JP6228454B2 - 回路付サスペンション基板およびその製造方法 - Google Patents

回路付サスペンション基板およびその製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、回路付サスペンション基板、および、その製造方法、詳しくは、ハードディスクドライブに用いられる回路付サスペンション基板、および、その製造方法に関する。
金属支持基板と、その上に形成されるベース絶縁層と、その上に形成される配線などの導体パターンとを備える回路付サスペンション基板が知られており、磁気ヘッドを搭載してハードディスクドライブなどに用いられている。
導体パターンは、書込配線と読取配線とを備え、各配線の先端部が磁気ヘッドに、後端部が外部基板に接続されている。そして、信号伝送におけるノイズを低減するため、導体パターンは、1対の書込配線および1対の読取配線を備え、各書込配線および各読取配線は、第1の電気信号が伝送される第1配線と、第1の電気信号と逆位相となる第2の電気信号が伝送される第2配線とを備える差動信号配線が一般的に採用されている。
ところで、このような差動信号配線では、差動インピーダンスが発生するため、差動インピーダンスを低減する必要がある。
そこで、1対の書込配線の第1配線および第2配線と、1対の読取配線の第1配線および第2配線とを交互に配置する構成(インターリーブ配線)が知られている。この構成では、第1配線と第2配線とを接触させることなく交差させる必要が生じる。すなわち、一方の配線(第1配線)を、他方の配線(第2配線)を跨いで、電気的に接続させる必要が生じる。
このような方法として、例えば、特許文献1には、第2配線を跨いた一方側と反対側とのそれぞれに、ベース絶縁層を貫通し、第1配線と金属支持基板とを接続する金属導通部が形成されたサスペンション基板が開示されている。このサスペンション基板では、一方側にある第1配線は、一方側にある金属導通部、金属支持基板、および、他方側にある金属導通部を介して、他方側にある第1配線と電気的に接続されるため、第1配線は、第2配線と接触することなく、交差することができる。
そして、この金属導通部は、第1配線と金属支持基板と確実に接続させるために、配線の幅方向よりも直径が長い平面視円形状に形成されている。
一方、このような金属導通部は、インターリーブ配線以外にも、ベース絶縁層を貫通させて金属支持基板に接地するためのグランド配線において、グランド配線と金属支持基板とを導通する導通部としても活用されている。
特開2012−114217号公報(図2、図3、図5、図6(a)、(b)参照)
しかるに、サスペンション基板では、外部と接続させる端子部やそれに伴う配線の数がより多く必要になってきている。そのため、サスペンション基板の上に形成される導体パターンの小型化がより一層求められ、金属導通部についても、小型化すなわち小径化が求められている。
ところで、特許文献1のサスペンション基板では、金属支持基板の上に、ベース絶縁層を、金属支持基板が露出する平面視円形状の開口部が形成されるようにパターン形成し、次いで、その開口部に金属導通部を形成している。
しかるに、開口部は、一般的に、露出する金属支持基板の表面(金属露出面)から上側に向かって広がる側断面視テーパ状に形成される。そして、金属露出面をより小さくすると、ベース絶縁層の表面付近の開口部の面積が、金属露出面の面積に対して、増加する割合が大きくなり、ベース絶縁層の表面付近の開口部の小型化、ひいては、金属導通部の小型化が図れない不具合が生じる。
本発明の目的は、金属導通部を小型化することができる回路付サスペンション基板およびその製造方法を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の回路付サスペンション基板は、金属支持層と、前記金属支持層の上に形成される絶縁層とを備え、前記絶縁層は、単層からなり、前記絶縁層には、凹部が形成され、前記凹部には、金属支持層を露出する開口部が形成され、前記開口部には、金属導通部が形成されていることを特徴としている。
このような回路付サスペンション基板によると、絶縁層の凹部に開口部が形成されているため、凹部表面から金属支持層までの厚み(距離)が、凹部以外の絶縁層表面から金属支持層までの厚み(距離)よりも低減されている。その結果、金属支持層表面から凹部表面に向かうに従って広がるテーパ状の広がりの増加が抑制され、凹部表面の開口部さらには金属導通部を小型化することができる。
また、本発明の回路付サスペンションは、絶縁層を、金属支持層の上に、凹部と、前記凹部から前記金属支持層が露出する開口部とが形成されるように、階調露光により形成し、次いで、金属導通部を、前記開口部に形成することにより得られることを特徴としている。
このような回路付サスペンション基板によると、絶縁層の凹部に開口部が形成されているため、凹部表面から金属支持層までの厚みが、凹部以外の絶縁層表面から金属支持層までの厚みよりも低減されている。その結果、金属支持層表面から凹部表面に向かうに従って広がるテーパ状の広がりの増加が抑制され、凹部表面の開口部さらには金属導通部を小型化することができる。
