JP6238824B2 - 液体圧検出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、液体の圧力である液体圧を検出する液体圧検出装置に関し、より特定的には、液体に浸漬されることによって外部から流入する液体にて充填される受圧室と、当該受圧室の圧力を検出する検出素子とを備えた液体圧検出装置に関する。
各種の産業分野において、液体の状態や挙動を把握または制御するために液体圧の検出が広く行なわれている。液体圧は、液体圧自体を計測する場合に限られず、液体の液位(液面レベル)や流量、流速等を計測する場合においてもその検出が行なわれる場合がある。たとえば、液体の液位を計測するある種の液位計においては、液体圧検出装置が検出部として当該液位計に組み込まれ、液体圧検出装置から出力される信号に基づいて液体の液位が計測可能に構成されている。
従来、液体圧を検出する液体圧検出方法として、各種のものが知られている。その一つに、圧力を検出することができる検出素子(たとえば半導体圧力センサ等)を液体中に浸漬し、これにより液体圧を直接的に検出する検出方法がある。当該検出方法が適用された液体圧検出装置においては、液体に浸漬されることで外部から流入する液体よって充填される受圧室が設けられることが一般的であり、この受圧室の圧力が検出可能となるように上述した検出素子が設置される。
しかしながら、この種の液体圧検出装置において、液体圧に想定を超える急激でかつ大きな変動が生じた場合には、これが衝撃圧力となって検出素子に印加されることとなってしまい、場合によっては検出素子が破損してしまうことがある。たとえば、上述した如くの検出方法が適用された液体圧検出装置を検出部として備えてなる液位計を、振動が生じ得る環境下に設置されたタンク(たとえば船舶や工場等に設置されるタンク)等に貯留された液体の液位計測に利用する場合や、河川や池、海、井戸、下水道といった通流環境下にあるポイントにおける液体の液位計測に利用する場合等においては、想定を超えた衝撃圧力が検出素子に印加されることで検出素子が破損するケースがあり、その交換が余儀なくされてしまうことがあった。
より具体的には、たとえば船舶に設置されるタンクに貯留された液体の液位計測に利用される液位計においては、船舶が横波や横風を受けることで船舶にローリングと称される揺れが生じたり、船舶が縦波や向かい風あるいは追い風を受けることで船舶にピッチングと称される揺れが生じたりした場合に、船舶の揺れを受けてタンクに貯留された液体にも大きな揺れが発生し、これが原因となってタンク内の液体に衝撃圧力が発生するため、当該衝撃圧力が検出素子に印加されることで検出素子が破損するケースがある。
衝撃圧力が液体を通じてそのまま検出素子に印加されることがないように緩衝機構が設けられてなる液位計としては、たとえば特開2002−54972号公報(特許文献1)や特開2002−156267号公報(特許文献2)、特開2000−356541号公報(特許文献3)に開示のものがある。
このうち、上記特許文献1に開示された液位計は、タンクに貯留された液体の液位を検出するものであり、タンクと当該タンクの外部に設置された受圧室とを接続する圧力導入部に緩衝機構としてのオリフィスが設けられてなるものである。
また、上記特許文献2および3に開示された液位計は、いわゆる投げ込み式の水位計であり、当該特許文献2および3においては特に言及はなされていないものの、検出部としての液体圧検出装置に設けられる取水口の開口径を絞ることにより(すなわち取水口をオリフィスにて構成することにより)、当該取水口を緩衝機構として機能させたものと想定される。
特開2002−54972号公報 特開2002−156267号公報 特開2000−356541号公報
しかしながら、緩衝機構としてのオリフィスを十分に機能させるためには、相当程度にオリフィスを小径化する(たとえば直径1mm以下にする)ことが必要になり、そのため、液体中に異物(たとえば、微小な水中生物やその死骸、砂礫、その他微小な粒状体等)が含まれている場合においては、オリフィスに当該異物が詰まってしまい、頻繁にこれを洗浄することが必要になる問題が発生してしまう。
また、緩衝機構としてのオリフィスを十分に機能させるためには、上記に加え、当該オリフィスから検出素子に至るまでの経路を相当程度に大容積化する(特に当該経路の長さを相当程度に長く設定する)ことが必要になり、必然的に装置自体が大型化してしまう問題も発生してしまう。
したがって、本発明は、上述した問題点を解決すべくなされたものであり、液体を通じて伝播され得る衝撃圧力に起因した検出素子の破損の発生が抑制できる小型の液体圧検出装置を提供することを目的とする。
