JP6229659B2 - 欠陥分析装置、欠陥分析方法及びプログラム - Google Patents

欠陥分析装置、欠陥分析方法及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、欠陥分析装置、欠陥分析方法及びプログラムに関する。
デジタル化が支えるIT、ネットワーク技術の進展により、人や電子機器が扱い、蓄積される情報量は増大の一途をたどっている。入力デバイスであるセンサから事象の正確なデータを取得し、それを正確に分析、判断、加工を施し有用情報として人が認知することは、多量の情報に散漫になりつつある人間社会にとって安心安全な社会を形成する上で重要な位置づけにある。
現代生活では、上下水道網や、ガスや石油などの高圧化学パイプライン、高速鉄道、長大橋、超高層建築、大型旅客機、自動車などの設備が構築され、豊かな社会の基盤となっている。これらが予期せぬ震災などの自然災害や寿命劣化による破壊が生じて重大事故に至れば、社会への影響は多大であり、経済的損失は大きいものになる。設備に用いられる部材は使用時間に応じて腐食、磨耗、ガタツキなどの劣化が進み、やがて破壊などの機能不全に至る。設備の安心・安全を確保するために科学、工学、社会学など学術的領域を超えた技術開発に多大な努力がおこなわれている。なかでも、低コストかつ操作が簡便な検査技術である非破壊検査技術の進展は、設備の劣化や破壊による重大事故の防止をはかる上でますます重要になっている。
ところで、上下水道網やパイプライン等の配管の劣化や破壊による流体の漏洩検査としては、人により漏洩音を聴き取る聴感官能検査が一般的におこなわれている。
しかしながら、配管は地中へ埋没されている場合や建造物の高所に設置されている場合が多いため、その検査には危険な作業がともない、かつ多大な労力を必要とする。このため、高精度かつ十分な検査が実現されていなかった。また、聴感官能検査は検査員の熟練度合いに依存しており、その低い検知精度のため漏洩事故防止が困難である要因になっている。
また、漏水の存在が明らかになった場合、修理修繕費用を低く抑える必要から、その位置を高精度に特定することが求められる。現在では、専門の検査員の聴感官能検査によって位置を特定している。
しかしながら、例えば検査中には交通騒音などの外乱が存在し、漏水により生じる音とその周波数成分が類似した場合、漏水発生の判別が困難な状況となる。そのため外乱の少ない深夜時間帯での計測を行うなど工夫がなされているが検査員に大きな負担となる。
このような課題を解決するため、機械による各種漏洩検査法が提案されている。
特許文献1には、配管内の流体に圧力波を生じさせる加振源と、漏洩箇所で反射された圧力波を検知する検知部を備え、反射した圧力波の有無と加振した時間と検知した時間との時間差から、漏洩箇所を特定する手法が開示されている。
特許文献2には、地中に埋設された水道管内に音波を励振する振動子を設置し、水道管および地中を透過して地表に到達した振動レベルを検知することで、漏水箇所を特定する手法が開示されている。
特許文献3には、周波数を変えながら正弦波でない電気振動を発振する可変発振器と、測定対象物のコンクリート面上に設置し、可変発振器からの電気振動によって励起し、コンクリートの対向面に向けて音波パルスを繰り返し送波してコンクリートを共振状態とする音波振動子の送波器と、送波器を設置したコンクリートとの同一面上に設置し、コンクリートの厚さ又は内在ひび割れの位置によって異なる周波数を有する共振波を受波する受波器と、共振波の共振周波数を探査するスペクトル解析器とからなるコンクリートの厚さ及び内在ひび割れ位置の測定装置が開示されている。
特許文献4には、共振振動体に設けられた振動センサの出力を定振幅制御回路に入力し、この定振幅制御回路において設定入力と比較した結果に基づいて前記共振振動体を振動させる加振器に対して所定の駆動信号を出力するようにした共振振動体の制御装置において、前記定振幅制御回路とは別に、共振検出回路を設け、この共振検出回路に前記振動センサの出力を入力し、前記駆動信号を前記共振振動体の共振周波数に自動的に追従させるようにした共振振動体の制御装置が開示されている。
特開昭60−13237号公報 特開昭60−238734号公報 特開昭64−65407号公報 実開平5−95678号公報
従来の機械による漏洩検査法は、その精度が十分でなかった。
特許文献1に記載の手法では、漏洩箇所の孔の形状によって反射する圧力波のスペクトルや振幅が変化するため、反射した圧力波と外乱振動が重畳した場合に、圧力波と外乱振動との識別が困難である。
特許文献2に記載の手法では、漏洩箇所の孔の形状によって漏水箇所から地表に伝わる振動振幅が異なるため、漏水箇所の孔の形状によっては漏水箇所を特定できないという課題がある。
このように、特許文献1及び2に記載の手法の場合、外乱振動や、漏洩箇所の孔の大きさに精度が影響されてしまう。なお、特許文献3及び4に記載の手法は当該課題を解決可能に構成していない。
本発明の目的は、配管の欠陥位置を高精度に特定する技術を提供することにある。
本発明によれば、
配管内を流れる流体及び前記配管の少なくとも一方に対して振動を印加する加振手段と、
前記加振手段を制御し、複数の周波数の振動である第1の振動を印加させる第1加振制御手段と、
前記第1加振制御手段の制御に従い前記加振手段により印加される前記第1の振動を検知する第1検知手段と、
前記第1の振動を前記第1検知手段が検知することで得られた振動波形である第1振動波形を用いて、前記配管に存在する欠陥を介して前記配管の外部に伝搬する振動の周波数を特定する信号処理手段と、
前記加振手段を制御し、前記信号処理手段が特定した周波数の振動である第2の振動を印加させる第2加振制御手段と、
前記第2加振制御手段の制御に従い前記加振手段により印加された前記第2の振動を配管の外部で検知する第2検知手段と、
を有し、
前記信号処理手段は、前記第1振動波形の中から、前記欠陥の存在により現れる特徴成分を抽出し、当該特徴成分を利用して、前記欠陥を介して前記配管の外部に伝搬する振動の周波数を特定し、
前記第1検知手段は、前記第1加振制御手段の制御に従い前記加振手段により印加された前記第1の振動の振動波が前記欠陥で反射した反射波の振動を検知し、
前記信号処理手段は、前記反射波における前記振動波と比べて振動振幅が大きい周波数を、前記欠陥の共鳴周波数として抽出する欠陥分析装置が提供される。
また、本発明によれば、
コンピュータが、
配管内を流れる流体及び前記配管の少なくとも一方に対して振動を印加する加振手段を制御し、複数の周波数の振動である第1の振動を印加させる第1加振制御ステップと、
前記第1加振制御ステップでの制御に従い前記加振手段により印加された前記第1の振動を検知する第1検知ステップと、
前記第1の振動を前記第1検知ステップで検知することで得られた振動波形である第1振動波形を用いて、前記配管に存在する欠陥を介して前記配管の外部に伝搬する振動の周波数を特定する信号処理ステップと、
前記加振手段を制御し、前記信号処理ステップで特定した周波数の振動である第2の振動を印加させる第2加振制御ステップと、
前記第2加振制御ステップでの制御に従い前記加振手段により印加された前記第2の振動を配管の外部で検知する第2検知ステップと、
を実行し、
前記信号処理ステップでは、前記第1振動波形の中から、前記欠陥の存在により現れる特徴成分を抽出し、当該特徴成分を利用して、前記欠陥を介して前記配管の外部に伝搬する振動の周波数を特定し、
前記第1検知ステップでは、前記第1加振制御ステップでの制御に従い前記加振手段により印加された前記第1の振動の振動波が前記欠陥で反射した反射波の振動を検知し、