また、本発明の回路付サスペンション基板の製造方法は、金属支持層を用意する工程、絶縁層を、前記金属支持層の上に、凹部と、前記凹部から前記金属支持層が露出する開口部とが形成されるように、階調露光により形成する工程、金属導通部を、前記開口部に形成する工程を備えることを特徴としている。
このような回路付サスペンション基板の製造方法によると、絶縁層の凹部に開口部を形成するため、凹部表面から金属支持層までの厚みが、凹部以外の絶縁層表面から金属支持層までの厚みよりも低減することができる。その結果、金属支持層表面から凹部表面に向かうに従って広がるテーパ状の広がりの増加を抑制し、凹部表面の開口部さらには金属導通部を小型化することができる。
また、本発明の回路付サスペンション基板の製造方法では、前記階調露光が、1つのマスクを用いて実施されることが好適である。
このような回路付サスペンション基板の製造方法によると、絶縁層に凹部および開口部のパターンを1つの工程で形成することができ、回路付サスペンション基板を簡易に製造することができる。また、1つのマスクで階調露光すると、凹部と開口部との相対位置の精度の向上を図ることができる。
本発明の回路付サスペンション基板によれば、金属導通部が小型化されている。その結果、回路付サスペンション基板に形成される単位面積当たりの端子部や配線の数を増大させたり、端子部や配線の配置の自由度を増大させることができる。
本発明の回路付サスペンション基板の製造方法によれば、金属導通部を小型化することができ、回路付サスペンション基板に形成される単位面積当たりの端子部や配線の数を増大させたり、端子部や配線の配置の自由度を増大させることができる。
図1は、本発明の回路付サスペンション基板の一実施形態の平面図を示す。 図2は、図1に示す回路付サスペンション基板の交差接続部の拡大図であり、図2Aは、平面図、図2Bは、底面図を示す。 図3は、図1に示す回路付サスペンション基板の信号配線接続部の拡大図であり、図2AのB−B線に沿う断面図を示す。 図4は、図1に示す回路付サスペンション基板を製造する方法を説明する工程図であり、図2AのA−A線に沿う断面図であって、図4Aは、金属支持層を用意する工程、図4Bは、ベース皮膜を形成する工程、図4Cは、ベース皮膜を露光する工程、図4Dは、ベース皮膜を現像する工程を示す。 図5は、図4に引き続き、図1に示す回路付サスペンション基板を製造する方法を説明する工程図であり、図2AのA−A線に沿う断面図であって、図5Eは、導体パターンおよび金属導通部を形成する工程、図5Fは、カバー絶縁層を形成する工程、図5Gは、支持開口部を形成する工程を示す。 図6は、図1に示す回路付サスペンション基板の他の実施形態(金属導通部と、第1周側部との距離が長い形態)の信号配線接続部の拡大図を示す。 図7は、図1に示す回路付サスペンション基板の他の実施形態(金属導通部の周端縁が、厚膜部の上に位置する形態)の信号配線接続部の拡大図を示す。 図8は、図1に示す回路付サスペンション基板の他の実施形態(グランド配線接続部を備え、金属導通部の周端縁が薄膜部の上に位置し、上側配線がベース上部の上に形成されている形態)の信号配線接続部の拡大図を示す。 図9は、図1に示す回路付サスペンション基板の他の実施形態(グランド配線接続部を備え、金属導通部の周端縁が厚膜部の上に位置する形態)の信号配線接続部の拡大図を示す。 図10は、図1に示す回路付サスペンション基板の他の実施形態(グランド配線接続部を備え、金属導通部と第1周側部との距離が長い形態)の信号配線接続部の拡大図を示す。 図11は、従来の回路付サスペンション基板の信号配線接続部の拡大図を示す。
図1において、紙面左側を先側(第1方向一方側)、紙面右側を後側(第1方向他方側)とし、紙面上側を左側(第2方向一方側)、紙面下側を右側(第2方向他方側)とし、紙面手前側を上側(第3方向一方側、厚み方向一方側)、紙面奥側を下側(第3方向他方側、厚み方向他方側)とする。図1以外の図面についても、図1の方向を基準とする。なお、図1〜図3において、カバー絶縁層6は、導体パターン5および信号配線接続部11の配置を明確に示すため、省略している。
回路付サスペンション基板1は、図1に示すように、長手方向に延びる平帯状に形成されており、図5Gに示すように、金属支持層2と、金属支持層2の上に形成される絶縁層としてのベース絶縁層3と、ベース絶縁層3の上に形成される導体パターン5と、ベース絶縁層3の上に、導体パターン5を被覆するように形成されるカバー絶縁層6とを備えている。
金属支持層2は、回路付サスペンション基板1の平面形状に対応する形状に形成されている。また、金属支持層2には、後述するヘッド側端子7を左右方向に挟むスリット21、および、後述する支持開口部23が、厚み方向を貫通するように形成されている。
金属支持層2を形成する金属材料としては、例えば、ステンレス、42アロイ、アルミニウム、銅−ベリリウム、りん青銅などが挙げられる。好ましくは、ステンレスが挙げられる。
金属支持層2の厚みは、例えば、5μm以上、好ましくは、10μm以上であり、また、例えば、60μm以下、好ましくは、30μm以下である。
