JP6238609B2 - パワーコンディショナ - Google Patents

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Description

本発明は、パワーコンディショナに関する。
従来、パワーコンディショナでは、自身及び交流電源系統の異常を検出してシステム停止及び系統解列動作を行うものが知られている。例えば、下記特許文献1では、系統周波数に周波数バイアスを加えた目標周波数データに基づいて出力電流を制御し、単独運転発生時に現れる周波数の変化から単独運転を検出する検出機能が組み込まれたパワーコンディショナについての技術が開示されている。また、下記特許文献2では、系統電圧のゼロ点を検出し、N/2周期後のゼロ点までの期間をカウントし、そのカウント数を直前のN/2周期間のカウント数と比較し、その差が設定値を超えたときに系統異常と判定する系統異常の検出方法についての技術が開示されている。
特許第3424443号公報 特開平6−284560号公報
しかしながら、上記従来の技術(特許文献1)によれば、パワーコンディショナは、多くのデータに基づいて単独運転を検出することができるが、今後、多数台の太陽光発電システムが系統に連系される際には単独運転を高速に検出することが求められている。その検出時限は200ms以下であり、系統周波数50Hzの地域において200msは系統周期10サイクル分である。そのため、10サイクル未満の周波数データより単独運転を検出する必要があるが、データ数が少ない場合に単独運転を誤検出するおそれがある、という問題があった。
また、上記従来の技術(特許文献2)によれば、パワーコンディショナは、N=1とすれば1/2周期で高速に検知できる可能性があるが、系統に偶数次の高調波歪が含まれて系統の正の半周期と負の半周期で周期の長さが異なる場合では、周期が1つおきに変動することになり誤検出するおそれがある、という問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、データ収集時間が短い場合に従来よりも高精度で単独運転を検出可能なパワーコンディショナを得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、直流電力から交流電力に変換されて系統側に出力された電圧である系統電圧を検出するセンサと、前記センサが検出した前記系統電圧の正のゼロクロスを検出し、前記正のゼロクロスの検出間隔から前記系統電圧の第1の周期を検出する第1の周期取得手段と、前記センサが検出した前記系統電圧の負のゼロクロスを検出し、前記負のゼロクロスの検出間隔から前記系統電圧の第2の周期を検出する第2の周期取得手段と、前記第1の周期の情報および前記第2の周期の情報を検出順に連続して取得した系統の周期の変化の傾きを検出する傾き検出手段と、前記傾き検出手段が検出した前記傾きの変化を検出する傾き変化検出手段と、前記傾き検出手段で検出した傾きが規定以内であり、前記傾き変化検出手段で検出した傾きの変化が規定より大きい状態が所定時間継続した場合に前記系統の異常と判断する単独運転判定手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、データ収集時間が短い場合に従来よりも高精度で単独運転を検出できる、という効果を奏する。
図1は、太陽光発電システムの構成例を示す図である。 図2は、実施の形態1のパワーコンディショナの構成例を示す図である。 図3は、実施の形態1のパワーコンディショナにおける系統電圧の周期の検出例を示す図である。 図4は、交流電力系統が正常な場合の近似直線を示す図である。 図5は、単独運転状態を示す場合の近似直線を示す図である。 図6は、実施の形態2のパワーコンディショナにおける系統電圧の周期の検出例を示す図である。 図7は、ヒステリシス特性を持たせた場合の系統電圧の周期の検出例を示す図である。 図8は、実施の形態3のパワーコンディショナの構成例を示す図である。 図9は、実施の形態3のパワーコンディショナにおける系統電圧の周期の検出例を示す図である。 図10は、実施の形態4のパワーコンディショナの構成例を示す図である。
以下に、本発明にかかるパワーコンディショナの実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
まず、本実施の形態のパワーコンディショナを搭載した太陽光発電システムの概要について説明する。図1は、太陽光発電システムの構成例を示す図である。太陽光発電システムは、太陽電池モジュール1と、接続箱2と、パワーコンディショナ3と、分電盤4と、負荷5と、交流電力系統6と、を備える。
