JP6237424B2 - 燃料電池の検査方法 - Google Patents

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Description

本発明は、燃料電池の検査方法に関する。
従来、単セルの組立後に燃料電池の良否を判定するために、実際に水素ガスを送気してエージングと呼ばれる慣らし運転を行い、その後に良否の判定を行うことがなされていた。エージングの方法としては、カソードに加湿酸素ガスを、アノードに水素ガスを供給し、電源により連続的に燃料電池に電圧を印加する方法が提案されていた(特許文献1参照)。
特開2009−199834号公報 特開2012−138277号公報
しかしながら、前記従来の技術では、膜電極接合体への含水に時間がかかるために電圧が安定するまでに大幅な時間を要し、慣らし運転に長い時間がかかる問題があった。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の適用例または形態として実現することが可能である。本発明の適用例は、
水素極と酸素極とを有する燃料電池の検査方法であって、
前記水素極と前記酸素極の少なくとも一方に送水を行う工程であって、送水先が前記水素極である場合には、気泡径が50μm以下の水素のマイクロバブルを溶在させた水素水を送り、送水先が前記酸素極である場合には、酸素濃度が21〜100%の酸化ガスのマイクロバブルを溶在させた酸素水を前記酸素極に送る送水工程と、
前記送水工程による送水を行っている状態で、前記燃料電池の発電電圧を測定することによって前記燃料電池の検査を行う検査工程と、
を備える、燃料電池の検査方法。
本発明の一形態は、水素極と酸素極とを有する燃料電池の検査方法である。この燃料電池の検査方法は;前記水素極と前記酸素極の少なくとも一方に送水を行う工程であって、前記送水先が前記水素極である場合には、気泡径が50μm以下の水素のマイクロバブルを溶在させた水素水を送り、前記送水先が酸素極である場合には、酸素濃度が21〜100%の酸化ガスのマイクロバブルを溶在させた酸素水を前記酸素極に送る送水工程と:前記送水工程による送水を行っている状態で、前記燃料電池の検査を行う検査工程と;を備える。
この燃料電池の検査方法によれば、水素極および/または酸素極に導入された水素水および/または酸素水は、気泡径が50μm以下のマイクロバブルを溶在させたものであることから、燃料電池の電解質膜や水素極、酸素極を良好に加水させることができる。これによって、燃料電池の慣らし運転が良好になされ、慣らし運転の時間を短縮化することができる。これと同時に、燃料電池の検査を行うことができる。
なお、本発明は、種々の形態で実現することが可能である。例えば、前記形態の燃料電池の製造方法の各工程を備える燃料電池の製造方法等の形態で実現することができる。
第1実施形態で使用される燃料電池の検査システムの概略構成を示す説明図である。 燃料電池の検査方法を示す工程図である。 燃料電池の検査方法の作用を示す説明図である。 第2実施形態で使用される燃料電池の検査システムの概略構成を示す説明図である。 第3実施形態で使用される燃料電池の検査システムの概略構成を示す説明図である。 第4実施形態で使用される燃料電池の検査システムの概略構成を示す説明図である。 第5実施形態で使用される燃料電池の検査システムの概略構成を示す説明図である。 第6実施形態で使用される燃料電池の検査システムの概略構成を示す説明図である。
次に、本発明の実施形態を説明する。
A.第1実施形態:
A−1.検査システムの構成:
本発明の第1実施形態としての燃料電池の検査方法は、燃料電池スタックを製造する際において単セルの組立後に、各単セルに対して実行される。まず、この検査方法において使用される燃料電池の検査システムについて説明する。
図1は、燃料電池の検査システムの概略構成を示す説明図である。燃料電池の検査システム100は、検査対象である単セル10と、水素水を単セル10に供給する水素水供給系60と、酸素水を単セル10に供給する酸素水供給系80と、ECU110を備える。
単セル10は、いわゆる固体高分子型燃料電池を構成するものであり、燃料ガスとして供給される水素と、酸化剤ガスとして供給される酸素とを用いて発電を行うためのものである。
単セル10は、MEGAフレーム20と、アノード側セパレータ40と、カソード側セパレータ42と、からなり、接着剤にて接着されて製造される。MEGAフレーム20は、MEGA22とフレーム24とを接着剤にて接着して製造される。MEGAフレーム24は平面視矩形に形成され、平面視矩形に形成されたMEGA22の周縁を取囲む枠状に形成されたフレーム24が接着されている。MEGA22は、電解質膜30と、アノード触媒層31と、カソード触媒層32と、アノード側ガス拡散層33と、カソード側ガス拡散層34と、を備える。
