JP6238631B2 - 情報通信体の製造方法 - Google Patents

情報通信体の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6238631B2
JP6238631B2 JP2013164536A JP2013164536A JP6238631B2 JP 6238631 B2 JP6238631 B2 JP 6238631B2 JP 2013164536 A JP2013164536 A JP 2013164536A JP 2013164536 A JP2013164536 A JP 2013164536A JP 6238631 B2 JP6238631 B2 JP 6238631B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet
pseudo
elongated
roller
rollers
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013164536A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015020431A (ja
Inventor
木村 義和
義和 木村
土屋 雅人
雅人 土屋
Original Assignee
ケイディケイ株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ケイディケイ株式会社 filed Critical ケイディケイ株式会社
Priority to JP2013164536A priority Critical patent/JP6238631B2/ja
Publication of JP2015020431A publication Critical patent/JP2015020431A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6238631B2 publication Critical patent/JP6238631B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Credit Cards Or The Like (AREA)

Description

本発明は、複数の紙片が剥離可能に折り畳まれた情報通信体の製造方法に関する。詳しくは本発明は、長尺状シート或いは枚葉状シートの疑似接着予定面に疑似接着フィルムシートを被覆する上流工程と、前記疑似接着フィルムシートが被覆された長尺状シート或いは前記疑似接着フィルムシートが被覆されて長尺状に連結された枚葉状シートを折り畳み、情報通信体毎に個別に仕上げて剥離可能に一体化する下流工程とに大別される情報通信体の製造方法において、前記上流工程と下流工程の連結部に長尺状シート或いは長尺状に連結された枚葉状シートのテンション付加装置を設けるようにした情報通信体の製造方法に関する。
従来、複数の紙片を剥離可能に折り畳んだ情報通信体を製造する方法、例えば長尺状シートを使用したものとして特開2013−59996号公報また枚葉状シートを使用したものとして特開2013−71450号公報に各々開示されている。
特開2013−59996号公報 特開2013−71450号公報
前記二つの特許文献の情報通信体の製造方法では、各種シートを繰り出す繰り出し工程、各種シートに疑似接着フィルムシートを被覆する被覆工程、被覆加工後の各種シートにおける流れ方向の余白部分をスリットする切除工程及び前記各種シートに折りミシンを形成する折り手段形成工程からなる上流側工程と、前記上流工程の排出口に設けられた一対のニップローラから送り出された各種シートを折りミシンに沿って折り畳む折り畳み工程、前記各種シートを横方向に断裁する断裁工程及び前記各種シートにおける対向面の疑似接着フィルムシート同士を加熱・加圧処理により剥離可能に接着させて全体的に一体化する一体化工程からなる下流側工程とに大別される。
ところで前記情報通信体の製造方法では、上流側及び下流側の工程が連動して動作するよう仕組まれているが、システムの停止時には、上流側では、各種シートにフィルムシートの被覆を実行する一対のヒートローラの熱により前記各種シートを汚損することがないように、各種シートの印刷部分を避けた任意の位置(例えば長尺状シートにおいては単位シートの連接部分、枚葉状シートにおいては前後するシートの境目等)がヒートローラ間に来た時点で一対のニップローラを停止するように操作されている。即ち、上流側の工程では、システムの停止操作をしても動作はすぐに停止することなく、前記印刷部分を避けた任意の位置がヒートローラ間に到達するまで搬送動作を続行するのである。