図1において、複数の太陽電池モジュール1によって発電された直流電力の出力は、接続箱2で集電された後、パワーコンディショナ3に入力される。パワーコンディショナ3は、入力された直流電力を交流電力に変換して出力する。この交流電力出力は、分電盤4を介して住宅内あるいは住宅外の電気機器などの負荷5に供給されるとともに、交流電力系統6に接続(連系)され、負荷5で消費しきれずに余剰電力が発生した場合は逆潮流される。また、交流電力系統6が停電等の場合、パワーコンディショナ3は、自立運転とすることにより、パワーコンディショナ3に設けられた交流出力コンセント(図示せず)より交流電力を出力する。
つぎに、本実施の形態にかかるパワーコンディショナ3の構成および動作について説明する。図2は、本実施の形態のパワーコンディショナの構成例を示す図である。パワーコンディショナ3は、電力変換部7と、センサ回路8と、第1のゼロクロス検出部9と、第2のゼロクロス検出部10と、第1の周期検出部11と、第2の周期検出部12と、周期データ切り替え部13と、系統評価部14と、を備える。また、系統評価部14は、周期データ列生成部15と、傾き検出部16と、単独運転判定部17と、を備える。
図2において、パワーコンディショナ3は、太陽電池モジュール1からの直流電力を接続箱2経由で入力すると、電力変換部7で交流電力に変換して交流電力系統6側へ出力する。
電力変換部7は、周波数偏差に応じた大きさの無効電力を重畳させて交流電力を出力している。ここで、交流電力系統6が健全な場合は、パワーコンディショナ3が無効電力を出力しても交流電力系統6側に出力される交流電力である系統電圧の周波数は変化しない。一方、交流電力系統6が切り離された状態になると、パワーコンディショナ3だけが図2では図示していない負荷5(図1参照)に電力を供給する状態となる。このような状態を単独運転と呼び、適切な運用上の観点からこの状態を検出してパワーコンディショナ3を停止させる必要がある。単独運転状態では電力変換部7の出力する無効電力に応じて系統電圧の周波数が変化し、電力変換部7は、その周波数変化による偏差に応じて更に無効電力を出力する。このように単独運転状態では、電力変換部7は、周波数偏差に正帰還がかかるように無効電力を出力している。
センサ回路8は、電力変換部7から交流電力系統6側に出力される電圧である系統電圧を入力として、電圧レベルを変換した後、AD変換器によりデジタル信号に変換する。
第1のゼロクロス検出部9は、センサ回路8からのデジタル信号に基づいて、系統電圧においてマイナスからプラスに変化する際のゼロをよぎるタイミング(正のゼロクロス)を検出する。
第2のゼロクロス検出部10は、センサ回路8からのデジタル信号に基づいて、系統電圧においてプラスからマイナスに変化する際のゼロをよぎるタイミング(負のゼロクロス)を検出する。
第1の周期検出部11は、第1のゼロクロス検出部9で検出されたタイミングの間の時間、すなわち、系統電圧のマイナスからプラスに切り替わる2つのタイミングの間の系統電圧の周期(第1の周期)を計測する。
第2の周期検出部12は、第2のゼロクロス検出部10で検出されたタイミングの間の時間、すなわち、系統電圧のプラスからマイナスに切り替わる2つのタイミングの間の系統電圧の周期(第2の周期)を計測する。
周期データ切り替え部13は、第1の周期検出部11および第2の周期検出部12で計測された周期データが更新される毎に交互に切り替えて系統評価部14に出力する。
系統評価部14において、周期データ列生成部15は、周期データ切り替え部13より入力した周期データから系統電圧の半周期毎に更新される周期データ列を生成する。なお、系統電圧の半周期とは、系統電圧が正常な正弦波の場合では、周期データを計測する毎に同じ長さとなるが、系統電圧の周波数が変化する場合では、周期データを計測する毎に異なる長さになることがある。
傾き検出部16は、周期データ列生成部15で生成された周期データ列に基づいて、系統電圧の周期の変化を示す傾きを検出する。
単独運転判定部17は、傾き検出部16で検出された系統電圧の周期の変化(傾き)から交流電力系統6の状態を評価し、パワーコンディショナ3が単独運転状態にあるかどうかを判定する。
つづいて、本実施の形態にかかるパワーコンディショナ3での系統電圧の周期の検出および単独運転の判定について詳細に説明する。
図3は、本実施の形態のパワーコンディショナにおける系統電圧の周期の検出例を示す図である。第1のゼロクロス検出部9および第2のゼロクロス検出部10は、センサ回路8が変換した系統電圧の信号を入力する。
第1のゼロクロス検出部9は、系統電圧がマイナスからプラスに切り替わるタイミング(正のゼロクロス)を検出し、その情報を第1の周期検出部11へ出力する。第1の周期検出部11は、第1のゼロクロス検出部9で検出された正のゼロクロスの情報を入力する毎に、前回入力した情報と今回入力した情報とに基づいて正のゼロクロスの検出間隔を示す第1の周期である周期データTa1,Ta2,Ta3を求めて出力する。