ベース絶縁層3は、金属支持層2の上面において、導体パターン5および信号配線接続部11(後述)に対応するパターンに形成されている。なお、信号配線接続部11におけるベース絶縁層3には、後述する凹部13が形成されている。
ベース絶縁層3を形成する絶縁材料としては、例えば、ポリイミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂、アクリル樹脂、ポリエーテルニトリル樹脂、ポリエーテルスルホン樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリエチレンナフタレート樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂などの合成樹脂などが挙げられる。好ましくは、ポリイミド樹脂が挙げられる。
ベース絶縁層3(信号配線接続部11は除く)の厚みは、例えば、1μm以上、好ましくは、3μm以上であり、また、例えば、35μm以下、好ましくは、20μm以下である。
導体パターン5は、回路付サスペンション基板1の先端部に接続されるヘッド側端子7と、回路付サスペンション基板1の後端部に接続される外部側端子17と、ヘッド側端子7と外部側端子17とに接続される信号配線8とを備えている。
ヘッド側端子7は、回路付サスペンション基板1の先端部において、左右方向に間隔を隔てて複数(4つ)配置され、各ヘッド側端子7は、先後方向に長い平面視略矩形状に形成されている。
外部側端子17は、回路付サスペンション基板1の後端部において、左右方向に間隔を隔てて複数(4つ)配置され、各外部側端子17は、先後方向に長い平面視略矩形状に形成されている。
信号配線8は、1対の書込配線8Wと、1対の読取配線8Rとを備えている。
1対の書込配線8Wは、ヘッド側端子7と外部側端子17との間において、互いに平行するように、回路付サスペンション基板1の左側端部に沿って延びるように配置されている。
各書込配線8Wは、第1配線19と第2配線20とを備えている。すなわち、1対の書込配線8Wは、1対の第1配線19と1対の第2配線20とを備えている。
1対の第1配線19は、左右方向に互いに間隔を隔てて並列に配置されている。各第1配線19は、先端部においてヘッド側端子7に接続され、後端部において外部側端子17に接続されている。
1対の第2配線20は、1対の第1配線19の左右方向内方であって、左右方向に互いに間隔を隔てて並列に配置されている。
具体的には、左右方向外方の書込配線8Wの第1配線19Aに対応する第2配線20Aは、左右方向内方の書込配線8Wの第1配線19Bに隣接して配置されている。また、左右方向内方の書込配線8Wの第1配線19Bに対応する第2配線20Bは、左右方向外方の書込配線8Wの第1配線19Aに隣接して配置されている。
これによって、左右方向において、左右方向内方(一方)の書込配線8Wの第1配線19B、左右方向外方(他方)の書込配線8Wの第1配線19Aに対応する第2配線20A、左右方向内方(一方)の書込配線8Wの第1配線19Bに対応する第2配線20B、および、左右方向外方(他方)の書込配線8Wの第1配線19Aが並列して配置している。つまり、左右方向において、一方の書込配線8Wの第1配線19B、他方の書込配線8Wの第2配線20A、一方の書込配線8Wの第2配線20B、他方の書込配線8Wの第1配線19Aが交互に配置されている。換言すると、一方の書込配線8Wの2つの配線と、他方の書込配線8Wの2つの配線とが交互に配置されている。
そして、各第2配線20は、対応する第1配線19に対して、第1配線19の先側部分および後側部分のいずれか一方から分岐し、他方に後述する交差接続部9を介して接合(合流)している。
具体的には、左右方向外方の書込配線8Wにおいては、第2配線20は、後側部分から分岐し、先側部分にて交差接続部9を介して接合する。また、左右方向内方の書込配線8Wにおいては、第2配線20は、先側部分から分岐し、後側部分にて交差接続部9を介して接合する。
1対の読取配線8Rは、ヘッド側端子7と外部側端子17との間において、互いに平行するように、回路付サスペンション基板1の右側端部に沿って延びるように配置されている。1対の読取配線8Rは、1対の書込配線8Wと略同一構成(略左右対称)であり、その説明を省略する。
導体パターン5(および後述する金属導通部12)を形成する導体材料としては、例えば、銅、ニッケル、金、はんだまたはこれらの合金などが挙げられる。好ましくは、銅が挙げられる。導体パターン5の厚みは、例えば、3μm以上、好ましくは、5μm以上であり、また、例えば、50μm以下、好ましくは、20μm以下である。
また、各ヘッド側端子7および各外部側端子17の幅は、例えば、10μm以上、好ましくは、20μm以上であり、また、例えば、1000μm以下、好ましくは、800μm以下である。
各信号配線8の幅は、例えば、5μm以上、好ましくは、8μm以上であり、また、例えば、200μm以下、好ましくは、100μm以下である。
カバー絶縁層6は、図5Gで示すように、導体パターン5から露出するベース絶縁層3の上面と、信号配線8(および後述する金属導通部12)の上面および側面とに形成されている。また、カバー絶縁層6は、ヘッド側端子7および外部側端子17を露出するように形成されている。