アノード側セパレータ40には、水素が導入される水素流路41が形成され、カソード側セパレータ42には、酸素が導入される酸素流路43が形成される。アノード側セパレータ40、カソード側セパレータ42には、冷却水が導入される冷却流路(図示しない)も形成される。水素流路41、酸素流路43、冷却水流路は、溝状の流路として形成されている。
電解質膜30は、固体高分子材料、例えばパーフルオロカーボンスルホン酸を備えるフッ素系樹脂により形成されたプロトン伝導性を有するイオン交換膜であり、湿潤状態で良好な電気伝導性を示す。アノード触媒層31およびカソード触媒層32は、いずれも白金や白金合金等の触媒を担持した触媒担持カーボンを含んでいる。アノード触媒層31が「水素極」であり、カソード触媒層32が「酸素極」である。アノード側ガス拡散層33およびカソード側ガス拡散層34は、いずれも多孔質の拡散層用基材で構成されている。このような拡散層用基材として、例えば、カーボンペーパーやカーボンクロスやガラス状カーボン等のカーボン多孔質体や、金属メッシュや発泡金属等の金属多孔質体を用いることができる。
水素流路41には、アノード側配管52とアノード側排出配管54が接続される。水素水供給系60からの水素水が、アノード側配管52を介して水素流路41に導入される。導入された水素水は、アノード側排出配管54を介して排出される。酸素流路43には、カソード側配管56とカソード側排出配管58とが接続される。酸素水供給系80からの酸素水が、カソード側配管56を介して酸素流路43に導入される。導入された酸素水は、カソード側排出配管58を介して排出される。
水素水供給系60は、水を収容する水槽61と、水槽61とアノード側配管52とを接続する管路62と、水槽61とアノード側排出配管54とを接続する管路63と、水槽61内の気体を排気するための排気管64と、を備える。管路62には、循環ポンプ65が設けられている。さらに、水槽61内には、マイクロバブル発生ユニット71と、ヒータ72とが設けられている。
マイクロバブル発生ユニット71は、気体と水の供給を受けて、水中で微細な気泡を発生させる。詳しくは、水を高速で旋回させて強力なトルネードを発生させることによって、ノズル本体の中央に自然吸気された気体の筋を作り、ノズル出口付近の水の回転速度差が気体の筋をせん断し、マイクロバブルを発生させる。マイクロバブル発生ユニット71には、気体としてMFC(マスフローコントローラ)74を介して水素が供給されるとともに、水槽61内の水が管路75、ポンプ76を介して供給される。この結果、マイクロバブル化された水素、すなわち、水素のマイクロバブルが水槽61内に噴出されることになる。
本実施形態では、気泡径が50μm以下の水素のマイクロバブルを発生させる。これにより、水槽61内に収容される水は、水素のマイクロバブルを高濃度に溶在させた水素水となる。また、温調器77を作動させることによって、温調器77に接続されたヒータ72で、水槽61内に収容される水が40〜95℃の範囲内に加熱される。以上のように構成した水素水供給系60によれば、気泡径が50μm以下の水素のマイクロバブルを溶在させ、かつ40〜95℃に調温された水素水を、水槽61から単セル10の水素流路41に送ることができる。
酸素水供給系80は、水を収容する水槽81と、水槽81とカソード側配管56とを接続する管路82と、水槽81とカソード側排出配管58とを接続する管路83と、水槽81内の気体を排気するための排気管84と、を備える。管路82には、循環ポンプ85が設けられている。さらに、水槽81内には、マイクロバブル発生ユニット91と、ヒータ92とが設けられている。
マイクロバブル発生ユニット91は、水素水供給系60のマイクロバブル発生ユニット71と同様に、気体と水の供給を受けて、水中で微細な気泡を発生させる。このマイクロバブル発生ユニット91には、気体としてMFC(マスフローコントローラ)94を介して酸素濃度が21〜100%(21%以上、100%以下)の酸化ガスが供給されるとともに、水槽81内の水が管路95、ポンプ96を介して供給される。酸素濃度が21〜100%の酸化ガスとしては、本実施形態では空気が用いられる。この結果、マイクロバブル化された酸化ガス、すなわち、酸化ガスのマイクロバブルが水槽81内に噴出されることになる。