第2のゼロクロス検出部10は、系統電圧がプラスからマイナスに切り替わるタイミング(負のゼロクロス)を検出し、その情報を第2の周期検出部12へ出力する。第2の周期検出部12は、第2のゼロクロス検出部10で検出された負のゼロクロスの情報を入力する毎に、前回入力した情報と今回入力した情報とに基づいて負のゼロクロスの検出間隔を示す第2の周期である周期データTb1,Tb2,Tb3を求めて出力する。
周期データ切り替え部13は、第1の周期検出部11から出力される周期データTa1,Ta2,Ta3、および第2の周期検出部12から出力される周期データTb1,Tb2,Tb3について、データが更新されるたびに切り替えて、周期データ列生成部15へ出力する。図3の例では、周期データ切り替え部13は、Ta1,Tb1,Ta2,Tb2,Ta3,Tb3の順に周期データを出力する。
周期データ列生成部15は、系統電圧の半周期毎に切り替わる周期データ列Ta1,Tb1,Ta2,Tb2,Ta3,Tb3を生成し、傾き検出部16へ出力する。
傾き検出部16は、得られた周期データ列の連続する数個のデータを用いて近似直線を算出し、周期データの変化を示す近似直線の傾きを求める。ここで、交流電力系統6が正常な場合と単独運転状態を示す場合のそれぞれの近似直線について説明する。
図4は、交流電力系統が正常な場合の近似直線を示す図である。交流電力系統6が正常な場合、図3に示すよう各周期データは同じ長さである。また、第1の周期を検出してから第2の周期を検出するまでの期間および第2の周期を検出してから第1の周期を検出するまでの期間、すなわち、周期データ切り替え部13において第1の周期検出部11および第2の周期検出部12から取得する周期データの間隔は一定である。この場合、図4に示すように、近似直線は水平となり傾きは「0」である。傾き検出部16は、このときの傾き値(「0」)の情報を単独運転判定部17へ出力する。
図5は、単独運転状態を示す場合の近似直線を示す図である。単独運転状態、すなわち、交流電力系統6の状態が異常である場合では、電力変換部7は、前述のように、周波数偏差に正帰還がかかるように無効電力を出力しているため、出力される系統電圧の周波数は変化する。ここで、系統電圧の周波数が長くなる方向で変化すると、第1の周期検出部11で検出される第1の周期および第2の周期検出部12で検出される第2の周期は、検出する毎にその周期が長くなる方向に変化する。このときの近似直線は、図5に示す傾きを持つことになり、傾き検出部16は、近似直線の傾きを求めて、このときの傾き値の情報を単独運転判定部17へ出力する。
単独運転判定部17は、傾き検出部16から取得した傾き値が規定値を超え、且つ傾き値が規定値を超えた状態で所定時間経過した場合に単独運転状態と判定する。例えば、単独運転判定部17は、図4に示す近似直線の傾き値(「0」)の情報を取得した場合、交流電力系統6は正常な状態であり、単独運転状態ではないと判定する。これに対して、単独運転判定部17は、図5に示す近似直線の傾き値の情報を取得した場合、その傾き値が規定値を超え、且つ傾き値が規定値を超えた状態で所定時間経過した場合、交流電力系統6の状態は異常であり、単独運転状態と判定する。単独運転状態と判定した場合、単独運転判定部17は、電力変換部7を停止させる制御を行う。
このように、周期データが半周期毎に更新されるため、系統評価部14では、検出時限を短くしても周期データとして十分な数のデータ列を得ることができ、これにより、系統評価部14では、誤差の少ない近似直線を得ることができるため、誤検出の確率を低減して単独運転を検出することができる。
また、各周期データは半周期毎に更新されるが、周期データの値は系統電圧の1周期の値である。そのため、系統評価部14では、系統電圧に偶数次の高調波歪が含まれて、系統電圧の正の半周期と負の半周期で周期の長さが異なるような場合でも、その影響を受けることは無い。
以上説明したように、本実施の形態において、パワーコンディショナでは、短い検出時限でも十分な周期データ数を得ることができ、また、偶数次の高調波歪が含まれて系統電圧の正の半周期と負の半周期で周期の長さが異なる場合でも、1つおきに変動することが無い周期データを得ることができる。これにより、データ収集時間が短い場合においても、誤動作することなく交流電力系統の状態を評価し、高速に単独運転を検出することができるという効果がある。
なお、本実施の形態では、第1のゼロクロス検出部9および第1の周期検出部11を用いて第1の周期を取得して出力し、第2のゼロクロス検出部10および第2の周期検出部12を用いて第2の周期を取得して出力しているが、これに限定するものではない。第1のゼロクロス検出部9および第1の周期検出部11を1つの構成として第1の周期を取得して出力し、第2のゼロクロス検出部10および第2の周期検出部12を1つの構成として第2の周期を取得して出力してもよい。
実施の形態2.