カバー絶縁層6を形成する絶縁材料としては、ベース絶縁層3を形成する絶縁材料と同様のものが挙げられる。また、カバー絶縁層6の厚みは、例えば、2μm以上、好ましくは、4μm以上であり、また、例えば、20μm以下、好ましくは、15μm以下である。
次に、交差接続部9について詳述する。
交差接続部9は、図1に示すように、書込配線8Wの第2配線20Aの先端部、書込配線8Wの第2配線20Bの後端部、読取配線8Rの第2配線20Aの後端部、および、読取配線8Rの第2配線20Bの先端部にそれぞれ対応するように設けられている。各交差接続部9は、略同一構成であるため、以下、書込配線8Wの第2配線20Aの先端部に対応する交差接続部9について詳述する。
交差接続部9は、図5Gに示すように、2つの信号配線接続部11と、それらの間に配置され、それらを電気的に接続する支持接続部18とを備えている。
各信号配線接続部11は、ベース絶縁層3に形成される凹部13と、凹部13に形成される開口部25とを備えている。
凹部13は、平面視略円形状をなし、上側に向かって広がる(つまり、上側に向かって開口断面積が大きくなる)側断面視テーパ状(略円錐台形状)に形成されている。凹部13は、凹部の周側部をなし、厚み方向に対して表面が傾斜するように形成されるベース絶縁層3の第1周側部26の傾斜面(第1周側面)と、凹部13の底部をなし、上面が平坦となるように形成されるベース絶縁層3の薄膜部28の上面(凹部底面)とから区画され形成されている。
凹部13の外周には、第1周側部26と連続するベース絶縁層3の厚膜部29が形成されている。厚膜部29の上面は、平坦状をなし、厚膜部29と薄膜部28とで第1段差部を形成している。また、平面視において、第1周側部26の外側周端縁の直径Wは、凹部13の外径をなし、第1周側部26の内側周端縁の直径Wは、凹部13の内径をなしている(図3参照)。
開口部25は、薄膜部28(凹部底面)の平面視略中央に形成されている。
開口部25は、平面視略円形状をなし、上側に向かって広がる側断面視テーパ状(略円錐台形状)に形成されている。開口部25は、開口部25の周側部をなし、厚み方向に対して表面が傾斜するように形成される第2周側部27の傾斜面(第2周側面)と、開口部25の底部をなし、ベース絶縁層3から露出する金属支持層2の表面(金属露出面16)とから区画され形成されている。そして、薄膜部28と金属露出面16とで第2段差部を形成している。平面視において、第2周側部27の外側周端縁の直径は、開口部25の外径Wをなしている。一方、第2周側部27の内側周端縁は、金属露出面16との外縁と一致し、その直径は、開口部25の内径Wをなしている。なお、開口部25は、凹部13と同心円となるように形成されている。
ベース絶縁層3は、単層から形成されている。すなわち、厚膜部29、第1周側部26、薄膜部28および第2周側部27は、一体成形されており、厚膜部29の上面、第1周側部26の傾斜面(第1周側面)、薄膜部28の上面(凹部底面)および第2周側部27の傾斜面(第2周側面)、ならびに、これらの境界は、継ぎ目のない、連続面となるように形成されている。
また、信号配線接続部11は、金属導通部12を備えている。金属導通部12は、開口部25に充填されている。
金属導通部12は、平面視略円形状であり、開口部25および凹部13と同心円となるように形成されている。金属導通部12は、金属露出面16および第2周側面(第2周側部27の傾斜面)の全面、ならびに、凹部底面(薄膜部28の上面)の内側の一部と接触し、それらを被覆している。
金属導通部12は、内側部14と、内側部14の周端縁から外側に膨出する外側部15とを一体的に備えている。
内側部14は、平面視略円形状をなし、側断面視において、表面が金属露出面16および第2周側面に沿うU字状に形成されている。内側部14は、金属露出面16および第2周側面を被覆する。内側部14の外周縁は、第2周側部27の外側周端縁と一致し、その直径は、開口部25の外径Wと一致とする。
外側部15は、平面視略円環状に形成されている。外側部15の周端縁24は、第1周側部26と、間隔を隔てて対向配置されている。外側部15の上面は、厚膜部29の上面よりも、下方に位置する。
凹部13の外径W(凹部13の外側周端縁の直径)は、例えば、33μm以上、好ましくは、38μm以上であり、また、例えば、1000μm以下、好ましくは、500μm以下である。
凹部13の内径W(凹部13の内側周端縁の直径)は、例えば、29μm以上、好ましくは、34μm以上であり、また、例えば、996μm以下、好ましくは、496μm以下である。
開口部25の外径W(開口部25の外側周端縁の直径、すなわち、金属導通部12の内側部14の直径)は、例えば、9μm以上、好ましくは、14μm以上であり、また、例えば、250μm以下、好ましくは、150μm以下である。開口部25の外径Wは、凹部13の内径Wに対して、例えば、0.1%以上、好ましくは、1%以上であり、また、例えば、90%以下、好ましくは、80%以下である。
