JP6237355B2 - ガラスセル、機能デバイス及び機能デバイスの製造方法 - Google Patents

ガラスセル、機能デバイス及び機能デバイスの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、ガラスセル、機能デバイス及び機能デバイスの製造方法に関する。
従来、発光デバイスなどの種々のデバイスに、ガラスセルが用いられている。特許文献1には、ひとつの内部空間を有するガラスセルが記載されている。また、特許文献1には、そのガラスセル内に液体の発光体が封入された発光デバイスが記載されている。
特開2013−16583号公報
ガラスセルの温度が上昇すると、ガラスセルの内圧が上昇する。このため、ガラスセルには、温度上昇時の内圧に耐えうる機械的強度を有することが求められる。最近では、ガラスセルには、複数の内部空間を有することが求められている。ガラスセルが複数の内部空間を有する場合、個々の内部空間の液体の内圧が上昇するため、ガラスセルを構成する材料の機械的強度を高めるのみならず、内圧により破損しにくい構造とすることが求められる。
本発明の主な目的は、複数の内部空間を有し、温度が変化したときに破損しにくいガラスセルを提供することにある。
本発明に係るガラスセルは、第1のガラス板と、第2のガラス板と、側壁部材と、連通口とを備える。第2のガラス板は、第1のガラス板と間隔を置いて対向している。側壁部材は、第1のガラス板と第2のガラス板との間に配されている。側壁部材は、第1及び第2のガラス板と共に複数の内部空間を区画形成している。連通口は、複数の内部空間のそれぞれを外部に連通させている。一の内部空間に接続された連通口が第1のガラス板と側壁部材との間に設けられている一方、他の内部空間に接続された連通口が第2のガラス板と側壁部材との間に設けられている。
本発明に係るガラスセルでは、平面視において、複数の内部空間が、一の方向に沿って配列されていてもよい。その場合、平面視において、一の内部空間に接続された連通口が、一の方向に対して垂直な他の方向において複数の内部空間の一方側に位置している一方、他の内部空間に接続された連通口が、他の方向において複数の内部空間の他方側に位置していてもよい。平面視において、一の内部空間に接続された連通口と、他の内部空間に接続された連通口とのそれぞれが、一の方向に対して垂直な他の方向において複数の内部空間の一方側に接続されていてもよい。
本発明に係るガラスセルでは、複数の連通口の全てがガラスセルの一の側面まで延伸されていてもよい。
本発明に係るガラスセルでは、側壁部材がガラス材、セラミック材又は金属材により構成されていてもよい。
本発明に係るガラスセルでは、第1及び第2のガラス板と側壁部材とが陽極接合により接合されていることが好ましい。
本発明に係るガラスセルでは、内部空間が4つ以上設けられていてもよい。
本発明に係るガラスセルでは、内部空間が偶数個設けられており、第1のガラス板と側壁部材との間に設けられている連通口の数と、第2のガラス板と側壁部材との間に設けられている連通口の数とが等しいことが好ましい。
本発明に係る機能デバイスは、本発明に係るガラスセルと、機能剤とを備える。機能剤は、内部空間に封入されている。
本発明に係る機能デバイスでは、機能剤が液体であってもよい。
本発明に係る機能デバイスの製造方法は、本発明に係る機能デバイスであって、機能剤が液体である機能デバイスを製造するための方法に関する。本発明に係る機能デバイスの製造方法は、第1の真空注入工程と、第2の真空注入工程とを備える。第1の真空注入工程では、複数の連通口のうちの一部を除いた連通口を閉口させた状態で、閉口されていない連通口に接続された内部空間に機能剤を真空注入する。第2の真空注入工程では、第1の真空注入工程の後に、機能剤が真空注入された内部空間に接続された連通口を閉口させる一方、他の連通口の少なくとも一部の閉口を解除した状態で、閉口されていない連通口に接続された内部空間に機能剤を真空注入する。