前記信号処理ステップでは、前記反射波における前記振動波と比べて振動振幅が大きい周波数を、前記欠陥の共鳴周波数として抽出する欠陥分析方法が提供される。
また、本発明によれば、
コンピュータを、
配管内を流れる流体及び前記配管の少なくとも一方に対して振動を印加する加振手段を制御し、複数の周波数の振動である第1の振動を印加させる第1加振制御手段、
前記第1加振制御手段の制御に従い前記加振手段により印加される前記第1の振動を検知する第1検知手段、
前記第1の振動を前記第1検知手段が検知することで得られた振動波形である第1振動波形を用いて、前記配管に存在する欠陥を介して前記配管の外部に伝搬する振動の周波数を特定する信号処理手段、
前記加振手段を制御し、前記信号処理手段が特定した周波数の振動である第2の振動を印加させる第2加振制御手段、
前記第2加振制御手段の制御に従い前記加振手段により印加された前記第2の振動を配管の外部で検知する第2検知手段、
として機能させ
前記信号処理手段は、前記第1振動波形の中から、前記欠陥の存在により現れる特徴成分を抽出し、当該特徴成分を利用して、前記欠陥を介して前記配管の外部に伝搬する振動の周波数を特定し、
前記第1検知手段は、前記第1加振制御手段の制御に従い前記加振手段により印加された前記第1の振動の振動波が前記欠陥で反射した反射波の振動を検知し、
前記信号処理手段は、前記反射波における前記振動波と比べて振動振幅が大きい周波数を、前記欠陥の共鳴周波数として抽出するプログラムが提供される。
本発明によれば、配管の欠陥位置を高精度に特定することが可能となる。
上述した目的、およびその他の目的、特徴および利点は、以下に述べる好適な実施の形態、およびそれに付随する以下の図面によってさらに明らかになる。
本実施形態の欠陥分析装置の概略図の一例を示す図である。 漏洩波の振動スペクトルの一例である。 反射波の振動スペクトルの一例である。 本実施形態の欠陥分析装置の概略図の一例を示す図である。 本実施形態の欠陥分析装置の概略図の一例を示す図である。 本実施形態の欠陥分析装置の概略図の一例を示す図である。 本実施形態の欠陥分析装置の概略図の一例を示す図である。 透過波の振動スペクトルの一例である。 本実施形態の欠陥分析方法の処理の流れの一例を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。
なお、本実施形態の装置は、任意のコンピュータのCPU、メモリ、メモリにロードされたプログラム(あらかじめ装置を出荷する段階からメモリ内に格納されているプログラムのほか、CD等の記憶媒体やインターネット上のサーバ等からダウンロードされたプログラムも含む)、そのプログラムを格納するハードディスク等の記憶ユニット、ネットワーク接続用インタフェイスを中心にハードウェアとソフトウェアの任意の組合せによって実現される。そして、その実現方法、装置にはいろいろな変形例があることは、当業者には理解されるところである。
また、本実施形態の説明において利用する機能ブロック図は、ハードウェア単位の構成ではなく、機能単位のブロックを示している。これらの図においては、各装置は1つの機器により実現されるよう記載されているが、その実現手段はこれに限定されない。すなわち、物理的に分かれた構成であっても、論理的に分かれた構成であっても構わない。
<第1の実施形態>
図1に、本発明の第1の実施形態に係る欠陥検知装置の概略図の一例を示す。この欠陥検査装置は、地中1に埋設された配管2の漏洩孔3(欠陥)の位置を、地表4にて高精度に検知するように構成されている。ここで、配管2内には流体5である水が流れている。
本実施形態の欠陥検知装置は、加振部6、第1検知部7、第2検知部8、第1処理装置100及び欠陥位置推定部104を有する。第1処理装置100は、第1加振制御部101、信号処理部102及び第2加振制御部103を有する。
加振部6及び第1検知部7は配管2内に配置されている。また、加振部6及び第1検知部7は、配管2に形成された漏洩孔3(欠陥)の位置から見て同じ側に位置する。例えば、加振部6及び第1検知部7を近接して設置することで、このような位置関係を実現することができる。第1処理装置100は、加振部6及び第1検知部7と有線及び/又は無線で通信可能に構成されている。第1処理装置100は、地上に設置されてもよいし、地中に設置されてもよい。
第2検知部8は地表に配置されている。欠陥位置推定部104は第2検知部8と有線及び/又は無線で通信可能に構成されている。欠陥位置推定部104は地上に配置される。
以下、各構成要素について詳細に説明する。
加振部6は、第1加振制御部101及び第2加振制御部103から出力された加振信号に応じ、配管2内を流れる流体5(水)に対して、様々な態様で振動を印加する。流体5に印加された振動は、配管2に伝わってもよい。例えば、加振部6は、複数の周波数(高帯域な周波数)の振動を印加することができる。その手段は特段制限されず、複数の周波数の振動を同時に印加してもよいし、周波数を変えながら複数の周波数の振動を順次印加してもよい。加振器6は、例えばインパルス振動やホワイトノイズを印加してもよい。その他、加振部6は、特定の周波数の振動を継続して印加することができてもよい。
加振部6としては、電磁式加振器や永久磁石式加振器、電磁式スピーカー、超音波振動子など、流体5に振動を加振可能で、かつ、振動周波数を変化できるものまたは複数の周波数成分を有する振動を加振できるものを使用できる。
第1加振制御部101は、加振部6を制御し(加振部6に加振信号を入力し)、漏洩孔3が存在する配管2内を流れる流体5(水)に対して複数の周波数の振動を印加させる。以下、第1加振制御部101の制御に従い加振部6が印加する複数の周波数の振動を第1の振動という。
第2加振制御部103は、加振部6を制御し(加振部6に加振信号を入力し)、漏洩孔3が存在する配管2内を流れる流体5(水)に対して、以下で説明する信号処理部102が特定した周波数の振動を印加させる。以下、第2加振制御部103の制御に従い加振部6が印加する信号処理部102により特定された周波数の振動を第2の振動という。
第1検知部7は、第1加振制御部101の制御に従い加振部6により印加されて流体5を伝搬する第1の振動を検知する。そして、第1検知部7は、検知した第1の振動の振幅および周波数に応じた電気信号を検知信号として信号処理部102に入力する。
第1検知部7としては、圧電式振動センサや電磁式振動センサ、超音波センサ、マイクなどを使用できる。
信号処理部102は、第1加振制御部101の制御に従い加振部6が流体5に第1の振動を印加している状態で第1検知部7により取得された振動波形である第1振動波形を用いて、漏洩孔3を介して配管2の外部に伝搬する振動の周波数を特定する。すなわち、第1振動波形は、第1加振制御部101の制御に従い加振部6により印加されて流体5を伝搬する第1の振動を、第1検知部7により検知されることで得られた振動波形である。
配管2内を伝搬する振動の一部は、配管2に形成された漏洩孔3を介して配管2の外部に漏れる。なお、漏洩孔3の大きさ、形状等に応じ、漏洩孔3を介して配管2の外部に漏れやすい振動の周波数は異なる。すなわち、ある周波数の振動は、第1の漏洩孔3を介して配管2の外部に漏れやすいが、他の周波数の振動は、第1の漏洩孔3を介して配管2の外部に漏れ難いという状況が生じ得る。
信号処理部102は、第1振動波形を用いて、漏洩孔3を介して配管2の外部に伝搬する振動の周波数を特定するよう構成されている。信号処理部102は、特定した周波数を示す情報を、第2加振制御部103に入力する。なお、信号処理部102がこのような周波数を特定する処理の詳細は、以下で説明する。
