びISFET30のバックゲートに接続される配線213を1層目で形成している。水平信号線1となる配線221及び水平選択信号線12となる配線222を2層目で形成している。また、231はp+ 領域203又はn+ 領域204と1層目の配線とを接続するためのコンタクト、232は1層目の配線と2層目の配線とを接続するためのコンタクトを示している。なお、コンタクトの数は、抵抗値が十分低いことが保証される範囲で任意である。
図14は、図12の半導体計測装置のレイアウトの別の例を示す平面図である。図13と異なる点は、配線211を2層目で形成し、それ以外の配線221,222,212,215を1層目で形成したことである。即ち、水平信号線1となる配線221、水平選択信号線12となる配線222、水平信号線1とISFET30のソースを接続するための配線212、ISFET30のドレインに接続するための配線215を1層目で形成し、垂直信号線2となる配線211のみを2層目で形成している。
図15は、図14中に一点鎖線に示したI−I’断面図である。図15中の破線で囲んだ部分が、図14中の一点鎖線の範囲に相当している。
p基板100の表面部に、ISFETを形成するためのnウェル201が島状に形成されている。隣接するnウェル201の間に、素子分離のためのpウェル202が形成されている。
nウェル201の表面に、ISFET30を構成するためのソース/ドレイン領域となるp+ 領域203(103,104)及びゲート部205(101,102)が形成されている。さらに、nウェル201には、バックケート電位VBを与えるためのn+ 領域204が形成されている。また、pウェル202の表面にp+ 領域206が形成され、このp+ 領域206にGNDが接続されている。
このような構成においては、(VB1,2)<<GNDのときは、順バイアスのため電流を流すことが可能である。一方、(VB1,2)>GNDのときは、逆バイアスで電流は流れない。
本実施形態によれば、ランプ波信号VSに同期して水平選択信号VBを与えることにより、ISFET30を行単位で駆動することができ、ISFET30の閾値変化を時間幅情報で読み出すことができる。従って、第1の実施形態と同様の効果が得られる。さらに、本実施形態では、選択トランジスタを設けなくても、非選択のISFET30を通して水平信号線1から垂直信号線2へ電流が逆流するのを未然に防止することができ、実験の安全性や誤動作の防止をはかることができる。
(第5の実施形態)
図16は、第5の実施形態に係わる半導体計測装置を示す回路構成図である。なお、図1及び図2と同一部分には同一符号を付して、その詳しい説明は省略する。
本実施形態が第1の実施形態と異なる点は、ISFETのバックゲートに水平信号線を接続したことである。即ち、ISFET30のソースには一定電圧が印加され、ISFET30のバックゲートに水平信号線1からのランプ波信号VSが入力される。
ISFET30のバックゲートにランプ波信号VSを入力することにより、ISFET30の閾値に応じた電流が流れ、垂直信号線2の電位が変化する。このため、ISFET30の閾値変化を時間幅情報で読み出すことができる。従って、第1の実施形態と同様の効果が得られる。また、水平選択信号線12が不要となることから、第4の実施形態に比して構成の簡略化をはかることができる利点もある。
(変形例)
なお、本発明は上述した各実施形態に限定されるものではない。
実施形態では、画素を構成するためにISFETを用いたが、これに限らず、サンプルの化学的特性を検出できるFET、即ちChem-EFETであれば適用することが可能である。例えば、有機分子の検出のための酵素感応性を有するENFET(enzyme-FET)、又は免疫化学薬品のモニタリングのための免疫感応性を有するIMFET(immune-FET)などに適用することも可能である。
ISFETに与える時間変化信号はランプ波に限るものではなく、階段波、三角波、サイン波等、時間と共に振幅が変化する信号であれば用いることができる。
エッジ検出回路は、必ずしも比較器に限るものではなく、垂直信号線に現れる画素出力の反転タイミングを検出できるものであれば良い。さらに、パルス幅検出回路は、必ずしもカウンタに限るものではなく、所定の時刻から画素出力が反転するまでの時間を計測できるものであれば良い。
また、回路のレイアウトや素子構造等は、前記図13〜15に何ら限定されるものではなく、仕様に応じて適宜変更可能である。
本発明の幾つかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1…水平信号線
2…垂直信号線
3…画素
4…電流源
5…エッジ検出回路(反転タイミング検出回路)
6…パルス幅検出回路(時間計測回路)
7…垂直走査回路
8…制御回路
11,12…水平選択信号線
30…ISFET
31…選択トランジスタ
32…ダイオード
40…電流負荷
41…バイアス信号線
50…比較器
60…カウンタ

Claims (5)

  1. ゲート部分の化学的状態により閾値が変化するFETを基板上にマトリクス配置してなる画素アレイと、
    前記FETのソースに直接、行単位で接続された複数の水平信号線と、
    前記複数の水平信号線に、時間の経過に伴い振幅が変化する時間変化信号を択一的に印加する垂直走査回路と、
    前記FETのドレインに直接、列単位で接続された複数の垂直信号線と、
    前記複数の垂直信号線のそれぞれに接続され、所定時刻から前記垂直信号線に現れる前記FETの出力信号が反転するまでの時間を計測する時間計測回路と、
    を具備したことを特徴とする半導体装置。
  2. ゲート部分の化学的状態により閾値が変化するFETを基板上にマトリクス配置してなる画素アレイと、
    前記FETのソースに、行単位で接続された複数の水平信号線と、
    前記複数の水平信号線に、時間の経過に伴い振幅が変化する時間変化信号を択一的に印加する垂直走査回路と、
    前記FETのドレインに、列単位で接続された複数の垂直信号線と、
    前記FETのソースと前記水平信号線との間、又は前記FETのドレインと前記垂直信号線との間に挿入されたダイオードと、
    前記複数の垂直信号線のそれぞれに接続され、所定時刻から前記垂直信号線に現れる前記FETの出力信号が反転するまでの時間を計測する時間計測回路と、
    を具備したことを特徴とする半導体装置。
  3. ゲート部分の化学的状態により閾値が変化するFETを基板上にマトリクス配置してなる画素アレイと、
    前記FETのバックゲートに、行単位で接続された複数の水平信号線と、
    前記複数の水平信号線に、時間の経過に伴い振幅が変化する時間変化信号を択一的に印加する垂直走査回路と、
    前記FETのドレインに、列単位で接続された複数の垂直信号線と、
    前記複数の垂直信号線のそれぞれに接続され、所定時刻から前記垂直信号線に現れる前記FETの出力信号が反転するまでの時間を計測する時間計測回路と、
    を具備し、
    前記各FETのソースは共通に接続され、前記各FETのソースには一定の電圧が印加されることを特徴とする半導体装置。
  4. 前記FETは、ゲート電極にイオン感応膜が接続され、前記イオン感応膜に接する被検体のイオンの濃度を検出するISFETであることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の半導体装置。
  5. 前記複数の時間計測回路の計測信号から、前記FETの設置領域の化学的状態を検査する化学的状態検査部を、更に有することを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の半導体装置。
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