即ち、システム全体に停止を掛けると、下流側の工程は停止しているにも拘わらず、上流側の工程が一定時間動作を継続している状況が発生する。前記特許文献1の明細書の図8を参照しながら説明すると、システムの停止操作が行われると下流側の工程では折り畳み装置87以降の工程が停止して、上流側の工程ではニップローラ86a、86bから疑似接着フィルムシートが被覆された長尺状シートが一定時間排出され続ける状態になる。従ってこの時に、前記ニップローラ86a、86bと折り畳み装置の間に長尺状シートが弛んだ状態となる。
ところで疑似接着フィルムシート、完全接着フィルムシート、プリントラミネート用フィルムシート等の合成樹脂を主な材料としたフィルムシート被覆された長尺シートは、前記フィルムシートの表面が滑らかで密着性に優れているため、天然或いは合成ゴムを主体とする各種ローラ間を通過するに際して、ローラ表面に密着しやすいのでそれらのローラに非常に巻き込まれ易い。
また前記ニップローラの駆動により被覆用の各種フィルムロール、ヒートローラやピントラクタ等複数の他の回転体が従動する場合、それらを同時に回転させて各種シートを下流側へ引っ張り出す必要があるために、当然ニップローラに強いニップ圧力を掛けることになる。すると前記圧力のため、ニップローラにフィルムシートがさらに巻き付やすくなる。
即ち、前記のように弛んだ長尺状シートは全くのフリーの状態でニップローラから自重により垂れているに過ぎず、そのため、ニップローラに密着している疑似接着フィルムシートと共に各種シートが引き込まれて、図14に示すバックフィード状態を起こして巻き付いてしまうのである。図14について説明すると、左側からフィルムシートが上面に被覆された長尺状シートは通常は破線で示す軌跡で右側下方へ排出されるところ、上側ローラに密着して上方へ捲れ上がり巻き付いてしまうのであるが、この現象は特許文献2の枚葉状シートの場合にも同様に起こり得る。
そしてニップローラに何重にも強固に巻き付いた長尺状シートはなかなか引き剥がすことができず、長時間に渡り作業が中断されるばかりではなく、場合によっては、引き剥がしに用いたカッタ等で誤ってゴムライニングを傷付け損傷してしまうことも起こる。
本発明は、上記問題に鑑み、既述の上流工程とその排出口に設けられた一対のニップローラを介して連設された下流工程からなる情報通信体の製造方法において、前記上下流工程の連結部で、システムの停止時等に発生し得長尺状シート或いは長尺状に連結された枚葉状シート等の印刷シートの弛み及びそれに起因する前記印刷シートによる前記ニップローラへの巻き付きがなく、生産効率が極めて良い情報通信体の製造方法を提供するものである。
上記目的を達成するために、本発明の情報通信体の製造方法は、複数の紙片が剥離可能に折り畳まれた情報通信体の製造方法であって、複数の紙片が折り線を介して横方向に連接された単位シートが印刷された長尺状シート或いは枚葉状シートが前者では連続的に、後者では一枚ずつ順次搬送される間にそれらの疑似接着予定面に疑似接着フィルムシートを連続的に被覆する上流工程と、前記上流工程の排出口に設けられたシート搬送用の一対の第一のニップローラから送り出される、前記疑似接着フィルムシートが被覆された長尺状シート或いは疑似接着フィルムシート連続的被覆されて長尺状に連結された枚葉状シートを連続的に折り畳み、最終的に単位シート毎に仕上げて剥離可能に一体化する下流工程とからなる情報通信体の製造方法において、前記上流工程と下流工程の間における前記第一のニップローラの下流側にトルクモータにより駆動される一対の第二のニップローラからなるテンション付加装置を設け、前記第一のニップローラから送り出される長尺状シート或いは長尺状に連結された枚葉状シートに前記テンション付加装置により所要のトルクで弛みが生じないように常時テンションを掛け続けると共に、それによって、前記第一のニップローラへの前記長尺状シート或いは長尺状に連結された枚葉状シートの密着及びそれによる巻き付きを防止するようにしたことを特徴としている。
前記テンション付加装置は前記上流工程の排出部となる第一のニップローラから排出される長尺状シート或いは長尺状に連結された枚葉状シートを弛ませず、常時軽く引っ張った状態にしておけば巻き付くことはない。従って前記テンション付加装置として、トルクモータを採用した少なくとも一対の第二のニップローラが好適に採用される。
前記第二のニップローラ第一のニップローラと全く同じ構成にしてしまうと、ニップ圧力の加圧が強すぎて疑似接着フィルムシートが強力に密着し、下流の工程へ排出する際に同様に巻き込んでしまうので意味がない。本発明では、トルクモータによりテンションを極力弱く調整することにより加圧を極限まで落とし、前記第二のニップローラへの疑似接着フィルムシートの密着を弱くすることができる。