マイクロバブル発生ユニット91も、気泡径が50μm以下の酸化ガスのマイクロバブルを発生させる。これにより、水槽91内に収容される水は、酸素濃度が21〜100%の酸化ガスのマイクロバブルを高濃度に溶在させた酸素水となる。また、温調器97を作動させることによって、温調器97に接続されたヒータ92で、水槽81内に収容される水が40〜95℃の範囲内に加熱される。以上のように構成した酸素水供給系80によれば、気泡径が50μm以下の、酸素濃度が21〜100%の酸化ガスのマイクロバブルを溶在させ、かつ調温された酸素水を、水槽81から単セル10の酸素流路43に送ることができる。
アノード側セパレータ40とカソード側セパレータ42の間には、単セル10の発電電圧を測定するための電圧センサ99が設けられている。電圧センサ99によって得られた発電電圧は、ECU110に送られる。
ECU110は、水素水供給系60の各部、酸素水供給系80の各部を駆動制御するとともに、電圧センサ99によって得られた発電電圧に基づいて、単セル10の良否を判定する。
A−2.検査方法:
上述した検査システム100を用いた燃料電池の検査方法について、次に説明する。図2は、燃料電池の検査方法を示す工程図である。この検査方法は、工程1から工程3までの3つの工程によって構成される。各工程1〜3はこの順に実行される。各工程1〜3について、順に説明する。
[工程1]
工程1は、送水工程である。この送水工程は、上述した検査システム100において、水素水供給系60および酸素水供給系80を駆動することによって、前述した水素のマイクロバブルを溶在させた水素水を単セル10のアノード触媒層31に送り、前述した酸化ガスのマイクロバブルを溶在させた酸素水を単セル10のカソード触媒層32に送る。
[工程2]
工程2は、電圧検査工程である。この電圧検査工程は、工程1による送水を行っている状態で、単セル10に微弱負荷を掛けて、電圧センサ99によって単セル10の発電電圧を測定し、得られた発電電圧に基づいて単セル10の良否を判定する。本実施形態では、「微弱負荷」とは、0[A/cm2]を上回り、例えば10[mA/cm2]以下の負荷である。上記単セル10の良否の判定は、所定の閾値(例えば、0.9[V])以上となったときには「良」と判定し、上記閾値を下回るときには「不良」と判定する。
[工程3]
工程3は、排水工程である。この排水工程は、単セル10から水素水供給系60と酸素水供給系80を取り外して、単セル10の水素流路41および酸素流路43について排水を行う。工程3を終えると、燃料電池の検査方法は終了する。
A−3.実施形態効果:
以上のように構成された燃料電池の検査方法によれば、工程1によって、気泡径が50μm以下の水素のマイクロバブルを溶在させた水素水を単セル10のアノード触媒層31に送り、酸素濃度が21〜100%の酸化ガスのマイクロバブル(気泡径が50μm以下)を溶在させた酸素水を単セル10のカソード触媒層32に送ることによって、図3の模式図に示すような作用を奏することができる。
図3に示すように、水素流路41および酸素流路43に導入された水素水、酸素水は、気泡径が50μm以下のマイクロバブルを溶在させたものであることから、水素水の水は矢印Y1、Y2に示すように容易に進み、酸素水の水はY3に示すように容易に進む。このために、MEGA22を良好に加水させることができる。これによって、単セル10の慣らし運転が良好になされ、慣らし運転の時間を短縮化することができる。この際、セパレータ40、42はフラッシングされ、親水性が向上する。また、アノード触媒層31およびカソード触媒層32が水素と活性化される(触媒活性化)。さらに、プロトンH+は良好に加水された電解質膜30内を拡散する(プロトンパスの生成)。これらの作用効果と同時に、単セル10の良否を判定することができる。
B.第2実施形態:
本発明の第2実施形態としての燃料電池の検査方法について、次に説明する。この検査方法は、第1実施形態の燃料電池の検査方法と比較して、送水工程における送水の形態が相違し、残余の形態については同一である。第1実施形態では、図1に示すように、アノード触媒層31とカソード触媒層32の両方に、水素もしくは酸化ガスのマイクロバブルを溶在させた水を送る構成としていた。これに対して、第2実施形態では、図4に示すように、アノード触媒層31だけに、水素のマイクロバブルを溶在させた水を送る構成とし、カソード触媒層32に対しては、MFC294を介して空気を供給する構成とした。なお、空気に替えて酸素を供給する構成としてもよい。図4における残余の構成は、図1と同一であり、第1実施形態と同じ符号を付けて、その説明を省略する。