本発明に基づく液体圧検出装置は、外部の空間に連通することにより、液体が通流可能に構成された液体通流部と、上記液体通流部に連通し、上記液体通流部を経由することで流入する液体によって充填される受圧室と、上記受圧室の圧力を検出する検出素子と、上記液体通流部に設けられ、液体を通じて伝播され得る衝撃圧力を緩衝する緩衝機構とを備えている。上記緩衝機構は、絞り部と、上記絞り部よりも上記受圧室側に位置する弁部とを含んでいる。上記絞り部には、外部の空間に連通する第1連通孔と、上記第1連通孔に連通するとともに上記第1連通孔よりも開口面積が大きい第2連通孔とが設けられている。上記弁部は、上記絞り部側に位置する第1弾性板および上記受圧室側に位置する第2弾性板からなる積層体にて構成されている。上記第1弾性板は、周囲が保持されることによって弾性的に撓み変形が可能に構成された第1変形領域を有しており、上記第2弾性板は、周囲が保持されることによって弾性的に撓み変形が可能に構成された第2変形領域を有している。上記第1変形領域には、上記第2連通孔に連通する第1貫通孔が設けられており、上記第2変形領域には、上記受圧室に連通する第2貫通孔が設けられている。上記本発明に基づく液体圧検出装置においては、上記第1弾性板と上記第2弾性板との積層方向に沿って見た場合に、上記第1連通孔と上記第1貫通孔とが重なっておらず、かつ、上記第1貫通孔と上記第2貫通孔とが重なっていない。
上記本発明に基づく液体圧検出装置にあっては、上記第1弾性板および上記第2弾性板が、いずれもゴム製であることが好ましい。
上記本発明に基づく液体圧検出装置にあっては、上記第1連通孔が、上記第1弾性板の中央部に対向した位置に設けられていることが好ましい。
上記本発明に基づく液体圧検出装置にあっては、上記第1弾性板および上記第2弾性板がいずれも円盤状の形状を有するとともに、上記第1弾性板および上記第2弾性板が同軸上に配置されていることが好ましい。その場合においては、上記積層方向に沿って見た場合に、上記第1貫通孔および上記第2貫通孔が、上記第1弾性板および上記第2弾性板の軸線を中心とした同心円上の位置に周方向に沿って90°間隔で交互に設けられていることが好ましい。
上記本発明に基づく液体圧検出装置は、さらに、上記緩衝機構から見て上記受圧室側に位置し、上記第2弾性板が当て留めされるとともに、上記第2弾性板との間でシール性を確保する弾性部材を備えていてもよい。ここで、上記弾性部材の上記第2弾性板に接触する部分が平面形状である場合には、上記第2弾性板の上記弾性部材に接触する部分の外周縁が、上記弾性部材側に向かうにつれて内側に傾斜する傾斜面にて構成されていることが好ましい。
本発明によれば、液体を通じて伝播され得る衝撃圧力に起因した検出素子の破損の発生が抑制できる小型の液体圧検出装置とすることができる。
本発明の実施の形態1における液体圧検出装置の一部破断側面図である。 本発明の実施の形態1における液体圧検出装置の受圧室近傍の模式断面図である。 本発明の実施の形態1における液体圧検出装置の緩衝機構を受圧室側から見た平面図および分解斜視図である。 本発明の実施の形態1における液体圧検出装置において、検出すべき液体圧が漸増している場合の緩衝機構の動作を示す模式図である。 本発明の実施の形態1における液体圧検出装置において、検出すべき液体圧が漸減している場合の緩衝機構の動作を示す模式図である。 本発明の実施の形態1における液体圧検出装置に衝撃圧力が印加された場合の緩衝機構の動作を示す模式図である。 変形例に係る緩衝機構の受圧室側から見た平面図および分解斜視図である。 本発明の実施の形態2における液体圧検出装置の受圧室近傍の模式断面図である。 本発明の実施の形態3における液体圧検出装置の受圧室近傍の模式断面図である。 本発明の実施の形態4における液体圧検出装置の受圧室近傍の模式断面図である。 本発明の実施の形態5における液体圧検出装置の一部破断側面図である。 本発明の実施の形態5における液体圧検出装置の受圧室近傍の模式断面図である。 本発明の実施の形態5における液体圧検出装置の緩衝機構を受圧室側から見た平面図および分解斜視図である。
以下、本発明の実施の形態について、図を参照して詳細に説明する。以下に示す実施の形態は、液体の液位(液面レベル)を計測する液位計に検出部として具備されてなる液体圧検出装置に本発明を適用した場合を例示するものである。なお、以下に示す実施の形態においては、同一のまたは共通する部分について図中同一の符号を付し、その説明は繰り返さない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における液体圧検出装置の一部破断側面図である。また、図2は、本実施の形態における液体圧検出装置の受圧室近傍の模式断面図であり、図1において示した領域IIの拡大図である。まず、これら図1および図2を参照して、本実施の形態における液体圧検出装置1Aの概略的な構成について説明する。
図1および図2に示すように、液体圧検出装置1Aは、略円筒状のハウジング10と、ハウジング10の中空状の内部空間に収容された各種の構成部品と、ハウジング10の一方の軸方向端部から引き出されたケーブル40とを主として備えている。
ハウジング10は、たとえばステンレス合金製の部材からなり、筒状部11および底部12を有している。底部12は、ケーブル40が引き出された上述したハウジング10の一方の軸方向端部とは反対側に位置する他方の軸方向端部に位置している。底部12は、筒状部11の上記他方の軸方向端部から内側に向けて突設された円環板状の部位にて構成されており、これにより、底部12の中央部には、平面視円形状の開口部13が位置している。当該開口部13は、ハウジング10の外部の空間とハウジング10の内部空間とを連通させるための部位である。
図2に示すように、ハウジング10の内部空間のうちの開口部13寄りに位置する空間は、液体通流部S1と受圧室S2とを含んでいる。これら液体通流部S1および受圧室S2は、底部12が位置する上述したハウジング10の他方の軸方向端部からこの順で位置している。