前記第二のニップローラについては、例えば一対のローラの内の一方のローラを、通過する長尺状シート或いは長尺状に連結された枚葉状シートの幅全域をカバーする面長のゴムライニングが施したローラを用い、残るもう一方のローラは通過する各種シートの必要部分のみをスポット的にゴムライニングした形態が好ましい。このように通過する各種シートへの加圧面積を極力抑制することで被覆されているフィルムシートとローラとの密着力を極力低く抑えることができるのである。
前記ローラの材質に格別な制限はなく、例えばシリコンゴム、ウレタンゴム、熱可塑性エラストマー等の公知のゴム材質以外に、布や紙やそれらの繊維を固めたもの或いはセラミックや金属等でも構わない。またローラ表面に直線状やパターン状の溝や滑り止めが形成されていても構わない。
本発明の情報通信体の製造方法によれば、前記繰り出工程、被覆工程、切除工程及び折り手段形成工程からなる上流工程と、折り畳工程、断裁工程及び一体化工程からなる下流工程とに別れた情報通信体の製造方法において、システムの停止時に上流工程が一定時間稼働する構成のシステムであっても、前記稼働時間中に上流工程から下流工程へ排出する長尺状シート或いは長尺状に連結された枚葉状シートが第一のニップローラへ巻き付くことを確実に防止することができ、従って作業効率が向上すると共に、巻き付いた際のカッタ等を用いる従来のような復旧作業によるニップローラの破損もなくなる。
長尺状シートS1を使用した場合における本発明の情報通信体の製造方法を分かりやすく説明する要部概略図である。 (A)及び(B)は長尺状シートS1のそれぞれ表面図及び裏面図である。 (A)は長尺状シートS1の疑似接着予定面に疑似接着フィルムシートGを被覆した状態を示す平面図、同図(B)は図(A)におけるI−I線断面図である。 (A)は図3(A)の長尺状シートS1の一方のマージナル部分27が切除された状態を示す平面図、同図(B)は図(A)におけるII−II線断面図である。 加工工程の上流側から見た際のテンション付加装置の構成を示す正面図である。 (A)は折り畳み装置Xを通過後、二つ折りに折り畳まれた長尺状シートS1の平面図、同図(B)は図(A)におけるIII−III線断面図である。 枚葉状シートS2を使用した場合における本発明の情報通信体の製造方法を分かりやすく説明する要部概略図である。 (A)及び(B)は枚葉状シートS2のそれぞれ表面図及び裏面図である。 連続的に繰り出される枚葉状シートS2の疑似接着予定面に疑似接着フィルムシートGを連続的に被覆した状態を示す平面図である。 図9の枚葉状シートS2の縦方向の余白部分Yを切除した状態を示す平面図である。 テンション付加装置の異なる態様を示す正面図である。 折り畳み装置により連続的に二つ折りに折り畳まれた状態の枚葉状シートS2の平面図である。 吸着に失敗し疑似接着フィルムシートのみが繰り出される様子を示す平面図である。 一対のニップローラで発生する従来の問題点を分かりやすく説明する要部概略図である。
以下、本発明の実施の形態を、長尺状シートが使用された実施例1及び枚葉状シートが使用された実施例2において図面と共に具体的に説明する。
本発明に係る情報通信体の製造方法において長尺状シートが使用された場合、例えば図2に示すように、第一紙片21と第二紙片22が折り予定線23を介して横方向に連接された単位シートt1が、天地の切取線24を介して縦方向に連接された長尺状シートS1用いられる。前記単位シートt1は二つ折り葉書用用紙となり、後に折り畳まれて最終的に葉書サイズに切り離される。
上記構成の長尺状シートS1は、図1に示すように、切取線24から蛇腹状に折り畳まれブロック状態で加工工程の最上流の左下に設置される。そして長尺状シートS1は、上方のサポートローラ1へ引き上げられるとほぼ水平に向きを変え、右側に配置されたピントラクタ2のピンとマージナル部分孔26を嵌合させ、更に右側に配置された一対のヒートローラ3a、3bとからなるラミネート装置へ牽引される。
ラミネート装置では、通過する図2(B)に示す長尺状シートS1に、上方に待機したローから繰り出される疑似接着フィルムシートG長尺状シートS1の裏面の疑似接着予定面で整合され、疑似接着フィルムシートGに形成されている感熱接着剤層を介して、長尺状シートS1における図3(A)に斜線で示す位置に剥離不能に被覆される。そして疑似接着フィルムシートGが被覆された長尺状シートS1については、右側に配置されたスリット刃4aとバックアップローラ4bとからなる切除装置により、図4(A)及び(B)に示すように一方のマージナル部分27切除され、更に右側に配置されたミシン刃5aとバックアップローラ5bとからなる折り手段形成装置により、折り予定線23に折りミシン28が形成される。
その後、従来であれば、長尺状シートS1は、右側に配置された一対のニップローラ6a、6bにより、流工程の折り畳み装置へ送り込まれるのであるが、本発明では図1に示すように、図中、二点鎖線で囲まれるテンション付加装置を経由してから下流工程へ送り出されるのである。
なお、前記一対のニップローラ6a、6bは、上流のピントラクタ2、ラミネート装置の一対のヒートローラ3a、3b、上方のローから繰り出される疑似接着フィルムシートG、及び切除装置のスリット刃4aとバックアップローラ4b及び折り手段形成装置のミシン刃5aとバックアップローラ5bの従動を全て引き受けている。そのため前記ニップローラ6a、6bのニップの圧力を強くする必要があり、その結果、長尺状シートS1に被覆された疑似接着フィルムシートG前記ニップローラ6a、6bに密着しやすく巻き付きやすい状態ある。
テンション付加装置は図5に示すように、変則的な形状のローラの組み合わせからなる。
上ローラ7aは通過する長尺状シートS1の全体ではなく一部分に接触するよう、例えば一本のシャフトに2個のゴムローラが分割されて形成されている。また下ローラ7bは通過する長尺状シートS1を全面的にバックアップできるように、一本のシャフトに十分な面長を有するゴムローラが形成されている。
なお、前記上下ゴムローラの面長関係は既述の上下の関係を入れ替えて、上ローラの面長を長くして下ローラを分割した形態でも構わない。
基本的には通過する長尺状シートS1の上下ローラとの接触部分における両者の面長が等しくなく、特にフィルムシートと接触する上側のローラの面長は短い方が接着による巻き込みがなく好ましい。
なお下ローラ7bはトルクモータにより駆動しており上流側の一対のニップローラ6a、6bが停止している時或いは回転している時に、排出されてくる長尺状シートS1に必要以上のテンションが掛からず常に適度な張りが保たれるようになっている。また上ローラ7aは駆動せず、下ローラ7bに対して従動する構成になっている。
前記構成のテンション付加装置により、一対のニップローラ6a、6bから排出される長尺状シートS1は強制的に引き出されるため、仮に両者が密着していても引き剥がされるので、前記一対のニップローラ6a、6bに巻き付くことはない。またテンション付加装置自体上ローラ7aと、通過する長尺状シートS1に被覆された疑似接着フィルムシートGとの接触面が少ないこと、またトルクモータによりニップローラ6a、6bから排出される長尺状シートS1のみにテンションを掛けるだけで従動するものがなく、上下ローラ7a、7b間のニップ圧力が極めて弱く設定できるので、通過する長尺状シートS1がこれらのローラに密着することはない。
なお、図5において、仮に通過する長尺状シートS1の下面側に疑似接着フィルムシートGが貼り込まれていたとしても、上下のローラ7a、7b同士の接触面積が少なく、圧力が掛かる部分が限定されているので密着による巻き込みはない。
このように構成されたシステム全体を仮に停止させると、後述する下流工程は即座に停止する(一体化装置内に残された単位シートt1は排出が完了してから停止するように制御されている)が、上流工程は即座に停止することはなく、図2(B)に示す長尺状シートS1のマージナル部分27に記載されているマークMをセンサP1が読み取るまで長尺状シートS1は搬送される。そして最初マークMを読み取ってからカウントを開始して、例えば一対のヒートローラ3a、3b間に切取線24が来た時に上流工程が停止するよう電気的に制御されている。
長尺状シートS1の切取線24部分は前後する単位シートt1同士の境目に当たる。従ってこの部分に印字等が施されることはなく、この部分は、上流工程において前記のように停止してヒートローラ3a、3bの熱や圧力を受けても影響はない。
なお切取線24部分以外でも熱の影響を受けても支障がない部分があれば、センサP1がマークMを読み取った後に前記位置で上流工程が停止するように電気的に制御しても一向に構わない。
テンション付加装置を通過した長尺状シートS1は、下流工程の例えばサポートローラ8、9及び10や図示されないガイドバー等からなる折り畳み装置X(アングル、くせ折り機等と称されている)により、図6に示すように二つ折りに折り畳まれた後に、ピントラクタ12に牽引されて後続のスリット刃13a及びバックアップローラ13bとからなる切除装置により残ったもう一方のマージナル部分27が切除され、次にダイカットローラ14a及びバックアップローラ14bとからなる断裁装置を通過して、天地の切取線24が断裁されて単位シートt1に仕上げられる。そして前記単位シートt1は一対の搬送ローラ15a、15bと一対のヒータパネル16a、16bが交互に配置されると共に最終出口に一対の加圧ローラ17a、17bを備えた一体化装置を通過して加熱、加圧処理が施されることにより二つ折り葉書に仕上げられ、ベルトコンベア等からなるスタッカ18に順次積載されるのである。
なお、前記実施例では、長尺状シートS1を使用した情報通信体の製造方法を記載しているが、本発明に係る情報通信体の製造方法は、以下の実施例2に説明するように枚葉状シートを使用した場合にも適用することができる。