以上のように構成された第2実施形態の燃料電池の検査方法は、第1実施形態の燃料電池の検査方法と同様に、MEGA22を良好に加水させ、慣らし運転の時間を短縮化することができ、触媒活性化を行うことができ、プロトンパスの生成を行うことができる。また、同時に、単セル10の良否を判定することができる。
C.第3実施形態:
本発明の第3実施形態としての燃料電池の検査方法について、次に説明する。この検査方法は、第1実施形態の燃料電池の検査方法と比較して、送水工程における送水の形態が相違し、残余の形態については同一である。第1実施形態では、図1に示すように、アノード触媒層31とカソード触媒層32の両方に、水素もしくは酸化ガスのマイクロバブルを溶在させた水を送る構成としていた。これに対して、第3実施形態では、図5に示すように、カソード触媒層32だけに、酸化ガスのマイクロバブルを溶在させた水を送る構成とし、アノード触媒層31に対しては、MFC374を介して水素を供給する構成とした。なお、図5における残余の構成は、図1と同一であり、第1実施形態と同じ符号を付けて、その説明を省略する。
以上のように構成された第3施形態の燃料電池の検査方法は、第1および第2実施形態の燃料電池の検査方法と同様に、MEGA22を良好に加水させ、慣らし運転の時間を短縮化することができ、触媒活性化を行うことができ、プロトンパスの生成を行うことができる。また、同時に、単セル10の良否を判定することができる。
D.第4実施形態:
本発明の第4実施形態としての燃料電池の検査方法について、次に説明する。この検査方法は、第1実施形態の燃料電池の検査方法と比較して、送水工程において使用される燃料電池の検査システムの構成が相違し、残余の形態については同一である。第1実施形態では、図1に示すように、水槽61に設けた排気管64の端部を外側に開口する構成としていた。これによって、マイクロバブルが消滅し、水から分離した水素を大気に放出していた。これに対して、第4実施形態では、図6に示すように、水槽61に設けた排気管464の端部をMFC74のイン側の管路466に接続する構成とした。なお、図6における残余の構成は、図1と同一であり、第1実施形態と同じ符号を付けて、その説明を省略する。
以上のように構成された第4施形態の燃料電池の検査方法は、第1実施形態の燃料電池の検査方法と同じ作用効果を奏し、さらに、マイクロバブルが消滅し、水から分離した水素を水素水供給系460において再循環させることができることから、水素の使用量をより低減することができる。
E.第5実施形態:
本発明の第5実施形態としての燃料電池の検査方法について、次に説明する。この検査方法は、第1実施形態(あるいは第4実施形態)の燃料電池の検査方法と比較して、工程2が相違し、残余の形態については同一である。第1実施形態の工程2では、単セルに微弱負荷を掛けて単セルの電圧を電圧センサにより測定し、該測定結果に基づいて単セルの検査を行う構成とした。これに対して、第5実施形態では、工程1による送水を行なっている状態で、水素ガスが単セルを通過することで生じる圧力損失(以下「アノード圧損」という)と、酸化ガスが単セルを通過することで生じる圧力損失(以下「カソード圧損」という)とを求めて、これら圧損に基づいて単セルの検査を行う構成とした。
アノード圧損およびカソード圧損は、図7に示すように、アノード側配管52、アノード側排出配管54、カソード側配管56、およびカソード側排出配管58のそれぞれに連結される各管路に圧力センサ502、504、506、508を設け、各圧力センサ502〜508によって測定されたアノード入口圧力P1、アノード出口圧力P2、カソード入口圧力P3、およびカソード出口圧力P4に基づいて算出する。詳しくは、次式(1)、(2)に基づいて算出する。
アノード圧損=P1−P2 …(1)
カソード圧損=P3−P4 …(2)
以上のように構成された第5実施形態の燃料電池の検査方法は、第1実施形態の燃料電池の検査方法と同様に、MEGA22を良好に加水させ、慣らし運転の時間を短縮化することができ、触媒活性化を行うことができ、プロトンパスの生成を行うことができる。また、同時に、アノード圧損およびカソード圧損に基づいて単セル10の良否を判定することができる。
なお、第5実施形態の変形例として、アノード圧損およびカソード圧損に基づいて単セル10の良否を判定することに加えて、第1実施形態と同様に、単セルに微弱負荷を掛けて、単セル電圧に基づいて単セルの検査を行うことを合わせて実行する構成としてもよい。
F.第6実施形態:
