JP6237424B2 - 燃料電池の検査方法 - Google Patents
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Description
水素極と酸素極とを有する燃料電池の検査方法であって、
前記水素極と前記酸素極の少なくとも一方に送水を行う工程であって、送水先が前記水素極である場合には、気泡径が50μm以下の水素のマイクロバブルを溶在させた水素水を送り、送水先が前記酸素極である場合には、酸素濃度が21〜100%の酸化ガスのマイクロバブルを溶在させた酸素水を前記酸素極に送る送水工程と、
前記送水工程による送水を行っている状態で、前記燃料電池の発電電圧を測定することによって前記燃料電池の検査を行う検査工程と、
を備える、燃料電池の検査方法。
A.第1実施形態:
A−1.検査システムの構成:
本発明の第1実施形態としての燃料電池の検査方法は、燃料電池スタックを製造する際において単セルの組立後に、各単セルに対して実行される。まず、この検査方法において使用される燃料電池の検査システムについて説明する。
上述した検査システム100を用いた燃料電池の検査方法について、次に説明する。図2は、燃料電池の検査方法を示す工程図である。この検査方法は、工程1から工程3までの3つの工程によって構成される。各工程1〜3はこの順に実行される。各工程1〜3について、順に説明する。
工程1は、送水工程である。この送水工程は、上述した検査システム100において、水素水供給系60および酸素水供給系80を駆動することによって、前述した水素のマイクロバブルを溶在させた水素水を単セル10のアノード触媒層31に送り、前述した酸化ガスのマイクロバブルを溶在させた酸素水を単セル10のカソード触媒層32に送る。
工程2は、電圧検査工程である。この電圧検査工程は、工程1による送水を行っている状態で、単セル10に微弱負荷を掛けて、電圧センサ99によって単セル10の発電電圧を測定し、得られた発電電圧に基づいて単セル10の良否を判定する。本実施形態では、「微弱負荷」とは、0[A/cm2]を上回り、例えば10[mA/cm2]以下の負荷である。上記単セル10の良否の判定は、所定の閾値(例えば、0.9[V])以上となったときには「良」と判定し、上記閾値を下回るときには「不良」と判定する。
工程3は、排水工程である。この排水工程は、単セル10から水素水供給系60と酸素水供給系80を取り外して、単セル10の水素流路41および酸素流路43について排水を行う。工程3を終えると、燃料電池の検査方法は終了する。
以上のように構成された燃料電池の検査方法によれば、工程1によって、気泡径が50μm以下の水素のマイクロバブルを溶在させた水素水を単セル10のアノード触媒層31に送り、酸素濃度が21〜100%の酸化ガスのマイクロバブル(気泡径が50μm以下)を溶在させた酸素水を単セル10のカソード触媒層32に送ることによって、図3の模式図に示すような作用を奏することができる。
本発明の第2実施形態としての燃料電池の検査方法について、次に説明する。この検査方法は、第1実施形態の燃料電池の検査方法と比較して、送水工程における送水の形態が相違し、残余の形態については同一である。第1実施形態では、図1に示すように、アノード触媒層31とカソード触媒層32の両方に、水素もしくは酸化ガスのマイクロバブルを溶在させた水を送る構成としていた。これに対して、第2実施形態では、図4に示すように、アノード触媒層31だけに、水素のマイクロバブルを溶在させた水を送る構成とし、カソード触媒層32に対しては、MFC294を介して空気を供給する構成とした。なお、空気に替えて酸素を供給する構成としてもよい。図4における残余の構成は、図1と同一であり、第1実施形態と同じ符号を付けて、その説明を省略する。
本発明の第3実施形態としての燃料電池の検査方法について、次に説明する。この検査方法は、第1実施形態の燃料電池の検査方法と比較して、送水工程における送水の形態が相違し、残余の形態については同一である。第1実施形態では、図1に示すように、アノード触媒層31とカソード触媒層32の両方に、水素もしくは酸化ガスのマイクロバブルを溶在させた水を送る構成としていた。これに対して、第3実施形態では、図5に示すように、カソード触媒層32だけに、酸化ガスのマイクロバブルを溶在させた水を送る構成とし、アノード触媒層31に対しては、MFC374を介して水素を供給する構成とした。なお、図5における残余の構成は、図1と同一であり、第1実施形態と同じ符号を付けて、その説明を省略する。
本発明の第4実施形態としての燃料電池の検査方法について、次に説明する。この検査方法は、第1実施形態の燃料電池の検査方法と比較して、送水工程において使用される燃料電池の検査システムの構成が相違し、残余の形態については同一である。第1実施形態では、図1に示すように、水槽61に設けた排気管64の端部を外側に開口する構成としていた。これによって、マイクロバブルが消滅し、水から分離した水素を大気に放出していた。これに対して、第4実施形態では、図6に示すように、水槽61に設けた排気管464の端部をMFC74のイン側の管路466に接続する構成とした。なお、図6における残余の構成は、図1と同一であり、第1実施形態と同じ符号を付けて、その説明を省略する。
