JP6225549B2 - 回転電機の巻線構造 - Google Patents

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Description

本発明は、回転電機の巻線構造に関する。
特許文献1には、コイルエンドにクランク形状をそれぞれ形成した一対の巻線を、コイルエンドが2か所で交差するように組み合わせた回転電機の巻線構造が開示されている。
国際公開第2012/039201号
上記の構造では、第1巻線と第2巻線とを個別に巻線し、それぞれのコイルエンドにクランク形状部を形成して組み合わせ、さらに溶接によって直列結線を行うので、組立工数が多く、コストが増加するという問題があった。
本発明は、このような技術的課題に鑑みてなされたもので、組立工数を削減可能な回転電機の巻線構造を提供することを目的とする。
本発明のある態様によれば、複数のスロットを有するコアと、前記スロットに配置されるコイルピッチが2以上の複数のコイルと、を備える回転電機の巻線構造が提供される。
複数のコイルは、第1巻線部と第2巻線部とをそれぞれ有し、前記第1巻線部のコイルエンドには、前記回転電機の径方向に屈曲するクランク形状部が形成され、前記第1巻線部のコイルエンドと前記第2巻線部のコイルエンドとは、前記回転電機の径方向に1か所で交差する。また、前記第1巻線部の2つのコイルサイドと前記第2巻線部の2つのコイルサイドとは、それぞれ前記回転電機の径方向に並んで配置される。
上記態様によれば、第1巻線部のコイルエンドと第2巻線部のコイルエンドとが回転電機の径方向に1か所でしか交差しないので、第1巻線部および第2巻線部を容易に成形でき、また、容易に組み合わせることができる。したがって、組立工数を削減でき、コストを削減できる。
回転電機の概略構成を示す断面図である。 本発明の第1実施形態に係る固定子の上面図である。 回転電機の回転軸側から見た本発明の第1実施形態に係るコイルの正面図である。 本発明の第1実施形態に係るコイルの上面図である。 コイルの第1巻線工法を説明するための図である。 コイルの第2巻線工法を説明するための図である。 回転電機の回転軸側から見た本発明の第2実施形態に係るコイルの正面図である。 本発明の第2実施形態に係るコイルの上面図である。 回転電機の回転軸側から見た本発明の第3実施形態に係るコイルの正面図である。 本発明の第3実施形態に係るコイルの上面図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
<第1実施形態>
図1は、回転電機の概略構成を示す断面図である。
回転電機1は、固定子(ステータ)2と、固定子2と同軸的に配置される回転子(ロータ)3と、固定子2と回転子3とを収容するケース4と、を備える。固定子2と回転子3は、略円環状の形状を有し、固定子2は、回転子3の外周を包囲して配置される。回転子3は、中心部に回転軸5が取り付けられ、回転軸5は、軸受6を介してケース4に回転可能に支持される。これにより、回転子3は、ケース4に固定された固定子2に対して回転可能となる。
回転子3は、周方向に等間隔に配置された複数の永久磁石7を有する。回転子3は、固定子2の巻線体11から与えられる回転磁束によって発生する永久磁石の反力により、回転軸5を中心に回転する。
図2は、本発明の第1実施形態に係る固定子の上面図である。図3Aは、回転電機の回転軸側から見た本発明の第1実施形態に係るコイルの正面図である。また、図3Bは、コイルの上面図である。
固定子2は、略円環状の固定子鉄心(コア)10と、固定子鉄心10の内周部に取り付けられた巻線体11とを備える。固定子鉄心10には、本体部10aから半径方向に突出する複数の歯部(ティース)10bが形成され、隣接する歯部10bの間には、巻線体11を収容するスロット12が形成される。複数の歯部10bおよび複数のスロット12は、所定の角度間隔で周方向に形成される。
巻線体11は、スロット12に対して分布巻きされた複数のコイル13から構成される。複数のコイル13は、各相のコイル13からなる。
コイル13は、図3Aに示すように、第1コイルサイド(コイル辺)13a、第2コイルサイド13b、第1コイルエンド(コイル端)13c、および第2コイルエンド13dを有するコイルピッチが2の巻線である。コイルピッチとは、コイル13の第1コイルサイド13aと第2コイルサイド13bとがそれぞれ配置される2つのスロット12の間隔により、コイル13の巻線ピッチを表したものである。コイルピッチが2の場合は、図2に示すように、間に1つのスロット12を挟む2つのスロット12に、コイル13が配置される。
各スロット12には、あるコイル13の第1コイルサイド13aと、異なるコイル13の第2コイルサイド13bとが重ねて配置される。すなわち、各スロット12に2相のコイル13が配置される2層巻となっている。
コイル13は、第1巻線部14と第2巻線部15とを有し、巻線部14、15は、1本の導線から連続して形成される。これについては後述する。
第1巻線部14は、第1コイルサイド14a、第2コイルサイド14b、第1コイルエンド14c、および第2コイルエンド14dを有する。第2巻線部15も同様に、第1コイルサイド15a、第2コイルサイド15b、第1コイルエンド15c、および第2コイルエンド15dを有する。なお、コイルエンド14c、14dおよびコイルエンド15c、15dは、図3Aに示す中心線Oに対してそれぞれ対称に形成される。以降の説明では、第1コイルエンド14c、15cについて説明し、第2コイルエンド14d、15dについては対応する符号を示して説明を省略する。コイル13についても同様である。
第1巻線部14は、第1コイルサイド14aが、第2コイルサイド14bよりも回転電機1の軸方向に長くなるように形成された、回転電機1の回転軸側から見た形状が台形の巻線である。第1巻線部14の第1コイルエンド14c(14d)には、図3Bに破線で示すように、回転電機1の径方向に屈曲するクランク形状部14e(14f)が形成される。
第2巻線部15は、第2コイルサイド15bが、第1コイルサイド15aよりも回転電機1の軸方向に長くなるように形成されるとともに、第1コイルエンド15c(15d)が、図3Aに破線で示すように、回転電機1の軸方向に屈曲して形成された、回転電機1の回転軸側から見た形状が6角形の巻線である。
また、第1巻線部14の第1コイルサイド14aは、第2巻線部15の第2コイルサイド15bよりも短くなるように形成される。
第1巻線部14と第2巻線部15とは、図2に示すように、コイル13をスロット12に配置したときに、第2巻線部15の第1コイルサイド15aが固定子鉄心10の最外径側に配置され、第2コイルサイド15bが固定子鉄心10の最内径側に配置されるように、第1巻線部14の第2コイルサイド14bが第2巻線部15の内側に潜り込むように組み合わされる。これにより、コイル13の第1コイルサイド13aが、第1巻線部14の第1コイルサイド14aと第2巻線部15の第1コイルサイド15aとにより構成され、第2コイルサイド13bが、第1巻線部14の第2コイルサイド14bと第2巻線部15の第2コイルサイド15bとにより構成される。また、第1コイルエンド13c(13d)が、第1巻線部14の第1コイルエンド14c(14d)と第2巻線部15の第1コイルエンド15c(15d)とにより構成される。
また、上記のように第1巻線部14と第2巻線部15とを組み合わせることで、第1巻線部14の第1コイルエンド14c(14d)と第2巻線部15の第1コイルエンド15c(15d)とが、回転電機1の径方向と軸方向とに1か所ずつ交差する。
第2巻線部15の第2コイルサイド15bは、第1巻線部14の第1コイルサイド14aよりも長いので、このように第1巻線部14と第2巻線部15とを組み合わせると、第2巻線部15の第1コイルエンド15c(15d)が、第1巻線部14の第1コイルエンド14c(14d)を回転電機1の軸方向に避けた状態となる。したがって、第1巻線部14の第1コイルエンド14c(14d)と第2巻線部15の第1コイルエンド15c(15d)とを、第2巻線部15の第1コイルエンド15c(15d)が第1巻線部14の外側を通るように、回転電機1の径方向に交差させることができる。これにより、コイルエンド14c、15c(14d、15d)を狭いスペースに収めることができるので、コイル13の第1コイルエンド13c(13d)を小さくすることができる。
