JP6233256B2 - 内燃機関の動弁装置 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関の動弁装置に関する。
特許文献1には、内燃機関の動弁装置の一例が記載されている。この動弁装置は、カム軸と一体回転するカムベースと、カムベースに連結されているカムロブとを備えている。こうしたカムロブは、カム軸の軸心を中心とする径方向に変位可能に構成されている。すなわち、カムロブは、径方向外側の突出位置と、同突出位置よりも径方向内側の退避位置との間で変位するようになっている。
そして、突出位置にカムロブが配置されている状態では、カム軸が回転すると、カムロブにより機関バルブがリフトされる。一方、退避位置にカムロブが配置されている状態では、カム軸が回転しても、機関バルブがリフトされない。すなわち、バルブスプリングからの付勢力によって、同機関バルブが閉じ状態で維持されるようになっている。
また、近年では、例えば図10に示すように、複数のカムユニット100を軸方向に同軸配置した構成の動弁装置の開発が進められている。こうした動弁装置にあっては、カムユニット100がカムロブ101を備えるとともに、各カムユニット100の軸方向における両端がジャーナル102となっている。そして、各カムユニット100のジャーナル102は、ジャーナル軸受110によって軸支されている。
特開2014−98337号公報
ところで、複数のカムユニット100を備える動弁装置にあっては、図10に示すように、同動弁装置の設置スペースの関係上、軸方向で互いに隣り合う両カムユニット100のジャーナル102を1つのジャーナル軸受110で軸支することがある。この場合、ジャーナル102の先端面同士がジャーナル軸受110の内側で対向することとなり、ジャーナル軸受110の内周面に対向する各ジャーナル102の外周面の面積が狭くなる。そのため、図11に示すように、カムユニット100のカムロブ101により機関バルブ121がリフトされ、バルブスプリング120からの反力がカムロブ101を通じてジャーナル102に伝達されている場合、ジャーナル軸受110がジャーナル102から受ける面圧が過大となり、ジャーナル102やジャーナル軸受110が摩耗しやすい。
本発明の目的は、カムユニットが回転しているときに、同カムユニットのジャーナルを軸支するジャーナル軸受が同ジャーナルから受ける面圧が過大となることを抑制することができる内燃機関の動弁装置を提供することにある。
上記課題を解決するための内燃機関の動弁装置は、軸方向に同軸配置されるとともに、機関バルブをリフトさせるカムロブを有する複数のカムユニットを備え、カムユニットの軸方向における両端がジャーナルであり、軸方向で互いに隣り合うカムユニットのうち、一方のカムユニットのジャーナルの先端面に他方のカムユニットのジャーナルの先端面が対向しており、軸方向で互いに隣り合うカムユニット双方のジャーナルが1つのジャーナル軸受によって軸支されている装置である。そして、カムユニットの回転軸線を中心とする周方向において、カムロブにおける最も径方向外側に位置する部位の位相とは180度異なる位相を特定位相とし、軸方向で互いに対向するジャーナルのうち一方のジャーナルの基端から他方のジャーナルの基端までの距離の半分を中間距離としたとする。この場合、軸方向で互いに隣り合うカムユニット双方のジャーナルの先端面が上記回転軸線に対して傾斜し、特定位相でのジャーナルの外周面の軸方向における長さが中間距離よりも長い。
上記構成では、軸方向で互いに隣り合うカムユニットのうち、一方のカムユニットのジャーナルの先端面に他方のカムユニットのジャーナルの先端面が対向している。そして、このように先端面同士が対向する2つのジャーナルが1つのジャーナル軸受によって軸支されている。また、軸方向で互いに隣り合う両カムユニットのジャーナルの先端面はカムユニットの回転軸線に対して傾いており、各ジャーナルでは、上記特定位相での外周面の軸方向における長さが上記中間距離よりも長くなっている。