開口部25の内径W(開口部25の内側周端縁の直径)は、例えば、5μm以上、好ましくは、10μm以上であり、また、例えば、200μm以下、好ましくは、100μm以下である。開口部25の内径Wは、開口部25の外径Wに対して、例えば、10%以上、好ましくは、20%以上であり、また、例えば、90%以下、好ましくは、80%以下である。
金属導通部12の外側部15の直径Wは、例えば、10μm以上、好ましくは、15μm以上であり、また、例えば、900μm以下、好ましくは、490μm以下である。
厚膜部29(ベース絶縁層3)の厚みHは、例えば、1μm以上、好ましくは、4μm以上であり、また、例えば、30μm以下、好ましくは、20μm以下である。
薄膜部28の厚みHは、例えば、0.1μm以上、好ましくは、1μm以上であり、また、例えば、20μm以下、好ましくは、10μm以下である。また、薄膜部28の厚みHは、厚膜部29の厚みHに対して、例えば、10%以上、好ましくは、20%以上であり、また、例えば、90%以下、好ましくは、80%以下である。
外側部15の周端縁24と第周側部26の内側周端縁との距離Dは、例えば、1μm以上、好ましくは、5μm以上であり、また、例えば、490μm以下、好ましくは、240μm以下である。
そして、図2および図5Gに示すように、2つの信号配線接続部11は、第2配線20Bを挟んで左右方向に間隔を隔てて配置され、一方(左側)の信号配線接続部11は、第1配線19Aの先端部分から分岐した配線に接続され、他方(右側)の信号配線接続部11は、第2配線20Aの先端部に接続されている。2つの信号配線接続部11は、支持接続部18によって電気的に接続されている。
支持接続部18は、支持開口部23により仕切られる金属支持層2の部分として形成されている。
支持開口部23は、図2Bおよび図3に示すように、金属支持層2の厚み方向を貫通し、左右方向に長い底面視略矩形枠状をなし、2つの信号配線接続部11を囲むように形成されている。
また、支持接続部18は、支持開口部23内において、左右方向に長い底面視略矩形状をなし、一方の書込配線8Wの第2配線20Bを左右方向に横切るように配置されている。また、支持接続部18は、支持開口部23の周囲の金属支持層2の内側に間隔を隔てて配置されている。このため、支持接続部18は、支持開口部23の周囲の金属支持層2と電気的に絶縁されている。
そして、2つの信号配線接続部11の金属導通部12のそれぞれは、共通の支持接続部18に接続されている。つまり、支持接続部18は、厚み方向に投影したときに、2つの信号配線接続部11と、それらに挟まれる書込配線8Wの第2配線20Bとを含んでいる。
これにより、2つの信号配線接続部11は、書込配線8Wの第2配線20Bを跨ぐ一方、支持接続部18を介して、電気的に接続される。つまり、第1配線19Aは、一方の金属導通部12、支持接続部18および他方の信号配線接続部11を介して、第2配線20Aに電気的に接続(導通)されている。
そして、この回路付サスペンション基板1は、磁気ヘッド(図示せず)と外部基板(図示せず)とを実装して、ハードディスクドライブに搭載される。
次に、回路付サスペンション基板1の製造方法について、図4および図5を参照して説明する。
まず、図4Aに示すように、この方法では、長手方向に延びる平板状の金属支持層2を用意する。
次いで、図4Bに示すように、感光性のベース皮膜3aを、金属支持層2の上に、形成する。
ベース皮膜3aを形成するには、例えば、金属支持層2の上に、感光性の合成樹脂の溶液(ワニス)を塗布して、乾燥する。
次いで、図4Cに示すように、1つの、マスクとしての階調フォトマスク30を介してベース皮膜3aを露光する。
フォトマスクは、遮光部分31、光半透過部分32および光全透過部分33からなるマスクパターンを備えている。
そして、階調フォトマスク30をベース皮膜3aの上側に配置する。
具体的には、光全透過部分33を、厚膜部29を形成する部分に対向させ、光半透過部分32を、薄膜部28を形成する部分に対向させ、遮光部分31を、金属露出面16を形成する部分に対向させる。
その後、ベース皮膜3aを、上側から階調フォトマスク30を介して階調露光する。
次いで、図4Dに示すように、ベース皮膜3aを現像する。
これにより、遮光部分31に対向する部分、つまり、未露光部分を溶解させるとともに、光半透過部分32に対向する部分、つまり、露光の度合いが調整された半露光部分を部分的に溶解させて現像し、その後、必要に応じて、加熱硬化する。
すると、光全透過部分33に対応して厚膜部29が形成され、光半透過部分32に対応して薄膜部28が形成されるとともに、遮光部分31に対応して、ベース絶縁層3が形成されずに、金属支持層2の表面(金属露出面16)が露出する。
このとき、光半透過部分32と光全透過部分33との境界周辺において、光半透過部分32側に光全透過部分33からの露光が僅かに漏れるため、光半透過部分32の境界側端部は、光半透過部分32の中心部よりも露光量が増大する。その結果、現像液に浸漬させた後に、光半透過部分32と光全透過部分33との境界に、すなわち、薄膜部28と厚膜部29との間に、傾斜面(第1周側面)を備える第1周側部26が形成される。
また、遮光部分31と光半透過部分32との境界周辺において、遮光部分31側に光半透過部分32からの露光が僅かに漏れるため、遮光部分31の境界側端部は、遮光部分31の中心部よりも露光量が増大する。その結果、現像液に浸漬させた後に、遮光部分31と光半透過部分32との境界に、すなわち、金属露出面16と薄膜部28との間に、傾斜面(第2周側面)を備える第2周側部27が形成される。
よって、ベース絶縁層3は、凹部13および開口部25を有するパターンで形成され、厚膜部29と、第1周側部26と、薄膜部28と、第2周側部27とを備える。
次いで、図5Eに示すように、ベース絶縁層3の上に、導体パターン5および金属導通部12を一体的に形成する。すなわち、ヘッド側端子7、外部側端子17および信号配線8を上記したパターンで形成する。同時に、金属導通部12を、上記したパターンでかつ信号配線8と連続するように形成する。
導体パターン5および金属導通部12を形成するには、例えば、アディティブ法などの公知のパターンニング法が用いられる。
アディティブ法では、まず、金属支持層2およびベース絶縁層3の上面全面に、図示しない金属薄膜(種膜)を形成する。金属薄膜としては、銅、クロム、ニッケルおよびそれらの合金などの金属材料が用いられる。金属薄膜は、スパッタリング、めっきなどの薄膜形成方法により、形成する。好ましくは、スパッタリングにより金属薄膜を形成する。
次いで、金属薄膜の表面に、ドライフィルムレジストを設けて、これを露光および現像し、導体パターン5および金属導通部12のパターンと逆パターンの図示しないめっきレジストを形成する。次いで、電解めっきにより、めっきレジストから露出する金属薄膜の表面に、導体パターン5および金属導通部12を形成し、次いで、めっきレジストおよびめっきレジストが形成されていた部分の金属薄膜をエッチングなどにより除去する。
次いで、図5Fに示すように、カバー絶縁層6を形成する。
具体的には、カバー絶縁層6を、ベース絶縁層3の上に、導体パターン5および金属導通部12を被覆し、ヘッド側端子7および外部側端子17を露出するように形成する。例えば、感光性の合成樹脂を、導体パターン5および金属導通部12を含むベース絶縁層3の表面に塗布して、感光性のカバー皮膜を形成した後、それを露光および現像して、上記したパターンとし、次いで、必要に応じて、加熱硬化させる。
その後、図示しないが、必要により、ヘッド側端子7および外部側端子17の上面に、金属めっき層を形成する。金属めっき層は、例えば、金および/またはニッケルからなり、厚みが、例えば、0.01〜3μmである。
次いで、図5Gに示すように、支持開口部23およびスリット21(図1参照)を、金属支持層2に形成する。支持開口部23の形成により、支持接続部18が形成される。
支持開口部23およびスリット21は、例えば、エッチング、ドリル穿孔、レーザ加工によって形成する。
これにより、回路付サスペンション基板1を得る。
その後、ヘッド側端子7に磁気ヘッド(図示せず)を接続するとともに、外部側端子17に外部基板(図示せず)を接続する。
そして、電気信号が、磁気ヘッドと外部基板との間において、ヘッド側端子7、信号配線8および外部側端子17に伝送される。このとき、一方の第2配線20を伝送する電気信号は、交差接続部9において、他方の第2配線20に短絡することなく、信号配線接続部11を介して一方の第1配線19に伝送される。
このように、信号配線8(1対の書込配線8Wおよび1対の読取配線8R)は、差動信号配線として使用される。具体的には、1対の書込配線8Wでは、第1配線19A、19Bに、第1の電気信号が伝送され、第2配線20A、20Bには、第1の電気信号と逆位相の第2の電気信号が伝送される。また、具体的には、1対の読取配線8Rでは、第1配線19A、19Bに、第1の電気信号が伝送され、第2配線20A、20Bには、第1の電気信号と逆位相の第2の電気信号が伝送される。
この場合、信号配線接続部11は、差動信号を伝送するための差動信号配線接続部として使用される。
そして、このように製造された回路付サスペンション基板1によれば、信号配線接続部11において凹部13が形成されているため、開口部25さらには金属導通部12を小型化することができる。
従来の回路付サスペンション基板では、図11に示すように、金属導通部12は、開口部25の外側周端縁(すなわち、ベース絶縁層3の厚膜部29の上面)に至るまで形成される。そして、開口部25は、上側に向かうに従って広がるテーパ状に形成されているため、ベース絶縁層3の厚みに応じて、金属導通部12の外径W´は、大きくなっている。
これに対し、この回路付サスペンション基板1では、ベース絶縁層3の凹部13に開口部25が形成されており、その開口部25に金属導通部12が形成されているため、開口部25の高さ(すなわち、薄膜部28の厚みH)を低くできる。そのため、開口部25の広がり(すなわち、開口部25の外径W)を小さくできる。その結果、開口部25内部に形成される金属導通部12(特に、内側部14)を小型化(すなわち、小径化)することができる。
よって、回路付サスペンション基板1に形成される単位面積当たりの端子部や配線の数を増大させたり、端子部や配線の配置の自由度を増大させることができる。