第2検知部8は、第2加振制御部103の制御に従い加振部6により印加された第2の振動を検知する。具体的には、第2検知部8は、第2加振制御部103の制御に従い加振部6により印加された第2の振動の中の、漏洩孔3を介して配管2の外部に伝搬した第2の振動を検知する。上述の通り、第2の振動は、漏洩孔3を介して配管2の外部に伝搬する周波数の振動である。このような構成のため、加振部6により印加される第2の振動の強度を調整することで、第2検知部8は、漏洩孔3を介して配管2の外部に伝搬した後、地表まで伝搬してきた十分な強度の第2の振動を検知することができる。
第2検知部8は、設置位置を変え、複数の位置で第2の振動を検知可能に構成されてもよい。または、第2検知部8は複数存在し、複数の第2検知部8は所定の間隔を設けて各々異なる位置に設置され、かつ、各々が第2の振動を検知してもよい。後者については、第3の実施形態で詳細を説明する。
第2検知部8は、検知した第2の振動の振幅および周波数に応じた電気信号を検知信号として欠陥位置推定部104に入力する。
第2検知部8としては、圧電式振動センサや電磁式振動センサ、超音波センサ、マイクなどを使用できる。
欠陥位置推定部104は、第2検知部8により複数の位置で検知された複数の第2の振動の振動波形を利用して、漏洩孔3の位置を推定する。または、欠陥位置推定部104は、複数の第2検知部8により検知された複数の第2の振動の振動波形を利用して、漏洩孔3の位置を推定する。例えば、欠陥位置推定部104は、複数の設置位置各々で測定された複数の第2の振動の振動波形を比較処理し、ピークの出力が最大となる設置位置を、漏洩孔3の直上の位置と推定することができる。
次に、本実施形態の欠陥検知装置を用いて実現される欠陥検知方法について説明する。図9は、本実施形態の欠陥検知方法の処理の流れを示すフローチャートの一例である。図示するように、本実施形態の欠陥検知方法は、外部伝搬周波数特定ステップS10と、外部伝搬振動検知ステップS20とを有する。
外部伝搬周波数特定ステップS10では、まず、加振部6は、第1加振制御部101から出力された加振信号に応じて、流体5(水)に複数の周波数帯域の振動(第1の振動)を印加する。
流体5に加振された第1の振動は流体5内を入射波(振動波)20として伝搬する(図1参照)。配管2に漏洩孔3が形成されている場合、入射波20は、漏洩孔3の位置を通り抜ける透過波21と、漏洩孔3の位置で反射し、加振部6及び第1検知部7が位置する側に戻ってくる反射波22と、漏洩孔3を介して配管2の外部に漏れる漏洩波23とに分離される。
なお、漏洩波23のスペクトルは、入射波20のスペクトルと比較して、特定の周波数の振動振幅が大きいという特徴が現れる。また、反射波22も漏洩波23と同様に、特定の周波数の振動振幅が大きいという特徴が現れる。漏洩波23における振動振幅が大きくなる周波数と、反射波22における振動振幅が大きくなる周波数とは一致する。
漏洩波23および反射波22のスペクトルが、入射波20と比較して特定の周波数の振動振幅が大きいのは、入射波20と漏洩孔3との間で共鳴が起こるためである。漏洩孔3は、漏洩孔3の直径、長さに応じた共鳴周波数を有する。この共鳴周波数と同じ周波数の振動が漏洩孔3に入射すると漏洩孔3内で共鳴が生じ、共鳴周波数の振動振幅が増大する。
図2に入射波20としてフラットな周波数特性の第1の振動を漏洩孔3に向かって入射したときの、漏洩波23の振動スペクトルを示す。図2の横軸は周波数f、縦軸は振動振幅Iを示す。漏洩波23の振動振幅Iは基本波の周波数f及びその高調波の周波数f、f、f・・・において複数のピークを有し、基本波の周波数fの時に最も振幅Iの大きいピークが得られる。ここでは、この基本波の周波数f及びその高調波の周波数f、f、f・・・を共鳴周波数と定義する。なお、共鳴周波数は、漏洩孔3の形状、大きさ、長さなどによって変化する。
次に、図3に入射波20としてフラットな周波数特性の第1の振動を漏洩孔3に向かって入射したときの、反射波22の振動スペクトルを示す。図3の横軸は周波数f、縦軸は振動振幅Iを示す。反射波22のスペクトルは、漏洩波23と同様、基本波の周波数f及びその高調波の周波数f、f、f・・・において複数のピークを有し、基本波の周波数fの時に最も振幅Iの大きいピークが得られる。
第1検知部7は、第1加振制御部101の制御に従い加振部6が印加した第1の振動の内、漏洩孔3で反射し、配管2及び/又は流体5を伝搬する反射波22の振動を検知する。そして、第1検知部7は、検出信号を信号処理部102に入力する。
信号処理部102は、第1検知部7が検知した振動波形(第1振動波形)の中から、漏洩孔3の存在により現れる特徴成分を抽出し、当該特徴成分を利用して、漏洩孔3を介して配管2の外部に伝搬する振動の周波数を特定する。具体的には、信号処理部102は、第1振動波形の中から、漏洩孔3の共鳴周波数を特徴成分として抽出し、当該共鳴周波数を、漏洩孔3を介して配管の外部に伝搬する振動の周波数として特定する。
本実施形態では、図1に示すように、加振部6と第1検知部7は、漏洩孔3の位置から見て同じ側に位置する。そして、第1検知部7は、第1加振制御部101の制御に従い加振部6により印加された第1の振動の入射波20が漏洩孔3で反射した反射波22の振動を検知する。そして、信号処理部102は、反射波22における入射波20と比べて振動振幅が大きい周波数を、漏洩孔3の共鳴周波数として抽出する。そして、信号処理部102は、共鳴周波数を示す情報を、第2加振制御部103に入力する。
共鳴周波数が複数存在する場合(基本波の周波数f及びその高調波の周波数f、f、f・・・)、いずれの周波数を示す情報を第2加振制御部103に入力してもよいが、基本波の周波数fとするのが好ましい。なお、第2加振制御部103に入力する周波数は単一の周波数である必要はなく、複数の共鳴周波数の中の2つ以上の周波数であってもよい。
次に、外部伝搬振動検知ステップS20を実行する。当該ステップでは、第2加振制御部103が、信号処理部102で算出された漏洩孔3の共鳴周波数の振動(第2の振動)を流体5に印加する。なお、この間、加振部6は第1加振制御部101の制御に従った振動の印加は行わない。第2の振動の入射波20は、漏洩孔3において、透過波21と反射波22と漏洩波23に分離される。ここで、共鳴周波数の振動(第2の振動)が印加されると、漏洩孔3から配管2の外部に漏れて地中1に伝搬する漏洩波23の振幅は共鳴によって増幅される。増幅された漏洩波23は地中1を伝搬し、地表4に設置された第2検知部8で検知され、検知信号の振幅に応じた検知信号が欠陥位置推定部104に入力される。
なお、漏洩孔3の位置を特定するため、第2検知部8は、設置位置を変え、複数の位置で第2の振動を検知する。例えば、配管2に沿って地表4で走査される。または、第2検知部8は複数存在し、複数の第2検知部8は所定の間隔を設けて各々異なる位置に設置され、かつ、各々が第2の振動を検知する。例えば、配管2に沿って所定の間隔で並べて地表4に設置される。
第2検知部8が漏洩孔3の近くにある場合、漏洩波23の振動振幅が大きいため、検知信号レベルも大きくなり、第2検知部8が漏洩孔3から遠ざかるに従って、漏洩波23の振動振幅が小さくなり、検知信号レベルも小さくなる。このことから、検知信号レベルが最大となる第2検知部8の場所が、漏洩孔3がある場所の直上と推定される。すなわち、検知信号レベルが最大となる設置場所を特定することで、漏洩孔3がある場所の直上を推定することができる。
欠陥位置推定部104は、複数の位置で検知された複数の検知信号を比較処理し、検知信号レベルが最大となる位置を、漏洩孔3がある場所の直上と推定する。