ジャーナルの先端面が上記回転軸線に対して垂直となっており、ジャーナルの外周面の軸方向における長さが何れの位相であっても等しい場合を比較例としたとする。上記構成によれば、先端面同士が互いに対向する両ジャーナルにあっては、比較例よりも、特定位相を含む所定の角度範囲における外周面の面積を広くすることができる。これにより、軸方向で互いに隣り合う両カムユニットが回転し、一方のカムユニットを構成するカムロブによって機関バルブがリフトされているときに、バルブスプリングからの反力がカムロブを通じて一方のカムユニットのジャーナルに伝達されても、同ジャーナルを軸支しているジャーナル軸受が同ジャーナルから受ける面圧が大きくなりにくい。また、他方のカムユニットを構成するカムロブによって機関バルブがリフトされているときに、バルブスプリングからの反力がカムロブを通じて他方のカムユニットのジャーナルに伝達されても、同ジャーナルを軸支しているジャーナル軸受が同ジャーナルから受ける面圧が大きくなりにくい。したがって、カムユニットが回転しているときに、同カムユニットのジャーナルを軸支するジャーナル軸受が同ジャーナルから受ける面圧が過大となることを抑制することができるようになる。
内燃機関の動弁装置の一実施形態の一部を示す模式図。 同実施形態の内燃機関の動弁装置を構成するカムユニットにおいて、(a)はカムロブが突出位置に位置している状態を示す模式図、(b)はカムロブが退避位置に位置している状態を示す模式図。 同実施形態の内燃機関の動弁装置を構成するカムユニットにおいて、(a)はジャーナルの概略構成を示す側面図、(b)はジャーナルにおいて回転方向における位相と外周面の軸方向における長さとの関係を示す図。 第2の気筒用のカムユニットのカムロブと第3の気筒用のカムユニットのカムロブとの位相差を示す図。 第2の気筒用のカムユニットのジャーナル及び第3の気筒用のカムユニットのジャーナルにおいて、外周面の軸方向における長さが位相によって変化していることを説明する図。 第1の気筒用のカムユニットのカムロブと第2の気筒用のカムユニットのカムロブとの位相差を示す図。 第1の気筒用のカムユニットのジャーナル及び第2の気筒用のカムユニットのジャーナルにおいて、外周面の軸方向における長さが位相によって変化していることを説明する図。 別の実施形態の内燃機関の動弁装置において、第1の気筒用のカムユニットのカムロブと第3の気筒用のカムユニットのカムロブとの位相差を示す図。 同別の実施形態の内燃機関の動弁装置において、第1の気筒用のカムユニットのジャーナル及び第3の気筒用のカムユニットのジャーナルにおいて、外周面の軸方向における長さが位相によって変化していることを説明する図。 従来の内燃機関の動弁装置の一部を示す模式図。 同従来の内燃機関の動弁装置を構成するカムユニットにバルブスプリングからの反力が伝達されている様子を示す作用図。
以下、内燃機関の動弁装置を具体化した一実施形態を図1〜図7に従って説明する。
図1には、機関バルブの一例である吸気バルブ11を開閉させるための内燃機関の動弁装置20の一部が図示されている。本実施形態の内燃機関の動弁装置20を備える内燃機関は、例えば、直列4気筒の多気筒内燃機関である。こうした内燃機関では、気筒は、第1の気筒♯1、第2の気筒♯2、第3の気筒♯3、第4の気筒♯4の順に並んでおり、本明細書では、こうした各気筒の並ぶ方向を「軸方向B」というものとする。
図1に示すように、この内燃機関では、1つの気筒に対して2つの吸気バルブ11が設けられている。そして、こうした吸気バルブ11には、閉弁方向への付勢力がバルブスプリング12によって付与されている。
内燃機関の動弁装置20は、気筒数と同数(この場合、4つ)のカムユニット21を備えており、これら各カムユニット21は、図中左右方向でもある軸方向Bに同軸配置されている。そして、内燃機関の動弁装置20に機関出力軸の回転が伝達されると、各カムユニット21が回転方向A(図2参照)に一体回転するようになっている。
本明細書では、第1の気筒♯1用のカムユニットを「第1のカムユニット21(1)」といい、第2の気筒♯2用のカムユニットを「第2のカムユニット21(2)」ということもある。また、第3の気筒♯3用のカムユニットを「第3のカムユニット21(3)」といい、第4の気筒♯4用のカムユニットを「第4のカムユニット21(4)」ということもある。そして、図1では、第2のカムユニット21(2)と第3のカムユニット21(3)とが図示されており、第1のカムユニット21(1)と第4のカムユニット21(4)との図示が省略されている。
こうしたカムユニット21は、軸方向Bから見た場合に略円形状をなすカムベース22と、このカムベース22に連結されている2つのカムロブ24とを備えている。カムベース22の軸方向Bの両端には、軸方向Bに突出するジャーナル25が設けられている。軸方向Bで互いに隣り合う両カムユニット21は、それらのジャーナル25の先端面252同士が対向するように配置されている。そして、このように軸方向Bで互いに隣り合うカムユニット21双方のジャーナル25が、1つのジャーナル軸受30によって軸支されている。このジャーナル軸受30は、例えば、内燃機関のシリンダヘッドに設けられている。
なお、図2(a),(b)に示すように、カムユニット21にあっては、カムロブ24が変位可能な状態でカムベース22に連結されている。すなわち、カムベース22は、軸方向Bに延びる連結軸23を有しており、この連結軸23にカムロブ24が回動可能な状態で支持されている。そして、カムロブ24は、例えば、図2(a)に示す突出位置と、図2(b)に示す退避位置との間で変位可能となっている。退避位置は、突出位置よりも径方向内側に位置しており、こうした突出位置と退避位置との間でのカムロブ24の変位は、カムベース22の内部に設けられている調整機構の駆動によって実現することができる。この調整機構の構成は公知であり、本明細書では、調整機構の具体的な構成の説明を割愛するものとする。
突出位置に配置されているカムロブ24は、カムベース22の周面から径方向外側に突出している。そして、カムロブ24が突出位置に位置している状態でカムユニット21が回転すると、同カムユニット21のカムロブ24により吸気バルブ11がリフトされる。一方、退避位置に配置されているカムロブ24は、例えば、カムベース22内に収納されている。そのため、カムロブ24が退避位置に位置している状態では、カムユニット21が回転しても、吸気バルブ11がリフトされない。すなわち、バルブスプリング12からの付勢力によって吸気バルブ11の閉じ状態が維持される。
ここで、図2(a)に示すように、突出位置に配置されているカムロブ24において最も径方向外側に位置する部位を「カムロブの頂部24A」としたとする。また、カムユニット21の回転軸線を中心とする周方向において、カムロブ24の頂部24Aの位相を「第1の位相θ1」とし、第1の位相θ1とは180度異なる位相を「第2の位相θ2」としたとする。この場合、第2の位相θ2が、「特定位相」に相当する。そして、カムロブ24が突出位置に配置されている場合、第1の位相θ1を中心とする上記周方向における所定の角度範囲のカムロブ24のカム面241により、吸気バルブ11がリフトされるようになっている。本明細書では、このように吸気バルブ11をリフトさせることのできるカム面241の領域のことを、「作用部位R1」ということもある。
次に、図3(a),(b)を参照し、カムユニット21のジャーナル25の形状について説明する。
図3(a)に示すように、カムユニット21のジャーナル25は、軸方向Bに延びる1本の軸部材を、カムユニット21の回転軸線(一点鎖線で示す。)に対して斜めに分割したような形状になっている。すなわち、互いに隣り合う両カムユニット21の先端面252が、カムユニット21の回転軸線に対して傾いている。
そして、図3(b)に示すように、ジャーナル25の外周面の軸方向Bにおける長さL(=Lmin)が最小となる回転方向Aにおける位相を「最小位相θa」とし、ジャーナル25の外周面の軸方向Bにおける長さL(=Lmax)が最大となる回転方向Aにおける位相を「最大位相θb」としたとする。この場合、回転方向Aにおいて最小位相θaから最大位相θbに近づくほど、ジャーナル25の外周面の軸方向Bにおける長さLが次第に長くなる。また、回転方向Aにおいて最大位相θbから最小位相θaに近づくほど、ジャーナル25の外周面の軸方向Bにおける長さLが次第に短くなる。
ところで、内燃機関を構成する各気筒にあっては、吸気行程、圧縮行程、燃焼行程、排気行程が順番に繰り返されている。そして、直列4気筒の内燃機関では、吸気行程は、第1の気筒♯1、第3の気筒#3、第4の気筒#4、第2の気筒#2の順番で実施される。
すなわち、図4に示すように、軸方向Bで互いに隣り合う第2のカムユニット21(2)と第3のカムユニット21(3)とでは、カムロブ24の頂部24Aの位相である第1の位相θ1が180度異なっている。そして、図4に実線で示す第2のカムユニット21(2)のカムロブ24により吸気バルブ11がリフトされ、第2の気筒#2で吸気行程が実施されている場合、第2のカムユニット21(2)では、バルブスプリング12からの反力がカムロブ24を通じてジャーナル25に伝達される。このとき、第2のカムユニット21(2)での上記第2の位相θ2を含む所定の角度範囲を「反対範囲R2」とした場合、反対範囲R2におけるジャーナル25の外周面251(図1参照)が、同ジャーナル25を軸支するジャーナル軸受30の内周面に押し付けられる。
同様に、図4に破線で示す第3のカムユニット21(3)のカムロブ24により吸気バルブ11がリフトされ、第3の気筒#3で吸気行程が実施されている場合、第3のカムユニット21(3)では、バルブスプリング12からの反力がカムロブ24を通じてジャーナル25に伝達される。このとき、第3のカムユニット21(3)での上記第2の位相θ2を含む所定の角度範囲を「反対範囲R2」とした場合、反対範囲R2におけるジャーナル25の外周面251が、同ジャーナル25を軸支するジャーナル軸受30の内周面に押し付けられる。
そこで、本実施形態では、図5に示すように、第2のカムユニット21(2)の反対範囲R2におけるジャーナル25の外周面251の面積が広くなるとともに、第3のカムユニット21(3)の反対範囲R2におけるジャーナル25の外周面251の面積が広くなるように、各カムユニット21(2),21(3)のジャーナル25が形成されている。すなわち、第2のカムユニット21(2)のジャーナル25のうち、第3のカムユニット21(3)に向けて突出するジャーナル25の先端面252は、第1の位相θ1での外周面251の軸方向Bにおける長さL23が最も短く、第2の位相θ2での長さL23が最も長くなるように、上記回転軸線に対して傾斜している。この場合、第2のカムユニット21(2)におけるカムベース22とジャーナル25との接続部分であるジャーナル25の基端から、第3のカムユニット21(3)におけるカムベース22とジャーナル25との接続部分であるジャーナル25の基端までの距離の半分を中間距離LAとしたとき、第2の位相θ2での長さL23が中間距離LAよりも長い。
また、第3のカムユニット21(3)のジャーナル25のうち、第2のカムユニット21(2)に向けて突出するジャーナル25の先端面252は、第1の位相θ1での外周面251の軸方向Bにおける長さL32が最も短く、第2の位相θ2での長さL32が最も長くなるように、上記回転軸線に対して傾斜している。この場合、第3のカムユニット21(3)にあっては、第2の位相θ2での長さL32が上記中間距離LAよりも長い。
ここで、先端面が上記回転軸線に対して垂直であり、外周面の軸方向Bにおける長さが位相によらず一定となるジャーナルを有するカムユニットを比較例のカムユニット(例えば、図10参照)としたとする。この場合、第2のカムユニット21(2)における第3のカムユニット21(3)側のジャーナル25にあっては、上記反対範囲R2における外周面251の面積が、比較例のカムユニットのジャーナルの上記反対範囲R2における外周面の面積よりも広い。同様に、第3のカムユニット21(3)における第2のカムユニット21(2)側のジャーナル25にあっては、上記反対範囲R2における外周面251の面積が、上記比較例のカムユニットのジャーナルの上記反対範囲R2における外周面の面積よりも広い。
図6及び図7には、軸方向Bで互いに隣り合う第1のカムユニット21(1)と第2のカムユニット21(2)との関係が図示されている。すなわち、図6に示すように、第1のカムユニット21(1)と第2のカムユニット21(2)とでは、カムロブ24の頂部24Aの位相が90度異なっている。すなわち、回転方向Aにおける第1のカムユニット21(1)における第1の位相θ1から第2のカムユニット21(2)における第1の位相θ1までの位相差が90度となっている。
そして、第1のカムユニット21(1)のカムロブ24により吸気バルブ11がリフトされ、第1の気筒#1で吸気行程が実施されている場合、バルブスプリング12からの反力がカムロブ24を通じてジャーナル25に伝達される。このとき、第1のカムユニット21(1)での上記第2の位相θ2を含む所定の角度範囲を「反対範囲R2」とした場合、この反対範囲R2におけるジャーナル25の外周面251が、同ジャーナル25を軸支するジャーナル軸受30の内周面に押し付けられる。
一方、第2のカムユニット21(2)のカムロブ24により吸気バルブ11がリフトされ、第2の気筒#2で吸気行程が実施されている場合でも、バルブスプリング12からの反力がカムロブ24を通じてジャーナル25に伝達される。このとき、第2のカムユニット21(2)での上記第2の位相θ2を含む所定の角度範囲を「反対範囲R2」とした場合、反対範囲R2におけるジャーナル25の外周面251が、同ジャーナル25を軸支するジャーナル軸受30の内周面に押し付けられる。
そこで、本実施形態では、図7に示すように、第1のカムユニット21(1)の上記反対範囲R2におけるジャーナル25の外周面251の面積が広くなるとともに、第2のカムユニット21(2)の反対範囲R2におけるジャーナル25の外周面251の面積が広くなるように、各カムユニット21(1),21(2)のジャーナル25が形成されている。すなわち、第1のカムユニット21(1)のジャーナル25のうち、第2のカムユニット21(2)に向けて突出するジャーナル25の先端面252は、第2の位相θ2での外周面251の軸方向Bにおける長さL12が第1の位相θ1での外周面251の軸方向Bにおける長さL12よりも長くなるように、上記回転軸線に対して傾斜している。この場合、第1のカムユニット21(1)のカムベース22とジャーナル25との接続部分であるジャーナル25の基端から、第2のカムユニット21(2)のカムベース22とジャーナル25との接続部分であるジャーナル25の基端までの距離の半分を中間距離LAとしたとき、第2の位相θ2での長さL12が中間距離LAよりも長い。
また、第2のカムユニット21(2)のジャーナル25のうち、第1のカムユニット21(1)に向けて突出するジャーナル25の先端面252は、第2の位相θ2での外周面251の軸方向Bにおける長さL21が第1の位相θ1での外周面251の軸方向Bにおける長さL21よりも長くなるように、上記回転軸線に対して傾斜している。この場合、第2のカムユニット21(2)にあっては、第2の位相θ2での長さL21が上記中間距離LAよりも長い。
したがって、第1のカムユニット21(1)における第2のカムユニット21(2)側のジャーナル25にあっては、上記反対範囲R2における外周面251の面積が、比較例のカムユニットのジャーナルの上記反対範囲R2における外周面の面積よりも広い。同様に、第2のカムユニット21(2)における第1のカムユニット21(1)側のジャーナル25にあっては、上記反対範囲R2における外周面251の面積が、上記比較例のカムユニットのジャーナルの上記反対範囲R2における外周面の面積よりも広い。
次に、本実施形態の内燃機関の動弁装置20の作用について説明する。なお、前提として、カムロブ24が突出位置に配置されているものとする。