本発明に係る機能デバイスの製造方法は、第1のガラス板を構成するための第1のマザーガラス板と、第2のガラス板を構成するための第2のマザーガラス板とを、側壁部材を介在させて接合することにより、複数の内部空間と複数の内部空間のそれぞれを外部に連通させる連通孔を備えるマザー積層体を作製する。第1の真空注入工程と、第2の真空注入工程とを備える。第1の真空注入工程では、複数の連通口のうちの一部を除いた連通口を閉口させた状態で、閉口されていない連通口に接続された内部空間に機能剤を真空注入する。第2の真空注入工程では、第1の真空注入工程の後に、機能剤が真空注入された内部空間に接続された連通口を閉口させる一方、他の連通口の少なくとも一部の閉口を解除した状態で、閉口されていない連通口に接続された内部空間に機能剤を真空注入する。機能剤が注入されたマザー積層体を複数に分断することにより複数の機能デバイスを得る。
本発明に係る機能デバイスの製造方法では、マザー積層体において、一の機能デバイスを構成するための部分に含まれる一の内部空間に接続された連通口と、他の機能デバイスを構成するための部分に含まれる一の内部空間に接続された連通口とが接続されていることが好ましい。
本発明によれば、複数の内部空間を有し、温度が変化したときに破損しにくいガラスセルを提供することができる。
第1の実施形態に係る機能デバイスの模式的平面図である。 図1の線II−IIにおける模式的断面図である。 図1の線III−IIIにおける模式的断面図である。 図1の線IV−IVにおける模式的断面図である。 図1の矢印Vから視たときの機能デバイスの模式的正面図である。 マザー積層体の模式的平面図である。 第2の実施形態に係る機能デバイスの模式的平面図である。 第3の実施形態に係る機能デバイスの模式的平面図である。
以下、本発明を実施した好ましい形態の一例について説明する。但し、下記の実施形態は、単なる例示である。本発明は、下記の実施形態に何ら限定されない。
また、実施形態等において参照する各図面において、実質的に同一の機能を有する部材は同一の符号で参照することとする。また、実施形態等において参照する図面は、模式的に記載されたものである。図面に描画された物体の寸法の比率などは、現実の物体の寸法の比率などとは異なる場合がある。図面相互間においても、物体の寸法比率等が異なる場合がある。具体的な物体の寸法比率等は、以下の説明を参酌して判断されるべきである。特に、第1の実施形態では、図3〜図5は、描画の便宜上、他の図面よりも大きく描画されている。
(第1の実施形態)
(機能デバイス1の製造方法)
図1は、第1の実施形態に係る機能デバイス1の模式的平面図である。図2は、図1の線II−IIにおける模式的断面図である。図3は、図1の線III−IIIにおける模式的断面図である。図4は、図1の線IV−IVにおける模式的断面図である。図5は、図1の矢印Vから視たときの機能デバイスの模式的正面図である。
機能デバイス1は、ガラスセル10を備えている。ガラスセル10は、複数の内部空間を有する。具体的には、本実施形態では、ガラスセル10は、4つ以上の内部空間を有する。より具体的には、ガラスセル10は、第1の内部空間10aと、第2の内部空間10bと、第3の内部空間10cと、第4の内部空間10dとの4つの内部空間を有する。第1〜第4の内部空間10a、10b、10c、10dは、y軸方向に沿って直線状に配列されている。
なお、本実施形態では、図1に示されるように、第1〜第4の内部空間10a、10b、10c、10dのそれぞれの平面視形状は、円形である。但し、本発明において、内部空間の形状寸法は、特に限定されない。内部空間の形状寸法は、機能デバイスに要求される特性等に応じて適宜決定することができる。
第1〜第4の内部空間10a、10b、10c、10dのそれぞれには、機能剤11が封入されている。機能剤11は、機能デバイス1の機能を実現するためのものである。機能デバイス1が、発光デバイスである場合には、機能剤11として、発光剤が用いられる。好ましく用いられる発光剤の具体例としては、蛍光体や量子ドットを含む溶液等が挙げられる。機能デバイス1が液晶レンズ等の液晶素子である場合は、機能剤11として、液晶が用いられる。
機能剤11は、液体であることが好ましい。なお、本発明において、液体の機能剤には、量子ドットなどの粒子が分散した液体、エマルジョン等が含まれるものとする。
図2〜図5に示されるように、ガラスセル10は、第1のガラス板21と、第2のガラス板22とを有する。第1のガラス板21と、第2のガラス板22とは、相互に間隔を置いて対向している。第1及び第2のガラス板21,22のそれぞれの厚みは、特に限定されない。第1及び第2のガラス板21,22のそれぞれの厚みは、例えば、0.01mm〜1mm程度とすることができる。