なお、欠陥位置推定部104が漏洩孔3の位置を特定する代わりに、作業員が、特定することもできる。例えば、第2検知部8を地表4で走査(自動走査、又は、作業員が手動で走査)すると、各位置で第2検知部8が第2の振動を測定し、測定された検知信号を処理したデータがリアルタイムにディスプレイに表示されるように構成しておく。作業員は、第2検知部8を地表4で走査しながら、ディスプレイに表示されたデータを確認することで、検知信号レベルが最大となる位置を特定してもよい。
以上のように、本実施形態の欠陥検知装置では、漏洩孔3の形状によって異なる共鳴周波数を信号処理部17によって算出し、共鳴周波数の振動(入射波20)を流体5に印加することにより、漏洩波23の振幅を増大させ、第2検知部8で検知される外乱振動による影響を低減し、高精度に漏水位置を推定できる。
なお、本実施形態では、複数の共鳴周波数(f、f、f、f・・・)を含む第2の振動を流体5に印加した状態で、第2検知部8が第2の振動を検知することができる。これにより、外乱振動の周波数がいずれか一つの共鳴周波数と重なった場合においても、他の共鳴周波数の漏洩波23を検知することによって、外乱振動の影響を低減できる。
なお、反射波22には、漏洩孔3以外での反射波が含まれる可能性がある。例えば、配管2の曲がり管や配管2の分岐部においても反射波は発生する。しかし、これらの反射波は漏洩が無い状態での反射波の測定や、シミュレーションによって、反射波のスペクトルを予知しておくことが可能であるため、漏洩孔3による反射波22と区別できる。
また、加振部6が流体5に第1の振動を印加していない状態で第1検知部7が検知した振動と、加振部6が流体5に第1の振動を印加している状態で第1検知部7が検知した振動との周波数特性の違いから、外乱振動(交通騒音等)と漏洩孔3からの反射波22とを区別できる。
すなわち、信号処理部102は、加振部6が第1の振動を印加していない状態で第1検知部7により取得された振動波形に関する情報を利用して、第1振動波形の中から、加振部6による第1の振動の印加により変化した成分を抽出し、抽出した成分の中から、共鳴周波数(特徴成分)を抽出する処理を行うように構成することで、外乱振動(交通騒音等)に起因したピークの周波数を漏洩孔3の共鳴周波数として抽出してしまう不都合を軽減することができる。
また、第1検知部7を用いて、常時または断続的(例:1日に1回、1時間に1回、12時間に1回等)に、上記と同様の手段で反射波22のスペクトルを測定することで、漏洩孔3が発生した時の反射波22のスペクトルの変化から、漏洩孔3の発生を検知できる。そして、信号処理部102は、各第1検知部7又は各第1検知部7が設置されている位置に対応付けて、判断結果(漏洩孔3が発生しているか否か)を作業者に向けて出力することができる。
また、第2検知部8による漏洩位置の検知は、外乱振動の少ない夜間に行うことで、より高精度に漏洩位置を推定できる。
また、本実施形態では、配管2内を流れる流体5が水である場合を例に説明したが、流体5は水以外の液体であってもよい。更に、流体5は液体に限らず、空気やガスなどの気体であってもよい。
また、本実施形態では、配管2は地中に埋設されているとしたが、配管2は地表に一部又は全体が露出している場合においても同様に適用できる。
また、本実施形態では、配管2は地中に埋設されているとしたが、配管2は、建造物の屋根裏や地下に設置されてもよく、また、壁や柱に埋設されてもよい。かかる場合、第2検知部8は、天井面、壁面、柱の側面、床面等に設置することができる。
以上説明した本実施形態の欠陥検知装置では、第1加振制御部101の制御に従い加振部6により印加された第1の振動を第1検知部7が検知することで得られた振動波形である第1振動波形を用いて、漏洩孔3を介して配管2の外部に伝搬する振動の周波数を特定する(信号処理部102)。そして、特定された周波数の振動(第2の振動)を印加し、当該第2の振動を、配管2の外部で検知する(第2検知部8)。
上述の通り、漏洩孔3(欠陥)を介して配管2の外部に伝搬しやすい周波数とし難い周波数があるが、本実施形態では、漏洩孔3(欠陥)を介して配管2の外部に伝搬しやすい周波数を特定し、特定した周波数の振動(第2の振動)を印加した状態で、配管2の外部で第2の振動を検知するので、漏洩孔3(欠陥)を介して配管2の外部に伝搬した第2の振動を高精度に検知することができる。そして、印加する第2の振動の強度を調整することで、十分な強度の第2の振動を検知することができる。結果、高精度に漏洩孔3(欠陥)の位置等を推定することができる。
<第2の実施形態>
図4に、本発明の第2の実施形態に係る欠陥検知装置の概略図の一例を示す。本実施形態は、加振部6及び検知部7が配管2内ではなく、配管2の外側に配置されている点で、第1の実施形態と異なる。その他の構成は、第1の実施形態と同様である。
加振部6により配管に印加された振動は、配管2を経由して流体5内に伝搬する。また、流体5内を伝搬する振動は、配管2を経由して第1検知部7で検知される。そのため、加振部6および第1検知部7が流体5中でなく、配管2の外側に配置されていても、第1の実施形態と同様に漏洩孔3の位置を推定できる。
加振部6と第1検知部7とを配管2内に設置する場合、例えば、配管2の埋設または取替え工事の際に設置するか、又は、図示しない配管2のバルブを閉じて配管2内の一部を減圧して、加振部6および第1検知部7を取り付ける工事を行う必要がある。本実施形態においては、加振部6と第1検知部7とは配管2の外側に設置されているため、上記のような設置にかかる手間を減らすことができる。
図5に本実施形態の別の形態を示す。加振部6、第1検知部7は地中1内に埋設されている必要は無く、図5に示すように、配管2から分岐し、地表4に露出した配管2の外側、又は、内部(不図示)に設置しても良い。地表4に露出した配管2としては、配管2に設置された消火栓や止水弁、流量計などが相当する。また、加振部6、第1検知部7は図示しないマンホールにおいて、配管2が地中1から露出した箇所に設置しても良い。
また、本実施形態によれば、第1の実施形態と同様の作用効果を実現することができる。
<第3の実施形態>
図6に、本発明の第3の実施形態に係る欠陥検知装置の概略図の一例を示す。本実施形態は、第2検知部8が複数存在し、複数の第2検知部8は所定の間隔を設けて各々異なる位置に設置される。そして、複数の第2検知部8各々が振動を検知する。その他の構成は、第1及び第2の実施形態と同様である。
複数の第2検知部8は、配管2に沿って、所定の間隔で設置されるのが好ましい。欠陥位置推定部104は、複数の第2検知部8各々が検知した検知信号を比較処理し、検知信号レベルが最大となっている第2検知部8が設置されている位置を、漏洩孔3がある場所の直上と推定する。
その他、欠陥位置推定部104は、複数の第2検知部8が検知した検知信号を同期させ、漏洩孔3に起因した特徴を検知したタイミングの時間差を算出し、その時間差に基づいて、漏洩孔3の位置を推定してもよい(相関法)。
本実施形態においては、予め複数の検知部28を設置すれば、検知部28を配管2に沿って走査する必要が無いため、手間と時間を軽減できる。
また、本実施形態の場合、第2検知部8は地表4上に配置されている必要は無く、配管2の埋設時に配管2の外側に並べて設置され、そのまま埋設されてもよい。または、既に埋設されている配管2においては、所定の間隔で設けられるマンホール(不図示)において、配管2が地中1から露出した箇所に設置しても良い。
<第4の実施形態>
図7に、本発明の第4の実施形態に係る欠陥検知装置の概略図の一例を示す。第1乃至第3の実施形態では、加振部6と第1検知部7は漏洩孔3の位置から見て同じ側に設置され、第1検知部7は加振部6から印加された第1の振動の入射波20が漏洩孔3で反射した反射波22の振動を検知した。これに対し、本実施形態では、加振部6と第1検知部7は漏洩孔3を挟むように位置し、第1検知部7は加振部6から印加された第1の振動の入射波20が漏洩孔3を透過した透過波21の振動を検知する。そして、信号処理部102は、第1検知部7が検知した第1の振動の透過波21の検知信号を利用して、漏洩孔3の共鳴周波数を特定する。その他の構成は、第1乃至第3の実施形態と同様である。