また、この回路付サスペンション基板1では、ベース絶縁層3が単層から形成され、露光などにより、そのベース絶縁層3の一部を除去することにより、凹部13および開口部25が形成されている。そのため、複数のベース絶縁層3を積層してベース絶縁層3に凹部13および開口部25を設ける場合よりも、開口部25の高さ(薄膜部28の厚みH)を小さくすることができ、金属導通部12を確実に小径化できる。また、回路付サスペンション基板1では、凹部13および開口部25の表面(具体的には、厚膜部29、第1周側部26、薄膜部28および第2周側部27、ならび、これらの境界)は、継ぎ目のない、連続する面となるように形成されている。その結果、複数のベース絶縁層3の境界面における剥離を防止し、良好な強度を備えている。
また、開口部25の高さ(支持接続部18の上面から開口部25の上端縁までの高さ)は、従来の回路付サスペンション基板の開口部の高さよりも低くできるため、開口部25を現像により形成する場合に、開口部25に相当する部分のベース皮膜3aを除去し易く、金属露出面16を確実に露出させることができる。さらに、開口部25に貯留するベース皮膜残差をより容易に洗浄除去することができる。
また、開口部25を形成する周辺部分(薄膜部28)が、従来の回路付サスペンション基板の開口部を形成する周辺部分よりも薄く形成されている。そのため、ベース絶縁層3を加熱硬化する際に生じるベース絶縁層3の収縮応力を低減し、金属導通部12への応力を低減することができる。その結果、金属導通部12と金属露出面16との接続信頼性を向上させることができる。
(変形例)
なお、以降の各図面において、上記した各部に対応する部材については、同一の参照符号を付し、その詳細な説明を省略する。
上記した図3の実施形態では、金属導通部12と第周側部26との距離が比較的短いが、例えば、図6に示すように、金属導通部12と第周側部26との距離を比較的長くすることもできる。
この場合、外側部15の周端縁24と第周側部26の内側周端縁との距離D´は、例えば、490μm以上、好ましくは、600μm以上であり、また、例えば、80000μm以下、好ましくは、10000μm以下、より好ましくは、1000μm以下である。
図6の実施形態も、図3の実施形態と同様の作用効果を奏する。
上記した図3の実施形態では、金属導通部12は、外側部15の周端縁が薄膜部28の上に位置するように形成されているが、例えば、図7に示すように、金属導通部12を、外側部15の周端縁24が厚膜部29の上に位置するように形成することもできる。
すなわち、図7の実施形態では、金属導通部12は、金属露出面16、第2周側部27、薄膜部28、第1周側部26および厚膜部29を被覆する。
金属導通部12を確実に小径化できる観点から、好ましくは、図3に示すように、金属導通部12を、外側部15の周端縁24が薄膜部28の上に位置するように形成する。
また、図3の実施形態では、金属導通部12は、内側部14と外側部15とを備えているが、例えば、図示しないが、金属導通部12は、外側部15を備えず、内側部14のみを備えることができる。
この実施形態では、内側部14が第2配線20Aと接続している。
金属導通部12をより一層小型化できる観点では、好ましくは、金属導通部12は、内側部14のみを備える。
金属導通部12を金属露出面16と確実に接触させ、信号配線接続部11間における導通を確実にする観点からは、好ましくは、金属導通部12は、内側部14と外側部15とを備える。
また、上記した図1〜5の実施形態では、金属支持層2に支持開口部23が形成され、信号配線接続部11を差動信号配線接続部として用いることを例示したが、例えば、金属支持層2に支持開口部23を形成せずに、信号配線接続部11をグランド配線接続部40として用いることもできる。
また、グランド配線接続部40として、図8〜図10に示す実施形態が挙げられる。
図8のグランド配線接続部40は、金属支持層2と、金属支持層2の上側に積層されるベース絶縁層3としての第1ベース絶縁層41と、金属露出面16および第1ベース絶縁層41の上に形成される金属導通部12と、第1ベース絶縁層41の上に形成される第2ベース絶縁層42と、第2ベース絶縁層42および金属導通部12の上に形成される上側配線43と、上側配線43に積層されるカバー絶縁層6とを備えている。
金属支持層2は、接地(グランド接続)されている。
第2ベース絶縁層42は、上側に向かうに従って広がるテーパ状に形成されており、薄膜部28を被覆するベース底部44と、第1周側部26および厚膜部29を被覆するベース上部45とを備えている。ベース底部44は、外側部15の周端縁24を被覆している。
金属導通部12の外側部15は、周端縁24が薄膜部28の上面に位置し、開口部25の内側周端縁と間隔を隔てるように形成されている。
上側配線43は、金属導通部12、ベース底部44およびベース上部45の上面を被覆している。すなわち、上側配線43は、金属導通部12と電気的に接続されている。
これにより、上側配線43は、金属導通部12を介して、グランド接続されている。