本発明に係る情報通信体の製造方法において枚葉状シートが使用された場合、例えば図8に示すように、第一紙片31と第二紙片32が折り予定線33を介して横方向に連接された単位シートt2が2丁面付けされ、それぞれの単位シートt2が縦方向の余白部分Yと横方向の余白部分Zに囲まれた枚葉状シートS2用いられる。前記単位シートt2は二つ折り葉書用用紙となり、縦及び横方向の各余白部分が切除され、折り畳まれて葉書サイズに切り離される。
上記構成の枚葉状シートS2は、図7に示すように、加工工程の最上流の左下の用紙積載台上に設置される。そして最上面の枚葉状シートS2から、例えば吸着パッド41等からなる給紙機構により順次等間隔で右側の搬送テーブルへ繰り出される。前記繰り出しに際しては、前後する枚葉状シートS2の前後端を突き合わせて繰り出しても或いは一部重なり合うように繰り出しても構わない。そして右側に配置された一対のニップローラ42a、42bにより、さらに右側に配置された一対のヒートローラ43a、43bとからなるラミネート装置へ牽引される。なお、枚葉状シートS2は、疑似接着予定面のある図8(B)側を上にして積載されている。
ラミネート装置では、通過する枚葉状シートS2に、上方に待機したローから繰り出される疑似接着フィルムシートGが、図8(B)に示す枚葉状シートS2の裏面の疑似接着予定面と整合され、疑似接着フィルムシートGに形成されている感熱接着剤層を介して、枚葉状シートS2における図9に斜線で示す位置に剥離不能に連続的に被覆され、それによって前記枚葉状シートS2は長尺状に連結される。そして前記長尺状に連結された枚葉状シートS2については、右側に配置されたスリット刃44aとバックアップローラ44bとからなる切除装置により、図10に示すように縦方向の余白部分Y切除され、更に右側に配置されたミシン刃45aとバックアップローラ45bとからなる折り手段形成装置により、折り予定線33に折りミシン34が連続的に形成される。
その後、従来であれば、前記長尺状に連結された枚葉状シートS2は、右側に配置された一対のニップローラ46a、46bにより、順次下流工程の折り畳み装置へ送り込まれるのであるが、本発明では図7に示すように、図中二点鎖線で囲まれるテンション付加装置を経由してから下流工程へ送り出されるのである。
なお、前記一対のニップローラ46a、46bは、上流のラミネート装置を構成する一対のヒートローラ43a、43b、上方のローから繰り出される疑似接着フィルムシートG、及び切除装置のスリット刃44aとバックアップローラ44b及び折り手段形成装置のミシン刃45aとバックアップローラ45bの従動を全て引き受けている。そのため前記ニップローラ46a、46bのニップの圧力を強くする必要があり、その結果、枚葉状シートS2に被覆された疑似接着フィルムシートG前記ニップローラ46a、46bに密着しやすく、長尺状に連結された枚葉状シートS2がそれに巻き付きやすい状態ある。
テンション付加装置は図11に示すように、変則的な形状のローラの組み合わせからなる。上ローラ47aは通過する長尺状に連結された枚葉状シートS2の一部分に接触する構成で、図中左右方向に移動することが可能で、さらに圧力の調整も可能なホルダー形式になっている。また下ローラ47bは通過する長尺状に連結された枚葉状シートS2を全面的にバックアップできるように、一本のシャフトに十分な面長を有するゴムローラが形成されている。なお下ローラ47bはトルクモータにより駆動しており上流側の一対のニップローラ46a、46bから排出される長尺状に連結された枚葉状シートS2に必要以上のテンションが掛からないようになっている。また上ローラ47aは駆動せず、下ローラ47bに対して従動する構成になっている。
前記構成のテンション付加装置により、一対のニップローラ46a、46bから連続的に排出される長尺状に連結された枚葉状シートS2は強制的に引き出されるため、仮に両者が密着しても引き剥がされるので前記一対のニップローラ46a、46bに巻き付くことはない。またテンション付加装置自体上ローラ47aと、通過する長尺状に連結された枚葉状シートS2に被覆された疑似接着フィルムシートGとの接触面が少ないこと、またトルクモータにより、ニップローラ46a、46bから排出される長尺状に連結された枚葉状シートS2に最低限の引っ張り力しか掛けないので上下ローラ47a、47b間ニップ圧力が極めて弱く設定されているため、通過する長尺状に連結された枚葉状シートS2がこれらのローラに密着することがない。
なお、図11において、通過する長尺状に連結された枚葉状シートS2の下面側に疑似接着フィルムシートGが貼り込まれていたとしても、上下のローラ47a、47b同士との接触面積が少ないので巻き付くことはない。