以下、本実施形態の欠陥検知装置を用いて実現される欠陥検知方法について説明する。図9は、本実施形態の欠陥検知方法の処理の流れを示すフローチャートの一例である。図示するように、本実施形態の欠陥検知方法は、外部伝搬周波数特定ステップS10と、外部伝搬振動検知ステップS20とを有する。なお、外部伝搬振動検知ステップS20は、第1の実施形態で説明したものと同様である。以下、外部伝搬周波数特定ステップS10について説明する。
外部伝搬周波数特定ステップS10では、まず、加振部6は、第1加振制御部101から出力された加振信号に応じて、流体5(水)に複数の周波数帯域の振動(第1の振動)を印加する。
流体5に印加された(第1の振動)は流体5内を入射波(振動波)20として伝搬する(図7参照)。配管2に漏洩孔3が形成されている場合、入射波20は、漏洩孔3の位置を通り抜け、第1検知部7が位置する側に進行する透過波21と、漏洩孔3の位置で反射し、加振部6が位置する側に進行する反射波22と、漏洩孔3を介して配管2の外部に漏れる漏洩波23とに分離される。
なお、漏洩波23のスペクトルは、入射波20のスペクトルと比較して、特定の周波数の振動振幅が大きいという特徴が現れる。これに対し、透過波21は、特定の周波数の振動振幅が小さいという特徴が現れる。
透過波21のスペクトルが、入射波20と比較して特定の周波数の振動振幅が小さいのは、入射波20と漏洩孔3との間で共鳴が起るためである。漏洩孔3は、漏洩孔3の直径、長さに応じた共鳴周波数を有する。この共鳴周波数と同じ周波数の振動が漏洩孔3に入射すると漏洩孔3内で共鳴が生じ、共鳴周波数の振動振幅が増大する。これは、入射波20のうち漏洩孔3の共鳴周波数の振動波が漏洩孔3に伝搬し易いことを意味する。そのため、透過波21は、漏洩孔3の共鳴周波数の振動振幅が低下した振動波として流体5内を伝搬する。
図8に入射波20としてフラットな周波数特性の第1の振動を漏洩孔3に向かって入射したときの、透過波21の振動スペクトルを示す。図8の横軸は周波数f、縦軸は振動振幅Iを示す。透過波21の振動振幅Iは漏洩孔3の共鳴周波数で振幅が低下した複数の下向きのピークを有し、基本波の周波数fの時に最も振幅Iが小さくなる。なお、漏洩波23における基本波の周波数fと反射波22における基本波の周波数fとは一致する。
信号処理部102は、第1検知部7が検知した第1の振動の振動波形(第1振動波形)の中から、漏洩孔3の存在により現れる特徴成分を抽出し、当該特徴成分を利用して、漏洩孔3を介して配管2の外部に伝搬する振動の周波数を特定する。具体的には、信号処理部102は、第1振動波形の中から、漏洩孔3の共鳴周波数を特徴成分として抽出し、当該共鳴周波数を、漏洩孔3を介して配管の外部に伝搬する振動の周波数として特定する。
本実施形態では、図7に示すように、加振部6と第1検知部7は、漏洩孔3を挟むように位置する。そして、第1検知部7は、第1加振制御部101の制御に従い加振部6により印加された第1の振動の入射波20が漏洩孔3を通過した透過波21の振動を検知する。そして、信号処理部102は、透過波21における入射波20と比べて振動振幅が小さい周波数を、共鳴周波数として抽出する。そして、信号処理部102は、共鳴周波数を示す情報を、第2加振制御部103に入力する。
本実施形態では、加振器6と第1検知部7との間に漏洩孔3が有る場合、共鳴周波数を算出するために、反射波22ではなく透過波21のスペクトルを用いる。反射波22と透過波21の振動振幅は、漏洩孔3の形状や地中1の材質、配管2の形状、流体の種類などによって変化する。そのため、反射波22の振動振幅が小さく、反射波22を十分に検出できなかった場合においても、透過波21を検出することで共鳴周波数を算出できる。
なお、図示しないが、2つの第1検知部7を利用することもできる。1つの第1検知部7は、漏洩孔3の位置から見て加振部6と同じ側に位置するように設置される(図1参照)。他方の第1検知部7は、加振部6と共に漏洩孔3を挟む位置に設置される(図7参照)。前者の第1検知部7は、加振部6から印加された第1の振動の入射波20が漏洩孔3で反射した反射波22の振動を検知する。後者の第1検知部7は、加振部6から印加された第1の振動の入射波20が漏洩孔3を通過した透過波21の振動を検知する。そして、信号処理部102は、これら両方の第1検知部7から検知信号を取得し、精度良く測定されている方を利用して、共振周波数を抽出してもよい。
<<付記>>
上記説明によれば、以下の発明の説明がなされている。
<発明1>
配管内を流れる流体及び前記配管の少なくとも一方に対して振動を印加する加振手段と、
前記加振手段を制御し、前記配管内を流れる前記流体及び前記配管の少なくとも一方に対して複数の周波数の振動である第1の振動を印加させる第1加振制御手段と、
前記第1加振制御手段の制御に従い前記加振手段により印加されて前記配管を伝搬する前記第1の振動、及び、前記流体を伝搬する前記第1の振動の少なくとも一方を検知する第1検知手段と、
前記配管に欠陥が存在する場合、前記第1の振動を前記第1検知手段が検知することで得られた振動波形である第1振動波形を用いて、前記欠陥を介して前記配管の外部に伝搬する振動の周波数を特定する信号処理手段と、
前記加振手段を制御し、前記配管内を流れる前記流体及び前記配管の少なくとも一方に対して前記信号処理手段が特定した周波数の振動である第2の振動を印加させる第2加振制御手段と、
前記第2加振制御手段の制御に従い前記加振手段により印加された前記第2の振動を検知する第2検知手段と、
を有する欠陥分析装置。
<発明2>
発明1に記載の欠陥分析装置において、
前記信号処理手段は、前記第1振動波形の中から、前記欠陥の存在により現れる特徴成分を抽出し、当該特徴成分を利用して、前記欠陥を介して前記配管の外部に伝搬する振動の周波数を特定する欠陥分析装置。
<発明3>
発明2に記載の欠陥分析装置において、
前記信号処理手段は、前記第1振動波形の中から、前記欠陥の共鳴周波数を前記特徴成分として抽出し、当該共鳴周波数を、前記欠陥を介して前記配管の外部に伝搬する振動の周波数として特定する欠陥分析装置。
<発明4>
発明2又は3に記載の欠陥分析装置において、
前記第1検知手段は、前記第1加振制御手段の制御に従い前記加振手段により印加された前記第1の振動の振動波が前記欠陥で反射した反射波の振動を検知し、
前記信号処理手段は、前記反射波における前記振動波と比べて振動振幅が大きい周波数を、前記欠陥の共鳴周波数として抽出する欠陥分析装置。
<発明5>
発明2又は3に記載の欠陥分析装置において、
前記第1検知手段は、前記第1加振制御手段の制御に従い前記加振手段により印加された前記第1の振動の振動波が前記欠陥の位置を通過した透過波の振動を検知し、
前記信号処理手段は、前記透過波における前記振動波と比べて振動振幅が小さい周波数を、前記欠陥の共鳴周波数として抽出する欠陥分析装置。
<発明6>
発明2から5のいずれかに記載の欠陥分析装置において、
前記信号処理手段は、前記加振手段が前記第1の振動を印加していない状態で前記第1検知手段により取得された振動波形に関する情報を利用して、前記第1振動波形の中から、前記加振手段による前記第1の振動の印加により変化した成分を抽出し、抽出した成分の中から、前記特徴成分を抽出する欠陥分析装置。
<発明7>
発明1から6のいずれかに記載の欠陥分析装置において、
前記第2検知手段は、設置位置を変えて複数の位置で前記第2の振動を検知可能に構成され、
