JP6229492B2 - クロロプレンラテックス組成物 - Google Patents
クロロプレンラテックス組成物 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6229492B2 JP6229492B2 JP2013271669A JP2013271669A JP6229492B2 JP 6229492 B2 JP6229492 B2 JP 6229492B2 JP 2013271669 A JP2013271669 A JP 2013271669A JP 2013271669 A JP2013271669 A JP 2013271669A JP 6229492 B2 JP6229492 B2 JP 6229492B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- acid
- alkali metal
- metal salt
- chloroprene
- stability
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Landscapes
- Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Description
これらは接着剤を塗布・乾燥後に貼り合わせる事を想定したものであり、未乾燥では接着できない。しかし、水は溶剤と比較すると乾燥速度が遅いため、乾燥待ち時間延長による作業効率の低下が問題となる。特に、現場施工等では常温乾燥にて貼り合せを行うことが多く、気象条件も乾燥度に影響する。そのため、同条件にて施行を実施しても乾燥度が異なることで接着物性にバラつきが生じたり、未乾燥による接着不良が生じるなどの問題が発生する。
pHメーター((株)堀場製作所製)により測定した。
pH調節剤添加時のゴム析出の有無を観察し、以下の通り判定した。
クロロプレンラテックス組成物を10秒間スプレー塗布した際の噴霧状態、およびスプレー後のノズルの状況を確認し、以下の通り判定した。
1)タック
PUフォーム2片(50mm立方体)それぞれの片面にスプレーでクロロプレンラテックス組成物を80g/m2塗布し、2片をそれぞれ手に持って、塗布面同士を軽く接触させ、手で剥がす際に必要な力(吸い付き度合)を確認し、以下の通り判定した。
PUフォーム2片(50mm立方体)それぞれの片面にスプレーでクロロプレンラテックス組成物を80g/m2塗布し、速やかに貼り合せた後に、500g、700gの荷重の錘をぶら下げ、接着面が剥がれることなく保持できるかを確認し、以下の通り判定した。
PUフォーム1片(50mm立方体)の1面にスプレーでクロロプレンラテックス組成物を80g/m2塗布し、塗布した面を半分に折り合せるようにして接着した後に、接着面が剥がれることなく保持できるかを確認し、以下の通り判定した。
表1で示した割合のクロロプレン単量体、n−ドデシルメルカプタン、ロジン酸カリウム(商品名:ロンヂスK−25、荒川化学工業(株))、ナフタレンスルホン酸ナトリウムとホルムアルデヒドの縮合物(商品名:デモールN、花王(株))、水酸化ナトリウム、ハイドロサルファイトナトリウム、及び純水を攪拌機付き10Lオートクレーブ中15℃で重合を行い、クロロプレンラテックスを作製した。重合は窒素雰囲気下で0.35重量%の過硫酸カリウム水溶液を連続的に滴下して行い、重合転化率92%で重合停止剤として2,6−ターシャリーブチル−4−メチルフェノール0.05重量部を添加し、重合を停止した。その後、減圧下で未反応単量体の除去及び濃縮によりラテックスの固形分を50%に調整し、ラテックスAを得た。
ラテックスAにpH調節剤としてクエン酸を用いた以外は実施例1と同様にしてクロロプレンラテックス組成物(ナフタレンスルホン酸ナトリウムとホルムアルデヒドの縮合物の含有量:0.57重量部)を得て、配合安定性、スプレー安定性および接着物性の評価を行った。結果を表2に合わせて示す。表2の結果より、pH調節剤の添加によるゴムの析出は無く、スプレー安定性および接着物性も良好であった。
ラテックスAにpH調節剤としてマロン酸を用いた以外は実施例1と同様にしてクロロプレンラテックス組成物(ナフタレンスルホン酸ナトリウムとホルムアルデヒドの縮合物の含有量:0.57重量部)を得て、配合安定性、スプレー安定性および接着物性の評価を行った。結果を表2に合わせて示す。表2の結果より、pH調節剤の添加によるゴムの析出は無く、スプレー安定性および接着物性も良好であった。
ラテックスAにpH調節剤としてマレイン酸を用いた以外は実施例1と同様にしてクロロプレンラテックス組成物(ナフタレンスルホン酸ナトリウムとホルムアルデヒドの縮合物の含有量:0.57重量部)を得て、配合安定性、スプレー安定性および接着物性の評価を行った。結果を表2に合わせて示す。表2の結果より、pH調節剤の添加によるゴムの析出は無く、スプレー安定性および接着物性も良好であった。
ラテックスAにpH調節剤としてクエン酸を用い、pHを5に調節した以外は実施例1と同様にしてクロロプレンラテックス組成物(ナフタレンスルホン酸ナトリウムとホルムアルデヒドの縮合物の含有量:0.57重量部)を得て、配合安定性、スプレー安定性および接着物性の評価を行った。結果を表2に合わせて示す。表2の結果より、pH調節剤の添加によるゴムの析出は無く、スプレー安定性および接着物性も良好であった。
ラテックスAにpH調節剤としてクエン酸を用い、pHを2.5に調節した以外は実施例1と同様にしてクロロプレンラテックス組成物(ナフタレンスルホン酸ナトリウムとホルムアルデヒドの縮合物の含有量:0.57重量部)を得て、配合安定性、スプレー安定性および接着物性の評価を行った。結果を表2に合わせて示す。表2の結果より、pH調節剤の添加によるゴムの析出は無く、スプレー安定性および接着物性も良好であった。