機関出力軸の回転が内燃機関の動弁装置20に伝達されることにより、各カムユニット21が回転方向Aに一体回転されると、こうしたカムユニット21を構成するカムロブ24により吸気バルブ11がリフトされる。このとき、バルブスプリング12からの反力がカムロブ24を通じてカムユニット21のジャーナル25に伝達される。すると、こうした反力によって、カムユニット21のジャーナル25の外周面251が、同ジャーナル25を軸支するジャーナル軸受30の内周面に押し付けられることとなる。本実施形態の内燃機関の動弁装置20を構成するカムユニット21にあっては、上記比較例のカムユニットと比較して、上記反対範囲R2におけるジャーナル25の外周面251の面積が広い。そのため、対応する気筒で吸気が行われており、バルブスプリング12からの反力によってジャーナル25の外周面251がジャーナル軸受30の内周面に押し付けられているときであっても、ジャーナル軸受30がジャーナル25から受ける面圧が大きくなりにくい。
以上、上記構成及び作用によれば、以下に示す効果を得ることができる。
(1)軸方向Bで互いに隣り合う両カムユニット21におけるジャーナル25の先端面252はカムユニット21の回転軸線に対して傾いており、各ジャーナル25では、第2の位相θ2での外周面251の軸方向Bにおける長さLが上記中間距離LAよりも長くなっている。そのため、先端面252同士が互いに対向する両ジャーナル25にあっては、比較例の動弁装置よりも、上記反対範囲R2における外周面251の面積を広くすることができる。これにより、軸方向Bで互いに隣り合う両カムユニット21が回転し、一方のカムユニットを構成するカムロブ24によって吸気バルブ11がリフトされているときに、バルブスプリング12からの反力がカムロブ24を通じて一方のカムユニットのジャーナル25に伝達されてもジャーナル軸受30が同ジャーナル25から受ける面圧が大きくなりにくい。また、他方のカムユニットを構成するカムロブ24によって吸気バルブ11がリフトされているときに、バルブスプリング12からの反力がカムロブ24を通じて他方のカムユニットのジャーナル25に伝達されてもジャーナル軸受30が同ジャーナル25から受ける面圧が大きくなりにくい。その結果、ジャーナル25やジャーナル軸受30の摩耗を抑制することができる。
なお、上記実施形態は以下のような別の実施形態に変更してもよい。
・内燃機関の動弁装置を、直列4気筒以外の内燃機関に搭載してもよい。例えば、こうした内燃機関としては、直列3気筒の内燃機関、V型の内燃機関、水平対向型の内燃機関を挙げることができる。
図8及び図9には、V型6気筒の内燃機関に適用される動弁装置の一部が図示されている。図8には、軸方向で互いに隣り合う第1の気筒用のカムユニット(以下、「第1のカムユニット21(1)」という。)のカムロブ24と、第3の気筒用のカムユニット(以下、「第3のカムユニット21(3)」という。)のカムロブ24との関係が図示されている。第1のカムユニット21(1)と第3のカムユニット21(3)とでは、カムロブ24の頂部24Aの位相が240度異なっている。すなわち、回転方向Aにおける第1のカムユニット21(1)における第1の位相θ1から第3のカムユニット21(3)における第1の位相θ1までの位相差が240度となっている。
そして、第1のカムユニット21(1)のカムロブ24により吸気バルブ11がリフトされ、第1の気筒♯1で吸気行程が実施されている場合、バルブスプリング12からの反力がカムロブ24を通じてジャーナル25に伝達される。このとき、第1のカムユニット21(1)での上記第2の位相θ2を含む所定の角度範囲を「反対範囲R2」とした場合、この反対範囲R2におけるジャーナル25の外周面251が、同ジャーナル25を軸支するジャーナル軸受30の内周面に押し付けられる。
一方、第3のカムユニット21(3)のカムロブ24により吸気バルブ11がリフトされ、第3の気筒#3で吸気行程が実施されている場合、バルブスプリング12からの反力がカムロブ24を通じてジャーナル25に伝達される。このとき、第3のカムユニット21(3)での上記第2の位相θ2を含む所定の角度範囲を「反対範囲R2」とした場合、反対範囲R2におけるジャーナル25の外周面251が、同ジャーナル25を軸支するジャーナル軸受30の内周面に押し付けられる。