本実施の形態では、センサ回路8にコンパレータを用いた場合について、実施の形態1と異なる部分について説明する。
図6は、本実施の形態のパワーコンディショナにおける系統電圧の周期の検出例を示す図である。ここでは、センサ回路部8を、例えば、コンパレータ等の、電圧センサの信号を正負で切り替わる矩形波信号に変換する回路により構成する。その他の構成は実施の形態1(図2参照)と同一である。
図6において、センサ回路部8は、電圧信号と0レベルを比較して、電圧信号が0より高いときはハイレベル、0より低いときはローレベルの信号を出力する。
なお、センサ回路部8のコンパレータはヒステリシス特性を持たせてもよい。図7は、ヒステリシス特性を持たせた場合の系統電圧の周期の検出例を示す図である。ハイレベル判定とローレベル判定を異なるレベルに設定している。これにより、0レベル付近で電圧信号にノイズが重畳した場合においても誤動作が少なくなる。
第1のゼロクロス検出部9は、センサ回路部8から出力された矩形波信号の立ち上がりエッジを検出し、そのときのタイミングの情報を第1の周期検出部11へ出力する。第1の周期検出部11は、第1のゼロクロス検出部9が検出したタイミングの情報を入力する毎に、前回入力した情報と今回入力した情報とに基づいて周期データTa1,Ta2,Ta3を求めて出力する。
第2のゼロクロス検出部10は、センサ回路部8から出力された矩形波信号の立ち下がりエッジを検出し、そのときのタイミングの情報を第2の周期検出部12へ出力する。第2の周期検出部12は、第2のゼロクロス検出部10が検出したタイミングの情報を入力する毎に、前回入力した情報と今回入力した情報とに基づいて周期データTb1,Tb2,Tb3を求めて出力する。以降の動作は実施の形態1と同様である。
以上説明したように、本実施の形態において、パワーコンディショナでは、ゼロクロスの判定をコンパレータで変換された矩形波信号の切り替わりで判断し、周期データの計測も矩形波信号のエッジを検出して各々の時間を計測することとした。これにより、実施の形態1の効果に加えて、ソフトウェア処理負担を低減することができるという効果がある。
実施の形態3.
本実施の形態では、周期データ切り替え部13を用いない構成について、実施の形態1と異なる部分について説明する。
図8は、本実施の形態のパワーコンディショナの構成例を示す図である。パワーコンディショナ3aは、電力変換部7と、センサ回路8と、ハイレベル期間測定部18と、ローレベル期間測定部19と、周期データ生成部20と、系統評価部14と、を備える。
図8において、センサ回路部8は、電圧信号と0レベルを比較して、電圧信号が0より高いときはハイレベル、0より低いときはローレベルの信号を出力する。センサ回路部8は、ハイレベルおよびローレベルの信号をハイレベル期間測定部18およびローレベル期間測定部19へ出力する。ハイレベル期間測定部18は、ハイレベルの期間の情報を周期データ生成部20へ出力する。ローレベル期間測定部19は、ローレベルの期間の情報を周期データ生成部20へ出力する。周期データ生成部20は、周期データを生成して周期データ列生成部15へ出力する。
図9は、本実施の形態のパワーコンディショナにおける系統電圧の周期の検出例を示す図である。ハイレベル期間測定部18は、センサ回路部8から出力された矩形波信号の内、ハイレベルを検出、詳細には、ハイレベルが継続する期間(ta1,ta2,ta3)を測定する。ハイレベル期間測定部18は、矩形波信号がローレベルになったときにそれまでハイレベルが継続していた期間の測定値を周期データ生成部20に出力し、再びハイレベルになったときは計測期間を0から新たに計測する。
ローレベル期間測定部19は、センサ回路部8から出力された矩形波信号の内、ローレベルを検出、詳細には、ローレベルが継続する期間(tb1,tb2,tb3)を測定する。ローレベル期間測定部19は、矩形波信号がハイレベルになったときにそれまでローレベルが継続していた期間の測定値を周期データ生成部20に出力し、再びローレベルになったときは計測期間を0から新たに計測する。
周期データ生成部20は、ハイレベル期間測定部18およびローレベル期間測定部19の出力値を取得する毎に、今回取得した出力値(例えば、ローレベルの継続期間のtb1)と前回取得した出力値(例えば、ハイレベルの継続期間のta1)とを加算して周期データ(Ta1)を生成し、生成した周期データを周期データ列生成部15に出力する。以降の動作は実施の形態1と同様である。
以上説明したように、本実施の形態において、パワーコンディショナでは、周期計測は矩形波信号のハイレベル、ローレベル各々の時間を計測し、計測されたハイレベルおよびローレベルの期間を加算して周期データを生成することとした。これにより、実施の形態1の効果に加えて、データの切り替え処理が不要となることから構成を単純化することができるという効果がある。
実施の形態4.
本実施の形態では、近似直線の傾きの変化を用いて単独運転状態の判定を行う。実施の形態1と異なる部分について説明する。
図10は、本実施の形態のパワーコンディショナの構成例を示す図である。パワーコンディショナ3bは、系統評価部14に替えて系統評価部14aを備える点が実施の形態1(図2参照)と異なる。系統評価部14aは、周期データ列生成部15と、傾き検出部16と、傾き変化検出部21と、単独運転判定部17aと、を備える。
傾き検出部16は、前述のように、周期データが更新される半周期毎に、周期データ列の近似直線の傾きを求める。傾き検出部16は、近似直線の傾き値の情報を傾き変化検出部21へ出力する。
傾き変化検出部21は、今回取得した傾き値の情報を前回取得した傾き値の情報と比較するなどにより、傾きの変化を検出する。前述のように、交流電力系統6が異常状態等により単独運転状態の場合、電力変換部7において、出力する無効電力の大きさに正帰還がかかり、周期の変化が徐々に大きくなる。傾き変化検出部21において傾きの変化が大きくなっているとは、すなわち、電力変換部7において正帰還がかかっており周期の変化が徐々に大きくなっていることを示す。傾き変化検出部21は、検出した傾きの変化値の情報を単独運転判定部17aへ出力する。
単独運転判定部17aは、傾き検出部16から出力された傾き値の情報、および傾き変化検出部21から出力された傾きの変化値の情報を取得し、傾き値が規定値以内であって、傾きの変化値が規定値を超え、且つ傾きの変化値が規定値を超えている状態が所定時間経過した場合、交流電力系統6の状態は異常であり、単独運転状態と判定する。単独運転判定部17aは、単独運転状態と判定した場合、電力変換部7を停止させる制御を行う。なお、実施の形態1と同様、単独運転判定部17aは、傾き検出部16から取得した傾き値が規定値を超え、且つ傾き値が規定値を超えた状態で所定時間経過した場合に単独運転状態と判定する。
以上説明したように、本実施の形態において、パワーコンディショナでは、周期の変化の傾きを検出することで、パワーコンディショナ自身が出力する無効電力による周波数変化を捉えることができる。これにより、実施の形態1の効果に加えて、単独運転状態をより誤検出が少なく検出することができるという効果がある。
なお、本実施の形態では、単独運転判定部17aは、傾き検出部16から出力された傾き値の情報、および傾き変化検出部21から出力された傾きの変化値の情報を用いて単独運転状態を判定しているが、これに限定するものではない。例えば、単独運転判定部17aは、傾き変化検出部21から出力された傾きの変化値の情報のみを用いて単独運転状態を判定してもよい。この場合、2つの情報を用いて判定する場合と比較して、単独運転判定部17aでの判定処理を簡素化することができる。
以上のように、本発明にかかるパワーコンディショナは、直流電力を交流電力に変換する場合に有用であり、特に、系統と接続する場合に適している。
1 太陽電池モジュール、2 接続箱、3,3a,3b パワーコンディショナ、4 分電盤、5 負荷、6 交流電力系統、7 電力変換部、8 センサ回路、9 第1のゼロクロス検出部、10 第2のゼロクロス検出部、11 第1の周期検出部、12 第2の周期検出部、13 周期データ切り替え部、14,14a 系統評価部、15 周期データ列生成部、16 傾き検出部、17,17a 単独運転判定部、18 ハイレベル期間測定部、19 ローレベル期間測定部、20 周期データ生成部、21 傾き変化検出部。

Claims (7)

  1. 直流電力から交流電力に変換されて系統側に出力された電圧である系統電圧を検出するセンサと、
    前記センサが検出した前記系統電圧の正のゼロクロスを検出し、前記正のゼロクロスの検出間隔から前記系統電圧の第1の周期を検出する第1の周期取得手段と、
    前記センサが検出した前記系統電圧の負のゼロクロスを検出し、前記負のゼロクロスの検出間隔から前記系統電圧の第2の周期を検出する第2の周期取得手段と、
    前記第1の周期の情報および前記第2の周期の情報を検出順に連続して取得した系統の周期の変化の傾きを検出する傾き検出手段と、