ナフタレンスルホン酸ナトリウムとホルムアルデヒドの縮合物の量を表1に示した割合に変更した以外は実施例1と同様にして重合を行い、ラテックスBを得た。
安定剤であるナフタレンスルホン酸ナトリウムとホルムアルデヒドの縮合物をスチレンスルホン酸ナトリウムに変更した以外は実施例1と同様にして重合を行い、ラテックスCを得た。
安定剤であるナフタレンスルホン酸ナトリウムとホルムアルデヒドの縮合物をスチレンスルホン酸ナトリウムとメタクリル酸の共重合体に変更した以外は実施例1と同様にして重合を行い、ラテックスDを得た。
安定剤であるナフタレンスルホン酸ナトリウムとホルムアルデヒドの縮合物をブチルナフタレンスルホン酸ナトリウムに変更した以外は実施例1と同様にして重合を行い、ラテックスEを得た。
ラテックスBにpH調節剤としてクエン酸を用い、pHを2.5に調節した以外は実施例1と同様にしてクロロプレンラテックス組成物(ナフタレンスルホン酸ナトリウムとホルムアルデヒドの縮合物の含有量:0.88重量部)を得て、配合安定性、スプレー安定性および接着物性の評価を行った。結果を表2に合わせて示す。表2の結果より、pH調節剤の添加によるゴムの析出は無く、スプレー安定性および接着物性も良好であった。
ナフタレンスルホン酸ナトリウムとホルムアルデヒドの縮合物の量を表1に示した割合に変更した以外は実施例1と同様にして重合を行い、ラテックスaを得た。
ナフタレンスルホン酸ナトリウムとホルムアルデヒドの縮合物の量を乳化能を有するスルホン酸化合物であるドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムに変更した以外は実施例1と同様にして重合を行い、ラテックスbを得た。
ラテックスbにpH調節剤としてクエン酸を添加し、pHを7に調節してクロロプレンラテックス組成物(ナフタレンスルホン酸ナトリウムとホルムアルデヒドの縮合物の含有量:0重量部)を得て、配合安定性、スプレー安定性および接着物性の評価を行った。結果を表3に示す。表3の結果より、配合安定性およびスプレー安定性は良好であったが、接着物性が劣った。
ラテックスAについてpH調節剤としてホウ酸を添加し、pHを9に調節した以外は実施例1と同様にしてクロロプレンラテックス組成物(ナフタレンスルホン酸ナトリウムとホルムアルデヒドの縮合物の含有量:0.57重量部)を得て、配合安定性、スプレー安定性および接着物性の評価を行った。結果を表3に示す。表3の結果より、配合安定性およびスプレー安定性は良好であったが、接着物性が劣った。
ラテックスAについてpH調節剤としてグリシンを添加し、pHを9に調節した以外は実施例1と同様にしてクロロプレンラテックス組成物(ナフタレンスルホン酸ナトリウムとホルムアルデヒドの縮合物の含有量:0.57重量部)を得て、配合安定性、スプレー安定性および接着物性の評価を行った。結果を表3に示す。表3の結果より、配合安定性およびスプレー安定性は良好であったが、接着物性が劣った。
ナフタレンスルホン酸ナトリウムとホルムアルデヒドの縮合物の量を表1に示す量に変更した以外は実施例1と同様にして重合を行い、ラテックスcを得た。
Claims (3)
- カルボン酸のアルカリ金属塩を有する乳化剤、クロロプレンラテックス100重量部に対して、スルホン酸のアルカリ金属塩0.4〜1.5重量部、およびpH調節剤を含み、pHが2〜6.9であり、スルホン酸のアルカリ金属塩が炭素数6以下の短鎖アルキル鎖を有する脂肪族スルホン酸のアルカリ金属塩及びそれらを有する化合物、並びにベンゼンスルホン酸のアルカリ金属塩、トルエンスルホン酸のアルカリ金族塩、ブチルナフタレンスルホン酸のアルカリ金属塩、芳香族スルホン酸のアルカリ金属塩及びこれら芳香族スルホン酸塩を有する化合物からなる群から選ばれる1種類又は2種類以上であり、pH調節剤がホウ酸、マロン酸又はクエン酸であることを特徴とするクロロプレンラテックス組成物。
- スルホン酸のアルカリ金属塩が、ナフタレンスルホン酸のアルカリ金属塩とホルマリンの縮合物および/またはスチレンスルホン酸のアルカリ金属塩とメタクリル酸のアルカリ金属塩の共重合体であることを特徴とする請求項1に記載のクロロプレンラテックス組成物。
- 請求項1又は請求項2に記載のクロロプレンラテックス組成物を含有することを特徴とする接着剤組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013271669A JP6229492B2 (ja) | 2013-12-27 | 2013-12-27 | クロロプレンラテックス組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013271669A JP6229492B2 (ja) | 2013-12-27 | 2013-12-27 | クロロプレンラテックス組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015124357A JP2015124357A (ja) | 2015-07-06 |
JP6229492B2 true JP6229492B2 (ja) | 2017-11-15 |
Family
ID=53535302
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013271669A Active JP6229492B2 (ja) | 2013-12-27 | 2013-12-27 | クロロプレンラテックス組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6229492B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7372874B2 (ja) | 2020-04-30 | 2023-11-01 | 株式会社ブリヂストン | 接着剤組成物、ゴム-有機繊維コード複合体及びタイヤ |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3601136B2 (ja) * | 1995-02-01 | 2004-12-15 | 東ソー株式会社 | クロロプレンゴムの製造方法 |