第1のガラス板21と第2のガラス板22との間には、側壁部材23が配されている。第1のガラス板21と第2のガラス板22とは、それぞれ側壁部材23と接合されている。この側壁部材23と、第1及び第2のガラス板21,22とにより第1〜第4の内部空間10a、10b、10c、10dが区画形成されている。
本実施形態では、側壁部材23は、どのような材質の部材により構成されていてもよい。側壁部材23は、例えば、ガラス材、セラミック材又は金属材により構成することができる。例えば、薄い内部空間10a、10b、10c、10dを実現する観点からは、側壁部材23として、ガラスシートや金属箔を用いることが好ましい。なお、本発明においては、ガラスシートとは、厚みが1mm以下、通常は、厚みが0.005mm〜0.1mmであるガラス材のことをいう。
本実施形態では、側壁部材23がガラスシートにより構成されている例について説明する。
本発明において、ガラスセルの全体がガラスにより構成されている必要はない。本発明において、ガラスセルは、第1及び第2のガラス板を有しているセル全般を意味する。
側壁部材23とガラス板21,22との接合方法は、特に限定されない。側壁部材23とガラス板21,22とは、例えば、接着剤を用いて接着されていてもよい。本実施形態では、側壁部材23と、第1及び第2のガラス板21,22とのそれぞれは、陽極接合により接合されている。具体的には、側壁部材23の第1のガラス板21側の表面又は第1のガラス板21の側壁部材23側の表面の上に金属膜24が形成されている。第1のガラス板21と側壁部材23とのうち、金属膜24が形成されていない側の部材は、アルカリ金属酸化物を含むガラスにより構成されている。金属膜24と第1のガラス板21又は側壁部材23とが陽極接合されている。側壁部材23の第2のガラス板22側の表面又は第2のガラス板22の側壁部材23側の表面の上に金属膜25が形成されている。第2のガラス板22と側壁部材23とのうち、金属膜25が形成されていない側の部材は、アルカリ金属酸化物を含むガラスにより構成されている。金属膜25と第2のガラス板22又は側壁部材23とが陽極接合されている。このように、側壁部材23と、ガラス板21,22とを陽極接合することにより、側壁部材23とガラス板21,22との接合強度を高めることができる。
図1に示されるように、ガラスセル10には、第1の連通口31と、第2の連通口32と、第3の連通口33と、第4の連通口34とが設けられている。
第1の連通口31は、第1の内部空間10aに接続されている。第1の連通口31は、第1の内部空間10aのx1側に位置している。第1の連通口31は、第1の内部空間10aと外部とを連通している。第1の連通口31は、第1の部分31aと、第2の部分31bとを有する。第1の部分31aは、第1の内部空間10aからx軸方向に沿ってx1側に延びている。第2の部分31bは、第1の部分31aのx1側の先端部に接続されている。第2の部分31bは、y軸方向に沿って延びている。第2の部分31bは、ガラスセル10の第1及び第2の側面10e、10fのそれぞれに開口している。第1の連通口31の各開口は、第1または第2の側面10e、10fの上に設けられた閉口材41a、41bによって閉口されている。これら閉口材41a、41bと、後述する閉口材42a、42b、43a、43b、44a、44bとは、それぞれ、例えば、ガラス、樹脂、セラミックスなどにより構成することができる。
第2の連通口32は、第2の内部空間10bに接続されている。第2の連通口32は、第2の内部空間10bのx1側に位置している。第2の連通口32は、第2の内部空間10bと外部とを連通している。第2の連通口32は、第1の部分32aと、第2の部分32bとを有する。第1の部分32aは、第2の内部空間10bからx軸方向に沿ってx1側に延びている。第2の部分32bは、第1の部分32aのx1側の先端部に接続されている。第2の部分31bは、y軸方向に沿って延びている。第2の部分32bは、ガラスセル10の第1及び第2の側面10e、10fのそれぞれに開口している。第2の連通口32の各開口は、第1または第2の側面10e、10fの上に設けられた閉口材42a、42bによって閉口されている。