第2巻線部15の第1コイルエンド15c(15d)の屈曲部は、回転電機1の軸方向における第1巻線部14の第1コイルエンド14c(14d)と第2巻線部15の第1コイルエンド15c(15d)との交差部よりも外側に設けられる。図3Aに示すように、回転電機1の軸方向におけるコイルエンド14c、15c(14d、15d)の交差部よりも外側では、第1コイルエンド14c(14d)と第1コイルエンド15c(15d)とが干渉しないように、第1コイルエンド15c(15d)を屈曲させることが可能である。これにより、第2巻線部15の第2コイルサイド15bの長さを抑制でき、コイル13の軸方向の長さを抑制できる。
コイル13をスロット12に配置すると、コイルエンド13c、13dが固定子鉄心10の端面から突出するが、上記のように、コイルエンド14c、15c(14d、15d)を回転電機1の軸方向に交差させることで、コイルエンド13c、13dを小さくできるので、固定子2を小型化することができる。
また、回転電機1の軸方向におけるコイルエンド14c、15c(14d、15d)の交差部よりも外側で、第2巻線部15の第1コイルエンド15c(15d)を屈曲させることで、コイル13の軸方向の長さを抑制できるので、固定子鉄心10の端面からのコイルエンド13c、13dの突出を小さくでき、固定子2を小型化することができる。
続いて、コイル13の巻線工法について説明する。
図4は、コイルの第1巻線工法を説明するための図である。
第1工程では、まず、第1巻枠に第1巻線部14を巻きつけ、続けて、第1巻枠と同軸に設けられた第2巻枠に第2巻線部15を巻きつける。第1巻線部14と第2巻線部15とは、1本の導線から連続して形成される。なお、第1巻線部14および第2巻線部15の形態としては、例えば、細い導線を重ね巻きして形成したものであってもよいし、太い導線を1巻きだけして形成したものであってもよい。
第1巻線部14および第2巻線部15は、図3Aに示すように、回転電機1の回転軸側から見た形状が直線部のみで構成されるので、上記のように巻枠に巻線するだけで容易に形成することができる。
第2工程では、第1巻線部14の第2コイルサイド14bと第2巻線部15の第2コイルサイド15bとの位置が入れ替わるように、第2巻線部15の第2コイルサイド15bを移動させる。
第1巻線部14の第1コイルエンド14c(14d)と第2巻線部15の第1コイルエンド15c(15d)とは、回転電機1の径方向に1か所でしか交差しないので、第1巻線部14の第2コイルサイド14bと第2巻線部15の第2コイルサイド15bとの位置を入れ替えるだけで交差させることができる。
第3工程では、巻線部14、15を回転電機1の径方向に一体にプレス成形して、第1巻線部14のクランク形状部14e、14fを成形するとともに、全体の形状をスロット12に沿うように成形する。これにより、コイル13が完成する。
第1巻線部14の第1コイルエンド14c(14d)と第2巻線部15の第1コイルエンド15c(15d)とを容易に交差させることができ、さらに、巻線部14、15を一体にプレス成形することでコイル13を完成させることができるので、第1巻線部14と第2巻線部15とを個別に巻線する必要がなく、上記のように、1本の導線から連続して形成することができる。これにより、巻線部14、15を直列結線する工程が不要となり、導線や絶縁部材も削減できる。
以上述べたように、本実施形態に係るコイル13は、第1巻線部14の第1コイルエンド14c(14d)と第2巻線部15の第1コイルエンド15c(15d)とが回転電機1の径方向に1か所でしか交差しないので、第1巻線工法により、巻線部14、15を容易に成形でき、また、巻線部14、15を容易に組み合わせることができる。したがって、組立工数を削減でき、コストを削減できる。
続いて、第2巻線工法について説明する。
図5は、コイルの第2巻線工法を説明するための図である。