本発明の第6実施形態としての燃料電池の検査方法について、次に説明する。この検査方法は、第1実施形態の燃料電池の検査方法と比較して、工程2が相違し、残余の形態については同一である。第1実施形態の工程2では、単セルに微弱負荷を掛けて単セルの電圧を電圧センサにより測定し、該測定結果に基づいて単セルの検査を行う構成とした。これに対して、第6実施形態では、工程1による送水を行なっている状態で、水分検知および水素検知を行うことによって単セルについての流体漏れ検査を行う構成とした。
水分検知および水素検知は、図8に示すように、単セル10を囲うカバー602内にH2センサ604と湿度センサ606とを設け、H2センサ604による検出結果から水素検知を行い、湿度センサ606の検出結果から水分検知を行うように構成する。詳しくは、水素検知がなされたとき、すなわち、水素濃度が所定の閾値を超えたときに水素漏れがあると判定する。また、湿度センサによって検出された湿度が所定の閾値を超えたときに水漏れがあると判定する。
以上のように構成された第6実施形態の燃料電池の検査方法は、第1実施形態の燃料電池の検査方法と同様に、MEGA22を良好に加水させ、慣らし運転の時間を短縮化することができ、触媒活性化を行うことができ、プロトンパスの生成を行うことができる。また、同時に、水分検知および水素検知による単セル10の検査を行うことができる。
なお、第6実施形態の変形例として、水分検知および水素検知による単セル10の検査を行うことに加えて、第1実施形態と同様に、単セルに微弱負荷を掛けて、単セル電圧に基づいて単セルの検査を行うことを合わせて実行する構成としてもよい。また、水分検知、水素検知の双方を行う構成に換えて、いずれか一方を行う構成としてもよい。また、水分検知や水素検知の検査に換えて、目視による検査としてもよい。
G.変形例:
・変形例1
第1ないし第4実施形態では、工程2において、単セルに微弱負荷を掛けて、単セル電圧に基づいて単セルの検査を行う構成としたが、これに換えて、OCV電圧に基づいて単セルの検査を行う構成としてもよい。
・変形例2
第1実施形態では、工程2において、単セルに微弱負荷を掛けて、単セル電圧に基づいて単セルの検査を行う構成としたが、これに換えて、複数の単セルを積層させて同時に検査してもよく、更にフル負荷発電による検査を必要とするときには、工程1と工程2との間で、セルモニタケーブルの接続状態(接続忘れ、接続不良、誤組付)が正しいか否かの判定を行うようにしてもよい。
本発明は、上述の実施形態や実施例、変形例に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態、実施例、変形例中の技術的特徴は、上述の課題の一部又は全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、前述した実施形態および各変形例における構成要素の中の、独立請求項で記載された要素以外の要素は、付加的な要素であり、適宜省略可能である。
10…単セル
20…MEGAフレーム
22…MEGA
24…フレーム
30…電解質膜
31…アノード触媒層
32…カソード触媒層
33…アノード側ガス拡散層
34…カソード側ガス拡散層
40…アノード側セパレータ
41…水素流路
42…カソード側セパレータ
43…酸素流路
52…アノード側配管
54…アノード側排出配管
56…カソード側配管
58…カソード側排出配管
60…水素水供給系
61…水槽
62…管路
63…管路
64…排気管
65…循環ポンプ
71…マイクロバブル発生ユニット
72…ヒータ
74…MFC
75…管路
76…ポンプ
77…温調器
80…酸素水供給系
81…水槽
82…管路
83…管路
84…排気管
85…循環ポンプ
91…マイクロバブル発生ユニット
92…ヒータ
94…MFC
95…管路
96…ポンプ
97…温調器
99…電圧センサ
110…ECU
100、200、300、400、500、600…検査システム
460…水素水供給系
464…排気管
466…管路
502…圧力センサ
602…カバー
604…H2センサ
606…湿度センサ

Claims (1)

  1. 水素極と酸素極とを有する燃料電池の検査方法であって、
    前記水素極と前記酸素極の少なくとも一方に送水を行う工程であって、送水先が前記水素極である場合には、気泡径が50μm以下の水素のマイクロバブルを溶在させた水素水を送り、送水先が前記酸素極である場合には、酸素濃度が21〜100%の酸化ガスのマイクロバブルを溶在させた酸素水を前記酸素極に送る送水工程と、
    前記送水工程による送水を行っている状態で、前記燃料電池の発電電圧を測定することによって前記燃料電池の検査を行う検査工程と、
    を備える、燃料電池の検査方法。
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