また、図8の実施形態では、金属導通部12は、外側部15の周端縁24が薄膜部28の上に位置するように、形成されているが、例えば、図9に示すように、金属導通部12を、外側部15の周端縁24が厚膜部29の上に位置するように、形成することもできる。
また、図8の実施形態では、第2ベース絶縁層42を備え、金属導通部12と第周側部26との距離が比較的短いが、例えば、図10に示すように、第1ベース絶縁層41の上に直接カバー絶縁層6を形成し、さらに、金属導通部12と第周側部26との距離を比較的長くすることもできる。
この場合、外側部15の周端縁24と第周側部26の内側周端縁との距離D´は、図6の実施形態と同様の距離である。
これら図7〜10の実施形態も、図8の実施形態と同様の作用効果を奏する。
また、図4に示す製造方法では、1つの階調フォトマスク30を介してベース皮膜3aを露光しているが、例えば、図示しないが、複数(2枚)の階調フォトマスクA、Bを介してベース皮膜3aを露光することもできる。
複数のマスクを用いる場合、一方の階調フォトマスクAは、遮光部分31および光半透過部分32を備え、他方の階調フォトマスクBは、遮光部分31および光全透過部分33を備える。
そして、まず、一方の階調フォトマスクAを用いて、遮光部分31を厚膜部29および金属露出面16を形成する部分に、光半透過部分32を薄膜部28を形成する部分に対向させて露光する。次いで、他方の階調フォトマスクBを用いて、遮光部分31を金属露出面16および薄膜部28を形成する部分に、光全透過部分33を厚膜部29を形成する部分に対向させて露光する。
好ましくは、1つの階調フォトマスク30を用いてベース皮膜3aを露光する。ベース絶縁層3の凹部13および開口部25のパターンを一の工程で形成することができ、回路付サスペンション基板1を簡易に製造することができる。また、1つの階調フォトマスク30を用いるため、凹部13と開口部25との相対位置の精度の向上を図ることができる。
1 回路付サスペンション基板
2 金属支持層
3 ベース絶縁層
12 金属導通部
13 凹部
25 開口部
30 階調フォトマスク

Claims (7)

  1. 金属支持層と、
    前記金属支持層の上に形成される絶縁層とを備え、
    前記絶縁層は、単層からなり、
    前記絶縁層には、凹部が形成され、
    前記凹部には、金属支持層を露出する開口部が形成され、
    前記開口部には、金属導通部が形成されており、
    前記絶縁層は、前記凹部を区画する周側部と、前記周側部の外側に位置する厚膜部と、前記周側部の内側に位置する薄膜部とを備え、
    前記金属導通部の周端縁は、前記周側部と間隔を隔てて、前記周側部の内側に配置されていることを特徴とする回路付サスペンション基板。
  2. 絶縁層を、金属支持層の上に、凹部と、前記凹部から前記金属支持層が露出する開口部とが形成されるように、階調露光により形成し、
    次いで、金属導通部を、前記開口部に形成する
    ことにより得られ、
    前記絶縁層は、前記凹部を区画する周側部と、前記周側部の外側に位置する厚膜部と、前記周側部の内側に位置する薄膜部とを備え、
    前記金属導通部の周端縁は、前記周側部と間隔を隔てて、前記周側部の内側に配置されていることを特徴とする、回路付サスペンション基板。
  3. 前記金属導通部の上面は、前記厚膜部の上面よりも、下方に位置する、請求項1または2に記載の回路付サスペンション基板。
  4. 前記回路付サスペンション基板は、交差接続部を備え、
    前記交差接続部は、2つの信号配線接続部を備え、
    前記2つの信号配線接続部のそれぞれは、前記凹部と、前記開口部と、前記金属導通部とを備え、
    前記2つの信号配線接続部は、共通の支持接続部によって電気的に接続されており、
    前記支持接続部は、前記金属支持層であることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載の回路付サスペンション基板。
  5. 前記回路付サスペンション基板は、グランド配線接続部を備え、
    前記グランド配線接続部は、前記金属支持層と、前記絶縁層と、前記凹部と、前記開口部と、前記金属導通部とを備え、
    前記金属支持層は、接地されていることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載の回路付サスペンション基板。
  6. 金属支持層を用意する工程、
    絶縁層を、前記金属支持層の上に、凹部と、前記凹部から前記金属支持層が露出する開口部と、前記凹部を区画する周側部と、前記周側部の外側に位置する厚膜部と、前記周側部の内側に位置する薄膜部とが形成されるように、階調露光により形成する工程、
    金属導通部を、前記金属導通部の周端縁が、前記周側部と間隔を隔てて、前記周側部の内側に配置されるように、前記開口部に形成する工程を備えることを特徴とする、回路付サスペンション基板の製造方法。
  7. 前記階調露光が、1つのマスクを用いて実施されることを特徴とする、請求項に記載の、回路付サスペンション基板の製造方法。
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