第1工程では、まず、巻枠に第1巻線部14を巻きつける。
第2工程では、巻枠を傾け、第1巻線部14と交差するように第2巻線部15を巻きつける。第1巻線部14と第2巻線部15とは、1本の導線から連続して形成される。
第1巻線部14の第1コイルエンド14c(14d)と第2巻線部15の第1コイルエンド15c(15d)とは、回転電機1の径方向に1か所でしか交差しないので、第1巻線部14と交差するように第2巻線部15を巻きつけることで、第1巻線部14と第2巻線部15とを交差させる工程を削減できる。
第3工程では、第1巻線工法と同様に、巻線部14、15を回転電機1の径方向に一体にプレス成形して、第1巻線部14のクランク形状部14e、14fを成形するとともに、全体の形状をスロット12に沿うように成形する。これにより、コイル13が完成する。
このように、第2巻線工法による場合でも、巻線部14、15を容易に成形でき、また、容易に組み合わせることができる。したがって、組立工数を削減でき、コストを削減できる。
以上、述べたように、本実施形態によれば、第1巻線部14の第1コイルエンド14c(14d)と第2巻線部15の第1コイルエンド15c(15d)とが回転電機1の径方向に1か所でしか交差しないので、巻線部14、15を容易に成形でき、また、巻線部14、15を容易に組み合わせることができる。したがって、組立工数を削減でき、コストを削減できる。
より詳しくは、第2巻線部15の第2コイルサイド15bが、第1巻線部14の第1コイルサイド14aよりも長いので、コイル13をスロット12に配置したときに、第2巻線部15の第1コイルサイド15aが固定子鉄心10の最外径側に配置され、第2コイルサイド15bが固定子鉄心10の最内径側に配置されるように、第1巻線部14と第2巻線部15とを組み合わせると、第2巻線部15の第1コイルエンド15c(15d)が、第1巻線部14の第1コイルエンド14c(14d)を、回転電機1の軸方向に避けた状態となる。したがって、第1巻線部14の第1コイルエンド14c(14d)と第2巻線部15の第1コイルエンド15c(15d)とを、第2巻線部15の第1コイルエンド15c(15d)が第1巻線部14の外側を通るように、回転電機1の径方向に交差させることができる。
また、コイル13をスロット12に配置すると、コイルエンド13c、13dが固定子鉄心10の端面から突出するが、第1巻線部14の第1コイルエンド14c(14d)と第2巻線部15の第1コイルエンド15c(15d)とを、回転電機1の軸方向に交差させることで、コイルエンド13c、13dを小さくできるので、固定子2を小型化することができる。
また、回転電機1の軸方向におけるコイルエンド14c、15c(14d、15d)の交差部よりも外側では、第1巻線部14の第1コイルエンド14c(14d)と第2巻線部15の第1コイルエンド15c(15d)とが干渉しないように、第2巻線部15の第1コイルエンド15c(15d)を屈曲させることができる。したがって、回転電機1の軸方向におけるコイルエンド14c、15c(14d、15d)の交差部よりも外側で、第1コイルエンド15c(15d)を屈曲させることで、コイル13の軸方向の長さを抑制できるので、固定子鉄心10の端面からのコイルエンド13c、13dの突出を小さくでき、固定子2を小型化することができる。
また、第1巻線部14の第1コイルエンド14c(14d)と第2巻線部15の第1コイルエンド15c(15d)とを容易に交差させることができ、さらに、巻線部14、15を一体にプレス成形することでコイル13を完成させることができるので、第1巻線部14と第2巻線部15とを個別に巻線する必要がなく、1本の導線から連続して形成することができる。これにより、巻線部14、15を直列結線する工程が不要となり、導線や絶縁部材も削減できる。
<第2実施形態>
続いて本発明の第2実施形態について説明する。
図6Aは、回転電機の回転軸側から見た本発明の第2実施形態に係るコイルの正面図である。図6Bは、本発明の第2実施形態に係るコイルの上面図である。
第2実施形態は、図6Aおよび図6Bに示すように、コイルエンドの形状が第1実施形態と相違する。以下、第1実施形態との相違点を中心に説明し、第1実施形態と同様の構成については説明を省略する。
コイル13は、第1巻線部16と第2巻線部17とを有する。
第1巻線部16は、第1コイルサイド16a、第2コイルサイド16b、第1コイルエンド16c、および第2コイルエンド16dを有する。第2巻線部17も同様に、第1コイルサイド17a、第2コイルサイド17b、第1コイルエンド17c、および第2コイルエンド17dを有する。
第1巻線部16は、第2コイルサイド16bが、第1コイルサイド16aよりも回転電機1の軸方向に長くなるように形成された、回転電機1の回転軸側から見た形状が台形の巻線である。第1巻線部16の第1コイルエンド16c(16d)には、図6Bに破線で示すように、回転電機1の径方向に屈曲するクランク形状部16e(16f)が形成される。
第2巻線部17は、第2コイルサイド17bが、第1コイルサイド17aよりも回転電機1の軸方向に長くなるように形成された、回転電機1の回転軸側から見た形状が台形の巻線である。第2巻線部17の第1コイルエンド17c(17d)には、図6Bに点線で示すように、回転電機1の径方向に屈曲する2つのクランク形状部17e、17f(17g、17h)が形成される。
図6Aに示すように、第1巻線部16と第2巻線部17とは、回転電機1の軸方向に対する第1巻線部16のコイルエンド16c(16d)の傾きと、第2巻線部17のコイルエンド17c(17d)の傾きとが、等しくなるように形成される。
また、第1巻線部16の第2コイルサイド16bは、第2巻線部17の第2コイルサイド17bよりも短くなるように形成される。
上記のように形成された第1巻線部16と第2巻線部17とを組み合わせると、第1巻線部16の第1コイルエンド16c(16d)に1つのクランク形状部16e(16f)が形成され、第2巻線部17の第1コイルエンド17c(17d)に2つのクランク形状部17e、17f(17g、17h)が形成されていることで、第1コイルエンド16c(16d)と第1コイルエンド17c(17d)とが、回転電機1の径方向に1度だけ交差する。
ここで、第1巻線部16のコイルエンド16c(16d)と、第2巻線部17のコイルエンド17c(17d)とは、平行に形成されているので、第1コイルエンド16c(16d)と第1コイルエンド17c(17d)とは、回転電機1の軸方向には交差しない。
これにより、第1巻線工法および第2巻線工法の第3工程で、巻線部16、17を回転電機1の径方向に一体にプレス成形する際に、コイルエンド16c、17c(16d、17d)が回転電機1の軸方向に交差している場合よりも、コイル13を容易に成形することができる。
本実施形態によれば、第1巻線部16の第1コイルエンド16c(16d)と第2巻線部17の第1コイルエンド17c(17d)とが回転電機1の径方向に1度しか交差しないので、巻線部16、17を容易に成形でき、また、巻線部16、17を容易に組み合わせることができる。したがって、組立工数を削減でき、コストを削減できる。
より詳しくは、第2巻線部17の第2コイルサイド17bが、第1巻線部16の第2コイルサイド16bよりも長いので、コイル13をスロット12に配置したときに、第2巻線部17の第1コイルサイド17aが固定子鉄心10の最外径側に配置され、第2コイルサイド17bが固定子鉄心10の最内径側に配置されるように、第1巻線部16と第2巻線部17とを組み合わせると、第2巻線部17の第1コイルエンド17c(17d)が、第1巻線部16の第1コイルエンド16c(16d)を、回転電機1の軸方向に避けた状態となる。したがって、第1巻線部16の第1コイルエンド16c(16d)と第2巻線部17の第1コイルエンド17c(17d)とを、第2巻線部17の第1コイルエンド17c(17d)が第1巻線部16の外側を通るように、回転電機1の径方向に交差させることができる。
また、第1巻線部16の第1コイルエンド16c(16d)と第2巻線部17の第1コイルエンド17c(17d)とを容易に交差させることができ、さらに、巻線部16、17を一体にプレス成形することでコイル13を完成させることができるので、第1巻線部16と第2巻線部17とを個別に巻線する必要がなく、1本の導線から連続して形成することができる。これにより、巻線部16、17を直列結線する工程が不要となり、導線や絶縁部材も削減できる。
また、第1巻線部16の第1コイルエンド16c(16d)と第2巻線部17の第1コイルエンド17c(17d)とが、回転電機1の軸方向には交差しないので、巻線部16、17を回転電機1の径方向に一体にプレス成形する際に、コイルエンド16c、17c(16d、17d)が回転電機1の軸方向に交差している場合よりも、コイル13を容易に成形することができる。
<第3実施形態>
続いて本発明の第3実施形態について説明する。
図7Aは、回転電機の回転軸側から見た本発明の第3実施形態に係るコイルの正面図である。図7Bは、本発明の第3実施形態に係るコイルの上面図である。
第3実施形態は、図7Aに示すように、第1巻線部のコイルエンドの形状が第1実施形態と相違する。以下、第1実施形態との相違点を中心に説明し、第1実施形態と同様の構成については説明を省略する。
コイル13は、第1巻線部18と第2巻線部15とを有する。
第1巻線部18は、第1コイルサイド18a、第2コイルサイド18b、第1コイルエンド18c、および第2コイルエンド18dを有する。
第1巻線部18は、第1コイルサイド18aが、第2コイルサイド18bよりも回転電機1の軸方向に長くなるように形成される。第1巻線部18の第1コイルエンド18c(18d)には、図7Bに破線で示すように、回転電機1の径方向に屈曲するクランク形状部18e(18f)が形成されるとともに、図7Aに破線で示すように、回転電機1の軸方向に屈曲するクランク形状部18g(18h)が形成される。
クランク形状部18g、18hは、コイル13をスロット12に配置したときに、第1巻線部18の第2コイルサイド18bが、隣接して配置されているコイル13の第1巻線部18の内側に嵌合するように形成される。
このように、第1巻線部18のコイルエンド18c、18dに回転電機1の軸方向に屈曲するクランク形状部18g、18hを形成することで、コイルエンド18c、18dと固定子鉄心10の端面との隙間が小さくなるように、第1巻線部18の第1コイルサイド18aの長さを短くできる。
クランク形状部18g、18hは、第1巻線工法および第2巻線工法のいずれの場合も、第1工程と第2工程との間に、第1巻線部18を回転電機1の軸方向にプレス成形する工程を追加することで、容易に形成することができる。
なお、クランク形状部18g、18hは、上記のように、第1巻線部18の第2コイルサイド18bが、隣接して配置されているコイル13の第1巻線部18の内側に収まるように形成できればよいので、屈曲を緩やかにできる。したがって、プレス成形するときに、クランク形状部18g(18h)周辺の絶縁被膜が薄くなったり、絶縁被膜を傷つけたりすることを防止できる。
本実施形態によれば、第1実施形態と同様の効果を得ることができ、さらに、第1巻線部18のコイルエンド18c、18dに回転電機1の軸方向に屈曲するクランク形状部18g、18hを形成することで、コイルエンド18c、18dと固定子鉄心10の端面との隙間が小さくなるように、第1巻線部18の第1コイルサイド18aの長さを短くできる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の適用例の一部を示したものに過ぎず、本発明の技術的範囲を上記実施形態の具体例に限定する趣旨ではない。
例えば、上記実施形態では、第1巻線部と第2巻線部とを、1本の導線から連続して形成しているが、異なる導線から個別に形成してもよい。
1 回転電機
10 固定子鉄心(コア)
12 スロット
13 コイル
14 第1巻線部
14a 第1コイルサイド(コイル辺、長辺)
14b 第2コイルサイド(コイル辺、短辺)
14c 第1コイルエンド(コイル端)
14d 第2コイルエンド(コイル端)
14e クランク形状部
14f クランク形状部
15 第2巻線部
15a 第1コイルサイド(コイル辺、長辺)
15b 第2コイルサイド(コイル辺、短辺)
15c 第1コイルエンド(コイル端)
15d 第2コイルエンド(コイル端)
16 第1巻線部
16a 第1コイルサイド(コイル辺、長辺)
16b 第2コイルサイド(コイル辺、短辺)
16c 第1コイルエンド(コイル端)
16d 第2コイルエンド(コイル端)
16e クランク形状部
16f クランク形状部
17 第2巻線部
17a 第1コイルサイド(コイル辺、長辺)
17b 第2コイルサイド(コイル辺、短辺)
17c 第1コイルエンド(コイル端)
17d 第2コイルエンド(コイル端)
18 第1巻線部
18a 第1コイルサイド(コイル辺、長辺)
18b 第2コイルサイド(コイル辺、短辺)
18c 第1コイルエンド(コイル端)
18d 第2コイルエンド(コイル端)
18e クランク形状部
18f クランク形状部

Claims (8)

  1. 複数のスロットを有するコアと、前記複数のスロットに配置されるコイルピッチが2以上の複数のコイルと、を備える回転電機の巻線構造であって、
    前記複数のコイルは、第1巻線部と第2巻線部とをそれぞれ有し、
    前記第1巻線部のコイルエンドには、前記回転電機の径方向に屈曲するクランク形状部が形成され、
    前記第1巻線部のコイルエンドと前記第2巻線部のコイルエンドとは、前記回転電機の径方向に1か所で交差
    前記第1巻線部の2つのコイルサイドと前記第2巻線部の2つのコイルサイドとは、それぞれ前記回転電機の径方向に並んで配置される、
    ことを特徴とする回転電機の巻線構造。
  2. 請求項1に記載の回転電機の巻線構造であって、
    前記第1巻線部の2つのコイルサイドのうち長い方は、前記第2巻線部の2つのコイルサイドのうち長い方よりも短く形成される、
    ことを特徴とする回転電機の巻線構造。
  3. 請求項2に記載の回転電機の巻線構造であって、
    前記第1巻線部の2つのコイルサイドのうち長い方と前記第2巻線部の2つのコイルサイドのうち長い方とは、同一の前記スロットに配置され、
    前記第1巻線部のコイルエンドと前記第2巻線部のコイルエンドとは、平行に形成される、
    ことを特徴とする回転電機の巻線構造。
  4. 請求項2に記載の回転電機の巻線構造であって、
    前記第1巻線部の2つのコイルサイドのうち長い方と前記第2巻線部の2つのコイルサイドのうち短い方とは、同一の前記スロットに配置され、
    前記第1巻線部のコイルエンドと前記第2巻線部のコイルエンドとは、前記回転電機の軸方向に交差する、
    ことを特徴とする回転電機の巻線構造。
  5. 請求項4に記載の回転電機の巻線構造であって、
    前記第2巻線部のコイルエンドは、前記回転電機の軸方向における前記第1巻線部のコイルエンドと前記第2巻線部のコイルエンドとの交差部よりも外側で、前記第2巻線部の前記回転電機の軸方向の長さが短くなるように屈曲して形成される、
    ことを特徴とする回転電機の巻線構造。
  6. 請求項4または5に記載の回転電機の巻線構造であって、
    前記第1巻線部のコイルエンドには、前記回転電機の軸方向に屈曲するクランク形状部が形成され、
    隣接して前記スロットに配置される一方のコイルが有する前記第1巻線部の2つのコイルサイドのうち短い方は、他方のコイルが有する前記第1巻線部の内側に嵌合する、
    ことを特徴とする回転電機の巻線構造。
  7. 請求項2から6のいずれかに記載の回転電機の巻線構造であって、
    前記第2巻線部の2つのコイルサイドは、前記スロット内における前記コアの最外径側および最内径側に配置される、
    ことを特徴とする回転電機の巻線構造。
  8. 請求項1から7のいずれかに記載の回転電機の巻線構造であって、
    前記第1巻線部および前記第2巻線部は、1本の導線から連続して形成される、
    ことを特徴とする回転電機の巻線構造。
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