本発明の第5実施形態としての燃料電池の検査方法について、次に説明する。この検査方法は、第1実施形態(あるいは第4実施形態)の燃料電池の検査方法と比較して、工程2が相違し、残余の形態については同一である。第1実施形態の工程2では、単セルに微弱負荷を掛けて単セルの電圧を電圧センサにより測定し、該測定結果に基づいて単セルの検査を行う構成とした。これに対して、第5実施形態では、工程1による送水を行なっている状態で、水素ガスが単セルを通過することで生じる圧力損失(以下「アノード圧損」という)と、酸化ガスが単セルを通過することで生じる圧力損失(以下「カソード圧損」という)とを求めて、これら圧損に基づいて単セルの検査を行う構成とした。
カソード圧損=P3−P4 …(2)
本発明の第6実施形態としての燃料電池の検査方法について、次に説明する。この検査方法は、第1実施形態の燃料電池の検査方法と比較して、工程2が相違し、残余の形態については同一である。第1実施形態の工程2では、単セルに微弱負荷を掛けて単セルの電圧を電圧センサにより測定し、該測定結果に基づいて単セルの検査を行う構成とした。これに対して、第6実施形態では、工程1による送水を行なっている状態で、水分検知および水素検知を行うことによって単セルについての流体漏れ検査を行う構成とした。
・変形例1
第1ないし第4実施形態では、工程2において、単セルに微弱負荷を掛けて、単セル電圧に基づいて単セルの検査を行う構成としたが、これに換えて、OCV電圧に基づいて単セルの検査を行う構成としてもよい。
第1実施形態では、工程2において、単セルに微弱負荷を掛けて、単セル電圧に基づいて単セルの検査を行う構成としたが、これに換えて、複数の単セルを積層させて同時に検査してもよく、更にフル負荷発電による検査を必要とするときには、工程1と工程2との間で、セルモニタケーブルの接続状態(接続忘れ、接続不良、誤組付)が正しいか否かの判定を行うようにしてもよい。
20…MEGAフレーム
22…MEGA
24…フレーム
30…電解質膜
31…アノード触媒層
32…カソード触媒層
33…アノード側ガス拡散層
34…カソード側ガス拡散層
40…アノード側セパレータ
41…水素流路
42…カソード側セパレータ
43…酸素流路
52…アノード側配管
54…アノード側排出配管
56…カソード側配管
58…カソード側排出配管
60…水素水供給系
61…水槽
62…管路
63…管路
64…排気管
65…循環ポンプ
71…マイクロバブル発生ユニット
72…ヒータ
74…MFC
75…管路
76…ポンプ
77…温調器
80…酸素水供給系
81…水槽
82…管路
83…管路
84…排気管
85…循環ポンプ
91…マイクロバブル発生ユニット
92…ヒータ
94…MFC
95…管路
96…ポンプ
97…温調器
99…電圧センサ
110…ECU
100、200、300、400、500、600…検査システム
460…水素水供給系
464…排気管
466…管路
502…圧力センサ
602…カバー
604…H2センサ
606…湿度センサ
Claims (1)
- 水素極と酸素極とを有する燃料電池の検査方法であって、
前記水素極と前記酸素極の少なくとも一方に送水を行う工程であって、送水先が前記水素極である場合には、気泡径が50μm以下の水素のマイクロバブルを溶在させた水素水を送り、送水先が前記酸素極である場合には、酸素濃度が21〜100%の酸化ガスのマイクロバブルを溶在させた酸素水を前記酸素極に送る送水工程と、
前記送水工程による送水を行っている状態で、前記燃料電池の発電電圧を測定することによって前記燃料電池の検査を行う検査工程と、
を備える、燃料電池の検査方法。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014080267A JP6237424B2 (ja) | 2014-04-09 | 2014-04-09 | 燃料電池の検査方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014080267A JP6237424B2 (ja) | 2014-04-09 | 2014-04-09 | 燃料電池の検査方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2015201379A JP2015201379A (ja) | 2015-11-12 |
JP6237424B2 true JP6237424B2 (ja) | 2017-11-29 |
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ID=54552452
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2014080267A Active JP6237424B2 (ja) | 2014-04-09 | 2014-04-09 | 燃料電池の検査方法 |
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