このように構成されたシステム全体を仮に停止させると、後述する下流工程は即座に停止する(一体化装置内に残された単位シートt2は排出が完了してから停止するように制御されている)が、上流工程は即座に停止することはなく、図7に示す一対のヒートローラ43a、43bの上流に配置されているセンサP1が通過中の枚葉状シートS2の後端を感知すると共に該後端が一対のヒートローラ43a、43b間に来た時に停止するよう制御されている。
なお枚葉状シートS2の後端部は印刷領域から外れているためこの部分に印字等が施されることはなく、この部分は、上流工程において前記のように停止してヒートローラ43a、43bの熱や圧力を受けても影響はない。
また給紙装置から順次繰り出される後続の枚葉状シートS2は一対のヒートローラ43a、43bの上流側の何れかの位置で停止した状態で待ち続け、次に動作がスタートするとその位置から搬送が開始されて通常の状態に戻る。
テンション付加装置を通過した長尺状に連結された枚葉状シートS2は、下流工程のサポートローラ48、49及び50や図示されないガイドバー等からなる折り畳み装置Xにより、図1に示すように二つ折りに折り畳まれ、さらに一対のニップローラ52a、52bに誘導されて右側に配置されている断裁装置へと送り込まれる。
断裁装置は断裁刃53a及び固定刃53bとからなり、通過する枚葉状シートS2の各単位シートt2における横方向の余白部分Zを断裁する。断裁の具体的な手順は、例えば図12示すように、通過する長尺状に連結された枚葉状シートS2の各単位シートt2の頭に記載されているマークM1を、断裁装置の上流側に配置されているセンサP3により読み取る。すると最初の単位シートt2のL1までをカウントして断裁し、さらにL2までをカウントして断裁する動作を電気的な制御により実行する。そして続く単位シートt2の頭に記載されているマークM2を読み取るとL3及びL4を断裁して、1枚の枚葉状シートS2から2枚の単位シート2を切り出す。そしてこの一連の動作は各枚葉状シートS2毎に繰り返される。
切り出された単位シートt2は、長尺状シートS1の場合と同様に、一対の搬送ローラ54a、54bと一対のヒータパネル55a、55bが交互に配置されると共に最終出口に一対の加圧ローラ56a、56bを備えた一体化装置を通過することにより二つ折り葉書に仕上げられ、順次スタッカ57に積載されるのである。
通常は前記動作が繰り返されるのであるが、仮に最上流の吸着ミス等により、後続の枚葉状シートS2が首尾よく繰り出されない場合がある。その場合ラミネート装置の下流に配置されているセンサP2が通過する枚葉状シートS2の後端を読み取り、一定の時間内に後続の枚葉状シートS2の先端を読み取ることが出来ないと上流及び下流の工程が即座に停止するように設定されている。ところが前記一定の時間内は図13に示すように、疑似接着シートフィルムシートGのみが繰り出されて通過することになり、前記疑似接着フィルムシートGは一般的にニップローラの材料となるシリコンゴムに密着しやすいため、通常であれば一対のニップローラ46a、46bに巻き付いてしまう。本発このような場合にもテンション付加装置によりニップローラへの巻き付きが強力に抑制され極めて大きな効果を発揮するものである。
なお、本発明は上記実施例に限られるものではない。
例えば、連接された3紙片を断面Z字状に折り畳み、2箇所の対向面間を疑似接着フィルムシートを介して剥離可能に一体化する場合、長尺状シート或いは枚葉状シートの両面に疑似接着予定面が発生する。その場合は図1及び図7中に破線で示すように、下側にもロールを配置しておいて、上側のロールと共にラミネート装置を形成する一対のヒートローラで各種シートの各疑似接着予定面と整合するようにすればよい。
S1 長尺状シート
S2 枚葉状シート
t1、t2 単位シート
G 疑似接着フィルムシート
M、M1、M2 マーク
P1、P2、P3 センサ
Q テンション付加装置
L1、L2、L3、L4 単位シートの辺
X 折り畳み装置
Y 縦方向の余白部分
Z 横方向の余白部分
21、22、31、32 紙片
23、33 折り予定線
24、25 切取線
26 マージナル孔
27 マージナル部分
28 折りミシン
1、8、9、10、11、48、49、50、51 サポートローラ
2、12 ピントラクタ
3a、3b、43a、43b ヒートローラ
4a、13a、44a スリット刃
5a、45a ミシン刃
4b、5b、13b、14b、44b、45b バックアップローラ
6a、6b、46a、46b ニップローラ
7a、47a 上ローラ
7b、47b 下ローラ
14a ダイカットローラ
53a 断裁刃
53b 固定刃
15a、15b、54a、54b 搬送ローラ
16a、16b、55a、55b ヒータパネル
17a、17b 56a、56b 加圧ローラ
18、57 スタッカ