本実施形態では、第2の部分32bは、図1の平面視において、第2の部分31bと重なっていない。第2の部分31bは、第2の部分32bよりもx1側に位置している。
第3の連通口33は、第3の内部空間10cに接続されている。第3の連通口33は、第3の内部空間10cのx2側に位置している。第3の連通口33は、第3の内部空間10cと外部とを連通している。第3の連通口33は、第1の部分33aおt、第2の部分33bとを有する。第1の部分33aは、第3の内部空間10cからx軸方向に沿ってx2側に延びている。第2の部分33bは、第1の部分33aのx2側の先端部に接続されている。第2の部分33bは、y軸方向に沿って延びている。第2の部分33bは、ガラスセル10の第1及び第2の側面10e、10fのそれぞれに開口している。第3の連通口33の各開口は、第1または第2の側面10e、10fの上に設けられた閉口材43a、43bによって閉口されている。
第4の連通口34は、第4の内部空間10dに接続されている。第4の連通口34は、第4の内部空間10dのx2側に位置している。第4の連通口34は、第4の内部空間10dと外部とを連通している。第4の連通口34は、第1の部分34aと、第2の部分34bとを有する。第1の部分34aは、第4の内部空間10dからx軸方向に沿ってx2側に延びている。第2の部分34bは、第1の部分34aのx2側の先端部に接続されている。第2の部分34bは、y軸方向に沿って延びている。第2の部分34bは、ガラスセル10の第1及び第2の側面10e、10fのそれぞれに開口している。第4の連通口34の各開口は、第1または第2の側面10e、10fの上に設けられた閉口材44a、44bによって閉口されている。
本実施形態では、第2の部分34bは、図1の平面視において、第2の部分33bと重なっていない。第2の部分34bは、第2の部分33bよりもx2側に位置している。
第1〜第4の連通口31〜34は、それぞれ、例えば、ガラス板21,22及び側壁部材23の少なくとも一方に設けられた溝により構成することができる。連通口31〜34を構成するための溝は、例えばレーザー光の照射やエッチングによって形成することができる。
このように、本実施形態では、複数の連通口31〜34の全てが、第1及び第2の側面10e、10fのそれぞれまで延伸している。
図3及び図4に示されるように、内部空間10a、10b、10c、10dのx1側に設けられた第1及び第2の連通口31,32のうちの第1の連通口31は、第2のガラス板22と側壁部材23との間に設けられている一方、第2の連通口32は、第1のガラス板21と側壁部材23との間に設けられている。内部空間10a、10b、10c、10dのx2側に設けられた第3及び第4の連通口33,34のうちの第3の連通口33は、第1のガラス板21と側壁部材23との間に設けられている一方、第4の連通口34は、第2のガラス板22と側壁部材23との間に設けられている。
ところで、第1〜第4の内部空間は、密閉空間である。このため、機能デバイスの温度が上昇すると、第1〜第4の内部空間の内圧が上昇する。例えば、複数の連通口の全てが第1のガラス板と側壁部材との間に設けられている場合は、第1〜第4の内部空間の内圧が、第1のガラス板と側壁部材との間に集中的に加わる。このため、第1のガラス板と側壁部材とが剥離しやすい。
一方、本実施形態では、複数の連通口31〜34のうちの一部の連通口32,33が第1のガラス板21と側壁部材23との間に設けられており、他の連通口31,34が第2のガラス板22と側壁部材23との間に設けられている。このため、機能デバイス1の温度が上昇し、内部空間10a、10b、10c、10dの内圧が上昇した場合、第1のガラス板21と側壁部材23との間と、第2のガラス板22と側壁部材23との間との両方に分散して応力が加わる。従って、ガラス板21,22と側壁部材23とが剥離しにくい。よって、機能デバイス1の温度が変化したときにもガラスセル10は破損しにくい。
温度変化に伴うガラスセル10の破損をより効果的に抑制する観点から、第1の連通口31が内部空間10a、10b、10c、10dのx1側において第2のガラス板22と側壁部材23との間に設けられており、第2の連通口32が内部空間10a、10b、10c、10dのx1側において第1のガラス板21と側壁部材23との間に設けられており、第3の連通口33が内部空間10a、10b、10c、10dのx2側において第1のガラス板21と側壁部材23との間に設けられており、第4の連通口34が内部空間10a、10b、10c、10dのx2側において第2のガラス板22と側壁部材23との間に設けられていることが好ましい。
特に、本実施形態のように、内部空間が偶数個の場合、第1のガラス板21と側壁部材23との間に設けられている第1の連通孔31と、第2のガラス板22と側壁部材23との間に設けられている第2の連通孔32との個数が等しいことが好ましい。
ガラスセル10では、全ての連通口31〜34が側面10e、10fまで延伸している。このため、内部空間10a、10b、10c、10dを減圧した状態で、側面10e、10fを液体である機能剤に接触させることにより、内部空間10a、10b、10c、10dに機能剤を容易に真空注入することができる。
なお、本実施形態では、内部空間10a、10b、10c、10dのx1側に位置している第2の部分31bと第2の部分32bとが図1の平面視において重なっておらず、内部空間10a、10b、10c、10dのx2側に位置している第2の部分33bと第2の部分34bとが図1の平面視において重なっていない例について説明した。但し、本発明は、この構成に限定されない。例えば、内部空間10a、10b、10c、10dのx1側に位置している第2の部分31bと第2の部分32bとが図1の平面視において重なっていてもよい。内部空間10a、10b、10c、10dのx2側に位置している第2の部分33bと第2の部分34bとが図1の平面視において重なっていてもよい。
(機能デバイス1の製造方法)
次に、機能デバイス1の製造方法の一例について説明する。
まず、複数の第1のガラス板21を構成するための第1のマザーガラス板51(図6を参照)と、複数の第2のガラス板22を構成するための第2のマザーガラス板52と、複数の側壁部材23を構成するためのマザー側壁部材53とを用意する。次に、第1のマザーガラス板51と、マザー側壁部材53と、第2のマザーガラス板52とを積層し、接合させることによりマザー積層体54を作製する。マザー積層体54には、ガラスセル10を構成するための部分がマトリクス状に複数設けられている。以下、マザー積層体54の、ガラスセル10を構成するための部分を、ガラスセル部54aと称呼する。
マザー積層体54では、y軸方向に沿って配された複数のガラスセル部54aのそれぞれの第1の連通口31の第2の部分31bは、相互に接続されており、マザー積層体54の一の側面54bまで延伸している。y軸方向に沿って配された複数のガラスセル部54aのそれぞれの第2の連通口32は、相互に接続されており、は、相互に接続されており、マザー積層体54の一の側面54bまで延伸している。y軸方向に沿って配された複数のガラスセル部54aのそれぞれの第3の連通口33は、相互に接続されており、マザー積層体54の一の側面54bまで延伸している。y軸方向に沿って配された複数のガラスセル部54aのそれぞれの第4の連通口34は、相互に接続されており、マザー積層体54の一の側面54bまで延伸している。
次に、各ガラスセル部54aの第1の内部空間10a、10g、10k、第2の内部空間10b、10h、10l、第3の内部空間10c、10i、10m、第4の内部空間10d、10j、10nに機能剤を注入する。これらの内部空間への機能剤の注入は、例えば、真空注入により行うことができる。具体的には、例えば以下の要領で機能剤の真空注入を行うことができる。まず、第1〜第4の連通口31〜34のうち、第1の連通口31を除く、第2〜第4の連通口32〜34を、例えば樹脂等を用いて閉口させる。次に、第1の内部空間10aを減圧させた状態で、マザー積層体54の側面54b側の部分を機能剤に浸漬する。これにより、機能剤を第1の内部空間10a、10g、10kに真空注入する。次に、第1の連通口31の側面54bにおける開口を閉口材41bを用いて閉口する一方、閉口されていた第2の連通口32を開口させる。第2の連通口32の開口は、第2の連通口32の側面54bにおける開口部にレーザーを照射することにより閉口させていた樹脂等を除去することにより行うことができる。次に、第2の内部空間10bを減圧させた状態で、マザー積層体54の側面54b側の部分を機能剤に浸漬する。