JP6229837B2 - 静翼セグメント、及びこれを備えている軸流流体機械 - Google Patents

静翼セグメント、及びこれを備えている軸流流体機械 Download PDF

Info

Publication number
JP6229837B2
JP6229837B2 JP2013265682A JP2013265682A JP6229837B2 JP 6229837 B2 JP6229837 B2 JP 6229837B2 JP 2013265682 A JP2013265682 A JP 2013265682A JP 2013265682 A JP2013265682 A JP 2013265682A JP 6229837 B2 JP6229837 B2 JP 6229837B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pin
groove
holder
insertion hole
pair
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013265682A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015121158A (ja
Inventor
拓郎 橋本
拓郎 橋本
邦彦 脇
邦彦 脇
謙一 荒瀬
謙一 荒瀬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Power Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Hitachi Power Systems Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Hitachi Power Systems Ltd filed Critical Mitsubishi Hitachi Power Systems Ltd
Priority to JP2013265682A priority Critical patent/JP6229837B2/ja
Publication of JP2015121158A publication Critical patent/JP2015121158A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6229837B2 publication Critical patent/JP6229837B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Turbine Rotor Nozzle Sealing (AREA)

Description

本発明は、静翼環の一部を成す静翼セグメント、及びこれを備えている軸流流体機械に関する。
ガスタービンは、外気を圧縮して圧縮空気を生成する圧縮機と、燃料を圧縮空気に混合して燃焼させて燃焼ガスを生成する燃焼器と、燃焼ガスにより駆動するタービンと、を備えている。
圧縮機及びタービンは、いずれも軸流流体機械で、回転軸線を中心として回転するロータと、このロータを覆うケーシングとを備えている。ロータは、回転軸線と平行な軸方向に延びるロータ軸と、このロータ軸の外周に固定され軸方向に並んでいる複数の動翼段と、を有している。ケーシングの内周側には、各動翼段の上流側の位置に静翼段が固定されている。1つの静翼段は、複数の静翼が周方向Dcに並んで相互に連結された静翼環を形成している。この静翼環は、組立の都合上、周方向Dcに分割されている。この周方向Dcに分割された各部分が一般的に静翼セグメントと呼ばれている。この静翼セグメントは、複数の静翼が周方向Dcに連結されて構成されている。
例えば、以下の特許文献1に記載の静翼セグメントは、複数の静翼と、複数の静翼の内側シュラウドの径方向への移動を拘束するためのホルダと、ホルダに静翼の内側シュラウドを止める円柱形状のピンと、を有している。ホルダには、径方向内側から径方向外側に向かって貫通したピン挿通孔が形成されている。静翼の内側シュラウドには、径方向内側から径方向外側に向かって凹むピン穴が形成されている。ピンは、ホルダのピン挿通孔及び内側シュラウドのピン穴に入れられる。
ホルダのピン挿通孔及び内側シュラウドのピン穴に入れられピンは、何らかの方法で抜け止めされていると考えられる。このようなピンの抜け止め方法としては、例えば、以下の特許文献2に記載の方法がある。この方法では、ピンを部材の穴に入れた後、ピン中で穴から突出している部分を部材に溶接している。
特開2007−198293号公報(図2) 実開平05−000903号公報(図3)
以上のような静翼セグメントでは、ホルダ(拘束部材)からのピンの抜け止めを行いつつも、静翼セグメントの組立作業の負担軽減が望まれている。
そこで、本発明は、上記問題点に着目し、拘束部材に対する静翼の移動を拘束するピンの抜け止めを行いつつも、組立作業の負担を軽減することができる静翼セグメント、及びこれを備えている軸流流体機械を提供することを目的とする。
上記問題点を解決するための発明に係る一態様としての静翼セグメントは、
軸線を中心として環状を成す静翼環の一部を成す静翼セグメントにおいて、前記軸線に対する周方向に並んでいる複数の静翼と、複数の前記静翼の前記軸線に対する径方向内側の部分に係合して、複数の前記静翼の径方向への移動を拘束する拘束部材と、前記拘束部材に対して、複数の前記静翼のうちで前記周方向の両端に位置する端静翼の前記周方向の移動を拘束するピンと、を備え、前記拘束部材には、前記端静翼が係合する部分に、前記ピンが挿通される円柱状のピン挿通孔が形成され、前記端静翼には、前記拘束部材の前記ピン挿通孔に挿通された前記ピンの先端部が入り込むピン溝が形成され、前記ピンは、ピン軸を中心として円柱状を成し前記ピン挿通孔に挿通される挿通部と、前記挿通部の両端のうちの一端に形成され、前記ピン溝に入り込む溝挿入部と、前記挿通部の両端のうちの他端に形成され、前記ピン軸に対して垂直な方向の寸法が円柱状の前記ピン挿通孔の内径寸法より大きなフランジ部と、を有し、前記ピンの前記挿通部が前記ピン挿通孔に挿通され、且つ前記ピンの前記溝挿入部が前記ピン溝に入っている状態で、前記ピンの前記フランジ部の少なくとも一部が前記拘束部材の表面であって前記ピン挿通孔の周りの部分に溶接され、前記ピン溝は、前記周方向で互いに対向する一対の平坦な溝側面を有して画定され、前記ピンの前記溝挿入部は、互いに相対する方向を向いている一対の平坦な溝接触面を有し、一対の前記溝接触面の一方の溝接触面が前記一対の溝側面の一方の溝側面に面接触し、一対の前記溝接触面の他方の溝接触面が前記一対の溝側面の他方の溝側面に面接触し、前記ピンの前記フランジ部には、一対の前記溝接触面に対して垂直な方向に広がり、互いに相対する方向を向いている一対の平坦な第一側面が形成されている。