Claims (1)

  1. 複数の紙片が剥離可能に折り畳まれた情報通信体の製造方法であって、複数の紙片が折り線を介して横方向に連接された単位シートが印刷された長尺状シート或いは枚葉状シートが前者では連続的に、後者では一枚ずつ順次搬送される間にそれらの疑似接着予定面に疑似接着フィルムシートを連続的に被覆する上流工程と、前記上流工程の排出口に設けられたシート搬送用の一対の第一のニップローラから送り出される、前記疑似接着フィルムシートが被覆された長尺状シート或いは疑似接着フィルムシート連続的被覆されて長尺状に連結された枚葉状シートを連続的に折り畳み、最終的に単位シート毎に仕上げて剥離可能に一体化する下流工程とからなる情報通信体の製造方法において、前記上流工程と下流工程の間における前記第一のニップローラの下流側にトルクモータにより駆動される一対の第二のニップローラからなるテンション付加装置を設け、前記第一のニップローラから送り出される長尺状シート或いは長尺状に連結された枚葉状シートに前記テンション付加装置により所要のトルクで弛みが生じないように常時テンションを掛け続けると共に、それによって、前記第一のニップローラへの前記長尺状シート或いは長尺状に連結された枚葉状シートの密着及びそれによる巻き付きを防止するようにしたことを特徴とした情報通信体の製造方法。
JP2013164536A 2013-07-22 2013-07-22 情報通信体の製造方法 Active JP6238631B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013164536A JP6238631B2 (ja) 2013-07-22 2013-07-22 情報通信体の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013164536A JP6238631B2 (ja) 2013-07-22 2013-07-22 情報通信体の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015020431A JP2015020431A (ja) 2015-02-02
JP6238631B2 true JP6238631B2 (ja) 2017-11-29