液体通流部S1は、ハウジング10の内部空間のうちの上述したハウジング10の底部12に隣接した部分にて構成されている。液体通流部S1は、上述した開口部13を介してハウジング10の外部の空間に連通している。これにより、液体通流部S1は、その内部を液体が通流可能となるように構成されている。
液体通流部S1には、緩衝機構20Aが配置されている。緩衝機構20Aは、絞り部21と弁部22とを含んでおり、より具体的には、絞り部形成部材23と、第1弾性板24と、第2弾性板25とによって構成されている。これら絞り部形成部材23、第1弾性板24および第2弾性板25は、底部12が位置する上述したハウジング10の他方の軸方向端部からこの順で積層されており、たとえばフッ素ゴム、ニトリルブタジエンゴム、シリコーンゴム等のゴム製の部材にて構成されている。当該緩衝機構20Aは、液体を通じて伝播され得る衝撃圧力を緩衝するためのものであるが、その詳細な構成や機能については、後述することとする。
受圧室S2は、ハウジング10の内部空間のうちの液体通流部S1に隣接した部分に位置している。当該受圧室S2は、上述した緩衝機構20Aと、後述する固定用部材31および素子マウント32とによって主として規定されている。
ハウジング10の内部空間のうちの、緩衝機構20Aから見て受圧室S2が位置する側の空間には、固定用部材31および素子マウント32が配置されている。
固定用部材31は、たとえばステンレス合金製の環状の部材からなり、圧入やビス止め、螺合、溶接、係止またはそれらの組み合わせ等によってハウジング10の筒状部11に固定されてなる部材である。固定用部材31は、緩衝機構20Aをハウジング10の軸方向に沿って底部12側に向けて押圧することにより、当該緩衝機構20Aをハウジング10の内部において保持するための部材である。すなわち、上述した絞り部形成部材23、第1弾性板24および第2弾性板25は、互いに接触するように積層して配置されており、絞り部形成部材23の周縁が底部12に当て留めされるとともに、第2弾性板25の周縁が固定用部材31によって底部12側に向けて押圧されることにより、緩衝機構20Aが挟み込まれて保持された状態とされている。
素子マウント32は、たとえばステンレス合金製の略円盤状の部材からなり、上述した固定用部材31に内挿されることで当該固定用部材31に固定されている。素子マウント32の上述した受圧室S2に面する側の主表面上には、検出素子33が実装されている。
検出素子33は、ピエゾ抵抗式の半導体圧力センサからなり、感圧部としてのダイヤフラムを備えてなるものである。検出素子33の感圧部としてのダイヤフラムは、その感圧面が受圧室S2に面するように配置されている。
図1に示すように、ケーブル40の内部には、信号線としての導線41が挿通されている。導線41は、たとえば導電性の芯線をポリエチレン樹脂製の被覆材にて覆った被覆付き電線にて構成される。当該導線41は、検出素子33から出力される電気信号あるいは当該電気信号を処理した後の電気信号を伝送するためのものである。なお、導線41に代えて光ファイバ等を信号線として利用することとしてもよい。
本実施の形態における液体圧検出装置1Aは、上述したように液位計に検出部として具備されてなるものである。そのため、当該液体圧検出装置1Aは、液体に浸漬された状態で使用されることになる。その際、受圧室S2は、液体通流部S1を経由することで流入する液体によって充填されることになり、検出素子33は、当該受圧室S2の圧力を検出することで液体圧を検出する。
なお、ハウジング10から引き出されたケーブル40の他端は、液体の外部に設置された液位計の本体部に接続されており、液体圧検出装置1Aにて検出された液体圧に応じた所定の電気信号が、当該ケーブル40に挿通された導線41を介して液位計の本体部に伝送されることになる。液位計の本体部においては、当該伝送された所定の電気信号に基づいて液位(液面レベル)が計測される。
図3は、本実施の形態における液体圧検出装置の緩衝機構の構成を示す図であり、図3(A)は、緩衝機構を受圧室側から見た平面図、図3(B)は、緩衝機構の分解斜視図である。次に、この図3および上述した図2を参照して、本実施の形態における液体圧検出装置1Aの緩衝機構20Aの構成についてより詳細に説明する。
図2を参照して、液体通流部S1に配置された緩衝機構20Aは、上述したように絞り部21と弁部22とを含んでいる。絞り部21は、ハウジング10の底部12に設けられた開口部13側に位置しており、弁部22は、絞り部21よりも受圧室S2側に位置している。
絞り部21は、単一のゴム製の部材からなる略円盤状の絞り部形成部材23によって構成されており、弁部22は、ゴム製の部材からなる略円盤状の第1弾性板24および第2弾性板25の積層体にて構成されている。ここで、第1弾性板24は、絞り部形成部材23側に位置しており、第2弾性板25は、第1弾性板24よりも受圧室S2側に位置している。
上述したように、これら絞り部形成部材23、第1弾性板24および第2弾性板25は、固定用部材31によってハウジング10の底部12側に向けてその周縁が押圧された状態で保持されている。