静翼セグメントを構成する静翼を修理するため、複数の静翼を拘束部材から外す場合には、ピンと拘束部材との溶接部分を除去する必要がある。この溶接部分の除去では、拘束部材の一部が除去されることになる。当該静翼セグメントでは、ピンと拘束部材との溶接部分が拘束部材のピン挿通孔から離れた位置になるため、拘束部材中の除去する部分にピン挿通孔が含まれない。このため、当該静翼セグメントでは、静翼の修理後、静翼セグメントを組み立てる場合に、ピン挿通孔の補修作業を行う必要がなく、静翼セグメントの組立作業の負担を軽減することができる。
また、当該静翼セグメントのピンは、その平坦な溝接触面がピン溝の平坦な溝側面と面接触する。このため、このピンは、端静翼から受けるせん断方向の荷重を、ピン中で溝側面と接する面を含む部分で支えることになる。よって、当該静翼セグメントでは、端静翼からのせん断方向の荷重に対するピンの強度を高めることができる。
さらに、当該静翼セグメントにおいて、フランジ部の一対の平坦な第一側面が径方向を向くようにして、ピンをピン挿通孔及びピン溝に入れると、ピン溝の溝側面が広がる方向とホルダピンの溝接触面が広がる方向とが一致する。このため、当該静翼セグメントでは、ピンの溝挿入部を容易に端静翼のピンに入れることができる。
ここで、前記静翼セグメントにおいて、前記拘束部材には、前記ピン挿通孔に連通し前記拘束部材の表面から前記ピンが前記ピン挿通孔に挿通される挿通方向に凹み、前記フランジ部が収容可能なフランジ収納凹部が形成され、前記フランジ収納凹部の底面が前記拘束部材の表面の一部として、前記ピンの前記フランジ部は前記底面に溶接されていてもよい。
当該静翼セグメントでは、ピン中で拘束部材のピン挿通孔に挿通されないフランジ部は、拘束部材のフランジ収納凹部内に収まり、拘束部材のフランジ収納凹部周りの外面から突出しない。このため、当該静翼セグメントでは、拘束部材の外側を流れる流体の抵抗を減らすことができる。
また、前記フランジ部に第一側面が形成されている前記静翼セグメントにおいて、前記ピンの前記フランジ部には、一対の前記平坦な第一側面のそれぞれにつながっている第二側面が形成され、前記フランジ部の前記第二側面が前記拘束部材の表面であって前記ピン挿通孔の周りの部分に溶接されていてもよい。
以上のいずれかの前記静翼セグメントにおいて、前記ピンの円柱状の前記挿通部の外径寸法と、前記拘束部材の円柱状の前記ピン挿通孔の内径寸法とは、嵌め合い寸法の関係であってもよい。
当該静翼セグメントでは、ピンの円柱状の挿通部が拘束部材のピン挿通孔に挿通されると、挿通部の外周面の全周が実質的にピン挿通孔の内面にほぼ密着する。このため、ピン軸の垂直な方向にピンを拘束部材に対して相対移動させようとする力のほぼすべてを、拘束部材のピン挿通孔の内面で受けることができる。よって、当該静翼セグメントでは、ピンと拘束部材との溶接部分には、ピン軸の垂直な方向にホルダピンを拘束部材に対して相対移動させようとする力がほとんどかからない。したがって、当該静翼セグメントでは、ピンと拘束部材との溶接部分の損傷の抑えることができる。
以上のいずれかの前記静翼セグメントにおいて、前記ピンの前記フランジ部と前記拘束部材の表面であって前記ピン挿通孔の周りの部分との溶接は、隅肉溶接であってもよい。
また、以上のいずれかの前記静翼セグメントにおいて、複数の前記静翼の前記軸線に対する径方向内側の部分に係合する前記拘束部材としての内側拘束部材の他に、複数の前記静翼の前記軸線に対する径方向外側の部分に係合して、複数の前記静翼の前記径方向への移動を拘束する外側拘束部材を、備えてもよい。
上記問題点を解決するための発明の一態様としての軸流流体機械は、
以上のいずれかの前記静翼セグメントを複数有する前記静翼環と、筒状を成し、前記静翼環が内周側に取り付けられているケーシングと、前記ケーシング内で前記軸線を中心として回転するロータと、を備える。
当該軸流流体機械は、以上で説明した静翼セグメントを備えているので、この静翼セグメントの組立作業の負担を軽減することができる。
本発明では、拘束部材に対する静翼の移動を拘束するピンの抜け止めを行いつつも、組立作業の負担を軽減することができる
本発明に係る一実施形態におけるガスタービンの要部切欠側面図である。 本発明に係る一実施形態における静翼環の正面図である。 本発明に係る一実施形態における静翼セグメントの斜視図である。 図3におけるIV−IV線断面図である。 図3におけるV−V線断面図である。 本発明に係る一実施形態における静翼セグメントの要部分解斜視図である。 本発明に係る一実施形態におけるホルダピンの斜視図である。 本発明に係る一実施形態における静翼セグメントのホルダピン周りの断面図である。 図8におけるIX−IX線断面図である。 比較例のホルダピンで荷重がかかる部分を示す説明図である。 比較例のホルダピンの取外しを示す説明図である。 本発明に係る一実施形態におけるホルダピンで荷重がかかる部分を示す説明図である。 本発明に係る一実施形態におけるホルダピンの取外しを示す説明図である。
以下、本発明に係る軸流流体機械の一実施形態について、図1〜図13を参照して詳細に説明する。
ガスタービンは、図1に示すように、外気を圧縮して圧縮空気を生成する圧縮機1と、燃料供給源からの燃料を圧縮空気に混合して燃焼させて燃焼ガスを生成する複数の燃焼器6と、燃焼ガスにより駆動するタービン7と、を備えている。