前記第2検知手段により複数の位置で検知された複数の振動波形を利用して、前記欠陥の位置を推定する欠陥位置推定手段をさらに有する欠陥分析装置。
<発明8>
発明1から6のいずれかに記載の欠陥分析装置において、
前記第2検知手段は複数存在し、複数の前記第2検知手段は所定の間隔を設けて各々異なる位置に設置され、かつ、各々が前記第2の振動を検知し、
複数の前記第2検知手段により検知された複数の振動波形を利用して、前記欠陥の位置を推定する欠陥位置推定手段をさらに有する欠陥分析装置。
<発明9>
発明1から8のいずれかに記載の欠陥分析装置において、
前記信号処理手段は、前記第1検知手段により取得された振動波形を用いて、前記配管に前記欠陥が存在することを検知する欠陥分析装置。
<発明10>
発明1から9のいずれかに記載の欠陥分析装置において、
前記第2検知手段は、前記欠陥から前記配管の外部に伝搬する前記第2の振動を検知する欠陥分析装置。
<発明11>
コンピュータが、
配管内を流れる流体及び前記配管の少なくとも一方に対して振動を印加する加振手段を制御し、前記配管内を流れる前記流体及び前記配管の少なくとも一方に対して複数の周波数の振動である第1の振動を印加させる第1加振制御ステップと、
前記第1加振制御ステップでの制御に従い前記加振手段により印加されて前記配管を伝搬する前記第1の振動、及び、前記流体を伝搬する前記第1の振動の少なくとも一方を検知する第1検知ステップと、
前記配管に欠陥が存在する場合、前記第1の振動を前記第1検知ステップで検知することで得られた振動波形である第1振動波形を用いて、前記欠陥を介して前記配管の外部に伝搬する振動の周波数を特定する信号処理ステップと、
前記加振手段を制御し、前記配管内を流れる前記流体及び前記配管の少なくとも一方に対して前記信号処理ステップで特定した周波数の振動である第2の振動を印加させる第2加振制御ステップと、
前記第2加振制御ステップでの制御に従い前記加振手段により印加された前記第2の振動を検知する第2検知ステップと、
を実行する欠陥分析方法。
<発明11−2>
発明11に記載の欠陥分析方法において、
前記信号処理ステップでは、前記第1振動波形の中から、前記欠陥の存在により現れる特徴成分を抽出し、当該特徴成分を利用して、前記欠陥を介して前記配管の外部に伝搬する振動の周波数を特定する欠陥分析方法。
<発明11−3>
発明11−2に記載の欠陥分析方法において、
前記信号処理ステップでは、前記第1振動波形の中から、前記欠陥の共鳴周波数を前記特徴成分として抽出し、当該共鳴周波数を、前記欠陥を介して前記配管の外部に伝搬する振動の周波数として特定する欠陥分析方法。
<発明11−4>
発明11−2又は11−3に記載の欠陥分析方法において、
前記第1検知ステップでは、前記第1加振制御ステップでの制御に従い前記加振手段により印加された前記第1の振動の振動波が前記欠陥で反射した反射波の振動を検知し、
前記信号処理ステップでは、前記反射波における前記振動波と比べて振動振幅が大きい周波数を、前記欠陥の共鳴周波数として抽出する欠陥分析方法。
<発明11−5>
発明11−2又は11−3に記載の欠陥分析方法において、
前記第1検知ステップでは、前記第1加振制御ステップの制御に従い前記加振手段により印加された前記第1の振動の振動波が前記欠陥の位置を通過した透過波の振動を検知し、
前記信号処理ステップでは、前記透過波における前記振動波と比べて振動振幅が小さい周波数を、前記欠陥の共鳴周波数として抽出する欠陥分析方法。
<発明11−6>
発明11−2から11−5のいずれかに記載の欠陥分析方法において、
前記信号処理ステップでは、前記加振手段により前記第1の振動を印加されていない状態で検知された振動波形に関する情報を利用して、前記第1振動波形の中から、前記加振手段による前記第1の振動の印加により変化した成分を抽出し、抽出した成分の中から、前記特徴成分を抽出する欠陥分析方法。
<発明11−7>
発明11から11−6のいずれかに記載の欠陥分析方法において、
前記第2検知ステップでは、振動を検知するセンサの設置位置を変えて複数の位置で前記第2の振動を検知可能であり、
前記第2検知ステップで複数の位置で検知された複数の振動波形を利用して、前記欠陥の位置を推定する欠陥位置推定ステップをさらに有する欠陥分析方法。
<発明11−8>
発明11から11−6のいずれかに記載の欠陥分析方法において、
前記第2検知ステップでは複数のセンサを用いて振動を検知し、複数の前記センサは所定の間隔を設けて各々異なる位置に設置され、かつ、各々が前記第2の振動を検知し、
複数の前記センサにより検知された複数の振動波形を利用して、前記欠陥の位置を推定する欠陥位置推定ステップをさらに有する欠陥分析方法。
<発明11−9>
発明11から11−8のいずれかに記載の欠陥分析方法において、
前記信号処理ステップでは、前記第1検知ステップで取得された振動波形を用いて、前記配管に前記欠陥が存在することを検知する欠陥分析方法。
<発明11−10>
発明11から11−9のいずれかに記載の欠陥分析方法において、
前記第2検知ステップでは、前記欠陥から前記配管の外部に伝搬する前記第2の振動を検知する欠陥分析方法。
<発明12>
コンピュータを、
配管内を流れる流体及び前記配管の少なくとも一方に対して振動を印加する加振手段を制御し、前記配管内を流れる前記流体及び前記配管の少なくとも一方に対して複数の周波数の振動である第1の振動を印加させる第1加振制御手段、
前記第1加振制御手段の制御に従い前記加振手段により印加されて前記配管を伝搬する前記第1の振動、及び、前記流体を伝搬する前記第1の振動の少なくとも一方を検知する第1検知手段、
前記配管に欠陥が存在する場合、前記第1の振動を前記第1検知手段が検知することで得られた振動波形である第1振動波形を用いて、前記欠陥を介して前記配管の外部に伝搬する振動の周波数を特定する信号処理手段、
前記加振手段を制御し、前記配管内を流れる前記流体及び前記配管の少なくとも一方に対して前記信号処理手段が特定した周波数の振動である第2の振動を印加させる第2加振制御手段、
前記第2加振制御手段の制御に従い前記加振手段により印加された前記第2の振動を検知する第2検知手段、
として機能させるためのプログラム。
<発明12−2>
発明12に記載のプログラムにおいて、
前記信号処理手段に、前記第1振動波形の中から、前記欠陥の存在により現れる特徴成分を抽出させ、当該特徴成分を利用して、前記欠陥を介して前記配管の外部に伝搬する振動の周波数を特定させるプログラム。
<発明12−3>
発明12−2に記載のプログラムにおいて、
前記信号処理手段に、前記第1振動波形の中から、前記欠陥の共鳴周波数を前記特徴成分として抽出させ、当該共鳴周波数を、前記欠陥を介して前記配管の外部に伝搬する振動の周波数として特定させるプログラム。
<発明12−4>
発明12−2又は12−3に記載のプログラムにおいて、
前記第1検知手段に、前記第1加振制御手段の制御に従い前記加振手段により印加された前記第1の振動の振動波が前記欠陥で反射した反射波の振動を検知させ、
前記信号処理手段に、前記反射波における前記振動波と比べて振動振幅が大きい周波数を、前記欠陥の共鳴周波数として抽出させるプログラム。
<発明12−5>
発明12−2又は12−3に記載のプログラムにおいて、
前記第1検知手段に、前記第1加振制御手段の制御に従い前記加振手段により印加された前記第1の振動の振動波が前記欠陥の位置を通過した透過波の振動を検知させ、
前記信号処理手段に、前記透過波における前記振動波と比べて振動振幅が小さい周波数を、前記欠陥の共鳴周波数として抽出させるプログラム。
<発明12−6>
発明12−2から12−5のいずれかに記載のプログラムにおいて、