そのため、図2および図3に示すように、第1弾性板24は、その中央に弾性的に撓み変形が可能に構成された第1変形領域24aを有しており、当該第1変形領域24aの周囲に第1被保持領域24bを有している。ここで、当該第1被保持領域24bは、上述した固定用部材31および底部12によって挟み込まれて保持された部分である。
一方、第2弾性板25は、その中央に弾性的に撓み変形が可能に構成された第2変形領域25aを有しており、当該第2変形領域25aの周囲に第2被保持領域25bを有している。ここで、当該第2被保持領域25bは、上述した固定用部材31および底部12によって挟み込まれて保持された部分である。
絞り部形成部材23の中央部には、開口部13を介してハウジング10の外部の空間に連通する平面視円形状の1つの第1連通孔23aと、当該第1連通孔23aに連通するとともに当該第1連通孔23aよりも開口面積が大きい平面視円形状の1つの第2連通孔23bとが設けられている。ここで、第1連通孔23aは、絞り部形成部材23の開口部13側に位置する主表面から厚み方向に沿って延在しており、第2連通孔23bは、絞り部形成部材23の受圧室S2側に位置する主表面から厚み方向に沿って延在している。これにより、第1連通孔23aおよび第2連通孔23bは、これらが互いに絞り部形成部材23の内部において繋がっている。なお、第1連通孔23aおよび第2連通孔23bは、これらの軸線が絞り部形成部材23の軸線上に重なるように同軸上に設けられている。
第1弾性板24の第1変形領域24aには、平面視円形状の2つの第1貫通孔24cが設けられている。これら2つの第1貫通孔24cは、第1弾性板24の軸線を中心とした同心円上の位置に周方向に沿って180°間隔で設けられており、その各々の開口径は、いずれも同一とされている。当該2つの第1貫通孔24cの第1弾性板24の軸線側に位置する部分の各々は、当該軸線方向に沿って見た場合に、上述した絞り部形成部材23に設けられた第2連通孔23bに面するように位置している。一方、当該2つの第1貫通孔24cの第1弾性板24の軸線側とは反対側に位置する部分の各々は、当該軸線方向に沿って見た場合に、絞り部形成部材23によって覆われるように位置している。
第2弾性板25の第2変形領域25aには、平面視円形状の2つの第2貫通孔25cが設けられている。これら2つの第2貫通孔25cは、第2弾性板25の軸線を中心とした同心円上の位置に周方向に沿って180°間隔で設けられており、その各々の開口径は、いずれも同一とされている。当該2つの第2貫通孔25cは、当該軸線方向に沿って見た場合に、上述した第1弾性板24によって覆われるように位置している。
ここで、2つの第1貫通孔24cが配置された第1弾性板24における上記仮想の同心円と、2つの第2貫通孔25cが配置された第2弾性板25における上記仮想の同心円とは、第1弾性板24および第2弾性板25の積層方向に沿ってこれらを見た場合に、互いに重なるように配置されている。これにより、これら2つの第1貫通孔24cおよび2つの第2貫通孔25cは、第1弾性板24および第2弾性板25の積層方向に沿って見た場合に、第1弾性板24および第2弾性板25の軸線を中心とした同心円上の位置に周方向に沿って90°間隔で交互に設けられることになる。なお、第1弾性板24に設けられた第1貫通孔24cの開口径と、第2弾性板25に設けられた第2貫通孔25cの開口径とは、同一とされることが好ましい。
以上により、第1弾性板24および第2弾性板25の積層方向(すなわち、これら第1弾性板24および第2弾性板25の軸線方向)に沿って緩衝機構20Aを見た場合に、絞り部形成部材23に設けられた第1連通孔23aおよび第1弾性板24に設けられた第1貫通孔24cは、これらが互いに重ならない位置に配置されることになり、また、第1弾性板24に設けられた第1貫通孔24cおよび第2弾性板25に設けられた第2貫通孔25cは、これらが互いに重ならない位置に配置されることになる。
図4ないし図6は、本実施の形態における液体圧検出装置の緩衝機構の機能を説明するための図である。ここで、図4は、検出すべき液体圧が漸増している場合の緩衝機構の動作を示す模式図であり、図5は、検出すべき液体圧が漸減している場合の緩衝機構の動作を示す模式図である。また、図6は、衝撃圧力が印加された場合の緩衝機構の動作を示す模式図である。次に、これら図4ないし図6を参照して、本実施の形態における液体圧検出装置1Aの緩衝機構20Aの機能について詳細に説明する。
なお、検出すべき液体圧が漸増および漸減している場合とは、液体圧の変動が想定範囲内に収まっている場合を意味し、換言すれば、想定を超える急激でかつ大きな液体圧の変動が生じていない定常条件下にある場合のことを意味している。一方、衝撃圧力が印加された場合とは、想定を超える急激でかつ大きな液体圧の変動が生じた場合を意味し、仮に緩衝機構20Aを具備していない場合に検出素子33に破損が生じ得る状況にある場合を意味している。
図4に示すように、検出すべき液体圧が漸増している場合においては、弁部22を構成する第1弾性板24および第2弾性板25のいずれにも特段の大きな負荷がかかっていない状況にあるため、これら第1弾性板24および第2弾性板25には、いずれも大きな変形は生じない。この状態においては、液体圧の増加に伴い、ハウジング10の外部に位置する液体の一部が、第1連通孔23a、第2連通孔23b、第1貫通孔24cおよび第2貫通孔25cをこの順で経由して受圧室S2へと流入することになる。