圧縮機1及びタービン7は、いずれも軸流流体機械で、回転軸線Arを中心として回転するロータ2,8と、このロータ2,8を覆うケーシング5,9とを有している。圧縮機ロータ2及びタービンロータ8は、同一の回転軸線Arを中心として回転するもので、相互に連結されている。複数の燃焼器6は、タービンケーシング9に固定されている。なお、以下では、回転軸線Arが延びている方向を軸方向Daという。また、回転軸線Arに対する径方向を単に径方向Drといい、回転軸線Arに対する周方向Dcを単に周方向Dcという。また、軸方向Daであって、タービン7を基準にして圧縮機1側を上流側、圧縮機1を基準にしてタービン7側を下流側という。
圧縮機ロータ2は、軸方向Daに延びているロータ軸3と、このロータ軸3の外周に固定され軸方向Daに並んでいる複数の動翼段4と、を有している。各動翼段4は、周方向Dcに並んでロータ軸3の外周に固定されている複数の動翼を有している。圧縮機ケーシング5の内周側には、各動翼段4の上流側の位置に静翼環10が固定されている。
1つの静翼環10は、図2に示すように、複数の静翼20が環状に並んで相互に連結されたものである。この静翼環10は、組立の都合上、周方向Dcに分割されている。この周方向Dcに分割された各部分が静翼セグメント11を構成する。この静翼セグメント11は、静翼環10を構成する複数の静翼20のうちの一部の複数の静翼20が周方向Dcに並んで相互に連結されたものである。
静翼セグメント11は、図3に示すように、周方向Dcに並んでいる複数の静翼20と、複数の静翼20の径方向内側の部分が装着されるホルダ(内側拘束部材)40と、複数の静翼20の径方向外側の部分相互が装着されるバンド(外側拘束部材)50と、を有している。静翼セグメント11を構成する複数の静翼20のうち、周方向Dcの両端に位置する静翼20が端静翼20aを成し、2つの端静翼20aの間に位置する静翼20が端間静翼20bを成す。
端間静翼20bは、図4に示すように、径方向Drに延びる翼体21と、翼体21の径方向内側に設けられている内側シュラウド22と、翼体21の径方向外側に設けられている外側シュラウド32と、を有している。
内側シュラウド22は、翼体21の径方向内側に設けられ、周方向Dcの広がっている板状のシュラウド本体23と、シュラウド本体23の上流側部分から径方向内側に延びる上流側脚部24と、この上流側脚部24の径方向内側端から上流側に延びる上流側リップ部25と、シュラウド本体23の下流側部分から径方向内側に延びる下流側脚部26と、この下流側脚部26の径方向内側端から下流側に延びる下流側リップ部27と、を有している。シュラウド本体23と上流側リップ部25との間は、下流側に凹む上流側係合溝28uを形成している。また、シュラウド本体23と下流側リップ部27との間は、上流側に凹む下流側係合溝28dを形成している。これら係合溝28u,28dの溝底部は、いずれも、脚部24,26により形成されている。
外側シュラウド32は、翼体21の径方向外側に設けられ、周方向Dcに広がっている板状のシュラウド本体33と、シュラウド本体33の上流側部分から径方向外側に延びる上流側脚部34と、この上流側脚部34の径方向外側端から上流側に延びる上流側リップ部35と、シュラウド本体33の下流側部分から径方向外側に延びる下流側脚部36と、この下流側脚部36の径方向外側端から下流側に延びる下流側リップ部37と、を有している。上流側脚部34と下流側脚部36との間は、径方向外側から径方向内側に凹み周方向Dcに延びるバンド溝31を形成している。このバンド溝31の溝底部は、シュラウド本体33により形成されている。このバンド溝31には、バンド50の周方向Dcの一部が入り込む。
端静翼20aも、図5に示すように、径方向Drに延びる翼体21と、翼体21の径方向内側に設けられている内側シュラウド22aと、翼体21の径方向外側に設けられている外側シュラウド32aと、を有している。
但し、端静翼20aの内側シュラウド22a及び外側シュラウド32aは、端間静翼20bの内側シュラウド22a及び外側シュラウド32aと多少異なっている。
端静翼20aの外側シュラウド32aは、端間静翼20bの外側シュラウド32の構成に加えて、さらに、その上流側脚部34の径方向外側端から下流側に延びる上流側フランジ部38と、その下流側脚部36の径方向外側端から上流側に延びる下流側フランジ部39と、を有している。上流側フランジ部38及び下流側フランジ部39は、いずれも、バンド溝31内に入り込んだバンド50の径方向外側面と対向し、端静翼20aに対してバンド溝31内に入り込んだバンド50を径方向外側へ相対移動不能に拘束する役目を担っている。
また、端静翼20aの外側シュラウド32aにおけるバンド溝31には、径方向外側から径方向内側に凹む円柱状のピン穴31hが形成されている。
端静翼20aの内側シュラウド22aは、図5〜図7に示すように、端間静翼20bの内側シュラウド22の構成に加えて、その上流側リップ部25aにピン溝29が形成されている。このピン溝29は、上流側リップ部25aの一部が上流側から下流側に向かって切り欠かれて形成されている。このピン溝29は、周方向Dcで互いに対向する一対の平坦な溝側面29aで画定されている。
バンド50は、図3〜図5に示すように、周方向Dcに延びる矩形状の板である。このバンド50は、外側シュラウド32,32aのバンド溝31に入り込めるよう、その軸方向Daの幅がバンド溝31の軸方向Daの幅に対応している。また、このバンド50の周方向Dcの長さは、静翼セグメント11を構成する複数の静翼20が周方向Dcに並んでいる状態で、各静翼20のバンド溝31の周方向Dcの合計長さに対応している。
このバンド50の周方向Dcにおける両端側には、径方向Drに貫通した円柱状のピン挿通孔51が形成されている。ピン挿通孔51の周方向Dc及び軸方向Daの位置は、静翼セグメント11を構成する複数の静翼20が周方向Dcに並び、バンド50が各静翼20のバンド溝31に入り込んでいる状態で、このバンド50中で、端静翼20aのピン穴31hに対応する位置である。
