JP6232807B2 - グミキャンディ - Google Patents
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Description
これまでに、還元型コエンザイムQ10を含む製剤について種々提案がなされている。例えば、還元型コエンザイムQ10と、ビタミンC等の還元剤と、植物油脂とを共存させた製剤が提案されている(特許文献5、請求項1等)。しかしながら、実施例では植物油脂は使用されておらず、該製剤をカプセル化剤とする場合に、カプセルの材料として米油又はパーム油が用いられるのみである。また、特許文献5には、還元型コエンザイムQ10の品質や安定化効果等に関する記述はない。
ソルビトールは、甘味度が50、水への溶解熱が−28.0cal/g(吸熱)のヘキソースであり、初めて抽出されたバラ科ナナカマド(Sorbus acuparia)に由来し、多くの果実、海藻類に含まれる。
マンニトールも、イチジク、オリーブ等に含まれている、水への溶解熱が−30.0cal/g(吸熱)のヘキソースである。
エリスリトールは、水への溶解熱が−43.0cal/g(吸熱)のテトロースである。
マルチトールは、麦芽の主成分であるDマルトースの触媒を用いた水素添加によって得られる2糖アルコールで、水への溶解熱は−16.3cal/g(吸熱)である。
また、これらの糖アルコールの37℃における水100mlに対する溶解度は、キシリトールが256g、ソルビトールが334g、マンニトールが32g、エリスリトールが81g、またマルチトールは201gである。
また、既存の高純度コエンザイムQ10に上記還元剤を作用させて得た還元型コエンザイムQ10も使用できる。好ましくは既存の高純度コエンザイムQ10等の酸化型コエンザイムQ10、或いは酸化型コエンザイムQ10と還元型コエンザイムQ10の混合物を、アスコルビン酸塩類を用いて還元することにより得られたものも使用できる。
以下において、「部」及び「%」は特に断らない限りいずれも重量基準である。
(1)ゼラチン(250ブルーム)70部と水98部とを混ぜ、ゼラチンを膨潤させた後、温水バスにて60℃に保ち、ゆるく撹拌することで、ゼラチン溶液を調製した。
(2)砂糖340部、水飴340部、異性化糖120部と前記(1)で得られたゼラチン溶液とを混合し、1.5気圧の圧力をかけながら95℃に昇温し、200Torr下で脱泡を行った後、クエン酸18部、いちご果汁48部、及びいちご香料2部を加え、糖度を77%に調整し、グミ溶液を得た。
(3)前記(2)で得られたグミ溶液を、長さ12mm、幅8mm、高さ8mmのコーンスターチ型に0.44g充填し、室温で糖度85%になるまで乾燥させ、単量0.4gのいちご味のグミを得た。このグミの水分含有量は約15%であった。
(A)シェラック(商品名「ラックグレーズ32E」:日本シェラック工業(株)製)。
(B)下掛けシロップ:粉末マルチトール(商品名「レシス」:東和化成工業(株)製)72gに、還元水飴1.5g、ゼラチン1gを水1.5gに溶解したもの、及びアラビアガム4gを水12gに溶解したものを添加し、これに水20gを加え、常温に保持した。
(D)中掛けシロップ:粉末マルチトール(レシス)72gに、還元水飴1.5gとアラビアガム2gを水6.0gに溶解したものを加え、さらに水23gを加え溶解し、さらに、いちご香料4.0gを加え、30℃で保温しておいた。
(F)仕上げシロップ:粉末マルチトール(レシス)70gを水30gに溶解させた。
まず、オニオン型糖衣パンに、中心層として、前記単重0.4gのいちご味のグミ100gを投入し、温度20℃、湿度35%のドライエアーをたえず送りながら、(B)下掛けシロップ12.0gと粉末マルチトール(レシス)14.0gを数回に分けて交互に掛け、第1層とした。第1層の厚みは約0.1mmであった。
これに、40℃〜50℃で保温しておいた、(C)油脂調整品60.0gを15℃の冷風を絶えず入れながら数回に分けて掛け固めるという工程を繰り返し、第2層とした。第2層の厚みは約0.6mmであった。
その後、ドライエアーをたえず送りながら、(D)中掛けシロップ12.0gを数回に分けて掛け、十分乾燥させた。これに、30℃で保温しておいた、(E)外掛けシロップ8.0gを同様に数回に分けて掛け、最後に、(F)仕上げシロップ0.5gを掛け、十分乾燥させ、第4層とし、目的の還元型コエンザイムQ10を含有するグミキャンディを得た。なお、第4層の水分含有量は1%であり、また、その厚みは約0.4mmであった。得られたグミキャンディは、還元型コエンザイムQ10に由来する臭いを殆ど感じることなく、糖衣のパリッとした食感、糖衣とグミとの食感の変化や、冷涼感、果汁感等を含めた風味が良好な糖衣物であった。
(C)油脂調整品60.0gに於いて、還元型コエンザイムQ10 1.0gに代えてDHA 0.4gを用いる以外は、実施例1と同様にして、DHAを含有するグミキャンディを得た。得られたグミキャンディは、DHAの不快な臭いが気にならない程度であり、糖衣のパリッとした食感、糖衣とグミとの食感の変化や、冷涼感、果汁感等を含めた風味が良好な糖衣物であった。
(C)油脂調整品60.0gに於いて、還元型コエンザイムQ10 1.0gに代えてEPA 0.4gを用いる以外は、実施例1と同様にして、EPAを含有するグミキャンディを得た。得られたグミキャンディは、EPAの不快な臭いが気にならない程度であり、糖衣のパリッとした食感、糖衣とグミとの食感の変化や、冷涼感、果汁感等を含めた風味が良好な糖衣物であった。
まず、オニオン型糖衣パンに、中心層として、単重0.4gのいちご味のグミ100gを投入し、温度20℃、湿度35%のドライエアーを絶えず送りながら、(B)下掛けシロップ12.0gと粉末マルチトール(レシス)14.0gとを交互に掛け第1層とした。これに、40℃〜50℃で保温しておいた、(C)油脂調整品60.0gを冷風を絶えず入れながら数回に分けて掛け固めるという工程を繰り返し、第2層とした。
まず、オニオン型糖衣パンに、中心層として、前記単重0.4gのいちご味のグミ100gを投入し、ドライエアーを絶えず送りながら、(B)下掛けシロップ12.0gと粉末マルチトール(レシス)14.0gを交互に掛け、第1層とした。
これに、40℃〜50℃で保温しておいた、(G)機能性成分入り下掛けシロップを28.0gと粉末マルチトール(レシス)32.0gとを交互に掛け、第2層とした。
次に、ドライエアーを絶えず送りながら、(D)中掛けシロップ12.0gを数回に分けて掛け、十分乾燥させた。これに、30℃で保温しておいた、(E)外掛けシロップ8.0gを同様に数回に分けて掛け、最後に、(F)仕上げシロップ0.5gを掛け、十分乾燥させ、第4層とし、油脂層が無い、還元型コエンザイムQ10を含むグミキャンディを得た。
実施例1〜3、及び比較例1〜2で得られたグミキャンディを、温度20℃、相対湿度30%に調整した環境下で30日保存し、実施例1及び比較例1〜2に関しては還元型コエンザイムQ10の残存率(%)をHPLC分析により算出し、還元型コエンザイムQ10の残存率95%以上を「○(安定)」、残存率95%未満を「×(不安定)」として評価し、実施例2及び実施例3に関しては、DHA及びEPAの不快味が酸化により強くなっていないことを、酸化されていないことの指標とした。また、その際の食感及び風味を下記の評価基準に従って評価した。結果を表1に示す。
○:糖衣がパリっとしており、冷涼感や果汁感を感じる。
×:糖衣が湿気ており、冷涼感や果汁感は感じない。
Claims (2)
- グミからなる中心層の周囲に、内側から第1層〜第4層の4層が順に形成されており、第1層は糖及び糖アルコールの少なくとも1種を主成分とする糖衣層であり、第2層は油脂を主成分とし、酸化により変性を受けやすい脂溶性機能性成分を含有する油脂層であり、第3層はビタミンCを主成分とする被覆層であり、第4層は糖及び糖アルコールの少なくとも1種を主成分とする糖衣層であり、前記脂溶性機能性成分が、還元型コエンザイムQ10、ドコサヘキサエン酸(DHA)、及びエイコサペンタエン酸(EPA)よりなる群から選ばれる少なくとも1種であること特徴とするグミキャンディ。
- 前記被覆層が、ビタミンCを主成分とし、糖アルコールを含有する糖衣層である請求項1に記載のグミキャンディ。
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