このとき、上述したように、第1弾性板24および第2弾性板25のいずれにも大きな変形は生じていないため、第1弾性板24と第2弾性板25との間には、液体が通流するために十分な隙間が形成されることになり、第1貫通孔24cに達した液体は、当該隙間を介して第2貫通孔25cへと流入する。これにより、受圧室S2は、当該液体を通じて圧力が適切に伝播された状態となり、受圧室S2の圧力は、ハウジング10の外部に位置する液体の圧力に等しくなる。
また、図5に示すように、検出すべき液体圧が漸減している場合においては、弁部22を構成する第1弾性板24および第2弾性板25のいずれにも特段の大きな負荷がかかっていない状況にあるため、これら第1弾性板24および第2弾性板25には、いずれも大きな変形は生じない。この状態においては、液体圧の減少に伴い、受圧室S2の内部に位置する液体の一部が、第2貫通孔25c、第1貫通孔24c、第2連通孔23bおよび第1連通孔23aをこの順で経由してハウジング10の外部へと流出することになる。
このとき、上述したように、第1弾性板24および第2弾性板25のいずれにも大きな変形は生じていないため、第1弾性板24と第2弾性板25との間には、液体が通流するために十分な隙間が形成されることになり、第2貫通孔25cに達した液体は、当該隙間を介して第1貫通孔24cへと流入する。これにより、受圧室S2は、当該液体を通じて圧力が適切に伝播された状態となり、受圧室S2の圧力は、ハウジング10の外部に位置する液体の圧力に等しくなる。
一方、図6に示すように、衝撃圧力が印加された場合においては、弁部22を構成する第1弾性板24および第2弾性板25のいずれにも大きな変形が生じる。これは、ハウジング10の外部に位置する液体から伝播した衝撃圧力が、絞り部形成部材23に設けられた第1連通孔23aによって絞られた状態で第2連通孔23b内に進入し、そのまま第1弾性板24の第1変形領域24aの第1貫通孔24cが設けられていない中央部に大きな負荷をかけるためであり、これによって第1弾性板24が第2弾性板25に向けて押し付けられることで第2弾性板25にも大きな負荷がかかるためである。
そのため、第1弾性板24の第1変形領域24aおよび第2弾性板25の第2変形領域25aは、当該衝撃圧力が印加されることによって受圧室S2側に向けて大きく撓み変形することになり、これら撓み変形した部分において第1弾性板24と第2弾性板25とが密着した状態となる。ここで、本実施の形態においては、絞り部形成部材23に設けられた第1連通孔23aが第1弾性板24の中央部に対向した位置に設けられているため、効率的に第1弾性板24の第1変形領域24aを撓ませることができる。
これにより、第1貫通孔24cと第2貫通孔25cとの間に位置する部分の第1弾性板24と第2弾性板25との間の隙間が閉塞されることになり、第2貫通孔25cに達した液体は、第2弾性板25によって堰き止められることとなり、その衝撃圧力がそのまま受圧室S2に伝播されてしまうことが防止できる。すなわち、当該衝撃圧力は、その大部分が第1弾性板24および第2弾性板25の撓み変形によって吸収されることになり、当該衝撃圧力が受圧室S2に伝達されることが効果的に抑制できることになる。なお、当該衝撃圧力が消滅した後においては、第1弾性板24および第2弾性板25に生じていた撓み変形も消失することになり、上述した図4の状態に復帰することになる。
このように、本実施の形態における液体圧検出装置1Aにあっては、上述した如くの緩衝機構20Aを設けることにより、衝撃圧力が印加された場合においても当該衝撃圧力が緩衝機構20Aによって適切に緩衝されることになるため、液体を通じて伝播され得る衝撃圧力に起因した検出素子33の破損の発生が効果的に抑制できることになる。
また、本実施の形態における液体圧検出装置1Aにあっては、上述した如くの緩衝機構20Aを設けることにより、オリフィスのみにて緩衝機構を構成した場合に比べ、開口部13から検出素子33に至るまでの部分の液体通流部S1および受圧室S2の容積を大幅に小さくする(特に当該経路の長さを大幅に短くする)ことができるため、液体圧検出装置を小型に構成することもできる。
したがって、本実施の形態の如くの構成を採用することにより、液体を通じて伝播され得る衝撃圧力に起因した検出素子の破損の発生が抑制できる小型の液体圧検出装置とすることができる。
さらには、本実施の形態の如くの構成を採用することにより、ハウジング10に設けられる開口部13や、緩衝機構20Aに設けられる第1連通孔23a、第2連通孔23b、第1貫通孔24cおよび第2貫通孔25cの大きさを、オリフィスのみにて緩衝機構を構成する場合の当該オリフィスの大きさよりも十分に大きくすることができるため、異物がこれら孔に詰まることが抑制でき、そのメンテナンスがより容易化するメリットも得られる。
また、本実施の形態の如くの構成を採用することにより、比較的簡素な形状のゴム製の部材を積層することによって簡便に緩衝機構20Aを構成することができるため、製造コストが圧迫されるおそれもない。