    前記傾き検出手段が検出した前記傾きの変化を検出する傾き変化検出手段と、
    前記傾き検出手段で検出した傾きが規定以内であり、前記傾き変化検出手段で検出した傾きの変化が規定より大きい状態が所定時間継続した場合に前記系統の異常と判断する単独運転判定手段と、
    を備えることを特徴とするパワーコンディショナ。
  2. 第1の周期取得手段は、
    前記センサが検出した前記系統電圧の正のゼロクロスを検出する第1のゼロクロス検出手段と、
    前記第1のゼロクロス検出手段で検出された前記正のゼロクロスの検出間隔から前記系統電圧の第1の周期を検出する第1の周期検出手段と、
    を備え、
    第2の周期取得手段は、
    前記センサが検出した前記系統電圧の負のゼロクロスを検出する第2のゼロクロス検出手段と、
    前記第2のゼロクロス検出手段で検出された前記負のゼロクロスの検出間隔から前記系統電圧の第2の周期を検出する第2の周期検出手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1に記載のパワーコンディショナ。
  3. 前記センサは、前記系統電圧を入力し、電圧レベル変換後にA/D変換によりデジタル信号のデータ列を生成し、
    前記第1のゼロクロス検出手段および前記第2のゼロクロス検出手段は、前記データ列から演算によりゼロクロスを検出する、
    ことを特徴とする請求項に記載のパワーコンディショナ。
  4. 前記センサは、前記系統電圧を一定電圧と比較するコンパレータで構成する、
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1つに記載のパワーコンディショナ。
  5. 直流電力から交流電力に変換されて系統側に出力された系統電圧を一定電圧と比較して正負で切り替わる矩形波信号に変換するセンサと、
    前記センサからの矩形波信号のうちハイレベルが継続する期間を計測するハイレベル期間測定手段と、
    前記センサからの矩形波信号のうちローレベルが継続する期間を計測するローレベル期間測定手段と、
    前記ハイレベル期間測定手段で計測されたハイレベルの期間の情報および前記ローレベル期間測定手段で計測されたローレベルの期間の情報を取得し、いずれかの期間の情報を取得する毎に連続する2つの期間の情報を加算して前記系統電圧の周期の情報を生成する周期データ生成手段と、
    前記周期の情報を取得し、複数の周期の情報を用いて前記系統の状態を評価して前記系統の異常を検出する系統評価手段と、
    を備えることを特徴とするパワーコンディショナ。
  6. 前記系統評価手段は、
    連続して取得した系統の周期の変化の傾きを検出する傾き検出手段、を備え、
    前記傾き検出手段で検出した傾きが規定より大きい状態が所定時間継続した場合に前記系統の異常と判断する、
    ことを特徴とする請求項に記載のパワーコンディショナ。
  7. 直流電力から交流電力に変換されて系統側に出力された系統電圧を一定電圧と比較して正負で切り替わる矩形波信号に変換するセンサと、
    前記センサからの矩形波信号のうちハイレベルが継続する期間を計測するハイレベル期間測定手段と、
    前記センサからの矩形波信号のうちローレベルが継続する期間を計測するローレベル期間測定手段と、
    前記ハイレベル期間測定手段で計測されたハイレベルの期間の情報および前記ローレベル期間測定手段で計測されたローレベルの期間の情報を取得する毎に連続する2つの期間の情報を加算して前記系統電圧の周期の情報を生成する周期データ生成手段と、
    連続して取得した系統の周期の変化の傾きを検出する傾き検出手段と、
    前記傾き検出手段が検出した前記傾きの変化を検出する傾き変化検出手段と
    記傾き検出手段で検出した傾きが規定以内であり、前記傾き変化検出手段で検出した傾きの変化が規定より大きい状態が所定時間継続した場合に前記系統の異常と判断する単独運転判定手段と
    を備えることを特徴とするパワーコンディショナ。
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