これにより、機能剤を第2の内部空間10b、10h、10lに真空注入する。次に、第2の連通口32の側面54bにおける開口を閉口材42bを用いて閉口する一方、閉口されていた第3の連通口33を開口させる。次に、第3の内部空間10cを減圧させた状態で、マザー積層体54の側面54b側の部分を機能剤に浸漬する。これにより、機能剤を第3の内部空間10c、10i、10mに真空注入する。次に、第3の連通口33の側面54bにおける開口を閉口材43bを用いて閉口する一方、閉口されていた第4の連通口34を開口させる。次に、第4の内部空間10dを減圧させた状態で、マザー積層体54の側面54b側の部分を機能剤に浸漬する。これにより、機能剤を第4の内部空間10d、10j、10nに真空注入する。次に、第4の連通口34の側面54bにおける開口を閉口材44bを用いて閉口する。以上の工程により、これらの内部空間のそれぞれに機能剤を注入することができる。
その後、マザー積層体54をカットラインCLに沿って切断することにより複数に分断し、その後、連通口31〜34の開口部を閉口材41b、42b、43b、44bを用いて閉口させることにより複数の機能デバイス1を完成させることができる。
本実施形態の製造方法にれば、複数の機能デバイス1を効率的に製造することができる。
なお、本発明において、「真空注入」とは、内部空間を減圧した状態で、内部空間に接続された連通口を液体に接触させることにより内部空間に液体を導入することを意味する。
以下、本発明の好ましい実施形態の他の例について説明する。以下の説明において、上記第1の実施形態と実質的に共通の機能を有する部材を共通の符号で参照し、説明を省略する。
(第2及び第3の実施形態)
図7は、第2の実施形態に係る
機能デバイスの模式的平面図である。図8は、第3の実施形態に係る機能デバイスの模式的平面図である。
第1の実施形態では、ガラスセル10が、4つの内部空間10a、10b、10c、10dを有する例について説明した。但し、本発明はこの構成に限定されない。本発明において、ガラスセルは、例えば、2つ又は3つの内部空間を有していてもよいし、5つ以上の内部空間を有していてもよい。
図7及び図8に示されるように、機能デバイス1a、1bのガラスセル10は、第1の内部空間10aと第2の内部空間10bとの2つの内部空間を有する。
図7に示されるように、第2の実施形態に係る機能デバイス1aでは、第1の連通口31が第1及び第2の内部空間10a、10bのx1側に設けられている一方、第2の連通口32が第1及び第2の内部空間10a、10bのx2側に設けられている。第1の連通口31は、第1及び第2のガラス板21,22の一方と側壁部材23との間に設けられており、第2の連通口32は、第1及び第2のガラス板21,22の他方と側壁部材23との間に設けられている。
図8に示されるように、第3の実施形態に係る機能デバイス1bでは、第1及び第2の連通口31,32の両方が、第1及び第2の内部空間10a、10bのx1側に設けられている。第1の連通口31は、第1及び第2のガラス板21,22の一方と側壁部材23との間に設けられており、第2の連通口32は、第1及び第2のガラス板21,22の他方と側壁部材23との間に設けられている。
機能デバイス1a、1bにおいても、第1の実施形態と同様の効果が奏される。
1,1a,1b 機能デバイス
10 ガラスセル
10a,10g,10k 第1の内部空間
10b,10h,10l 第2の内部空間
10c,10i,10m 第3の内部空間
10d,10j,10n 第4の内部空間
10e 第1の側面
10f 第2の側面
11 機能剤
21 第1のガラス板
22 第2のガラス板
23 側壁部材
24,25 金属膜
31 第1の連通口
32 第2の連通口
33 第3の連通口
34 第4の連通口
31a,32a,33a,34a 第1の部分
31b,32b,33b,34b 第2の部分
41a,41b,42a,42b,43a,43b,44a,44b 閉口材
51 第1のマザーガラス板
52 第2のマザーガラス板
53 マザー側壁部材
54 マザー積層体
54a ガラスセル部
CL カットライン

Claims (12)

  1. 第1のガラス板と、
    前記第1のガラス板と間隔を置いて対向している第2のガラス板と、