加えて、本実施の形態の如くの構成を採用しつつ、絞り部形成部材23、第1弾性板24および第2弾性板25の厚みや大きさ、材質、これら絞り部形成部材23、第1弾性板24および第2弾性板25に設けられる第1連通孔23a、第2連通孔23b、第1貫通孔24cおよび第2貫通孔25cの大きさや形状、形成位置、個数等を適宜変更することにより、得られる緩衝効果の程度を容易に調節することができる。したがって、これらを仕様に応じて適切に設定することにより、第1弾性板24および第2弾性板25の弾性係数以下の液体圧の変動に対しては、当該液体圧の受圧室S2への伝播を確実ならしめることができ、定常時における液体圧の検出が阻害されることもない。
以下においては、その具体的な例として、第1貫通孔24cおよび第2貫通孔25cの形成位置および個数を上述した本実施の形態における場合と異ならしめたものを変形例として例示する。
図7は、変形例に係る緩衝機構の構成を示す図であり、図7(A)は、緩衝機構を受圧室側から見た平面図、図7(B)は、緩衝機構の分解斜視図である。
図7に示すように、緩衝機構20A1においては、第1弾性板24の第1変形領域24aに平面視円形状の3つの第1貫通孔24cが設けられており、第2弾性板25の第2変形領域25aに平面視円形状の3つの第2貫通孔25cが設けられている。これら3つの第1貫通孔24cおよび3つの第2貫通孔25cは、第1弾性板24および第2弾性板25の積層方向に沿って見た場合に、第1弾性板24および第2弾性板25の軸線を中心とした同心円上の位置に周方向に沿って60°間隔で交互に設けられている。
このように構成した緩衝機構20A1においても、上述した本実施の形態において説明した効果と概ね同様の効果が得られる反面、その得られる緩衝効果の程度を上述した緩衝機構20Aと異ならしめることができる。
(実施の形態2)
図8は、本発明の実施の形態2における液体圧検出装置の受圧室近傍の模式断面図である。以下、この図8を参照して、本実施の形態における液体圧検出装置1Bについて説明する。
図8に示すように、本実施の形態における液体圧検出装置1Bは、上述した実施の形態1における液体圧検出装置1Aにおいて示した緩衝機構20Aと異なる構成の緩衝機構20Bを具備している点においてのみ、上述した実施の形態1における液体圧検出装置1Aとその構成が相違している。具体的には、緩衝機構20Bは、絞り部21の構成において上述した緩衝機構20Aと相違しており、当該絞り部21が、第1絞り部形成部材23Aと第2絞り部形成部材23Bとの積層体によって構成されている。
第1絞り部形成部材23Aは、その中央部に第1連通孔23aが設けられた略円盤状のゴム製の部材からなり、ハウジング10の底部12に設けられた開口部13側に位置している。第2絞り部形成部材23Bは、その中央部に第2連通孔23bが設けられた略円盤状のゴム製の部材からなり、第1絞り部形成部材23Aよりも受圧室S2側に位置している。なお、これら第1絞り部形成部材23Aおよび第2絞り部形成部材23Bに設けられた第1連通孔23aおよび第2連通孔23bの構成は、上述した緩衝機構20Aのそれらと同様である。
このように構成した場合にも、上述した実施の形態1において説明した効果と同様の効果が得られることになり、液体を通じて伝播され得る衝撃圧力に起因した検出素子の破損の発生が抑制できる小型の液体圧検出装置とすることができる。
(実施の形態3)
図9は、本発明の実施の形態3における液体圧検出装置の受圧室近傍の模式断面図である。以下、この図9を参照して、本実施の形態における液体圧検出装置1Cについて説明する。
図9に示すように、本実施の形態における液体圧検出装置1Cは、上述した実施の形態2における液体圧検出装置1Bにおいて示した緩衝機構20Bと異なる構成の緩衝機構20Cを具備している点においてのみ、上述した実施の形態2における液体圧検出装置1Bとその構成が相違している。具体的には、緩衝機構20Cは、絞り部21の構成において上述した緩衝機構20Bと相違しており、当該絞り部21が、ハウジング10の底部12Aと、上述した第2絞り部形成部材23Bとの積層体によって構成されている。
ハウジング10の底部12Aは、筒状部11の軸方向端部から内側に向けて突設された円環板状の部位にて構成されており、これにより、底部12Aの中央部には、平面視円形状の第1連通孔23aが位置している。ここで、当該第1連通孔23aは、上述した実施の形態2においてハウジング10の底部12に形成されていた開口部13よりも十分に細く形成されたものであり、当該ハウジング10の底部12Aに設けられた第1連通孔23aが、上述した緩衝機構20Bにおいて第1絞り部形成部材23Aに設けられていた第1連通孔23aと同等の機能を発揮することになる。
したがって、このように構成した場合にも、上述した実施の形態1において説明した効果と同様の効果が得られることになり、液体を通じて伝播され得る衝撃圧力に起因した検出素子の破損の発生が抑制できる小型の液体圧検出装置とすることができ、さらには、部品点数の削減とさらなる装置の小型化とが図られることになる。
(実施の形態4)
図10は、本発明の実施の形態4における液体圧検出装置の受圧室近傍の模式断面図である。以下、この図10を参照して、本実施の形態における液体圧検出装置1Dについて説明する。