JPH1121317A (ja) * | 1997-07-01 | 1999-01-26 | Tosoh Corp | クロロプレンゴムの製造方法 |
JP3652860B2 (ja) * | 1997-11-27 | 2005-05-25 | 電気化学工業株式会社 | クロロプレンラテックス組成物及びその製造方法、それを用いた接着剤組成物 |
JP2008195886A (ja) * | 2007-02-15 | 2008-08-28 | Tosoh Corp | クロロプレンラテックス、その製造方法及びその用途 |
-
2013
- 2013-12-27 JP JP2013271669A patent/JP6229492B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2015124357A (ja) | 2015-07-06 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5389585B2 (ja) | ポリクロロプレン分散液 | |
JP5532580B2 (ja) | クロロプレンラテックス及びその製造方法 | |
US11015091B2 (en) | Use of a single-component laminating adhesive for composite film lamination | |
JP6841827B2 (ja) | ラテックス組成物及び該ラテックス組成物からなる一液型水性接着剤 | |
WO2011154920A1 (en) | Multistage preparation of aqueous polymer dispersions for producing composite films | |
US20190002743A1 (en) | Low-emulsifier aqueous polymer dispersions for production of composite films | |
US10604685B2 (en) | Aqueous polymer dispersions for composite film lamination | |
JP5716784B2 (ja) | クロロプレンラテックス及びクロロプレンラテックスを含有する接着剤組成物 | |
JP6229492B2 (ja) | クロロプレンラテックス組成物 | |
WO2008026429A1 (fr) | Adhésif aqueux vulcanisable et son utilisation | |
JP5663827B2 (ja) | クロロプレンラテックス及びその製造法 | |
US20150284482A1 (en) | Preparing aqueous polymer dispersions with protective colloids in a monomer feed process | |
JP2010106073A (ja) | クロロプレンラテックス及びその製造方法 | |
JP5228333B2 (ja) | クロロプレン系共重合体ラテックス、その製造方法及びその用途 | |
US9062233B2 (en) | Multistage preparation of aqueous polymer dispersions for producing composite films | |
JP6471536B2 (ja) | 接着剤組成物及びそれを使用する接着方法 | |
JP2010523754A (ja) | スチレン−ブタジエンコポリマー、その製造方法および高凝集接着組成物 | |
JP2008222736A (ja) | ポリクロロプレン系ラテックス及びその製造方法 | |
JP2010006902A (ja) | クロロプレンラテックス及びその製造方法 | |
WO2020250621A1 (ja) | 接着剤及び接着方法 | |
JP5949237B2 (ja) | クロロプレンラテックス及びその製造方法 | |
JP5585385B2 (ja) | クロロプレンラテックス及びその製造方法 | |
JP7263797B2 (ja) | クロロプレンラテックス及び接着剤組成物 | |
JP6380048B2 (ja) | 乳化重合用単量体組成物 | |
JP7024183B2 (ja) | クロロプレンラテックス組成物 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20161122 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20170623 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20170704 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20170901 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20170919 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20171002 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 6229492 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |