JP6223379B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
図1は、実施形態の画像形成装置100の内部における構成の一例を模式的に示す図である。
画像形成装置100は、例えば複合機である。画像形成装置100は、図1に示すように、コントロールパネル1、スキャナ部2、プリンタ部3、シート収容部4、および搬送部5を備える。
画像形成装置100は、トナー等の現像剤を用いてシートSの表面上に画像を形成する。シートSは、例えば紙またはラベル用紙である。シートSは、シートSの表面に画像形成装置100が画像を形成できる物であればどのような物であってもよい。
プリンタ部3は、複数の画像形成部25Y、25M、25C、25K、25D、露光部26、中間転写ベルト27、転写部28、および定着部29を備える。
複数の画像形成部25Y、25M、25C、25K、25Dの各々は、シートSに転写するトナー像を形成する。各画像形成部25Y、25M、25C、25K、25Dの各々は、感光体ドラム(像坦持体)25aを備える。複数の画像形成部25Y、25M、25C、25K、25Dは、各感光体ドラム25aの表面に選択的にトナーを供給する現像装置25bを備える。現像装置25bは、非消色性のイエロー、マゼンタ、シアン、およびブラックのトナー、並びに消色性のトナーを収容する。消色性のトナーは、所定の消色温度よりも高い温度で消色する。
プリンタ部3は、反転ユニット30を備える。反転ユニット30は、定着部29から排出されるシートSを、スイッチバックにより反転させる。反転ユニット30は、反転後のシートSを再度レジストローラ24の手前に搬送する。反転ユニット30は、定着処理が成されたシートSの裏面にトナー像を形成するためにシートSを反転させる。
定着部29は、図2に示すように、IH部41と、定着ベルト42と、整磁部材43と、フレーム44と、加圧パッド45と、加圧ローラ46と、蓄熱ローラ47と、温度センサ49とを備える。
コイル41aは、複数の素線を撚って成るリッツ線により形成される。コイル41aは、コア41bに装着される。コア41bは、例えば、フェライトコアである。コイル41aおよびコア41bは、耐熱性の樹脂材のカバーに内包される。樹脂材は、例えば、液晶ポリマー、PPS、およびフェノール樹脂などである。励磁回路41cは、コイル41aに交流電流を供給する。交流電流の周波数は、例えば、20kHzから100MHzなどである。コイル41aは、励磁回路41cから交流電流が供給されることによって、定着ベルト42を誘導発熱させる磁界を発生する。
導電発熱層は、例えば、NiおよびCuなどの材料により形成される。導電発熱層は、単層または異部材による多層に形成される。導電発熱層は、コイル41aの磁界で渦電流が発生することによって発熱する。
表面離型層は、定着ベルト42の最表層である。表面離型層は、例えば、PFA樹脂などのフッ素樹脂の材料により形成される。
弾性層および表面離型層の厚さは、熱容量が過大とならないような所定厚さに形成される。弾性層および表面離型層の厚さが、所定厚さであることによって、定着部29のウォーミングアップ時間が短縮される。ウォーミングアップ時間は、例えば、画像形成装置100の起動時などにおいて定着ベルト42の温度を所定の定着温度に到達させるのに要する時間などである。
フレーム44は、ニップ部NAの荷重を支持するための十分な強度を有する。定着ベルト42の内部および外部においてフレーム44を保持する部材は、フレーム44に作用する荷重を支持するための十分な強度を有する。
加圧ローラ46の非通紙領域は、定着ベルト42と同様に、定着部29を通過するシートSに接触しない領域である。加圧ローラ46の非通紙領域は、例えば、加圧ローラ46の軸方向Pの端部46aである。加圧ローラ46の通紙領域は、定着ベルト42と同様に、定着部29を通過するシートSに接触する領域である。加圧ローラ46の通紙領域は、例えば、加圧ローラ46の軸方向Pの中央部46bである。
蓄熱ローラ47の回転軸52は、駆動部53によって駆動される。駆動部53は、加圧ローラ46と蓄熱ローラ47との接触又は非接触を切り替える切替部である。駆動部53は、例えばモータ53aと、モータ53aの回転駆動力を蓄熱ローラ47の回転軸52に伝達する伝達機構53bとを備える。伝達機構53bは、例えばリンクなどによって、2つの蓄熱ローラ47の回転軸52に一体的に連結される回転軸53cを備える。伝達機構53bの回転軸53cは、モータ53aの回転駆動力によって回転軸53cの軸周りに回転する。伝達機構53bの回転軸53cは、蓄熱ローラ47の回転軸52と平行に配置され、軸方向Pの直交方向に回転軸52から離間して配置されている。伝達機構53bは、モータ53aの回転駆動力によって、蓄熱ローラ47の回転軸52を、回転軸53cの軸周りに回転させる。伝達機構53bは、蓄熱ローラ47の回転軸52を回転軸53cの軸周りに回転させることによって、加圧ローラ46に対する蓄熱ローラ47の接触または非接触を切り替える。
蓄熱ローラ47は、加圧ローラ46に接触している場合、加圧ローラ46の回転に伴って回転軸52の軸周りに従動回転する。
記憶部102は、スキャナ部2が生成する画像データまたはネットワークを介して他の情報処理装置から受信される画像データを記憶する。記憶部102は、例えば、ハードディスク装置、または半導体メモリなどである。
プリンタ制御部131は、3つの温度センサ49と接続されている。
この判定結果が「NO」の場合(ACT05:NO)には、プリンタ制御部131は、ACT05の判定処理を繰り返し実行する。
一方、この判定結果が「YES」の場合(ACT05:YES)には、プリンタ制御部131は、処理をACT06に進める。
この判定結果が「NO」の場合(ACT08:NO)には、プリンタ制御部131は、処理をACT14に進める。この場合、定着ベルト42の通紙領域は、2つの蓄熱ローラ47が接触する加圧ローラ46の両端部46aに接触する。
一方、この判定結果が「YES」の場合(ACT08:YES)には、プリンタ制御部131は、処理をACT09に進める。この場合、定着ベルト42の通紙領域は、2つの蓄熱ローラ47が接触する加圧ローラ46の両端部46aに接触しない。
次に、プリンタ制御部131は、定着部29に定着処理の実行を指示する(ACT10)。加圧ローラ46は、定着ベルト42に加圧状態で接触することによってニップ部NAを形成する。加圧ローラ46は、回転軸51の軸周りに回転することによって、定着ベルト42を従動回転させる。定着ベルト42および加圧ローラ46は、転写部28からのシートSにニップ部NAにおいて加熱と加圧とを行ってトナー像を定着させる。プリンタ制御部131は、例えばカウンタのインクリメントによって、定着処理が施されたシートSの積算枚数を計数する。プリンタ制御部131は、カウンタの計数値を内蔵するRAMに書き込む。
この判定結果が「NO」の場合(ACT11:NO)には、プリンタ制御部131は、処理をACT13に進める。
一方、この判定結果が「YES」の場合(ACT11:YES)には、プリンタ制御部131は、処理をACT12に進める。
次に、プリンタ制御部131は、駆動部53によって2つの蓄熱ローラ47を加圧ローラ46の両端部46aに接触させる(ACT12)。
この判定結果が「NO」の場合(ACT13:NO)には、プリンタ制御部131は、処理をACT10に戻す。
一方、この判定結果が「YES」の場合(ACT13:YES)には、プリンタ制御部131は、処理をエンドに進めることによって、プリンタ部3の動作を停止させる。プリンタ制御部131は、定着ベルト42の表面温度の温度制御を終了させる。プリンタ制御部131は、各画像形成部25Y、25M、25C、25K、25D、露光部26、および転写部28に動作停止を指示する。プリンタ制御部131は、定着部29に定着処理の実行停止を指示する。
次に、プリンタ制御部131は、駆動部53によって蓄熱ローラ47を加圧ローラ46の両端部46aに接触させる(ACT15)。
この判定結果が「NO」の場合(ACT17:NO)には、プリンタ制御部131は、処理をACT16に戻す。
一方、この判定結果が「YES」の場合(ACT17:YES)には、プリンタ制御部131は、処理をエンドに進めることによって、プリンタ部3の動作を停止させる。
定着ベルト42の両端部42aに接触する加圧ローラ46の両端部46aに対向する蓄熱ローラ47を持つので、両端部42aの冷却又は加熱補助を行うことができる。定着ベルト42の両端部42aが非通紙領域となる場合には、蓄熱ローラ47の吸熱によって非通紙領域に過昇温が生じることを防ぐことができる。定着ベルト42の過昇温を防ぐことにより、定着ベルト42の冷却のために定着処理が頻繁に中断されることを防ぐことができる。定着ベルト42の両端部42aが通紙領域となる場合には、蓄熱ローラ47の放熱によって、両端部42aの温度維持を補助することができる。定着ベルト42の中央部42bに比べて、より放熱し易い両端部42aにおいても、蓄熱ローラ47による加熱補助によって、設定温度を容易に維持することができる。
図7および図8は、実施形態の変形例の画像形成装置100における定着部29の構成の一例を模式的に示す側面図である。図7は、蓄熱ローラ47の第1端部47a及び第2端部47cが加圧ローラ46に接触する状態を示す図である。図8は、蓄熱ローラ47の中央部47bが加圧ローラ46に接触する状態を示す図である。
蓄熱ローラ47の回転軸52は、駆動部53によって駆動される。駆動部53は、例えばモータ53aと、モータ53aの回転駆動力を蓄熱ローラ47の回転軸52に伝達する伝達機構53dとを備える。伝達機構53dは、例えば、ギヤ、リンク、ベルト、およびクラッチなどの連係機構によって蓄熱ローラ47の回転軸52に連結される回転軸53cを備える。連係機構のクラッチは、例えば、蓄熱ローラ47の回転軸52または伝達機構53dの回転軸53cを切り替えてモータ53aに接続する。リンクは、蓄熱ローラ47の回転軸52および伝達機構53dの回転軸53cの各々を回転可能に支持する。ベルトは、蓄熱ローラ47の回転軸52に設けられるギヤと伝達機構53dの回転軸53cに設けられるギヤとに架け渡される。
プリンタ部3は、メディアセンサ61を備えている。メディアセンサ61は、例えば、シート収容部4および搬送部5におけるシートSの搬送経路上の適宜の位置などに配置される。
メディアセンサ61は、例えば、搬送ローラ23の手前の位置などに配置される。メディアセンサ61は、シートSの厚さ、坪量、光沢度合い、および材質などを検知する。メディアセンサ61は、例えば、光学センサである。メディアセンサ61は、シートSに照射する光の透過光および反射光の各光量を検出する。メディアセンサ61は、予め既知である照射光量と、検出する透過光および反射光の各光量とに基づき、シートSにおける光の透過率および反射率を検知する。シートSの光の透過率は、シートSの厚さ、坪量、および材質に応じて変化する。メディアセンサ61は、シートSの厚さ、坪量、および材質の組み合わせと、光の透過率とが対応付けられたデータを参照して、シートSの厚さ、坪量、および材質を検知する。シートSの光の反射率は、シートSの光沢度合いおよび材質に応じて変化する。メディアセンサ61は、シートSの光沢度合いおよび材質の組み合わせと、光の反射率とが対応付けられたデータを参照して、シートSの光沢度合いおよび材質を検知する。
プリンタ制御部131は、メディアセンサ61、外部温度センサ62、および3つの温度センサ49と接続されている。
上述した実施形態の図6と同様の処理については、図6と同じ符号を付すことにより説明を省略または簡略化する。
以下に、ACT21からACT25の処理について説明する。
ACT21の処理は、上述した実施形態のACT08の判定結果が「YES」の場合に実行される。以下に、実施形態の変形例におけるACT08から処理について説明する。
プリンタ制御部131は、転写部28から定着部29にシートSが搬送されることに先立って、シートSの幅が所定幅以下であるか否かを判定する(ACT08)。
この判定結果が「NO」の場合(ACT08:NO)には、プリンタ制御部131は、処理をACT14に進める。
一方、この判定結果が「YES」の場合(ACT08:YES)には、プリンタ制御部131は、処理をACT21に進める。
この判定結果が「NO」の場合(ACT21:NO)には、プリンタ制御部131は、処理を、上述したACT09に進める。
一方、この判定結果が「YES」の場合(ACT21:YES)には、プリンタ制御部131は、処理をACT22に進める。
次に、プリンタ制御部131は、CPUのタイマーなどによって所定時間を計測後、蓄熱ローラ47が十分な温度に達したと判断する。プリンタ制御部131は、駆動部53によって蓄熱ローラ47の中央部47bを加圧ローラ46の中央部46bに接触させる(ACT23)。
この判定結果が「NO」の場合(ACT25:NO)には、プリンタ制御部131は、処理をACT24に戻す。
一方、この判定結果が「YES」の場合(ACT25:YES)には、プリンタ制御部131は、処理をエンドに進める。
ACT31の処理は、上述した実施形態におけるACT12の処理の代わりに実行される。以下に、実施形態の変形例におけるACT11から処理について説明する。
プリンタ制御部131は、定着ベルト42の両端部42aにおける表面温度の最新の情報を、内蔵するRAMから読み込む。プリンタ制御部131は、定着ベルト42の両端部42aの表面温度が冷却判定温度以上であるか否かを判定する(ACT11)。
この判定結果が「NO」の場合(ACT11:NO)には、プリンタ制御部131は、処理をACT13に進める。
一方、この判定結果が「YES」の場合(ACT11:YES)には、プリンタ制御部131は、処理を上述したACT31に進める。
次に、プリンタ制御部131は、駆動部53によって蓄熱ローラ47の第1端部47aおよび第2端部47cを加圧ローラ46の両端部46aに接触させる(ACT31)。そして、プリンタ制御部131は、処理を上述したACT13に進める。
ACT32の処理は、上述した実施形態におけるACT15の処理の代わりに実行される。以下に、実施形態の変形例におけるACT14から処理について説明する。
プリンタ制御部131は、蓄熱ローラ47の相変化材48に外部信号を入力することによって、相変化材48を放熱状態にする(ACT14)。外部信号は、通電回路(図示略)からの電気信号、または駆動部53からの振動信号などである。
次に、プリンタ制御部131は、駆動部53によって蓄熱ローラ47の第1端部47aおよび第2端部47cを加圧ローラ46の両端部46aに接触させる(ACT32)。そして、プリンタ制御部131は、処理を上述したACT16に進める。
プリンタ制御部131は、相変化材48が放熱状態であると予測される場合には、相変化材48に対する外部信号の入力を省略してもよい。
以下に、相変化材48が放熱状態であると予測する処理について説明する。
プリンタ制御部131は、上述のACT12において、定着ベルト42を冷却するために蓄熱ローラ47を接触状態にしたことを示すフラグ情報を、内蔵するRAMに書き込む。
プリンタ制御部131は、上述のACT08の判定結果が「NO」の場合、または上述のACT21の判定結果が「YES」の場合には、RAMからフラグ情報を読み取る。プリンタ制御部131は、フラグ情報に基づき、直近の過去の定着処理において定着ベルト42を冷却するために蓄熱ローラ47が接触状態にされたか否かを判定する。この判定結果が「YES」の場合には、プリンタ制御部131は、相変化材48が放熱状態であると予測する。プリンタ制御部131は、相変化材48が放熱状態であると予測される場合には、相変化材48に対する外部信号の入力を省略して、蓄熱ローラ47を接触状態にする。
このような処理によれば、蓄熱ローラ47は過去の吸熱によって蓄えた熱を適宜のタイミングで放熱することができ、定着部29の熱エネルギーを効率良く用いることができる。
上述した実施形態の変形例の場合には、過去に第1端部47a及び第2端部47cから吸熱した熱を、適宜のタイミングで中央部47bから放熱することができる。蓄熱ローラ47は、定着ベルト42の非通紙領域となる両端部42aから吸熱した後に、通紙領域となる両端部42a又は中央部42bに放熱することができる。
実施形態の変形例において、プリンタ制御部131は、上述した実施形態におけるACT09およびACT11の処理を省略してもよい。プリンタ制御部131は、シートSの幅が所定幅以下である場合に蓄熱ローラ47を加圧ローラ46の両端部46aに接触させてもよい。
この変形例によれば、定着ベルト42の両端部42aが非通紙領域となる場合に、非通紙領域の表面温度が設定温度よりも上昇することを抑制することができる。
実施形態の変形例において、プリンタ制御部131は、定着ベルト42の両端部42aの表面温度が加熱判定温度以下である場合に蓄熱ローラ47を接触状態にしてもよい。
より詳細には、プリンタ制御部131は、ACT08の判定結果が「NO」の場合(ACT08:NO)に、蓄熱ローラ47を非接触状態とする。次に、プリンタ制御部131は、定着部29に定着処理の実行を指示する。次に、プリンタ制御部131は、定着ベルト42の両端部42aにおける表面温度の最新の情報を、内蔵するRAMから読み込む。次に、プリンタ制御部131は、定着ベルト42の両端部42aの表面温度が加熱判定温度以下であるか否かを判定する。加熱判定温度は、定着ベルト42の両端部42aの加熱が必要であるか否かを判定するための閾温度である。加熱判定温度の情報は、プリンタ制御部131が実行する制御プログラムに予め含まれている。
この判定結果が「NO」の場合には、プリンタ制御部131は、蓄熱ローラ47を非接触状態に維持する。
一方、この判定結果が「YES」の場合には、プリンタ制御部131は、蓄熱ローラ47の相変化材48に外部信号を入力することによって、相変化材48を放熱状態にする。次に、プリンタ制御部131は、駆動部53によって蓄熱ローラ47を加圧ローラ46の両端部46aに接触させる。
この変形例によれば、蓄熱ローラ47から加圧ローラ46への放熱のタイミングを、定着ベルト42の両端部42aの表面温度に応じた適正なタイミングにすることができる。
この変形例によれば、相変化材48の状態を把握したうえで、蓄熱ローラ47の接触状態または非接触状態を適正に切り替えることができる。定着ベルト42の冷却が必要な場合には、相変化材48が吸熱状態である蓄熱ローラ47を的確に接触状態にすることができる。一方、定着ベルト42の加熱が必要な場合には、相変化材48が放熱状態である蓄熱ローラ47を的確に接触状態にすることができる。蓄熱ローラ47の接触状態または非接触状態を蓄熱ローラ47の温度に応じて切り替えることにより、定着ベルト42の表面温度を設定温度に維持し易くなる。蓄熱ローラ47は、過去の吸熱によって蓄えた熱を、適宜のタイミングで放熱することができ、定着部29の熱エネルギーを効率良く用いることができる。
実施形態の変形例において、定着部29は、加圧ローラ46の表面温度を検出する加圧側温度センサを備えてもよい。プリンタ制御部131は、加圧ローラ46の表面温度の情報を加圧側温度センサから取得してもよい。
実施形態の変形例において、プリンタ制御部131は、温度センサ49から取得する定着ベルト42の表面温度に基づいて、加圧ローラ46の表面温度を推定してもよい。
実施形態の変形例において、プリンタ制御部131は、定着ベルト42の表面温度の情報の代わりに、加圧ローラ46の表面温度の情報を用いてプリンタ部3を制御してもよい。プリンタ制御部131は、加圧ローラ46の表面温度を、蓄熱ローラ47による定着ベルト42の加熱補助または冷却が必要か否かを判定するためのトリガー情報としてもよい。
実施形態の変形例において、蓄熱ローラ47は定着ベルト42の外周面に対向配置されてもよい。蓄熱ローラ47は、駆動部53によって定着ベルト42との接触または非接触が切り替えられてもよい。定着ベルト42の内部に蓄熱ローラ47に対向する内部ローラを備えてもよい。内部ローラと蓄熱ローラ47とによって定着ベルト42を挟み込むことによって、定着ベルト42と蓄熱ローラ47とが加圧状態で接触する領域を増大させてもよい。