ホルダ40は、周方向Dcに延びるシール保持部43と、シール保持部43の上流側縁に沿って形成され径方向外側に延びる上流側脚部44と、上流側脚部44の径方向外側端から下流側に延びて内側シュラウド22,22aの上流側係合溝28uに入り込む上流側フランジ部45と、シール保持部43の下流側縁に沿って形成され径方向外側に延びる下流側脚部46と、下流側脚部46の径方向外側端から上流側に延びて内側シュラウド22,22aの下流側係合溝28dに入り込む下流側フランジ部47と、を有している。シール保持部43の径方向内側には、圧縮機ロータ2のロータ軸3(図1)との間をシールするシール装置48が設けられている。上流側脚部44と下流側脚部46との間は、径方向内側に凹み、周方向Dcに延びるシュラウド収納溝41を形成している。このシュラウド収納溝41の溝底部は、シール保持部43により形成されている。このシュラウド収納溝41には、静翼セグメント11を構成する複数の静翼20が周方向Dcに並んでいる状態で、各静翼20の内側シュラウド22,22aの上流側脚部24、上流側リップ部25,25a、下流側脚部26、及び下流側リップ部27が入り込む。
ホルダ40の上流側フランジ部45、上流側脚部44及びシール保持部43の周方向Dcの両端側であって上流側の面には、図6、図8及び図9に示すように、下流側に凹むフランジ収納凹部49が形成されている。このホルダ40の上流側脚部44には、さらに、このフランジ収納凹部49の底面から下流側に貫通する円柱形状のピン挿通孔49hが形成されている。ピン挿通孔49hの周方向Dc及び径方向Drの位置は、静翼セグメント11を構成する複数の静翼20が周方向Dcに並び、各静翼20の内側シュラウド22,22aの上流側脚部24や下流側脚部26等が入り込んでいる状態で、端静翼20aのピン溝29に対応する位置である。
本実施形態の静翼セグメント11は、さらに、図3及び図5に示すように、バンド50に対して端静翼20aの周方向Dcへの移動を拘束するバンドピン55と、ホルダ40に対して端静翼20aの周方向Dcへの移動を拘束するホルダピン60と、を備えている。
バンドピン55は、バンド50のピン挿通孔51に挿通可能な挿通部と、端静翼20aのピン穴31hに入り込む穴挿入部とを有する。このバンドピン55は、挿通部がバンド50のピン挿通孔51に挿通され、穴挿入部が端静翼20aのピン穴31hに入り込んでいる状態で、例えば、ピン挿通孔51から径方向外側に突出している部分がバンド50に隅肉溶接され、ピン挿通孔51からの抜け止めがなされる。
ホルダピン60は、図6〜図9に示すように、ピン軸Apを中心として円柱状を成しホルダ40のピン挿通孔49hに挿通される挿通部61と、ピン軸方向における挿通部61の両端のうちの一端に形成され、端静翼20aのピン溝29に入り込む溝挿入部62と、挿通部61の両端のうちの他端に形成され、ピン軸Apに対して垂直な方向の寸法が円柱状のピン挿通孔49hの内径寸法より大きなフランジ部63と、を有する。
ホルダピン60の円柱状の挿通部61の外径寸法と、この挿通部61が挿通されるホルダ40のピン挿通孔49hの内径寸法は、嵌め合い寸法の関係、より詳細には中間嵌めの寸法の関係になっている。このため、ホルダピン60の円柱状の挿通部61がホルダ40のピン挿通孔49hに挿通されると、挿通部61の外周面の全周がピン挿通孔49hの内面にほぼ密着する。
ホルダピン60の溝挿入部62には、ピン軸Apに対して垂直な方向で互いに相対する方向を向いている一対の平坦な溝接触面62aが形成されている。溝挿入部62がホルダ40のピン溝29に入り込んだ際、一対の溝接触面62aの一方の溝接触面62aは一対の溝側面29aの一方の溝側面29aに面接触し、一対の溝接触面62aの他方の溝接触面62aは一対の溝側面29aの他方の溝側面29aに面接触する。
フランジ部63には、ピン軸Ap及び溝接触面62aに対して垂直な方向に広がり、互いに相対する方向を向いている一対の平坦な第一側面63aと、一対の第一側面63aのそれぞれにつながっている第二側面63bとが形成されている。フランジ部63は、一対の第一側面63aと同様、一対の第二側面63bを有する。一対の第二側面63bのうち、一方の第二側面63bは、一対の第一側面63aの一方側の端相互をつなぐ。また、他方の第二側面63bは、一対の第一側面63aの他方側の端相互をつなぐ。一対の第二側面63bは、円弧状の曲面を成す。一対の第二側面63bの最大相互間隔寸法、及び一対の第一側面63aの相互間隔寸法は、いずれも、ホルダ40のピン挿通孔49hの内径寸法よりも大きい。また、一対の第二側面63bの最大相互間隔寸法は、一対の第一側面63aの相互間隔寸法よりも大きい。フランジ部63のピン軸方向の寸法である厚さ寸法は、ホルダ40のフランジ収納凹部49の深さ寸法と実質的に同じか、僅かに小さい。
このホルダピン60は、挿通部61がピン挿通孔49hに挿通され、溝挿入部62がピン溝29に入り込んでいる状態で、図9に示すように、ホルダピン60のフランジ部63における一対の第二側面63bがフランジ収納凹部49の底面に隅肉溶接され、ピン挿通孔49hからの抜け止めがなされる。
次に、以上で説明した静翼セグメント11の製造手順について説明する。
まず、以上で説明した複数の静翼20、ホルダ40、バンド50、ホルダピン60、バンドピン55を準備する。
次に、図4〜図6に示すように、複数の静翼20の内側シュラウド22,22aをホルダ40に装着する。この際、まず、1つの端静翼20aの内側シュラウド22aをホルダ40に装着し、次に、この端静翼20aに周方向Dcで隣接する他の端間静翼20bの内側シュラウド22をホルダ40に装着する。その後、順次、周方向Dcで隣接する他の端間静翼20bの内側シュラウド22をホルダ40に装着する。最後に、残りの一つの端静翼20aの内側シュラウド22aをホルダ40に装着する。
静翼20の内側シュラウド22,22aをホルダ40に装着する際には、ホルダ40に対して内側シュラウド22,22aを周方向Dcに相対移動させて、ホルダ40のシュラウド収納溝41内に内側シュラウド22,22aの上流側脚部24、上流側リップ部25,25a、下流側脚部26、及び下流側リップ部27を入れる。
この結果、内側シュラウド22,22aのシュラウド本体23における径方向内側の面が、ホルダ40の上流側フランジ部45及び下流側フランジ部47における径方向外側の面と対向する。また、内側シュラウド22,22aの上流側リップ部25,25aにおける径方向外側の面が、ホルダ40の上流側フランジ部45における径方向内側の面と対向する。さらに、内側シュラウド22,22aの下流側リップ部27における径方向外側の面が、ホルダ40の下流側フランジ部47における径方向内側の面と対向する。このため、内側シュラウド22,22aは、ホルダ40に対して径方向Drに相対移動不能になる。また、内側シュラウド22,22aの上流側係合溝28uにおける溝底面がホルダ40の上流側フランジ部45における下流側端面と対向し、内側シュラウド22,22aの下流側係合溝28dにおける溝底面がホルダ40の下流側フランジ部47における上流側端面と対向する。このため、内側シュラウド22,22aは、ホルダ40に対して軸方向Daに相対移動不能になる。
すなわち、静翼20の内側シュラウド22,22aがホルダ40に装着されると、この静翼20は、ホルダ40に対して径方向Dr及び軸方向Daに相対移動不能になる。また、複数の静翼20の内側シュラウド22,22aがホルダ40に装着されると、複数の静翼20は、径方向Dr及び軸方向Daの相互の位置が一致して、周方向Dcに並ぶことになる。複数の静翼20が周方向Dcに並ぶと、各静翼20のバンド溝31が周方向Dcに連なった一つの溝が形成される。
次に、ホルダピン60の挿通部61をホルダ40のピン挿通孔49hに挿通させ、このホルダピン60の溝挿入部62を端静翼20aのピン溝29に入れる。この結果、端静翼20aは、ホルダ40に対して周方向Dcに相対移動不能になる。2つの端静翼20aがホルダ40に対して周方向Dcに相対移動不能になると、2つの端静翼20aの間に存在する複数の端間静翼20bもホルダ40に対して周方向Dcに相対移動になる。
次に、ホルダ40のピン挿通孔49hからのホルダピン60の抜け止めのため、図9を用いて前述した様に、ホルダピン60のフランジ部63における第二側面63bをホルダ40のフランジ収納凹部49における底面に隅肉溶接する。以上で、複数の静翼20のホルダ40への取付が完了する。
次に、各静翼20のバンド溝31が周方向Dcに連なった一つの溝に、バンド50を入れる。この際、各静翼20のバンド溝31に対して、バンド50を周方向Dcに相対移動させて、この各バンド溝31にバンド50を入れていく。そして、2つの端静翼20aのうちの1つの端静翼20aのピン穴31hとバンド50の一つのピン挿通孔51の位置とが一致し、残りの1つの端静翼20aのピン穴31hがバンド50の残りの一つのピン挿通孔51の位置が一致した時点で、バンド50がこの溝内に完全に収まったことになる。
バンド50が溝内に完全に収まると、図4及び図5に示すように、バンド50の上流側端面が、各静翼20の外側シュラウド32,32aの上流側脚部34における下流側の面に対向する。さらに、バンド50の下流側端面が、各静翼20の外側シュラウド32,32aの下流側脚部36における上流側の面に対向する。このため、各静翼20の外側シュラウド32,32aは、バンド50に対して軸方向Daに実質的に相対移動不能になる。また、バンド50の径方向外側の面が各端静翼20aの上流側フランジ部38及び下流側フランジ部39における径方向内側面に対向する。このため、複数の静翼20の外側シュラウド32,32aに対して、バンド50は径方向Drに離れる側(径方向外側)に実質的に相対移動不能になる。言い換えると、バンド50に対して、複数の静翼20の外側シュラウド32,32aは、径方向Drに近づく側(径方向内側)に実質的に相対移動不能になる。
次に、バンドピン55の挿通部をバンド50のピン挿通孔51に挿通させ、このバンドピン55の穴挿入部を端静翼20aのピン穴31hに入れる。この結果、端静翼20aは、バンド50に対して周方向Dcに相対移動不能になる。2つの端静翼20aがバンド50に対して周方向Dcに相対移動不能になると、2つの端静翼20aの間に存在する複数の端間静翼20bもバンド50に対して周方向Dcに相対移動不能になる。
次に、バンド50のピン挿通孔51からのバンドピン55の抜け止めのため、バンドピン55中でピン挿通孔51から径方向外側に突出している部分をバンド50に隅肉溶接する。以上で、複数の静翼20のバンド50への取付が完了し、静翼セグメント11が完成する。
なお、以上では、ホルダピン60をホルダ40に溶接してから、各静翼20のバンド溝31にバンド50を入れている。しかしながら、各静翼20のバンド溝31にバンド50を入れてから、バンドピン55をバンド50に溶接する前後で、ホルダピン60をホルダ40に溶接してもよい。
次に、以上で説明した静翼セグメントの効果について説明する前に、ホルダピン60の比較例について、図10及び図11を用いて説明する。
比較例のホルダピン60xは、全体がピン軸Apを中心とした円柱形状である。このホルダピン60xの外径は、端静翼20aのピン溝29の溝幅とほぼ一致している。このホルダピン60xは、ホルダ40のピン挿通孔49hに挿通され、その第一端部62xが端静翼20aのピン溝29内に入る。この際、ホルダピン60xの第一端部62xとは反対側の第二端部63xがピン挿通孔49hから突出している。このホルダピン60xは、ピン挿通孔49hからの抜け止めのため、第二端部がホルダ40に点溶接又は隅肉溶接される。
比較例では、静翼セグメントを構成する静翼を修理するため、複数の静翼をホルダ40から外す場合に、図11に示すように、ホルダピン60xとホルダ40との溶接部分69を除去する。この際、ホルダピン60xの第二端部63xと共に、ホルダ40のピン挿通孔49hを含む部分を除去することになる。このため、静翼の修理後、静翼セグメントを組み立てる場合に、例えば、まず、静翼セグメントの分解時に除去したホルダ40のピン挿通孔49h周り部分に肉盛溶接等を施す。そして、肉盛溶接した部分を含め、ピン挿通孔49hの内周面をきれいに仕上げる。
このように、比較例のホルダピン60xでは、静翼の修理後、静翼セグメントの組立の際に、ホルダ40のピン挿通孔49hの補修作業が必要になり、組立の手間がかかる。
また、この比較例のホルダピン60xは、端静翼20aのピン溝29内に入り込む部分も円柱形状であるため、図10に示すように、ホルダピン60xとピン溝29の一対の平坦な溝側面29aとは、実質的に線接触になる。このため、ホルダピン60xは、端静翼20aからのせん断方向の荷重を、ホルダピン60x中で一対の溝側面29aと接する線を含む面の部分65xで受けることになる。
このため、比較例のホルダピン60xは、端静翼20aからのせん断方向の荷重に対する強度が低い。
次に、本実施形態の静翼セグメントの効果について説明する。
本実施形態のホルダピン60は、ホルダピン60の挿通部61の端にフランジ部63が形成されている。本実施形態では、図9を用いて前述したように、ホルダピン60のフランジ部63がホルダ40に隅肉溶接される。本実施形態でも、静翼セグメントを構成する静翼を修理するため、複数の静翼をホルダ40から外す場合には、図11に示すように、ホルダピン60とホルダ40との溶接部分69を除去する。但し、本実施形態では、隅肉溶接される部分がホルダ40のピン挿通孔49hから離れた位置であるため、除去する部分にピン挿通孔49hが含まれない。
このため、本実施形態では、静翼20の修理後、静翼セグメント11を組み立てる場合に、比較例のように、ピン挿通孔49hの補修作業を行う必要がなく、静翼セグメント11の組立作業の負担を軽減することができる。
また、本実施形態のホルダピン60は、端静翼20aのピン溝29内に入り込む溝挿入部62に、一対の平坦な溝接触面62aが形成され、この溝接触面62aがピン溝29の一対の平坦な溝側面29aと面接触する。このため、本実施形態のホルダピン60は、図12に示すように、端静翼20aから受けるせん断方向の荷重を、ホルダピン60中で一対の溝側面29aと接する面を含むほぼ直方体形状の部分65で受けることになる。
このため、本実施形態では、ホルダピン60中でピン溝29内に入り込む部分で、端静翼20aからのせん断方向の荷重を受ける部分65が比較例のホルダピン60よりも大きくなる。よって、本実施形態のホルダピン60は、ホルダピン60中でピン溝29内に入り込む部分のピン軸Apに対して垂直な断面積が比較例のホルダピン60xと同じであっても、比較例のホルダピン60xより、端静翼20aからのせん断方向の荷重に対する強度を高めることができる。
本実施形態における端静翼20aのピン溝29を画定する一対の溝側面29aは、周方向Dcに対して垂直な面である。本実施形態では、以上のように、端静翼20aからのせん断方向の荷重に対する強度を高めるために、端静翼20aのピン溝29内に入り込む溝挿入部62に、一対の平坦な溝接触面62aを形成し、この溝接触面62aをピン溝29の一対の平坦な溝側面29aに面接触させている。このため、本実施形態では、ピン溝29の溝側面29aが広がる方向とホルダピン60の溝接触面62aが広がる方向とが一致するように、ホルダピン60をホルダ40のピン挿通孔49hに挿通させる必要がある。
本実施形態のホルダピン60のフランジ部63には、ホルダピン60の溝接触面62aに対して垂直な方向に広がり、互いに相対する方向を向いている一対の平坦な第一側面63aが形成されている。よって、フランジ部63の一対の平坦な第一側面63aが径方向Drを向くようにして、ホルダピン60をピン挿通孔49h及びピン溝29に入れると、ピン溝29の溝側面29aが広がる方向とホルダピン60の溝接触面62aが広がる方向とが一致する。すなわち、ホルダピン60のフランジ部63における一対の平坦な第一側面63aは、このホルダピン60の一対の溝側面29aが広がる方向を定めるマークとなる。このため、本実施形態では、ホルダピン60の溝挿入部62を容易に端静翼20aのピン溝29に入れることができる。
前述したように、ホルダピン60の円柱状の挿通部61の外径寸法と、この挿通部61が挿通されるホルダ40のピン挿通孔49hの内径寸法は、嵌め合い寸法の関係になっている。このため、ホルダピン60の円柱状の挿通部61がホルダ40のピン挿通孔49hに挿通されると、挿通部61の外周面の全周が実質的にピン挿通孔49hの内面にほぼ密着する。このため、ピン軸Apの垂直な方向にホルダピン60をホルダ40に対して相対移動させようとする力のほぼすべてを、ホルダ40のピン挿通孔49hの内面で受けることができる。よって、ホルダピン60とホルダ40との溶接部分69には、ピン軸Apの垂直な方向にホルダピン60をホルダ40に対して相対移動させようとする力がほとんどかからない。したがって、本実施形態では、ホルダピン60とホルダ40との溶接部分69の損傷の抑えることができる。
また、本実施形態のホルダピン60中で、ホルダ40のピン挿通孔49hに挿通されないフランジ部63は、ホルダピン60の挿通方向に凹んでいるフランジ収納凹部49内に収まっており、ホルダ40の外面から突出していない。このため、本実施形態では、ホルダ40の外側を流れる空気の抵抗を減らすことができる。言い換えると、本実施形態では、圧縮機における風損を抑えることができる。
「変形例」
以上で説明した静翼セグメントの変形例について説明する。
以上の実施形態では、バンドピン55の形状について特に説明していないが、このバンドピン55もホルダピン60と同様にフランジ部を設けてもよい。
以上の実施形態では、バンド50とバンドピン55で複数の静翼の外周側部分相互を連結したが、他の方法で複数の静翼の外周側部分相互を連結してもよい。
以上の実施形態では、圧縮機1の静翼セグメント11の例を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、タービン等、他の軸流流体機械の静翼セグメントに本発明を適用してもよい。
1:圧縮機、2:圧縮機ロータ、4:動翼段、5:圧縮機ケーシング、6:燃焼器、7:タービン、10:静翼環、11:静翼セグメント、20:静翼、20a:端静翼、20b:端間静翼、21:翼体、22,22a:内側シュラウド、29:ピン溝、29a:溝側面、31:バンド溝、32,32a:外側シュラウド、40:ホルダ(内側拘束部材)、49:フランジ収納凹部、49h:ピン挿通孔、50:バンド(外側拘束部材)、55:バンドピン、60:ホルダピン、61:挿通部、62:溝挿入部、62a:溝接触面、63:フランジ部、63a:第一側面、63b:第二側面、69:溶接部分

Claims (7)

  1. 軸線を中心として環状を成す静翼環の一部を成す静翼セグメントにおいて、
    前記軸線に対する周方向に並んでいる複数の静翼と、
    複数の前記静翼の前記軸線に対する径方向内側の部分に係合して、複数の前記静翼の径方向への移動を拘束する拘束部材と、
    前記拘束部材に対して、複数の前記静翼のうちで前記周方向の両端に位置する端静翼の前記周方向の移動を拘束するピンと、
    を備え、
    前記拘束部材には、前記端静翼が係合する部分に、前記ピンが挿通される円柱状のピン挿通孔が形成され、
    前記端静翼には、前記拘束部材の前記ピン挿通孔に挿通された前記ピンの先端部が入り込むピン溝が形成され、
    前記ピンは、ピン軸を中心として円柱状を成し前記ピン挿通孔に挿通される挿通部と、前記挿通部の両端のうちの一端に形成され、前記ピン溝に入り込む溝挿入部と、前記挿通部の両端のうちの他端に形成され、前記ピン軸に対して垂直な方向の寸法が円柱状の前記ピン挿通孔の内径寸法より大きなフランジ部と、を有し、
    前記ピンの前記挿通部が前記ピン挿通孔に挿通され、且つ前記ピンの前記溝挿入部が前記ピン溝に入っている状態で、前記ピンの前記フランジ部の少なくとも一部が前記拘束部材の表面であって前記ピン挿通孔の周りの部分に溶接され、
    前記ピン溝は、前記周方向で互いに対向する一対の平坦な溝側面を有して画定され、
    前記ピンの前記溝挿入部は、互いに相対する方向を向いている一対の平坦な溝接触面を有し、一対の前記溝接触面の一方の溝接触面が前記一対の溝側面の一方の溝側面に面接触し、一対の前記溝接触面の他方の溝接触面が前記一対の溝側面の他方の溝側面に面接触し、
    前記ピンの前記フランジ部には、一対の前記溝接触面に対して垂直な方向に広がり、互いに相対する方向を向いている一対の平坦な第一側面が形成されている、
    静翼セグメント。
  2. 請求項1に記載の静翼セグメントにおいて、
    前記拘束部材には、前記ピン挿通孔に連通し前記拘束部材の表面から前記ピンが前記ピン挿通孔に挿通される挿通方向に凹み、前記フランジ部が収容可能なフランジ収納凹部が形成され、
    前記フランジ収納凹部の底面が前記拘束部材の表面の一部として、前記ピンの前記フランジ部は前記底面に溶接されている、
    静翼セグメント。
  3. 請求項1又は2に記載の静翼セグメントにおいて、
    前記ピンの前記フランジ部には、一対の前記平坦な第一側面のそれぞれにつながっている第二側面が形成され、
    前記フランジ部の前記第二側面が前記拘束部材の表面であって前記ピン挿通孔の周りの部分に溶接されている、
    静翼セグメント。
  4. 請求項1から3のいずれか一項に記載の静翼セグメントにおいて、
    前記ピンの円柱状の前記挿通部の外径寸法と、前記拘束部材の円柱状の前記ピン挿通孔の内径寸法とは、嵌め合い寸法の関係である、
    静翼セグメント。
  5. 請求項1から4のいずれか一項に記載の静翼セグメントにおいて、
    前記ピンの前記フランジ部と前記拘束部材の表面であって前記ピン挿通孔の周りの部分との溶接は、隅肉溶接である、
    静翼セグメント。
  6. 請求項1から5のいずれか一項に記載の静翼セグメントにおいて、
    複数の前記静翼の前記軸線に対する径方向内側の部分に係合する前記拘束部材としての内側拘束部材の他に、複数の前記静翼の前記軸線に対する径方向外側の部分に係合して、複数の前記静翼の前記径方向への移動を拘束する外側拘束部材を、備える、
    静翼セグメント。
  7. 請求項1から6のいずれか一項に記載の静翼セグメントを複数有する前記静翼環と、
    筒状を成し、前記静翼環が内周側に取り付けられているケーシングと、
    前記ケーシング内で前記軸線を中心として回転するロータと、
    を備えている軸流流体機械。
JP2013265682A 2013-12-24 2013-12-24 静翼セグメント、及びこれを備えている軸流流体機械 Active JP6229837B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013265682A JP6229837B2 (ja) 2013-12-24 2013-12-24 静翼セグメント、及びこれを備えている軸流流体機械