Family

ID=52485316

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013164536A Active JP6238631B2 (ja) 2013-07-22 2013-07-22 情報通信体の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6238631B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6934136B2 (ja) * 2017-01-20 2021-09-15 ケイディケイ株式会社 往復葉書の製造方法

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011235617A (ja) * 2010-05-01 2011-11-24 K D K Kk ラミネート物の製造方法と長尺シートの中継ストッカ及びそれを用いた情報通信体の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015020431A (ja) 2015-02-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5342926B2 (ja) 情報通信体の製造方法
KR20120132484A (ko) 라벨 제조 장치 및 라벨 인쇄기
JP6575183B2 (ja) フィルムシートの被覆手段及びそれを用いた情報通信体の製造方法
JP6238631B2 (ja) 情報通信体の製造方法
JP5260170B2 (ja) 情報通信体の製造方法
JP5260184B2 (ja) 情報通信体の製造方法
JP5929104B2 (ja) ラベル剥離機構、ラベル剥離機構の制御方法およびラベル印刷装置
JP4704879B2 (ja) 製本装置
JP2012086539A (ja) 情報通信体の製造方法
JP2013022825A (ja) ラミネーターによる切断方法及びラミネーター
JP4886638B2 (ja) シート貼付装置
JP4694317B2 (ja) 製本方法及び装置
JP5968745B2 (ja) ラミネート装置及びそれを用いた情報通信体の製造方法
JP2015000573A (ja) 情報通信体の製造方法
JP6409197B2 (ja) 両面ラミネート方法
JP5796807B2 (ja) ラミネータの重送処理システム
JP2013052665A (ja) 往復葉書の製造方法
JP5555592B2 (ja) 情報通信体の製造方法
JP4824834B2 (ja) 製本方法
JP2709263B2 (ja) 帯状体の重合装置
JP6609883B2 (ja) 枚葉シートを使用した情報通信体の製造方法における重送処理方法
JP6979581B2 (ja) 往復葉書及びその製造方法
JPH10187042A (ja) リボンシールを接着したシートの製造方法及び装置
JP6343856B2 (ja) 折り畳み疑似接着フィルムシート及びそれを用いた情報通信体の製造方法
JP6258694B2 (ja) 情報通信体の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160629

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170815

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20171014

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20171014

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20171020

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20171031

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6238631

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250