実施形態の変形例において、蓄熱ローラ47は、定着ベルト42及び加圧ローラ46の少なくとも一方との接触又は非接触が切り替えられてもよい。
実施形態の変形例において、定着部29は、蓄熱ローラ47の代わりに、ローラ形状以外の形状に形成された蓄熱部材を備えてもよい。蓄熱部材は、相変化材48を内部に備える。
実施形態の変形例において、定着部29は、IH定着型以外のその他の定着器であってもよい。定着部29は、例えば、ランプ型の定着器であってもよい。ランプ型の定着器は、定着ベルト42の内部に熱源としてのランプを備える。ランプは、例えばハロゲンランプなどである。ランプは、通電回路からの通電により発熱する。
実施形態の変形例において、定着部29は、定着ベルト42の代わりに定着ローラを備えてもよい。
実施形態の変形例において、定着ベルト42は、駆動源によって回転駆動されてもよい。
実施形態の変形例において、定着部29は、各種サイズのシートSが通紙される際の均熱化に寄与する構成として、整磁部材43以外の他の部材を備えてもよい。
画像形成装置100の各CPUが実行するプログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてもよい。記録媒体は、例えば、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置である。プログラムは、電気通信回線を介して送信されてもよい。
Claims (5)
- 記録媒体を加熱する加熱部材と、
前記加熱部材に向かって前記記録媒体を加圧する加圧部材と、
前記加熱部材と前記加圧部材の少なくとも一方に対向して配置され、かつ前記加熱部材又は前記加圧部材の少なくとも端部に配置されると共に、放熱状態又は吸熱状態を切り替え可能な状態変化材を有する蓄熱部材と、
前記加熱部材及び前記加圧部材の少なくともどちらか一方と前記蓄熱部材との接触又は非接触を切り替える切替部と、
前記状態変化材の前記放熱状態又は前記吸熱状態の切り替え、および前記加熱部材及び前記加圧部材の少なくともどちらか一方と前記蓄熱部材との接触又は非接触の切り替え、を制御する制御部と、
を備える、
画像形成装置。 - 前記状態変化材を前記放熱状態又は前記吸熱状態に切り替えるためのトリガー情報を取得する情報取得部を備え、
前記制御部は、
前記情報取得部によって取得される前記トリガー情報に応じて、前記状態変化材の前記放熱状態又は前記吸熱状態の切り替えと、前記加熱部材及び前記加圧部材の少なくともどちらか一方と前記蓄熱部材との接触又は非接触の切り替え、を制御する、
請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記切替部は、
前記トリガー情報に応じたタイミングにおいて、
前記状態変化材が前記吸熱状態である前記蓄熱部材を、前記加熱部材及び前記加圧部材の少なくともどちらか一方の非通紙領域と接触させ、
前記状態変化材が前記放熱状態である前記蓄熱部材を、前記加熱部材及び前記加圧部材の少なくともどちらか一方の通紙領域と接触させる、
請求項2に記載の画像形成装置。 - 前記蓄熱部材は、
前記切替部によって回転駆動される回転軸と、
前記回転軸に対して相互に異なる偏心状態で前記蓄熱部材の中央部に設けられる第1偏心部および前記蓄熱部材の端部に設けられる第2偏心部と、を備え、
前記切替部は、
前記蓄熱部材を前記回転軸の軸周りに回転させることによって、前記加熱部材及び前記加圧部材の少なくともどちらか一方に、前記第1偏心部又は前記第2偏心部を切り替えて接触させる、
請求項1から請求項3の何れか1つに記載の画像形成装置。 - 前記状態変化材の状態に関する情報を取得する状態情報取得部を備え、
前記切替部は、
前記状態情報取得部によって取得される前記状態変化材の状態に関する情報に応じて、
前記加熱部材及び前記加圧部材の少なくともどちらか一方と前記蓄熱部材との接触又は非接触を切り替える、
請求項1から請求項4の何れか1つに記載の画像形成装置。
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