図10に示すように、本実施の形態における液体圧検出装置1Dは、上述した実施の形態1における液体圧検出装置1Aにおいて示した緩衝機構20Aと異なる構成の緩衝機構20Dを具備している点においてのみ、上述した実施の形態1における液体圧検出装置1Aとその構成が相違している。具体的には、緩衝機構20Dは、絞り部21の構成において上述した緩衝機構20Aと相違しており、当該絞り部21が、ハウジング10の底部12Bによって構成されている。
ハウジング10の底部12Bは、筒状部11の軸方向端部から内側に向けて突設された円環板状の部位にて構成されており、これにより、底部12Bの中央部には、ハウジング10の外部の空間側に位置する平面視円形状の第1連通孔23aと、受圧室S2側に位置する平面視円形状の第2連通孔23bとが位置している。ここで、ハウジング10の底部12Bに設けられた第1連通孔23aおよび第2連通孔23bの構成は、上述した緩衝機構20Aにおいて絞り部形成部材23に設けられていた第1連通孔23aおよび第2連通孔23bの構成と同様である。この場合には、当該絞り部21を構成するハウジング10の底部12Bに隣接して、弁部22を構成する第1弾性板24および第2弾性板25からなる積層体が配置されることになる。
このように構成した場合にも、上述した実施の形態1において説明した効果と同様の効果が得られることになり、液体を通じて伝播され得る衝撃圧力に起因した検出素子の破損の発生が抑制できる小型の液体圧検出装置とすることができ、さらには、部品点数の削減とさらなる装置の小型化とが図られることになる。
(実施の形態5)
図11は、本発明の実施の形態5における液体圧検出装置の一部破断側面図である。また、図12は、本実施の形態における液体圧検出装置の受圧室近傍の模式断面図であり、図11において示した領域XIIの拡大図である。さらに、図13は、本実施の形態における液体圧検出装置の緩衝機構を受圧室側から見た平面図および分解斜視図である。以下、これら図11ないし図13を参照して、本実施の形態における液体圧検出装置1Eについて説明する。
図11および図12に示すように、本実施の形態における液体圧検出装置1Eは、上述した実施の形態1における液体圧検出装置1Aと比較した場合に、受圧室S2近傍に配置される構成部品の組付構造が異なっている点において主としてその構成が相違している。
より詳細には、液体圧検出装置1Eは、略円筒状のハウジング10に加え、有底略円筒状のカバー部材14を備えており、当該カバー部材14がハウジング10の軸方向端部を覆うようにビス15を用いてハウジング10に固定されることにより、その外殻が構成されている。ここで、カバー部材14の所定位置には、ハウジング10の内部空間を外部の空間に連通させるための開口部13が設けられており、当該底部12の内側縁部が底部12を構成している。
一方、ハウジング10の筒状部11の内周面の所定位置には、段差部11aが設けられている。当該段差部11a上には、たとえばフッ素ゴム、ニトリルブタジエンゴム、シリコーンゴム等に代表されるゴム製の略円盤状の部材からなる弾性部材34が配置されている。当該弾性部材34には、液体通流部S1と受圧室S2とを連通されるための平面視円形状の接続孔34aが設けられている。
図12に示すように、本実施の形態における液体圧検出装置1Eにおいては、当該弾性部材34を境として、これよりも受圧室S2側に位置するハウジング10の内部の空間に、固定用部材31および素子マウント32が配置されており、これよりも開口部13側の空間が液体通流部S1に構成されて当該液体通流部S1内に緩衝機構20Eが配置されている。なお、緩衝機構20Eは、基本的に上述した実施の形態1において示した緩衝機構20Aと同様の構成を有しており、絞り部形成部材23、第1弾性板24および第2弾性板25の積層体にて構成されている。
当該構成においては、緩衝機構20Eは、弾性部材34と上述したカバー部材14とによって挟み込まれることで固定されている。すなわち、緩衝機構20Eを構成する絞り部形成部材23、第1弾性板24および第2弾性板25は、それらが互いに接触するように積層して配置されており、第2弾性板25が弾性部材34に当て留めされるとともに、絞り部形成部材23がカバー部材14によって弾性部材34側に向けて押圧されることにより、これら絞り部形成部材23、第1弾性板24および第2弾性板25がハウジング10の内部において挟み込まれて保持された状態とされている。
ここで、図12および図13に示すように、弾性部材34の第2弾性板25に接触する部分は、平面形状を有するに構成されており、第2弾性板25の弾性部材34に接触する部分の外周縁は、弾性部材34側に向かうにつれて内側に傾斜するテーパ状の傾斜面25dにて構成されている。これは、弾性部材34と第2弾性板25との間で確実にシール性が得られるようにするためのものである。すなわち、当該部分にてシール性が確保できなかった場合には、緩衝機構20Eとハウジング10との間の隙間および緩衝機構20Eと弾性部材34との間の隙間を介して液体が通流できる状態となるため、衝撃圧力の緩衝機能が損なわれてしまうおそれがある。しかしながら、上述したように第2弾性板25の上記外周縁をテーパ状の傾斜面25dにて構成することにより、弾性部材34の平面形状の主表面に第2弾性板25の外周縁がフィットすることになるため、当該部分においてシール性を確保することが可能になる。