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013265682A JP6229837B2 (ja) 2013-12-24 2013-12-24 静翼セグメント、及びこれを備えている軸流流体機械

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015121158A JP2015121158A (ja) 2015-07-02
JP6229837B2 true JP6229837B2 (ja) 2017-11-15

Family

ID=53532988

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013265682A Active JP6229837B2 (ja) 2013-12-24 2013-12-24 静翼セグメント、及びこれを備えている軸流流体機械

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6229837B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN206626020U (zh) * 2015-06-22 2017-11-10 三菱日立电力***株式会社 静叶片节段及具备该静叶片节段的轴流流体机械
KR101958110B1 (ko) * 2017-09-20 2019-03-13 두산중공업 주식회사 터빈 스테이터, 터빈 및 이를 포함하는 가스터빈

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5141394A (en) * 1990-10-10 1992-08-25 Westinghouse Electric Corp. Apparatus and method for supporting a vane segment in a gas turbine
JP4562903B2 (ja) * 2000-12-11 2010-10-13 三菱重工業株式会社 蒸気タービンにおける静翼
FR2888897B1 (fr) * 2005-07-21 2007-10-19 Snecma Dispositif d'amortissement des vibrations d'un anneau de retention axiale des aubes de soufflante d'une turbomachine
EP1788198A2 (en) * 2005-11-21 2007-05-23 The General Electric Company Turbine blades retention system and method
JP6012222B2 (ja) * 2012-03-30 2016-10-25 三菱重工業株式会社 静翼セグメント、これを備える軸流流体機械及びその静翼連結方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015121158A (ja) 2015-07-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6952512B2 (ja) タービンロータブレード用シュラウド構成
US9151167B2 (en) Turbine assembly
JP6012222B2 (ja) 静翼セグメント、これを備える軸流流体機械及びその静翼連結方法
US9009965B2 (en) Method to center locate cutter teeth on shrouded turbine blades
US9328621B2 (en) Rotor blade assembly tool for gas turbine engine
JP6755798B2 (ja) 異なるサイズ設定の阻止装置のためのエンジェルウイングシールを有するターボ機械バケットおよび関連方法
KR102130282B1 (ko) 일체형 커버 버킷 조립체
CN105781625A (zh) 用于安装涡轮动叶的卡具和方法
JP6475486B2 (ja) 軸方向挿入式バケットをロータアセンブリに固定するシステム及び方法
EP3269937B1 (en) Sealing arrangement on combustor to turbine interface in a gas turbine
JP6229837B2 (ja) 静翼セグメント、及びこれを備えている軸流流体機械
JP2015034547A (ja) 高温ガス流路とタービンのホイールスペース間の一つまたは複数の流れを低減または抑制するシステムおよび方法
WO2016207942A1 (ja) 静翼セグメント、及びこれを備えている軸流流体機械
US10822976B2 (en) Nozzle insert rib cap
EP3673153B1 (en) Rim seal arrangement
EP2634375B1 (en) Method of producing a seal between stationary and rotating components of a turbine engine
CN106917645B (zh) 蒸汽涡轮转子密封径向键部件、相关组件及蒸汽涡轮
US20150078907A1 (en) Turbomachine including a non-destructive fastener element for joining components
CN106939800B (zh) 蒸汽涡轮转子密封键部件、相关组件及蒸汽涡轮
JP6856368B2 (ja) 蒸気タービンロータのシール摺動キー部材、関連アセンブリ、及び蒸気タービン
WO2014022511A1 (en) Turbine shroud for a turbomachine

Legal Events

Date Code Title Description
A625 Written request for application examination (by other person)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A625

Effective date: 20160914

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170525

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170606

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170803

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20170804

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170919

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20171003

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6229837

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350