    前記第1のガラス板と前記第2のガラス板との間に配されており、前記第1及び第2のガラス板と共に複数の内部空間を区画形成している側壁部材と、
    前記複数の内部空間のそれぞれを外部に連通させる連通口と、
    を備え、
    一の前記内部空間に接続された連通口が前記第1のガラス板と前記側壁部材との間に設けられている一方、他の前記内部空間に接続された連通口が前記第2のガラス板と前記側壁部材との間に設けられている、ガラスセル。
  2. 平面視において、前記複数の内部空間が、一の方向に沿って配列されており、
    平面視において、前記一の内部空間に接続された連通口が、前記一の方向に対して垂直な他の方向において前記複数の内部空間の一方側に位置している一方、前記他の内部空間に接続された連通口が、前記他の方向において前記複数の内部空間の他方側に位置している、請求項1に記載のガラスセル。
  3. 平面視において、前記複数の内部空間が、一の方向に沿って配列されており、
    平面視において、前記一の内部空間に接続された連通口と、前記他の内部空間に接続された連通口とのそれぞれが、前記一の方向に対して垂直な他の方向において前記複数の内部空間の一方側に接続されている、請求項1に記載のガラスセル。
  4. 前記複数の連通口の全てが前記ガラスセルの一の側面まで延伸されている、請求項1〜3のいずれか一項に記載のガラスセル。
  5. 前記側壁部材がガラス材、セラミック材又は金属材により構成されている、請求項1〜4のいずれか一項に記載のガラスセル。
  6. 前記第1及び第2のガラス板と前記側壁部材とが陽極接合により接合されている、請求項1〜5のいずれか一項に記載のガラスセル。
  7. 前記内部空間が4つ以上設けられている、請求項1〜6のいずれか一項に記載のガラスセル。
  8. 前記内部空間が偶数個設けられており、前記第1のガラス板と前記側壁部材との間に設けられている連通口の数と、前記第2のガラス板と前記側壁部材との間に設けられている連通口の数とが等しい、請求項1〜6のいずれか一項に記載のガラスセル。
  9. 請求項1〜8のいずれか一項に記載のガラスセルと、
    前記内部空間に封入された機能剤と、
    を備える、機能デバイス。
  10. 請求項9に記載の機能デバイスの製造方法であって、
    前記複数の連通口のうちの一部を除いた連通口を閉口させた状態で、前記閉口されていない連通口に接続された内部空間に前記機能剤を真空注入する第1の真空注入工程と、
    前記第1の真空注入工程の後に、前記機能剤が真空注入された内部空間に接続された連通口を閉口させる一方、他の前記連通口の少なくとも一部の閉口を解除した状態で、前記閉口されていない連通口に接続された内部空間に前記機能剤を真空注入する第2の真空注入工程と、
    を備える、機能デバイスの製造方法。
  11. 請求項9に記載の機能デバイスの製造方法であって、
    前記第1のガラス板を構成するための第1のマザーガラス板と、前記第2のガラス板を構成するための第2のマザーガラス板とを、前記側壁部材を介在させて接合することにより、複数の内部空間と前記複数の内部空間のそれぞれを外部に連通させる連通孔とを備えるマザー積層体を作製する工程と、
    前記複数の連通口のうちの一部を除いた連通口を閉口させた状態で、前記閉口されていない連通口に接続された内部空間に前記機能剤を真空注入する第1の真空注入工程と、
    前記第1の真空注入工程の後に、前記機能剤が真空注入された内部空間に接続された連通口を閉口させる一方、他の前記連通口の少なくとも一部の閉口を解除した状態で、前記閉口されていない連通口に接続された内部空間に前記機能剤を真空注入する第2の真空注入工程と、
    前記機能剤が注入されたマザー積層体を複数に分断することにより複数の機能デバイスを得る工程と、
    を備える、機能デバイスの製造方法。
  12. 前記マザー積層体において、一の前記機能デバイスを構成するための部分に含まれる一の前記内部空間に接続された連通口と、他の前記機能デバイスを構成するための部分に含まれる一の前記内部空間に接続された連通口とが接続されている、請求項11に記載の機能デバイスの製造方法。
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