以上において説明した如くの構成を採用した場合にも、上述した実施の形態1において説明した効果と同様の効果が得られることになり、液体を通じて伝播され得る衝撃圧力に起因した検出素子の破損の発生が抑制できる小型の液体圧検出装置とすることができる。
上述した本発明の実施の形態1ないし5およびその変形例においては、本発明が適用された液体圧検出装置として、液位計に検出部として具備されてなる液体圧検出装置を例示して説明を行なったが、本発明の適用対象はこれに限定さえるものではなく、本発明は、液体圧自体を計測する液体圧検出装置や、液体の流量や流速を計測する計測装置の検出部として具備される液体圧検出装置等、各種の液体圧検出装置にその適用が可能である。
また、上述した本発明の実施の形態1ないし5およびその変形例において示した緩衝機構を構成する各種の部材の厚みや大きさ、材質等、および、当該緩衝機構に設けられる第1連通孔、第2連通孔、第1貫通孔および第2貫通孔の大きさや形状、形成位置、個数等は、いずれも例示に過ぎず、各種の変更を加えることが可能である。
また、上述した本発明の実施の形態1ないし5およびその変形例においては、検出素子としてピエゾ抵抗式の半導体圧力センサを用いた場合を例示したが、静電容量式の半導体圧力センサや機械式の歪みゲージおよびベローズ式圧力計等を検出素子として用いる場合においても、本発明が効果的に適用できる。
さらには、上述した本発明の実施の形態1ないし5およびその変形例において示した特徴的な構成は、本発明の趣旨に照らして逸脱しない範囲において相互にその組み合わせが可能である。
このように、今回開示した上記実施の形態およびその変形例はすべての点で例示であって、制限的なものではない。本発明の技術的範囲は特許請求の範囲によって画定され、また特許請求の範囲の記載と均等の意味および範囲内でのすべての変更を含むものである。
1A〜1E 液体圧検出装置、10 ハウジング、11 筒状部、11a 段差部、12,12A,12B 底部、13 開口部、14 カバー部材、15 ビス、20A,20A1,20B〜20E 緩衝機構、21 絞り部、22 弁部、23 絞り部形成部材、23A 第1絞り部形成部材、23B 第2絞り部形成部材、23a 第1連通孔、23b 第2連通孔、24 第1弾性板、24a 第1変形領域、24b 第1被保持領域、24c 第1貫通孔、25 第2弾性板、25a 第2変形領域、25b 第2被保持領域、25c 第2貫通孔、31 固定用部材、32 素子マウント、33 検出素子、34 弾性部材、34a 接続孔、40 ケーブル、41 導線、S1 液体通流部、S2 受圧室。

Claims (5)

  1. 外部の空間に連通することにより、液体が通流可能に構成された液体通流部と、
    前記液体通流部に連通し、前記液体通流部を経由することで流入する液体によって充填される受圧室と、
    前記受圧室の圧力を検出する検出素子と、
    前記液体通流部に設けられ、液体を通じて伝播され得る衝撃圧力を緩衝する緩衝機構とを備え、
    前記緩衝機構は、絞り部と、前記絞り部よりも前記受圧室側に位置する弁部とを含み、
    前記絞り部には、外部の空間に連通する第1連通孔と、前記第1連通孔に連通するとともに前記第1連通孔よりも開口面積が大きい第2連通孔とが設けられ、
    前記弁部は、前記絞り部側に位置する第1弾性板および前記受圧室側に位置する第2弾性板からなる積層体にて構成され、
    前記第1弾性板は、周囲が保持されることによって弾性的に撓み変形が可能に構成された第1変形領域を有し、
    前記第2弾性板は、周囲が保持されることによって弾性的に撓み変形が可能に構成された第2変形領域を有し、
    前記第1変形領域には、前記第2連通孔に連通する第1貫通孔が設けられ、
    前記第2変形領域には、前記受圧室に連通する第2貫通孔が設けられ、
    前記第1弾性板と前記第2弾性板との積層方向に沿って見た場合に、前記第1連通孔と前記第1貫通孔とが重なっておらず、かつ、前記第1貫通孔と前記第2貫通孔とが重なっていない、液体圧検出装置。
  2. 前記第1弾性板および前記第2弾性板が、いずれもゴム製である、請求項1に記載の液体圧検出装置。
  3. 前記第1連通孔が、前記第1弾性板の中央部に対向した位置に設けられている、請求項1または2に記載の液体圧検出装置。
  4. 前記第1弾性板および前記第2弾性板がいずれも円盤状の形状を有するとともに、前記第1弾性板および前記第2弾性板が同軸上に配置され、
    前記積層方向に沿って見た場合に、前記第1貫通孔および前記第2貫通孔が、前記第1弾性板および前記第2弾性板の軸線を中心とした同心円上の位置に周方向に沿って90°間隔で交互に設けられている、請求項1から3のいずれかに記載の液体圧検出装置。
  5. 前記緩衝機構から見て前記受圧室側に位置し、前記第2弾性板が当て留めされるとともに、前記第2弾性板との間でシール性を確保する弾性部材をさらに備え、
    前記弾性部材の前記第2弾性板に接触する部分が平面形状であり、
    前記第2弾性板の前記弾性部材に接触する部分の外周縁が、前記弾性部材側に向かうにつれて内側に傾斜する傾斜面にて構成されている、請求項1から4のいずれかに記載の液体圧検出装置。
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