前記信号処理手段に、前記加振手段が前記第1の振動を印加していない状態で前記第1検知手段により取得された振動波形に関する情報を利用して、前記第1振動波形の中から、前記加振手段による前記第1の振動の印加により変化した成分を抽出させ、抽出した成分の中から、前記特徴成分を抽出させるプログラム。
<発明12−7>
発明12から12−6のいずれかに記載のプログラムにおいて、
前記第2検知手段に、センサの設置位置を変えて複数の位置で検知された前記第2の振動の振動波形を取得させ、
前記コンピュータを、さらに、
前記第2検知手段により複数の位置で検知された複数の振動波形を利用して、前記欠陥の位置を推定する欠陥位置推定手段として機能させるプログラム。
<発明12−8>
発明12から12−6のいずれかに記載のプログラムにおいて、
前記第2検知手段に、複数のセンサから振動波形を取得させ、複数の前記センサは所定の間隔を設けて各々異なる位置に設置され、かつ、各々が前記第2の振動を検知し、
前記コンピュータを、さらに、
複数の前記第2検知手段により検知された複数の振動波形を利用して、前記欠陥の位置を推定する欠陥位置推定手段として機能させるプログラム。
<発明12―9>
発明12から12−8のいずれかに記載のプログラムにおいて、
前記信号処理手段に、前記第1検知手段により取得された振動波形を用いて、前記配管に前記欠陥が存在することを検知させるプログラム。
<発明12−10>
発明12から12−9のいずれかに記載のプログラムにおいて、
前記第2検知手段に、前記欠陥から前記配管の外部に伝搬する前記第2の振動を検知させるプログラム。
この出願は、2012年9月28日に出願された日本出願特願2012−216921号を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。

Claims (14)

  1. 配管内を流れる流体及び前記配管の少なくとも一方に対して振動を印加する加振手段と、
    前記加振手段を制御し、複数の周波数の振動である第1の振動を印加させる第1加振制御手段と、
    前記第1加振制御手段の制御に従い前記加振手段により印加される前記第1の振動を検知する第1検知手段と、
    前記第1の振動を前記第1検知手段が検知することで得られた振動波形である第1振動波形を用いて、前記配管に存在する欠陥を介して前記配管の外部に伝搬する振動の周波数を特定する信号処理手段と、
    前記加振手段を制御し、前記信号処理手段が特定した周波数の振動である第2の振動を印加させる第2加振制御手段と、
    前記第2加振制御手段の制御に従い前記加振手段により印加された前記第2の振動を配管の外部で検知する第2検知手段と、
    を有し、
    前記信号処理手段は、前記第1振動波形の中から、前記欠陥の存在により現れる特徴成分を抽出し、当該特徴成分を利用して、前記欠陥を介して前記配管の外部に伝搬する振動の周波数を特定し、
    前記第1検知手段は、前記第1加振制御手段の制御に従い前記加振手段により印加された前記第1の振動の振動波が前記欠陥で反射した反射波の振動を検知し、
    前記信号処理手段は、前記反射波における前記振動波と比べて振動振幅が大きい周波数を、前記欠陥の共鳴周波数として抽出する欠陥分析装置。
  2. 配管内を流れる流体及び前記配管の少なくとも一方に対して振動を印加する加振手段と、
    前記加振手段を制御し、複数の周波数の振動である第1の振動を印加させる第1加振制御手段と、
    前記第1加振制御手段の制御に従い前記加振手段により印加される前記第1の振動を検知する第1検知手段と、
    前記第1の振動を前記第1検知手段が検知することで得られた振動波形である第1振動波形を用いて、前記配管に存在する欠陥を介して前記配管の外部に伝搬する振動の周波数を特定する信号処理手段と、
    前記加振手段を制御し、前記信号処理手段が特定した周波数の振動である第2の振動を印加させる第2加振制御手段と、
    前記第2加振制御手段の制御に従い前記加振手段により印加された前記第2の振動を配管の外部で検知する第2検知手段と、
    を有し、
    前記信号処理手段は、前記第1振動波形の中から、前記欠陥の存在により現れる特徴成分を抽出し、当該特徴成分を利用して、前記欠陥を介して前記配管の外部に伝搬する振動の周波数を特定し、
    前記第1検知手段は、前記第1加振制御手段の制御に従い前記加振手段により印加された前記第1の振動の振動波が前記欠陥の位置を通過した透過波の振動を検知し、
    前記信号処理手段は、前記透過波における前記振動波と比べて振動振幅が小さい周波数を、前記欠陥の共鳴周波数として抽出する欠陥分析装置。
  3. 請求項1または2に記載の欠陥分析装置において、
    前記信号処理手段は、前記第1振動波形の中から、前記欠陥の共鳴周波数を前記特徴成分として抽出し、当該共鳴周波数を、前記欠陥を介して前記配管の外部に伝搬する振動の周波数として特定する欠陥分析装置。
  4. 配管内を流れる流体及び前記配管の少なくとも一方に対して振動を印加する加振手段と、
    前記加振手段を制御し、複数の周波数の振動である第1の振動を印加させる第1加振制御手段と、
    前記第1加振制御手段の制御に従い前記加振手段により印加される前記第1の振動を検知する第1検知手段と、
    前記第1の振動を前記第1検知手段が検知することで得られた振動波形である第1振動波形を用いて、前記配管に存在する欠陥を介して前記配管の外部に伝搬する振動の周波数を特定する信号処理手段と、
    前記加振手段を制御し、前記信号処理手段が特定した周波数の振動である第2の振動を印加させる第2加振制御手段と、
    前記第2加振制御手段の制御に従い前記加振手段により印加された前記第2の振動を配管の外部で検知する第2検知手段と、
    を有し、
    前記信号処理手段は、前記第1検知手段により取得された振動波形を用いて、前記配管に前記欠陥が存在することを検知する欠陥分析装置。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載の欠陥分析装置において、
    前記信号処理手段は、前記加振手段が前記第1の振動を印加していない状態で前記第1検知手段により取得された振動波形に関する情報を利用して、前記第1振動波形の中から、前記加振手段による前記第1の振動の印加により変化した成分を抽出し、抽出した成分の中から、前記特徴成分を抽出する欠陥分析装置。
  6. 請求項1から5のいずれか1項に記載の欠陥分析装置において、
    前記第2検知手段は、設置位置を変えて複数の位置で前記第2の振動を検知可能に構成され、
    前記第2検知手段により複数の位置で検知された複数の振動波形を利用して、前記欠陥の位置を推定する欠陥位置推定手段をさらに有する欠陥分析装置。
  7. 請求項1から5のいずれか1項に記載の欠陥分析装置において、
    前記第2検知手段は複数存在し、複数の前記第2検知手段は所定の間隔を設けて各々異なる位置に設置され、かつ、各々が前記第2の振動を検知し、
    複数の前記第2検知手段により検知された複数の振動波形を利用して、前記欠陥の位置を推定する欠陥位置推定手段をさらに有する欠陥分析装置。
  8. 請求項1から7のいずれか1項に記載の欠陥分析装置において、
    前記第2検知手段は、前記欠陥から前記配管の外部に伝搬する前記第2の振動を検知する欠陥分析装置。
  9. コンピュータが、
    配管内を流れる流体及び前記配管の少なくとも一方に対して振動を印加する加振手段を制御し、複数の周波数の振動である第1の振動を印加させる第1加振制御ステップと、
    前記第1加振制御ステップでの制御に従い前記加振手段により印加された前記第1の振動を検知する第1検知ステップと、
    前記第1の振動を前記第1検知ステップで検知することで得られた振動波形である第1振動波形を用いて、前記配管に存在する欠陥を介して前記配管の外部に伝搬する振動の周波数を特定する信号処理ステップと、
    前記加振手段を制御し、前記信号処理ステップで特定した周波数の振動である第2の振動を印加させる第2加振制御ステップと、
    前記第2加振制御ステップでの制御に従い前記加振手段により印加された前記第2の振動を配管の外部で検知する第2検知ステップと、
    を実行し、
    前記信号処理ステップでは、前記第1振動波形の中から、前記欠陥の存在により現れる特徴成分を抽出し、当該特徴成分を利用して、前記欠陥を介して前記配管の外部に伝搬する振動の周波数を特定し、
    前記第1検知ステップでは、前記第1加振制御ステップでの制御に従い前記加振手段により印加された前記第1の振動の振動波が前記欠陥で反射した反射波の振動を検知し、
    前記信号処理ステップでは、前記反射波における前記振動波と比べて振動振幅が大きい周波数を、前記欠陥の共鳴周波数として抽出する欠陥分析方法。
  10. コンピュータが、
    配管内を流れる流体及び前記配管の少なくとも一方に対して振動を印加する加振手段を制御し、複数の周波数の振動である第1の振動を印加させる第1加振制御ステップと、
    前記第1加振制御ステップでの制御に従い前記加振手段により印加された前記第1の振動を検知する第1検知ステップと、
    前記第1の振動を前記第1検知ステップで検知することで得られた振動波形である第1振動波形を用いて、前記配管に存在する欠陥を介して前記配管の外部に伝搬する振動の周波数を特定する信号処理ステップと、
    前記加振手段を制御し、前記信号処理ステップで特定した周波数の振動である第2の振動を印加させる第2加振制御ステップと、
    前記第2加振制御ステップでの制御に従い前記加振手段により印加された前記第2の振動を配管の外部で検知する第2検知ステップと、
    を実行し、
    前記信号処理ステップでは、前記第1振動波形の中から、前記欠陥の存在により現れる特徴成分を抽出し、当該特徴成分を利用して、前記欠陥を介して前記配管の外部に伝搬する振動の周波数を特定し、
    前記第1検知ステップでは、前記第1加振制御ステップでの制御に従い前記加振手段により印加された前記第1の振動の振動波が前記欠陥の位置を通過した透過波の振動を検知し、
    前記信号処理ステップでは、前記透過波における前記振動波と比べて振動振幅が小さい周波数を、前記欠陥の共鳴周波数として抽出する欠陥分析方法。
  11. コンピュータが、
    配管内を流れる流体及び前記配管の少なくとも一方に対して振動を印加する加振手段を制御し、複数の周波数の振動である第1の振動を印加させる第1加振制御ステップと、
    前記第1加振制御ステップでの制御に従い前記加振手段により印加された前記第1の振動を検知する第1検知ステップと、
    前記第1の振動を前記第1検知ステップで検知することで得られた振動波形である第1振動波形を用いて、前記配管に存在する欠陥を介して前記配管の外部に伝搬する振動の周波数を特定する信号処理ステップと、
    前記加振手段を制御し、前記信号処理ステップで特定した周波数の振動である第2の振動を印加させる第2加振制御ステップと、
    前記第2加振制御ステップでの制御に従い前記加振手段により印加された前記第2の振動を配管の外部で検知する第2検知ステップと、
    を実行し、
    前記信号処理ステップでは、前記第1検知ステップで取得された振動波形を用いて、前記配管に前記欠陥が存在することを検知する欠陥分析方法。
  12. コンピュータを、
    配管内を流れる流体及び前記配管の少なくとも一方に対して振動を印加する加振手段を制御し、複数の周波数の振動である第1の振動を印加させる第1加振制御手段、
    前記第1加振制御手段の制御に従い前記加振手段により印加される前記第1の振動を検知する第1検知手段、
    前記第1の振動を前記第1検知手段が検知することで得られた振動波形である第1振動波形を用いて、前記配管に存在する欠陥を介して前記配管の外部に伝搬する振動の周波数を特定する信号処理手段、
    前記加振手段を制御し、前記信号処理手段が特定した周波数の振動である第2の振動を印加させる第2加振制御手段、
    前記第2加振制御手段の制御に従い前記加振手段により印加された前記第2の振動を配管の外部で検知する第2検知手段、
    として機能させ
    前記信号処理手段は、前記第1振動波形の中から、前記欠陥の存在により現れる特徴成分を抽出し、当該特徴成分を利用して、前記欠陥を介して前記配管の外部に伝搬する振動の周波数を特定し、
    前記第1検知手段は、前記第1加振制御手段の制御に従い前記加振手段により印加された前記第1の振動の振動波が前記欠陥で反射した反射波の振動を検知し、
    前記信号処理手段は、前記反射波における前記振動波と比べて振動振幅が大きい周波数を、前記欠陥の共鳴周波数として抽出するプログラム。
  13. コンピュータを、
    配管内を流れる流体及び前記配管の少なくとも一方に対して振動を印加する加振手段を制御し、複数の周波数の振動である第1の振動を印加させる第1加振制御手段、
    前記第1加振制御手段の制御に従い前記加振手段により印加される前記第1の振動を検知する第1検知手段、
    前記第1の振動を前記第1検知手段が検知することで得られた振動波形である第1振動波形を用いて、前記配管に存在する欠陥を介して前記配管の外部に伝搬する振動の周波数を特定する信号処理手段、
    前記加振手段を制御し、前記信号処理手段が特定した周波数の振動である第2の振動を印加させる第2加振制御手段、
    前記第2加振制御手段の制御に従い前記加振手段により印加された前記第2の振動を配管の外部で検知する第2検知手段、
    として機能させ
    前記信号処理手段は、前記第1振動波形の中から、前記欠陥の存在により現れる特徴成分を抽出し、当該特徴成分を利用して、前記欠陥を介して前記配管の外部に伝搬する振動の周波数を特定し、
    前記第1検知手段は、前記第1加振制御手段の制御に従い前記加振手段により印加された前記第1の振動の振動波が前記欠陥の位置を通過した透過波の振動を検知し、
    前記信号処理手段は、前記透過波における前記振動波と比べて振動振幅が小さい周波数を、前記欠陥の共鳴周波数として抽出するプログラム。
  14. コンピュータを、
    配管内を流れる流体及び前記配管の少なくとも一方に対して振動を印加する加振手段を制御し、複数の周波数の振動である第1の振動を印加させる第1加振制御手段、
    前記第1加振制御手段の制御に従い前記加振手段により印加される前記第1の振動を検知する第1検知手段、
    前記第1の振動を前記第1検知手段が検知することで得られた振動波形である第1振動波形を用いて、前記配管に存在する欠陥を介して前記配管の外部に伝搬する振動の周波数を特定する信号処理手段、
    前記加振手段を制御し、前記信号処理手段が特定した周波数の振動である第2の振動を印加させる第2加振制御手段、
    前記第2加振制御手段の制御に従い前記加振手段により印加された前記第2の振動を配管の外部で検知する第2検知手段、
    として機能させ
    前記信号処理手段は、前記第1検知手段により取得された振動波形を用いて、前記配管に前記欠陥が存在することを検知するプログラム。
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