そこで、この場合、図9に示すように、第1のカムユニット21(1)の上記反対範囲R2におけるジャーナル25の外周面251の面積が広くなるとともに、第3のカムユニット21(3)の反対範囲R2におけるジャーナル25の外周面251の面積が広くなるように、各カムユニット21(1),21(3)のジャーナル25を形成することが好ましい。例えば、第1のカムユニット21(1)のジャーナル25のうち、第3のカムユニット21(3)に向けて突出するジャーナル25の先端面252を、第2の位相θ2での外周面251の軸方向Bにおける長さL13が第1の位相θ1での外周面251の軸方向Bにおける長さL13よりも長くなるように、上記回転軸線に対して傾斜させるようにしてもよい。この場合、第1のカムユニット21(1)のカムベース22とジャーナル25との接続部分であるジャーナル25の基端から、第3のカムユニット21(3)のカムベース22とジャーナル25との接続部分であるジャーナル25の基端までの距離の半分を中間距離LAとしたとき、第2の位相θ2での長さL13が中間距離LAよりも長くなる。
また、この場合、第3のカムユニット21(3)のジャーナル25のうち、第1のカムユニット21(1)に向けて突出するジャーナル25の先端面252を、第2の位相θ2での外周面251の軸方向Bにおける長さL31が第1の位相θ1での外周面251の軸方向Bにおける長さL31よりも長くなるように、上記回転軸線に対して傾斜させるようにしてもよい。この場合、第3のカムユニット21(3)にあっては、第2の位相θ2での長さL31が上記中間距離LAよりも長くなる。
したがって、第1のカムユニット21(1)における第3のカムユニット21(3)側のジャーナル25にあっては、上記反対範囲R2における外周面251の面積が、比較例のカムユニットのジャーナルの上記反対範囲R2における外周面の面積よりも広くなる。同様に、第3のカムユニット21(3)における第1のカムユニット21(1)側のジャーナル25にあっては、上記反対範囲R2における外周面251の面積が、上記比較例のカムユニットのジャーナルの上記反対範囲R2における外周面の面積よりも広くなる。そして、こうした構成を実現させることにより、上記(1)と同等の効果を得ることができる。
・カムユニット21は、カムロブ24が変位可能に構成されているが、カムロブ24の位置が突出位置で固定された構成であってもよい。
・上記の内燃機関の動弁装置を、排気バルブ用の動弁装置に具体化してもよい。
11…機関バルブの一例である吸気バルブ、20…内燃機関の動弁装置、21…カムユニット、24…カムロブ、25…ジャーナル、251…外周面、252…先端面、30…ジャーナル軸受。

Claims (1)

  1. 軸方向に同軸配置されるとともに、機関バルブをリフトさせるカムロブを有する複数のカムユニットを備え、前記カムユニットの前記軸方向における両端がジャーナルであり、前記軸方向で互いに隣り合う前記カムユニットのうち、一方のカムユニットの前記ジャーナルの先端面に他方のカムユニットの前記ジャーナルの先端面が対向しており、前記軸方向で互いに隣り合う前記カムユニット双方の前記ジャーナルが1つのジャーナル軸受によって軸支されている内燃機関の動弁装置であって、
    前記カムユニットの回転軸線を中心とする周方向において、前記カムロブにおける最も径方向外側に位置する部位の位相とは180度異なる位相を特定位相とし、前記軸方向で互いに対向する前記ジャーナルのうち一方のジャーナルの基端から他方のジャーナルの基端までの距離の半分を中間距離とした場合、
    前記軸方向で互いに隣り合う前記カムユニット双方の前記ジャーナルの先端面が前記回転軸線に対して傾斜し、前記特定位相での前記ジャーナルの外周面の前記軸方向における長さが前記中間距離よりも長い
    ことを特徴とする内燃機関の動弁装置。
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